JP2022052155A - 軒樋支持具、軒樋支持システムおよび樋構造 - Google Patents

軒樋支持具、軒樋支持システムおよび樋構造 Download PDF

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幸二 高橋
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Abstract

【課題】傾斜角度が異なる鼻隠し板に対応する。【解決手段】軒樋支持具10は、鼻隠し板4に固定される固定板11と、固定板11における前面11aから前方に延び、軒樋を支持する支持部12と、を備え、固定板11における後面11bは、稜線19を間に挟んで上下方向に並ぶ第1面17および第2面18を備え、固定板11を左右方向から見たときに、第2面18は、第1面17に対して傾斜し、固定板11には、固定板11を貫通する穴20が設けられ、穴20として、稜線19を跨いで第1面17および第2面18に形成された第1穴22が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、軒樋支持具、軒樋支持システムおよび樋構造に関する。
従来から、特許文献1に記載された軒樋支持具が知られている。この軒樋支持具は、鼻隠し板に固定される固定板と、固定板における前面から前方に延び、軒樋を支持する支持部と、を備えている。
ところで、この種の軒樋支持具として、傾斜する鼻隠し板に取り付けられる軒樋支持具が知られている。この軒樋支持具は、一般に、鼻隠し板の傾斜角度に対応している。具体的には、軒樋支持具を、その軒樋支持具に対応する傾斜角度を有する鼻隠し板に適用した場合、固定板の後面を鼻隠し板の前面に接触させた状態で、支持部が鼻隠し板から前側に実質的に水平に延びる。すなわち、この軒樋支持具を左右方向から見た側面視において、固定板に対して支持部が延びる向きが、鼻隠し板の傾斜角度に対応して予め設計されている。よって、軒樋支持具を、その軒樋支持具に対応する傾斜角度を有する鼻隠し板に適用した場合、支持部によって軒樋を適切な姿勢で保持することができる。
特開2011-149228号公報
前記従来の軒樋支持具において、傾斜角度が異なる鼻隠し板に対応することが望まれている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、傾斜角度が異なる鼻隠し板に対応することを目的とする。
<1>本発明の一態様に係る軒樋支持具は、鼻隠し板に固定される固定板と、前記固定板における前面から前方に延び、軒樋を支持する支持部と、を備え、前記固定板における後面は、稜線を間に挟んで上下方向に並ぶ第1面および第2面を備え、前記固定板を左右方向から見たときに、前記第2面は、前記第1面に対して傾斜し、前記固定板には、前記固定板を貫通する穴が設けられ、前記穴として、前記稜線を跨いで前記第1面および前記第2面に形成された第1穴が設けられている。
固定板の後面が、第1面と、第1面に対して傾斜する第2面と、を備えている。そのため、1つの軒樋支持具を、第1面および第2面それぞれに対応する少なくとも2つの傾斜角度の鼻隠し板に対応させることができる。すなわち、この軒樋支持具を、例えば、第1の傾斜角度の鼻隠し板に適用する場合には、第1面を鼻隠し板の前面に接触させ、第2の傾斜角度の鼻隠し板に適用する場合には、第2面を鼻隠し板の前面に接触させる。これにより、第1の傾斜角度の鼻隠し板および第2の傾斜角度の鼻隠し板のどちらに軒樋支持具を適用する場合においても、支持部を鼻隠し板から前側に実質的に水平に延ばすことができる。さらに、例えば、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度との間の傾斜角度の鼻隠し板に適用する場合には、第1面と第2面との間の稜線を、鼻隠し板の前面に接触させることで、支持部を鼻隠し板から前側に実質的に水平に延ばすこともできる。
以上から、傾斜角度が異なる鼻隠し板に対応することができる。その結果、例えば、在庫管理などが容易になる。
さらに第1穴が、稜線を跨いで第1面および第2面に形成されている。よって、第1穴にビスを配置して固定板を鼻隠し板に固定するときに、固定板のうち、ビスと同等の高さ位置において、第1面や第2面、稜線を、鼻隠し板の前面に接触させることができる。よって、ビスによる固定力を強固に発揮させることができる。
