JP2013254731A - 導電性フイルム - Google Patents

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Abstract

【課題】金属細線にて構成した格子を多数並べて例えばタッチパネル等の電極を構成した場合においても、モアレの発生を低減させることができると共に、金属細線が視認され難く、しかも、高い透明性を確保することができる導電性フイルムを提供する。
【解決手段】導電性フイルム10は、金属細線16で構成された導電部14と開口部18とを有する導電性フイルムであって、導電部14は、複数の金属細線16による交点22を有し、金属細線16上であって、且つ、交点22以外の部分にモアレ抑止部26(張り出し部)が配置されている。モアレ抑止部26はランダムに配置することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、モアレの発生を抑制することができる導電性フイルムに関する。
近時、表示装置に設置される導電性フイルムとしては、タッチパネルに使用される導電性フイルムが注目されている。タッチパネルは、PDA(携帯情報端末)や携帯電話等の小サイズへの適用が主となっているが、パソコン用ディスプレイ等への適用による大サイズ化が進むと考えられる。
このような将来の動向において、従来の電極は、ITO(酸化インジウムスズ)を用いていることから、抵抗が大きく、適用サイズが大きくなるにつれて、電極間の電流の伝達速度が遅くなり、応答速度(指先を接触してからその位置を検出するまでの時間)が遅くなるという問題がある。
そこで、金属製の細線(金属細線)にて構成した格子を多数並べて電極を構成することで表面抵抗を低下させることが考えられる。金属細線を形成する方法としては、例えば特許文献1(特開2004−221564号公報)が挙げられる。
このような金属細線による格子を多数並べた導電性フイルムを表示装置の表示パネル上に配置した場合、表示装置の画素配列パターンとの干渉によるモアレが発生する場合がある。このようなモアレを低減する方法として、従来は、格子の交差部にモアレ抑止部を形成したり(特許文献2参照)、格子の開口部のうち、交差部を結ぶ線上にモアレ抑止部を形成する方法が提案されている(特許文献3参照)。
特開2004−221564号公報 特開2008−282924号公報 特開2008−306177号公報
例えば上述したように、タッチパネルの電極として、金属細線を用いる場合、金属細線は不透明な材料で作製されることから、透明性や視認性が問題となる。電極として金属細線を用いた導電性フイルムを表示装置の表示パネル上に置いて使用する際に、以下の2つのモードでも良好な視認性が必要とされる。
第1モードは、表示装置を点灯・表示させた場合に、金属細線が視認され難く、可視光透過率が高く、また、表示装置の画素周期(例えば液晶ディスプレイのブラックマトリックスパターン)と導電パターンとの光干渉で生じるモアレ等のノイズが発生し難いことである。
第2モードは、表示装置を消灯・黒画面とし、蛍光灯・太陽光・LED光等の外光の元で観察する際に、金属細線が視認され難いことである。
特許文献2の構成は、交差部に金属層を形成して、交差部の面積を大きくすることから、格子の交差部が目立ち易くなり、視認性の点で不利となる。特許文献3の構成は、開口部に金属層を形成することから、開口率が低下し、透明性が低下するおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、金属細線にて構成した格子を多数並べて例えばタッチパネル等の電極を構成した場合においても、モアレの発生を低減させることができると共に、金属細線が視認され難く、しかも、高い透明性を確保することができる導電性フイルムを提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る導電性フイルムは、金属細線で構成された導電部と開口部とを有する導電性フイルムにおいて、前記導電部は、複数の前記金属細線による交点を有し、前記金属細線上であって、且つ、前記交点以外の部分に張り出し部が配置されていることを特徴とする。
これにより、金属細線には、前記交点を中心とした交差部と、金属細線と張り出し部との交点を中心とした擬似的な交差部とが配置された形態となるため、交差部の配列が不規則になり、特定の空間周波数に収束しないこととなる。その結果、導電性フイルムを例えば表示装置の表示パネル上に設置しても、画素配列パターンとの干渉が生じなくなり、モアレの発生を低減させることができる。
すなわち、導電性フイルムを表示パネル上に設置して、金属細線による導電部を例えばタッチパネル等の電極として使用した場合や電磁波シールドフィルタとして使用した場合においても、モアレの発生を低減させることができると共に、金属細線が視認され難く、しかも、高い透明性を確保することができる。
[2] 本発明において、前記導電部と前記開口部の組み合わせ形状がメッシュ形状であってもよい。
[3] この場合、前記張り出し部は、前記メッシュ形状を構成する複数の辺のうち、少なくとも1つの辺であって、且つ、前記メッシュ形状の交点とは重ならない位置に、前記1つの辺に交差して配置されていることが好ましい。
[4] さらに、前記張り出し部は、前記1つの辺に交差して延在して配置され、前記張り出し部の形状は、前記延在方向を長軸とする線分形状、楕円形状、ひし形形状、平行四辺形形状又は多角形状であってもよい。
[5] さらに、前記張り出し部は、前記延在方向を長軸とする線分形状であってもよい。
[6] この場合、前記1つの辺と交差する他の辺と、前記張り出し部の前記長軸とがほぼ平行であることが好ましい。
[7] そして、前記1つの辺の幅をWa、前記1つの辺の長さをLa、前記張り出し部の延在方向の長さをLbとしたとき、
Wa<Lb≦La
であることが好ましい。
[8] この場合、Lb≧2×Wa 且つ Lb≦La/2であることが好ましい。
[9] そして、数値規定では、5μm≦Lb≦100μmであることが好ましい。
[10] また、前記1つの辺の幅をWa、前記張り出し部の線幅をWbとしたとき、
0.995×Wa≦Wb≦3×Wa
であることが好ましい。
[11] さらに、前記メッシュ形状の交点から前記1つの辺上の前記張り出し部の中心位置までの距離をDa、前記1つの辺の長さをLaとしたとき、
0.1×La≦Da≦0.9×La
であることが好ましい。
[12] 前記張り出し部の線幅は、30μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。
[13] 前記1つの辺の長さは、50μm以上900μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは50μm以上600μm以下であり、より好ましくは50μm以上500μm以下である。
[14] また、前記導電部は、複数の前記メッシュ形状を有するメッシュパターンを有し、複数の前記張り出し部は、前記メッシュパターンに対してランダムに配置されていることが好ましい。
[15] この場合、前記メッシュパターンを構成する前記複数のメッシュ形状のうち、前記張り出し部が配置されないメッシュ形状がランダムに存在してもよい。
[16] 前記メッシュパターンを構成する前記複数のメッシュ形状のうち、前記張り出し部が配置された1以上のメッシュ形状に対する前記張り出し部の配置位置がランダムであってもよい。
[17] 前記張り出し部が配置された前記1以上のメッシュ形状のうち、複数の辺に前記張り出し部が配置されたメッシュ形状は、前記複数の辺への前記張り出し部の配置位置がランダムであってもよい。
[18] 前記メッシュ形状の1つの交点から放射状に延びる複数の辺にそれぞれ配置された前記張り出し部のうち、少なくとも1つの前記張り出し部は、前記1つの交点から中心位置までの距離が、他と異なっていてもよい。
