JP2013243994A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】過度に加熱されず、耐久性に優れた排気装置を備え、グレンタンクを開放して行なう保守作業等の安全性を高めたコンバインを提案する。
【解決手段】上記課題は、脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間にエンジン(9)の排気ガスを浄化するDPFユニット(40)を配置し、DPFユニット(40)を覆う覆い体(42)における脱穀装置(5)内に選別風を送風する唐箕(11)に対向する側の下部に開口部(A)を形成することにより解決される。
【選択図】図4

Description

本発明は、排気浄化装置を備えるコンバインに関するものである。
従来、排気ガスに含まれる未燃燃料、粒状化物質を浄化する排気浄化装置を脱穀装置とグレンタンクの間に形成される空間に配置する構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−135846号公報
特許文献1に記載されたコンバインは、未燃燃料、粒状化物質を浄化する排気浄化装置を気密性のカバーの内部に配置しているので、排気装置が過度に加熱され、排気装置の近傍に設置された検出器が作動不良に陥る虞があった。
また、上記カバーの切欠き部をグレンタンク側に設けているので、グレンタンクを開放して行なう保守・点検作業時の安全性が低いという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体(2)の下側に走行装置(3)を備え、機体(2)の上側の一側に穀桿を脱穀する脱穀装置(5)を備え、他側には脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(6)を備えるコンバインにおいて、
前記グレンタンク(6)の前方に設けられたエンジンルーム(E)にエンジン(9)を配置し、前記脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間に形成される空間(S)にエンジン(9)の排気ガスを浄化するDPFユニット(40)を配置し、前記DPFユニット(40)を覆い体(42)で覆い、該覆い体(42)における脱穀装置(5)内に選別風を送風する唐箕(11)に対向する側の下部に開口部(A)を形成したことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記DPFユニット(40)内の温度及び圧力を検出するセンサー(47D)を覆い体(42)の上方に配置し、該センサー(47D)と覆い体(42)の間に遮熱板(46)を設けた請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記遮熱板(46)の一側を覆い体(42)とグレンタンク(6)の間に延設し、該遮熱板(46)の延設部における終端部を前記DPFユニット(40)の上下方向の中心よりも下方に臨ませた請求項2記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記覆い体(42)には、前記DPFユニット(40)の前部を覆う前内側カバー(45A)と、DPFユニット(40)の後部を覆う後内側カバー(45B)を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記エンジン(9)の排気マニホールド(30B)の排気口(30C)とDPFユニット(40)の吸気口(40E)を、可撓性を有する接続管(52)を介して接続した請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項6記載の発明は、前記DPFユニット(40)の排気口(40F)に該排気口(40F)の外径よりも大きい内径を有する排気側接続管(54)を接続し、排気口(40F)の外周と排気側接続管(54)の内周との間に所定の間隙を形成した請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項7記載の発明は、前記DPFユニット(40)を、前記機体(2)と走行装置(3)との相対姿勢を変更させるシリンダ(57)の前側に配置した請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、DPFユニット(40)を覆う覆い体(42)における脱穀装置(5)内に選別風を送風する唐箕(11)に対向する側の下部に開口部(A)を形成しているので、DPFユニット(40)によって昇温された覆い体(42)内の空気を唐箕(11)で吸気して脱穀装置(5)内に送風でき、DPFユニット(40)の過度の加熱を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、覆い体(42)の上方に配置されたセンサー(47D)と覆い体(42)の間に遮熱板(46)を設けているので、DPFユニット(40)からの放熱を遮熱板(46)によってセンサー(47D)側へ伝わりにくくでき、温度上昇に伴うセンサー(47D)の作動不良を防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明による効果に加えて、覆い体(42)とグレンタンク(6)の間に延設した遮熱板(46)の終端部をDPFユニット(40)の上下方向の中心よりも下方に臨ませているので、DPFユニット(40)からグレンタンク(6)側への放熱を延設した遮熱板(46)によって少なくでき、グレンタンク(6)を開放して行なうセンサー(47D)等の保守・点検作業の安全性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、覆い体(42)を前後方向に分離可能な前後内側カバー(45A)および後内側カバー(45B)で形成しているので、DPFユニット(40)を機体(2)から取外すことなくDPFユニット(40)の一部を露出させて、DPFユニット(40)のDPF等の保守・点検作業を簡易に行なうことができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、可撓性の接続管(52)を介してエンジン(9)の排気マニホールド(30B)の排気口(30C)とDPFユニット(40)の吸気口(40E)を接続しているので、接続管(52)の撓みによってエンジン(9)とDPFユニット(40)の振動差を吸収でき、排気マニホールド(30B)からDPFユニット(40)に至る接続管路及びDPFユニット(40)の耐久性を高めることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、DPFユニット(40)の排気口(40F)に排気口(40F)の外径よりも大きい内径を有する排気側接続管(54)を接続しているので、エジェクタ効果によって排気側接続管(54)を効率的に冷却し、圃場上の穀桿等の発火を防止することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、機体(2)と走行装置(3)との相対姿勢を変更させるシリンダ(57)の前側にDPFユニット(40)を配置しているので、DPFユニット(40)を左右方向の幅が広い空間に配置でき、グレンタンク(6)である覆い体(42)と対向する部位に凹部を形成する必要がなくなりグレンタンク(6)の大きな貯留容量を確保することができる。
コンバインの右側面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 本実施形態の要部背面図である。 本実施形態の要部拡大背面図である。 本実施形態の要部右側面図である。 本実施形態の後内側カバー等を取外した状態図である。 本実施形態の要部拡大右側面図である。 本実施形態の覆い体の右側面図である。 本実施形態の要部平面図である。
以下、本発明の本実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
コンバイン1は、図1〜3に示すように、圃場を走向する左右一対のクローラからなる走行装置3と、機体の前端位置で圃場から穀桿を刈取る刈取装置4と、その後方で穀桿の脱穀・選別を行なう脱穀装置5と、脱穀装置5の右側に並設され脱穀・選別された穀粒を貯留するグレンタンク6とを備え、グレンタンク6の前側で刈取装置5の背面に臨む部位に、操作者が搭乗する操縦部7を備えている。
また、グレンタンク6の後側には貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ8を備え、操縦部7の下方後側のエンジンルームEにはディーゼルエンジン9が搭載されている。
(脱穀装置)
刈取装置4によって刈取られた穀稈は、脱穀装置5に揚上搬送され、脱穀装置5によって脱穀・選別される。脱穀装置5は、上部に穀稈の脱穀を行う扱室と、下部に穀稈の選別を行なう選別室を備えている。扱室には、図4,6等に示すように、複数の扱歯を有する扱胴10が前後方向に延伸する扱胴軸に軸支され、選別室には、揺動選別装置の前部の移送棚に空気を送風する第一唐箕(唐箕)11と、揺動選別装置から漏下する穀粒を回収する一番受樋12と、揺動選別装置の後部のシーブに空気を送風する第二唐箕(図示省略)と、揺動選別装置から漏下する枝梗等が付着した穀粒(二番物)を回収する二番受樋13とが前側から順に設置されている。
