JP2013221265A - 天井下地構造 - Google Patents

天井下地構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013221265A
JP2013221265A JP2012091679A JP2012091679A JP2013221265A JP 2013221265 A JP2013221265 A JP 2013221265A JP 2012091679 A JP2012091679 A JP 2012091679A JP 2012091679 A JP2012091679 A JP 2012091679A JP 2013221265 A JP2013221265 A JP 2013221265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
metallic
ceiling
members
square tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012091679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5957271B2 (ja
Inventor
Kimiaki Sato
公章 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sato Katakoh Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Sato Katakoh Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sato Katakoh Seisakusho Co Ltd filed Critical Sato Katakoh Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2012091679A priority Critical patent/JP5957271B2/ja
Publication of JP2013221265A publication Critical patent/JP2013221265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5957271B2 publication Critical patent/JP5957271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】天井下地構造を構成する互いに直交する部材の結合強度を向上させる固定金具を提供する。
【解決手段】所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1と該金属製角形筒1に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材2とからなり、金属製角形筒1あるいは金属製部材2を吊りボルト3を用いて建物の構造物から吊り下げるように構成された天井下地構造において、各金属製部材2を金属製角形筒1間に架設した状態でその両端に取り付けられた固定金具27を取付ネジ28を介して金属製角形筒1の側面1bに固定するとともに、各金属製角形筒1における各金属製部材2の両端が突き合わせる部分に補強板33を取り付けて、金属製部材2の両端に取り付けられた固定金具27を取り付けるための取付ネジ28が螺着される部位(即ち、金属製角形筒1における金属製部材2の両端が突き合わせる部位)が補強板33によって補強される。
【選択図】図3

Description

本願発明は、天井下地構造に関し、さらに詳しくは耐震性能を高めた天井下地構造に関するものである。
従来型の天井下地構造としては、野縁と該野縁と直交する野縁受けとからなり、建物の構造体から吊りボルトで吊り下げて支持され、隣り合う吊りボルト同士をブレース材(筋交い状の部材)で連結することにより、耐震性を強化しているものがある(例えば、特許文献1参照) 。
特開2008−50784号公報
ところで、上記特許文献1に開示されている天井下地構造の場合、野縁に対して天井仕上げボードが専用のビスで取り付けられることとなっている。また、天井には、照明器具や空調機器等が建物の構造体から吊りボルト等で吊り下げられ、天井開口部に天井仕上げボード面と同じ高さで取り付けられており、建物の竣工後、通常は作業員が天井点検口から天井裏を覗いて照明器具や空調機器等の点検・修理を行うこととなっているが、劇場・ホールや体育館、工場等のように、天井に沢山の照明器具・空調機器等がある場合には、天井裏に人が歩けるぐらいの高さを取って、キャットウォークという点検・修理専用の狭い通路を設けることとなっている。但し、キャットウォークは、全ての天井面を網羅出来るように設置されているわけではないので、やむを得ず従来型の天井下地材の上を作業員が歩いて点検・修理を行っている場合がある。従来型の天井下地材は、人が野縁の上に乗れるような耐荷重構造となっていないので、吊りボルトと野縁あるいは野縁受けとを結合しているハンガーという金具が開いたり、野縁受けが倒れたりして、天井面がガタガタになったり、最悪の場合には、天井下地材と天井仕上げボードが落下してしまうという事故が発生するおそれがある。
そこで、複数の人が乗っても大丈夫なように、予じめ角形鋼を建物の構造体から吊り下げて、一定間隔に並べたぶどう棚という吊天井構造が採用されている。このような吊天井構造であっても、地震等の激しい揺れに対する耐振性が問題となる場合がある。
上記のような問題に対処するために、上記特許文献1に開示されているように、建物の構造体から吊りボルトで吊り下げて支持され、隣り合う吊りボルト同士をブレース材(筋交い状の部材)で連結することにより、耐振性を強化することが考えられるが、特許文献1に開示されているものは、ブレース材として、断面C型形状の溝形鋼(チャンネル鋼材)が用いられているため、地震発生時の揺れに対する強度が十分でなく、耐震性の強化に限界があった。また、ブレース材と吊りボルトとの結合部分の構造によっては、十分な耐振性強化が得られない場合が生ずる。
