JP2007162229A - プレート部材取付具 - Google Patents

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洋 田島
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Abstract

【課題】プレート部材の裏面と隙間形成用案内部の前面との間に配される接着剤の厚みを適切なそれに保持すること。
【解決手段】直立する上下の取付板部25、25と、上方の取付板部25の下端から前方斜め下向きに延長した連結片26及び下方の取付板部25の上端から前方に斜め上向きに延長した連結片26と、両連結片26、26の先端間を連結する態様に構成した隙間形成板27と、以上の全部材に開口した多数の絡み孔23、23…と、隙間形成板27の高さ方向中間付近に横方向に連設したプレート支持片24、24…と、隙間形成板27のプレート支持片24、24…の上方及び下方に横方向にとびとびに並べて配した膨出突部29、29…とで構成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、大型のタイル、石材板、パネル或いは各種ボード等のプレート部材を建築物の壁面、特に外壁に取り付けるのに好適なプレート部材取付具に関するものである。
従来、大型のタイル、石材板、パネル或いは各種ボード等のプレート部材を建築物の外壁に取り付ける手段としては、たとえば、本発明者の提案によるプレート部材取付具(特許文献1)がある。
これは、更にこれに先立つプレート部材の取付片(特許文献2)の利点、即ち、プレート部材を取り付ける際に位置決めができること、及び取り付けたプレート部材にダレを生じさせないように支持し得ることの利点を生かしながら、更にこれによって構成したプレート部材壁面の目地部等から入り込んだ雨水を内部に滞留させることなく流下させ得るようにし、加えてプレート部材との結合を強化し、かつその構造を簡単で容易に製作できるようにしたものである。
その基本的構成を示すと、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための取付部と、上記建物躯体又はこれに配した下地材の前面とプレート部材との間に形成すべき通気用隙間を確保するための隙間形成用案内部と、プレート部材の鉛直荷重を受けつつこれを位置決め支持する支持部とで構成したプレート部材取付具であって、その取付部と隙間形成用案内部と支持部とを、プレート部材を結合するための接着剤との絡み結合構造を兼ねた透水構造をその全部又は一部に備えた板材により構成したプレート部材取付具である。
このような特許文献1のプレート部材取付具は、前記の効果を有する優れた物であり、プレート部材を、該プレート部材取付具を介して建物駆体又はこれに配した下地材に取り付ける際に、通常の技能を備えた一般のタイル職人によれば、該隙間形成用案内部の前面との間に適切な間隔を保持すべくこれを配するため、該隙間形成用案内部と該プレート部材の裏面との間に前者の絡み結合構造に絡み状態となりながら配される接着剤は、通常、該プレート部材にかかる外力に対する耐力を確保するのに十分な厚みを確保できるものとなる。
しかし以上のような通常の技能を備えたタイル職人は減少する傾向にあり、未熟な職人が増加しているため、これらの未熟な職人によって作業が行われるようになると、将来にわたって、前記のように、前記隙間形成用案内部の前面と該プレート部材の裏面との間の間隔を適切に調整し、その間の接着剤の厚みを適切に保持することは期待できなくなる虞がある。
特開2003−213888号公報 特許第2826043号公報
本発明は、特許文献1のプレート部材取付具の改良に関するものであり、以上のような通常の技能を備えたタイル職人の減少に備えて、どのような作業者が作業を行っても、プレート部材の裏面と前記隙間形成用案内部の前面との間の間隔を適切に保持すべく規制し、その間に配される接着剤の厚みを適切なそれに保持することが可能であり、かつ構成が簡単でその取扱が容易であり、安価に製作できるプレート部材取付具を提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための取付部と、上記建物躯体又はこれに配した下地材の前面とプレート部材との間に形成すべき通気用隙間を確保するための隙間形成用案内部と、プレート部材の鉛直荷重を受けつつこれを位置決め支持する支持部とで構成し、該取付部と該隙間形成用案内部と該支持部とを、プレート部材を結合するための接着剤との絡み結合構造を兼ねた透水構造をその全部又は一部に備えた板材により構成したプレート部材取付具であって、
該隙間形成用案内部に、その前面とプレート部材の裏面との間に配される接着剤の厚みを所定厚み以上に確保するためのスペーサ突起を構成したプレート部材取付具である。
本発明の2は、本発明の1のプレート部材取付具に於いて、前記取付部を直立する取付板部に構成し、
前記支持部を、上記取付板部の上端から前方に水平に張り出してその上面でプレート部材の下端を支持するプレート支持片に構成し、
前記隙間形成用案内部を、上記取付板部の下端に、ここから前方に突き出した連結片を介して垂下させた隙間形成片に構成し、
更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の取付板部、プレート支持片、連結片及び隙間形成片を一体に構成する左右に長尺な板材の全面に多数の絡み孔を開口し、
加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成片の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成片に開口した絡み孔の間に構成したものである。
本発明の3は、本発明の1のプレート部材取付具に於いて、前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下二つの取付板部に構成し、
前記隙間形成用案内部を、上記上下の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に垂直に配した隙間形成板に構成し、
前記支持部を、上記隙間形成板の上下方向途中から前方に水平に張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、
更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の二つの取付板部、二つの連結片、隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する左右に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、
加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成したものである。
本発明の4は、本発明の1のプレート部材取付具に於いて、前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下及び中間の三枚の取付板部に構成し、
前記隙間形成用案内部を、上記上方及び中間の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間、並びに中間及び下方の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に各々垂直に配した二つの隙間形成板に構成し、
前記支持部を、上記中間の取付板部の上下方向途中から前方斜め上向きに張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、
更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の三枚の取付板部、四枚の連結片、二つの隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する左右に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、
