JP2013237227A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】混練した樹脂を整流してから金型のキャビティへ射出充填し、高品質な成形体を得ることができるようにする。
【解決手段】加熱シリンダ10と、加熱シリンダ10内に回転可能に設けられたスクリュー12と、加熱シリンダ10の先端に装着された射出ノズル11とを備え、スクリュー12の回転により加熱シリンダ10内に供給された樹脂が混練された後、混練された樹脂が型閉された金型のキャビティに射出される射出成形機1であって、射出ノズル11に形成した流路22に樹脂経路22aが形成された整流チップ23を設け、樹脂経路22aの上流部Uには、加熱シリンダ10から供給されてきた樹脂を分流する分流板24を設け、分流板24で分流された樹脂の流れを一つにまとめ混合させる中流部Mを通過した後、中流部Mで混合された樹脂の流れを、金型のキャビティに臨む射出方向への流れとして整流する整流板25を中流部Mの下流側に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、型閉された金型のキャビティに加熱シリンダで溶融された熱可塑性樹脂を射出する射出成形機に関し、特に加熱シリンダ内で熱可塑性樹脂を混練した後、当該混練された熱可塑性樹脂をさらに混練し整流してから金型のキャビティへ射出する射出成形機に関する。
従来から用いられている一般的な射出成形機においては、加熱シリンダ内に原料である粒状の熱可塑性樹脂を送り、加熱シリンダ内に設けられたスクリューの回転により樹脂を溶融しながらスクリュー先端のノズル側に送り出し、スクリューを前進させることで該スクリューの先端側に設けた射出ノズルから型閉された金型のキャビティに溶融樹脂を射出し、キャビティ内で溶融樹脂を冷却させ固化した後、金型を開き、突出しピンなどにより金型内側面に張り付いている成形体を取り出すことにより、成形体の製造が行われている。
ところで、金型のキャビティに射出される樹脂は、金型のキャビティに射出される前に、加熱シリンダ内でスクリューの回転により混練されるわけであるが、その混練が十分に行われない場合には、良質な成形体が得られなくなる。そのため、樹脂の混合を十分に行うため、例えば、特許文献1には、所定ピッチで環状に配列された複数の樹脂通路を形成したトーピードを加熱シリンダ内に収容し、該トーピードにより樹脂の混練を効果的に行えるようにした技術が開示されている。
特開2006−297670号公報
しかし、特許文献1に開示されているように、加熱シリンダ内にトーピードを収容すれば、樹脂の混練を向上することは可能ではあるものの、良質な成形体を得るためには、十分に混練した樹脂を金型のキャビティ内にスムーズに送り出さなければならず、しかも、トーピードを加熱シリンダの中心に収容した場合では、射出ノズル先端の中心から射出される樹脂が、トーピードの外側に形成した樹脂通路から搬送されるため、それにより、樹脂の流動抵抗が増加してしまい、それが影響し良質な成形体が得られなくなるといった問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、加熱シリンダ内で熱可塑性樹脂を効果的に混練した後、射出ノズルで当該混練された熱可塑性樹脂をさらに混練し、該混練された熱可塑性樹脂を整流してから金型のキャビティへ射出充填することにより、高品質な成形体を得ることを可能とした射出成形機を提供することを目的とする。
請求項1に係る射出成形機の発明は、
熱可塑性樹脂が供給される加熱シリンダと、該加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューと、前記加熱シリンダの先端に装着された射出ノズルとを備え、該スクリューの回転により前記加熱シリンダ内に供給された熱可塑性樹脂が混練された後、該混練された熱可塑性樹脂が前記射出ノズルに形成した流路を通じて、型閉された金型のキャビティに射出される射出成形機であって、
前記射出ノズルに形成した流路内に樹脂経路が形成された整流チップを設け、
該整流チップに形成した樹脂経路の上流部には、前記加熱シリンダから供給されてきた樹脂を分流する分流板を設け、
前記分流板で分流された樹脂の流れを一つにまとめ混合させる中流部を通過した後、該中流部で混合された樹脂の流れを、前記金型のキャビティに臨む射出方向への流れとして整流する整流板を前記中流部の下流側に設けたことを特徴とする。
