JP2014108966A - 潜伏性硬化促進剤及びその製造方法ならびにエポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1分子中に2個以上のエポキシ基を含有するエポキシ樹脂と、硬化促進剤を混合して液状樹脂組成物を調製し、同液状樹脂組成物を水媒体からなる連続層へ投入して懸濁液とし、さらに一分子中に活性水素を2個以上含有する水溶性ポリアミンを添加し界面重合を行うことを特徴とする潜伏性硬化促進剤の製造方法、同製造方法で製造された潜伏性硬化促進剤および潜伏性硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組成物である。
【選択図】なし
Description
二液性エポキシ樹脂組成物は、使用直前に混合するため低温速硬化、長期保管が行える反面、計量、混合の作業があり配合ミス、作業効率の低下を招いていた。
これに対して、一液性エポキシ樹脂組成物は、あらかじめエポキシ樹脂、硬化剤を混合しておくため作業性は良いが、配合組成によっては室温から硬化反応が開始してしまい長期、室温保管が出来ないため、熱により硬化反応を開始する潜伏性硬化剤または潜伏性硬化促進剤が必要となっている。
潜伏性硬化剤としては、フェノール樹脂、ジシアンジアミド等が用いられているが、これらは硬化温度が150〜250℃と高く、また硬化度を上げるため長時間の加熱処理を必要としているため一般的には硬化促進剤を併用して低温、短時間硬化を行っている。
硬化促進剤としてはトリフェニルホスフィン等のリン化合物、イミダゾール化合物等のアミン化合物が用いられているが、特に低温、短時間硬化、硬化物の機械特性、電気特性等の利点からイミダゾール化合物が広く用いられている。しかしながらイミダゾール化合物の併用により室温からの硬化反応が開始してしまい潜伏性が得られにくく保存安定性が低下する等の問題を抱えている。
上記の課題を解決すべく、エポキシ樹脂にアミン化合物を付加したアミンアダクト体および同アダクト体にフェノール樹脂を添加する工程を含むエポキシ系樹脂用の硬化剤の調製のための方法(特許文献1)が開示されている。また、各種樹脂等の被覆によるマイクロカプセル化等広く検討されているが、アミンアダクト体はその反応性から反応温度制御が難しく、また潜伏性を向上させるためにアダクト体の高分子量化、非溶解性化を進めるとアダクト体の粉砕が困難になる等問題を抱える。
また、イソシアネート系化合物と活性水素化合物の反応により得られた皮膜および/またはエポキシ樹脂用硬化剤とエポキシ樹脂の反応より得られた皮膜からなるシェルで被覆したマイクロカプセル型エポキシ樹脂用硬化剤およびエポキシ樹脂組成物が開示されている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献2のマイクロカプセル型エポキシ樹脂用硬化剤は基本的には有機溶剤系で製造されるため、反応の制御が難しいことや環境問題等を伴う。
さらに、メタクリル酸等のラジカル重合によるラテックスに硬化促進剤を添加したラテックスをスプレードライヤーにより平均一次粒子径数百nmに粉末化した硬化剤(特許文献3)が開示されているが、製造工程が煩雑であったり、シェルを形成している樹脂の軟化点が高すぎると硬化促進性が乏しく、軟化点が低すぎると硬化促進性が高くなり潜伏性の低下、保存安定性の悪化等を招いている。さらに、マイクロカプセルに使用されるポリマーが有機溶剤に可溶性若しくは膨潤性があれば、溶剤系の配合には使用できない。
また、エポキシ樹脂をアミン類により硬化して得られるエポキシ樹脂硬化物の微粒子および同微粒子と界面活性剤とを分散媒に分散させたエポキシ樹脂硬化物微粒子の分散液の製造方法が開示(特許文献4)されているが、潜伏性硬化促進剤の記載はない。
すなわち本発明は、
(1)1分子中に2個以上のエポキシ基を含有するエポキシ樹脂と、硬化促進剤、さらに、必要に応じて有機溶剤を混合して液状樹脂組成物を調製し、同液状樹脂組成物を水媒体からなる連続層へ投入して懸濁液とし、さらに一分子中に活性水素を2個以上含有する水溶性ポリアミンを添加し界面重合を行うことを特徴とする潜伏性硬化促進剤の製造方法、
(2)前記水媒体からなる連続層が分散剤及び/または乳化剤を含む上記(1)に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法、
(3)前記硬化促進剤がイミダゾール系化合物である上記(1)に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法、
(4)前記水溶性ポリアミンが脂肪族アミンである上記(1)に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法、
(5)潜伏性硬化促進剤がマイクロカプセル型である上記(1)に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法、
(6)上記(1)〜(5)に記載の製造方法によって得られる潜伏性硬化促進剤、
(7)前記潜伏性硬化促進剤の平均粒子径が0.1〜200μmである上記(6)に記載の潜伏性硬化促進剤および
(8)上記(6)または(7)に記載の潜伏性硬化促進剤とエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂組成物
