JP2013236224A - 移動体撮影システム、移動体撮影装置、移動体撮影方法、および移動体撮影プログラム - Google Patents

移動体撮影システム、移動体撮影装置、移動体撮影方法、および移動体撮影プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影を希望するオーナー自身が移動体に乗って走行しているなどの移動状態の写真を容易に撮影することができる移動体撮影システム、移動体撮影装置、移動体撮影方法、および移動体撮影プログラムを提供する。
【解決手段】移動体とともに移動する携帯端末10は、移動体を撮影する際の条件を入力して撮影を予約する移動体撮影モジュール100と、入力された条件を表す情報、および携帯端末10の位置を表す情報を管理装置20および撮影装置30に送信する無線通信部110および移動体通信部140とを備え、管理装置20および撮影装置30は、携帯端末10とともに移動する移動体の位置を測位する無線測位部320と、無線測位部320が測位した移動体の位置情報に基づいて、携帯端末10に入力された条件で該移動体を撮影するカメラ装置310と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行している車両または移動体を撮影する移動体撮影システム、移動体撮影装置、移動体撮影方法、および移動体撮影プログラムに関する。
移動体の例として、従来から、自動二輪車(鞍乗り型車両)や自動車のオーナー(所有者)は、愛車の写真を、友人とのコミュニケーションの話題などのために撮影することがある。しかし、自動二輪車や自動車を撮影する場合、撮影者はオーナー自身であることが多いため、オーナー自身と愛車とが一緒に収まっている写真を、容易に撮影することができない。また、自動二輪車のオーナーなどには、自身が愛車に乗って走行している状態の写真を撮影したいというニーズもある。この場合には、例えば、友人など、別の人に協力を依頼する必要であり、愛車(自動二輪車)で走行している自身の写真を撮影することは手間のかかることであった。すなわち、自身を被写体としての撮影を希望する運転者が、車両走行(移動)中の撮影をするにあたり、これを容易にしたいという課題がある。
走行している車両を撮影する方法としては、走行している車両の速度違反を自動で取り締まるためのシステム、いわゆる、オービスなどのシステムに適用される技術として、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。特許文献1で開示された技術では、車両の移動方向に沿って予めカメラを設置しておく。そして、走行している車両の速度を測定し、測定した車両の速度に基づいて算出された、カメラが設置されている地点を車両が通過するタイミングで、走行している状態の車両を撮影する。
特開2006−309742号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、上記課題を解決することはできない。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、撮影を希望するオーナー自身が移動体に乗って走行しているなどの移動状態の写真を容易に撮影することができる移動体撮影システム、移動体撮影装置、移動体撮影方法、および移動体撮影プログラムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載した発明の移動体撮影システムは、移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影システムであって、当該移動体撮影システム(1)は、前記携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、該移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約手段(100)と、前記携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報、および前記携帯端末(10)の位置を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信手段(110,140)と、を備え、前記撮影手段(20,30)は、前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位手段(320)と、前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)に入力された前記条件で該移動体を撮影するカメラ装置(310)と、を備える、ことを特徴とする。
なお、移動体には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車のみならず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)または四輪の車両も含まれる。また、条件には、撮影を行う日時と場所とを特定できるもの(撮影予約できるもの)であれば、これに含まれる。
請求項2に記載した発明の当該移動体撮影システム(1)は、前記携帯端末(10)の位置情報に基づいて、予め定めた範囲内に前記携帯端末(10)が存在するか否かを判定する移動体近接判定手段(220)、をさらに備える、ことを特徴とする。
請求項3に記載した発明の前記携帯端末(10)は、無線通信手段を備え、前記移動体位置測位手段(320)は、少なくとも3つ以上の無線信号のアクセスポイント(321)、を具備し、該移動体位置測位手段(320)は、それぞれの前記アクセスポイント(321)から無線信号を送信し、該送信したいずれかの無線信号と、該いずれかの無線信号に応じて前記通信手段(110,140)から送信されてきた応答信号とに基づいて、前記移動体の位置を測位する無線通信測位手段である、ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明の前記無線通信手段による無線通信は、無線LAN通信であり、前記移動体の測位方法は、無線LAN測位である、ことを特徴とする。
請求項5に記載した発明の前記携帯端末(10)は、該携帯端末(10)の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段(120)、をさらに備え、前記通信手段(110,140)は、前記位置情報取得手段(120)が出力した該携帯端末(10)の位置情報を前記移動体近接判定手段(220)に送信し、前記撮影手段(20,30)は、前記カメラ装置(310)および前記移動体位置測位手段(320)の起動を制御する管理手段(200)、をさらに備え、前記移動体近接判定手段(220)は、送信されてきた前記携帯端末(10)の現在の位置情報と、前記カメラ装置(310)が設置されている位置情報とに基づいて、前記携帯端末(10)が前記カメラ装置(310)から予め定めた範囲内に存在するか否かを判定し、前記管理手段(200)は、前記移動体近接判定手段(220)が判定した結果に基づいて、前記カメラ装置(310)および前記移動体位置測位手段(320)を起動する、ことを特徴とする。
請求項6に記載した発明の前記携帯端末(10)は、前記移動体を撮影する際の構図および効果のいずれか一方または両方の条件である撮影条件情報を入力する撮影条件設定手段(100)、をさらに備え、前記通信手段(110,140)は、前記撮影条件設定手段(100)に入力された前記撮影条件情報を前記撮影手段(20,30)に送信する、ことを特徴とする。
請求項7に記載した発明の前記撮影手段(20,30)は、前記カメラ装置(310)による撮影を制御する撮影制御手段(300)、をさらに備え、前記カメラ装置(310)は、前記撮影制御手段(300)の制御に応じて撮影する方向を変更可能に設置され、前記撮影制御手段(300)は、送信されてきた前記撮影条件情報に基づいて、前記移動体を撮影する際の構図に応じた方向および前記効果に応じた撮影方法で撮影するように、前記カメラ装置(310)による撮影を制御する、ことを特徴とする。
請求項8に記載した発明の前記撮影制御手段(300)は、前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の位置が、前記移動体を撮影する構図と合致する位置になるよりも前のタイミングで、前記カメラ装置(310)に撮影を開始させるシャッタータイミング信号を出力し、前記カメラ装置(310)は、前記シャッタータイミング信号が入力されたときから、予め定めた枚数または予め定めた時間の間、連続して複数の写真を撮影する、ことを特徴とする。
請求項9に記載した発明の移動体撮影装置は、移動体とともに移動する携帯端末(10)と通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影装置(20,30)であって、該移動体撮影装置(20,30)は、前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位手段(320)と、前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)から送信される前記移動体を撮影する際の条件で該移動体を撮影するカメラ装置(310)と、を備える、ことを特徴とする。
請求項10に記載した発明の移動体撮影方法は、移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影方法であって、前記携帯端末(10)に備えた予約手段(100)が、該携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約ステップと、前記携帯端末(10)に備えた通信手段(110,140)が、該携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信ステップと、前記撮影手段(20,30)に備えた移動体位置測位手段(320)が、前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位ステップと、前記撮影手段(20,30)に備えたカメラ装置(310)が、前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)に入力された前記条件で該移動体を撮影する撮影ステップと、を含む、ことを特徴とする。
