JP2013241829A - 主筋と帯板の接合構造、接合法、取付工具 - Google Patents

主筋と帯板の接合構造、接合法、取付工具 Download PDF

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Abstract

【課題】 主筋と帯板を簡便に接合でき、主筋を強力に帯板に接合することのできる主筋と帯板の接合構造を得ること。
【解決手段】 水平方向の帯板1の外縁にU字状切欠4を設け、対向面部4a,4a’に凹溝4c,4c’を設け、回転軸部5aとその両端部から形成された中間円弧部5b,5b’と、中間円弧部の先端を互い対向方向に折り曲げて形成された抜止脚部5c,5c’とからなる押え金具5を設け、一方の凹溝4cに回転軸部5aを係合したとき、回転軸部5aを中心とする抜止脚部5c,5c’の回動経路に他方の凹溝4c’が存在するように構成し、円弧面部4bに主筋6の外周面6’を嵌合した状態において、押え金具5を回転軸部5aを中心として回動させて抜止脚部5c,5c’を他方の凹溝4c’内に係合し、中間円弧部5b,5b’によって円弧面部4bに嵌合した主筋6の外周面6’を保持することにより、主筋を帯板に固定するように構成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、場所打ち杭等における鉄筋籠等を構成するための主筋と帯板の接合構造、主筋と帯板の接合法、及び主筋と帯板の接合に使用する取付工具に関するものである。
従来、場所打ち杭等の施工における鉄筋の配筋は、太目の主筋と細目の帯筋とで構成され、その交差部を、なまし鉄線で数回巻いてクリップ止めするか、大きな荷重を受ける部位は、現場でのフレア溶接にて接合されていた(特許文献1,2)。
しかしながら、前者は強度不足であり、後者はその品質と技術の管理が極めて困難であることから、強度の信頼性に問題があった。
さらに、近時においては、あいつぐ諸災害の被害の教訓から、主筋を太く、数を多くして、細かった帯筋に代えて、山形鋼等の形鋼にて施工する例が増えてきたが、その接合にフレア溶接の使用は前述の通り実用的ではないので、上記形鋼30を円環状等に曲げ加工したものに、腹面に穿孔して、これに主筋6を交差させてUボルト31及びナットで押圧締付けして接手の構成をしていた(図22(a)(b)参照)。
しかしながら、山形鋼30の帯材の曲げ加工は、低価格のロール曲げにおいては、正確な寸法品質の加工精度が得られず、精度の良い高周波による焼き曲げ加工は、極めて高価格となって実用的でなく、また、平鋼の場合は、ロール曲げ加工は極めて容易であるが、その分、変形も生じ易く、使用中での変形発生でその使用に不都合が生じる場合が多く、施工、作業者を困らせていた。
また、平鋼の帯板は円形状の維持が困難であり、円形精度の変化によるUボルト取付位置の誤差発生等もあり、Uボルトによる主筋6の取り付けが困難となる場合もあった。
特開2000−240053号 実開平1−76903号
本発明は、上記課題を解決せんとするものであって、高強度を要する部分に使用する山形鋼製の帯材の円形等への困難な曲げ加工を必要とせず、平鋼製の帯材の円形状維持の困難さを解消し、円形精度の変化によるUボルト取付孔位置の誤差発生による主筋取付の困難や形状寸法維持の問題の解決を目的とするものである。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の先端を互いに対向方向に折り曲げて形成された抜止脚部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、一方の上記凹溝に上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記押え金具を上記回転軸部を中心として回動させて上記抜止脚部を他方の上記凹溝内に係合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造により構成される。
上記水平方向の帯板は、例えば平鋼を円環状に切断することにより構成することができる。上記主筋の半径とは、例えば円柱状の主筋を構成する円柱の半径をいう。従って、一方の凹溝に押え金具の回転軸部を係合し、上記円弧面部に主筋の外周面を嵌合し、その後、上記押え金具を主筋の方向に回動させると、両抜止脚部が帯板の外縁に当接するので、両抜止脚部を一旦開脚して帯板に挿入し、上記回動を継続して上記脚部が他方の凹溝に至ると、押え金具の弾性復帰力により上記抜止脚部が上記他方の凹溝に係合する。この状態においては、上記中間円弧部によって上記円弧面部に嵌合した上記主筋の外周面を保持し得てこれにより上記主筋を上記帯板に固定することができる。
第2に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記U字状切欠の一方の上記対向面部に凹溝を設け、他方の上記対向面部に連なる上記帯板の外面に雌螺孔を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記押え金具をその回転軸部を中心として回動させて上記直線部を上記雌螺孔が形成された帯板の上記外面に接触させ、上記両直線部の上から座金を介して上記雌螺孔に雄螺子を螺合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造により構成される。
従って、凹溝に押え金具の回転軸部を係合し、上記円弧面部に主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合し、その後、上記押え金具を主筋の方向に回動させて直線部を帯板の外面に接触させる。ついで、上記直線部の上から座金を介して雄螺子を雌螺孔に螺合して上記直線部を上記帯板に固定する。この状態においては、上記中間円弧部によって上記円弧面部に嵌合した上記主筋の外周面を保持し得てこれにより上記主筋を上記帯板に固定することができる。
第3に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された1/4円弧の中間円弧部と、上記両中間円弧部の両端部を該円弧部の外半径方向に折り曲げると共に、それらの端部を連結することで形成した環状締結部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かかる押え金具を2つ用意し、一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記他方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記両押え金具を上記両回転軸部を中心として互いに近接する方向に回動させて上記両環状締結部を近接し、上記両環状締結部内に雄螺子を挿通して締結具により両環状締結部を締結したものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造により構成されている。