ところで、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒と該金属製角形筒に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材とからなり、前記金属製角形筒あるいは前記金属製部材を吊りボルトを用いて建物の構造物から吊り下げるように構成された天井下地構造において、前記金属製角形筒あるいは前記金属製部材のうちの選ばれたものと前記吊りボルトのうちの選ばれたものの上端部とを、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材で連結することにより、天井下地構造の耐震性能を向上させる試みがなされている(例えば、特願2011−151874号参照)。
しかしながら、上記先願例の場合、斜め補強部材は、金属製角形筒あるいは金属製部材のうちの選ばれたものと吊りボルトのうちの選ばれたものの上端部とを連結する構成とされている(つまり、直交する金属製角形筒と金属製部材との一方のみに斜め補強部材が取り付けられている)が、地震発生時には、縦方向(即ち、Y方向)と横方向(即ち、X方向)とに同時に揺れるため、耐震性能の向上を図るためには、縦方向(即ち、Y方向)と横方向(即ち、X方向)との同時揺れに対処できる構造が必要となる。つまり、直交する金属製角形筒と金属製部材との両方に対して斜め補強部材を取り付ける必要が生ずる。ところが、ぶどう棚を構成する直交状態の金属製角形筒と金属製部材とにおいては、一般的に、縦方向に並ぶ金属製角形筒に対して横方向に並ぶ金属製部材を結合するに際しては、金属製角形筒間に金属製部材を架設し、金属製部材の両端部に取り付けた固定金具を金属製角形筒の側面にネジ等を用いて固定する取付構造が採用されている。すると、金属製角形筒の厚みが薄い場合には、地震が繰り返されることによって、固定金具を金属製角形筒の側面に取り付けているネジ等が緩んでしまって、金属製角形筒と金属製部材との結合強度が低下するおそれがある。
本願発明は、上記のような課題を解決するために行われたものであり、天井下地構造を構成する互いに直交する部材(例えば、金属製角形筒と金属製部材)の結合強度を向上させることを目的としてなされたものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材2,2・・とからなり、前記金属製角形筒1,1・・あるいは前記金属製部材2,2・・を吊りボルト3,3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成された天井下地構造において、前記各金属製部材2を、前記金属製角形筒1,1・・間に架設した状態でその両端に取り付けられた固定金具27を取付ネジ28を介して前記金属製角形筒1,1・・の側面1bに固定するとともに、前記各金属製角形筒1における前記各金属製部材2の両端が突き合わせる部分に、補強板33,33を取り付けている。
上記のように構成したことにより、金属製部材2の両端に取り付けられた固定金具27を取り付けるための取付ネジ28が螺着される部位(即ち、金属製角形筒1における金属製部材2の両端が突き合わせる部位)が補強板33によって補強されることとなり、固定金具27と金属製角形筒1との結合強度が大幅に向上する。従って、たとえ地震が繰り返されたとしても、取付ネジ28が緩むということがなくなり、耐震性能に優れた天井下地構造となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた天井下地構造において、前記金属製角形筒1,1・・および前記金属製部材2,2・・と、前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは前記建物の構造物26とを、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20,20でそれぞれ連結することもでき、そのように構成した場合、金属製角形筒1,1・・あるいは金属製部材2,2・・の上を作業員が安心して歩くことができるとともに、地震時には左右方向に同時に揺れるが、天井下地構造を構成する直交状態の金属製角形筒1,1・・および金属製部材2,2・・に対して斜め補強部材20,20でそれぞれ連結されることにより、地震時における左右方向の揺れに対応することができる。しかも、斜め補強部材20,20を、捩れおよび上下左右方向に対する強度を有する中空な金属製角形筒で構成したことにより、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れた天井下地構造となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた天井下地構造において、前記補強板33を、少なくとも前記金属製角形筒1の上面1aおよび側面1bを覆う形状とすることもでき、そのように構成した場合、最少面積の補強板33を使用して、地震発生時における取付ネジ28の緩み止めを達成することができる。
本願発明の第1の手段によれば、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材2,2・・とからなり、前記金属製角形筒1,1・・あるいは前記金属製部材2,2・・を吊りボルト3,3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成された天井下地構造において、前記各金属製部材2を、前記金属製角形筒1,1・・間に架設した状態でその両端に取り付けられた固定金具27を取付ネジ28を介して前記金属製角形筒1,1・・の側面1bに固定するとともに、前記各金属製角形筒1における前記各金属製部材2の両端が突き合わせる部分に、補強板33,33を取り付けて、金属製部材2の両端に取り付けられた固定金具27を取り付けるための取付ネジ28が螺着される部位(即ち、金属製角形筒1における金属製部材2の両端が突き合わせる部位)が補強板33によって補強されるようにしたので、固定金具27と金属製角形筒1との結合強度が大幅に