JP2013251076A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立性が改善された回路遮断器を提供する。
【解決手段】固定接点230と、固定接点230に離接可能な可動接点240を有する可動接触子24とを備える。可動接触子24は、回路遮断機構としての電磁石装置31及びバイメタル32と、操作力を受けて回転するハンドル41とに、それぞれリンク機構を介して駆動される。上記のリンク機構を構成する複数個のリンク部材51〜54,501,502のいずれも、ハンドル41の回転軸に平行な方向において他の部品を挟む部位を有さない。例えば、支持部材51と可動接触子24とに挿通される可動軸502は、支持部材51においては可動接触子24の一方側においてのみ挿通されている。これにより、リンク部材51〜54,501,502を上記の回転軸に平行な方向の一方側から順に組み付けていくことができるから、組立性が改善される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路遮断器に関するものである。
従来から、異常電流を検出して回路を遮断する回路遮断器が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の回路遮断器は、固定接点と、固定接点に離接可能な可動接点を有する可動接触子と、複数個のリンク部材からなり可動接触子に連結されたリンク機構と、異常電流が流れたときに可動接点を固定接点から引き離すようにリンク機構を介して可動接触子を駆動する回路遮断機構とを備える。
さらに、上記の回路遮断器は、上記の各部を収納する器体と、一部が器体の外部に突出し操作力を受け前記器体に対して所定の回転軸周りに回転しリンク機構を介して可動接触子を駆動するハンドルとを備える。
特開2012−69292号公報
上記の回路遮断器においては、組立の都合上、器体は、上記の回転軸に平行な方向においてハンドルを挟む2個の部品で構成されることが多い。そして、組立時には、器体を構成する上記部品の一方に対し、上記のハンドルや、上記部品の他方は、上記の回転軸に平行な方向から組み付けられる。従って、他の部品も、上記の回転軸に平行な方向から組み付け可能であることが望ましい。
しかしながら、他の部品(例えば、他のリンク部材や可動接触子)を上記の回転軸に平行な方向において挟む形状のリンク部材が存在する場合、少なくともそのリンク部材に挟まれる部品については上記の回転軸に平行な方向から組み付けることができず、組立性が悪くなる。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、組立性が改善された回路遮断器を提供することにある。
本発明の回路遮断器は、器体と、前記器体に収納された固定接点と、前記器体に収納されて前記固定接点に離接可能な可動接点を有する可動接触子と、複数個のリンク部材からなり前記可動接触子に連結されたリンク機構と、前記器体に収納されて前記固定接点と前記可動接点との間に異常電流が流れたときに前記可動接点を前記固定接点から引き離すように前記リンク機構を介して前記可動接触子を駆動する回路遮断機構と、前記器体に対して所定の回転軸周りに回転可能に連結され一部が前記器体の外側に突出し操作力を受けて前記リンク機構を介して前記可動接触子を駆動するハンドルとを備え、前記リンク部材として、軸方向を前記回転軸に平行な方向に向けて前記器体に対して固定された円柱形状の固定軸と、前記固定軸を挿通されて前記固定軸周りに回転可能な支持部材と、軸方向を前記回転軸に平行な方向に向けて前記支持部材に挿通され前記支持部材に連動して前記固定軸周りに回転可能な可動軸とを備え、前記可動接触子は前記可動軸を挿通されることで前記可動軸周りに回転可能とされていて、前記支持部材は、前記可動接触子の一方側であって前記可動軸の軸方向での一方側においてのみ前記可動軸を挿通されていることを特徴とする。
本発明によれば、支持部材において可動軸を挿通される部位が可動接触子を挟む両側に設けられる場合と比較して、ハンドルの回転軸に平行な方向の一方側から固定軸と支持部材と可動軸と可動接触子とを順に組み付けていくことができるから、組立性が改善される。
