JP2013219858A - 経路維持部材付コルゲートチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】電線を覆いつつその経路を一定に維持でき、かつ経路維持部材を比較的簡単に取り付け可能な経路維持部材付コルゲートチューブを目的とする。
【解決手段】コルゲートチューブ20のスリット24と経路維持部材1の挿入部3とが対向するように、コルゲートチューブ20の上方に経路維持部材1を配置する。その後、経路維持部材1を挿入部3の先端部から、一対の羽根部を互いに近づく方向に変形させながらスリット24内に挿入して、一対の羽根部を含め挿入部3全体及び連結部6の一部をコルゲートチューブ20内に挿入することにより、経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付けが可能である。その結果、経路維持部材1及びコルゲートチューブ20からなる本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブを得ることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、電線を覆いつつその経路を一定に維持する経路維持部材付コルゲートチューブに関する。
従来、特許文献1〜特許文献4に開示のように、車両等に敷設されるワイヤーハーネスを、屈曲性良好なコルゲートチューブにて覆う技術が知られている。
特開平4−86022号公報 特開2000−184551号公報 特開2002−64917号公報 特開2006−296166号公報
しかしながら、コルゲートチューブ自体は、屈曲性に優れるもの故、それ自体はワイヤーハーネスの経路を一定に維持する機能を持たない。このため、ワイヤーハーネスあるいはコルゲートチューブに取付けられたクランプ部材を車両の一定位置に固定することで、ワイヤーハーネスの経路を一定に維持する必要がある。クランプ部材の固定箇所が多くなると、部品コスト増、取付けコスト増等を招く恐れがある。
ここで、ワイヤーハーネスの敷設箇所に合わせて3次元形状に形成した樋状の樹脂成型品(プロテクタ)によれば、ワイヤーハーネスを保護しつつその経路を一定に維持することができる。
しかしながら、ワイヤーハーネスを保護可能な樹脂成型品を、ワイヤーハーネスの敷設箇所に合わせて3次元形状に形成するためには、その金型形状が複雑化してしまう。このため、製造コストが高くなる。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、電線を覆いつつその経路を一定に維持でき、かつ経路維持部材を比較的簡単に取り付け可能な経路維持部材付コルゲートチューブを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の経路維持部材付コルゲートチューブは、長手方向に沿って、環状凸部と環状凹部とが交互に形成されるとともにスリットが形成されるコルゲートチューブと、前記長手方向に沿って前記コルゲートチューブに取付けられる経路維持部材とを備え、前記路維持部材は、前記長手方向に沿って形成され、取り付け時において前記スリットの外側部分における前記コルゲートチューブの外面を覆う所定の形成幅を有する蓋部と、前記蓋部の幅方向中央部から突出して形成される連結部と、前記連結部の先端に設けられ、外力により変形可能な挿入部とを有し、前記挿入部はその中央部に形成される先端部と、前記先端部から前記蓋部の幅方向に広がりながら前記蓋部の方向に延びて形成される一対の羽根部とを有し、前記一対の羽根部の先端間の距離である羽根部間幅は前記コルゲートチューブの安定状態時における前記スリットの形成幅より広く設定され、前記経路維持部材は、前記挿入部を前記コルゲートチューブの前記スリットと対向させた状態で、前記先端部から前記スリットを通過させて前記一対の羽根部を含め前記挿入部全体を前記コルゲートチューブ内に挿入することにより、前記コルゲートチューブへの取り付けが可能であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の経路維持部材付コルゲートチューブであって、前記挿入部は、前記先端部と前記一対の羽根部とのそれぞれの連結部分の少なくとも一部において、前記蓋部の幅方向に沿った外面の断面形状が曲線状の曲面形状部を有する。
