JP2013244402A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】非常に柔らかい、非常に硬い、及び/又は、非常に厚い縫製品に関連する好ましくない境界条件でさえも信頼できる縫製品送りが供されるようにミシンを改良すること。
【解決手段】縫い針を保持するための針棒と、針板と縫製品用の支持板、前記針板の縫目形成領域内に前記縫製品を送るための少なくとも一つの送り歯とを有し、少なくとも一つの送り歯の運動曲線(53;56)が、送り開始点(54)と送り終了点(55)との間の平坦な送り経路(PUT;POT)内を、前記送り歯の極値距離(UT;OT)と前記針板間の距離偏差が20%を越えないで、前記針板と平行に進行し、前記平坦な送り経路(PUT;POT)が、送り方向(12)に沿った送り開始点(54)と送り終了点(55)間の距離(TSE)の少なくとも40%となるように構成された、送り歯駆動装置を備えた、ミシンによって解決される。
【選択図】図5

Description

本発明はミシンに関連する。
ドイツの特許文献1の内容はここに参照することによって含まれている。
ミシンは、従来の多種多様な一般的使用と、例えば特許文献2からも知られている。ミシン用の送り歯機構は特許文献3から公知である。別の送り歯機構を備えたミシンは、特許文献4及び特許文献5から公知である。特許文献6は、針棒振動フレームを備えたミシンを記載している。
DE 10 2012 208 907.1 EP 2 330 241 A1 US 763,625 US 2,065,885 US 2,442,647 DE 37 24 004 A1
本発明の課題は、例えば非常に柔らかい、非常に硬い、及び/又は、非常に厚い縫製品の場合に、当該縫製品に関連する好ましくない境界条件でさえも、信頼できる縫製品送りが供されるようにミシンを改良することである。
この課題は、本発明にしたがい、請求項1に開示した特徴構成を有するミシンによって解決される。
本発明によると、送り信頼性及び再現性の増加は、少なくとも一つの送り歯の運動曲線の形状に影響を与えることによって達成可能であることが認められた。平坦な送り経路に沿って、送り歯は針板からの距離を変えない、又は、わずかだけ変えるので、一定の送り力が送り歯から縫製品に伝達されうる。針板からの送り歯の極値距離に対する距離のバラつき(距離偏差)は15%を越えてはならないか、又は、平坦な送り経路に渡って10%を越えてはならない。平坦な送り経路は、送り方向に沿った送り開始点と送り終了点間の距離の少なくとも50%、少なくとも60%、又は、少なくとも65%であってもよい。送り方向を含む垂直断面を見ると、送り開始点と送り終了点間の送り歯運動曲線の理想的な長方形コースに対する前記少なくとも一つの送り歯の運動曲線の近似が生じる。この種類の送り歯駆動装置を備えたミシンは、特に、3mmよりも大きな、5mmよりも大きな、10mm、又は、20mmよりも大きな材料厚み用に構成される。その際の、本発明にしたがう送り歯駆動装置の利点は、平坦な送り経路に渡る小さな相対距離偏差(バラつき)が、小さな絶対偏差を依然として伴うので、厚い材料においてすら、一定の送り力が保証されるというのが特に良く目立ってくる。開示の利点は、非常に薄い、ならびに、非常に硬い縫製品においても表面化する。送り開始点と送り終了点との間の距離を予め設定するための調整ギア(調整歯車)は、送り長さの調節を、したがって、例えば、ミシンの縫目長さ調節を可能にする。したがってこの種類の調整ギアは、縫目調整駆動装置でありうる。特に、前記距離が連続的に変化可能となるように予め設定されうる。送り方向が、前記調整ギアを用いることによっても予め設定されうるので、前方方向と逆方向との間における送り方向の反転が、例えば、前記調整ギアによって可能となる。