JP2013223066A - Pll回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べてレファレンススプリアスをより一層低減できるPLL回路を提供する。
【解決手段】PLL回路は、チャージポンプ22から出力される電流に応じて制御電圧Vctrlを発生するローパスフィルタ23を有する。ローパスフィルタ23は、チャージポンプ22から出力される電流に応じた電荷を蓄積する前段部23aと、前段部23aに蓄積された電荷が転送されて制御電圧Vctrlを発生する後段部23bとを有する。また、前段部23aは、コンデンサC[n]と、コンデンサC[n]とチャージポンプ22との間に接続されて第1のスイッチ制御信号aにより駆動される第1のスイッチ33[n]と、コンデンサC[n]と後段部23bとの間に接続されて第2のスイッチ制御信号b[n−1]により駆動される第2のスイッチ34[n]とにより形成される電荷蓄積回路を複数有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、PLL回路に関する。
PLL(Phase Locked Loop)回路は、例えばAD(アナログ−デジタル)変換器のサンプリングクロックを生成する周波数シンセサイザに用いられ、SOC(System on Chip)と呼ばれる半導体装置の殆どに搭載されている。AD変換器が高精度のAD変換を行うためには、位相ジッタが小さいクロックを生成するPLL回路が求められる。
通常、PLL回路は、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:以下、「VCO」と記載する)と、チャージポンプ(Charge Pump:CP)と、位相比較器(Phase Frequency Detector:PFD)とを有する。この種のPLL回路では、ジッタに影響する主な要素として、VCOの位相ノイズと、電源ノイズと、レファレンススプリアス(レファレンスリークともいう)との3つがある。
このうち、VCOの位相ノイズについては、例えばVCOの消費電力を増やす替りに位相ノイズを低減させる方法がある。また、電源ノイズは、電源分離やバイパスコンデンサなどによって減少させることができる。
しかし、更なるジッタの低減を図ろうとすると、レファレンススプリアスが問題となる。
レファレンススプリアスの主な発生原因は、リーク等によるVCOの制御電圧の変動を補正するためにチャージポンプ電流が流れ、一時的に制御電圧が変動することにある。PLL回路がロック(位相同期)しているとき、制御電圧は位相比較の瞬間に大きく変動し、その後穏やかに変動するということを比較周期で繰り返す。
従来から、PLL回路のローパスフィルタ(Low-pass filter:LPF)に工夫を加えることによってレファレンススプリアスに起因するジッタを低減させることが試みられている。例えば、ローパスフィルタの電圧をスイッチトキャパシタフィルタでサンプリングしてVCOに供給する方法や、並列接続された複数の容量へのチャージ/ディスチャージ動作をパイプライン処理する方法が提案されている。
特開平11−308105号公報 特開2008−35451号公報
従来に比べてレファレンススプリアスをより一層低減できるPLL回路を提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、制御電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器から出力される信号を分周する分周器と、入力クロックと前記分周器から出力される信号との位相を比較する位相比較器と、前記位相比較器から出力される信号に応じた電流を出力するチャージポンプと、前記チャージポンプから出力される電流に応じて前記制御電圧を発生するローパスフィルタとを有し、前記ローパスフィルタは、前記チャージポンプから出力される電流に応じた電荷を蓄積する前段部と、前記前段部に蓄積された電荷が転送されて前記制御電圧を発生する後段部とを有し、前記前段部が、コンデンサと、前記コンデンサと前記チャージポンプとの間に接続されて第1のスイッチ制御信号により駆動される第1のスイッチと、前記コンデンサと前記後段部との間に接続されて第2のスイッチ制御信号により駆動される第2のスイッチとにより形成される電荷蓄積回路を複数有するPLL回路が提供される。
上記一観点に係るPLL回路によれば、従来に比べてレファレンススプリアスをより一層低減することができる
図1は、スイッチトキャパシタを使用してレファレンススプリアスを低減するPLL回路の一例を示す図である。 図2は、PLL回路に使用するループフィルタの一例を示す回路図である。 図3は、図2のループフィルタ内のスイッチを駆動する信号φ1〜φnを示すタイミングチャートである。 図4は、第1の実施形態に係るPLL回路のブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係るPLL回路を示す回路図である。 図6は、スイッチ制御信号生成部の構造を示す図である。 図7は、スイッチ制御用クロックSCKと入力クロックCKとの関係を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。 図9は、第1の実施形態の変形例1に係るPLL回路を示す回路図である。 図10は、変形例1に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。 図11は、変形例2に係るPLL回路のローパスフィルタを示す回路図である。 図12は、変形例3に係るPLL回路の位相比較器及びスイッチ制御部を示す回路図である。 図13は、変形例3に係るPLL回路のスイッチ制御部の構造を示す回路図である。 図14は、変形例3に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャート(その1)である。 図15は、変形例3に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャート(その2)である。 図16は、変形例3に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャート(その3)である。 図17は、変形例4に係るPLL回路の後段部の構造を示す図である。 図18は、第2の実施形態に係るPLL回路の位相比較器、チャージポンプ、スイッチ制御部及びローパスフィルタを示す回路図である。 図19は、チャージポンプ及び位相比較器を示す回路図である。 図20は、第2の実施形態のスイッチ制御部の構造を示す回路図である。 図21は、放電制御部の構造を示す回路図である。 図22は、出力クロック同期制御信号生成部の構造を示す回路図である。 図23は、位相同期状態におけるタイミングチャートを示す図である。 図24は、第2の実施形態に係るPLL回路と比較例のPLL回路の制御電圧及び出力周波数の変動を比較して示す図である。 図25は、第3の実施形態に係るPLL回路のチャージポンプ及びローパスフィルタを示す回路図である。 図26は、第3の実施形態に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャート(その1)である。 図27は、第3の実施形態に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャート(その2)である。 図28は、タイミング検出回路の一例を示す図である。 図29は、位相同期状態における出力クロックタイミング検知回路の動作を示すタイミングチャートである。 図30は、第4の実施形態に係るPLL回路を示す図である。 図31は、第4の実施形態において、分周器の分周数Nが2の場合(N=2)の動作を示す図である。 図32は、第4の実施形態において、分周器の分周数Nが3の場合(N=3)の動作を示す図である。 図33は、第4の実施形態において、分周器の分周数Nが4の場合(N=4)の動作を示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
図1は、スイッチトキャパシタを使用してレファレンススプリアスを低減するPLL回路の一例を示す図である。この図1に例示したPLL回路は、基準発振器11、可変分周器12、位相比較器13、スイッチトキャパシタフィルタ14、VCO15、ループフィルタ16及びローパスフィルタ17を有している。ループフィルタ16はコンデンサC1、抵抗R1及びコンデンサC2により形成され、ローパスフィルタ17は抵抗R2及びコンデンサC3により形成されている。
このPLL回路では、VCO15の出力が可変分周器12により分周されて位相比較器13に入力される。位相比較器13は、基準発振器11の出力(クロック)と可変分周器12の出力とを比較し、その比較結果に応じた信号を出力する。ループフィルタ16は、位相比較器13から出力された信号に応じた電圧を発生する。
スイッチトキャパシタフィルタ14は、ループフィルタ16の出力電圧を基準発振器11から出力されるサンプリングクロックに同期したタイミングでサンプリングし、ローパスフィルタ17に出力する。ローパスフィルタ17は、スイッチトキャパシタフィルタ14から出力される信号から高周波成分を除去し、制御電圧としてVCO15に供給する。VCO15は、ローパスフィルタ17から供給される制御電圧に応じた周波数の信号を出力する。
