JP4411981B2 - 回路遮断器の開閉機構 - Google Patents
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Description
ここで、トグルリンク機構5は、上端をロッカーハンドル2にピン結合したトグルリンク7と、トグルリンク7の下端側に連結ピン(コ字形ピン)8を介して結合したラッチ9とで四節リンクを構成し、さらにトグルリンク5と開閉レバー3との間が次記のように連結リンク10を介して連係されている。すなわち、連結リンク10の先端側には動作ピン11を植設して該動作ピン11を開閉レバー3に連係するとともに、組立フレーム1の前後壁面に形成した略「ノ」字形の長穴1aに嵌挿して案内支持するようにしている。なお、図1において、12は警報出力板、12aは警報出力板の付勢バネである。
次に、回路遮断器の投入操作による前記開閉機構,主回路接点の動作を図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)により説明する。なお、(a)図は投入操作の開始,(b)図は中間,(c)図は投入完了の行程状態を表している。
すなわち、投入開始当初の状態では、主スプリング4は放勢状態にあって開閉レバー3が接触子ホルダ15を下方に押し下げ、接圧バネ16に抗して可動接触子14を開極している。ここからロッカーハンドル2をON操作すると、開閉レバー3が反時計方向に回動して主スプリング4を蓄勢し、これに追随して接触子ホルダ15が接圧バネ16のバネカを受けて上昇し、可動接触子14が固定接触子13に接触するようになる。そして投入完了の状態になると、開閉レバー3は接触子ホルダ15から離間し、固定接触子13に当接した可動接触子14が接圧バネ16のバネ力で圧接される。
すなわち、図8(a)〜(c)は図7(a)〜(c)に対応した開閉レバー3および可動接触子の挙動,およびハンドル負荷力(ベクトル)を表しており、図中の矢印Eは主スプリング4の蓄勢バネ力によってロッカーハンドル2に作用する力(ハンドル負荷)、矢印Fは接圧バネ16のバネ力(主スプリング3のバネ力と逆向き)、Gは接圧バネ力Fが接触子ホルダ15を介して開閉レバー3に作用する力(開閉レバーを時計方向に付勢する力)を表している。
図9は前記した投入操作過程で、ロッカーハンドル2に作用するハンドル負荷Hを表した特性図であり、図中で横軸に表したOFF,Z,ONはそれぞれ図7,図8における(a),(b),(c)図の状態に対応している。すなわち、OFF位置(投入開始当初の状態)から可動接触子14が固定接触子13に当接するZポイントまでの前半行程では、ハンドル負荷が略一定値H1であるが、Zポイントに達すると接触子ホルダ15を介して開閉レバー3に作用する接圧バネ16のバネカがゼロとなるので、ハンドル負荷HはH1からH2までステップ状に増加し、Zポイントを乗り越えた後の後半行程ではハンドル負荷Hが右下がりに減少し、投入操作が完了してON位置になるとロッカーハンドル2がこの位置に拘束保持されるので、ハンドル負荷はゼロとなる。
一方、回路遮断器を投入して給電回路に接続した電動機を起動させる際には、電動機の起動電流として定格電流の6倍近い突入電流が回路遮断器に流れる。そのために、接点の投入操作をゆっくりした速度で行う(スローメイク)と、可動接触子が固定接触子に接触する際に過渡的に接点間にアークが発生し、これが原因で接点の消耗を早めたり、固定/可動接点が溶着したりするおそれがある。
したがって、電動機の給電回路に適用する回路遮断器(配線用遮断器)を投入する際には、ロッカーハンドルに大きな操作力を加えてOFF位置からON位置へ速度を落とさずに一気に投入させる(クイックメイク)ことが重要である。しかしながら、前記した従来構成の開閉機構のままでは、図9の特性図で述べたように投入開始から途中Zポイントを
通過する過程で急にハンドル負荷が増加する。このために、投入の前半行程ではハンドルを比較的軽い力で動かせるが、途中でハンドルが急に重く(ハンドル負荷の増加)なってONからOFF位置まで操作速度を落とさずに、一気に主回路接点を投入させることが難しい。