偏心カム(eccentrics)の少なくとも一つは、送り歯運動曲線が駆動棒回転によって誘導されるようにする。これによって、操作信頼性のある又は遊びの無い送り歯運動が確保されうる。ミシンのアームシャフト(上軸)が、駆動軸として用いられてもよい。送り歯運動曲線を予め設定するためには、二つの偏心カムが特に適切であると証明された。それは、次に送り長さ指定から上下送り指定を切り離し可能にする、換言すると、送り開始点と送り終了点との間の、距離の指定を可能にする。縫製品用支持板が水平に配置されてもよい。ミシンがアームシャフトを有するならば、針棒軸はアームシャフト軸と垂直に延びることが可能である。
本発明にしたがうと、請求項2に記載の少なくとも一つの三角形偏心カムは、平坦な送り経路に伴って運動曲線を予め設定することに特に適切であることが証明された。その代わりとして、又は、それに加えて、平坦な送り経路に伴う運動曲線を、対応する送り歯駆動装置のレバー設計又は連結(リンク:link)設計によって実現することも可能である。三角形偏心カムの三角形偏心カム要素は球面三角形に形成可能である。三角形遠心カム要素のコーナ角の構成に応じて、より大きな丸みのあるコーナの場合には、三角形偏心カムによって回転運動から導出された上下運動(昇降運動)の加速特性のより小さなズレが、円形偏心カムの特性から作り出され、より鋭角に構成されたコーナの場合には、より大きな加速が、運動方向の変更における上下運動中に作り出される。三角形偏心カム要素のコーナ設計により、上下運動の運動プロファイルが、したがって細かく予め設定することが可能であり、一方では運動設計要求に応えることができ、他方では許容加速制限値に応えることができる。ノイズ要求及び注油要求への対応も可能である。前記三角形偏心カムは、前記三角形偏心カム要素に対して偏心的に配置された四面対面要素を有しても良く、当該四面対面要素面上に、前記三角形偏心カム要素が進行する。前記四面対面要素の四面ジャケット内壁は、球面四角形の形に設計可能である。基本的に三角形偏心カムは、円形偏心カム面及びそれと偏心的な円形対面要素を有する円形偏心カムと置き換えて取付可能に設計してもよい。特に、三角形偏心カムと円形偏心カムの両者を同一の駆動軸上に予め取り付けることが可能であり、特に、関連した結合棒によって、偏心カムが作用する関連したレバー棒に用途に応じて交互に結合することが可能である。
両偏心カム、換言すると、一方では送り歯駆動装置の調整ギアに作用する偏心カム、他方では上下送り駆動装置に作用する偏心カムは、三角形偏心カムとして構成可能である。二つの三角形偏心カム要素のコーナ角の構成により、少なくとも一つの送り歯の運動曲線の精密な形状が、対応する自由度の数によって影響されうる、その結果、一方では針板に対する送り歯の極値距離の距離偏差と、他方では送り方向に沿った送り開始点と送り終了点の間の全距離の平坦な送り経路部分とを特定の値に一致することが可能である。送り歯運動曲線の所与のコースはその際、ミシンのアームシャフトの出来るだけ速い回転スピードによって達成されうる。逆に、所与の回転スピードで、例えば、最適な小さい距離偏差又は最適な長い平坦送り経路を備えた、運動曲線の最適形状が達成されうる。代わりに、二つの偏心カムのうち一つを三角形偏心カムとして、且つ、二つの偏心カムのうちのもう一つを円形偏心カムとして構成することが可能である。送り歯作動中に、且つ、上下送り作動中に、夫々円形偏心カムが用いられる場合には、楕円形作動曲線が結果として得られるかもしれない。前記送り作動によって確保している縫目長さと、前記上下送り作動によって予め設定された昇降(リフト)が同一量である場合には、前記作動曲線は円に近づく。縫目長さが増加するほど、より細長い楕円が生じる。円形偏心カムの使用は、特に、当該偏心カムと協働する駆動軸の高い回転スピードを可能にする。垂直方向に長方形に、又は、垂直方向に四角く進行し得る送り歯の運動曲線が、少なくとも一つの又は二つの三角形偏心カムを用いることによって次に作り出される。
