JP2013246898A - 角形二次電池 - Google Patents

角形二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2013246898A
JP2013246898A JP2012117873A JP2012117873A JP2013246898A JP 2013246898 A JP2013246898 A JP 2013246898A JP 2012117873 A JP2012117873 A JP 2012117873A JP 2012117873 A JP2012117873 A JP 2012117873A JP 2013246898 A JP2013246898 A JP 2013246898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
power generation
generation element
negative electrode
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012117873A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Yamada
直毅 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vehicle Energy Japan Inc
Original Assignee
Hitachi Vehicle Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Vehicle Energy Ltd filed Critical Hitachi Vehicle Energy Ltd
Priority to JP2012117873A priority Critical patent/JP2013246898A/ja
Publication of JP2013246898A publication Critical patent/JP2013246898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】発電要素を電池缶に挿入する際、電池缶の内面に接触する可能性を低減する。
【解決手段】正・負極電極がセパレータを介在して軸芯30の周囲に捲回された発電要素40は、電池蓋3側に配置された上部円弧部40Tと、電池缶4の底面4b側に配置された下部円弧部40Tとを有する扁平直方体状に形成されている。下部円弧部40Tの厚さ(X方向の長さ)Tは、上部円弧部40Tの厚さTよりも小さく形成されている。
【選択図】図5

Description

この発明は、角形二次電池に関し、より詳細には、軸芯の周囲に正・負極電極が捲回された扁平直方体状の発電要素が電池容器内に収容される角形二次電池に関する。
リチウムイオン等の角形二次電池は、上部に開口部を有する電池缶と、電池缶の開口部を覆う電池蓋とにより構成される電池容器内に軸芯の周囲に正・負極電極が捲回された発電要素を備えている。
発電要素は、正・負極電極の捲回により形成される上下一対の円弧部と、円弧部間に介在する平坦部とを有する扁平直方体形状を有している。発電要素は、平坦部における捲回方向と平行な方向に延出される両側部を正・負極接続用部材に接続された状態で、電池缶の開口部から電池缶内に挿入される。発電要素を電池缶の開口部から挿入する際、一方の円弧部を下方側、すなわち、缶底側に向けて挿入し、電池缶内に収容された状態では、一方の円弧部が電池缶の缶底側に、他方の円弧部が電池蓋、すなわち、電池缶の開口部側に配置される。
電池缶は、通常、円弧部の上下方向の長さである高さよりも、高さ方向に直交する方向の長さである幅が大きく、奥行き(厚さ)の小さな扁平直方体形状を有している。また、発電要素の上下一対の円弧部は、同じ厚さ(電池缶の奥行方向の長さ)を有している(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−216397号公報
角形二次電池において、設置スペースや、二次電池を連結して作製される電池モジュールのサイズの都合により、高さよりも幅が小さい、所謂、縦型が必要とされる場合がある。二次電池の厚さ方向における電池缶内面と発電要素表面との隙間寸法は、高容量化を図るために、殆ど零に近い、極めて小さい寸法に設定されている。容量が同一である場合には、角形二次電池が縦型の場合であっても、高さよりも幅が大きい、所謂、横型の角形二次電池と同一の公差を確保する必要がある。しかし、縦型では、横型に比して、発電要素を挿入する方向の高さが大きくなる分、この方向における発電要素の平坦部のばらつきが大きくなる。