上述のPLL回路では、スイッチトキャパシタフィルタ14をノッチフィルタとして使用し、レファレンススプリアスを低減する。しかし、上述のPLL回路では、位相比較器13の位相比較のタイミングでループフィルタ16の出力電圧が変動する。そのタイミングでスイッチトキャパシタフィルタ14がループフィルタ16の出力電圧をサンプリングすると、VCO15から出力される信号(クロック)には、基準発振器11の周波数のレファレンススプリアスが残ってしまう。
図2はPLL回路に使用するループフィルタの一例を示す回路図、図3はそのループフィルタ内のスイッチを駆動する信号φ1〜φnを示すタイミングチャートである。
図2に示すループフィルタは、コンデンサC1〜Cnと、それらのコンデンサC1〜Cnに対しチャージ/ディスチャージ動作をパイプライン処理するスイッチSW11,SW12,…,SW1n及びスイッチSW21,SW22,…,SW2nとを有する。入力端子Aはチャージポンプに接続され、出力端子BはVCOに接続される。出力端子Bと接地との間にはコンデンサCHが接続されている。
このループフィルタは、コンデンサC1〜Cnに順次チャージされた電荷をコンデンサCHに順次転送し、見かけ上の時定数を大きくすることによりVCOの制御電圧の変動を小さくして、レファレンススプリアスの抑制を図っている。
しかし、PLL回路がロックした状態では、チャージポンプの電流が流れるのは一瞬であり、図2のように多数のコンデンサを用意しても、チャージポンプの電流を取り込むことができるコンデンサは1個又は2個にすぎない。このため、レファレンススプリアスを抑制する効果は殆ど期待できない。
以下の実施形態では、従来に比べてレファレンススプリアスをより一層低減できるPLL回路について説明する。
(第1の実施形態)
図4は第1の実施形態に係るPLL回路のブロック図、図5は同じくその詳細を示す回路図である。
本実施形態に係るPLL回路は、位相比較器21と、チャージポンプ22と、ローパスフィルタ23と、VCO24と、分周器25と、ロック検出器26と、スイッチ制御部27とを有する。
位相比較器21は、位相比較部31と、バッファ32a,32bとを有し、入力クロックCK及びフィードバッククロックFBを入力してアップ信号UP及びダウン信号DNを出力する。位相比較部31は、入力クロックCK及びフィードバッククロックFBの位相を比較して、比較結果に応じたアップ信号PU0及びダウン信号DN0を出力する。バッファ32aはアップ信号UP0を入力してアップ信号UPを出力し、バッファ32bはダウン信号DN0を入力してダウン信号DNを出力する。
チャージポンプ22は、位相比較器21からアップ信号UP及びダウン信号DNを入力し、ローパスフィルタ23にチャージポンプ電流Icpを出力する。
ローパスフィルタ23は前段部23aと後段部23bとを有し、チャージポンプ電流Icpに応じた制御電圧Vctrlを出力する。ローパスフィルタ23内のノードN1はチャージポンプ22に接続されるノードであり、ノードN2はVCO24に接続されるノードである。
前段部23aは、ノードN1とノードN2との間に並列に接続されたm個の電荷蓄積回路を有する。各電荷蓄積回路は、ノードN1とノードN2との間に直列に接続された2つのスイッチ33[n],34[n](但し、nは1〜mの間の整数)と、スイッチ33[n],34[n]の間のノードVnと接地との間に接続されたコンデンサCnとにより形成されている。本実施形態では、コンデンサC1〜Cmの容量値は全て同じであるとする。
スイッチ33[n]はスイッチ制御信号生成部27から出力されるスイッチ制御信号aによりオン−オフし、スイッチ34[n]は制御信号生成部27から出力されるスイッチ制御信号b[n−1]によりオン−オフする。スイッチ33[1]〜33[m]は第1のスイッチの一例であり、スイッチ34[1]〜34[m]は第2のスイッチの一例である。
後段部23bは、例えばノードN2と接地との間に接続されたコンデンサCpと、ノードN2と接地との間に直列に接続された抵抗Rs及びコンデンサCsとにより形成され、コンデンサCp,Csに蓄積された電荷により制御電圧Vctrlを発生する。
VCO24は、ローパスフィルタ23から出力される制御電圧Vctrlに応じた周波数のクロックXを出力する。また、分周器25は、クロックXを分周した信号を、フィードバッククロックFBとして出力する。このフィードバッククロックFBは、前述したように位相比較器21に入力される。
ロック検出器26は、位相比較器21から与えられる信号から当該PLL回路がロック状態か否かを判定し、その結果に応じて状態変化するロック検出信号Lを出力する。本実施形態では、ロックしていると判定したときにはロック検出信号Lが“H”となり、ロックしていないと判定したときにはロック検出信号Lが“L”になる。
スイッチ制御部27は、スイッチ制御信号生成部36と、5入力OR回路37と、m個の2入力OR回路38[1]〜38[m]とを有する。5入力OR回路37は、ロック検出信号Lの反転信号と、位相比較器21から出力されるアップ信号UP0、ダウン信号DN0、アップ信号UP及びダウン信号DNとを入力し、スイッチ制御信号aを出力する。このスイッチ制御信号aは、前述したように、ローパスフィルタ23内のスイッチ33[1]〜33[m]をオン−オフする信号である。スイッチ制御信号aは、第1のスイッチ制御信号の一例である。
スイッチ制御信号生成部36は、例えば図6に示すように、スイッチ制御用クロックSCKを入力し、スイッチ制御信号aによりリセットされるm段のシフトレジスタにより形成される。図6ではシフトレジスタがm個のD型フリップフロップにより形成された例を示している。なお、図6において、1'b1は“H”の信号である。
スイッチ制御信号生成部36からは、スイッチ制御信号bo[0]〜bo[m−1]が出力される。2入力OR回路38[n](但し、nは1〜mの間の整数)は、スイッチ制御信号bo[n−1]とロック検出信号Lの反転信号とを入力し、スイッチ制御信号b[n−1]を出力する。スイッチ制御信号b[n−1]は、第2のスイッチ制御信号の一例である。
図7は、スイッチ制御用クロックSCKと入力クロックCKとの関係を示す図である。本実施形態では、図7に示すように、基準発振器28から出力される基準クロックをスイッチ制御用クロックSCKとし、スイッチ制御用クロックSCKを分周器29で分周した信号を入力クロックCKとしている。
図8は、本実施形態に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。但し、ここでは、分周器29の分周数Kを4(K=4)とし、電荷蓄積回路の数mを3(m=3)とし、分周器25の分周数(逓倍数)Nを8(N=8)としている。
PLL回路がロックしていないときは、ロック検出器26から出力されるロック検出信号Lは“L”である。このため、5入力OR回路37から出力されるスイッチ制御信号aは“H”となり、スイッチ制御信号b[0]〜b[2]も“H”となる。
これにより、ローパスフィルタ23内のスイッチ33[1]〜33[3],34[1]〜34[3]はいずれもオンになり、チャージポンプ電流Icpはこれらのスイッチ33[1]〜33[3],34[1]〜[3]を介してローパスフィルタ23の後段部23bに入力される。そして、後段部23bのコンデンサCp,Csにはチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積され、その電荷に応じた電圧が制御電圧VctrlとしてVCO24に与えられる。位相比較器21は、入力クロックCKとフィードバッククロックFBとの位相差が小さくなるようにチャージポンプ電流Icpを調整する。
図8に示す例では、時刻tでPLL回路がロック(位相同期)している。PLL回路がロックすると、ロック検出信号Lが“H”になり、スイッチ制御部27から出力されるスイッチ制御信号a及びスイッチ制御信号b[0]〜b[2]が入力クロックCKに同期して変化する。すなわち、チャージポンプ電流Icpが流れるときにはスイッチ制御信号aが“H”であるので、スイッチ33[1]〜33[3]はオン、スイッチ34[1]〜34[3]はオフとなる。これにより、チャージポンプ電流IcpがコンデンサC1〜C3に流れ、それらのコンデンサC1〜C3にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。
その後、スイッチ制御信号aが“L”になり、スイッチ33[1]〜33[3]がいずれもオフになる。次に、スイッチ制御用クロックSCKに同期してスイッチ制御信号b[0], b[1], b[2]が順次“H”になり、スイッチ34[1]〜34[3]が順次オンになって、コンデンサC1,C2,C3から後段部23bに順次電荷が移動する。
つまり、本実施形態では、ロック状態になるとチャージポンプ電流Icpによる電荷を3回に分けてローパスフィルタ23の後段部23bに伝達し、制御電圧Vctrlの変動(図8中にΔVで示す)を穏やかにしている。これにより、制御電圧Vctrlの変動に起因するレファレンススプリアス及びレファレンススプリアスに起因するジッタを大幅に低減することができる。