請求項11に記載した発明の移動体撮影プログラムは、移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影プログラムであって、該移動体撮影プログラムに備えた予約手段(100)が、前記携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約ステップと、前記携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信ステップと、を含む、ことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、撮影を希望するユーザ自身が移動体に乗って走行しているなどの移動状態の写真を容易かつ確実に撮影することができる。
請求項2に記載した発明によれば、撮影を希望するユーザ自身が乗っている移動体が撮影範囲内に近づいている状況を判定することができる。
請求項3に記載した発明によれば、無線LANなどの無線信号を用いた移動体の位置の測位を利用することによって測位の精度を高めるとともに、撮影する場所を撮影範囲内の任意の場所に設定することができる。
請求項4に記載した発明によれば、比較的低コストで容易に、移動体の識別および移動体の測位ができる。
請求項5に記載した発明によれば、携帯端末に備えたGPSなどを利用して取得した位置情報に基づいて、カメラ装置との距離を判定し、事前にカメラ装置および移動体位置測位手段を起動しておくことができるため、移動体撮影装置の稼働にかかるエネルギーを抑えることができる。
請求項6および請求項7に記載した発明によれば、撮影する際の条件を設定し、好みにあった構図や効果の写真を撮影することができる。
請求項8に記載した発明によれば、写真の撮影が失敗してしまう可能性を小さくし、ユーザが最終的に選択する写真の選択肢を増やすことができる。
請求項9から請求項11に記載した発明によれば、撮影を希望するユーザ自身が移動体に乗って走行しているなどの移動状態の写真を容易かつ確実に撮影することができる。
本発明の実施形態による移動体撮影システムのシステム構成の概略を示したブロック図である。 本実施形態の移動体撮影システムにおいて、撮影装置を設置した状態の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用する際に設定する情報の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用する際に予約および設定した情報を確認する場合の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用する走行を開始する際の確認、および走行中の通知の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用して撮影された写真を確認する場合の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用して撮影された写真を確認する場合の別の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用して撮影した写真の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用して撮影する写真の構図の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムを利用して撮影する写真の効果の一例を示した図である。 本実施形態の移動体撮影システムにおいて車両の位置を判定する構成の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けて本実施形態の移動体撮影システムを利用する際の接続状態の一例を示した図である。 鞍乗り型車両のメータ部の拡大図である。 鞍乗り型車両のメータ部の拡大図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付ける際の携帯端末の配置の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。 鞍乗り型車両の表示画面の確認を促す構成の一例を示した図である。 携帯端末を鞍乗り型車両に取り付けた際の表示画面の一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による移動体撮影システムのシステム構成の概略を示したブロック図である。本実施形態の移動体撮影システム1は、携帯端末10と、管理装置20と、撮影装置30と、から構成される。なお、以下の説明においては、鞍乗り型車両(以下、「自動二輪車」という)のオーナー(所有者)が、本実施形態の移動体撮影システム1を利用する場合について説明する。従って、本実施形態の移動体撮影システム1の利用者(ユーザ)は、自動二輪車のライダーであるものとする。
携帯端末10は、例えば、既存の移動体通信網を利用した携帯電話の機能と、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)の機能とを融合させた携帯端末、いわゆる、スマートフォンである。携帯端末10は、移動体撮影システム1のクライアント機能を有するアプリケーション(以下、「移動体撮影アプリケーション」という)を備えている。移動体撮影アプリケーションは、移動体撮影システム1における撮影の設定や、撮影された写真の確認およびダウンロードなどの機能を、携帯端末10のユーザ、すなわち、自動二輪車のライダーに提供するソフトウェアモジュールである。なお、移動体撮影システム1の機能は、ソフトウェアモジュールによる提供に限定されるものではなく、移動体撮影アプリケーションの機能を実現するハードウェアモジュールであってもよい。
移動体撮影システム1のユーザは、移動体撮影アプリケーションを起動して、移動体撮影システム1における撮影の予約および設定を、管理装置20に送信する。そして、ユーザは、移動体撮影アプリケーションを起動した状態の携帯端末10を携帯して、カメラが設置された場所を自動二輪車で走行する。また、ユーザは、移動体撮影システム1によって撮影され、管理装置20から送信されてきた写真を、移動体撮影アプリケーションによって確認し、写真をダウンロードによって取得する。
なお、移動体撮影アプリケーションによる撮影の予約、設定、および実際に取得する写真の決定は、自動二輪車で移動している外出先のみではなく、例えば、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)などで移動体撮影アプリケーションを起動することによっても行うことができる。
管理装置20は、移動体撮影システム1の全体を制御する。管理装置20は、携帯端末10から送信されてきた撮影の予約および設定を受け付け、受け付けた撮影の予約および設定に従って、撮影装置30を制御する。また、管理装置20は、撮影装置30が撮影した、ユーザが自動二輪車に乗って走行している状態の写真を、携帯端末10に送信する。
撮影装置30は、管理装置20による制御に応じて、実際に撮影を行う。そして、撮影した写真を、管理装置20に出力する。管理装置20と撮影装置30とは、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワーク環境を介して接続されている。
ここで、移動体撮影システム1におけるそれぞれの構成要素について、より詳細に説明する。図1に示したように、携帯端末10は、移動体撮影モジュール100と、無線通信部110と、位置センサ120と、表示部131と、ユーザーインターフェース132と、移動体通信部140と、を備えている。また、管理装置20は、撮影装置管理部200と、クライアント管理部210と、移動体近接判定部220と、を備えている。また、撮影装置30は、撮影制御部300と、カメラ装置310と、無線測位部320と、を備えている。
移動体撮影モジュール100は、移動体撮影アプリケーションを実行する。移動体撮影モジュール100は、移動体撮影システム1におけるそれぞれの動作において、無線通信部110および位置センサ120を制御する。また、移動体撮影モジュール100は、移動体撮影システム1におけるそれぞれの動作において、ユーザーインターフェース132に入力された情報のデータの取得、および表示部131に表示させる情報や画像データの出力を行う。なお、以下の説明においては、移動体撮影アプリケーションが移動体撮影モジュール100で実行されている状態であり、移動体撮影アプリケーションが携帯端末10内のそれぞれの構成要素の制御や、それぞれの構成要素との情報(データ)の入出力を行うものとして説明する。
表示部131は、携帯端末10に備えた表示部である。表示部131は、移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)から入力された画面を表示することによって、携帯端末10のユーザに、移動体撮影アプリケーションの情報、すなわち、利用している移動体撮影システム1の情報を提示する。
ユーザーインターフェース132は、ユーザによって様々な操作がされる、携帯端末10に備えた操作入力部である。ユーザーインターフェース132は、ユーザによって行われた携帯端末10の操作の情報や携帯端末10に入力された情報、すなわち、移動体撮影アプリケーションに対する入力データの情報を、移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)に受け渡しする。ユーザーインターフェース132は、表示部131と別に設けられたボタンで構成することもできるが、以下の説明においては、表示部131が押圧センサを備え、表示部131と押圧センサとが組み合わされて構成されたタッチパネル式のインターフェースであるものとして説明する。従って、ユーザは、携帯端末10の表示部131の画面をタッチ(押下やスライドなど)する操作を行うことによって、ユーザーインターフェース132から移動体撮影アプリケーションとの情報のやり取りを行うものとして説明する。