[19] 隣接する辺のそれぞれ配置された前記張り出し部は、それぞれ対応する交点からの距離が異なっていてもよい。
[20] また、前記辺の個数をNa、前記張り出し部の個数をNbとし、前記張り出し部の配置率を(Nb/Na)×100%としたとき、前記配置率は、10%以上100%以下であることが好ましい。
[21] 前記金属細線の線幅は30μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。下限値は0.1μm以上である。
[22] 開口率が90%以上であることが好ましい。
以上説明したように、本発明に係る導電性フイルムによれば、金属細線にて構成した格子を多数並べて例えばタッチパネル等の電極を構成した場合においても、モアレの発生を低減させることができると共に、金属細線が視認され難く、しかも、高い透明性を確保することができる。
本実施の形態に係る導電性フイルムの一例を示す平面図である。 導電性フイルムを一部省略して示す断面図である。 導電性フイルムの一例を一部拡大して示す平面図である。 図4A〜図4Eは本実施の形態に係る導電性フイルムの製造方法の一例を示す工程図である。 図5A及び図5Bは本実施の形態に係る導電性フイルムの製造方法の他の例を示す工程図である。 図6A及び図6Bは本実施の形態に係る導電性フイルムの製造方法のさらに他の例を示す工程図である。 本実施の形態に係る導電性フイルムの製造方法のさらに他の例を示す工程図である。 第1変形例に係る導電フイルムの一例を示す平面図である。 第2変形例に係る導電フイルムの一例を示す平面図である。 第3変形例に係る導電フイルムの一例を示す平面図である。
以下、本発明に係る導電性フイルムの実施の形態例を図1〜図10を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係る導電性フイルム10は、図1及び図2に示すように、透明性の基体12(図2参照)と、基体12の一方の主面に形成された導電部14とを有する。導電部14は、金属製の細線(以下、金属細線16と記す)と開口部18によるメッシュパターン20を有する。金属細線16は例えば金(Au)、銀(Ag)又は銅(Cu)で構成されている。
具体的には、導電部14は、図1に示すように、第1方向(x方向)に延び、且つ、第2方向(図1においてy方向)に配列された複数の第1金属細線16aと、第2方向に延び、且つ、第1方向に配列された複数の第2金属細線16bとがそれぞれ交差して形成されたメッシュパターン20を有する。メッシュパターン20は、複数の第1金属細線16aと複数の第2金属細線16bによる多数の交点22を有する。
また、メッシュパターン20の1つのメッシュ形状、すなわち、1つの開口部18と、該1つの開口部18を囲む4つの金属細線16の組み合わせ形状(以下、格子24と記す)は、図1に示すように正方形でもよいし、ひし形でもよい。その他、正六角形等の多角形状としてもよい。また、格子24の一辺の形状を直線状のほか、湾曲形状でもよいし、円弧状にしてもよい。円弧状とする場合は、例えば対向する2辺については、外方に凸の円弧状とし、他の対向する2辺については、内方に凸の円弧状としてもよい。また、各辺の形状を、外方に凸の円弧と内方に凸の円弧が連続した波線形状としてもよい。もちろん、各辺の形状を、サイン曲線にしてもよい。
そして、本実施の形態においては、図1に示すように、金属細線16上であって、且つ、交点22以外の部分にモアレ抑止部26(張り出し部)が配置(形成)されている。具体的には、モアレ抑止部26は、格子24を構成する複数の辺28のうち、少なくとも1つの辺28であって、且つ、格子24の交点22とは重ならない位置に、1つの辺28に交差して、延在して配置されている。モアレ抑止部26の形状は、図1では延在方向を長軸とする線分形状を呈している。もちろん、その他、延在方向を長軸とする楕円形状、ひし形形状、平行四辺形形状又は多角形状であってもよい。モアレ抑止部26は、金属細線16と同一の金属材料にて形成してもよいし、他の金属材料にて形成してもよい。
また、複数のモアレ抑止部26は、メッシュパターン20に対してランダムに配置されている。「ランダムに配置されている」の意味は、少なくとも下記(a)〜(e)のうち、1つ以上を意味する。
(a) メッシュパターン20を構成する複数の格子24のうち、モアレ抑止部26が配置されない格子24がランダムに存在している。
(b) メッシュパターン20を構成する複数の格子24のうち、モアレ抑止部26が配置された1以上の格子24に対するモアレ抑止部26の配置位置がランダムである。
(c) モアレ抑止部26が配置された1以上の格子24のうち、複数の辺28にモアレ抑止部26が配置された格子24は、複数の辺28へのモアレ抑止部26の配置位置がランダムである。
(d) 格子24の1つの交点22から放射状に延びる複数の辺28にそれぞれモアレ抑止部26が配置されている場合に、少なくとも1つのモアレ抑止部26は、1つの交点22から中心位置までの距離が、他と異なっている。
(e) 隣接する辺28のそれぞれにモアレ抑止部26が配置されている場合に、それぞれ対応する交点22からの距離が異なっている。
このように、金属細線16上であって、且つ、交点22以外の部分に線分形状のモアレ抑止部26を配置することで、メッシュパターン20には、格子24本来の交点22を中心とした十字状の交差部30と、格子24の辺28とモアレ抑止部26との交点32を中心とした擬似的な十字状の交差部34とが配置された形態となり、しかも、モアレ抑止部26がランダムに配置されることから、交差部30及び34の配列が不規則になり、特定の空間周波数に収束しないこととなる。その結果、本実施の形態に係る導電性フイルム10を例えば表示装置の表示パネル上に設置しても、画素配列パターンとの干渉が生じなくなり、モアレの発生を低減させることができる。
すなわち、導電性フイルム10を表示パネル上に設置して、金属細線16による格子24を多数並べて例えばタッチパネル等の電極として使用した場合や電磁波シールドフィルタとして使用した場合においても、モアレの発生を低減させることができると共に、金属細線16が視認され難く、しかも、高い透明性を確保することができる。
そして、図3に示すように、格子24の1つの辺28の幅をWa、1つの辺28の長さ(2つの交点22間の長さ)をLa、モアレ抑止部26の延在方向の長さをLbとしたとき、
Wa<Lb≦La
であることが好ましい。数値規定では、5μm≦Lb≦100μmであることが好ましい。
長さLbの下限は2×Wa以上が好ましく、さらに好ましくは3×Wa以上であり、より好ましくは4×Wa以上である。長さLbの上限は、La以下が好ましく、さらに好ましくはLa/2以下であり、より好ましくはLa/3以下であり、特に好ましくはLa/4以下である。
また、モアレ抑止部26の一方の開口部18aへの第1張り出し部26aの長さ(張り出し長さLb1)と他方の開口部18bへの第2張り出し部26bの長さ(張り出し長さLb2)は同じでもよいし、異なっていてもよい。この場合、各張り出し長さLb1及びLb2の下限は、Wa以上が好ましく、さらに好ましくは1.5×Wa以上であり、より好ましくは2×Wa以上である。各張り出し長さLb1及びLb2の上限は、La/2以下が好ましく、さらに好ましくはLa/4以下であり、より好ましくはLa/6以下であり、特に好ましくはLa/8以下である。
モアレ抑止部26の延在方向の長さLbが短すぎると、擬似的な十字状の交差部34を形成することができず、モアレの発生の低減効果を得ることができない。長さLbが長すぎると、開口率が低下し、高い透明性を確保することができない。これは、各張り出し長さLb1及びLb2についても同様である。