向上することとなり、たとえ地震が繰り返されたとしても、取付ネジ28が緩むということがなくなり、耐震性能に優れた天井下地構造となるという効果がある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた天井下地構造において、前記金属製角形筒1,1・・および前記金属製部材2,2・・と、前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは前記建物の構造物26とを、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20,20でそれぞれ連結することもでき、そのように構成した場合、金属製角形筒1,1・・あるいは金属製部材2,2・・の上を作業員が安心して歩くことができるとともに、地震時には左右方向に同時に揺れるが、天井下地構造を構成する直交状態の金属製角形筒1,1・・および金属製部材2,2・・に対して斜め補強部材20,20でそれぞれ連結されることにより、地震時における左右方向の揺れに対応することができる。しかも、斜め補強部材20,20を、捩れおよび上下左右方向に対する強度を有する中空な金属製角形筒で構成したことにより、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れた天井下地構造となる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた天井下地構造において、前記補強板33を、少なくとも前記金属製角形筒1の上面1aおよび側面1bを覆う形状とすることもでき、そのように構成した場合、最少面積の補強板33を使用して、地震発生時における取付ネジ28の緩み止めを達成することができる。
本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造を示す全体斜視図である。 図1に示す天井下地構造における斜め補強部材の取付状態を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における縦方向の金属製角形筒と、横方向の金属製角形筒との結合構造を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における金属製角形筒および斜め補強部材の構造を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における下部固定金具を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における上部固定金具を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造において斜め補強部材が取付られている縦方向の金属製角形筒とこれと直交する横方向の金属製角形筒との取付部位を示す拡大正面図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造において斜め補強部材が取付られている縦方向の金属製角形筒とこれと直交する横方向の金属製角形筒との取付部位を示す拡大側面図である。 (イ)、(ロ)および(ハ)は、本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造において斜め補強部材が取付られている縦方向の金属製角形筒とこれと直交する横方向の金属製角形筒との取付部位を補強する補強板の3種の具体例を示す拡大斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態について説明する。
図1ないし図9には、本願発明の実施の形態にかかる天井下地構造が示されている。
この天井下地構造は、図1に示すように、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・の間に架設された状態において該金属製角形筒1,1・・と直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒からなる金属製部材2,2・・とからなり、前記金属製角形筒1,1・・および前記金属製部材2,2・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物から吊り下げるように構成されている。そして、前記金属製角形筒1,1・・および前記金属製部材2,2・・のうちの選ばれたものと前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは後述する建物の構造物(例えば、H型鋼26)とは、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20,20で連結されている。符号4は前記金属製角形筒1,1・・の端部を支持する断面コ字状の支持部材、5は前記金属製部材2,2・・に取り付けられた天井板、6は前記金属製角形筒1,1・・に対して直交するチャンネルである。
そして、前記各金属製角形筒1、前記各金属製部材2および前記各斜め補強部材20は、図4に示すように、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成された中空な金属板四角筒によって構成されている。前記金属板の一方の端部には、前記金属板角形筒の内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折山されてなる逆J字状折曲部a が設けられ、前記金属板の他方の端部には、内側に逆U字状折曲部bが設けられており、両者を連続して嵌合圧着せしめて水平方向に連続するコーナ型接続部cとして成形されている。そして、該コーナ型接続部cにおける逆U宇状折曲部bの基端から内側に向かってコの字状に突出するリブdが水平方向に連続して形成されている。このように構成したことにより、金属製角形筒のいずれの四面を、開口形成部およびボード貼付面として選択することが可能となる。また、コーナ型接続部cの外れをリブdにより防止できるとともに金属製角形筒の剛性強化も図れる。