従って、縦型の角形二次電池では、発電要素を電池缶内に挿入する際、発電要素が電池缶の内面に接触する可能性が大きくなる。発電要素が電池缶に接触した状態のままで挿入すると、電池缶の内面との摩擦により発電要素が変形したり、正・負極電極が損傷したりする可能性が高く、容量の低下や内部短絡が発生する。
本発明の角形二次電池は、軸芯の周囲に正極電極と負極電極とがセパレータを介して扁平直方体形状に捲回された発電要素を収容すると共に電解液が注入され、開口部から底部まで同一の厚さを有する電池缶と、発電要素の正極電極に接続される正極接続板と、発電要素の負極電極に接続される負極接続板と、発電要素が収容された電池缶の開口部を覆う電池蓋と、を備え、発電要素は、電池缶の深さ方向の長さが幅方向の長さよりも大きい寸法を有し、電池缶の底部側に位置する円弧部の厚さが電池缶の開口部側に位置する円弧部の厚さよりも小さいことを特徴とする。
この発明の角形二次電池によれば、扁平直方体形状の発電要素において、電池缶の開口部側に位置する円弧部の厚さよりも、電池缶の底部側に位置する円弧部の厚さの方が小さく形成されているため、発電要素を挿入する際、発電要素が直接あるいは絶縁袋を介して間接的に電池缶の内面に接触する可能性を低減することができる。
本発明による角形二次電池の一実施の形態の外観斜視図。 図1に示された角形二次電池の分解斜視図。 図2に図示された発電要素の斜視図であり、捲回終端部側の一部を展開した状態の図。 図3におけるIV−IV線断面図であり、(A)は軸芯の図、発電要素の図。 発電要素を電池缶に挿入する状態を示す縦断面図。 発電要素が電池缶に収容された状態を示す縦断面図。 本発明による角形二次電池の実施形態2の分解斜視図。 (A)は、図7に図示された発電要素における正・負極電極の巻始め端部および巻終り端部の位置の一例を説明するための模式的断面図、(B)は図8(A)の領域VIIIBの拡大図。 (A)、(B)はそれぞれ、正・負極電極の巻始め端部および巻終り端部の位置が図8(A)とは異なる位置とされた状態の模式的断面図。 正・負極電極の巻始め端部および巻終り端部の位置が、図8および図9とは異なる状態とされた発電要素を説明するための模式的断面図。 実施形態2において、正・負極電極の巻終り端部に対する巻始め端部の位置の範囲を説明するための模式図。
-実施形態1-
[角形二次電池の全体構造]
以下、この発明の角形二次電池を、リチウムイオン角形二次電池を一実施形態として図面と共に説明する。
図1は、この発明の角形二次電池の一実施の形態を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示された角形二次電池の分解斜視図である。
角形二次電池1は、電池蓋3および電池缶4とから構成される薄型のほぼ直方体形状の電池容器2内に、発電要素40が収容され、図示はしないが非水電解液が注入されて構成されている。電池蓋3および電池缶4は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等のアルミニウム系金属により形成されている。
電池蓋3の中央部には、非水電解液を注入するための注液口11が設けられている。注液口11は、電解液注入後に注液栓15により封口される。注液栓15は、例えば、レーザ溶接によって電池蓋3の注液口11の周縁部に接合される。
また、電池蓋3には、過充電等により内部圧力が上昇した際に、圧力を抜くための開裂弁12が設けられている。開裂弁12には、開裂用の溝12aが形成されている。
なお、本明細書においては、各図に図示されるように、角形二次電池1の幅方向をY方向、高さ方向をZ方向、厚さ方向をX方向として説明する。
電池缶4内に注入される非水電解液としては、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトニル等またはこれら2種類以上の混合溶媒を用いるようにしてもよく、混合配合比についても限定されるものではない。また、電解質としては、LiClO、LiAsF、LiBF、LiB(C、CHSOLi、CFSOLi等やこれらの混合物を用いることができる。したがって、一般的なリチウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した非水電解液を用いるようにすればよく、本発明に用いられるリチウム塩や有機溶媒は特に制限されない。