請求項3の発明は、請求項1あるいは請求項2記載の経路維持部材付コルゲートチューブであって、前記一対の羽根部はそれぞれその外面に少なくとも一つの段差部を有し、前記少なくとも一つの段差部は前記コルゲートチューブ内に前記挿入部が挿入された後、前記羽根部が前記スリットから前記コルゲートチューブ外に抜け出す際におけるストッパーとして機能することを特徴する。
請求項1記載の本願発明である経路維持部材付コルゲートチューブにおいて、挿入部をコルゲートチューブのスリットと対向させた状態で、先端部からスリットを通過させて一対の羽根部を含め挿入部全体をコルゲートチューブ内に挿入することにより、経路維持部材をコルゲートチューブに取り付け可能であるため、経路維持部材のコルゲートチューブへの取り付けを比較的簡単に行うことができる。
請求項2記載の本願発明において、挿入部はその外面の一部に曲面形状部を有することにより、先端部からスリットを通過させて経路維持部材のコルゲートチューブへの取り付け時に、コルゲートチューブ内で保護される電線束等の内部収納部材に挿入部が接触する際の衝撃を和らげることができるため、取り付け時における内部収納部材の損傷の低減化を図ることができる。
請求項3記載の本願発明において、羽根部の外面に設けられた少なくとも一つの段差部は、羽根部がスリットからコルゲートチューブ外に抜け出す際におけるストッパーとして機能する。このため、例えば、コルゲートチューブのスリットの形成幅が一時的に広げられる等の状況下で、経路維持部材がコルゲートチューブからの取り外れる現象を効果的に防止することができる。
この発明の実施の形態である経路維持部材付コルゲートチューブを構成する経路維持部材を示す斜視図である。 図1で示した経路維持部材の断面構造を示す説明図である。 経路維持部材のコルゲートチューブへの取り付け直前の状態を示す斜視図である。 経路維持部材のコルゲートチューブへの取り付け後の状態を示す断面図である。 経路維持部材の蓋部における羽根部の外面に設けられた段差部によるストッパー機能を示す説明図である。 コルゲートチューブの装着部分を示す概略斜視図である。 図6のII−II線概略断面図である。 コルゲートチューブに経路維持部材を取付ける工程を示す説明図である。
<前提技術>
まず、本発明の前提技術となる経路維持部材付コルゲートチューブについて説明する。図6はコルゲートチューブ20の装着部分を示す概略斜視図であり、図7は図6のII−II線概略断面図であり、図8はコルゲートチューブ20に経路維持部材30を取付ける工程を示す説明図である。
ワイヤーハーネスWHを、車両等に配設する際、ワイヤーハーネスWHはその配設形態に沿って曲げられる。ワイヤーハーネスWHが周辺部分に干渉すること等を抑制するため、ワイヤーハーネスWHはその配線形態に沿って曲げられた形状に維持されることがある。このような場合に、本経路維持部材付コルゲートチューブC(コルゲートチューブ20+経路維持部材30)がワイヤーハーネスWHに装着され、当該ワイヤーハーネスWHを一定の曲げ形状に維持する。なお、ワイヤーハーネスWHに対して本経路維持部材付コルゲートチューブCが装着される部分は、ワイヤーハーネスWHの少なくとも一部であればよく、ワイヤーハーネスWHの一部であっても、ほぼ全体であってもよい。
コルゲートチューブ20は、長手方向に沿って環状凸部21と環状凹部22とが交互に形成された筒状部材であり(図8参照)、樹脂等で形成されている。かかるコルゲートチューブ20は、環状凸部21と環状凹部22との間の段部等で容易に弾性変形するため、それ自体では全体として曲げ変形容易な性質を有している。通常、コルゲートチューブ20としては、装着対象となるワイヤーハーネスWHの部分の外径よりも大きい(通常は多少大きい程度)内径を有するものが用いられる。
また、コルゲートチューブ20の一側部にその長手方向に沿ってスリット24が形成されている。そして、当該スリット24で割開くようにして、ワイヤーハーネスWHをコルゲートチューブ20内に容易に配設できるようになっている。
経路維持部材30は、長手方向に沿って少なくとも一部が曲げられた形状を維持するように金型成型された長尺部材であり、P.P.(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されている。換言すれば、経路維持部材30は、金型成型時点で、少なくとも一部が曲げられた形状に形成されている。経路維持部材30の曲げ形状は、ワイヤーハーネスWHのうち装着対象となる部分が配設される配設経路に応じた形状に設定されている。図6に示す例では、経路維持部材30の長手方向の中間部がなだらかなS字を描くように曲っており、経路維持部材30の両端部が直線状に形成されている。経路維持部材30のうち曲げた形状に形成され部分は、その全体であっても一部であってもよい。また、曲げた形状に形成される部分は、平面上で曲る形状に形成されていてもよいし、立体的(3次元的)に曲る形状に形成されていてもよい。
