JP2013255522A - 茶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 麹菌と水を茶に混ぜ茶混合物を得る加水菌付け工程と、上記茶混合物を発酵させて発酵茶葉を得る発酵工程と、上記発酵茶葉を攪拌し再度水を混ぜ加水調整発酵茶葉を得る加水調整工程と、上記加水調整発酵茶葉を発酵させて追加発酵茶葉を得る追加発酵工程と、上記追加発酵茶葉を攪拌し乾燥を行う最終乾燥工程と、からなり、上記加水調整工程と上記追加発酵工程を複数回繰り返し、上記発酵工程及び追加発酵工程においては、上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を設置した室内の温度を20℃以上とし、且つ、上記茶混合物又は上記加水調整発酵茶葉の内部の温度を65℃〜70℃まで上昇させることを特徴とするもの。
【選択図】図1
Description
まず、上記特許文献1〜特許文献8に記載された発明によるプーアール茶の製造方法の場合には、何れもカビ臭さを抑制するとともに渋みを軽減させて飲み易いプーアール茶を製造することを目的としているが、そこに開示されている製造方法によっても、カビ臭さ及び渋みの除去は不十分であった。
又、別の問題として、カビ臭さを除去することはできても茶本来の風味が損なわれてしまうという問題もあった。例えば、特許文献2に記載された発明によるプーアール茶の製造方法の場合には、その発酵過程において酸化還元酵素を使用するように構成されており、又、特許文献3、特許文献4に記載された発明によるプーアール茶の製造方法の場合には、殺菌した茶葉に柚子を加えており、それらが原因して茶本来の風味が損なわれてしまうことになる。
又、請求項2による茶の製造方法は、請求項1記載の茶の製造方法において、上記加水菌付け工程において、上記茶混合物における含水率を30〜40重量%とすることを特徴とするものである。
又、請求項3による茶の製造方法は、請求項1又は請求項2記載の茶の製造方法において、上記茶混合物は緑茶に麹菌と水を混ぜたものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による茶の製造方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、上記麹菌は黒麹菌であることを特徴とするものである。
又、請求項5による茶の製造方法は、請求項4記載の茶の製造方法において、上記黒麹菌はアスペルギルス アワモリ(Aspergillus.awamori)であることを特徴とするものである。
又、請求項6による茶の製造方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、上記麹菌は黄麹菌であることを特徴とするものである。
又、請求項7による茶の製造方法は、請求項6記載の茶の製造方法において、上記黄麹菌はアスペルギルス ソーヤ(Aspergillus.sojae)であることを特徴とするものである。
又、請求項8による茶の製造方法は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の茶の製造方法において、上記発酵工程及び追加発酵工程は通気性の高い袋に袋詰めした上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を複数袋積み上げて発酵を行なわせることを特徴とするものである。
又、請求項9による茶の製造方法は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の茶の製造方法において、上記発酵工程及び追加発酵工程は、一日以上経っても上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉の温度が発酵によって上昇しない場合はビニールシートで上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を覆うことを特徴とするものである。
又、請求項10による茶の製造方法は、請求項1〜請求項9の何れかに記載の茶の製造方法において、上記加水調整工程と上記追加発酵工程を2回繰り返し、一回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を25〜35重量%とし、二回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を20〜30重量%としたことを特徴とするものである。
又、請求項2による茶の製造方法は、請求項1記載の茶の製造方法において、上記加水菌付け工程において、上記茶混合物における含水率を30〜40重量%とするため、上記麹菌による発酵を盛んに行わせることで、上記茶混合物又は上記加水調整発酵茶葉の内部の温度を65℃〜70℃まで上昇させることができ、上記効果をより確実なものをすることができる。
又、請求項3による茶の製造方法は、請求項1又は請求項2記載の茶の製造方法において、上記茶混合物は緑茶に麹菌と水を混ぜたものであるので、プーアール茶の製造に有効であり、渋みが適度で飲みやすいプーアール茶を製造することができる。
又、請求項4記載の発明による茶の製造方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、上記麹菌は黒麹菌であるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5による茶の製造方法は、請求項4記載の茶の製造方法において、上記黒麹菌はアスペルギルス アワモリ(Aspergillus.awamori)であるので、麹菌としてクエン酸生成能力が高く、製造工程において雑菌の繁殖を抑えることができ、飲みやすい茶を製造することができる。
