JP2013245106A - フック式搬送コンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無端回動する一対の回転帯に亘り周方向に沿って一定ピッチで平行に架設された支持軸5と、前記支持軸の相隣れる二本の支持軸に亘って少なくとも一方は相対して移動可能に架設されたフック取付板6と、前記フック取付板に起伏回動可能に軸支されたフック7とからなり、前記各フック7は水平状態のフック取付板上に被搬送物が載承されない無負荷時、略鉛直状に起立して前記フック取付板の上面より突出し、被搬送物が前記フック取付板上に載承されることで当該フック取付板に軸支された前記フックは前記支持軸の移動方向に押し倒し回動され、被搬送物を載承していない領域のフックはフック取付板上面より突出する部分が被搬送物の搬送方向に対する後端面を支持して搬送可能とした。
【選択図】図1
Description
また、本発明で言う「被搬送物を載承していない領域のフック」とは、現に被搬送物を載承していないフック、及び被搬送物を載承しているフックが含まれる列以外のフック列の両形態を意味する。
また、前記支持軸の間に並列配置される同じ列の複数個のフックは、前記錘を共有の錘、例えば同列のフックを連結する連結シャフトとし、同列の何れかのフックに被搬送物が載ることで前記連結シャフトを介して同列の他のフックも倒伏されるようにしてもよい。
そして、前記フックが支持軸相互間に多数並設配置されていた場合は、被搬送物の載置位置に応じてフックが起立又は倒伏するため、被搬送物の供給位置が制限されることはない。
よって、急勾配の上り傾斜の搬送に使用されているバケットコンベヤに代る優れた搬送コンベヤを提供できる。
図1乃至図2は搬入部と搬出部との間に高低差を設けた傾斜タイプのフック式搬送コンベヤの概要を示し、その搬送コンベヤAは、所定の間隔をおいて対向する一対のコンベヤフレーム1,1’の高所に駆動回転体2が、低所に従動回転体3が配置され、その駆動回転体2と従動回転体3に亘って一対の回転帯4,4’が掛け回され、その一対の回転帯4,4’に亘り、支持軸5が、該回転帯4,4’の周方向に一定ピッチで平行に架設され、更に、その支持軸5相互間にフック7がフック取付板6を介して回動可能に配置されて構成されている。
そして、上り傾斜部の低所側が被搬送物の搬入部で、高所側が搬出部となり、高所側の水平部の端部に駆動回転体2が、低所側の水平部の端部に従動回転体3が配置されている。
前記従動回転体3は、前記駆動回転体2と同様、軸3aの両側にチェーンスプロケット3bが固着されて構成され、その従動回転体3は前記コンベヤフレーム1,1’における低所の水平部の端部に回転可能に横架支持されている。
そして、前記駆動回転体2の軸2aは駆動機構9によって駆動回転するように構成され、前記駆動回転体2のチェーンスプロケット2bと前記従動回転体3のチェーンスプロケット3bとに亘って無端状のチェーン(回転帯)4,4’が掛け回されている。また、低所の水平部から上り傾斜への移行部(屈曲部)、及び上り傾斜から高所の水平部への移行部(屈曲部)、高所の水平部から下り傾斜への移行部(屈曲部)にはそれぞれ前記チェーン(回転体)4,4’を設定したカーブに沿って案内するガイド枠12が配置され、更に、下り傾斜から低所の水平部への移行部には中間のガイドスプロケット13が回転自在に軸支されている。
前記駆動機構9は、電動モータと、その電動モータの回転を前記軸2aに伝達する周知の動力伝達機構(例えば、歯車列、ベルト伝達、チェーン伝達等)で構成されている。
そして、周方向に一定ピッチ(ローラーチェーンの1駒おき)で平行に架設された相隣れる支持軸5相互(2本1組)に亘ってフック取付板6が、該支持軸5の軸方向に沿い所定間隔をおいて複数個が並設され、その各フック取付板6にフック7が回動可能に軸支されている。
また、前記フック取付板6の上面は支持軸5に嵌着されるカラー14の表面と面一、もしくはカラー14の表面より僅かに高くし、被搬送物Wがフック取付板6の上面で載承支持されるように構成されている。
また、前記フック7は前記倒伏状態から起立状態に復帰する方向(時計回り方向)への回動時、該フック7の周面が前記フック取付板6に設けられたストッパ16と当接係合し、該フック7は鉛直状態で回動が停止されるようになっている。それにより、鉛直に起立したフック7の前面(フック7の移動方向に沿った前面)で被搬送物Wの後端面を係合保持し、被搬送物Wを確実に搬送し得るようになっている。
無端回動するチェーン(回転帯)4,4’に架設された支持軸5相互間のフック取付板6に支持されたフック7は、前記チェーン(回転帯)4,4’が従動回転体3で復路から往路に替わることで略水平状のフック取付板6に対して鉛直状に起立し、該フック7の上面(傾斜面7a)はフック取付板6の上面から上方に起立突出する。ここで、本搬送コンベヤAの低所側の水平部(搬入部)手前に配置した搬入コンベヤ17によって前記水平部(搬入部)に被搬送物Wが供給されると、図4及び図5(a)に示すように、前記水平部(搬入部)でフック取付板6より上方に突出したフック7のうち、供給された被搬送物Wの面積内に位置するフック7は該被搬送物Wの重量で回動可能方向(搬送方向)に押し倒し回動され、該フック7の上面はフック取付板6の上面と面一となり、前記被搬送物Wはフック取付板6上に安定して載承される。そして、前記フック取付板6を保持した支持軸5はローラーチェーン(回転帯)4,4’の無端回動によって周方向に移動されるため、複数のフック取付板6に亘って載承された被搬送物Wはローラーチェーン(回転帯)4,4’の回動方向に向けて移送される。この時、被搬送物Wの面積外に位置するフック7は自重で起立支持されている。
