JP2013245513A - 外壁板取付金具および外壁板取付構造 - Google Patents

外壁板取付金具および外壁板取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013245513A
JP2013245513A JP2012121459A JP2012121459A JP2013245513A JP 2013245513 A JP2013245513 A JP 2013245513A JP 2012121459 A JP2012121459 A JP 2012121459A JP 2012121459 A JP2012121459 A JP 2012121459A JP 2013245513 A JP2013245513 A JP 2013245513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall plate
wall
mounting bracket
back surface
plate mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012121459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013245513A5 (ja
JP5912865B2 (ja
Inventor
Hideaki Kitaura
秀明 北浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
Original Assignee
YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUUSU KITAURA KK, Yuusu Kitaura KK filed Critical YUUSU KITAURA KK
Priority to JP2012121459A priority Critical patent/JP5912865B2/ja
Publication of JP2013245513A publication Critical patent/JP2013245513A/ja
Publication of JP2013245513A5 publication Critical patent/JP2013245513A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5912865B2 publication Critical patent/JP5912865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】プレス加工を高精度に行うことなく、外壁板の裏面に適切に当接でき、かつ剛性・強度が十分な外壁板取付金具およびそれを用いた外壁板取付構造を提供する。
【解決手段】プレス絞り加工により建物躯体3側と反対側に隆起された絞り加工部5に、外壁板2の裏面にそれぞれ当接される第一および第二の外壁板裏面当接部7,8を設ける。絞り加工部5の一部をなし、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8より高さが低く、外壁板2の裏面に当接されない低隆起部9を第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8との間に設ける。絞り加工部5に取り囲まれる位置にビス穴11または(および)釘穴22を設ける。外壁板2の端部に係合される外壁板係合部13を絞り加工部5の一部を切り起こして形成する。
【選択図】図12

Description

本発明は、パネル状をなす外壁板(外壁材、外装材等と称されることもある)を建物躯体に取り付けるための外壁板取付金具および外壁板取付構造に関する。
特許文献1は、この種の外壁板取付金具として、外壁板裏面にそれぞれ当接される左側支持部、右側支持部、下側支持部および中央支持部が連続状態で絞り加工により突出して形成されている金具を提案している。このような外壁板取付金具は、左側支持部、右側支持部、下側支持部および中央支持部が連続状態で絞り加工により形成されているので、金具の剛性・強度を比較的に大きくすることができる。
特許第3798781号公報
しかしながら、このような外壁板取付金具においては、左側支持部、右側支持部、下側支持部および中央支持部の全面が精確に一平面になっていないと、取付金具が外壁板の裏面に不適切に当接し、外壁板の落ち着きが悪くなり、外壁板を取付金具の外壁板係合部に挿入できなかったり、外壁板が割れたりする等の問題があった。
また、その一方、左側支持部、右側支持部、下側支持部および中央支持部の全面を精確に一平面に加工しようとすると、プレス加工を高精度に行わなければならず、加工コストが非常に高くなってしまうという問題があった。