上記雄螺子は例えばボルト、上記締結具は例えばナットにより構成することができる。このように構成すると、専用工具を必要とせず、また帯板に雌螺孔等を加工することなく、一対の押え金具により強固に主筋6を帯板1に接合することができる。
第4に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部を設け、両直線部の端部を連結して形成した環状係合部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かつ上記環状係合部を挿通可能な大きさのリング状の金具であって、回転軸部と、該回転軸部に対向する係合軸部を有するリング状バックルを設け、一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記リング状バックルの上記回転軸部を係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記押え金具をその回転軸部を中心として上記リング状バックルの方向に回動させると共に、上記リング状バックルをその回転軸部を中心として上記押え金具の方向に回動させ、上記環状係合部を上記リング状バックル内に挿通してその端部を上記バックルから突出させた状態とし、かかる状態において上記環状係合部の端部を上記リング状バックルの上記係合軸部の側に折り曲げ加工することにより、上記押え金具と上記リング状バックルとを締結し、これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造により構成される。
このように構成すると、例えば汎用工具であるバールを用いて押え金具の環状端部を例えば湾曲加工することで、主筋を帯板に強固に接合することができ、汎用工具を用いて主筋と帯板の接合作業を容易に行うことができる。
第5に、上記凹溝は、上記主筋の外周面を上記円弧面部に嵌合した状態において、上記主筋の上記外周面によって上記凹溝の開口が閉鎖される位置に設けたものであることを特徴とする上記第1〜4の何れかに記載の主筋と帯板の接合構造により構成される。
このように構成すると、押え金具の回転軸部と抜止脚部は主筋の外周面によって抜け止め固定され、主筋の外周面は押え金具の中間円弧部によって保持されるので、簡便に強力な主筋と帯板の接合構造が得られる。
第6に、棒状の本体と、先端に爪部を有し、上記本体の先端に一定の間隔を以って設けられた一対の引掛け爪部と、上記引掛け爪部の方向に突出するように上記引掛け爪部に隣接して上記本体に設けられた押え脚部とから取付工具を構成し、一方の上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を係合し上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記両引掛け爪部を上記帯板の両面を挟むように上記帯板に挿入して上記両爪部を上記回転軸部の両端部に各々係合し、上記押え脚部の先端を上記抜止脚部の折曲部に係合し、かかる状態で上記本体を上記主筋の方向に回動させて上記押え脚部により上記抜止脚部を上記回転軸部を中心として回動することにより、上記抜止脚部を上記他方の凹溝に係合させるものであることを特徴とする上記第1記載の主筋と帯板の接合構造に使用する取付工具により構成される。
このように構成すると、押え金具の回転軸部を一方の凹溝に係合し、主筋の外周面を上記円弧面部に嵌合した後、上記取付工具によって上記押え金具の抜止脚部を容易に上記他方の凹溝に係合することができ、主筋と帯板の接合動作を当該取付工具により容易に行うことができる。
第7に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の先端を互いに対向方向に折り曲げて形成された抜止脚部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、一方の上記凹溝に上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、その後、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合し、ついで上記押え金具を上記回転軸部を中心として回動し上記両抜止脚部を他方の上記凹溝内に係合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法により構成される。
第8に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記U字状切欠の一方の対向面部に凹溝を設け、上記他方の対向面部に連なる上記帯板の外面に雌螺孔を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、その後上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合し、ついで上記押え金具をその回転軸部を中心として回動させて上記直線部を上記雌螺孔が形成された帯板の上記外面に接触させ、さらに上記両直線部の上から座金を介して上記雌螺孔に雄螺子を螺合することにより、上記押え金具の上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法により構成される。
第9に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された1/4円弧の中間円弧部と、上記両中間円弧部の両端部を該円弧部の外半径方向に折り曲げると共に、それらの端部を連結することで形成した環状締結部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かかる押え金具を2つ用意し、一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記他方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記両押え金具を上記両回転軸部を中心として互いに近接する方向に回動して上記両環状締結部を近接し、上記両環状締結部内に雄螺子を挿通して締結具により両環状締結部を締結することを特徴とする主筋と帯板の接合法により構成される。
第10に、水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部を設け、両直線部の端部を連結して形成した環状係合部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かつ上記環状係合部を挿通可能な大きさのリング状の金具であって、回転軸部と、該回転軸部に対向する係合軸部を有するリング状バックルを設け、一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記リング状バックルの上記回転軸部を係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、上記押え金具をその回転軸部を中心として上記リング状バックルの方向に回動すると共に、上記リング状バックルをその回転軸部を中心として上記押え金具の方向に回動することにより、上記環状係合部を上記リング状バックル内に挿通してその端部を上記バックルから突出し、その後上記環状係合部の端部を上記リング状バックルの上記係合軸部の側に折り曲げ加工することにより、上記押え金具と上記リング状バックルとを締結し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法により構成される。