縫製品の針送りが、請求項3に記載の送り歯駆動装置の構成によって可能となる。
請求項4及び5に記載の送り歯設計は変形であって、縫製品の送り用に設けた。これら変形は、互いに組み合わせても、針送りと組み合わせても実施可能である。複数の下部送り材料供給装置、及び/又は、上部送り足も縫製品の送り用に用いられうる。
請求項6に記載の上部送り足の昇降は、厚い、及び/又は、柔らかい縫製品の場合でさえも信頼できる送りを可能にする。前記昇降は、10mmよりも大きく、例えば12mmであってもよい。
駆動軸の回転運動を、被動要素(driven component)の昇降運動に変換するための、偏向ギア(deflection gear)アッセンブリ、つまり、
− 前記駆動軸又は被動要素に回転不能に結合され、且つ、三角形偏心カム要素を備えた、三角形偏心カムと、
− 前記被動要素又は駆動軸に固定結合された、四面対面要素と、を備え、
− 前記駆動軸は、前記三角形偏心カム要素ならびに前記四面対面要素について偏心に配置され、且つ、
− 前記三角形偏心カム要素のジャケット壁は、前記四面対面要素の四面ジャケット壁上に進行する、
偏向ギアアッセンブリの利点は、三角形偏心カムと四面対面要素とについて先に既に記載したものと同じである。前記偏向ギアアッセンブリは、前記被動要素によって運動要素を駆動するために用いられてもよい。前記運動要素は、特に、ミシンの構成部品であり、例えば、少なくとも一つの送り歯又はルーパーであって、特にバレルシャトルルーパー(barrel shuttle looper)であってもよい。前記偏向ギアアッセンブリは、ここではこの種類の運動要素用全駆動装置の一部分であっても良く、別の駆動要素、例えば、レバー、ギアホイール、又は、歯付きベルトによって補われうる。前記偏向ギアアッセンブリによってその回転運動が変換される駆動軸は、ミシンのアームシャフト、又は、下軸であってもよい。互いに上下に進行するジャケット壁は、三角形偏心カム要素の外側ジャケット壁と、四面対面要素の内側四面ジャケット壁であってもよい。基本的に、駆動軸が四面要素に結合され、且つ、四面要素の外側ジャケット壁が三角形偏心カム対面要素の内側ジャケット壁上を進行する、逆の構成も考えられうる。
被動要素、又は、それに機械的に結合された運動要素の運動曲線が、運動開始点と運動終了点との間の平坦な送り経路内を、基準要素に対して20%を越えない、運動要素極値距離の距離偏差でもって、この基準要素と平行に進行し、その際、当該運動曲線に関して、当該平坦な送り経路が運動要素の主運動方向に沿った運動開始点と運動終了点間の距離の少なくとも40%であるように更に構成された、この種類の偏向ギアアッセンブリの利点は、請求項1に記載の送り歯駆動装置用の運動曲線について既に先に記載した利点と同じである。
先に述べた請求項の特徴構成の所望とされるあらゆる組み合わせを用いてもよい。
本発明の実施形態を、図面を用いて以下により詳細に記載する。
ミシンの透視図であって、特にミシンの内部の詳細を露呈する図である。 ミシンの透視図であって、特にミシンの内部の詳細を露呈する図である。 図2と同様の方向から見たミシンの送り歯駆動装置の詳細図である。 送り歯駆動装置の三角形偏心カムの分解部品配列図である。 送り方向を含む垂直断面で見た、ミシン作動中の、縫い針(カットアウト方向)の運動曲線、上部送り足、及び、下部送り材料供給装置の形態の送り歯の運動曲線を表す図である。 三角形偏心カムの代わりに用いられうる円形偏心カムの別の分解部品配列図である。
