JP2013503768A - 車両シート用の駆動ユニット - Google Patents

Abstract

モータ（５１）と、該モータ（５１）の駆動出力側に設けられ且つコア軸（Ｋ）を中心に回転可能に支持される少なくとも１つの駆動出力ホイールを有するギアユニットとを有する、車両シート用、特に自動車シート用の駆動ユニット（５）において、前記駆動出力ホイールには、コア軸（Ｋ）を中心に回転可能なコア（５９）が設けられ、そのようなコアは、中心軸としてシャフト軸（Ｗ）を伴う駆動シャフト（７）のためのシャフトレセプタクル（６０）を有し、コア軸（Ｋ）およびシャフト軸（Ｗ）が偏心度だけ平行にオフセットされる。
【選択図】 図２

Description

本発明は、請求項１の前提項の特徴を有する車両シート用の駆動ユニットに関する。

ＤＥ１９７０９８５２Ｃ２から、シートを調整するためのこの種の駆動ユニットが知られている。
モータが、入力ギアステージを駆動させ、入力ギアステージが、出力ギアステージとしての遊星ギアを駆動させる。
中空ホイールとして構成される出力ホイールは、その中心に、完全な円ではない穿孔を有し、該穿孔には、シャフトと一体回転する態様で接続される成形部品が積極的嵌合により係合し、そのようなシャフトは駆動出力ホイールと位置合わせされる。

本発明は、冒頭で言及されたタイプの駆動ユニットを改良するという目的に基づく。

本発明によれば、この目的は、請求項１の特徴を有する駆動ユニットにより達成される。
有利な改良は、従属請求項の主題である。
駆動出力ホイールにはコア軸を中心に回転可能なコアが設けられ、前記コアが中心軸としてシャフト軸を伴う駆動シャフトのためのシャフトレセプタクルを有し、コア軸およびシャフト軸が互いに対して偏心度だけ平行にオフセットされるという事実に起因して、特定の揺動補償を必要とすることなく、偏心遊星ギアを有する取付具、例えば、背もたれの傾きを調整するために設けられるものを駆動シャフトに対して揺動する側で駆動させることもできる。
これは、駆動ユニットおよび取付具の両方の適用の可能性を高める。

（車両シートの両側の）取付具における偏心遊星ギアシステムの使用により、車両シートの背もたれの傾きを連続的に調整することができる。
遊星歯車システムと比べた中心ピニオンの節減が、取付部品の相対的な回転に重ね合わされる揺動動作の発生をもたらす。
例えば、スプリングによって離間するテンションが掛けられる２つの楔セグメントから成る偏心器、または、鎌形状部材が、スライドベアリングに対向するその側、例えば、内側で、他の取付部品のカラーに支持されるのが好ましい。

本発明に係る利点を使用するため、そのような類の取付具および本発明に係る駆動ユニットを有するシステムでは、偏心器に関連する２つの軸が、駆動ユニットによって利用可能にされる２つの軸と位置合わせする。
したがって、揺動補償が、永久に保証される。

コアが、駆動出力ホイールとは別個に構成されるため、駆動出力ホイールの正確な位置合わせは組み立てにおいて重要ではない。
この場合、コアおよび駆動シャフトは、駆動ユニットおよび取付具が、例えば、背もたれに一緒に固定された後においてのみ挿入される。
更にまた、モジュールシステムでは、取付具が逆に取り付けられ、そのため、揺動補償が必要になるケースにおいて、偏心度を伴わない更なるコアを利用可能にすることができる。
構成要素の数を減らすため、コアおよび駆動出力ホイールを一体に形成することもできる。
製造を簡略化するため、駆動出力ホイールのベーシックボディもジャーナルピンと別個に構成することができる。
駆動ユニットと２つの取付具のうちの一方とが空間に関して互いに近接して配置される場合には、駆動シャフトが車両シートの他方側だけに達するように、取付具のドライバおよび駆動ユニットのコアを車両シートのこの側で一体に形成することができる。