第11に、上記第7記載の主筋と帯板の接合法において、棒状の本体と、先端に爪部を有し上記本体の先端 に一定の間隔を以って設けられた一対の引掛け爪部と、上記引掛け爪部の方向に突出するように上記引掛け爪部に隣接して上記本体に設けられた押え脚部とから取付工具を構成し、一方の上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を係合し上記円弧面部に上記主筋の外周面を嵌合した状態において、上記両引掛け爪部を上記帯板の両面を挟むように上記帯板に挿入して上記両爪部を上記回転軸部の両端部に各々係合し、上記押え脚部の先端を上記抜止脚部の折曲部に係合し、かかる状態で上記本体を上記主筋の方向に回動させて上記押え脚部により上記抜止脚部を上記回転軸部を中心として回動することにより、上記抜止脚部を上記他方の凹溝に係合させることを特徴とする取付工具を用いた主筋と帯板の接合法により構成される。
本発明によれば、帯板を水平方向に使用し、U字状切欠と押え金具によって主筋を帯板に直交方向に固定するので、溶接の必要がなく、接合構造として帯板の高精度の加工が可能であり、しかも帯板に変形等が生じ難いので、帯板と主筋との接合を高い精度で行うことができ、主筋と帯板を強固に固定することができるものである。
また、主筋の内側外周面はU字状切欠の円弧面部にて保持され、主筋の外側外周面は押え金具の中間円弧部にて保持する構成であるので、簡便な構造でありながら、強力に主筋を帯板に接合固定することができる。
また、押え金具の回転軸部と抜止脚部は上記主筋の外周面によって抜止固定される構造であるので、簡便な構造でありながら、強力に主筋を帯板に接合固定することができる。
また、専用工具を必要とせず、また帯板に雌螺孔等を加工することなく、一対の押え金具により強固に主筋を帯板に接合することができる。
また、例えば汎用工具を用いて押え金具の環状端部を例えば湾曲加工することで、主筋を帯板に強固に接合することができる。
また、取付工具を用いることで、主筋と帯板の接合動作を簡便に行うことができる。
また、例えば平鋼を切断加工することにより帯板を構成できるので、従来のように山形鋼等の円環状への曲げ加工も必要なく、加工が非常に容易である。
また、水平方向の帯板を使用するので、従来の平鋼による円形状帯板と異なり、帯板の変形も生じ難く、例えば帯板が円環状であっても高強度の構造が維持できる。
(a)は本発明に係る主筋と帯板の接合構造における帯板の平面図、(b)は同上帯板のU字状切欠近傍の拡大平面図である。 同上接合構造の分解斜視図である。 同上接合構造の拡大分解斜視図である。 同上接合構造の拡大分解斜視図である。 同上接合構造のU字状切欠近傍の斜視図である。 同上接合構造の鉄筋と帯板の接合の状態を示すU字状切欠近傍の側面図であり、(a)は接合前、(b)は接合途中、(c)は接合状態を示す。 同上接合構造の鉄筋と帯板の接合の状態を示すU字状切欠近傍の平面図であり、(a)は接合前、(b)は接合途中、(c)は接合状態を示す。 同上接合構造において鉄筋と帯板を取付工具を用いて接合する状態を示すものであり、(a)はU字状切欠部近傍の平面図、(b)はU字状切欠近傍の側面図である。 同上接合構造において鉄筋と帯板を取付工具を用いて接合する状態を示すものであり、(a)はU字状切欠部近傍の側面図、(b)は他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図である。 同上接合構造により構成される鉄筋籠を示すものであり、(a)は同上鉄筋籠の平面図、(b)は同上鉄筋籠の側面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の側面図、(b)は同上接合構造の他の実施形態におけるU字状切欠近傍の平面図である。 (a)〜(c)は、同上接合構造における押え金具と鉄筋との接合状態を示す押え金具と主筋の接合部の拡大断面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は接合前の平面図、(b)は接合後の平面図、(c)は接合後の側面図である。 同上接合構造の他の実施形態を示すものであり、(a)は接合前の平面図、(b)は接合前の側面図、(c)は締結前の側面図、(d)は締結前の側面図である。 (a)乃至(c)は、図20の実施形態の平面図であり、締結の過程を示すものである。 従来の鉄筋籠を示すものであり、(a)は同上鉄筋籠の平面図、(b)は同上鉄筋籠の側面図である。
以下、本発明における主筋と帯板の接合構造及び接合法について詳細に説明する。
図1、図2に示すように円環状に切断した水平方向の帯板(平鋼)1の外面(外縁)2に断面円形の主筋6の外周円6’を埋設させるためのU字形切欠4を、当該帯板1の中心P方向に向けて等間隔に所定数(図1では8箇所)穿設する。尚、上記U字状切欠4の数は上記8箇所に限定されない。尚、図2に示すように、「上下前後左右」の方向を定めて、以下説明する。
このU字形切欠4は、互いに平行な対向面部4a,4a’と対向面部を連結する円弧面部4bとから構成されている。この円弧面部4bの円弧を構成する円の中心は、当該円弧面部4b内に、上記主筋6を、上記帯板1と直交する方向に挿入したとき、主筋6の中心軸Qと略一致するように設けられ、上記円弧面部4bの円弧を構成する半径は上記主筋6の横断面の円の半径(円柱状の主筋6の円柱の半径)と略同一となるように構成されている(図7(c)参照)。
従って、上記円弧面部4b内に上記主筋6の外周面6’を嵌合したとき、上記円弧面部4bの円弧面は上記主筋6の外周面6’(主筋6の内側外周面6a)に隙間なく密着するように構成されている。
また、上記対向面部4a,4a’の対向位置には、後述の押え金具5の回転軸部5a及び抜止脚部5c,5c’を嵌合挿入するためのU字形状(対向面部とそれらを連続する円弧面部からなる形状)の凹溝4c,4c’が穿設されている。この凹溝4c,4c’は、上記対向面部4a,4a’の内、上記円弧面部4bの左右の円弧が始まる直前の位置(始端部)に設けられており、上記円弧面部4bに上記主筋6を嵌合したとき、上記当該主筋6の外周面6’によって上記両凹溝4c,4c’の開口が閉鎖されるように構成されている(図7(c)参照)。