モアレ抑止部26の線幅Wbは、30μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。この場合、格子24の1つの辺28の幅Wa、モアレ抑止部26の線幅Wbとの関係は、
0.995×Wa≦Wb≦3.000×Wa
であることが好ましい。さらに好ましくは、
0.995×Wa≦Wb≦2.500×Wa
であり、より好ましくは、
0.995×Wa≦Wb≦1.500×Wa
である。特に好ましくは、
Wb=Wa
である。
モアレ抑止部26の線幅Wbが小さすぎると、実質的に擬似的な十字状の交差部34とはならず、モアレの発生の低減効果を得ることができない。線幅Wbが大きすぎると、開口率が低下し、高い透明性を確保することができない。
また、モアレ抑止部26が配置された1つの辺28と交差する他の辺と、該モアレ抑止部26の延在方向(長軸)とがほぼ平行であることが好ましい。ほぼ平行とは、上述した1つの辺28の延在方向とモアレ抑止部26の延在方向とのなす角θ1、上述した1つの辺28の延在方向と上述した他の辺とのなす角をθ2としたとき、0°≦|θ1−θ2|≦5°である。格子24の形状が正方形あるいは長方形であれば、上述の1つの辺28とモアレ抑止部26の延在方向とがほぼ直交することが好ましい。これにより、モアレ抑止部26と1つの辺28とで擬似的な十字状の交差部34を構成することができる。
もちろん、上述した辺28の延在方向と第1張り出し部26aの延在方向とのなす角|θa|と、上述した辺28の延在方向と第2張り出し部26bの延在方向とのなす角|θb|とが異なっていてもよい。この場合、0°≦|θa−θ2|≦5°、0°≦|θb−θ2|≦5°であることが好ましい。
また、格子24の交点22から1つの辺28上のモアレ抑止部26の中心位置までの距離をDa、1つの辺28の長さをLaとしたとき、
0.1×La≦Da≦0.9×La
であることが好ましい。
距離Daが小さすぎる、あるいは1つの辺28の長さLaとほぼ同じになると、格子24の交点22にモアレ抑止部26が近接して配置されることになり、その結果、格子24の交点22を中心とした十字状の交差部30の線幅が太くなったようになり、いわゆる線太りとして視認されやすくなる。反対に、距離Daの範囲を上述の範囲よりも狭くすると、ランダムに配置する自由度が小さくなる。従って、距離Daの範囲を上述の範囲にすることが好ましい。
また、メッシュパターン20の辺28の個数をNa、モアレ抑止部26の個数をNbとし、モアレ抑止部26の配置率を(Nb/Na)×100%としたとき、配置率は、10%以上100%以下であることが好ましい。配置率100%は、各辺28にそれぞれ1つのモアレ抑止部26が配置されていることを示す。
配置率が小さすぎると、メッシュパターン20のうち、擬似的な十字状の交差部34が形成されない領域が広くなり、該領域において、モアレが目立つようになるという問題が生じる。配置率が大きすぎると、開口率が低下し、高い透明度を確保できない。また、反対に、配置率の範囲を上述の範囲よりも狭くすると、ランダムに配置する自由度が小さくなる。従って、配置率の範囲を上述の範囲にすることが好ましい。
ここで、格子24の一辺28の長さLaは、50μm以上900μm以下から選択可能である。好ましくは50μm以上600μm以下であり、さらに好ましくは50μm以上500μm以下である。また、金属細線16の線幅Waは30μm以下から選択可能である。好ましくは10μm以下、より好ましくは7μm以下である。下限値は0.1μm以上である。また、導電性フイルム10の開口率は90%以上であることが好ましい。これにより、高い透明度を確保することができる。
次に、本実施の形態に係る導電性フイルム10の製造方法のいくつかの例について図4A〜図7を参照しながら説明する。
先ず、基体12上に設けられた銀塩感光層を露光し、現像、定着することによって形成された金属銀部あるいは金属銀部及び該金属銀部に担持された導電性金属にてメッシュパターン20及びモアレ抑止部26を形成する方法が挙げられる。
具体的には、図4Aに示すように、ハロゲン化銀36(例えば臭化銀粒子、塩臭化銀粒子や沃臭化銀粒子)をゼラチン38に混ぜてなる銀塩感光層40を基体12上に塗布する。なお、図4A〜図4Cでは、ハロゲン化銀36を「粒々」として表記してあるが、あくまでも本発明の理解を助けるために誇張して示したものであって、大きさや濃度等を示したものではない。
その後、図4Bに示すように、銀塩感光層40に対してメッシュパターン20の形成に必要な露光を行う。ハロゲン化銀36は、光エネルギーを受けると感光して「潜像」と称される肉眼では観察できない微小な銀核を生成する。
その後、潜像を肉眼で観察できる可視化された画像に増幅するために、図4Cに示すように、現像処理を行う。具体的には、潜像が形成された銀塩感光層40を現像処理液(アルカリ性溶液と酸性溶液のどちらもあるが通常はアルカリ性溶液が多い)により現像処理する。この現像処理とは、ハロゲン化銀粒子ないし現像液から供給された銀イオンが現像液中の現像主薬と呼ばれる還元剤により潜像銀核を触媒核として金属銀に還元されて、その結果として潜像銀核が増幅されて可視化された銀画像(現像銀42)を形成する。
現像処理を終えたあとに銀塩感光層40中には光に感光できるハロゲン化銀36が残存するのでこれを除去するために図4Dに示すように定着処理液(酸性溶液とアルカリ性溶液のどちらもあるが通常は酸性溶液が多い)により定着を行う。
この定着処理を行うことによって、露光された部位には金属銀部44が形成され、露光されていない部位にはゼラチン38のみが残存し、光透過性部46となる。すなわち、基体12上に金属銀部44による金属細線16と光透過性部46による開口部18との組み合わせによるメッシュパターン20とモアレ抑止部26が形成される。
ハロゲン化銀36として臭化銀を用い、チオ硫酸塩で定着処理した場合の定着処理の反応式は以下の通りである。
AgBr(固体)+2個のS23イオン → Ag(S232
(易水溶性錯体)
すなわち、2個のチオ硫酸イオンS23とゼラチン38中の銀イオン(AgBrからの銀イオン)が、チオ硫酸銀錯体を生成する。チオ硫酸銀錯体は水溶性が高いのでゼラチン38中から溶出されることになる。その結果、現像銀42が金属銀部44として定着されて残ることになる。
従って、現像工程は、潜像に対し還元剤を反応させて現像銀42を析出させる工程であり、定着工程は、現像銀42にならなかったハロゲン化銀36を水に溶出させる工程である。詳細は、T.H.James, The Theory of the Photographic Process, 4th ed., Macmillian Publishing Co.,Inc, NY,Chapter15, pp.438−442. 1977を参照されたい。
なお、図4Eに示すように、例えばめっき処理(無電解めっきや電気めっきを単独ないし組み合わせる)を行って、金属銀部44のみに導電性金属48を担持させて金属銀部44と導電性金属48によるメッシュパターン20及びモアレ抑止部26を形成してもよい。
そして、銀塩感光層40に対する露光にて使用されるマスクは、メッシュパターン20と、該メッシュパターン20の開口部18にモアレ抑止部26が形成されたパターンに対応したマスクパターンを有するようにしてもよい。
あるいは、銀塩感光層40に対するデジタル書込み露光によって、銀塩感光層40に、メッシュパターン20と、該メッシュパターン20の開口部18にモアレ抑止部26が形成されたパターンを露光するようにしてもよい。
その他の製造方法としては、図5Aに示すように、例えば基体12上に形成された銅箔50上のフォトレジスト膜52を露光、現像処理してレジストパターン54を形成し、図5Bに示すように、レジストパターン54から露出する銅箔50をエッチングすることによって、メッシュパターン20及びモアレ抑止部26を形成するようにしてもよい。この場合、フォトレジスト膜52に対する露光にて使用されるマスクは、メッシュパターン20とモアレ抑止部26とが形成されたパターンに対応したマスクパターンを有するようにしてもよい。