電池缶4は、Y方向の長さである幅をLy、Z方向の長さである高さをLz、X方向の長さである奥行き(厚さ)をLxとした場合、Lx<<Ly<Lzの関係を有し、特に、LyおよびLzに対しLxが小さい扁平直方体形状に形成されている。電池缶4は、電池蓋3側に開口部4aを有している。発電要素40は、後述する電池蓋・発電要素ユニットとされた状態で、電池缶4の開口部4aから挿入され、電池缶4内に収容される。
[電池蓋組立体]
電池蓋3には、正極側の端子構成部60と負極側の端子構成部70とが設けられ、電池蓋組立体10が構成される。
正極側の端子構成部60は、外部正極端子61、正極接続端子62、正極端子板63、および正極集電板21を備えている。
正極集電板21は、電池蓋3の裏面側において、絶縁部材64(図5、図6参照)により電池蓋3と電気的に絶縁された状態で正極接続端子62の下端部にかしめられる基部21aを有している。正極集電板21の基部21aは、電池蓋3の裏面からZ方向に屈曲されて二股に分割されており、基部21aの下端部には一対の接続片21bが形成されている。各接続片21bには接合面がそれぞれ形成され、これら接合面が発電要素40の正極電極41に接合される。正極接続端子62は、電池蓋3に形成された貫通孔に、絶縁部材64(図5、図6参照)により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で挿通され、その上端部が電池蓋3の外部に露出されている。正極接続端子62の上端部には、電池蓋3の上面に、絶縁部材65(図5、図6参照)により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で、電池蓋3に正極端子板63がかしめ等により固定されている。
このように、外部正極端子61、正極接続端子62、正極端子板63および正極集電板21は、図示しない絶縁部材64、65により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で、相互に電気的に接続されている。外部正極端子61、正極接続端子62、正極端子板63および正極集電板21は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属により形成されている。
負極側の端子構成部70は、外部負極端子71、負極接続端子72、負極端子板73、および負極集電板22を備えている。
負極集電板22は、電池蓋3の裏面側において、絶縁部材(図示せず)により電池蓋3と電気的に絶縁された状態で負極接続端子72の下端部にかしめられる基部22aを有している。負極集電板22の基部22aは、電池蓋3の裏面からZ方向に屈曲されて二股に分割されており、基部22aの下端部には一対の接続片22bが形成されている。各接続片22bには接合面がそれぞれ形成され、これら接合面が発電要素40の負極電極42に接合される。負極接続端子72は、電池蓋3に形成された貫通孔に、絶縁部材(図示せず)により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で挿通され、その上端部が電池蓋3の外部に露出されている。負極接続端子72の上端部には、電池蓋3の上面に、絶縁部材(図示せず)により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で、電池蓋3に負極端子板73がかしめ等により固定されている。
このように、外部負極端子71、負極接続端子72、負極端子板73および負極集電板22は、絶縁部材により電池蓋3とは電気的に絶縁された状態で、相互に電気的に接続されている。外部負極端子71、負極接続端子72、負極端子板73および負極集電板22は、例えば、銅、銅合金等の銅系金属により形成されている。
[発電要素]
発電要素40は、正極側では、捲回により積層状態とされた正極合剤未塗工部41cが正極集電板21の接続片21bに接合され、負極側では、捲回により積層状態とされた負極合剤未塗工部42cが負極集電板22の接続片22bに接合される。接合は、例えば、超音波溶接等により行われ、これにより、正極側の端子構成部60、負極側の端子構成部70と発電要素40とが、電池蓋3に一体化された電池蓋・発電要素ユニットが形成される。
図3は、図2に図示された発電要素を、その捲回の終端部側を展開して示す斜視図である。
後述するように、発電要素40は、その捲回中心に軸芯30が配置され、軸芯30の周りに正極電極41と負極電極42とが、第1、第2のセパレータ43、44を介在して捲回されて形成されており、扁平直方体形状を有している。
