JP2006175301A - 凝縮水中和器およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導入口から容器内に導入される凝縮水が水位検出用の電極に向けて進行することを適切に防止して異常水位検出の正確性ならびに信頼性を高くすることができ、しかもブロー成形によって容器を容易かつ廉価に製造することが可能な凝縮水中和器を提供する。
【解決手段】中和剤1を内部に収容し、かつ凝縮水の導入口30が設けられた上壁部21aを有している容器2と、容器2の上壁部21aから下向きに突出し、かつ容器2内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極5と、を備えている、凝縮水中和器Aであって、下向き面210のうち、導入口30の下部周縁部と電極5との中間領域には、導入口30を通過した凝縮水が下向き面210を伝って電極5に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部39が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】中和剤1を内部に収容し、かつ凝縮水の導入口30が設けられた上壁部21aを有している容器2と、容器2の上壁部21aから下向きに突出し、かつ容器2内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極5と、を備えている、凝縮水中和器Aであって、下向き面210のうち、導入口30の下部周縁部と電極5との中間領域には、導入口30を通過した凝縮水が下向き面210を伝って電極5に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部39が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃焼ガスの温度が露点以下となることにより発生する凝縮水の中和処理を行なうための凝縮水中和器、さらに詳しくは、凝縮水の水位が異常上昇したときにこれを検出する機能を備え、かつその検出の正確性ならびに信頼性を高めることが可能な凝縮水中和器、およびこれを備えた給湯装置に関する。
給湯装置としては、いわゆる潜熱回収型の熱交換器を備えたものがある。このタイプの給湯装置においては、燃焼器によって発生された燃焼ガスの顕熱が熱交換器によって回収されることに加え、燃焼ガスの潜熱(より正確には、燃焼ガス中の水蒸気の潜熱)も回収される。したがって、潜熱回収を行なわないものと比較すると、熱交換効率を高くすることができる。前記した潜熱回収がなされると、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮し、多量の凝縮水が発生するが、一般的に、この凝縮水は、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収したPH3程度の強酸性となる。凝縮水を強酸性のまま一般配管中に排水させたのでは、その配管に腐食などが生じる他、水質汚染などの環境悪化を招く。
そこで、従来においては、中和剤を収容した中和器を給湯装置に組み付けて、給湯装置において発生した凝縮水を前記中和器を利用して中和させる手段が用いられている(たとえば、特許文献1〜3を参照)。このような手段によれば、凝縮水が強酸性のまま廃棄されないようにすることができる。
前記したような中和器の具体例としては、たとえば図11に示すような中和器Aeがある。この中和器Aeは、中和剤80を収容する合成樹脂製の容器81を備えており、この容器81の上壁部81aには、凝縮水の導入口82が設けられ、また容器81の底部には凝縮水の排出口83が設けられた構成を有している。上壁部81aには、凝縮水の水位を検出するための一対の電極84も設けられている。これら一対の電極84は、通常時においては、容器81内の凝縮水に浸漬しない高さに設けられており、これら一対の電極84間は非導通状態にある。ただし、容器81内において目詰まりが生じ、凝縮水の水位が異常上昇すると、一対の電極84の先端部が凝縮水に浸漬し、それらの間が導通状態となる。したがって、一対の電極84に電気配線接続を行ない、かつ前記導通状態となったときにその電気配線に電流が流れるようにしておけば、凝縮水の水位が異常上昇した際に、その旨を検出可能である。また、容器81の上壁部81aに導入口82が設けられた構成によれば、導入口82が容器81から横向きに突出しないようにして容器81の横幅を小さくすることができ、中和器全体の小型化を図るのに好適となる。
しかしながら、前記従来の中和器Aeにおいては、次に述べるように、未だ改善すべき点があった。
すなわち、凝縮水が容器81内に流入する場合、矢印N10に示すように、導入口82の内周面82aを伝って流れる結果、この凝縮水は、導入口82を通過した後に、上壁部81aの下向き面81a'を伝い、一対の電極84に向けて進行する虞れがあった。このような現象が生じると、一対の電極84が凝縮水に濡れてそれらの間が導通するため、水位が上昇した旨の検出信号が誤って出力されることとなり、適切でない。容器81は、その製造コストをできる限り廉価にする観点からすると、合成樹脂製のブロー成形品とすることが望まれるが、このようなブロー成形品では、導入口82の下部開口周縁の角部が丸みを帯びた形状となる。ところが、このように前記角部が丸みを帯びた形状であると、導入口82の内周面82aから上壁部81aの下向き面81a'に向けて凝縮水が伝わり易くなり、前記した誤検出がより生じ易くなる。