(変形例1)
図9は、第1の実施形態の変形例1に係るPLL回路を示す回路図である。図9において、図5と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上述の第1の実施形態では、図7に示すように、基準発振器28から与えられる基準クロックをスイッチ制御信号SCKとし、分周器29により基準クロックを分周した信号を入力クロックCKとしている。この場合、入力クロックCKの周波数を高くしようとすると、それよりも高周波の基準クロックを発生する基準発振器が必要になる。
そこで、変形例1では、図9のように、VCO24から出力されるクロックXをスイッチ制御信号としてスイッチ制御部27に供給する。図9において、図5と同一物には同一符号を付している。
図10は、変形例1に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、チャージポンプ電流Icpが流れるタイミングを考慮して、電荷蓄積回路の数mを分周器25の分周数Nよりも1だけ少なくしている。すなわち、電荷蓄積回路の数mを7(m=7)とし、分周器25の分周数(逓倍数)Nを8(N=8)としている。
変形例1では、入力クロックCKの1周期の間に出力クロックXは8周期が経過するが、8周期のうちの7周期でコンデンサC1〜C7に蓄積された電荷が順次後段部23bに伝達される。これにより、制御電圧Vctrlの変動が穏やかになり、制御電圧Vctrlの変動(図10中にΔVで示す)に起因するレファレンススプリアス及びレファレンススプリアスに起因するジッタを大幅に低減することができる。
(変形例2)
図11は、変形例2に係るPLL回路のローパスフィルタを示す回路図である。なお、変形例2が第1の実施形態と異なる点はローパスフィルタの構造が異なることにあり、その他の構造は基本的に第1の実施形態と同様であるので、ここでは重複する部分の説明を省略する。
変形例2では、ローパスフィルタ23の前段部23aと後段部23bとの間に、時定数調整部23cを設けている。この時定数調整部23cはm個の時定数調整回路を有し、各時定数調整回路は抵抗41[n](但し、nは1〜mの間の整数)と、抵抗41[n]に並列に接続されたスイッチ42[n]とを有する。スイッチ42[n]は第3のスイッチの一例である。
スイッチ制御部27は、第1の実施形態ではb[0]〜b[m−1]を生成していたのに対して、本実施形態ではb[0]〜b[m]を生成する。スイッチ制御信号生成部36は、実施例1ではm段のシフトレジスタにより形成されているが、本実施例においてはm+1段のシフトレジスタにより形成され、スイッチ制御信号bo1[0]〜bo1[m]を生成する。
スイッチ42[n]は、スイッチ制御部27から出力されるスイッチ制御信号b1[n]によりオン−オフする。すなわち、スイッチ制御信号b[n−1]によりスイッチ34[n]がオンになると、コンデンサCnに蓄積されている電荷が抵抗41[n]を介して後段部23bに伝達される。その後、スイッチ制御信号b[n]によりスイッチ42[n]がオンになり、ノードN2の電位がノードVnの電位と同じになる。
本実施形態では、上述したようにコンデンサCnに蓄積されている電荷が抵抗41[n]を介して後段部23bに伝達されるため、後段部23bへの急激な電荷の移動が抑制される。これにより、制御電圧Vctrlの電圧変動がより一層緩やかになり、レファレンススプリアスをより一層低減できる。
(変形例3)
図12は、変形例3に係るPLL回路の位相比較器及びスイッチ制御部を示す回路図である。変形例3が前述の第1の実施形態と異なる点はスイッチ制御部の構造が異なる点にあり、その他の構造は基本的に第1の実施形態と同様であるので、ここでは重複する部分の説明は省略する。
スイッチ制御部27は、スイッチ制御信号生成部45と、4入力OR回路46とを有する。4入力OR回路46は、位相比較器21からアップ信号UP0、ダウン信号DN0、アップ信号UP及びダウン信号DNを入力し、ローパスフィルタ23のスイッチ33[1]〜33[m]をオン−オフするスイッチ制御信号aを出力する。
スイッチ制御信号生成部45は、VCO24から出力されるクロックXと、入力クロックCK、アップ信号UP0及びスイッチ制御信号aとを入力し、スイッチ制御信号b[0]〜b[m−1]を出力する。
図13は、スイッチ制御部27の構造を示す回路図である。この図13のように、スイッチ制御部27は、m段のシフトレジスタ51と、リセット信号生成部52と、制御信号生成部53と、出力部54とを有する。シフトレジスタ51はm個のD型フリップフロップにより形成され、VCO24から出力されるクロックXからスイッチ制御信号bo[0]〜bo[m−1]を生成する。図13において、1'b1は“H”の信号である。
リセット信号生成部52は、2個のD型フリップフロップと、複数(図13では4個)のバッファにより形成された遅延回路と、1個のOR回路とにより形成されている。このリセット信号生成部52は、スイッチ制御信号a及びクロックXを入力し、シフトレジスタ51をリセットするリセット信号RAを生成する。
また、制御信号生成部53は、D型フリップフロップと、複数(図13では8個)のバッファにより形成された遅延回路とを有する。この制御信号生成部53は、アップ信号UP0及び入力クロックCKを入力し、制御信号RDを出力する。
出力部54は、m個のOR回路により形成されている。この出力部54は、シフトレジスタ51から出力されるスイッチ制御信号bo[0]〜bo[m−1]と制御信号生成部53から出力される制御信号RDとを入力し、所定のタイミングで順次“L”から“H”に変化するスイッチ制御信号b[0]〜b[m−1]を出力する。
図14〜図16は、変形例3に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、変形例1と同様に、ローパスフィルタ23内の電荷蓄積回路の数mを7(m=7)とし、分周器25の分周数(逓倍数)Nを8(N=8)としている。図14は出力周波数が所望の周波数よりも低い場合を示し、図15は出力周波数が所望の周波数よりも高い場合を示している。また、図16は位相同期したときの動作を示している。
これらの図14〜図16からわかるように、変形例3では位相同期していない状態でもスイッチ制御部27が動作する。
出力周波数が所望の周波数より低い場合は、図14のように、アップ信号UPが“H”の期間が長い。アップ信号UPが“H”の期間はスイッチ制御信号aも“H”である。また、制御信号生成部53では、入力クロックCKを遅延した信号DCKが立ち上がる際にアップ信号UP0が“H”であると、制御信号RDは“H”となる。これにより、スイッチ制御信号b[0]〜b[6]はいずれも“H”になる。そして、チャージポンプ22から出力されるチャージポンプ電流Icpがスイッチ33[1]〜33[7],34[1]〜34[7]を介してローパスフィルタ23の後段部23bに伝達され、制御電圧Vctrlが上昇する。その結果、VCO24から出力されるクロックXの周波数が上昇する。
出力周波数が所望の周波数がより高い場合は、図15のように、ダウン信号DNが“H”の期間が長い。ダウン信号DNが“H”の期間はスイッチ制御信号aも“H”である。スイッチ制御信号aが立ち上がった後、クロックXが立ち上がると、複数(図13では4個)のバッファによる遅延時間経過後、制御信号RBは0にリセットされる。これにより、制御信号RAも“L”になって、シフトレジスタ51のリセットが解除される。そして、ダウン信号DNが“H”の期間であっても、スイッチ制御信号b[0]〜b[6]が順次“H”になり、スイッチ34[0]〜34[m]が順次オンになる。これにより、チャージポンプ22から出力されたチャージポンプ電流Icpがスイッチ34[1]〜34[7]を介してローパスフィルタ23の後段部23bに伝達され、制御電圧Vctrlが下降する。その結果、VCO24から出力されるクロックXの周波数が減少する。
位相同期している状態では、図16のように、アップ信号UP及びダウン信号DNは細いパルスになる。また、位相同期している状態では、スイッチ制御信号aが“H”になってチャージポンプ電流Icpに応じた電荷がコンデンサC[1]〜C[7]に蓄積される。その後、スイッチ制御信号aが“L”になり、スイッチ制御信号b[0]〜b[7]が順次“H”になって、コンデンサC[1]〜C[7]に蓄積された電荷が順次後段部23bに転送される。
第1の実施形態に係るPLL回路では、外乱等の要因により急激に周波数が変化することがあっても、ロックが外れればロック検出器26が動作してスイッチ33[1]〜33[m],34[1]〜34[m]がオンになり、ロック状態に復帰する。但し、ロックが外れてもすぐにロック検出器26が動作しない場合は、クロックXが不安定な期間が長くなる。
これに対し、変形例3のPLL回路では、位相同期していない状態でもスイッチ制御部27が動作しているため、何らかの要因によりロックが外れても、すぐにロック状態に復帰する。
(変形例4)
第1の実施形態では、ローパスフィルタ23の後段部23bが、ノードN2と接地との間に接続されたコンデンサCpと、ノードN2と接地との間に直列に接続された抵抗Rs及びコンデンサCsとにより形成されている例を示している(図5参照)。しかし、後段部23bは、図5に示す回路に限定されるものではなく、他の回路により形成されていてもよい。
