JP2008004399A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業性を向上させた回路遮断器を提供する。
【解決手段】回路遮断器は、ハンドル32をオフ方向に付勢するコイルばね36と、ハンドル32に連結軸37を介して連結されるリンク38と、リンク38に連結軸39を介して連結される作動部材40と、作動部材40の一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で作動部材40の一端側を係止する引外し部材と、ハンドル32のオン操作に応じて作動部材40の他端側によって押圧駆動されて接点部を開閉する駆動部材を備える。コイルばね36は、ハンドル32においてハンドル軸27の周囲に突設された円筒状の突出部34aが貫挿される一対のコイル巻部36bと、各コイル巻部36bの一端側を連結する連結部36aと、各コイル巻部36bの他端側から延出する延出部36cを備え、コイル巻部36bを連結軸37と重なる位置に配置し、付勢力を蓄積した状態で延出部36cを連結軸39と係止させている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路遮断器に関するものである。
この種の回路遮断器としては、例えば特許文献1に示されるものが従来より提供されている。
この回路遮断器は、ボディの底面に取着される固定片と固定片の両側縁からそれぞれ垂立する一対の側片とで構成されるフレームと、フレームの両側片に設けた軸穴に挿通されるハンドル軸に回動自在に枢支されるハンドルと、一端側がハンドルに係止されるとともに他端側がフレームに係止されて、ハンドルをオフ方向に付勢する捩りコイルばねとを備えている。ハンドルにはリンクを介して作動板の略中央部を連結してあり、ハンドルの回動操作に応じて作動板が駆動されるようになっている。また、作動板の一端側には、作動板の一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で引外し板が係止している。ここで、作動板の一端側に引外し板が係止している状態でハンドルをオン方向に回転操作すると、リンクを介して作動板が駆動され、作動板の他端側によって駆動体が押圧されるとともに、駆動体により可動接触子が押圧駆動されて接点部が閉極するようになっている。一方、ハンドルをオフ方向に回転操作すると、リンクを介して作動板が移動し、作動板の移動に伴って駆動体が可動接触子から離れる方向に移動するから、接点部が開極されるのである。
特開2000−2769966号公報(段落[0019]−[0029]、及び、第1図、第7図)
上記構成の回路遮断器では、リンクの上端側に設けたピン挿通孔とハンドルに設けたピン挿通孔とに第1の連結軸を貫挿することによって、リンクとハンドルとを連結するとともに、リンクの下端側に設けたピン挿通孔と作動板に設けたピン挿入孔とに第2の連結軸を貫挿させることで、リンクと作動板とを連結しているのである。
ここで、上記の部品をボディに組み込んだ後、ボディにカバーを被着して、回路遮断器の組立を完了した状態では、カバー或いはボディの内面に突設されたリブによって連結軸の移動が規制されるから、連結軸がピン挿通孔から抜けて、リンクがハンドル或いは作動板から外れることはないが、組込作業の作業性を向上させるために、フレームに支持されたハンドルにリンクを介して作動板を連結することで、これらの部品をブロック化し、このブロックをボディに組み込むことで、これらの部品の組込を1度の作業で行うようにした場合、連結軸の抜止が行われていないために、組込途中にリンクがハンドル或いは作動板から外れてしまう可能性があり、組立作業の作業性が悪かった。またハンドルをオフ方向に付勢するコイルばねは、その一端側をフレームに係止させた状態で取り付けるため、ハンドルや作動板を組み込む作業がやりにくいという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、組立作業の作業性を向上させた回路遮断器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、並行配置される一対の側片および両側片を互いに連結する連結片を具備し当該連結片が器体の底面に取着されるフレームと、両側片の間に橋架されるハンドル軸が挿通される軸孔を有しハンドル軸を介して回動自在に支持されるハンドルと、ハンドルに取着されてハンドルをオフ方向に付勢するコイルばねと、ハンドルに設けた第1の連結用孔に貫挿される第1の連結軸を介してハンドルに回転自在に連結されるリンクと、リンクに設けた第2の連結用孔に貫挿される第2の連結軸を介してリンクに回転自在に連結され、ハンドルの回動操作によりリンクを介して駆動される作動部材と、作動部材の一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で作動部材の一端側を係止する引外し部材と、作動部材の一端側が引外し部材に係止されている状態でハンドルをオン方向に回動操作したときに作動部材の他端側に押圧駆動される駆動部材と、駆動部材に押圧されて閉極する接点部と、接点部に異常電流が流れたときに引外し部材を駆動して作動部材との係止状態を解除し、接点部を強制開極させる異常電流検出装置とを具備し、ハンドルが、軸孔の両端の開口部にそれぞれ突設された円筒状の突出部を備えるとともに、コイルばねが、それぞれコイル状に巻回されて突出部が貫挿される一対のコイル巻部と、両コイル巻部の一端側を互いに連結する連結部と、各コイル巻部の他端側からそれぞれ延出する延出部とを備え、各コイル巻部の一部が、それぞれ、第1の連結軸の軸方向において第1の連結軸の端部と重なる位置に配置されるとともに、ハンドルをオフ方向に付勢する付勢力を蓄積した状態で各延出部を第2の連結軸に係止させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第2の連結軸に、延出部と係止する係止溝が形成されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ハンドルがオン操作位置およびオフ操作位置にそれぞれ回転した状態、並びに、異常電流検出装置による強制開極動作が行われた状態において、突出部に内接した各コイル巻部の一部が第1の連結軸の軸方向において第1の連結軸の端部と重なる位置に、第1の連結軸が配置されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ハンドルにリンクを介して作動部材を連結した状態で、コイルばねをハンドルに取着すると、第1の連結軸の端部がコイル巻部と当接することによって第1の連結軸の移動が規制され、また各延出部が第2の連結軸と弾接することによって第2の連結軸の移動が規制されるから、第1及び第2の連結軸がそれぞれ第1及び第2の連結用孔から抜けるのを防止できる。したがって、ハンドルとリンクと作動部材とコイルばねとをブロック化した状態でフレームに取り付ける際に、第1及び第2の連結軸が抜けてリンクがハンドル又は作動部材から外れることがなく、ブロック単位でフレームに組み込むことができるので、組み立て作業の作業性が向上するという効果がある。しかも、コイルばねを第2の連結軸に係止させると、ハンドルをオフ方向に付勢する付勢力を蓄積することができるから、付勢力を蓄積した状態でハンドルおよびコイルばねを予めブロック化しておくことができ、組立作業を更に容易にできるという効果がある。
請求項2の発明によれば、抜止部を係止溝に係止させることで、第2の連結軸をさらに抜けにくくでき、組立作業が更に容易になるという効果がある。
請求項3の発明によれば、オン状態、オフ状態およびトリップ状態の何れの状態でも、第1の連結軸の軸方向においてその端部とコイル巻部の一部とが重なるので、組立後も第1の連結軸の抜けを確実に防止できるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3(a)に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、図3(a)中の正面を前面とする。したがって、図3(b)中の左側は後側となる。
本実施形態は漏電遮断機能付きの2極の回路遮断器であって、その器体は合成樹脂成型品からなるボディ1及びカバー2で構成される。なおボディ1とカバー2とは、ボディ1及びカバー2の上下両側にそれぞれ設けた挿通孔にかしめ鋲53を挿通してかしめることによって、結合されるようになっている。
ボディ1の上側部には一対の電源側端子装置3,3が、ボディ1の下側部には一対の負荷側端子装置4,4がそれぞれ左右に並べて配設されており、上下方向において対をなす端子装置3,4の間は、それぞれ、接点部5を介して電気的に接続されるようになっている。
