JP2006247497A - 凝縮水中和器およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の幅や厚みを小さくした場合であっても、優れた中和処理性能をもたせることが可能な凝縮水中和器を提供する。
【解決手段】凝縮水中和器Aの中和剤収容室22は、幅方向の一端寄り領域に導入口21が形成されている上段部22aと、この上段部22aの下方に位置する下段部22bとを有し、この下段部22bは、上段部22a内を前記幅方向の一端寄り領域から他端寄り領域220に進行した凝縮水がその後下向きに進行するように、他端寄り領域220に繋がってこの領域220から下向きに延びた部分を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼ガスの温度が露点以下となることにより発生する酸性の凝縮水を、中和剤を用いて中和処理するための凝縮水中和器、およびこれを備えた給湯装置に関する。
給湯装置としては、いわゆる潜熱回収型の熱交換器を備えたものがある。このタイプの給湯装置においては、燃焼器によって発生された燃焼ガスの顕熱が熱交換器によって回収されることに加え、燃焼ガスの潜熱(より正確には、燃焼ガス中の水蒸気の潜熱)も回収される。したがって、潜熱回収を行なわないものと比較すると、熱交換効率を高くすることができる。前記した潜熱回収がなされると、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮し、多量の凝縮水が発生するが、一般的に、この凝縮水は、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収したPH3程度の強酸性となる。凝縮水を強酸性のまま一般配管中に排水させたのでは、その配管に腐食などが生じる他、水質汚染などの環境悪化を招く。
そこで、従来においては、中和剤を内部に収容した中和器を給湯装置に組み付けて、給湯装置において発生した凝縮水を前記中和器を利用して中和させる手段が用いられている(たとえば、特許文献1,2を参照)。このような手段によれば、凝縮水が強酸性のまま廃棄されないようにすることができる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるような問題点が生じていた。
すなわち、給湯装置は、一般的には、熱交換器や燃焼器などの主要構成要素を外装ケースの中に収容し、それら主要構成要素が風雨や日光などに直接晒されないように保護された構造とされている。中和器を設ける場合においても、この中和器の保護を図り、また装置全体の見栄えを良好にする観点からすると、外装ケースの内部に設けることが望まれる。ただし、このように給湯装置の外装ケース内に中和器を設置しようとしても、給湯装置を構成する他の装置・機器類、およびこれらに付属する配管などのサイズや配置の条件によって、中和器の設置スペースを大きくとることが難しい場合がある。このような場合、中和器の小型化あるいは薄型化が要請される。
ところが、従来の中和器は、直方体状などに形成された容器内に中和剤が充填された構造を有しているに過ぎず、その小型化や薄型化を図りつつ、中和剤の収容量を多くするための工夫はとくに施されていないのが実情であった。従来においては、中和器の幅や厚みを小さくするなどしてその小型化を図ろうとすると、容器の容積が小さくなるために、中和剤の収容量が少なくなっていた。これでは、中和処理性能が劣ることとなる。
給湯装置としては、たとえば一般給湯用の給湯機と床暖房用の給湯機との2つの給湯機を組み合わせて、これらを1つの外装ケース内に収容させたものもあるが、このような給湯装置では、多量の凝縮水が発生する。したがって、これらに用いる中和器としては、その中和処理性能を、通常よりも高くする必要がある。ところが、そのような給湯装置は、外装ケース内にかなり多くの装置・機器類や配管類が詰め込まれた構造となるために、中和器を設置するためのスペースを大きく確保することはより難しく、中和器の小型化または薄型化を図る必要性が大きい。これに対し、従来では、既述したとおり、中和器を小型化または薄型化すると、中和処理性能が劣化するために、前記したように多量の凝縮水が発生する用途には、到底不向きなものとなっていた。
なお、本出願人は、複数の中和器を接続して使用する手段を先に提案している(特許文献3,4を参照)。このような手段によれば、複数の中和器のそれぞれについては、小型化を図りつつ、全体の中和処理性能を高めることが可能である。ところが、このような手段においては、複数の中和器を用いるために、中和器を1つだけ用いる場合と比較すると、それら全体のコストは高くなる。とくに、それらを配管接続するための配管部品のコスト、およびその配管作業に要するコストが余分に必要となるため、そのコストはより高価となる。また、前記手段は、複数の中和器を接続するための配管スペースも必要であるため、狭いスペースに設置する用途にはあまり適するものではない。
