JP2013224532A - 建物用ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧部材とドア表面部材とを同色、同色調とすることができるとともに、形状の自由度を増すことができ、製造コストも軽減できる、換気構造を備えた建物用ドアを提供する。
【解決手段】室内外に貫通する開口部11aを設けたドア本体11と、前記開口部11aに固定される換気ユニット20と、前記開口部11aを室外側から覆う室外側覆い部材30と、前記室外側覆い部材30の室外側に取り付けられる化粧部材35と、を備える。前記室外側覆い部材30には、前記開口部11aと連通する換気孔30cが形成され、前記化粧部材35は、前記室外側覆い部材30よりも幅方向に突出する傘部35aを備え、前記室外側覆い部材30及び前記化粧部材35は、鋼板またはステンレス板を曲げ加工して形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、換気構造を備えた建物用ドアに関する。
従来、建物用ドアに換気構造を設けることが知られている。例えば、特許文献1には、ドアに屋内外の換気をするための換気部を設け、この換気部に設けた塞ぎ体を開閉することで換気を可能とした構成が開示されている。この特許文献1記載の構成では、換気部を屋外側から換気可能な状態で覆う飾りパネルを設け、換気口が外部から直接視認できないように形成されている。
特開2003−262076号公報
しかし、上記の従来構造では、化粧部材(飾りパネル)がアルミ押出形材であり、鋼板又はステンレス製のドア表面材とは異なる材質で形成されており、化粧部材とドア表面部材とで質感や色味が異なるために同色、同色調とすることができず、意匠的な調和感、統一感等に欠けるという問題があった。
また、化粧部材がアルミ押出形材であるため、押出用の金型が必要となり、寸法や形状が容易に変更できないという問題もあった。
さらに、押出成形による成形品(化粧部材)に換気のための通風口を形成する場合、通風口は成形品(化粧部材)の押出方向と直交する方向に開口させなければならないので、押出成形と同時に通風口を形成することはできない。まず、成形品を押出成形し、その後、成形品に通風口を形成するという工程を経なければならない。しかも、成形品自体が複雑な形状をしているので、これに通風口を形成するには複雑かつ高価な専用加工機が必要になるという問題もあった。
そこで、本発明は、化粧部材とドア表面部材とを同色、同色調とすることができるとともに、形状の自由度を増すことができ、製造コストも軽減できる、換気構造を備えた建物用ドアを提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の建物用ドアは、室内外に貫通する開口部を設けたドア本体と、前記開口部に固定される換気ユニットと、前記開口部を室外側から覆う室外側覆い部材と、前記室外側覆い部材の室外側に取り付けられる化粧部材と、を備え、前記室外側覆い部材には、前記開口部と連通する換気孔が形成されているとともに、前記化粧部材は、前記室外側覆い部材よりも幅方向に突出する傘部を備え、前記室外側覆い部材及び前記化粧部材は、鋼板又はステンレス板を曲げ加工して形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記室外側覆い部材の断面は、前記開口部に臨む側が開口した略コ字状であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、前記化粧部材の端縁部は、内方に鋭角に曲げ加工されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記ドア本体には、前記化粧部材と最も接近する位置に凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記換気ユニットは、前記ドア本体の室内側に設けられた操作部と、前記操作部で開閉操作される開閉部と、を備え、前記開閉部は、前記開口部及び前記室外側覆い部材の内側に形成された内部空間において開閉されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記化粧部材の傘部の両側を室内側に曲折させて折曲部を形成し、この折曲部は見込方向に前記換気孔を隠す位置まで延出していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記ドア本体の室外側には、前記化粧部材と略平行に突出部材が設けられ、この突出部材は前記ドア本体と前記化粧部材との間に形成された通風経路を遮るように室外側に突出していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、室外側覆い部材には開口部と連通する換気孔が形成されているとともに、化粧部材は室外側覆い部材よりも幅方向に突出する傘部を備えているため、室外側から見たときに室外側覆い部材の換気孔が露出しない。