前記各金属製角形筒1には、図2に示すように、前記チャンネル6が挿通された嵌挿穴11に連続する開口12が形成されており、該開口12の口縁には、前記チャンネル6に近接される固定片13が取り付けられている。このように構成することにより、固定片13を取り付けることにより、金属製角形筒1へのチャンネル6の組付を容易且つ確実に行うことができる。
ところで、本実施の形態においては、図2および図3に示すように、前記金属製角形筒1,1・・および前記金属製部材2,2・・のうちの選ばれたものと前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部とは、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20,20で連結されている。
前記吊りボルト3の下端部は、図2、図3および図5に示すように、支持金具25を介して前記金属製角形筒1に支持されている。該支持金具25は、前記吊りボルト3の下端に対して螺着された下向きコ字状の上部支持金具25aと、前記金属製角形筒1を抱持した状態でビス止めされた上向きコ字状の下部支持金具25bとからなっており、該下部支持金具25bの上端部と前記上部支持金具25aの下端部とはボルト25cで結合されている。そして、前記上部固定金具25bにおいて前記吊りボルト3が螺着される部位には、上部固定金具25bの変形を防止するための補強板25dが介設されている。このようにすると、金属製角形筒1に過度の荷重が掛かったとしても、上部固定金具25bの変形を防止することができる。
一方、前記吊りボルト3の上端部は、図2および図6に示すように、建物の構造物であるH型鋼26の下部水平片26aに取り付けられた箱型の結合金具23に螺着されている。該結合金具23は、断面直方体形状の筒体からなっており、その一端側には、前記H型鋼26の下部水平片26aが挿入される切欠開口23aが形成されていて、該切欠開口23aに挿入された下部水平片26aを前記結合金具23の下面側から螺着された締付ボルト23bで締め付けることにより取り付けられることとなっている。このようにすると、吊りボルト3による金属製角形筒1を吊り下げる力が強固となり、地震発生時における耐振性を確保することができる。
前記斜め補強部材20の下端部と前記金属製角形筒1との間には、図5に示すように、該斜め補強部材20の下端部における相対向する二面を抱持した状態でビス21b,21b・・で取り付けられる一対の抱持片21a,21a備えた取付手段21Aと前記金属製角形筒1に対して結合される結合手段21Bとを備えた下部固定金具21が介設されている。この場合、前記取付手段21Aは、前記抱持片21a,21aと該抱持片21a,21aの下端間を一体に連結する連結片21cにより一体に連結される一方、前記結合手段21Bは、前記金属製角形筒1おける相対向する二面を抱持した状態でビス21d,21d・・で取り付けられる一対の抱持片21e,21eと該抱持片21e,21eの上端間を一体に連結する連結片21fとからなっており、前記連結片21cと前記連結片21fとはボルト21gで結合されている。このようにすると、斜め補強部材20の下端部と金属製角形筒1との結合強度が大幅に強化されることとなり、取付が簡単になるとともに、より一層耐震性能に優れたものとなる。
続いて、本実施の形態における前記斜め補強部材20の上端部と前記吊りボルト3の上端部との間に取り付けられる上部固定金具22の構成について説明する。
前記斜め補強部材20の上端部と前記吊りボルト3の上端部との間には、図6に示すように、前記斜め補強部材20の上端部における相対向する二面を抱持した状態で取り付けられる一対の抱持片22a,22aを備えた取付手段22Aと前記吊りボルト3の上端部に対して結合される結合手段22Bとを備えた上部固定金具22が介設されているが、該上部固定金具22は、図6に示すように、前記抱持片22a,22aの上端を連結片22bで一体に連結してなる断面コ状状の取付手段22Aと、建物の構造物であるH型鋼26の下部水平片26aに取り付けられた結合金具23の相対向する側面に対してボルト22c,22cで螺着された一対の抱持片22d,22dに下端を連結片22eで一体に連結してなる断面コ字状の結合手段22Bとからなっており、前記連結片22bと前記連結片22eとをボルト22fを用いて結合して構成されている。
次に、前記金属製部材2(本実施の形態の場合、金属製角形筒)の両端と金属製角形筒1の側面との結合構造について、図3および図7〜図9を参照して説明する。
金属製部材2の両端と金属製角形筒1の側面とは、固定金具27を介して結合されている。該固定金具27は、前記金属製角形筒1の側面に対してネジ28により固着される基部27aと、該基部27aの両側端から同方向に直角に屈曲延設され、金属製角形筒からなる前記金属製部材2の相対向する2側面にネジ29,29・・により固着される一対の抱持部27b,27bとによって構成されており、該両抱持部27b,27bの一端側における略上半分部分には、金属製角形筒からなる前記金属製部材2を位置決めする位置決め用突片27c,27cが直角に屈曲されて一体に形成されている。
さらに、前記抱持部27b,27bにおける前記基部27a側端部の一部(即ち、中央部)を該基部27aと連続するように切り起こして前記金属製角形筒1にネジ28により固着される支持部27d,27dが設けられている。符号30は支持部27dを切り起こした跡に形成される開口部、31は開口部30の両側に形成された補強用ビードである。
さらにまた、前記支持部27d,27dと前記基部27aとに跨がって連続する補強用ビード32が形成されている。該補強用ビード32の頂面32aは平面とされており、前該頂面32aには、前記ネジ28を螺着するためのネジ穴が所定間隔で形成されている。
ところで、上記固定金具27と金属製角形筒1との取付強度を強化する必要があるところから、金属製角形筒1において金属製部材2の両端が突き合わされる部分には、図10に示す補強板33が取り付けられる。この補強板33としては、図9(イ)に示すように、金属製角形筒1における上面1aおよび側面1bに対して被嵌される水平部33aおよび垂直部33bを有する断面L字状の鋼板製の板材が採用されている。この補強板33の水平部33aの端部には、前記金属製角形筒1の反対側の側面1cの上端部に対して引っかけられるリブ33cが一体に延設されている。