電源側端子装置3は端子ねじ3aと端子板7とを備え、端子板7はボディ1の底面に沿って下方に延出しており、その先端には固定接点6が固着されている。また負荷側端子装置4に電気的に接続された可動接触子9は、一端側をボディ1の底面にねじ止めしてあり、他端側には固定接点6に接離自在に接触する可動接点8が固着されている。ここに、固定接点6と可動接点8とで上記接点部5が構成される。
一方、負荷側端子装置4は端子ねじ4aと端子板10とを備えている。またボディ1には、負荷側端子装置4,4が配設される部位の上側にプリント配線板12を収納してある。プリント配線板12には、接点部5に流れる漏電電流を検出すると後述の開閉機構部57を駆動して接点部5を強制的に開極させる漏電検出回路が形成されており、この漏電検出回路を構成する零相変流器ZCTや電磁石装置19などの回路部品が実装されている。そして、負荷側端子装置4の端子板10には、プリント配線板12に穿設した孔13と零相変流器ZCTの貫通孔14とに挿通された編組線11の一端が端子板10に溶着されており、各編組線11の他端はバイメタル15の中間部に電気的に接続されている。電磁石装置19は、コイル枠に巻回された励磁コイル19aと、コイル枠の中心の貫通孔内に進退自在に配置されて、励磁コイル19aへの通電に応じて上下方向に進退するプランジャ19bとを備え、プランジャ19bの先端には他の部位に比べて径の大きい大径部19cが形成されている。
ここで、漏電検出回路の動作について簡単に説明する。漏電検出回路は、負荷側端子装置4と固定接点6との間の電路より図示しないリード線を介して電源が供給されて動作するようになっており、接点部5、編組線11、端子装置3,4などからなる主電路に漏電による不平衡電流が流れて零相変流器ZCTに二次出力が発生し、その出力が所定の閾値以上になると、電磁石装置19の励磁コイル19aに励磁電流を流して、プランジャ19bを後退させるようになっている。なおカバー2の前面には動作確認用のテスト釦54が配置されており、通電中にテスト釦54を押動して、接点ばね55をリード端子56に接触させることで、人為的に地絡状態を作り出して零相変流器ZCTから二次出力を発生させ、電磁石装置19を動作させることができるようになっている。
またバイメタル15は略短冊状に形成され、可動接触子9の一端側に長手方向の一端を重ね合わせた状態で、バイメタル15及び可動接触子9の一端側にそれぞれ設けたねじ挿通孔と、ボディ1の底面に設けた挿通孔17とに固定ねじ16を挿通し、ボディ1の後面に配置したナット18に螺合締結することにより、可動接触子9とともにボディ1底面に固定される。バイメタル15は、ボディ1への固定部位より上側の部分が略へ字形に折り曲げられて斜め上側に傾斜しており、その中間部に編組線11の他端が溶着されている。ここに、上述の漏電検出回路とバイメタル15と後述の引外し部材44などから、地絡による漏電電流や過電流を検出して接点部5を強制開極させる異常電流検出装置52が構成される。
またボディ1の左右方向略中央には、接点部5の開閉機構部57を支持するフレーム20が固定されている。ここで、接点部5を開閉させる開閉機構部57は、ハンドル32、コイルばね36、リンク38、作動部材40、引外し部材44、駆動部材50などから構成される。
フレーム20は、並行配置される一対の側片21,21と、両側片の下側縁間を互いに連結する連結片22とを備える。連結片22には固定ねじ23を挿通する挿通孔24が穿設されており、連結片22の挿通孔24とボディ1の底面に設けた挿通孔25とに固定ねじ23を挿通し、ボディ1の後面に配置したナット26に螺合締結することで、連結片22(つまりフレーム20)がボディ1の底面に固定されるようになっている。
各側片21の前部(図2の上側)には、ハンドル32を軸支するハンドル軸27が挿通される挿通孔28が、各側片21の後部の下側には、引外し部材44を軸支するための軸45が挿通される挿通孔29がそれぞれ穿設されている。また、各側片21において挿通孔28が穿設された部位の後側には、上側縁から下側に向かって導入溝30が形成され、この導入溝30の下側端からは導入溝30に連続するガイド溝31が後側に向かって形成されており、ガイド溝31は中間部から後側が斜め上方に傾斜する形で形成されている。