加えて前記スペーサ突起として、前記各隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成したものである。
本発明の5は、本発明の2、3又は4のプレート部材取付具に於いて、前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、前記左右に長尺な板材の全部又は一部を前記多数の絡み孔に代えて網状部に構成したものである。
本発明の6は、本発明の2、3又は4のプレート部材取付具に於いて、前記絡み孔を円孔、角孔又は長孔のいずれかに構成したものである。
本発明の7は、本発明の2、3又は4のプレート部材取付具に於いて、前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、絡み孔の縁から切り起こした切り起こし突片を採用したものである。
本発明の8は、本発明の2、3又は4のプレート部材取付具に於いて、前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、隣接する絡み孔間を構成する細板状部分をU字形に突出させたU字突部を採用したものである。
従って、本発明の1のプレート部材取付具によれば、これを利用してプレート部材を取り付けて外壁を構成すると、プレート部材は、取り付けの際に、その裏面と前記隙間形成用案内部の前面との間の間隔が、前記スペーサ突起によって適切に保持されるため、作業者が特に技能を有する者でなくても、その間に配された接着剤は自ずと必要な耐力を確保し得る厚み寸法が確保されることになる。
本発明の2、3及び4のプレート部材取付具によれば、前記スペーサ突起として、前記隙間形成片又は隙間形成板の前面側に、かつその絡み孔の間の部位に膨出させた複数の膨出突部に構成したものであるため、前記プレート部材の取り付けの際に、該膨出突部にその裏面を当接させるだけで、前記隙間形成片又は隙間形成板の前面との間に適切な接着剤の厚みを確保する隙間をあけることができる。また該膨出突部は文字通り該隙間形成片又は隙間形成板の絡み孔の間の部位を膨出させたものであり、その構成も簡明で製造も容易である。
本発明の5のプレート部材取付具によれば、これは、単に、前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、前記多数の絡み孔に代えて網状部に構成し、それ故、前記スペーサ突起としての膨出突部がそれらの網状部の間に構成されることになったに過ぎないため、本発明の2、3及び4のプレート部材取付具と同様に、前記プレート部材の取り付けの際に、該膨出突部にその裏面を当接させるだけで、前記隙間形成片又は隙間形成板の前面との間に適切な接着剤の厚みを確保する隙間をあけることができる。また該膨出突部は文字通り該隙間形成片又は隙間形成板の網状部の間の部位を膨出させたものであり、その構成も簡明で製造も容易である。
本発明の6のプレート部材取付具によれば、前記絡み孔を円孔、角孔又は長孔のいずれかに構成したものであるため、いずれにしても本発明の2、3又は4と同様の効果を得ることができる。
本発明の7のプレート部材取付具によれば、前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、絡み孔の縁から切り起こした切り起こし突片を採用したものであるため、本発明の2、3又は4と同様に、前記プレート部材の取り付けの際に、該切り起こし突片の先端にその裏面を当接させるだけで、前記隙間形成片又は隙間形成板の前面との間に適切な接着剤の厚みを確保する隙間をあけることができる。また該切り起こし突片は、文字通り、これを形成する際に絡み孔の縁から切り起こしたものであり、その構成も簡明で製造も容易である。
本発明の8のプレート部材取付具によれば、前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、隣接する絡み孔間を構成する細板状部分をU字形に突出させたU字突部を採用したため、本発明の2、3又は4と同様に、前記プレート部材の取り付けの際に、該U字突部の先端にその裏面を当接させるだけで、前記隙間形成片又は隙間形成板の前面との間に適切な接着剤の厚みを確保する隙間をあけることができる。また該U字突部は、隣接する絡み孔間を構成する細板状部分をU字形に突出させたものであり、その構成も簡明で製造も容易である。
本発明のプレート部材取付具は、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための取付部と、上記建物躯体又はこれに配した下地材の前面とプレート部材との間に形成すべき通気用隙間を確保するための隙間形成用案内部と、プレート部材の鉛直荷重を受けつつこれを位置決め支持する支持部とで構成し、更に該取付部と該隙間形成用案内部と該支持部とを、プレート部材を結合するための接着剤との絡み結合構造を兼ねた透水構造をその全部又は一部に備えた板材により構成するものとし、加えて該隙間形成用案内部に、その前面とプレート部材の裏面との間に配される接着剤の厚みを所定厚み以上に確保するためのスペーサ突起を構成したものである。
前記プレート部材は、大型の石材板、大型のタイル、大型の板状レンガ、大型の板状ボードなど建築物の壁面を化粧する外装材であって、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けられて外壁を構成することとなる外装材を意味する。
前記取付部は、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための手段であり、それらの各部位に当接させ得るように概ねこれらと平行な板状部に構成し、かつ該板状部には固定手段であるビス又は釘、或いはアンカー等を貫通させるための結合孔を開口しておくものとする。建物躯体には、それがRC造の建物であれば、L形長尺片やC形片等からなる不陸調整材を介して取り付けるのが適当である。また木造の建物であれば柱に胴縁を介して取り付けるのが適当である。胴縁に更に下地板のような下地材を配した場合は、該下地材に直接取り付けることができる。
前記隙間形成用案内部は、前記建物躯体又はこれに配した下地材の前面とプレート部材との間に形成すべき通気用隙間を確保するための規制用、或いは案内用の手段である。従って、云うまでもなく、前記建物躯体又はこれに配した下地材の前面から通気用隙間分だけ前方に進出した位置に位置し、取り付けられるプレート部材をそのような位置に規制し又は案内し得るように、ある程度の広さを持った案内面部材に構成するのが適当である。
前記支持部は、プレート部材の下端を支持することでその鉛直荷重を受けつつこれを位置決め支持する手段である。プレート部材の不陸方向の位置決めを担当するのが前記隙間形成用案内部であるのに対して、この支持部は、鉛直荷重を受けつつ高さ方向の位置決めを担当するものであり、両者によってプレート部材は正確に位置決めされることとなる。
前記板材は、これによって以上の各構成要素を一体に構成するための部材であり、前記のように、これ自体に、プレート部材を結合するための接着剤との絡み結合構造を兼ねた透水構造をその全部又は一部に備えたものであり、プレート部材との強固な結合及びプレート部材の目地部等から進入した雨水等のスムーズな流下を確保すべく構成されている。接着剤との絡み構造を兼ねた透水構造は、該板材に平均に開口した多数の絡み孔又は網状構造等によって実現することができる。
また前記スペーサ突起は、前記隙間形成用案内部の前面に、これを規制手段又は案内手段として不陸方向の位置決めをしつつ、プレート部材を配する際に、その先端が該プレート部材の裏面に当接して、該隙間形成用案内部の前面との間に、その間に配する接着剤の厚みを所定厚み以上に確保すべく、該プレート部材を位置決めするものである。