正極電極41は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金等のアルミニウム系金属からなる正極金属シート41aの表裏両面に正極合剤が塗工された正極合剤塗工部41bを有する。正極合剤塗工部41bは、正極金属シート41aの一側縁に、正極金属シート41aが露出された正極合剤未塗工部41cが形成されるように正極金属シート41aに正極合剤を塗工して形成される。
負極電極42は、例えば、銅または銅合金等の銅系金属からなる負極金属シート42aの表裏両面に負極合剤が塗工された負極合剤塗工部42bを有する。負極合剤塗工部42bは、正極合剤未塗工部41cが配置された側縁と対向する側縁である他側縁に、負極金属シート42aが露出された負極合剤未塗工部42cが形成されるように負極金属シート42aに負極合剤を塗工して形成される。
正極合剤塗工部41bは、正極活物質としてリチウム含有複酸化物粉末と、導電材として鱗片状黒鉛と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを重量比90:6.5:3.5で混合し、これに分散溶媒であるN−メチルピロリドン(NMP)を添加、混練したスラリを作成し、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に塗布して作製される。その後、プレス、裁断、乾燥することにより活物質合剤層が配された部分の幅130mm、片側の正極合剤塗工部41bの厚さ90μmであり、厚さ200μm程度の正極電極41が形成される。
負極合剤塗工部42bは、負極活物質としての黒鉛粉末と、結着剤としてのスチレンブタジエンゴム(SBR)、増粘材としてカルボキシメチルセルロース(CMC)を重量比98:1:1で混合し、これに分散溶媒の水を添加し、混練して得られたスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に塗布して作製される。その後、プレス、裁断、乾燥することにより活物質合剤層が配された部分の幅134mm、片側の負極合剤未塗工部の厚さ70μmであり、厚さ150μm程度の負極電極42が形成される。
なお、上記において、正極バインダとしてPVDFを、負極バインダとしてSBRを例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン等の重合体及びこれらの混合体などを使用するようにしてもよい。
セパレータ43、44は、正極金属シート41aと負極金属シート42aを絶縁する役割を有している。セパレータ43、44の厚さは、それぞれ、30μm程度である。負極電極42の負極合剤塗工部42bは、正極電極41の正極合剤塗工部41bよりも幅方向(Y方向)に大きく形成され、これにより正極合剤塗工部41bは、必ず負極合剤塗工部42bに挟まれるように構成されている。
発電要素40は、図3に示すように、最外周の電極が負極電極42とされ、さらにその外側にセパレータ44が捲回される。
発電要素40の外形形状は、捲回方向(Z方向)の両側部に形成された上部円弧部40Tと、下部円弧部40Tおよび上・下部円弧部40T、40Tの間に位置する平坦部40Pとにより形成される扁平直方体である。
上述した通り、発電要素40は、軸芯30の周囲に、負極電極42、セパレータ44、正極電極41およびセパレータ43が捲回された扁平直方体形状を有している。
[発電要素の軸芯]
図4(A)は図3における軸芯30のIV−IV線断面図であり、図4(B)は図3における発電要素40のIV−IV線断面図である。
軸芯30は、厚みが高さ方向(X方向)に徐々に変化する薄板状部材であり、中央の矩形部31の幅方向(Y方向)における両側端に、正・負極電極41、42の一側縁および他側縁から突き出す上部突出片32および下部突出片33が形成されている。
図4(A)に示す通り、軸芯30の上部突出片32および下部突出片33の厚さは、それぞれ、矩形部31における高さ方向(Z方向)における同一の位置の部分と同じ厚さを有している。すなわち、上部突出片32は下部突出片33よりも厚く形成されている。
矩形部31の上側部31aおよび下側部31bは、半楕円形断面に形成されている。
発電要素40は、軸芯30の周囲に、負極電極42、セパレータ44、正極電極41およびセパレータ43を捲回して作製されるため、発電要素40の中心部の断面形状は軸芯30の断面形状と同一である。
このため、上述した如く、発電要素40は、平坦部40Pの上下に、上部円弧部40Tと下部円弧部40Tが形成された扁平直方体形状を有する。