<2>上記<1>に係る軒樋支持具では、前記第1面は、前記第2面よりも上下方向に大きい、構成を採用してもよい。
第1面が、第2面よりも上下方向に大きい。よって、第1面を鼻隠し板の前面に接触させるときに、固定板と鼻隠し板との接触面積を確保し易くすることができる。
一方、第2面が、第1面よりも上下方向に小さいため、第2面を鼻隠し板の前面に接触させるときには、第1面を鼻隠し板の前面に接触させる場合に比べて、固定板と鼻隠し板との接触面積が小さくなる。そこでこの場合、第1面と鼻隠し板の前面との間にスペーサを挟み込むことで、固定板と鼻隠し板との接触面積を確保することができる。このとき、前述したように第1面が、第2面よりも上下方向に大きいことから、第1面と鼻隠し板の前面との間にスペーサを容易に配置することができる。
<3>上記<2>に係る軒樋支持具では、前記第1面は、前記第2面よりも下方に位置する、構成を採用してもよい。
第1面が、第2面よりも下方に位置する。したがって、前述したように、第1面と鼻隠し板の前面との間にスペーサを挟み込む場合、スペーサを軒樋支持具の下方に配置させることができる。軒樋は、建築物の軒先など、比較的高所に配置されることから、この軒樋を支持する軒樋支持具に対する下方から作業ができることで、施工性を高めることができる。
<4>上記<1>から<3>のいずれか1項に係る軒樋支持具では、前記第2面における上下方向の両端のうち、前記第1面側の端を第1端とし、前記第2面とは反対側の端を第2端としたときに、前記第2端は、前記固定板の後面における上下方向の端であり、前記固定板において前記第2面を含む部分の板厚は、前記第1端から前記第2端に向かうに従い薄くなる、構成を採用してもよい。
固定板において第2面を含む部分の板厚が、第1端から第2端に向かうに従い薄くなる。したがって、例えば、固定板を上下方向の端から単に切削加工することで、第2面が第1面に対して傾斜する構成を実現させることができる。よって、軒樋支持具を容易に製造し易くすることができる。
<5>上記<1>から<4>のいずれか1項に係る軒樋支持具では、前記第1穴における軸線は、前記稜線上に位置する、構成を採用してもよい。
なお、第1穴における軸線が稜線上に位置することは、稜線を第1穴に向けて延長して形成される仮想線に、第1穴の軸線が交差することを意味する。
第1穴における軸線が稜線上に位置する。よって、第1穴のうち、第1面に位置する部分の上下方向の大きさと、第2面に位置する部分の上下方向の大きさと、が実質的に同等となる。これにより、第1面を鼻隠し板の前面に接触させるとき、および、第2面を鼻隠し板の前面に接触させるとき、のいずれの場合においても、ビスによる固定力を同程度、強固に発揮させることができる。しかも、第1穴における軸線が稜線上に位置することで、稜線を鼻隠し板の前面に接触させる場合においても、ビスによる固定力を確実に強固に発揮させることができる。
<6>上記<1>から<5>のいずれか1項に係る軒樋支持具では、前記第1穴は、前記支持部を左右方向に挟んで複数設けられている、構成を採用してもよい。
第1穴が、支持部を左右方向に挟んで複数設けられている。したがって、ビスによる固定力を確実に強固に発揮させることができる。
<7>本発明の一態様に係る軒樋支持システムは、上記<1>から<6>のいずれか1項に係る軒樋支持具と、前記穴に配置されるビスと、を備える。
<8>上記<7>に係る軒樋支持システムでは、前記固定板と前記鼻隠し板との間に配置されるプレートを更に備える、構成を採用してもよい。
<9>上記<8>に係る軒樋支持システムでは、前記軒樋支持具よりも左右方向に大きく、前記軒樋支持具を支持するレールを更に備え、前記レールは、前記プレートを含む、構成を採用してもよい。
レールが、軒樋支持具よりも左右方向に大きい。よって、1つのレールによって複数の軒樋支持具を支持することができる。これにより、施工性を高めることができる。
レールが、プレートを含む。よって、部品点数の増化を抑えることができる。その結果、施工性を一層高めたり、低コスト化を図ったりすることができる。
<10>上記<9>に係る軒樋支持システムでは、前記レールには、前方に突出する目隠し部が設けられている、構成を採用してもよい。
例えば、支持部によって支持される軒樋と、固定板と、の間には隙間があく。この隙間が下方から視認されると、軒樋の外観性の低下につながるおそれがある。