なお、従来においては、たとえば図12に示すように、容器81の導入口82を形成している筒状部85の下部85aを、上壁部81aの下向き面81a'よりも下方に突出させたものがある(たとえば、特許文献4を参照)。このような構成によれば、導入口82内を通過した凝縮水が下向き面81a'に伝わる可能性は殆どない。しかしながら、同図に示すように、筒状部85の下部85aおよび上部85bが上壁部81aの下方および上方に向けてそれぞれ突出した構造となるように、この筒状部85をブロー成形することは困難である。ブロー成形は、金型のキャビティ内に配置させた中空状の樹脂(パリソン)内に圧縮空気を注入し、延伸させた樹脂を金型内面に圧接させる成形させる手法であり、この手法では、上壁部81aを形成するとともに、この上壁部81aに繋がった筒状部85の下部85aと上部85bとを上下に分岐させるように成形することは困難だからである。したがって、図12に示したような構成は、容器81をブロー成形する場合には事実上適用することは難しく、容器81をそれ以外の煩雑な手法で成形する必要が生じるために、必然的にその製造コストが高価となる不具合がある。
本発明は、前記した事情のもとで考え出されたものであって、導入口から容器内に導入される凝縮水が水位検出用の電極に向けて進行することを適切に防止して異常水位検出の正確性ならびに信頼性を高くすることができ、しかもブロー成形によって容器を容易かつ廉価に製造することが可能な凝縮水中和器、およびこれを備えた給湯装置を提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、を備えている、凝縮水中和器であって、前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記導入口の下部周縁部と前記電極との中間領域には、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部が設けられていることを特徴としている。ここで、前記構成のうち、「前記導入口の下部周縁部と前記電極との中間領域」とは、導入口の下部周縁部から電極に至るまでの中間領域であり、導入口の下部周縁部自体、および電極が取り付けられている部分自体は、ともに除外される意である。
このような構成によれば、凝縮水が導入口を通過してその下部周縁部に到達した後に、容器の上壁部の下向き面を伝って電極に向けて進行しようとしても、その進行は凝縮水ストッパ部によって適切に阻止されることとなる。したがって、導入口を通過してきた凝縮水によって水位検出用の電極が濡れることが防止され、水位が異常上昇した旨の誤検出が生じないようにすることができる。その結果、水位検出の正確性および信頼性が高められる。一方、凝縮水ストッパ部は、容器の上壁部の下向き面のうち、導入口の下部周縁部と電極との中間領域に設けられた下向き凸状または下部開口の凹状であり、このような構成の凝縮水ストッパ部であれば、容器の他の部分をブロー成形する際に同時に成形することが可能である。したがって、凝縮水ストッパ部を備えている容器全体をブロー成形の手法により製造し、製造コストを廉価とする利点も得られる。もちろん、本発明においては、凝縮水の導入口が容器の上壁部に設けられているために、たとえば容器の側部に導入口を設けた場合とは異なり、容器の横幅が大きくなることを抑制し、中和器全体の小型化を図るのにも好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凝縮水ストッパ部の全体または一部は、前記導入口と前記電極とが離間する方向に対して交差する方向において前記電極から離れた部分ほどその高さが低くなるように傾斜している。
このような構成によれば、導入口を通過した凝縮水が凝縮水ストッパ部に到達すると、この凝縮水は、凝縮水ストッパ部の傾斜に沿って下向きに流れていくこととなる。したがって、凝縮水が凝縮水ストッパ部を越えて電極まで進行することは、より確実に防止される。
本発明の第2の側面により提供される凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、を備えている、凝縮水中和器であって、前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記導入口の下部周縁部と前記電極との中間領域の全体または一部は、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能に、前記電極寄りになるほど高さが高くなる傾斜面とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、容器の上壁部の下向き面が電極寄りになるほど高さが高くなる傾斜面であるために、凝縮水が導入口を通過してその下部周縁部に到達しても、この凝縮水は前記傾斜面を上方に向けて流れることはなく、電極が前記凝縮水によって濡れることは適切に防止される。したがって、前記構成によっても、本発明の第1の側面によって提供される凝縮水中和器と同様に、水位が上昇した旨の誤検出が発生しないようにし、水位検出の正確性および信頼性を高めることができる。一方、前記容器の上壁部については、その下向き面を傾斜させているが、このような構成の部分は、やはりブロー成形によって形成可能であり、ブロー成形を利用して容器全体を容易かつ廉価に製造することもできる。
本発明の第3の側面により提供される凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、を備えている、凝縮水中和器であって、前記導入口の内部には、前記容器とは別体に形成された筒状部材が嵌入されており、かつこの筒状部材の下端部は、前記上壁部の下向き面よりも下方に突出していることを特徴としている。
このような構成によれば、容器内に凝縮水が導入される際には、導入口に嵌入された筒状部材内を凝縮水が通過することとなるが、この凝縮水が前記筒状部材内を通過してその下端部に到達しても、容器の上壁部の下向き面はこの下端部よりも高い位置にあるために、凝縮水は前記上壁部の下向き面に伝わることはなく、電極に向けて進行することはない。したがって、前記構成によっても、凝縮水の水位異常の旨の誤った検出がなされることが適切に回避され、水位検出の正確性および信頼性を高めることができる。一方、前記構成においては、導入口に筒状部材を嵌入させており、導入口の下部周縁部自体を容器の上壁部よりも下方に突出させる必要はないため、やはり容器全体を適切にブロー成形することが可能であり、その製造を容易かつ廉価に行なうことが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記電極としては、一対の電極があり、かつこれら一対の電極には通電用の一対の配線が接続されていることにより、前記一対の電極のそれぞれの先端部が前記凝縮水に浸漬したときにはこれら一対の電極を介して前記一対の配線に電流が流れる一方、前記凝縮水に浸漬していないときには前記一対の配線に電流が流れない構成とされており、前記一対の電極は、前記導入口を挟んで互いに離間した配置とされている。