図17は、後段部23bが、コンデンサCp,Cs,Czと抵抗Rs,Rzとにより形成された例を示している。コンデンサCpはノードN2と接地との間に接続され、抵抗Rs及びコンデンサCsはノードN2と接地との間に直列に接続されている。また、抵抗RzはノードN2とノードN3(出力端子)との間に接続されており、コンデンサCzはノードN3と接地との間に接続されている。
(第2の実施形態)
図18は、第2の実施形態に係るPLL回路の位相比較器、チャージポンプ、スイッチ制御部及びローパスフィルタを示す回路図である。また、図19は、チャージポンプ及び位相比較器を示す回路図である。なお、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、スイッチ制御部及びローパスフィルタの構造が異なることにあり、その他の構造は基本的に第1の実施形態と同様であるので、重複する部分の説明を省略する。
図18に示すように、位相比較器21は、位相比較部31とバッファ32a,32bとを有する。位相比較部31は、入力クロックCK及びフィードバッククロックFBを入力し、入力クロックCK及びフィードバッククロックFBの位相差に応じてアップ信号UP0及びダウン信号DN0を出力する。バッファ32aは、アップ信号UP0を入力し、アップ信号UPを出力する。また、バッファ32bは、ダウン信号DN0を入力し、ダウン信号DN0を出力する。
チャージポンプ22は、図19に示すように、電源ラインVddと出力端子との間に直列に接続されたスイッチ58a及び電流源59aと、出力端子と接地との間に直列に接続されたスイッチ58b及び電流源59bとを有する。スイッチ58aは位相比較器21から出力されるアップ信号UPによりオン−オフし、スイッチ58bは位相比較器21から出力されるダウン信号DNによりオン−オフする。そして、チャージポンプ22は、位相比較器21から出力されるアップ信号UP及びダウン信号DNに応じたチャージポンプ電流Icpを出力する。
スイッチ制御部27は、図18に示すように、入力クロックCKと、VCO24(図5参照)から出力されるクロックXと、位相比較器21から出力されるアップ信号UP0、ダウン信号DN0、アップ信号UP及びダウン信号DNを入力する。そして、これらの信号に応じて、スイッチ制御信号a1〜a3及びスイッチ制御信号b1[0]〜b1[m],b2[0]〜b2[m],b3[0]〜b3[m]を出力する。
ローパスフィルタ23は、前段部23a、時定数調整部23c及び後段部23bを有する。前段部23aには分周器25の分周数の倍数又は約数に等しい数の電荷蓄積回路が設けられている。本実施形態では、分周器25の分周数Nの3倍の電荷蓄積回路が設けられているものとする。それらの電荷蓄積回路は、図19に示すように、3つのグループに分けられている。
第1のグループは、m個のスイッチ61[1,1]〜61[1,m]と、m個のスイッチ62[1,1]〜62[1,m]と、m個のコンデンサC1[1]〜C1[m]とを有する。スイッチ61[1,n](但し、nは1〜mの間の整数)とスイッチ62[1,n]とは直列に接続されており、コンデンサC1[n]はスイッチ61[1,n]とスイッチ62[1,n]との間のノードV1[n]と接地との間に接続されている。スイッチ61[1,1]〜61[1,m]はスイッチ制御信号a1によりオン−オフし、スイッチ62[1,n]はスイッチ制御信号b1[n−1]によりオン−オフする。
これと同様に、第2のグループも、m個のスイッチ61[2,1]〜61[2,m]と、m個のスイッチ62[2,1]〜62[2,m]と、m個のコンデンサC2[1]〜C2[m]とを有する。スイッチ61[2,n](但し、nは1〜mの間の整数)とスイッチ62[2,n]とは直列に接続されており、コンデンサC2[n]はスイッチ61[2,n]とスイッチ62[2,n]との間のノードV2[n]と接地との間に接続されている。スイッチ61[2,1]〜61[2,m]はスイッチ制御信号a2によりオン−オフし、スイッチ62[2,n]はスイッチ制御信号b2[n−1]によりオン−オフする。
また、第3のグループも、m個のスイッチ61[3,1]〜61[3,m]と、m個のスイッチ62[3,1]〜62[3,m]と、m個のコンデンサC3[1]〜C3[m]とを有する。スイッチ61[3,n](但し、nは1〜mの間の整数)とスイッチ62[3,n]とは直列に接続されており、コンデンサC3[n]はスイッチ61[3,n]とスイッチ62[3,n]との間のノードV3[n]と接地との間に接続されている。スイッチ61[3,1]〜61[3,m]はスイッチ制御信号a3によりオン−オフし、スイッチ62[3,n]はスイッチ制御信号b3[n−1]によりオン−オフする。
本実施形態では、コンデンサC1[1]〜C1[m],C2[1]〜C2[m],C3[1]〜C3[m]の容量値が全て同じであるとする。
時定数調整部23cも、前段部23aに対応して3つのグループに分割されている。第1のグループは、m個の抵抗R1[1]〜R1[m]と、m個のスイッチ63[1,1]〜63[1,m]とを有する。抵抗R1[n](但し、nは1〜mの間の整数)とスイッチ63[1,n]とは、前段部23aのスイッチ62[1,n]と後段部23bとの間に並列に接続されている。スイッチ63[1,n]はスイッチ制御信号b1[n]によりオン−オフする。
これと同様に、第2のグループは、m個の抵抗R2[1]〜R2[m]と、m個のスイッチ63[2,1]〜63[2,m]とを有する。抵抗R2[n]とスイッチ63[2,n]とは、前段部23aのスイッチ62[2,n]と後段部23bとの間に並列に接続されている。スイッチ63[2,n]は、スイッチ制御信号b2[n]によりオン−オフする。
また、第3のグループは、m個の抵抗R3[1]〜R3[m]と、m個のスイッチ63[3,1]〜63[3,m]とを有する。抵抗R3[n]とスイッチ63[3,n]とは、前段部23aのスイッチ62[3,n]と後段部23bとの間に並列に接続されている。スイッチ63[3,n]は、スイッチ制御信号b3[n]によりオン−オフする
後段部23bは、第1の実施形態と同様に、例えばコンデンサCp,Cs及び抵抗Rsにより形成されている(図5参照)。
図20は、本実施形態のスイッチ制御部27の構造を示す回路図である。この図20に示すように、スイッチ制御部27は、3個の放電制御部71a〜71cと、6入力OR回路72と、2入力OR回路73と、D型フリップフロック74と、複数のバッファにより形成されたディレイ回路75と、NAND回路76と、3進カウンタ77と,2入力AND回路78a〜78c,79a〜79cとを有する。
6入力OR回路72は、ダウン信号DN0、アップ信号UP0、アップ信号UP,アップ信号UP2、ダウン信号DN及びダウン信号DN2を入力し、アップダウン信号UDを出力する。なお、アップ信号UP2はアップ信号UPを入力したバッファから出力される信号であり、ダウン信号DN2はダウン信号DNを入力したバッファから出力される信号である。
2入力OR回路73は、アップ信号UP2及びダウン信号DN2を入力し、アップダウン信号UD2を出力する。D型フリップフロップ74は、2入力OR回路73の出力(UD2)と入力クロックCKとを入力する。そして、このD型フリップフロップ74の出力は、ディレイ回路75を介してD型フリップフロップ74のリセットRSTに入力される。NAND回路76は6入力OR回路72の出力とディレイ回路75の出力を反転した信号とを入力し、アップダウンクロックUDCを出力する。3進カウンタ77は、NAND回路76から出力されるアップダウンクロックUDCをカウントし、信号Q[0],Q[1]を出力する。
AND回路78aは、3進カウンタ77の出力信号Q[0]と、出力信号Q[1]を反転した信号とを入力し、信号EN1を出力する。また、AND回路78bは、3進カウンタ77の出力信号Q[1]と、出力信号Q[0]を反転した信号とを入力し、信号EN2を出力する。更に、AND回路78cは、3進カウンタ77の出力信号Q[0],Q[1]を入力し、信号EN3を出力する。
AND回路79aは、アップダウン信号UDと信号EN1とを入力し、スイッチ制御信号a1を出力する。また、AND回路79bは、アップダウン信号UDと信号EN2とを入力し、スイッチ制御信号a2を出力する。更に、AND回路79cは、アップダウン信号UDと信号EN3とを入力し、スイッチ制御信号a3を出力する。
放電制御部71aは、OR回路73の出力(アップダウン信号UD2)と、スイッチ制御信号a1と、入力クロックCKと、VCO24から出力されるクロックXとを入力し、スイッチ制御信号b1[1,0]〜b1[1,m]を出力する。
これと同様に、放電制御部71bは、OR回路73の出力(アップダウン信号UD2)と、スイッチ制御信号a2と、入力クロックCKと、VCO24から出力されるクロックXとを入力し、スイッチ制御信号b2[1,0]〜b2[1,m]を出力する。また、放電制御部71cは、OR回路73の出力(アップダウン信号UD2)と、スイッチ制御信号a3と、入力クロックCKと、VCO24から出力されるクロックXとを入力し、スイッチ制御信号b3[1,0]〜b3[1,m]を出力する。
