JP2002239560A - 結露水中和装置 - Google Patents
結露水中和装置Info
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Abstract
も、容器状のケース本体の内倒れを十分に防止できる強
度を有すると共に、部品点数の少い結露水中和装置の提
供を課題とする。 【解決手段】 ケース本体10の開口部に近い内側壁に
補強リブ15を一体成形し、ケース本体10内に構成さ
れるジグザグ通路仕切り壁11、12、13は、ケース
本体10の対向する両側壁10aに一体成形された一対
の仕切り壁構成片111、121、131の先端部を相
互に突き合わせて構成し、結露水が仕切り壁の下を通過
するジグザグ通路仕切り壁11は、その一対の仕切り壁
構成片111のそれぞれがその突出基端部111bから
突出先端部111aにかけて高さが低くなるように構成
することでジグザグ通路仕切り壁11上方に通気空間を
構成すると共に、突出基端部111bを補強リブ15に
連続して一体的に構成する。
Description
た酸性の結露水を中和するための結露水中和装置に関す
る。
和するための結露水中和装置において、コンパクトな容
器を用いて且つ中和剤と結露水との接触時間を十分に確
保するためには、結露水の通路をジグザグ等にして十分
長くする必要がある。このためには、ジグザグ通路を構
成するための仕切り壁が中和槽の容器内に必要となる。
また中和処理を終えた結露水が中和槽から出る出口付近
には、中和剤が一緒に流出しないようにするための構成
が必要となる。更に上記ジグザグ通路の一部を構成する
中和槽の内底部付近の空間には、中和剤や中和反応生成
物が沈下してきて溜まらないように分離するためのスト
レーナ等を配置する構成が必要となる。従来、上記のよ
うな各機能を保有した中和槽を構成するために、一般的
に先に構成した大まかな中和槽の構成に対して複数の構
成部材を後から接着やその他の方法で結合し、更に中和
槽の全体を組み立てていく方法が採られていた。このた
め組み立て工数が増大し、また構造も複雑となる一方
で、コストの増大を招いていた。
消するための方法として、本発明者等は中和槽を樹脂に
よるブロー成形で形成することとした。しかし、例えば
ブロー成形の中空部を適当に切断して容器状の本体ケー
スとする場合には、その本体ケースの側壁が内側へ倒れ
込み易いという問題があった。そしてこの側周壁の内側
への倒れ込み(内倒れ)を防止するための策として、補
強リブを本体ケースの上端開口付近の倒れ込み易い側壁
に形成することができるが、そのような補強リブだけで
は十分ではなく、またそのような補強リブだけで倒れ込
み傾向を減少させるためにはリブ高さを相当大きくしな
ければならなかった。一方、中和処理の終わった結露水
を容器状の本体ケースから排出する際に中和剤が一緒に
流出しないようにする必要があるが、従来は孔を多数設
けたストレーナ若しくは網を別品として取り付ける構成
となっており、これが外れたり、ズレたりして中和剤が
漏れ出る問題があった。また組み立てコストが付加され
ていた。また従来の中和装置において、容器状のケース
本体に対してケース蓋を上から外嵌させて取り付ける場
合、ケース本体に引っ掛け用突起部を設け、これにケー
ス蓋に設けた引っ掛け用口部を嵌め合せて係合させるよ
うにしたものがあったが、前記ケース蓋に設けた引っ掛
け用口部全体がフラットな面となっていたことから、引
っ掛け用口部が引っ掛け用突起部から外れ易い問題、及
び引っ掛け用口部と引っ掛け用突起部とが十分に接触状
態を保っていないことから、ケース蓋をケース本体に取
り付けた後もガタツキが発生し易い問題があった。更に
従来の中和装置において、中和槽の内底部付近の空間に
ストレーナを配置し、これによって沈降してきた中和剤
や中和反応生成物が中和槽の内底に溜まって通路を閉塞
するのを予防するようにしたものでは、前記ストレーナ
が上方に外れないように別部材を用いて上から押える構
成としていたが、別部品を必要とするため、部品点数上
或いは組み立てコスト上の問題があった。
の欠点を解消し、ブロー成形法を用いて製作する場合に
おいても、容器状のケース本体の内倒れを十分に防止で
きる強度を有することができると共に、部品点数を十分
に少なくすることができ、また中和剤や中和反応生成物
が出口から流出したりケース本体内底部に溜まって通路
を閉塞することを省部品点数で且つ確実に防止すること
ができ、またケース本体にケース蓋をした際に、容易に
外れたり、ガタついたりするのを防止することができる
結露水中和装置の提供を課題とする。
め、本発明の結露水中和装置は、酸性の結露水を中和す
るための中和装置であって、容器状のケース本体内に
は、ケース本体の一端側の入口から導入される結露水が
他端側の出口に向けて上下方向にジグザグに移動して行
くようにジグザグ通路仕切り壁を設けるようにした結露
水中和装置において、前記ケース本体の上縁開口部に近
い内側壁に補強リブを一体成形すると共に、前記各ジグ