あるいは、フォトレジスト膜52に対するデジタル書込み露光によって、フォトレジスト膜52に、メッシュパターン20とモアレ抑止部26が形成されたパターンを露光するようにしてもよい。
また、図6Aに示すように、基体12上に金属微粒子を含むペースト56を印刷し、図6Bに示すように、ペースト56に金属めっき58を行うことによって、メッシュパターン20と、該メッシュパターン20の開口部18にモアレ抑止部26が形成されたパターンを形成するようにしてもよい。
あるいは、図7に示すように、基体12に、メッシュパターン20と、該メッシュパターン20の開口部18にモアレ抑止部26が形成されたパターンをスクリーン印刷版又はグラビア印刷版によって印刷形成するようにしてもよい。
あるいは、図示しないが、基体12上にめっき前処理材を用いて感光性被めっき層を形成し、その後、露光、現像処理した後にめっき処理を施すことにより、露光部及び未露光部にそれぞれ金属部及び光透過性部を形成してメッシュパターン20及びモアレ抑止部26を形成するようにしてもよい。なお、さらに金属部に物理現像及び/又はめっき処理を施すことによって金属部に導電性金属を担持させるようにしてもよい。
めっき前処理材を用いる方法のさらに好ましい形態としては、次の2通りの形態が挙げられる。なお、下記のより具体的な内容は、特開2003−213437号公報、特開2006−64923号公報、特開2006−58797号公報、特開2006−135271号公報等に開示されている。
(a) 基体12上に、めっき触媒又はその前駆体と相互作用する官能基を含む被めっき層を塗布し、その後、露光・現像した後にめっき処理して金属部を被めっき材料上に形成させる態様。
(b) 基体12上に、ポリマー及び金属酸化物を含む下地層と、めっき触媒又はその前駆体と相互作用する官能基を含む被めっき層とをこの順に積層し、その後、露光・現像した後にめっき処理して金属部を被めっき材料上に形成させる態様。
あるいは、基体12上に、メッシュパターン20とモアレ抑止部26をインクジェットにより形成するようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係る導電性フイルム10において、特に好ましい態様であるハロゲン化銀写真感光材料を用いる方法を中心にして述べる。
本実施の形態に係る導電性フイルム10の製造方法は、感光材料と現像処理の形態によって、次の3通りの形態が含まれる。
(1) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を化学現像又は熱現像して金属銀部を該感光材料上に形成させる態様。
(2) 物理現像核をハロゲン化銀乳剤層中に含む感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を溶解物理現像して金属銀部を該感光材料上に形成させる態様。
(3) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料と、物理現像核を含む非感光性層を有する受像シートを重ね合わせて拡散転写現像して金属銀部を非感光性受像シート上に形成させる態様。
上記(1)の態様は、一体型黒白現像タイプであり、感光材料上に光透過性導電性膜等の透光性導電性膜が形成される。得られる現像銀は化学現像銀又は熱現像銀であり、高比表面のフィラメントである点で後続するめっき又は物理現像過程で活性が高い。
上記(2)の態様は、露光部では、物理現像核近縁のハロゲン化銀粒子が溶解されて現像核上に沈積することによって感光材料上に光透過性導電性膜等の透光性導電性膜が形成される。これも一体型黒白現像タイプである。現像作用が、物理現像核上への析出であるので高活性であるが、現像銀は比表面の小さい球形である。
上記(3)の態様は、未露光部においてハロゲン化銀粒子が溶解されて拡散して受像シート上の現像核上に沈積することによって受像シート上に光透過性導電性膜等の透光性導電性膜が形成される。いわゆるセパレートタイプであって、受像シートを感光材料から剥離して用いる態様である。
いずれの態様もネガ型現像処理及び反転現像処理のいずれの現像を選択することもできる(拡散転写方式の場合は、感光材料としてオートポジ型感光材料を用いることによってネガ型現像処理が可能となる)。
ここでいう化学現像、熱現像、溶解物理現像、拡散転写現像は、当業界で通常用いられている用語どおりの意味であり、写真化学の一般教科書、例えば菊地真一著「写真化学」(共立出版社、1955年刊行)、C.E.K.Mees編「The Theory of Photographic Processes, 4th ed.」(Mcmillan社、1977年刊行)に解説されている。本件は液処理に係る発明であるが、その他の現像方式として熱現像方式を適用する技術も参考にすることができる。例えば、特開2004−184693号、同2004−334077号、同2005−010752号の各公報、特願2004−244080号、同2004−085655号の各明細書に記載された技術を適用することができる。
上述の例では、図1に示すように、モアレ抑止部26が配置された1つの辺28と交差する他の辺と、該モアレ抑止部26の延在方向(長軸)とがほぼ平行にした例を示したが、その他、以下のような態様を好ましく採用することができる。
すなわち、図8に示す第1変形例に係る導電フイルム10aのように、モアレ抑止部26が配置された1つの辺28に対して、モアレ抑止部26の延在方向(長軸)が傾斜(直交していない)していてもよい。また、図9に示す第2変形例に係る導電フイルム10b及び図10に示す第3変形例に係る導電フイルム10cのように、第1張り出し部26aのみを有するモアレ抑止部26と、第2張り出し部26bのみを有するモアレ抑止部26とがランダムに配置されていてもよい。図9は、モアレ抑止部26が配置された1つの辺28に対して、モアレ抑止部26の延在方向(長軸)が直交している例を示し、図10は、1つの辺28に対して、モアレ抑止部26の延在方向(長軸)が傾斜(直交していない)している例を示す。
ここで、本実施の形態に係る導電性フイルム10の各層の構成について、以下に詳細に説明する。
[基体12]
基体12としては、プラスチックフイルム、プラスチック板、ガラス板等を挙げることができる。
上記プラスチックフイルム及びプラスチック板の原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル類;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVA/COP/COC等のポリオレフィン類;ビニル系樹脂;その他、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)等を用いることができる。
基体12としては、PET(融点:258℃)、PEN(融点:269℃)、PE(融点:135℃)、PP(融点:163℃)、ポリスチレン(融点:230℃)、ポリ塩化ビニル(融点:180℃)、ポリ塩化ビニリデン(融点:212℃)やTAC(融点:290℃)等の融点が約290℃以下であるプラスチックフイルム、又はプラスチック板が好ましく、特に、光透過性や加工性等の観点から、PETが好ましい。タッチパネルや電磁波シールドフイルム等に使用される導電性フイルム10は透明性が要求されるため、基体12の透明度は高いことが好ましい。
[銀塩感光層40]
導電性フイルム10の導電層(メッシュパターン20及びモアレ抑止部26)となる銀塩感光層40(図4A参照)は、銀塩とバインダーの他、溶媒や染料等の添加剤を含有する。