また、上記凹溝4c,4c’の形成位置は、これら凹溝4c,4c’の円弧部の中心m、m’が、上記円弧面部4bに上記主筋6の外周面6’を嵌合したとき、当該主筋6の直径線L上に位置しており、後述の押え金具5によって当該主筋6の外周面6’(外側外周面6b)を押えたとき(図7(c)の状態)、上記押え金具5の中間円弧部5b,5b’の内周面が上記外周面6’(外側外周面6b)に接触し、上記主筋6の横断面の円の外側半円部を包囲することができるように構成されている(図5、図7(c)参照)。
5は、上記U字形切欠4に嵌合した上記主筋6を固定するための押え金具であり、ばね鋼又は丸鋼等の弾性を有する鋼材により構成されている。この押え金具5は、全体が断面円形のばね鋼により構成されており、一端部に直線状の回転軸部5aが形成され、当該回転軸部5aの両端部から、該回転軸部5aに直交する方向に、各々同一半径の中間円弧部5b,5b’が形成され、当該中間円弧部5b,5b’の端部は、上記回転軸部5aに平行となる対向方向に折曲された抜止脚部5c,5c’が形成されており、それらの先端部は近接して間隙5’が構成されている。
上記中間円弧部5b,5b’は、その円弧を構成する内周の半径が、上記主筋6の横断面の円の半径と同径か、又は僅かに大き目の半径とし、かつ上記回転軸部5aと上記抜止脚部5c,5c’との距離(中心軸間距離M、図3参照)は、上記凹溝4c,4c’間の距離(中心m,m’間距離、図7(c)参照)と略同等とする。また、上記抜止脚部5c,5c’は、その外周部側(図2における後方側)(上記円弧部5b,5b’とは反対側)にテーパ部5”,5”が設けられており、上記回転軸部5aを上記凹溝4cに係合した後、矢印a方向に回動して、上記テーパ部5”,5”を上記帯板1の外面2のコーナに当接させ(図6(c)参照)、さらに矢印a方向に回動すると、上記テーパ部5”、5”に誘導されて当該抜止脚部5c,5c’の先端部の間隙5’が押し広げられ(図6(c)矢印b参照)、その状態で両抜止脚部5c,5c’が上記帯板1の上下面に沿って上記帯板1を挟むように回動して行き、上記抜止脚部5c,5c’が上記凹溝4c’の位置にて上記中間円弧部5b,5b’の弾性復帰力により当該凹溝4c’内に挿入嵌合し得るように構成している(図6(c)、図7(c)参照)。
即ち、一方の上記凹溝4cに上記回転軸部5aを、上記中間円弧部5bが上記円弧面部4bに嵌合する上記主筋6の外側外周面6bに沿う方向で係合したとき、上記回転軸部5aを中心とする上記抜止脚部5c,5c’の回動経路に上記他方の凹溝4c’が存在するように構成する。
従って、図7に示すように、上記押え金具5の上記回転軸部5aを上記帯板1に直交する方向で、かつ、上記中間円弧部5b,5b’が上記主筋6の外周面6’に沿う方向で上記凹溝4cに挿入係合し(図7(b)参照)、その後、上記U字形切欠4内に上記帯板1に直交する方向に主筋6の内側外周面6aを挿入してその外周面6aを上記円弧面部4bに嵌合させ、その後、押え金具5を矢印a方向に上記回転軸部5aを回転中心軸として略半周回動させ、その抜止脚部5c,5c’を上記凹溝4c’に嵌合挿入させると、上記押え金具5の中間円弧部5b,5b’の内周面が上記主筋6の横断面の外周面6’の円の半円部、即ち主筋6の外側外周面6bに接触して、当該主筋6を上記U字形切欠4内に保持し得るように構成している(図5、図7(c)参照)。
図8、図9において、7は、上記押え金具5を上記帯板1の上記凹溝4c,4c’に勘合装着するための専用の取付工具であり、当該取付工具7を用いることによって上記押え金具5を円滑に上記凹溝4c,4c’に取り付けることができる。
この取付工具7は、棒状の本体7’と、その先端部に向けられ、互いに一定の間隔を以って平行に設けられた一対の引掛け爪部7a,7a’と、この引掛け爪部7a,7a’に隣接し、上記引掛け爪部7a,7a’の基端部の本体7’から下向きに直交して設けられた押え脚部7b,7b’とから構成されている。上記引掛け爪部7a,7a’は、その先端に内側(上記脚部7b,7b’の方向)に向けて湾曲する円弧状の爪部9,9’が設けられており、当該爪部9,9’を上記凹溝4cに係合した上記回転軸部5aに外側から係合し得るように構成している。
上記押え脚部7b,7b’はその一端部10が、上記本体7’に固定された回転支軸11に回動自在に設けられており、図9(a)に示すように上記回転支軸11を中心として開閉方向(矢印b,c方向)に回動し得るように構成されている。そして、上記引掛け爪部7a,7a’を上記回転軸部5aに引っ掛けた状態において、上記押さえ脚部7b,7b’の先端部を上記押え金具5の抜止脚部5c,5c’の基端の折曲部(中間円弧部5b,5b’から抜止脚部5c,5c’に至る折曲部22,22’)に形成した凹部12,12’に係合し(図8(b)、図9(a)の状態)、かかる状態で当該取付工具7を矢印a方向に回動させることにより、上記押え金具5の抜止脚部5c,5c’を上記凹溝4c’に係合し得るように構成している。上記工具7の矢印a方向への回動工程において、上記抜止脚部5c,5c’は一旦開脚して再び閉鎖するという動作を行うが、上記押え脚部7b,7b’は上記抜止脚部5c,5c’を押圧しながら、上記抜止脚部5c,5c’の動きに合わせて開脚と閉鎖動作を行い、円滑に上記押え金具5を装着し得るように構成している。
上記押え脚部7b,7b’は、図9(b)に示すように、一方の押え脚部7bの先端部のみを上記押え金具5の一方の抜止脚部5cの凹部12のみに係合し、この状態で取付工具7を矢印a方向に回動することにより、上記抜止脚部5c,5c’を開脚させ、上記と同様に上記抜止脚部5c,5c’を上記凹溝4c’に係合させることができる。
本発明に係る主筋と帯板の接合構造及び接合法は上述のように構成されるので、以下、本発明の接合構造を使用して場所打ち杭等の鉄筋籠を構成する場合の主筋と帯板の接合構造及び接合方法について説明する。
まず、帯板1を水平に支持し、そのU字状切欠4の一方の凹溝4cに押え金具5の回転軸部5aを上記帯板1に直交する方向で嵌合装着する(図4の状態)。
次に、主筋6を上記帯板1に直交する方向で上記U字状切欠4内に挿入し、当該主筋6を上記切欠4内の円弧面部4bに嵌合する(図8(a)の状態)。このとき、上記主筋6の内側外周面6aは上記円弧面部4bに隙間無く密着している。
また、主筋6の外周面6’によって上記凹溝4cの開口が閉鎖状態となり、上記外周面6’が上記回転軸部5aに接触して上記凹溝4c内にて固定されると共に、上記押え金具5の回転軸部5aは上記主筋6の外周面6’によって上記凹溝4cから抜け止め状態となる。
ついで、上記押え金具5を上記回転軸部5aを中心として矢印a方向に回動し、その抜止脚部5c,5c’のテーパ部5”,5”を上記帯板1の外面2のコーナに接触させる(図8(a)の状態)。
その後、取付工具7の引掛け爪部7a,7a’を上記帯板1の外面2(両面)を挟むようにしながら当該引掛け爪部7a,7a’を上記帯板1の板面に上記外面2の側から挿入し、その先端の爪部9,9’を上記押え金具5の回転軸部5aの両端部に外側から引っ掛ける(図8(a)参照)。即ち、上記一方の引掛け爪部7aの爪部9を上記帯板1の一方側面に突出する上記回転軸部5aに外側から引っ掛け、上記他方の引掛け爪部7a’の爪部9’を上記帯板1の他方側面に突出する上記回転軸部5aに外側から引っ掛ける(図8(a)(b)の状態)。