を提供する。
本発明の製造方法により製造される潜伏性硬化促進剤は、マイクロカプセル型であり、エポキシ樹脂と硬化促進剤を水溶性ポリアミンとを水中で反応させて得られる潜伏性硬化促進剤である。
例えば、硬化促進剤としてイミダゾール化合物を用いる場合、常温で液体から半固形体のイミダゾールしか使用できない。但し、後で述べるように有機溶剤使用の場合はこの限りではない。イミダゾール化合物以外の化合物を用いる場合、その化合物の融点を考慮して適宜加温温度を選定する。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂の市販品としては、三菱化学(株)の「品番:jER806」等が挙げられる。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の市販品としては、日本化薬(株)のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「品番:EOCN-1020-65」、新日鉄住金化学(株)のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「品番:YDPNシリーズ、YDCNシリーズ」、DIC(株)のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂「商品名:エピクロンシリーズ」等が挙げられる。
ビフェニル型エポキシ樹脂としては、三菱化学(株)のビフェニル型エポキシ樹脂「品番:YX4000シリーズ」等が挙げられる。
ナフタレン型多官能エポキシ樹脂の市販品としては、DIC(株)の「エピクロンHPシリーズ」等を挙げることができる。
脂環型エポキシ樹脂の市販品としては、ダイセル化学工業(株)のシクロヘキサンポリエーテル型エポキシ樹脂「品番:EHPEシリーズ」、(株)ADEKAの水添ビスフェノールA型のエポキシ樹脂であるEP−4080E等を挙げることができる。
イミダゾール化合物としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール等が挙げられる。3級アミンとしては、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジルジメチルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等が挙げられる。イミダゾール化合物としては活性水素を有するものであれば使用することができる。好ましいのは1−ベンジル−2−フェニルイミダゾールである。
好ましくは、水に不溶(難溶)で、液状のもの(溶剤使用可)かつ常温での触媒活性が低いものが好ましい。固体状のものは使用できない。但し、後で述べるように有機溶剤を使用する場合はこの限りではない。
本発明の潜伏性硬化促進剤とエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂組成物において、有機溶剤を使用してもよい。
好ましい有機溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族系、メタノール、
エタノール等のアルコール系、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系が挙げられる。有機溶剤の使用量はエポキシ樹脂組成物100質量部に対して1〜100質量部、好ましくは、1〜20質量部である。溶剤の使用量が1質量部より少ないと粘度を低減する効果が少なく、溶剤の使用量が100質量部より多いと、溶剤の回収が困難である。有機溶剤の残存が懸念されるので好ましくない。
液状樹脂組成物を調製する際の温度は40〜80℃、好ましくは60〜80℃である。40℃より低いと粘度が高くて混合しにくく、80℃より高いとエポキシ樹脂と硬化促進剤の反応が進むので、いずれも好ましくない。
液状樹脂組成物を調製する際の攪拌方法は特に制限されず、たとえば、カイ型またはアンカー型攪拌翼を有する攪拌機を用いることができる。
前記のように調製した液状樹脂組成物を水媒体からなる連続層へ投入する場合、分散剤や乳化剤を水媒体(イオン交換水や純水)に溶解させた後に投入することが好ましい。分散剤としては、水溶性セルロース類、ポリアクリルイミド、ポリエチレンオキシド、ポリ(ハイドロオキシステアリン酸−g−メタクリル酸メチル−co−メタクリル酸)共重合体等の高分子分散安定剤、または、ヘキサリン酸、オクタリン酸、テトラリン酸、トリリン酸等のポリリン酸類、酢酸、アクリル酸やメタクリル酸などの高分子有機酸やポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールやヘキサメタリン酸ナトリウムのような高分子有機物、またはスルホコハク酸ジイソオクチルナトリウム、ポリビニルアルコール、乳化剤としてはノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤を用いることが好ましい。
使用する連続層中の分散剤や乳化剤の濃度は、液状樹脂組成物の好ましい分散状態を維持するという観点から水媒体100質量部に対して、0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%程度である。
