JP5758319B2 - 中和装置およびこれを有する給湯装置 - Google Patents

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この発明は、中和剤の水封部への侵入を阻止する阻止部材が、水封を検知する水封電極を兼用するようにした中和装置およびこの中和装置を有する給湯装置に関するものである。
従来の給湯装置では、燃焼ガスが熱交換器による熱交換で露点以下の温度になることにより生成されるドレンを中和する中和装置を有したものがあり、この中和装置は、中和剤が充填された中和部と、水封状態を検知する一対の水封電極を備えた水封部とが設けられており、更に中和剤が水封部に漏れ出るのを阻止するフイルターが備えられていた。(例えば、特許文献1参照。)
又その他に箱型の中和装置では、中和部と水封部の境界をブロー成形で細いスリットに形成し、粒状の中和剤が水封部に漏れ出るのを阻止するものであった。
特開2010−29811号公報
ところでこの従来の中和装置では、容器と水封状態を検知する一対の水封電極と中和剤、それに中和剤の漏れを阻止するフイルターなどの阻止部材が必要で、部品点数が多くコスト高となるものであり、又ブロー成形では、細いスリットの成形が難しく簡単には造ることが出来ないと言う課題を有するものであった。
この発明は、上記課題を解決するために、特に請求項1ではその構成を、燃焼ガスが露点以下の温度となることにより生成されるドレンを、中和剤が充填された容器内を流通させることで中和するものであって、前記容器の内部は、前記容器内に設けられ上端のドレン流入口のみ開口した起立壁で、上流側でドレンの導入口を上部に備えた水封部と、粒体状の中和剤が充填されている中和部とに仕切られ、更に水封部は垂下壁で導入口側の第1水封室と、ドレン流入口側の第2水封室とに仕切られ、下端側の水封連通部のみで連通された中和装置に於いて、前記第2水封室には中和剤の水封部への侵入を阻止すると共に、水封部の水封状態を検知する水封電極を兼用する一対の阻止部材が、ドレン流入口に対向するように上端から垂下して備えられたものである。
また、請求項2では、前記阻止部材は、網状の金網で構成されたものである。
また、請求項3では、燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いるものとした。
この発明の請求項1によれば、水封部の水封状態を検知する水封電極を、中和剤の水封部への侵入を阻止する一対の阻止部材で兼用するようにしたことで、水封部の水封状態の検知及び中和剤の水封部への侵入阻止の両方を確実に行うことが出来るものであり、更に中和剤の阻止部材が水封電極も兼用するので、部品点数が少なくて済み、コストも安価となって使用勝手が良いものである。
また、請求項2によれば、阻止部材を金網で構成することによって、ドレン流入口を閉塞するようにして取り付ければ、より確実強固に中和剤の流出を阻止出来ると共に、水封電極同士の接触による誤検知も確実に防止することが出来るものである。
また、請求項3によれば、燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いたことで、上述の効果を奏する中和装置を有した給湯装置を提供することができるものである。
この発明の一実施形態の中和装置を有する給湯装置を示す概略構成図。 同一実施形態の中和装置の横断面概略図。 同一実施形態の中和装置の要部断面図。 同一実施形態の中和装置の中和部における縦断面概略図。 同一実施形態の中和装置に於けるドレンの流れを説明する要部拡大図。 他の実施形態の中和装置の横断面概略図。 他の実施形態の要部断面図。
次にこの発明の一実施形態の給湯装置を図1〜図4に基づき説明する。
1は本実施形態の潜熱回収型の気化式石油給湯装置、2は石油等の燃油を気化する気化器、3は気化器2に備えられ燃油を気化可能な温度まで加熱する気化ヒータ、4は気化器2の温度を検出する気化温度センサ、5は気化器2と連通し気化器2で気化された気化ガスと一次空気とを予混合する混合室、6は混合室5底部に設けられ混合室5を加熱する混合室ヒータ、7は混合室5の温度を検出する混合室温度センサ、8は混合室5と連通し混合室6で予混合された予混合ガスを燃焼させる燃焼部としてのバーナ、9は気化器2の背面でバーナ8上に突出された複数個の吸熱フィンで、燃焼熱を気化器2にフィードバックして、気化ヒータ3および混合室ヒータ6の通電量を極力抑えるものである。
