JP2013244823A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ハウジングの小型・軽量化と前後輪2系統のブレーキ制御システムのセパレート化が可能で、整理された液圧回路と液圧回路部品の配置構造を有する管路構造がシンプルなブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明のブレーキ液圧制御装置1は、ブレーキレバー3の操作量に応じた作動液Lの液圧を発生させるマスタシリンダ5と、連絡管路7、8を介して供給された作動液Lの液圧によってブレーキ9を作動させるホイールシリンダ11との間に配設されており、単一のハウジング13内に作動液Lの液圧を手動及び自動で減圧、増圧及び保持し得る1系統の液圧回路15のみが備えられていて、前記液圧回路15には、単一のモータ31によって駆動される減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bが備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車用のブレーキ制御システムに好適なブレーキ液圧制御装置に関し、より詳細には、前後輪2系統のブレーキ制御システムを1系統ずつにセパレート化し、液圧回路部品の配置構造に特徴を有するブレーキ液圧制御装置に関するものである。
自動二輪車用のブレーキ制御システムには、前後輪2系統のブレーキ制御システムが設けられており、下記の特許文献1に示すようにこれらの2系統のブレーキ制御システムを液圧回路によって共に制御する、いわゆる2チャンネル式のブレーキ液圧制御装置が一般に採用されている。そして、このような2チャンネル式のブレーキ液圧制御装置にあっては、単一のハウジング内に前輪用の液圧回路と後輪用の液圧回路とが一体に収容されている。
また、自動二輪車用のブレーキ制御システムには、ブレーキレバーやブレーキペダルの操作によって、その操作量に対応した制動力を車輪に直接伝えるノーマルモードの他に、濡れた路面等、滑り易い路面の走行時に急ブレーキを掛けた場合等に生ずる車輪のロックを自動的に解除し、断続的な車輪の制動を行うABS(アンチロック・ブレーキ・システム)モードが多く搭載されている。
更に、下記の特許文献1に示すように前後輪の制動力が常時、理想的なバランスになるように制御するCBS(連動ブレーキシステム)やドライバーの操作による車輪の制動力が不十分な場合に自動的に不足している制動力をアシストする昇圧モードが組み込まれた自動二輪車用のブレーキ制御システムも存在している。そして、これらの各モードを適宜切り替えて実行するための液圧回路と該液圧回路を構成している液圧回路部品が上述した単一のハウジング内に収容されている。
特開2009−190535号公報
しかし、特許文献1に示すように単一のハウジング内に前後輪2系統の液圧回路を一体に収容するとハウジングが大型化し構造が複雑になる。また、前後輪2系統の液圧回路を切り離すことができないから、これら2系統の液圧回路の構造や液圧回路部品の配置が限定されてしまい選択の自由度が減少してしまう。
一方、前輪側の液圧回路と後輪側の液圧回路を別々のハウジングに収容する1チャンネル式のブレーキ液圧制御装置を採用すれば、上述した特許文献1の問題点は解決される。しかしながら、単に前輪側の液圧回路と後輪側の液圧回路を別々のハウジングに収容する構成を採用しただけでは、ブレーキ液圧制御装置に上述した昇圧モードを実行させることができない。
そこで、本発明は、ハウジングの小型・軽量化と構造の単純化が図れ、配置の自由度の高い1チャンネル式のブレーキ液圧制御装置を採用することを前提にし、種々のモードに対応できる液圧回路の多機能化と、管路構造及び液圧回路の一層の単純化とが図れ、制御する液圧回路部品の減少によってブレーキ制御を容易にし得るブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のブレーキ液圧制御装置は、車輪に加えられるブレーキ圧力を制御するためのブレーキ液圧制御装置であって、前記ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキレバー等の操作量に応じた作動液の液圧を発生させるマスタシリンダと、連絡管路を介して供給された作動液の液圧によってブレーキを作動させるホイールシリンダとの間に配設でき、前記ブレーキ液圧制御装置には、単一のハウジング内に作動液の液圧を手動及び/又は自動で減圧、増圧及び保持し得る1系統の液圧回路のみが備えられており、前記1系統の液圧回路には、単一のモータによって駆動される減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプが備えられていることを特徴とする。
本態様によれば、ハウジング内に形成される液圧回路の単純化を図ることができ、液圧回路部品の部品点数の減少によってハウジングの小型・軽量化が図られるようになる。また、前後輪2系統のブレーキ制御システムのセパレート化が可能になり、ブレーキ液圧制御装置の配置の自由度が向上する。
また、減圧用と増圧用とで減圧ポンプを分けることで、管路の構造を簡単にし、カットバルブ等の液圧回路部品の追加を防止することができる。