軸芯30に捲回される正・負極電極41、42の長尺方向の厚みおよび第1・第2のセパレータ43、44の長尺方向の厚みは均一であるから、発電要素40の上部円弧部40Tの厚さTは、下部円弧部40Tの厚さTより大きい。
発電要素40は、図示はしないが、軸芯30の上部突出片32および下部突出片33を捲回装置の取付用の溝部に嵌合しておき、軸芯30の周囲に、負極電極42、セパレータ44、正極電極41およびセパレータ43を捲回することにより作製される。
図2を参照するに、正極集電板21の一対の接続片21bは、それぞれ、基部21a側から電池缶底面に向かって延在する。これら一対の接続片21bの電池缶中央部における内側端21cは、相互に近接する方向に傾斜して形成されている。一対の接続片21bは、発電要素40の軸芯30の中心軸に対して線対称に形成されている。上述した如く、発電要素40の正極合剤未塗工部41cは、軸芯30の周囲に捲回されており、積層されている。積層された正極合剤未塗工部41cは、発電要素40の正極未塗工部側の端面において、軸芯30の中心線を境界として、厚さ方向(X方向)に二股に分割され、二股に分割された各分割積層部が、それぞれ、接続片21bの接合面に超音波溶接等により接合される。
負極側も同様であり、負極集電板22の一対の接続片22bは、それぞれ、基部22a側から電池缶底面に向けて延在する。これら一対の接続片22bの電池中央部側における内側端22cは、相互に近接する方向に傾斜して形成されている。発電要素40の負極未塗工部側の端面において、負極未塗工部42cは、発電要素40の捲回の中心線を境界として、厚さ方向(X方向に)に、二股に分割されている。これら分割積層部に負極集電板22の一対の接続片22bの接合面が超音波溶接などで接合される。
[発電要素の収容]
図5は発電要素を電池缶に挿入する状態を示す縦断面図であり、図6は発電要素が電池缶に収容された状態を示す縦断面図である。
発電要素40は、図5に図示されるように、上部円弧部40Tが電池蓋3側に配置され、下部円弧部40Tが電池缶4の底面4b側に配置されるように、正・負極集電板21、22に接合される。
そして、電池蓋3に一体化された状態で、下部円弧部40T側から、電池缶4の開口部4a内に挿入されていき、図6に図示されるように、発電要素40全体が電池缶4内に収容される。このとき、発電要素40の挿入先端側の下部円弧部40Tの厚さTは、上部円弧部Tの厚さTよりも小さい。このため、この分、電池缶4の内面との隙間が上部円弧部T側よりも大きくなる。
従って、上・下部円弧部の厚さが同一の発電要素の場合よりも、電池缶4の内面に接触する可能性が低減し、電池缶4への挿入が容易となる。
発電要素40の厚さを高さ方向で等しくしたものに対して、充電量の低下を小さくするためには、上部円弧部40Tの厚さTと下部円弧部40Tの厚さTとの差(T−T)は、できるだけ小さい方が望ましく、例えば、2mm以下、より好ましくは、1mm以下とする。この場合、厚さTと厚さTとの差(T−T)を、少なくとも、発電要素40の正・負極電極41、42と第1・第2のセパレータ43、44の1回り分の厚さ、0.4mm程度以上とすると、電池缶4に挿入する作業の容易性を十分に確保することができる。
-実施形態2-
図7は、本発明による角形二次電池の実施形態2としての分解斜視図である。
実施形態2が、図2に図示された実施形態1と異なる点は、発電要素40における軸芯30Aの上側部31aと下側部31bとは、同一の形状を有することである。すなわち、軸芯30Aは、全体が均一の厚さの平坦な板状部材により形成されており、軸芯30Aの上側部31aと下側部31bとは、同じ厚さを有する。それにも拘わらず、発電要素40の上部円弧部40Tは、下部円弧部40Tより厚く形成されている。
以下、実施形態2を実施形態1との相違点を主として説明することとし、実施形態1と同一の部材には、同一の符号を付して説明を省略する。
図8(A)は、図7に図示された発電要素の上部円弧部40T側における正・負極電極の巻始め端部および巻終り端部の位置の一例を説明するための図であり、図8(B)は、図8(A)の領域VIIIBの拡大図である。
正・負極電極41、42および第1・第2のセパレータ43、44は、積層された状態で軸芯30Aの周囲に捲回される。以下の説明では、正・負極電極41、42および第1・第2のセパレータ43、44が1層ずつ積層された層構造を、単位積層体40uという。したがって、製造工程においては、軸芯30の周面に単位積層体40uが捲回される。
