JP7030464B2 - ミシン - Google Patents
ミシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP7030464B2 JP7030464B2 JP2017182283A JP2017182283A JP7030464B2 JP 7030464 B2 JP7030464 B2 JP 7030464B2 JP 2017182283 A JP2017182283 A JP 2017182283A JP 2017182283 A JP2017182283 A JP 2017182283A JP 7030464 B2 JP7030464 B2 JP 7030464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feed
- sewing
- rotation angle
- locus
- pitch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B27/00—Work-feeding means
- D05B27/02—Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements
- D05B27/08—Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements with differential feed motions
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B27/00—Work-feeding means
- D05B27/22—Work-feeding means with means for setting length of stitch
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
針棒を上下動させる針上下動機構と、
前記針上下動機構の駆動源となるミシンモーターと、
針板の上の被縫製物を送る送り歯と、
前記ミシンモーターから動力を得て前記送り歯に対して水平方向の往復動作を伝達する水平送り機構と、
前記送り歯に対して上下方向の往復動作を付与する上下送り機構と、
前記ミシンモーターから前記送り歯に伝達される水平方向の往復動作の振幅を回動動作により変動させる送り調節体と、
当該送り調節体の回動角度を変えて縫いピッチを変更調節する送り調節モーターと、
前記送り調節モーターを制御する制御装置とを備えるミシンにおいて、
前記制御装置が、前記針棒の上下動の一周期の間に前記送り調節モーターを制御して前記送り調節体の回動角度を複数回変動させることで、前記送り歯の周回動作の軌跡の形状を変更する制御を行うことを特徴とする。
前記制御装置は、前記送り歯の周回動作の軌跡における最高位置となる通過点と、針板上面高さとなる二つの通過点の一方と、前記針板上面高さとなる二つの通過点の他方とで、それぞれ大きさが異なる第一から第三の縫いピッチになる送り調節体の回動角度となるように前記送り調節モーターを制御することを特徴とする。
前記第一の縫いピッチを前記第二の縫いピッチよりも大きい値とし、前記第三の縫いピッチを前記第一の縫いピッチよりも大きい値としたことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態である送り調節機構を備えるミシンについて詳細に説明する。
図1はミシン100のベッド部内の主要な構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ミシン100は、上軸の回転により縫い針を上下動させる図示しない針上下動機構と、上軸回転の駆動源となるミシンモーター16(図3参照)と、上糸を下糸に絡める釜12と、縫い針の上下動に同期して針板11上の被縫製物たる布地を送る布送り機構30と、上軸から布送り機構30の上下送り軸33に回転力を伝達するベルト機構20と、上記各構成を支持するミシンフレーム(図示略)と、上記各構成を制御する制御装置90(図3参照)とを備えている。
なお、上記ミシン100はいわゆる本縫いミシンであり、一般的な本縫いミシンが備える天秤機構、糸調子、布押さえ等の各構成を備えているが、これらは周知のものなので説明は省略する。
なお、以下の説明では、ベッド部の長手方向に平行な水平方向をY軸方向とし、水平であってY軸方向に直交する方向をX軸方向とし、X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。
針上下動機構は、アーム部の内側に配設され、ミシンモーター16に回転駆動されると共にY軸方向に沿って配設された上軸と、縫い針を下端部で保持する針棒と、上軸の回転力を上下動の往復駆動力に変換して針棒に伝達するクランク機構とを備えている(いずれも図示略)。
