JP2013233498A - 中和装置およびこれを有する給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中和剤が充填された中和部内を水平方向に仕切る複数の仕切壁の先端に上凸部が形成された中和装置において、長期間使用後の中和剤の残量の偏りを抑制した中和装置およびそれを有する給湯装置を提供するものである。
【解決手段】ドレンを中和剤53が充填された中和部43を流通させて中和するもので、中和部43の内部は、中和部43内の略水平方向に伸設される複数の仕切壁54、55によって複数の領域s1、s2、s3に略等分され、仕切壁54、55の先端側に連通部56、57を互い違いに形成して、ドレンが左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流通する中和装置27において、複数の仕切壁54、55の先端に上凸部59、61を形成し、互いに隣り合う仕切壁54、55は、ドレンの流れ方向において上流側に位置する仕切壁54の上凸部59の高さを、ドレンの流れ方向において下流側に位置する仕切壁55の上凸部61の高さよりも低くした。
【選択図】 図3

Description

この発明は、ドレンが左右方向に蛇行しながら流通する蛇行状の中和流路が形成された中和装置およびこの中和装置を有する給湯装置に関するものである。
従来の給湯装置では、燃焼ガスが熱交換器による熱交換で露点以下の温度になることにより生成されるドレンを中和する、図6に示すような中和装置101を有したものがあり、この中和装置101は、中和剤102を収容する容器103と、中和剤102が充填された中和部104と、中和部104上部に中和部104内にドレンを流入させるドレン流入口105と、中和部104下部に中和部104内から中和処理後のドレンを中和装置101外に排出される排出口106と、中和部104内に設けられ、中和部104内を複数の領域s10、s20、s30に仕切って、ドレン流入口105から排出口106までの中和流路107を蛇行状に形成する仕切壁108とを備え、ドレンが中和流路107を左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流れるようにして中和処理されるものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
特開2010−169293号公報
ところで、この従来の中和装置101では、中和装置101内に導入されたドレンは、主として仕切壁108の表面上を流れるものであり、仕切壁108の単位長さ当たりの中和剤102とドレンとの接触面積は小さいため、ドレンの中和処理を十分に行うためには、中和流路107を長くとる必要があり、そうすると中和装置101の大型化を招いてしまうという問題が生じる。
そこで、本願発明者らは、図7に示すように、仕切壁108の先端に仕切壁108の上方向に10mm程度突出する上凸部109を設けて、仕切壁108上にドレンが少量貯溜する構造を有した中和装置101を着想し、仕切壁108の単位長さ当たりの中和剤102とドレンとの接触面積を増やすことでドレンの中和が促進され、中和装置101をコンパクトにすることに成功した。
ところが、図7に示すような中和装置において、複数の領域s10、s20、s30の容積がs10=s20=s30の関係性を有し、各々の領域s10、s20、s30内に中和剤102が同量程度充填され、各々の領域s10、s20、s30でのドレンと中和剤102との接触面積が同程度の場合、長時間使用後の中和装置101では、図8に示すように、ドレン流入口105に近い領域である領域s10ほど、流入してくるドレンの酸性度が強いために、ドレン流入口105に近い領域である領域s10の中和剤102の消耗が多くて中和剤102の残量が少なく、排出口106に近い領域である領域s30の中和剤102の消耗が少なくて中和剤102の残量が多い状態となり、長時間使用後において、領域によって中和剤102の残量に偏りが生じてしまい、領域s20および領域s30に中和剤102が残っており且つ領域s10に中和剤102が残っていない場合、ドレンを中和する能力が確保できず、ドレンを中和する能力が低下するおそれがあるものであった。
この発明は、上記課題を解決するために、特に請求項1ではその構成を、燃焼ガスが露点以下の温度となることにより生成されるドレンを、中和剤が充填された中和部を流通させることで中和するものであって、前記中和部の内部は、前記中和部内の一側壁から他側壁側および他側壁から一側壁側に向かって略水平方向に伸設される複数の仕切壁によって複数の領域に略等分され、前記仕切壁の先端側に隣り合う前記領域を連通する連通部を互い違いに形成して、前記ドレンが左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流通する蛇行状の中和流路が形成された中和装置において、前記複数の仕切壁の先端または先端近傍に上方向に突出する上凸部を形成し、前記複数の仕切壁のうち、互いに隣り合う前記仕切壁は、前記ドレンの流れ方向において上流側に位置する前記仕切壁の前記上凸部の高さを、前記ドレンの流れ方向において下流側に位置する前記仕切壁の前記上凸部の高さよりも低くするものとした。