図21は、放電制御部71a〜71cの構造を示す回路図である。
放電制御部71a〜71cはいずれも、出力クロック同期制御信号生成部81と、AND回路82と、D型フリップフロップ83,84,86と、OR回路85と、ディレイ回路87と、m個の3入力OR回路88[1]〜88[m]とを有する。
出力クロック同期制御信号生成部81は、スイッチ制御信号a(a1,a2又はa3)とクロックXとを入力し、信号bo[0]〜bo[m]を出力する。AND回路82は、アップダウン信号UD2及びスイッチ制御信号aを入力する。D型フリップフロップ83は、1'b1(“H”)とAND回路82の出力とを入力し、信号RBP1を出力する。D型フリップフロップ84は信号RBP1と入力クロックCKとを入力し、信号RBP2を出力する。この信号RBP2は、OR回路85及びD型フリップフロップ83のリセット端子に入力される。
OR回路85は信号RBP2とD型フリップフロップ86の出力とを入力する。また、D型フリップフロップ86は、OR回路85の出力と入力クロックCKとを入力する。このD型フリップフロップ86の出力は、複数のバッファにより形成されたディレイ回路87を介して3入力OR回路88[1]〜88[m]に、信号RBとして入力される。
3入力OR回路88[n](但し、nは1〜mの間の整数)は、信号RBと、スイッチ制御信号aの反転信号と、出力クロック同期制御信号生成部81から出力される信号bo[n]とを入力し、スイッチ制御信号b[n−1]を出力する。
図22は、出力クロック同期制御信号生成部81の構造を示す回路図である。この図22に示すように、出力クロック同期制御信号生成部81は、信号1'b1(“H”)及びクロックXを入力し、スイッチ制御信号aによりリセットされるm+1個のD型フリップフロップにより形成されたシフトレジスタである。
第1の実施形態では、チャージポンプ電流Icpによる電荷をローパスフィルタ23の前段部23aの各コンデンサC1〜Cmに蓄積し、それらの電荷をm回に分けて後段部23bに伝達している。この場合、コンデンサC1〜Cmに蓄積された電荷を後段部23bに伝達し終わる前に次のチャージポンプ電流Icpが供給されるタイミングが来てしまうと、VCO24から出力されるクロックXが所望のクロックからずれてしまう。
そこで、本実施形態では、チャージポンプ電流Icpによる電荷を蓄積するグループと、後段部23bに電荷を供給するグループとを分けている。これにより、VCO24から出力されるクロックXのずれをより確実に防止できる。
図23は、位相同期状態におけるタイミングチャートを示す図である。但し、ここでは分周器25の分周数(逓倍数)Nを4(N=4)としている。また、各グループの電荷蓄積回路の数mを4(m=N=4)としている。
時刻t1でスイッチ制御信号a1が“H”になると、スイッチ61[1]〜61[4]がオンになり、コンデンサC1[1]〜C1[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積されて、ノードV1[1]〜V1[4]の電圧が同じになる。
その後、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[3]が順次“H”になり、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積された電荷がスイッチ62[1,1]〜62[1,4]及び時定数調整部23cを介して後段部23bに伝達される。このとき、スイッチ62[1,n]がオンになった後にクロックXの1周期分だけ遅れてスイッチ63[1,n]をオンにすることで、抵抗R1[1]〜R1[m]によって、前段部23aから後段部23bに電荷が流れる際の時定数を調整し、制御電圧Vctrlの変動をより一層抑制する。この時定数は、例えば出力周期の1/10〜1/2程度とすることが好ましい。
本実施形態では、時刻t2でスイッチ制御信号a2が“H”になり、チャージポンプ22からコンデンサC2[1]〜C2[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。このとき、コンデンサC1[4]には後段部23bに供給する電荷が残っているが、スイッチ62[2,1]がオンになる前にコンデンサC1[4]の電荷の移動は完了する。このため、制御電圧Vctrlを所定の電圧にすることができ、レファレンススプリアスが抑制される。
時刻t2から時刻t3の間にコンデンサC2[1]〜C2[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積され、その電荷がスイッチ62[2,1]〜62[2,4]を介して順次後段部23bに送られる。また、時刻t3から時刻t4の間にコンデンサC3[1]〜C3[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積され、その電荷がスイッチ62[3,1]〜62[3,4]を介して順次後段部23bに送られる。
本実施形態においても、チャージポンプ22から供給されるチャージポンプ電流Icpに応じた電荷を複数のコンデンサに同時に蓄積し、その後順番に後段部22bに供給するので、位相同期状態における制御電圧Vctrlの変動が抑制される。また、位相同期状態において制御電圧Vctrlは若干変動するものの、制御電圧Vctrlの変動は出力クロックXに同期しているので、各出力周期における制御電圧Vctrlの変動の仕方は同じである。このため、制御電圧Vctrlの変動によるクロックXのジッタは殆ど無視することができる。
図24は、本実施形態に係るPLL回路と比較例のPLL回路の制御電圧及び出力周波数の変動を比較して示す図である。比較例1は、VCOと、位相比較器と、チャージポンプとにより形成された一般的なPLL回路である。また、比較例2は図2に示すループフィルタを有するPLL回路であり、比較例3は図1に示すPLL回路である。
比較例1のPLL回路では、入力周期毎にチャージポンプ電流IcpがVCOに流れ、出力クロックXの周波数(Freq)が変動する。比較例2のPLL回路では、複数のコンデンサを使用していても、位相同期状態ではチャージポンプ電流Icpが流れるのは位相比較のタイミングのみであるので、チャージポンプ電流Icpによる電荷が蓄積されるコンデンサは1個又は2個のみである。このため、レファレンススプリアスを低減する効果はほとんど得られない。
比較例3は、サンプリングクロックとして入力クロックの2倍の周波数のクロックを使用した例を示している。この場合、比較例1に比べて出力クロックXの周波数の変動は減るものの、十分ではない。
これらの比較例1〜3に比べ、本実施形態に係るPLL回路(実施例)では、制御電圧Vctrlの変動が出力クロックXに同期するため、出力クロックXの周波数の変動は殆ど生じない。
また、比較例1のPLL回路では、チャージポンプ電流が短い時間でオン−オフして過渡的に大きな電流が流れ、制御電圧Vctrlの一時的な変動が大きくなることがある。これに対し、本実施形態では、チャージポンプ電流Icpに基づく電荷を複数のコンデンサに同時に蓄積し、それらのコンデンサに蓄積した電荷を順番に転送するので、制御電圧Vctrlの過渡的な変動が抑制される。
なお、本実施形態では、スイッチ制御部27や複数のコンデンサC1[1]〜C1[m],C2[1]〜C2[m],C3[1]〜C3[m]が必要であるため、チップ面積が増加することが考えられる。チップ面積の増加の割合は逓倍数Nに依存するが、本実施形態ではコンデンサC1[1]〜C1[m],C2[1]〜C2[m],C3[1]〜C3[m]の容量値が小さくてよいため、チップ面積が大幅に増加することはない。また、本実施形態ではスイッチ制御部27が必要になるが、スイッチ制御部27は論理回路により形成され、アナログ回路に比べて必要とする面積が小さいので、スイッチ制御部27によりチップ面積が大幅に増加することもない。
上述の第2の実施形態では前段部23aを3つのグループに分割しているが、前段部23aの分割数を2又は4以上としてもよい。
位相のずれが大きい場合の動作は、以下の第3の実施形態において、図27に示すタイミングチャートを用いて説明する。図27は、チャージポンプ電流Icpの極性が逆になること以外は、本実施形態と同一である。
(第3の実施形態)
図25は、第3の実施形態に係るPLL回路のチャージポンプ及びローパスフィルタを示す回路図である。本実施形態が第2の実施形態と異なる点は、チャージポンプ及びローパスフィルタの構造が異なることにあり、その他の構造は基本的に第2の実施形態と同様であるので、図25において図19と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、ローパスフィルタ23の後段部23bが、オペアンプ90と、コンデンサCp,Cs及び抵抗Rsとにより形成されている。オペアンプ90の反転入力端子(−)は時定数調整部23cの出力に接続され、非反転入力端子(+)は基準電圧Vrefが供給される電源ラインに接続されている。また、コンデンサCpはオペアンプ90の出力端子と反転入力端子との間に接続され、抵抗Rs及びコンデンサCsはオペアンプ90の出力端子と基準電圧Vrefが供給される電源ラインとの間に直列に接続されている。なお、抵抗Rs及びコンデンサCsは、オペアンプ90の出力端子と接地との間に接続されていてもよい。