そして、ベルト機構20は、上軸に固定装備された主動プーリと、布送り機構30の上下送り軸33に固定装備された従動プーリ21と、主動プーリと従動プーリ21とに掛け渡されたタイミングベルト22とを備えている。そして、ベルト機構20により、上下送り軸33は上軸と同速度で全回転を行う。
なお、ベルト機構20に替えてZ軸方向に沿った縦軸と傘歯車からなる歯車伝達機構で上軸から上下送り軸33に回転力を伝達しても良い。
図1に示すように、布送り機構30は、針板11の開口から出没して布地を所定方向に送る送り歯31と、送り歯31を保持する送り台32と、ミシンモーター16から動力を得て送り台32に対してX軸方向(水平方向)の往復動作を伝達する水平送り機構40と、送り台32に対して上下方向の往復動作を付与する上下送り機構60とを備えている。
水平送り機構40は、送り台32に対するX軸方向の往復動作のストロークを調節する送り調節機構50と、上下送り軸33からX軸方向に沿った往復動作を取り出すコネクティングロッド41と、送り調節機構50を介してコネクティングロッド41から往復回動が付与される水平送り軸42と、水平送り軸42の往復回動駆動力を送り方向(X軸方向)の往復駆動力に変換して送り台32に伝達する水平送りアーム43とを備えている。
送り調節機構50は、図1及び図2に示すように、水平送り軸42に固定装備されると共に水平送り軸42を中心とする半径方向外側に延出された揺動アーム51と、コネクティングロッド41の他端部と揺動アーム51とを連結する一対の第一のリンク体53と、コネクティングロッド41の他端部の往復運動方向をX-Z平面に沿ったいずれかの方向に誘導する一対の第二のリンク体54と、第二のリンク体54による誘導方向を決定する送り調節体55と、送り調節体55と一体的に回動する支軸52と、支軸52に固定装備されると共に支軸52を中心とする半径方向外側に延出された入力アーム56と、送り調節体55を回動させて上下送り軸33から送り台32に伝達されるX軸方向(水平方向)の往復動作量を調節する送り調節モーター57と、送り調節モーター57の出力軸から入力アーム56に回動力を伝達する二つの伝達リンク58,59とを備えている。
なお、水平送り軸42と上下送り軸33の位置は入れ替えて配置されていても良い。
第二のリンク体54は、一端部が第一のリンク体53の一端部と共にコネクティングロッド41の他端部に連結され、他端部が送り調節体55の回動端部に連結され、これら両端部はいずれもY軸回りに回動可能に連結されている。
送り調節体55は、その基端部にY軸方向に沿った支軸52が固定装備されており、当該支軸52はミシンフレーム内でY軸回りに回動可能に支持されている。
また、送り調節体55の回動端部は第二のリンク体54の他端部とY軸回りに回動可能に連結されている。
また、この送り調節体55を中立角度から逆方向に回動させると、やはりその回動角度量に応じて揺動アーム51側に往復の揺動動作を付与することができるが、この場合には、位相が反転して伝達され、これにより逆送り方向の縫いピッチを大きくすることができる。
伝達リンク59は、その長手方向が概ねZ軸方向に沿った状態で、その下端部が伝達リンク58の他端部にY軸回りに回動可能に連結されている。従って、送り調節モーター57の駆動により伝達リンク59は全体的に上下動を行う。
入力アーム56は、支軸52に固定装備されると共に支軸52から概ねX軸方向に沿って延出されており、その延出端部は伝達リンク59の上端部にY軸回りに回動可能に連結されている。
これらにより、送り調節モーター57が駆動すると、伝達リンク58,59及び入力アーム56を介して送り調節体55を回動させることができる。
従って、水平送りアーム43は、ミシンモーター16の駆動により送り台32をX軸方向に沿って往復移動させることができる。また、送り台32のX軸方向に沿った往復動作のストロークは、送り調節機構50の送り調節モーター57を制御することにより、任意に調節することができる。
上下送り機構60は、図1に示すように、前述した全回転を行う上下送り軸33と、上下送り軸33の針板11側の端部に固定装備された円形の偏心カム61と、当該偏心カム61を一端部で回転可能に保持するコネクティングロッド62とを備えている。
このため、上下送り軸33に全回転が付与されると、偏心カム61の偏心量の二倍のストロークでその上下方向に沿って往復動作を行い、送り台32に往復上下動を付与することができる。
送り台32は、針板11の下方に配設され、布送り方向(X軸方向)における一端部がコネクティングロッド62に連結され、他端部が水平送りアーム43に連結されている。また、送り台32の長手方向中間位置の上部には送り歯31が固定装備されている。
これにより、送り台32はその一端部から上下方向に往復駆動力が付与され、他端部からは同じ周期で送り方向の往復駆動力が付与される。そして、これらの往復駆動力を合成することでX-Z平面に沿った長円の軌跡を描いて周回動作を行うこととなる。この送り台32に伴って送り歯31も長円の周回動作を行い、当該長円周回動作の軌跡の上部領域を移動する際に送り歯31の先端部が針板11の開口部から上方に突出し、布地を送ることを可能としている。