特開2001−336826号公報 特開2003−320380号公報 特開2001−304686号公報 特開2001−54794号公報
本発明は、前記した事情のもとで考え出されたものであって、容器の幅や厚みを小さくした場合であっても、優れた中和処理性能をもたせることが可能な凝縮水中和器、およびこれを備えた給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤と、この中和剤が収容される中和剤収容室および前記凝縮水を内部に導入させるための導入口を有している容器と、を備えている、凝縮水中和器であって、前記中和剤収容室は、幅方向の一端寄り領域に前記導入口が形成されている上段部と、この上段部の下方に位置する下段部とを有し、前記下段部は、前記上段部内を前記幅方向の一端寄り領域から他端寄り領域に進行した凝縮水がその後下向きに進行するように、前記他端寄り領域に繋がってこの領域から下向きに延びた部分を有していることを特徴としている。
このような構成によれば、容器の内部に形成されている中和剤収容室が、上段部と下段部とを有する上下2段構造とされているために、容器全体の幅および厚みのそれぞれの寸法を小さくしつつ、中和剤収容室の容積を確保し、この中和剤収容室内に多くの中和剤を収容することが可能となる。とくに、本発明では、導入口から容器内に導入された凝縮水は、中和剤収容室の上段部の一端寄り領域から他端寄り領域に向けて進行した後に、この他端寄り領域から下段部に流入して下向きに進行することとなるが、このように下向きに進行する過程においても中和剤との接触によって効率良く中和処理を行なうことが可能である。このようなことから、本発明によれば、中和器の全体の幅および厚みを小さくしつつ、中和処理性能を優れたものにすることができる。その結果、設置スペースが狭く、かつ多量の凝縮水の中和処理を行なわねばならない用途に最適となる。
さらに重要な効果として、本発明では、1つの容器に上段部と下段部とを設けている。したがって、複数の容器を用いる場合とは異なり、中和器の製造コストを廉価にし、また複数の容器どうしを配管接続するための部品、作業、およびスペースも不要にできるという利点も得られる。また、本発明では、中和剤収容室が上段部と下段部とを有しているが故に、たとえば後述するように、これら上段部と下段部とをオフセットさせるといったことも簡易に実現できることとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記上段部には、この上段部の底部から上向きに起立して前記幅方向の他端寄り領域とこの他端領域よりも凝縮水流れ方向上流領域とを仕切る起立壁が設けられており、前記上段部に導入された凝縮水は、前記起立壁の上端を越えることにより前記他端寄り領域に進入するように構成されている。
このような構成によれば、この起立壁よりも凝縮水流れ方向上流領域には、一定量の凝縮水がせき止められて貯留されることとなる。このように凝縮水をせき止めると、この凝縮水中に多くの中和剤を浸漬させた状態とすることができ、凝縮水の中和処理が促進される。また、凝縮水は、前記起立壁の上端を越えた後には、いきなり下段部に進入するのではなく、それ以前において、上段部の幅方向の他端寄り領域をその上部から下部にかけて進行する。したがって、前記他端寄り領域に収容されている中和剤を利用した中和処理も効率良く行なわれる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記上段部と前記下段部とは、それらの厚み方向において互いにオフセットされている。
このような構成によれば、凝縮水中和器用の設置スペースが、屈曲した形状であったとしても、そのスペースに合うように容器を配置させて、凝縮水中和器を設置することが可能となる。もちろん、上段部と下段部とのオフセット量は、設置対象となるスペースに対応して適宜選択することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記下段部は、前記上段部の幅方向の一端寄り領域の下方には形成されておらず、前記一端寄り領域の下方には、凝縮水用の排出口を備え、かつ前記下段部を通過してきた凝縮水を一時的に貯留させるための補助室が設けられている。
このような構成によれば、中和処理を終えた凝縮水を前記補助室に貯留させておくことできるために、たとえばこの補助室に適当量の凝縮水が貯留される都度、ポンプを利用して前記凝縮水を強制的に外部に排出させるといったことが可能となる。一方、前記補助室は、上段部の下方にスペース効率良く設けられており、たとえばこの補助室が上段部よりも容器の幅方向に大きく突出するといったこともないようにすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記下段部は、複数の水平板部と複数の起立板部とが1つずつ交互に繋がって階段状をなす壁部を備えている。