請求項2に係る射出成形機の発明は、請求項1において、
前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂経路の外形に架け渡すようにして複数形成したものであることを特徴とする。
請求項3に係る射出成形機の発明は、請求項1において、
前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂経路に複数形成したものであり、これら複数の分流板と整流板は、前記樹脂経路の外形から延出するようにして形成したものであることを特徴とする。
請求項4に係る射出成形機の発明は、請求項1〜3の何れか1項において、
前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂の流動抵抗を低減できるよう前記スクリューの前進方向に対し平行に形成したものであることを特徴とする。
請求項5に係る射出成形機の発明は、請求項1〜4の何れか1項において、
前記上流部と前記下流側の断面形状を同一とした際、前記上流部の分流板と前記下流側の整流板とが前記スクリューの前進方向に対向しないよう、位置をずらして配設したことを特徴する。
本発明によれば、加熱シリンダ内にある熱可塑性樹脂をスクリューの回転に伴い混練した後、さらに、当該混練された熱可塑性樹脂が、射出ノズルに構成された整流チップの上流に位置する分流板の間を通過することで分流された後、分流された流れが中流部で一つに合流されることによって、加熱シリンダに加え射出ノズルにおいても熱可塑性樹脂の混練を行うことから、効果的に熱可塑性樹脂の混練を行うことができる。しかも、当該混練された熱可塑性樹脂が中流部の下流側に設けられた整流板により整流されることから、熱可塑性樹脂が金型のキャビティへ射出される直前に、当該キャビティに射出される熱可塑性樹脂の整流を行われることで、金型のキャビティへの熱可塑性樹脂の供給をスムーズに行うことが可能となり、熱可塑性樹脂の混練性の向上と相俟って、良質な成形体を得ることが可能となる。
さらに、分流板と整流板は、スクリューの前進方向に対し平行に形成したものであることから、整流チップ内を通過するときの熱可塑性樹脂の流動抵抗を軽減することができる。
さらに、分流板と整流板とをスクリューの前進方向に対向しないよう、位置をずらして配設したことにより、整流チップ内を通過するときの熱可塑性樹脂の混練をより効果的に行うことが可能となる。
実施例1の射出成形機を示す概略構成図である。 実施例1の射出成形機に構成された射出ノズルを示す断面図である。 実施例1の射出ノズルに構成された整流チップを示す斜視図である。 実施例1の射出ノズルに構成された整流チップの断面を示す斜視図である。 実施例2の射出ノズルに構成された整流チップを示す斜視図である。 実施例2の射出ノズルに構成された整流チップの断面を示す斜視図である。 実施例3の射出ノズルに構成された整流チップを示す斜視図である。 実施例3の射出ノズルに構成された整流チップの断面を示す斜視図である。 従来例の混練チップを示す斜視図である。 従来例の混練チップの断面を示す斜視図である。 標準ノズルを適用した場合の射出ノズルから射出される樹脂の様子を示す写真である。 実施例1の整流チップを適用した場合の射出ノズルから射出される樹脂の様子を示す写真である。 実施例2の整流チップを適用した場合の射出ノズルから射出される樹脂の様子を示す写真である。 実施例3の整流チップを適用した場合の射出ノズルから射出される樹脂の様子を示す写真である。 従来例の混練チップを適用した場合の射出ノズルから射出される樹脂の様子を示す写真である。
以下、本発明の実施例を図1〜図15により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、実施例において説明した以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1に示す本発明の一例の射出成形機1は、粒状の熱可塑性樹脂としてのペレットを原料として成形体を製造するものであり、射出成形機1には機台2を備え、機台2上には、射出ユニット3、型締ユニット4が配設されている。
型締ユニット4には、固定金型5に対し可動金型6を前進後退させ型締(型閉)及び型開を行う型開閉機構を備えており、本実施例における型開閉機構としては、モータの駆動力を駆動源としてトグルリンク機構7を屈曲作動することで、固定ダイプレート8に固定された固定金型5に対して可動ダイプレート9に固定された可動金型6を繰り返し型開閉する。