同時に、上記取付工具7の押え脚部7b,7b’の先端を各々上記押え金具5の左右の抜止脚部5c,5c’の凹部12,12’(折曲部22,22’)に係合する(図8(a)、図9(a)の状態)。
かかる状態において、上記取付工具7を矢印a方向に回動していくと、上記押え脚部7b,7b’が上記抜止脚部5c,5c’の上記凹部12,12’を同時に均等に押して行き、上記押え金具5は上記回転軸部5aを回転中心軸として矢印a方向に回転する。そして、上記抜止脚部5c,5c’は上記テーパ部5”、5”が上記外面2の上記両縁(コーナ)に接触し、上記テーパ部5”、5”がコーナに案内されて、互いに開く方向(矢印b方向)に一旦開いて開脚状態となり、その先端部が上記帯板1の左右表面に当接した状態で矢印a方向に進んで行き、上記凹溝4c’に至ったところで上記中心円弧部5b,5b’の弾性復帰力によって閉鎖方向(矢印c方向)に弾性復帰し、上記抜止脚部5c,5c’を上記凹溝4c’内に嵌合装着することができる(図5、図6(c)、図7(c)の状態)。
尚、上記抜止脚部5c,5c’が上記押え金具5の弾性復帰力により上記凹溝4c’内に挿入嵌合するとき、同時に上記取付工具7の上記押え脚部7b,7b’を上記凹部12,12’から取り外す。
そして、かかる装着状態において、上記凹溝4c’の開口も上記主筋6の外周面6’にて閉閉鎖状態となり、上記外周面6’が上記抜止脚部5c,5c’に接触し固定され、上記押え金具5の抜止脚部5c,5c’は上記主筋6の外周面6’によって上記凹溝4c’から抜け止めされた状態となる。その後、上記取付工具7を上記押え金具5の回転軸部5a及び上記帯板1から取り外せば良い。
上記押え金具5を上記U字状切欠4に装着した状態においては、中間円弧部5b,5b’はその内周面が上記主筋6の外側外周面6b(背面)に密着するため、当該押え金具5にて上記主筋6の外側外周面6bを確実に保持することができる(図5の状態)。
上記押え金具5の装着状態では、上記主筋6は上記U字状切欠部4内において、内側の外周面6’の半周部(内側外周面6a)には上記円弧面部4bが密着して当該円弧面部4bで保持され、外側の外周面6’の半周部(外側外周面6b)には上記押え金具5の中間円弧部5b,5b’の内周面が密着して当該中間円弧部5b,5b’で保持されるため、上記帯板1の1つのU字状切欠部4内において、上記主筋6の外周面6’を全周に亙り確実に保持することができる。
場所打ち杭等の鉄筋籠を構成する場合は、図10に示すように、1枚の帯板1の全てのU字状切欠4内に主筋6を上記押え金具5によって装着し、かつ主筋6の上下方向の一定間隔毎に上記帯板1を同様に配置装着することにより、鉄筋籠を構成するものである。
次に、本発明に係る主筋と帯板の接合構造及び接合法の他の実施形態を以下説明する。図11に示すものは、抜止脚部5c,5c’の凹溝4c’を帯板1の中心Pの方向(後方向)に長孔状に形成し、かつ上記抜止脚部5c,5c’の長さを上記帯板1の板厚より若干長く形成すると共に、一方の円弧部5b’を若干長く形成し、上記両抜止脚部5c,5c’を上記帯板1の中心Pの方向(前後方向)において互いに重なるように構成したものである。そして、この実施形態においては、上記抜止脚部5c,5c’を上記長孔状の凹溝4c’内において、上記帯板1の中心Pの方向(前後方向)に交差させた状態で係合するように構成したものである。
図12に示すものは、抜止脚部5c,5c’の凹溝4c’を帯板1の円周方向(左右方向)に長孔状に形成し、かつ上記抜止脚部5c,5c’の長さを上記帯板1の板厚より若干長く形成すると共に、一方の中間円弧部5b’を上記帯板1の円周方向(左右方向)に若干長く形成し、上記両抜止脚部5c,5c’を上記帯板1の円周方向(左右方向)において互いに重なるように構成したものである。そして、この実施形態においては、上記抜止脚部5c,5c’を上記長孔状の凹溝4c’内において、上記帯板1の円周方向(左右方向)に交差させた状態で係合するように構成したものである。
上記図11、図12の実施形態によると、抜止脚部5c,5c’が上記凹溝4c’内において互いに交差して抜け難い状態となるので、より強固に主筋6を帯板1に装着することができる。
図13(a)(b)は図12のさらに他の実施形態であり、同図(a)は抜止脚部5c,5c’の先端部における上記凹溝4c’から突出する部分に、幅広の脱落防止ストッパ部13,13’を設けたものであり、当該ストッパ部13,13’によって上記抜止脚部5c,5c’が上記凹溝4c’から抜脱するのを確実に防止するものである。
図13(b)のものは、押え金具5の材料をばね鋼から丸鋼に代えて、上記テーパ部5”,5”を設けることなく、抜止脚部5c,5c’の凹溝4c’への装着状態において、凹溝4c’から突出する両抜止脚部5c,5c’の先端部をハンマーHで打ち曲げて抜け止め形状としたものである。このように構成することで、図13(a)の脱落防止ストッパ部13,13’と同様の効果を得ることができる。
図14に示すものは、押え金具5の固定軸部5aの両側に湾曲部5d,5d’を設けたものであり、上記抜止脚部5c,5c’が開脚する際の上記回転軸部5aのばね強度を強化した構造のものである。
図15に示すものは、本発明に係る主筋と帯板の接合構造の他の実施形態である。同図において、帯板1のU字状切欠4の一方の対向面部4a’に凹溝4c’を設けることなく、上記一方の対向面部4a’に連なる外面2に上記U字状切欠4に隣接して雌螺孔14を穿設する。一方、押え金具5は上記中間円弧部5b,5b’を1/4円弧とし、1/4円弧から、該円弧の接線方向に直線状に延長して直線部5e,5e’を設ける。そして、上記押え金具5の回転軸部5aを上記凹溝4cに係合し、上記U字状切欠4内に主筋6を嵌合装着し、その後、上記押え金具5を1/4周回転させて上記直線部5e,5e’を上記雌螺孔14の両側に配置する。そして、上記押え金具5の上記直線部5e,5e’の上に座金15を被覆し、当該座金15の上からその中央の貫通孔15’から雄螺子(ボルト)16を挿入して当該螺子16を上記雌螺孔14に螺合して、上記押え金具5の一端を上記帯板1に固定する。これにより、上記中間円弧部5b,5b’によって上記主筋6の外周面6’を保持することにより、上記主筋を上記帯板に固定するものである。
当該構成によると、専用の取付工具7を用いることなく上記主筋6を上記帯板1に確実に装着することができる。