前記長穴をその長手方向に沿って互いに角度の異なる二つの穴領域I、IIに区分した略「く」字状に連ねた形状となし、前記穴領域IIは略鉛直方向に沿って開口されており、前記穴領域Iは鉛直方向に対して傾斜した角度に形成され、投入操作時に主回路の可動接点が固定接点に当接するまでの前半行程に対応する穴領域Iの角度を、ハンドル負荷が増加する方向に設定するとともに、連結リンクを介して開閉レバーに作用するハンドル操作力の分力の効率角度が大きくなるように設定し、後半行程に対応する穴領域IIは分力効率角度が小さくなるような角度に設定するものとする。
その結果として、スナップ感のある操作でロッカーハンドルをON位置にクイックメイクすることができるようになり、回路遮断器を電動機の給電回路に適用した場合でも、電動機の突入電流による主回路接点間のアーク発生,アーク発生に起因する接点の損耗,溶着発生を回避できる。
図示実施例の開閉機構の構成は基本的に図5に示した従来構造と同じであるが、トグルリンク機構5の連結リンク10の先端に植設した動作ピン11を案内支持する長穴1aの形状が従来構造と異なる。すなわち、従来の開閉機構では図2(a)で示すように長穴1aの形状が略「ノ」字形であるのに対して、図示実施例では長穴1aの形状を図2(b)で示すように略「く」字形に変更している。この長穴の形状をさらに詳しく述べると、長穴1aは互いに角度が異なる直線状の穴領域IとIIを上下に連ねた形状であり、穴領域IIは穴の向きが略鉛直方向に沿って開口しているのに対して、直線領域Iは穴の向きは鉛直方向に対して傾斜した角度に形成されている。
これにより、ロッカーハンドル2に加えた操作力Aは、図3の図中に矢印B,C,D(ベクトル表示)で表すようにトグルリンク機構5を介して開閉レバー3(図1,図6参照)に作用する。すなわち、図3(a)に示す投入開始当初から図3(b)の中間ポイントに移行する前半行程では、動作ピン11が長穴1aの傾斜した穴領域Iに沿って移動するので、ロッカーハンドル2からトグルリンク7を介して動作ピン11に加わる力Cとこのハンドル操作力で開閉レバー3を押圧する作用分力Dとの間の角度(以下、効率角度と称する)θは大きくなる。この場合に、効率角度θが大であると力Cに対する分力Dの比率が小さくなるため、開閉レバー3を動作させるにはロッカーハンドル2に大きな操作力Aを加える必要がある。これに対して、図3(b)から(c)に移行する後半行程では、動作ピン11が鉛直方向の穴領域IIに沿って移動するので、前記作用力Cとその分力Dとの間の効率角度βは小さくなってハンドル操作力Aは殆ど減衰せずにそのまま開閉レバー3に作用するようになる。
しかも、従来構造と比べて、開閉機構の組立フレーム1に加工する長穴1aの形状を変更するだけであり、このために製作コストが増加することもない。
1a 長穴
2 ロッカーハンドル
3 開閉レバー
4 主スプリング
5 トグルリンク機構
10 連結リンク
11 動作ピン
13 固定接触子
14 可動接触子
15 接触子ホルダ
16 接圧バネ
Claims (1)
- 接圧バネで付勢された主回路の可動接触子と開閉操作用のロッカーハンドルとの間を連繋し、ロッカーハンドルのON,OFF換作により主回路接点を開閉させる回路遮断器の開閉機構であり、前記開閉機構が、主スプリングで付勢される開閉レバー,および該開閉レバーとロッカーハンドルとの間を連係するトグルリンク機構を組立フレームに組み付けた構成になり、かつトグルリンク機構はその連結リンクの先端側に設けた動作ピンを組立フレームに形成した長穴に案内支持して開閉レバーに連係させ、該連結リンクを介してロッカーハンドルに加えた操作力を開閉レバーに伝達させるようにしたものにおいて、
前記長穴をその長手方向に沿って互いに角度の異なる二つの穴領域I、IIに区分した略「く」字状に連ねた形状となし、前記穴領域IIは略鉛直方向に沿って開口されており、前記穴領域Iは鉛直方向に対して傾斜した角度に形成され、投入操作時に主回路の可動接点が固定接点に当接するまでの前半行程に対応する穴領域Iの角度を、ハンドル負荷が増加する方向に設定するとともに、連結リンクを介して開閉レバーに作用するハンドル操作力の分力の効率角度が大きくなるように設定し、後半行程に対応する穴領域IIは分力効率角度が小さくなるような角度に設定したことを特徴とする回路遮断器の開閉機構。
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