本実施の形態に用いられる銀塩としては、ハロゲン化銀等の無機銀塩及び酢酸銀等の有機銀塩が挙げられる。本実施の形態においては、光センサーとしての特性に優れるハロゲン化銀を用いることが好ましい。
銀塩感光層40の塗布銀量(銀塩の塗布量)は、銀に換算して1〜30g/m2が好ましく、1〜25g/m2がより好ましく、5〜20g/m2がさらに好ましい。この塗布銀量を上記範囲とすることで、導電性フイルム10とした場合に所望の表面抵抗を得ることができる。
本実施の形態に用いられるバインダーとしては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、澱粉等の多糖類、セルロース及びその誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアミン、キトサン、ポリリジン、ポリアクリル酸、ポリアルギン酸、ポリヒアルロン酸、カルボキシセルロース等が挙げられる。これらは、官能基のイオン性によって中性、陰イオン性、陽イオン性の性質を有する。
本実施の形態の銀塩感光層40中に含有されるバインダーの含有量は、特に限定されず、分散性と密着性を発揮し得る範囲で適宜決定することができる。銀塩感光層40中のバインダーの含有量は、銀/バインダー体積比で1/4以上が好ましく、1/2以上がより好ましい。銀/バインダー体積比は、100/1以下が好ましく、50/1以下がより好ましい。また、銀/バインダー体積比は1/1〜4/1であることがさらに好ましい。1/1〜3/1であることが最も好ましい。銀塩感光層40中の銀/バインダー体積比をこの範囲にすることで、塗布銀量を調整した場合でも抵抗値のばらつきを抑制し、均一な表面抵抗を有する導電性フイルム10を得ることができる。なお、銀/バインダー体積比は、原料のハロゲン化銀量/バインダー量(重量比)を銀量/バインダー量(重量比)に変換し、さらに、銀量/バインダー量(重量比)を銀量/バインダー量(体積比)に変換することで求めることができる。
<溶媒>
銀塩感光層40の形成に用いられる溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、水、有機溶媒(例えば、メタノール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、酢酸エチル等のエステル類、エーテル類等)、イオン性液体、及びこれらの混合溶媒を挙げることができる。
本実施の形態の銀塩感光層40に用いられる溶媒の含有量は、銀塩感光層40に含まれる銀塩、バインダー等の合計の質量に対して30〜90質量%の範囲であり、50〜80質量%の範囲であることが好ましい。
<その他の添加剤>
本実施の形態に用いられる各種添加剤に関しては、特に制限は無く、公知のものを好ましく用いることができる。
[その他の層構成]
銀塩感光層40の上に図示しない保護層を設けてもよい。本実施の形態において「保護層」とは、ゼラチンや高分子ポリマーといったバインダーからなる層を意味し、擦り傷防止や力学特性を改良する効果を発現するために感光性を有する銀塩感光層40上に形成される。その厚みは0.5μm以下が好ましい。保護層の塗布方法及び形成方法は特に限定されず、公知の塗布方法及び形成方法を適宜選択することができる。また、銀塩感光層40よりも下に、例えば下塗り層を設けることもできる。
次に、導電性フイルム10の作製方法の各工程について説明する。
[露光]
本実施の形態では、導電部14を印刷方式によって施す場合を含むが、印刷方式以外は、導電部14を露光と現像等によって形成する。すなわち、基体12上に設けられた銀塩感光層40を有する感光材料又はフォトリソグラフィ用フォトポリマーを塗工した感光材料への露光を行う。露光は、電磁波を用いて行うことができる。電磁波としては、例えば、可視光線、紫外線等の光、X線等の放射線等が挙げられる。さらに露光には波長分布を有する光源を利用してもよく、特定の波長の光源を用いてもよい。
[現像処理]
本実施の形態では、銀塩感光層40を露光した後、さらに現像処理が行われる。現像処理は、銀塩写真フイルムや印画紙、印刷製版用フイルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の現像処理の技術を用いることができる。現像液については特に限定はしないが、PQ現像液、MQ現像液、MAA現像液等を用いることもでき、市販品では、例えば、富士フイルム社処方のCN−16、CR−56、CP45X、FD−3、パピトール、KODAK社処方のC−41、E−6、RA−4、D−19、D−72等の現像液、又はそのキットに含まれる現像液を用いることができる。また、リス現像液を用いることもできる。
本発明における現像処理は、未露光部分の銀塩を除去して安定化させる目的で行われる定着処理を含むことができる。本発明における定着処理は、銀塩写真フイルムや印画紙、印刷製版用フイルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる定着処理の技術を用いることができる。
上記定着工程における定着温度は、約20℃〜約50℃が好ましく、さらに好ましくは25〜45℃である。また、定着時間は5秒〜1分が好ましく、さらに好ましくは7秒〜50秒である。定着液の補充量は、感光材料の処理量に対して600ml/m2以下が好ましく、500ml/m2以下がさらに好ましく、300ml/m2以下が特に好ましい。
現像、定着処理を施した感光材料は、水洗処理や安定化処理を施されるのが好ましい。上記水洗処理又は安定化処理においては、水洗水量は通常感光材料1m2当り、20リットル以下で行われ、3リットル以下の補充量(0も含む、すなわちため水水洗)で行うこともできる。
現像処理後の露光部に含まれる金属銀の質量は、露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上の含有率であることが好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。露光部に含まれる銀の質量が露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上であれば、高い導電性を得ることができるため好ましい。
本実施の形態における現像処理後の階調は、特に限定されるものではないが、4.0を超えることが好ましい。現像処理後の階調が4.0を超えると、光透過性部の透光性を高く保ったまま、導電性金属部(金属細線16)の導電性を高めることができる。階調を4.0以上にする手段としては、例えば、前述のロジウムイオン、イリジウムイオンのドープが挙げられる。
以上の工程を経て導電性フイルム10は得られるが、得られた導電性フイルム10の表面抵抗は0.1〜100オーム/sq.の範囲にあることが好ましい。下限値は、1オーム/sq.以上、3オーム/sq.以上、5オーム/sq.以上、10オーム/sq.以上であることが好ましい。上限値は、70オーム/sq.以下、50オーム/sq.以下であることが好ましい。このような範囲に表面抵抗を調整することで、面積が10cm×10cm以上の大型のタッチパネルでも位置検出を行うことができる。また、現像処理後の導電シートに対しては、さらにカレンダー処理を行ってもよく、カレンダー処理により所望の表面抵抗に調整することができる。
[物理現像及びめっき処理]
本実施の形態では、前記露光及び現像処理により形成された金属銀部44の導電性を向上させる目的で、金属銀部44に導電性金属粒子を担持させるための物理現像及び/又はめっき処理を行ってもよい。本発明では物理現像又はめっき処理のいずれか一方のみで導電性金属粒子を金属銀部44に担持させてもよく、物理現像とめっき処理とを組み合わせて導電性金属粒子を金属銀部44に担持させてもよい。なお、金属銀部44に物理現像及び/又はめっき処理を施したものを含めて「導電性金属部」と称する。