ミシン1は、上部アーム2、垂直スタンド3、及び、ベースプレート4の形の下部ハウジングを有している。アームシャフト(上軸)5は前記アーム2内に回転可能に装着されている。前記ミシン1は、非常に強い縫製品、例えば、皮革、重い材料、又は、パネルの形をしたプラスチック材料を縫うための機械として設計される。
前記アームシャフト5と、したがってミシン1の重要なミシン掛け要素とは、詳細に図示していない駆動モータ6によって駆動される。後者は、前記アーム2内の、又は、アーム延長部内のアームシャフト5の直接駆動装置として取り付けられる得るか、又は、特にベルト駆動装置によってアームシャフト5を駆動でき、例えば、ベースプレート4下方に配置可能である。針棒9は、アームシャフト5によって、及び、クランクディスク8を備えたクランク駆動装置7の形をした駆動機構によって上下垂直方向に駆動可能である。針棒9は図示していない縫い針を支持している。
針板11が、針棒9の下方、且つ、ベースプレート4の上部支持板10内に配置され、前記支持板10にネジ止めされる。針板11は、縫い方向12に沿って細長く進行し、且つ、材料送り装置部分14を備えた材料送り装置13の形態で縫製品の下部送りに用いられる送り歯の通路として用いられる、材料送り装置開口部(詳細には示していない)を備えている。前記材料送り装置部分14は、針の通路としてステッチ孔15を有している。前記材料送り装置13は運動要素の一例であって、以下により詳細に記載する偏向ギアアッセンブリによって駆動されるようにして動かされる。縫い方向12は、この運動要素の運動方向である。
縫製品は、縫製工程中に押え(押え足)15aによって上方から保持される。縫製品を縫い方向12に送るために、上部送り足15bがさらに用いられる。
前記材料送り装置部分14と、前記上部送り足と、及び、自身で縫製品中に入り込む針とが、縫製工程中に縫製品を前進させるのに用いられる。このために針棒9は、ミシン1のフレームに対し、アームシャフト5と平行に進行する旋回軸によって旋回接続部17の周りを旋回可能である針棒フレーム16内に装着される。
図示していないルーパーアッセンブリが、ベースプレート4内の針板11下方に配置される。図示していない前記ルーパーのルーパー先端は、ステッチ形成用針の動きと同期して協働し、図示していない上糸のループ(輪)が前記針の動きによって形成されて、当該ループに前記ルーパー先端が係合する。
図1及び2中のベースプレート4の領域内に見える、ステッチ調整ギア19を備えた送り歯駆動装置18が、材料送り装置部分14を備えた材料送り装置13を駆動するために用いられる。アームシャフト5から誘導された、送り歯駆動装置18の駆動運動が生じる。
図3はステッチ調整ギア19の詳細を表している。前記ステッチ調整ギア19は、特に、送り歯の送り長さ、つまり、下部材料送り装置13の送り長さを予め設定するための、調整ギアである。
アームシャフト5に軸方向に隣接して結合された二つの偏心カム20、21と、当該アームシャフトは協働する。例えば図2の左に示され、且つ、三角形偏心カムとして構成された偏心カム20は、材料送り装置13によってもたらされた下部送りの送り長さを駆動するために、換言すれば、ステッチ長の駆動のために用いられる。図2の右に示され、且つ、円形偏心カムとして構成された二番目の偏心カム21は、針板11の水平面に対し垂直な材料送り装置13の送り運動を駆動するために、換言すれば、送り歯上下駆動(昇降駆動)のために用いられる。前記偏心カム21は、三角形偏心カムとしても構成可能である。逆に、前記偏心カム20を円形偏心カムとして構成することも可能である。