又、請求項6による茶の製造方法は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、上記麹菌は黄麹菌であるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項7による茶の製造方法は、請求項6記載の茶の製造方法において、上記黄麹菌はアスペルギルス ソーヤ(Aspergillus.sojae)であるので、麹菌としてクエン酸生成能力が高く、製造工程において雑菌の繁殖を抑えることができ、飲みやすい茶を製造することができる。
又、請求項8による茶の製造方法は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の茶の製造方法において、上記発酵工程及び追加発酵工程は通気性の高い袋に袋詰めした上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を複数袋積み上げて発酵を行うので、上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉内部の温度が上昇しやすく、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項9による茶の製造方法は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の茶の製造方法において、上記発酵工程及び追加発酵工程は、一日以上経っても上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉の温度が発酵によって上昇しない場合はビニールシートで上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を覆うので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項10による茶の製造方法は、請求項1〜請求項9の何れかに記載の茶の製造方法において、上記加水調整工程と上記追加発酵工程を2回繰り返し、一回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を25〜35重量%とし、二回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を20〜30重量%としたので、上記効果をより確実なものとすることができる。特に、このような含水量とすることで、発酵に関与する麹菌の活動が活発になり、発酵により上記加水調整発酵茶葉内部の温度を65℃〜70℃に上昇させることができ、前述のカビ臭さや渋みの少ない茶を製造することができるという効果を確実にすることができる。
まず、例えば、水5リットル〜10リットルに対して菌0.5g〜1.0gを混ぜて調整することにより菌液3を得る。次に、ビニールシート5の上に上記乾燥茶葉1を並べ、じょうろ7を使って上記菌液3を上記乾燥茶葉1に撒く。そして、上記乾燥茶葉1と上記菌液3を上記ビニールシート5の上で手作業によって攪拌する。このようにして、上記乾燥茶葉1に水と麹菌を加えた緑茶混合物9(図2に示す)を得る。
本実施の形態においては、使用する麹菌は黒麹菌のアスペルギルス アワモリ(Aspergillus.awamori)であるが、これに限らず、同じく黒麹菌であるアスペルギルス ツビゲンシス(Aspergillus.tubingensis)、アスペルギルス ルクエンシス(Aspergillus.luchuensis)、アスペルギルス サイトイ(Aspergillus.saitoi)等や、黄麹菌であるアスペルギルス オリゼー(Aspergillus.oryzae)やアスペルギルス ソーヤ(Aspergillus.sojae)、アスペルギルス オリゼー(Aspergillus.oryzae)の白色変異株である白麹菌等、様々な種類の麹菌を使用することが考えられる。特に、黒麹菌(アスペルギルス アワモリ(Aspergillus.awamori))と黄麹菌(アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus.sojae))については、株式会社 樋口松之助商店製のものが有効である。
又、複数種の麹菌を混合して使用することも考えられる。
次に、図2に示すように、上記緑茶混合物9を詰めた上記袋11を3袋以上積み上げて、室内で上記緑茶混合物9を発酵させる「発酵工程」を行う。この「発酵工程」は温度が20℃以上の室内にて行われる。また、この「発酵工程」において、上記緑茶混合物9を詰めた上記袋11は、直射日光や風があたらないように室内に設置されるが、その際、上記緑茶混合物9を詰めた上記袋11は、室内であってできるだけ空気の流れのない場所に置かれることが好ましい。具体的には、主に室内の隅に設置される。また、上記緑茶混合物9を詰めた上記袋11はできるだけ互いに接するように、且つ、壁からは若干隙間をあけた状態で設置される。また、前述のように3袋以上積み上げられた上記緑茶混合物9を詰めた上記袋11のうち一番下のものは、床や地面に直接接しないように、すのこ等の上に設置される。
また、発酵期間を通して袋詰めされた上記緑茶混合物9内部の温度が約20〜約70℃の間で変化するようにする。
また、発酵工程は、例えば、一週間程度継続して行なわれる。その際、発酵開始から略3日目には、上記緑茶混合物9内部の温度は50℃〜70℃に達する。その後50℃〜70℃の状態が略3日程度継続されることになる。上記緑茶混合物9内部の温度変化を詳細に説明すると、まず、発酵開始直後は略20℃であった温度が、略3日目に50℃を越える程度に上昇する。そして、この温度は、略4日目には65℃前後にまで上昇するが、その後徐々に低下していき、略6日目には50℃を下回る温度にまで下降していく。そして、略7日目には略30℃まで低下する。
このようにして、発酵茶葉13(図3に示す)を得る。