10は気化器2に燃油を噴霧するノズル、11はノズル10に送油管12を介して燃油を圧送する電磁ポンプ、13は燃焼ファンで送風路14を介して気化器2の入口及びバーナ8とカバー枠15との間の空気室16とに連通し、吸込口17より吸引した燃焼空気を気化器2には予混合用の一次空気として供給し、空気室16には気化器2側方を通り混合室5の下方からバーナ3で燃焼される二次空気として供給するものである。
18は燃焼室19内に収容された熱交換器で、この熱交換器18は、バーナ8の燃焼により発生した燃焼ガスから顕熱を回収し一次受熱管20を流通する水を加熱するフィンチューブ式の一次熱交換器21と、一次熱交換器21を通過した後の燃焼ガスから潜熱を回収し二次受熱管22を流通する水を加熱する二次熱交換器23から構成され、バーナ8の上方に一次熱交換器21が配置され、一次熱交換器21の上方に二次熱交換器22が配置されているものであり、一次熱交換器21、二次熱交換器23の順に通過した燃焼ガスは排気口24より給湯装置1外に排気されるものである。
25は燃焼ガス中の水蒸気が二次熱交換器23の二次受熱管22を流通する水と熱交換して露点以下の温度となることにより生成されるドレンを回収するドレン受けで、ドレン受け25は、一次熱交換器21の上方且つ二次熱交換器23の下方に配置されているものであり、ここでは、二次熱交換器23を構成する耐食性を有する筐体(図示せず)の底板がドレン受け25となっているものである。また、26はドレン受け25で回収されたドレンを中和装置27に導くドレン配管である。
28は給水源から供給される水を熱交換器18に流通させる給水管、29は熱交換器18で加熱された湯を流通させ、所定箇所に設けられた給湯栓(図示せず)に湯を供給する給湯管、30は給水管28から分岐した給水バイパス管であり、一次受熱管20と二次受熱管22と給水管28と給湯管29と給水バイパス管30とで水が流通する給湯回路を構成するものである。
31は給湯管29と給水バイパス管30との接続部に設けられ、給湯管29からの湯と給水バイパス管30からの水とを混合し、その混合比を可変できる混合弁、32は給水管28に設けられ給水温度を検出する給水温度センサ、33は給水管28に設けられ流量を検出する流量センサ、34は給湯管29に設けられ熱交換器18で加熱された湯の温度を検出する熱交出口温度センサ、35は給湯管29に設けられ混合弁31で混合された湯の温度を検出する給湯温度センサである。
36は潜熱回収型気化式石油給湯装置1内に内蔵され、マイクロコンピュータを主体としてこの潜熱回収型気化式石油給湯装置1の各センサの信号を受け、気化器ヒータ3や混合室ヒータ6や燃焼ファン13等の各アクチュエータの駆動を制御する制御手段である。
37は前記制御手段36と通信可能に接続され、潜熱回収型気化式石油給湯装置1の遠隔操作を行うリモコンで、リモコン37は潜熱回収型気化式石油給湯装置1の運転のオンオフを指示する運転スイッチ38や、給湯温度を設定するための給湯温度設定スイッチなどからなる操作部39を備えているものである。
次に、前記中和装置27について、図2〜図5を用いて説明すると、40は箱形の容器で、合成樹脂製のブロー成型品であり、上壁部40a、底壁部40b、複数の側壁部40c〜40fを備えており、容器40内部は容器40の底壁部40bから容器40の上壁部40aに向かって垂直に伸設される起立壁41によって、起立壁41より上流側の水封部42と、起立壁41より下流側の中和部43との2つに大別され、水封部42側の上壁部40aにドレン配管26からのドレンを中和装置27内に導入する導入口44が設けられ、中和部43側の側壁部40d下部にドレンを中和装置27外に排出する排出口45が設けられているものである。なお、起立壁41は容器40のブロー成型時に形成されるものである。
前記水封部42は、水封部42の天面の上壁部40aから水封部42の底面の底壁部40bに向かって垂下壁46が垂直に伸設され、この垂下壁46によって、水封部42が垂下壁46より上流側で導入口44側の第1水封室47と、垂下壁46より下流側の第2水封室48とに仕切られるものであり、垂下壁46の下端側には第1水封室47と第2水封室48とを連通させる水封連通部49が形成されるものである。また、第1水封室47の最上流側は導入口44と連通しているものである。なお、垂下壁46は容器40のブロー成型時に形成されるものである。