このような構成によれば、一対の電極とこれに接続された配線とを用いた非常に簡易な構造によって凝縮水の水位検出を適切に行なうことができることは勿論のこと、次のような効果がさらに得られる。すなわち、第1に、一対の電極が導入口を挟んで互いに離間していると、導入口の下部周縁部に到達した凝縮水が一対の電極のそれぞれに向けて流れていくためには、凝縮水が正反対の方向に分かれて進行しなければならないが、このように凝縮水が正反対の方向に分かれて流れる現象は生じ難い。したがって、一対の電極のそれぞれが凝縮水に濡れることはより確実に防止される。第2に、一対の電極どうしの間に凝縮水の導入口が位置していれば、それら一対の電極および導入口が形成されている部分の全体幅を、一対の電極の間隔と同等幅とすることができる。一対の電極を形成するための領域の外部に、凝縮水の導入口を形成するための領域を別途嵩張ったかたちで設ける必要はない。したがって、一対の電極と凝縮水の導入口とが形成されている部分の全体サイズを小さくしつつ、一対の電極の間隔を大きくとることが可能となる。一対の電極の間隔を大きくすると、振動などに起因して容器内の凝縮水の水面に波が生じた場合に、この波が一対の電極に対して同時に触れる可能性が少なくなり、前記波が生じたときにこれを水位の異常上昇として誤検出される虞れも少なくなる。
本発明の第4の側面により提供される凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有しているブロー成形容器と、前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにそれぞれの少なくとも一部分が前記凝縮水中に浸漬することによって前記水位の上昇を検出可能な水位検出用の一対の電極と、を備えている、凝縮水中和器であって、前記一対の電極は、前記導入口を挟んで互いに離間した配置とされており、前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記一対の電極の少なくとも一方と前記導入口の下部周縁部との中間領域には、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部が設けられており、この凝縮水ストッパ部の全体または一部は、前記導入口と前記電極とが離間する方向に対して交差する方向において前記電極から離れた部分ほどその高さが低くなるように傾斜していることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明について先に述べたような種々の効果が一括して得られることとなる。すなわち、前記構成によれば、導入口を通過した凝縮水が容器の上壁部を伝って一対の電極のそれぞれに向けて進行することが凝縮水ストッパ部によって阻止され、前記凝縮水によって一対の電極が濡れることに起因して凝縮水の水位が異常上昇した旨の誤検出を生じることが適切に回避される。とくに、凝縮水が凝縮水ストッパ部に到達したときには、この凝縮水ストッパ部の傾斜に沿って下向きに流れることとなるため、凝縮水が凝縮水ストッパ部を越えて電極まで進行することはより確実に防止される。さらに、一対の電極は、導入口を挟んで離間しているために、この導入口を通過した凝縮水が正反対の2つの方向に分かれて一対の電極のそれぞれに向けて進行していくことも生じ難く、一対の電極が導入口から流れてくる凝縮水によって濡れることがより徹底して防止される。一方、凝縮水ストッパ部は、ブロー成形により形成可能であり、ブロー成形によって容器全体を容易かつ廉価に製造することが可能である。
本発明の第5の側面により提供される給湯装置は、燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスとの熱交換を行なうための水管を有する熱交換器と、前記熱交換により発生する凝縮水を中和するための凝縮水中和器と、を備えている、給湯装置であって、前記凝縮水中和器として、本発明の第1ないし第4の側面のいずれかにより提供される凝縮水中和器が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1ないし第4の側面により提供される凝縮水中和器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係る凝縮水中和器の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態の凝縮水中和器Aは、中和剤1を収容した容器2に、水位検出用の一対の電極5が取り付けられた構成を有している。中和剤1は、たとえば粒状の炭酸カルシウムである。
容器2は、ポリプロピレンあるいはその他の合成樹脂製のブロー成形品であり、段差を有する2つの上壁部21a,21b、底壁部22、および複数の側壁部23a〜23dを具備するボックス状である。容器2の上部領域のうち、上壁部21aを含む一定領域は、凝縮水の導入口30や一対の電極5が集中的に設けられたヘッダ部Hとして構成されている。後述するように、このヘッダ部H内には、中和剤1が充填されないようになっており、また上壁部21aには、一対の凝縮水ストッパ部39が設けられている。
ヘッダ部Hの上壁部21aには、筒状部30aが起立形成されており、この筒状部30aの開口が、凝縮水の導入口30である。筒状部30aは、凝縮水を供給してくるパイプを嵌合接続するのに利用される。凝縮水が導入口30から容器2内に流入されると、この凝縮水は中和剤1どうしの隙間を通過しつつ、その過程において中和され、容器2の底部近傍に設けられた排出口31から外部に排出される。ただし、容器2の内部は、複数の仕切り壁26a〜26cによって大略的に複数の領域a1〜a4に仕切られており、容器2内に流入した凝縮水は、同図の矢印N1〜N4に示すように、それら複数の領域a1〜a4を上下高さ方向に蛇行しながら通過して排出口31まで導かれるようになっている。このようにすれば、容器2内における凝縮水の流路長を長くとることができ、中和処理の効率を高めるのに好ましいものとなる。