また、上記緑茶混合物9内部の温度が70℃を超えた場合は、積み上げた上記袋11を平積みにしたり、通気のよい場所に袋11を設置したり、上記緑茶混合物9の攪拌を行ったりして、上記緑茶混合物9内部の温度を下げるようにする。これは、上記緑茶混合物9内部の温度が70℃を超える状態が長時間継続されると、麹菌の多くが死滅してしまい、その後の発酵が効率良く行われなくなるからである。
なお、上記発酵茶葉13は、発酵による化学反応により発酵前の上記緑茶混合物9よりも重量が減少することとなる。例えば、30kgであった上記緑茶混合物9が発酵により20kg前後の上記発酵茶葉13となる。前述の一次加水調整工程は、例えば、この20kg前後の上記発酵茶葉13に水を加えることで約28kgの上記一次加水調整発酵茶葉25を得るようにするものである。
なお、上記一次追加発酵工程によっても、上記一次追加発酵茶葉27の重量が上記発酵茶葉13の重量よりも減少する。例えば、約28kgの上記発酵茶葉13が約20kg前後の上記一次追加発酵茶葉27となる。前述の二次加水調整工程は、例えば、約20kg前後の上記一次追加発酵茶葉27に水を加えて約26kgの上記二次加水調整発酵茶葉29を得るようにするものである。
すなわち、プーアール茶本来の風味を失うことなく、カビ臭さや渋みが少なく、飲みやすいプーアール茶37を製造することができる。
又、優れた成分を含むプーアール茶37を製造することができる。
また、発酵工程前、一次追加発酵工程前、及び、二次追加発酵工程前に、緑茶混合物9、発酵茶葉13、及び、一次追加発酵茶葉27を攪拌するため、上記緑茶混合物9、上記発酵茶葉13、及び、上記一次追加発酵茶葉27の内部が、再び麹菌による発酵を行い易い環境となる。
なお、上記発酵茶葉13や上記一次追加発酵茶葉27内の温度を50℃〜70℃に上昇させるうえで、発酵工程に使用する緑茶混合物9の含水率を30〜40重量%、好ましくは略35重量%程度とすること、一次追加発酵工程に使用する一次加水調整発酵茶葉25の含水率を25〜35重量%、好ましくは略30重量%程度とすること、二次追加発酵工程に使用する二次加水調整発酵茶葉の含水率を20〜30重量%、好ましくは略25重量%程度とすることが大きく寄与している。すなわち、含水率をこのように調整することにより、菌液3に含まれる菌による発酵が盛んに行われるようになり、発酵工程、一次追加発酵工程、及び、二次追加発酵工程において、緑茶混合物9、一次加水調整発酵茶葉25、及び、二次加水調整発酵茶葉29内部の温度が50℃〜70℃にまで上昇するようになるものである。
上記乾燥茶葉1として「マラウィ緑茶S」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造方法を実施する。上記「マラウィ緑茶S」の成分およびスーパーオキシド消去能は、図8に示すような値となる。図8は「マラウィ緑茶S」100gのあたりのカテキン、総カテキン、重合カテキンの量、及びスーパーオキシド消去能を表わしたものである。
上記乾燥茶葉1として「マラウィ緑茶M」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造を行う。上記「マラウィ緑茶M」の成分およびスーパーオキシド消去能は、図10に示すような値となる。図10は、「マラウィ緑茶M」100gのあたりのカテキン、総カテキン、重合カテキンの量、及びスーパーオキシド消去能を表わしたものである。
上記乾燥茶葉1として「マラウィ緑茶M」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造を行う。上記「マラウィ緑茶M」の成分は図12に示すような値となる。図12は、「マラウィ緑茶M」100gのあたりの総ポリフェノール及び没食子酸の量を表わした表である。
上記乾燥茶葉1として「マラウィ緑茶M2」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造を行う。上記「マラウィ緑茶M2」の成分は図14に示すような値となる。図14は、「マラウィ緑茶M2」における没食子酸、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エピカテキン、エピカテキンガレート、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、カテキン及びカテキンガレートの重量%を表わした表である。
本実施例においては、上記乾燥茶葉1として「マラウイ緑茶」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造方法を実施する。
図16の写真に示されるように、上記プーアール茶37及び上記抽出液39は、図20に示す「静岡産緑茶」を原料とし従来技術による方法で発酵を行ったプーアール茶100を約100℃の熱湯約200ccを用いて3分間抽出した抽出液101と比較すると、色が濃く、黒色化している。この黒色化は、上記プーアール茶37中のポリフェノールが重合して重合ポリフェノールが増加したことによるものである。
そのため、本実施例によるプーアール茶37の抽出液39は、渋みなどが押えられ、飲みやすいものとなる。
なお、図16に示される写真、及び、図20に示される写真は、2011年3月17日に、出願人の事務所内において撮影されたものである。
この官能試験の結果では、被験者の約8割が、本実施例によるプーアール茶37の抽出液39は一般的なプーアール茶と比較してカビ臭さなどの不快な臭いがなく、飲みやすいと回答している。
本実施例においては、上記乾燥茶葉1として「静岡産緑茶」を使用し、前述したような本実施の形態におけるプーアール茶の製造方法を実施する。
なお、本実施例の発酵工程においては、緑茶混合物9を詰めた3個の袋11を積み重ねた7つの山を用意し、合計21個(3×7)の袋11を使用した。その際、上記7つの山が相互にできるだけ接する状態であって、且つ、できるだけ室の隅の壁側に位置するように設置した。
また、発酵工程は、発酵工程の初日の朝から開始させている。また、一次追加発酵工程、及び、二次追加発酵工程についても、同様に発酵を行っている。