また、絞り加工部のうちの左側支持部、右側支持部および中央支持部がコの字を形成していて、絞り加工部の外周が閉じた形状をなしておらず、かつ取付金具を建物躯体側にビス留めするビス穴および釘穴が絞り加工部の外に設けられていたため、絞り加工部が全くない場合よりは剛性・強度を大きくできるものの、外壁板取付金具の剛性・強度がなお十分でないという問題もあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、プレス加工を高精度に行うことなく、なおかつ外壁板取付金具を外壁板の裏面に適切に当接でき、施工時、外壁板を取付金具の外壁板係合部に挿入できなかったり、外壁板が割れたりする等の問題を生じにくい外壁板取付金具および外壁板取付構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、剛性・強度が十分な外壁板取付金具および外壁板取付構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、外壁板の端部を外壁板取付金具の外壁板係合部にガタつきなく係合することができる外壁板取付金具および外壁板取付構造を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による外壁板取付金具は、
外壁板を建物躯体に取り付ける外壁板取付金具であって、金属板材を成形してなる外壁板取付金具において、
プレス絞り加工により前記建物躯体側と反対側に隆起された絞り加工部と、
前記絞り加工部の一部をそれぞれなしており、前記外壁板の裏面にそれぞれ当接される第一および第二の外壁板裏面当接部と、
前記絞り加工部の一部をなしており、前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部との間に設けられることにより前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部とを離間させている、前記第一および第二の外壁板裏面当接部より高さが低く、前記外壁板の裏面に当接されない低隆起部と、
前記絞り加工部に取り囲まれる位置に設けられており、当該外壁板取付金具を建物躯体側にビス留めするためのビス穴または(および)釘留めするための釘穴と、
前記絞り加工部の一部を切り起こして形成されてなり、前記外壁板の端部に係合される外壁板係合部とを有してなるものである。
また、本発明による外壁板取付構造取付方法は、
外壁板を外壁板取付金具を介して建物躯体に取り付ける外壁板取付構造において、
前記外壁板取付金具は金属板材を成形してなり、プレス絞り加工により前記建物躯体側と反対側に隆起された絞り加工部と、前記絞り加工部の一部をそれぞれなしており、前記外壁板の裏面にそれぞれ当接される第一および第二の外壁板裏面当接部と、前記絞り加工部の一部をなしており、前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部との間に設けられることにより前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部とを離間させている、前記第一および第二の外壁板裏面当接部より高さが低く、前記外壁板の裏面に当接されない低隆起部と、前記絞り加工部に取り囲まれる位置に設けられたビス穴または(および)釘穴と、前記絞り加工部の一部を切り起こして形成されてなり、前記外壁板の端部に係合される外壁板係合部とを有してなり、
前記外壁板取付金具はビス穴または釘穴を用いて前記建物躯体側にビス留めまたは釘留めされており、
前記外壁板は、該外壁板の端部を前記外壁板取付金具の前記外壁板係合部に係合されることにより前記外壁板取付金具を介して前記建物躯体に取り付けられているものである。
本発明においては、外壁板の裏面に当接される第一および第二の外壁板裏面当接部は互いに間隔を置いて設けられているので、外壁板取付金具は第一の外壁板裏面当接部と第二の外壁板裏面当接部との2箇所においてのみ外壁板の裏面に当接される。このため、プレス加工を高精度に行わなくても、外壁板取付金具を外壁板の裏面に所望の箇所で適切に当接させることができ、外壁板を金具の外壁板係合部に挿入できなかったり、外壁板が割れたりする等の問題を生じにくい。
また、第一および第二の外壁板裏面当接部のみが絞り加工部を構成しているのではなく、絞り加工部が第一および第二の外壁板裏面当接部より高さが低い部分をも含んでいるので、絞り加工部を閉じた形状とすることができ、かつビス穴または(および)釘穴がその絞り加工部に取り囲まれる位置に設けられているため、外壁板取付金具の剛性・強度を十分に大きくすることができる。
さらに、複数の外壁板をこれらの外壁板の端部を互いに突き合わせた状態で建物躯体に取り付ける場合であって、かつ外壁板取付金具の外壁板係合部は前記複数の外壁板同士の突き合わせ部に介在されるとともに、互いに突き合わされた前記外壁板の端部にそれぞれ係合される場合において、外壁板取付金具の第一の外壁板裏面当接部を、当該外壁板取付金具のうちの外壁板係合部より一方の側のみに前記外壁板係合部から離間して設け、かつ第二の外壁板裏面当接部より若干高くすれば、取付状態においては第一の外壁板裏面当接部が外壁板を建物躯体と反対側に強く押圧するので、外壁板の端部を外壁板取付金具の外壁板係合部にガタつきなく係合することができ、なおかつ外壁板の一端部を外壁板係合部と絞り加工部との間の間隙に侵入させるときは、外壁板が一時的に若干傾けられるので、その侵入させる作業が困難になることがない。