50は水封部42側の底壁部40bに設けられ、凍結防止等のために水封部42に溜まったドレンを排水する水抜口、51は通常時に水抜口50を閉口しておくための水抜栓である。
52は起立壁41の上端側で水封部42と中和部43とを連通し水封部42からのドレンを中和部43上部から中和部43内に流入させるドレン流入口であり、このドレン流入口52は、水封部42の垂下壁46の下端よりも上側に位置しているものである。
前記中和部43は、ドレン流入口52から流入してきたドレンを中和するための炭酸カルシウム等の粒体からなる中和剤53が充填されており、中和部43の内部は、中和部43内の一側壁から他側壁側および他側壁から一側壁側に向かって略水平方向に設けられた複数の仕切壁54、55によって複数の領域s1〜s3に仕切られ、仕切壁54、55の先端側に、上下に隣り合う領域を連通する連通部56、57を互い違いに形成して、ドレンが左右方向に蛇行しながら上から下に向かって流通するドレン流入口52から排出口45までの蛇行状の中和流路58を形成するものである。なお、中和部43内はほぼ全域にわたり中和剤53が充填されているものであるが、図2中では符号を強調するため一部省略している。
前記仕切壁54、55は、中和部43の一側壁としての起立壁41上部から中和部43の他側壁としての側壁部40d側に向かって略水平方向に伸設された第1仕切壁54と、第1仕切壁54よりも下方位置で中和部43の他側壁としての側壁部40d下部から中和部43の一側壁としての起立壁41側に向かって略水平方向に伸設された第2仕切壁55とからなり、また、前記領域s1〜s3は、第1仕切壁54と中和部43天面の上壁部40aとの間に形成され、ドレン流入口52と連通する第1中和領域s1と、第1仕切壁54と第2仕切壁55との間に形成され、第1仕切壁54の先端側の第1連通部56を介して第1中和領域s1と連通する第2中和領域s2と、第2仕切壁55と中和部43底面の底壁部40bとの間に形成され、第2仕切壁55の先端側の第2連通部57を介して第2中和領域s2と連通する第3中和領域s3とからなるものであり、第1中和領域s1および第2中和領域s2および第3中和領域s3は、その容積を比較すると、第1中和領域s1>第2中和領域s2>第3中和領域s3の関係性を有するものである。
また、前記第3中和領域s3の最下流側は排出口45と連通しているものであり、排出口45には、第3中和領域s3から中和剤53の流出を防止するための中和剤流出防止部材(図示せず)が設けられていてもよいものである。
更に前記第1仕切壁54の先端には、第1仕切壁54の上方向に突出する第1上凸部59が一体的に形成され、第1上凸部59があることによりドレンが第1仕切壁54上に少量溜められる構造となっているものである。また、前記第1仕切壁54の先端には、第1仕切壁54の下方向に突出する第1下凸部60が一体的に形成され、第1下凸部60があることによりドレンが第1仕切壁54の裏面へ回り込むのを防止する構造となっているものである。
上記の第1仕切壁54と同様に、前記第2仕切壁55の先端には、第2仕切壁55の上方向に突出する第2上凸部61が一体的に形成され、第2上凸部61があることによりドレンが第2仕切壁55上に少量溜められる構造となっているものである。また、前記第2仕切壁55の先端には、第2仕切壁55の下方向に突出する第2下凸部62が一体的に形成され、第2下凸部62があることによりドレンが第2仕切壁55の裏面へ回り込むのを防止する構造となっているものである。
ここで、第1仕切壁54、第2仕切壁55、第1上凸部59、第1下凸部60、第2上凸部61、第2下凸部62は、容器40のブロー成型時に形成されるものであり、ブロー成型された容器40から金型を抜くための抜き勾配を得るために、図4に示すように、第1仕切壁54は、第1仕切壁54の長手方向の中心軸上にある溝部に向かって下り勾配がつき、第1仕切壁54の裏面は、第1仕切壁54裏面の長手方向の中心軸上にある峰部に向かって上り勾配がつくものである。また、第1仕切壁54と同様に、第2仕切壁55は、第2仕切壁55の長手方向の中心軸上にある溝部に向かって下り勾配がつき、第2仕切壁55の裏面は、第2仕切壁55裏面の長手方向の中心軸上にある峰部に向かって上り勾配がつくものである。なお、図4中では符号を強調するため中和剤53を一部省略している。