図18の写真に示されるように、上記プーアール茶37及び上記抽出液41は、図20に示す「静岡産緑茶」を原料とし従来技術による方法で発酵を行ったプーアール茶100を約100℃の熱湯約200ccを用いて3分間抽出した抽出液101と比較すると、前述した上記抽出液39程ではないものの、色が濃く、黒色化している。この黒色化も、前述の第5の実施例の場合と同様、上記プーアール茶37中のポリフェノールが重合して重合ポリフェノールが増加したことによるものである。
そのため、本実施例によるプーアール茶37の抽出液41も、渋みなどが押えられ、飲みやすいものとなる。
なお、図18に示される写真も、2011年3月17日に、出願人の事務所内において撮影されたものである。
この図19のグラフに示された上記緑茶混合物9、一次加水調整発酵茶葉25、及び、二次加水調整発酵茶葉29内部の温度変化を詳細に説明する。まず、発酵開始直後は略20℃であった温度が、略3日目に50℃を越える程度に上昇する。そして、この温度は、略4日目には65℃前後にまで上昇するが、略6日目には50℃を下回る温度にまで下降していく。その後徐々に低下していき、略7日目には略30℃程度まで低下する。
特に、発酵開始から略3日目〜略5日目にかけて上記緑茶混合物9、上記一次加水調整発酵茶葉25、及び、上記二次加水調整発酵茶葉29内部の温度が50℃〜70℃まで上昇する。そのため、雑菌(前述した菌液3に含まれる菌以外の菌)の活動が抑えられたり数が減少したりすることで、カビ臭さなど不快な臭いの基となる物質の発生が抑えられることとなる。
例えば、必要に応じて、加水調整工程と追加発酵工程を更に繰り返す場合も考えられる。
又、発酵工程の期間や温度等の諸条件も上記実施の形態に示されたものに限られない。
又、発酵時に使用する袋の素材も、通気性がよければ様々なものが考えられる。
又、使用する菌も前記のものに限られない。
又、前記一実施の形態の場合には、発酵茶として、プーアール茶を例に挙げて説明したが、その他の発酵茶、例えば、マテ茶、各種健康茶にも同様に適用可能である。
3 菌液
9 緑茶混合物
11 袋
13 発酵茶葉
19 水
25 一次加水調整発酵茶葉
27 一次追加発酵茶葉
29 二次加水調整発酵茶葉
31 二次追加発酵茶葉
33 乾燥台
37 プーアール茶
Claims (10)
- 麹菌と水を茶に混ぜ茶混合物を得る加水菌付け工程と、上記茶混合物を発酵させて発酵茶葉を得る発酵工程と、上記発酵茶葉を攪拌し再度水を混ぜ加水調整発酵茶葉を得る加水調整工程と、上記加水調整発酵茶葉を発酵させて追加発酵茶葉を得る追加発酵工程と、上記追加発酵茶葉を攪拌し乾燥を行う最終乾燥工程と、からなり、
上記加水調整工程と上記追加発酵工程を複数回繰り返し、
上記発酵工程及び追加発酵工程においては、上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を設置した室内の温度を20℃以上とし、且つ、上記茶混合物又は上記加水調整発酵茶葉の内部の温度を65℃〜70℃まで上昇させることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1記載の茶の製造方法において、
上記加水菌付け工程において、上記茶混合物における含水率を30〜40重量%とすることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1又は請求項2記載の茶の製造方法において、
上記茶混合物は緑茶に麹菌と水を混ぜたものであることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、
上記麹菌は黒麹菌であることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項4記載の茶の製造方法において、
上記黒麹菌はアスペルギルス アワモリ(Aspergillus.awamori)であることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の茶の製造方法において、
上記麹菌は黄麹菌であることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項6記載の茶の製造方法において、
上記黄麹菌はアスペルギルス ソーヤ(Aspergillus.sojae)であることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1〜請求項7の何れかに記載の茶の製造方法において、
上記発酵工程及び追加発酵工程は通気性の高い袋に袋詰めした上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を複数袋積み上げて発酵を行なわせることを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1〜請求項8の何れかに記載の茶の製造方法において、
上記発酵工程及び追加発酵工程は、一日以上経っても上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉の温度が発酵によって上昇しない場合はビニールシートで上記茶混合物又は加水調整発酵茶葉を覆うことを特徴とする茶の製造方法。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載の茶の製造方法において、
上記加水調整工程と上記追加発酵工程を2回繰り返し、一回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を25〜35重量%とし、二回目の加水調整工程では上記加水調整発酵茶葉の含水率を20〜30重量%としたことを特徴とする茶の製造方法。
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