チャージポンプ22は、第2の実施形態と同様に、電源ラインVddと出力端子との間に直列に接続されたスイッチ58a及び電流源59aと、出力端子と接地との間に直列に接続されたスイッチ58b及び電流源59bとを有する。但し、第2の実施形態ではスイッチ58aがアップ信号UPによりオン−オフし、スイッチ58bがダウン信号DNによりオン−オフしていた。これに対し、本実施形態では、スイッチ58aはダウン信号DNによりオン−オフし、スイッチ58bはアップ信号UPによりオン−オフする。
また、第2の実施形態ではコンデンサC1[n],C2[n],C3[n]がノードV1[n],V2[n],V3[n]と接地との間に接続されていた。これに対し、本実施形態ではコンデンサC1[n],C2[n],C3[n]はノードV1[n],V2[n],V3[n]と基準電圧Vrefが供給される電源ラインとの間に接続されている。
図26,図27は、本実施形態に係るPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。図26は位相同期状態におけるタイミングチャートを示し、図27は位相のずれが大きい状態におけるタイミングチャートを示している。なお、ここでは、分周器25の分周数(逓倍数)Nを4(N=4)としている。また、各グループの電荷蓄積回路の数mを4(m=N=4)としている。
本実施形態では、前段部23aにおいて電圧が反転するため、チャージポンプ電流Icpの極性は第2の実施形態と逆になっている。
時刻t1の直前では、ノードV1[1]〜V1[m]の電圧は基準電圧Vrefになっている。その後、時刻t1でスイッチ制御信号a1が“H”になると、コンデンサC1[1]〜C1[4]にチャージポンプ電流Icpが流れ、チャージポンプ電流Icpに応じた電荷がコンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積される。ここで、チャージポンプ電流Icpが流れ終わってからスイッチ制御信号a1が“L”になるまでに若干の時間を設けているのは、ノードV1[1]〜V1[4]の電圧が等しくなるのを待つためである。
スイッチ制御信号a1が“L”になった後、クロックXの立ち上がりに同期してスイッチ制御信号b1[1]〜b1[4]が順次“H”になり、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積された電荷が後段部23bのコンデンサCpに順次転送される。このとき、スイッチ62[1,n]がオンになった後にクロックXの1周期分だけ遅れてスイッチ63[1,n]をオンにすることで、コンデンサC1[n]から後段部23bに電荷が転送される際の時定数を調整し、制御電圧Vctrlの大きな変動を防いでいる。この時定数は、クロックXの周期の1/10〜1/2程度とすることが好ましい。
次にチャージポンプ電流Icpが流れるタイミング(時刻t2)で第2のグループが同様の動作を開始し、更に次のチャージポンプ電流Icpが流れるタイミング(時刻t3)で第3のグループが同様の動作を開始する。
スイッチ制御部27内の信号RP(図20参照)は、入力クロックCKに同期したタイミングでスイッチ制御信号a1,a2,a3を切替えるための信号である。但し、位相同期状態では、信号RPは常に“H”になる。
次に、図27を参照して位相のずれが大きい場合の動作について説明する。
PLL回路の出力周波数が低く位相同期していない場合、時刻t1でアップ信号UP0が立ち上がると、スイッチ制御信号a1が“H”になり、その後スイッチ制御信号b1[0]〜b1[4]が“L”になる。これにより、コンデンサC1[1]〜C1[4]にチャージポンプ電流Icpが流れ、コンデンサC1[1]〜C1[4]にはチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。
時刻t2で入力クロックCKが立ち上がった後も、アップ信号UP0は“H”のままである。
アップ信号UPのパルス幅が長い場合、ノードV1[1]〜V1[4]の電圧が電源電圧Vrefに到達してそれ以上電荷を蓄積することができなくなり、位相比較の結果が制御電圧Vctrlに反映されずに動作が不安定になる。そこで、本実施形態では、アップ信号UPに変化がなくても次に入力クロックCKが立ち上がるタイミングを検知し、信号RPを“L”にすることで、スイッチ制御信号a1を“L”にするとともにスイッチ制御信号a2を“H”にする。これにより、コンデンサC1[1]〜C2[4]に替わってコンデンサC2[1]〜C2[4]にチャージポンプ電流Icpが流れるようになる。
なお、本実施形態では、入力クロックCKとアップ信号UP2との間の遅延よりも大きな遅延を、入力クロックCKの立ち上がりから信号RPが“L”になるまでの間に設けている。この信号RPによってスイッチ制御信号a1を“L”にするとともに、制御信号a2を“H”にしている。
時刻t2でスイッチ制御信号a1が“L”になると、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積された電荷が、出力クロックXに同期して後段部23bのコンデンサCpに順次転送される。このとき、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積された電荷を転送し終わる前に、次にコンデンサC2[1]〜C2[4]を充電するタイミングが来てしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、次に入力クロックCKが立ち上がるタイミングを検知し、信号RBを“H”にすることで、スイッチ制御信号b1[2],b1[3],b1[4]を立ち上げる。これにより、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積されていた電荷を全てコンデンサCpに転送することができる。
なお、この動作を行わなくとも、本実施形態では時刻t4の直前にスイッチ制御信号b1[3]が“H”になり、コンデンサb1[3]に蓄積された電荷がコンデンサCpに蓄積され、制御電圧Vctrlの変動を抑制することができる。しかし、コンデンサC1[1]〜C1[4]に蓄積された電荷をすべてコンデンサCpに転送するために、上述したように信号RBにより制御信号b1[2],b1[3],b1[4]を立ち上げることが好ましい。
(変形例)
第2の実施形態及び第3の実施形態では、スイッチ制御信号a1が“L”になった後、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[4]をVCO24から出力されるクロックXに同期して順次“H”にしている。しかし、スイッチ制御信号a1の立ち下がりとクロックXの立ち上がりとがほぼ同時であると、スイッチ制御信号b1[0]が立ち上がるタイミングが不安定になり、その結果PLL回路の動作が不安定になるおそれがある。
そこで、クロックXに替えて、タイミング検出回路から出力される信号を用いてスイッチ制御信号b1[1]〜b1[4],b2[1]〜b2[4],b3[1]〜b3[4]の立ち上がりのタイミングを制御するようにしてもよい。
図28は、タイミング検出回路の一例を示す図である。
この図28に示すようにタイミング検出回路は、インバータ91a,91b,91e,91f,91iと、バッファ91c,91d,91g,91hと、D型フリップフロップ93a,93bと、AND回路92a,92bとを有する。
インバータ91a,91b,91e,91f,91i及びバッファ91c,91d,91g,91hは、インバータ91a、インバータ91b、バッファ91c、バッファ91d、インバータ91e、インバータ91f、バッファ91g、バッファ91h、インバータ91iの順に直列に接続されている。ここで、インバータ91aの入力端はノードN11に接続され、インバータ91aの出力端及びインバータ91bの入力端はノードN12に接続されている。また、バッファ91dの出力端及びインバータ91eの入力端はノードN13に接続され、インバータ91eの出力端とインバータ91fの入力端はノードN14に接続されている。更に、バッファ91hの出力端とインバータ91iの入力端はノードN15に接続されている。
ノードN12からはクロックXの反転信号が出力され、ノードN13からはクロックXを遅延した信号X1が出力され、ノードN14からは信号X1の反転信号が出力される。また、ノードN15からは信号X1を遅延した信号X2が出力され、インバータ91iからは信号X2の反転信号が出力される。
AND回路92aの入力端は、ノードN11及びインバータ91iの出力端に接続されている。D型フリップフロップ93aは、AND回路92aから出力される信号D1と、スイッチ制御信号a(a1,a2又はa3)とを入力し、信号F1を出力する。
AND回路92bの入力端は、ノードN12及びノードN15に接続されている。D型フリップフロップ93bは、AND回路92bから出力される信号D2と、スイッチ制御信号aとを入力し、信号F2を出力する。
図29は、位相同期状態における出力クロックタイミング検知回路の動作を示すタイミングチャートである。