従って該スペーサ突起は、そのような機能を果たし得る限り、その形状、高さ及び分布等に関して、特定の構成に限定されない。例えば、個々のそれの構成については、隙間形成用案内部の前面側に膨出する複数の膨出突部に構成することができる。該膨出突部に代えて、前記絡み孔を利用し、その縁から切り起こした切り起こし突片に構成することができる。或いは、前記隣接する絡み孔相互間を構成する細板状部分をU字形に突出させたU字突部に構成することもできる。
また該スペーサ突起の高さに関しては、前記機能を果たし得るものであれば良いわけである。具体的には、対象となるプレート部材や接着剤との関係もあるが、例えば、1〜5mm程度、より好ましくは2mm前後程度に設定するのが適当である。プレート部材の種々の原因による変形を考慮すると、大型のそれを対象とする場合には、その高さはより高い方が好ましく、3mm前後が適当な場合もある。
更に該スペーサ突起の分布は、対象とするプレート部材のサイズを前提とし、確実にその横幅方向及び縦幅方向でそれぞれ2カ所以上で当接可能なように、そのような縦横の間隔で配置しておくものとする。通常、対象とする最小のプレート部材を前提として、以上のような観点から分布を設定しておけば良い。
前記接着剤としては弾性係数がより小さく、変形追従性のより高いそれが好ましい。このような観点からは、例えば、エポキシ変性シリコーン系、ウレタン系、シリコーン系又は変性シリコーン系等の弾性接着剤が適当である。もっとも本発明では、取付対象のプレート部材が接着剤を介して直接に建物駆体又はこれに固設した下地材に結合することとなる場合を除いては、その構成上、弾力性を備えることとなるプレート部材取付具を介して建物駆体等に結合することとなるため、接着剤の弾力性に頼る必要はなくなる。それ故、弾性係数の高いエポキシ系の接着剤等も採用可能であり、加えてセメント系接着剤でも採用可能である。即ち、例えば、プレート部材の周辺部が日射によって外側に反ったような場合でも、該プレート部材取付具の弾力性によりこれを吸収することができるため、接着剤の弾力性に期待する必要はない訳である。勿論、接着剤が、前記のように、弾力性を備えた物であればより好ましいのは云うまでもない。
本発明は、基本的に以上のような構成であるが、より具体的には、種々の実施の形態があり得る。
その一は、前記取付部を直立する取付板部に構成し、前記支持部を、上記取付板部の上端から前方に水平に張り出してその上面でプレート部材の下端を支持するプレート支持片に構成し、前記隙間形成用案内部を、上記取付板部の下端に、ここから前方に突き出した連結片を介して垂下させた隙間形成片に構成し、更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の取付板部、プレート支持片、連結片及び隙間形成片を一体に構成する横方向に長尺な板材の全面に多数の絡み孔を開口し、加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成片の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成片に開口した絡み孔の間に構成したプレート部材取付具である。
前記取付板部は、その上端から前方にプレート支持片を張り出させたものであるが、該プレート支持片から見れば、該取付板部をその後端から垂下させて形成したものである。該取付板部は、これがその一部を構成しているプレート部材取付具を前記建物躯体又は下地材に対して確実な固定状態で固定するのに不都合ないものであれば良い。なお該取付板部は、これに開口している絡み孔をビス孔等として利用して前記建物躯体等の所定の部位に取り付けることができる。
前記プレート支持片は、前記のように、前記取付板部の上端から前方に水平に張り出し構成したものであり、具体的には、前記板材の上部を前方に水平に張り出すべく折曲して形成したものである。このプレート支持片の張り出し幅は、採用するプレート部材の厚み等に応じて適宜に決定する。プレート部材を支持する際に安定して支持することができるような張り出し寸法とする。
該プレート支持片は、前記プレート部材を建物外面に取り付ける際に、該プレート部材を上下方向に位置決めしつつその上面で確実に支持するものであり、接着剤が硬化しない段階であってもこれで支持されたプレート部材は下方にずれ落ちるダレを生じることがない。そのためプレート部材の取付作業に於いて、必ずしも、壁面下方から取り付けて行き、順次、接着剤の硬化を待ってから上方のプレート部材を取り付けるというような手順を採用する必要がない。
前記隙間形成片は、前記のように、前記連結片の先端から垂下させて形成するものである。上記連結片は、前記取付板部の下端から前方に突き出して形成するものである。前記取付板部の下端からの突き出し寸法は、通気用隙間に相当する長さとするのは云うまでもない。また前記隙間形成片の大きさは、前記プレート部材を前記建物躯体又は下地材に取り付ける際に上記通気用隙間を確保し、プレート部材をほぼ同一面上に取り付けるべく案内するのに不都合でないそれであれば良い。
前記板材は、以上の取付板部、プレート支持片、連結片及び隙間形成片を一体に構成する部材であるが、これはそのような各構成要素を構成する部材として充分な強度を有し、錆等の発生がなく、火災等で容易に燃えたり溶けたりせず、かつ有毒ガスの発生がないものであればその材質を問わない。例えば、ステンレススチールや防錆塗装若しくはメッキを施した鋼材等を採用することができる。
該板材は、絡み結合構造を兼ねた透水構造として、その全面に多数の絡み孔を開口したものであるが、その絡み孔のサイズ及び密度は、該板材の必要な強度を下まわらない程度に設定する。またその開口形状も以上の趣旨を害しない限り、円形、角形、長方形又は楕円形等を自由に採用できる。
このように板材の前面に開口した絡み孔は、文字通り、透水構造として機能し、これを用いた建物壁面では、目地部などから入り込んだ雨水をこの絡み孔を伝って容易に下方に流し出すことができる。特にプレート支持片に開口してある多数の絡み孔は、壁面内に入り込んだ雨水を滞留させることなく下方に流し出すために重要である。
このような多数の絡み孔で構成した該透水構造は、文字通り絡み結合構造としても機能し、プレート部材を取り付けるための接着剤は良くこれに絡み、該接着剤とプレート部材取付具との結合を強固な物とすることができる。
前記スペーサ突起は、前記のように、膨出突部として構成し、これを前記隙間形成片の隣接する絡み孔の間に膨出状態に構成したものであるが、その高さ及び分布は、先にスペーサ突起一般として説明した通りである。例えば、該膨出突部の高さは、2mm前後程度に設定することができる。更に該膨出突部の分布は、該隙間形成片に配列開口した絡み孔の2〜3個分の間隔で配するように設定することができる。
接着剤は、本発明一般に用いる物として説明した通りである。
次にその一の実施の形態のプレート部材取付具の用法を説明する。
予め所望のプレート部材とこの実施の形態のプレート部材取付具との必要数を用意し、建物躯体に直接取り付ける場合又はこれに下地材を介して取り付ける場合は、それぞれ先に述べたように予め対応する準備をしておくものとする。
初めに所望のプレート部材をどのように配列するかを定める。
次いでプレート部材取付具を、そのプレート支持片の上面が配列予定のプレート部材の下端に一致するように、建物躯体又は下地材に取り付ける。プレート部材取付具は、その取付板部の絡み孔を利用して、ビス又はボルト若しくはアンカー等によって、順次、建物躯体等に取り付ける。
最下段のプレート部材取付具は、この実施の形態の場合は、上下を反転させて建物躯体等に取り付ける。これによって最下段のプレート部材取付具は、取り付けられるプレート部材の背後に隠れることとなり、好都合である。
次いでプレート部材を取り付ける。
プレート部材の裏面の適宜な部位、例えば、その四隅付近に、接着剤をスポット状に、かつ適度の厚みに付着させ、該プレート部材の下端をプレート部材取付具のプレート支持片に載置して位置決めしつつ、かつその前面が上下左右のプレート部材の前面と一致するように不陸の調整を行いつつ、プレート部材取付具の隙間形成片及び建物躯体等に押し付け接着させる。このとき隙間形成片が前後方向(不陸方向)の位置決めをガイドすることとなる。幅方向のプレート部材相互は、相互のプレート部材の目地部となる適度の隙間を取ってプレート部材取付具の隙間形成片及び建物躯体等に接着させる。