このような構成によれば、凝縮水が下段部内に進入したときに、この凝縮水を前記階段状の壁部に沿って進行させると、この凝縮水はそれら階段状の壁部近辺の中和剤に接触しつつ、前記壁部の階段を1段ずつ降りるようにして、時間をかけて順次下降していく。したがって、下段部内の中和剤に対して凝縮水を効率良く接触させることができ、中和処理の効率を高めるのに一層好適となる。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスとの熱交換を行なうための水管を有する熱交換器と、前記熱交換により発生する凝縮水を中和するための凝縮水中和器と、を備えている、給湯装置であって、前記凝縮水中和器として、本発明の第1の側面により提供される凝縮水中和器が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される凝縮水中和器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る凝縮水中和器の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態の凝縮水中和器Aは、中和剤1を収容した容器2を備えている。中和剤1は、たとえば粒状の炭酸カルシウムである。
容器2は、ポリプロピレンあるいはその他の合成樹脂製のブロー成形品である。この容器2は、2つの凝縮水用の導入口21を有するヘッダ部H、中和剤収容室22、および排出口24を有する補助室23を備えている。中和剤収容室22は、上段部22aと、この上段部22aに繋がってその下方に位置する下段部22bとを有している。
ヘッダ部Hは、上段部22aの幅方向(図1の左右方向)の一端領域の上部に設けられており、その上壁部40には2つの筒状部21aが起立形成されている。各筒状部21aの開口が、凝縮水の導入口21である。2つの導入口21は、後述するように、給湯装置Bの2箇所で発生された凝縮水を容器2内に導くのに利用される。筒状部21aは、凝縮水を供給してくるパイプを嵌合させて接続するのに利用される。凝縮水が各導入口21aから容器2内に流入すると、この凝縮水は中和剤1どうしの隙間を通過しつつ、後述する一定の経路で流れ、その過程において中和される。そして、排出口24から容器2の外部に排出される。
ヘッダ部Hには、凝縮水の液面が異常上昇したときにこれを検出するための一対の電極50も設けられている。これらの電極50は、たとえばステンレス製のネジ体をヘッダ部Hの上壁部40にねじ込むなどして設けられており、これらの電極50の下端先端部は上壁部40よりも下方に突出している。図面には示されていないが、これら一対の電極50の上部には、電圧が印加された一対の配線コードが接続されている。一対の電極50は、容器2内に詰まりのない正常時には凝縮水に浸漬しておらず、これらの間は電気的に非導通状態にある。これに対し、容器2内に詰まりが生じ、その液面レベルが異常上昇すると、それら一対の電極50の先端部がともに凝縮水に浸漬して電気的に導通する。このことにより、所定の信号出力がなされ、異常の旨を判別することが可能となる。
ヘッダ部Hのうち、上壁部40の下方の電極50が突出している部分、およびその周辺部分は、中和剤1の進入が規制された空間部41として形成されている。図2(b)によく表われているように、容器2の上部の両側壁部25aの互いに対向する一部分25a'どうしは接近しており、細い幅L1に絞られたスリット部42が形成されている。このスリット部42は、その幅L1がたとえば後述するスリット28Aの開口幅s1と略同一であり、空間部41と中和剤収容室22との間において凝縮水は通過させるものの、中和剤収容室22から空間部41への中和剤1の通過は阻止する。空間部41に中和剤1が存在したのでは、電極50と中和剤1とが接触してそれらの間が導通し、凝縮水の水位が本来の異常水位ではないにも拘わらず、異常水位であると誤検出される虞れを生じるが、本実施形態によれば、そのような虞れが回避される。また、電極5に対する中和剤1の衝突を回避して、電極5の保護を図る効果も期待できる。
図1に示すように、中和剤収容室22の上段部22aの上部には、中和剤1用の投入口43が設けられている。この投入口43は、常時は蓋43aによって閉塞されている。上段部22aは、底壁部45a、上壁部45b、およびこれらに繋がった複数の側壁部を有しており、中和剤1を内部に収容保持可能である。ただし、この上段部22aにおける凝縮水流れ方向の終端領域220については、底壁部45aが設けられておらず、その底部は開口し、下段部22bと連通している。この終端領域220は、本発明でいう「上段部の幅方向の他端領域」の一例に相当する。
上段部22a内には、仕切部44aおよび起立壁44bが設けられている。仕切部44aは、投入口43の下方に位置し、かつ上下方向に適当な高さで延びている。この仕切部44aの下端と底壁部45aとの間には、凝縮水を通過させるための隙間48aが形成されている。また、仕切部44aの上端と上壁部45bとの間には、投入口43から中和剤1を投入するときに、この中和剤1を仕切部44aの左右に振り分けるための隙間48bが形成されている。起立壁44bは、上段部22aの終端領域220とそれよりも凝縮水流れ方向上流側の領域とを仕切るように形成されており、底壁部45aの一端に繋がり、かつこの一端から上方に起立している。