位置センサ120は、携帯端末10に備えた、例えば、GPS(Global Positioning System)などの位置センサである。また、ジャイロセンサーなどにより、自律的に移動を把握できるもの、あるいは、これらの組み合わせであってもよい。位置センサ120は、移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)からの指示に応じて、携帯端末10、すなわち、自動二輪車の現在の位置情報を取得し、取得した自動二輪車の現在の位置情報を、移動体通信部140と無線通信部110とに出力する。
移動体通信部140は、既存の移動体通信網による通信を行うものである。移動体通信部140は、移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)からの指示に応じて、移動体撮影アプリケーションに入力された撮影の予約および設定などの移動体撮影システム1の利用に関する情報や、位置センサ120から入力された自動二輪車の現在の位置情報を、管理装置20に送信する。また、移動体通信部140は、管理装置20から送信されてきた撮影装置30の状態の情報や、移動体撮影システム1が撮影した自動二輪車の写真のデータ(画像データ)を受信し、受信した撮影装置30の制御状態の情報や、画像データを移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)に出力する。
無線通信部110は、携帯端末10に備えた、無線LANなどの無線信号の送受信を行う無線通信部である。また、無線通信部110は、無線測位部320から出力された送信信号を受信したとき、受信した送信信号に対する応答を表す応答信号を、移動体撮影アプリケーション(移動体撮影モジュール100)の指示に応じて送信する。なお、携帯端末10は、移動体通信と別の無線LAN通信の利用可能なエリア内であれば、移動体通信ではなく無線通信によって移動体通信部140の送受信を行ってもよい。
クライアント管理部210は、携帯端末10の移動体通信部140と通信を行う。クライアント管理部210は、移動体通信部140を介して移動体撮影アプリケーションから送信されてきた撮影の予約および設定などの情報を受信し、受信した情報を撮影装置管理部200に出力する。また、クライアント管理部210は、撮影装置管理部200から入力された撮影の予約および設定に対する応答や、撮影装置30を制御している状態や、撮影した画像データを、移動体通信部140を介して移動体撮影アプリケーションに送信する。
移動体近接判定部220は、携帯端末10の移動体通信部140と通信を行う。移動体近接判定部220は、移動体通信部140を介して送信されてきた自動二輪車の現在の位置情報を受信し、受信した自動二輪車の現在の位置情報に基づいて、撮影装置30が設置されている位置と自動二輪車の現在位置との距離を算出する。そして、移動体近接判定部220は、撮影装置30が設置されている位置と自動二輪車の現在位置との距離が、予め定めた距離以内になったときに、自動二輪車が撮影装置30に近づいていることを表す情報を、撮影装置管理部200に出力する。
なお、撮影装置30の周辺が移動体通信網の範囲外である場合などに対応するため、移動体近接判定部220は、自動二輪車が、移動体通信網内で、撮影装置30に近づくと予測される箇所に来たら、その情報を撮影装置管理部200に出力するようにしてもよい。ここで、撮影装置30に近づくと予測される箇所とは、撮影装置30へと向かう道路の特定の交差点などが挙げられ、このような箇所を撮影装置30の設置場所に併せて予め設定しておけばよい。
撮影装置管理部200は、撮影装置30の起動を制御する。撮影装置管理部200は、自動二輪車が撮影装置30に近づいていることを表す情報が移動体近接判定部220から入力されると、撮影制御部300に信号を送ることにより、撮影装置30を起動させる。そして、撮影装置管理部200は、クライアント管理部210から入力された撮影の予約および設定などの情報を、撮影装置30に出力する。また、撮影装置管理部200は、撮影装置30が撮影した自動二輪車の画像データを取得し、取得した画像データをクライアント管理部210に出力する。その後、撮影装置30を待機状態に制御する。
撮影制御部300は、実際の自動二輪車の写真の撮影を制御する。撮影制御部300は、通常、消費電力が最低限に抑えられた待機状態になっている。撮影制御部300は、撮影装置管理部200によって起動されると、次に撮影装置管理部200から入力された撮影の予約および設定などの情報に基づいて、カメラ装置310および無線測位部320を起動し、撮影の準備を行う。そして、撮影制御部300は、無線測位部320から入力された測位結果の情報に基づいて、カメラ装置310に実際の撮影を行わせる撮影タイミング信号(以下「シャッター信号」という)を、カメラ装置310に出力する。なお、撮影制御部300は、無線測位部320から入力された測位結果の情報に基づいて算出される最適な構図となるタイミングよりも予め定めた時間だけ早いタイミングで、シャッター信号をカメラ装置310に出力する。また、撮影制御部300は、カメラ装置310が撮影した自動二輪車の画像データを取得し、撮影装置管理部200に出力する。
カメラ装置310は、撮影制御部300から入力されたシャッター信号に応じて、実際に自動二輪車の写真を撮影するカメラである。カメラ装置310は、撮影制御部300から入力されたシャッター信号が入力されると、シャッター信号が入力されたタイミングから、予め定めた枚数または予め定めた時間の間、連続して複数の写真を撮影する。この連続撮影は、例えば、0.1秒毎に、最適な構図となる前後1秒ずつ行われる。そして、カメラ装置310は、撮影した自動二輪車の複数の画像データを、撮影制御部300に出力する。
無線測位部320は、複数の無線LANアクセスポイント321を備え、公知の無線LAN測位により自動二輪車の位置を測位し、無線LAN測位で自動二輪車が測位できる範囲(以下、「撮影領域」という)内に自動二輪車が入ったときから、測位した自動二輪車の位置情報を、撮影制御部300に出力する。なお、無線LAN測位に限らず、ユーザの携帯端末10がユニークな識別信号を外部の無線機器とやり取りし、その位置を測位できるものであれば、その他の無線測位技術を適用してもよい。
それぞれの無線LANアクセスポイント321は、既知の位置情報を有する。なお、カメラ装置310の撮影領域内には、最低3つの無線LANアクセスポイント321が設置されている。
無線測位部320は、撮影制御部300によって起動されると、それぞれの無線LANアクセスポイント321から、撮影領域内に無線信号を送信する。その後、移動体撮影アプリケーションが起動された携帯端末10、すなわち、移動体撮影システム1を利用するユーザが乗った自動二輪車が撮影領域内に入ると、最低3つ以上の無線LANアクセスポイント321が同時に送信した無線信号を、携帯端末10の無線通信部110が受信し、受信した無線信号を移動体撮影アプリケーションに出力する。
移動体撮影アプリケーションは、受信した無線信号が、移動体撮影システム1が送信した正しい無線信号である場合に、受信した無線信号に応答する応答信号を、無線通信部110を介して無線信号を送ってきた最低3つ以上の無線LANアクセスポイント321に送信する。そして、各無線LANアクセスポイント321は、携帯端末10から送信された応答信号を受信する。無線測位部320は、各無線LANアクセスポイント321が応答信号を受信した各時間差と各無線LANアクセスポイント321の位置情報とに基づいて、自動二輪車の位置を算出(測位)し、算出した自動二輪車の位置を、測位結果の情報として撮影制御部300に出力する。この無線測位は、いわゆる、到来時間差(TDOA:Time Difference of Arilval)を基に、ターゲットである携帯端末10の位置を算出する無線LAN測位である。無線LAN測位を利用することで、撮影領域を撮影装置30の設置者の任意に選ぶことができ、かつ、精度良く移動体の位置を測位することが可能となる。
なお、無線測位部320は、撮影制御部300に自動二輪車の位置情報を出力する構成に限定されるものではなく、撮影制御部300がカメラ装置310に出力するシャッター信号のタイミングを判定することができる情報であれば、いかなる情報であってもよい。例えば、無線LANアクセスポイント321が携帯端末10から送信された応答信号を受信したときに、自動二輪車が撮影領域内に入ったと判定し、自動二輪車が撮影領域内に入ったことを表す信号を、撮影制御部300に出力する構成にすることもできる。この場合、撮影制御部300は、予め定めたタイミングでカメラ装置310にシャッター信号を出力する。また、自動二輪車がカメラ装置310撮影することができる撮影領域内に入っている期間中、動画の撮影をカメラ装置310に指示することもできる。
次に、移動体撮影システム1における撮影装置30の設置について説明する。図2は、本実施形態の移動体撮影システム1において、撮影装置30を設置した状態の一例を示した図である。図2には、道路のカーブ箇所に設置された撮影装置30の一例を示している。また、図2には、ユーザUが自動二輪車Mのメータ周辺に携帯端末10を取り付けて走行している様子を示している。図2に示した撮影装置30は、3つ以上の無線LANアクセスポイント321(321A、321B、および321Cのみ図示)を備え、無線LANアクセスポイント321Bが設置された地点の地面に立てられた柱(ポール)の最上部に取り付けられた4つのカメラケース311が設けられたカメラ装置310が設置されている。なお、本実施形態では、カメラ装置310は、図2に示すように、4台設置されている。
カメラケース311は、内部にカメラを収容し、インターネットNに接続された撮影制御部300による制御によって、カメラを上下左右に回動し、カメラ装置310が撮影する方向を変えることができる。また、カメラ装置310は、撮影制御部300によって制御されるズーム機能や連続撮影機能を備えている。この構成により、撮影装置30は、ユーザによって移動体撮影アプリケーションに入力された撮影の予約および設定に応じた構図で、写真の撮影を行うことができる。図2において、撮影領域は、破線の右側の領域である。この撮影領域は、無線LAN測位可能な範囲であるため、任意に広げることができる。