ここでこの樋構造では、目隠し部が、レールから前方に突出している。よって、前述の隙間を目隠し部によって覆うことができる。これにより、軒樋の外観性を確保し易くすることができる。
<11>本発明の一態様に係る樋構造は、上記<7>から<9>のいずれか1項に係る軒樋支持システムと、前記支持部によって支持される軒樋と、を備える。
本発明によれば、傾斜角度が異なる鼻隠し板に対応することができる。
本発明の一実施形態に係る樋構造において、固定板の第1面を鼻隠し板の前面に接触させた状態を示す側面図である。 図1に示す樋構造の要部を拡大した図である。 図1に示す樋構造を構成する軒樋支持具の背面図である。 図1に示す樋構造において、固定板の第2面を鼻隠し板の前面に接触させた状態を示す側面図である。 図4に示す樋構造の要部を拡大した図である。 図1に示す樋構造において、固定板の稜線を鼻隠し板の前面に接触させた状態を示す側面図であって、図3に相当する図である。
以下、本発明の実施の形態による樋構造1について、図1から図6に基づいて説明する。
樋構造1は、建築物3の鼻隠し板4に取り付けられる。鼻隠し板4は、仮想の鉛直面に対して傾斜している。勾配としては、例えば、いわゆる3.5寸勾配(水平方向3.5/鉛直方向10)~6寸勾配(水平方向6/鉛直方向10)等が挙げられる。
樋構造1は、軒樋支持具10と、軒樋30と、を備えている。
軒樋支持具10は、建築物3の軒先で軒樋30を支持する。軒樋支持具10は、内吊り方式の軒樋吊具である。軒樋支持具10は、ブラケット正面打(吊)自在式と称される軒樋吊具に属している。
図1に示すように、軒樋支持具10は、鼻隠し板4に固定される固定板11と、固定板11における前面11aから前方に延び、軒樋30を支持する支持部12と、を備えている。
なお以下では、支持部12が延びる方向を前後方向という。固定板11に対して支持部12が位置する側(屋外側)を前側という。固定板11に対して鼻隠し板4が位置する側(屋内側)を後側という。前後方向および上下方向の両方向に直交する方向を左右方向という。左右方向は、軒樋30が延びる方向となる。軒樋支持具10は、左右方向に間隔をあけて複数設けられている。複数の軒樋支持具10によって、軒樋30は支持されている。
固定板11の後面11bは、鼻隠し板4の前面に接触する。固定板11の前面11aは、前側を向いている。
支持部12は、基部13と、本体部14と、固定具15と、を備えている。
基部13は、固定板11と一体成形されている。基部13は、固定板11の前面11aと切れ目なく連続して形成されている。基部13は、固定板11から前方に突出している。
基部13には、押さえ片13aが設けられている。押さえ片13aは、表裏面が前後方向を向く板状である。押さえ片13aは、基部13から下方に延びている。押さえ片13aと固定板11との間には、前後方向の隙間16が設けられている。
本体部14は、基部13の下方に位置している。本体部14の上面は、基部13の下面に接触している。本体部14の下面は、押さえ片13aの下端よりも上方に位置している。本体部14は、基部13に対して前側にずらされている。
本体部14は、基部13に固定具15を介して固定されている。本実施形態では、本体部14の前後方向の中央部が、基部13の前端に固定具15を介して固定されている。固定具15は、基部13および本体部14を、上下方向に挟み込む。なお図示の例では、固定具15は、ボルトおよびナットによって構成されている。
本体部14は、固定具15による固定を解除した状態で、基部13に対して前後方向に移動可能である。基部13に対する本体部14の張出し寸法は調整可能である。
本体部14は、前後方向に長い。本体部14には、第1爪部14aおよび第2爪部14bが設けられている。第1爪部14aは、本体部14の前端に設けられている。第1爪部14aは、本体部14から前方に突出している。第2爪部14bは、本体部14の後端に設けられている。第2爪部14bは、本体部14から後方に突出している。第2爪部14bは、押さえ片13aに対して前方から対向している。
軒樋30は、例えば合成樹脂製である。軒樋30は、上方が開放されたU字状を呈している。軒樋30は、図示しない底面壁と、前壁32と、後壁33と、を備えている。
前壁32は、底面壁の前端側(図示の例では左側)から上方に突出する。前壁32の上端には、前耳部34が設けられている。前耳部34は、前壁32から後方に突出している。前耳部34は、第1爪部14aに引っ掛かる。