本発明の外壁板取付金具および外壁板取付構造は、
(イ)プレス加工を高精度に行わなくても、外壁板取付金具を外壁板の裏面に所望の箇所で適切に当接させることができ、外壁板を金具の外壁板係合部に挿入できなかったり、外壁板が割れたりする等の問題を生じにくい、
(ロ)外壁板取付金具の剛性・強度を十分に大きくすることができる、
(ハ)第一の外壁板裏面当接部の方を第二の外壁板裏面当接部よりやや高くすれば、外壁板の端部を外壁板取付金具の外壁板係合部にガタつきなく係合することができ、なおかつ外壁板の一端部を外壁板係合部と絞り加工部との間の間隙に侵入させるとき、その作業が困難になることがない、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の実施例1における外壁板取付金具を示す斜視図である。 実施例1の外壁板取付金具を示す正面図である。 実施例1の外壁板取付金具を示す側面図である。 実施例1の外壁板取付金具を示す平面図である。 実施例1の外壁板取付金具を示す底面図である。 図1のVI−VI線における断面図である。 図1のVII−VII線における断面図である。 図1のVIII−VIII線における断面図である。 図1のIX−IX線における断面図である。 図1のX−X線における断面図である。 実施例1の外壁板の取付作業において、下段側の外壁板の上端部に係合した外壁板取付金具をビス止めする前の状態を示す断面図である。 実施例1の外壁板の取付作業において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。 本発明の実施例2における外壁板取付金具を示す斜視図である。 実施例2の外壁板取付金具を示す正面図である。 実施例2の外壁板取付金具を示す側面図である。 実施例2の外壁板取付金具を示す平面図である。 図14のXVII−XVII線における断面図である。 図14のXVIII−XVIII線における断面図である。 実施例2の外壁板の取付作業において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。 本発明の実施例3における外壁板取付金具を示す斜視図である。 実施例3の外壁板取付金具を示す正面図である。 実施例3の外壁板取付金具を示す側面図である。 実施例3の外壁板取付金具を示す平面図である。 図21のXXIV−XXIV線における断面図である。 実施例3の外壁板の取付作業において、ビス止めを完了した後、上段側の外壁板の下端部を外壁板取付金具に係合した状態を示す断面図である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜10は本実施例における外壁板取付金具1、図11および12は外壁板取付金具1を用いた外壁板2の取付作業および取付構造を示している。
なお、外壁板2を建物躯体3(図11および12参照)に取り付ける際には、一般に、外壁板2を横長とし、各外壁板2の上端部と下端部とを突き合わせて、順次下段側から上段側へと外壁板2を取り付けて行く方法(所謂横貼り)と、外壁板2を縦長とし、各外壁板2の左端部と右端部とを突き合わせて、順次左から右または右から左側に外壁板2を取り付けて行く方法(所謂縦貼り)とがある。以下の各実施例の説明においては、所謂横貼りを行う場合を基準として取付金具1の上下左右方向を説明するが、所謂縦貼りを行う場合は、取付金具1の向きが90度回転される(横貼りの場合の取付金具1の上下が縦貼りの場合には左右になり、横貼りの場合の取付金具1の左右が縦貼りの場合には上下になる)ことになるので注意されたい。
外壁板取付金具1は、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板等からなる1枚の素材金属板をプレス加工により成形してなる。取付金具1の大部分は、絞り加工により、該取付金具1が建物躯体3に直接、または胴縁あるいは間柱等の下地材もしくは断熱材等の介装材4(図11および12参照)を介して取り付けられた際、建物躯体3側と反対側となる方向に隆起されている。これにより、この絞り加工によって形成された絞り加工部5が取付金具1の大部分を占めており、この絞り加工部5の外周はほぼ矩形状をなしている。前記絞り加工部5の周囲には、全体として矩形状をなす縁部6が形成されており、この縁部6は全体に一平面上にあり、建物躯体3に直接または介装材4を介して当接されるようになっている。