上記ミシン100の制御系を図3のブロック図に示す。この図3に示すように、ミシン100は、各構成の動作制御を行う制御装置90を備えている。そして、この制御装置90には、ミシンモーター16及び送り調節モーター57が各々のモーター駆動回路16a,57aを介して接続されている。
また、ミシンモーター16には、その回転数を検出するエンコーダ161が併設されており、このエンコーダ161もモーター駆動回路16aを介して制御装置90に接続されている。
また、制御装置90には、後述する布送り機構30に対する各種の動作制御の実行や設定を入力するための操作入力部96がインターフェイス97を介して接続されている。
ミシン100では、送り歯31の布送り方向に沿った往復動作のストロークを送り調節モーター57により任意に変更可能であることから、上軸一回転の間に送り調節モーター57を複数回駆動させる制御を行うことにより、送り歯31の周回動作の軌跡の形状を多様に変更することが可能である。
図4(B)は通常の送りを行う場合の基準形の軌跡の形状である。図4(B)では横軸が送り歯31のX軸方向の位置、縦軸がZ軸方向の送り歯31の位置を示し、横軸の左側が送り方向下流側、縦軸の0となる位置が針板11の上面の高さである。
一方、図4(A)は、縦軸が図4(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示しており、横軸が送り歯31の位相角度を示している。なお、送り歯31の周回を360°とし、送り歯31が上死点の位置をスタート(0°)として示している。
なお、送り歯31の周回角度360°は、縫い針の一周期と同期している。
なお、以下の説明では、この基準形の軌跡の形状における縫いピッチを第一の縫いピッチP1(図5(A)参照)とし、当該基準形の軌跡で送り歯31が周回動作を行う送り調節体55の回動角度をθ1とする。
また、送り調節体55の回動角度を中立角度に近づけると布送り方向のストロークが短くなり、中立角度から離れると布送り方向のストロークが長くなる。
制御装置90は、基準形の軌跡で縫製を行う場合には、毎針の上軸一回転の間、送り調節体55の回動角度をθ1に維持するように送り調節モーター57を制御する。
図5(B)中において実線で示されているのはボックス送りと呼ばれる変形軌跡(1)の形状、図5(A)は、図5(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示している。
この変形軌跡(1)は前述した基準形の軌跡よりも矩形に近い形状であり、送り歯31が上昇中と下降中の送り方向(X方向)の位置変化が少なく、送り歯31の先端部が針板11の上面から突出している間の高さ変動が小さい。
例えば、送り台32に対する送り歯31の取り付け位置を高く調節した場合には、基準形の長円の軌跡は、図4(C)に示すように送り歯31の軌跡が縦軸方向に水平移動する(図中の二点鎖線は送り歯31の回転軌跡の中心の高さを示す)。そのため、送り歯31の先端が針板の上面から突出してから送り歯位相270°までの間と、送り歯位相90°から送り歯31の先端が針板の下面へ下降するまでの間において、被縫製物を送り方向とは逆側へ送ってしまう送り戻しと呼ばれる現象が発生して縫いピッチが変動するという問題が生じる。
しかし、変形軌跡(1)に示すようなボックス送りの場合、送り歯31が上昇中と下降中の送り方向(X方向)の位置変化が少ないため、送り戻しが発生せず、送り台32に対する送り歯31の取り付け位置を変更しても縫いピッチの変動が生じにくい。
また、図10(A)に示すように、基準形の長円の軌跡の場合、送り歯31が上昇中と下降中における布押さえ17による押え圧が不安定になり易いが、図10(B)に示すように、変形軌跡(1)の矩形の軌跡の場合、送り歯31が被縫製物に接して送る間の布押さえ17による押さえ圧をほぼ一定に維持することができ、精度良く送りを行うことが可能である。
つまり、制御装置90は、変形軌跡(1)における最高位置となる通過点α及び最低位置となる通過点βで第一の縫いピッチP1(回動角度θ1)となり、針板上面高さとなる二つの通過点b,eで第二の縫いピッチP2(回動角度θ2)となるように送り調節モーター57の制御を行って回動角度を変動させる。
なお、回動角度θ1は回動角度θ2よりも中立角度から離れた角度(縫いピッチを大きくする角度)であり、中立角度から離れる角度を大、中立角度に近づく角度を小とする。
つまり、上軸一回転の間に送り調節体55の回動角度θ1とθ2の間を二往復で変動させている。
そして、変形軌跡(1)の形状を任意の縫いピッチで行うことができるように、制御装置90のEEPROM94には、変形軌跡(1)の形状で送り歯を周回移動させつつ様々なサイズの縫いピッチで送りを行うことができるように、縫製を行う種々の縫いピッチごとに第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせが用意されている。
