JP4815950B2 - 凝縮水処理装置およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼器により発生させた燃焼ガスから熱を回収することにより湯を生成するように構成された給湯装置、およびこのような給湯装置に組み付けられるなどして、燃焼ガスの温度が露点以下に低下することにより発生する酸性の凝縮水を中和するのに用いられる凝縮水処理装置に関する。
従来、凝縮水処理装置の具体例としては、たとえば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された凝縮水処理装置は、中和剤が充填された容器を備えた凝縮水中和処理装置であり、前記容器内には、給湯装置において発生した酸性の凝縮水が導入される。近年、燃焼器によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なうタイプの給湯装置においては、燃焼ガスから顕熱に加えて潜熱をも回収することによって、熱交換効率を高めるようにしたものが種々提案されている。このようなタイプの給湯装置においては、潜熱回収に伴って燃焼ガス中の水蒸気が凝縮して凝縮水が発生する。しかも、この凝縮水は、燃焼ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物などを吸収したPH3程度の強酸性となる。前記凝縮水処理装置を使用すれば、そのような強酸性の凝縮水が中和されるために、凝縮水を強酸性のまま一般の排水経路に流す場合とは異なり、環境保護などを図るのに好ましいものとなる。
また、前記特許文献1に記載の凝縮水処理装置においては、容器の上部に凝縮水の水位検出用の電極が設けられている。このため、容器内に夾雑物が進入するなどして容器内に詰まりが発生し、凝縮水の水位が異常上昇すると、これが前記電極を利用して検出されることとなって、ユーザは異常が発生している旨を察知することができる。
前記したような凝縮水処理装置を用いる場合、中和された凝縮水については、適当な排水経路に導くことによって廃棄処理する必要がある。一方、たとえば特許文献2には、給湯装置において発生した強酸性の凝縮水をポンプが接続された適当な貯留容器内に貯留させるようにし、凝縮水が所定の水位になる都度ポンプを駆動させることによって、前記凝縮水を浴槽内に供給する手段が記載されている。したがって、凝縮水中和処理装置を利用して中和処理された凝縮水を廃棄処理する場合についても、前記した特許文献2に記載された手段と同様に、ポンプを利用することが考えられる。ポンプを利用すると、たとえばマンションなどの集合住宅において、中和処理を終えた凝縮水を浴室の排水口に送り込むといったことが可能となる。
前記したように凝縮水の排出処理にポンプを利用する場合であっても、たとえば凝縮水処理装置の容器内に詰まりが発生していると、凝縮水の適切な排出は困難となる。また、詰まりは容器内に限らず、たとえば容器とポンプとを接続する配管内に発生する場合もある。さらには、ポンプ内に多くのエアが流入していることに起因して、ポンプによる凝縮水の排出が適切になされなくなる場合もある。したがって、このような異常が万一発生した場合には、ユーザがこれを正確に察知できるようにすることが要望される。
しかしながら、従来においては、そのような要望に的確に応え得る手段は、未だ提案されていないのが実情であった。異常を検出するための手段としては、たとえばポンプを駆動させたにも拘わらず、凝縮水の水位が低下しない場合には、このことをもって直ちに凝縮水処理装置に異常があると判断させることが考えられる。ところが、このような構成にしたのでは、異常であるとの判断が早期に過ぎ、本来ならば、メンテナンス業者を呼ばなくても簡単に正常状態に復帰可能な場合であっても、異常であると判断される。たとえば、凝縮水処理装置の容器の排水口に中和剤が詰まっている場合であっても、その詰まりが軽微な場合には、前記排水口における凝縮水の流れ方が変わることによって簡単に解消される場合があるが、前記構成によれば、そのような場合であっても異常であると単に判断されるだけとなる。また、ポンプ内に多くのエアが流入したことに起因して凝縮水の排水が適切になされない場合もあるが、前記構成によれば、ポンプ自体には故障が発生していないにも拘わらず、やはり異常であると判断される。これでは、異常であると判断される頻度が高くなり、ユーザがメンテナンス業者を呼ぶ頻度が多くなる。また、凝縮水処理装置が組み込まれた給湯装置については、凝縮水処理装置に異常が発生する都度、その運転を停止させる必要があるため、このようなこともユーザにとっては不便となる。したがって、凝縮水処理装置に異常があるか否かの判断に際しては、前記したような不具合が生じないようにすることが望まれる。
特開2003−320380号公報 特許第3153361号公報