一番受樋12によって回収された穀粒は、脱穀装置5の右側に設置された第1揚穀装置14によってグレンタンク6に揚送される。第1揚穀装置14は、円筒鋼材からなる第1揚穀筒と、穀粒を揚送する第1揚穀螺旋とから構成され、第1揚穀装置14の基部は、脱穀装置5の右側下部に形成された排出口に連通し、第1揚穀装置14の先部は、グレンタンク6の投入口に連通している。また、第1揚穀装置14は、脱穀装置5とグレンタンク6によって挟まれた空間Sを基部から上部に向かい前上がり傾斜して設置されている。
二番受樋13によって回収された二番物は、脱穀装置5の右側に設置された第2揚穀装置15によって二番処理室16に揚送される。第2揚穀装置15は、円筒鋼材からなる第2揚穀筒と、二番物を揚送する第2揚穀螺旋とから構成され、第1揚穀装置14の基部の後方に位置する第2揚穀装置15の基部は、脱穀装置5の右側下部に形成された排出口に連通し、第2揚穀装置15の先部は、二番処理室16の投入口に連通している。また、第2揚穀装置15は、脱穀装置5とグレンタンク6によって挟まれた空間Sを基部から上部に向かい前上がり傾斜して設置されている。
二番物を処理して還元する二番処理室16の内部には、外周面に間欠螺旋羽根を備えた二番処理胴が軸架されている。二番処理室16に供給された二番物は、回転する二番処理胴によって前方に搬送されつつ穀粒と枝梗とが分離され、二番処理物還元口から揺動選別装置に落下し、扱室からの被処理物と合流して再選別される。
(グレンタンク)
第1揚穀装置14によって揚送された穀粒は、グレンタンク6に貯留される。グレンタンク6は、図4,5に示すように、投入口が形成されたタンク部20と、排出オーガ8に穀粒を移送する排出螺旋を内設する漏斗部21とから構成されている。
グレンタンク6内の点検・保守作業を容易にするために、タンク部20は、右側壁20Aと、左側壁20Bとをボルト等の締結部材によって接合した接合構造とされている。右側壁20Aは、前壁と、後壁と、右壁と、天井壁とをプレス加工によって一体的に形成し、右側壁20Aの外周部には、左側壁20Bを介して挿入されるボルト等を固定するためのナット等の止着部が設けられている。また、左側壁20Bの周辺部にはボルトを挿通する挿入孔が開口されている。
漏斗部21は、前壁と、後壁と、右壁と、上端部から下端部に向かって左側から右側に傾斜した左壁21Dで構成され、上側が開放された略三角柱形状に形成されている。漏斗部21の下部には、グレンタンク6に貯留された穀粒を排出オーガ8に搬送する排出螺旋が、漏斗部21の右側に偏位して設置されている。また、傾斜壁21Dは、グレンタンク6に貯留された穀粒を能率良く排出するために、傾斜角度は安息角度とされている。
(エンジン)
操縦部7の下方のエンジンルームEに配置されたエンジン9は、エンジン9の振動を抑制するために、防振マウントを介して機体2に取付けられている。エンジン9の上面には、図10に示すように、エンジン9に空気を供給する吸気タービン30Aと排気ガスを排出する排気マニホールド30Bを有する過給器30と、エンジン9に排気ガスの一部を混入させる排気再循環装置(EGR)31が並設されている。
(DPFユニット)
エンジン9から排出される排気ガスに含まれる不純物を除去するために、図6等に示すように、エンジン9の排気マニホールド30Bには、接続管50を介してDPFユニット40が接続されている。DPFユニット40は、吸気口側の酸化触媒(DOC)と、排気口側のパティキュレートフィルタ(DPF)からなり、排気ガスに含有されている未燃燃料はDOCによって酸化され、排気ガスに含有されている粒状化物質はDPFによって除去される。
また、DPFユニット40の前側ケース40Cと後側ケースDは分割構造とされ、前側ケース40Cの後端部に立設されたフランジと後側ケースDの前端部に立設されたフランジとがボルト等によって締結されている。DPFの交換等の保守・点検作業時には、図7に示すように、後側ケース40Dを前側ケース40Cから取外すことができる。
DPFユニット40は、図5,9等に示すように、機体2に取付けられた鋼材からなる覆い体42によって支持されている。覆い体42は、DPFユニット40の前側ケース40Aの後部を上下から挟み込んで支持する前後2本の下側支持部材43,43と上側支持部材44,44と、上側支持部材44,44の外周に取付けられた内側カバー45と、内側カバー45の外周に取付けられた外側カバー(遮熱板)46とによって構成され、覆い体42の内側の温度上昇を抑制するために、脱穀装置5の第1唐箕11に対向する覆い体42の下部には、開口部Aが形成されている。