ハンドル32は、両側片21,21の間に回転自在に配置される本体部33を有し、本体部33にはハンドル軸27が挿通される軸孔34が貫設されるとともに、軸孔34の両端の開口部には円筒状の突出部34aがそれぞれ突設されている。また本体部33の後部には、左右方向の略中央部にリンク38を挿入させるためのスリット33aが形成されており、二股に分かれた部分には円柱状の連結軸37(第1の連結軸)を挿通させるための連結用孔35(第1の連結用孔)が貫設されている。また本体部33の前面側からは操作レバー33bが前方に向かって突設されており、この操作レバー33bはカバー2の前面に設けた窓孔2bを通して外部に突出している。
ハンドル32には、ハンドル32をオフ方向に付勢するコイルばね36が取着されている。このコイルばね36は、それぞれコイル状に巻回された一対のコイル巻部36bと、両コイル巻部36b,36bが軸方向において一列に並ぶように両コイル巻部36bの一端部の間を互いに連結する連結部36aと、各コイル巻部36bの連結部36aと反対側の端部からそれぞれ延出する延出部36cとを備え、ハンドル32の本体部33をコ字形の連結部36aが両側から挟むようにして本体部33に取り付けられており、各コイル巻部36bの孔内にハンドル32に設けた突出部34aをそれぞれ貫挿させている。
リンク38は、ハンドル32と後述の作動部材40とを連結するためのものであり、略短冊状であって、長手方向の一端側には連結軸37が挿通される挿通孔38aが貫設され、長手方向の他端側には作動部材40を連結するための円柱状の連結軸39(第2の連結軸)が挿通される連結用孔38b(第2の連結用孔)が貫設されている。
作動部材40は、細長の矩形板状のラッチ片41と、ラッチ片41の長手方向に沿う両側縁からそれぞれ一方向に突出する支持片42,42とを有し、両支持片42,42には連結軸39を挿通させる挿通孔43,43が貫設されている。なお連結軸39の軸方向の長さは、両支持片42,42の外側面の間隔よりも長い寸法に設定されており、連結軸39を両支持片42,42の挿通孔43,43に挿通した状態では、連結軸39の両端部が両支持片42の挿通孔43から左右方向の外側に突出しており、その突出部位にはコイルばね36の延出部36cと係止する係止溝39aが周方向にそれぞれ形成されている。
またフレーム20には、ラッチ片41(作動部材40)の長手方向一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で、ラッチ片41の一端側を係止する引外し部材44が回転自在に取着されている。引外し部材44は、後部(図2中の下部)に軸45を挿通させる軸孔46が形成されるとともに、軸孔46の両端の開口部に円筒状の突出部46aが形成され、さらに前後方向の中間部にラッチ片41の一端側を係止する係止段部47が形成されている。また引外し部材44の前部は二股に分岐し、各分岐片44aの先端部には調整ねじ48が螺着されており、調整ねじ48のねじ部先端がバイメタル15に対向して配置されている。また引外し部材44の前部には、分岐片44a,44aの間の部位に電磁石装置19のプランジャ19bの細径部が挿入される係合溝44bが形成されている。なお引外し部材44は、コイルばね49によって係止段部47がラッチ片41に近づく向きに弾性付勢されている。
またボディ1の内部には、両可動接触子9,9に跨るようにして駆動部材50が配置されており、駆動部材50の左右方向中間部はラッチ片41の他端側と対向している。駆動部材50は、作動部材40とボディ1の底部との間で前後方向において移動自在に支持されており、ラッチ片41の一端側が引外し部材44の係止段部47と係止している状態でハンドル32をオン方向に回動操作したときに、ラッチ片41の他端側に押圧駆動されて後側(可動接触子9側)に移動する。
ここで、開閉機構部57をボディ1に組み込む際には、先ずハンドル32の本体部33に設けたスリット33a内にリンク38の一端側を挿入して、本体部33の連結用孔35とリンク38の挿通孔38aとに連結軸37を挿通することによって、ハンドル32とリンク38とを連結軸37を介して回転自在に連結する。またリンク38の他端側を作動部材40の支持片42,42間に配置した状態で、両支持片42に設けた挿通孔43とリンク38の連結用孔38bとに連結軸39を挿通することによって、リンク38と作動部材40とを連結軸39を介して回転自在に連結する。