本発明の実施形態を示す、一部の部品を省略した分解斜視図である。 同上においてボディが取り外されたオン状態の要部を示す背面図である。 同上においてカバーが取り外されたオン状態を示す斜視図である。 同上の比較例の回路遮断器においてカバーが取り外されたオフ状態を示す正面図である。 同上においてカバーが取り外されたオン状態を示す正面図である。 同上においてカバーが取り外されたトリップ状態を示す正面図である。 同上の外観を示す斜視図である。 同上においてボディが取り外されたオフ状態を示す背面図である。 同上の要部を示す分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態と同様の基本構成を有する比較例の回路遮断器について、図4〜図9を用いて説明する。この回路遮断器は、器体10と、それぞれ器体10に保持された2個の端子21とを備え、端子21間の電路を開閉するものである。すなわち、器体10内には、一方の端子21に電気的に接続された固定接点230を有し器体10内に固定された固定接点板23と、この固定接点230に対して離接する可動接点240を有し他方の端子に電気的に接続された可動接触子24とが収納されている。上記の固定接点板23と可動接触子24とはそれぞれ例えば金属板のような導電材料からなる。
また、器体10には、固定接点230と可動接点240との間に異常電流が流れたときに可動接点240を固定接点230から引き離す(つまり接点を開極させる)ように可動接触子24を駆動する回路遮断機構が収納されている。
さらに、器体10には、一部が器体の外側に突出して操作力を受けるハンドル4が所定の回転軸周りに回転可能に連結されている。また、器体10には、このハンドル4と回路遮断機構とに対して可動接触子24を連動させるリンク機構が収納されている。
以下、上下左右は図4を基準とし、図4における紙面に直交する方向のうち手前側を前方と呼ぶ。また、時計回り方向・反時計回り方向といった回転方向も、図4の方向から見た回転方向を基準とする。なお、上記の方向はあくまで説明の便宜上定義するものであって、実際の使用状態での方向とは必ずしも一致しない。また、下記の説明中での変位や回転は、特に断らない限り、器体10に対する相対的なものである。
器体10は、図7に示すように、器体10の後側の約半分を構成するボディ11と、ボディ11の前側に結合して器体10の前側の約半分を構成するカバー12とを備える。ボディ11とカバー12とはそれぞれ例えば合成樹脂からなる。ボディ11の前後両端部には、それぞれ左右に貫通した結合穴112を有する結合片111が前方に突設されている。カバー12の左右両面には、後方に開放されて上記の結合片111が収納される結合凹部121が設けられている。さらに、結合凹部121の底面には、上記の結合穴112に係入する結合凸部122が突設されている。すなわち、各結合凹部121にそれぞれ結合片111が導入され、各係合凸部122がそれぞれ結合穴112に係入することで、ボディ11とカバー12とは互いに結合している。なお、ボディ11とカバー12とを互いに結合させる手段としては、上記のような凹凸係合に代えて又は加えて、ねじ止め等の他の周知の手段を用いてもよい。上記の器体10は、周知のDINレールに取付可能な形状とされている。
各端子21は、それぞれ、器体10に対して固定される固定端子板211と、頭部を上方に向けて下端が固定端子板211に当接した端子ねじ212と、端子ねじ212の回転に伴って固定端子板211に対して上下に変位可能な可動端子板213とを備える。固定端子板211と可動端子板213とはそれぞれ例えば金属板に打ち抜き加工と曲げ加工とを施すことで形成されている。可動端子板213は左右方向から見て固定端子板211を囲む筒形状であって、上端部に端子ねじ212が螺合している。また、器体10の上面において端子ねじ212の上側となる2箇所には、それぞれ端子ねじ212を操作するためのドライバ(図示せず)が挿通されるドライバ挿通穴101が設けられている。さらに、器体10の左右両面には、固定端子板211の下側に向けて開口した電線挿入穴102が設けられている。上記の端子21に電線(図示せず)を接続するには、端子ねじ212を緩めて可動端子板213が十分に下方に変位した状態で電線挿入穴102に電線を挿入し、その後にドライバ挿通穴101に挿通したドライバにより端子ねじ212を締め付ける。すると、可動端子板213が上方に変位し、上記の電線が可動端子板213の内周面の下端部と固定端子板211の下面との間に挟まれることで、電線の接続が達成される。右側の端子21には例えば電源側の電線(図示せず)が接続され、左側の端子21には例えば負荷側の電線(図示せず)が接続される。