また、この補強板33の他の例としては、図9(ロ)および(ハ)に示すように、断面コ字状の鋼板製の板材を採用することもできる。
要するに、この補強板33は、金属製角形筒1の少なくとも上面1aおよび側面1bを覆う形状であればよいのである。符号34は補強板33を金属製角形筒1に取り付けるためのネジである。
上記したように、金属製角形筒1において金属製部材2の両端が突き合わされる部分に補強板33を取り付けることにより、当該部分における鉄板の厚さが2枚板のようになるところから、固定金具27を取り付けるためのネジ28の締め付け強度が格段に向上することとなる。従って、地震発生時に揺れが繰り返した場合にも、金属製角形筒1と固定金具27とを締結しているネジが緩むおそれがなくなり、より一層耐震強度が向上することとなる。しかも、補強板33を、少なくとも金属製角形筒1の上面1aおよび側面1bを覆う形状とした場合、最少面積の補強板33を使用して、地震発生時における取付ネジ28の緩み止めを達成することができる。
なお、上記した本実施の形態にかかる天井下地構造においては、吊りボルト3は金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものを吊り下げるように構成されているが、前記金属製部材2,2・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3を用いて吊り下げるように構成する場合もある。また、本実施の形態にかかる天井下地構造においては、斜め補強部材20は、金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものと吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは建物の構造物(例えば、H型鋼26)とを連結するようにしているが、金属製部材2,2・・のうちの選ばれたものと吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは建物の構造物(例えば、H型鋼26)とを斜め補強部材20で連結する場合もある。
本願発明は、上記各実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
1は金属製角形筒
1aは上面
1bは側面
2は金属製部材
3は吊りボルト
20は斜め補強部材
26は建物の構造物(H型鋼)
27は固定金具
28は取付ネジ
33は補強板

Claims (3)

  1. 所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒(1),(1)・・と該金属製角形筒(1),(1)・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材(2),(2)・・とからなり、前記金属製角形筒(1),(1)・・あるいは前記金属製部材(2),(2)・・を吊りボルト(3),(3)・・を用いて建物の構造物(26)から吊り下げるように構成された天井下地構造であって、前記各金属製部材(2)を、前記金属製角形筒(1),(1)・・間に架設した状態でその両端に取り付けられた固定金具(27)を取付ネジ(28)を介して前記金属製角形筒(1),(1)・・の側面(1b)に固定するとともに、前記各金属製角形筒(1)における前記各金属製部材(2)の両端が突き合わせる部分に、補強板(33),(33)を取り付けたことを特徴とする天井下地構造。
  2. 前記金属製角形筒(1),(1)・・および前記金属製部材(2),(2)・・と、前記吊りボルト(3),(3)・・のうちの選ばれたものの上端部あるいは前記建物の構造物(26)とを、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材(20),(20)でそれぞれ連結したことを特徴とする請求項1記載の天井下地構造。
  3. 前記補強板(33)を、少なくとも前記金属製角形筒(1)の上面(1a)および側面(1b)を覆う形状としたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項記載の天井下地構造。
JP2012091679A 2012-04-13 2012-04-13 天井下地構造 Active JP5957271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091679A JP5957271B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 天井下地構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091679A JP5957271B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 天井下地構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013221265A true JP2013221265A (ja) 2013-10-28
JP5957271B2 JP5957271B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=49592460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012091679A Active JP5957271B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 天井下地構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5957271B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044459A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 常盤工業株式会社 吊り天井構造とその金具

