JP2013241538A - 潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造及び微粒子化することが簡易であり、良好な潜伏性を有し、樹脂組成物の貯蔵安定性と硬化性が共に優れる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物である。
である。
【選択図】なし
【解決手段】1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物である。
である。
【選択図】なし
Description
本発明はエポキシ樹脂用水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤及びその製造方法、エポキシ樹脂組成物に関するものである。
エポキシ樹脂組成物は、接着性、機械特性、電気特性、熱特性、耐化学性において優れた特性を有しているため多様な分野で利用されている。その用法としてあらかじめエポキシ樹脂と硬化剤を混合しておく一液性エポキシ樹脂組成物と、使用直前に混合する二液性エポキシ樹脂組成物がある。
二液性エポキシ樹脂組成物は、使用直前に混合するため低温速硬化、長期保管が行える反面、計量、混合の作業があり配合ミス、作業効率の低下を招いていた。一液性エポキシ樹脂組成物は、あらかじめエポキシ樹脂、硬化剤を混合しておくため作業性は良いが、配合組成によっては室温から硬化反応が開始してしまい長期、室温保管が出来ない為、熱により硬化反応を開始する潜伏性硬化剤または潜伏性硬化促進剤が必要となっている。
二液性エポキシ樹脂組成物は、使用直前に混合するため低温速硬化、長期保管が行える反面、計量、混合の作業があり配合ミス、作業効率の低下を招いていた。一液性エポキシ樹脂組成物は、あらかじめエポキシ樹脂、硬化剤を混合しておくため作業性は良いが、配合組成によっては室温から硬化反応が開始してしまい長期、室温保管が出来ない為、熱により硬化反応を開始する潜伏性硬化剤または潜伏性硬化促進剤が必要となっている。
潜伏性硬化剤としては、フェノール樹脂、ジシアンジアミド等が用いられているが、これらは硬化温度が150〜250℃と高く、また硬化度を上げるため長時間の加熱処理を必要としているため一般的には硬化促進剤を併用して低温、短時間硬化を行っている。
硬化促進剤としてはトリフェニルホスフィン等のリン化合物、イミダゾール化合物等のアミン化合物が用いられているが、特に低温、短時間硬化、硬化物の機械特性、電気特性等の利点からからイミダゾール化合物が広く用いられている。しかしながらイミダゾール化合物の併用により室温からの硬化反応が開始してしまい潜伏性が得られにくく保存安定性が低下する等の問題を抱えている。
硬化促進剤としてはトリフェニルホスフィン等のリン化合物、イミダゾール化合物等のアミン化合物が用いられているが、特に低温、短時間硬化、硬化物の機械特性、電気特性等の利点からからイミダゾール化合物が広く用いられている。しかしながらイミダゾール化合物の併用により室温からの硬化反応が開始してしまい潜伏性が得られにくく保存安定性が低下する等の問題を抱えている。
上記の課題を解決すべく、イミダゾールにアミン化合物を付与したアミンアダクト体(例えば、特許文献1参照)、各種樹脂等の被覆によりマイクロカプセル化とすること等が広く検討されている。マイクロカプセル化はイソシアネート系化合物を用いた被覆(例えば、特許文献2参照)や樹脂のスプレードライヤによる被覆(例えば、特許文献3参照)等により検討されている。
特許文献1に記載のアミンアダクト体はその反応性から反応温度制御が難しく、また潜伏性を向上させる為にアダクト体の高分子量化、非溶解性を進めるとアダクト体の粉砕が困難になる等の問題がある。
また、特許文献2及び3に記載のマイクロカプセル化は、工程が煩雑であったり、シェルを形成している樹脂の軟化点が高すぎると硬化促進性が乏しく、軟化点が低すぎると硬化促進性が高くなり潜伏性の低下、保存安定性の悪化等を招いている。
また、特許文献2及び3に記載のマイクロカプセル化は、工程が煩雑であったり、シェルを形成している樹脂の軟化点が高すぎると硬化促進性が乏しく、軟化点が低すぎると硬化促進性が高くなり潜伏性の低下、保存安定性の悪化等を招いている。
したがって、本発明は、上述した事情に鑑み、製造及び微粒子化することが簡易であり、良好な潜伏性を有し、樹脂組成物の貯蔵安定性と硬化性が共に優れる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するべく、鋭意検討した結果、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤が得られることを発見し、本発明を提供するに至った。
すなわち本発明は、以下のとおりである。
[1]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂と水中で反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤。
[2]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程1と、前記工程1で得られた混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2と、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100°Cで、4〜24時間加熱し、アダクト体を得る工程3とを有する、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法。
[3]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、エポキシ樹脂、及び硬化剤を含有し、該水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の含有量が該エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜50質量部(樹脂分換算)である、エポキシ樹脂組成物。
[4]前記硬化促進剤が、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させた後に乾燥させることにより得られたものであり、前記硬化促進剤の形状が粒子状である、前記[3]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[5]さらに、硬化剤を含む、前記[3]又は[4]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[1]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂と水中で反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤。