連続層の調製において、分散剤や乳化剤の濃度を高くすると、後で説明する界面重合反応後に得られる潜伏性硬化促進剤粒子の平均粒子径を小さくすることができる。
連続層を調製する際の温度は特に限定されることはなく、後で述べる懸濁液の調製を考慮すると、常温〜60℃程度、好ましくは60℃程度である。
連続層に液状樹脂組成物を投入し懸濁液を調製する場合、攪拌する際のミキサーの回転数は数百回〜2万5000回、好ましくは、8000回〜20000回、さらに好ましくは、10000回程度である。攪拌する際の回転数を高くすると、得られる潜伏性硬化促進剤粒子の平均粒子径を小さくすることができる。攪拌する際のミキサーとしては、小粒子化(0.1〜200um程度)するという観点からホモジナイザーを用いることが好ましい。小粒子化しないとエポキシ樹脂の潜伏性硬化剤として利用した際、ゲルタイムが遅くなり好ましくない。
懸濁液を調製する際の温度は40〜80℃、好ましくは60℃程度である。温度が低いと粘度が増加し、粒子径が大きくなる。温度が高すぎると、凝集し粒子径が大きくなる。
次に、懸濁液に水溶性ポリアミンを添加して界面重合を行う工程を説明する。
本発明の潜伏性硬化促進剤の製造方法において界面重合工程で用いる、一分子中に活性水素を2個以上含有する水溶性ポリアミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン、N−メチルピペラジンのようなピペラジン、トリアミノフェノール、トリアミノベンゼン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ヒドラジン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン等が挙げられる。
水溶性ポリアミンを用いて界面重合反応を行う際の反応温度は、適宜、必要に応じて変更されるが、10〜80℃の範囲でおこなうことができる。好ましくは20〜60℃であり、更に好ましくは20〜55℃である。温度が低すぎると反応所要時間が長くなってしまい、高すぎると液状樹脂組成物が旨く分散せず凝集してしまう。
また、界面重合反応時間も適宜必要に応じて変更されるため、特に限定はされないが6時間以上が好ましい。界面重合反応も攪拌しながら行なわれるが、たとえば、カイ型またはアンカー型攪拌翼を有する攪拌機を用いることができ、懸濁液を調製する際のような高速攪拌は必要ない。回転数は粒子同士が静止しない程度でよく、回転数は100〜300rpm程度で十分である。
次にエポキシ樹脂組成物について説明する。エポキシ樹脂組成物はエポキシ樹脂、硬化剤、及び前記本発明の潜伏性硬化促進剤、場合によっては、さらに有機溶剤を含有する。
エポキシ樹脂組成物に用いるエポキシ樹脂は、前記液状樹脂組成物の調製において説明したものが使用可能であるが取り扱い性、硬化物の接着性や耐熱、耐衝撃性が優れた多価フェノール系エポキシ樹脂が好ましくビスフェノール型エポキシ樹脂がさらに好ましい。これらのエポキシ樹脂は単独、または2種類以上の組み合わせで使用しても良い。エポキシ樹脂組成物を調製する際に用いられるエポキシ樹脂は、液状、固体状いずれでも良い。
硬化剤としては、従来公知のものを使用でき、多価フェノール類、酸無水物類、多価アミン類から選ばれる少なくとも1種の硬化剤が用いられる。具体的にフェノール類としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール型樹脂等が挙げられる。酸無水物類としては、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が用いられるアミン類としては、ジシアンジアミド、ヒドラジド化合物、メラミン等が挙げられる。これらは必要に応じて2種類以上の組み合わせで使用しても良い。
エポキシ樹脂と硬化剤の配合比率は、エポキシ樹脂のエポキシ基の合計1当量に対して、硬化剤中の活性水素又は酸無水物基が0.7〜1.5当量となる割合であることが好ましい。
エポキシ樹脂と潜伏性硬化促進剤の配合割合は、エポキシ樹脂及び硬化剤の総量100質量部に対して、0.01〜10質量部が好ましく、0.1〜5質量部がより好ましい。上記配合量が0.01質量部より少ないと、硬化性が低下し、10質量部より多いと保存安定性が低下する傾向がある。
平均粒子径は、(株)堀場製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置〔LA−500〕を用いて測定した。
[ゲルタイム]
ゲルタイムは、約1mlの各エポキシ樹脂組成物を熱盤上に置いて175℃にてかき混ぜ棒にてかき混ぜ、ゲル状になりかき混ぜられなくなるまでの時間を測定した。
[貯蔵安定性]
貯蔵安定性は、JIS K7117-2に基づいて、E型粘度計(東機産業株式会社製VISCONIC EHD型)を用いて25℃、1rpmにより粘度測定を行い、各エポキシ樹脂組成物を40℃、1週間保存し保存後の粘度上昇率とした。粘度上昇率が2倍未満であれば「A」、2倍以上5倍未満であれば「B」、5倍以上であれば「C」、ゲル化すれば「×」とした。