一対の電極5のそれぞれは、たとえばステンレス製の雄ネジ部材を用いて構成されている。この雄ネジ部材としては、十字穴付きタッピングネジなどの市販品を用いることができ、合成樹脂に対するタッピング性が良好であって、かつ凝縮水との接触によって容易に腐食しない耐食性に優れたものを用いることが好ましい。上壁部21aには、この上壁部21aの他の一般部分よりも肉厚が大きい略円筒状の一対のボス部25が筒状部30aおよび導入口30を容器2の横幅方向において挟むようにして設けられている。一対の電極5は、それらの先端部が上壁部21aの下方に突出するようにして、それら一対のボス部25にねじ込まれている。図3(b)に示すように、好ましくは、各ボス部25は、樹脂成形された段階において電極5のねじ込みが容易となるように電極5のねじ込み用の下穴250が形成されている。また、ボス部25には、補強用のリブ251が繋がって形成されている。
図2(a)によく表われているように、一対の電極5の上部には、一対の通電用の配線4が接続されている。各電極5がネジ軸部よりも大径の頭部を備えた雄ネジ部材を用いて構成されていれば、この雄ネジ部材の頭部とボス部25の上面との間に配線4の一端を挟み付けることによって、その配線4の導通接続を容易に行なうことが可能である。一対の配線4には、電圧が印加されており、一対の電極5の先端部が凝縮水に浸漬してこれらの間が導通すると、一対の配線4に電流が流れ、これが異常水位検出の信号となる。この信号は、たとえば後述する給湯装置Bの制御部に入力される。
図2(b)によく表われているように、一対の凝縮水ストッパ部39(39a,39b)は、容器2の上壁部21aの下向き面210のうち、導入口30の下部周縁部と各電極5がねじ込まれたボス部25の下部との中間領域に設けられた下向き凸状部として構成されている。上壁部21aの上向き面には、各凝縮水ストッパ部39に対応した凹部37が形成されている。一対の凝縮水ストッパ部39は、いずれも容器2の厚み方向に延びた筋状である。ただし、図2(c)に示すように、一方の凝縮水ストッパ部39aは、容器2の側壁部23cから側壁部23dの近傍まで延びており、かつ側壁部23cに接近するほど高さが低くなるように適当な角度θ1で傾斜している。図2(d)に示すように、他方の凝縮水ストッパ部39bは、前記とは逆に、側壁部23dから側壁部23cの近傍まで延びており、かつ側壁部23dに接近するほど高さが低くなるように適当な角度θ2で傾斜している。θ1=θ2、θ1≠θ2のいずれであってもよい。容器2をブロー成形する場合には、容器2の厚み方向に対向する一対の型を用いるが、この場合において、容器2の側壁部23c寄り部分を形成するための一方の型に凝縮水ストッパ部39a形成用の下向き凸部を形成しておくとともに、側壁部23d寄り部分を形成するための他方の型に凝縮水ストッパ部39b形成用の下向き凸部を形成しておく。このことにより、本実施形態の容器2を適切にブロー成形可能である。前記各型の下向き凸部の下面を傾斜させておけば、凝縮水ストッパ部39a,39bを角度θ1,θ2で適切に傾斜させることが可能である。この傾斜は、型の抜き勾配として役立たせることもできる。
容器2のヘッダ部Hのうち、上壁部21aの下方の電極5が突出している部分、およびその周辺部分は、中和剤1の進入が規制された空間部27として形成されている。図2(c),(d)や図3(c)によく表われているように、容器2の両側壁部23c,23dの互いに対向する一部分23c',23d'どうしは接近しており、細幅s1に絞られたスリット部27aが形成されている。このスリット部27aは、空間部27と容器2内の領域a1との間において凝縮水は通過させるものの、領域a1から空間部27への粒状の中和剤1の通過は阻止する。空間部27に中和剤1が存在したのでは、電極5と中和剤1とが接触してそれらの間が導通し、凝縮水の水位が本来の異常水位ではないにも拘わらず、異常水位であると誤検出される虞れを生じるが、本実施形態の構成によれば、そのような虞れを無くすことができる。また、電極5に対する中和剤1の衝突を回避して、電極5の保護を図ることもできる。なお、図1に表われているように、排出口31の上方の部分にも細幅のスリット部27bが形成されている。このスリット部27bは、前記したスリット部27aと同様に、容器2の両側壁部23c,23dの一部分を互いに接近させることによって形成された細幅状であり、凝縮水の通過を許容する一方、粒状の中和剤1が排出口31に流出することを阻止する。
容器2の上壁部21bには、中和剤投入用の2つの開口部33a,33bが形成されており、これら開口部33a,33bは着脱自在な2つの蓋6によって閉塞されている。開口部33aは、領域a1の上方に位置しているのに対し、開口部33bは、領域a2〜a4の上方に位置しており、この構造により中和剤1の充填作業の容易化が図られている。より具体的には、たとえば本実施形態とは異なり、容器2に開口部33aのみが設けられ、かつ開口部33bが設けられていない場合には、開口部33aから投入された中和剤1は領域a1と領域2の下部とに充填されるに過ぎない。これでは、容器2を横倒しにするなどして、中和剤1を前記した領域から他の領域a3,a4に移動させる必要がある。これに対し、本実施形態によれば、そのような手間は不要である。
容器2内の領域a1の底部には、補助排出口34が設けられている。この補助排出口34は、たとえばこの凝縮水中和器Aを長期間にわたって不使用とするような場合に、領域a1,a2に溜まっている凝縮水を抜き、その凍結防止などを図るのに利用される。領域a1,a2に溜まっている凝縮水については、仕切り壁26bが邪魔となって排出口31から抜くことは難しいが、前記した補助排出口34を設ければ、その領域の凝縮水の抜き取りが容易となる。なお、容器2の側壁部23aには、補助排出口34の上方を覆う延設部24が形成されている。この延設部24は、開口部33aから容器2内に中和剤1を投入した場合に、この中和剤1が補助排出口34に向けて直接進行することを阻止して、この補助排出口34に中和剤1が目詰まりすることを防止するのに役立つ。