本発明は、前記した事情のもとで考え出されたものであって、容器内の詰まりやその他の異常が発生している場合であっても、その異常が軽微な場合にはこれを簡易な手段によって解消し得るようにし、もって最終的に異常であると判断される頻度が少なく利便性に優れる凝縮水処理装置、およびこれを備えた給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される凝縮水処理装置は、燃焼ガスからの熱回収に伴って発生する凝縮水を内部に貯留させる容器と、この容器内に流入して貯留された凝縮水の水位を検出可能な水位検出手段と、前記凝縮水の水位が所定の高さになったことが前記水位検出手段によって検出されたときに駆動を開始し、前記凝縮水を前記容器の外部に排出するポンプと、前記水位検出手段による水位検出に基づいて異常の有無を判断する異常判断手段と、を備えている、凝縮水処理装置であって、前記ポンプの駆動開始時から所定時間内に、前記水位検出手段によって前記凝縮水の所定量以上の水位低下が検出されないときには、その後前記ポンプの駆動が一時的に停止されてから再開される間欠駆動が予め定められた回数実行されるように構成されており、前記ポンプの間欠駆動が実行された後においても前記凝縮水の所定量以上の水位低下が前記水位検出手段によって検出されないときには、前記異常判断手段はこの凝縮水処理装置に異常が発生していると判断するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、容器内の凝縮水を外部に排出させようとしてポンプを駆動させた場合において、たとえば容器内や配管経路内に詰まりが生じていたり、あるいはポンプ内に多くのエアが流入していることに起因して、凝縮水の水位低下が生じなくても、このことのみをもって直ちに異常であるとは判断されない。本発明においては、その後ポンプの駆動が一旦停止してから再駆動する間欠駆動が行なわれるが、このような間欠駆動が行なわれると、容器内や配管経路内に圧力変動が生じて軽微な詰まりが解消される効果、あるいはポンプ内に流入しているエアがポンプの外部に流出してこのポンプの本来の能力が取り戻されるといった効果が期待できる。前記ポンプの間欠駆動は、詰まりなどの異常を解消するための試行動作に相当する。そして、このようなポンプの間欠駆動が実行されたにも拘わらず、所定量以上の水位低下が検出されない場合に、初めて異常があると判断される。したがって、本発明によれば、ポンプの間欠駆動によっては解消されない異常が発生している場合にのみ、異常があると最終的に判断されることとなり、メンテナンス業者を呼ぶ頻度、およびこの凝縮水処理装置が組み込まれている給湯装置などの運転を停止する頻度を少なくし、ユーザに極力不便や負担をかけないようにすることが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ポンプの間欠駆動は、前記ポンプが一時的に停止される時間が所定時間を経過した時点、および前記凝縮水が前記所定の水位よりも高位の所定高さまで上昇してこれが前記水位検出手段によって検出された時点の少なくとも一方の時期に実行されるように構成されている。
このような構成によれば、ポンプを間欠駆動させるタイミングを採り易く、ポンプの駆動制御が容易となる。また、前記ポンプの一時停止時間が所定時間を経過した時点でポンプの駆動を再開させて間欠駆動させる場合には、間欠駆動が早期に実行されるために、容器内の詰まりやポンプ内へのエア流入などの異常状態も早期に解消し得る利点が得られる。一方、凝縮水が所定の水位よりも高位の所定高さまで上昇した時点でポンプを間欠駆動させる場合には、容器内における凝縮水の水頭圧も上昇しているために、この水頭圧を利用した詰まり解消効果も期待できることとなる。さらに、前記所定時間が経過した時点および水位が所定の高位まで上昇した時点の双方の時期にポンプを間欠駆動させる場合には、ポンプの間欠駆動回数が多くなり、しかもその間欠駆動は水頭圧などが相違する条件下において繰り返されるために、詰まりなどの異常が解消される可能性は、より高められることとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記異常判断手段が凝縮水処理装置に異常があると判断する時期は、前記ポンプの間欠駆動が実行された後において前記凝縮水の所定量以上の水位低下がないと判断した時点、またはその後に前記凝縮水の水位がさらに所定の高さまで上昇したと判断した時点とされている。
このように、本発明においては、異常判断手段が凝縮水処理装置に異常があると最終的に判断する時期については、幅をもたせることが可能である。ポンプの間欠駆動が実行された直後に異常があると判断させる場合には、異常判断の迅速性に優れたものとなる。これに対し、凝縮水の水位がその後さらに所定の高さまで上昇した時点で異常があると判断させる場合には、凝縮水処理装置が異常であると判断される時期を遅らせて、その分だけ凝縮水処理装置を長い時間使用できることとなる。これは、たとえば凝縮水処理装置が組み込まれた給湯装置の運転が凝縮水処理装置の異常発生によって停止される時期を遅らせて、給湯装置の運転可能時間をできる限り長くしたい場合に有利となる。