JP2013240307A - うるち米を主原料とする餅及びその製造方法 - Google Patents

うるち米を主原料とする餅及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌するから、搗く前の蒸米に残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅商品を加熱するのではなく、蒸米の段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅の再度溶解によってうるち米を主原料とする餅商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅の風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
【解決手段】原料米Rとして、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米Hを調製し、蒸米を搗いて餅化してなるうるち米を主原料とする餅Mであって、搗く前の蒸米が加圧加熱殺菌されている。
【選択図】図1

Description

本発明はうるち米を主原料とする餅及びその製造方法に関するものである。
従来、この種の餅として、餅米を原料米とする餅及び米飯に用いられるうるち米を原料米とするうるち米餅が知られている。
そして、これらいずれの餅の場合にあっても、一般的には、洗米し、洗米した米を水に浸漬し、浸漬した米を水切りし、水切りした米を蒸して蒸米を調製し、蒸米を搗いて餅化するという製造方法が採用されている。
そして、餅の長期保存を可能とするため、切り餅等にあっては、餅の包装時に脱酸素剤を投入し、脱酸素状態での保存が提案され、あるいは、うるち米餅の含水率は全体重量に対して49重量%〜55重量%程度であり、これに対し、餅米を原料米とする餅の含水率は全体重量に対して40重量%〜45重量%程度であり、したがって、うるち米餅の含水率は餅の含水率に比べて高く、うるち米餅の長期保存性を一層高めるため、個包装後に、加圧加熱殺菌を施すことも提案されている。
特開昭59−132863号公報 特許第3779594号公報
しかしながら、上記のようにうるち米餅を個包装後に加圧加熱殺菌を施したとすると、この加圧加熱殺菌に伴う加熱温度によって、固化したうるち米餅商品は再度溶解してしまい、このため、うるち米餅商品の形状が変化したり、うるち米餅の風味や食味が悪くなることがあるという不都合を有している。
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、原料米として、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、該原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米を調製し、該蒸米を搗いて餅化してなるうるち米を主原料とする餅であって、上記搗く前の蒸米が加圧加熱殺菌されていることを特徴とするうるち米を主原料とする餅にある。
又、請求項2記載の方法の発明は、原料米として、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、該原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米を調製し、該蒸米を搗いて餅化するうるち米を主原料とする餅の製造方法であって、上記搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とするうるち米を主原料とする餅の製造方法にある。
又、請求項3記載の方法の発明は、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に水を添加して吸水させ、余分な水は水切りし、この水切りされた搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とするものであり、又、請求項4記載の方法の発明は、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に所定量の水を添加して吸水させ、この吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とするものであり、又、請求項5記載の方法の発明は、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸すとき、同時に所定量の水を添加して、蒸らし及び吸水を同時に行い、この同時に蒸らし及び吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とするものである。
又、請求項6記載の方法の発明は、上記加圧加熱殺菌は、上記蒸米を加圧容器内に入れ、該加圧容器内の加圧雰囲気下において加熱蒸気により行うことを特徴とするものであり、又、請求項7記載の方法の発明は、上記搗く直前における蒸米の全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整することを特徴とするものである。
本発明は上述の如く、請求項1又は請求項2記載の発明にあっては、原料米として、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、該原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米を調製し、該蒸米を搗いて餅化してうるち米を主原料とする餅を製造することになり、この際、上記搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌するから、搗く前の蒸米に残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅商品を加熱するのではなく、蒸米の段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅の再度溶解によってうるち米を主原料とする餅商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅の風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