また、化粧部材は鋼板又はステンレス板を曲げ加工して形成されているため、化粧部材をドア本体の表面材と同質の材料で形成することができ、化粧部材をドア表面と同色、同色調とすることができるので、色が異なることによる違和感が生じることがない。
また、室外側覆い部材と化粧部材は押出形材ではないので、金型が不要であり、寸法が容易に変更できるので形状の自由度が増す。
また、室外側覆い部材及び化粧部材が押出形材ではないので、押出形材に切欠き加工をするための複雑かつ高価な専用加工機が不要であり、製造コストも軽減できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、室外側覆い部材の断面は開口部に臨む側が開口した略コ字状であるので、簡素な構造で換気構造を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、化粧部材の端縁部は内方に鋭角に曲げ加工されているので、通風経路に誤って指を挿し込んでしまった場合でも端縁部に触れることがなく、怪我をしにくい構造とすることができる。すなわち、押出形材を使用した場合は端縁にR(アール)を容易に形成できるが、鋼板又はステンレス板を使用する場合は端縁にRを形成しにくいため、曲げ加工することで端縁に触れにくい構造とすることができる。
また、端縁部を曲げ加工することで曲げ部分は補強効果を有するため、化粧部材の強度を確保することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、ドア本体には化粧部材と最も接近する位置に凹部が形成されているので、通風経路が非直線状となり、通風経路が直線状である場合と比較して同じ有効換気開口を確保することができるとともに、指が入りにくい構造とすることができ、誤って指を挿し込んで怪我をすることを防止できる。また、凹部の分だけ化粧部材の見付幅(ドア本体の表面からの高さ)を抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、換気ユニットの開閉部は開口部及び室外側覆い部材の内側に形成された内部空間において開閉されるので、空間を有効利用することができ、ドア厚をできる限り薄くすることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、化粧部材の傘部の両側を室内側に曲折させて折曲部を形成し、この折曲部が見込方向に換気孔を隠す位置まで延出しているので、通風経路に誤って指を挿し込んでしまった場合でも換気孔に触れにくい構造となっており、換気孔の開口縁に指を引っ掛けて怪我することを防止できる。
また、請求項7に記載の発明によれば、ドア本体の室外側には、ドア本体と化粧部材との間に形成された通風経路を遮るように突出部材が室外側に突出して設けられているため、突出部材により通風経路に指を挿し込みにくい構造となっており、誤って指を挿し込んで怪我をするのを防止できる。
第1の実施形態に係る建物用ドアの正面図である。 図1のドアの背面図である。 図1のA−A’断面図である。 換気ユニットの(a)側面図、(b)背面図である。 図1のドアの中央縦断面図である。 上記換気ユニットの断面図である。 上記換気ユニットの換気状態の説明図である。 第2の実施形態に係る建物用ドアの正面図である。 図8のB−B’断面図である。 突出部材の他の態様の断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜7によって説明する。
本実施形態に係る建物用ドア10は、図示しない枠内に回動自在に組み込まれるものであり、図1に示すように、ドア本体11の表面をスチール鋼板(ステンレス板でもよい)のドア表面材12で覆ったものである。
ドア本体11の見付方向中央には、図3に示すように、補強部材13によって両側部を補強された開口部11aが上下方向に貫通形成されている。この開口部11aは室内外に貫通しており、この開口部11aを埋めるように換気ユニット20が固定されている。図2に示されるように、換気ユニット20は上下に配設されている。
換気ユニット20は、図4及び図6に示すように、ドア本体11の室内側に設けられた操作部21と、この操作部21で開閉操作される開閉部22と、開閉部22を回動可能に軸支する回動軸23と、開閉部22の開閉動作をガイドするガイド板24と、開閉部22を内部に収容可能な換気カバー25とを備えている。