単位積層体40uは、図8(B)に図示されるように、正極電極41、第1のセパレータ43、負極電極42および第2のセパレータ44からなる積層構造を有する。正極電極41は、正極金属シート41aと、この正極金属シート41aの表裏面に正極合剤が塗工された正極合剤塗工部41bにより構成され、例えば、200μm程度の厚さを有する。負極電極42は、負極金属シート42aと、この負極金属シート42aの表裏面に負極合剤が塗工された負極合剤塗工部42bにより構成され、例えば、150μm程度の厚さを有する。第1、第2のセパレータ43、44は、25〜30μm程度の厚さを有する。従って、単位積層体40uは、全体で400μm程度の厚さを有する。
単位積層体40uは、軸芯30Aの上端近傍に巻始め端部Wを有し、軸芯30Aの周囲において反時計方向に捲回されている。そして、軸芯30Aの周囲においてn回(図8に示す実施形態ではn=5)捲回されて、巻始め端部Wが位置する軸芯30Aと同じ面側(以下、この面を軸芯30Aの表面側と呼び、反対側の面を裏面側と呼ぶ)の上部円弧部40T近傍の巻終り端部Wで終端している。従って、発電要素40の上端部から、巻終り端部Wの位置までの終端領域Wのみが、(n+1)回、軸芯30Aの周囲に捲回されている。すなわち、終端領域Wは、他の領域よりも、単位積層体40uの1層分の厚さ、400μm程度厚く形成されている。
このような実施形態2においても、実施形態1と同様な効果を奏する。しかも、実施形態2においては、終端領域Wのみが他の部分よりも単位積層体Wuが1回多く捲回されている。換言すれば、終端領域W以外の領域は、すべて、単位積層体Wuの捲回数が1回少なく、同一の厚さに形成されている。つまり、高さ方向(Z方向)のほとんどの範囲において、発電要素40と電池缶4の内面との隙間を大きくすることができる。このため、発電要素40の電池缶4内への収容が容易となる。
図9(A)、図9(B)はそれぞれ、正・負極電極の巻始め端部および巻終り端部を、図8とは異なる位置にした場合の図である。
図9(A)では、単位積層体40uの巻始め端部Wは、軸芯30Aの裏面側の上部側に位置している。つまり、巻始め端部Wと巻終り端部Wとは、軸芯30Aの反対面側に位置している。この場合においても、単位積層体40uは、終端領域Wのみが(n+1)回、軸芯30Aの周囲に捲回され、他の領域はn回、軸芯30Aの周囲に捲回されている。従って、図9(A)の例においても、図8(A)の場合と同様、終端領域Wを他の領域よりも厚くすることができる。
図9(B)は、巻始め端部Wを、図9(A)の位置から、軸芯30AのZ方向における下方側にずらした場合を示す。
図9(B)に示す場合においても、終端領域Wのみが、他の領域よりも単位積層体40uの捲回数が1回多く、図9(A)の場合と同じである。ここで、図9(A)および図9(B)いずれの場合でも、軸芯30Aの裏面側における、巻始め端部Wより上部側の始端領域Wでは、それより下方の領域よりも捲回数が1回多くなる。しかも、図9(A)、図9(B)を対比して明らかな通り、始端領域Wは、図9(B)の場合の方が、図9(A)の場合よりもZ方向において広くなる。そのため、図9(A)に比べて電池容量を増やすことができる。
図10は、単位積層体40uの巻始め端部Wの位置を、巻終り端部Wが位置する軸芯30Aの表面側における終端領域Wの下方にした場合を示す。
図10の場合には、軸芯30Aの裏面側における単位積層体40uの捲回数は、全領域に亘りn回(実施形態ではn=5)である。また、軸芯30Aの表面側における単位積層体40uの捲回数もn回である。この状態では、終端領域Wは他の領域よりも厚くはならない。
このことは、単位積層体40uの位置を、軸芯30Aの下端までずらした場合でも同一である。すなわち、単位積層体40uの巻始め端部Wを、巻終り端部Wの軸芯30Aと同一面側で、巻終り端部Wと重ならない領域に配置した場合は、終端領域Wは他の領域よりも厚くならない。
図11は、以上の結果を踏まえ、終端領域Wを他の領域よりも厚くするための、単位積層体Wuの巻始め端部と巻終り端部の位置関係を説明するための模式図である。
巻終り端部Wが配置された軸芯30Aの反対面側に巻始め端部Wを配置した場合においては、巻始め端部Wを、Z方向におけるいずれの位置に配置しても終端領域Wを他の領域よりも厚くすることができる。また、巻始め端部Wを巻終り端部Wが配置された軸芯30Aと同一面側に配置した場合においては、巻始め端部Wを、Z方向において巻終り端部Wと重なる位置に配置すると、換言すれば、終端領域W内に配置すると、終端領域Wを他の領域よりも厚くすることができる。図11において、終端領域Wを、他の領域よりも厚くすることができる巻始め端部Wsの領域を、斜線のハッチングを施した領域Wで示している。