ザグ通路仕切り壁はケース本体の対向する両側壁から突
出して一体成形された一対の仕切り壁構成片の先端部が
相互に突き合わされて構成され、且つ前記複数のジグザ
グ通路仕切り壁のうち結露水が仕切り壁の下を通過する
方のジグザグ通路仕切り壁は、その一対の仕切り壁構成
片のそれぞれがその突出基端部から突出先端部にかけて
高さが低くなるように構成することでジグザグ通路仕切
り壁の上方に通気空間を構成するようにすると共に、前
記突出基端部が前記補強リブに連続して一体的に構成さ
れていることを第1の特徴としている。また本発明の結
露水中和装置は、上記第1の特徴に加えて、出口に隣接
する最後のジグザグ通路仕切り壁は、その一対の仕切り
壁構成片がその突出先端部において当接することなく対
峙して液の通過を許すスリットを構成していることを第
2の特徴としている。また本発明の結露水中和装置は、
酸性の結露水を中和するための中和装置であって、容器
状のケース本体と該ケース本体に外嵌するケース蓋とか
らなり、前記ケース本体の上部外側壁に複数個の引っ掛
け用突起部を一体成形すると共に、前記ケース蓋の対応
する部分に前記引っ掛け用突起部に嵌り合う引っ掛け用
口部を設け、且つ前記引っ掛け用突起部はその下端を抜
け止め用返り部に構成すると共に、前記引っ掛け用口部
の下口縁に外側に反らされた係止片を構成し、これによ
ってケース本体にケース蓋を取り付けた際に前記引っ掛
け用突起部に嵌り合った引っ掛け用口部の係止片が引っ
掛け用突起部の抜け止め用返り部に当接して係止される
ようにしたことを第3の特徴としている。また本発明の
結露水中和装置は、上記第3の特徴に加えて、ケース蓋
は金属製とすることを第4の特徴としている。また本発
明の結露水中和装置は、上記第1〜4の何れかの特徴に
加えて、ケース本体の底部近くの少なくとも対向する2
側壁の内壁に抜け止め防止用の突出部を一体成形し、該
突出部に対してこれを乗り越えて下方に圧入されるよう
にしてストレーナを配置し、これによって結露水のジグ
ザグ通路において中和剤及び中和反応生成物をストレー
ナよりも上方に分離するようにしたことを第5の特徴と
している。また本発明の結露水中和装置は、上記第1〜
5の何れかの特徴に加えて、ケース本体を樹脂製のブロ
ー成形品としたことを第6の特徴としている。また本発
明の結露水中和装置は、酸性の結露水を中和するための
中和装置であって、容器状のケース本体内には、ケース
本体の一端側の入口から導入される結露水が他端側の出
口に向けて上下方向にジグザグに移動して行くようにジ
グザグ通路仕切り壁を設けるようにした結露水中和装置
において、前記ジグザグ通路仕切り壁は、少なくとも前
記ジグザグ通路仕切り壁で構成されるジグザグ通路の前
記入口側の第1槽と該第1槽に隣接する第2槽との間の
ジグザグ通路仕切り壁を高く且つジグザグ通路の第2槽
と第3槽との間のジグザグ通路仕切り壁を低くすること
で、通常時における結露水水位を前記低い方のジグザグ
通路仕切り壁の上端付近とし、一方、中和剤は前記低い
方のジグザグ通路仕切り壁を越えた上方の位置まで充填
するようにしたことを第7の特徴としている。また本発
明の結露水中和装置は、酸性の結露水を中和するための
中和装置であって、酸性の結露水を中和するための中和
装置であって、容器状のケース本体内には、ケース本体
の一端側の入口から導入される結露水が他端側の出口に
向けて上下方向にジグザグに移動して行くようにジグザ
グ通路仕切り壁を設けるようにした結露水中和装置にお
いて、ケース本体内における結露水の水位が一定以上に
なるとこれを検出するセンサを設け、前記センサが一定
以上の水位を一定時間以上継続して検出することで、中
和反応生成物による詰まりと判定する構成としたことを
第8の特徴としている。
ース内に構成される結露水のジグザグ通路仕切り壁は、
ケース本体の対向する両側壁から突出して一体成形され
た一対の仕切り壁構成片の先端部が相互に突き合わされ
ることで構成されるようになされているので、仕切り壁
構成片が本体ケースの成形の際に同時に一体的に成形さ
れることで、該ジグザグ通路仕切り壁を別部品で別途に
構成する必要がなくなる。しかも複数のジグザグ通路仕
切り壁の内、結露水が仕切り壁の下を通過する方の各ジ
グザグ通路仕切り壁は、結露水が無闇にオーバーフロー
しないように背丈を高くする必要があるとことから、こ
の背の高いジグザグ通路仕切り壁を構成する一対の仕切
り壁構成片の突出基端部をケース本体の上縁開口部に近
い内側壁に構成した補強リブと連続して一体に構成する
ことで、ケース本体の内倒れが確実に防止され、強度の
強いケース本体となる。勿論、前記各一対の仕切り壁構
成片は突出基端部から突出先端部にかけて高さ(背丈)
が低くなるようにしてあるので、そのジグザグ通路仕切
り壁の上方に通気空間が構成され、ジグザグ通路各部間
の均圧化を促進してスムーズな流れを確保すると共に、
結露水がケース本体内の途中で閉塞されたような場合に
もオーバーフローによる出口側への流れを確保すること
できる。