[2]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程1と、前記工程1で得られた混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2と、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100°Cで、4〜24時間加熱し、アダクト体を得る工程3とを有する、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法。
[3]1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、エポキシ樹脂、及び硬化剤を含有し、該水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の含有量が該エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜50質量部(樹脂分換算)である、エポキシ樹脂組成物。
[4]前記硬化促進剤が、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させた後に乾燥させることにより得られたものであり、前記硬化促進剤の形状が粒子状である、前記[3]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[5]さらに、硬化剤を含む、前記[3]又は[4]に記載のエポキシ樹脂組成物。
本発明は、製造及び微粒子化することが簡易であり、良好な潜伏性を有し、樹脂組成物の貯蔵安定性と硬化性が共に優れる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤及びその製造方法、前記潜伏性硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。尚、以下の記載は本発明の実施態様のー例であり本発明は要旨を超えない限り、以下の記載に限定されるものではない。
(水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤)
本発明の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、イミダゾール化合物として1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを用いるものであり、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂と水中で反応させて得られる潜伏性硬化促進剤である。
本発明の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、イミダゾール化合物として1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを用いるものであり、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂と水中で反応させて得られる潜伏性硬化促進剤である。
本発明に用いられる液状エポキシ樹脂は、常温で液状のものであれば、特に制限なく用いることができるが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、及び脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中で、官能基数、生成されるアダクト体の粘度の観点から、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、及びビスフェノールF型エポキシ樹脂が好ましい。これらは、単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
なお、本発明において、液状エポキシ樹脂とは、25℃において液状を呈するエポキシ樹脂を指す。
本発明に使用される水媒体は、イオン交換水、純水が好ましい。
なお、本発明において、液状エポキシ樹脂とは、25℃において液状を呈するエポキシ樹脂を指す。
本発明に使用される水媒体は、イオン交換水、純水が好ましい。
(水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法)
本発明は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程1と、前記工程1で得られた混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2と、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100℃、4〜24時間加熱し、アダクト体を得る工程3とを有する、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法を提供する。
本発明は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程1と、前記工程1で得られた混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2と、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100℃、4〜24時間加熱し、アダクト体を得る工程3とを有する、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法を提供する。
工程1
工程1は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程である。
1−ベンジル−2−メチルイミダゾールの使用量は、液状エポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対して、好ましくは0.1〜2.0モルである。
1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させる方法としては、特に制限はなく、容器等に液状エポキシ樹脂と1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを入れ、ディゾルバー等により攪拌することにより混合液を得ることができる。
工程1は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程である。
1−ベンジル−2−メチルイミダゾールの使用量は、液状エポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対して、好ましくは0.1〜2.0モルである。
1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させる方法としては、特に制限はなく、容器等に液状エポキシ樹脂と1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを入れ、ディゾルバー等により攪拌することにより混合液を得ることができる。