[実施形態の効果]
以上説明した通り、本発明の実施形態では、上部円弧部40Tと下部円弧部40Tを有する扁平直方体状の発電要素40が電池缶4内に収容された角形二次電池1において、下部円弧部40Tの厚さを上部円弧部40Tの厚さよりも小さくした。
このため、発電要素40を電池缶4の開口部4aから挿通して、電池缶4内に収容する際、発電要素40が、電池缶4の内面に接触する可能性を低減することができる。
これにより、発電要素40が電池缶4の内面に接触する際の摩擦により発電要素が変形したり、正・負極電極が損傷したり、容量の低下や内部短絡が発生する不具合を低減することができる。
また、正・負極電極41、42、第1・第2のセパレータ43、44は、巻始めから巻終りまで1つの扁平直方体を形成するように薄板形状の軸芯30に捲回されるため、角形二次電池1の充電量は殆ど低減されることがない。
上部円弧部40Tが下部円弧部40Tの厚さよりも厚い発電要素40は、実施形態1では、軸芯30における矩形部31の上側部31aを、下側部31bよりも厚くすることにより作製することができる。実施形態2では、単位積層体Wuの巻始め端部Wと巻終り端部Wとを所定の位置関係に配置することにより作製することができる。このため、発電要素40の作製は容易である。
[変形例]
なお、上記実施形態では、正・負極集電板21、22を二股の接続片21b、22bを有する構造として例示した。しかし、本発明は、正・負極集電板21、22は、1つの接続片を有する構造に適用することができる。
上記実施形態では、電池蓋組立体10の正極の端子構成部は、外部正極端子61、正極端子板63、正極接続端子62、絶縁部材64、65および正極集電板21を備える構造として例示した。しかし、正極の端子構成部は、上記構造に限られるものではなく、発電要素40の正極電極41に接続された正極集電板21が、電池蓋3とは絶縁された状態で外部接続用端子として電池蓋3の外部に導出される構造であればよい。
このことは、負極の端子構成部についても同様である。
上記実施形態では、発電要素40を、直接、電池缶4内に収容するものとして例示した。しかし、発電要素40を絶縁袋に収容し、絶縁袋と共に電池缶4内に収容するようにしてもよい。
上記実施形態では、リチウムイオン二次電池の場合で説明した。しかし、本発明は、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池、鉛蓄電池のように水溶性電解液を用いる二次電池にも適用が可能である。
その他、本発明は、種々、変形して適用することが可能であり、要は、上下の側部に所定の厚さを有する円弧部が形成された発電要素が電池缶内に収容されており、発電要素における電池缶の底部側に位置する円弧部の厚さが電池缶の開口部側に位置する円弧部の厚さよりも小さい角形二次電池としたものであればよい。
1 角形二次電池
2 電池容器
3 電池蓋
4 電池缶
21 正極集電板
22 負極集電板
30、30A 軸芯
31a、31a 上側部
31b、31b 下側部
40 発電要素
40P 平坦部
40T 円弧部
40T 上部円弧部
40T 下部円弧部
40u 単位積層体
41 正極電極
42 負極電極
、T 厚さ
巻始め端部
巻終り端部
終端領域
始端領域
単位積層体


Claims (4)

  1. 軸芯の周囲に正極電極と負極電極とがセパレータを介して扁平直方体形状に捲回された発電要素と、
    前記発電要素が挿入される開口部を有し、前記開口部から挿入された前記発電要素を収容すると共に電解液が注入され、前記開口部から底部までほぼ同一の厚さを有する電池缶と、
    前記発電要素の前記正極電極に接続される正極接続板と、
    前記発電要素の前記負極電極に接続される負極接続板と、
    前記発電要素が収容された前記電池缶の前記開口部を覆う電池蓋と、を備え、
    前記発電要素は、前記電池缶の深さ方向の長さが幅方向の長さよりも大きい寸法を有し、前記電池缶の底部側に位置する円弧部の厚さが前記電池缶の開口部側に位置する円弧部の厚さよりも小さいことを特徴とする角形二次電池。
  2. 請求項1に記載の角形二次電池において、前記軸芯は、前記電池缶の前記開口部側に位置する側の厚さよりも、前記電池缶の底部側に位置する側の厚さの方が小さいことを特徴とする角形二次電池。
  3. 請求項1に記載の角形二次電池において、前記発電要素における、前記正極電極および前記負極電極の巻終り端部が、前記電池缶の底部よりも前記電池缶の開口部に近い側に配置されており、前記正極電極および前記負極電極の巻始め端部が、前記巻終り端部が配置された前記軸芯の面と反対側の面、または前記巻終り端部が配置された前記軸芯の面と同一面で、前記巻終り端部と重なる領域内に位置することを特徴とする角形二次電池。