次に、回路遮断機構について説明する。上記の回路遮断器は、回路遮断機構として、いわゆる電磁釈放機構である電磁石装置31と、いわゆる熱電釈放機構であるバイメタル32とを有する。
電磁石装置31は、一端が左側の端子21に電気的に接続され他端が固定接点板23に電気的に接続されて軸方向を左右方向に向けたコイル311を有する。さらに、電磁石装置31のコイル311内には、コイル311に過電流(例えば短絡電流)が流れたときに磁場の変化により駆動されて右方に変位するプッシングピン312が配置されている。より詳しく説明すると、電磁石装置31は、軸方向を左右方向に向けた筒形状であってコイル311が巻回され固定接点板23に固定されたボビン310と、ボビン310の左端部に挿入されボビン310に対し左右に変位可能な可動鉄心313と、ボビン310内に収納されて可動鉄心313を左方へ付勢する圧縮コイルばねからなる復帰ばね(図示せず)とを備える。プッシングピン312は可動鉄心313に連結されており、可動鉄心313に連動してボビン310に対し左右に変位する。また、固定接点板23は、磁性体からなり、可動鉄心313の右側に位置する部位と、可動鉄心313の下側に位置する部位とを有しており、可動鉄心313とともに環形状の磁路を構成する。すなわち、固定接点板23はいわゆるヨークを兼ねている。コイル311に過電流が流れると、上記の磁路の磁気抵抗を小さくするように、復帰ばねのばね力に抗して可動鉄心313が右方に変位し、これに連動してプッシングピン312が右方に突出する。このとき、プッシングピン312の押力がリンク機構を介して可動接触子24に伝達されることで、可動接点240を固定接点230から引き離すように可動接触子24が駆動される。また、過電流が停止すると、復帰ばねのばね力により可動鉄心313が左方に変位して元の位置に復帰し、これに連動してプッシングピン312も左方に変位して元の位置に復帰する。
また、バイメタル32は、厚さ方向を左右方向に向けて下端を器体10に固定されており、右側の端子21と可動接触子24とにそれぞれ編組線251,252を介して電気的に接続されることで、上記の編組線251,252とともに電路を構成する。バイメタル32は、過電流が流れると、下端部に対して上端部を右側へ変位させる方向に曲がるように変形する。接点230,240間に例えば過負荷による過電流が流れたときには、バイメタル32の押力がリンク機構を介して可動接触子24に伝達されることで、可動接点240を固定接点230から引き離すように可動接触子24が駆動される。また、上記の過電流が停止し、バイメタル32の温度が低下すると、バイメタル32は元の形状に復帰する。なお、バイメタル32としては、変形する金属自体が電流の経路となる直熱型のものを用いてもよいし、変形する金属上に設けられたヒーターが電流の経路となる傍熱型のものを用いてもよい。
さらに、バイメタル32の下端部は、器体10の下端の内面に沿って左方へ延長された金属板からなるアーク走行板26の右端部に接続されている。また、器体10内において、アーク走行板26の左端部の上側には、消弧装置27が配置されている。消弧装置27は、それぞれ厚さ方向を上下方向に向けた金属板からなる複数枚(図では11枚)の消弧グリッド271と、各消弧グリッド271を間に隙間を空けて上下に並べて支持する支持体272とを備える周知のものである。上記のような消弧装置27は、可動接点240が固定接点230から引き離されたときに発生したアークを引き伸ばすとともに分断して消弧する。さらに、器体10において、電線挿通穴102の下側には、上記のアークにより発生したガスを排出する経路となる排気口103が設けられている。