操作部21は、換気カバー25の室内側面に配置された摘みを備え、この摘みは換気カバー25に設けられた長孔に沿って上下に操作可能となっている。
開閉部22は、換気カバー25の室内側面に開口する換気スリット25aを塞ぐためのものであり、回動軸23を介して換気カバー25に回動可能に取り付けられている。
ガイド板24は、室外方向に円弧状に突出した部材であり、室内側の端部が操作部21に連結されている。このため、このガイド板24は、操作部21が上下動したときに、操作部21と一緒に換気カバー25に対して上下動する。このガイド板24は斜めに切り欠かれたガイドスリット24aを備えており、このガイドスリット24aには開閉部22の端部に設けられた被ガイド部22aが摺動可能に係合している。このため、操作部21が操作されてガイド板24が上下動すると、この上下動がガイドスリット24aによって水平方向の動きに変換され、ガイドスリット24aに係合する被ガイド部22aがガイドスリット24aに沿って摺動し、開閉部22が回動するようになっている。
本実施形態においては、操作部21を上方向に操作することで、換気カバー25の換気スリット25aを塞いでいた開閉部22が開き方向に回動し、室内と室外とが連通した状態となる。逆に、操作部21を下方向に操作することで、換気カバー25の換気スリット25aを塞ぐように開閉部22が閉じ方向に回動し、室内と室外とが遮蔽された状態となる。
なお、図3に示すように、換気カバー25の室外側はドア本体11の開口部11aとほぼ同じ幅で開口しているため、開口部11aの室外側は換気ユニット20によって塞がれておらず、室外側覆い部材30で覆われている。
室外側覆い部材30は、ドア本体11の開口部11aを室外側から覆う長尺部材であり、図3に示すように、開口部11aに臨む側が開口した断面略コ字状の部材である。この室外側覆い部材30は、1枚のスチール鋼板(ステンレス板でもよい)を曲げ加工して形成されており、基板部30aの両側を略直角に曲折して側板部30bを形成するとともに、側板部30bの端縁を内側に曲折して接続端部30dを形成したものである。この室外側覆い部材30は、接続端部30dが開口部11aの側部両側に両面テープ、ビスなどの固着手段によってドア本体11に固定され、開口部11aの室外側を覆うようになっている。なお、特に図示しないが、室外側覆い部材30の上下端部は略水平に折り曲げられてドア本体11にリベットで固定されている。
なお、このように室外側覆い部材30が開口部11aの室外側を覆うことで、図3に示すように、ドア本体11の開口部11a及び室外側覆い部材30の内側には連通する内部空間が形成されている。上述した換気ユニット20のガイド板24は、開口部11aから突出して室外側覆い部材30の内側にまで延在しており、換気ユニット20の開閉部22はこの開口部11a及び室外側覆い部材30の内側に形成された内部空間において開閉されるようになっている。このように換気ユニット20の突出部分を室外側覆い部材30で覆うような構造とすることで、本実施形態に係るドア本体11の厚みは換気ユニット20の開閉に必要な見込み幅よりも薄く形成されている。
また、室外側覆い部材30の室外側には、室外側覆い部材30よりも幅方向(見付方向)に突出する傘部35aを備えた化粧部材35が取り付けられている。この化粧部材35は、傘部35aの裏面が室外側覆い部材30の基板部30aに両面テープ、ビスなどにより室外側覆い部材30に固定される。
この化粧部材35は、室外側覆い部材30と略同尺の長尺部材であり、図3に示すように、室内側に開口した略コ字状の断面となっている。この化粧部材35は、1枚のスチール鋼板(ステンレス板でもよい)を曲げ加工して形成されており、傘部35aの両側を略直角に室内側に曲折して折曲部35bを形成するとともに、さらに折曲部35bよりも先端側の端縁部35cを内側に曲折したものである。
なお、折曲部35bは、ドア本体11との間に間隙を有するように曲折されている。また、ドア本体11のドア表面材12には、この折曲部35bの先端に臨む位置に凹部12aが形成されており、換言すれば、化粧部材35と最も接近する位置に凹部12aが形成されている。このため、図7に示すように、有効換気開口Sを広くして換気のための通風経路を確保しつつも、折曲部35bとドア本体11との間の間隙に指が入りにくい構造となっている。
また、端縁部35cは、折曲部35bに対して鋭角を成すように内方に曲折されており、仮に折曲部35bとドア本体11との間の間隙に指が入ったとしても、その指が端縁部35cの先端にまで到達しにくい構成となっている。