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63277345A (ja) * 1987-05-06 1988-11-15 積水ハウス株式会社 H型接合金具を用いた天井下地構造
JPH0468140U (ja) * 1990-10-24 1992-06-17
JPH0647409U (ja) * 1992-12-08 1994-06-28 ミサワホーム株式会社 型材連結構造
JPH07324424A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Okujiyuu:Kk 建築用軽量形鋼の連結構造
JPH11117439A (ja) * 1997-10-09 1999-04-27 Nippon Steel Corp ボックス形鋼製建材の固定構造及び固定方法
JP2001220829A (ja) * 2000-01-12 2001-08-17 Cds International:Kk 接続部材及び接続方法
JP2003105870A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Okuju Co Ltd 建築用構造材の接続構造
JP2006144380A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Asahi Kasei Homes Kk 接続部材及び下地の施工方法
JP2010189958A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Sato Katako Seisakusho:Kk 角形鋼用吊金具

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63277345A (ja) * 1987-05-06 1988-11-15 積水ハウス株式会社 H型接合金具を用いた天井下地構造
JPH0468140U (ja) * 1990-10-24 1992-06-17
JPH0647409U (ja) * 1992-12-08 1994-06-28 ミサワホーム株式会社 型材連結構造
JPH07324424A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Okujiyuu:Kk 建築用軽量形鋼の連結構造
JPH11117439A (ja) * 1997-10-09 1999-04-27 Nippon Steel Corp ボックス形鋼製建材の固定構造及び固定方法
JP2001220829A (ja) * 2000-01-12 2001-08-17 Cds International:Kk 接続部材及び接続方法
JP2003105870A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Okuju Co Ltd 建築用構造材の接続構造
JP2006144380A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Asahi Kasei Homes Kk 接続部材及び下地の施工方法
JP2010189958A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Sato Katako Seisakusho:Kk 角形鋼用吊金具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044459A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 常盤工業株式会社 吊り天井構造とその金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5957271B2 (ja) 2016-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5957228B2 (ja) 天井下地構造
JP4806239B2 (ja) 吊天井の補強金具
JP6170697B2 (ja) 天井下地構造
JP4846612B2 (ja) 吊り天井の耐震構造
JP2013224574A5 (ja)
JP2011140749A (ja) 天井ブレース取付金具
JP5997914B2 (ja) 天井下地構造
JP5777064B2 (ja) 吊り天井構造及び吊り天井構造の耐震改修方法
JP6412664B2 (ja) 天井下地構造
JP2014109142A (ja) 天井下地用吊り金具
JP6340222B2 (ja) 斜め補強部材用取付金具
JP2013224771A (ja) 天井吊り下げ型空気調和機の取付装置
JP5132773B2 (ja) フェンス
JP2013221265A (ja) 天井下地構造
JP5561687B2 (ja) 幅木取付け用金具
JP6343239B2 (ja) システム天井構造および支持金具
JP2017190646A (ja) 天井補強構造およびその施工方法
JP2015212503A (ja) 斜め補強部材用取付金具
JP6218452B2 (ja) 吊り天井の下地構造
JP2021046761A (ja) 組立構造体、及び組立構造体の製造方法
JP6302689B2 (ja) 天井下地構造
US20230037173A1 (en) Ceiling grid support bar, and ceiling system
JP2013217152A (ja) 天井構造
JP5752440B2 (ja) 連結金具及びこれを備えた耐力壁並びにこれを用いた建築物
JP6124071B2 (ja) 吊り天井構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5957271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150