又、請求項3記載の方法の発明にあっては、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に水を添加して吸水させ、余分な水は水切りし、この水切りされた搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌するようにしているから、搗く前の蒸米に残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅商品を加熱するのではなく、蒸米の段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱温度により生ずるうるち米を主原料とする餅の再度溶解によってうるち米を主原料とする餅商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅の風味や食味が悪くなることを防ぐことができ、上記搗く直前における蒸米の全体重量に対しての含水率の調整を容易に行うことができ、又、請求項4記載の方法の発明にあっては、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に所定量の水を添加して吸水させ、この吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌するようにしているから、蒸し後の水切りを無くし、工程の省力化を図ることができ、蒸米の加圧加熱殺菌により搗く前の蒸米に残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅商品を加熱するのではなく、蒸米の段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅の再度溶解によってうるち米を主原料とする餅商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅の風味や食味が悪くなることを防ぐことができ、又、請求項5記載の方法の発明にあっては、上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸すとき、同時に所定量の水を添加して、蒸らし及び吸水を同時に行い、この同時に蒸らし及び吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌するようにしているから、蒸米の加圧加熱殺菌により搗く前の蒸米に残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅商品を加熱するのではなく、蒸米の段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅の再度溶解によってうるち米を主原料とする餅商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅の風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
又、請求項6記載の方法の発明にあっては、上記加圧加熱殺菌は、上記蒸米を加圧容器内に入れ、該加圧容器内の加圧雰囲気下において加熱蒸気により行うから、蒸米の加圧加熱殺菌を良好に行うことができ、うるち米を主原料とする餅の長期保存が可能となり、又、請求項7記載の方法の発明にあっては、上記搗く直前における蒸米の全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしているから、米粒を押し潰すことができてなめらかな状態にでき、ベタ付きもなく、餅搗き機械の搗き面に付着することもなくなるので、搗くことができ、喫食する際にあっては、焼き餅とした場合には焼きダレもなくなり、煮餅とした場合には煮崩れすることもなくなり、餅米を原料米とする餅に比べて伸びにくいので歯切れがよく、食物を噛み下す咀嚼機能、食物を飲み込む嚥下機能の低下した人にも食べやすい餅となり、しかも、膨らみ難いので形崩れを防いで電子レンジで容易に加熱調理することもでき、これらうるち米を主原料とする餅の良さをもちながら餅米を原料米とする餅と同様な調理方法で喫食することもできる。
本発明の実施の第一形態例の製造工程図である。 本発明の実施の第二形態例の製造工程図である。 本発明の実施の第三形態例の製造工程図である。 本発明の実施の第四形態例の製造工程図である。
図1乃至図4は本発明の実施の形態例を示し、図1は請求項1及び請求項2の発明に対応する第一形態例、図2は請求項3の発明に対応する第二形態例、図3は請求項4の発明に対応する第三形態例、図4は請求項5の発明に対応する第四形態例である。
図1の第一形態例において、原料米Rとして、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、すなわち、うるち米を100重量%、又は、うるち米に10重量%以下の餅米を混合したものを使用し、換言すれば、原料米100重量%に対して、うるち米90重量%〜100重量%と餅米0重量%〜10重量%とを混合したものを使用し、この場合、原料米Rとして、うるち米を100%使用し、この原料米Rの玄米を歩留まり約88%程度に搗精し、洗米工程1において、原料米Rを洗米し、浸漬工程2において、洗米した原料米Rを1時間以上、浸漬タンク内の水に浸漬して原料米Rに含水率が30重量%〜35重量%となるように吸水させ、排水工程3において、浸漬した原料米Rを約30分以上の時間を掛けて水切りし、蒸し工程4において、上記排水工程3で水切りした原料米Rを蒸布に包んでセイロ蒸器により蒸して蒸米Hを調製し、加圧加熱殺菌工程5において、上記搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌し、次に、搗き工程6において、餅搗き機により目潰しをして練り出しと杵つきで蒸米Hを搗いて餅化し、この工程を経て、うるち米を主原料とする餅Mを製造するようにしている。
この実施例においては、原料米Rとして、うるち米を100%使用しているが、うるち米に10重量%以下の餅米を混合したものを使用することもある。
この場合、加圧加熱殺菌工程5においては、上記蒸米Hを加圧容器内に入れ、加圧容器内の加圧雰囲気下において加熱蒸気により行うようにしている。例えば、0.2MPaの加圧雰囲気下において、100℃以上になった蒸気で数分又は数十分加熱することにより加圧加熱殺菌するようにしている。
また、この場合、上記水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製するに際し、上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしている。
このように、上記含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整する理由として、含水率が49重量%未満になると、米粒が硬くて押し潰し難いため搗くことができず、粒が残ってなめらかな状態にはならないからであり、また、含水率が55重量%を超えると、ベタ付きがでて、餅搗き機械の搗き面に付着し、搗くことができなくなり、喫食する際にあっては、焼き餅とした場合には柔らかくて焼きダレてしまったり、煮餅とした場合には煮崩れてしまったりすることになるからである。
この場合、上記含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整しているが、望ましくは、含水率を50重量%〜54重量%の範囲内に調整し、より望ましくは、含水率を51重量%〜53重量%の範囲内に調整することになる。
この場合、上記搗き工程6はクリーンルームで行われ、また、図示を省略しているが、上記の各工程を経て製造されたうるち米を主原料とする餅Mは、クリーンルームにおいて、例えば、容器に充填され、冷蔵庫で二日間程度冷却固化され、所定の大きさに裁断され、個包装され、UV殺菌され、袋詰め、検品、梱包され、出荷されることになる。
この図1の実施の第一形態例は上記構成であるから、原料米Rとして、うるち米を100%使用し、この原料米Rを洗米し、洗米した原料米Rを水に浸漬し、浸漬した原料米Rを水切りし、水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製し、蒸米Hを搗いて餅化してうるち米を主原料とする餅Mを製造することになり、この際、上記搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌するから、搗く前の蒸米Hに残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅Mの長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅M商品を加熱するのではなく、蒸米Hの段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱温度により生ずるうるち米を主原料とする餅Mの再度溶解によってうるち米を主原料とする餅M商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅Mの風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
この場合、上記加圧加熱殺菌は、上記蒸米Hを加圧容器内に入れ、該加圧容器内の加圧雰囲気下において加熱蒸気により行うから、蒸米Hの加圧加熱殺菌を良好に行うことができ、うるち米を主原料とする餅Mの長期保存が可能となる。
又、この場合、上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしているから、米粒を押し潰すことができてなめらかな状態にでき、ベタ付きもなく、餅搗き機械の搗き面に付着することもなくなるので、搗くことができ、喫食する際にあっては、焼き餅とした場合には焼きダレもなくなり、煮餅とした場合には煮崩れすることもなくなり、餅米を原料米とする餅に比べて伸びにくいので歯切れがよく、食物を噛み下す咀嚼機能、食物を飲み込む嚥下機能の低下した人にも食べやすい餅となり、しかも、膨らみ難いので形崩れを防いで電子レンジで容易に加熱調理することもでき、これらうるち米を主原料とする餅Mの良さをもちながら餅米を原料米とする餅と同様な調理方法で喫食することもできる。
この実施例においては、原料米Rとして、うるち米を100%使用しているが、原料米Rとして、うるち米に10重量%以下の餅米を混合したものを使用したとしても、原料米Rとして、うるち米を100%使用したものと、上記作用効果は同様である。
図2の第二形態例にあっては、洗米工程1、浸漬工程2、排水工程3、加圧加熱殺菌工程5及び搗き工程6は、上記第一形態例と同様の製造工程からなり、上記蒸し工程4の別の具体例を示している。
すなわち、図2の第二形態例においては、上記排水工程3において水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製するに際し、上記排水工程3で水切りした原料米Rを蒸し工程4aにおいて、せいろ蒸しで15分〜25分程度、望ましくは、蒸し上がり温度95℃以上で20分程度蒸して含水率45重量%から50重量%に蒸し、吸水工程4bにおいて、この蒸された蒸米Hに蒸布ごと10秒程度水に付けて水を添加して吸水させ、水切り工程4cで、2分程度で余分な水は水切りし、次いで、この水切りされた搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌し、これら蒸し、吸水、水切り、加圧加熱殺菌された上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしている。
この図2の第二形態例にあっては、上記水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製するに際し、水切りした原料米Rを蒸し、この蒸された蒸米Hに水を添加して吸水させ、余分な水は水切りし、この水切りされた搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌するようにしているから、搗く前の蒸米Hに残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅Mの長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅M商品を加熱するのではなく、蒸米Hの段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅Mの再度溶解によってうるち米を主原料とする餅M商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅Mの風味や食味が悪くなることを防ぐことができ、上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率の調整を容易に行うことができる。
図3の第三形態例にあっては、洗米工程1、浸漬工程2、排水工程3、加圧加熱殺菌工程5及び搗き工程6は、上記第一形態例と同様の製造工程からなり、上記蒸し工程4の別の具体例を示している。
すなわち、図3の第三形態例においては、上記排水工程3において、水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製するに際し、上記排水工程3で水切りした原料米Rを蒸し工程4aにおいて、せいろ蒸しで15分〜25分程度、望ましくは、蒸し上がり温度95℃以上で20分程度蒸して含水率45重量%から50重量%に蒸し、吸水工程4bにおいて、この蒸された蒸米Hに蒸布ごと10秒程度水に付けて水を添加して吸水させ、次いで、この吸水された蒸米Hを加圧加熱殺菌し、これら、蒸し、吸水、加圧加熱殺菌された上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしている。