また、本発明の第2の態様のように、前記1系統の液圧回路には、ノーマルモード実行時の作動液の流路と、前記減圧用の液圧ポンプが配置されたABSモード実行時の作動液の流路と、前記増圧用の液圧ポンプが配置された昇圧モード実行時の作動液の流路とが設けられており、前記昇圧モード実行時の作動液の流路と前記ABSモード実行時の作動液の流路は、前記ノーマルモード実行時の作動液の流路を挟んでその左右に振り分けられて配置されていてもよい。
本態様によれば、ノーマルモード実行時の作動液の流路と、ABSモード実行時の作動液の流路と、昇圧モード実行時の作動液の流路とが明確に区分けされて液圧回路の構成が分かり易くなる。
また、ABSモード実行時の作動液の流路と昇圧モード実行時の作動液の流路の共用部分が極めて少なくなるから、これらの流路を共有する場合に必要になる逆止弁等の液圧回路部品を省略することが可能になる。
また、本発明の第3の態様のように、前記減圧用の液圧ポンプは、開弁圧が大気圧より大きなプランジャタイプのポンプであり、前記増圧用の液圧ポンプは、開弁圧が大気圧より小さなサクション式のプランジャタイプのポンプによって構成されていてもよい。
本態様によれば、ABSモード実行時の作動液の流路では、当該流路の減圧に最適な開弁圧の液圧ポンプを選択でき、昇圧モード実行時の流路では、当該流路の増圧に最適な開弁圧の液圧ポンプを選択できるようになる。また、管路の構造の単純化が図れ、カットバルブ等を設けることが省略できるから液圧回路部品の部品点数の削減にも寄与し得る。
また、本発明の第4の態様のように、前記1系統の液圧回路は、ノーマルモード実行時の作動液の流路と、ABSモード実行時の作動液の流路と、昇圧モード実行時の作動液の流路とが切替え可能な管路と、前記ノーマルモード実行時の作動液の流路上におけるマスタシリンダ側の上流位置に配置される切替え弁と、前記ノーマルモード実行時の作動液の流路上におけるホイールシリンダ側の下流位置に配置される込め弁と、前記ABSモード実行時の作動液の流路上におけるホイールシリンダ側の上流位置に配置される弛め弁と、前記ABSモード実行時の作動液の流路上における前記弛め弁の下流位置に配置されるリザーバと、前記ABSモード実行時の作動液の流路上における前記リザーバの下流位置に設けられる減圧用の液圧ポンプと、前記昇圧モード実行時の作動液の流路上におけるマスタシリンダ側の上流位置に配置される高圧吸入弁と、前記昇圧モード実行時の作動液の流路上における前記高圧吸入弁の下流位置に設けられる増圧用の液圧ポンプと、前記減圧用の液圧ポンプと前記増圧用の液圧ポンプを駆動する単一のモータと、前記ブレーキレバー等の操作量と前記管路内を流れる作動液の圧力及び車輪速度の変化とに基づいて前記4種類の弁の開閉とモータの駆動及び停止を制御する電子制御ユニットと、を備えていてもよい。
本態様によれば、ブレーキレバー等の操作によって、その操作量に対応した制動力を車輪に直接伝えるノーマルモードと、濡れた路面等の走行時に急ブレーキを掛けた場合等に生ずる車輪のロックを防止するABSモードと、車輪に伝える制動力を補填(アシスト)したり、前後輪の制動力が常時、理想的なバランスになるように制御するCBS(連動ブレーキシステム)に利用できる昇圧モードとを適宜切り替えて実行することができるブレーキ液圧制御装置を提供することが可能になる。
また、本発明の第5の態様のブレーキ液圧制御装置は、ブレーキレバー等の操作量に応じた作動液の液圧を発生させるマスタシリンダと、連絡管路を介して供給された作動液の液圧によってブレーキを作動させるホイールシリンダとの間に配設されるブレーキ液圧制御装置において、前記ブレーキ液圧制御装置には、単一のハウジング内に作動液の流路を形成する管路と、単一のモータによって駆動されるプランジャ式の減圧用の液圧ポンプ及び増圧用の液圧ポンプと、作動液の液圧を減圧、増圧及び保持する場合に適宜切り替えて使用される切替え弁、込め弁、弛め弁、高圧吸入弁の4種類の電磁弁と、減圧時に使用するリザーバと、増圧時に使用するストロークシミュレータとが一組のみ設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、単一のハウジング内に作動液の液圧を減圧、増圧及び保持するための液圧回路部品を一組のみ設けているから、液圧回路部品の部品点数の減少によりハウジングの小型・軽量化が図れ、ブレーキ液圧制御装置の配置の自由度が向上する。
また、本発明の第6の態様のように、前記ハウジングは、対向する2面の面積が大きく、残りの4面の面積が小さな偏平な矩形ブロック状の部材で、前記面積が大きなハウジングの2面の一方に前記4種類の電磁弁の一端面が臨むように整列配置されており、前記面積が小さなハウジングの4面のうちの一面に前記リザーバとストロークシミュレータの一端面が臨むように配置されており、前記面積が小さなハウジングの4面のち、前記リザーバとストロークシミュレータの取付け方向と交差する対向する2面に前記減圧用の液圧ポンプと前記増圧用の減圧ポンプの一端面がそれぞれ臨むように配置されていてもよい。
本態様によれば、4種類の電磁弁と、リザーバ及びストロークシミュレータと、減圧用及び増圧用の2基の液圧ポンプとが規則的に整列された状態でハウジングに対して配置されているから、管路の構造が簡単になり、取付け・組立て作業が容易になる。
また、本発明の第7の態様のように、前記液圧用の液圧ポンプを収容する収容穴と前記増圧用の液圧ポンプを収容する収容穴を中心に挟んでその一側方に前記切替え弁と込め弁が、その他側方に前記高圧吸入弁と弛め弁が、それぞれ減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプのプランジャ駆動方向と平行な直線上に配置されていてもよい。