1000mlのビーカーに液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂〔三菱化学(株)製、jER828、エポキシ当量185g/eq〕100.0gおよび1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール〔四国化成(株)製、1B2PZ〕50.0gを計量し、次いで60℃に加温してアズワン(株)製のカイ型攪拌翼を有する攪拌機を用いて300rpmにて攪拌下、イミダゾール化合物をエポキシ樹脂に溶解して液状樹脂組成物を調製した。
次に、上記とは別に2000mlのガラスフラスコに純水を1000g、10質量%ポリオキシエチレンアルキルエーテル水溶液〔花王(株)製のノニオン界面活性剤、エマルゲン1135S−70を10質量%に希釈〕を5g計量し、アズワン(株)製のカイ型攪拌翼を有する攪拌機を用いて300rpmにて連続層を調製した。
次いで、カイ型攪拌翼を有する攪拌機を取り外してホモミキサー〔エム・テクニクス(株)製のホモジナイザー、商品名:クレアミックス〕をセットして系の温度を60℃へと昇温させて前記液状樹脂組成物を上記連続層中へ投入し、回転数10,000rpmにて10分間攪拌を行い、液状樹脂組成物の懸濁液を調製した。懸濁液の調製終了後、ホモミキサーを取り外してアズワン(株)製のカイ型攪拌翼を有する攪拌機を設置し、系を30℃に調温後、回転数300rpmにて攪拌しながら10質量%ジエチレントリアミン水溶液160gを添加し、20時間界面重合反応を行った。反応終了後、常法によりろ過、水洗、乾燥を行い平均粒子径8.7μmのマイクロカプセル型の潜伏性硬化促進剤を得た。
液状樹脂組成物の調製、連続層の調製および液状樹脂組成物の懸濁液の調製を実施例1と同様に行い、ジエチレントリアミン水溶液を用いずに、かつ、加熱重合反応時の系を80℃に調温した以外は実施例1と同様に行い、平均粒子径7.7μmのアダクト型の潜伏性硬化促進剤を得た。
表1に示す配合および条件以外は実施例1と同様に行い、マイクロカプセル型の潜伏性硬化促進剤を得た。
表1に示す配合および条件以外は比較例1と同様に行い、アダクト型の潜伏性硬化促進剤等を得た。
なお、比較例4で得られたものはアダクト型の潜伏性硬化促進剤ではなく、各工程を経ることによるイミダゾールの変化を見る為に行った、イミダゾール微粒子硬化促進剤である。
jER828:ビスフェノールAのジグリシジルエーテル
1B2PZ :1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール
C11Z :2−ウンデシルイミダゾール
2PZ :2−フェニルイミダソール
実施例1〜8、比較例1〜3で得られた各潜伏性硬化促進剤、比較例4で得られたイミダゾール微粒子、及び1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール〔1B2PZ〕を表2に示した配合組成で配合しエポキシ樹脂組成物を調製し、物性を測定して総合判定結果を表2に示した。
総合判定結果において、○は[ゲルタイム]が60秒未満で[貯蔵安定性]がA、△は[ゲルタイム]が60〜120秒未満、若しくは[貯蔵安定性]がB、×は[ゲルタイム]が120秒以上、若しくは[貯蔵安定性]がCか×を表わす。
表2の結果より、本発明のマイクロカプセル型潜伏性硬化促進剤を用いたエポキシ樹脂組成物はアダクト型潜伏性硬化促進剤等を用いたそれより170〜180℃の硬化温度において所望の硬化性を示すとともに、優れた貯蔵安定性を有する。すなわち、本発明のマイクロカプセル型潜伏性硬化促進剤はアダクト型潜伏性硬化促進剤等より潜伏性が高いことがわかる。
Claims (8)
- 1分子中に2個以上のエポキシ基を含有するエポキシ樹脂と、硬化促進剤、さらに、必要に応じて有機溶剤を混合して液状樹脂組成物を調製し、同液状樹脂組成物を水媒体からなる連続層へ投入して懸濁液とし、さらに一分子中に活性水素を2個以上含有する水溶性ポリアミンを添加し界面重合を行うことを特徴とする潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 前記水媒体からなる連続層が分散剤及び/または乳化剤を含む請求項1に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 前記硬化促進剤がイミダゾール系化合物である請求項1に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 前記水溶性ポリアミンが脂肪族アミンである請求項1に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 潜伏性硬化促進剤がマイクロカプセル型である請求項1に記載の潜伏性硬化促進剤の製造方法。
- 請求項1〜5に記載の製造方法によって得られる潜伏性硬化促進剤。
- 前記潜伏性硬化促進剤の平均粒子径が0.1〜200μmである請求項6に記載の潜伏性硬化促進剤。
- 請求項6または7に記載の潜伏性硬化促進剤とエポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂組成物。
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