そして、操作入力部96から、変形軌跡(1)の形状と縫いピッチの選択が行われると、CPU91は、EEPROM94内から第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせを読み出し、送り調節体55の回動角度の変動制御を実行する。
図6(B)は変形軌跡(2)の形状、図6(A)は、図6(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示している。
この変形軌跡(2)は、送り歯31の送り歯31の上昇区間は基準形の軌跡と同じ長円状であり、下降区間は変形軌跡(1)と同じ矩形状である。
この軌跡で送り歯31を送ると、送り前半で送り歯31が被縫製物に徐々に保持して送り出すことができるので、薄物の被縫製物の送りに適している。
より具体的には、上軸一回転の間に、送り歯31の最高位置から針板高さまで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ2に漸減し、針板高さから最低位置まで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ2からθ1に漸増し、最低位置から最高位置までの間は送り調節体55の回動角度をθ1に維持するように送り調節モーター57の制御を行う。
つまり、上軸一回転の間に送り調節体55の回動角度θ1とθ2の間を一往復で変動させている。
そして、変形軌跡(2)の形状を任意の縫いピッチで行うことができるように、制御装置90のEEPROM94には、変形軌跡(2)の形状で送り歯を周回移動させつつ様々なサイズの縫いピッチで送りを行うことができるように、縫製を行う種々の縫いピッチごとに第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせが用意されている。
そして、操作入力部96から、変形軌跡(2)の形状と縫いピッチの選択が行われると、CPU91は、EEPROM94内から第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせを読み出し、送り調節体55の回動角度の変動制御を実行する。
図7(B)は変形軌跡(3)の形状、図7(A)は、図7(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示している。
この変形軌跡(3)は、送り歯31の上昇区間は変形軌跡(1)と同じ矩形状であり、送り歯31の下降区間は基準形の軌跡と同じ長円状である。
この軌跡で送り歯31を送ると、送り前半で送り歯31が被縫製物に十分に圧接し、送り後半で徐々に下降するので、送りの際の被縫製物を強力に保持して送り出すことができ、厚物の被縫製物の送りに適している。
より具体的には、上軸一回転の間に、送り歯31の最高位置から最低位置まで調節体55の回動角度をθ1に維持し、最低位置から針板高さまで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ2に漸減し、針板高さから最高位置まで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ2からθ1に漸増するように送り調節モーター57の制御を行う。
つまり、上軸一回転の間に送り調節体55の回動角度θ1とθ2の間を一往復で変動させている。
そして、変形軌跡(3)の形状を任意の縫いピッチで行うことができるように、制御装置90のEEPROM94には、変形軌跡(3)の形状で送り歯を周回移動させつつ様々なサイズの縫いピッチで送りを行うことができるように、縫製を行う種々の縫いピッチごとに第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせが用意されている。
そして、操作入力部96から、変形軌跡(3)の形状と縫いピッチの選択が行われると、CPU91は、EEPROM94内から第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2の適正な組み合わせを読み出し、送り調節体55の回動角度の変動制御を実行する。
図8(B)は変形軌跡(4)の形状、図8(A)は、図8(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示している。
この変形軌跡(4)は、送り歯31の上昇区間は基準形の軌跡よりも布送り方向に長い長円状であり、送り歯31の下降区間は変形軌跡(1)と同じ矩形状である。
この軌跡で送り歯31を送ると、送り前半で送り歯31が被縫製物により徐々に保持して送り出すことができるので、変形軌跡(2)よりもさらに薄物の被縫製物の送りに適している。