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なう熱交換器と、前記熱回収に伴って発生する凝縮水を中和するための凝縮水処理装置と、を備えている、給湯装置であって、前記凝縮水処理装置として、本発明の第1の側面により提供される凝縮水処理装置が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される凝縮水処理装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る凝縮水処理装置の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態の凝縮水処理装置Aは、中和剤1を収容した容器2を具備する凝縮水中和処理装置として構成されており、上部および下部の2つの水位検出部5A,5B、ポンプP、ならびに制御部6をさらに備えている。
容器2は、ポリプロピレンあるいはその他の合成樹脂製のブロー成形品である。この容器2は、凝縮水用の導入口21を有するヘッダ部H、中和剤収容室22、および排出口24を有する貯水室23を備えている。ヘッダ部Hは、容器2の上部に設けられており、その上壁部40には凝縮水用の導入口21を有する筒状部21aが起立して形成されている。この筒状部21aは、凝縮水を供給してくる配管76を嵌合させて接続するのに利用される。
上部の水位検出部5Aは、容器2内における凝縮水の水位が異常上昇したときにこれを検出するための部分であり、下部の水位検出部5Bと組み合わされていることにより、本発明でいう水位検出手段の一例に相当している。この水位検出部5Aは、一対の電極50を用いて構成されている。これらの電極50は、たとえば耐酸性を有するステンレス製のネジ体をヘッダ部Hの上壁部40にねじ込んでその下部を上壁部40の下方に突出させた構成である。図面には示されていないが、これら一対の電極50の上部には、電圧が印加された一対の配線コードが接続されている。一対の電極50は、容器2内などに詰まりのない正常時には凝縮水に浸漬しておらず、これらの電極50間は電気的に非導通状態にある。これに対し、容器2内に詰まりが生じ、凝縮水の水位が一対の電極50の下端高さと同一の水位LH2まで異常上昇すると、それら一対の電極50がともに凝縮水に浸漬して電気的に導通する。制御部6は、このような導通、非導通に基づき、異常水位LH2になったか否かを判断可能である。
ヘッダ部Hのうち、電極50が下向きに突出している部分、およびその周辺部分は、中和剤1の進入が規制された空間部41として形成されている。図2(b)によく表われているように、容器2の上部の両側壁部25aの互いに対向する一部分25a'どうしは接近しており、細い幅L1に絞られたスリット部42が形成されている。このスリット部42は、その幅L1がたとえば後述するスリット28Aの開口幅s1と略同一であり、空間部41と中和剤収容室22との間において凝縮水は通過させるものの、中和剤収容室22から空間部41への中和剤1の通過は阻止する。空間部41に中和剤1が存在したのでは、電極50と中和剤1とが接触し、凝縮水の水位が本来の異常水位ではないにも拘わらず、異常水位であると誤検出される虞れを生じるが、前記構成によれば、そのような虞れが回避される。
中和剤収容室22は、ヘッダ部Hが設けられている上段部22aと、この上段部22aの一端(図1の右端)に繋がってその下方に位置する下段部22bとを有する上下2段構造である。このように中和剤収容室22を上下2段構造にすれば、容器2の全体の厚みを薄くしつつ、中和剤1の収容量を多くすることができる。したがって、幅狭なスペースに設置するのに好適となる。前記各部に対する中和剤1の投入は、上段部22aの上壁部に形成された蓋43a付きの投入口43から行なわれる。なお、図2(a),(b)によく表われているように、下段部22bおよび貯水室23は、上段部22bに対して適当な寸法L2だけ容器2の厚み方向にオフセットされている。このような構成によれば、給湯装置内の屈曲した空間スペースを利用して、この凝縮水処理装置Aを適切に設置することが可能となる。オフセット寸法L2は、実際の空間スペースの屈曲形状に対応するように適宜選択することが可能である。もちろん、このオフセット寸法L2をゼロにしてもかまわない。
図1に表われているように、上段部22aには、仕切部44aおよび起立壁44bが設けられている。導入口21から上段部22a内に導入された凝縮水は、矢印N1〜N4に示すように、まずヘッダ部Hの下方に進行してから仕切部44aの下方の隙間を通過した後に、起立壁44bの上部を越えてから上段部22aの終端領域220に進み、その後下段部22bを下向きに進むようになっている。このように凝縮水を上下方向に蛇行させると、その流路長が長くなり、中和処理を不足なく行なうのに好適となる。
貯水室23は、下段部22bを通過してきた凝縮水をポンプPによって適切に排出し得るように適当量だけ一時的に貯留させるための部分である。ただし、本実施形態においては、この貯水室23は、下段部22bに対して補助室23aを介して繋がっており、この補助室23aを規定する一対の起立壁26,46には、凝縮水を通過させる一方、中和剤1の通過を防止するためのスリット28A,28Bが形成されている。