以下、図面に示される変形を伴う典型的な実施例を参照して、本発明を更に詳しく説明する。

駆動ユニットの部分概略分解図。 駆動ユニットの側面図。 駆動出力ホイールの斜視図。 駆動出力ホイールの変形の斜視図。 駆動出力ホイールの更なる変形の分解図。 取付具の分解図。 取付具の軸方向断面。 車両シートの概略図。 変形例の取付具の分解図。

自動車用の車両シート１が、シート部３と背もたれ４とを有し、背もたれの傾きをシート部３に対して調整できる。
背もたれ４の傾きを調整するため、シート部３と背もたれ４との間の移行領域に水平に配置される駆動シャフト７が、この場合には駆動ユニット５により回転される。
車両シート１の両側には、駆動シャフト７が、後述する態様で、回転できるように取付具１０に係合する。
駆動シャフト７が、円筒座標系の採用された方向データを規定する。

取付具１０が、互いに対して回転できる第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とを有している。
第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のそれぞれをほぼ円形ディスク形状にすることができる。
第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とは、少なくとも幾つかの領域で硬化され得る金属、特にスチールから成ることが好ましい。
軸方向に作用する力を吸収するため、すなわち、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とを軸方向で一括して保持するため、囲繞リング１３が設けられる。
囲繞リングによるそのような一括保持が、例えば、ＵＳ６，７９９，８０６Ｂ２に記載されている。
囲繞リング１３は、好ましくは硬化されない金属、特にスチールから成ることが好ましい。
囲繞リング１３が、略平坦なリング形状を有する。

囲繞リング１３が、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のうちの一方と（この場合には、外縁領域で）、この場合には第１の取付部品１１と接続固定され、例えば（外周方向で少なくとも部分的に）溶接され、あるいは、フランジ状に取り付けられる。
囲繞リング１３が、径方向内側に面する端部領域により、適切な場合には第１の取付部品１１と第２の取付部品１２との相対的な回転を妨げることなく別個の摺動リングの介在により、囲繞リングに対して回転できる第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のうちの他方の取付部品上にわたって径方向外側で係合する。
また、互いに対向する第１の取付部品１１と第２の取付部品１２の内面が、異物の侵入から、ならびに、不純物および損傷から保護される。

囲繞リング１３および該囲繞リングと強固に接続される第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とが、結果として、相対的に移動可能な第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のうちの他方を取り囲む。
したがって、構造的な観点から、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とが共同して囲繞リング１３と共にディスク形状ユニットを形成する。

取付具１０の装着により、第１の取付部品１１が、例えば、背もたれ４の構造体に強固に接続される。
すなわち、第１の取付部品１１が、背もたれ部品と固定される。
このとき、第２の取付部品１２が、シート部３の構造体に強固に接続される。
すなわち、第２の取付部品１２が、シート部３に対して固定される。
しかしながら、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２の割り当てを交換することもできる。
すなわち、この場合には、第１の取付部品１１が、シート部３に対して固定され、第２の取付部品１２が、背もたれ４に対して固定される。
取付具１０が、背もたれ４とシート部３との間の力の流れの中に位置される。

取付具１０は、位置の移動および固定のためのギアユニットにより、具体的には、このケースでは、例えば、その関連する開示内容が明確に本願に組み入れられるＤＥ４４３６１０１Ａ１に記載される自動ロックである偏心遊星歯車システムにより第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とが互いに接続されるギア取付具として構成される。

ギアユニットを形成するために、外歯車１６が、第２の取付部品１２に形成されるとともに、内歯付きリング１７が、第１の取付部品１１に形成され、外歯車１６と内歯付きリング１７とが互いに噛み合う。
外歯車１６の外歯の歯先円の直径が、少なくとも１歯の深さ分だけ、内歯付きリング１７の内歯の歯元円の直径よりも小さい。
外歯車１６と内歯付きリング１７との歯数の少なくとも１歯の対応する違いが、外歯車１６上での内歯付きリング１７の転がり動作を許容する。
外歯車１６および内歯付きリング１７は、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２とをそれらの初期材料から同時にパンチング加工する１つの単一のスタンピングプロセスによって形成されるのが好ましい。
あるいは、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２−同様の形状および機能を有する−を固体成形によって、好ましくは、冷間押し出し、または、熱間押し出しによって、製造することができる。
この場合、外歯車１６が、第２の取付部品１２の径方向外縁を形成する。
すなわち、第２の取付部品１２は、径方向外側が外歯車１６で終端する。