本態様によれば、作動液の流路を形成するためにハウジングに形成する連通穴を減圧用及び増圧用の液圧ポンプを跨いで斜めに形成したり、連通穴の数を余計に増やす必要がなくなる。したがって、コンパクトですっきりとしたレイアウトで連通穴をハウジングに形成できる。また、形が似ている切替え弁と込め弁を上記一側方に配置し、同じく形が似ている高圧吸入弁と弛め弁を上記他側方に配置することでこれら4種類の電磁弁の収まりが良くなり、バランスの良い電磁弁の配置が可能になる。
また、本発明の第8の態様のように、前記減圧用の液圧ポンプを収容する収容穴寄りの位置に前記込め弁と弛め弁が、前記増圧用の液圧ポンプを収容する収容穴寄りの位置に前記切替え弁と高圧吸入弁が、それぞれ減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプのプランジャ駆動方向と交差する直線上に配置されており、前記弛め弁の近傍に前記リザーバが、前記高圧吸入弁の近傍に前記ストロークシミュレータがそれぞれ配置されていてもよい。
本態様によれば、込め弁と弛め弁とを連絡する管路と、切替え弁と高圧吸入弁とを連絡する管路と、弛め弁とリザーバとを連絡する管路と、高圧吸入弁とストロークシミュレータとを連絡する管路とを短く設定できる。したがって、ハウジングに形成する連通穴のレイアウトをよりコンパクトにすっきりさせてハウジングの一層の小型・軽量化を図ることが可能になる。
また、本発明の第9の態様のように。前記4種類の電磁弁の中央には、前記管路内を流れる作動液の液圧を検出する圧力センサが配置されており、該圧力センサの一端面が前記ハウジングの面積が大きな2面の一方に臨むように設けられていてもよい。
本態様によれば、4種類の電磁弁の中央にできるスペースの有効利用を図ることができ、液圧回路部品の効率的で無駄のない配置が可能になる。したがって、ハウジングの更に一層の小型・軽量化が図られるようになり、ブレーキ液圧制御装置の配置の自由度が向上する。
本発明のブレーキ液圧制御装置によれば、ハウジングの小型・軽量化と、液圧回路構造の単純化とを図ることができる。また、前後輪2系統のブレーキ制御システムのセパレート化が可能になり、ブレーキ液圧制御装置の配置の自由度が拡大する。更に、減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプに分けて2基の液圧ポンプを設けたことによって、ABSモード実行時の作動液の流路と昇圧モード実行時の作動液の流路を明確に振り分けることが可能になり、液圧回路部品の配置を管路が短くなる効率の良い配置にすることによってハウジングのより一層の小型・軽量化と液圧回路のより一層整理されたレイアウトが可能になる。
本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置に適用される液圧回路の一例を示す液圧回路図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の検出要素と制御要素の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置のハウジングの管路構成と液圧回路部品の配置構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置のハウジングに対する液圧回路部品の配置構成の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置に適用される図1の液圧回路におけるノーマルモード実行時の作動液の流れを示す液圧回路図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置に適用される図1の液圧回路におけるABSモード実行時の作動液の流れを示す液圧回路図である。 本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置に適用される図1の液圧回路における昇圧モード実行時の作動液の流れを示す液圧回路図である。
本発明のブレーキ液圧制御装置を以下に示す実施の形態を例にとって、図面を参照しつつ説明する。
尚、以下の説明では、最初に図1に示す液圧回路図と図2に示すブロック図とに基づいて本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置に適用される液圧回路の構成とブレーキ液圧制御の概要について説明する。次に、図3に示す斜視図と、図4に示す正面図に基づいて本発明の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置のハウジングの管路構成と液圧回路部品の配置構成について説明する。
続いて、図5乃至図6に示す液圧回路図に基づいてノーマルモード実行時と、ABSモード実行時と、昇圧モード実行時とに分けて、液圧回路部品の作動態様と作動液の流れを説明する。
(1)液圧回路の構成とブレーキ液圧制御の概要(図1及び図2参照)
本発明のブレーキ液圧制御装置1は、ブレーキレバー3等の操作量に応じた作動液Lの液圧を発生させるマスタシリンダ5と、連絡管路7、8を介して供給された作動液Lの液圧によってブレーキ9を作動させるホイールシリンダ11との間に配設されている。