また、射出ユニット3には、筒型の加熱シリンダ10、加熱シリンダ10の先端に設けた射出ノズル11、加熱シリンダ10内に設けられ当該加熱シリンダ内に供給された熱可塑性樹脂を混練するスクリュー12、スクリュー12を回転自在に支持する支持部材13、熱可塑性樹脂であるペレットが投入されるホッパ14、ホッパ14が設けられたホッパブロック15等が構成されており、加熱シリンダ10内に設けられたスクリュー12が回転されると、加熱シリンダ10の後部側へ供給口16から供給された熱可塑性樹脂は、射出ノズル11の設けられた加熱シリンダ10の先端側へ送り出されるようになっており、加熱シリンダ10内に供給されて、この加熱シリンダ10内で加熱溶融された熱可塑性樹脂は、図示しない、計量用モータ等からなる回転駆動手段によりスクリュー12が回転されることで計量部にて計量された後、射出用モータ、ボールネジ機構等からなる進退駆動手段によりスクリュー12が前進されることで金型の型閉されたキャビティへ所定量の溶融された熱可塑性樹脂が射出ノズル11を通じて射出される。なお、加熱シリンダ10の外側には、図1に示すように加熱ヒータ17が設けられており、加熱ヒータ17が高温に加熱されることで、加熱シリンダ10の内部に供給されたペレットは溶融される。
ここで、加熱シリンダの先端に装着された射出ノズルについて図2〜図4によりさらに説明する。
図2に示すように、射出ノズル11には、加熱シリンダ10の先端に螺着される連結部20と、その先端に装着され、溶融された熱可塑性樹脂を金型のキャビティへ射出する射出部21が構成されており、射出ノズル11内には熱可塑性樹脂が通過する流路22が形成されている。
また、射出ノズル11の流路22の熱可塑性樹脂が流れる方向の略中間部には、流路としての樹脂経路22aを備えた整流チップ23が固着されており、当該整流チップ23に形成した貫通状の樹脂経路22aの上流部Uには、加熱シリンダ10から供給されてきた熱可塑性樹脂を複数に分流する分流板24が設けられている一方で、樹脂経路22aの下流部Dには、金型のキャビティに臨む射出方向(図2に示す左方向)への流れとして、熱可塑性樹脂の流れを整流する整流板25が設けられており、樹脂経路22aの上流部Uと下流部Dの間には、樹脂経路22aの上流部Uに位置する分流板24で分流された熱可塑性樹脂の流れを一つにまとめ(合流)混合する中流部(板材や突起のない単一の空間部(複数に分離されていない空間部))Mを有する。なお、本実施例1における整流チップ23の樹脂流路22aの上流部Uと下流部Dの断面形状は同一形状となっており、上流部Uの分流板24と下流部Dの整流板25とは、樹脂の流れる方向である射出方向(スクリュー12の前進方向)に対向しないよう、図4に示すように位置を45度ずらして配設し、また、整流チップ23の樹脂の流れる樹脂経路22aの断面積は、上流部Uに分流板24が形成され、下流部Dには整流板25が形成されている一方で、中流部Mには板材等が存在しないことから、上流部U及び下流部Dの樹脂経路22aの断面積は、中流部Mの樹脂経路22aの断面積よりも小さくなっている。
また、分流板24と整流板25の各々は、図3及び図4に示すように、スクリュー12の前進方向に対し平行になるよう形成され、円形状の樹脂経路22aの外形からその内側に向かって延出するようにして形成され、より詳しくは、延出された分流板24と整流板25の各々の両端は、樹脂経路22aの外形(外周)に架け渡すようにして2つ配設され、全体として十字型をなしている。
以上のような実施例1の射出成型機1によれば、熱可塑性樹脂が供給される加熱シリンダ10と、加熱シリンダ10内に回転可能に設けられたスクリュー12と、加熱シリンダ10の先端に装着された射出ノズル11とを備え、スクリュー12の回転により加熱シリンダ10内に供給された熱可塑性樹脂が混練された後、該混練された熱可塑性樹脂が、射出ノズル11に形成した流路22を通じて、型閉された金型のキャビティに射出される射出成形機1であって、射出ノズル11に形成した流路22内に樹脂経路22aが形成された整流チップ23を設け、整流チップ23に形成した樹脂経路22aの上流部Uには、加熱シリンダ10から供給されてきた熱可塑性樹脂を分流する分流板24を設け、分流板24で分流された熱可塑性樹脂の流れを一つにまとめ混合させる中流部Mを通過した後、中流部Mで混合された熱可塑性樹脂の流れを、金型のキャビティに臨む射出方向(図2に示す左方向)への流れとして整流する整流板25を中流部Mの下流側に位置する下流部Dに設けたものである。