前記部分の構成をさらに詳細に説明すると、図3(a),(b)に示すように、起立壁26は、容器2の下段部分の厚み方向に対向する一対の側壁部25bの一部25b'どうしが、容器2の厚み方向中心寄りに接近して接合した構成である。ただし、同図(a)に示すように、スリット28Aは、前記した部分25b'どうしが接触せず、隙間を隔てていることにより形成されている。このスリット28Aの開口幅s1は、たとえば4mmであり、中和剤1としては、本来的にはこのスリット28Aを通過しないサイズのものが用いられている。スリット28Bおよび起立壁46の形成方法も、前述したスリット28Aおよび起立壁26と同様であり、起立壁46は、容器2の一対の側壁部25bのそれぞれの一部25b”が容器2の厚み方向中心寄りに接近していることにより形成されている。それらが互いに接近してはいるものの、互いに隙間を介して接合されていない部分が、スリット28Bである。このスリット28Bの開口幅s2は、たとえば3mmであり、スリット28Aの開口幅s1よりも小さくされている。中和剤1は、容器2内への投入時や容器2の運搬時の衝撃などに起因して割れや欠けを生じたり、あるいは酸性の凝縮水との接触によって痩せるために、一部の中和剤がスリット28Aを通過する場合もあるが、スリット28Aの開口幅s2はさらに小さくされているために、そのような中和剤がこのスリット28Aを通過して貯水室23に流れていくことが適切に抑制される。
図1によく表われているように、スリット28Bの下端は、スリット28Aの上端よりも、適当な寸法L3だけ高くなるように設けられている。このため、凝縮水は、矢印N5,N6に示すように進行し、凝縮水がスリット28Bの下端よりも高い水位になった場合にその液面部分の凝縮水のみが貯水室23に流入するようになっている。このような凝縮水の流れも、中和剤1が貯水室23内に流入することを抑制する。また、起立壁46は、凝縮水を塞き止める役割を果たすために、通常時においては、下段部22bおよび第1空間部23aには、凝縮水がスリット28Bの下端と同一高さ(仮想線Laで示す高さ)の水位に貯留される。このように凝縮水が貯留されると、導入口21から容器2内に燃焼ガスが仮に流入しても、この燃焼ガスが貯水室23内に流入することは前記凝縮水の貯留部によって適切に阻止される。なお、起立壁46の下部や、下段部22bの底部には、補助排出口49a,49bが設けられている。これらは、たとえば冬季における凝縮水の凍結防止などを目的として、補助室23aや中和剤収容室22内に溜まっている凝縮水を抜くためのものである。したがって、通常時においては、これら補助排出口49a,49bから凝縮水が排出されないように、それらに接続された配管(図示略)の先端部は閉じられている。
貯水室23の上部には、この貯水室23内に連通する内部流路32を有する通気管体部3が連結されている。この通気管体部3は、貯水室23内を容器2の外部に連通させるための部分であり、ポンプPの駆動時には貯水室23内が負圧になることを防止し、またポンプPの非駆動時において凝縮水が貯水室23に流入するときには貯水室23内のエアを外部に排出させて凝縮水の流入を円滑にする役割を果たす。この通気管体部3は、詰まりに起因して容器2内における凝縮水の水位が異常上昇した際にこの通気管体部3の先端部開口部31aから凝縮水が外部に溢れ出ないように、上方に向けて高く延びている。この通気管体部3の先端寄り部分は、略コ字状に屈曲しており、先端開口部31aは下向きとなっているが、これは先端開口部31aに塵などが進入することを防止するのに役立つ。
水位検出部5Bは、貯水室23内における凝縮水の水位LL,LH1を検出するための部分であり、長さが略同一の2本の電極51a,51b、これらよりも短い電極51c、およびこれらの上端を支持するベース部材52を備えている。この水位検出部5Bにおいては、たとえば電極51bがグランド接続されており、凝縮水が水位LH1以上となって2本の電極51b,51cがともに凝縮水に浸漬すると、これらの間が導通し、その旨が制御部6によって検出されるようになっている。なお、その際には、電極51aも凝縮水に浸漬しており、電極51a,51b間も導通している。そして、凝縮水の水位が水位LLよりも下がると、電極51a,51b間が非導通状態となり、その旨が制御部6によって検出されるようになっている。
制御部6は、たとえばCPUやこれに付属するメモリなどを備えて構成されたものであり、本発明でいう異常判断手段の一例に相当する。この制御部6は、凝縮水処理装置Aの専用の制御部として構成してもよいが、本実施形態においては、後述する給湯装置Bの各部の動作制御や各種のデータ処理制御をも実行するものとなっている。この制御部6は、水位検出部5A,5Bを利用した凝縮水の水位検出に基づき、ポンプPの駆動制御を行なうとともに、この凝縮水処理装置Aに異常が発生しているか否かの判断を行なう。ただし、その詳細については後述する。