本発明では、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中に分散させる観点から、必要に応じて分散剤を用いることができる。分散剤としては、反応を阻害しない限り、ポリビニルアルコール等を用いることができる。
本発明では、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に容易に溶解させる観点から、必要に応じて非水溶性又は難水溶性の有機溶剤を用いることができる。非水溶性又は難水溶性の有機溶剤としては、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールと液状エポキシ樹脂との反応を阻害しない限り、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤を用いることができる。
本発明では、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に容易に溶解させる観点から、必要に応じて非水溶性又は難水溶性の有機溶剤を用いることができる。非水溶性又は難水溶性の有機溶剤としては、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールと液状エポキシ樹脂との反応を阻害しない限り、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤を用いることができる。
工程2
工程2は、前記工程1で得られたイミダゾール−エポキシ樹脂混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2である。前記混合液は、水中に投入すると懸濁状態となり、初期段階では、油滴として存在する。
水の使用量は、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液100質量部に対して、好ましくは100〜1000質量部、より好ましくは150〜500質量部、更に好ましくは200〜400質量部である。
工程2は、前記工程1で得られたイミダゾール−エポキシ樹脂混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2である。前記混合液は、水中に投入すると懸濁状態となり、初期段階では、油滴として存在する。
水の使用量は、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液100質量部に対して、好ましくは100〜1000質量部、より好ましくは150〜500質量部、更に好ましくは200〜400質量部である。
工程3
工程3は、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100℃で、4〜24時間加熱する工程である。工程3において、水中で懸濁状態であったイミダゾール−エポキシ懸濁液が、加熱によりイミダゾールとエポキシ樹脂との反応が進行し、溶液状態へと変化し、付加化合物(アダクト体)が合成され、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤が得られる。得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、水中に完全に溶解した溶液状態である。
工程3における加熱条件としては、適宜必要に応じて変更されるが、加熱温度が60〜100℃の範囲、好ましくは70〜95℃の範囲、より好ましくは75〜90℃の範囲、及び加熱時間が4〜24時間の範囲、好ましくは5〜15時間の範囲、より好ましくは6〜10時間の範囲で実施されるのが好ましい。
工程3は、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100℃で、4〜24時間加熱する工程である。工程3において、水中で懸濁状態であったイミダゾール−エポキシ懸濁液が、加熱によりイミダゾールとエポキシ樹脂との反応が進行し、溶液状態へと変化し、付加化合物(アダクト体)が合成され、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤が得られる。得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、水中に完全に溶解した溶液状態である。
工程3における加熱条件としては、適宜必要に応じて変更されるが、加熱温度が60〜100℃の範囲、好ましくは70〜95℃の範囲、より好ましくは75〜90℃の範囲、及び加熱時間が4〜24時間の範囲、好ましくは5〜15時間の範囲、より好ましくは6〜10時間の範囲で実施されるのが好ましい。
(エポキシ樹脂組成物)
次に、本発明のエポキシ樹脂組成物について説明する。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、及び前記水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を含有する。
本発明の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られたものをそのまま用いてもよく、さらに反応後に乾燥させて粒子状としたものを用いてもよい。
水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を粒子状とする方法としては、例えば、スプレードライヤによる噴霧乾燥や凍結乾燥等の公知の乾燥手段によって、水分を蒸発させる方法が挙げられる。粒子状の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の平均粒子径としては、0.1〜100μmが好ましく、1〜25μmがより好ましい。
次に、本発明のエポキシ樹脂組成物について説明する。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、及び前記水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を含有する。
本発明の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られたものをそのまま用いてもよく、さらに反応後に乾燥させて粒子状としたものを用いてもよい。
水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を粒子状とする方法としては、例えば、スプレードライヤによる噴霧乾燥や凍結乾燥等の公知の乾燥手段によって、水分を蒸発させる方法が挙げられる。粒子状の水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の平均粒子径としては、0.1〜100μmが好ましく、1〜25μmがより好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物に配合されるエポキシ樹脂は、特に制限はなく、従来公知のものを使用可能であり、多価フェノール型エポキシ樹脂、水溶性エポキシ樹脂等が挙げられる。