このようにハンドル32と作動部材40とがリンク38を介して連結された状態で、ハンドル32の本体部33を両側から挟むようにコイルばね36の連結部36aを本体部33に挿入し、コイル巻部36bの孔内に本体部33の左右両側面に突設した突出部34aを挿入させるとともに、コイルばね36の延出部36cを図1(a)中の左側に撓めて、ハンドル32をオフ方向に付勢する付勢力を蓄積させた状態で、各延出部36cを作動部材40の支持片42,42から左右方向の外側に向かって突出する連結軸39の部位に係止させる。この時、コイル巻部36bの一部が、連結軸37の軸方向において連結軸37の端部と重なる位置に配置されるので、コイル巻部36bの一部が連結軸37と当接することによって、連結軸37の移動が規制される。また各延出部36cが連結軸39と弾接することによって、摩擦力が発生して連結軸39の移動が規制されるから、両連結軸37,39が連結用孔から抜けるのを防止することができ、ハンドル32とコイルばね36とリンク38と作動部材40とで構成されるハンドルブロック51の組立が完了する。
一方、コイル巻部49aの孔内に引き外し部材44に設けた突出部46aを貫通させてコイルばね49と引き外し部材44とをブロック化し、貫通孔29と軸孔46とに軸45を挿通して、フレーム20の両側片21,21間に引外し部材44を配置させた後、このフレーム20をボディ1の底面に固定ねじ23とナット26とを用いてねじ固定する。またボディ1の底面に可動接触子9とバイメタル15とを固定ねじ16とナット18とを用いてねじ固定した後、可動接触子9に跨るようにして駆動部材50を配置すると、駆動部材50がフレーム20などによって前後方向においてスライド移動自在にガイドされる。なお、開閉機構部57以外の端子装置3、4、プリント配線板12などの部品の組込については説明を省略するが、組立完了状態において、引外し部材44の係合溝44bに電磁石装置19のプランジャ19bが挿入されるとともに、引外し部材44の分岐片44aに螺着した調整ねじ48がバイメタル15の前端部に対向して配置されるのである。
そして、上述のハンドルブロック51を両側片21,21の間に配置し、両側片21に設けた挿通孔28と、ハンドル32の軸孔34とにハンドル軸27を挿通させることで、ハンドル32を両側片21の間にハンドル軸27を介して回動自在に支持させる。この時、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39の両端部が、それぞれ、両側片21に設けた導入溝30を介してガイド溝31内に挿入される。而して、ラッチ片41の一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で、引外し部材44によりラッチ片41の一端側を係止させた状態で、ハンドル32をオン操作方向又はオフ操作方向に回動操作させると、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39の端部がガイド溝31内を前後方向に移動するから、それに応じてラッチ片41の他端側が駆動部材50を押圧又は開放することで、接点部5が閉極又は開極される。
次に、本実施形態の動作について説明する。図5及び図6は接点部5の開極状態を示しており、ハンドル32は、コイルばね36によりハンドル軸27を中心として図5中右回りに回転する方向への付勢力を受け、操作レバー33bが窓孔2bの下側縁に当接する位置(この位置をオフ操作位置と言う。)までハンドル32が回動している。この状態ではハンドル32の回動に伴い、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39がガイド溝31内を図5中の右側へ移動し、ラッチ片41の他端側が駆動部材50から離れている。この時、駆動部材50により可動接点8が固定接点6に近づく方向に可動接触子9を押圧する力が無くなり、可動接触子9のばね反力を受けて駆動部材50が図5中の右側へ移動しているので、可動接点8が固定接点6から開離している。すなわち、接点部5が開極状態(オフ状態)となっている。