前記絞り加工部5の上端部には、第一の外壁板裏面当接部7が設けられており、この第一の外壁板裏面当接部7は外壁板2の裏面に当接されるようになっている。前記絞り加工部5の下端部には、第二の外壁板裏面当接部8が設けられており、この第二の外壁板裏面当接部8も外壁板2の裏面に当接されるようになっている。図3に示されるように、前記第一の外壁板裏面当接部7の高さH7は第二の外壁板裏面当接部8の高さH8より若干高くされている。
前記絞り加工部5の左右両端部付近、かつ主として第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8との間に位置する部分には、絞り加工部5の一部をなす低隆起部9が設けられており、この低隆起部9は第一の外壁板裏面当接部7および第二の外壁板裏面当接部8より高さが低く、外壁板2の裏面には当接されないようになっている。なお、本実施例では、低隆起部9は、第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8との間からさらに第一の外壁板裏面当接部7の両側にまで延びている。
前記絞り加工部5のうちの第一および第二の外壁板裏面当接部7,8並びに低隆起部9に取り囲まれる部分には陥没部10が設けられている。この陥没部10の底部の裏面は縁部6の裏面と同一平面上に位置し、建物躯体3に直接または介装材4を介して当接されるようになっている。そして、陥没部10の底部には、取付金具1を介装材4を介してまたは直接建物躯体3にビス留めするためのビス穴11が設けられている。
前記第二の外壁板裏面当接部8には、プレス打ち抜きおよび切り起こし加工により、矩形状の窓部12が設けられている。前記窓部12の下端側には前記切り起こし加工により、外壁板係合部13が形成されている。この外壁板係合部13は、外壁板2の端部に係合されるもので、建物躯体3と反対側に突出する前方突出片14と、この前方突出片14の先端部から斜め上方に曲げられた第一の折り曲げ片15と、前方突出片14の先端部からび斜め下方に折り曲げられた第二の折り曲げ片16とを有してなる。
前記第一の外壁板裏面当接部7は外壁板取付金具1のうちの外壁板係合部13より上方のみに外壁板係合部13から離間して設けられている一方、第二の外壁板裏面当接部8は外壁板係合部13の上方および下方に跨がって設けられている。
次に、この取付金具1による外壁板2の取付構造の例を図11および12を用いて説明する。図11および12は、所謂横貼りを行う場合の取り付け方法を示している。また、この例では、胴縁または間柱等の下地材である介装材4を介して建物躯体3に取付金具1を取り付けることとしている。各外壁板2の上端部には、その外面側を切り欠くことにより第一の実部17が形成されている一方、外壁板2の下端部(図12参照)には、その内面側を切り欠くことにより第二の実部18が形成されている。また、各外壁板2の下端部には、第二の実部18の内面に接するようにして係合溝19が形成されている。
この場合、まず図11に示されるように、取付金具1の外壁板係合部13の第二の折り曲げ片16および前方突出片14と第二の外壁板裏面当接部8との間に下段側の外壁板2の第一の実部17が挿入されるようにして、下段側の外壁板2の上端部に取付金具1の外壁板係合部13を係合し、第二の外壁板裏面当接部8を下段側の外壁板2の裏面に当接する。なお、このとき、取付金具1は、前方突出片14が水平方向となる向きとするとともに、縁部6および陥没部10の底部が介装材4に当接した状態となるようにする。
次に、ビス穴11を用いてビス20により、図12に示されるように取付金具1を介装材4にビス留めし、取付金具1を介装材4を介して建物躯体3に取り付ける。これにより、縁部6および陥没部10の底部が介装材4に当接した状態で、取付金具1が介装材4に固定され、ひいてはこの取付金具1を介して下段側の外壁板2の上端部が建物躯体3に取り付けられる。続いて、上段側の外壁板2の下端部の係合溝19内に取付金具1の第一の折り曲げ片15を侵入させるとともに、上段側の外壁板2の下端部の係合溝19より裏側の部分を外壁板係合部13の第一の折り曲げ片15および前方突出片14と絞り加工部5(本実施例では、特に第二の外壁板裏面当接部8)との間の部分に侵入させ、上段側の外壁板2の下端部が前方突出片14上に載置されるようにして、上段側の外壁板2の下端部に取付金具1の外壁板係合部13を係合し、上段側の外壁板2の下端部を下段側の外壁板2の上端部に突き合わせる。なお、前述のように上段側の外壁板2の下端部の係合溝19より裏側の部分を外壁板係合部13の第一の折り曲げ片15および前方突出片14と絞り加工部5との間の部分に侵入させる際、上段側の外壁板2は、一時的に、図12の一点鎖線で示されるように、上端側の方が下端側より建物躯体3との間隔が大きくなるように若干傾けた状態とされる。
以後、同様にして順次下段側から上段側へと外壁板2を取り付けて行くことにより、外壁板2を相じゃくり方式で互いに上下に突き合わせた状態で建物躯体3に取り付けて行くことができる(互いに突き合わされ外壁板2の上下端部間には取付金具1の外壁板係合部13の前方突出片14が介在されている状態となる)。
このような取付状態において、前方突出片14は、外壁板2の上下端部に対向ないしは当接され、上下方向の移動を防止する。また、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8はそれぞれ外壁板2の裏面に当接され、外壁板2の建物躯体3側への移動を防止するとともに、外壁板2の裏面と介装材4ひいては建物躯体3との間に一定の間隙を確保する。
なお、ここでは、所謂横貼りを行う場合について説明したが、所謂縦貼りを行う場合には、図11および12と比較し取付金具1を90度回転した向き、すなわち前方突出片14が鉛直方向となる向きにして、図11および12の場合と同様に取付金具1を使用して外壁板2を介装材4を介して建物躯体3に取り付けることができる。
この外壁板取付金具1においては、外壁板2の裏面に当接される第一および第二の外壁板裏面当接部7,8は互いに間隔を置いて設けられているので、取付金具1は第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8との2箇所においてのみ外壁板2の裏面に当接される。このため、プレス加工を高精度に行わなくても、取付金具1を外壁板2の裏面に所望の箇所で適切に当接させることができ、外壁板2を金具の外壁板係合部13に挿入できなかったり、外壁板2が割れたりする等の問題を生じにくい。
また、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8のみが絞り加工部5を構成しているのではなく、絞り加工部5が第一および第二の外壁板裏面当接部7,8より高さが低い部分をも含んでいるので、絞り加工部5を閉じた形状とすることができ、かつビス穴11をその絞り加工部5に取り囲まれる位置に設けられているため、取付金具1の剛性・強度を十分に大きくすることができる。
さらに、本実施例では、第一の外壁板裏面当接部7の方が第二の外壁板裏面当接部8より若干高くされているので、図12の矢印で示されるように、取付状態においては第一の外壁板裏面当接部7が外壁板2の背面を前方に強く押圧するため、外壁板2の端部を取付金具1の外壁板係合部13にガタつきなく係合することができ、なおかつ上段側の外壁板2の下端部の係合溝19より裏側の部分を外壁板係合部13の第一の折り曲げ片15と絞り加工部5との間の間隙に侵入させるときは、前述のように外壁板2が一時的に若干傾けられるので、その侵入させる作業が困難になることがない。
図13〜19は本発明の実施例2を示している。本実施例においては、第一の外壁板裏面当接部7は、絞り加工部5の上端部に、左右の2つの部分に分割して設けられており、これらの2つの部分は同一の高さとされている。前記第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8との間には、絞り加工部5の一部を構成する低隆起部9が設けられている。前記第一の外壁板裏面当接部7の左右の2つの部分間には、陥没部10が設けられている。この陥没部10の底部付近はバーリング穴状とされてビス穴11を構成している。このビス穴11の先端は絞り加工部5の周囲に形成された縁部6の裏面と同じ高さとされている。なお、前記陥没部10の下部側は低隆起部9に入り込んでいる。
本実施例においても、図15に示されるように、第一の外壁板裏面当接部7の高さH7は第二の外壁板裏面当接部8の高さH8より若干高くされている。また、本実施例においても、第二の外壁板裏面当接部8には、プレス打ち抜きおよび切り起こし加工により、矩形状の窓部12が設けられている。ただし、本実施例では、前記切り起こし加工により形成された外壁板係合部13は窓部12の上端の方に設けられている。
また、絞り加工部5の側面には、側方開放部21が設けられている。このような側方開放部21は、取付金具1のブランク(素材金属板)に外周から内部側に向かって入り込む対応する形状の凹部を設けておくことにより形成できる。このような側方開放部21を設けることにより、絞り加工部5の高さが高くなっても、割れ等の欠陥を生じさせることなく、容易に絞り加工部5を絞り加工することができるとともに、使用材料量の低減、コスト低減を図ることができ、さらには能力の小さなプレス機械も使用可能となる等の利点が得られる。
他の構成は、実施例1と同様である。本実施例においても、図19に示されるように、実施例1の場合と同様に外壁板2を建物の躯体に取り付けることができ、実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図20〜25は、本発明の実施例3を示している。本実施例においては、絞り加工部5の上端部は第一の低隆起部9aにより構成されている。この第一の低隆起部9aには外壁板取付金具1を建物躯体3側に釘留めするための釘穴22が設けられている。また、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8、外壁板係合部13並びに第二の低隆起部9bは、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8と同じ高さに絞り加工された部分に対し打ち抜きおよび切り起こし加工を行って窓部12を形成することにより構成されている。