これにより、加熱シリンダ10内にある熱可塑性樹脂をスクリュー12の回転に伴い混練した後、さらに、当該混練された熱可塑性樹脂が、射出ノズル11に構成された整流チップ23の上流側に位置する分流板24の間を通過することで分流され、その後に、分流された流れが中流部Mで一つに合流されることによって、加熱シリンダ10に加え射出ノズル11においても熱可塑性樹脂の混練が行われることから、効果的に熱可塑性樹脂の混練を行うことができる。しかも、当該混練された熱可塑性樹脂が中流部Mの下流側の下流部Dに設けられた整流板25により整流されることから、熱可塑性樹脂が金型のキャビティへ射出される直前に、当該キャビティに射出される熱可塑性樹脂の整流を行われることで、金型のキャビティへの熱可塑性樹脂の供給をスムーズに行うことが可能となり、熱可塑性樹脂の混練性の向上と相俟って、良質な成形体を製造することが可能となる。
さらに、分流板24と整流板25は、スクリュー12の前進方向に対し平行に形成したものであることから、整流チップ23内を通過するときの熱可塑性樹脂の流動抵抗を軽減することができる。
さらに、上流部Uの分流板24と下流部Dの整流板25とをスクリュー12の前進方向に対向しないよう、位置をずらして配設したことにより、整流チップ23内を通過するときの熱可塑性樹脂の混練をより効果的に行うことが可能となる。
図5及び図6は実施例2の整流チップ33を示したものであり、当該実施例2は、実施例1と整流チップの形状が異なる点を除いて同じ構造を有しているので、同一箇所には同一符号を付し、その詳細な説明については省略するものとし、前記異なる点について以下に説明する。
図5及び図6に示すように、実施例2の整流チップ33における分流板24と整流板25は、樹脂経路22aの円形状の外形から延出され(縦方向に3箇所、横方向に3箇所)、両端が外形に架け渡すようにして全体として格子状(網目型)に形成され、整流チップ33の上流部Uと下流部Dの断面形状は同一形状となっている。
上流部Uの分流板24と下流部Dの整流板25との配置関係は、樹脂の流れる方向である射出方向(スクリュー12の前進方向)に対向しないよう、位置を45度ずらして配設され、分流板24と整流板25は、スクリュー12の前進方向に対し平行に形成され、これにより、実施例1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
図7及び図8は実施例3の整流チップ43を示したものであり、当該実施例3は、実施例1と整流チップの形状が異なる点を除いて同じ構造を有しているので、同一箇所には同一符号を付し、その詳細な説明については省略するものとし、前記異なる点について以下に説明する。
図7及び図8に示すように、実施例3の整流チップ43における分流板24と整流板25は、樹脂経路22aの円形状の外形から内側に向かって突起状に複数延出され、分流板24と整流板25の各々は、全体として星型(頂点を6箇所有する星型)に形成され、これが形成されている整流チップ23の上流部Uと下流部Dの断面形状は同一形状となっている。なお、前記星型は、図7に示すように、その頂点を6箇所有しているが、6箇所としなければならないわけではなく、5箇所や5箇所未満、或いは7箇所以上であってもよい。
また、上流部Uの分流板24と下流部Dの整流板25との配置関係は、樹脂の流れる方向である射出方向(スクリューの前進方向)に対向しないよう、位置を45度ずらして配設され、分流板24と整流板25は、スクリュー12の前進方向に対し平行になるよう形成され、これにより、実施例1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
ここで、実施例1、2、3の整流チップ23,33,43を適用した場合、射出ノズルに形成した樹脂の流路全体を円筒状にした標準ノズルを適用した場合、及び、整流チップ23の代わりに混練チップ53を適用した場合における樹脂の「色差測定結果」について下記表1に基づき説明する。なお、従来より用いられている混練チップ53の形状は図9及び図10に示した通りであり、混練チップ53内には、4枚の板材が螺旋状に形成される。
Figure 2013237227