ポンプPは、たとえばモータ駆動される渦巻きポンプである。図面には示されていないが、このポンプPは、インペラを収容しているケーシングの上下高さ方向中央部に吸入口が形成され、かつ前記ケーシングの下部に吐出口が設けられた構成である。このポンプPの下流側には、逆止弁79が設けられている。この逆止弁79は、容器2よりも高い位置に凝縮水を送り出すように配管75が上向きに施工された場合に、この配管75の先端寄り部分からポンプPおよび容器2に向けて凝縮水が逆流することを防止するのに役立つ。
図4は、前記の凝縮水処理装置Aを備えた給湯装置の一例を模式的に示している。
同図に示す給湯装置Bは、缶体90内に配されたガスバーナまたはオイルバーナなどの燃焼器91と、この燃焼器91に燃焼用空気を供給する送風ファン92と、燃焼器91によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なう1次および2次の熱交換器93A,93Bと、これら給湯装置Bの各部を覆う外装ケース94とを備えている。燃焼器91や送風ファン92の駆動は、制御部6によって制御される。また、この制御部6には、液晶パネルなどの表示手段69aや各種の操作スイッチ69bを備えた操作用リモコン69が接続されている。この給湯装置Bにおいては、入水口930から水管93a内に供給された水は、2次熱交換器93Bおよび1次熱交換器93Aをそれぞれ通過して加熱された後に出湯口931に到達し、その後所定の給湯先に送り出される。一方、燃焼ガスは、1次熱交換器93Aによって顕熱が回収された後に、2次熱交換器93Bによって潜熱が回収され、その後排気口99から外部に排出される。潜熱回収に伴って発生した凝縮水は、受け部材95によって受けられてから、配管76を介して凝縮水処理装置Aの容器2内に導入されるようになっている。
なお、図4においては、外装ケース94内に凝縮水処理装置Aの全体が収容された構成とされているが、本発明はこれに限定されない。凝縮水処理装置Aの全体を外装ケース94の外部に配置させた構成としてもよいし、あるいはポンプPや逆止弁79などの一部分のみを外装ケース94の外部に配置させた構成とすることもできる。
次に、前記した凝縮水処理装置Aおよび給湯装置Bの作用、ならびに制御部6の動作処理手順の一例について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、給湯装置Bが運転され、2次熱交換器93Bの潜熱回収に伴って発生した酸性の凝縮水は、受け部材95および配管76を介して凝縮水処理装置Aの容器2に送られ、その導入口21から容器2内に流入する。この凝縮水は、容器2内を図1の矢印N1〜N6に示す経路で流れ、中和剤1によって中和されてから貯水室23に流入する。次いで、貯水室23内における凝縮水の量が増加し、水位LH1になると、これが水位検出部5Bを介して制御部6によって検出される(S1:YES)。すると、制御部6は、ポンプPの駆動を開始させる(S2)。このポンプPの駆動開始後に凝縮水の水位が低下し、その後水位LLまで下降すると、制御部6は、その時点でポンプPを停止させる(S3:YES,S4:YES,S5)。このような一連の動作が適切に実行される場合、制御部6は、この凝縮水処理装置Aに異常があると判断することはなく、貯水室23に流入する凝縮水が水位LH1になる都度ポンプPが駆動される動作が繰り返して実行されることとなる。
これに対し、たとえば排水口24や配管75内に詰まりを生じていることなどに起因して、ポンプPを駆動させたにも拘わらず、所定時間内に凝縮水の水位が低下せず、凝縮水が水位LH1以上のままとなる場合がある(S3:NO)。この場合であっても、制御部6は、この凝縮水処理装置Aに異常があると直ちに判断することはない。この場合、制御部6は、ポンプPの駆動開始時から所定時間が経過した時点でポンプPを一時的に停止させ、かつその停止時間が所定時間になると、ポンプPを再駆動させる動作を予め定められた回数だけ繰り返させる制御、すなわちポンプPを所定回数だけ間欠駆動させる制御を実行する(S6:YES,S7,S8,S9:NO)。具体的な数値を挙げると、ポンプPの駆動時間はたとえば30秒であり、ポンプPの停止時間はたとえば5秒である。ポンプPの間欠駆動の繰り返し回数(ポンプPの停止回数)は、たとえば2回または3回であるが、1回のみでもよく、さらにはそれ以上の回数としてもよい。
前記したポンプPの間欠駆動が実行されると、配管75内や容器2の貯水室23に圧力変動が生じる。したがって、この圧力変動によって、たとえばそれらの内部において発生している軽微な詰まりを解消する効果が期待できる。また、ポンプP内に多くのエアが流入している場合には、ポンプPの能力が十分に発揮されず、凝縮水を適切に排出させることが困難となる場合があるが、前記間欠駆動が実行されることによって、ポンプP内からのエア排出がなされる効果も得られる。すなわち、ポンプP内にエアが流入している状態においてポンプPが駆動されると、このエアはポンプP内の圧力差に起因してポンプPのケーシングの中央部の吸入口近傍に集められる。この状態でポンプPが停止すると、前記エアは吸入口から配管75内を伝って容器2内に流入する。ポンプPの駆動停止時間は、たとえば5秒とされているが、この時間は、ポンプP内のエアが配管75内を伝って容器2内に流入するのに必要な時間を考慮して設定されている。前記したポンプPの間欠駆動がなされている際に、凝縮水が適切に排出される状態に戻った場合には、凝縮水の水位が低下することとなって、制御部6は、先に述べた正常時の動作と同様な処理を繰り返すこととなる。