より具体的には、上軸一回転の間に、送り歯31の最高位置から針板高さまで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ2に漸減し、針板高さから最低位置まで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ2からθ1に漸増し、最低位置から針板高さまで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ3に漸増し、針板高さから最高位置まで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ3からθ1に漸減するように送り調節モーター57の制御を行う。
つまり、上軸一回転の間に送り調節体55の回動角度θ1とθ2の間を一往復、回動角度θ1とθ3の間を一往復で変動させている。
そして、変形軌跡(4)の形状を任意の縫いピッチで行うことができるように、制御装置90のEEPROM94には、変形軌跡(4)の形状で送り歯を周回移動させつつ様々なサイズの縫いピッチで送りを行うことができるように、縫製を行う種々の縫いピッチごとに第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2と第三の縫いピッチP3の適正な組み合わせが用意されている。
そして、操作入力部96から、変形軌跡(4)の形状と縫いピッチの選択が行われると、CPU91は、EEPROM94内から第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2と第三の縫いピッチP3の適正な組み合わせを読み出し、送り調節体55の回動角度の変動制御を実行する。
図9(B)は変形軌跡(5)の形状、図9(A)は、図9(B)の軌跡形状を実現するための送り調節体55の支軸52回りの回動角度を示している。
この変形軌跡(5)は、送り歯31の上昇区間は変形軌跡(1)と同じ矩形状であり、送り歯31の下降区間は基準形の軌跡よりも布送り方向に長い長円状である。
この軌跡で送り歯31を送ると、送り前半で送り歯31が被縫製物により十分に圧接し、送り後半で徐々に下降するので、変形軌跡(3)よりもさらに薄物の被縫製物の送りに適している。
より具体的には、上軸一回転の間に、送り歯31の最高位置から針板高さまで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ3に漸増し、針板高さから最低位置まで下降する間に送り調節体55の回動角度をθ3からθ1に漸減し、最低位置から針板高さまで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ1からθ2に漸減し、針板高さから最高位置まで上昇する間に送り調節体55の回動角度をθ2からθ1に漸増するように送り調節モーター57の制御を行う。
つまり、上軸一回転の間に送り調節体55の回動角度θ1とθ2の間を一往復、回動角度θ1とθ3の間を一往復で変動させている。
そして、変形軌跡(5)の形状を任意の縫いピッチで行うことができるように、制御装置90のEEPROM94には、変形軌跡(5)の形状で送り歯を周回移動させつつ様々なサイズの縫いピッチで送りを行うことができるように、縫製を行う種々の縫いピッチごとに第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2と第三の縫いピッチP3の適正な組み合わせが用意されている。
そして、操作入力部96から、変形軌跡(5)の形状と縫いピッチの選択が行われると、CPU91は、EEPROM94内から第一の縫いピッチP1と第二の縫いピッチP2と第三の縫いピッチP3の適正な組み合わせを読み出し、送り調節体55の回動角度の変動制御を実行する。
以上のように、ミシン100は、制御装置90が、針棒の上下動と同期した上軸の一周期の間に送り調節モーター57により送り調節体55の回動角度を変動させることで、目標とする縫いピッチを維持しつつ、送り歯31の周回動作の軌跡の形状を変更する制御を行っている。
これにより、送り歯31の周回動作の軌跡を多種多様な形状に変更することができ、多様な縫製条件に適した送り歯31の送りを行うことが可能となる。
上述した変形軌跡(1)~(5)では、いずれも、周回動作の軌跡における最高位置となる通過点と最低位置となる通過点とでいずれも第一の縫いピッチP1となるように送り調節モーター57を制御する場合を例示したが、最低位置となる通過点は第一の縫いピッチP1と異なっていても良い。例えば、最低位置となる通過点は第一の縫いピッチP1よりも大きな値又は小さな値としても良い。
また、水平送り軸42は上下送り軸33からではなく上軸から往復回動を付与される構成としても良い。その場合、コネクティングロッド41の一端部側の偏心カムを上軸に装備することが望ましい。
12 釜
16 ミシンモーター
30 布送り機構
31 送り歯
32 送り台
33 上下送り軸
40 水平送り機構
42 水平送り軸
50 送り調節機構
55 送り調節体
57 送り調節モーター
60 上下送り機構
90 制御装置
100 ミシン
a~f,α,β 通過点