上記経路維持部材30は、コルゲートチューブ20にその長手方向に沿って取付けられている。すなわち、経路維持部材30は、コルゲートチューブ20のうちスリット24の両側の端縁部を収容可能な一対の凹溝部36gが形成された部分を有している。換言すれば、経路維持部材30は、長尺状の連結部31の一方側(外周側)縁部に外周側突起部32が配設されると共に、連結部31の他方側(内周側)縁部に内周側突起部33が配設された構成とされ、その長手方向に対して直交する面における断面形状が略H字状を呈している。上記外周側突起部32の外側面は、コルゲートチューブ20の外周面に沿った弧状曲面を呈している。凹溝部36gの幅寸法は、コルゲートチューブ20の厚み寸法(より具体的には、コルゲートチューブ20の径方向において環状凸部21の最外周部分と環状凹部22の最内周部分との差)と略同じかそれよりも大きい(僅かに大きい)程度の寸法に設定されている。凹溝部36gの深さ寸法は、コルゲートチューブ20の端縁部をその径方向に位置決めした状態で収容できる程度であればよく、特に限定はない。
上記経路維持部材30のうち上記一対の凹溝部36gが形成された部分は、経路維持部材30の長手方向全体であってもよいし、その長手方向に沿った一部であってもよい。図6〜図8で示した例では、一対の凹溝部36gが経路維持部材30の長手方向全体に亘って形成された例で説明する。
上記経路維持部材30は、コルゲートチューブ20にその長手方向に沿って取付けられる。ここでは、経路維持部材30は、次のようにして、スリット24に配設した状態で、コルゲートチューブ20に取付けられる。
すなわち、コルゲートチューブ20をスリット24で開くことで、コルゲートチューブ20内にワイヤーハーネスWHを収容する。この状態で、経路維持部材30のコルゲートチューブ20への取り付けは通常、以下のように行われる。
コルゲートチューブ20の一方の端部開口部から、スリット24の両側の端縁部を一対の凹溝部36g内に嵌め込む。この状態では、連結部31の先端部分がスリット24内に配置され、外周側突起部32の先端部分がスリット24の外側に配置され、内周側突起部33の先端部分がスリット24の内側に配置される。この状態で、経路維持部材30をコルゲートチューブ20の内部にスライドさせて押し込んでいく。すなわち、外周側突起部32がコルゲートチューブ20の外周面に沿って、内周側突起部33がコルゲートチューブ20内周面に沿った状態で、経路維持部材30をスリット24に沿ってコルゲートチューブ20の他方端部側に向けて移動させる。そして、経路維持部材30のコルゲートチューブ20の一方端部から他方端部にかけての移動が所定位置で終了すると、コルゲートチューブ20は、経路維持部材30の形状に沿って曲げられた状態で、当該経路維持部材30と一体化されることとなる。
この後、必要に応じて、タイバンド、粘着テープ等がコルゲートチューブ20の外周に巻付けられ、コルゲートチューブ20の閉状態が維持されると共に、コルゲートチューブ20と経路維持部材30との一体化状態が維持される。なお、上記の他、コルゲートチューブ20自体に設けられたロック構造等によってコルゲートチューブ20の閉状態が維持されてもよい。
(第1の効果)
このように構成された経路維持部材付コルゲートチューブCを有するワイヤーハーネス外装体によると、ワイヤーハーネスWHはコルゲートチューブ20によって覆われて保護されると共に、経路維持部材30によって所定の形状に曲った経路を描くように維持されている。このため、経路維持部材30をワイヤーハーネスWHの敷設箇所に合わせた形状に形成することで、ワイヤーハーネスWHを当該敷設箇所に合わせた一定の経路に維持できる。
(第2の効果)
経路維持部材30自体は、いわゆるプロテクタと呼ばれる部材のように、ワイヤーハーネスWHを覆う役割を有してないため、小型かつ単純な形状に形成することができる。このため、長手方向に沿って少なくとも一部が曲げられた形状を維持するように金型成形された経路維持部材30を製造する際に、金型構造の複雑化を抑制して、比較的簡易な金型構造によって比較的低コストで経路維持部材30を形成することができる。したがって、より低コストでワイヤーハーネスWHを覆いつつその経路を一定に維持できる。特に、ワイヤーハーネスWHが3次元的に曲げられた状態で敷設される場合には、その経路規制用の部材が複雑な形状となるため、そのような場合に有効である。