三角形偏心カム20は、結合棒として構成された出力側偏心カムレバー22と共に、分解部品配列図で図4中に表している。前記三角形偏心カム20は、内側に進行し、且つ、無頭ネジ24によってアームシャフト5上に回転不能に取り付けられた、三角形偏心カム要素23を備えている。この場合のアームシャフト5は、前記三角形偏心カム要素23のアームシャフト通し穴25を通り抜ける。アームシャフト通し穴25と平行して、三角形偏心カム要素23は平衡孔26を有している。三角形偏心カム要素23のジャケット壁27は、球面三角形の形に構成され、且つ、前記三角形偏心カム20の中央長手方向軸28の周りで三回回転対称である。この長手方向軸28は、アームシャフト5の回転軸29から偏心距離Eだけ離れている。
三角形偏心カム要素23のジャケット壁27は、前記三角形偏心カム20の四面対面要素30面上を進行する。前記対面要素30は、球面四角形の形に設計された、内側四面ジャケット壁31を有している。三角形偏心カム20の要素23、30のジャケット壁27、31の寸法は、三角形偏心カム要素23が、前記四面対面要素30内を遊びが無い状態で滑って回転できるように、互いに調和している。
前記四面対面要素30は、結合棒22のアイ部分(eye portion)33にボルト32によって回転不能に結合される。三角形偏心カム20は、三角形偏心カム要素23にネジ35でネジ固定されたカバー34によって、軸方向に共に保持される。
前記偏心カムレバー22、換言すれば、結合棒は、継手軸36を有する第1シャックル継手によって、ギアシャックルとも呼ばれる、ステッチ調整ギア19の二つの内側ギアレバー37に結合される。
前記二つの内側ギアレバー37は、前記第1シャックル継手36とは反対側の端部によって、送り歯軸39を取り囲むスリーブの形をしたクランプレバー38に固定結合される。振動軸として構成された送り歯軸39は、偏向レバー機構40によって、材料送り装置13用送り歯キャリヤ41に結合される。材料送り装置13の送り運動は、縫い方向12に沿って振動送り歯軸39によって駆動される。
縫い方向12に沿った、材料送り装置13のこの送り運動の長さ、換言すると、送り又はステッチ長さは、ギア調整フレーム42によって予め設定することが可能である。後者は、伝動レバー42aによって、ステッチ調整軸42bの周りを旋回可能(枢転可能)な、ギアシャックルフレーム43に結合される。ステッチ調整軸42bに対するギアシャックルフレーム43の旋回角は、前記材料送り装置13の送り歯長さの程度である。前記ギアシャックルフレーム43は、リンクとも呼ばれる。ギアシャックルフレーム43の旋回位置は、ギア調整フレーム42の手動作動によって予め設定される。代わりに、前記ギア調整フレーム42は、特にミシン1の中央制御機構によって制御されて実行できるように駆動されるようにして、作動してもよい。例えば、正送り(forward stitch)のステッチ長さを手動で予め設定することが可能であり、当該手動で予め選択した正送り長さは、中央制御機構によって検出され、且つ、次に自動的に同一ステッチ長さを有する逆送りが、ギア調整フレーム42の被動調整によって予め設定され、それに呼応して、ギアシャックルフレーム43が「正送り長さA」位置から「逆送り長さ−A」位置に設定される。
前記ギア調整フレーム42によって予め設定されたギアシャックルフレーム43の旋回位置に応じて、振動方向は、この旋回位置と確実に関連され、且つ、この旋回位置に関連付けされている送り歯軸39の振動運動の振動幅が作り出される。したがってギア調整フレーム42によって、このようにして、材料送り装置13による送り長さと、送り方向、換言すると、図2の矢印12によって与えられる縫い方向に又はこれとは逆方向、の両方を予め設定することが可能である。ステッチ調整ギア19の操作モードについての更なる詳細は、この程度まで参照される特許文献2から判断されうる。
前記クランプレバー38を備えた針棒送り軸46は、別のレバー機構44によって結合棒45に結合される。このようにして、前記ステッチ調整ギア19によって調整された送り振動運動も、前記レバー機構44によって設定された伝動比で前記針棒送り軸46に伝動されるので、後者も、予め設定された振動方向と振動幅で、その長手方向軸の周りを振動する。