上段部22aが前記した構成とされているために、ヘッダ部Hから矢印N1に示す下向きに進行した凝縮水は、その後矢印N2,N3に示すように、仕切部44aの下方の隙間48aを通過した後に、起立壁44bの上端を越えてから上段部22aの終端領域220に進むようになっている。なお、起立壁44bの上流側には、この起立壁44bの上端と同一高さの水位で凝縮水が貯留されることとなる。また、上段部22aの終端領域220の上方に位置する上壁部45b'は、図面右方になるほど高さが低くなるように傾斜している。このように上壁部45b'を傾斜させれば、上段部22aの終端領域220の上方部分のコンパクト化が図られる。また、終端領域220のうち、起立壁44bの上端よりも高い部分には、殆ど凝縮水が進行しないため、この部分の容積を減らして中和剤1が多く充填されないようにすれば、凝縮水と接触しない中和剤1が多く発生することもなくなる。
下段部22bは、上段部22aの終端領域220の底部から下方に延びている。ただし、この下段部22bの高さ方向中間部分は、高さが低くなるほど容器2の幅方向中央寄りとなる斜め方向(後述する凝縮水の流れ方向である矢印4の方向)に延びている。この下段部22bは、上段部22aの下方全域には設けられておらず、たとえば終端領域220の下方およびその近傍部分に限定的に設けられている。下段部22bの底部27aに繋がっている側壁27bは、略水平な複数の水平板部270と略鉛直方向に起立した複数の起立板部271とが1つずつ交互に繋がった階段状に形成されている。
補助室23は、下段部22bを通過してきた凝縮水を適当量だけ一時的に貯留させるための部分である。この補助室23は、下段部22bの終端壁26に繋がって形成されており、かつ上段部22bの幅方向一端寄り領域およびその近傍部分の下方に位置している。ただし、本実施形態では、図2によく表われているように、下段部22bおよび補助室23は、上段部22bに対して適当な寸法L2だけ容器2の厚み方向にオフセットされている。このような構成によれば、後述するように、給湯装置内の屈曲した空間スペースを利用して、この凝縮水中和器Aを適切に設置することが可能となる。オフセット寸法L2は、実際の空間スペースの屈曲形状に対応するように適宜選択することができる。
図1に示すように、補助室23は、底部27aから上壁部230にわたって起立した起立壁部46によって、終端壁26寄りの第1空間部23aと、これとは反対寄りの第2空間部23bとに仕切られている。凝縮水の排出口24は、第2空間部23bの底部に形成されている。終端壁26および起立壁部46には、凝縮水を通過させるためのスリット28A,28Bが設けられている。下段部22bの下部に進行した凝縮水は、これらのスリット28A,28Bを通過することによって、第1空間部23aから第2空間部23bに順次流入するようになっている。
スリット28A,28Bは、中和剤1の通過を抑制するように構成されている。この構成をより詳細に説明すると、図3(a),(b)に示すように、スリット28Aが形成されている終端壁26は、容器2の下段部分の厚み方向に対向する一対の側壁部25bのそれぞれの一部25b'が、容器2の厚み方向内方寄りに接近していることにより形成されている。同図(a)に示すように、スリット28Aは、前記した部分25b'どうしが接触せず、隙間を隔てていることにより形成されている。終端壁26のうち、スリット28Aおよび後述する連通孔29の形成箇所以外においては、同図(b)に示すように、前記の部分25b'どうしが互いに接触して接合されている。スリット28Aの開口幅s1は、たとえば4mmであり、このスリット28Aの上下方向の全長域において一定幅である。なお、中和剤1としては、開口幅s1よりも大きなサイズ(たとえば、4mm角の透孔を有するメッシュ部材(篩)を用いて選別作業を行なった場合に、その透孔を通過しないサイズ)のものが用いられている。ただし、この中和剤1は、容器2内への投入時や容器2の運搬時の衝撃などに起因して割れ、欠けを生じたり、あるいは酸性の凝縮水との接触によって痩せるために、スリット28Aを通過する場合がある。
スリット28Bおよび起立壁部46の形成方法も、前述したスリット28Aおよび終端壁26と同様である。すなわち、図3に示すように、起立壁部46は、容器2の一対の側壁部25bのそれぞれの一部25b”が容器2の厚み方向内方寄りに接近していることにより形成されている。それらが互いに接近してはいるものの、互いに隙間を介して接合されていない部分が、スリット28Bである。このスリット28Bの開口幅s2は、たとえば3mmであり、スリット28Aの開口幅s1よりも小さくされ、中和剤1の通過がより困難となっている。開口幅s2は、このスリット28Bの上下方向の全長域において一定である。また、スリット28Bの下端は、スリット28Aの上端よりも、適当な寸法L3だけ高くなるように設けられている。この構造も、中和剤1がスリット28Bを通過することを困難とするのに役立つ。