表1は、色彩計によって、樹脂の色のバラつきの比較結果を「色差測定結果」として示したものであるが、標準ノズルを適用した場合には、「色のバラつきR」は「0.991」であるのに対し、従来例の混練チップ53では、「色のバラつきR」は「0.757」、実施例3の整流チップを適用した場合には、「色のバラつきR」は「0.593」、実施例2の整流チップを適用した場合には「色のバラつきR」は「0.558」、実施例1の整流チップを適用した場合には、「色のバラつきR」は「0.494」となる。よって、標準ノズル、従来例の混練チップ53を適用した場合に比べ、実施例1〜3の整流チップ23,33,43を適用した場合には、樹脂の色分散性が向上することがわかり、それにより、樹脂の混練性が良いという結果を得ることができた。
また、図11〜図15は、射出ノズル11から射出される樹脂の状態の写真を示す。なお、図11〜図14においては、樹脂の状態を、状態1、2として2つずつ示している。図11の標準ノズルの場合では、螺旋のないきれいな流動であるが、図15の混練チップ53の場合では、常に螺旋状に射出されている。これに対して、図12の実施例1の整流チップ23、図13の実施例2の整流チップ33、及び図14の実施例3の整流チップ43の場合では、これらの図に示すように、常にではないが、螺旋が解消されており、整流効果が現れている。
以上、詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、整流チップ23,33,43の上流部Uに分流板24を、下流部Dに整流板25を1箇所ずつ形成しているが、下流部Dに位置する整流板25の上流側に、断続的に、2箇所以上の分流板24を配設するようにしてもよい。また、分流板24と整流板25とは同一形状となっているが、それに限らず、分流板の板数をmとし、整流板の板数をnとした場合、mとnとの数量の関係を、m>n、或いはn>mとしもよい。そうした場合にも前述した作用効果を奏することが可能となる。
1 射出成形機
5 固定金型(金型)
6 可動金型(金型)
10 加熱シリンダ
12 スクリュー
11 射出ノズル
22 流路
22a 樹脂経路
23 整流チップ
24 分流板
25 整流板
D 下流部(下流側)
M 中流部
U 上流部

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂が供給される加熱シリンダと、該加熱シリンダ内に回転可能に設けられたスクリューと、前記加熱シリンダの先端に装着された射出ノズルとを備え、該スクリューの回転により前記加熱シリンダ内に供給された熱可塑性樹脂が混練された後、該混練された熱可塑性樹脂が前記射出ノズルに形成した流路を通じて、型閉された金型のキャビティに射出される射出成形機であって、
    前記射出ノズルに形成した流路内に樹脂経路が形成された整流チップを設け、
    該整流チップに形成した樹脂経路の上流部には、前記加熱シリンダから供給されてきた樹脂を分流する分流板を設け、
    前記分流板で分流された樹脂の流れを一つにまとめ混合させる中流部を通過した後、該中流部で混合された樹脂の流れを、前記金型のキャビティに臨む射出方向への流れとして整流する整流板を前記中流部の下流側に設けたことを特徴とする射出成形機。
  2. 前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂経路の外形に架け渡すようにして複数形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂経路に複数形成したものであり、これら複数の分流板と整流板は、前記樹脂経路の外形から延出するようにして形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  4. 前記分流板と前記整流板の各々は、前記樹脂の流動抵抗を低減できるよう前記スクリューの前進方向に対し平行に形成したものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記上流部と前記下流側の断面形状を同一とした際、前記上流部の分流板と前記下流側の整流板とが前記スクリューの前進方向に対向しないよう、位置をずらして配設したことを特徴する請求項1〜4の何れか1項に記載の射出成形機。
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