ハンドル41は例えば合成樹脂からなり、器体10の上面に設けられたハンドル穴105を通じて器体10の上方に突出して操作力を受けるツマミ411を有する。ハンドル41は、ツマミ411を右側に倒した閉極位置と、閉極位置から器体10に対して反時計回り方向に回転してツマミ411を左側に倒した開極位置との間で、器体10に対して前後方向に平行な所定の回転軸(以下、「ハンドル軸」と呼ぶ。)410周りで回転可能となっている。具体的には例えば、器体10の内面(ボディ11の前面とカバー12の後面)に設けられた円柱形状の軸凸部がハンドル41に設けられた軸受け穴に挿入されることでハンドル41は器体10に対して回転可能とされ、この場合には上記の軸凸部の中心軸がハンドル軸410となる。ハンドル41は、ハンドル軸410を囲むねじりコイルばねからなるハンドルばね42(図8参照)により、反時計回り方向に(つまり開極位置に向かって)付勢されている。
上記の回路遮断器が取り得る状態としては、図4に示すようにハンドル41が開極位置であって可動接点240が固定接点230から離れたオフ状態と、図5に示すようにハンドル41が閉極位置であって可動接点240が固定接点230に接触したオン状態と、図6に示すようにハンドル41が閉極位置でありながらも可動接点240が固定接点230から離れたトリップ状態とがある。
次に、リンク機構について説明する。リンク機構は、リンク部材として、円柱形状であって軸方向を前後方向に向けて器体10内に固定された固定軸501と、円柱形状であって軸方向を前後方向に向けて器体10内に収納された可動軸502とを有する。ここで、器体10において前後に対向する内面において固定軸501の下側には、それぞれ固定軸501と同軸の円弧形状のガイド凸部104が設けられている。可動軸502は、上記のガイド凸部104にガイドされることで、器体10に対し固定軸501周りに変位可能となっている。
また、リンク機構は、それぞれ固定軸501が挿通される軸受け穴510,520を有して器体10に対し固定軸501周りに回転可能なリンク部材として、支持部材51とラッチ部材52とを有する。支持部材51とラッチ部材52とはそれぞれ例えば金属板に打ち抜き加工と曲げ加工とが施されてなる。支持部材51は可動軸502を支持するものであり、ラッチ部材52は電磁石装置31やバイメタル32からの押力を受けるものである。
ラッチ部材52において、軸受け穴520よりも下側には、電磁石装置31のプッシングピン312からの右向きの押力を受ける第1被駆動部521と、バイメタル32の上端部からの右向きの押力を受ける第2被駆動部522とが設けられている。さらに、ラッチ部材52の下端には、左右方向において可動軸502を挟む軸受け凹部523が設けられている。また、第1被駆動部521の先端部は後方へL字形状に曲がっており、先端部が可動接触子24の下側に位置する。
さらに、リンク機構は、支持部材51及びラッチ部材52とハンドル41との間に介在するリンク部材として、スラストバー53とストップバー54とを有する。詳しく説明すると、スラストバー53とストップバー54とはそれぞれ金属製の丸棒の両端部が中央部に対して互いに同じ側へ約90°曲げられたU字形状の部材であり、両端をそれぞれ後方へ向けて器体10内に収納されている。また、スラストバー53とストップバー54とは、それぞれ、一端部(以下、「内側端部」と呼ぶ。)をハンドル41に挿入されることでハンドル41に対し前後方向に平行な軸周りに回転可能に連結され、他端部(以下、「外側端部」と呼ぶ。)を支持部材51やラッチ部材52に当接させる。ハンドル41の前面には、スラストバー53の内側端部が挿入される第1軸受け穴412と、第1軸受け穴412に対して時計回り方向側に位置しストップバー54の内側端部が挿入される第2軸受け穴413とが設けられている。第1軸受け穴412は断面円形状であり、第2軸受け穴413はハンドル軸410を中心とする円弧形状となっている。さらに、ハンドル41には、ハンドル軸410を囲むねじりコイルばねからなりストップバー54の内側端部を第2軸受け穴413の右端部(反時計周り方向の端部)に押し付けるリンクばね44が取り付けられている。