図1に示すように、終端壁26の最上部には、連通孔29が形成されている。この連通孔29は、後述するように、凝縮水の排出をスムーズにするなどの役割を果たすものであり、スリット28Aと同様な手法により形成されている。また、この連通孔29は、その開口幅がスリット28Aの開口幅s1と略同一、またはそれよりも小さくされており、中和剤1が通過困難なサイズである。
起立壁部46の下部寄り領域や、底部27aのうち中和剤収容室22の直下部分には、補助排出口49a,49bが設けられている。これらは、たとえば凝縮水の凍結防止を目的として、第1空間部23aや中和剤収容室22内に溜まっている凝縮水を抜くためのものである。通常時においては、これら補助排出口49a,49bから凝縮水の排出はなされず、それらの先端部、またはそれらに接続された配管の先端部分は、閉じられている。
補助室23には、液面検出器51が取り付けられている。この液面検出器51は、長さが相違する一対の電極51a,51bと、これらの上端を支持するベース部材51cとを備えており、一対の電極51a,51bは、第2空間部23bの上部の開口孔47から下向きに差し込まれている。ベース部材51は、開口孔47を塞ぐようにして容器2の外面部分に取り付けられている。図面には示されていないが、この液面検出器51には、凝縮水に対して直接または間接的に導電接続されたアース用電極がさらに設けられており、電極51a,51bが補助室23内に貯留された凝縮水に浸漬すると、それら電極51a,51bには電流が流れるようになっている。電極51a,51bの先端高さには、高低差L4が設けられており、電極51aは高位液面レベルを、また電極51bは低位液面レベルをそれぞれ検出するためのものである。これらの液面レベル検出の信号は、後述するように、凝縮水の強制排出を行なうポンプPの駆動制御を行なうのに利用される。なお、液面検出器51は、図2に示されているように、第2空間部23bの上壁部230が傾斜しているので斜め方向に傾いている。
図4は、前記した凝縮水中和器Aを備えた給湯装置の一例を模式的に示している。
同図に示す給湯装置Bは、2つの給湯装置本体部9(9A,9B)を備えている。給湯装置本体部9(9A)は、たとえば台所や浴室などへの給湯を行なういわゆる一般給湯用であるのに対し、給湯装置本体部9(9B)は、たとえば床暖房に利用されるものである。これら給湯装置本体部9A,9Bの基本構造は共通しており、各給湯装置本体部9は、上部に排気口99を有する缶体90内の下部に設けられた燃焼器91と、この燃焼器91の下方から燃焼用空気を上向きに送り込む送風ブロア92と、水管93aを有する熱交換器93と、これら全体を覆う外装ケース94とを備えている。燃焼器91は、都市ガスや灯油などの気体または液体の燃料を燃焼させて燃焼ガスを発生させるものである。熱交換器93は、前記燃焼ガスから顕熱を回収可能な1次熱交換部93Aと、前記燃焼ガスから潜熱を回収可能な2次熱交換部93Bとを有している。水管93aの入水口930に供給された水は、2次熱交換部93Bおよび1次熱交換部93Aを通過して加熱された後に出湯口931から所定の給湯先に供給される。2次熱交換部93Bの下方には、潜熱回収に伴って発生する凝縮水を受ける受け部材95が設けられている。
凝縮水中和器Aは、2つの給湯装置本体部9と同様に、外装ケース94内に設置されている。図4は模式的な図であり、凝縮水中和器Aが2つの給湯装置本体部9よりも低い位置に設けられているが、実際には、たとえば図5に示すような設置が可能である。すなわち、同図においては、給湯装置本体部9と外装ケース94の側壁94aとの間に、凝縮水中和器Aが配されている。側壁94aと凝縮水中和器Aの上段部22aとの間には、たとえば複数の配管98aが配置され、また給湯装置本体部9と凝縮水中和器Aの下段部22bとの間には、たとえば給湯装置本体部9の各部を制御するための制御用基盤98bが配置されている。図5に示す構造では、凝縮水中和器Aを配置するためのスペースが上下方向に真っ直ぐには延びておらず、一部が屈曲した形状となっているが、これに対して、凝縮水中和器Aは上段部22aと下段部22bとがオフセットされているために、そのようなスペースにも好適に設置することが可能である。図4において、凝縮水中和器Aの一対の導入口21と2つの受け部材95の排出口とは2本の配管96aを介して接続されている。凝縮水中和器Aの排出口24には、配管96bを介してポンプPおよび逆止弁97が接続されており、凝縮水中和器Aによって中和処理された凝縮水は、ポンプPの駆動により配管96bを介して外装ケース94の外部に強制的に排出されるようになっている。この凝縮水は、たとえば浴室の排水用トラップに送られる。
次に、前記した凝縮水中和器Aおよび給湯装置Bの作用について説明する。