多価フェノール型エポキシ樹脂は、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、1,6−ジヒドロキシナフタレン、クレゾールノボラック、カテコール、レゾルシノール等の多価フェノール類をグリシジル化して得られるエポキシ樹脂が挙げられる。
水溶性エポキシ樹脂は、1分子中に少なくとも1個の親水性部位と2個以上のエポキシ基を有する化合物である。特に、親水性部位として、エーテル結合、水酸基を有するものが好ましい。水溶性エポキシ樹脂の具体例としては、エチレンプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ラウリルアルコールグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリコールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリコールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂は単独で用いてもよく、または2種類以上を組み合わせで用いても良い。
多価フェノール型エポキシ樹脂は、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、1,6−ジヒドロキシナフタレン、クレゾールノボラック、カテコール、レゾルシノール等の多価フェノール類をグリシジル化して得られるエポキシ樹脂が挙げられる。
水溶性エポキシ樹脂は、1分子中に少なくとも1個の親水性部位と2個以上のエポキシ基を有する化合物である。特に、親水性部位として、エーテル結合、水酸基を有するものが好ましい。水溶性エポキシ樹脂の具体例としては、エチレンプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ラウリルアルコールグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリコールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリコールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂は単独で用いてもよく、または2種類以上を組み合わせで用いても良い。
(硬化剤)
本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要により硬化剤を含有する。
硬化剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを使用でき、フェノール類、酸無水物類、アミン類から選ばれる少なくとも1種の硬化剤が用いられる。具体的にフェノール類としては、フェノールノボラック樹脂、クレソールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール類等が挙げられる。酸無水物類としては、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられる。アミン類としては、ジシアンジアミド、ヒドラジド化合物、メラミン等が挙げられる。これらの硬化剤は必要に応じて2種類以上の組み合わせで使用しても良い。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要により硬化剤を含有する。
硬化剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを使用でき、フェノール類、酸無水物類、アミン類から選ばれる少なくとも1種の硬化剤が用いられる。具体的にフェノール類としては、フェノールノボラック樹脂、クレソールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール類等が挙げられる。酸無水物類としては、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げられる。アミン類としては、ジシアンジアミド、ヒドラジド化合物、メラミン等が挙げられる。これらの硬化剤は必要に応じて2種類以上の組み合わせで使用しても良い。
本発明のエポキシ樹脂組成物において、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の含有量は、本発明のエポキシ樹脂組成物に配合されるエポキシ樹脂100質量部に対して、樹脂分換算量として、0.1〜50質量部であり、好ましくは1〜40質量部、より好ましくは2.5〜30質量部である。
また本発明のエポキシ樹脂組成物において、硬化剤の含有量は、本発明のエポキシ樹脂組成物に配合されるエポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対して0.5〜1.5モル、更に好ましくは0.9〜1.1モルである。
また本発明のエポキシ樹脂組成物において、硬化剤の含有量は、本発明のエポキシ樹脂組成物に配合されるエポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対して0.5〜1.5モル、更に好ましくは0.9〜1.1モルである。
次に、本発明について実施例を参照してさらに詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって制限されるものではない。
以下の実施例及び比較例における各種評価は次のようにして実施した。
以下の実施例及び比較例における各種評価は次のようにして実施した。
[平均粒径]
平均粒径は、株式会社堀場製作所レーザー回折式粒度分布測定装置「LA−500」を用いて測定した。
平均粒径は、株式会社堀場製作所レーザー回折式粒度分布測定装置「LA−500」を用いて測定した。
[ゲルタイム]
硬化促進剤又は硬化剤に固形物を用いた、実施例3、比較例5及び比較例6では、エポキシ樹脂組成物のゲルタイムは、約1gのサンプルを用いて、熱盤上175℃にてゲル化時間を測定した。
硬化促進剤に水溶液を用いた、実施例2では、エポキシ樹脂組成物のゲルタイムは、約1gのサンプルを用いて、熱盤上90℃で水分を飛ばした後、150℃にてゲル化時間を測定した。
硬化促進剤又は硬化剤に固形物を用いた、実施例3、比較例5及び比較例6では、エポキシ樹脂組成物のゲルタイムは、約1gのサンプルを用いて、熱盤上175℃にてゲル化時間を測定した。
硬化促進剤に水溶液を用いた、実施例2では、エポキシ樹脂組成物のゲルタイムは、約1gのサンプルを用いて、熱盤上90℃で水分を飛ばした後、150℃にてゲル化時間を測定した。
[貯蔵安定性]
エポキシ樹脂組成物を容器に入れ密閉し、40℃、1週間保存した。保存前後の粘度をE型粘度計(東機産業株式会社製VISCONICEHD型)を用いて25℃、1rpmにより測定し、保存後の粘度が、保存前の粘度に比べ、2倍未満であれば「A」、2倍以上5倍未満であれば「B」、5倍以上であれば「C」、ゲル化すれば「×」とした。