そして、本発明のブレーキ液圧制御装置1には、単一のハウジング13内に作動液Lの液圧を手動及び/又は自動で減圧、増圧及び保持し得る1系統の液圧回路15のみが備えられており、上記1系統の液圧回路15には、単一のモータ31によって駆動される減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bとが備えられている。
また、図1では、前輪17のブレーキ9の液圧制御に適用できる前輪用の液圧回路15が図示されている。
この液圧回路15は、ブレーキレバー3の操作によって、その操作量に対応した制動力を前輪17に直接伝えるノーマルモードと、濡れた路面等の走行時に急ブレーキを掛けた場合等に生ずる前輪17のロックを防止するABSモードと、前輪17に伝える制動力を補填(アシスト)したり、前後輪の制動力が常時、理想的なバランス(例えば7:3)になるように制御する連動ブレーキシステムに利用できる昇圧モードとを適宜切り替えて実行することができるように構成されている。
具体的には、ノーマルモード実行時の作動液Lの流路と、ABSモード実行時の作動液Lの流路と、昇圧モード実行時の作動液Lの流路とが切替え可能な管路19と、ノーマルモード実行時の作動液Lの流路上におけるマスタシリンダ5側の上流位置に配置される切替え弁21と、ノーマルモード実行時の作動液Lの流路上におけるホイールシリンダ11側の下流位置に配置される込め弁(インレットバルブ)23と、ABSモード実行時の作動液Lの流路上におけるホイールシリンダ11側の上流位置に配置される弛め弁(アウトレットバルブ)25と、ABSモード実行時の作動液Lの流路上における弛め弁25の下流位置に配置されるリザーバ(アキュムレータ)27と、ABSモード実行時の作動液Lの流路上におけるリザーバ27の下流位置に設けられる減圧用の液圧ポンプ29Aと、昇圧モード実行時の作動液Lの流路上におけるマスタシリンダ5側の上流位置に配置される高圧吸入弁33と、昇圧モード実行時の作動液Lの流路上における高圧吸入弁33の下流位置に設けられるストロークシミュレータ63と、昇圧モード実行時の作動液Lの流路上におけるストロークシミュレータ63の下流位置に設けられる増圧用の液圧ポンプ29Bと、減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bを駆動する単一のモータ31と、管路19内を流れる作動液Lの圧力を検出する圧力センサ35と、前輪17の速度を検出する速度センサ37と、ブレーキレバー3の操作量と圧力センサ35及び速度センサ37によって検出された情報とに基づいて4種類の弁21、23、25、33の開閉とモータ31の駆動及び停止を制御する電子制御ユニット(ECU)39とを備えることによって、この液圧回路15は基本的に構成されている。
また、本実施の形態では、昇圧モード実行時の作動液Lの流路と、ABSモード実行時の作動液Lの流路が、ノーマルモード実行時の作動液Lに流路を挟んでその左右に振り分けられて配置されている。
管路19は、マスタシリンダ5から延びる連絡管路7の終端に一端が接続され、他端がホイールシリンダ11から延びる連絡管路8の終端に接続されている管路19aと、管路19aの途中から分岐して再び管路19aの途中に合流する一例として図1中、右方に展開されている管路19bと、管路19aの途中から分岐して再び管路19aの途中に合流する一例として図1中、左方に展開されている管路19cとを主要な管路として備えている。
そして、管路19aには、上述した切替え弁21と込め弁23とが図示のように直列に配置されている。管路19bには、上述した弛め弁25とリザーバ27と減圧用の液圧ポンプ29Aとが配置されている。また、管路19cには、上述した高圧吸入弁33とストロークシミュレータ63と増圧用の液圧ポンプ29Bとが配置されている。
また、管路19aには、切替え弁21の上流と下流をつなぐバイパス管19dと、込め弁23の上流と下流をつなぐバイパス管19eが設けられており、バイパス管19dには逆止弁43が、バイパス管19eには逆止弁45がそれぞれ配置されている。
また、管路19bには、弛め弁25と減圧用の液圧ポンプ29Aとの間に分岐管19fが設けられており、該分岐管19fの終端に上述したリザーバ27が設けられている。更に、管路19cには、高圧吸入弁33と増圧用の液圧ポンプ29Bとの間に分岐管19gが設けられており、該分岐管19gの終端に上述したストロークシミュレータ63が設けられている。
また、管路19aには、管路19bとの分岐点47cに分岐管19hが設けられており、該分岐管19hの終端に上述した圧力センサ35が配置されている。
また、減圧用の液圧ポンプ29Aは、開弁圧が大気圧より大きなプランジャタイプのポンプであり、増圧用の液圧ポンプ29Bは、開弁圧が大気圧より小さなサクション式のプランジャタイプのポンプによって構成されている。
そして、これら2基の液圧ポンプ29Aと29Bは、一例として直流モータによって構成されるモータ31を中間に挟んでその左右に配設されており、該モータ31の出力軸に取り付けられている図示しない偏心カムの周面に摺接することによって上記2基の液圧ポンプ29Aと29Bのプランジャ駆動方向Aに沿って交互に所定ストローク移動して所定のポンプ作用を実行できるように構成されている。
また、リザーバ27は、上述した減圧用の液圧ポンプ29Aのポンプ作用の開始を待つことなく、速やかにホイールシリンダ11の液圧を下げるために作動液Lを逃がす一時貯留タンクとしての役割を有している。
また、ストロークシミュレータ63は、上述したCBS(連動ブレーキシステム)が作動してアクティブ増圧が実行されている時にブレーキレバー3を操作すると、その操作が重くなる現象を緩和するために設けられているブレーキレバー3の良好な操作フィーリングを擬似的に再現するための作動液Lの一時貯留チャンバである。