ユーザが、移動体撮影アプリケーションを起動した状態の携帯端末10を携帯して自動二輪車で走行すると、位置センサ120が取得した自動二輪車の現在の位置情報が、移動体通信部140を介して移動体近接判定部220に送信される。そして、自動二輪車が、撮影装置30が設置された地点に近づくと撮影装置30が起動され、自動二輪車が、カメラ装置310の撮影領域に入ったときから無線LAN測位および撮影が開始される。そして、自動二輪車が、カメラ装置310の撮影領域から出たときに無線LAN測位および撮影が終了する。
なお、移動体撮影システム1では、不特定多数のユーザの連続した撮影や、ユーザの様々な写真撮影の要求に応えるため、1つの撮影位置に2つ以上のカメラケース311が設置されていることが望ましい。これにより、ユーザによって移動体撮影アプリケーションに入力された撮影の予約および設定に応じた効果の写真を撮影することができる。例えば、複数台のカメラ装置310のそれぞれが、時間をずらして同じ自動二輪車を撮影することによって、様々な効果の写真を得ることもできる。また、例えば、移動体撮影システム1を利用する複数のユーザがほぼ同時刻に撮影装置30が設置された地点を通過するなどの状況にも対応することができる。図2では、4つのカメラケース311を設けた場合の一例を示している。
また、移動体撮影システム1では、それぞれのカメラ装置310が、連続撮影で複数の写真を撮影することが望ましい。これにより、写真の撮影が失敗してしまうことを回避しやすくすることができる。また、ユーザが実際に取得する写真を決定する際の選択肢を増やすことができる。
次に、移動体撮影システム1を利用した一例を、ユーザが自動二輪車で走行する場合の時間経過に従って、順番に説明する。なお、上述したように、移動体撮影アプリケーションによる撮影の予約、設定、および実際に取得する写真の決定は、ユーザが所有するPCなどでも行うことができるが、以下の説明においては、携帯端末10で移動体撮影アプリケーションによる撮影の予約、設定、および実際に取得する写真の決定の操作を行う場合について説明する。また、管理装置20内のクライアント管理部210および移動体近接判定部220や、撮影装置30内の無線測位部320に備えた無線LANアクセスポイント321との間で行われる無線通信は、移動体撮影アプリケーションの指示に応じて無線通信部110が行うが、以下の説明においては、移動体撮影アプリケーションが行うものとして説明する。
ユーザは、移動体撮影システム1の利用を開始するために、最初に移動体撮影アプリケーションを起動し、まず、移動体撮影システム1における撮影の設定を移動体撮影アプリケーションに入力することによって、移動体撮影システム1による撮影の予約を行う。図3は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用する際に設定する情報の一例を示した図である。なお、図3は、携帯端末10の表示部131に表示された移動体撮影アプリケーションの予約およびその設定画面の一例である。図3に示した一例では、移動体撮影システム1によって写真の撮影を行う際の条件を、移動体撮影アプリケーションに入力(設定)する場合を示している。
図3(a)には、写真撮影を行う日と場所、すなわち、自動二輪車で走行する日と場所の条件を設定する際の入力例を示している。これにより、移動体撮影システム1における写真の撮影が予約される。なお、撮影予約は移動を行う当日、移動先から行うことも可能である。この場合、撮影を行う日として「今日、これから」のような選択をする。また、撮影を行う場所として、「近くの撮影スポット」のような選択をすることもできる。この選択をすると、移動先の位置情報が管理装置20に送信され、最寄りの撮影可能な場所のリストが表示される。また、撮影予約は、例えば、一定期間の間、設定された条件で繰り返し撮影するように予約することもできる。これにより、例えば、ユーザが移動体撮影アプリケーションを起動して撮影スポットを通過する際に、常に撮影を行うように予約することもできる。また、以前に撮影を行ったことがない撮影スポットを通過する際のみ、常に撮影を行うように予約することもできる。
図3(b)には、移動体撮影システム1において撮影する写真の条件として、写真の構図と、撮影する写真に対する効果などを設定する際の入力例を示している。これにより、撮影する写真の仕上がりが決定される。
なお、図3(b)に示した一例では、構図として、カーブ走行位置が「カーブ中盤」で撮影方向が「真横」が設定され、効果として、「ノーマル」が設定されている場合を示したが、構図や効果は、他にも様々な条件を設定することができる。例えば、カメラ装置310がカーブに設置されている場合の構図に関しては、移動体のカーブ走行位置と撮影方向およびズームによって決められる。カーブ走行位置としては、撮影するターゲットである移動体がカーブにさしかかる「進入」や、ターゲットがカーブの1/4程度の位置を走行している「カーブ前半」や、ターゲットがカーブの中間位置を走行している「カーブ中盤」や、ターゲットがカーブの3/4程度の位置を走行している「カーブ後半」や、ターゲットがカーブから出て行く「脱出」などを選択することができる。
なお、カーブ走行位置の選択肢は、当該カーブがどのようなレイアウトをとっているかや、カメラ装置310がカーブのどの位置に何台設置されているかによって選択肢が決められる。例えば、カメラ装置310が真っ直ぐな道に設置される場合には、カーブ走行位置は「ストレート走行位置」のように表示され、「ストレート前半」「ストレート中盤」「ストレート後半」のように表示される。
また、撮影方向としては、ターゲットをほぼ正面から撮影する「正面」、ターゲットを斜め前から撮影する「斜め前」、ターゲットをほぼ真横から撮影する「真横」、ターゲットを斜め後から撮影する「斜め後」、ターゲットを後から撮影する「後姿」などを選択することができる。
なお、撮影方向は、当該カーブどのようなレイアウトをとっているかや、カメラ装置310がカーブのどの位置に何台設置されているかによって選択肢が決められる。例えば、カメラ装置310が道路の両側に設置されていれば、上述の「斜め前」は「斜め左前」「斜め右前」のようにより詳細に選択可能になる。また、ズームとしては、移動体がカメラ装置310のフレーム内に大きく入る「アップ」、移動体がカメラ装置310のフレーム内に中くらいのサイズで入る「ノーマル」、移動体がカメラ装置310のフレーム内にやや小さなサイズで入る「ワイド」を選択可能としてもよい(図3(b)の設定画面には不図示)。
また、例えば、効果に関しては、カメラ装置310のシャッタースピードを速くして、ターゲットと背景とをともにはっきりと撮る「ノーマル」や、背景を流しながらターゲットをはっきりと撮る「流し撮り」や、背景をはっきり撮ってターゲット流す「低速シャッター」や、シャッターが開いてから閉じるまでの露光期間にズーム操作を行う「露光間ズーム」や、背景を固定してシャッターを開いた状態にすることによってターゲットのヘッドライトなどの灯火器の軌跡を撮る、夜間の撮影限定の「光跡」など、様々な効果を設定することができる。なお、効果は、前述した構図の撮影方向によって選択肢が決められる。また、複数の構図を設定した場合には、それぞれの構図毎、すなわち撮影する場所毎に、異なった効果を設定することもできる。
図3(c)には、携帯端末10を自動二輪車に搭載する位置の条件を設定する際の入力例を示している。これにより、移動体撮影システム1における自動二輪車の位置の判定や撮影するタイミング(シャッタータイミング)の決定が正確に行われる。
なお、図3(c)に示した一例では、携帯端末10の搭載位置として「メータ周辺」が設定されている場合を示したが、携帯端末10の搭載位置は、他にも様々な条件を設定することができる。例えば、ユーザが携帯端末10を携帯する「ライダー」や、自動二輪車のメータ周辺に取り付ける、上述した「メータ周辺」や、自動二輪車の前部の収納空間に収納する「ポケット」や、自動二輪車のシートの下の収納空間に収納する「シート下」や、自動二輪車の後部に取り付ける「車体後部」など、様々な搭載位置を選択することができる。
これにより、写真の枠(フレーム)内の移動体の位置を適切に補正することができる。例えば、搭載位置として「メータ周辺」が選択される場合、携帯端末10の測位された位置は、自動二輪車の前部にあたるものとして構図を設定することができる。同様に、「シート下」が選択される場合、携帯端末10の測位された位置は、自動二輪車のほぼ中央部にあたるものとして構図を設定することができ、搭載位置として「車体後部」が選択される場合、携帯端末10の測位された位置は、自動二輪車の後部にあたるものとして構図を設定することができる。
また、シャッター信号のタイミングは、携帯端末10の測位された位置が自動二輪車のほぼ中央部にあたる場合は、携帯端末10の測位位置が最適なシャッタータイミング位置に来た際にシャッター信号を出せばよい。携帯端末10の測位された位置が自動二輪車の前部にあたる場合は、携帯端末10の測位された位置に自動二輪車のほぼ中央部がある場合よりもわずかに遅くにシャッター信号を出せばよい。携帯端末10の測位された位置に自動二輪車の後部にあたる場合は、携帯端末10の測位された位置に自動二輪車のほぼ中央部がある場合よりもわずかに早くにシャッター信号を出せばよい。
また、移動体撮影システム1の利用は、自動二輪車のライダーに限定されるものではないため、自動車のダッシュボードの周辺に配置する「ダッシュボード周辺」や、自動車の助手席に置く「助手席」や、自動車のグローブボックスに収納する「グローブボックス」などの搭載位置も設定することができる。
なお、移動体撮影システム1によって写真の撮影を行う際に設定する条件の項目は、上述した例に限定されるものではなく、写真を撮影する条件に含めることができる項目であれば、いかなる項目を写真の撮影を行う際の条件に含めてもよい。また、それぞれの条件の項目に対応する設定内容(図3では、図3(b)および図3(c)に示した構図、効果、および搭載位置のそれぞれの項目の設定内容)を、例えば、プルダウンメニューから選択するようにすることもできる。