本実施形態では、信号F1が“L”であれば、出力クロックXの替わりにX1を用いてスイッチ制御信号b1[0]〜b1[4],b2[0]〜b2[4],b3[0]〜b3[4]の立ち上がりのタイミングを制御する。また、信号F1が“H”であれば、クロックXの替わりにX1の反転信号を用いてスイッチ制御信号b1[0]〜b1[4],b2[0]〜b2[4],b3[0]〜b3[4]の立ち上がりのタイミングを制御する。
図29は、信号F1が“H”であることを検知した例を示している。この場合、クロックXの替りにX1の反転信号を用いてスイッチ制御信号b1[0]〜b1[4],b2[0]〜b2[4],b3[0]〜b3[4]の立ち上がりのタイミングを調整する。
スイッチ制御信号a(a1,a2,a3)の立下りとX1の反転信号の立下りのタイミングは離れているので、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[4],b2[0]〜b2[4],b3[0]〜b3[4]を安定したタイミングで出力することができる。
(第4の実施形態)
PLL回路のフィードバック分周数Nは可変である場合が多い。そこで、本実施形態では、フィードバック分周数を可変としたPLL回路について説明する。
図30は、本実施形態に係るPLL回路を示す図である。図30において、図4,図5と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るPLL回路は、位相比較器21と、チャージポンプ22と、ローパスフィルタ23と、VCO24と、分周器25と、スイッチ制御部27と、デコーダ95とを有する。分周器25は、外部から与えられる分周数設定信号FCにより分周数が可変する。
スイッチ制御部27は、例えば図20〜図22のように構成されており、入力クロックCK、VCO24から出力されるクロックX、位相比較器21から出力されるアップ信号UP及びダウン信号DN、分周数設定信号FC等を入力する。そして、スイッチ制御部27は、これらの入力信号に基づき、所定のタイミングでスイッチ制御信号a1,a2,a3及びスイッチ制御信号b1[0]〜b1[3],b2[0]〜b2[3],b2[0]〜b2[3]を出力する。
デコーダ95は、スイッチ制御部27から出力されたスイッチ制御信号a1,a2,a3及びスイッチ制御信号b1[0]〜b1[3],b2[0]〜b2[3],b2[0]〜b2[3]を、分数数設定信号FCに応じたタイミングでローパスフィルタ23に供給する。
ローパスフィルタ23は、前段部23aと後段部23bとを有し、チャージポンプ22から供給されるチャージポンプ電流に応じた制御信号Vctrlを発生し、VCO24に供給する。前段部23aにはm組の電荷蓄積回路が設けられている。各電荷蓄積回路は、直列に接続されたスイッチ96[n](但し、nは1からmまでの間の整数)及びスイッチ98[n]と、スイッチ96[n],98[n]の間のノードと接地との間に接続されたコンデンサC[n]とにより形成されている。
なお、前段部23aと後段部23bとの間に、図18に示すような時定数調整部23cを設けてもよい。
図31は分周器25の分周数Nが2の場合(N=2)の動作を示す図、図32は分周器25の分周数Nが3の場合(N=3)の動作を示す図、図33は分周器25の分周数Nが4の場合(N=4)の動作を示す図である。ここでは、説明の便宜上、電荷蓄積回路の数mを12としている。
図31に示すように、分周数が2の場合は、スイッチ96[1]〜96[4]にはスイッチ制御信号a1が与えられ、スイッチ96[5]〜96[8]にはスイッチ制御信号a2が与えられ、スイッチ96[9]〜96[12]にはスイッチ制御信号a3が与えられる。
また、スイッチ98[1],98[2]にはスイッチ制御信号b1[0]が与えられ、スイッチ98[3],98[4]にはスイッチ制御信号b1[1]が与えられ、スイッチ98[5],98[6]にはスイッチ制御信号b2[0]が与えられ、スイッチ98[7],98[8]にはスイッチ制御信号b2[1]が与えられ、スイッチ98[9],98[10]にはスイッチ制御信号b3[0]が与えられ、スイッチ98[11],98[12]にはスイッチ制御信号b3[1]が与えられる。
そして、スイッチ制御信号a1が“H”のときにはコンデンサC[1]〜C[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[1]により、コンデンサC[1]〜C[4]に蓄積された電荷が後段部23bに2回に分けて転送される。
これと同様に、スイッチ制御信号a2が“H”のときにはコンデンサC[5]〜C[8]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b2[0]〜b2[1]により、コンデンサC[5]〜C[8]に蓄積された電荷が後段部23bに2回に分けて転送される。また、スイッチ制御信号a3が“H”のときにはコンデンサC[9]〜C[12]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b3[0]〜b3[1]により、コンデンサC[9]〜C[12]に蓄積された電荷が後段部23bに2回に分けて転送される。
図32に示すように、分周数が3の場合は、スイッチ96[2]〜96[4]にはスイッチ制御信号a1が与えられ、スイッチ96[6]〜96[8]にはスイッチ制御信号a2が与えられ、スイッチ96[10]〜96[12]にはスイッチ制御信号a3が与えられる。また、スイッチ96[1],96[5],96[9]には信号1'b0(“L”)が与えられ、これらのスイッチ96[1],96[5],96[9]は常時オフ状態となる。
また、スイッチ98[1]には1'b1(“H”)が与えられ、スイッチ98[2]にはスイッチ制御信号b1[0]が与えられ、スイッチ98[3]にはスイッチ制御信号b1[1]が与えられ、スイッチ98[4]にはスイッチ制御信号b1[2]が与えられる。更に、スイッチ98[5]には1'b1(“H”)が与えられ、スイッチ98[6]にはスイッチ制御信号b2[0],スイッチ98[7]にはスイッチ制御信号b2[1]が与えられ、スイッチ98[8]にはスイッチ制御信号b2[2]が与えられる。更にまた、スイッチ98[9]には1'b1(“H”)が与えられ、スイッチ98[10]にはスイッチ制御信号b3[0],スイッチ98[11]にはスイッチ制御信号b3[1]が与えられ、スイッチ98[12]にはスイッチ制御信号b3[2]が与えられる。
そして、スイッチ制御信号a1が“H”のときにはコンデンサC[2]〜C[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[2]により、コンデンサC[2]〜C[4]に蓄積された電荷が後段部23bに3回に分けて転送される。
これと同様に、スイッチ制御信号a2が“H”のときにはコンデンサC[6]〜C[8]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b2[0]〜b2[2]により、コンデンサC[6]〜C[8]に蓄積された電荷が後段部23bに3回に分けて転送される。また、スイッチ制御信号a3が“H”のときにはコンデンサC[10]〜C[12]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b3[0]〜b3[3]により、コンデンサC[10]〜C[12]に蓄積された電荷が後段部23bに3回に分けて転送される。
図33に示すように、分周数が4の場合は、スイッチ96[1]〜96[4]にはスイッチ制御信号a1が与えられ、スイッチ96[5]〜96[8]にはスイッチ制御信号a2が与えられ、スイッチ96[9]〜96[12]にはスイッチ制御信号a3が与えられる。
また、スイッチ98[1]にはスイッチ制御信号b1[0]が与えられ、スイッチ98[2]にはスイッチ制御信号b1[1]が与えられ、スイッチ98[3]にはスイッチ制御信号b1[2]が与えられ、スイッチ98[4]にはスイッチ制御信号b1[3]が与えられる。更に、スイッチ98[5]にはスイッチ制御信号b2[0]が与えられ、スイッチ98[6]にはスイッチ制御信号b2[1]が与えられ、スイッチ98[7]にはスイッチ制御信号b2[2]が与えられ、スイッチ98[8]にはスイッチ制御信号b2[3]が与えられる。更にまた、スイッチ98[9]にはスイッチ制御信号b3[0]が与えられ、スイッチ98[10]にはスイッチ制御信号b3[1]が与えられ、スイッチ98[11]にはスイッチ制御信号b3[2]が与えられ、スイッチ98[12]にはスイッチ制御信号b3[3]が与えられる。
そして、スイッチ制御信号a1が“H”のときにはコンデンサC[1]〜C[4]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b1[0]〜b1[3]により、コンデンサC[1]〜C[4]に蓄積された電荷が後段部23bに4回に分けて転送される。
これと同様に、スイッチ制御信号a2が“H”のときにはコンデンサC[5]〜C[8]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b2[0]〜b2[3]により、コンデンサC[5]〜C[8]に蓄積された電荷が後段部23bに4回に分けて転送される。また、スイッチ制御信号a3が“H”のときにはコンデンサC[9]〜C[12]にチャージポンプ電流Icpに応じた電荷が蓄積される。その後、スイッチ制御信号b3[0]〜b3[3]により、コンデンサC[9]〜C[12]に蓄積された電荷が後段部23bに4回に分けて転送される。