P1 第一の縫いピッチ
P2 第二の縫いピッチ
P3 第三の縫いピッチ
θ1~θ3 回動角度
Claims (2)
- 針棒を上下動させる針上下動機構と、
前記針上下動機構の駆動源となるミシンモーターと、
針板の上の被縫製物を送る送り歯と、
前記ミシンモーターから動力を得て前記送り歯に対して水平方向の往復動作を伝達する水平送り機構と、
前記送り歯に対して上下方向の往復動作を付与する上下送り機構と、
前記ミシンモーターから前記送り歯に伝達される水平方向の往復動作の振幅を回動動作により変動させる送り調節体と、
当該送り調節体の回動角度を変えて縫いピッチを変更調節する送り調節モーターと、
前記送り調節モーターを制御する制御装置とを備えるミシンにおいて、
前記制御装置が、前記針棒の上下動の一周期の間に前記送り調節モーターを制御して前記送り調節体の回動角度を複数回変動させることで、前記送り歯の周回動作の軌跡の形状を変更する制御を行い、
前記制御装置は、前記送り歯の周回動作の軌跡における最高位置となる通過点と、針板上面高さとなる二つの通過点の一方と、前記針板上面高さとなる二つの通過点の他方とで、それぞれ大きさが異なる第一から第三の縫いピッチになる送り調節体の回動角度となるように前記送り調節モーターを制御することを特徴とするミシン。 - 前記第一の縫いピッチを前記第二の縫いピッチよりも大きい値とし、前記第三の縫いピッチを前記第一の縫いピッチよりも大きい値としたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017182283A JP7030464B2 (ja) | 2017-09-22 | 2017-09-22 | ミシン |
CN201811108964.2A CN109537182B (zh) | 2017-09-22 | 2018-09-21 | 缝纫机 |
DE102018123365.5A DE102018123365A1 (de) | 2017-09-22 | 2018-09-24 | Nähmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017182283A JP7030464B2 (ja) | 2017-09-22 | 2017-09-22 | ミシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019055108A JP2019055108A (ja) | 2019-04-11 |
JP7030464B2 true JP7030464B2 (ja) | 2022-03-07 |
Family
ID=65638337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017182283A Active JP7030464B2 (ja) | 2017-09-22 | 2017-09-22 | ミシン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7030464B2 (ja) |
CN (1) | CN109537182B (ja) |
DE (1) | DE102018123365A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112575456B (zh) * | 2020-12-01 | 2022-07-05 | 杰克科技股份有限公司 | 一种实现类矩形牙齿轨迹的送布装置及缝纫机 |
CN113026221A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-06-25 | 浙江广和缝纫机有限公司 | 缝纫机中的调节结构 |
CN115538048A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-12-30 | 浙江美机缝纫机有限公司 | 一种缝纫机上的矩形轨迹送料机构 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017080314A (ja) | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ブラザー工業株式会社 | ミシンとミシンの制御方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5691790A (en) | 1979-12-27 | 1981-07-24 | Mitsubishi Electric Corp | Cloth feeding driving device for sewing machine |
JP2938221B2 (ja) * | 1990-07-17 | 1999-08-23 | ペガサスミシン製造株式会社 | ミシンの上送り装置 |
JP3917242B2 (ja) * | 1996-06-18 | 2007-05-23 | Juki株式会社 | ミシンの布送り装置 |