本実施の形態における「物理現像」とは、金属や金属化合物の核上に、銀イオン等の金属イオンを還元剤で還元して金属粒子を析出させることをいう。この物理現象は、インスタントB&Wフイルム、インスタントスライドフイルムや、印刷版製造等に利用されており、本発明ではその技術を用いることができる。
また、物理現像は、露光後の現像処理と同時に行っても、現像処理後に別途行ってもよい。
本実施の形態において、めっき処理は、無電解めっき(化学還元めっきや置換めっき)、電解めっき、又は無電解めっきと電解めっきの両方を用いることができる。本実施の形態における無電解めっきは、公知の無電解めっき技術を用いることができ、例えば、プリント配線板等で用いられている無電解めっき技術を用いることができ、無電解めっきは無電解銅めっきであることが好ましい。
[酸化処理]
本実施の形態では、現像処理後の金属銀部44、並びに、物理現像及び/又はめっき処理によって形成された導電性金属部には、酸化処理を施すことが好ましい。酸化処理を行うことにより、例えば、光透過性部46に金属が僅かに沈着していた場合に、該金属を除去し、光透過性部46の透過性をほぼ100%にすることができる。
[導電性金属部]
本実施の形態の導電性金属部(金属細線16)の線幅は、上述したように、30μm以下から選択可能である。導電性フイルム10を電磁波シールドフイルムとして使用する場合には、金属細線16の線幅は1μm以上20μm以下が好ましく、1μm以上9μm以下がより好ましく、2μm以上7μm以下がさらに好ましく、2μm以上5μm以下が特に好ましい。導電性フイルム10をタッチパネルの導電シートとして使用する場合には、下限は0.1μm以上、1μm以上、3μm以上、4μm以上、もしくは5μm以上が好ましく、上限は15μm以下、10μm以下、9μm以下、8μm以下、7μm以下が好ましい。線幅が上記下限値未満の場合には、導電性が不十分となるためタッチパネルに使用した場合に、検出感度が不十分となる。他方、上記上限値を超えると導電性金属部に起因するモアレが顕著になったり、タッチパネルに使用した際に視認性が悪くなったりする。なお、上記範囲にあることで、導電性金属部のモアレが改善され、視認性が特によくなる。
格子の一辺の長さは、50μm以上900μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは50μm以上600μm以下、より好ましくは50μm以上500μm以下である。また、導電性金属部は、アース接続等の目的においては、線幅は200μmより広い部分を有していてもよい。
本実施の形態における導電性金属部は、可視光透過率の点から開口率は90%以上であることが好ましい。開口率とは、金属細線16及びモアレ抑止部26を除いた光透過性部46が全体に占める割合である。
[光透過性部]
本実施の形態における「光透過性部」とは、導電性フイルム10のうち導電性金属部以外の透光性を有する部分を意味する。光透過性部46における透過率は、前述のとおり、基体12の光吸収及び反射の寄与を除いた380〜780nmの波長領域における透過率の最小値で示される透過率が90%以上、好ましくは95%以上、さらに好ましくは97%以上であり、さらにより好ましくは98%以上であり、最も好ましくは99%以上である。
露光方法に関しては、ガラスマスクを介した方法やレーザー描画によるパターン露光方式が好ましい。
[導電性フイルム10]
本実施の形態に係る導電性フイルム10における基体12の厚さは、75〜350μmであることが好ましい。75〜350μmの範囲であれば所望の可視光の透過率が得られ、且つ、取り扱いも容易である。また、2つの導電性フイルムを積層してタッチパネル用の導電シートとした場合に、導電性フイルム10間の寄生容量も低減させることができる。
基体12上に設けられる金属銀部44の厚さは、基体12上に塗布される銀塩感光層用塗料の塗布厚みに応じて適宜決定することができる。金属銀部44の厚さは、0.001mm〜0.2mmから選択可能であるが、30μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましく、0.01〜9μmであることがさらに好ましく、0.05〜5μmであることが最も好ましい。また、金属銀部44はパターン状であることが好ましい。金属銀部44は1層でもよく、2層以上の重層構成であってもよい。金属銀部44がパターン状であり、且つ、2層以上の重層構成である場合、異なる波長に感光できるように、異なる感色性を付与することができる。これにより、露光波長を変えて露光すると、各層において異なるパターンを形成することができる。
導電性金属部の厚さは、タッチパネルの用途としては、薄いほど表示パネルの視野角が広がるため好ましく、視認性の向上の点でも薄膜化が要求される。このような観点から、導電性金属部に担持された導電性金属からなる層の厚さは、9μm未満であることが好ましく、0.1μm以上5μm未満であることがより好ましく、0.1μm以上3μm未満であることがさらに好ましい。
本実施の形態では、上述した銀塩感光層40の塗布厚みをコントロールすることにより所望の厚さの金属銀部44を形成し、さらに物理現像及び/又はめっき処理により導電性金属粒子からなる層の厚みを自在にコントロールできるため、5μm未満、好ましくは3μm未満の厚みを有する導電性フイルム10であっても容易に形成することができる。
なお、本実施の形態に係る導電性フイルム10の製造方法では、めっき等の工程は必ずしも行う必要はない。本実施の形態に係る導電性フイルム10の製造方法では銀塩感光層40の塗布銀量、銀/バインダー体積比を調整することで所望の表面抵抗を得ることができるからである。なお、必要に応じてカレンダー処理等を行ってもよい。
銀塩感光層40に対して現像処理を行った後に、硬膜剤に浸漬して硬膜処理を行うことが好ましい。硬膜剤としては、例えば、グルタルアルデヒド、アジポアルデヒド、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサン等のジアルデヒド類及びほう酸等の特開平2−141279号公報に記載のものを挙げることができる。
導電性フイルム10には、反射防止層やハードコート層等の機能層を付与してもよい。
なお、本発明は、下記表1及び表2に記載の公開公報及び国際公開パンフレットの技術と適宜組合わせて使用することができる。「特開」、「号公報」、「号パンフレット」等の表記は省略する。
Figure 2013254731
Figure 2013254731
以下に、本発明の実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の実施例に示される材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[第1実施例]
第1実施例は、実施例1〜11について、金属細線の線幅及び格子の一辺の長さを異ならせて、導電性フイルムの視認性、開口率及びモアレを評価した。実施例1〜11の内訳及び評価結果を後述する表3に示す。
(実施例1)
(ハロゲン化銀感光材料)
水媒体中のAg150gに対してゼラチン10.0gを含む、球相当径平均0.1μmの沃臭塩化銀粒子(I=0.2モル%、Br=40モル%)を含有する乳剤を調製した。
また、この乳剤中にはK3Rh2Br9及びK2IrCl6を濃度が10-7(モル/モル銀)になるように添加し、臭化銀粒子にRhイオンとIrイオンをドープした。この乳剤にNa2PdCl4を添加し、さらに塩化金酸とチオ硫酸ナトリウムを用いて金硫黄増感を行った後、ゼラチン硬膜剤と共に、銀の塗布量が10g/m2となるように透明基体(ここでは、共にポリエチレンテレフタレート(PET))上に塗布した。この際、Ag/ゼラチン体積比は2/1とした。
幅30cmのPET支持体に25cmの幅で20m分塗布を行ない、塗布の中央部24cmを残すように両端を3cmずつ切り落としてロール状のハロゲン化銀感光材料を得た。