ところで、図3及び図5に示されるように、上記した室外側覆い部材30の側板部30bには、開口部11aと連通する換気孔30cが形成されている。この換気孔30cを設けることで、図7に示すように、換気ユニット20の開閉部22が開かれたときに室内側と室外側とが連通し、互いに空気が流通可能となるように形成されている。
この換気孔30cは、見込方向において側板部30bの室外側に偏って穿設されている。このため、化粧部材35の折曲部35bが見込方向において換気孔30cを隠す位置まで延出したかたちとなっており、仮に折曲部35bとドア本体11との間の間隙に指が入ったとしても、その指が換気孔30cにまで到達しにくい構成となっている。
以上のように、本実施形態によれば、室外側覆い部材30には開口部11aと連通する換気孔30cが形成され、化粧部材35は室外側覆い部材30よりも幅方向に突出する傘部35aを備えているため、室外側から見たときに室外側覆い部材30の換気孔30cが露出しない。
また、化粧部材35は鋼板(又はステンレス板)を曲げ加工して形成されているため、ドア本体11のドア表面材12と同質の材料で化粧部材35を形成でき、化粧部材35とドア表面とを同色、同色調とすることができるので、色が異なることによる違和感が生じることがなく、意匠的な調和感、同質感、統一感等が得られるから、ドアとしての商品価値が向上する。
また、室外側覆い部材30及び化粧部材35が押出形材ではないので、金型が不要であり、寸法が容易に変更できるので形状の自由度が増す。
また、室外側覆い部材30及び化粧部材35が押出形材ではなく、形状も複雑なものではないので、押出形材に切欠き加工をするための複雑かつ高価な専用加工機が不要であり、製造コストも軽減できる。
また、室外側覆い部材30の断面は開口部11aに臨む側が開口した略コ字状であるので、簡素な構造で換気構造を実現することができる。
また、化粧部材35の端縁部35cは内方に鋭角に曲げ加工されているので、通風経路に誤って指を挿し込んでしまった場合でも端縁部35cに触れる可能性が低く、怪我をしにくい構造とすることができる。すなわち、押出形材を使用した場合は端縁にRを容易に形成できるが、曲げ鋼板(又はステンレス板)を使用した場合は端縁にRを形成しにくいため、曲げ加工することで端縁に触れにくい構造とすることができる。
また、端縁部35cを曲げ加工することで化粧部材35の強度を確保することができる。
さらに、ドア本体11には化粧部材35と最も接近する位置に凹部12aが形成されているので、通風経路が非直線状となり、通風経路が直線状である場合と比較して同じ有効換気開口Sを確保した場合に指が入りにくい構造とすることができ、誤って指を挿し込んで怪我をすることを防止できる。なお、凹部12aは補強部材13を避けるように配置されているため、補強部材13に特別の加工を施す必要はない。
また、換気ユニット20の開閉部22は開口部11a及び室外側覆い部材30の内側に形成された内部空間において開閉されるので、空間を有効利用することができ、ドア厚をできる限り薄くすることができる。
また、化粧部材35の傘部35aの両側を室内側に曲折させて折曲部35bを形成し、この折曲部35bが見込方向に換気孔30cを隠す位置まで延出しているので、通風経路に誤って指を挿し込んでしまった場合でも換気孔30cに触れにくい構造となっており、換気孔30cの開口縁に指を引っ掛けて怪我するのを有効に防止できる。
なお、換気ユニットの構成は上述の態様に限定されない。他の公知の構成であってもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図8〜10に基づいて説明する。なお、本実施形態に係る建物用ドア10の基本的態様は第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略し、第1の実施形態との差異点のみ説明する。
本実施形態に係る建物用ドア10は、ドア本体11の室外側に、化粧部材35と略平行に突出部材40を設けたことを特徴とする。この突出部材40は、図8に示すように、化粧部材35の両側に設けられた化粧部材35と略同尺の部材である。この突出部材40は、図9に示すように、1枚のスチール鋼板(又はステンレス板)を曲げ加工して柱状としたものであり、両面テープなどで接着されることでドア本体11に固定されている。なお、特に図示しないが、突出部材40の上下端部は略水平に折り曲げられてドア本体11にリベットで固定されている。
突出部材40は、ドア本体11と化粧部材35との間に形成された通風経路を遮るように室外側に突出しており、この突出部材40の室外側の表面は化粧部材35の室外側の表面と略面一となっている。このため、本実施形態に係る建物用ドア10の有効換気開口Sは、化粧部材35と突出部材40との間の間隙の幅となっている。