まず、2つの給湯装置本体部9の2次熱交換部93Bにおいて発生した酸性の凝縮水は、受け部材95によって受けられてから配管96aを介して凝縮水中和器Aの2つの導入口21にそれぞれ導かれ、容器2内に流入する。次いで、この凝縮水は、中和剤収容室22の上段部22aを、図1の矢印N1〜N3で示した経路で流通し、この上段部22aの終端領域220に到達する。上段部22aにおいて、凝縮水は上下方向に蛇行するため、凝縮水の流路長を長くして、凝縮水と中和剤1との接触頻度を高めるのに好適となる。その後、凝縮水は、終端領域220から中和剤収容室22の下段部22bに流れ込み、矢印N4に示す方向に進む。このように、中和剤収容室22を上下2段に分けてその上段から下段に凝縮水が流れ込むようにすれば、中和剤収容室22の水平方向の幅(図1の左右方向の幅)、およびそれと直交する方向の厚みを小さくした場合であっても、中和剤収容室22の容積を大きくし、中和剤収容室22内における凝縮水の流路長を長くとることができる。したがって、容器2の全体の幅および厚みを小さくしながらも、処理すべき凝縮水の量が多く、多量の凝縮水に対して優れた中和処理性能が要求されるような用途に最適となる。
凝縮水が上段部22aから下段部22bに流れ込む場合、その一部は矢印N4’方向に進行し、最上段の水平板部270上に到達する。この凝縮水は、その後矢印N4”に示すように、その水平板部270に繋がった起立板部271に沿って下方に流れてから次の水平板部270上に到達するといったふうに、側壁27bの階段形状に沿って順次下方へ流れていく。このように凝縮水が流れると、多くの中和剤1に対して凝縮水が時間をかけて効率良く接触していくこととなり、中和処理が促進される。また、本実施形態では、下段部22bの側壁27bが階段状に形成されていることにより、この下段部22bの上下高さ方向の各所の横幅(図1の左右方向の幅)が、終端領域220の横幅と比較して極端に大きくなったり、あるいは小さくならないようになっている。このようにすると、下段部22bの各所の中和剤1に対して凝縮水を大きな偏りを生じないように進行させていくのに好適となる。さらに、下段部22bの一部は、階段状に窪んだ形状となるため、容器2の一層の小型化も図られる。
凝縮水は、下段部22bの底部近傍に流れ込んだ後には、矢印N5に示すようにスリット28Aを通過し、補助室23の第1空間部23aに流れ込む。本実施形態とは異なり、たとえば図6に示すように、スリット28Aが終端壁26の高さ方向の全長域にわたって形成されているような場合には、凝縮水が底部27aに到達する以前に、矢印Naに示すとおりスリット28Aの上部を通過して第1空間部23aに流れ込む現象を生じる。これでは、下段部22bの底部27a近くの中和剤1を利用した中和処理が十分になされない虞れが生じる。これに対し、本実施形態では、スリット28Aが終端壁26の下部寄りの一部分のみに設けられているために、凝縮水はスリット28Aを通過する前に下段部23aの底部27aまで確実に到達する。このことにより、凝縮水の中和処理がより効率良く行なわれる。ただし、本発明では、スリット28Aを図6に示したような構成に形成してもよいことは勿論である。
第1空間部23aに流入した凝縮水は、その後その水位がスリット28Bの下端よりも高くなると、矢印N6に示すとおり、このスリット28Bを通過して第2空間部23bに流入し、排出口24に向かう。ただし、ポンプPは、通常時は運転オフ状態にあり、排出口24から凝縮水が排出されることは阻止されている。このため、第2空間部23b内には凝縮水が貯留されていく。そして、その液面が、電極51aの先端高さまで上昇すると、これが液面検出器51を利用して検出されることにより、ポンプPの駆動が開始されて、凝縮水が排出口24から外部に強制的に排出される。その後、凝縮水の液面レベルが電極51bの先端高さまで下降すると、やはりその旨が液面検出器51を利用して検出され、その時点でポンプPの駆動が停止される。したがって、ポンプPを利用した凝縮水の排出は、補助室23内に凝縮水が一定量貯留する都度、間欠的に行なわれることとなる。ポンプPを連続運転させた場合にはその寿命が短くなり易いが、本実施形態のようにポンプPを間欠運転させれば、その寿命を長くすることが可能である。また、凝縮水の液面レベルが電極51aの先端高さに貯留される場合、この凝縮水は、補助室23の第2空間部23bに加えて、第1空間部23a、および中和剤収容室22の一部にも同一液面レベルで貯留されることとなり、その貯留量は多い。このように貯留量を多くすると、ポンプPの1回の運転によって排出される凝縮水の量も多くなるため、ポンプPの間欠運転回数を少なくし、その使用寿命を長くするのにより好適となる。