また以上のようにプレート部材を配する際に、該プレート部材の裏面が該隙間形成片に膨出させた膨出突部に当接することにより、前者の裏面と後者の前面との間に膨出突部の高さに相当する隙間があけられ、結果として、その間に位置することになった接着剤は、その隙間寸法に相当する厚みを確保することができることになる。
こうして、プレート部材は、一方で、その裏面と隙間形成片の前面との間に十分な厚みで配され、かつ絡み孔に絡んだ接着剤を介して隙間形成片に確実に結合し、更にこれを介して建物駆体又は下地材に確実に結合することとなる。他方で、プレート部材は、他の部位では該接着剤を介して建物駆体又は下地材に確実に結合することとなる。なおこのように本発明のその一の実施の形態の場合は、以上のように、プレート部材の一部が、隙間形成片を介さずに、接着剤のみを介在させて建物駆体又は下地材に結合するものとなるため、この実施の形態では弾性の接着剤を採用するのが適当である。
また以上のようなプレート部材の取り付け作業は、該プレート部材がプレート支持片で支持され、ダレを生ずることがないので、先に述べたように、どの位置から取り付け作業を始めることも妨げられない。
全てのプレート部材の取り付けが終わった後で、各隣接するプレート部材の間に位置する隙間に目地材を充填し、雨水の建築物への浸透を最小限に抑えるようにする。
このようにこの実施の形態のプレート部材取付具を用いて建築物の外壁にプレート部材を取り付ければ、目地部等から入り込んだ雨水は、プレート部材の背後に滞留することなく前記透水構造を通じて流下し排出され、この部位に水分が滞るような問題を解消することができる。また上下方向の位置決めをするプレート支持片と前後方向の位置決めをする隙間形成片とによって、作業者の技能レベルに左右されず、誰でもが短時間にプレート部材を正確に取り付けることができるようになる。取付後のプレート部材は、隣接する相互の前面及び高さ位置がいずれも一致したものとなる。
更に、前記したように、プレート部材を取り付ける際に、その裏面が前記隙間形成片に膨出させた膨出突部に当接することにより、前者の裏面と後者の前面との間に該膨出突部の高さに相当する隙間をあけ、その間に位置する接着剤の厚みをその隙間寸法に相当する厚み寸法に保持することができる。即ち、こうして、プレート部材は、その裏面と隙間形成片の前面との間に十分な厚みで配された接着剤を介して隙間形成片に確実に結合し、更にこれを介して建物駆体又は下地材に確実に結合することとなる。
その二の実施の形態は、前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下二つの取付板部に構成し、前記隙間形成用案内部を、上記上下の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に垂直に配した隙間形成板に構成し、前記支持部を、上記隙間形成板の上下方向途中から前方に水平に張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の二つの取付板部、二つの連結片、隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する横方向に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成したプレート部材取付具である。
前記取付板部は、二枚のそれで、これらがその一部であるプレート部材取付具を前記建物躯体又は下地材に対して確実な固定状態に固定できるものであれば良い。先に説明したその一の実施の形態のそれと同様に、この取付板部は、これに開口している絡み孔をビス孔等として利用して前記建物躯体等の所定の部位に取り付けることができる。
前記隙間形成板は、二つの連結片を介して上記二つの取付板部間に配したものであり、前記のその一の実施の形態と同様の趣旨で、同様の寸法分だけ前方に突き出した位置に配したものである。
前記プレート支持片は、前記のように、隙間形成板の上下方向途中から前方に水平に張り出した部材であり、複数のそれが同一高さで横方向に連設されているものである。該プレート支持片は、前記その一の実施の形態のそれと同様に、前記プレート部材を建物外面に取り付ける際に、該プレート部材を位置決めしつつその上面で確実に支持するものである。
前記板材は、以上の取付板部、プレート支持片、連結片及び隙間形成板を一体に構成する部材であり、これ自体は先に説明したその一の実施の形態のそれと全く同様の構成である。
このようなその二の実施の形態のプレート部材取付具は先に説明したそれと同様に使用することができる。異なっているのは、取付板部が上下の二枚に構成されているので、これによってより確実に建物躯体又は下地材に固設することができることである。またプレート部材を取り付ける際に、その上部裏面を上方に設置されたプレート部材取付具の隙間形成板で位置決めし、下部裏面を下方に設置されたプレート部材取付具の隙間形成板で位置決めできるため、より不陸方向の位置決めが正確になることである。
前記スペーサ突起は、前記その一の実施の形態のそれと同様に、膨出突部として構成し、これを前記隙間形成板の隣接する絡み孔の間に膨出状態に構成したものであり、その構成は全てその一の実施の形態のそれと同様である。従ってその作用効果も又全く同様である。
このその二の実施の形態は、以上の他は前記その一の実施の形態と全く同様である。
その三の実施の形態は、前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下及び中間の三枚の取付板部に構成し、
前記隙間形成用案内部を、上記上方及び中間の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間、並びに中間及び下方の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に各々垂直に配した二つの隙間形成板に構成し、
前記支持部を、上記中間の取付板部の上下方向途中から前方斜め上向きに張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、
更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の三枚の取付板部、四枚の連結片、二つの隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する横方向に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、
加えて前記スペーサ突起として、前記各隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成したプレート部材取付具である。
その三の実施の形態は、前記その二の実施の形態の二つのプレート部材取付具を上下に結合し、それぞれ隙間形成板に形成してあるプレート支持片を除去し、かつ中間の取付板部から前方斜め上向きにプレート支持片を張り出し構成したものであり、プレート支持片を除く各構成要素は、その二の実施の形態の該当するそれと全く同様であり、前記スペーサ突起も、全く同様に、膨出突部として構成し、これを前記隙間形成板の隣接する絡み孔の間に膨出状態に構成したものである。その構成は、形状、高さに関して前記その二の実施の形態のそれと同様である。分布に関しては、横方向に直列に並ぶ絡み孔の内の一列のそれに於いて、三個毎にその間に配したものである。作用効果は前記その二の実施の形態と全く同様である。