DPFユニット40の覆い体42とピッチングシリンダ(シリンダ)57の取付けアーム58との干渉を防止してDPFユニット40を下方に配置するために、DPFユニット40の覆い体42の後方に、走行装置3の前後方向の傾斜角度を調整するピッチングシリンダ57を配置している。すなわち、側面視において、二番受樋13の下方にピッチングシリンダ57の基部を機体2に支持部材を介して回転自在に取付け、一番受樋12の中心部にピッチングシリンダ57の先端部を配置して、先端部と機体2の下方に設けられた走行装置3の中間部を連結する取付けアーム58で連結している。
また、DPFユニット40と覆い体42を下方に配置することによって、グレンタンク6の漏斗部21の左壁21Dに凹部を設ける必要が無くなり、グレンタンク6を安価に製作でき、また、大きな貯留容量を確保することもできる。
グレンタンク3を開放して走行装置3の左右方向の傾斜角度を調整するローリングシリンダ59の保守・点検作業を容易に行えるようにするために、図10に示すように、DPFユニット40の下方には、グレンタンク6側に偏倚してローリングシリンダ59を配置している。
下側支持部材43は、図5等に示すように、左下側支持部材43Aと、右下側支持部材43Bから構成されている。
左下側支持部材43Aは、機体2に取付けられる基部と、DPFユニット40の前側ケース40Aの後部の下部に対向する略半円弧状の切欠き部が形成された先部と構成され、背面視において、基部は機体2から上方に向かって略真っ直ぐ延設し、先部の左先部は基部から上方に向かって略真っ直ぐ延設し、先部の右先部は基部から右側に向かって延設した後に右側上方に向かって延設している。また、DPFユニット40の着脱作業を容易にするために、先部の左先端部は略10時の方向まで延設し、先部の右先端部は略3時の方向まで延設している。
右下側支持部材43Bは、機体2に取付けられる基部と、左下側支持部材43Aの右先部の下部に溶接等によって固定される先部から構成され、上述したローリングシリンダ59をDPFユニット40の下方に配置するために、背面視において、基部は機体2から左側上方に向かって延設し、先部は基部の終端部から左下側支持部材43Aの右先部の下部に沿って左側下方に向かって延設している。
上側支持部材44は、図5等に示すように、内周部にはDPFユニット40の前側ケース40Aの後部の上部に対向する略半円弧状の切欠き部が形成され、側面視において、左側端部から緩やかに右側上方に向かって延設した後に緩やかに右側下方に向かって延設し、引続いて右側下方に向かって延設した後に下方に向かって延設して右側端部に至る。また、上側支持部材44の左側端部は、ボルト等によって左下側支持部材43Aの左先端部に締結され、上側支持部材44の右側端部は、ボルト等によって左下側支持部材43Aの右先端部に締結されている。また、上側支持部材44の外周部には、後述する内側カバー45、支持部材47を取付ける略L字状の取付け片44Aが立設している。
なお、覆い体42を小型にするために、下側支持部材43の右側外周と右下側外周、上側支持部材44の外周は、それぞれDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジの各片に略平行に延設されている。
DPFユニット40の温度、圧力等を測定するセンサー47Dの着脱作業を容易にするために、センサー47Dを取付ける支持部材47の取付け部47Aは、図4,9等に示すように、覆い体42の外側に配置する。
支持部材47は、センサー47Dを取付ける取付け部47Aと、覆い体42の上側支持部材44の取付け片44Aにボルト等によって締結される前後側脚部47B,47Cから構成され、支持部材47の剛性を高めるために、後側脚部47Bを後側に配置された上側支持部材44の取付け片44Aに締結し、前側脚部47Cを前側に配置された上側支持部材44の取付け片44Aに締結している。また、グレンタンク6を開放してセンサー47Dの保守・点検作業を容易にするために、取付け部47Aのグレンタンク6側にセンサー47Dは着脱自在に取付けられている。また、DPFユニット40の放熱による温度上昇によってセンサー47Dの誤作動を防止するために、センサー47Dの下方には、遮熱板としての機能を有する後述する外側カバー46が設けられている。
内側カバー45は、DPFユニット40のDPFの交換等の保守・点検作業を容易にするために、図9等に示すように、前内側カバー45Aと後内側カバー45Bを分割構造とし、DPFユニット40の前側ケース40Cを覆う前内側カバー45Aの後端部に後側ケース40Dを覆う後内側カバー45Bの前端部がボルト等によって締結されている。DPFの交換等の保守・点検作業時には、図7に示すように、後内側カバー45Bを前内側カバー45Aから取外して容易に交換作業等を行なうことができる。
前内側カバー45Aは、図5等に示すように、左内側カバー45Cと、右内側カバー45Dから構成されている。