(第3の効果)
また、ワイヤーハーネスWHを曲げた状態に維持できる結果、当該ワイヤーハーネスWHを車両等に組付ける際に、車両に対する取付箇所を少なくすることができる。換言すれば、経路維持部材付コルゲートチューブCの取付箇所が少なくとも、ワイヤーハーネスWHを一定の曲げ形状に維持できる。このため、ワイヤーハーネスWHを取付固定するためのクランプ部材等の使用個数、取付作業を少なくすることができ、この観点からも、経路維持部材付コルゲートチューブCの製造コスト、取付作業コストの低減を図ることができる。
(第4の効果)
また、経路維持部材30をスリット24に配設した状態で、コルゲートチューブ20に取付けているため、コルゲートチューブ20と経路維持部材30との取付位置関係が安定化する。このため、コルゲートチューブ20を、経路維持部材30の形状に沿った所期の形状に維持し易い。
(第5の効果)
加えて、スリット24は経路維持部材30によって閉塞されているため、コルゲートチューブ20内のワイヤーハーネスWHがスリット24から外部に脱してしまうといった事態が抑制される。
また、コルゲートチューブ20のうちスリット24の両側の端縁部が一対の凹溝部36gにそれぞれ収容されているため、経路維持部材30がコルゲートチューブ20から外れることが抑制される。
<実施の形態>
(前提技術の問題点)
しかしながら、前提技術による経路維持部材付コルゲートチューブCは、上述したように、経路維持部材30の通常の取り付け処理は、上述したようにコルゲートチューブ20の一方端部から他方端部にかけて経路維持部材30をスライドさせながら押し込むようにして行う必要があるため、取り付け作業に手間を要してしまうという問題点があった。
そこで、本願発明においては、前提技術による経路維持部材30の効果(上記第1〜第5の効果)を維持し、かつ経路維持部材のコルゲートチューブへの取り付け作業の簡略化を図っている。
(構造)
図1はこの発明の実施の形態である経路維持部材付コルゲートチューブにおける経路維持部材1の構成を示す斜視図である。図2は図1で示した経路維持部材1の断面構造を示す説明図である。図2において、同図(a) は図1のI−I線概略断面図であり、同図(b) は同図(a) における羽根部着目領域15の拡大図であり、同図(c) は同図(a) における先端部着目領域14の拡大図を示している。
これらの図に示すように、経路維持部材1は長手方向に沿って形成される長尺部材であり、前提技術で述べた経路維持部材30と同様にP.P.(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されている。経路維持部材1は後述するようにスリット24を有するコルゲートチューブ20に取付けられ、本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブを構成する。
なお、経路維持部材1は、図1に示すように、長手方向に直線状に延びる形状を呈しているが、経路維持部材30と同様、長手方向に沿って少なくとも一部が曲げられた形状を呈していても良い。この際、経路維持部材1のうち曲げた形状に形成され部分は、その全体であっても一部であってもよい。また、曲げた形状に形成される部分は、平面上で曲る形状に形成されていてもよいし、立体的(3次元的)に曲る形状に形成されていてもよい。
経路維持部材1は各々が長尺状の蓋部2、挿入部3及び連結部6から構成されており、長手方向に対して直交する面における断面形状である図2(a) に示すように、連結部6の一方側(外周側)縁部に蓋部2が配設されると共に、連結部6の他方側(内周側)縁部に挿入部3が配設された構成とされる。
蓋部2はコルゲートチューブ20への取り付け時にスリット24の外側部分を覆うように長手方向に延びて形成される。
連結部6は蓋部2の幅方向(図2(a) の左右方向)中央部から突出して形成され、コルゲートチューブ20への取り付け時にスリット24内を通過可能な幅で形成される。
挿入部3は連結部6の先端に設けられ、弾性を有している。したがって挿入部3に外力を加えることにより変形することができる。
挿入部3はその中央部に形成される先端部4と、先端部4から蓋部2の幅方向(図2(a) の左右方向)に広がりながら蓋部2の方向(図2(a)の下方向)に延びて形成される一対の羽根部5,5とを有し、一対の羽根部5,5の先端間の距離である羽根部間幅d5(後述する図4参照)は安定状態時におけるスリット24の開口幅であるスリット形成幅d24(後述する図4参照)より広く設定される。