による作用効果に加えて、結露水の出口に隣接する最後
のジグザグ通路仕切り壁が、両側壁からそれぞれ突出す
る一対の仕切り壁構成片で構成されると共に、その一対
の仕切り壁構成片の突出先端部が相互に隙間をもって対
峙するように、液の通過を許容するスリットを構成して
いることで、別途にストレーナや金網等のフィルターを
取り付けることなく、本体ケースの一部として、中和剤
や中和反応生成物が流出するのを防止することができ
る。
ス本体に被せて外嵌させると、ケース蓋の各引っ掛け用
口部がケース本体の各引っ掛け用突起部に嵌り合うと共
に、各引っ掛け用口部の下口縁の外側に反らされた係止
片が引っ掛け用突起部の下端の抜け止め用返り部に抗し
て嵌り込み、更にこの外側に反らされた係止片が嵌り込
んだ状態で抜け止め用返り部に当接して係止される。こ
れによってケース蓋がケース本体から容易に外れるのが
防止されると共に、ケース蓋とケース本体とのガタツキ
も解消される。
に加えて、ケース蓋を金属製とすることで、あまり厚み
を厚くしなくとも、ケース蓋の引っ掛け用口部の係止片
の強度を十分強くすることができ、且つ係止片は弾力性
をもって引っ掛け用突起部に嵌り込み、弾力性をもって
引っ掛け用突起部の抜け止め用返り部に当接して係止さ
れる。
何れかの特徴による作用効果に加えて、ストレーナはケ
ース本体の底部近くの内側壁に一体成形された突出部を
乗り越えて下方に圧入されて配置されることで、押え部
材を別途設けなくとも、ストレーナが上方に外れたりす
るのを予防することが可能となる。
何れかの特徴に加えて、ケース本体をブロー成形品とす
ることで、上記の各構造を有するケース本体を容易に製
作することができる。
応により減量していくと、重力により上方の使用されて
いない中和剤が下方に移動して反応部(水位より下の領
域)に補充される。これによって長期にわたって安定し
た中和反応を確保することができる。一方、中和反応生
成物によってジグザグ通路が詰まったりする場合、結露
水の入口に近い第1槽の下方近辺からその詰まりが生じ
やすいが、第1槽と第2槽との間のジグザグ通路仕切り
壁を高く、第2槽と第3槽との間のジグザグ通路仕切り
壁を低くしていることで、第1槽の下方近辺で詰まりか
けた時には、第1槽の水位と第2槽の水位とに大きな差
が生じ、この大きな水頭差によって前記詰まった中和反
応生成物等を第2槽の方に押し流し、詰まりを自動解消
する作用効果が働く。また仮に第1槽において詰まった
場合でも、第1槽から背の高いジグザグ通路仕切り壁を
オーバーフローした結露水が、更に次々とジグザグ通路
仕切り壁をオーバーフローして中和反応することなく出
口方向に流れていくことが防止され、水位の低い第2槽
内に流れ落ちて、第2層上部の中和剤と反応を起こすこ
とができる。よって結露水が不完全な中和状態のまま排
出されるような事態を確実に避けることができる。
水位が一定以上に上昇するとセンサがこれを検出し、そ
してその一定以上の水位が一定時間以上継続して検出さ
れると中和反応生成物による詰まりと判定される。中和
剤による反応時間を長くするためにジグザグ通路を構成
した場合、通路が狭くなることから中和反応生成物等に
よる通路詰まりが発生しやすくなる傾向にある。この詰
まりが発生した場合に、これが放置されたままになる
と、十分に中和されないままの結露水がそのまま中和槽
から排出されたり、或いは結露水が中和装置から溢れて
しまう等の問題が生じる。センサを設けることで、水位
の異常を検出することができ、その状態が一定時間以上
継続することで、他の原因による一時的な詰まりを排除
して、中和反応生成物による通路の詰まりを判定するこ
とができる。中和反応生成物による通路の詰まりを判定
することで、使用者等への報知や給湯器の使用禁止等を
行うことが可能となる。
面を参照しながら説明する。図1は結露水中和装置の平
面図である。図2はケース蓋を取り外したケース本体の
平面図で、ジグザグ通路に配置される中和剤やストレー
ナを省いた状態を示す。図3はケース本体の中央部の縦
断面図である。図4は図3のA−A断面図で、ジグザグ
通路に配置される中和剤を省いた状態を示す。図5は図
3のB−B断面図で、ジグザグ通路に配置される中和剤
を省いた状態を示す。図6は図3のC−C断面図であ
る。図7は図3のD−D断面図で、ジグザグ通路に配置
される中和剤を省いた状態を示す。図8は図3のE−E
断面図、図9はケース本体の右側面図、図10は結露水
中和装置の背面図である。図11は図1のF−F断面図
で、ジグザグ通路に配置される中和剤を省いた状態を示
す。図12はケース蓋の一部の詳細図、図13はストレ
ーナの平面図、図14はストレーナの正面図である。
中和装置は容器状のケース本体10と、ケース蓋20と
からなる。結露水中和装置に対しては、その一端側に結
露水の入口21が設けられている。
容器状に構成され、その内空間がジグザグ通路仕切り壁
11、12、13で仕切られることで、前記入口21の
あるケース本体の一端側から他端側の出口14に向けて