第一の外壁板裏面当接部7は窓部12の上方に隣接して位置し、第二の外壁板裏面当接部8は窓部12の下方に隣接して位置している。前記第二の低隆起部9bは、窓部12の左右両辺が前記絞り加工された部分の左右両端付近の立ち上がり部分に形成されていることにより、第一および第二の外壁板裏面当接部7,8より高さが低くなっている。第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8とは同じ高さとされている。実施例1の場合と同様に、外壁板係合部13は窓部12の下端側に設けられている。
前記第一の外壁板裏面当接部7は、左右2つの部分に分割して形成されている。第一の外壁板裏面当接部7の左右2つの部分間には陥没部10が設けられている。実施例2の場合と同様に、この陥没部10の底部付近はバーリング穴状とされてビス穴11を構成している。なお、前記陥没部10の下部側は窓部12に突出している。
第一の外壁板裏面当接部7は外壁板取付金具1のうちの外壁板係合部13より上方のみに外壁板係合部13から離間して設けられている一方、第二の外壁板裏面当接部8は外壁板係合部13の側方および下方のみに設けられている。絞り加工部5の側面には、実施例2の場合同様に、側方開放部21が設けられている。
他の構成は、実施例1と同様である。本実施例においても、図25に示されるように、実施例1および2の場合と同様に外壁板2を建物の躯体に取り付けることができ、実施例1および2の場合と同様の作用効果を得ることができる(ただし、第一の外壁板裏面当接部7と第二の外壁板裏面当接部8の高さが同一の高さとされているので、実施例1および2において第一の外壁板裏面当接部7を第二の外壁板裏面当接部8より若干高くするという構成により得られた作用効果は得られない)。
なお、図25はビス穴11を利用して取付金具1を建物躯体3側にビス留めしているが、釘穴22を利用して建物躯体3側に釘留めしてもよい。
以上のように本発明による外壁板取付金具および外壁板取付構造は、外壁板を建物躯体に取り付ける外壁板取付金具および外壁板取付構造として有用である。
1 外壁板取付金具
2 外壁板
3 建物躯体
4 介装材
5 絞り加工部
7 第一の外壁板裏面当接部
8 第二の外壁板裏面当接部
9 低隆起部
9b 第二の低隆起部
11 ビス穴
13 外壁板係合部
14 前方突出片
15 第一の折り曲げ片
16 第二の折り曲げ片
20 ビス
22 釘穴
7 第一の外壁板裏面当接部の高さ
8 第二の外壁板裏面当接部の高さ

Claims (8)

  1. 外壁板を建物躯体に取り付ける外壁板取付金具であって、金属板材を成形してなる外壁板取付金具において、
    プレス絞り加工により前記建物躯体側と反対側に隆起された絞り加工部と、
    前記絞り加工部の一部をそれぞれなしており、前記外壁板の裏面にそれぞれ当接される第一および第二の外壁板裏面当接部と、
    前記絞り加工部の一部をなしており、前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部との間に設けられることにより前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部とを離間させている、前記第一および第二の外壁板裏面当接部より高さが低く、前記外壁板の裏面に当接されない低隆起部と、
    前記絞り加工部に取り囲まれる位置に設けられており、当該外壁板取付金具を建物躯体側にビス留めするためのビス穴または(および)釘留めするための釘穴と、
    前記絞り加工部の一部を切り起こして形成されてなり、前記外壁板の端部に係合される外壁板係合部とを有してなる外壁板取付金具。
  2. 複数の前記外壁板をこれらの外壁板の端部を互いに突き合わせた状態で建物躯体に取り付ける外壁板取付金具であって、
    前記外壁板係合部は前記複数の外壁板同士の突き合わせ部に介在されるとともに、互いに突き合わされた前記外壁板の端部にそれぞれ係合されるようになっている請求項1記載の外壁板取付金具。
  3. 前記第一の外壁板裏面当接部は、当該外壁板取付金具のうちの前記外壁板係合部より一方の側のみに前記外壁板係合部から離間されて設けられており、かつ前記第二の外壁板裏面当接部より若干高くされている請求項2記載の外壁板取付金具。
  4. 前記外壁板係合部は、前記建物躯体と反対側に突出し、前記複数の外壁板同士の突き合わせ部に介在される前方突出片と、この前方突出片の先端部から互いに反対側にそれぞれ折り曲げられた第一の折り曲げ片および第二の折り曲げ片とを有してなる請求項2または3記載の外壁板取付金具。
  5. 外壁板を外壁板取付金具を介して建物躯体に取り付ける外壁板取付構造において、