  4. 請求項3に記載の角形二次電池において、前記軸芯は全体がほぼ同じ厚さの板状部材であることを特徴とする角形二次電池。
JP2012117873A 2012-05-23 2012-05-23 角形二次電池 Pending JP2013246898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117873A JP2013246898A (ja) 2012-05-23 2012-05-23 角形二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012117873A JP2013246898A (ja) 2012-05-23 2012-05-23 角形二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013246898A true JP2013246898A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49846531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012117873A Pending JP2013246898A (ja) 2012-05-23 2012-05-23 角形二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013246898A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11335956B2 (en) 2016-07-15 2022-05-17 Gs Yuasa International Ltd. Energy storage device and method of manufacturing energy storage device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11335956B2 (en) 2016-07-15 2022-05-17 Gs Yuasa International Ltd. Energy storage device and method of manufacturing energy storage device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5242364B2 (ja) 扁平形二次電池
JP6043428B2 (ja) 角形電池及び組電池
JP5841571B2 (ja) 二次電池
WO2013111256A1 (ja) 二次電池
WO2012165338A1 (ja) 角形蓄電池
US9343731B2 (en) Battery comprising a liquid inlet for electrolyte injection
JP2011049065A (ja) 非水電解質電池およびその製造方法
JPWO2013084290A1 (ja) 組電池
JP5396801B2 (ja) 電池
JP2014157722A (ja) 組電池
JP2017059508A (ja) 蓄電素子
EP3089240A1 (en) Rectangular secondary battery
JP5779562B2 (ja) 角形電池
JPWO2015097770A1 (ja) 角形二次電池
WO2018062231A1 (ja) 角形二次電池
JP6055983B2 (ja) 電池用集電体およびリチウムイオン電池
JP5768002B2 (ja) 二次電池
JP2011054378A (ja) 非水電解液二次電池
JP2013222517A (ja) 角形二次電池
JP2014035867A (ja) リチウムイオン角形二次電池
JP6752691B2 (ja) 二次電池
JP7225287B2 (ja) 二次電池および二次電池の製造方法
JP2011233462A (ja) 電池、電池の製造方法、及び金属シートの接合方法
JP2019036395A (ja) 電極および該電極を備える蓄電素子の製造方法
JP2013246898A (ja) 角形二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140722