上下方向にジグザグするジグザグ通路Pが構成される。
このジグザグ通路Pを通って結露水が前記入口21から
出口14に移動し、その間にジグザグ通路Pに配置され
た中和剤G(図3参照)によって中和される。また前記
本体ケース10の上縁開口部に近い内側壁には、補強リ
ブ15が突出して一体成形されている。この補強リブ1
5は、具体的には本体ケース10の長寸の側壁10a、
10aの側壁に内側に突出するように成形されている。
短寸の側壁10b、10bには設けていないが、同様に
設けてもよい。
3は、それぞれ一対の仕切り壁構成片111、111、
122、122、133、133から構成される。各仕
切り壁構成片111、111、122、122、13
3、133は前記本体ケース10の長寸の側壁10a、
10aから内方へ突出するようにして一体成形されてい
る。前記ジグザグ通路仕切り壁11、12、13のう
ち、前記出口14に隣接する最後のジグザグ通路仕切り
壁13を除くジグザグ通路仕切り壁11、12は、それ
ぞれ仕切り壁構成片111、111の突出先端部111
a、111a、及び仕切り壁構成片121、121の突
出先端部121a、121aが相互に突き合わされて当
接するように構成されている。この当接は樹脂のブロウ
成形の場合、実質的に前記当接部で接着状態となる場合
が多い。
路仕切り壁13を除くジグザグ通路仕切り壁11、12
のうち、結露水が仕切り壁の下を通過するようにした方
のジグザグ通路仕切り壁11は、その背丈を高くして、
結露水が無闇にこのジグザグ通路仕切り壁11をオーバ
ーフローして通路短絡しないようにしている。その一
方、ジグザグ通路仕切り壁11の上方にも通気空間Qを
残すことで、各ジグザグ通路P間の均圧化を促進してス
ムーズな流れを確保すると共に、結露水がケース本体1
0内のジグザグ通路Pの途中で閉塞されたような場合に
はオーバーフローを起こさせることで出口14側への流
れを確保する必要がある。このような要請から、前記背
丈を高くしたジグザグ通路仕切り壁11であってもその
中央部付近は背丈を少し低くする必要がある。以上のよ
うな状況において、前記背丈の高いジグザグ通路仕切り
壁11は、その仕切り壁構成片111、111を、その
突出基端部111bが突出先端部111aよりも高くな
るように構成している。即ち、突出基端部111bから
突出先端部111aにかけて高さが低くなるように傾斜
させている。そして前記前記背丈の高いジグザグ通路仕
切り壁11の仕切り壁構成片111、111の各突出基
端部111b、111bはケース本体10の開口部に近
い内側壁に設けられて前記補強リブ15と連続するよう
にして一体成形している。この様に仕切り壁構成片11
1の突出基端部111bを補強リブ15と連続して一体
成形することで、容器としてのケース本体10の強度が
大きく向上し、ケース本体10の側壁の内側への倒れ込
みを十分に防止することができる。前記内倒れ防止の効
果は、ケース本体10を樹脂材料によるブロー成形によ
り、その中空部の途中を切断して形成する場合に特にそ
の効果が大きい。
隣接するジグザグ通路仕切り壁13については、該ジグ
ザグ通路仕切り壁13を構成する一対の仕切り壁構成片
131、131の突出先端部131a、131aが相互
に当接することなく対峙するように構成し、これによっ
てスリットSを構成している。前記スリットSは、結露
水は通過することができるが中和剤Gや中和反応生成物
は通過できないような隙間寸法になるようにする。スリ
ットSを仕切り壁構成片131、131の一体成形に伴
って構成されるようにしたことで、従来用いられていた
金網やストレーナ等を別途用いることなく、また組み立
て作業を行うことなく、フィルター機能を構成すること
ができる。
り付けについて説明する。ケース本体10とケース蓋2
0との取り付けは、ケース本体10の上部外側壁に複数
個の引っ掛け用突起部16を設け、ケース蓋20の前記
引っ掛け用突起部16に対応する部分に引っ掛け用口部
22を設けることにより行う。図2、図7、図9〜図1
1等を参照して、引っ掛け用突起部16は、その上端か
ら下方へなだらかな角度で突出すると共に、その下端が
直角または多少鋭角になるようにして抜け止め用返り部
16aを構成する。一方、前記引っ掛け用口部22に
は、図10、図11、図12等を参照して、引っ掛け用
口部22の下口縁に周囲の面に対して外側に反らされた
係止片22aを構成している。このように構成して、ケ
ース蓋20をケース本体10に被せて外嵌させると、ケ
ース蓋20の各引っ掛け用口部22がケース本体10の
各引っ掛け用突起部16に嵌り込み、各引っ掛け用口部
22の係止片22aが引っ掛け用突起部16の抜け止め
用返り部16aに抗して嵌り込み、この外側に反らされ
た係止片22aが嵌り込んだ状態で抜け止め用返り部1
6aに当接して係止される。これによってケース蓋20
がケース本体10から容易に外れるのが防止されると共
に、ケース蓋20とケース本体10とのガタツキも解消
される。前記ケース蓋20は金属製とすることができ