また、上り傾斜部の終端から高所側の水平部への移行も、前記被搬送物Wの後端面を係着したフック7の移動、及び支持軸5の移動でスムーズに行われる。そして、被搬送物Wは高所側の水平部(搬出部)から搬出コンベヤ22上に排出される。
前記連結シャフト18は、前示実施例におけるフック7の起伏回動を担う錘7bの役割と、同列のフック7相互を連結する役割の二つの働きを有する。従って、前示実施例の錘7bを備えた同列のフック7相互に亘ってシャフトを通し、連結してもよい。尚、前示実施例で示した部材と同じ部材は同一の符号を付し、説明を省略する。
従って、例え、被搬送物Wが斜めに傾いて供給された場合、実際に被搬送物Wが載ったフック7だけでなく、被搬送物Wが載ったフック7の列の全てのフックが倒伏回動される。それにより、搬入時、斜めに傾いて供給されても、水平部(搬入部)から上り傾斜に移行する段階で前記被搬送物Wは傾いた姿勢が修正されて搬送方向と平行になり、被搬送物Wは後段(上流側)の起立したフックの列で係着支持され、傾いた姿勢が正されて確実に搬送される。
また、前記各フック19,20,21は、フック取付板6にピン15で起伏回動可能に軸支されるが、その起伏回動は前示実施例に示したと同様、フックに錘を取り付け、重心位置により回動するようにしてもよいが、フックに錘を取り付けず、ピン15の軸支位置による上下の重量バランスで起伏回動するようにしてもよい。尚、前示実施例で示した部材と同じ部材については同じ符号を付し、説明は省略する。
(1)実施の形態では、フックは重心距離により自重で回動起立する形態を示したがこれに限定されず、例えば、フックの軸支部にコイルバネ等を取り付け、無負荷時は該コイルバネの弾発力で起立回動するようにしてもよい。
(2)実施の形態では、無端回動する回転帯を、高低差を付けた駆動回転体と従動回転体とに亘って掛け回した傾斜コンベヤの例を示したが、これに限らず、駆動回転体と従動回転体の設置を同じレベルとした水平コンベヤであってもよく、その場合は、支持軸の移動と、被搬送物の搬送方向に対する後端面を支持するフックの押動で確実に搬送することができる。
(3)実施の形態では、フック取付板の一方が支持軸に対して移動する構成として溝(嵌合溝6b)の例を示したが、これに限らず、例えば、長孔であってもよい。
5…支持軸 6…フック取付板
6a…短筒(筒部) 6b…嵌合溝(溝部)
7…フック 7a…傾斜面
7b…錘 18…連結シャフト(錘)
Claims (7)
- 駆動回転体と従動回転体に亘って掛け回した一対の無端回動する回転帯と、
前記一対の回転帯に亘り周方向に沿って一定ピッチで平行に架設された支持軸と、
前記支持軸の相隣れる二本の支持軸に亘って少なくとも一方は相対して移動可能に架設されたフック取付板と、
前記フック取付板に起伏回動可能に軸支されたフックとからなり、
前記各フックは水平状態のフック取付板上に被搬送物が載承されない無負荷時、略鉛直状に起立して前記フック取付板の上面より突出し、被搬送物が前記フック取付板上に載承されることで当該フック取付板に軸支された前記フックは前記支持軸の移動方向に押し倒し回動されて前記フック取付板上面と略面一をなして被搬送物の搬送方向への移動を許容し、被搬送物を載承していない領域のフックはフック取付板上面より突出する部分が被搬送物の搬送方向に対する後端面を支持して搬送可能となっていることを特徴とするフック式搬送コンベヤ。 - 前記フックは、短冊状のプレートで構成され、該フックの上面は搬送方向への被搬送物の通過を許容する傾斜面に形成され、且つ該フックは倒伏状態から起立状態に復帰する方向への回動時、該フックの周面が前記フック取付板に設けられたストッパと当接係合して起立状態で回動が規制され、該フックの前面で被搬送物の後端面を係合保持することを特徴とする請求項1記載のフック式搬送コンベヤ。
- 前記フックが、前記支持軸相互間に、該支持軸の軸方向に沿って複数個が並列配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフック式搬送コンベヤ。
- 前記各フックは、錘を備え、各フックが被搬送物の載架の有無により倒伏/起立することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項記載のフック式搬送コンベヤ。
- 前記フックが備える錘は、前記支持軸の軸方向に沿って並列配置された複数個のフックを連結する連結シャフトで、該列の何れかのフックに被搬送物が載架されることにより同列の全てのフックが倒伏することを特徴とする請求項4記載のフック式搬送コンベヤ。
- 前記フック取付板は、一側部に一方の支持軸に対して回動可能に嵌合定着する筒部を有し、他側部には他方の支持軸が嵌入する溝部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項記載のフック式搬送コンベヤ。
- 前記駆動回転体と従動回転体は、高低差を有して上下に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項記載のフック式搬送コンベヤ。
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