この振動は、別のレバー機構47によって、前記旋回駆動装置17を取り囲む針棒フレーム16に伝動されて、その振動を駆動する。針送りの送り方向と送り長さも、このようにして、前記ステッチ調整ギア19によって予め設定されうる。
アームシャフト5の回転運動は、さらに偏心カム21、つまり、垂直方向昇降偏心カムによって、結合棒としても構成された別の偏心カムレバー48の昇降運動に変換される。この昇降運動は、振動送り歯昇降軸49と更に偏向レバー機構50とによって、針板11の水平面に垂直な、材料送り装置13の昇降運動に変換される。要素48から50は、前記針板11に垂直な、下部材料送り装置13の送り歯昇降を予め設定するための、送り歯昇降駆動装置である。
図5は、針(カットアウト方向)、上部送り歯足及び材料送り装置13の運動曲線を図に表している。縫い方向12は、この図の左へ水平(図5のカルテシアンxyz-座標系のy方向)に進行する。当該図の垂直軸は、針板面51に垂直に進行する。
針(運動曲線52)と、下部材料送り装置13(運動曲線53)とは、一方では送り開始点又は運動開始点54で、他方では送り終了点又は運動終了点55で針板面51を通過する。前記縫い方向12に沿った送り開始点54と送り終了点55との間の距離は、図5中TSEで表示している。前記距離TSEは、ミシン1の各用途に応じた量を有しており、6mm、9mm、12mm、16mm、又は、他にもっと大きくてもよい。前記縫い方向12に沿った最大達成可能な送り長さは、それに応じて大きくなる。
針棒9の運動曲線は、針運動曲線52と同じである。
針板面51上方の、換言すると、針板11の水平面上方の、材料送り装置運動曲線53の最大距離は、図5中UTで表示している。針板11はしたがって、材料送り装置13の距離を決定するための基準要素である。前記針板面51からの上部送り足の最小距離は、図5中OTで表示している。
下部材料送り装置13の運動曲線53は、縫い方向12に沿って平坦な送り経路PUT内を進行し、当該平坦な送り経路は、送り開始点54と送り終了点55との間に存在し、針板11に対し、20%を越えない材料送り装置13の極値距離UTの距離偏差でもって、前記針板11と平行である。これは、ほんの10%という極値距離UTのいっそう厳しい偏差を用いて図5中に示されている。距離0.9UTを図5中に図示している。平坦な送り経路PUTに沿って、材料送り装置13は、針板面51に対して常に少なくとも0.9UTである距離を有している。
前記材料送り装置運動曲線53中の材料送り装置13の平坦な送り経路PUTは、送り開始点54と送り終了点55間距離TSEの長さの概ね半分である。よって、材料送り装置13はこれら極値54、55間を、全送り経路の広い範囲に沿って、つまり、平坦な送り経路PUTに沿って、針板11から殆んど同一の距離で進行するので、前記材料送り装置13は、前記平坦な送り経路PUTに沿って、殆んど一定の力比で縫製品を送る。
上部送り足の運動曲線56は同等に進行する。極値距離OTとは別に、図5は距離1.1OTも表している。上部送り足は、送り開始点54と送り終了点55間を平坦な送り経路POTに沿って、最大で10%の極値距離OTの偏差でもって、針板11と平行に進行する。前記平坦な送り経路POTは、送り開始点54と送り終了点55間の距離TSEの約2/3である。縫製品を送る際の一定の送り及び力比は、前記平坦な送り経路POTに沿った前記上部送り足の場合にも確保される。
運動曲線52、53、及び、56は夫々、縫製品送り方向12に沿った運動部分を有している。
前記平坦な送り経路PUT及びPOTは、縫い方向12に沿ったそれら経路の主な部分に沿って重なっている。