また、4種類の弁21、23、25、33としては、一例として周知の2位置型電磁弁が適用可能である。
この他、切替え弁21の上流位置及び下流位置と、込め弁23の上流位置及び下流位置と、弛め弁25のホイールシリンダ11側の上流位置と、減圧用の液圧ポンプ29Aの弛め弁25側の上流位置と、高圧吸入弁33のマスタシリンダ5側の上流位置と、増圧用の液圧ポンプ29Bのストロークシミュレータ63側の上流位置にはフィルタ65が設けられている。2基の液圧ポンプ29A、29Bの下流位置には作動液Lの吐出量を調整するための絞り67が設けられている。
また、前輪17の近傍には、前輪17の回転数から前輪17の速度変化を検出している速度センサ37が設けられている。該速度センサ37によって得られた前輪17の速度情報と、圧力センサ35によって得られた管路19内の圧力情報と、ブレーキレバー3の操作量とに基づいて、図2に示すように電子制御ユニット(ECU)39は、ノーマルモード、ABSモードあるいは昇圧モードに基づいたブレーキ液圧制御を行って、上述した4種類の弁21、23、25、33の開閉と、モータ31の駆動及び停止を適宜のタイミングで切り替えている。
(2)ハウジングの管路構成と液圧回路部品の配置構成(図3及び図4参照)
ブレーキ液圧制御装置1には、単一のハウジング13内に前述した作動液Lの流路を形成する管路19と、単一のモータ31によって駆動されるプランジャ式の減圧用の液圧ポンプ29A及び増圧用の液圧ポンプ29Bと、作動液Lの液圧を減圧、増圧及び保持する場合に適宜切り替えて使用される切替え弁21、込め弁23、弛め弁25、高圧吸入弁33の4種類の電磁弁と、減圧時に使用するリザーバ27と、増圧時に使用するストロークシミュレータ63とが一組のみ設けられている。
ハウジング13は、対向する2面49a、49bの面積が大きく、残りの4面49c、49d、49e、49fの面積が小さな偏平な矩形ブロック状の部材である。ハウジング13は、一例としてアルミニウム等、軽量で必要な剛性を備えた金属製材料等によって形成されている。
また、ハウジング13には、図3に示すように作動液Lの流路を形成するための連通穴51が形成されている。該連通穴51によって前述した液圧回路15の管路19がハウジング13内に形作られている。
そして、本実施の形態では、図3及び図4に示すように前記面積が大きなハウジング13の2面49a、49bの一方の面49aに対して4種類の電磁弁21、23、25、33の一端面が臨むように整列配置されている。上記面積が小さなハウジング13の4面49c、49d、49e、49fのうちの一面49cに、リザーバ27とストロークシミュレータ63の一端面が臨むように配置されている。
また、上記面積が小さなハウジング13の4面49c、49d、49e、49fのうち、リザーバ27とストロークシミュレータ63の取付け方向Hと交差する対向する2面49fと49dに、減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bの一端面がそれぞれ臨むように配置されている。
また、減圧用の液圧ポンプ29Aを収容する収容穴53Aと、増圧用の液圧ポンプ29Bを収容する収容穴53Bを中心に挟んで、その一側方に切替え弁21と込め弁23が、その他側方に高圧吸入弁33と弛め弁25が、それぞれ減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bのプランジャ駆動方向Aと平行な直線B、C上に配置されている。
また、本実施の形態では、図3及び図4に示すように減圧用の液圧ポンプ29Aを収容する収容穴53A寄りの位置に込め弁23と弛め弁25が、増圧用の液圧ポンプ29Bを収容する収容穴53B寄りの位置に切替え弁21と高圧吸入弁33が、それぞれ減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bのプランジャ駆動方向Aと交差する直線F、G上に配置されている。
また、弛め弁25の近傍位置にリザーバ27が、高圧吸入弁33の近傍位置にストロークシミュレータ63がそれぞれ配置されている。
更に、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、4種類の電磁弁21、23、25、33の中央に、管路19内を流れる作動液Lの液圧を検出する前述した圧力センサ35が配置されており、該圧力センサ35の一端面が上記面積が大きな一方の面49aに臨むように設けられている。
この他、ハウジング13には、前述したマスタシリンダ5から延びる連絡管路7と接続するための流入口55と、前述したホイールシリンダ11から延びる連絡管路8と接続するための流出口57と、前述したリザーバ27を収容する収容室59と、前述したストロークシミュレータ63を収容する収容室60と、ハウジング13を取り付ける場合に使用するネジ孔61等が図3及び図4に示すように適宜設けられている。
(3)各モード実行時の作動液の流れ(図5乃至図7参照)
次に、このようにして構成される本実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1の液圧回路部品の作動態様を、(A)ノーマルモード実行時と、(B)ABSモード実行時と、(C)昇圧モード実行時とに分けて、上記各モードを実行する時の作動液Lの流れにしたがって説明する。