さらに、図2(c) に示すように、挿入部3は、先端部4と一対の羽根部5,5との連結部分において、外面の断面形状が曲線状となる曲面形状部4rを有している。
加えて、挿入部3の各羽根部5は蓋部2の方向に沿ってその外周面及び内周面に複数の段差部5sを有し、外周面における複数の段差部5sはコルゲートチューブ20内に配置された後、羽根部5がスリット24からコルゲートチューブ20外に抜け出す際におけるストッパーとして機能する。この点に関しては後に詳述する。
(コルゲートチューブ20への経路維持部材1の取り付け)
図3は経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付け直前の状態を示す斜視図である。図4は経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付け後の状態を示す断面図である。
以下、これらの図を参照して、経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付け作業を説明する。まず、図3に示すように、コルゲートチューブ20のスリット24を開くことで、コルゲートチューブ20内にワイヤーハーネスWHを予め収容する。
そして、図3に示すように、コルゲートチューブ20のスリット24と経路維持部材1の挿入部3とが対向するように、コルゲートチューブ20の上方に経路維持部材1を配置する。その後、経路維持部材1を挿入部3の先端部4から、一対の羽根部5,5を互いに近づく方向に変形させながらスリット24内に挿入して、最終的に図4に示すように、一対の羽根部5,5を含め挿入部3全体及び連結部6の一部をコルゲートチューブ20内に挿入することにより、経路維持部材1をコルゲートチューブ20に取り付けることができる。その結果、一対の羽根部5,5の先端部及び蓋部2の底面によりスリット24周辺の内周面及び外周面を挟み込むことにより、経路維持部材1をコルゲートチューブ20に安定性良く固定することができ、コルゲートチューブ20は、経路維持部材1の形状に沿って状態で経路維持部材1と一体化され、本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブが完成する。
このように、本実施の形態の経路維持部材1は、コルゲートチューブ20のスリット24の上方から、挿入部3を対向させた状態で経路維持部材1を配置し、挿入部3をスリット24内に通過させるように押し込むという、一回の操作により比較的簡単にコルゲートチューブ20に経路維持部材1を取り付けることができる効果を奏する。
また、経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付け後は、一対の羽根部5,5は元の形状に戻る。したがって、前述したように、一対の羽根部5,5の羽根部間幅d5は安定状態のスリット24のスリット形成幅d24より十分広く設定されているため、スリット24のスリット形成幅d24が広がらないコルゲートチューブ20の安定状態時において、経路維持部材1がコルゲートチューブ20から取り外れることはない。
さらに、本実施の形態の挿入部3は先端部4と一対の羽根部5,5との連結部分において、外面の断面形状が曲線状となる曲面形状部4r,4rを有している。このため、スリット24を通過させて経路維持部材1をコルゲートチューブ20に取り付ける際、コルゲートチューブ20内で保護される内部収納部材であるワイヤーハーネスWH(電線束)と挿入部3の接触時における衝撃を和らげることができるため、取り付け時におけるワイヤーハーネスWHの損傷の低減化を図ることができる。
加えて、本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブは、前提技術における経路維持部材付コルゲートチューブCで述べた上記第1〜第5の効果も同様に有している。
取り付け後、必要に応じて、タイバンド、粘着テープ等がコルゲートチューブ20の外周に巻付けられ、コルゲートチューブ20の閉状態が維持されると共に、コルゲートチューブ20と経路維持部材1との一体化状態が維持される。なお、上記の他、コルゲートチューブ20自体に設けられたロック構造等によってコルゲートチューブ20の閉状態が維持されてもよい。
(取り外れ防止機能)