また、第1上凸部59の上端は、図4に示すように、少なくとも第1仕切壁54の前記下り勾配のうち最も高い位置よりも高いところに、第1中和領域s1の幅方向を横断するように位置しており、第1仕切壁54の溝部と同軸上にある溝部に向かって下り勾配がついているものである。また、第2上凸部61の上端は、少なくとも第2仕切壁55の前記下り勾配のうち最も高い位置よりも高いところに、第2中和領域s2の幅方向を横断するように位置しているものであり、第2仕切壁55の溝部と同軸上にある溝部に向かって下り勾配がついているものである。
更に第1下凸部60の下端は、図4に示すように、第1仕切壁54の裏面の前記上り勾配のうち最も低い位置よりも低いところに、第2中和領域s2の幅方向を横断するように位置しており、第1仕切壁54の裏面の峰部と同軸上にある峰部に向かって上り勾配がついているものである。ここで、第1仕切壁54上のドレンは主として第1上凸部59の前記溝部付近を乗り越えて流下するので、ドレンのショートカットを防止するために、前記第1下凸部60は第1仕切壁54の先端において、少なくとも第1上凸部59の溝部に対応する第1仕切壁54の裏面の前記峰部の周辺に形成する必要があるものである。また、第2下凸部62の下端は、第2仕切壁55の裏面の前記上り勾配のうち最も低い位置よりも低いところに、第3中和領域s3の幅方向を横断するように位置しており、第2仕切壁55の裏面の峰部と同軸上にある峰部に向かって上り勾配がついているものである。ここで、第2仕切壁55上のドレンは主として第2上凸部61の前記溝部付近を乗り越えて流下するので、ドレンのショートカットを防止するために、前記第2下凸部62は第2仕切壁55の先端において、少なくとも第2上凸部61の溝部に対応する第1仕切壁54の裏面の前記峰部の周辺に形成する必要があるものである。
次に、63は中和部43の天面の上壁部40aに形成され中和剤53を投入するための中和剤投入口、64は導入口44が設けられた上壁部40a以外の上壁部40a上に載置される蓋体で、蓋体64によって中和剤投入口63を塞ぐ構成としている。また、この蓋体64は金属製で導電性を有するものである。
65は第2水封室48に天面の上壁部40aと前記蓋体64を貫通して垂下され、ドレン流入口52と対向して中和剤53の水封部42への侵入を阻止する並設した一対の阻止部材で、耐食性、導電性のステンレス板から構成され、一対の阻止部材65間及びドレン流入口52との間には、ドレンは通過させるが中和剤53は通過を阻止する隙間が形成されているものである。
前記阻止部材65は、水封部42内のドレン等の液体の水位が所定水位まで上がってきた時にこれを検知する一対の電極からなる水位検知手段としての水封電極を兼用するもので、一対の水封電極としての阻止部材56はほぼ同じ長さで第2水封室48の天面の上壁部40aから下方に向かって垂下し、その下端は垂下壁46の下端よりも上側に位置しており、阻止部材65が液体の水位を検知した時は、水封連通部49が水封部42内に貯溜された液体によって封止された状態となっている時であり、阻止部材65は中和装置27から燃焼ガスが漏洩しない状態、すなわち中和装置27が水封状態となったことを検知できるものである。
前記一対の阻止部材65の上部側には、阻止部材65に電圧を印加するための一対の配線66が接続されており、一対の配線66に電圧が印加されたときに一対の阻止部材65の先端部分が水封部42内の液体に没していれば、阻止部材65間が導通して電流が流れ、中和装置27が水封状態であることを検知し、一対の配線66に電圧が印加されたときに一対の阻止部材65の先端部分が水封部42内の液体に没していなければ、電流が流れず、中和装置27が水封状態でない異常状態であることを検知するものである。
67は第1水封室47に設けられ、第1水封室47内のドレン等の液体の水位が所定水位まで上がってきた時にこれを検知する水位検知手段としての第1異常水位検知電極で、第1異常水位検知電極67の下端は阻止部材65の下端よりも高く、第1水封室47の天面の上壁部40a付近に位置し、第1異常水位検知電極67は、中和装置27内でゴミなどによる詰まりが生じた時に、中和装置27内のドレン水位の上昇によって排出口45以外からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものである。