(A)ノーマルモード実行時(図5参照)
ノーマルモードを実行する通常時は、管路19aに配置されている切替え弁21と、込め弁23とが開状態となっている。一方、管路19bに配置されている弛め弁25と、管路19cに配置されている高圧吸入弁33とが、閉状態になっている。したがって、ドライバーがブレーキレバー3を操作すると、その操作量に応じた作動液Lの液圧が連絡管路7から管路19aにかかるようになり、切替え弁21と込め弁23を通り、更に連絡管路8を経由してホイールシリンダ11に達し、ブレーキレバー3の操作量に対応した制動力がブレーキ9によって前輪17にかかるようになる。
(B)ABSモード実行時(図6参照)
濡れた路面等の走行時に速度センサ37によって前輪17のロックが確認されると、込め弁23を閉状態にしてマスタシリンダ5からの作動液Lの供給を停止する。また、ホイールシリンダ11にかかっていた作動液Lの液圧は分岐点47cから管路19bに流れ、開状態に移行する弛め弁25を通ってリザーバ27に一時貯留される。
その後、モータ31が起動して減圧用の液圧ポンプ29Aを作動させると、ホイールシリンダ11内の作動液Lとリザーバ27に一時貯留されていた作動液Lは、減圧用の液圧ポンプ29Aに至り、合流点47bから再び管路19a内に流入し、開状態の切替え弁21を通って連絡管路7からマスタシリンダ5に至る。
尚、ホイールシリンダ11にかかっていた作動液Lの液圧が下がると、前輪17のロックが解除され、前輪17は再び回転を開始する。速度センサ37は前輪17の速度を再度計測し、これに基づいて、込め弁23と弛め弁25との閉鎖を維持してホイールシリンダ11に加わる作動液Lの液圧を保持したり、込め弁23を再び開いてマスタシリンダ5からの作動液Lの液圧をホイールシリンダ11に加えてブレーキ9によってかかる前輪17に対する制動力を強くする。
以下、同様の操作を数ミリ秒単位で断続的に繰り返し行い、車体の姿勢の安定性と操舵性を確保しながら走行停止状態へと移行して行く。
(C)昇圧モード実行時(図7参照)
ブレーキレバー3の操作に基づく上記ノーマルモードでの前輪17の制動力が不十分であると判断された場合(ブレーキアシストが必要な場合)や連動ブレーキシステムが作動して前後輪の制動力を理想配分にするためのアクティブ増圧が行われる場合には、閉状態であった高圧吸入弁33を開状態に切り替え、モータ31を起動して増圧用の液圧ポンプ29Bを駆動する。
これにより、マスタシリンダ5から供給され、分岐点47aから管路19cに流入した作動液Lが高圧吸入弁33を通って合流点47bから管路19aに流入する。
更に、作動液Lは開状態の込め弁23を通って連絡管路8を経由してホイールシリンダ11に達し、ブレーキレバー3の操作量に対応した制御力を補填するブレーキアシストとして作用したり、アクティブ増圧による制動力を前輪17にかけるようになる。
尚、アクティブ増圧実行時にブレーキレバー3を操作した時には、切替え弁21を閉状態にして連絡管路7から直接、管路19a内に流れ込む作動液Lを規制し、管路19cから合流点47bで管路19aに流れ込む流路のみを使用してホイールシリンダ11に作動液Lを供給するようにする。
また、アクティブ増圧実行時にブレーキレバー3を操作すると、前述したストロークシミュレータ63が作動液Lが空の収縮状態から作動液Lが貯留可能な拡張状態に移行するため、アクティブ増圧実行時でもブレーキレバー3の良好な操作フィーリングが得られるように構成されている。
そして、このようにして構成される本実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置1によれば、1チャンネルの液圧回路15のみを備えたハウジング13とすることによって、ハウジング13の小型・軽量化と構造の単純化が図れ、ハウジング13の配置の自由度を向上させることが可能になる。
また、減圧用と増圧用とで液圧ポンプ29A、29Bを2基配設し、これらを重複の少ない異なる流路に配置することによって、種々のモードに対応できる液圧回路15の多機能化と、管路19の構造及び液圧回路15の一層の単純化とが図れ、制御する液圧回路部品の減少によってブレーキ制御を容易にし得るブレーキ液圧制御装置1を提供することが可能になる。
以上が本発明の基本的な実施の形態であるが、本発明のブレーキ液圧制御装置1は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略、あるいは当業者において周知、慣用の技術を追加することが可能である。
例えば、前述した構成のブレーキ液圧制御装置1を後輪用のブレーキ液圧制御システムに適用することが可能である。そして、この場合には、ブレーキレバー3に代えてブレーキペダルが適用でき、液圧回路15中に発進・加速時の後輪の空転を防止するTCS(トラクションコントロールシステム)としての機能を付加することが可能である。
また、前述した管路19bと管路19cの配置を逆にして、管路19aの図1中、左方にABSモード実行時の作動液Lの流路となる管路19bを配設し、管路19aの図1中、右方に昇圧モード実行時の作動液Lの流路となる管路19cを配設するようにすることも可能である。
また、前述した切替え弁21と込め弁23の配置と、前述した弛め弁25と高圧吸入弁33の配置は、減圧用の液圧ポンプ29A及び増圧用の液圧ポンプ29Bのプランジャ駆動方向Aと完全に平行な直線B、C上に設定する他、ハウジング13の小型化と管路19の複雑化を招かない範囲で幾分傾けたり、上記直線B、Cから幾分ずらした位置に設定することが可能である。