    前記外壁板取付金具は金属板材を成形してなり、プレス絞り加工により前記建物躯体側と反対側に隆起された絞り加工部と、前記絞り加工部の一部をそれぞれなしており、前記外壁板の裏面にそれぞれ当接される第一および第二の外壁板裏面当接部と、前記絞り加工部の一部をなしており、前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部との間に設けられることにより前記第一の外壁板裏面当接部と前記第二の外壁板裏面当接部とを離間させている、前記第一および第二の外壁板裏面当接部より高さが低く、前記外壁板の裏面に当接されない低隆起部と、前記絞り加工部に取り囲まれる位置に設けられたビス穴または(および)釘穴と、前記絞り加工部の一部を切り起こして形成されてなり、前記外壁板の端部に係合される外壁板係合部とを有してなり、
    前記外壁板取付金具はビス穴または釘穴を用いて前記建物躯体側にビス留めまたは釘留めされており、
    前記外壁板は、該外壁板の端部を前記外壁板取付金具の前記外壁板係合部に係合されることにより前記外壁板取付金具を介して前記建物躯体に取り付けられている外壁板取付構造。
  6. 複数の前記外壁板をこれらの外壁板の端部を互いに突き合わせた状態で建物躯体に取り付ける外壁板取付構造であって、
    前記外壁板取付金具の前記外壁板係合部は前記複数の外壁板同士の突き合わせ部に介在されるとともに、互いに突き合わされた前記外壁板の端部にそれぞれ係合されている請求項5記載の外壁板取付構造。
  7. 前記外壁板取付金具の前記第一の外壁板裏面当接部は、当該外壁板取付金具のうちの前記外壁板係合部より一方の側のみに前記外壁板係合部から離間されて設けられており、かつ前記第二の外壁板裏面当接部より若干高くされている請求項6記載の外壁板取付構造。
  8. 前記外壁板取付金具の前記外壁板係合部は、前記建物躯体と反対側に突出し、前記複数の外壁板同士の突き合わせ部に介在される前方突出片と、この前方突出片の先端部から互いに反対側にそれぞれ折り曲げられた第一の折り曲げ片および第二の折り曲げ片とを有してなる請求項6または7記載の外壁板取付構造。
JP2012121459A 2012-05-29 2012-05-29 外壁板取付金具および外壁板取付構造 Active JP5912865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121459A JP5912865B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 外壁板取付金具および外壁板取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121459A JP5912865B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 外壁板取付金具および外壁板取付構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013245513A true JP2013245513A (ja) 2013-12-09
JP2013245513A5 JP2013245513A5 (ja) 2015-02-26
JP5912865B2 JP5912865B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=49845513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012121459A Active JP5912865B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 外壁板取付金具および外壁板取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5912865B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218541A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 有限会社ユース北浦 外壁材取付金具およびその製造方法
JP2016125281A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 有限会社ユース北浦 外壁板取付金具
JP2017128852A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 三晃金属工業株式会社 建築用受具及びその嵌合外囲体
JP2018053487A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 ニチハ株式会社 外装材の取付具及び建物の外装構造
WO2021065906A1 (en) 2019-09-30 2021-04-08 Nichiha Corporation Securing member and wall structure