また、請求項2では、前記複数の仕切壁のうち、前記ドレンの流れ方向において最下流側に位置し前記中和部の底壁部との間に前記中和装置外へドレンを排出する排出口と連通する前記領域を形成する前記仕切壁の前記上凸部の高さを、前記中和部の底壁部から前記排出口までの高さより低くするものとした。
また、請求項3では、燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いるものとした。
この発明の請求項1によれば、中和部の内部を複数の領域に略等分する複数の仕切壁の先端または先端近傍に上方向に突出する上凸部を形成し、複数の仕切壁のうち、互いに隣り合う仕切壁は、ドレンの流れ方向において上流側に位置する仕切壁の上凸部の高さを、ドレンの流れ方向において下流側に位置する仕切壁の上凸部の高さよりも低くするようにしたことで、各々の領域における中和剤の消耗度を平均的にならすことができ、長期間使用後の中和剤の残量の偏りを抑制でき、ドレンを中和する能力が低下することなく、長期間にわたり安定した中和処理を行うことができるものである。
また、請求項2によれば、ドレンの流れ方向において最下流側に位置し中和部の底壁部との間に前記中和装置外へドレンを排出する排出口と連通する領域を形成する仕切壁の前記上凸部の高さを、中和部の底壁部から前記排出口までの高さより低くするようにしたことで、ドレンの酸性度が中性に近い排出口側の領域まで中和剤が略同時になくなるようにでき、長期間使用後の中和剤の残量の偏りを抑制でき、ドレンを中和する能力が低下することなく、長期間にわたり安定した中和処理を行うことができるものである。
また、請求項3によれば、燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いたことで、上述の効果を奏する中和装置を有した給湯装置を提供することができるものである。
この発明の一実施形態の中和装置を有する給湯装置を示す概略構成図。 同一実施形態の中和装置の分解斜視図。 同一実施形態の中和装置の横断面概略図。 同一実施形態の中和装置の中和部における縦断面概略図。 同一実施形態の中和装置におけるドレンの流れを説明する図。 従来の中和装置の横断面概略図。 本願発明者らが着想した中和装置の横断面概略図。 同中和装置を長期間使用した後の中和剤の残量状態を説明する図。
次に、この発明の一実施形態の給湯装置を図1〜図4に基づき説明する。
1は本実施形態の潜熱回収型の気化式石油給湯装置、2は石油等の燃油を気化する気化器、3は気化器2に備えられ燃油を気化可能な温度まで加熱する気化器ヒータ、4は気化器2の温度を検出する気化温度センサ、5は気化器2と連通し気化器2で気化された気化ガスと一次空気とを予混合する混合室、6は混合室5底部に設けられ混合室5を加熱する混合室ヒータ、7は混合室5の温度を検出する混合室温度センサ、8は混合室5と連通し混合室5で予混合された予混合ガスを燃焼させる燃焼部としてのバーナ部、9は気化器2の背面でバーナ部8上に突出された複数個の吸熱フィンで、燃焼熱を気化器2にフィードバックして、気化器ヒータ3の通電量を極力抑えるものである。
10は気化器2に燃油を噴霧するノズル、11はノズル10に送油管12を介して燃油を圧送する電磁ポンプ、13は燃焼ファンであり、送風路14を介して気化器2の入口およびバーナ部8とカバー枠15との間の空気室16とに連通し、吸込口17より吸引した燃焼空気を気化器2には予混合用の一次空気として供給し、空気室16には気化器2側方を通り混合室5の下方からバーナ部8で燃焼される二次空気として供給するものである。
18は燃焼室19内に収容された熱交換器で、この熱交換器18は、バーナ部8の燃焼により発生した燃焼ガスから顕熱を回収し一次受熱管20を流通する水を加熱するフィンチューブ式の一次熱交換器21と、一次熱交換器21を通過した後の燃焼ガスから潜熱を回収し二次受熱管22を流通する水を加熱する二次熱交換器23から構成され、バーナ部8の上方に一次熱交換器21が配置され、一次熱交換器21の上方に二次熱交換器23が配置されているものであり、一次熱交換器21、二次熱交換器23の順に通過した燃焼ガスは排気口24より給湯装置1外に排気されるものである。
25は燃焼ガス中の水蒸気が二次熱交換器23の二次受熱管22を流通する水と熱交換して露点以下の温度となることにより生成されるドレンを回収するドレン受けで、ドレン受け25は、一次熱交換器21の上方且つ二次熱交換器23の下方に配置されているものであり、ここでは、二次熱交換器23を構成する耐食性を有する筐体(図示せず)の底板がドレン受け25となっているものである。また、26はドレン受け25で回収されたドレンを中和装置27に導くドレン配管である。
28は給水源から供給される水を熱交換器18に流通させる給水管、29は熱交換器18で加熱された湯を流通させ、所定箇所に設けられた給湯栓(図示せず)に湯を供給する給湯管、30は給水管28から分岐した給水バイパス管であり、一次受熱管20と二次受熱管22と給水管28と給湯管29と給水バイパス管30とで水が流通する給湯回路を構成するものである。
31は給湯管29と給水バイパス管30との接続部に設けられ、給湯管29からの湯と給水バイパス管30からの水とを混合し、その混合比を可変できる混合弁、32は給水管28に設けられ給水温度を検出する給水温度センサ、33は給水管28に設けられ流量を検出する流量センサ、34は給湯管29に設けられ熱交換器18で加熱された湯の温度を検出する熱交出口温度センサ、35は給湯管29に設けられ、混合弁31で混合された湯の温度を検出する給湯温度センサである。