第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のうちの一方、このケースでは第２の取付部品１２は、外歯車１６と同軸にカラー１９を有する。
カラー１９は、カラー形成体として取付部品に一体的に形成すなわち取付部品と一体部品を成して形成することができ、あるいは、別個のスリーブの形態で取付部品に固定することができる。
ドライバ２１が、ハブ２２によってカラー１９に回転可能に支持される。
ドライバ２１は、プラスチック材料から成ることが好ましい。
ドライバ２１のハブ２２には、駆動シャフト７を受けるための孔２３が中心に設けられる。
孔２３の形状が、駆動シャフト７の形状に適合するように設定され、このケースではスプライン軸形状である。
ドライバ２１が、そのハブ２２に隣接して、ハブ２２と一部品を成して形成され且つハブ２２よりも大きい直径を有する被覆ディスク２５を有している。

カラー１９にはそれらの湾曲内面により２つの楔セグメント２７が支持されており、これらの楔セグメント２７が、それらの湾曲外面により、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２のうちの他方、このケースでは第１の取付部品１１を支持する。
この目的のため、第１の取付部品のレセプタクルにはスライドベアリングブシュ２８がコーティングされており、このスライドベアリングブシュが、好ましくは回転可能に取り付けられるように押し込まれ、また、スライドベアリングブシュには楔セグメント２７の外面が当接する。
概念「支持する」および「当接する」は、取付具１０による力の所定の流れ方向に限定されるべきではない。
これは、この方向が、取付具１０の装着に依存するからである。

ドライバ２１が、ハブ２２から径方向に離間されてドライバセグメント２９を有し、該ドライバセグメントが、楔セグメント２７の幅狭い側面間にクリアランスをもって係合するとともに、被覆ディスク２５およびハブ２２と一部品を成して形成される。
楔セグメント２７の互いに対向する幅広い側面がそれぞれ、材料の突出部により形成されるそれぞれの凹部により、オメガスプリング３５のそれぞれの曲がった端部フィンガ３５ａを受ける。
オメガスプリング３５が、楔セグメント２７に対して周方向に作用することにより、特に、それらの楔セグメントを押し離し、そのため、動作中、楔セグメント２７の幅広い側面同士が接触して互いに作用し合うことができる。

ドライバ２１が、好ましくはクリップ留めされる固定リング４３により、カラー１９を備える取付部品の外側に軸方向で固定される。
固定リング４３が、ハブ２２の一部に沿って軸方向に延び、それにより、ハブ２２が、カラー１９の内面に直接に当接せず、固定リング４３の介在によりカラー１９内に支持され、ドライバ２１が第２の取付部品１２に支持される。
スライドベアリングブシュ２８を備える取付部品すなわち第１の取付部品１１の外側には、該取付部品の径方向最外縁部と被覆ディスク２５との間にシールリング４４が設けられ、そのようなシールリングが、例えば、ゴム、または、軟質プラスチック材料から成るとともに、被覆ディスク２５に接続され、特にクリップ留めされる。
シールリング４４が、金属から成ることもできるとともに、第１の取付部品１１に強固に接続することができ、例えば、溶接することができ、この場合、被覆ディスク２５が、シールリング４４に対して移動できる。
第１の取付部品１１と第２の取付部品１２との間の取付空間内には、例えば、プラスチック材料から成る分離リング４５が、随意的に内部シールとして設けられる。

楔セグメント２７およびオメガスプリング３５が、偏心器を形成し、該偏心器が、偏心方向の延長において、外歯車１６を内歯付きリング１７内に噛み合い部位で押し込む。
数回回転する回転駆動シャフト７によって駆動が行なわれると、まず最初にトルクがドライバ２１へ伝えられ、その後、ドライバセグメント２９により、そのように形成されてスライドベアリングブシュ２８に沿ってスライドする偏心器にトルクが伝えられ、それにより、偏心方向がシフトして、内歯付きリング１７内での外歯車１６の噛み合い部位がシフトする。
これは、それ自体、揺動転がり動作として現れ、すなわち、重ね合わされた揺動動作を伴う相対回転として現れる。
結果として、背もたれ４の傾きを幾つかの使用位置間で連続的に調整できる。