(露光)
露光のパターンは、図1に示すように、メッシュパターン20を構成する格子24の各辺28にそれぞれモアレ抑止部26がランダムに配置されたパターンで、A4サイズ(210mm×297mm)の基体12に行った。露光は上記パターンのフォトマスクを介して高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光した。
(現像処理)
・現像液1L処方
ハイドロキノン 20 g
亜硫酸ナトリウム 50 g
炭酸カリウム 40 g
エチレンジアミン・四酢酸 2 g
臭化カリウム 3 g
ポリエチレングリコール2000 1 g
水酸化カリウム 4 g
pH 10.3に調整
・定着液1L処方
チオ硫酸アンモニウム液(75%) 300 ml
亜硫酸アンモニウム・1水塩 25 g
1,3−ジアミノプロパン・四酢酸 8 g
酢酸 5 g
アンモニア水(27%) 1 g
pH 6.2に調整
上記処理剤を用いて露光済み感材を、富士フイルム社製自動現像機 FG−710PTSを用いて処理条件:現像35℃ 30秒、定着34℃ 23秒、水洗 流水(5L/分)の20秒処理で行った。
上述のようにして露光、現像処理を行って、金属細線16の線幅Waが10μm、格子24(この例では正方形状)の一辺の長さLaが500μm、モアレ抑止部26の線幅Wbが10μm、モアレ抑止部26の長さLbが125.0μmの実施例1に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例2)
実施例2は、格子24の一辺の長さLaを400μm、モアレ抑止部26の長さLbを100.0μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例2に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例3)
実施例3は、金属細線16の線幅Waを9μm、格子24の一辺の長さLaを400μm、モアレ抑止部26の線幅Wbを9μm、モアレ抑止部26の長さLbを100.0μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例3に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例4〜6)
実施例4、5及び6は、金属細線16の線幅Waを8μm、7μm及び6μm、格子24の一辺の長さLaをそれぞれ300μm、モアレ抑止部26の線幅Wbを8μm、7μm及び6μm、モアレ抑止部26の長さLbをそれぞれ75.0μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例4、5及び6に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例7〜9)
実施例7、8及び9は、金属細線16の線幅Waを5μm、4μm及び3μm、格子24の一辺の長さLaをそれぞれ200μm、モアレ抑止部26の線幅Wbを5μm、4μm及び3μm、モアレ抑止部26の長さLbをそれぞれ50.0μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例7、8及び9に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例10)
実施例10は、金属細線16の線幅Waを2μm、格子24の一辺の長さLaを100μm、モアレ抑止部26の線幅Wbを2μm、モアレ抑止部26の長さLbを25.0μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例10に係る導電性フイルムを作製した。
(実施例11)
実施例11は、金属細線16の線幅Waを1μm、格子24の一辺の長さLaを50μm、モアレ抑止部26の線幅Wbを1μm、モアレ抑止部26の長さLbを12.5μmにしたこと以外は、上述の実施例1と同様にして実施例11に係る導電性フイルムを作製した。
(視認性の評価)
<金属細線の視認され難さ>
実施例1〜11について、それぞれ導電性フイルムを表示装置の表示パネルに貼り付けてタッチパネルを構成した。タッチパネルを回転盤に設置し、表示装置を駆動して白色を表示させた際に、線太りや黒い斑点がないかどうか、また、タッチパネルの導電パターン(メッシュパターンやモアレ抑止部)が目立つかどうかを肉眼で確認した。
そして、線太りや黒い斑点、並びに導電パターンの境界が目立たない場合を「◎」、線太り、黒い斑点及び導電パターンの境界のうち、いずれか1つが目立つ場合を「○」、線太り、黒い斑点及び導電パターンの境界のいずれか2つが目立つ場合を「△」、線太り、黒い斑点及び導電パターンの境界の全てが目立つ場合を「×」とした。
(モアレの評価)
実施例1〜11について、それぞれ導電性フイルムを表示装置の表示パネル上に貼り付けた後、表示装置を回転盤に設置し、表示装置を駆動して白色を表示させる。その状態で、回転盤をバイアス角−20°〜+20°の間で回転し、モアレの目視観察・評価を行った。
モアレの評価は、表示装置の表示画面から観察距離0.5mで行い、モアレが顕在化しなかった場合を○、モアレが問題のないレベルでほんの少し見られた場合を△、モアレが顕在化した場合を×とした。そして、総合評点として、○となる角度範囲が10°以上の場合をA、○となる角度範囲が10°未満の場合はB、○となる角度範囲がなく×となる角度範囲が30°未満の場合はC、○となる角度範囲がなく×となる角度範囲が30°以上ある場合をDとした。
Figure 2013254731
表3から、実施例1〜11は、いずれも視認性が良好で、開口率も90%以上であり、モアレについてもB以上の評価であった。特に、実施例2〜11は、いずれも視認性が◎、開口率が90%以上、モアレはA評価であった。
このことから、金属細線16の線幅Waは30μm以下から選択可能であるが、10μm以下が好ましく、格子24の一辺の長さLaは50μm以上900μm以下から選択可能であるが、50μm以上500μm以下が好ましいことがわかる。
[第2実施例]
第2実施例は、代表的に上述した実施例9において、モアレ抑止部の長さLbを変化させたときの視認性、開口率及びモアレを評価した。
(サンプル1〜3)
サンプル1、2及び3は、モアレ抑止部26の長さLbを6μm、9μm及び12μmにしたこと以外は、上述した実施例9と同様にしてサンプル1、2及び3に係る導電性フイルムを作製した。
(サンプル4)
サンプル4は、上述した実施例9と同様にして導電性フイルムを作製した。
(サンプル5〜7)
サンプル5、6及び7は、モアレ抑止部26の長さLbを67μm、100μm及び200μmにしたこと以外は、上述した実施例9と同様にしてサンプル5、6及び7に係る導電性フイルムを作製した。
サンプル1〜7の評価結果を表4に示す。
Figure 2013254731
表4から、サンプル1〜7は、いずれも視認性が良好で、開口率も94%以上であり、モアレもB以上の評価であった。その中で、サンプル2は、モアレはB評価であったが、視認性は◎評価であった。サンプル6は、視認性は○評価であったが、モアレはA評価であった。特に、サンプル3〜5は、いずれも視認性が◎、開口率が97%以上、モアレはA評価であった。
このことから、長さLbの下限は2×Wa以上が好ましく、さらに好ましくは3×Wa以上であり、より好ましくは4×Wa以上であること、並びに、長さLbの上限は、La以下が好ましく、さらに好ましくはLa/2以下であり、より好ましくはLa/3以下であり、特に好ましくはLa/4以下であることがわかる。
[第3実施例]
第3実施例は、代表的に上述した実施例9において、モアレ抑止部26の線幅Wbを変化させたときの視認性、開口率及びモアレを評価した。
(サンプル8、9)