後壁33は、底面壁の後端側(図示の例では右側)から上方に突出する。後壁33の上端には、後耳部35が設けられている。後耳部35は、後壁33から前方に突出している。後耳部35は、第2爪部14bに引っ掛かる。
前耳部34および後耳部35は、軒樋支持具10の本体部14によって支持される。これにより、軒樋30全体が、軒樋支持具10によって支持される。なおこのとき、軒樋30の前記底面壁がほぼ水平状態になるように、軒樋30が保持される。ただし一般的には、前記底面壁は、前後方向には水平であるものの、左右方向について排水勾配が設けられている。すなわち、前記底面壁は、左右方向の一方から他方に向けて、排水を促進するための勾配が設けられている。
そして本実施形態では、固定板11における後面11bは、図2および図3に示すように、稜線19を間に挟んで上下方向に並ぶ第1面17および第2面18を備えている。第1面17は、第2面18よりも下方に位置する。第1面17の下端は、固定板11の後面11bの下端(すなわち、固定板11の後面11bにおける上下方向の端)である。第2面18の上端(すなわち、第1面17とは反対側の端である第2端)は、固定板11の後面11bの上端(すなわち、固定板11の後面11bにおける上下方向の端)である。第1面17の上端、および、第2面18の下端(すなわち、第1面17側の端である第1端)は、稜線19上に位置している。
図2に示すように、固定板11を左右方向から見たときに、第2面18は、第1面17に対して傾斜している。第2面18は、第1面17に対して、一寸勾配分、傾斜している。例えば、第1面17が3.5寸勾配に対応している場合、第2面18は4.5寸勾配に対応している。第1面17が5寸勾配に対応している場合、第2面18は6寸勾配に対応している。固定板11において第2面18を含む部分の板厚は、第2面18の下端から上端に向かうに従い薄くなる。図示の例では、固定板11における後面11bの上端は切削加工されている。
図3に示すように、固定板11を後側から見たときに、第1面17および第2面18はいずれも、左右方向に長い矩形状に形成されている。固定板11を後側から見たときに、稜線19は、左右方向に延びる直線状に形成されている。第1面17は、第2面18よりも上下方向に大きい。
図2および図3に示すように、固定板11には、固定板11を貫通する穴20が設けられている。穴20は、複数設けられている。各穴20を、それぞれの軸方向から見た正面視において、各穴20は円形状である。各穴20の正面視形状は、同等である。固定板11の後面11bにおける各穴20の開口面積は、同等である。
穴20には、ビス21が配置される。ビス21は、固定板11を鼻隠し板4に固定する。すなわち、ビス21の軸部が鼻隠し板4に打ち込まれた状態で、ビス21の頭部が固定板11を鼻隠し板4との間で挟む。
ビス21および軒樋支持具10は、軒先において軒樋30を支持する軒樋支持システム2を形成する。
穴20としては、第1穴22と、第2穴23と、が設けられている。
第1穴22は、稜線19を跨いで第1面17および第2面18に形成されている。第1穴22は、支持部12を左右方向に挟んで複数(図示の例では2つ)設けられている。
2つの第1穴22は、上下方向に同等の位置に位置している。本実施形態では、各第1穴22における軸線22aは、稜線19上に位置する。なお、第1穴22における軸線22aが稜線19上に位置することは、稜線19を第1穴22に向けて延長して形成される仮想線に、第1穴22の軸線22aが交差することを意味する。第1穴22のうち、第1面17に形成される部分(すなわち、稜線19よりも下方に位置する部分)の開口面積と、第2面18に形成される部分(すなわち、稜線19よりも上方に位置する部分)の開口面積と、は同等である。
第2穴23は、第1面17に形成されている。第2穴23は、支持部12を左右方向に挟んで複数(図示の例では2つ)設けられている。2つの第2穴23は、上下方向に同等の位置に位置している。各第2穴23は、各第1穴22の真下に位置している。
前記軒樋支持システム2では、鼻隠し板4の勾配が、第1面17の勾配に対応している場合、作業員は軒樋支持具10を直接、鼻隠し板4に取り付ける。このとき、図1および図2に示すように、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させた状態で、軒樋支持具10を鼻隠し板4に取り付ける。