そして、移動体撮影システム1における撮影の予約および設定、すなわち、移動体撮影アプリケーションに対する入力(設定)が完了すると、移動体撮影アプリケーションは、予約および設定された撮影の条件の情報を管理装置20に送信する。管理装置20は、移動体撮影アプリケーションに予約および設定された撮影の条件が受け付けると、撮影の条件の予約および設定を受け付けたことを表す応答を、移動体撮影アプリケーションに返信する。移動体撮影アプリケーションは、管理装置20から撮影の条件の予約および設定を受け付けの応答を受信すると、確認画面を表示部131に表示させる。図4は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用する際に予約および設定した情報を確認する場合の一例を示した図である。なお、図4は、携帯端末10の表示部131に表示された移動体撮影アプリケーションの確認画面の一例である。
図4(a)には、移動体撮影アプリケーションに入力し、管理装置20に受け付けられた移動体撮影システム1における撮影の条件の予約および設定を確認するための確認画面の一例を示している。ユーザは、確認画面に表示された撮影の条件の予約および設定を確認した後、画面を押下した状態から一方向(図4(a)に示した「はい」の方向)にスライドさせる(弾く)フリック操作を行うことによって、移動体撮影システム1による撮影の予約を確定することを入力する。
図4(b)には、ユーザによって移動体撮影システム1による撮影の予約が確定された後に、確定された予約を通知する確認画面の一例を示している。図4(b)に示した一例では、予約が確定された移動体撮影システム1による撮影を識別するための情報として、予約番号を通知している。
この後は、移動体撮影アプリケーションを終了してもよい。
その後、移動体撮影システム1を利用するユーザは、自動二輪車で出発する際に、移動体撮影アプリケーションを起動する。移動体撮影アプリケーションは、予約が確定された移動体撮影システム1による撮影のための走行の開始であるか否かを確認し、走行開始が確認された後、管理装置20から送信されてきた撮影装置30の制御の状態を、ユーザに通知する。図5は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用する走行を開始する際の確認、および走行中の通知の一例を示した図である。なお、図5は、携帯端末10の表示部131に表示された移動体撮影アプリケーションの確認画面および通知画面の一例である。
図5(a)には、予約を確定した移動体撮影システム1による撮影のための走行の開始であるか否かを確認するための確認画面の一例を示している。ユーザは、確認画面に表示された予約番号などを確認した後、画面を押下した状態から「はい」の方向にフリック操作を行うことによって、走行を開始することを入力する。これにより、移動体撮影アプリケーションは、位置センサ120による自動二輪車の現在の位置情報の取得と、一定頻度での取得した自動二輪車の現在の位置情報の管理装置20への送信を開始する。また、移動体撮影アプリケーションは、管理装置20から送信されてきた撮影装置30の制御の状態の情報を受信する。
図5(b)には、カメラ装置310が設置されている地点に近づいたことを通知する通知画面の一例を示している。移動体撮影アプリケーションは、自動二輪車が撮影装置30に近づいてきたため、カメラ装置310を起動したことを表す情報を管理装置20から受信すると、受信した内容を表す通知する。これにより、ユーザは、写真の撮影がもうすぐ行われることを認識することができる。
図5(c)には、写真の撮影が完了したことを通知する通知画面の一例を示している。移動体撮影アプリケーションは、カメラ装置310による写真の撮影が完了したことを表す情報を管理装置20から受信すると、受信した内容を表す通知する。これにより、ユーザは、写真の撮影が終了したことを認識することができる。
なお、図5(b)および図5(c)に示した通知の内容は、携帯端末10が移動体撮影アプリケーション以外の画面表示を行っているときに、例えば、ポップアップ画面で通知することもできる。
その後、移動体撮影システム1を利用するユーザは、移動体撮影アプリケーションによって撮影された写真を確認し、実際に写真のデータ(画像データ)を取得して移動体撮影システム1の利用を完了する。図6は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用して撮影された写真を確認する場合の一例を示した図である。なお、図6は、携帯端末10の表示部131に表示された移動体撮影アプリケーションの確認画面の一例である。
なお、移動体撮影アプリケーションで写真を確認するときには、管理装置20は、撮影装置30が撮影した大きな画像データを移動体撮影アプリケーションに送信するのではなく、例えば、サムネイル画像のような小さな画像データのみを送信する。これにより、通信時間を短縮することができる。
図6(a)には、管理装置20から送信されてきた写真を確認するための確認画面の一例を示している。そして、移動体撮影アプリケーションは、管理装置20から送信されてきた小さな画像データを確認画面に表示する。なお、撮影装置30が複数の写真を撮影した場合には、複数の写真の確認をユーザに促すため、撮影した全ての写真の小さな画像データを確認画面に表示する。図6(a)に示した一例では、連続撮影された複数の小さな画像データを表示する場合を示している。このように、撮影装置30が連続して複数の写真を撮影した場合には、移動体撮影アプリケーションは、撮影した順番がわかるように、重ねて表示する。
図6(b)には、ユーザが写真を確認している途中の確認画面の一例を示している。ユーザが写真を確認する際には、確認画面をタッチ(押下やスライドなど)することによって、確認する写真を選択する。これにより、移動体撮影アプリケーションは、ユーザによって選択された写真を最前面に表示して、写真の確認をしやすくする。図6(b)に示した一例では、中央の写真を最前面に表示した場合を示している。
その後、ユーザは、画面を押下した状態から「はい」の方向にフリック操作を行うことによって、大きな画像データを取得する写真を決定する。ユーザによって実際に大きな画像データを取得する写真が決定されると、移動体撮影アプリケーションは、決定された写真(最前面に表示されている)を表す情報を管理装置20に送信する。これにより、最前面に表示されている写真の大きな画像データが、管理装置20から送信される。
なお、複数の写真を、大きな画像データを取得する写真として決定することもできる。この場合、移動体撮影アプリケーションは、決定された複数の写真を表す情報を管理装置20に送信する。これにより、決定された複数の写真の大きな画像データが、管理装置20から送信される。
そして、管理装置20からの大きな画像データの送信が完了すると、移動体撮影アプリケーションは、大きな画像データの受信が完了したことを通知するため、図6(c)に示した一例のような、通知画面を表示する。
なお、移動体撮影システム1における撮影の予約および設定を移動体撮影アプリケーションに入力する際に、ユーザに関する情報や使用する自動二輪車の情報をユーザプロファイルとして設定する構成とした場合には、例えば、図7に示したように、自動二輪車のメーカーによって、料金の設定が異なるようにしてもよい。
このようにして、移動体撮影システム1を利用すると、ユーザ自身が自動二輪車に乗って走行している状態の写真を容易に撮影することができる。図8は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用して撮影した写真の一例を示した図である。図8(a)には、ユーザ自身が従来から撮影することができる写真の一例を示し、図8(b)および図8(c)には、移動体撮影システム1を利用して撮影することができる写真の一例を示している。
従来では、ユーザ自身が自動二輪車の写真を撮影する際には、図8(a)に示したように、自動二輪車のみの写真を撮ることが一般的であった。移動体撮影システム1を利用することによって、図8(b)および図8(c)に示したような、ユーザ自身が自動二輪車に乗って走行している状態の写真を容易に撮影することができる。そして、ユーザは、図8(c)に示した一例のように、「コメント」を付加した写真を、例えば、インターネット上の個人専用のWebページで閲覧できるように公開することもできる。
ここで、移動体撮影システム1によって写真を撮影する際の構図と効果とについて説明する。図9は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用して撮影する写真の構図の一例を示した図である。また、図10は、本実施形態の移動体撮影システム1を利用して撮影する写真の効果の一例を示した図である。
上述したように、移動体撮影システム1では、撮影する写真の構図を設定することができる(図3(b)参照)。移動体撮影システム1で撮影する写真の構図には、上述したように、例えば、「進入」や、「コーナリング前半」や、「ノーマル」や、「コーナリング後半」や、「脱出」などがある。図9には、上述した例のそれぞれの構図を設定した場合に、移動体撮影システム1で撮影される自動二輪車の写真の一例を示している。なお、図9に示した一例においては、図示した位置にカメラ装置310が設置されている。カメラ装置310は、自動二輪車の進行方向(図9では、「右回り」および「左回り」)に応じて、それぞれの構図の写真を撮影する。
上述したように、移動体撮影システム1では、撮影する写真の効果を設定することができる(図3(b)参照)。移動体撮影システム1で撮影する写真の効果には、上述したように、例えば、「流し撮り」や、「低速シャッター」や、「露光間ズーム」や、「光跡」などがある。図10には、上述した例のそれぞれの効果を設定した場合に、移動体撮影システム1で撮影される自動二輪車の写真の一例を示している。カメラ装置310は、設定された効果が反映されたそれぞれの写真を撮影する。