36はマイクロコンピュータを主体として、この潜熱回収型気化式石油給湯装置1の各センサの信号を受け、気化器ヒータ3や混合室ヒータ6や燃焼ファン13等の各アクチュエータの駆動を制御する制御手段である。
37は前記制御手段36と通信可能に接続され、潜熱回収型気化式石油給湯装置1の遠隔操作を行うリモコンで、リモコン37は潜熱回収型気化式石油給湯装置1の運転のオンオフを指示する運転スイッチ38や、給湯温度を設定するための給湯温度設定スイッチなどからなる操作部39を備えているものである。
次に、前記中和装置27について、図2〜図4を用いて説明すると、40は箱形の容器で、合成樹脂製のブロー成型品であり、上壁部40a、底壁部40b、複数の側壁部40c〜40fを備えており、容器40内部は容器40の底壁部40bから容器40の上壁部40a側に向かって略垂直方向に伸設される起立壁41によって仕切られて、起立壁41より上流側の水封部42と、起立壁41より下流側の中和部43との2つに大別され、水封部42側の天面の上壁部40aにドレン配管26からのドレンを容器40内に導入する導入口44が設けられ、中和部43側の側壁部40d下部にドレンを容器40外に排出する排出口45が設けられているものである。なお、起立壁41は容器40のブロー成型時に形成されるものである。
前記水封部42は、水封部42の天面の上壁部40aから水封部42の底面の底壁部40b側に向かって垂下壁46が略垂直方向に伸設され、この垂下壁46によって、水封部42が垂下壁46より上流側の第1水封室47と垂下壁46より下流側の第2水封室48とに仕切られるものであり、垂下壁46の下端側には第1水封室47と第2水封室48とを連通させる水封連通部49が形成されるものである。また、第1水封室47の最上流側は導入口44と連通しているものである。なお、垂下壁46は容器40のブロー成型時に形成され、垂下壁46の下端を起立壁41の上端よりも下側に位置させたことで、垂下壁46の下端が容器40内に流入してくるドレン等の液体によって水没する状態、すなわち水封状態を作り出すことができる構成としているものである。
50は水封部42側の底壁部40bに設けられ、凍結防止等のために水封部42に溜まったドレンを排水する水抜口、51は通常時に水抜口50を閉口しておくための水抜栓である。
52は起立壁41の上端側で水封部42と中和部43とを連通し水封部42からのドレンを中和部43上部から中和部43内に流入させるドレン流入口であり、このドレン流入口52は、水封部42の垂下壁46の下端よりも上側に位置しているものである。
前記中和部43は、ドレン流入口52から流入してきたドレンを中和するための炭酸カルシウム等の粒体からなる中和剤53が充填されており、中和部43の内部は、中和部43内の一側壁から他側壁側および他側壁から一側壁側に向かって略水平方向に設けられた複数の仕切壁54、55によって複数の領域s1〜s3に等分され、仕切壁54、55の先端側に、上下に隣り合う領域を連通する連通部56、57を互い違いに形成して、ドレンが左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流通するドレン流入口52から排出口45までの蛇行状の中和流路58を形成するものである。なお、中和部43内は略全域にわたり中和剤53が充填されているものであるが、図3中では符号を強調するため一部省略している。
前記仕切壁54、55は、中和部43の一側壁としての起立壁41上部から中和部43の他側壁としての側壁部40d側に向かって略水平方向に伸設された第1仕切壁54と、第1仕切壁54よりも下方位置で中和部43の他側壁としての側壁部40d下部から中和部43の一側壁としての起立壁41側に向かって略水平方向に伸設された第2仕切壁55とからなり、第1仕切壁54および第2仕切壁55によって、中和部43内を前記領域s1〜s3に仕切り、中和部43内を上下方向において前記領域s1〜s3に略3等分するものである。また、前記領域s1〜s3は、第1仕切壁54と中和部43天面の上壁部40aとの間に形成され、ドレン流入口52と連通する第1中和領域s1と、第1仕切壁54と第2仕切壁55との間に形成され、第1仕切壁54の先端側の第1連通部56を介して第1中和領域s1と連通する第2中和領域s2と、第2仕切壁55と中和部43底面の底壁部40bとの間に形成され、第2仕切壁55の先端側の第2連通部57を介して第2中和領域s2と連通する第3中和領域s3とからなるものであり、第1中和領域s1および第2中和領域s2および第3中和領域s3は、その容積を比較すると、第1中和領域s1=第2中和領域s2=第3中和領域s3の関係性を有しているものである。
前記第1中和領域s1および第2中和領域s2および第3中和領域s3は、具体的には、第1中和領域s1の長手方向の長さと第2中和領域s2の長手方向の長さと第3中和領域s3の長手方向の長さは略同じ長さで、第1中和領域s1の短手方向の幅と第2中和領域s2の短手方向の幅と第3中和領域s3の短手方向の幅は略同じ幅で、第1中和領域s1の高さと第2中和領域s2の高さと第3中和領域s3の高さは略同じ高さであり、各領域には略同量の中和剤53が充填されているものである。