USD979383S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug
USD979384S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012052A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Yuusu Kitaura:Kk 壁用パネル状材の取付金具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001012052A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Yuusu Kitaura:Kk 壁用パネル状材の取付金具

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218541A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 有限会社ユース北浦 外壁材取付金具およびその製造方法
JP2016125281A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 有限会社ユース北浦 外壁板取付金具
JP2017128852A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 三晃金属工業株式会社 建築用受具及びその嵌合外囲体
JP2018053487A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 ニチハ株式会社 外装材の取付具及び建物の外装構造
WO2021065906A1 (en) 2019-09-30 2021-04-08 Nichiha Corporation Securing member and wall structure
EP3969684A4 (en) * 2019-09-30 2023-05-24 Nichiha Corporation FASTENING ELEMENT AND WALL STRUCTURE
US11879254B2 (en) 2019-09-30 2024-01-23 Nichiha Corporation Securing member and wall structure
USD979383S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug
USD979384S1 (en) 2020-07-22 2023-02-28 Nichiha Corporation Wall board attachment lug

Also Published As

Publication number Publication date
JP5912865B2 (ja) 2016-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5912865B2 (ja) 外壁板取付金具および外壁板取付構造
JP2014001535A (ja) 外壁板取付金具
CN107856509B (zh) 车辆用门框
KR20170001181A (ko) 이동통신단말기의 프레임 및 그 제조방법
JP5391128B2 (ja) コーナーカバー
JP6450193B2 (ja) 外壁板取付金具
JP3944381B2 (ja) 壁用パネル状材の取付金具
JP6341502B2 (ja) 外壁材取付金具
KR102098494B1 (ko) 배터리 팩용 보강부재 및 이의 제조방법
JP5615611B2 (ja) 外断熱用外壁材取付金具および外断熱外壁構造
US10113719B2 (en) Display apparatus
JP5903746B2 (ja) フロアパネル及びその製造方法
JP4381882B2 (ja) 固定具
JP2006321636A (ja) エレベータかご室の壁の固定構造
JP7209757B2 (ja) 溶接補助部品
JP2015034433A (ja) 太陽光パネル支持構造及び支持部材
JP2020029742A (ja) 外壁板取付金具
JP5991811B2 (ja) 外装材取付金具
TWI439333B (zh) 背板結構及其製造方法
JP5731804B2 (ja) 外壁板取付金具
JP5064987B2 (ja) 壁用パネル状材の取付金具およびその製造方法
CN205524031U (zh) 一种窗框装饰盖组件和汽车
JP4616738B2 (ja) 拡張天板付き机
JP2022052155A (ja) 軒樋支持具、軒樋支持システムおよび樋構造
JP2004352084A (ja) 自動車のドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5912865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250