また、ラッチ部材52において、軸受け穴520の上側には、スラストバー53の外側端部が右方から係入可能な係脱凹部524が設けられている。
また、支持部材51は、図9に示すように、それぞれ厚さ方向を前後方向に向け軸受け穴510が設けられた2個の主片511と、主片511の左上端部間を互いに連結する連結片512とを有する。可動接触子24は、支持部材51の主片511の間に挟まれ、主片511間において可動軸502を軸受け穴241に挿通されている。また、各主片511において、軸受け穴510の下側には、それぞれ可動軸502が挿通される軸挿通穴513が設けられている。すなわち、支持部材51が固定軸501周りに回転すると、可動軸502も連動して固定軸501周りに回転する。さらに、支持部材51において前側の主片511の右上端部には、スラストバー53の外側端部から右向きの押力を受ける第1連動部514が突設されている。また、連結片512には、ストップバー54の外側端部を各主片511との間に挟む第2連動部515が下方に突設されている。
可動接触子24は、可動軸502が挿通される軸受け穴241を有し、可動接点240は、軸受け穴241の下方において左向きの面に設けられている。さらに、可動接触子24は、支持部材51の第2連動部515の下側に位置するとともにラッチ部材52の第1被駆動部521の先端部の上側に位置するストッパ部242を、軸受け穴241の左上側に有する。可動軸502周りでの可動接触子24の時計回り方向の回転範囲は、ストッパ部242の上面が支持部材51の第2連動部515に当接する位置までに制限されている。さらに、器体10には、可動接触子24の上端部に右向きの力を加える開極ばね43(図8参照)が収納されている。具体的には、可動接触子24において、軸受け穴241の上側には、左向きに開口したU字形状であって開極ばね43からの右向き(図8での左向き)のばね力を受けるばね受け部243が設けられている。開極ばね43は、固定軸501を囲むねじりコイルばねからなり、一端が器体10の内面に弾接し、他端が可動接触子24のばね受け部243に左方から弾接する。ここで、ばね受け部243は、可動軸502よりも上側であって固定軸501よりも下側となる位置に設けられている。従って、支持部材51の第2連動部515がストッパ部242に当接していない状態では、開極ばね43のばね力は、可動接触子24を可動軸502周りに時計回り方向(すなわち、可動接点240を固定接点230に押し付ける方向)に回転させるように作用する。また、支持部材51の第2連動部515がストッパ部242に当接した状態では、開極ばね43のばね力は、可動接触子24を支持部材51とともに固定軸501周りに反時計回り方向(すなわち、可動接点240を固定接点230から引き離す方向)に回転させるように作用する。
また、器体10には、回路遮断器がオフ状態・オン状態・トリップ状態のいずれの状態にあるかを表示する表示部材6が収納されている。表示部材6は例えば合成樹脂からなり、前後方向に扁平な本体部61と、本体部61の上端から前後方向に突出し上下に扁平な表示部62とを有する。本体部61の下端には軸受け穴60が前後に貫設されており、この軸受け穴60に固定軸501が挿通されることで表示部材6は器体10に対して固定軸501周りに回転可能となっている。また、表示部材6において、軸受け穴60の右上には、ハンドルばね42が上方から弾接する第1ばね受け部62が設けられている。つまり、反時計回り方向での表示部材6の回転範囲は、第1ばね受け部62にハンドルばね42が弾接することにより制限される。さらに、表示部材6とラッチ部材52との間には、固定軸501が挿通されたねじりコイルばねからなるラッチばね45が介装されている。ラッチばね45の一端は、表示部材6の本体部61において軸受け穴60の左上側から前方に突設された第2ばね受け部64に対し右方から弾接する。また、ラッチ部材52において軸受け穴520の右上には、鉤状のばね受け部525が設けられており、ラッチばね45の他端は、ラッチ部材52のばね受け部525の内面に左方から弾接する。従って、ラッチばね45のばね力は、表示部材6に対しては反時計回り方向に作用し、ラッチ部材52に対しては時計回り方向に作用する。さらに、器体10の上面には、表示部材6の表示部62の上面の一部を露出させる表示窓106が設けられている。表示部62の上面には、それぞれ異なる状態を示す3通りの表示が左右に並べて付されており、状態に応じて表示部材6が回転することにより、上記3通りの表示のうち状態に応じた表示のみが表示窓106から露出する。表示部62の上面のうち、中央の表示が付された部位は、左右両側の部位に対して凹部とされている。