68は第2水封室48に設けられ、第2水封室48内のドレン等の液体の水位が所定水位まで上がってきた時にこれを検知する水位検知手段としての第2異常水位検知電極で、第2異常水位検知電極68の下端は起立壁41の上端よりも高く、第2水封室48の天面の上壁部40a付近に位置し、第2異常水位検知電極68は、中和装置27内でゴミなどによる詰まりが生じた時に、中和装置27内のドレン水位の上昇によって排出口45以外からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものであり、また、この第2異常水位検知電極68は阻止部材65の固定部を務めるもので、一対設けられており、どちらか一方或いは両方で第2異常水位検知電極68を構成するものである。
69は中和部43の第1中和領域s1に設けられ、中和部43内のドレン等の液体の水位が所定水位まで上がってきた時にこれを検知する水位検知手段としての第3異常水位検知電極で、第3異常水位検知電極69の下端は起立壁41の上端よりも高く、中和部43の天面の上壁部40a付近に位置し、第3異常水位検知電極69は、中和装置27内でゴミなどによる詰まりが生じた時に、中和装置27内のドレン水位の上昇によって排出口45以外からドレンが溢れ出るのを防止するために、ドレンの異常水位を検知するものである。
前記第1異常水位検知電極67および前記第2異常水位検知電極68および前記第3異常水位検知電極69の各々は、耐食性を有するステンレス製のネジ部材で構成され、蓋体64及び阻止部材65及び容器40の上壁部40aの所定箇所に形成された孔にねじ込んで取り付けることで、蓋体64を容器40の上壁部40a上及び阻止部材65を蓋体64条に固定できるものである。
また、前記第1異常水位検知電極67および前記第2異常水位検知電極68および前記第3異常水位検知電極69の何れか1つの上部側には、電圧を印加するための配線(図示せず)が接続されており、ここで、第1異常水位検知電極67に前記配線が接続されているものとし、配線に電圧が印加されると、第1異常水位検知電極67のみならず、導電性を有する蓋体65を介して第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69にも電圧が印加される。ここでは、阻止部材65の陰極をグラウンド電極としており、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の全てが陽極となる。そして、配線に電圧が印加されたときに、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の少なくとも何れか1つの電極の先端部分が液体に没していれば、電極間が導通して電流が流れ、中和装置27内の液体の水位が異常に上昇した状態であることを検知し、第1異常水位検知電極67および第2異常水位検知電極68および第3異常水位検知電極69の何れの電極も液体に没していなければ、電流が流れず、中和装置27内の液体の水位は正常の状態であることを検知するものである。
次にこの一実施形態の潜熱回収型気化式石油給湯装置1の動作について説明する。
前記リモコン37の運転スイッチ38がオンされると、前記制御手段36は、気化温度センサ4の検出する温度に基づき気化器ヒータ3を制御すると共に、混合室温度センサ7の検出する温度に基づき混合室ヒータ6を制御し、気化器2および混合室5の予熱を行い、気化器2が燃油を気化可能な温度、例えば気化器2の温度が220℃〜225℃に維持され、混合室5の温度が125℃〜130℃に維持されるスタンバイ状態となる。このスタンバイ状態では、燃焼要求が発生した場合には素早くバーナ8を着火でき、必要最低限の温度を維持することでスタンバイ時の消費電力を低減することができるものである。
前記スタンバイ状態において、給湯栓が開栓され、流量センサ33が最低作動流量以上の流量を検出して燃焼要求が発生したと前記制御手段36が判断すると、気化器ヒータ3および混合室ヒータ6を強制的にオンして着火性を良くし、電磁ポンプ11および燃焼ファン13を駆動させて、気化器2で気化された気化ガスと一次空気とを混合室5で予混合し、予混合ガスをバーナ8より噴出して燃焼を開始させるものである。