一方、鼻隠し板4の勾配が、第2面18の勾配に対応している場合、図4に示すように、作業員はレール40を介して軒樋支持具10を鼻隠し板4に取り付ける。レール40は、軒樋支持システム2の一部を構成している。レール40は、軒樋支持具10を支持する。レール40は、軒樋支持具10よりも左右方向に大きい。レール40の左右方向の長さは、例えば、1mや3尺、6尺などとすることができる。1つのレール40は、複数の軒樋支持具10を支持する。
レール40には、(1)硬質な板材(例えば、硬質樹脂板や金属板)をインサート品として形成された発泡材や、(2)金属板などを用いることができる。レール40は、硬質材(例えば、(1)硬質樹脂、(2)金属、(3)金属と樹脂の複合材など)により形成されるとも言える。レール40は、風の吹き上げに対して破損しない程度の強度を具備していることが好ましい。
レール40は、左右方向から見てU字状である。レール40には、軒樋支持具10の固定板11がはめ込まれる。
レール40は、底板41と、後板42(プレート)と、前板43と、を備えている。底板41は、固定板11の下面を下方から支持する。
後板42は、底板41の後端から上方に延びている。後板42は、固定板11と鼻隠し板4との間に配置される。本実施形態では、後板42は、固定板11の第1面17と鼻隠し板4の前面との間に配置される。後板42には、図示しない貫通孔が形成されている。貫通孔は、固定板11の第2穴23に連通する。貫通孔は、第2穴23に配置されたビス21が配置される。
前板43は、底板41の前端から上方に延びている。前板43は、後板42との間に固定板11を挟む。前板43は、第2穴23を前方から覆わない。前板43は、第2穴23よりも下方に位置している。前板43の上端は、後板42の上端よりも下方に位置している。
レール40には、前方に突出する目隠し部44が設けられている。目隠し部44は、前板43の上端から前方斜め下方に延びている。目隠し部44の前端は、押さえ片13aよりも後方に位置している。目隠し部44は、前記隙間16を下方から覆う。
前記レール40では、軒樋支持具10の第2面18が鼻隠し板4の前面に接触した状態で、第1面17と鼻隠し板4の前面との間の隙間16が埋まるように、後板42の板厚が設計されている。後板42の板厚は、下方から上方に向かうにしたがって薄くなっていることが好ましい。後板42の前面は、第1面17に面接触することが好ましい。後板42の後面11bは、鼻隠し板4の前面に面接触することが好ましい。
次に、上記樋構造1の施工方法について説明する。
鼻隠し板4の勾配が、第1面17の勾配に対応している場合、図1に示すように、軒樋支持具10を直接、鼻隠し板4に取り付ける。このとき図2に示すように、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させた状態で、ビス21によって軒樋支持具10を鼻隠し板4に取り付ける。その後、軒樋支持具10によって軒樋30を支持する。これにより、樋構造1が完成する。
鼻隠し板4の勾配が、第2面18の勾配に対応している場合、図4に示すように、軒樋支持具10を、レール40を用いて鼻隠し板4に取り付ける。
この場合、まず、レール40を鼻隠し板4に対して取り付ける。このとき、排水勾配を考慮してレール40に勾配をつけることが好ましい。レール40を左右方向に複数設ける場合、レール40の左右方向の端面同士を突き合わせてもよく、前記端面同士を離してもよい。なおレール40は、鼻隠し板4に図示しないビスにより固定することができる。ビスは、軒樋支持具10に対して、左右方向にずらされた位置に配置することが好ましい。
その後、軒樋支持具10を鼻隠し板4に取り付ける。このときまず、軒樋支持具10の固定板11の下端をレール40に進入させる。固定板11の下端は、レール40によって下方から支持される。このとき図5に示すように、第2面18は、鼻隠し板4の前面に接触する。そして、ビス21によって固定板11を鼻隠し板4に固定する。これらの作業を、複数の軒樋支持具10分、繰り返す。なお、複数の軒樋支持具10を取り付けるに際して、まず、全てまたは2以上の軒樋支持具10の固定板11をまとめてレール40に差し込んだ後、レール40に差し込まれた各軒樋支持具10の固定板11に対してまとめてビス21を打ち込むなどしてもよい。