図16に示すものは図15の実施形態のさらに他の実施形態であり、上記帯板1の板厚tが薄く、当該板厚tの範囲内に上記雌螺孔14を穿設することが困難な場合に適したものである。図16において、上記雌螺孔14に代えて雄螺子(ボルト)16の軸部より若干大きな直径の切欠17を設け、上記切欠17の中間にナット18を係合するためのナット係合用拡径部19を設ける。そして、上記ナット係合用拡径部19にナット18を嵌め込んだ状態で、上記押さえ金具5を1/4周回転させて、上記直線部5e,5e’を上記切欠17の両側に配置し、そして、上記押え金具5の上記直線部5e,5e’の上に座金15を被覆し、当該座金15の上から雄螺子(ボルト)16を挿入して当該螺子16を上記切欠17のナット18に螺合することにより、上記押え金具5の一端を上記帯板1に固定する。これにより、上記中間円弧部5b,5b’によって上記主筋6の外周面6’を保持することにより、上記主筋を上記帯板に固定するものである。
かかる実施形態によると、帯板1の板厚が薄い場合においても上記押え金具5を用いて上記主筋6を上記帯板1に固定することができる。
図17に示すものは、図15の他の実施形態であり、帯板1の上記外面2の上記雌螺孔14に代えて、上記外面2から板面に円形状取付孔24を設け、当該円形状取付孔24と上記外面2との連通部分に上記円形孔24から外面2の方向に末広がりの傾斜面24a,24bを設ける。そして、上記円形状取付孔24の外面2側の半円弧部に、円柱を軸方向に2つに分割した形状(蒲鉾型又はシリンドリカル形状)の雌螺子体25を嵌合し、当該雌螺子体25の円柱面中央部に設けられた雌螺孔26を上記外面2の方向に臨出させる。そして、上記座金15の外側から雄螺子16を挿入し、上記貫通孔15’を介して上記雌螺孔26に螺合することにより、上記押え金具5の一端を上記帯板1に固定するものである。
この実施形態によると、上記円形状取付孔24内において上記雌螺子体25の角度を上記円形状取付孔24に沿って変更することで、上記雌螺孔26の角度を変化させることができる。よって、雄螺子16の締付時に雄螺子16の角度変化に上記雌螺孔26を対応させることができ、上記雄螺子16を上記雌螺子体25に無理なく螺合することができる。
図18に示すものは、押え金具5の中間円弧部5b,5b’と上記主筋6との接合部を示すものであり、(a)に示すものは上記中間円弧部5b,5b’の横断面が円形のもの、(b)に示すものは上記中間円弧部5b,5b’において、上記主筋6との接触部に2箇所の突条(食い込み刃)20,20を設け、上記突条20,20間を緩やかな湾曲面20aとしたものである。図18(b)に示す中間円弧部5b,5b’によると、上記中間円弧部5b,5b’を上記主筋6の外側外周面に接触させたとき、上記2条の突条20,20が上記主筋6の外周面に食い込むことで、上記押え金具5と上記主筋6との接合をより強固なものにすることができる。
図18(c)に示すものは、上記中間円弧部5b,5b’において、上記主筋6との接触部に1条の突条(食い込み刃)21を設け、当該突条21の両側は上記突条21に先端部に向うテーパ状の傾斜面21a,21a’としたものである。このように構成すると、上記中間円弧部5b,5b’を上記主筋6の外側外周面に接触したとき、上記突条21が上記主筋6の外周面に食い込むことで、上記押さえばね金具5と上記主筋6との接合をより強固なものにすることができる。
図19に示すものは、本発明に係るさらなる他の実施形態であり、2つの同一形状の押え金具(丸鋼製)5,5を左右対称に用い、両押え金具5の端部(環状締結部5g,5g)を雄螺子(ボルト)16にて締結したものである。この実施形態における押え金具5は、回転軸部5aとそれに続く中間円弧部5b,5bの形状は図3に示す実施形態と略同様であるが、上記中間円弧部5b,5bが1/4円弧に至ったところで、円弧の外向き半径方向に折り曲げられて直線部5f,5fを形成し、これら直線部5f,5fの端部を湾曲環状に連結することで環状締結部5g,5gが形成されている。
本実施形態では、上記押え金具5を2つ用意し、各押え金具5,5の回転軸部5a,5aを、その中間円弧部5b,5bの円弧が主筋6の外周の円弧に沿うように、互いに左右対称としてU字状切欠4の各凹溝4c,4cに係合し(図19(a)参照)、その後主筋6を上記U字状切欠4に挿入し、その後両押え金具5,5を矢印a,a’方向に回転して環状締結部5g,5gを近接する(図19(b)参照)。このとき、上記中間円弧部5b,5bは主筋6の外周面6’に各々接し、その状態で上記直線部5f,5fが互いに主筋6の半径方向に平行状態で近接した状態となる。
そこで、両押え金具5,5の一方の上記環状締結部5gにワッシャ27を介して雄螺子16を挿入し、上記環状締結部5gの他方から突出した雄螺子16の螺子部にワッシャ27を介してナット18を螺合締結させることで、両環状締結部5g,5gを締結する(図19(b)(c)参照)。
このように構成すると、専用工具を必要とせず、また帯板1に雌螺孔等を加工することなく、一対の押え金具5,5により強固に主筋6を帯板1に接合することができる。
図20、図21に示すものは、本発明のさらに他の実施形態であり、1つの押え金具(丸鋼製)5とリング状バックル(丸鋼製)28を用いたものである。
本実施形態における押え金具5は、回転軸部5aとそれに続く中間円弧部5b,5bの形状は図15の実施形態に類似しており、中間円弧部5b,5bが1/4円弧から構成され、1/4円弧からその円弧の接線方向に直線状に延長された直線部5h,5hが形成され、各直線部5h,5hの端部を連結することで環状係合部5iが形成されている。
また、一方のリング状バックル28は、凹溝4cに嵌合可能な回転軸部28aを有する全体がリング状の金具により形成されたバックルであり、上記回転軸部28aに対向して該回転軸部28aに平行な係合軸部28bが形成されている。そして、上記係合軸部28bの長さは、上記押え金具5の上記直線部5h,5hの幅(環状係合部5iの幅)よりも広く形成されており、上記バックル28の中央開口28’内に上記押え金具5の環状係合部5iが挿通し得るように構成されている。
この実施形態では、まず図20(a)に示すように、押え金具5の回転軸部5aを帯板1の一方の凹溝4c’に、中間円弧部5bが主筋6の外周面6’に沿う方向にて係合し、リング状バックル28の回転軸部28aを他方の凹溝4cに係合する。その後、上記U字状切欠4に主筋6を嵌合し(図20(a)参照)、上記押え金具5を矢印a’方向に回転させて帯板1の外面2に接触させた後、上記リング状バックル28を矢印a方向に回転させて、上記押え金具5の上記環状係合部5iを上記バックル28の中央開口28’に挿入して、当該開口28’から外側に突出させる(図20(c)の状態)。
その後、バール29の先端を上記押え金具5の環状係合部5iに挿入して、上記バール29先端を、係合軸部28bを支点に矢印a方向に回転させることにより、図21(a)〜(c)に示すように、上記環状係合部5iを上記バックル28の上記係合軸部28bの外周に巻きつけるように湾曲加工し、上記押え金具5と上記リング状バックル28とを締結する。このとき、バール29の動作により上記直線部5hが係合軸部28bに沿って屈曲されるが、それに併せてバックル28の上記回転軸部28aと上記係合軸部28bとの間の軸部も上記主筋6の方向に僅かずつ屈曲されながら上記主筋6に接近して行き、最終的に上記係合軸部28bが上記主筋6に相当程度接近し、上記バックル28の上記軸部が上記主筋6側に若干湾曲した状態で接合状態が形成される。