前記バーナ8の燃焼により発生した燃焼ガスは、一次熱交換器21を流通し、一次熱交換器21を通過した後、二次熱交換器23を流通し、二次熱交換器23を通過した後、排気口24から潜熱回収型気化式石油給湯装置1外へ排出されるものである。また、給水源から供給された水は、給水管28から二次受熱管22に導びかれ、二次受熱管22から一次受熱管20へ順に流通して、ここで燃焼ガスとの熱交換により加熱され、そして、一次受熱管20から給湯管29へ導かれ、混合弁31の開度調整によって給湯設定温度に温調された湯が最終的に給湯栓から給湯されるものである。
この時、二次熱交換器23において、二次受熱管22を流通する水と燃焼ガスとが熱交換され、燃焼ガス中の水蒸気が露点以下となることにより生成されたドレンは、ドレン受け25で回収され、ドレン配管26を介して導入口44から中和装置27内に流れ込むものである。
そして、前記導入口44から中和装置27内に流れ込んだドレンは、水封部42の第1水封室47から第2水封室48を通過して、水封部42と中和部43を連通する中和部43上部のドレン流入口52から中和剤53が充填された中和部43に流入し、左右方向に蛇行しながら上から下に向かう中和流路58を流通する過程で中和剤53により中和された後、排出口45から中和装置27外に排出され、所定箇所の下水に排水されるものである。なお、潜熱回収型気化式石油給湯装置1を屋内に設置する場合、燃焼ガスが屋内に排出されないように、潜熱回収型気化式石油給湯装置1の初めての運転を開始する前に、阻止部材65が水封状態を検知するまで水封部42に給水し、中和装置27を予め水封状態にしておくものである。
次に中和部43内のドレンの流れを図5を用いて詳細に説明するが、図5中ではドレンの流れおよび符号を強調するため中和剤53を省略するものとする。前記起立壁41を乗り越え阻止部材65の隙間を通りドレン流入口52から中和部43の第1中和領域s1内に流入したドレンは、第1仕切壁54上に貯溜していき、第1中和領域s1の主に第1仕切壁54上で中和剤53と接して中和されるものであるが、ここで、第1仕切壁54の先端に第1上凸部59を設けたことで、第1仕切壁54上にはドレンが少量貯溜する構造となり、第1仕切壁54上には多少なりとも中和されたドレンが貯溜しており、ドレン流入口52から新たに第1仕切壁54上に流入してくる強酸性のドレンは、第1仕切壁54上に貯溜された多少なりとも中和されたドレンと混ざりあって希釈され、ドレンの中和が促進されるものであり、さらに、第1仕切壁54の単位長さ当たりのドレンと中和剤53との接触面積が増えるので、ドレンを中和する能力が向上し、中和部43ひいては中和装置27をコンパクトにすることができるものであり、その上、第1中和領域s1の幅方向の両端、すなわち第1仕切壁54の短手方向の両端にある中和剤53までドレンが接触し、第1仕切壁54上の略全域でドレンと中和剤53が接触するので、中和剤53の消耗が片寄ることなく第1中和領域s1の中和剤53を均一に減らすことができ、ドレンを中和する能力が低下する恐れがないものである。
そして、第1仕切壁54の先端側の第1上凸部59の高さ以上にドレンが貯溜すると、ドレンは第1上凸部59を乗り越えて、第2仕切壁55上に流下するものであるが、ここで、第1仕切壁54の先端に第1下凸部60を設けたことで、図5に示すように、ドレンは図中の黒矢印のように流れるので、ドレンが第1仕切壁54の裏面へ回り込むのを防いで中和流路58でのドレンのショートカットを防止でき、中和処理時間が減少することなく十分な中和処理がなされるものである。
また、第1仕切壁54と同様に、第2仕切壁55の先端側にも第2上凸部61が設けられており、それにより、第2仕切壁55上にはドレンが少量貯溜する構造となり、第2仕切壁55上には多少なりとも中和されたドレンが貯溜しており、第1連通部56を新たに通過してくるドレンは、第2仕切壁55上に貯溜された多少なりとも中和されたドレンと混ざりあって希釈され、ドレンの中和が促進されるものであり、更に第2仕切壁55の単位長さ当たりのドレンと中和剤53との接触面積が増えるので、ドレンを中和する能力が向上し、中和部43ひいては中和装置27をコンパクトにすることができるものであり、その上、第2中和領域s2の幅方向の両端、すなわち第2仕切壁55の短手方向の両端にある中和剤53までドレンが接触し、第2仕切壁55上の略全域でドレンと中和剤53が接触するので、中和剤53の消耗が片寄ることなく第2中和領域s2の中和剤53を均一に減らすことができ、ドレンを中和する能力が低下する恐れがないものである。また、第2仕切壁55にも第2下凸部62が設けられており、それによりドレンが第2仕切壁55の裏面へ回り込むのを防いで中和流路58でのドレンのショートカットを防止でき、中和処理時間が減少することなく十分な中和処理がなされるものである。