このように、デコーダ95を設けることにより、分周器25の分周数が可変のPLL回路に対応することができる。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)制御電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器から出力される信号を分周する分周器と、
入力クロックと前記分周器から出力される信号との位相を比較する位相比較器と、
前記位相比較器から出力される信号に応じた電流を出力するチャージポンプと、
前記チャージポンプから出力される電流に応じて前記制御電圧を発生するローパスフィルタとを有し、
前記ローパスフィルタは、前記チャージポンプから出力される電流に応じた電荷を蓄積する前段部と、前記前段部に蓄積された電荷が転送されて前記制御電圧を発生する後段部とを有し、
前記前段部が、コンデンサと、前記コンデンサと前記チャージポンプとの間に接続されて第1のスイッチ制御信号により駆動される第1のスイッチと、前記コンデンサと前記後段部との間に接続されて第2のスイッチ制御信号により駆動される第2のスイッチとにより形成される電荷蓄積回路を複数有することを特徴とするPLL回路。
(付記2)前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部を有し、前記スイッチ制御部は、前記複数の電荷蓄積回路の前記第1のスイッチには前記第1のスイッチ制御信号を同一のタイミングで供給し、前記第2のスイッチには前記第2のスイッチ制御信号を相互にタイミングをずらして供給することを特徴とする付記1に記載のPLL回路。
(付記3)前記電荷蓄積回路の数をm、前記分周器の分周数をNとしたときに、m=N−1の関係を有することを特徴とする付記1又は2に記載のPLL回路。
(付記4)前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチは、位相同期していない状態でもオン−オフ動作することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記5)前記スイッチ制御部は、前記電圧制御発振器から出力される信号又は当該信号から生成される信号に同期したタイミングで前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号を出力することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記6)前記ローパスフィルタの前記前段部と前記後段部との間に、抵抗と、前記抵抗に並列に接続されて第3のスイッチ制御信号により駆動される第3のスイッチとにより形成される時定数調整部を有することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記7)前記前段部の複数の電荷蓄積回路は複数のグループに分けられ、前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号は、一定の順番で各グループに順番に供給されることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記8)前記グループには、それぞれ前記分周器の分周数の倍数又は約数に等しい個数の前記電荷蓄積回路を有することを特徴とする付記7に記載のPLL回路。
(付記9)前記ローパスフィルタの後段部は、抵抗及びコンデンサにより形成されていることを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記10)前記ローパスフィルタの後段部は、オペアンプと、前記オペアンプの入力端と出力端との間に接続されたコンデンサとを有することを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記11)位相同期状態において、前記スイッチ制御部は、前記第1のスイッチをオンにするときには前記第2のスイッチをオフにし、前記第2のスイッチをオンにするときには前記第1のスイッチをオフにすることを特徴とする付記1乃至10のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記12)位相同期状態において、前記電圧制御発振器の出力の立ち上がり又は立下りのタイミングを検知し、前記電圧制御発振器の出力を遅延又は反転した信号により前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号を出力するタイミングを決定することを特徴とする付記1乃至11のいずれか1項に記載のPLL回路。
(付記13)前記分周器の分周数が変更可能であることを特徴とする付記1乃至12のいずれか1項に記載のPLL回路。
11…基準発振器、12…可変分周器、13…位相比較器、14…スイッチトキャパシタフィルタ、15…VCO、16…ループフィルタ、17…ローパスフィルタ、21…位相比較器、22…チャージポンプ、23…ローパスフィルタ、23a…前段部、23b…後段部、23c…時定数調整部、24…VCO、25…分周器、26…ロック検出器、27…スイッチ制御部、28…基準発振器、29…分周器、31…位相比較部、32a,32b…バッファ、36,45…スイッチ制御信号生成部、51…シフトレジスタ、52…リセット信号生成部、53…制御信号生成部、54…出力部、59a,59b…電流源、71a〜71c…放電制御部、81…出力クロック同期制御信号生成部、90…オペアンプ、95…デコーダ。

Claims (8)

  1. 制御電圧に応じた周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器から出力される信号を分周する分周器と、
    入力クロックと前記分周器から出力される信号との位相を比較する位相比較器と、
    前記位相比較器から出力される信号に応じた電流を出力するチャージポンプと、
    前記チャージポンプから出力される電流に応じて前記制御電圧を発生するローパスフィルタとを有し、
    前記ローパスフィルタは、前記チャージポンプから出力される電流に応じた電荷を蓄積する前段部と、前記前段部に蓄積された電荷が転送されて前記制御電圧を発生する後段部とを有し、
    前記前段部が、コンデンサと、前記コンデンサと前記チャージポンプとの間に接続されて第1のスイッチ制御信号により駆動される第1のスイッチと、前記コンデンサと前記後段部との間に接続されて第2のスイッチ制御信号により駆動される第2のスイッチとにより形成される電荷蓄積回路を複数有することを特徴とするPLL回路。
  2. 前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御部を有し、前記スイッチ制御部は、前記複数の電荷蓄積回路の前記第1のスイッチには前記第1のスイッチ制御信号を同一のタイミングで供給し、前記第2のスイッチには前記第2のスイッチ制御信号を相互にタイミングをずらして供給することを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
  3. 前記スイッチ制御部は、前記電圧制御発振器から出力される信号又は当該信号から生成される信号に同期したタイミングで前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のPLL回路。
  4. 前記ローパスフィルタの前記前段部と前記後段部との間に、抵抗と、前記抵抗に並列に接続されて第3のスイッチ制御信号により駆動される第3のスイッチとにより形成される時定数調整部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPLL回路。
  5. 前記前段部の複数の電荷蓄積回路は複数のグループに分けられ、前記第1のスイッチ制御信号及び前記第2のスイッチ制御信号は、一定の順番で各グループに順番に供給されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のPLL回路。
  6. 前記グループには、それぞれ前記分周器の分周数の倍数又は約数に等しい個数の前記電荷蓄積回路を有することを特徴とする請求項5に記載のPLL回路。
  7. 位相同期状態において、前記スイッチ制御部は、前記第1のスイッチをオンにするときには前記第2のスイッチをオフにし、前記第2のスイッチをオンにするときには前記第1のスイッチをオフにすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のPLL回路。
  8. 前記分周器の分周数が変更可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のPLL回路。
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