さらに、器体10には、前後方向に並べられた複数個の回路遮断器を互いに連動させる場合に用いられる連動部材46が収納されている。連動部材46は、それぞれ軸方向を前後方向に向けた互いに同軸の円柱形状であって前後方向の一方ずつに突設された2個の軸凸部461を有する。連動部材46は、上記の軸凸部461が、器体10の内面に設けられた軸受け穴(図示せず)に挿入されることで、器体10に対して上記の軸凸部461周りに回転可能に支持されている。また、連動部材46は軸凸部461の周方向においてラッチ部材52に挟まれており、これによってラッチ部材52に連動して回転する。また、器体10において前後方向に向けられた面には、連動部材46の可動範囲に向けて開口した連結穴107が設けられている。2個の回路遮断器を連動させる場合、連結穴107に挿通された連結ピン(図示せず)を介して、連動部材46同士を互いに連結する。すると、一方の回路遮断器において連動部材46がラッチ部材52に押されて動作したときには、他方の回路遮断器では上記の連動部材46に対して上記の連結ピンを介して連結された連動部材46が連動してラッチ部材52を押す。これにより、上記他方の回路遮断器のラッチ部材52は、上記一方の回路遮断器のラッチ部材52に連動することになるから、2個の回路遮断器が互いに連動する。
以下、上記の回路遮断器の動作を説明する。
まず、図4に示すオフ状態では、ハンドルばね42のばね力により、ハンドル41は開極位置に保持されている。また、支持部材51とラッチ部材52とは、それぞれ可動範囲のうち反時計回り方向の端付近に位置する。ラッチ部材52は、時計回り方向に回転させる力をラッチばね45から受けながらも、スラストバー53の外側端部が係脱凹部524に係入していることで時計回り方向の回転を制限されている。また、可動接触子24は、開極ばね43により可動軸502を中心として時計回り方向に回転するように付勢されているが、ストッパ部242の上面に支持部材51の第2連動部515が当接することで上記の回転を制限されている。これにより、開極ばね43のばね力は、可動接触子24と支持部材51とを全体として固定軸501周りに反時計回り方向に回転させるように作用し、可動接触子24は可動接点240を固定接点230から離した状態に維持されている。また、上記方向への支持部材51の過剰な回転は、例えば可動軸502の前後両端部がそれぞれ器体10の内面に左方から当接することで防止される。一方、ストップバー54は、支持部材51の第2連動部515と主片511との間に挟まれた外側端部において支持部材51から下向きの力を受けている。これにより、ストップバー54の内側端部は、リンクばね44を弾性変形させつつ、第2軸受け穴413の端から僅かに離れている。表示部材6は、反時計回り方向に回転させる力をラッチばね45から受けてはいるが、ハンドルばね42が第1ばね受け部63の上面に当接することで上記の回転を制限され、表示部62の上面のうちオフ状態を表示する部位である中央部を表示窓106に露出させている。
上記のようなオフ状態を始点として、ハンドル41を開極位置から閉極位置に(つまり時計回り方向に)回転させると、支持部材51は、第1連動部514をスラストバー53によって右向きに押されることで、固定軸501周りに時計回り方向に回転する。このとき、支持部材51の第2連動部515は可動接触子24から離れる。また、支持部材51の回転に伴って可動軸502が左方に変位することで、可動接触子24も左方に変位する。ここで、可動接触子24は開極ばね43により時計回り方向に付勢されているが、上記の回転の初期においては、可動接触子24は、ストップバー54からの下向きの押力をストッパ部242において受けることで、時計回り方向の回転を抑えられる。