上記に述べたとおり、本発明を実施するための形態によれば、移動体撮影システム1による写真の撮影を予約する。そして、移動体撮影システム1が、自動二輪車が走行している位置を判定し、カメラ装置310が設置されている場所を自動二輪車が通過するときに、写真を撮影する。これにより、移動体撮影システム1のユーザ自身が自動二輪車に乗って走行している状態の写真を容易に撮影することができる。
また、本発明を実施するための形態によれば、事前に写真を撮影する際の構図や効果を設定する。これにより、移動体撮影システムのユーザの好みにあった写真を撮影することができる。
なお、本実施形態においては、移動体撮影システム1が、自動二輪車が走行している位置を判定する方法として、無線通信を用いた測位を行う場合について説明した。しかし、自動二輪車が走行している位置を判定する方法は、本発明を実施するための形態に限定されるものではない。例えば、携帯端末10から送信されてきた自動二輪車の現在の位置情報、すなわち、前述のGPSなどによって取得した位置情報によって、自動二輪車の位置を判定することもできる。この場合には、撮影装置30にも携帯端末10から送信される自動二輪車の現在の位置情報を受信する構成を備えていることが望ましい。また、例えば、ループコイルなどによって、自動二輪車の位置を直接判定する構成にすることもできる。
ここで、ループコイルによって、自動二輪車の位置を判定する場合の一例について説明する。図11は、本実施形態の移動体撮影システム1において車両の位置を判定する構成の一例を示した図である。図11に示した一例では、それぞれの無線LANアクセスポイント321が設置された地点と、各無線LANアクセスポイント321の中間の地点とに、ループコイル331(331aA、331aB、331aC、331aD、331aE、331bA、331bB、331bC、331bD、および331bE)をそれぞれの車線毎に設置している場合を示している。
図11に示した構成では、それぞれのループコイル331が設置されている地点が、カメラ装置310が実際の撮影を行う地点となっている。なお、ループコイル331を車線毎に設置している理由は、自動二輪車の進行方向によって、予約および設定された構図に対応する方向が異なるためである。撮影制御部300は、それぞれのループコイル331から、自動二輪車がループコイル331が設置された地点にいることを表す信号が入力されたときに、シャッター信号をカメラ装置310に出力する。これにより、ループコイル331が設置された地点にいる自動二輪車の写真が撮影される。
なお、移動体撮影システム1では、本実施形態の無線通信を用いた自動二輪車の測位方法と、上述したGPSなどによる位置情報に基づいた自動二輪車の測位方法と、上述したループコイルによる自動二輪車の測位方法とを、それぞれ単独で使用する構成であってもよいが、いずれかの測位方法を組み合わせて使用する構成であってもよい。また、全ての測位方法を使用する構成であってもよい。
なお、本実施形態においては、自動二輪車で走行している途中でも、移動体撮影アプリケーションが、位置センサ120によって取得した自動二輪車の現在の位置情報を管理装置20に送信している。しかし、携帯端末10は、外部から電力を供給しない限り、携帯端末10自体に備えたバッテリによって駆動されるため、残っているバッテリの容量によっては、走行している途中でバッテリが切れてしまう場合もある。このため、携帯端末10を自動二輪車に取り付けることによって、携帯端末10の充電を同時に行えることが望ましい。
また、携帯端末10を取り付けた場合、携帯端末10のみの初期設定によっては、携帯端末10の画面表示の明るさが昼間の屋外での視認性を確保できない場合もある。逆に夜間では明るすぎてしまう場合もある。また、いわゆる、静電容量方式のタッチパネルでは、ライダーが装着するグローブがタッチパネルの操作に対応しておらず、携帯端末10を操作するためにグローブを外さないと操作できない場合もある。このようなことから、自動二輪車に携帯端末10を取り付ける場合には、携帯端末10への充電と、表示画面の視認性およびタッチパネルの操作性が考慮されていることが望ましい。
<自動二輪車への携帯端末10の取り付けの変形例>
以下に、自動二輪車に携帯端末10を取り付けて移動体撮影システム1を利用する場合の変形例について説明する。図12は、携帯端末10を鞍乗り型車両に取り付けて本実施形態の移動体撮影システム1を利用する際の接続状態の一例を示した図である。また、図13および図14は、鞍乗り型車両のメータ部の拡大図である。
自動二輪車は、ECU510と、メータ500と、当該メータ500内に設けられたタッチパネル521と、タッチパネルドライバ520とを備えている。メータ500は、図13に示したように、主メータ部530と、インジケータ540とを備えている。図13に示したメータ500には、主メータ部530に、タッチパネル521と、スピードメータ531と、距離計532と、水温計533と、燃料計534と、時計535と、を備えている。また、インジケータ540に、左ウインカインジケータ541と、エンジンインジケータ542と、ABSインジケータ543と、ニュートラルインジケータ544と、ハイビームインジケータ545と、右ウインカインジケータ546と、を備えている。また、メータ500には、例えば、距離計532の初期化や時計535の時刻設定を行うボタン551および552も備えている。
タッチパネル521は、携帯端末10の表示部と操作入力部とを組み合わせて構成されたタッチパネルと同様の機能を有している。以下の説明においては、タッチパネル521が、自動二輪車の主メータ部530内の、いわゆる、タコメータの位置に配置されているものとする(図13参照)。なお、タッチパネル521は、防水式のタッチパネルであり、例えば、既存の圧力センサ方式や、特殊静電容量方式のタッチパネルである。
ECU510は、自動二輪車の電気的な制御を行う。また、ECU510は、自動二輪車の各構成要素の情報を出力する。例えば、ECU510は、ユーザによる不図示のスロットル(アクセル)の操作に応じた自動二輪車のエンジンの回転数およびギアポジション(例えば、1〜6速およびニュートラル)の情報を、表示画面としてタッチパネル521に出力する。これにより、タッチパネル521には、自動二輪車が走行している通常の状態におけるエンジンの回転数およびギアポジションの情報が、タッチパネル521の表示部に表示される(図14参照)。なお、ギアポジションは、タッチパネル521の表示領域の内、ギアポジション表示領域522に表示される。
タッチパネル521は、ユーザによってタッチされた位置の情報を、タッチパネル521の操作入力部によって取得する。タッチパネル521は、取得したタッチされた位置の情報を、タッチ情報としてタッチパネルドライバ520する。タッチパネルドライバ520は、タッチパネル521から入力されたタッチ情報を、ECU510に転送する。
携帯端末10は、図12に示したように、ケーブル800によってECU510と接続される。携帯端末10は、ケーブル800を介して供給される電力によって動作する。このとき、携帯端末10は、ケーブル800を介して供給された電力によって充電も行われる。これにより、上述したような、携帯端末10のバッテリ切れを回避することができる。
また、本変形例では、ECU510と携帯端末10とは、ケーブル800を介してデータの通信を行う。例えば、ECU510は、タッチパネルドライバ520を介して入力されたタッチ情報を、ケーブル800を介して携帯端末10に出力する。
また、例えば、携帯端末10は、移動体撮影アプリケーションによる表示画面を、ケーブル800を介してECU510に出力する。これにより、携帯端末10の表示部に表示していた移動体撮影システム1に予約および設定する写真撮影の条件を設定する画面や、移動体撮影アプリケーションの確認画面および通知画面を、自動二輪車に備えたタッチパネル521に表示させることができる(図3〜図6参照)。そして、ユーザは、携帯端末10ではなく、自動二輪車に備えたタッチパネル521を操作することによって、移動体撮影システム1を利用することができる。これにより、上述したような、画面表示の視認性の確保や、グローブを装着した状態でのタッチパネルの操作性に関する問題を回避することができる。
なお、自動二輪車と携帯端末10とを接続していない場合、タッチパネル521には、図14に示したような、自動二輪車の通常の状態におけるエンジンの回転数の情報が表示される。また、例えば、ボタン551を押すことによって、タッチパネル521の表示を、タコメータ、燃費計、走行可能距離、時計、ラップタイム計、などの画面に切り替えられるようにしてもよい。
ところで、自動二輪車で走行してカメラ装置310が設置されている場所に向かうときは常に晴天であるとは限らない、すなわち、雨の中を走行することもある。携帯端末10に備えたタッチパネルは、一般的に静電容量式であることが多いため、雨水が携帯端末10のタッチパネルに当たると、操作を誤認識してしまうという可能性がある。しかし、上述したように、本変形例では、自動二輪車と携帯端末10とは、ケーブル800によって接続されている。このため、携帯端末10を自動二輪車に取り付ける場合には、携帯端末10本体の防水および防塵を考慮したハンドル周辺の収納ポケットや、シート下の収納空間など、既存の収納部に取り付ければよい。携帯端末10と自動二輪車とを接続するには、ケーブル800のコネクタなどがあればよい。
ここで、携帯端末10を自動二輪車に取り付ける際の取り付け位置について説明する。図15は、携帯端末10を鞍乗り型車両に取り付ける際の携帯端末10の配置の一例を示した図である。図15に示したように、携帯端末10は、自動二輪車のシートの下の収納空間に収納され、収納空間内に配置されたケーブル800のコネクタを介してECU510と接続される。このように、濡れたり埃がかかったりすることが少ない位置に携帯端末10を取り付けることによって、携帯端末10本体およびケーブル800(コネクタも含む)の防水状態と防塵状態とを、既存の収納部を利用して容易に確保することができる。