る。金属製とすることで、ケース蓋20の厚みを薄くし
ても強度を確保することができる。また前記引っ掛け用
口部22の係止片22aが弾力性と強度を備えることが
できるので、堅固に且つ十分に引っ掛け用突起部16の
抜け止め用返り部16aに係止させることができる。
取り付ける構成を説明する。図5、図13、図14等を
参照して、ストレーナ30は、ケース本体10の内底部
付近の空間に嵌り合って配置されることで、中和剤Gや
中和反応生成物をストレーナ30より上の領域に分離
し、ケース本体10内底に溜まってジグザグ通路Pを閉
塞するのを予防するものである。該ストレーナ30は多
孔状態とした本体平板部31と、該本体平板部31の互
いに対向する2辺から下方に延びる一対の脚部32、3
2とからなる。該ストレーナ30は、例えば金属製とす
ることができる。前記ケース本体10の内底部付近の空
間に嵌り合って配置される本体平板部31の寸法は、該
本体平板部31が配置されるケース本体10内定部付近
の内空間の水平断面形状と相似形状とする。前記一対の
脚部32、32は本体平板部31の前記2辺から垂下し
た状態に設けられるが、その脚部32の途中から下の下
半部32aは内方に傾斜するように折り曲げて構成され
ている。前記下半部32aの折り曲げ角度αは、例えば
45度より小さな角度としている。
きケース本体10の内底部付近の少なくとも対向する2
側壁10a、10aの内壁に、抜け止め防止用の突出部
17を一体成形して設けている。この突出部17は内壁
から突出するリブとして側壁10a、10aに一体成形
することができる。前記突出部17の上半部の傾斜角度
βは前記脚部32の下半部32aの折り曲げ角度αと同
じ角度とし、突出部17の下半部の角度γは45度より
大きい角度としている。そして両側に対向する突出部1
7、17の間隙寸法が前記ストレーナ30の本体平板部
31の幅W(脚部32は設けられている2辺間の寸法)
よりも少し小さくなるように構成する。今、ストレーナ
30をその一対の脚部32を下にしてケース本体10内
に降下させていくと、先ずストレーナ30の脚部32の
下半部32aが突出部17の上半部に到達し、上半部の
傾斜角度βに沿った状態で降下しつつ、その降下抵抗が
増大する。が、ストレーナ30は、その下半部32aが
窄まった脚部32でケース本体10の両側壁10a、1
0aを徐々に押し広げる格好となって、突出部17を乗
り越えて下方の空間に嵌り込み、脚部32が内底に達し
たところで安定する。一旦突出部17を乗り越えて下方
に配置されたストレーナ30は、前記突出部17の下半
部の傾斜角度γが45度より大きい角度となっているこ
とから、容易に上方には抜け出ることができなくなり、
その位置で安定する。よって突出部17をケース本体1
0の側壁10aの一部に一体成形することで、ストレー
ナ30を確実に配置して抜け止めもできるので、別途、
専用の部材を用意してストレーナ30を上から押えるよ
うにする等の必要性がなくなる。
を中和剤Gや酸性の結露水に対して耐性のある樹脂で成
形するが、特にブロー成形で成形することができる。ブ
ロー成形でケース本体10を成形しても、ケース本体1
0の内倒れが十分に防止できる構成となっているからで
ある。
を説明する。ケース本体10内に構成されるジグザグ通
路Pはジグザグ通路仕切り壁11、12、13で構成さ
れているが、ジグザグ通路Pのうち、入口21側の第1
槽P1と該第1槽P1に隣接する第2槽P2との間を仕
切るジグザグ通路仕切り壁11は、その背丈を高く構成
し、次の第2槽P2と第3槽P3との間を仕切るジグザ
グ通路仕切り壁12はその背丈を低く構成する。第3槽
P3と第4槽P4との間のジグザグ通路仕切り壁11は
再び背丈を高くする。一方、前記出口14に隣接するジ
グザグ通路仕切り壁13のスリットSの位置を前記背丈
の低いジグザグ通路仕切り壁12と同レベル程度にする
ことにより、ケース本体10内での結露水の通常時にお
ける水位Lを前記背丈の低いジグザグ通路仕切り壁12
よりも僅かに高い程度としている。更に中和剤Gについ
ては、前記水位Lのある背丈の低いジグザグ通路仕切り
壁12の上端付近を十分に越えた上方の位置(背丈の高
い方のジグザグ通路仕切り壁11を越えない)まで充填
するようにしている。
が中和反応により減量していくと、重力により上の方に
ある中和剤Gが下方に移動してきて、反応部に補充され
ることとなり、長期にわたって安定した中和反応が可能
となる。又この種の構成では、従来より中和反応によっ
て生じた反応生成物により結露水通路が詰まるという問
題が発生し、それは第1槽P1の下方近辺から生じがち
であるが、本発明の場合には、第1槽P1と第2槽P2
との間のジグザグ通路仕切り壁11が高く、且つの第2
槽P2と第3槽P3との間のジグザグ通路仕切り壁12
が低いことにより、第1槽P1の下方で詰まりかけた場
合に第1槽P1の水位と第2槽P2の水位に大きく差が
でき、その水頭圧差によって、詰まりに逆らって流れよ
うとする力が強くなり、中和反応生成物を押し流し易く