エポキシ樹脂組成物を容器に入れ密閉し、40℃、1週間保存した。保存前後の粘度をE型粘度計(東機産業株式会社製VISCONICEHD型)を用いて25℃、1rpmにより測定し、保存後の粘度が、保存前の粘度に比べ、2倍未満であれば「A」、2倍以上5倍未満であれば「B」、5倍以上であれば「C」、ゲル化すれば「×」とした。
実施例1(水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造)
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2MZ)100.0g、及び液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828、エポキシ当量185)200.0gを加え、室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂に溶解させた。このイミダゾール溶解エポキシ樹脂混合液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。反応が進行するにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が褐色の色を呈し始めた。そのまま合成を続けると、昇温から30〜60分後に、イミダゾールエポキシ樹脂混合液が懸濁状態から溶液状態へと変化した。溶液状態へと変化した時点から6時間加熱を継続し、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を得た。得られた溶液は褐色透明であった。
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2MZ)100.0g、及び液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828、エポキシ当量185)200.0gを加え、室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂に溶解させた。このイミダゾール溶解エポキシ樹脂混合液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。反応が進行するにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が褐色の色を呈し始めた。そのまま合成を続けると、昇温から30〜60分後に、イミダゾールエポキシ樹脂混合液が懸濁状態から溶液状態へと変化した。溶液状態へと変化した時点から6時間加熱を継続し、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤を得た。得られた溶液は褐色透明であった。
比較例1(潜伏性硬化促進剤の製造)
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 2MZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを加え、室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散させた。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始め、ついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 2MZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを加え、室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散させた。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始め、ついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
比較例2(潜伏性硬化促進剤の製造)
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水を1000g計量し攪拌機をセットし攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーにp−フェニルー4−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 2P4MZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを計量し室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散した。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始め、ついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水を1000g計量し攪拌機をセットし攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーにp−フェニルー4−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 2P4MZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを計量し室温で攪拌しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散した。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80℃に昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始め、ついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
比較例3(潜伏性硬化促進剤の製造)
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2PZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを加え、室温で撹絆しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散した。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80°Cに昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始めついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水1000gを加え、攪拌を開始した。次に上記とは別に攪拌機を備えた1Lのビーカーに1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2PZ)100.0g、液状エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)200.0gを加え、室温で撹絆しイミダゾール化合物を液状エポキシ樹脂中に分散した。このイミダゾール分散エポキシ樹脂液を先に準備した水中へ投入した。水中に投入したときは懸濁状態であった。系を80°Cに昇温しアダクト体の合成を行った。途中反応が始まるにつれ懸濁状態であったイミダゾールエポキシ樹脂混合液が凝集し始めついには系内でブロック化が起こり、水溶性アダクト体は得られなかった。