このように構成すると、バール29を用いて押え金具5の環状係合部5iを湾曲加工することで、主筋6を帯板1に強固に接合することができ、汎用工具(バール)を用いて主筋と帯板の接合作業を容易に行うことができる。
尚、本発明に係る帯板は円環状の帯板1を示したが、帯板1は円環状に限定されず、中空の長方形の環状、中空の正方形等の環状等の各種の形状が考えられる。
本発明は上述のように構成したので、帯板1として平鋼を水平方向に使用し、U字状切欠4と押え金具5によって主筋6を帯板1に直交方向に固定可能するので、フレア溶接の必要がなく、接合構造として帯板の高精度の加工が可能であり、しかも帯板に変形等が生じ難いので、帯板と主筋との接合を高い精度で行うことができ、しかも主筋と帯板を強固に固定することができる。
また、本発明によれば、主筋6の内側外周面はU字状円弧部4にて保持され、主筋の外側外周面は押え金具5の中間円弧部5b,5b’にて保持する構成であり、しかも押え金具5の回転軸部5aと抜止脚部5c,5c’は上記主筋6の外周面によって抜止固定される構造であるので、簡便な構造でありながら、強力に主筋を帯板に接合固定することができる。
また、本発明は、取付工具7を用いることで、主筋と帯板の接合動作を簡便に行うことができる。
また、本発明の接合構造によれば、平鋼を切断加工することにより帯板を構成できるので、従来のように山形鋼等の円環状への曲げ加工も必要なく、加工が非常に容易である。
また、本発明の接合構造によれば、従来の平鋼による円環状帯板と異なり、帯板の変形も生じ難く、帯板1が円環状であっても高強度の構造が維持できる。
また、本発明の接合構造によると、帯板及びU字状切欠をプラズマ自動切断等の技術により高精度の加工が可能であるし、水平方向の帯板を使用しており変形し難いので、仮に円環状の帯板であっても、従来の平鋼による円形状の帯板のように、帯板の円形精度の変化(変形)によるUボルト取付孔位置の誤差が発生し、主筋の取り付けが困難になることもない。
また、専用工具を必要とせず、また帯板1に雌螺孔等を加工することなく、一対の押え金具5,5により強固に主筋を帯板に接合することができる。
また、例えばバール等の汎用工具を用いて押え金具5の環状端部を例えば湾曲加工することで、主筋を帯板に強固に接合することができる。
本発明に係る主筋と帯板の接合構造、接合法、取付工具によると、場所打ち杭等における鉄筋籠を構成するための構造として広く利用することができる。
1 帯板
2 外縁(外面)
4 U字状切欠
4a,4a’ 対向面部
4b 円弧面部
4c,4c’ 凹溝
5 押え金具
5a 回転軸部
5b,5b’ 中間円弧部
5c,5c’ 抜止脚部
5e,5e’ 直線部
5g,5g 環状締結部
5h,5h 直線部
5i 環状係合部
6 主筋
6’ 外周面
7 取付工具
7’ 本体
7a,7a’ 引掛け爪部
7b,7b’ 押え脚部
9,9’ 爪部
14 雌螺孔
15 座金
16 雄螺子
22,22’ 折曲部
28 リング状バックル
28a 回転軸部
28b 係合軸部

Claims (11)

  1. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の先端を互いに対向方向に折り曲げて形成された抜止脚部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    一方の上記凹溝に上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記押え金具を上記回転軸部を中心として回動させて上記抜止脚部を他方の上記凹溝内に係合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造。
  2. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記U字状切欠の一方の上記対向面部に凹溝を設け、
    他方の上記対向面部に連なる上記帯板の外面に雌螺孔を設け、
    上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記押え金具をその回転軸部を中心として回動させて上記直線部を上記雌螺孔が形成された帯板の上記外面に接触させ、
    上記両直線部の上から座金を介して上記雌螺孔に雄螺子を螺合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造。
  3. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された1/4円弧の中間円弧部と、上記両中間円弧部の両端部を該円弧部の外半径方向に折り曲げると共に、それらの端部を連結することで形成した環状締結部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かかる押え金具を2つ用意し、
    一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記他方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、
    上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記両押え金具を上記両回転軸部を中心として互いに近接する方向に回動させて上記両環状締結部を近接し、
    上記両環状締結部内に雄螺子を挿通して締結具により両環状締結部を締結したものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造。
  4. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部を設け、両直線部の端部を連結して形成した環状係合部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    かつ上記環状係合部を挿通可能な大きさのリング状の金具であって、回転軸部と、該回転軸部に対向する係合軸部を有するリング状バックルを設け、
    一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記リング状バックルの上記回転軸部を係合し、
    上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記押え金具をその回転軸部を中心として上記リング状バックルの方向に回動させると共に、上記リング状バックルをその回転軸部を中心として上記押え金具の方向に回動させ、上記環状係合部を上記リング状バックル内に挿通してその端部を上記バックルから突出させた状態とし、
    かかる状態において上記環状係合部の端部を上記リング状バックルの上記係合軸部の側に折り曲げ加工することにより、上記押え金具と上記リング状バックルとを締結し、