左内側カバー45Cは、背面視において左側下方の始端部から上方の折曲部に向かって延設する第1片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側上方の終端部に向かって延設する第2片とから構成され、第2片がボルト等によって上側支持部材44の取付け片44Aに締結され、始端部は、DPFユニット40の上下方向の中心部に相当する位置まで延設されている。
右内側カバー45Dは、背面視において左側上方の始端部から右側上方の折曲部に向かって延設する第3片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する第4片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する第5片と、折曲部で略135度に折曲げられて下方の折曲部に向かって延設する第6片と、折曲部で略135度に折曲げられて左側下方の終端部に向かって延設する第7片とから構成され、第3〜5片は、ボルト等によって上側支持部材44の取付け片44Aに締結され、第7片は、ボルト等によって右下側支持部材43Bと上側支持部材44の締結部を補強するために設けられた補強片44Bに締結され、右内側カバー45Dの第3片は、左内側カバー45Cの第2片の少なくとも上側の一部と積層して配置され、右内側カバー45Dの第7片の終端部は、DPFユニット40の左右方向の中心部に相当する位置まで延設されている。また、右内側カバー45Dの第3〜7片の先端部にはDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジと略同一の8角形状に形成された前側プレート45Eが取付けられている。
覆い体42を小型にするために、左内側カバー45Cの第1,2片、右内側カバー45Dの第3〜7片は、それぞれDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジの各片に略平行に延設され、覆い体42内の温度上昇を防止し、グレンタンク6をオープンして行なうDPFユニット40等の点検・保守作業の安全性を高めるために、覆い体42の下部の脱穀装置3の第一唐箕11に対向する側には、左内側カバー45Cの第1片の始端部と右内側カバー45Dの第7片の終端部で形成される開口部Aが設けられている。なお、左内側カバー45Cの第1片の始端部は、背面視においてDPFユニット40の左側でDPFユニット40の上下方向の中心部まで延設し、右内側カバー45Dの第7片の終端部は、背面視においてDPFユニット40の下側でDPFユニット40の左右方向の中心部まで延設している。
また、右内側カバー45Dの第3〜6片の外周には、後述する前外側カバー46Aを取付ける略L字状の取付け片45Gが立設し、第7片には、前後2本の右下側支持部材47Bを緩挿するためにスリットが設けられている。
後内側カバー45Bは、背面視において、前内側カバー45Aと略同一形状に一体形成されており、左側下方の始端部から上方の折曲部に向かって延設する前内側カバー45Aの第1片に対向する第1片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側上方の屈曲部に向かって延設する前内側カバー45Aの第2,3片に対向する第2片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する前内側カバー45Aの第4片に対向する第3片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する前内側カバー45Aの第5片に対向する第4片と、折曲部で略135度に折曲げられて下方の折曲部に向かって延設する前内側カバー45Aの第6片に対向する第5片と、折曲部で略135度に折曲げられて左側下方の終端部に向かって延設する前内側カバー45Aの第7片に対向する第6片とから構成され、第1〜6片の後端部にはDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジと略同一の8角形状に形成された後側プレート45Fが取付けられている。
覆い体42を小型にするために、後内側カバー45Bの第1〜6片は、それぞれDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジの各片に略平行に延設されている。また、覆い体42内の温度上昇を防止するために、覆い体42の下部の脱穀装置3に対向する側に、開口部Aに連続する後内側カバー45Bの第1片の始端部と第6片の終端部で形成される開口部を設けることもできる。また、後内側カバー45Bの第2〜5片の外周には、後述する後外側カバー46Bを取付ける略L字状の取付け片45Hが立設している。