運動曲線53及び56の平坦な挙動は、一方では送り足駆動装置18のレバー設計によって、他方では三角形偏心カム20の設計によって達成される。これら二つの構造的態様である「レバー設計」及び「三角形偏心カム」は、運動曲線53、56の平坦な形づくりと、及び、長くて平坦な送り経路PUT及びPOTを構成するために互いに補足しあう。送り歯駆動装置18のレバー伝動の設計単独で、又は代わりに、三角形偏心カム20の設計段独で、平坦な送り経路PUT及びPOTを達成することが可能であり、当該平坦な送り経路は、送り開始点54と送り終了点55間を、各送り歯の極値距離と針板との間の距離偏差が20%を越えない状態で前記針板と平行に進行し、これら平坦な送り経路は、送り方向12に沿った送り開始点54と送り終了点55間の距離の少なくとも40%である。
図6は、前記三角形偏心カム20の代わりに用いられうる円形偏心カム57を表している。図1から5、及び、特に図4を参照しながら既に先に記載した構成要素に対応するものは同一の参照番号を有しており、再度詳細に述べない。
前記円形偏心カム57は、円形偏心カム内側要素58と円形偏心カム外側要素59とを備えている。
図示していない送り歯駆動装置の変形態様において、平坦な送り経路を有する送り歯の少なくとも一つの運動曲線が、図4について先に既に記載したものに従い、対応するレバー設計、及び/又は、送り歯の対応する連結デザインによって実現される。

Claims (6)

  1. − 縫い針を保持するための針棒(9)と、
    − 縫製品用の支持板(10)内の針板(11)と、
    − 送り方向(12)に沿って前記針板(11)の縫目形成領域内に前記縫製品を送るための、少なくとも一つの送り歯(13)と、
    − 前記少なくとも一つの送り歯(13)の運動曲線(53;56)が、送り開始点(54)と送り終了点(55)との間の平坦な送り経路(PUT;POT)内を、前記針板(11)に対する前記送り歯(13)の極値距離(UT;OT)の距離偏差が20%を越えないで、前記針板(11)と平行に進行し、前記平坦な送り経路(PUT;POT)が、前記送り方向(12)に沿った前記送り開始点(54)と前記送り終了点(55)との間の距離(TSE)の少なくとも40%となるように構成された、送り歯駆動装置(18)とを備えた、ミシン(1)であって、
    − 前記送り歯駆動装置(18)は駆動軸(5)上に取り付けられた二つの偏心カム(20、21)を備えており、それによって前記針棒(9)も上下に駆動され、
    − 前記送り歯駆動装置(18)は、前記送り開始点(54)と前記送り終了点(55)間の距離を予め設定する調整ギア(19)を備えており、
    − 前記偏心カム(21)のうちの一つ(20)は前記調整ギア(19)と協働し、偏心カム(20、21)の他方(21)は、前記針板(11)に垂直な送り歯昇降を予め設定する送り歯昇降駆動装置(48から50)と協働する、ミシン。
  2. 偏心カム(20)の少なくとも一つが三角形偏心カムとして構成されることを特徴とする、請求項1に記載のミシン。
  3. 送り歯駆動装置(18)は、針棒(9)が縫製品送り方向(12)に沿った運動部分を有する運動曲線(52)を実行するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載のミシン。
  4. 少なくとも一つの送り歯が、下部材料送り装置(13)として構成されることを特徴とする、請求項3に記載のミシン。
  5. 少なくとも一つの送り歯が、上部送り足として構成されることを特徴とする、請求項4に記載のミシン。
  6. 送り操作中に上部送り足の上部昇降位置と下部昇降位置との間の昇降が、少なくとも10mmとなるように送り歯駆動装置(18)が構成されることを特徴とする、請求項5に記載のミシン。
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