一方中和装置27の水封部42では、中和部43内に充填された中和剤53がドレン流入口52から、第2水封室48内にこぼれ落ちて侵入しようとするが、ドレン流入口52の手前には上から垂下して備えられた並設した一対の阻止部材65が備えられていることで、中和剤53はこの一対の阻止部材65にぶつかって、第2水封室48に侵入することを確実に阻止されるので、中和剤53が第2水封室48内に侵入することで、発生する水位上昇による水位の誤検知や水封連通部49の閉塞による第1水封室47の水位上昇等の異常を未然に防止することができ、安心して使用することができるものである。
また、この並設した一対の阻止部材65は、水封部42の水封状態を検知する水封電極を兼ねるので、使用始め時は水の注入により第2水封室48の水位が上昇し、一対の阻止部材65が水中に没することで導通して水封状態であることを検知し、燃焼が可能であることを指示するものであり、未水封状態で燃焼することにより、燃焼ガスがそのまま室内に排出されることを防止して安全を確保するものであり、使用始め以外の通常使用時ではドレンによる水封状態を検知するものである。
更に燃焼中に漏れ等の原因で水封部42内のドレンが徐々に減少し、第2水封室48内の一対の阻止部材65が水面上に露出することで、一対の阻止部材65の間での導通がなくなり、水封状態でなくなったことを検知して、燃焼中では燃焼を停止し次の水封検知信号が発信されるまで、燃焼停止状態をロックしておくものであり、阻止部材65が水封電極も兼ねることで、部品点数が少なく安価な中和装置27を提供出来、しかも兼用しても各作用は確実で安心して使用出来るものである。
次に図6、図7に示す他の実施形態について説明すれば、一対の阻止部材65を板状から網状の金網で構成したものであり、そしてこの阻止部材65をプラで非導電性のドレン流入口52を閉塞するようにして取り付けたもので、これによりドレンは網目を通って中和部43に流入することができると共に、より確実に中和剤53の水封部42への侵入を阻止することができ、更に水封電極同士の接触による誤検知も確実に防止することが出来るものであり、安心して使用出来るものである。
27 中和装置
40 容器
41 起立壁
42 水封部
43 中和部
44 導入口
46 垂下壁
47 第1水封室
48 第2水封室
49 水封連通部
52 ドレン流入口
53 中和剤
65 阻止部材

Claims (3)

  1. 燃焼ガスが露点以下の温度となることにより生成されるドレンを、中和剤が充填された容器内を流通させることで中和するものであって、前記容器の内部は、前記容器内に設けられ上端のドレン流入口のみ開口した起立壁で、上流側でドレンの導入口を上部に備えた水封部と、粒体状の中和剤が充填されている中和部とに仕切られ、更に水封部は垂下壁で導入口側の第1水封室と、ドレン流入口側の第2水封室とに仕切られ、下端側の水封連通部のみで連通された中和装置に於いて、前記第2水封室には中和剤の水封部への侵入を阻止すると共に、水封部の水封状態を検知する水封電極を兼用する一対の阻止部材が、ドレン流入口に対向するように上端から垂下して備えられた事を特徴とする中和装置。
  2. 前記阻止部材は、網状の金網で構成された事を特徴とする請求項1記載の中和装置。
  3. 燃焼部と、該燃焼部の燃焼により発生した燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、該熱交換器での熱交換によって生成されたドレンを中和する中和装置とを有する給湯装置であって、前記中和装置として、請求項1または2記載の中和装置を用いたことを特徴とする給湯装置。
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