同様に、前述した込め弁23と弛め弁25の配置と、前述した切替え弁21と高圧吸入弁33の配置は、減圧用の液圧ポンプ29A及び増圧用の液圧ポンプ29Bのプランジャ駆動方向Aと直交する直線F、G上に設定する他、ハウジング13の小型化と管路19の複雑化を招かない範囲で幾分傾けたり、上記直線F、Gから幾分ずらした位置に設定することが可能である。
また、前述した切替え弁21と込め弁23の配置と、前述した弛め弁25と高圧吸入弁33の配置を図4中、上下に入れ替えて図4中の上方に弛め弁25と高圧吸入弁33を配置し、図4中の下方に切替え弁21と込め弁23を配置することが可能である。
また、このような弁の配置を採用した場合には、リザーバ27とストロークシミュレータ63の配置と、流入口55と流出口57の配置も逆にして、ハウジング13の図4中の上面49e側にリザーバ27とストロークシミュレータ63を配置し、ハウジング13の図4中の下面49c側に流入口55と流出口57を配置することが可能である。
同様に、前述した込め弁23と弛め弁25の配置と、前述した切替え弁21と高圧吸収弁33の配置を図4中の左右で入れ替えて図4中の左方に切替え弁21と高圧吸収弁33を配置し、図4中の右方に込め弁23と弛め弁25を配置するようにすることも可能である。
また、このような弁の配置を採用した場合には、減圧用の液圧ポンプ29Aと増圧用の液圧ポンプ29Bの配置も逆にして、図4中の左側面49f側に増圧用の液圧ポンプ29Bを配置し、図4中の右側面49d側に減圧用の液圧ポンプ29Aを配置することが可能である。
更に、この場合には、リザーバ27とストロークシミュレータ63の配置を図4中の左右で入れ替えて左方にストロークシミュレータ63を配置し、右方にリザーバ27を配置することが可能であり、同じく流入口55と流出口57の配置を図4中の左右で入れ替えて左方に流入口55を配置し、右方に流出口57を配置することが可能である。
この他、前述した実施の形態において高圧吸入弁33と増圧用の液圧ポンプ29Bとの間の管路19c上に設けたストロークシミュレータ63を、マスタシリンダ5と切替え弁21との間の管路19a上に設けることが可能であり、他の構成によってCBS(連動ブレーキシステム)作動時のブレーキレバー3の操作フィーリングの改善が図られる場合には、当該ストロークシミュレータ63を省略することも可能である。
本発明のブレーキ液圧制御装置は、自動二輪車の生産現場やその使用分野等で利用でき、特にハウジングの小型・軽量化と構造の単純化を図り、前後輪2系統のブレーキ制御システムのセパレート化を達成してブレーキ液圧制御装置の配置の自由度を拡大したい場合や、整理されたレイアウトの液圧回路や液圧回路部品のバランスのとれた配置構造を採用して管路構造の一層の単純化を図りたい場合に利用可能性を有する。
1 ブレーキ液圧制御装置
3 ブレーキレバー
5 マスタシリンダ
7 連絡管路
8 連絡管路
9 ブレーキ
11 ホイールシリンダ
13 ハウジング
15 液圧回路
17 前輪
19 管路
21 切替え弁
23 込め弁(インレットバルブ)
25 弛め弁(アウトレットバルブ)
27 リザーバ(アキュムレータ)
29A (減圧用の)液圧ポンプ
29B (増圧用の)液圧ポンプ
31 モータ
33 高圧吸入弁
35 圧力センサ
37 速度センサ
39 電子制御ユニット(ECU)
43 逆止弁(チェックバルブ)
45 逆止弁(チェックバルブ)
47 分岐点(合流点)
49 面
51 連通穴
53 収容穴
55 流入口
57 流出口
59 収容室
60 収容室
61 ネジ孔
63 ストロークシミュレータ
65 フィルタ
67 絞り
L 作動液
A プランジャ駆動方向
B 直線
C 直線
F 直線
G 直線
H 取付け方向

Claims (9)

  1. 車輪に加えられるブレーキ圧力を制御するためのブレーキ液圧制御装置であって、
    前記ブレーキ液圧制御装置は、ブレーキレバー等の操作量に応じた作動液の液圧を発生させるマスタシリンダと、連絡管路を介して供給された作動液の液圧によってブレーキを作動させるホイールシリンダとの間に配設でき、
    前記ブレーキ液圧制御装置は、
    単一のハウジングと、
    該単一のハウジング内に設けられた1系統の液圧回路とを備えており、
    前記1系統の液圧回路は、
    作動液の液圧を手動及び/又は自動で減圧、増圧及び保持し得る減圧用の液圧ポンプ及び増圧用の液圧ポンプと、
    前記減圧用の液圧ポンプ及び前記増圧用の液圧ポンプを駆動する単一のモータとを有するブレーキ液圧制御装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記1系統の液圧回路には、ノーマルモード実行時の作動液の流路と、前記減圧用の液圧ポンプが配置されたABSモード実行時の作動液の流路と、前記増圧用の液圧ポンプが配置された昇圧モード実行時の作動液の流路とが設けられており、