一方、制御部6は、前記したポンプPの間欠駆動がなされても凝縮水の水位が低下せず、水位LH1が非検出状態にならないまま前記間欠駆動を所定回数だけ終了した場合には、この時点で初めてこの凝縮水処理装置Aには異常があると判断し、その旨の報知処理を実行する(S9:YES,S10,S11)。報知処理は、たとえば操作リモコン69において異常がある旨の画像表示、ランプ表示、あるいは警報アラーム音を発生させるなどの処理であり、これによりユーザに異常の旨を適切に察知させることができる。また、この場合、制御部6は、給湯装置Bの燃焼運転を強制的に停止させる制御を実行するように構成することもできる。
上記したように、本実施形態によれば、ポンプPを駆動させた際に凝縮水の水位がLH1よりも低下しなくても、直ちにこれを異常であると判断することはなく、詰まりの解消効果や、ポンプP内のエア抜き効果を期待し得るポンプPの間欠駆動が実行される。そして、この間欠駆動によっても凝縮水LH1よりも低下しない場合に限り、凝縮水処理装置Aに異常があると判断される。したがって、ポンプPの間欠駆動を実行することなく直ちに異常であると判断する場合と比較すると、異常であると最終判断される頻度が少なくなる。その結果、凝縮水処理装置Aの異常に起因して給湯装置Bの運転を停止する回数を少なくし、また異常解消を目的としてメンテナンス業者を呼ぶ回数も少なくすることができる。さらに、ポンプPを間欠駆動させた場合には、逆止弁79にも圧力変動を生じさせることができるために、逆止弁79に中和剤1などが噛み込んでいる場合に、これを解消し得る効果も期待できる。
なお、上記実施形態においては、ステップS2においてポンプPを駆動させた後に凝縮水の水位が水位LH1よりも下降しない場合に、ポンプPの間欠駆動を実行させているが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、たとえばステップS2においてポンプPを駆動させた後の所定時間内に、凝縮水の水位が水位LLまで下降しない場合に、ポンプPの間欠駆動を実行させるようにしてもかまわない。この点は、図6〜図8を参照して説明する後述の実施形態についても同様である。たとえば、ポンプP内にエアが流入してポンプPの能力が十分に発揮されないような場合には、ポンプPが所定時間駆動された際に凝縮水の水位が水位LH1よりも下方には低下するものの、水位LLまでには下降しない場合もあるが、前記構成によれば、そのような事態にも好適に対処することが可能となる。
図6〜図8は、制御部6の動作処理手順の他の例を示しており、本発明はこのような内容にすることもできる。
図6に示す実施形態においては、ポンプPの間欠駆動を所定回数実行させたにも拘わらず、水位が低下しない場合に(S9:YES)、制御部6は、直ちに凝縮水処理装置Aが異常であるとは判断せず、凝縮水の水位を監視している(S9')。そして、制御部6は、その後水位検出部5Aを介して凝縮水がさらに高い水位LH2になったことを検出すると、その時点で凝縮水処理装置Aが異常であると判断し、その旨の報知処理を実行する(S9':YES,S10,S11)。
本実施形態によれば、凝縮水が水位LH1よりもさらに高い水位LH2になった時点で異常であると判断しているために、異常であると判断する時期を遅らせることができる。したがって、凝縮水処理装置Aの異常に起因して給湯装置Bの運転を停止させる時期についても遅らせて、給湯装置Bの運転時間を稼ぐことが可能となる。
本実施形態から理解されるように、本発明においては、ポンプの間欠駆動が終了した時点で直ちに異常があると判断する必要はなく、それ以降の適当なタイミングで異常があると判断してもかまわない。また、図6には示されていないが、たとえばステップS9においてYESとなった段階で、凝縮水処理装置Aに異常が発生している可能性が高い旨の警告、あるいはもう暫くすると凝縮水の水位がLH2まで上昇して給湯装置Bの燃焼運転が停止される旨の警告を、操作リモコン69の画像表示などを利用して実行させる構成とすることもできる。