また、前記第3中和領域s3の最下流側は排出口45と連通しているものであり、排出口45には、第3中和領域s3から中和剤53が流出するのを防止するための中和剤流出防止部材(図示せず)が設けられていてもよいものである。
さらに、前記第1仕切壁54の先端には、第1仕切壁54の上方向に5mm程度突出する第1上凸部59が一体的に形成され、第1上凸部59があることによりドレンが第1仕切壁54上に少量溜められる構造となっているものである。また、前記第1仕切壁54の先端には、第1仕切壁54の下方向に5mm程度突出する第1下凸部60が一体的に形成され、第1下凸部60があることによりドレンが第1仕切壁54の裏面へ回り込むのを防止する構造となっているものである。
上記の第1仕切壁54と同様に、前記第2仕切壁55の先端には、第2仕切壁55の上方向に10mm程度突出する第2上凸部61が一体的に形成され、第2上凸部61があることによりドレンが第2仕切壁55上に少量溜められる構造となっているものである。また、前記第2仕切壁55の先端には、第2仕切壁55の下方向に10mm程度突出する第2下凸部62が一体的に形成され、第2下凸部62があることによりドレンが第2仕切壁55の裏面へ回り込むのを防止する構造となっているものである。
ここで、第1仕切壁54、第2仕切壁55、第1上凸部59、第1下凸部60、第2上凸部61、第2下凸部62は、容器40のブロー成型時に形成されるものであり、ブロー成型された容器40から金型を抜くための抜き勾配を得るために、図4に示すように、第1仕切壁54は、第1仕切壁54の長手方向の中心軸上にある溝部に向かって下り勾配がつき、第1仕切壁54の裏面は、第1仕切壁54裏面の長手方向の中心軸上にある峰部に向かって上り勾配がつくものである。また、第1仕切壁54と同様に、第2仕切壁55は、第2仕切壁55の長手方向の中心軸上にある溝部に向かって下り勾配がつき、第2仕切壁55の裏面は、第2仕切壁55裏面の長手方向の中心軸上にある峰部に向かって上り勾配がつくものである。なお、図4中では符号を強調するため中和剤53を一部省略している。
また、第1上凸部59の上端は、図4に示すように、第1中和領域s1の幅方向を横断するように位置しており、第1仕切壁54の溝部と同軸上にある溝部に向かって下り勾配がついているものである。また、第2上凸部61の上端は、第2中和領域s2の幅方向を横断するように位置しているものであり、第2仕切壁55の溝部と同軸上にある溝部に向かって下り勾配がついているものである。
さらに、第1下凸部60の下端は、図4に示すように、第2中和領域s2の幅方向を横断するように位置しており、第1仕切壁54の裏面の峰部と同軸上にある峰部に向かって上り勾配がついているものである。ここで、第1仕切壁54上のドレンは主として第1上凸部59の前記溝部付近を乗り越えて流下するので、ドレンのショートカットを防止するために、前記第1下凸部60は第1仕切壁54の先端において、少なくとも第1上凸部59の溝部に対応する第1仕切壁54の裏面の前記峰部の周辺に形成する必要があるものである。また、第2下凸部62の下端は、第3中和領域s3の幅方向を横断するように位置しており、第2仕切壁55の裏面の峰部と同軸上にある峰部に向かって上り勾配が付いているものである。ここで、第2仕切壁55上のドレンは主として第2上凸部61の前記溝部付近を乗り越えて流下するので、ドレンのショートカットを防止するために、前記第2下凸部62は第2仕切壁55の先端において、少なくとも第2上凸部61の溝部に対応する第1仕切壁54の裏面の前記峰部の周辺に形成する必要があるものである。
次に、63は中和部43の天面の上壁部40aに形成され、中和部43内へ中和剤53を投入するための中和剤投入口で、この中和剤投入口63は容器40内を容器40外部と連通する大気連通部としての機能を有し、容器40内の空気を外部に逃がし、ドレンが排出される時のサイフォン現象の発生を防止して、ドレンがスムーズに排水できるようにしているものである。また、64は中和部43に中和剤53が充填される前に第1中和領域s1のドレン流入口52の近傍に配設され、水封部42側への中和剤53の侵入を防止する耐食性を有する中和剤止め部材であり、ドレン流入口52から第1中和領域s1に流入したドレンは中和剤止め部材64の両脇を通過していくものである。
65は導入口44が設けられた上壁部40a以外の上壁部40a上に載置される蓋体で、この蓋体65によって中和剤投入口63を塞ぐ構成としている。また、この蓋体65は金属製で導電性を有するものである。なお、蓋体65は中和剤投入口63を塞ぐものであるが、蓋体65を取り付けても容器40内が気密状態になるものではない。
66は第1水封室47内に設けられ、水封部42内のドレン等の液体の水位が所定水位まで上がってきた時にこれを検知する一対の電極からなる水位検知手段としての水封電極で、一対の水封電極66は略同じ長さで、その上部と下部が露出し、その他の部分は絶縁体66aで覆われており、第1水封室47の天面の上壁部40aから下方に向かって垂下するように取り付けられ、その下端は垂下壁46の下端よりも上側に位置しており、水封電極66が液体の水位を検知した時は、垂下壁46の下端がドレン等の液体によって水没し、水封連通部49が水封部42内に貯溜された液体によって封止された状態となっている時であり、水封電極66は中和装置27から燃焼ガスが漏洩しない状態、すなわち中和装置27が水封状態となったことを検知できるものである。