比較例4(潜伏性硬化促進剤の製造)
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水を1000g加え、攪拌を開始した。上記フラスコにエポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)185.0gを投入し分散させた。この系を75℃に昇温した。別に1Lのビーカーにピペラジン(和光純薬工業株式会社製 試薬)43.07g、及び純水300gを加え、ピペラジン水溶液を調製し、この水溶液を上記フラスコに2時間かけて滴下した。ピペラジン水溶液の添加が完了した後、75℃で3時間反応を行ったが、エポキシ樹脂が凝集し、水溶性アダクト体は得られなかった。
攪拌機を備えた2Lのガラスフラスコに純水を1000g加え、攪拌を開始した。上記フラスコにエポキシ樹脂(三菱化学株式会社製、jER828)185.0gを投入し分散させた。この系を75℃に昇温した。別に1Lのビーカーにピペラジン(和光純薬工業株式会社製 試薬)43.07g、及び純水300gを加え、ピペラジン水溶液を調製し、この水溶液を上記フラスコに2時間かけて滴下した。ピペラジン水溶液の添加が完了した後、75℃で3時間反応を行ったが、エポキシ樹脂が凝集し、水溶性アダクト体は得られなかった。
実施例2(エポキシ樹脂組成物の製造)
実施例1で得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、及びエポキシ樹脂を、表1に示した配合組成で配合し、エポキシ樹脂組成物を得た。
実施例1で得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、及びエポキシ樹脂を、表1に示した配合組成で配合し、エポキシ樹脂組成物を得た。
実施例3(エポキシ樹脂組成物の製造)
実施例1で得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤をスプレードライヤにて乾燥し、平均粒子径7.8μmの球形粒子を得た。得られた粒子、及びエポキシ樹脂を表1に示した配合組成で配合しエポキシ樹脂組成物を得た。
実施例1で得られた水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤をスプレードライヤにて乾燥し、平均粒子径7.8μmの球形粒子を得た。得られた粒子、及びエポキシ樹脂を表1に示した配合組成で配合しエポキシ樹脂組成物を得た。
比較例5〜6(エポキシ樹脂組成物の製造)
硬化促進剤又は硬化剤として、ピペラジン又は1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2PZ)、及びエポキシ樹脂を表1に示した配合組成で配合しエポキシ樹脂組成物を得た。
硬化促進剤又は硬化剤として、ピペラジン又は1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(四国化成工業株式会社製 1B2PZ)、及びエポキシ樹脂を表1に示した配合組成で配合しエポキシ樹脂組成物を得た。
表1の結果より水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤は潜伏性が高く、これを用いたエポキシ樹脂組成物は優れた貯蔵安定性および硬化性を有することがわかる。
本発明によれば、水中で製造することにより、製造及び微粒子化することが簡易であり、良好な潜伏性を有する水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、その製造方法、及び貯蔵安定性と硬化性が共に優れるエポキシ樹脂組成物を提供することができる。本発明のエポキシ樹脂組成物は、貯蔵安定性と硬化性を両立した一液性エポキシ樹脂組成物として有用である。
Claims (5)
- 1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂と水中で反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤。
- 1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを液状エポキシ樹脂に溶解させ、イミダゾール−エポキシ樹脂混合液を得る工程1と、前記工程1で得られた混合液を、水中に投入し、イミダゾール−エポキシ樹脂懸濁液を得る工程2と、前記工程2で得られた懸濁液を60〜100℃で、4〜24時間加熱し、アダクト体を得る工程3とを有する、水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させることにより得られる水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤、及びエポキシ樹脂を含有し、該水溶性イミダゾールアダクト型潜伏性硬化促進剤の含有量が該エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜50質量部(樹脂分換算)である、エポキシ樹脂組成物。
- 前記硬化促進剤が、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールを水中で液状エポキシ樹脂と反応させた後に乾燥させることにより得られたものであり、前記硬化促進剤の形状が粒子状である、請求項3に記載のエポキシ樹脂組成物。
- さらに、硬化剤を含む、請求項3又は4に記載のエポキシ樹脂組成物。
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JP2012116347A JP2013241538A (ja) | 2012-05-22 | 2012-05-22 | 潜伏性硬化促進剤、その製造方法及びそれを用いたエポキシ樹脂組成物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2739740C2 (ru) * | 2015-09-23 | 2020-12-28 | Универзитет Кассель | Термически активируемое быстротвердеющее клеевое покрытие |
-
2012
- 2012-05-22 JP JP2012116347A patent/JP2013241538A/ja active Pending
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