一部品を成して構成されてプラスチック材料から成るドライバ２１の代わりに、もう１つの方法として、例えば、ＵＳ７，３１４，２５０Ｂ１に記載されるような一部品として構成されて、例えば、ダイカスト亜鉛、もしくは、ダイカストアルミニウムから形成される金属ドライバ、または、例えば、ＵＳ２００９／０１２７９１０Ａ１から知られるような二部品として構成されて金属リングから成る、好ましくは焼結材料から成るドライバであって、ドライバセグメント２９と、該ドライバセグメント２７に回転可能に接続されてハブ２２と被覆ディスク２５とを有するプラスチック部品とを有するドライバを使用することができる。
２つの前述した刊行物の関連する開示内容が、明確に本願に組み入れられる。

駆動ユニット５が、モータシャフト５３を駆動出力として備えるモータ５１を有している。
モータ５１は、例えば、モータシャフト５３を形成するステータおよびロータを有する電子的に整流されたモータである。
ブラシ整流されたモータ５１も同様に使用できる。
駆動ユニット５が、モータ５１の駆動出力側に設けられる二段ギアユニットも有している。
モータシャフト５３が、このギアユニットのためのドライブとしての機能を果たす。
半開するように構成され且つモータ５１のケーシングに固定されるギアボックスケーシング５５、および、ギアボックスケーシング５５を取り囲み且つギアボックスケーシングに固定されるギアボックスカバー５６が、ギアユニットの一部を取り囲む。

二段ギアユニットが、このケースでは、ウォームギアと、スプールギアステージとから成る。
ウォームギアが、モータシャフト５３に載置し且つ前記モータシャフトに形成される、すなわち、一体部品を成して形成される構成要素としてモータシャフト５３に焼ばめされ、あるいは、さもなければ固定されるウォームと、ウォームと噛み合い且つ以下で中間ギア５７と称されてギアボックスケーシング５５に回転可能に支持されるとともにギアボックスカバー５６に回転可能に支持される、すなわちこの支持部位と位置合わせされるストレートカットギアを有するスプールギアの駆動入力歯５７ａとによってもたらされる。
一部品を成して形成される中間ギア５７が、その駆動入力歯５７ａに対して軸方向にオフセットされる段部に、中間ギア５７の駆動入力歯５７ａと同心的で且つ更に小さい直径を有する駆動出力歯５７ｂを有している。
スプールギアステージが、中間ギア５７の駆動出力歯５７ｂと、それと噛み合い且つギアボックスケーシング５５に回転可能に支持されるとともにギアボックスカバー５６に回転可能に支持される、すなわちこの支持部位と位置合わせされる以下で駆動出力ホイール５８と称されるストレートカットギアを有する更なるスプールギアの駆動出力歯５８とによってもたらされる。

駆動出力ホイール５８が、駆動入力歯５８ａの径方向外側にそれと一体に形成されたディスク形状のベーシックボディに、ジャーナルピン５８ｂを有しており、該ジャーナルピン５８ｂは、駆動出力ホイール５８の中心に駆動入力歯５８ａと同軸に配置されるとともに、ベーシックボディから軸方向に突出する。
軸方向に連続的に中空のジャーナルピン５８ｂを例えば、カラー形成体として形成することができる。
ジャーナルピン５８ｂの径方向外側が、駆動出力ホイール５８を支持するのに役立つ。
駆動出力ホイール５８とは別個に形成されて円筒状の基本形状を有するコア５９が、中空のジャーナルピン５８ｂ内に挿入されるとともに、その形状嵌め合いにより、例えば、コア５９が歯形状に形成されることによりジャーナルピンに一体回転するように接続され、また、ジャーナルピン５８ｂは適合する歯形状をその内側に有する。
コア５９の中心軸が、コア軸Ｋと称される。
駆動出力ホイール５８が、このコア軸Ｋを中心に回転可能に取り付けられ、コア５９がコア軸Ｋを中心に回転する。
コア軸Ｋは、コア５９の歯形がない円筒状の基本形状（例えば、ほぼ円筒状の歯形状を伴う歯元円、または、歯先円）によって規定され、あるいは、例えば、多角形形状を伴うコア５９の仮想重心を通過する。
ジャーナルピン５８ｂは、駆動ユニット５が組み立てられた後であってもその前端で外側からアクセスでき、そのため、コア５９をその後に導入できる。