外側カバー46は、前内側カバー45Aの外側に設けられる前外側カバー46Aと、後内側カバー45Bの外側に設けられる後外側カバー46Bから構成されている。前外側カバー46Aは、図5,9等に示すように、前内側カバー45Aの第3〜6片の外周に立設された取付け片45Gにボルト等によって締結され、後外側カバー46Bは、後内側カバー45Bの第3〜6片の外周に立設された取付け片45Hにボルト等によって締結されている。
前外側カバー46Aは、図9等に示すように、DPFユニット40の放熱による温度上昇によってセンサー47Dの誤作動を防止するために、支持部材47に取付けられたセンサー47Dの下方に設けられ、前外側カバー46Aには、支持部材47の前後側脚部47B,47Cが貫通するスリットが形成されている。また、後外側カバー46Bは、支持部材47の後側から後方に向かって延設されている。
前後外側カバー46A,46Bは、背面視において左側上方の始端部から右側上方の折曲部に向かって延設する第1片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する第2片と、折曲部で略135度に折曲げられて右側下方の折曲部に向かって延設する第3片と、折曲部で略135度に折曲げられて下方の折曲部に向かって延設する第4片とから構成され、第1〜4片は、それぞれボルト等によって右内側カバー45Dの第3〜6片に立設された取付け片45Gにボルト等により締結されている。
覆い体42を小型にするために、前後外側カバー46A,46Bの第1〜4片は、それぞれDPFユニット40の前後側ケース40C,40Dに立設されたフランジの各片に略平行に延設された前内側カバー45Aの第3〜6片に略平行に延設されている。なお、前外側カバー46Aは、温度上昇によってセンサー47Dの誤作動を防止するために少なくともセンサー47Dに設ける必要があるが、前内側カバー45Aの前端部まで延設させた方が安全面の向上に置いては好適である。
エンジン9の排気マニホールド30Bの排気口とDPFユニット40の吸気口40Eを接続する吸気側の接続官50は、鋼管からなる接続管51と、エンジン9の振動の伝播を低減するためにステンレス管からなり可撓性を有する接続管52と、鋼管からなる接続管53から構成されている。
接続管51は、図8等に示すように、側面視において排気マニホールド30Bの排気口から後側下方に向かって延設し、図10に示すように、平面視において排気マニホールド30Bの排気口から左側に向かって延設し、その後に後側に向かって略90度湾曲して接続管52の吸気口に接続されている。
接続管52は、図8等に示すように、側面視において接続管52の吸気口から後側下方に向かって延設し、図10に示すように、平面視において接続管52の吸気口から後側に向かって延設し第2接続管53の吸気口に接続されている。
接続管53は、図8等に示すように、側面視において接続管52の排気口から下側に向かって略90度湾曲して延設しDPFユニット40の吸気口40Eに接続されている。
DPFユニット40の排気口40Fには、DPFユニット40によって排気ガス中の未燃燃料、粒状化物質が除去された排気ガスを外部に排出する鋼管からなる排気側の接続管(排気側接続管)54が接続されている。
高温な排気ガスの排出による接続管54の温度上昇を防止するために、接続管54の内径は、DPFユニット40の排気口40Fの外径よりも大径に形成されている。従って、DPFユニット40の排気口40Fから接続管54に流入する排気により、接続管54のDPFユニット40側端部と、排気口40Eとの隙間から外気が引き込まれることで、接続管54内の排気温度が低下する。
接続管54は、図8等に示すように、側面視においてDPFユニット40の排気口40Fから下側に向かって延設し、その後に後側に向かって略90度湾曲し、図10に示すように、平面視において引続いて機体2の間を後側に向かって延設している。なお、本実施形態においては、DPFユニット40の下部に設けられた排気口40Fに接続管54を接続しているが、DPFユニット40の上部に設けられた排気口40Fに接続管54を接続する場合には、空間Sを効率的に使用するために、側面視において第1揚穀装置14の前側に第1揚穀装置14と平行に接続管54を配置するのが好適である。
また、排気ガス中に含まれる水の排水を容易にするために、図8等に示すように、DPFユニット40の吸気口40Eをエンジン9の排気マニホールド30Bの排気口よりも低い位置に配置し、接続管54の排気口をDPFユニット40の排気口40Fよりも低い位置に配置している。
(DPFユニットの配置位置)