最後に、軒樋支持具10によって軒樋30を支持する。これにより、樋構造1が完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る樋構造1、軒樋支持システム2、軒樋支持具10によれば、固定板11の後面11bが、第1面17と、第1面17に対して傾斜する第2面18と、を備えている。そのため、1つの軒樋支持具10を、第1面17および第2面18それぞれに対応する少なくとも2つの傾斜角度の鼻隠し板4に対応させることができる。すなわち、この軒樋支持具10を、例えば、第1の傾斜角度の鼻隠し板4に適用する場合には、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させ、第2の傾斜角度の鼻隠し板4に適用する場合には、第2面18を鼻隠し板4の前面に接触させる。これにより、第1の傾斜角度の鼻隠し板4および第2の傾斜角度の鼻隠し板4のどちらに軒樋支持具10を適用する場合においても、支持部12を鼻隠し板4から前側に実質的に水平に延ばすことができる。さらに、例えば、第1の傾斜角度と第2の傾斜角度との間の傾斜角度の鼻隠し板4に適用する場合には、図6に示すように、第1面17と第2面18との間の稜線19を、鼻隠し板4の前面に接触させることで、支持部12を鼻隠し板4から前側に実質的に水平に延ばすこともできる。なおこのときには、例えば、レール40に代えて、図示しないスペーサ(プレート)を、第1面17や第2面18と、鼻隠し板4の前面と、の間に配置してもよい。
以上から、傾斜角度が異なる鼻隠し板4に対応することができる。その結果、例えば、在庫管理などが容易になる。
さらに第1穴22が、稜線19を跨いで第1面17および第2面18に形成されている。よって、第1穴22にビス21を配置して固定板11を鼻隠し板4に固定するときに、固定板11のうち、ビス21と同等の高さ位置において、第1面17や第2面18、稜線19を、鼻隠し板4の前面に接触させることができる。よって、ビス21による固定力を強固に発揮させることができる。
第1面17が、第2面18よりも上下方向に大きい。よって、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させるときに、固定板11と鼻隠し板4との接触面積を確保し易くすることができる。
一方、第2面18が、第1面17よりも上下方向に小さいため、第2面18を鼻隠し板4の前面に接触させるときには、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させる場合に比べて、固定板11と鼻隠し板4との接触面積が小さくなる。そこでこの場合、第1面17と鼻隠し板4の前面との間にスペーサとしてのレール40(後板42)を挟み込むことで、固定板11と鼻隠し板4との接触面積を確保することができる。このとき、前述したように第1面17が、第2面18よりも上下方向に大きいことから、第1面17と鼻隠し板4の前面との間にレール40を容易に配置することができる。
第1面17が、第2面18よりも下方に位置する。したがって、前述したように、第1面17と鼻隠し板4の前面との間にレール40を挟み込む場合、レール40を軒樋支持具10の下方に配置させることができる。軒樋30は、建築物3の軒先など、比較的高所に配置されることから、この軒樋30を支持する軒樋支持具10に対する下方から作業ができることで、施工性を高めることができる。
固定板11において第2面18を含む部分の板厚が、下端から上端に向かうに従い薄くなる。したがって、例えば、固定板11を上下方向の端から単に切削加工することで、第2面18が第1面17に対して傾斜する構成を実現させることができる。よって、軒樋支持具10を容易に製造し易くすることができる。
第1穴22における軸線22aが稜線19上に位置する。よって、第1穴22のうち、第1面17に位置する部分の上下方向の大きさと、第2面18に位置する部分の上下方向の大きさと、が実質的に同等となる。これにより、第1面17を鼻隠し板4の前面に接触させるとき、および、第2面18を鼻隠し板4の前面に接触させるとき、のいずれの場合においても、ビス21による固定力を同程度、強固に発揮させることができる。しかも、第1穴22における軸線22aが稜線19上に位置することで、稜線19を鼻隠し板4の前面に接触させる場合においても、ビス21による固定力を確実に強固に発揮させることができる。