コア５９が、駆動シャフト７を回転可能な態様で受けるように形成される軸方向に連続するシャフトレセプタクル６０を有している。
したがって、シャフトレセプタクルの形状が、駆動シャフト７の形状、すなわち、このケースではスプライン軸形状と適合する。
シャフトレセプタクル６０の中心軸が、シャフト軸Ｗと称される。
シャフト軸Ｗは、シャフトレセプタクル６０の歯形状がない円筒状の基本形状、例えば、ほぼ円筒状の歯形状を伴う歯元円、または、歯先円によってそれ自体を規定し、あるいは、例えば、多角形形状の場合、シャフトレセプタクル６０の仮想重心を通過する。
本発明によれば、コア軸Ｋおよびシャフト軸Ｗは、互いに一直線に合わせられず、互いに対して偏心度ｅだけ平行にオフセットされる。
この偏心度ｅは、同時に、取付具１０の平均偏心度、すなわち、（第２の取付部品１２の）カラー１９の中心軸と、スライドベアリングブシュ２８がコーティングされる偏心器のための第１の取付部品１１のレセプタクルの中心軸との間の中間の隔たりである。
実際に、取付具１０の偏心度は、そのロックすなわち所定位置に固定している状態で、駆動プロセス（変位）中の偏心度とは異なるが、これらの差は無視できる。

したがって、駆動ユニット５を偏心器のためのレセプタクルを備える第１の取付部品１１、または、第２の取付部品１２すなわちこのケースでは、第１の取付部品１１のように背もたれ４に対して固定されるように取り付けることもできる。
車両シート１を組み立てる際、駆動ユニット５は、コア軸Ｋすなわちジャーナルピン５８ｂと位置合わせされ、結果として、駆動出力ホイール５８と位置合わせされる軸が第１の取付部品１１すなわちその中心レセプタクルと位置合わせされるものと位置合わせされ、より正確には両方の取付具１０で、すなわち、車両シートの両側で位置合わせされるように取り付けられる。
駆動シャフト７およびコア５９が、駆動シャフト７すなわちドライバ２１のハブ２２と位置合わせされるとともに、第２の取付部品１２のカラー１９と位置合わせされるものがシャフト軸Ｗと位置合わせされるように取り付けられる。

動作中、駆動ユニット５が駆動入力シャフト７を駆動させると、駆動入力シャフト７の回転時に駆動ユニット５が揺動動作を重ね合わせ、それにより、第１の取付部品１１と第２の取付部品１２との揺動転がり動作が補償される。
駆動入力シャフト７が、背もたれ４に対してそれ自身の軸、すなわち、シャフト軸Ｗを中心に回転せず、コア軸Ｋを中心に回転し、間隙を介して相対動作を行なうため、取付具１０の一方と駆動ユニット５との間にそれぞれ配置され且つ駆動入力シャフト７上にわたって押し込まれる対応する直径を有するそれぞれのホースを設けて、駆動入力シャフト７がホースの内側で回転するようにすることが賢明な場合がある。