その三の実施の形態の場合は、プレート支持片が前記のような構成であり、中間の取付板部から突出させてあるものであるから、取付対象のプレート部材は、その裏面に、上記のようなプレート支持片に係止し得る係止板を具備したものである必要があり、そうであれば、該係止板によって一層確実にプレート部材を該プレート部材取付具に取り付けることができるし、該プレート支持片の上下に隙間形成板が位置しているので、プレート部材の不陸方向の位置決めをより正確に行えることとなる。加えて、前記膨出突部の作用により、プレート部材の裏面と隙間形成板の前面との間の間隔が該膨出突部の高さに規制され、接着剤の厚みが、その高さ以上に保持されることになるため、確実な結合が確保できることとなる。
その四の実施の形態は、前記その一〜その三の実施の形態のプレート部材取付具に於いて、前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、前記横方向に長尺な板材の全部又は一部を前記多数の絡み孔に代えて網状部に構成したものである。前記スペーサ突起は、前記その一〜三の実施の形態のそれと同様に、膨出突部として構成し、これを前記隙間形成片又は前記隙間形成板の隣接する網状部の間に膨出状態に構成したものであり、その個々の構成は全てその一〜その三の実施の形態のそれと同様である。
従っていずれにしても、該隙間形成片又は隙間形成板の前面とプレート部材の裏面との間に配される接着剤の厚みを適切に保持し得、その耐力を十分な物に保持することができる。また前記網状部も、前記絡み孔と同様に、接着剤との絡みが良好であり、これによってプレート部材とプレート部材取付具との結合をより確かなものとすることができるし、目地部等を通じて雨水等が外壁の裏面に進入した場合にも、その雨水は滞ることなく、流下し、雨水の滞留に起因する腐食その他の害をなくすることができる。
図1〜図4は本発明の実施例1を示している。
この実施例1は、プレート部材である大型の石材板2を木造の建物の外壁に取り付ける例に関する。この木造の建物の外壁には、図3及び図4に示すように、石材板2を取り付けるための下地として下地板3、3…を柱4、4…及び間柱5、5…に各々縦胴縁6を介して取り付ける。図中7aは下地板3を縦胴縁6を介して柱4等に取り付けるためのビスであり、7bはプレート部材取付具1を下地板3、縦胴縁6及び柱4等に取り付けるためのビスである。
このプレート部材取付具1は横方向に長尺なステンレス製の板材で構成する。この板材はその全面にプレス加工によって適度の間隔で多数の絡み孔8、8…を開口したものである。
上記プレート部材取付具1は、図1及び図2に示すように、上記板材をプレス機械によって曲げ加工し、その主たる構成要素であるプレート支持片9と、取付板部10と、連結片11と、隙間形成片12とを形成したものである。即ち、前記板材の上部を前方に水平に曲げて前記プレート支持片9を形成し、そのプレート支持片9の後端を折曲垂下して取付板部10を形成し、該取付板部10の下端を上記プレート支持片9の張り出し長さの半分程度前方に突き出すように曲げて連結片11を形成し、かつ該連結片11の先端を折曲垂下して隙間形成片12を形成したものである。
以上のプレート部材取付具1は、その隙間形成片12に複数の膨出突部15、15…を膨出構成する。この実施例1では、図1に示すように、該隙間形成片12には、横方向に配列した絡み孔8、8…の列が上下二段に配してあり、上記膨出突部15、15…は、各々該上下二段の絡み孔8、8…の列の間に横方向に並べて配し、各隣接する膨出突部15、15はその間に横に並んだ二個の絡み孔8、8が入る間隔で構成してあるものである。
また各膨出突部15、15…の高さはこの実施例1では2mmに設定した。
このプレート部材取付具1は、言うまでもなく、予め、下地板3への対象の石材板2、2…の配列の仕方を定めた上で、その取り付け作業を行う。
図3に示すように、所要数のプレート部材取付具1、1…を、それらのプレート支持片9が、下地板3に於ける取り付け予定の石材板2、2…の下端に一致するように該下地板3上に位置させる。そのようにプレート部材取付具1、1…を配置した上で、柱4、4…又は間柱5、5…の位置に対応する取付板部10の絡み孔8、8…にビス7a、7a…を通し、その先端を該柱4、4…又は間柱5、5…までネジ込み固定する。
こうして下地板3、3…の前面の所要領域にプレート部材取付具1、1…を取り付けた後、順次、石材板2、2…を取り付けて行く。その取り付け作業は、下地板3、3…の上部から始めても下部から始めても良い。石材板2、2…は、例えば、その裏面の四隅付近にスポット状に適量の接着剤13を配した上で、その下端を該当する位置のプレート支持片9の上に載置しつつ、かつ上下左右の石材板2、2…のその表面が相互に一致するように不陸の調整を行いつつ、プレート部材取付具1及び下地板3に接着する。このとき、前記隙間形成片12が石材板2、2…の前後方向の位置決めを案内し、不陸の調整に寄与する。なおこの実施例1では、前記接着剤13として弾性のそれを用いている。
またこのとき、該隙間形成片12に膨出状態に構成した膨出突部15、15…が石材板2、2…のその方向への移動を規制し、図3及び図4に示すように、該石材板2、2…の裏面と該隙間形成片12の前面との間に少なくとも該膨出突部15、15…の高さの隙間を残存させることとなる。こうしてその隙間に位置する接着剤13は、少なくとも該膨出突部15、15…の高さ(この実施例では2mm)以上の厚みを確保し、十分な耐力を確保することができることとなる。
石材板2、2…の取り付けが全て終了した段階で、各隣接する石材板2、2の目地位置には、図3及び図4に示すように、目地材14を充填し、各石材板2、2の相互の間を埋めて雨水の建物内への浸透を最小限に抑える。
以上の作業によって、この実施例1のプレート部材取付具1を用いた木造の建物の外壁面への大型の石材板2、2…の取付作業は完了する。
この実施例1のプレート部材取付具1、1…を用いて取り付けた石材板2、2…の状態を1年間に渡って観察したが、目地部等から入り込んだ雨水が、石材板2、2…の背後に滞留する形跡は全くなく、それ故、冬季の厳寒期にそれが凍結して膨張し、石材板2、2…を落下させるような問題の発生する余地は無かった。また夏期を中心にしたカビの発生する余地も全く認められなかった。
これは、プレート部材取付具1が、そのプレート支持片9その他の部位に多数の絡み孔8、8…を備えており、これらの絡み孔8、8…を通じて目地部などから入り込んだ雨水を容易に流下させ得るからだと考えることができる。
更に地震や振動等による石材板2、2…の剥離の発生も認められなかった。これは、前記のように、前記膨出突部15、15…の作用により、前記隙間形成片12、12…の前面と前記石材板2、2…の裏面との間の接着剤13が十分な厚みを確保し得、必要な耐力を確保できているからだと理解できる。
また該石材板2、2…の割れ等も認められなかったが、これは、石材板2、2…の下地板3、3…への結合が、前記のように、弾性を備えた接着剤13を介してスポット的に行われているため、これによって地震等の揺れを吸収し得、他方、プレート部材取付具1、1…に対しては、該弾性接着剤13が絡み孔8、8…に絡んで結合をより強化すると共に、該プレート部材取付具1、1…によって地震等の揺れが吸収されるからである。即ち、石材板2、2…は、下地板3、3…に弾力的に結合し、更にプレート部材取付具1、1…にも弾力的かつ確実に結合しているものであり、更に該プレート部材取付具1、1…もその構成上弾力性を有するものであるため、該石材板2、2…は、建物躯体に加わる地震等の振動を直接には受けず、それ故、地震等による割れや、剥離落下のおそれの殆どないものとなるからである。
図5〜図9は本発明の実施例2を示している。
この実施例2は、プレート部材である大型の石材板2及び目地用石材板22を木造の建物の外壁に取り付ける例に関する。なお、図8及び図9に示すように、この実施例2では、プレート部材取付具21は、下地板3を用いず、柱4、4…及び間柱5、5…に各々縦胴縁6を介して取り付けたものである。