なるという効果が生じる。また仮に第1槽P1の下方が
完全に詰まった場合でも、第1槽P1と第2槽P 2との
間のジグザグ通路仕切り壁11の上端からオーバーフロ
ーした結露水は、殆んど反応せずに直ぐに隣の第2槽P
2と第3槽P3の間のジグザグ通路仕切り壁12を乗り
越えるということなく、第2槽P2の上部の中和剤Gと
反応してから第3槽P3に至るため、不完全な中和状態
のままで出口14から排出される不都合が低減されると
いう効果も生じる。
実施形態を説明する。この実施形態においては、2本の
電極41、41をケース本体10内に垂下させてなる水
位センサ40をケース蓋20に配置している。この水位
センサ40の一対の電極41は、ケース本体10内の上
部空間まで垂下させることで、結露水の水位が通常時の
水位Lを超えて、異常に上昇したときにこれを検出する
ように構成している。そして、前記水位センサ40によ
る異常水位の検出が一定時間以上継続する場合には、該
水位センサ40の検出情報を受け取る図示しない給湯装
置における制御部において、中和反応生成物による詰ま
りと判定するようにしている。前記中和反応生成物によ
る詰まりと判定することで、前記給湯装置の制御部は、
給湯装置のリモコンを通じて中和装置の異常を報知する
ように構成し、或いは給湯装置の使用禁止をするように
構成する。前記中和反応生成物による詰まりと判定する
のは、異常水位の検出が一定時間以上継続する場合とす
る。これは中和反応生成物等による詰まりが無い場合で
も寒冷時には凍結により詰まりが発生することがあり、
この場合には結露水が流れてくることによって凍結が解
氷され、凍結による詰まりはまもなく解除されるからで
ある。この凍結による詰まりの場合を排除するために
は、例えば30分等の一定の継続時間を条件することで
行うことができる。勿論、結露水の温度、中和装置内の
温度、中和装置近傍の気温を検出する温度センサを用い
て、その温度センサが凍結危険温度(例えば2℃)以下
になった場合のみ、前記のような30分以上の長時間の
継続を条件として、反応性生物による詰まりを判定する
ようにしてもよい。前記凍結危険温度を超える温度の場
合には、水面の揺れ等による誤検出をしないように、例
えば数秒間から数十秒間等の比較的短い継続時間の条件
をもって、中和反応生成物による詰まりを判定すること
ができる。
求項1に記載の結露水中和装置によれば、酸性の結露水
を中和するための中和装置であって、容器状のケース本
体内には、ケース本体の一端側の入口から導入される結
露水が他端側の出口に向けて上下方向にジグザグに移動
して行くようにジグザグ通路仕切り壁を設けるようにし
た結露水中和装置において、前記ケース本体の開口部に
近い内側壁に補強リブを一体成形すると共に、前記各ジ
グザグ通路仕切り壁はケース本体の対向する両側壁から
突出して一体成形された一対の仕切り壁構成片の先端部
が相互に突き合わされて構成され、且つ前記複数のジグ
ザグ通路仕切り壁のうち結露水が仕切り壁の下を通過す
る方のジグザグ通路仕切り壁は、その一対の仕切り壁構
成片のそれぞれがその突出基端部から突出先端部にかけ
て高さが低くなるように構成することでジグザグ通路仕
切り壁の上方に通気空間を構成するようにすると共に、
前記突出基端部が前記補強リブに連続して一体的に構成
されているので、ジグザグ通路仕切り壁をケース本体の
両側壁から突出する一体成形の仕切り壁構成片の突き合
わせで構成するようにしているので、ジグザグ通路仕切
り壁を別部品で別途に構成する必要がなくなる。よって
部品点数の低減及び組み立てコストの大きな低減を図る
ことができる。しかも複数のジグザグ通路仕切り壁の
内、結露水が仕切り壁の下を通過する方の各ジグザグ通
路仕切り壁の一対の仕切り壁構成片の突出基端部は、ケ
ース本体の上縁開口部に近い内側壁に構成した補強リブ
と連続して一体に構成するようにしたので、ブロー成形
を用いてケース本体を成形した場合等においても、ケー
ス本体の内倒れを確実に防止することができ、十分に強
度の強いケース本体とすることができる。勿論、前記各
一対の仕切り壁構成片は突出基端部から突出先端部にか
けて高さ(背丈)が低くなるようにしてあるので、その
ジグザグ通路仕切り壁の上方に通気空間を確保すること
ができ、ジグザグ通路各部間の均圧化を促進してスムー
ズな流れを確保すると共に、結露水がケース本体内の途
中で閉塞されたような場合にもオーバーフローによる出
口側への流れを確保することできる。また請求項2に記
載の結露水中和装置によれば、上記請求項1に記載の構
成による効果に加えて、出口に隣接する最後のジグザグ
通路仕切り壁は、その一対の仕切り壁構成片がその突出
先端部において当接することなく対峙して液の通過を許
すスリットを構成しているので、処理済み結露水の出口
付近に、別途にストレーナや金網等のフィルターを用意
して、これを組み立てることなく、本体ケースの一部と
して、中和剤や中和反応生成物が流出するのを防止する
ことができる。よって部品点数、組み立てコストの低減
が図れると共に、別途組み立てたストレーナや金網が外
れて中和剤等の流出が生じたりすることを確実に防止す
ることができる。また請求項3に記載の結露水中和装置
によれば、酸性の結露水を中和するための中和装置であ
って、容器状のケース本体と該ケース本体に外嵌するケ
ース蓋とからなり、前記ケース本体の上部外側壁に複数
個の引っ掛け用突起部を一体成形すると共に、前記ケー
ス蓋の対応する部分に前記引っ掛け用突起部に嵌り合う
引っ掛け用口部を設け、且つ前記引っ掛け用突起部はそ
の下端を抜け止め用返り部に構成すると共に、前記引っ
掛け用口部の下口縁に外側に反らされた係止片を構成
し、これによってケース本体にケース蓋を取り付けた際
に前記引っ掛け用突起部に嵌り合った引っ掛け用口部の
係止片が引っ掛け用突起部の抜け止め用返り部に当接し
て係止されるようにしたので、ケース蓋をケース本体に
確実に取り付けることができ、ケース蓋がケース本体か
ら容易に外れるのを十分に防止することができると共
に、ケース蓋とケース本体とのガタツキを確実に防止す
ることができる。また請求項4に記載の結露水中和装置
によれば、上記請求項3に記載の構成による効果に加え
て、ケース蓋は金属製としたので、ケース蓋の厚みをあ
まり厚くしなくてもケース蓋の引っ掛け用口部の係止片
の強度を十分強くすることができ、また前記係止片を弾
力性をもって引っ掛け用突起部に嵌め込むことができ、
弾力性をもって引っ掛け用突起部の抜け止め用返り部に
当接、係止させることができる。また請求項5に記載の
結露水中和装置によれば、上記請求項1〜4の何れかに
記載の構成による効果に加えて、ケース本体の底部近く
の少なくとも対向する2側壁の内壁に抜け止め防止用の
突出部を一体成形し、該突出部に対してこれを乗り越え
て下方に圧入されるようにしてストレーナを配置し、こ
れによって結露水のジグザグ通路において中和剤及び中
和反応生成物をストレーナよりも上方に分離するように
したので、別途押え部材を設けなくとも、ストレーナが
上方に外れたりするのを確実に防止することができるの
で、補修等のメンテナンスコストを軽減することができ
る。また請求項6に記載の結露水中和装置によれば、上
記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加え
て、ケース本体を樹脂製のブロー成形品としたので、請
求項1〜5の何れかに記載した構造を有するケース本体
を容易に低コストで製作することができる。また請求項
7に記載の結露水中和装置によれば、酸性の結露水を中
和するための中和装置であって、容器状のケース本体内
には、ケース本体の一端側の入口から導入される結露水
が他端側の出口に向けて上下方向にジグザグに移動して
行くようにジグザグ通路仕切り壁を設けるようにした結
露水中和装置において、前記ジグザグ通路仕切り壁は、
少なくとも前記ジグザグ通路仕切り壁で構成されるジグ
ザグ通路の前記入口側の第1槽と該第1槽に隣接する第
2槽との間のジグザグ通路仕切り壁を高く且つジグザグ
通路の第2槽と第3槽との間のジグザグ通路仕切り壁を
低くすることで、通常時における結露水水位を前記低い
方のジグザグ通路仕切り壁の上端付近とし、一方、中和
剤は前記低い方のジグザグ通路仕切り壁を越えた上方の
位置まで充填するようにしたので、中和剤が中和反応に
より減量していくと、重力により上方の使用されていな
い中和剤が下方に移動して反応部(水位より下の領域)
に補充される。これによって長期にわたって安定した中
和反応を確保することができる。また中和反応生成物に
よってジグザグ通路が第1槽の下方近辺で詰まりかけた
時には、第1槽の水位と第2槽の水位とに大きな水頭差
を生じさせることができ、前記詰まった中和反応生成物
等を第2槽の方に押し流し、詰まりを自動解消すること
ができる。更に、仮に第1槽において詰まった場合で
も、第1槽から背の高いジグザグ通路仕切り壁をオーバ
ーフローした結露水が、更に次々とジグザグ通路仕切り
壁をオーバーフローして出口方向に流れていってしまう
のを防止し、水位の低い第2槽内に確実に流れ落とし
て、第2層で中和剤と反応を起こさせることができる。
よって結露水が不完全な中和状態のまま排出されるよう
な事態を確実に避けることができる。また請求項8に記
載の結露水中和装置によれば、酸性の結露水を中和する
ための中和装置であって、容器状のケース本体内には、
ケース本体の一端側の入口から導入される結露水が他端
側の出口に向けて上下方向にジグザグに移動して行くよ
うにジグザグ通路仕切り壁を設けるようにした結露水中
和装置において、ケース本体内における結露水の水位が
一定以上になるとこれを検出するセンサを設け、前記セ
ンサが一定以上の水位を一定時間以上継続して検出する
ことで、中和反応生成物による詰まりと判定する構成と
したので、ジグザグ通路を構成することで中和反応生成
物が比較的細い通路に詰まり易くなった結露水中和装置
であっても、中和反応生成物による詰まりを、他の原因
による一時的な詰まりを排除して、確実に判定すること
ができる。よって中和反応生成物による通路の詰まりを
確実に判定することで、使用者等に対して中和反応生成
物による詰まりを確実に報知することが可能となり、ま
た中和反応生成物による通路の詰まりに対する給湯器の
使用禁止等を確実に行うことが可能となる。
図である。
ジグザグ通路に配置される中和剤やストレーナを省いた
状態を示す。
示す。
示す。
示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 酸性の結露水を中和するための中和装置
であって、容器状のケース本体内には、ケース本体の一
端側の入口から導入される結露水が他端側の出口に向け
て上下方向にジグザグに移動して行くようにジグザグ通
路仕切り壁を設けるようにした結露水中和装置におい
て、 前記ケース本体の開口部に近い内側壁に補強リブを一体
成形すると共に、前記各ジグザグ通路仕切り壁はケース
本体の対向する両側壁から突出して一体成形された一対
の仕切り壁構成片の先端部が相互に突き合わされて構成
され、且つ前記複数のジグザグ通路仕切り壁のうち結露
水が仕切り壁の下を通過する方のジグザグ通路仕切り壁
は、その一対の仕切り壁構成片のそれぞれがその突出基
端部から突出先端部にかけて高さが低くなるように構成
することでジグザグ通路仕切り壁の上方に通気空間を構
成するようにすると共に、前記突出基端部が前記補強リ
ブに連続して一体的に構成されていることを特徴とする
結露水中和装置。 - 【請求項2】 出口に隣接する最後のジグザグ通路仕切
り壁は、その一対の仕切り壁構成片がその突出先端部に
おいて当接することなく対峙して液の通過を許すスリッ
トを構成していることを特徴とする請求項1に記載の結
露水中和装置。 - 【請求項3】 酸性の結露水を中和するための中和装置
であって、容器状のケース本体と該ケース本体に外嵌す
るケース蓋とからなり、前記ケース本体の上部外側壁に
複数個の引っ掛け用突起部を一体成形すると共に、前記
ケース蓋の対応する部分に前記引っ掛け用突起部に嵌り
合う引っ掛け用口部を設け、且つ前記引っ掛け用突起部
はその下端を抜け止め用返り部に構成すると共に、前記
引っ掛け用口部の下口縁に外側に反らされた係止片を構
成し、これによってケース本体にケース蓋を取り付けた
際に前記引っ掛け用突起部に嵌り合った引っ掛け用口部
の係止片が引っ掛け用突起部の抜け止め用返り部に当接
して係止されるようにしたことを特徴とする結露水中和
装置。 - 【請求項4】 ケース蓋は金属製とすることを特徴とす
る請求項3に記載の結露水中和装置。 - 【請求項5】 ケース本体の底部近くの少なくとも対向
する2側壁の内壁に抜け止め防止用の突出部を一体成形
し、該突出部に対してこれを乗り越えて下方に圧入され
るようにしてストレーナを配置し、これによって結露水
のジグザグ通路において中和剤及び中和反応生成物をス
トレーナよりも上方に分離するようにしたことを特徴と
する請求項1〜4の何れかに記載の結露水中和装置。 - 【請求項6】 ケース本体を樹脂製のブロー成形品とし
たことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の結露
水中和装置。 - 【請求項7】 酸性の結露水を中和するための中和装置
であって、容器状のケース本体内には、ケース本体の一
端側の入口から導入される結露水が他端側の出口に向け
て上下方向にジグザグに移動して行くようにジグザグ通
路仕切り壁を設けるようにした結露水中和装置におい
て、 前記ジグザグ通路仕切り壁は、少なくとも前記ジグザグ
通路仕切り壁で構成されるジグザグ通路の前記入口側の
第1槽と該第1槽に隣接する第2槽との間のジグザグ通
路仕切り壁を高く且つジグザグ通路の第2槽と第3槽と
の間のジグザグ通路仕切り壁を低くすることで、通常時
における結露水水位を前記低い方のジグザグ通路仕切り
壁の上端付近とし、一方、中和剤は前記低い方のジグザ
グ通路仕切り壁を越えた上方の位置まで充填するように
したことを特徴とする結露水中和装置。 - 【請求項8】 酸性の結露水を中和するための中和装置
であって、容器状のケース本体内には、ケース本体の一
端側の入口から導入される結露水が他端側の出口に向け
て上下方向にジグザグに移動して行くようにジグザグ通
路仕切り壁を設けるようにした結露水中和装置におい
て、 ケース本体内における結露水の水位が一定以上になると
これを検出するセンサを設け、前記センサが一定以上の
水位を一定時間以上継続して検出することで、中和反応
生成物による詰まりと判定する構成としたことを特徴と
する結露水中和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001039660A JP4266526B2 (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 結露水中和装置 |
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