駆動出力ホイール５８に関して複数の変形が考えられる（図３Ａ）。
コア５９およびジャーナルピン５８ｂを一体に形成することができる（図３Ｂ）。
この場合、ジャーナルピン５８ｂにはシャフトレセプタクル６０が直接に設けられる。
したがって、構成要素の数が減少されるが、そのような駆動出力ホイール５８は、既に駆動ユニット５が固定される際には、取付具１０に対して、すなわち、そのカラー１９でシャフト軸Ｗに対して正確に位置合わせされなければならない。
あるいは、駆動出力ホイール５８を複数の部品で構成することができ（図３Ｃ）、すなわち、ジャーナルピン５８ｂ−コア５９と一体に形成される−および駆動入力歯５８ａが、異なる構成要素に設けられる。
例えば、ディスク７０をジャーナルピン５８ｂと共に歯車ベーシックボディ７２の一方側に配置してこの歯車ベーシックボディ７２を介して歯車ベーシックボディ７２の他方側の対向ディスク７４と接続する、例えば、ネジ７６により螺合することができる。
固定の種類に応じて、そのような駆動出力ホイール５８は、既に駆動ユニット５が固定されているときに取付具１０に対して正確に位置合わせされなければならない。

駆動入力シャフト７が、例えば、すなわち欠落する歯／リブによって（図２〜図３Ｃ）、あるいは、その他の点に関しては対称な形状（このケースでは、スプライン軸形状）の欠落する歯隙間／溝によって（図示せず）、周期対称性から逸脱する形状を有することができる。
コア５９の外端領域内に材料の弱体化が可能な限り殆ど得られないように、シャフトレセプタクル６０は、欠落する歯／リブが径方向外側に対向する、すなわち、コア軸Ｋから離れて面するように、あるいは、欠落する歯隙間／溝が径方向内側に対向する、すなわち、コア軸Ｋに面するように方向付けられることが好ましい。

駆動ユニット５は、変形された取付具１０’すなわち偏心器の逆の支持を伴うものであってシート部３に対して固定され且つ内歯付きリング１７およびカラー１９を備える変形された取付具１０’の第１の取付部品１１’、および、背もたれ４に対して固定され且つ偏心器のためのレセプタクルすなわちスライドベアリングブシュ２８がコーティングされるものを備える変形された取付具１０’の第２の取付部品１２’と共に使用することもできる。
この場合、コア軸Ｋが、第２の取付部品１２’のレセプタクルと位置合わせされ、一方、シャフト軸Ｗが、ドライバ２１のハブ２２および第１の取付部品１１’のカラー１９と位置合わせされる。
駆動ユニット５は、例えば、ＤＥ４４３６１０１Ａ１、または、ＤＥ１９９３８６６６Ａ１に記載されるような変形された取付具と共に使用することもでき、該取付具の取付部品は径方向に突出するフランジを備える。

１ ・・・ 車両シート
３ ・・・ シート部
４ ・・・ 背もたれ
５ ・・・ 駆動ユニット
７ ・・・ 駆動シャフト
１０、１０’ ・・・ 取付具
１１、１１’ ・・・ 第１の取付部品
１２、１２’ ・・・ 第２の取付部品
１３ ・・・ 囲繞リング
１６ ・・・ 外歯車
１７ ・・・ 内歯付きリング
１９ ・・・ カラー
２１ ・・・ ドライバ
２２ ・・・ ハブ
２３ ・・・ 孔
２５ ・・・ 被覆ディスク
２７ ・・・ 楔セグメント
２８ ・・・ スライドベアリングブシュ
２９ ・・・ ドライバセグメント
３５ ・・・ オメガスプリング
３５ａ ・・・ 端部フィンガ
４３ ・・・ 固定リング
４４ ・・・ シールリング
４５ ・・・ 分離リング
５１ ・・・ モータ
５３ ・・・ モータシャフト
５５ ・・・ ギアボックスケーシング
５６ ・・・ ギアボックスカバー
５７ ・・・ 中間ギア
５７ａ ・・・ （中間ギアの）駆動入力歯
５７ｂ ・・・ （中間ギアの）駆動出力歯
５８ ・・・ 駆動出力ホイール
５８ａ ・・・ （駆動出力ホイールの）駆動入力歯
５８ｂ ・・・ ジャーナルピン
５９ ・・・ コア
６０ ・・・ シャフトレセプタクル
７０ ・・・ ディスク
７２ ・・・ 歯車ベーシックボディ
７４ ・・・ 対向ディスク
７６ ・・・ ネジ
ｅ ・・・ 偏心度
Ｋ ・・・ コア軸
Ｗ ・・・ シャフト軸

Claims (13)