    前記昇圧モード実行時の作動液の流路と前記ABSモード実行時の作動液の流路は、前記ノーマルモード実行時の作動液の流路を挟んでその左右に振り分けられて配置されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  3. 請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記減圧用の液圧ポンプは、開弁圧が大気圧より大きなプランジャタイプのポンプであり、前記増圧用の液圧ポンプは、開弁圧が大気圧より小さなサクション式のプランジャタイプのポンプによって構成されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  4. 請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記1系統の液圧回路は、ノーマルモード実行時の作動液の流路と、ABSモード実行時の作動液の流路と、昇圧モード実行時の作動液の流路とが切替え可能な管路と、
    前記ノーマルモード実行時の作動液の流路上におけるマスタシリンダ側の上流位置に配置される切替え弁と、
    前記ノーマルモード実行時の作動液の流路上におけるホイールシリンダ側の下流位置に配置される込め弁と、
    前記ABSモード実行時の作動液の流路上におけるホイールシリンダ側の上流位置に配置される弛め弁と、
    前記ABSモード実行時の作動液の流路上における前記弛め弁の下流位置に配置されるリザーバと、
    前記ABSモード実行時の作動液の流路上における前記リザーバの下流位置に設けられる減圧用の液圧ポンプと、
    前記昇圧モード実行時の作動液の流路上におけるマスタシリンダ側の上流位置に配置される高圧吸入弁と、
    前記昇圧モード実行時の作動液の流路上における前記高圧吸入弁の下流位置に設けられる増圧用の液圧ポンプと、
    前記減圧用の液圧ポンプと前記増圧用の液圧ポンプを駆動する単一のモータと、
    前記ブレーキレバー等の操作量と前記管路内を流れる作動液の圧力及び車輪速度の変化とに基づいて前記4種類の弁の開閉とモータの駆動及び停止を制御する電子制御ユニットと、を備えていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  5. 車輪に加えられるブレーキ圧力を制御するためのブレーキ液圧制御装置であって、
    ブレーキレバー等の操作量に応じた作動液の液圧を発生させるマスタシリンダと、連絡管路を介して供給された作動液の液圧によってブレーキを作動させるホイールシリンダとの間に配設でき、
    前記ブレーキ液圧制御装置は、単一のハウジングを備え、該単一のハウジング内には、作動液の流路を形成する管路と、単一のモータによって駆動されるプランジャ式の減圧用の液圧ポンプ及び増圧用の液圧ポンプと、作動液の液圧を減圧、増圧及び保持する場合に適宜切り替えて使用される切替え弁、込め弁、弛め弁、高圧吸入弁の4種類の電磁弁と、減圧時に使用するリザーバと、増圧時に使用するストロークシミュレータとが一組のみ設けられていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  6. 請求項5に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記ハウジングは、対向する2面の面積が大きく、残りの4面の面積が小さな偏平な矩形ブロック状の部材で、前記面積が大きなハウジングの2面の一方に前記4種類の電磁弁の一端面が臨むように整列配置されており、
    前記面積が小さなハウジングの4面のうちの一面に前記リザーバとストロークシミュレータの一端面が臨むように配置されており、
    前記面積が小さなハウジングの4面のち、前記リザーバとストロークシミュレータの取付け方向と交差する対向する2面に前記減圧用の液圧ポンプと前記増圧用の減圧ポンプの一端面がそれぞれ臨むように配置されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  7. 請求項5に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記液圧用の液圧ポンプを収容する収容穴と前記増圧用の液圧ポンプを収容する収容穴を中心に挟んでその一側方に前記切替え弁と込め弁が、その他側方に前記高圧吸入弁と弛め弁が、それぞれ減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプのプランジャ駆動方向と平行な直線上に配置されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  8. 請求項5に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記減圧用の液圧ポンプを収容する収容穴寄りの位置に前記込め弁と弛め弁が、前記増圧用の液圧ポンプを収容する収容穴寄りの位置に前記切替え弁と高圧吸入弁が、それぞれ減圧用の液圧ポンプと増圧用の液圧ポンプのプランジャ駆動方向と交差する直線上に配置されており、
    前記弛め弁の近傍に前記リザーバが、前記高圧吸入弁の近傍に前記ストロークシミュレータがそれぞれ配置されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  9. 請求項5に記載のブレーキ液圧制御装置において、
    前記4種類の電磁弁の中央には、前記管路内を流れる作動液の液圧を検出する圧力センサが配置されており、該圧力センサの一端面が前記ハウジングの面積が大きな2面の一方に臨むように設けられていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
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