本変形例では、ユーザは、図3(c)に示した移動体撮影アプリケーションの入力画面で、携帯端末10を自動二輪車に搭載する位置の条件を、「シート下」に設定する。これにより、移動体撮影システム1における自動二輪車の位置の判定や撮影するタイミング(シャッタータイミング)の決定の正確性も確保される。
<自動二輪車に携帯端末10を取り付けた状態での利用方法>
次に、自動二輪車に携帯端末10を取り付けた状態でのいくつかの利用例について説明する。図16〜図20は、携帯端末10を鞍乗り型車両に取り付けた際のタッチパネル521の表示画面の一例を示した図である。
自動二輪車に携帯端末10を接続すると、ECU510は、タッチパネル521の表示を選択させるための表示画面を表示させる。また、このとき、携帯端末10は、タッチパネル521に表示させる表示画面をECU510に出力するとともに、ECU510から入力されたタッチパネル521の操作の情報(タッチ情報)を受け付けて動作する状態になる。図16には、通常のエンジンの回転数の情報を表示させる「タコメータモード」と、携帯端末10の表示画面を表示させる、すなわち、携帯端末10に備えたタッチパネルとして動作する「スマートフォンディスプレイモード」とを選択させるための表示画面の一例を示している。ユーザは、タッチパネル521に表示されたいずれかのモードをタッチ(押下)する。これにより、ECU510は、選択されたモードの表示に切り替える。なお、モードの表示切り替えは、ボタン551やボタン552によって行ってもよい。
ユーザが、「タコメータモード」を選択すると、ECU510は、図14に示したような、エンジンの回転数の情報の表示画面をタッチパネル521に表示させる。また、ユーザが、「スマートフォンディスプレイモード」を選択すると、ECU510は、携帯端末10の表示画面をタッチパネル521に表示させる。図17には、携帯端末10が持っている各種のアプリケーション機能を起動させるためのそれぞれのアイコンの表示画面の一例を示している。このとき、携帯端末10のOSやアプリケーションは、表示されるGUI(Graphical User Interface)のレイアウトを調整するなど、自動二輪車に備えたタッチパネル521に合わせた表示画面を、ECU510を介してタッチパネル521に出力する。
なお、ECU510に出力する表示画面は、携帯端末10が持っているアプリケーション機能を起動させるための全てのアイコンを含んでいる必要はなく、例えば、図18に示したように、自動二輪車で使用するアプリケーションを優先し、一部のアプリケーション機能を起動させるためのアイコンを含んだ表示画面にしてもよい。図18には、移動体撮影アプリケーションを起動させるためのアイコンの一例を含んだ表示画面の一例を示している。また、携帯端末10は、携帯電話の着信画面などの表示画面を表示しないようにすることもできる。
タッチパネル521に携帯端末10の表示画面を表示しているとき、図19に示したように、ユーザがタッチパネル521の表示画面をスライドさせる操作(または、フリック操作)を行うと、例えば、図20に示したように、タコメータの針が最小値から最大値まで回転するようなアクションを見せながら、次の表示画面に切り替わるようにしてもよい。
なお、自動二輪車で走行しているときに、タッチパネル521に表示された、例えば、図5(b)に示した、自動二輪車がカメラ装置310が設置されている地点に近づいたことを通知する通知画面が表示されたことを認識させるために、必要なときに表示画面の変化などを知らせる構成を備えていることが望ましい。しかし、自動二輪車では、エンジン音などの自動二輪車自体の音、周囲の車両などの音、走行時の風の音などのため、音声で表示画面を確認するように通知することは困難な場合がある。図21は、鞍乗り型車両の表示画面の確認を促す構成の一例を示した図である。図21には、ライダーが装着するヘルメットの前面開口部の上側で、視界を遮らずにライダーが認識できる位置に小型のヘルメット側インジケータ900を配置し、ヘルメット側インジケータ900の点灯によって、自動二輪車のタッチパネル521の表示画面の確認を促す通知を行う構成の一例を示している。
ヘルメット側インジケータ900は、例えば、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)901を備え、点灯するLED901によってライダーに確認を促す情報の種類を通知する。LED901の駆動は、例えば、携帯端末10からのブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの短距離無線通信で行う。携帯端末10は、例えば、図5(b)に示した、自動二輪車がカメラ装置310が設置されている地点に近づいたことを通知する場合や、図5(c)に示した、写真の撮影が完了したことを通知する場合に、ヘルメット側インジケータ900に通知信号を送信する。このように、ヘルメット側インジケータ900のLED901を点灯させることによって表示画面の確認を促す通知を行うことで、エンジン音などの自動二輪車自体の音、周囲の車両などの音、走行時の風の音などがある状態でも、容易に、かつ、確実に、表示画面の変化などをライダーに認識させることができる。
ところで、上述したように、タッチパネル521には、携帯端末10の表示画面を表示させる、すなわち、携帯端末10が持っている各種のアプリケーション機能を、タッチパネル521で使用することができる。ライダーが、例えば、携帯端末10が有しているナビゲーション機能を起動した際には、ルートの案内の画面をタッチパネル521に表示させることができる。なお、必要なGUIがタッチパネル521に入っている場合、図22に示したように、ルートの案内の画面の一部をタッチパネル521表示させてもよい。このように、ルートの案内の画面をタッチパネル521に表示させることによって、携帯端末10が有しているナビゲーション機能を活用することができ、比較的コストを抑えた状態でナビゲーション機能を自動二輪車に導入することができる。
また、ナビゲーション機能でも、ヘルメット側インジケータ900を、ルート案内の画面の確認を促す通知に利用することができる。例えば、ルート案内において、交差点の右左折ポイントなどの通知がある場合に、携帯端末10は、ヘルメット側インジケータ900に通知信号を送信して、ヘルメット側インジケータ900のLED901を点灯させる。これにより、エンジン音などの自動二輪車自体の音、周囲の車両などの音、走行時の風の音などがある状態でも、容易に、かつ、確実に、ルート案内の画面の確認をライダーに促すことができる。なお、ヘルメット側インジケータ900のLED901の色を、例えば、オレンジ、緑、および赤などに分けて、右左折時にはオレンジを点滅させなどすれば、ライダーにとって教示内容を把握しやすくすることができる。
このように、携帯端末10を自動二輪車に取り付けることによって、本発明の移動体撮影システムに限らず、携帯端末と自動二輪車を利用した様々な機能を実現することができる。
なお、本実施形態においては、本発明の移動体撮影システムを、鞍乗り型車両(自動二輪車)に適用した場合について説明した。しかし、本発明の移動体撮影システムを適用することができる移動体は、本実施形態において説明した自動二輪車に限定されるものではない。例えば、鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車のみならず三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)または四輪の車両も、本発明を実施するための形態の移動体撮影システムを適用することができる鞍乗り型車両に含まれる。その他、自動車や自転車などにも、移動体撮影システムを適用することができる。また、車両に限らず、歩行している状態の写真の撮影にも、移動体撮影システムを利用することができる。
さらに、また、本発明の移動体撮影システムをスキーのような各種スポーツにも適用することができる。スキーのようなスポーツの場合、撮影対象のターゲットが移動する範囲はスキー場内(スポーツをする範囲)などに限られるため、移動体撮影システムは、ユーザの位置をスポーツする範囲内にあるものとして扱うことができる。すなわち、各種スポーツにて本発明の移動体撮影システムを適用する場合には、移動体近接判定部220による移動体の近接判定を省略可能な場合がある。移動体の近接判定を省略できる場合、撮影の構図などの設定を予め行っておけば、ユーザがスポーツをする際に携帯する携帯端末10は、無線LAN通信が可能なスマートフォンよりもさらに小型な機器のみでよく、スポーツにおける携帯の容易さと移動体の撮影とを両立することができる。
また、本実施形態においては、移動体撮影システム1を、エンジンの駆動によって走行する自動二輪車に適用した場合について説明したが、本発明を実施するための形態の移動体撮影システムを適用することができる車両は、本実施形態において説明した自動二輪車と同様の構成を有する車両に限定されるものではない。例えば、電動モータの駆動によって走行する自動二輪車や、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)および四輪の車両にも適用することができる。
なお、本実施形態の移動体撮影システム1の構成要素である管理装置20や、撮影装置30に備えた撮影制御部300および無線測位部320による処理を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、移動体撮影システム1を使用した移動体の撮影に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
また、本実施形態においては、移動体近接判定部220を管理装置20内に備えた構成である場合について説明したが、移動体近接判定部220を備える装置は、本発明を実施するための形態に限定されるものではなく、例えば、撮影装置30内に移動体近接判定部220を備える構成であってもよい。この場合、自動二輪車が撮影装置30に近づいていることを表す情報は、撮影装置管理部200を介してクライアント管理部210が移動体撮影アプリケーションに通知するのではなく、移動体近接判定部220が移動体撮影アプリケーションに通知する構成になる。また、撮影装置30のその他の構成要素は、移動体近接判定部220が出力した自動二輪車が撮影装置30に近づいていることを表す情報に応じて起動し、撮影制御部300が、撮影の設定などの情報を撮影装置管理部200から取得する構成になる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