前記プレート部材取付具21は、図5に示すように、左右、即ち、横方向に長尺なステンレス製の板材で構成する。該プレート部材取付具21は、図5及び図6に示すように、該板材をプレス機械によって打ち抜き加工し、かつ曲げ加工等をして、該板材の前面に開口した多数の絡み孔23、23…と、プレート支持片24、24…と、取付板部25、25と、連結片26、26と、隙間形成板27と、該隙間形成板27の該当する部位に膨出させた膨出突部29とを形成したものである。
前記板材を打ち抜き加工して、その全面に多数の絡み孔23、23…を開口し、同時に該当する部位にプレート支持片24、24…用の打ち抜きを行い、続いて、曲げ加工して、上下の取付板部25、25と、上方の取付板部25の下端から斜め下方に突出する連結片26及び下方の取付板部25の上端から斜め上方に突出する連結片26とを形成し、更に上下の連結片26、26の先端間を結合する隙間形成板27を前記取付板部25、25と平行に形成する。また該隙間形成板27の高さ方向中間付近に横方向に連設された複数の舌片状の部材を前方に水平状態になるように曲げ加工し、プレート支持片24、24…を形成する。
前記膨出突部29はエンボス加工等によって構成する。図5に示すように、該膨出突部29、29…は、前記隙間形成板27のプレート支持片24、24…の上方及び下方の部位に一列ずつ横方向に並べた状態に構成する。該隙間形成板27のプレート支持片24、24…の上下にはそれぞれ横方向に並んだ上下二列の絡み孔23、23…の列が構成されており、上記膨出突部29、29…の列は各々一列ずつ該絡み孔23、23…の列の間に配する。各々横方向に隣接する膨出突部29、29は、図5に示すように、その間に3個の絡み孔23、23、23が入る間隔とする。
該膨出突部29の高さは、この実施例2でも2mmに構成した。
このプレート部材取付具21は、実施例1のプレート部材取付具1と同様に、云うまでもなく、予め、対象の石材板2、2…及び目地用石材板22、22…の配列の仕方を定めた上で、その取り付け作業を行う。
なおこの実施例2では、実施例1で用いた下地板3を使用していないので、接着剤13が背後に際限なく流れ出すことがないように、前記各プレート部材取付具21、21…の背後には背後カバー28を取り付けることとする。背後カバー28は、プレート部材取付具21の裏面全域をカバーしうる面積を持った金属板材であり、その上下端に複数の係止爪片28a、28a…が形成してある。図6(b)に示すように、該背後カバー28をプレート部材取付具21の背後に配し、その上下を該プレート部材取付具21の取付板部25、25に当接させた上で、各係止爪28a、28a…を折り返して固定する。
予め、以上のようにして、プレート部材取付具21、21…の背後に背後カバー28を取り付けた上で、図8に示すように、所要数のプレート部材取付具21、21…を、それらのプレート支持片24、24が取り付け予定の石材板2、2…の下端又は上端に一致するように、縦胴縁6、6…に取り付ける。縦胴縁6は、予め柱4、4…及び間柱5、5…にそれぞれ縦向きに固設してある。該プレート部材取付具21、21…は、上記のような位置関係に配置した上で、それぞれ縦胴縁6、6…の位置に対応する上下の取付板部25、25の適宜数の絡み孔23、23…にビス7bを通し、その先端を該柱4、4…又は間柱5、5…までネジ込むことにより固定する。
こうして縦胴縁6、6…を介して建物躯体の柱4、4…及び間柱5、5…の前面の必要領域にプレート部材取付具21、21…を取り付けた後、順次、石材板2、2…を取り付けて行く。その取り付け作業は、壁面を構成する領域の上部から始めても下部から始めても良い。石材板2、2…は、例えば、その裏面の上下付近に適量の接着剤13を配した上で、その下端を該当するプレート支持片24、24…の上に載置し、上端を上方のプレート支持片24、24…の直下に装入しつつ、隣接する石材板2、2…と前面の高さが一致するように不陸の調整を行い、その状態でプレート部材取付具21、21…に接着する。このとき、前記隙間形成板27、27…が石材板2、2…の前後方向の位置決めを案内し、不陸の調整に寄与する。
またこのとき、該隙間形成板27、27…に膨出状態に構成した膨出突部29、29…が石材板2、2…のその方向への移動を規制し、図8及び図9に示すように、該石材板2、2…の裏面と該隙間形成板27、27…の前面との間に少なくとも該膨出突部29、29…の高さの隙間を残存させることとなる。こうしてその隙間に位置する接着剤13は、少なくとも該膨出突部29、29…の高さ(この実施例では2mm)以上の厚みを確保し、十分な耐力を確保することができることとなる。
この実施例2では、前記のように、目地用石材板22、22…を配することとしたため、図8に示すように、石材板2、2…の配置は、上下のそれの間に該目地用石材板22、22…の取付スペースがあいた状態になる。この取付スペースに引き続いて目地用石材板22、22…を取り付ける。
この目地用石材板22、22…は、図7に示すように、その背後に多孔金属板で断面C状に形成した結合金具22aが取り付けてある。該結合金具22aの上下方向の幅は前記取付スペースの上下方向の幅より僅かに狭い程度に構成してある。
従って、前記目地用石材板22、22…は、図8に示すように、その結合金具22aに適量の接着剤13を付着させた上で、前記取付スペース中に装入し、裏面上下を、それぞれ上方の石材板2の下端前面又は下方の石材板2の上端前面に当接させることにより該位置に取り付けることができる。開いている取付スペースの全てに該目地用石材板22、22…を取り付ければ、この取付作業は終了する。
石材板2、2…及び目地用石材板22、22…の取り付け作業が全て終了した段階で、各隣接する石材板2、2の縦方向の目地位置には、図9に示すように、目地材14を充填し、各石材板2、2の相互の間を埋めて雨水の建物内への浸透を最小限に抑える。
以上の作業によって、この実施例2のプレート部材取付具21を用いた木造の建物の外壁面への大型の石材板2、2…及び目地用石材板22、22…の取付作業は完了する。
この実施例2のプレート部材取付具21、21…を用いて取り付けた石材板2、2…及び目地用石材板22、22…の状態を、実施例1と同様に、1年間に渡って観察したが、目地部等から入り込んだ雨水が、石材板2、2…や目地用石材板22、22…の背後に滞留する形跡は全くなかった。
これは、プレート部材取付具21が、その連結片26、26その他の部位に多数の絡み孔23、23…を備えており、これらの絡み孔23、23…を通じて目地部などから入り込んだ雨水を容易に流下させ得るからだと考えることができる。
また地震や振動等による石材板2、2…や目地用石材板22、22…の割れや剥離の発生も認められなかった。
石材板2、2…及び目地用石材板22、22…は、プレート部材取付具21、21…と、その全体に渡って形成された絡み孔23、23…に絡む接着剤13を介して確実な結合を確保しているが、これは、前記のように、前記膨出突部29、29…の作用により、前記隙間形成板21、21…の前面と前記石材板2、2…の裏面との間の接着剤13が十分な厚みを確保し得、必要な耐力を確保できているからであり、また他面では、該石材板2、2…及び目地用石材板22、22…が直接には建物躯体を構成する柱4、4…及び間柱5、5…とは結合していないためでもある。
石材板2、2…及び目地用石材板22、22…は、上記のように、プレート部材取付具21、21…を介して柱4等に取り付けられているものであるため、建物躯体に加わる地震等の振動は、プレート部材取付具21、21…の弾力性によって吸収されることとなり、それ故、地震等による割れや、剥離落下のおそれの殆どないものとなるものである。なお、接着剤13として弾力性を有するそれを用いた場合は、該接着剤13の弾力性によっても前記地震等の振動は吸収されることとなる。
図10及び図11は本発明の実施例3を示している。