また、ラッチ部材52も、可動接触子24の被駆動部241が第1被駆動部521の上側に位置することで、時計回り方向の回転を抑えられる。やがて、ハンドル41の回転量が所定量に達し、ストップバー54の内側端部が、ストップバー54の外側端部とハンドル軸410とを結ぶ直線を左方に横切ると、ハンドル41の回転に伴うストップバー54の外側端部の移動方向がやや上向きへと変化し、ストップバー54から可動接触子24のストッパ部242に対する下向きの押力が失われる。これにより、可動接触子24は開極ばね43のばね力で可動軸502周りに時計回り方向に急速に回転して可動接点240を固定接点230に接触させ、ここにおいて図5に示すオン状態への移行が完了する。すなわち、上記のように可動接点240を固定接点230に急速に接触させることで、アークの発生を抑制している。上記のオン状態では、開極ばね43のばね力により、可動接点240と固定接点230との間の接圧が確保される。また、表示部材6は、第1ばね受け部63においてハンドルばね42から下向きの押力を受けることで時計回り方向に回転し、上記のようなオン状態では、表示部62の上面のうちオン状態を表示する部位である左端部を表示窓106に露出させる。また、ラッチ部材52は、ラッチばね45のばね力により、時計回り方向に回転する。さらに、上記のオン状態では、ハンドル41は、可動接触子24とストップバー54とリンクばね44とを介して開極ばね43から受ける時計回り方向の力により、ハンドルばね42のばね力に抗して閉極位置に維持される。
上記のようなオン状態を始点として、ハンドル41を閉極位置から開極位置に(つまり反時計回り方向に)回転させると、ラッチ部材52は、係脱凹部524の内面においてスラストバー53の外側端部から左向きの力を受けることで、反時計回り方向に回転する。また、スラストバー53の外側端部が第1連動部514から離れることで、支持部材51は反時計回り方向に回転可能となるから、開極ばね43のばね力により支持部材51と可動接触子24とは全体として固定軸501周りに反時計回り方向に回転する。これにより、可動接点240は固定接点230から引き離される。ここで、上記の回転の開始時にはストップバー54の外側端部が可動接触子24のストッパ部242から上向きの力を受け、この力が、ハンドル41に対しては時計回り方向に回転させる力として作用する。しかし、上記の回転が進行し、ストップバー54の内側端部がハンドル軸410とストップバー54の外側端部とを結ぶ直線を右方に横切った時点で、ハンドル41においては、上記の力が時計回り方向の力としては作用しなくなる。すると、ハンドルばね42から受ける反時計周り方向の力によりハンドル41は急速に開極位置まで回転し、これに伴って、固定接点230からの可動接点240の引き離しも急速に行われる。上記のような開極ばね43やハンドルばね42のばね力による急速な動作で、アークの発生が抑えられる。
次に、オン状態を始点として、回路遮断機構(すなわち電磁石装置31またはバイメタル32)の動作による、図6に示すようなトリップ状態への移行(いわゆるトリップ動作)について説明する。オン状態であるときに、電磁石装置31又はバイメタル32が動作した場合、まずラッチ部材52が第1被駆動部521又は第2被駆動部522において押力を受けて反時計回り方向に回転する。すると、スラストバー53の外側端部がラッチ部材52の係脱凹部524から脱するとともにばね受け部525の上面に押されて上方に変位し、支持部材51の第1連動部514から離れる。これにより、支持部材51には時計回り方向の力が作用しなくなるから、開極ばね43のばね力により支持部材51と可動接触子24とは全体として固定軸501を中心として反時計回り方向に回転し、可動接点240が固定接点230から引き離される。また、上記のように上方に変位したスラストバー53の外側端部は、ハンドルばね42を上方に押し上げる。これによりハンドルばね42が第1ばね受け部63から離れて回転範囲の制限が緩和された表示部材6は、ラッチばね45のばね力によって反時計回り方向にさらに回転し、表示部62のうちトリップ状態を表示する部位である右端部を表示窓106に露出させる。