図5は経路維持部材1の蓋部2における羽根部5の外面に設けられた段差部5sによるストッパー機能を示す説明図である。
本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブは、一対の羽根部5それぞれの外周面及び内周面にそれぞれ複数の段差部5sが設けられている。このため、例えば、コルゲートチューブ20のスリット形成幅d24が一時的に広げられる等の特殊状況下で、コルゲートチューブ20内に配置された挿入部3の羽根部5の先端の一部がスリット24からコルゲートチューブ20外へ抜け出す可能性がある。特に、上述したタイバンド、粘着テープ等がコルゲートチューブ20の外周に巻付けられる前の状態においてその可能性が高い。
この際、図5に示すように、上述した複数の段差部5sのうち一の段差部5sが、コルゲートチューブ20(環状凸部21あるいは環状凹部22)の内面に当接することにより、羽根部5がコルゲートチューブ20外に抜け出る現象を停止させるストッパーとして機能する。その結果、経路維持部材1がコルゲートチューブ20から取り外れる現象を中途段階で防止することができる。このため、ユーザが再び挿入部3(羽根部5の先端部)をスリット24からコルゲートチューブ20内に挿入し戻すことより比較的簡単に取り付け状態に戻すことができる。
このように、本実施の形態の経路維持部材付コルゲートチューブは、コルゲートチューブ20内に挿入された挿入部3の羽根部5の一部がスリット24からコルゲートチューブ20外へ抜け出す際、当該羽根部5の外面に形成される複数の段差部5sのうち一の段差部5sがストッパーとして機能することにより、経路維持部材1がコルゲートチューブ20からの取り外れる現象を効果的に防止することができる。
なお、複数の段差部5sは挿入部3をコルゲートチューブ20内に挿入する場合において、その進行を妨げない態様で形成されているため、経路維持部材1のコルゲートチューブ20への取り付け時に悪影響を及ぼすことはない。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 経路維持部材
2 蓋部
3 挿入部
4 先端部
4r 曲面形状部
5 羽根部
6 連結部
20 コルゲートチューブ
21 環状凸部
22 環状凹部
24 スリット

Claims (3)

  1. 長手方向に沿って、環状凸部と環状凹部とが交互に形成されるとともにスリットが形成されるコルゲートチューブと、
    前記長手方向に沿って前記コルゲートチューブに取付けられる経路維持部材とを備え、
    前記路維持部材は、
    前記長手方向に沿って形成され、取り付け時において前記スリットの外側部分における前記コルゲートチューブの外面を覆う所定の形成幅を有する蓋部と、
    前記蓋部の幅方向中央部から突出して形成される連結部と、
    前記連結部の先端に設けられ、外力により変形可能な挿入部とを有し、
    前記挿入部はその中央部に形成される先端部と、前記先端部から前記蓋部の幅方向に広がりながら前記蓋部の方向に延びて形成される一対の羽根部とを有し、前記一対の羽根部の先端間の距離である羽根部間幅は前記コルゲートチューブの安定状態時における前記スリットの形成幅より広く設定され、
    前記経路維持部材は、前記挿入部を前記コルゲートチューブの前記スリットと対向させた状態で、前記先端部から前記スリットを通過させて前記一対の羽根部を含め前記挿入部全体を前記コルゲートチューブ内に挿入することにより、前記コルゲートチューブへの取り付けが可能であることを特徴とする
    経路維持部材付コルゲートチューブ。
  2. 請求項1記載の経路維持部材付コルゲートチューブであって、
    前記挿入部は、前記先端部と前記一対の羽根部とのそれぞれの連結部分の少なくとも一部において、前記蓋部の幅方向に沿った外面の断面形状が曲線状の曲面形状部を有する、
    経路維持部材付コルゲートチューブ。
  3. 請求項1あるいは請求項2記載の経路維持部材付コルゲートチューブであって、
    前記一対の羽根部はそれぞれその外面に少なくとも一つの段差部を有し、前記少なくとも一つの段差部は前記コルゲートチューブ内に前記挿入部が挿入された後、前記羽根部が前記スリットから前記コルゲートチューブ外に抜け出す際におけるストッパーとして機能することを特徴する、
    経路維持部材付コルゲートチューブ。
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