図5及び図6に示す開極状態から図7に示すようにハンドル32の操作レバー33bを図中上側に押し上げ、ハンドル32を、コイルばね36の付勢力に抗して図7中の左回りに、操作レバー33bが窓孔2bの上側縁に当接する位置(この位置をオン操作位置と言う)まで回転させると、ハンドル32の回動に伴って、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39がガイド溝31内を図7中の左端まで移動する。この時、ラッチ片41の一端側は、引外し部材44の係止段部47と係止しているので、ラッチ片41の他端側によって駆動部材50が図中左側に押圧され、駆動部材50によって可動接点8が固定接点6に近づく方向に可動接触子9が撓められ、可動接点8が固定接点6と接触する。すなわち接点部5が閉極状態(オン)となる。またハンドル32をオフ操作位置からオン操作位置まで回転させると、リンク38とハンドル32とを連結する連結軸37が、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39とハンドル軸27とを結ぶ線分に対して図中上側から図中下側へと反対側に移動するので、可動接触子9のばね力を受けた駆動部材50によりハンドル32をオン操作位置へ回転させる方向の力が加えられ、ハンドル32がオン操作位置に保持される。
一方、図7に示す閉極状態から図5及び図6に示すようにハンドル32の操作レバー33bを図中下側に押し下げて、ハンドル32を、図5及び図6中の右回りに回転させると、ハンドル32の回転に伴って、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39がガイド溝31内を図5中の右側に移動する。この時、ラッチ片41の他端側が駆動部材50から離れるので、可動接触子9を閉極方向に押圧する力が無くなり、可動接触子9のばね復帰力によって可動接点8が固定接点6から開離する。またハンドル32の回転に伴って、リンク38とハンドル32とを連結する連結軸37が、リンク38と作動部材40とを連結する連結軸39とハンドル軸27とを結ぶ線分を越えて反対側(図中上側)に移動すると、コイルばね36の付勢力がオフ回転方向に作用し、ハンドル32がコイルばね36の付勢力を受けてオフ操作位置まで急速に回転し、図5及び図6に示す状態に戻る。
次に接点部5の閉極状態において地絡電流が流れた場合や、負荷の異常により過電流が流れた場合の異常電流検出装置52による強制開極動作(トリップ動作)について以下に説明する。
接点部5の閉極状態において地絡事故が発生して漏電すると、漏電検出回路により電磁石装置19が駆動され、図8に示すようにプランジャ19bが図中の下側に後退する。このときプランジャ19bの大径部19cが引外し部材44の係合溝44bの周部と係止し、引外し部材44が下側に引っ張られる。そして引外し部材44がコイルばね49のばね力に抗して軸45を中心に図中右回りに回転し、係止段部47とラッチ片41の一端側との係合が外れるので、ラッチ片41の他端側が駆動部材50を押圧する力が無くなり、接点部5が開極して電路を遮断する。接点部5が開極すると、励磁コイル19aに励磁電流が流れなくなり、引外し部材44がコイルばね49のばね力を受けて、図中左回りに回転するので、引外し部材44の回転移動に伴ってプランジャ19bの大径部19cが引っ張られ、プランジャ19bが元の位置まで前進する。尚、図8はトリップ動作が行われた瞬間の状態を示しており、その後コイルばね36のばね力により図5及び図6に示すオフ状態に復帰するのである。
また図7に示す閉極状態において当該回路遮断器を介して電源に接続されている負荷回路に過電流が流れると、接点部5、編組線11、バイメタル15、端子装置3,4などからなる電路には過大な電流が流れてバイメタル15が自己発熱する。この発熱によりバイメタル15はその自由端を図6中の下向きに移動させる方向に湾曲して、バイメタル15の自由端に対向する調整ねじ48のねじ部を図5中の下向きに押圧する。このとき引外し部材44がコイルばね49のばね力に抗して軸45を中心に図8中右回りに回転し、係止段部47とラッチ片41の一端側との係合が外れるので、ラッチ片41の他端側が駆動部材50を押圧する力が無くなり、接点部5が開極して電路を遮断する。接点部5が開極すると、バイメタル15に電流が流れなくなるため、元の状態に戻って引外し部材44の調整ねじ48の押圧を解除する。その後、コイルばね36のばね力により図5及び図6に示すオフ状態に復帰するのである。
以上説明したように本実施形態では、ハンドル32とコイルばね36とリンク38と作動部材40とをブロック化しており、このハンドルブロック51をフレーム20に取り付ける際に、連結軸37,39が抜けてリンク38がハンドル32又は作動部材40から外れることがなく、ハンドルブロック51をブロックごとフレーム20に組み込むことができるので、組み立て作業の作業性が向上する。また、コイルばね36の延出部36cを連結軸39に係止させると、ハンドル32をオフ方向に付勢する付勢力を蓄積することができるから、付勢力を蓄積した状態でハンドル32およびコイルばね36を予めブロック化しておくことができ、組立作業が更に容易になるという効果がある。