1・・・移動体撮影システム
10・・・携帯端末
100・・・移動体撮影モジュール(通信手段,無線通信手段,撮影条件設定手段)
110・・・無線通信部(通信手段,無線通信手段)
120・・・位置センサ(通信手段,無線通信手段,位置情報取得手段)
131・・・表示部
132・・・ユーザーインターフェース
140・・・移動体通信部(通信手段,無線通信手段)
20・・・管理装置(撮影手段)
200・・・撮影装置管理部(管理手段)
210・・・クライアント管理部
220・・・移動体近接判定部(移動体近接判定手段)
30・・・撮影装置(撮影手段)
300・・・撮影制御部(撮影制御手段)
310・・・カメラ装置
320・・・無線測位部(移動体位置測位手段,無線通信測位手段)
321,321A,321B,321C・・・無線LANアクセスポイント(アクセスポイント)
331,331aA,331aB,331aC,331aD,331aE,331bA,331bB,331bC,331bD,331bE・・・ループコイル
510・・・ECU
520・・・タッチパネルドライバ
521・・・タッチパネル
800・・・ケーブル
900・・・ヘルメット側インジケータ
901・・・LED

Claims (11)

  1. 移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影システムであって、
    当該移動体撮影システム(1)は、
    前記携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、該移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約手段(100)と、
    前記携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報、および前記携帯端末(10)の位置を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信手段(110,140)と、
    を備え、
    前記撮影手段(20,30)は、
    前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位手段(320)と、
    前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)に入力された前記条件で該移動体を撮影するカメラ装置(310)と、
    を備える、
    ことを特徴とする移動体撮影システム。
  2. 当該移動体撮影システム(1)は、
    前記携帯端末(10)の位置情報に基づいて、予め定めた範囲内に前記携帯端末(10)が存在するか否かを判定する移動体近接判定手段(220)、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体撮影システム。
  3. 前記携帯端末(10)は、
    無線通信手段を備え、
    前記移動体位置測位手段(320)は、
    少なくとも3つ以上の無線信号のアクセスポイント(321)、
    を具備し、
    該移動体位置測位手段(320)は、
    それぞれの前記アクセスポイント(321)から無線信号を送信し、該送信したいずれかの無線信号と、該いずれかの無線信号に応じて前記通信手段(110,140)から送信されてきた応答信号とに基づいて、前記移動体の位置を測位する無線通信測位手段である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動体撮影システム。
  4. 前記無線通信手段による無線通信は、無線LAN通信であり、
    前記移動体の測位方法は、無線LAN測位である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体撮影システム。
  5. 前記携帯端末(10)は、
    該携帯端末(10)の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段(120)、
    をさらに備え、
    前記通信手段(110,140)は、
    前記位置情報取得手段(120)が出力した該携帯端末(10)の位置情報を前記移動体近接判定手段(220)に送信し、
    前記撮影手段(20,30)は、
    前記カメラ装置(310)および前記移動体位置測位手段(320)の起動を制御する管理手段(200)、
    をさらに備え、
    前記移動体近接判定手段(220)は、
    送信されてきた前記携帯端末(10)の現在の位置情報と、前記カメラ装置(310)が設置されている位置情報とに基づいて、前記携帯端末(10)が前記カメラ装置(310)から予め定めた範囲内に存在するか否かを判定し、
    前記管理手段(200)は、
    前記移動体近接判定手段(220)が判定した結果に基づいて、前記カメラ装置(310)および前記移動体位置測位手段(320)を起動する、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1の項に記載の移動体撮影システム。
  6. 前記携帯端末(10)は、
    前記移動体を撮影する際の構図および効果のいずれか一方または両方の条件である撮影条件情報を入力する撮影条件設定手段(100)、
    をさらに備え、
    前記通信手段(110,140)は、
    前記撮影条件設定手段(100)に入力された前記撮影条件情報を前記撮影手段(20,30)に送信する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1の項に記載の移動体撮影システム。
  7. 前記撮影手段(20,30)は、
    前記カメラ装置(310)による撮影を制御する撮影制御手段(300)、
    をさらに備え、
    前記カメラ装置(310)は、
    前記撮影制御手段(300)の制御に応じて撮影する方向を変更可能に設置され、
    前記撮影制御手段(300)は、
    送信されてきた前記撮影条件情報に基づいて、前記移動体を撮影する際の構図に応じた方向および前記効果に応じた撮影方法で撮影するように、前記カメラ装置(310)による撮影を制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の移動体撮影システム。
  8. 前記撮影制御手段(300)は、
    前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の位置が、前記移動体を撮影する構図と合致する位置になるよりも前のタイミングで、前記カメラ装置(310)に撮影を開始させるシャッタータイミング信号を出力し、
    前記カメラ装置(310)は、
    前記シャッタータイミング信号が入力されたときから、予め定めた枚数または予め定めた時間の間、連続して複数の写真を撮影する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の移動体撮影システム。
  9. 移動体とともに移動する携帯端末(10)と通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影装置(20,30)であって、
    該移動体撮影装置(20,30)は、
    前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位手段(320)と、
    前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)から送信される前記移動体を撮影する際の条件で該移動体を撮影するカメラ装置(310)と、
    を備える、
    ことを特徴とする移動体撮影装置。
  10. 移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影方法であって、
    前記携帯端末(10)に備えた予約手段(100)が、
    該携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約ステップと、
    前記携帯端末(10)に備えた通信手段(110,140)が、
    該携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信ステップと、
    前記撮影手段(20,30)に備えた移動体位置測位手段(320)が、
    前記携帯端末(10)とともに移動する前記移動体の位置を測位する移動体位置測位ステップと、
    前記撮影手段(20,30)に備えたカメラ装置(310)が、
    前記移動体位置測位手段(320)が測位した前記移動体の位置情報に基づいて、前記携帯端末(10)に入力された前記条件で該移動体を撮影する撮影ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする移動体撮影方法。
  11. 移動体とともに移動する携帯端末(10)と撮影手段(20,30)とが通信を行って、該移動体が移動している状態を撮影する移動体撮影プログラムであって、
    該移動体撮影プログラムに備えた予約手段(100)が、
    前記携帯端末(10)に前記移動体を撮影する際の条件を入力することによって、移動体撮影システム(1)による前記移動体が移動している状態の撮影を予約する予約ステップと、
    前記携帯端末(10)に入力された前記条件を表す情報を前記撮影手段(20,30)に送信する通信ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする移動体撮影プログラム。
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