覆い体42に支持されたDPFユニット40は、図8,10示すように、前後方向では、エンジン9の後面と第1揚穀装置14の間でピッチングシリンダ57の取付けアーム58の可動範囲よりも前方に配置されている。また、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥を促進させるために、DPFユニット40は、グレンタンク6の前側に偏倚して配置されている。
DPFユニット40は、図5,8等に示すように、上下方向では、エンジンルームEに設けられた冷却ファン28の中心よりも低く、第一唐箕11のファンの中心よりも高い位置に配置され、ローリングピッチングシリンダ58よりも高い位置に配置されている。また、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥を促進させるために、DPFユニット40の上部は、グレンタンク6の漏斗部21よりも低い位置に配置されている。
DPFユニット40は、図5,10に示すように、左右方向では、脱穀装置3とグレンタンク6の間に配置され、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥を促進させるために、DPFユニット40の右側上部は、グレンタンク6の漏斗部21の傾斜壁21Dに臨んでいる。また、グレンタンク6に貯留された穀粒の乾燥を促進させるために、DPFユニット40の中心は、グレンタンク6に偏倚して配置されている。
2 機体
3 走行装置
5 脱穀装置
6 グレンタンク
9 エンジン
11 第一唐箕(唐箕)
30B 排気マニホールド
30C 排気口
40 DPFユニット
40E 吸気口
40F 排気口
42 覆い体
45A 前内側カバー
45B 後内側カバー
46 外側カバー(遮熱板)
47D センサー
52 接続管
54 接続管(排気側接続管)
57 ピッチングシリンダ(シリンダ)
A 開口部
E エンジンルーム
S 空間

Claims (7)

  1. 機体(2)の下側に走行装置(3)を備え、機体(2)の上側の一側に穀桿を脱穀する脱穀装置(5)を備え、他側には脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク(6)を備えるコンバインにおいて、
    前記グレンタンク(6)の前方に設けられたエンジンルーム(E)にエンジン(9)を配置し、前記脱穀装置(5)とグレンタンク(6)の間に形成される空間(S)にエンジン(9)の排気ガスを浄化するDPFユニット(40)を配置し、
    前記DPFユニット(40)を覆い体(42)で覆い、該覆い体(42)における脱穀装置(5)内に選別風を送風する唐箕(11)に対向する側の下部に開口部(A)を形成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記DPFユニット(40)内の温度及び圧力を検出するセンサー(47D)を覆い体(42)の上方に配置し、該センサー(47D)と覆い体(42)の間に遮熱板(46)を設けた請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記遮熱板(46)の一側を覆い体(42)とグレンタンク(6)の間に延設し、該遮熱板(46)の延設部における終端部を前記DPFユニット(40)の上下方向の中心よりも下方に臨ませた請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記覆い体(42)には、前記DPFユニット(40)の前部を覆う前内側カバー(45A)と、DPFユニット(40)の後部を覆う後内側カバー(45B)を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記エンジン(9)の排気マニホールド(30B)の排気口(30C)とDPFユニット(40)の吸気口(40E)を、可撓性を有する接続管(52)を介して接続した請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記DPFユニット(40)の排気口(40F)に該排気口(40F)の外径よりも大きい内径を有する排気側接続管(54)を接続し、排気口(40F)の外周と排気側接続管(54)の内周との間に所定の間隙を形成した請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記DPFユニット(40)を、前記機体(2)と走行装置(3)との相対姿勢を変更させるシリンダ(57)の前側に配置した請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンバイン。
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