図4は、前記した凝縮水中和器Aを備えた給湯装置の一例を示している。
同図に示す給湯装置Bは、上部に排気口99を有する缶体90内の下部に設けられた燃焼器91と、この燃焼器91の下方から燃焼用空気を上向きに送り込む送風ブロア92と、水管93aを有する熱交換器93と、これら全体を覆う外装ケース94とを備えている。燃焼器91は、都市ガスや灯油などの気体または液体の燃料を燃焼させて燃焼ガスを発生させるものである。熱交換器93は、前記燃焼ガスから顕熱を回収可能な1次熱交換部93Aと、前記燃焼ガスから潜熱を回収可能な2次熱交換部93Bとを有している。水管93aの入水口930に供給された水は、2次熱交換部93Bおよび1次熱交換部93Aを通過して加熱された後に出湯口931から所定の給湯先に供給される。
2次熱交換部93Bの下方には、潜熱回収に伴って発生する凝縮水を受ける受け部材95が設けられている。前記した凝縮水中和器A(図4におていは模式的に示している)は、缶体90と外装ケース94の一側壁との間のスペースに配されて取り付けられており、この凝縮水中和器Aの導入口30と受け部材95の排出口とは配管96aを介して接続されている。凝縮水中和器Aの排出口31には、配管96bが接続されており、凝縮水中和器Aによって中和処理された凝縮水は、この配管96bを介して外装ケース94の外部に導かれるようになっている。
次に、前記した凝縮水中和器Aおよび給湯装置Bの作用について説明する。
まず、給湯装置Bの2次熱交換部93Bにおいて発生した酸性の凝縮水は、受け部材95によって受けられてから配管96aを介して凝縮水中和器Aの導入口30に導かれ、中和剤1の作用により中和される。次いで、この中和処理を終えた凝縮水は、排出口31および配管96bを介して外装ケース94の外部に排出される。したがって、外装ケース94の外部に凝縮水が酸性のまま排出されないようにし、環境汚染などを防止するのに好ましいものとなる。
凝縮水中和器Aの容器2内に流入した凝縮水は、既述したとおり、図1の矢印N1〜N4で示した経路で容器2内を流通するが、容器2内に目詰まりが発生していない通常時においては、その水位は、同図の仮想線L1,L2で示す高さとなる。これらの水位は、仕切り壁26bの上端高さおよび排出口31の近傍の側壁の上端高さと一致する。これに対し、たとえば給湯装置Bの缶体90内において発生した煤や錆などの夾雑物が凝縮水と一緒に容器2内に流れ込むなどして、中和剤1の収容部分に目詰まりを生じると、前記した凝縮水の水位は上昇する。そして、この水位上昇により、一対の電極5の先端部が凝縮水に浸漬すると、それら先端部間が導通して一対の配線4に電流が流れ、凝縮水が異常水位になったことが検出される。給湯装置Bには、このような検出がなされると、その旨を視覚的または聴覚的にユーザに報知するための報知手段(図示略)が設けられており、この報知によりユーザは前記異常を的確に察知して、容器2内の目詰まりを解消するための適切な措置を採ることが可能となる。
凝縮水が凝縮水中和器Aの導入口30から容器2内に導入される場合、凝縮水の多くは導入口30の内周面を伝い、この導入口30の下部周縁部に到達する。この凝縮水が、仮に容器2の上壁部21aの下向き面210を伝って電極5に向けて進行すると、電極5が濡れる虞れがあるものの、本実施形態においては下向き面210に設けられた下向き凸状の凝縮水ストッパ部39がそのような凝縮水の進行を阻止する。また、凝縮水ストッパ部39は、図2(c),(d)に示したように、傾斜しているため、この凝縮水ストッパ部39に到達した凝縮水はその傾斜に沿って側壁部23cまたは側壁部23dへと流れていく。したがって、凝縮水が凝縮水ストッパ部39を乗り越えて電極5まで進行することはより確実に防止される。
さらに、一対の電極5は、導入口30を挟んで離間した配置とされているために、導入口30を通過した凝縮水がそれぞれの電極5に向けて正反対方向に分岐して流れなければ、一対の電極5のそれぞれが凝縮水によって濡れることは無い。たとえば、容器2が傾斜している場合には、1つの電極5に向けて凝縮水が流れ易くなる場合があるものの、この際には他の1つの電極5に対して凝縮水は流れ難くなる。このように一対の電極5の配置が工夫されていることによっても、それら一対の電極5が凝縮水に濡れ難くなる効果が得られる。
以上述べたように、この凝縮水中和器Aにおいては、導入口30から容器2内に導入された凝縮水がそのまま一対の電極5に向けて流れることが適切に防止される。このため、導入口30を通過した凝縮水に一対の電極5が濡れることに起因して水位上昇の旨の誤検出がなされることも的確に防止され、水位検出の正確性が高められる。一方、既述したとおり、容器2はブロー成形品であり、凝縮水ストッパ部39についても適切に成形可能である。このため、容器2を容易かつ廉価に製造することができる利点も得られる。
この凝縮水中和器Aでは、導入口30を挟んで一対の導入口30が離間した配置とされているために、前述した効果以外として、次のような効果がさらに得られる。すなわち、凝縮水中和器Aの通常の使用状態においては、種々の事情により、容器2が揺れたり、あるいは傾くなどして、凝縮水の水面に波が立つ場合がある。このような波が発生した場合、実際には凝縮水が異常水位ではないにも拘わらず、この波が電極5に触れてしまう虞れがある。これに対し、この凝縮水中和器Aにおいては、一対の電極5が導入口30を挟んだ配置とされ、それらの間隔が大きくとられている。このため、前記凝縮水の波が一対の電極5のそれぞれに対して同時に触れる可能性は少なく、前記した凝縮水の波の発生が異常水位として誤検出される虞れも少なくなる。したがって、凝縮水の水位検出の信頼性をさらに高くすることができる。