上記のようなトリップ状態への移行が完了した後、ハンドル41はハンドルばね42のばね力により開極位置まで反時計回り方向に回転する。このとき、スラストバー53の外側端部は、ラッチばね45によって下方へ押されながら左方へ変位することで、係脱凹部524に再び係入する。これにより、回路遮断器は、表示部材6以外についてはオフ状態と同様の状態となり、この状態からハンドル41を閉極位置まで回転させれば再びオン状態に移行する。
上記の回路遮断器においては、支持部材51が、ハンドル軸410に平行な方向である前後方向において、主片511間に、可動接触子24や表示部材6の一部を挟む構造となっている。従って、組み立てる際には、ボディ11に対して支持部材51と可動接触子24と表示部材6とを前方から順に組みつけていくといったことができず、まず図9に矢印A1,A2で示すように支持部材51に対して可動接触子24と表示部材6とをそれぞれ組み付ける必要があり、組立性が悪い。
そこで、本実施形態においては、図1〜図3に示すように、リンク機構を構成するリンク部材の一つである支持部材51において、前側の主片511を省略するとともに、第1連動部514を後側の主片511に設けている。つまり、支持部材51において、可動軸502を挿通される部位である主片511は、可動接触子24の一方側(後側)にのみ存在する。これにより、本実施形態では、リンク部材として、図9に示した上記比較例の支持部材51のように他の部品を前後方向(ハンドル軸410に平行な方向)において挟むものは存在しない。
上記構成によれば、組立時には、ボディ11に対して全ての部品を前方から順に組み付けていくことが可能となるから、図9に示した上記比較例の支持部材51のように前後方向において他の部品を挟む部品が存在する場合に比べ、組立性が改善される。
なお、図1〜図3に示した本実施形態と、図4〜図9に示した比較例との間には、支持部材51の形状以外の差異点も存在する。上記の差異点としては、例えば、器体10の上面においてボディ11が占める割合や、固定接点板23の形状や、ラッチ部材52のばね受け部525の形状などがある。しかしながら、支持部材51の形状以外の差異点については、本発明の本質に関わりがなく、適宜変更可能な箇所でもあるので、詳細な説明は省略する。
10 器体
24 可動接触子
31 電磁石装置(回路遮断機構)
32 バイメタル(回路遮断機構)
41 ハンドル
51 支持部材(リンク部材)
52 ラッチ部材(リンク部材)
53 スラストバー(リンク部材)
54 ストップバー(リンク部材)
230 固定接点
240 可動接点
410 ハンドル軸(回転軸)
501 固定軸(リンク部材)
502 可動軸(リンク部材)

Claims (1)

  1. 器体と、
    前記器体に収納された固定接点と、
    前記器体に収納されて前記固定接点に離接可能な可動接点を有する可動接触子と、
    複数個のリンク部材からなり前記可動接触子に連結されたリンク機構と、
    前記器体に収納されて前記固定接点と前記可動接点との間に異常電流が流れたときに前記可動接点を前記固定接点から引き離すように前記リンク機構を介して前記可動接触子を駆動する回路遮断機構と、
    前記器体に対して所定の回転軸周りに回転可能に連結され一部が前記器体の外側に突出し操作力を受けて前記リンク機構を介して前記可動接触子を駆動するハンドルとを備え、
    前記リンク部材として、軸方向を前記回転軸に平行な方向に向けて前記器体に対して固定された円柱形状の固定軸と、前記固定軸を挿通されて前記固定軸周りに回転可能な支持部材と、円柱形状であって軸方向を前記回転軸に平行な方向に向けて前記支持部材に挿通され前記支持部材に連動して前記固定軸周りに回転可能な可動軸とを備え、
    前記可動接触子は前記可動軸を挿通されることで前記可動軸周りに回転可能とされていて、
    前記支持部材は、前記可動接触子の一方側であって前記可動軸の軸方向での一方側においてのみ前記可動軸を挿通されていることを特徴とする回路遮断器。
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