図7に示す実施形態のステップS21〜S26は、先に述べた実施形態のステップS1〜S6と同様である。ただし、本実施形態においては、ポンプPを所定時間駆動した場合において凝縮水の水位が低下せず、水位LH1が非検出状態にならないときに、制御部6はポンプPを停止させるものの(S26:YES,S27)、その後直ちにはポンプPを再駆動させない。制御部6は、その後も凝縮水の水位を監視しており、凝縮水の水位がLH2まで上昇すると、その時点でポンプPを再駆動させる(S28:YES,S29)。次いで、このポンプPの再駆動により凝縮水の水位が低下すれば、そのままこの水位が低水位LLになるまでポンプPの駆動を継続させる(S30:YES,S24)。これに対し、凝縮水の水位が低下しない場合には、この時点でポンプPの所定回数の間欠駆動が実行される(S30:NO,S31:YES,S32〜S34)。この場合のポンプPの間欠駆動の仕方(ポンプPの駆動時間、停止時間、および繰り返し回数)は、図5および図6に示した先の実施形態におけるポンプPの間欠駆動と同様とすることが可能であるが、もちろん相違させてもかまわない。制御部6は、前記したポンプPの間欠駆動が実行される間に凝縮水の水位が低下しない場合(水位LH2が非検出状態にならない場合と、水位LH1が非検出状態にならない場合とのいずれでもよく、この点は後述する図8のステップS52についても同様である)、凝縮水処理装置Aが異常であると判断し、その旨の報知処理を行なう(S34:YES,S35,S36)。この報知処理の内容は、先の実施形態の場合と同様であり、また後に述べる実施形態の場合も同様である。
本実施形態においては、ポンプPの間欠駆動が実行される時期が先の実施形態とは相違しているが、やはり凝縮水処理装置Aに異常があるとの最終判断が下される前に、ポンプPを間欠駆動させている。このため、軽微な詰まりなどが解消される効果が期待でき、やはり凝縮水処理装置Aが異常であると判断される頻度を少なくする効果が得られる。また、本実施形態においては、凝縮水が水位LH2となって、水位LH1のときよりも容器2内の水頭圧が高くなった状態でポンプPの間欠駆動を実行させているために、前記水頭圧の作用によって詰まりがより解消され易くなる効果も得られる。
本実施形態および先の実施形態から理解されるように、本発明においてポンプを間欠駆動させる時期は、種々に選択することが可能である。なお、凝縮水が水位LH1となった際にポンプPを所定時間だけ駆動させて停止させた後に、凝縮水がそれよりも高水位LH2となった際にポンプを1回のみ駆動させる場合、この一連の動作は、ポンプPの間欠駆動であり、本発明でいうポンプの間欠駆動の概念に含まれる。また、図7には示されていないが、たとえばステップS27においてポンプPを停止させた時点において、凝縮水処理装置Aに異常が発生している可能性が高いといった旨の警告が操作リモコン69を利用して実行されるように構成することもできる。
図8に示す実施形態のステップS41〜S50は、図6に示したステップS1〜S9'と同様であり、これらのステップ中において水位低下がなく、水位LH1が非検出状態にならないときにはポンプPの所定回数の間欠駆動が実行される。そして、ステップS50において凝縮水が水位LH2であることが検出された後には(S50:YES)、ポンプPの駆動が再開され、これによって水位低下が生じない場合には、ポンプPの所定回数の間欠駆動が再度実行される(S51〜S56)。このポンプPの再度の間欠駆動が実行されたにも拘わらず凝縮水の水位が生じず、水位LH2の非検出状態または水位LH1の非検出状態が生じることなく、所定回数の間欠駆動が終了すると、制御部6はその時点で凝縮水処理装置Aが異常であると判断し、その旨の報知処理を実行する(S56;YES,S57,S58)。
本実施形態によれば、凝縮水が水位LH1,LH2のそれぞれに達する都度、ポンプPの間欠駆動が実行される。また、水位LH2でのポンプPの間欠駆動は、水位LH1とは容器2内の水頭圧が相違する条件で行なわれるために、水位LH1の際には解消されなかった詰まりが解消される場合もあり得る。このようなことから、本実施形態によれば、凝縮水処理装置Aが異常であると最終的に判断される前に、軽微な詰まりなどが解消される可能性がより高められ、異常と判断される頻度を一層少なくすることができる利点が得られる。
上述した実施形態では、凝縮水の水位を水位検出部5A,5Bによって検出することによって凝縮水処理装置Aに異常があるか否かを判断させているが、制御部6には、次に述べるように、水位検出部5A,5B自体が正常であるか否かを判断させるように構成することも可能である。すなわち、水位検出部5A,5Bを利用して凝縮水の水位検出を行なう場合、次の表1のNo.1〜No.8に示す態様がある。
Figure 0004815950
表1のNo.5〜No.8においては、上位の水位検出がオンであるにも拘わらず、それよりも下位の水位検出がオフとなっているが、このような状況が生じるのは、水位検出部5A,5Bの双方または一方に異常がある故と考えられる。また、No.2からNo.4への変化、またはその逆の変化が非常に短時間(たとえば0秒)で生じた場合にも異常であると考えることができる。制御部6は、このような水位検出部5A,5Bに関する異常を検出した際にも、たとえば操作リモコン69において異常の旨を表示させるなどして、給湯装置Bの燃焼運転を停止せるようにすることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る凝縮水処理装置、および給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