一方、凝縮水の導入口30は、一対の電極5間の領域にスペース効率良く設けられており、容器2のヘッダ部Hの全体幅s2としては、一対の電極5を設けるのに必要とされる幅があれば十分となり、この幅s2の領域に加えて導入口30を設けるためのスペースを別途追加して設ける必要はない。したがって、一対の電極5の間隔を大きくとっているにも拘わらず、ヘッダ部Hの全体をコンパクトにすることができる。ヘッダ部Hをコンパクトにすると、中和剤1の収容部分の容積を小さくすることなく容器2の小型化を図ることが可能となる。そして、凝縮水中和器Aを給湯装置B内の狭いスペースに配置させるのに好適となる。また、容器2の製造原料の節約を図り、その製造コストを低減するのにも好適となる。
一対の電極5は、いずれも金属製の雄ネジ部材を用いて構成されており、この雄ネジ部材としては、廉価な市販品を用いることができる。また、一対の電極5の取り付けは、容器2の上壁部21に厚肉のボス部25にねじ込むことにより行なっているために、その取り付けも非常に容易である他、その取り付け部分の機械的強度も十分に確保することができる。加えて、容器2は、既述したとおり、樹脂成形作業が容易なブロー成形品とされている。このようなことから、この凝縮水中和器Aの製造コストをより低減することが可能である。
図5〜図9は、本発明に係る凝縮水中和器の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図5に示す構成において、各凝縮水ストッパ部39は、前記実施形態と同様に、容器2の上壁部21aの下向き面210に形成された下向き凸状部となっている。ただし、各凝縮水ストッパ部39は、容器2の側壁部23cから側壁部23dに至る略全長域にわたって容器2の厚み方向に一連に延びている。同図(a)の平面視においては、各凝縮水ストッパ部39の上方に形成されている複数の凹部37が、容器2の幅方向の中心線Cを挟んで分離した形態となっているものの、同図(b)に示すように、各凝縮水ストッパ部39は、側壁部23c,23d間において一連に繋がって形成されている。各凝縮水ストッパ部39は、中心線Cから遠ざかるほど高さが低くなるように適当な角度θ3で傾斜しており、断面略への字状となっている。
本実施形態の容器2をブロー成形する場合、中心線Cを挟んで対向する一対の型の一方に、各凝縮水ストッパ部39の長手方向の半分を形成するための凸部を形成し、かつ他方に、各凝縮水ストッパ部39の残り半分を形成するための凸部を形成しておけばよく、このことにより中心線Cを挟んで一連に繋がった凝縮水ストッパ部39を形成することが可能である。また、前記型の各凸部に、抜き勾配を兼ねた傾斜を設けておくことにより、凝縮水ストッパ部39を適当な角度θ3で断面略への字状に傾斜させることが可能である。
本実施形態においても、導入口30を通過した凝縮水が上壁部21aの下向き面210を伝って各電極5に向けて流れることは、凝縮水ストッパ部39によって適切に阻止される。また、凝縮水が凝縮水ストッパ部39に到達すると、この凝縮水は、凝縮水ストッパ部39の傾斜に沿って速やかに側壁部23cまたは側壁部23dへと流れていく。したがって、前記した実施形態と同様に、各電極5が導入口30から流れてきた凝縮水に濡れて水位検出信号を過誤出力することはない。
なお、各凝縮水ストッパ部39は、容器2の厚み方向に一連に繋がった形状に形成されているが、本発明は、これに代えて、たとえば各凝縮水ストッパ部39が中心線Cの近傍部分において完全に繋がっておらず、その部分に微小な隙間が形成された構成とされていてもよい。凝縮水が凝縮水ストッパ部39の形成箇所まで流れてきた場合、前記隙間が微小であれば、この隙間を凝縮水がスムーズに通過することはなく、凝縮水が電極に向けて進行することを阻止可能だからである。
図6に示す構成においては、一対の凝縮水ストッパ部39、およびこれらに対応して上壁部21aの上面に形成されている一対の凹部37が、側壁部23c,23dには繋がっておらず、一対の電極5と導入口30との中心を結ぶ中心線C上およびその近傍部分のみに設けられている。導入口30の下部周縁部に到達した凝縮水が各電極5に向けて上壁部21aの下向き面210を伝う際には、中心線C上を凝縮水が流れることとなるが、本実施形態においては、この部分に凝縮水ストッパ部39が効率よく設けられており、やはり凝縮水が電極5に向けて進行することが適切に阻止される。本発明において、凝縮水ストッパ部39を下向きの凸状部として構成する場合、本実施形態のような形態としてもかまわない。
図7に示す構成においては、一対の凝縮水ストッパ部39Aが、容器2の上壁部21aの下向き面210に形成された下部開口の凹状部として形成されている。上壁部21aの上面部分には、各凝縮水ストッパ部39に対応する上向きの凸状部37Aが形成されている。各凝縮水ストッパ部39Aは、導入口30の下部周縁部と各電極5がねじ込まれたボス部25との中間領域に位置し、かつ容器2の厚み方向に延びた筋状である。
本実施形態の容器2をブロー成形するには、中心線Cを挟んで対向する一対の型のそれぞれに凝縮水ストッパ部39Aを形成するための下部開口状の凹部を形成すればよい。この凹部の下向き面に傾斜を付けておけば、図7(c)に示すように、凝縮水ストッパ部39Aについても、中心線Cから遠い部分ほど高さが低くなるように適当な角度θ4で傾斜した断面略への字状に形成することが可能である。
本実施形態においては、凝縮水ストッパ部39Aが下部開口状の凹部であるが、やはり先に述べた下向き凸状の凝縮水ストッパ部39の場合と同様に、導入口30の下部周縁部から上壁部21aの下向き面210を伝ってきた凝縮水がこの凝縮水ストッパ部39Aに到達すると、この部分において凝縮水の流れを阻止することができる。したがって、前記実施形態と同様に、水位検出の正確性、信頼性を高めることができる。本実施形態および先の実施形態から理解されるように、容器の上壁部の下向き面に設けられる凝縮水ストッパ部としては、下向きの凸状部と下部開口の凹状部のいずれの形態にしてもかまわない。
図8に示す構成においては、容器2の上壁部21aの下向き面210が傾斜している。より具体的には、下向き面210は、一方の電極5(5a)に接近するほど高さが低くなり、かつ他方の電極5(5b)に接近するほど高さが高くなるように、適当な角度θ5で傾斜している。