前記一対の水封電極66の上部側には、制御手段36と電気的に接続し水封電極66に電圧を印加するための一対の配線(図示せず)が接続されており、一対の配線に電圧が印加された時に一対の水封電極66の先端(下端)部分がドレン等の液体に没していれば、水封電極66間が導通して電流が流れ、中和装置27が水封状態であることを検知し、一対の配線に電圧が印加された時に一対の水封電極66の先端(下端)部分がドレン等の液体に没していなければ、電流が流れず、中和装置27が水封状態でない異常状態であることを検知するものである。
67は第1水封室47内の上部に設けられ、第1水封室47内のドレン等の液体の水位が所定水位以上に異常に上昇した時にこれを検知する水位検知手段としての第1異常水位検知電極で、第1異常水位検知電極67は、第1水封室47の天面の上壁部40aから下向きに突出するように取り付けられ、その下端は水封電極66の下端よりも上側で、排出口45から正常にドレンが排出されている時の最高ドレン水位よりも高いところに位置し、第1異常水位検知電極67は、中和装置27内で詰まりが生じた時などに、第1水封室47のドレン水位の上昇によって容器40からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものである。ここで、前記排出口45から正常にドレンが排出されている時の最高ドレン水位とは、中和装置27内または中和装置27の排出口45以降の排水路に詰まりがない状態で、前記排出口45から正常にドレンが排出されている時に、容器40内に貯溜されたドレンが到達する最高水位のことで、この実施形態では、起立壁41の上端までの高さに起立壁41の上端を乗り越えるドレンの高さを加えた高さが最高ドレン水位であり、この高さよりも第1異常水位検知電極67の下端が高い位置にあれば、常態でドレンと接触することはなく、上述の詰まりといった異常だけを検知することができるものである。
68は第2水封室48内の上部に設けられ、第2水封室48内のドレン等の液体の水位が所定水位以上に異常に上昇した時にこれを検知する水位検知手段としての第2異常水位検知電極で、第2異常水位検知電極68は、第2水封室48の天面の上壁部40aから下向きに突出するように取り付けられ、その下端は第2水封室48天面の上壁部40a付近で前記最高ドレン水位よりも高いところに位置し、第2異常水位検知電極68は、中和装置27内で詰まりが生じた時などに、第2水封室48の水位の上昇によって容器40からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものである。また、第2異常水位検知電極68において、第2異常水位検知電極68の下端が前記最高ドレン水位よりも高い位置にあれば、第1異常水位検知電極67と同様、常態でドレンと接触することはなく、上述の詰まりといった異常だけを検知することができるものである。
69は中和部43内の側壁部40d寄りの上部に設けられ、中和部43内のドレン等の液体の水位が所定水位以上に異常に上昇した時にこれを検知する水位検知手段としての第3異常水位検知電極で、第3異常水位検知電極69は、中和部43の天面の上壁部40aから下向きに突出するように取り付けられ、その下端は中和部43天面の上壁部40a付近で前記最高ドレン水位よりも高いところに位置し、第3異常水位検知電極69は、中和装置27内で詰まりが生じた時などに、中和部43の水位の上昇によって容器40からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものである。また、第3異常水位検知電極69において、第3異常水位検知電極69の下端が前記最高ドレン水位よりも高い位置にあれば、先に説明した第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68と同様、常態でドレンと接触することはなく、上述の詰まりといった異常だけを検知することができるものである。
前記第1異常水位検知電極67および前記第2異常水位検知電極68および前記第3異常水位検知電極69の各々は、耐食性を有する金属(ステンレス)製のネジ部材で構成され、蓋体65および容器40の上壁部40aの所定箇所に形成された孔にねじ込んで容器40に取り付けることで、蓋体65を容器40の上壁部40a上に固定できるものである。なお、一対の水封電極66も蓋体65および容器40の上壁部40aの所定箇所に形成された孔に挿通して取り付けられるが、一対の水封電極66のうち蓋体65に挿通される部分は絶縁体66aで覆われているため、蓋体65と一対の水封電極66とは絶縁された状態となっているものである。