またハンドル32がオン操作位置およびオフ操作位置にそれぞれ回転した状態、並びに、異常電流検出装置による強制開極動作が行われた状態において、ハンドル32の突出部34aに内接した各コイル巻部36bの一部が連結軸37(第1の連結軸)の軸方向において連結軸37の端部と重なる位置に、連結軸37が配置されているので、組立中は勿論のこと組立後も確実に連結軸37の抜けを防止できる。
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
(a)は本実施形態の回路遮断器に用いるハンドルブロックの正面図、(b)はハンドルブロックの側面図である。 同上の回路遮断器に用いる開閉機構部の分解斜視図である。 (a)は同上の回路遮断器の正面図、(b)は側面図である。 同上の回路遮断器のカバーを外した状態の正面図である。 同上の回路遮断器のオフ状態を示す側面断面図である。 同上の回路遮断器のオフ状態における他の断面を示す側面断面図である。 同上の回路遮断器のオン状態を示す側面断面図である。 同上の回路遮断器のトリップ動作が行われた瞬間の状態を示す側面断面図である。
符号の説明
1 ボディ(器体)
2 カバー(器体)
5 接点部
20 フレーム
21 側片
22 連結片
27 ハンドル軸
32 ハンドル
34 軸孔
34a 突出部
35 連結用孔(第1の連結用孔)
36 コイルばね
36a 折曲部
36b コイル巻部
36c 延出部
37 連結軸(第1の連結軸)
38 リンク
38b 連結用孔(第2の連結用孔)
39 連結軸(第2の連結軸)
40 作動部材
44 引き外し部材
50 駆動部材
52 異常電流検出装置

Claims (3)

  1. 並行配置される一対の側片および両側片を互いに連結する連結片を具備し当該連結片が器体の底面に取着されるフレームと、前記両側片の間に橋架されるハンドル軸が挿通される軸孔を有し前記ハンドル軸を介して回動自在に支持されるハンドルと、ハンドルに取着されてハンドルをオフ方向に付勢するコイルばねと、ハンドルに設けた第1の連結用孔に貫挿される第1の連結軸を介して前記ハンドルに回転自在に連結されるリンクと、リンクに設けた第2の連結用孔に貫挿される第2の連結軸を介して前記リンクに回転自在に連結され、ハンドルの回動操作によりリンクを介して駆動される作動部材と、前記作動部材の一端側を係止する方向の力を蓄積した状態で前記作動部材の一端側を係止する引外し部材と、前記作動部材の一端側が前記引外し部材に係止されている状態で前記ハンドルをオン方向に回動操作したときに前記作動部材の他端側に押圧駆動される駆動部材と、駆動部材に押圧されて閉極する接点部と、接点部に異常電流が流れたときに引外し部材を駆動して作動部材との係止状態を解除し、前記接点部を強制開極させる異常電流検出装置とを具備し、前記ハンドルが、前記軸孔の両端の開口部にそれぞれ突設された円筒状の突出部を備えるとともに、前記コイルばねが、それぞれコイル状に巻回されて前記突出部が貫挿される一対のコイル巻部と、両コイル巻部の一端側を互いに連結する連結部と、各コイル巻部の他端側からそれぞれ延出する延出部とを備え、各コイル巻部の一部が、それぞれ、第1の連結軸の軸方向において第1の連結軸の端部と重なる位置に配置されるとともに、前記ハンドルをオフ方向に付勢する付勢力を蓄積した状態で前記各延出部を第2の連結軸に係止させたことを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記第2の連結軸に、前記各延出部とそれぞれ係止する係止溝が形成されたことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記ハンドルがオン操作位置およびオフ操作位置にそれぞれ回転した状態、並びに、異常電流検出装置による強制開極動作が行われた状態において、前記突出部に内接した前記各コイル巻部の一部が前記第1の連結軸の軸方向において前記第1の連結軸の端部と重なる位置に、第1の連結軸が配置されたことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の回路遮断器。
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