この実施例3のプレート部材取付具51は、図10に示すように、直立する上下及び中間の三枚の取付板部55、55、55と、上記上方の取付板部55の下端から下向き傾斜で前方に突き出す連結片56及び中間の取付板部55の上端から上向き傾斜で前方に突き出す連結片56のそれぞれの先端間を繋ぐ隙間形成板57、並びに前記中間の取付板部55の下端から下向き傾斜で前方に突き出す連結片56及び下方の取付板部55の上端から上向き傾斜で前方に突き出す連結片56のそれぞれの先端間を繋ぐ隙間形成板57と、上記中間の取付板部55の上下方向途中から前方斜め上向きに張り出した同一高さの複数のプレート支持片54、54…とを、上記プレート支持片54、54…を除く部位の全面に多数の絡み孔53、53…を開口し、その隙間形成板57、57を構成する部位の各々横向きの三列の絡み孔53、53…の中間のそれの間に膨出突部58、58…を配した金属板材で一体に構成したものである。
この実施例3のプレート部材取付具51は、基本的に、実施例2の二つのプレート部材取付具21、21を上下に結合し、それぞれ隙間形成板27に形成してあるプレート支持片24、24…を除去し、かつ中間の取付板部55から前方斜め上向きにプレート支持片54、54…を張り出し構成した態様のものであり、プレート支持片54、54…の構成及び前記膨出突部58、58…の配置を除く各構成要素は、実施例2の該当するそれと全く同様である。
この実施例3のプレート支持片54は、前記し、図10に示すように、中間の取付板部55の上下方向の途中に、複数のそれを横方向に並べて配した物であり、その各々は、該中間の取付板部55の該当する部位から切り起こした物である。即ち、該プレート部材支持片54は、該当する部位を両側辺と上辺を切断して概ね四辺形の舌片状部材を作成し、これを、前記のように、斜め上向きに起こして構成したものである。
前記プレート支持片54は、このような構成であり、かつ前記中間の取付板部55に構成したものであるから、これを備えたプレート部材取付具51の取付対象とすべきプレート部材としては、後記石材板32が適当である。
該石材板32としては、裏面に上係止金具32aと下係止金具32bを取り付けたそれが適当である。該上係止金具32aは、図11に示すように、石材板32の裏面上部にその上端が若干突き出す高さに取り付け、その上端から係止部を下向き傾斜状態に形成したものである。また上記下係止金具32bは、石材板32の裏面下部にその下端が若干突き出す高さに取り付け、その下端から係止部を下向き傾斜状態に形成したものである。
また前記膨出突部58はエンボス加工等によって構成する。図10に示すように、該膨出突部58、58…は、前記隙間形成板57、57の横方向三列に並んだ絡み孔53、53…列の中間の列の間に挿入する状態に配する。この実施例3では、それぞれ横方向に並んだ絡み孔53、53…の3個毎にその間に挿入する態様で該膨出突部58を配する。該膨出突部58の高さは、この実施例3でも2mmに構成した。
従ってこの実施例3のプレート部材取付具51は、前記実施例2のプレート部材取付具21等と同様に、取付対象の石材板32、32…の配列に合わせて建物躯体又は下地板に取り付ける。下地板を準備しない場合は、建物躯体に縦胴縁を配し、これに取り付ける。このように縦胴縁に直接取り付ける場合は、実施例2で説明したように、該プレート部材取付具51の背後に背後カバーを取り付けた上で取り付けるものとする。
必要数のプレート部材取付具51、51…を建物躯体の対象領域に取り付けた後は、前記石材板32、32…を、そのプレート支持片54、54…を利用して取り付ける。上下の石材板32、32は、図11に示すように、下方のそれの上係止金具32aの係止部を直接プレート支持片54に係止し、上方のそれの下係止金具32bの係止部を上記上係止金具32aの係止部の上に載せる状態で係止する。このようにして必要な数の石材板32、32…を正確に位置決めしつつ建物躯体に取り付けることができる。不陸のガイドは、前記隙間形成板57、57によって行われ、更に該隙間形成板57、57の前面と該石材板32、32…の裏面との間の間隔は、前者に構成された膨出突部58、58…によって適切に保持される。
石材板32、32…を、以上のようにして、プレート支持片54、54…に係止させる際には、その裏面上下端付近には適量の接着剤を付着させるべきことは云うまでもない。全取付領域に石材板32、32…を取り付けた後に隣接するそれらの間の目地には目地材を充填する。
実施例3のプレート部材取付具51は、プレート支持片54、54…が前記のような構成であり、中間の取付板部55から突出させてあるものであるから、取付対象の石材板32、32…は、その裏面に、上記のような上係止金具32aと下係止金具32bとを具備したものである必要があるが、そうであれば、それらによって一層確実に該プレート部材取付具51に取り付けることができるし、該プレート支持片54、54…の上下に隙間形成板57、57が位置しているので、前記のように、石材板32、32…の不陸方向の位置決めをより正確に行えることとなる。加えて、接着剤との絡み結合もより広い範囲で行われることになるが、更に、前記のように、該隙間形成板57、57の前面と該石材板32、32…の裏面との間の間隔が、前者に構成された膨出突部58、58…によって適切に保持されるため、その結合がより確かなものとなる。雨水等が石材板32、32…の裏側に進入した場合も、前記絡み孔53、53…を通じて容易に流下する。
図12は本発明の実施例4を示している。
この実施例4のプレート部材取付具61は、実施例2のプレート部材取付具21の隙間形成板27に開口してある絡み孔23、23…に代えて、複数の網状部63、63…を形成したものであり、これと、後記膨出突部62の配置を除いては、実施例2のプレート部材取付具21と全く同一である。
前記膨出突部62は、図12に示すように、プレート支持片24、24…の上下に横一列に配した四辺形の網状部63、63…の間に一個ずつ配したものである。その膨出高さは2mmとした物であり、実施例2のそれと同様であり、エンボス加工等によって構成したものである。
従ってその用法は、実施例2のプレート部材取付具21と全く同一である。作用効果も殆ど同一であり、特に、該隙間形成板27、27の前面と該石材板の裏面との間の間隔が、前者に構成された膨出突部62、62…によって適切に保持されるため、接着剤の厚みが適切に保持され、該接着剤による結合がより確かなものとなる。
図13及び図14は本発明の実施例5を示している。
この実施例5のプレート部材取付具71は、実施例2のプレート部材取付具21と基本的構成が同様であり、同図に示すように、直立する上下の取付板部72、72と、その内、上方の取付板部72の下端から前方に突き出す連結片73及び下方の取付板部72の上端から前方に突き出す連結片73のそれぞれの先端間を繋ぐ隙間形成板74と、該隙間形成板74の上下方向途中から前方に張り出した同一高さの複数のプレート支持片75、75…と、該プレート支持片75、75…を除く全面に開口した5種類の絡み孔76a、76b、76c、76d,76eと、前記隙間形成片74に形成したU字突部77、77…とで構成したものである。
前記5種類の絡み孔は、図13に示すように、長孔型の絡み孔76a、円形孔型の絡み孔76b、小円形孔型の絡み孔76c、絡み孔76aよりは短い長孔型の絡み孔76d、幅広で最も長い長孔型の絡み孔76eであり、これらがプレート部材取付具71の全体に渡って配列されている。前記隙間形成片74の多くの部分には長孔型の絡み孔76dが配されている。
前記プレート支持片75は、実施例2のプレート支持片24と殆ど同様の構成である。
前記U字突部77は、図13及び図14に示すように、前記隙間形成片74に配された、上下に隣接する長孔型の絡み孔76、76間を構成する細板状部分をU字形に突出させて構成したものである。対象とする最小の石材板(プレート部材)の裏面に複数個が当接しうる間隔で構成する。突出高さはこの実施例5では2mmとした。
この実施例5のプレート部材取付具71は、以上のように構成したものであり、基本的構成が実施例2のそれと同様であり、同様に用いて同様の作用効果を得ることができる。特に、該隙間形成板74の前面と該石材板の裏面との間の間隔が、前者に構成されたU字突部77、77…によって適切に保持されるため、接着剤の厚みが適切に保持され、該接着剤による結合がより確かなものとなる。