また、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の何れか1つの上部側には、制御手段36と電気的に接続し電圧を印加するための配線(図示せず)が接続されており、ここで、第1異常水位検知電極67に前記配線が接続されているものとし、配線に電圧が印加されると、第1異常水位検知電極67のみならず、導電性を有する蓋体65を介して第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69にも電圧が印加される。ここでは、水封電極66の陰極をグラウンド電極としており、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の全てで1つの陽極となる。そして、配線に電圧が印加された時に、水封電極66のグラウンド電極の先端(下端)部分が液体に没しており、且つ第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の少なくとも何れか1つの電極の先端(下端)部分が液体に没していれば、電極間が導通して電流が流れ、中和装置27内のドレン等の液体の水位が異常に上昇した状態であることを検知し、水封電極66のグラウンド電極の先端(下端)部分が液体に没しているが、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の何れの電極も液体に没していなければ、電極間で導通しないので電流が流れず、中和装置27内の液体の水位は正常な状態であることを検知するものである。
次に、この一実施形態の潜熱回収型気化式石油給湯装置1の動作について説明する。
前記リモコン37の運転スイッチ38がオンされると、前記制御手段36は、気化温度センサ4の検出する温度に基づき気化器ヒータ3を制御すると共に、混合室温度センサ7の検出する温度に基づき混合室ヒータ6を制御し、気化器2および混合室5の予熱を行い、気化器2が燃油を気化可能な温度、例えば気化器2の温度が220℃〜225℃に維持され、混合室5の温度が125℃〜130℃に維持されるスタンバイ状態となる。このスタンバイ状態では、燃焼要求が発生した場合には素早くバーナ部8を着火でき、必要最低限の温度を維持することでスタンバイ時の消費電力を低減することができるものである。
前記スタンバイ状態において、給湯栓が開栓され、流量センサ33が最低作動流量以上の流量を検出して燃焼要求が発生したと前記制御手段36が判断すると、気化器ヒータ3および混合室ヒータ6を強制的にオンして着火性を良くし、電磁ポンプ11および燃焼ファン13を駆動させて、気化器2で気化された気化ガスと一次空気とを混合室5で予混合し、予混合ガスをバーナ部8より噴出して燃焼を開始させるものである。
前記バーナ部8の燃焼により発生した燃焼ガスは、一次熱交換器21を流通し、一次熱交換器21を通過した後、二次熱交換器23を流通し、二次熱交換器23を通過した後、排気口24から潜熱回収型気化式石油給湯装置1外に排出されるものである。また、給水源から供給された水は、給水管28から二次受熱管22に導かれ、二次受熱管22から一次受熱管20へ順に流通して、ここで燃焼ガスとの熱交換により加熱され、そして、一次受熱管20から給湯管29に導かれ、混合弁31の開度調整によって給湯設定温度に温調された湯が最終的に給湯栓から給湯されるものである。
この時、二次熱交換器23において、二次受熱管22を流通する水と燃焼ガスとが熱交換され、燃焼ガス中の水蒸気が露点以下となることにより生成されたドレンは、ドレン受け25で回収され、ドレン配管26を介して導入口44から中和装置27内に流れ込み、中和部43において、左右方向に蛇行しながら上から下に向かう中和流路58を流通する過程で中和剤53により中和された後、排出口45から中和装置27外に排出され、所定箇所の下水に排水されるものである。なお、潜熱回収型気化式石油給湯装置1を屋内に設置する場合、燃焼ガスが屋内に排出されないように、潜熱回収型気化式石油給湯装置1の初めての運転を開始する前に、水封電極66が水封状態を検知するまで中和装置27に給水し、中和装置27を予め水封状態にしておくものである。
ここで、潜熱回収型気化式石油給湯装置1のバーナ部8で燃焼が行われている時の中和装置27内のドレンの流れを図5を用いて説明するが、図5中では中和装置27内のドレンの状態を強調するため一部の符号と中和剤53を省略するものとする。まず、前記導入口44から中和装置27内に流れ込んだドレンは、第1水封室47から水封連通部49を介して第2水封室48に流入し、第2水封室48のドレンが起立壁41の高さ以上に貯溜すると、起立壁41を乗り越えドレン流入口52を介して中和部43の第1中和領域s1に流入する。
前記中和部43の第1中和領域s1に流入したドレンは、第1仕切壁54上に貯溜していき、第1中和領域s1の主に第1仕切壁54の上で中和剤53と接して中和されるものであるが、ここで、第1仕切壁54の先端に第1上凸部59を設けたことで、第1仕切壁54上にはドレンが少量貯溜する構造となり、第1仕切壁54上には多少なりとも中和されたドレンが貯溜しており、ドレン流入口52から新たに第1仕切壁54上に流入してくる強酸性のドレンは、第1仕切壁54上に貯溜された多少なりとも中和されたドレンと混ざりあって希釈され、ドレンの中和が促進されるものであり、さらに、第1仕切壁54の単位長さ当たりのドレンと中和剤53との接触面積が増えるので、ドレンを中和する能力が向上し、中和部43ひいては中和装置27をコンパクトにすることができるものであり、その上、第1中和領域s1の幅方向の両端、すなわち第1仕切壁54の短手方向の両端にある中和剤53までドレンが接触し、第1仕切壁54上の略全域でドレンと中和剤53が接触するので、中和剤53の消耗が片寄ることなく第1中和領域s1の中和剤53を均一に減らすことができ、ドレンを中和する能力が低下するおそれがないものである。