水位検出手段は、上述した実施形態の2つの水位検出部5A,5Bのように電極を利用し、かつ上下2つに分かれたタイプのものに限定されない。水位検出手段としては、たとえばフロートを利用したものなど種々のタイプのものを利用することができる。また、水位検出手段によって、たとえば凝縮水の多段階あるいは無段階の水位検出を行なわせるようにしてもかまわない。
上述の実施形態においては、凝縮水処理装置の容器が中和剤を上下2段に収容させる構造とされているが、本発明はこれに限定されず、1段構造としてもよいことは勿論である。中和剤としては、炭酸カルシウム以外の物質を用いることが可能である。ポンプとしては、渦巻きポンプなどの遠心ポンプ以外のポンプを用いることができる。
本発明に係る凝縮水処理装置は、中和処理を行なうものに限定されない。たとえば、前述した特許文献2に記載されているもののように、給湯装置の熱交換器から酸性の凝縮水を容器内に受けて貯留し、この凝縮水を酸性のままポンプによって適当なタイミングで所望の位置に送り出すといった凝縮水の貯留および送り出し処理を行なう装置として構成することも可能である。
本発明に係る給湯装置は、瞬間式の一般給湯用の給湯装置、風呂給湯装置、床暖房用の給湯装置、あるいは融雪用の給湯装置など、種々の給湯装置として構成することが可能である。燃焼ガスを燃焼器の上方に進行させるいわゆる正燃方式のものに代えて、たとえば燃焼ガスを下向きに進行させながら熱交換を行なういわゆる逆燃方式のものに構成することもできる。
本発明に係る凝縮水処理装置の一例を示す要部断面図である。 (a)は、図1の左側面図であり、(b)は、その一部断面側面図である。 (a)は、図1のIIIa−IIIa断面図であり、(b)は、図1のIIIb−IIIb断面図である。 本発明に係る給湯装置の一例を模式的に示す説明図である。 図1に示す凝縮水処理装置の制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す凝縮水処理装置の制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 図1に示す凝縮水処理装置の制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 図1に示す凝縮水処理装置の制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
A 凝縮水処理装置
B 給湯装置
P ポンプ
1 中和剤
2 容器
5A,5B 水位検出部(水位検出手段)
6 制御部(異常判断手段)
21 導入口
24 排出口
91 燃焼器
93B 2次熱交換器(熱交換器)

Claims (4)

  1. 燃焼ガスからの熱回収に伴って発生する凝縮水を内部に貯留させる容器と、
    この容器内に流入して貯留された凝縮水の水位を検出可能な水位検出手段と、
    前記凝縮水の水位が所定の高さになったことが前記水位検出手段によって検出されたときに駆動を開始し、前記凝縮水を前記容器の外部に排出するポンプと、
    前記水位検出手段による水位検出に基づいて異常の有無を判断する異常判断手段と、
    を備えている、凝縮水処理装置であって、
    前記ポンプの駆動開始時から所定時間内に、前記水位検出手段によって前記凝縮水の所定量以上の水位低下が検出されないときには、その後前記ポンプの駆動が一時的に停止されてから再開される間欠駆動が予め定められた回数実行されるように構成されており、
    前記ポンプの間欠駆動が実行された後においても前記凝縮水の所定量以上の水位低下が前記水位検出手段によって検出されないときには、前記異常判断手段はこの凝縮水処理装置に異常が発生していると判断するように構成されていることを特徴とする、凝縮水処理装置。
  2. 前記ポンプの間欠駆動は、前記ポンプが一時的に停止される時間が所定時間を経過した時点、および前記凝縮水が前記所定の水位よりも高位の所定高さまで上昇してこれが前記水位検出手段によって検出された時点の少なくとも一方の時期に実行されるように構成されている、請求項1に記載の凝縮水処理装置。
  3. 前記異常判断手段が凝縮水処理装置に異常があると判断する時期は、前記ポンプの間欠駆動が実行された後において前記凝縮水の所定量以上の水位低下がないと判断した時点、またはその後に前記凝縮水の水位がさらに所定の高さまで上昇したと判断した時点とされている、請求項1または2に記載の凝縮水処理装置。
  4. 燃焼器と、この燃焼器によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なう熱交換器と、前記熱回収に伴って発生する凝縮水を中和するための凝縮水処理装置と、を備えている、給湯装置であって、
    前記凝縮水処理装置として、請求項1ないし3のいずれかに記載の凝縮水処理装置が用いられていることを特徴とする、給湯装置。
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