このように突出部材40を配置すれば、突出部材40により通風経路に指を挿し込みにくい構造とすることができるので、通風経路に誤って指を挿し込んで怪我をすることを防止できる。
なお、図9に記載の構成においては、突出部材40の室外側の表面を化粧部材35の室外側の表面と略面一としたが、これに限らず、図10に示すように突出部材40の高さ(見込方向の幅)を化粧部材35よりも低くしてもよい。ただし、突出部材40は、見込方向においてドア本体11と化粧部材35との間の間隙を隠す位置まで突出していることが望ましい。
また、本実施形態においては、突出部材40を設ける代わりにドア表面材12に凹部12aを設けていないが、凹部12aを設けるようにしてもよい。凹部12aを設けなくても突出部材40を設けることで通風経路に指を挿し込みにくい構造となっている。
また、本実施形態においては、換気孔30cは見込方向において側板部30bの室内側に偏って穿設されているが、これに限らず、第1の実施形態と同様に換気孔30cを見込方向において側板部30bの室外側に偏って設け、折曲部35bが見込方向に換気孔30cを隠す位置まで延出するようにしてもよい。
なお、本実施形態において換気孔30cを室内側に偏って穿設したのは、ドア本体11と化粧部材35との間の間隙に対して最短距離となる位置に換気孔30cを設けることで換気性能を向上させるためである。すなわち、突出部材40を設けることで通風経路に指を挿し込みにくい構造となっているので、第1の実施形態のように換気孔30cを見込方向において側板部30bの室外側に偏って穿設する必要がなく、換気性能を優先して換気孔30cの位置を決定している。
また、本実施形態においては、化粧部材35の端縁部35cは内方に鋭角に曲げ加工されていないが、これに限らず、第1の実施形態のように化粧部材35の端縁部35cを内方に鋭角に曲げ加工してもよい。
10 建物用ドア
11 ドア本体
11a 開口部
12 ドア表面材
12a 凹部
13 補強部材
20 換気ユニット
21 操作部
22 開閉部
22a 被ガイド部
23 回動軸
24 ガイド板
24a ガイドスリット
25 換気カバー
25a 換気スリット
30 室外側覆い部材
30a 基板部
30b 側板部
30c 換気孔
30d 接続端部
35 化粧部材
35a 傘部
35b 折曲部
35c 端縁部
40 突出部材
S 有効換気開口

Claims (7)

  1. 室内外に貫通する開口部を設けたドア本体と、前記開口部に固定される換気ユニットと、 前記開口部を室外側から覆う室外側覆い部材と、前記室外側覆い部材の室外側に取り付けられる化粧部材とを備え、
    前記室外側覆い部材には、前記開口部と連通する換気孔が形成されているとともに、前記化粧部材は、前記室外側覆い部材よりも幅方向に突出する傘部を備え、
    前記室外側覆い部材及び前記化粧部材は、鋼板又はステンレス板を曲げ加工して形成されていることを特徴とする、建物用ドア。
  2. 前記室外側覆い部材の断面は、前記開口部に臨む側が開口した略コ字状であることを特徴とする、請求項1記載の建物用ドア。
  3. 前記化粧部材の端縁部は、内方に鋭角に曲げ加工されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の建物用ドア。
  4. 前記ドア本体には、前記化粧部材と最も接近する位置に凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の建物用ドア。
  5. 前記換気ユニットは、前記ドア本体の室内側に設けられた操作部と、前記操作部で開閉操作される開閉部とを備え、前記開閉部は、前記開口部及び前記室外側覆い部材の内側に形成された内部空間において開閉されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の建物用ドア。
  6. 前記化粧部材の傘部の両側を室内側に曲折させて折曲部を形成し、この折曲部は見込方向に前記換気孔を隠す位置まで延出していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の建物用ドア。
  7. 前記ドア本体の室外側には、前記化粧部材と略平行に突出部材が設けられ、この突出部材は前記ドア本体と前記化粧部材との間に形成された通風経路を遮るように室外側に突出していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の建物用ドア。
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