そして、第1仕切壁54の先端側の第1上凸部59の高さh1(5mm程度)以上にドレンが貯溜すると、ドレンは第1上凸部59を乗り越えて、第2中和領域s2に流下していくものであるが、ここで、第1仕切壁54の先端に第1下凸部60を設けたことで、ドレンが第1仕切壁54の裏面へ回り込むのを防いで中和流路58でのドレンのショートカットを防止でき、中和処理時間が減少することなく十分な中和処理がなされるものである。
続いて、第1上凸部59を乗り越えて、第1連通部56を介して第2中和領域s2に流入したドレンは、第2仕切壁55上に貯溜していき、第2中和領域s2の主に第2仕切壁55上で中和剤53と接して中和されるものであるが、ここで、第2仕切壁55の先端に第2上凸部61を設けたことで、第2仕切壁55上にはドレンが少量貯溜する構造となり、第2仕切壁55上には多少なりとも中和されたドレンが貯溜しており、第1連通部56を新たに通過してくるドレンは、第2仕切壁55上に貯溜された多少なりとも中和されたドレンと混ざりあって希釈され、ドレンの中和が促進されるものであり、さらに、第2仕切壁55の単位長さ当たりのドレンと中和剤53との接触面積が増えるので、ドレンを中和する能力が向上し、中和部43ひいては中和装置27をコンパクトにすることができるものであり、その上、第2中和領域s2の幅方向の両端、すなわち第2仕切壁55の短手方向の両端にある中和剤53までドレンが接触し、第2仕切壁55上の略全域でドレンと中和剤53が接触するので、中和剤53の消耗が片寄ることなく第2中和領域s2の中和剤53を均一に減らすことができ、ドレンを中和する能力が低下するおそれがないものである。
そして、第2仕切壁55の先端側の第2上凸部61の高さh2(10mm程度)以上にドレンが貯溜すると、ドレンは第2上凸部61を乗り越えて、第3中和領域s3に流下していくものであるが、ここで、第2仕切壁55の先端に第2下凸部62を設けたことで、ドレンが第2仕切壁55の裏面へ回り込むのを防いで中和流路58でのドレンのショートカットを防止でき、中和処理時間が減少することなく十分な中和処理がなされるものである。
続いて、第2上凸部61を乗り越えて、第2連通部57を介して第3中和領域s3に流入したドレンは、中和部43の底面の底壁部40b上に貯溜していき、第3中和領域s3の主に底壁部40b上で中和剤53と接して中和され、最終的に排出口45から中和装置27外に排出され、所定箇所の下水に排水されるものであるが、ここで、中和部43の底壁部40b上は、中和部43の底壁部40bから排出口45までの高さh3(15mm程度)の分だけドレンが少量貯溜する構造となり、中和部43の底壁部40b上には多少なりとも中和されたドレンが貯溜しており、第2連通部57を新たに通過してくるドレンは、中和部43の底壁部40b上に貯溜された多少なりとも中和されたドレンと混ざりあって希釈され、ドレンの中和が促進されるものであり、さらに、中和部43の底壁部40bの単位長さ当たりのドレンと中和剤53との接触面積が増えるので、ドレンを中和する能力が向上し、中和部43ひいては中和装置27をコンパクトにすることができるものであり、その上、第3中和領域s3の幅方向の両端、すなわち中和部43の底壁部40bの短手方向の両端にある中和剤53までドレンが接触し、中和部43の底壁部40b上の略全域でドレンと中和剤53が接触するので、中和剤53の消耗が片寄ることなく第3中和領域s3の中和剤53を均一に減らすことができ、ドレンを中和する能力が低下するおそれがないものである。
また、本実施形態では、中和部43の第1中和領域s1および第2中和領域s2の容積は、第1中和領域s1=第2中和領域s2の関係性を有し、中和剤53が充填されている量も、第1中和領域s1=第2中和領域s2の関係性を有するもので、互いに隣り合う第1仕切壁54、第2仕切壁55は、ドレンの流れ方向において上流側に位置する第1仕切壁54の第1上凸部59の高さh1を、ドレンの流れ方向において下流側に位置する第2仕切壁55の第2上凸部61の高さh2よりも低くするようにしており、各々の中和領域s1、s2で貯溜されるドレン量を比較すると、第1中和領域s1<第2中和領域s2の関係性を有するものであり、酸性度の強いドレン流入口52に近い第1中和領域s1の方が、第2中和領域s2よりも貯溜されるドレン量が少なく、ドレンと中和剤53との接触面積が小さくなっており、そうすることで、各々の中和領域s1、s2における中和剤53の消耗度を平均的にならすことができ、長期間使用した後において、例えばドレン流入口52に近い第1中和領域s1の中和剤53が、第2中和領域s2の中和剤53に対して先に消耗されて無くなってしまうというようなことがなく、各中和領域s1、s2の中和剤53が略同時になくなるようにできるので、長期間使用後の中和剤53の残量の偏りを抑制でき、ドレンを中和する能力が低下することなく、長期間にわたり安定した中和処理を行うことができるものである。