一方、中和剤1は、既述したとおり、容器2内に投入された際の衝撃や、運搬時の衝撃などによって割れや欠けを生じるなどして、そのサイズが小さくなっていることに起因して、スリット28Aを通過し、第1空間部23aに流入する場合がある。これに対し、中和剤1がそれよりもさらに下流に進行することは、起立壁部46によって適切に阻まれる。起立壁部46のスリット28Bは、スリット28Aよりも開口幅が小さいために、仮にスリット28Aを通過した中和剤1であっても、スリット28Bよりも大きなサイズの中和剤1についてはその通過は阻止される。また、スリット28Bは、スリット28Aの上端よりも高い位置に形成されており、スリット28Aを通過した中和剤1は、第1空間部23aにおいて上方に浮き上がらない限りは、スリット28Bの形成箇所に到達しない。これに対し、炭酸カルシウムの中和剤1は、凝縮水よりも比重が大きい。したがって、中和剤1がスリット28Bを通過して第2空間部23bに流入することは、より確実に防止される。その結果、中和剤1が排出口24に流れ込まないようにし、またポンプPが中和剤1の進入に起因して故障するといったことも適切に回避される。
連通孔29は、凝縮水が下段部22bからスリット28Aを通過して第1空間部23aに流れ込む際に、第1空間部23a内の空気を下段部22b内に流入させるいわゆるエア抜きの作用を生じさせる。このような作用が生じると、中和剤収容室22から第1空間部23a内への凝縮水の流入が円滑となる。排出口24にポンプPや逆止弁97が設けられていると、補助室23内が気密状態となって、凝縮水が中和剤収容室22から補助室23に流入し難くなる虞れがあるが、前記構成によれば、そのような虞れが適切に解消される。連通孔29は、電極51aの先端部よりも高い高さに形成されており、容器2内に貯留される凝縮水がこの連通孔29を塞ぐ前のタイミングでポンプPが駆動して凝縮水の強制排出がなされるようになっているために、通常の適正な使用状態時において、連通孔29が凝縮水中に浸漬して前記したエア抜き作用が得られなくなるといったこともない。
また、給湯装置Bを寒冷地に設置しているような場合には、容器2内に残留している凝縮水が凍結する場合がある。この場合、スリット28Aの形成箇所あるいはその近傍部分が凍結していると、凝縮水がこのスリット28Aを通過しないために、本来ならば、凝縮水を外部に排出することは困難である。ところが、本実施形態においては、連通孔29およびその近傍部分が凍結していなければ、中和剤収容室22内の凝縮水はこの連通孔29を通過して補助室23に流入することとなる。したがって、前記したような凍結があったときであっても、この凝縮水中和器Aを適切に使用することが可能であり、便利である。
以上述べたように、本実施形態の凝縮水中和器Aにおいては、中和剤1が収容されている容器2の中和剤収容室22を上下2段に形成することにより、容器2の横幅および厚みを小さくしつつ、中和剤1の充填量を多くし、またこれら中和剤1に接触しながら凝縮水が流通する流路長を長くとり、優れた中和処理性能を得ることができる。また、補助室23は、既述したとおり、ポンプPを用いて凝縮水を間欠的に強制排出するのに役立つが、この補助室23は、下段部22bに並ぶようにして上段部22aの下方にスペース効率良く設けられており、この補助室23の存在によって容器2の横幅が大きく嵩張ってしまうという不具合もない。一方、容器2はブロー成形品であり、中和剤収容室22の上段部22aならびに下段部22b、および補助室23なども容器2のブロー成形時に適切に形成可能である。このため、容器2を容易かつ廉価に製造することができる利点も得られる。
図7および図8は、本発明に係る凝縮水中和器の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7に示す構成においては、容器2の中和剤収容室22の上段部22aの下方には、排出口24を備えた下段部22bのみが形成されている。本実施形態では、前記実施形態の補助室23に相当する部分は設けられていない。凝縮水の排出にポンプを用いず、凝縮水を自然排出させるような場合には、本実施形態のように構成してもかまわない。
図8に示す構成においては、容器2の中和剤収容室22の上段部22aの下方の略全域にわたって下段部22bを形成している。このような構成によれば、中和剤1の収容量をより多くし、また凝縮水の流路長をより長くすることができるために、凝縮水の中和処理性能を一層高めることが可能である。本実施形態のように、下段部22bが上段部22aと同等サイズに形成され、上段部22aから下段部22bに中和剤1を移動投入させることが難しい場合には、下段部22bにそれ専用の中和剤投入口(図示略)を設けてもかまわない。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る凝縮水中和器、および給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明では、容器の中和剤収容室が上段部と下段部とを有しているが、これらの具体的な形状やサイズは、とくに限定されるものではない。上段部は、要は、幅方向の一端寄り領域に凝縮水用の導入口が形成されていればよい。また、下段部は、上段部の幅方向の他端寄り領域に繋がってこの領域から下向きに延びた部分を有していればよい。上段部や下段部内には、それらの内部において凝縮水を蛇行させるための仕切手段を適宜設けることが好ましいものの、仕切手段は必ずしも設けられていなくてもよい。図1〜図3に示す実施形態では、上段部と下段部とをそれらの厚み方向においてオフセットさせているが、このようなオフセットを行なわせることなく、これらを上下方向に真直に並ばせた構成としてもよいことは勿論である。