サンプル8及び9は、モアレ抑止部26の線幅Wbを1.5μm及び2.7μmにしたこと以外は、上述した実施例9と同様にしてサンプル8及び9に係る導電性フイルムを作製した。
(サンプル10)
サンプル10は、上述した実施例9と同様にして導電性フイルムを作製した。
(サンプル11〜15)
サンプル11、12、13、14及び15は、モアレ抑止部26の線幅Wbを4.5μm、6.0μm、7.5μm、9.0μm及び12.0μmにしたこと以外は、上述した実施例9と同様にしてサンプル11、12、13、14及び15に係る導電性フイルムを作製した。
サンプル8〜15の評価結果を表5に示す。
Figure 2013254731
表5から、サンプル8〜15のうち、サンプル8はモアレがC評価であり、サンプル15は、視認性が△評価であった。それ以外のサンプル9〜14は、いずれも視認性が良好で、開口率も95%以上であり、モアレもB以上の評価であった。特に、サンプル9〜12は、いずれも視認性が◎、開口率が96%以上、モアレはA評価であった。
このことから、金属細線の線幅Waとモアレ抑止部26の線幅Wbとの比(Wb/Wa)は0.9以上3.0以下が好ましく、さらに好ましくは0.9以上2.5以下であり、より好ましくは0.9以上2.0以下であり、特に好ましくは0.9以上1.5以下であることがわかる。
なお、本発明に係る導電性フイルムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…導電性フイルム 12…基体
14…導電部 16…金属細線
18…開口部 20…メッシュパターン
22、32…交点 24…格子
26…モアレ抑止部 28…辺
30、34…交差部

Claims (22)

  1. 金属細線で構成された導電部と開口部とを有する導電性フイルムにおいて、
    前記導電部は、複数の前記金属細線による交点を有し、
    前記金属細線上であって、且つ、前記交点以外の部分に張り出し部が配置されていることを特徴とする導電性フイルム。
  2. 請求項1記載の導電性フイルムにおいて、
    前記導電部と前記開口部の組み合わせ形状がメッシュ形状であることを特徴とする導電性フイルム。
  3. 請求項2記載の導電性フイルムにおいて、
    前記張り出し部は、
    前記メッシュ形状を構成する複数の辺のうち、少なくとも1つの辺であって、且つ、前記メッシュ形状の交点とは重ならない位置に、前記1つの辺に交差して配置されていることを特徴とする導電性フイルム。
  4. 請求項3記載の導電性フイルムにおいて、
    前記張り出し部は、前記1つの辺に交差して延在して配置され、
    前記張り出し部の形状は、前記延在方向を長軸とする線分形状、楕円形状、ひし形形状、平行四辺形形状又は多角形状であることを特徴とする導電性フイルム。
  5. 請求項4記載の導電性フイルムにおいて、
    前記張り出し部は、前記延在方向を長軸とする線分形状であることを特徴とする導電性フイルム。
  6. 請求項5記載の導電性フイルムにおいて、
    前記1つの辺と交差する他の辺と、前記張り出し部の前記長軸とがほぼ平行であることを特徴とする導電性フイルム。
  7. 請求項5又は6記載の導電性フイルムにおいて、
    前記1つの辺の幅をWa、前記1つの辺の長さをLa、前記張り出し部の延在方向の長さをLbとしたとき、
    Wa<Lb≦La
    であることを特徴とする導電性フイルム。
  8. 請求項7記載の導電性フイルムにおいて、
    Lb≧2×Wa 且つ Lb≦La/2
    であることを特徴とする導電性フイルム。
  9. 請求項7又は8記載の導電性フイルムにおいて、
    5μm≦Lb≦100μm
    であることを特徴とする導電性フイルム。
  10. 請求項5〜9のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記1つの辺の幅をWa、前記張り出し部の線幅をWbとしたとき、
    0.995×Wa≦Wb≦3×Wa
    であることを特徴とする導電性フイルム。
  11. 請求項3〜10のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記メッシュ形状の交点から前記1つの辺上の前記張り出し部の中心位置までの距離をDa、前記1つの辺の長さをLaとしたとき、
    0.1×La≦Da≦0.9×La
    であることを特徴とする導電性フイルム。
  12. 請求項5〜11のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記張り出し部の線幅は、30μm以下であることを特徴とする導電性フイルム。
  13. 請求項5〜12のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記1つの辺の長さは、50μm以上900μm以下であることを特徴とする導電性フイルム。
  14. 請求項3〜13のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記導電部は、複数の前記メッシュ形状を有するメッシュパターンを有し、
    複数の前記張り出し部は、前記メッシュパターンに対してランダムに配置されていることを特徴とする導電性フイルム。
  15. 請求項14記載の導電性フイルムにおいて、
    前記メッシュパターンを構成する前記複数のメッシュ形状のうち、前記張り出し部が配置されないメッシュ形状がランダムに存在することを特徴とする導電性フイルム。
  16. 請求項14又は15記載の導電性フイルムにおいて、
    前記メッシュパターンを構成する前記複数のメッシュ形状のうち、前記張り出し部が配置された1以上のメッシュ形状に対する前記張り出し部の配置位置がランダムであることを特徴とする導電性フイルム。
  17. 請求項14記載の導電性フイルムにおいて、
    前記張り出し部が配置された前記1以上のメッシュ形状のうち、複数の辺に前記張り出し部が配置されたメッシュ形状は、前記複数の辺への前記張り出し部の配置位置がランダムであることを特徴とする導電性フイルム。
  18. 請求項3〜17のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記メッシュ形状の1つの交点から放射状に延びる複数の辺にそれぞれ配置された前記張り出し部のうち、少なくとも1つの前記張り出し部は、前記1つの交点から中心位置までの距離が、他と異なっていることを特徴とする導電性フイルム。
  19. 請求項3〜17のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    隣接する辺のそれぞれ配置された前記張り出し部は、それぞれ対応する交点からの距離が異なっていることを特徴とする導電性フイルム。
  20. 請求項3〜19のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記辺の個数をNa、前記張り出し部の個数をNbとし、前記張り出し部の配置率を(Nb/Na)×100%としたとき、
    前記配置率は、10%以上100%以下であることを特徴とする導電性フイルム。
  21. 請求項1〜20のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    前記金属細線の線幅は30μm以下であることを特徴とする導電性フイルム。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項に記載の導電性フイルムにおいて、
    開口率が90%以上であることを特徴とする導電性フイルム。
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