1. モータ（５１）と、該モータ（５１）の駆動出力側に設けられ且つコア軸（Ｋ）を中心に回転可能に支持される少なくとも１つの駆動出力ホイール（５８）を有するギアユニットとを有する、車両シート用、特に自動車シート用の駆動ユニット（５）であって、
   前記コア軸（Ｋ）を中心に回転可能なコア（５９）が、前記駆動出力ホイール（５８）に設けられ、
   前記コア（５９）が、中心軸としてシャフト軸（Ｗ）を伴う駆動シャフト（７）のためのシャフトレセプタクル（６０）を有し、
   前記コア軸（Ｋ）およびシャフト軸（Ｗ）が、偏心度（ｅ）だけ平行にオフセットされることを特徴とする駆動ユニット（５）。
2. 歯形状のシャフトレセプタクル（６０）が、適合する歯形状を有する駆動シャフト（７）を回転可能な態様で受けることを特徴とする請求項１記載の駆動ユニット（５）。
3. 前記シャフト軸（Ｗ）が、前記シャフトレセプタクル（６０）の歯形状がない円筒状の基本形状によって、あるいは、前記シャフトレセプタクル（６０）の仮想重心によってそれ自体を規定することを特徴とする請求項２記載の駆動ユニット（５）。
4. 前記コア（５９）が、前記駆動出力ホイール（５８）とは別個に形成されて駆動出力ホイール（５８）に回転可能に接続されることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか一つに記載の駆動ユニット（５）。
5. 歯形状のコア（５９）が、前記駆動出力ホイール（５８）の中空のジャーナルピン（５８ｂ）内に導入され、
   該ジャーナルピン（５８ｂ）が、適合する歯形状を有していることを特徴とする請求項４記載の駆動ユニット（５）。
6. 前記コア軸（Ｋ）が、前記コア（５９）の歯形状がない円筒状の基本形状によって、あるいは、前記コア（５９）の重心によって規定されることを特徴とする請求項５記載の駆動ユニット（５）。
7. 前記コア（５９）が、前記駆動出力ホイール（５８）を支持するためのジャーナルピン（５８ｂ）と一体に形成されることを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか一つに記載の駆動ユニット（５）。
8. 前記駆動出力ホイール（５８）を支持するためのジャーナルピン（５８ｂ）が、前記駆動出力ホイール（５８）と一体の構成要素であることを特徴とする請求項１乃至請求項７のいずれか一つに記載の駆動ユニット（５）。
9. 平均偏心度として前記偏心度（ｅ）を伴う偏心遊星ギアを有する少なくとも１つの取付具（１０）を有していることを特徴とする請求項１乃至請求項８のいずれか一つに記載の駆動ユニット（５）のシステム。
10. 前記取付具（１０）が、歯付きリング（１７）が形成される第１の取付具品（１１）と、前記歯付きリング（１７）に噛み合う歯車（１６）が形成される第２の取付部品（１２）とを有し、前記２つの取付部品（１１、１２）は、互いにギア接続されるとともに、前記歯車（１６）と前記歯付きリング（１７）との相対的な転がり動作をもたらすためにドライバ（２１）によって駆動される回転可能に支持される回転偏心器（２７）とギア接続されることを特徴とする請求項９記載の駆動ユニット（５）のシステム。
11. 偏心器（２７）が、中心レセプタクルを有する一方の取付部品（１１）を支持するとともに、それ自体は他方の取付部品（１２）のカラー（１９）に支持されることを特徴とする請求項１０記載の駆動ユニット（５）のシステム。
12. 前記一方の取付部品（１１）の中心レセプタクルが、前記コア軸（Ｋ）と位置合わせされ、前記他方の取付部品（１２）の前記カラー（１９）が、前記シャフト軸（Ｗ）に位置合わせされることを特徴とする請求項１１記載の駆動ユニット（５）のシステム。
13. シート部（３）と背もたれ（４）とを有し、請求項９乃至請求項１２のいずれか一つに記載の駆動ユニット（５）のシステムによって背もたれの傾きを調整でき、前記駆動ユニット（５）が前記背もたれ（４）に固定される車両シート、特に自動車シート。

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