第1穴22が、支持部12を左右方向に挟んで複数設けられている。したがって、ビス21による固定力を確実に強固に発揮させることができる。
レール40が、軒樋支持具10よりも左右方向に大きい。よって、1つのレール40によって複数の軒樋支持具10を支持することができる。これにより、施工性を高めることができる。
レール40が、スペーサとして機能する後板42を含む。よって、部品点数の増化を抑えることができる。その結果、施工性を一層高めたり、低コスト化を図ったりすることができる。
例えば、支持部12によって支持される軒樋30と、固定板11と、の間には前記隙間16があく。この隙間16が下方から視認されると、軒樋30の外観性の低下につながるおそれがある。
ここでこの樋構造1では、目隠し部44が、レール40から前方に突出している。よって、前述の隙間16を目隠し部44によって覆うことができる。これにより、軒樋30の外観性を確保し易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
目隠し部44がなくてもよい。
レール40に代えて、単なるプレート(後板42のみの構成)をスペーサとして採用してもよい。
第1穴22における軸線22aが、稜線19上に位置しなくてもよい。第1穴22が、支持部12を左右方向に挟んで複数設けられていなくてもよい。
固定板11において第2面18を含む部分の板厚が、下端から上端に向かうに従い薄くなっていなくてもよい。
第1面17が、第2面18よりも上下方向に大きくなくてもよい。第1面17が、第2面18よりも下方に位置していなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 樋構造
2 軒樋支持システム
4 板
10 軒樋支持具
11 固定板
11a 前面
11b 後面
12 支持部
17 第1面
18 第2面
19 稜線
20 穴
21 ビス
22 第1穴
22a 軸線
30 軒樋
40 レール
44 目隠し部

Claims (11)

  1. 鼻隠し板に固定される固定板と、
    前記固定板における前面から前方に延び、軒樋を支持する支持部と、を備え、
    前記固定板における後面は、稜線を間に挟んで上下方向に並ぶ第1面および第2面を備え、
    前記固定板を左右方向から見たときに、前記第2面は、前記第1面に対して傾斜し、
    前記固定板には、前記固定板を貫通する穴が設けられ、
    前記穴として、前記稜線を跨いで前記第1面および前記第2面に形成された第1穴が設けられている、軒樋支持具。
  2. 前記第1面は、前記第2面よりも上下方向に大きい、請求項1に記載の軒樋支持具。
  3. 前記第1面は、前記第2面よりも下方に位置する、請求項2に記載の軒樋支持具。
  4. 前記第2面における上下方向の両端のうち、前記第1面側の端を第1端とし、前記第2面とは反対側の端を第2端としたときに、
    前記第2端は、前記固定板の後面における上下方向の端であり、
    前記固定板において前記第2面を含む部分の板厚は、前記第1端から前記第2端に向かうに従い薄くなる、請求項1から3のいずれか1項に記載の軒樋支持具。
  5. 前記第1穴における軸線は、前記稜線上に位置する、請求項1から4のいずれか1項に記載の軒樋支持具。
  6. 前記第1穴は、前記支持部を左右方向に挟んで複数設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の軒樋支持具。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の軒樋支持具と、
    前記穴に配置されるビスと、を備える軒樋支持システム。
  8. 前記固定板と前記鼻隠し板との間に配置されるプレートを更に備える、請求項7に記載の軒樋支持システム。
  9. 前記軒樋支持具よりも左右方向に大きく、前記軒樋支持具を支持するレールを更に備え、
    前記レールは、前記プレートを含む、請求項8に記載の軒樋支持システム。
  10. 前記レールには、前方に突出する目隠し部が設けられている、請求項9に記載の軒樋支持システム。
  11. 請求項7から9のいずれか1項に記載の軒樋支持システムと、
    前記支持部によって支持される軒樋と、を備える樋構造。
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