さらに、本実施形態では、中和部43の第2中和領域s2および第3中和領域s3の容積は、第2中和領域s2=第3中和領域s3の関係性を有し、中和剤53が充填されている量も、第2中和領域s2=第3中和領域s3の関係性を有するもので、複数の仕切壁のうち、ドレンの流れ方向において最下流側に位置し中和部43の底壁部40bとの間に第3中和領域s3を形成する第2仕切壁55の第2上凸部61の高さh2を、中和部43の底壁部40bから排出口45までの高さh3より低くするようにしており、各々の中和領域s2、s3で貯溜されるドレン量を比較すると、第2中和領域s2<第3中和領域s3の関係性を有するものであり、酸性度の強い第2中和領域s2の方が第3中和領域s3よりも貯溜されるドレン量が少なく、ドレンと中和剤53との接触面積が小さくなっており、そうすることで、各々の中和領域s2、s3における中和剤53の消耗度を平均的にならすことができ、長期間使用した後において、例えば第2中和領域s2の中和剤53が、第3中和領域s3の中和剤53に対して先に消耗されて無くなってしまうというようなことがなく、ドレンの酸性度が中性に近い排出口45側の中和領域まで中和剤53が略同時になくなるようにできるので、長期間使用後の中和剤53の残量の偏りを抑制でき、ドレンを中和する能力が低下することなく、長期間にわたり安定した中和処理を行うことができるものである。なお、第1上凸部59の高さh1、第2上凸部61の高さh2、中和部43の底壁部40bから排出口45までの高さh3は、ドレンを流したときの中和剤53の残量を確認する実験を予め行い、その実験結果に基づいて適宜設定すればよいものである。
また、中和部43は、各中和領域s1、s2、s3の長手方向の長さが略同じ長さで、各中和領域s1、s2、s3の短手方向の幅が略同じ幅で、各中和領域s1、s2、s3の高さが略同じ高さであり、全体として直方体形状をしていることで、中和装置27を器具内に設置するときの設置性が良好で、無駄なスペースを使用することがないものである。
なお、本発明は先に説明した一実施形態に限定されるものではなく、本実施形態では、第1仕切壁54の先端には第1上凸部59および第1下凸部60が形成され、第2仕切壁55の先端には第2上凸部61および第2下凸部62が形成されているが、第1仕切壁54の先端には第1上凸部59のみが形成され、第2仕切壁55の先端には第2上凸部61のみが形成されたものであってもよく、その構成のものであっても、ドレンの流れ方向において上流側に位置する第1仕切壁54の第1上凸部59の高さh1を、ドレンの流れ方向において下流側に位置する第2仕切壁55の第2上凸部61の高さh2よりも低くするようにすれば、各々の中和領域s1、s2、s3における中和剤53の消耗度を平均的にならして、長期間使用した後において、各中和領域s1、s2、s3の中和剤53が略同時になくなるようにできるので、長期間使用後の中和剤53の残量の偏りを抑制でき、ドレンを中和する能力が低下することなく、長期間にわたり安定した中和処理を行うことができるものである。
また、本実施形態では、第1上凸部59は第1仕切壁54の先端に形成されているが、第1上凸部59は第1仕切壁54の先端近傍に形成されていてもよいものであり、また、第1上凸部59は真上に突出したものだけでなく斜め上方向に突出したものであってもよく、第1仕切壁54上にドレンを貯溜できる構造であればよく、さらに、第1上凸部59の形状は、丸みを帯びていても、角張っていてもどのような形状でもよいものである。
また、本実施形態では、第2上凸部61は第2仕切壁55の先端に形成されているが、第2上凸部61は第2仕切壁55の先端近傍に形成されていてもよいものであり、また、第2上凸部61は真上に突出したものだけでなく斜め上方向に突出したものであってもよく、第2仕切壁55上にドレンを貯溜できる構造であればよく、さらに、第2上凸部61の形状は、丸みを帯びていても、角張っていてもどのような形状でもよいものである。
8 バーナ部
18 熱交換器
27 中和装置
43 中和部
45 排出口
53 中和剤
54 第1仕切壁
55 第2仕切壁
56 第1連通部
57 第2連通部
58 中和流路
59 第1上凸部
61 第2上凸部
s1 第1中和領域
s2 第2中和領域
s3 第3中和領域

Claims (3)

  1. 燃焼ガスが露点以下の温度となることにより生成されるドレンを、中和剤が充填された中和部を流通させることで中和するものであって、前記中和部の内部は、前記中和部内の一側壁から他側壁側および他側壁から一側壁側に向かって略水平方向に伸設される複数の仕切壁によって複数の領域に略等分され、前記仕切壁の先端側に隣り合う前記領域を連通する連通部を互い違いに形成して、前記ドレンが左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流通する蛇行状の中和流路が形成された中和装置において、前記複数の仕切壁の先端または先端近傍に上方向に突出する上凸部を形成し、前記複数の仕切壁のうち、互いに隣り合う前記仕切壁は、前記ドレンの流れ方向において上流側に位置する前記仕切壁の前記上凸部の高さを、前記ドレンの流れ方向において下流側に位置する前記仕切壁の前記上凸部の高さよりも低くするようにしたことを特徴とする中和装置。
  2. 前記複数の仕切壁のうち、前記ドレンの流れ方向において最下流側に位置し前記中和部の底壁部との間に前記中和装置外へドレンを排出する排出口と連通する前記領域を形成する前記仕切壁の前記上凸部の高さを、前記中和部の底壁部から前記排出口までの高さより低くするようにしたことを特徴とする請求項1記載の中和装置。
  3. 燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いたことを特徴とする給湯装置。
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