本実施形態によれば、凝縮水が導入口30内を下向きに通過してこの導入口30の下部周縁部に到達しても、この凝縮水は上壁部21aの下向き面210を高さが高い方向に進行することはなく、電極5bは濡れない。前記凝縮水は高さが低い方向に流れ、電極5aは凝縮水に濡れる虞れがあるものの、電極5bが凝縮水によって濡れなければ、一対の電極5a,5b間が導通することはない。したがって、本実施形態においても、水位上昇の旨の過誤検出が発生しないようにすることができる。一方、上壁部21aの下向き面210を前記したような傾斜状に形成するには、容器2のブロー成形用の型のうち、下向き面210を形成するためのキャビティ面を傾斜させておけばよく、その成形は容易であり、容器2の製造コストを廉価にすることが可能である。
なお、図8に示す構成においては、上壁部21aが傾斜していることに伴って一対のボス部25の上面高さが相違している。このことにより、一対の電極5の先端高さも相違しており、たとえば電極5aの方が電極5bよりも適当な高さH1だけ低くなっている。このような構成によれば、次に述べるように、水位検出に際してのいわゆるハンチング現象を抑制する効果が得られる。すなわち、容器2内における凝縮水の液面が上昇し、一対の電極5a,5bの先端部のそれぞれが凝縮水に浸漬している状態において、たとえば容器2に揺れまたは傾きが生じたときに、凝縮水の水面が電極5aの方が低くなるように傾く場合がある。本実施形態においては、そのような場合であっても、電極5aの先端部を凝縮水に浸漬させたままにしておくことができる。本実施形態とは異なり、一対の電極5a,5bの先端高さが同一であるときには、前記したような容器2の揺れまたは傾きが生じたときに、電極5aの先端部が凝縮水には浸漬しない状態となって異常検出信号がオフとなる場合があるが、本実施形態ではそのような現象を生じ難くし、凝縮水の水面が多少傾いた場合であっても、この凝縮水中に電極5aの先端部を浸漬させたままにしておくことが可能である。その結果、本実施形態の構成によれば、異常検出信号がオフになり難く、異常検出信号のオン・オフが頻繁に繰り返されるハンチング現象を抑制する効果が得られる。
図8に示した実施形態においては、上壁部21aの下向き面210を一方向のみに傾斜させているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図9(a)に示すように、上壁部21aの下向き面210のうち、導入口30と電極5aとの間の部分210aについては同図左上がりの傾斜面とする一方、導入口30と電極5bとの間の部分210bについては同図右上がりの傾斜面としてもよい。このような構成によれば、一対の電極5a,5bのいずれに対しても凝縮水を流れ難くすることが可能である。また、図9(b)に示すように、導入口30と電極5bとの間の部分210bは傾斜面とする一方、導入口30と電極5aとの間の部分210cについては傾斜を有しない水平面とした構成とすることもできる。さらに、本発明においては、上壁部21aの下向き面210を傾斜面とする場合、必ずしも導入口30の下部周縁部から電極5取り付け箇所の全範囲を傾斜させなくてもよく、その中間部分の一部のみが凝縮水の流れを阻害する傾斜面とされていてもかまわない。
図10に示す構成においては、容器2とは別体に形成された筒状部材7が導入口30に嵌入されている。この筒状部材7は、好ましくは耐酸性を有する合成樹脂製あるいは金属製などであり、その下端部70は、容器2の上壁部21aの下向き面210よりも下方に突出している。筒状部材7の上部には、筒状部30aの上端に当接するフランジ部71が形成されている。この当接により、筒状部材7が導入口30の下方に抜け落ちることが防止されているとともに、筒状部材7の下端部70が下向き面210から突出する寸法が規定されている。
本実施形態によれば、凝縮水が導入口30の内部を下方に進行する際に、この凝縮水は筒状部材7内を通過することとなって、この筒状部材7の下端部70に到達する。ところが、この下端部70は、上壁部21aの下向き面210よりも下方に突出しているために、前記凝縮水が下向き面210を伝って電極5に向かうことはない。したがって、本実施形態においても、凝縮水の水位が上昇した旨の過誤検出を防止することができる。一方、容器2の筒状部30aの下部周縁部については、下向きに突出させる必要はないために、この部分を含めて容器2の全体を適切にブロー成形することが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る凝縮水中和器およびこれを備えた給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、図1〜図7に示した実施形態においては、一対の凝縮水ストッパ部39(または39A)が導入口30を挟むようにして設けられており、一対の電極5のいずれに対しても凝縮水が進行しないようにされているが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、凝縮水ストッパ部39(または39A)が1つのみ設けられた構成とすることもできる。このような構成であっても、一対の電極5の一方については凝縮水に濡れないようにすることができるために、水位上昇の旨の過誤検出を適切に防止することが可能である。
水位検出用の一対の電極は、凝縮水の導入口を挟んで互いに離間した配置することが好ましいものの、これに限定されない。たとえば、図11に示した従来技術のように、導入口の一側方に一対の電極を並べて設けた構成とすることもできる。また、凝縮水の水位を検出する手法として、一対の電極の先端部が凝縮水に浸漬してそれらの間が電気的に導通する原理を利用すれば、全体の構造を簡易とし、製造コストを廉価にすることができる利点が得られるが、やはりこれ以外の手法を用いることが可能である。電極は、コスト低減の観点からすると、市販されている雄ネジ部材を用いることが好ましいものの、やはりこれに限定されず、ネジ部を有しない単なる軸状の部材を用いた構成とすることもできる。さらに、電極として、たとえば内部に第1の導体部を有し、その周囲に絶縁体を介して第2の導体部を備えた同軸構造のものを利用し、これら第1および第2の導体部が凝縮水に浸漬するとそれらの間に電流が流れるように構成されたものなど、種々の構成のものを用いることも可能である。したがって、水位検出に用いられる電極の総数を1つにすることも可能であり、その具体的な数も適宜変更することができる。凝縮水の導入口の形状など、容器各部の具体的な形状も限定されない。中和剤としては、炭酸カルシウム以外の物質を用いることが可能である。本発明に係る凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下により発生する凝縮水を中和処理する用途であれば種々の用途に用いることが可能であり、たとえば給湯装置とは異なる燃焼装置に組み込んで使用することができることは勿論である。