図15及び図16は本発明の実施例6を示している。
この実施例6のプレート部材取付具81は、実施例5のU字突起77に代えて切り起こし突片82を構成したものであり、それを除いては実施例5と全く同様である。図面上実施例5と同一部分は同一符号を用いている。
前記切り起こし突片82は、図15及び図16に示すように、前記隙間形成片74に配された、長孔型の絡み孔76の縁から切り起こして構成するものである。これは該長孔型の絡み孔を76を形成する際に同時に切り起こして構成することとする。この切り起こし突片82は、特に図15に示すように、対象とする最小の石材板(プレート部材)の裏面に複数個が当接しう密度で構成する。各々の突出高さはこの実施例6でも2mmとした。
この実施例6のプレート部材取付具81は、以上のように構成したものであり、基本的構成が実施例5のそれと同様であり、同様に用いて同様の作用効果を得ることができる。特に、該隙間形成板74の前面と該石材板の裏面との間の間隔が、前者に構成された切り起こし突片82、82…によって適切に保持されるため、接着剤の厚みが適切に保持され、該接着剤による結合がより確かなものとなる。
実施例1のプレート部材取付具の一部切欠斜視図。 実施例1のプレート部材取付具の側面図。 実施例1のプレート部材取付具を用いて大型の石材板を取り付けた状態を示す木造の建物の外壁の一部切欠縦断側面図。 実施例1のプレート部材取付具を用いて大型の石材板を取り付けた状態を示す木造の建物の外壁の横断平面図。 実施例2のプレート部材取付具の一部切欠斜視図。 (a)は実施例2のプレート部材取付具の概略側面図、(b)は実施例2のプレート部材取付具の背後に背後カバーを取り付ける過程を示した側面説明図。 (a)は結合金具を裏面に配した目地用石材板の側面図、(b)は結合金具を裏面に配した目地用石材板の一部切欠正面図。 実施例2のプレート部材取付具を用いて大型の石材板を取り付け、かつその目地に目地用石材板を取り付けた状態を示す木造の建物の外壁の縦断側面図。 図8のA−A線の位置で断面した横断平面図。 実施例3のプレート部材取付具の斜視図。 実施例3のプレート部材取付具を用いて大型の石材板を取り付けた状態を示す縦断側面説明図。 実施例4のプレート部材取付具の斜視図。 実施例5のプレート部材取付具の正面図。 (a)は実施例5のプレート部材取付具の平面図、(b)は図13のB−B線断面図。 実施例6のプレート部材取付具の正面図。 (a)は実施例5のプレート部材取付具の平面図、(b)は図14のC−C線断面図。
符号の説明
1、21、51、61、81 プレート部材取付具
2 石材板
3 下地板
4 柱
5 間柱
6 縦胴縁
7a、7b ビス
8、23、53 絡み孔
9、24、34、54 プレート支持片
10、25、55 取付板部
11、26、56 連結片
12 隙間形成片
13 接着剤
14 目地材
15、29、58、62 膨出突部
22 目地用石材板
22a 結合金具
27、57 隙間形成板
28 背後カバー
28a 係止爪片
32 石材板
32a 上係止金具
32b 下係止金具
63 網状部
82 切り起こし突片

Claims (8)

  1. 建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための取付部と、上記建物躯体又はこれに配した下地材の前面とプレート部材との間に形成すべき通気用隙間を確保するための隙間形成用案内部と、プレート部材の鉛直荷重を受けつつこれを位置決め支持する支持部とで構成し、該取付部と該隙間形成用案内部と該支持部とを、プレート部材を結合するための接着剤との絡み結合構造を兼ねた透水構造をその全部又は一部に備えた板材により構成したプレート部材取付具であって、
    該隙間形成用案内部に、その前面とプレート部材の裏面との間に配される接着剤の厚みを所定厚み以上に確保するためのスペーサ突起を構成したプレート部材取付具。
  2. 前記取付部を直立する取付板部に構成し、
    前記支持部を、上記取付板部の上端から前方に水平に張り出してその上面でプレート部材の下端を支持するプレート支持片に構成し、
    前記隙間形成用案内部を、上記取付板部の下端に、ここから前方に突き出した連結片を介して垂下させた隙間形成片に構成し、
    更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の取付板部、プレート支持片、連結片及び隙間形成片を一体に構成する左右に長尺な板材の全面に多数の絡み孔を開口し、
    加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成片の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成片に開口した絡み孔の間に構成した請求項1のプレート部材取付具。
  3. 前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下二つの取付板部に構成し、
    前記隙間形成用案内部を、上記上下の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に垂直に配した隙間形成板に構成し、
    前記支持部を、上記隙間形成板の上下方向途中から前方に水平に張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、
    更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の二つの取付板部、二つの連結片、隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する左右に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、
    加えて前記スペーサ突起として、前記隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成した請求項1のプレート部材取付具。
  4. 前記取付部を、建物躯体又はこれに配した下地材に取り付けるための直立する上下及び中間の三枚の取付板部に構成し、
    前記隙間形成用案内部を、上記上方及び中間の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間、並びに中間及び下方の取付板部から各々前方に突き出した連結片の先端間に各々垂直に配した二つの隙間形成板に構成し、
    前記支持部を、上記中間の取付板部の上下方向途中から前方斜め上向きに張り出した同一高さの複数のプレート支持片に構成し、
    更に前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、以上の三枚の取付板部、四枚の連結片、二つの隙間形成板及び複数のプレート支持片を一体に構成する左右に長尺な板材の内、プレート支持片を除く部位の全面に多数の絡み孔を開口し、
    加えて前記スペーサ突起として、前記各隙間形成板の前面側に膨出する複数の膨出突部を該隙間形成板に開口した絡み孔の間に構成した請求項1のプレート部材取付具。
  5. 前記絡み結合構造を兼ねた透水構造として、前記左右に長尺な板材の全部又は一部を前記多数の絡み孔に代えて網状部に構成した請求項2、3又は4のプレート部材取付具。
  6. 前記絡み孔を円孔、角孔又は長孔のいずれかに構成した請求項2、3又は4のプレート部材取付具。
  7. 前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、絡み孔の縁から切り起こした切り起こし突片を採用した請求項2、3又は4のプレート部材取付具。
  8. 前記スペーサ突起として、前記膨出突部に代えて、隣接する絡み孔間を構成する細板状部分をU字形に突出させたU字突部を採用した請求項2、3又は4のプレート部材取付具。
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