凝縮水の導入口は、2つではなく、1つとすることもでき、また3以上に増やすこともできる。さらに、導入口は、容器に筒状部を形成することにより設けられている必要もなく、たとえば容器の壁部に孔が開けられただけの簡易な構成とすることもできる。これは、凝縮水の排出口についても同様である。中和剤としては、炭酸カルシウム以外の物質を用いることが可能である。本発明に係る凝縮水中和器は、燃焼ガスの温度低下により発生する凝縮水を中和処理する用途であれば種々の用途に用いることが可能であり、たとえば給湯装置とは異なる燃焼装置に組み込んで使用することもできる。
本発明に係る給湯装置は、前記したように、2つの給湯装置本体を備えたものとして構成されていなくてもよい。また、瞬間式給湯器以外として、風呂給湯、床暖房用の給湯、あるいは融雪用の給湯など、種々の給湯装置として構成することができる。もちろん、図4に示したいわゆる正燃方式のものに代えて、たとえば燃焼ガスを下向きに進行させながら熱交換を行なういわゆる逆燃方式のものとして構成するといったことも可能である。
本発明に係る凝縮水中和器の一例を示す要部断面図である。 (a)は、図1の左側面図であり、(b)は、その一部断面側面図である。 (a)は、図1のIIIa−IIIa断面図であり、(b)は、図1のIIIb−IIIb断面図である。 図1の凝縮水中和器を備えた給湯装置の一例を模式的に示す説明図である。 図4に示す給湯装置における凝縮水中和器の設置箇所および周辺部分の一例を示す要部説明図である。 本発明に係る凝縮水中和器の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る凝縮水中和器の他の例を示す概略断面図である。 本発明に係る凝縮水中和器の他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
A 凝縮水中和器
B 給湯装置
1 中和剤
2 容器
21 導入口
22 中和剤収容室
22a 上段部(中和剤収容室の)
22b 下段部(中和剤収容室の)
23 補助室
24 排出口
44b 起立壁
91 燃焼器
93 熱交換器
220 終端領域(上段部の幅方向の他端領域)

Claims (6)

  1. 燃焼ガスの温度低下によって発生する凝縮水を中和するための中和剤と、
    この中和剤が収容される中和剤収容室および前記凝縮水を内部に導入させるための導入口を有している容器と、
    を備えている、凝縮水中和器であって、
    前記中和剤収容室は、幅方向の一端寄り領域に前記導入口が形成されている上段部と、この上段部の下方に位置する下段部とを有し、
    前記下段部は、前記上段部内を前記幅方向の一端寄り領域から他端寄り領域に進行した凝縮水がその後下向きに進行するように、前記他端寄り領域に繋がってこの領域から下向きに延びた部分を有していることを特徴とする、凝縮水中和器。
  2. 前記上段部には、この上段部の底部から上向きに起立して前記幅方向の他端寄り領域とこの他端領域よりも凝縮水流れ方向上流領域とを仕切る起立壁が設けられており、
    前記上段部に導入された凝縮水は、前記起立壁の上端を越えることにより前記他端寄り領域に進入するように構成されている、請求項1に記載の凝縮水中和器。
  3. 前記上段部と前記下段部とは、それらの厚み方向において互いにオフセットされている、請求項1または2に記載の凝縮水中和器。
  4. 前記下段部は、前記上段部の幅方向の一端寄り領域の下方には形成されておらず、
    前記一端寄り領域の下方には、凝縮水用の排出口を備え、かつ前記下段部を通過してきた凝縮水を一時的に貯留させるための補助室が設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の凝縮水中和器。
  5. 前記下段部は、複数の水平板部と複数の起立板部とが1つずつ交互に繋がって階段状をなす壁部を備えている、請求項1ないし4のいずれかに記載の凝縮水中和器。
  6. 燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスとの熱交換を行なうための水管を有する熱交換器と、前記熱交換により発生する凝縮水を中和するための凝縮水中和器と、を備えている、給湯装置であって、
    前記凝縮水中和器として、請求項1ないし5のいずれかに記載の凝縮水中和器が用いられていることを特徴とする、給湯装置。
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