この図3の第三形態例にあっては、蒸し、吸水、搗く前の蒸米Hの加圧加熱殺菌により蒸米Hを調製するから、上記図2の第二形態例の水切り工程4cを無くし、工程の省力化を図ることができ、吸水された搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌することにより、搗く前の蒸米Hに残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅Mの長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅M商品を加熱するのではなく、蒸米Hの段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅Mの再度溶解によってうるち米を主原料とする餅M商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅Mの風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
図4の第四形態例にあっては、洗米工程1、浸漬工程2、排水工程3、加圧加熱殺菌工程5及び搗き工程6は、上記第一形態例と同様の製造工程からなり、上記蒸し工程4の別の具体例を示している。
すなわち、図4の第四形態例においては、上記排水工程3において、水切りした原料米Rを蒸して蒸米Hを調製するに際し、上記水切りした原料米Rを蒸し工程4において、図3の第三形態例における蒸し工程4a及び吸水工程4bを同時に行い、すなわち、所定量の水を添加して、蒸らし及び吸水を同時に行い、この蒸らし及び吸水を同時に行った蒸米Hを加圧加熱殺菌し、これら水切り、吸水、同時に行う蒸らし及び吸水、加圧加熱殺菌された上記搗く直前における蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整し、この蒸らし及び吸水を同時に行った蒸米Hを加圧加熱殺菌するようにしている。
この図4の第四形態例にあっては、原料米Rを蒸すとき、同時に吸水工程4bにより所定量の水を添加して、蒸らし及び吸水を同時に行い、この蒸らし及び吸水を同時に行った搗く前の蒸米Hを加圧加熱殺菌して蒸米Hを調製するから、蒸米Hの加圧加熱殺菌により搗く前の蒸米Hに残存する可能性のある耐熱性菌を除去することができ、これによりうるち米を主原料とする餅Mの長期保存が可能となると共に固化したうるち米を主原料とする餅M商品を加熱するのではなく、蒸米Hの段階で加圧加熱殺菌するのであるから、加熱により生ずるうるち米を主原料とする餅Mの再度溶解によってうるち米を主原料とする餅M商品の形状が変化してしまったり、うるち米を主原料とする餅Mの風味や食味が悪くなることを防ぐことができる。
尚、上記各実施例においては、加圧加熱殺菌工程5において、蒸米Hを加圧容器内に入れ、例えば、0.2MPaの加圧雰囲気下において、100℃以上になった蒸気で数分又は数十分加熱することにより加圧加熱殺菌するようにしているが、このような内容の工程に限られるものではなく、又、上記各実施例においては、蒸米Hの全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整するようにしているが、含水率を50重量%〜54重量%の範囲内に調整することにより、うるち米を主原料とする餅Mに適する一層良好な蒸米Hを調製することができ、さらに、含水率を51重量%〜53重量%の範囲内に調整することにより、うるち米を主原料とする餅Mに適する一層良好な蒸米Hを調製することができる。
又、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、原料米R、蒸米H、うるち米を主原料とする餅M、洗米工程1、浸漬工程2、排水工程3、蒸し工程4、蒸し工程4a、吸水工程4b、水切り工程4c、加圧加熱殺菌工程5、搗き工程6等で使用する設備や作業内容等は適宜変更されるものである。
以上、所期の目的を充分達成することができる。
R 原料米
H 蒸米
M うるち米を主原料とする餅
1 洗米工程
2 浸漬工程
3 排水工程
4 蒸し工程
4a 蒸し工程
4b 吸水工程
4c 水切り工程
5 加圧加熱殺菌工程
6 搗き工程

Claims (7)

  1. 原料米として、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、該原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米を調製し、該蒸米を搗いて餅化してなるうるち米を主原料とする餅であって、上記搗く前の蒸米が加圧加熱殺菌されていることを特徴とするうるち米を主原料とする餅。
  2. 原料米として、うるち米に餅米を0重量%〜10重量%混合したものを使用し、該原料米を洗米し、洗米した原料米を水に浸漬し、浸漬した原料米を水切りし、水切りした原料米を蒸して蒸米を調製し、該蒸米を搗いて餅化するうるち米を主原料とする餅の製造方法であって、上記搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とするうるち米を主原料とする餅の製造方法。
  3. 上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に水を添加して吸水させ、余分な水は水切りし、この水切りされた搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とする請求項2記載のうるち米を主原料とする餅の製造方法。
  4. 上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸し、この蒸された蒸米に所定量の水を添加して吸水させ、この吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とする請求項2記載のうるち米を主原料とする餅の製造方法。
  5. 上記水切りした原料米を蒸して蒸米を調製するに際し、上記水切りした原料米を蒸すとき、同時に所定量の水を添加して、蒸らし及び吸水を同時に行い、この同時に蒸らし及び吸水された搗く前の蒸米を加圧加熱殺菌することを特徴とする請求項2記載のうるち米を主原料とする餅の製造方法。
  6. 上記加圧加熱殺菌は、上記蒸米を加圧容器内に入れ、該加圧容器内の加圧雰囲気下において加熱蒸気により行うことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のうるち米を主原料とする餅の製造方法。
  7. 上記搗く直前における蒸米の全体重量に対しての含水率を49重量%〜55重量%の範囲内に調整することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のうるち米を主原料とする餅の製造方法。
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