JP2003220288A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-05 | Juki Corp | 送り歯傾き調節装置 |
JP4177162B2 (ja) * | 2003-05-02 | 2008-11-05 | Juki株式会社 | ミシンの送り装置 |
JP2006181166A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Juki Corp | ミシン |
TWI706063B (zh) * | 2015-09-18 | 2020-10-01 | 日商重機股份有限公司 | 縫紉機 |
CN105088547B (zh) * | 2015-09-30 | 2018-11-27 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机抬牙送料机构及缝纫机 |
CN105350186B (zh) * | 2015-09-30 | 2018-12-14 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 缝纫机送料机构及缝纫机 |
-
2017
- 2017-09-22 JP JP2017182283A patent/JP7030464B2/ja active Active
-
2018
- 2018-09-21 CN CN201811108964.2A patent/CN109537182B/zh active Active
- 2018-09-24 DE DE102018123365.5A patent/DE102018123365A1/de active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017080314A (ja) | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ブラザー工業株式会社 | ミシンとミシンの制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102018123365A1 (de) | 2019-03-28 |
JP2019055108A (ja) | 2019-04-11 |
CN109537182A (zh) | 2019-03-29 |
CN109537182B (zh) | 2022-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6761659B2 (ja) | ミシン | |
JP4624169B2 (ja) | ミシンの送り装置 | |
JP7030464B2 (ja) | ミシン | |
JP2017184980A (ja) | ミシン | |
CN106544793B (zh) | 缝纫机 | |
JP6166944B2 (ja) | ミシン | |
JP2008259752A (ja) | ミシンの送り装置 | |
CN108796838B (zh) | 缝纫机 | |
CN107761273A (zh) | 缝纫机 | |
US3783810A (en) | Looper driving device with periodically variable speed in zig-zag chainstitch sewing machines | |
JP6045318B2 (ja) | ミシン | |
JP6552247B2 (ja) | ミシン | |
JP6774775B2 (ja) | ミシン | |
TW201829870A (zh) | 裁縫機 | |
JP2007195957A (ja) | ミシン | |
KR20040038716A (ko) | 재봉틀 | |
US3313258A (en) | Needle jogging mechanisms | |
US2310176A (en) | Needle-vibrating mechanism for sewing machines | |
JP2010057906A (ja) | 上下送りミシン | |
JP3917242B2 (ja) | ミシンの布送り装置 | |
JP2024039291A (ja) | 縁かがり縫いミシン | |
KR102144237B1 (ko) | 차동 공급 라스팅기 | |
CN111926471B (zh) | 针进给缝纫机 | |
JP3424191B2 (ja) | ミシンの布送り装置 | |
US705256A (en) | Bar-stitching machine. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7030464 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |