JP2003320379A - ドレン中和槽 - Google Patents

ドレン中和槽

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JP2003320379A JP2002124742A JP2002124742A JP2003320379A JP 2003320379 A JP2003320379 A JP 2003320379A JP 2002124742 A JP2002124742 A JP 2002124742A JP 2002124742 A JP2002124742 A JP 2002124742A JP 2003320379 A JP2003320379 A JP 2003320379A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に充填されている中和剤の片減りを抑制
することができるドレン中和槽を提供する。 【解決手段】 ケース23の上面にドレン水導入口25
を設け、ケース23の側面下端部に処理水排出口26を
設ける。ケース23の内部において、ケース23の天井
面から下方へ向けて斜め下りに仕切り壁27を垂下し、
ドレン水導入口25の下方に位置する第1室28が下方
で狭くなるようにする。ケース23内には、炭酸カルシ
ウム等の中和剤24を充填させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドレン中和槽に関
し、詳しくは、燃焼器で発生した燃焼排ガスからの熱を
熱交換器によって回収する際に発生するドレン水を中和
して排水に供するためのドレン中和槽に関する。
【0002】
【背景技術】給湯機や温水利用暖房装置などにおいて
は、従来より、燃焼排ガスの顕熱と潜熱を高効率で回収
することができるようになった燃焼器を用いたものがあ
る。このような高効率の燃焼器においては、強酸性のド
レン水が発生するので、ドレン水を中和して排出するた
めのドレン中和槽が用いられている。
【0003】図1は従来のドレン中和槽1の構造を示す
概略断面図であって、中空となったケース2内には炭酸
カルシウム(CaCO)からなる中和剤3が充填され
ている。ケース2の流入側上面にはドレン水導入口4が
設けられ、ケース2の流出側の側面上部には処理水排出
口5が設けられている。中和剤3が納められているケー
ス2の内部においては、ケース2の天井面から垂直に仕
切り壁6が垂下されており、仕切り壁6の下端は、ケー
ス2の底面との間にドレン水の通過できる通路を隔てて
ケース2の底面に対向している。
【0004】しかして、燃焼排ガスが露点以下になって
発生したドレン水がドレン水導入口4からドレン中和槽
1内に導入されると、ドレン水導入口4から入ったドレ
ン水は図1に矢印で示すように下方へ向けて流れ、仕切
り壁6の下の通路を通過した後、上方へ向けて流れ、処
理水排出口5から外部(例えば、排水溝など)へ排出さ
れる。このようにしてドレン中和槽1内を通過する経路
においてドレン水は中和剤3と反応し、弱酸性ないし中
性となった処理水が処理水排出口5から排出される。
【0005】また、このドレン中和槽1では、処理水排
出口5は仕切り壁6の下端よりも上方に位置しているの
で、上部の処理水排出口5よりも下方にドレン水が溜ま
り、ドレン水によってドレン中和槽1内が水封される。
ドレン水導入口4からはドレン水と共に燃焼排ガスが送
り込まれるが、ドレン中和槽1内を水封することで燃焼
排ガスが処理水排出口5から流出するのを防止してい
る。
【0006】しかし、このような構造のドレン中和槽1
では、ケース2の上面に設けられたドレン水導入口4か
ら導入されたドレン水が中和剤3内を流れ落ちるので、
図2に示すように、ドレン水導入口4の真下で急速に中
和剤3が消耗してドレン中和槽1内で中和剤3が片寄っ
てしまい、ドレン中和槽1の性能が低下するという問題
があった。
【0007】本発明は上記の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、内部に充填
されている中和剤の片減りを抑えることができるドレン
中和槽を提供することにある。
【0008】
【発明の開示】本発明に係るドレン中和槽は、燃焼ガス
が露点以下になって発生したドレン水を中和するための
ドレン中和槽であって、中空のケースの上部にドレン水
導入口を設け、下方へ向けて前記ドレン水導入口側へ向
かうように傾斜した仕切り壁を前記ケースの内部空間に
設け、前記ケースの内部空間に中和剤を充填したことを
特徴としている。
【0009】本発明に係るドレン中和槽にあっては、ケ
ースの内部空間に設けられている仕切り壁が、下方へ向
けてドレン水導入口側へ向かうように傾斜させられてい
るので、ケース内でドレン水と反応して消耗した中和剤
が下方へ下がるとき、仕切り壁の傾斜によって強制的に
水平方向に移動させられる。その結果、ドレン水導入口
の真下で中和剤が片減りしていても、消耗した中和剤が
ケース内で下方へ下がる際に中和剤の片減りしていた箇
所が埋められ、ケース内で中和剤が均等に分布させられ
る。よって、中和剤が片寄ることによるドレン中和槽の
機能低下を抑制することができる。
【0010】本発明に係る別なドレン中和槽は、燃焼ガ
スが露点以下になって発生したドレン水を中和するため
のドレン中和槽であって、中空のケースの上部にドレン
水導入口を設け、前記ケースの内部空間に仕切り壁を形
成することにより前記ケース内を互いに連通した複数の
空間に仕切ると共に前記ドレン水導入口の下方に位置す
る空間の水平断面が下方に向けて次第に小さくなるよう
にし、前記ケースの内部空間に中和剤を充填したことを
特徴としている。
【0011】本発明に係る別なドレン中和槽にあって
は、ケースの内部空間に仕切り壁を設けることによりケ
ース内を互いに連通した複数の空間(室)に仕切ると共
にドレン水導入口の下方に位置する空間の水平断面が下
方に向けて次第に小さくなるようにしているので、ケー
ス内でドレン水と反応して消耗した中和剤が下方へ下が
るとき、ドレン水導入口の下の空間が下方で狭くなって
いるために中和剤が集められる。その結果、ドレン水導
入口の真下で中和剤が片減りしていても、消耗した中和
剤がケース内で下方へ下がる際に中和剤の片減りしてい
た箇所が埋められ、ケース内で中和剤が均等に分布させ
られる。よって、中和剤が片寄ることによるドレン中和
槽の機能低下を抑制することができる。
【0012】また、請求項1又は2に記載したドレン中
和槽の実施態様にあっては、前記ケースの底部に水抜き
口を設け、該水抜き口の上端部の周囲を前記ケースの底
面よりも高くしている。よって、当該実施態様によれ
ば、水抜き口を開いてドレン中和槽内のドレン水を水抜
き口から排出させる際に、ケースの底面に溜まっている
塵埃がドレン水と一緒に水抜き口へ流れ込みにくくな
り、溜まっていた塵埃によって水抜き口が詰まるのを防
止することができる。
【0013】また、請求項1、2又は3に記載したドレ
ン中和槽の実施態様にあっては、下方にドレン水の通路
を形成された仕切り壁の上部にドレン水を通過させるこ
とができるバイパス通路を形成されている。よって、仕
切り壁の下方の通路が塵埃等によって詰まった場合で
も、仕切り壁の上部に形成されたバイパス通路を通して
ドレン水を流すことができ、ドレン中和槽の詰まりを防
止することができる。
【0014】また、前記ケース内に設けた1又は2以上
の前記仕切り壁によって前記ケース内を互いに連通した
複数の空間に仕切った請求項1、2、3又は4に記載し
たドレン中和槽の実施態様においては、前記各空間の容
積が、ドレン水導入側から処理水排出側に向けて次第に
小さくなっている。よって、各空間内の中和剤をほぼ均
等に消耗させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図3は、図2
に示す本発明に係るドレン中和槽21を備えた給湯機1
1(燃焼器の一例)の概略構成図である。この給湯機1
1にあっては、ガスバーナ(図示せず)での燃焼によっ
て発生した燃焼排ガスは、第1熱交換器13と第2熱交
換器12を通過して、排気口から外部へ排出される。上
水道等の水源からの水は、入水管14を通って第2熱交
換器12に流れると、そこで燃焼排ガスと熱交換して加
熱され、さらに第1熱交換器13に流れて、そこでも燃
焼排ガスと熱交換して加熱される。第2熱交換器12及
び第1熱交換器13で加熱された温水は、出湯管15か
ら出湯される。こうして第1熱交換器13と第2熱交換
器12を用いることにより、燃焼排ガスに含まれる顕熱
と潜熱を回収して水を加熱することができ、高効率の燃
焼器を構成することができる。
【0016】第1熱交換器13の下方に位置するガスバ
ーナでの燃焼により発生した燃焼排ガスは、第1熱交換
器13と第2熱交換器12とを通過する間に、その温度
が露点以下になるまで低下し、結露水であるドレン水が
第2熱交換器12に生じる。このドレン水は強酸性であ
り、導出路16を通ってドレン中和槽21に導かれ、ド
レン中和槽21で中和された後、ドレン中和槽21から
排出路22を経て、給湯機11の外部に排出される。
【0017】図4は本発明に係る上記ドレン中和槽21
の構造を示す概略断面図である。ケース23は、ポリプ
ロピレン等の硬質樹脂からなる中空のブロー成型品であ
る。ケース23内には、粒径が10mm程度の炭酸カル
シウム(CaCO)からなる中和剤24が充填されて
いる。ケース23の流入側上面又は流入側側面上部には
ドレン水導入口25が設けられ、ケース23の流出側の
底面又は側面下端部には処理水排出口26が設けられて
いる。中和剤24が納められているケース23の内部に
おいては、ケース23の天井面から仕切り壁27が斜め
に垂下されており、ケース23内は仕切り壁27によっ
てドレン水流入側に位置する第1室28と処理水排出側
に位置する第2室29とに分離されている。仕切り壁2
7は下方へ行くほどドレン水導入口25に近づくように
傾斜させられており、従って、第1室28は上方で広く
下方で狭くなっており、第2室29は逆に上方で狭く下
方で広くなっている。また、仕切り壁27で仕切られた
第1室28と第2室29のうち、第1室28の容量は第
2室29の容量よりも大きくなっている。図示例では、
ドレン水導入口25は、ケース23の上面の端に設けら
れていて、第1室28の水平断面における最も狭い箇所
(第1室28の最下部)に対向しているが、ドレン水導
入口25は必ずしもこのような位置に限定されるもので
はない。仕切り壁27の下端とケース23の底面との間
には、ドレン水の通過できる通路30が形成されてい
る。なお、ケース23はブロー成型品であるので、仕切
り壁27はケース23の両側面を押し潰すようにして密
着させることにより形成されている。また、処理水排出
口26は、中和剤24が流れ出ない大きさ又は形状に設
計されている。
【0018】しかして、前記導出路16を経て燃焼器の
ドレン水がドレン水導入口25からドレン中和槽21内
に導入されると、ドレン水導入口25から入ったドレン
水は図4に矢印で示すように第1室28を下方へ向けて
流れ落ち、仕切り壁27の下の通路30を通過した後、
第2室29ではケース23の底面に沿って流れ、ドレン
中和槽21内に滞留することなく処理水排出口26から
前記排出路22へ排出され、さらに給湯機11の外部
(例えば、排水溝など)へ排出される。このようにして
ドレン中和槽21内を通過する経路においてドレン水は
中和剤24と反応し、弱酸性ないし中性となった処理水
が処理水排出口26から排出される。
【0019】このようなドレン中和槽21にあっては、
ドレン中和槽1内に入ったドレン水はケース23の底面
又は側面下端部に設けられた処理水排出口26から排出
されるので、ドレン中和槽21内にドレン水が滞留しな
い。従って、ドレン水と中和剤24との接触時間が短く
なり、中和剤24の消耗が抑えられ、その結果必要な中
和剤24の量を少なくでき、ドレン中和槽21の小型化
を図ることができる。一方、ドレン水導入口25は、ケ
ース23の上部に設けられているので、ドレン水が熱交
換器側へ逆流する恐れがない。
【0020】さらに、このようなドレン中和槽21で
は、ドレン中和槽21内にドレン水が滞留しないので、
ドレン水が流れ込んでいないときには中和剤24が乾燥
させられる。そのため、ドレン中和槽21内に黴や藻の
ようなゼラチン状の異物が堆積して、仕切り壁27の下
の通路30や処理水排出口26を詰まらせる恐れが少な
くなる。
【0021】また、このような構造のドレン中和槽21
では、ドレン水導入口25の真下にある中和剤24とケ
ース23内の底にある中和剤24の消耗が大きいので、
ドレン中和槽21内の中和剤24は図5(a)に示すよ
うにドレン水導入口25の真下の部分とケース23の底
で片寄って消耗するが、底の中和剤24が消耗して空間
が大きくなると、図5(b)に示すように、第1室28
及び第2室29内の上部の中和剤24が崩れ落ちてきて
ドレン中和槽21の底に補給される。また、第1室28
では、中和剤24が下に落ちる際、中和剤24は仕切り
壁27の傾斜により横方向へ(すなわち、ドレン水導入
口25の真下側へ)寄せられ、その結果第1室28内の
中和剤24の高さがほぼ均等に均される。
【0022】また、第2室29に流れ込むドレン水は第
1室28である程度中和されているので、第2室29で
は第1室28に比べて中和剤24の消耗が緩やかであ
る。このドレン中和槽21では、仕切り壁27を傾ける
ことによって第2室29の容積が第1室28の容積より
小さくなるようにしているので、第1室28と第2室2
9とで中和剤24の高さがほぼ同じ高さとなる。
【0023】(第2の実施形態)図6は本発明の別な実
施形態によるドレン中和槽31の構造を示す概略断面図
である。このドレン中和槽31にあっては、ケース23
の底面に水抜き栓32を設けてあり、水抜き栓32にキ
ャップ33を取付けている。従って、給湯機11を当分
使用しないような場合や、寒冷時にケース23の凍結破
損が懸念されるような場合には、キャップ33を外して
水抜き栓32を開くと、ドレン中和槽21内のドレン水
を水抜き栓32から抜くことができる。水抜き栓32を
開けてドレン水を抜くことによりドレン中和槽21内部
の中和剤24を乾燥させることができ、中和剤24が消
耗することや、内部に黴や藻などの異物が繁殖するのを
防止することができる。
【0024】しかし、ドレン中和槽21内にはゴミやほ
こり等の塵埃34が入り込んでケース23の底に溜まり
易い。このような塵埃34がケース23の底に溜まって
いるときに水抜き栓32を開くと、水抜き栓32に塵埃
34が流れ込む恐れがある。水抜き栓32から中和剤2
4が流れ出さないようにするためには、水抜き栓32の
開口をあまり大きくすることはできないので、水抜き栓
32に塵埃34が流れ込むと、塵埃34によって水抜き
栓32が塞がる恐れがある。
【0025】そのため、この実施形態によるドレン中和
槽31では、水抜き栓32の上端部の周囲をケース23
の底面よりも上に突出させて堰部35を設けている。従
って、水抜き栓32を開いてもケース23の底に溜まっ
ている塵埃34は堰部35に止められて水抜き栓32へ
流れ込まず、水抜き栓32を詰まらせる恐れが少なくな
る。
【0026】また、この実施形態によるドレン中和槽3
1では、処理水排出口26を仕切り壁27の下端よりも
高い位置に設けている。従って、ドレン水導入口25か
らドレン中和槽31内に流入したドレン水は、図6に矢
印で示すように、仕切り壁27の下端を迂回して処理水
排出口26に流れ、中和処理された処理水が処理水排出
口26から排出される。さらに、ドレン中和槽31内の
下部にドレン水が溜まってドレン中和槽31内が水封さ
れるので、ドレン水導入口25からドレン水と共に燃焼
排ガスが侵入しても、燃焼排ガスは第1室28から第2
室29へは移動できないので、処理水排出口26から燃
焼排ガスが漏れることがない。
【0027】(第3の実施形態)図7は本発明の別な実
施形態によるドレン中和槽36の構造を示す概略断面図
である。このドレン中和槽36の内部は、ケース23内
の天井面から斜めに垂下された仕切り壁27と、ケース
23内の底面から斜め上方へ向けて立ち上げられた仕切
り壁37と、ケース23内の天井面から斜めに垂下され
た仕切り壁38とにより、第1室28、第2室29、第
3室39、第4室40に仕切られている。そして、ドレ
ン水導入口25からドレン中和槽36内に導入されたド
レン水は、図7に示すように、仕切り壁27の下部、仕
切り壁37の上部、仕切り壁38の下部を迂回しながら
第1室〜第4室28、29、39、40に順次流れ、中
和剤24で中和された後、処理水排出口26から排出さ
れる。
【0028】また、第1室28から第4室40に向かう
に従って、中和剤24で中和されてドレン水の酸性度が
次第に小さくなっていくことを考慮し、第1室28から
第4室40へと次第に容量が小さくなっている。よっ
て、仕切り壁27を傾けていることと相俟って、ドレン
中和槽36の各室28、29、39、40内の中和剤2
4を均等に消耗させることができる。
【0029】また、最終の仕切り壁38の位置では、ゴ
ミやほこり等の塵埃が溜まって仕切り壁38の下の通路
が塵埃で詰まる恐れがあるので、仕切り壁38の上端部
にはバイパス通路41が開口されている。すなわち、仕
切り壁38の下の通路が塵埃等で塞がってドレン水が流
れ無くなっても、ドレン水は図7に破線の矢印で示すよ
うに、仕切り壁38の上のバイパス通路41を通って処
理水排出口26に達し、処理水排出口26から排出され
る。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るドレン中和槽によれば、ド
レン水導入口の真下で中和剤が片寄って消耗していて
も、消耗した中和剤がケース内で下方へ下がる際に中和
剤の片減りしていた箇所が埋められ、ケース内で中和剤
が均等に分布させられる。よって、中和剤が片寄ること
によるドレン中和槽の機能低下を抑制することができ
る。
【0031】また、本発明に係るドレン中和槽の実施態
様にあっては、水抜き口の上端部の周囲をケースの底面
よりも高くしているので、水抜き口を開いてドレン中和
槽内のドレン水を水抜き口から排出させる際に、ケース
の底面に溜まっている塵埃がドレン水と一緒に水抜き口
へ流れ込みにくくなり、溜まっていた塵埃によって水抜
き口が詰まるのを防止することができる。
【0032】また、本発明に係るドレン中和槽の実施態
様にあっては、下方にドレン水の通路を形成された仕切
り壁の上部にドレン水を通過させることができるバイパ
ス通路を形成されているので、仕切り壁の下方の通路が
塵埃等によって詰まった場合でも、仕切り壁の上部に形
成されたバイパス通路を通してドレン水を流すことがで
き、ドレン中和槽の詰まりを防止することができる。
【0033】また、前記ケース内に設けた1又は2以上
の前記仕切り壁によって前記ケース内を互いに連通した
複数の空間に仕切った本発明に係るドレン中和槽の実施
態様においては、前記各空間の容積が、ドレン水導入側
から処理水排出側に向けて次第に小さくなっているの
で、各空間内の中和剤をほぼ均等に消耗させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のドレン中和槽の構造を示す概略断面図で
ある。
【図2】同上のドレン中和槽の問題点を説明するための
概略図である。
【図3】本発明に係るドレン中和槽を備えた給湯機の概
略構成図である。
【図4】同上のドレン中和槽の構造を示す概略断面図で
ある。
【図5】(a)(b)は同上のドレン中和槽の作用説明
図である。
【図6】本発明の別な実施形態によるドレン中和槽の構
造を示す概略断面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態によるドレン中和
槽の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
23 ケース 24 中和剤 25 ドレン水導入口 26 処理水排出口 27 仕切り壁 32 水抜き口 34 塵埃 35 堰部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24H 9/00 F24H 9/00 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガスが露点以下になって発生したド
    レン水を中和するためのドレン中和槽であって、 中空のケースの上部にドレン水導入口を設け、下方へ向
    けて前記ドレン水導入口側へ向かうように傾斜した仕切
    り壁を前記ケースの内部空間に設け、前記ケースの内部
    空間に中和剤を充填したことを特徴とするドレン中和
    槽。
  2. 【請求項2】 燃焼ガスが露点以下になって発生したド
    レン水を中和するためのドレン中和槽であって、 中空のケースの上部にドレン水導入口を設け、前記ケー
    スの内部空間に仕切り壁を形成することにより前記ケー
    ス内を互いに連通した複数の空間に仕切ると共に前記ド
    レン水導入口の下方に位置する空間の水平断面が下方に
    向けて次第に小さくなるようにし、前記ケースの内部空
    間に中和剤を充填したことを特徴とするドレン中和槽。
  3. 【請求項3】 前記ケースの底部に水抜き口を設け、該
    水抜き口の上端部の周囲を前記ケースの底面よりも高く
    したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のドレン
    中和槽。
  4. 【請求項4】 下方にドレン水の通路を形成された仕切
    り壁の上部にドレン水を通過させることができるバイパ
    ス通路を形成したことを特徴とする、請求項1、2又は
    3に記載のドレン中和槽。
  5. 【請求項5】 前記ケース内に設けた1又は2以上の前
    記仕切り壁によって前記ケース内を互いに連通した複数
    の空間に仕切った請求項1、2、3又は4に記載のドレ
    ン中和槽において、 前記各空間の容積が、ドレン水導入側から処理水排出側
    に向けて次第に小さくなっていることを特徴とするドレ
    ン中和槽。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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