    これにより上記主筋を上記帯板に固定するものであることを特徴とする主筋と帯板の接合構造。
  5. 上記凹溝は、上記主筋の外周面を上記円弧面部に嵌合した状態において、上記主筋の上記外周面によって上記凹溝の開口が閉鎖される位置に設けたものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の主筋と帯板の接合構造。
  6. 棒状の本体と、
    先端に爪部を有し、上記本体の先端に一定の間隔を以って設けられた一対の引掛け爪部と、
    上記引掛け爪部の方向に突出するように上記引掛け爪部に隣接して上記本体に設けられた押え脚部とから取付工具を構成し、
    一方の上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を係合し上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記両引掛け爪部を上記帯板の両面を挟むように上記帯板に挿入して上記両爪部を上記回転軸部の両端部に各々係合し、上記押え脚部の先端を上記抜止脚部の折曲部に係合し、
    かかる状態で上記本体を上記主筋の方向に回動させて上記押え脚部により上記抜止脚部を上記回転軸部を中心として回動することにより、上記抜止脚部を上記他方の凹溝に係合させるものであることを特徴とする請求項1記載の主筋と帯板の接合構造に使用する取付工具。
  7. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の先端を互いに対向方向に折り曲げて形成された抜止脚部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    一方の上記凹溝に上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、
    その後、上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合し、
    ついで上記押え金具を上記回転軸部を中心として回動し上記両抜止脚部を他方の上記凹溝内に係合することにより、上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法。
  8. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設けると共に、上記U字状切欠の一方の対向面部に凹溝を設け、
    上記他方の対向面部に連なる上記帯板の外面に雌螺孔を設け、
    上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、
    その後上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合し、
    ついで上記押え金具をその回転軸部を中心として回動させて上記直線部を上記雌螺孔が形成された帯板の上記外面に接触させ、
    さらに上記両直線部の上から座金を介して上記雌螺孔に雄螺子を螺合することにより、上記押え金具の上記中間円弧部によって上記主筋の外周面を保持し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法。
  9. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された1/4円弧の中間円弧部と、上記両中間円弧部の両端部を該円弧部の外半径方向に折り曲げると共に、それらの端部を連結することで形成した環状締結部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、かかる押え金具を2つ用意し、
    一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記他方の押え金具の上記回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、
    上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記両押え金具を上記両回転軸部を中心として互いに近接する方向に回動して上記両環状締結部を近接し、
    上記両環状締結部内に雄螺子を挿通して締結具により両環状締結部を締結することを特徴とする主筋と帯板の接合法。
  10. 水平方向の帯板の外縁に対向面部と円弧面部とから構成されるU字状切欠を設け、上記両対向面部に各々凹溝を設け、上記円弧面部の円弧の半径は主筋の半径と略同一とし、
    かつ回転軸部と、該回転軸部の両端部から当該回転軸部に直交する方向に各々形成された中間円弧部と、上記両中間円弧部の各先端を上記中間円弧部の円弧の接線方向に直線的に延長した直線部を設け、両直線部の端部を連結して形成した環状係合部とからなる押え金具を設け、上記押え金具の上記中間円弧部の円弧の半径は上記主筋の半径と略同一とし、
    かつ上記環状係合部を挿通可能な大きさのリング状の金具であって、回転軸部と、該回転軸部に対向する係合軸部を有するリング状バックルを設け、
    一方の上記凹溝に上記一方の押え金具の回転軸部を上記中間円弧部が上記円弧面部に嵌合する上記主筋の外周面に沿う方向で係合し、他方の上記凹溝に上記リング状バックルの上記回転軸部を係合し、
    上記円弧面部に上記主筋の外周面を上記帯板に直交方向に嵌合した状態において、
    上記押え金具をその回転軸部を中心として上記リング状バックルの方向に回動すると共に、上記リング状バックルをその回転軸部を中心として上記押え金具の方向に回動することにより、上記環状係合部を上記リング状バックル内に挿通してその端部を上記バックルから突出し、
    その後上記環状係合部の端部を上記リング状バックルの上記係合軸部の側に折り曲げ加工することにより、上記押え金具と上記リング状バックルとを締結し、これにより上記主筋を上記帯板に固定することを特徴とする主筋と帯板の接合法。
  11. 請求項7記載の主筋と帯板の接合法において、
    棒状の本体と、先端に爪部を有し上記本体の先端に一定の間隔を以って設けられた一対の引掛け爪部と、上記引掛け爪部の方向に突出するように上記引掛け爪部に隣接して上記本体に設けられた押え脚部とから取付工具を構成し、
    一方の上記凹溝に上記押え金具の上記回転軸部を係合し上記円弧面部に上記主筋の外周面を嵌合した状態において、
    上記両引掛け爪部を上記帯板の両面を挟むように上記帯板に挿入して上記両爪部を上記回転軸部の両端部に各々係合し、上記押え脚部の先端を上記抜止脚部の折曲部に係合し、
    かかる状態で上記本体を上記主筋の方向に回動させて上記押え脚部により上記抜止脚部を上記回転軸部を中心として回動することにより、上記抜止脚部を上記他方の凹溝に係合させることを特徴とする取付工具を用いた主筋と帯板の接合法。
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