本発明に係る給湯装置は、いわゆる瞬間式の給湯器として構成できることは勿論のこと、それ以外の風呂給湯、床暖房用の給湯、あるいは融雪用の給湯などに用いられる給湯装置として構成することもできる。もちろん、図4に示したいわゆる正燃方式のものに代えて、たとえば燃焼ガスを下向きに進行させながら熱交換を行なういわゆる逆燃方式のものとして構成するといったことも可能である。
A 凝縮水中和器
B 給湯装置
1 中和剤
2 容器
4 配線
5 電極
21a 上壁部
30 導入口
39,39A 凝縮水ストッパ部
91 燃焼器
93 熱交換器
210 下向き面(上壁部の)
B 給湯装置
1 中和剤
2 容器
4 配線
5 電極
21a 上壁部
30 導入口
39,39A 凝縮水ストッパ部
91 燃焼器
93 熱交換器
210 下向き面(上壁部の)
Claims (7)
- 燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、
前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、
を備えている、凝縮水中和器であって、
前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記導入口の下部周縁部と前記電極との中間領域には、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部が設けられていることを特徴とする、凝縮水中和器。 - 前記凝縮水ストッパ部の全体または一部は、前記導入口と前記電極とが離間する方向に対して交差する方向において前記電極から離れた部分ほどその高さが低くなるように傾斜している、請求項1に記載の凝縮水中和器。
- 燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、
前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、
を備えている、凝縮水中和器であって、
前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記導入口の下部周縁部と前記電極との中間領域の全体または一部は、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能に、前記電極寄りになるほど高さが高くなる傾斜面とされていることを特徴とする、凝縮水中和器。 - 燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有している容器と、
前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出するための水位検出用の電極と、
を備えている、凝縮水中和器であって、
前記導入口の内部には、前記容器とは別体に形成された筒状部材が嵌入されており、かつこの筒状部材の下端部は、前記上壁部の下向き面よりも下方に突出していることを特徴とする、凝縮水中和器。 - 前記電極としては、一対の電極があり、かつこれら一対の電極には通電用の一対の配線が接続されていることにより、前記一対の電極のそれぞれの先端部が前記凝縮水に浸漬したときにはこれら一対の電極を介して前記一対の配線に電流が流れる一方、前記凝縮水に浸漬していないときには前記一対の配線に電流が流れない構成とされており、
前記一対の電極は、前記導入口を挟んで互いに離間した配置とされている、請求項1ないし4のいずれかに記載の凝縮水中和器。 - 燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤を内部に収容し、かつ前記凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有しているブロー成形容器と、
前記容器の上壁部から下向きに突出し、かつ前記容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにそれぞれの少なくとも一部分が前記凝縮水中に浸漬することによって前記水位の上昇を検出可能な水位検出用の一対の電極と、
を備えている、凝縮水中和器であって、
前記一対の電極は、前記導入口を挟んで互いに離間した配置とされており、
前記容器の上壁部の下向き面のうち、前記一対の電極の少なくとも一方と前記導入口の下部周縁部との中間領域には、前記導入口を通過した凝縮水が前記下向き面を伝って前記電極に向けて進行することを阻止可能な下向き凸状または下部開口の凹状に形成された凝縮水ストッパ部が設けられており、
この凝縮水ストッパ部の全体または一部は、前記導入口と前記電極とが離間する方向に対して交差する方向において前記電極から離れた部分ほどその高さが低くなるように傾斜していることを特徴とする、凝縮水中和器。 - 燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスとの熱交換を行なうための水管を有する熱交換器と、前記熱交換により発生する凝縮水を中和するための凝縮水中和器と、を備えている、給湯装置であって、
前記凝縮水中和器として、請求項1ないし6のいずれかに記載の凝縮水中和器が用いられていることを特徴とする、給湯装置。
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