JP2016027770A - プロテクタ及び電線モジュール - Google Patents

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JP2016027770A
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Abstract

【課題】プロテクタにコルゲートチューブを嵌合させる際に、プロテクタの本体部に対してコルゲートチューブを持ち上げることなく嵌合させることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】プロテクタ20は、底部24と、前記底部24の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部26とを含む本体部22と、前記本体部22の開口を塞ぐ天板部42と、前記天板部42の長手方向端部に立設され、コルゲートチューブ70が前記底部24上に位置する状態で前記コルゲートチューブ70の谷部に嵌合可能に形成されたリブ46とを含む蓋部40と、を備える。前記リブ46は、前記本体部22と前記蓋部40とのうち前記蓋部40のみに形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、電線を収容して保護するプロテクタに関する。
車両に配設される電線には、保護及び経路規制等を目的として、その周囲にプロテクタが取り付けられることがある。このようなプロテクタが、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のワイヤーハーネスの保護構造は、プロテクタの端部にリブが設けられ、このリブにコルゲートチューブの谷部が嵌合することで、コルゲートチューブがプロテクタに固定されるものである。
特開2006−311690号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロテクタでは、リブが本体側の底壁内面に突設されているため、電線にコルゲートチューブが取り付けられた状態でコルゲートチューブをプロテクタに嵌合させるためには、コルゲートチューブと電線とをプロテクタの本体部に対して上方に持ち上げてから嵌合させる必要があり、作業効率が悪くなる恐れがある。
そこで、本発明は、プロテクタにコルゲートチューブを嵌合させる際に、プロテクタの本体部に対してコルゲートチューブを持ち上げることなく嵌合させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るプロテクタは、底部と、前記底部の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部とを含む本体部と、前記本体部の開口を塞ぐ天板部と、前記天板部の長手方向端部に立設され、コルゲートチューブが前記底部上に位置する状態で前記コルゲートチューブの谷部に嵌合可能に形成されたリブとを含む蓋部と、を備え、前記リブは、前記本体部と前記蓋部とのうち前記蓋部のみに形成されている。
第2の態様に係るプロテクタは、第1の態様に係るプロテクタであって、前記底部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌るように少なくとも1つの凹部が形成されている。
第3の態様に係るプロテクタは、第1又は第2の態様に係るプロテクタであって、前記蓋部の前記天板部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されている。
第4の態様に係るプロテクタは、第2又は第3の態様に係るプロテクタであって、前記底部の長手方向縁部から長手方向中心に向かって、前記凹部が前記コルゲートチューブの山部のピッチと同一ピッチで複数形成されている。
第5の態様に係るプロテクタは、第2〜第4のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記凹部の内周縁部のうち異なる2つの位置を結ぶ補強リブが設けられている。
第6の態様に係るプロテクタは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記本体部は、前記本体部の長手方向端部から長手方向中心側に、前記コルゲートチューブの谷部のピッチ以上の間隔をあけた部分に、前記コルゲートチューブが長手方向中心側にスライドした際に、前記コルゲートチューブに当接する係止部をさらに含む。
第7の態様に係るプロテクタは、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るプロテクタであって、前記コルゲートチューブが前記プロテクタの前記本体部に収まった状態で、前記リブが、前記コルゲートチューブの谷部のうちその幅方向にもっとも出っ張る部分よりも上方側に位置する部分に嵌まる。
第8の態様に係るプロテクタは、底部と、前記底部の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部とを含み、前記底部の長手方向端部にその内向き主面よりも凹む凹部が少なくとも1つ形成された本体部と、前記本体部の開口を塞ぐ天板部を含む蓋部と、を備え、前記凹部にコルゲートチューブの山部が嵌ることで、前記コルゲートチューブを位置決め可能に形成されている。
第9の態様に係るプロテクタは、第8の態様に係るプロテクタであって、前記蓋部の前記天板部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されている。
第10の態様に係る電線モジュールは、第1〜第9の態様に係るプロテクタと、前記プロテクタにその中間部分が収容された少なくとも1本の電線と、長手方向に山部と谷部とが連続するように形成され、前記電線の周囲に取り付けられるとともに、前記プロテクタに固定されているコルゲートチューブと、を備える。
第1〜第7の態様に係るプロテクタによると、コルゲートチューブの谷部に嵌まるリブが、本体部と蓋部とのうち蓋部のみに形成されているため、コルゲートチューブをスライドさせて本体部に収容することができる。これにより、プロテクタにコルゲートチューブを嵌合させる際に、プロテクタの本体部に対してコルゲートチューブを持ち上げることなく嵌合させることができる。
特に、第2の態様に係るプロテクタによると、底部の長手方向端部に、コルゲートチューブの山部が嵌るように少なくとも1つの凹部が形成されているため、凹部に山部が入った状態で、本体部と蓋部とが合体することで、コルゲートチューブが電線の長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。
特に、第3の態様に係るプロテクタによると、蓋部の天板部の長手方向端部に、コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されているため、凹部に山部が入った状態で、本体部と蓋部とが合体することで、コルゲートチューブが電線の長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。また、凹部が形成されている分だけプロテクタを軽量化できる。
特に、第4の態様に係るプロテクタによると、プロテクタの長手方向端部から長手方向中心に向かって、凹部が同一ピッチで複数形成されているため、プロテクタ内に収容されているコルゲートチューブのすべての山部を凹部に嵌めることができる。これにより、コルゲートチューブが電線の長手方向に位置ずれすることをより確実に抑えることができる。また、コルゲートチューブの山部が凹部に嵌まる分だけ側壁部の高さを小さくすることができる。これによりプロテクタの高さ寸法を小さくすることができ、より小さい空間に配設される電線にもプロテクタを取り付けることができる。
特に、第5の態様に係るプロテクタによると、凹部の内周縁部のうち異なる2つの位置を結ぶ補強リブが設けられているため、凹部の内周縁部に割れなど傷つきが生じにくい。
特に、第6の態様に係るプロテクタによると、本体部は、本体部の長手方向縁部から長手方向中心側に、コルゲートチューブの谷部のピッチ以上の間隔をあけた部分に、コルゲートチューブが長手方向中心側にスライドした際に、コルゲートチューブに当接する係止部をさらに含むため、本体部に蓋部を取り付けるときなどに、コルゲートチューブを係止部に押し当てながら取り付けることで、コルゲートチューブが位置ずれすることを抑えることができる。
特に、第7の態様に係るプロテクタによると、コルゲートチューブがプロテクタの本体部に収まった状態で、リブが、コルゲートチューブの谷部のうちその幅方向にもっとも出っ張る部分よりも上方側に位置する部分に嵌まるため、プロテクタの幅方向の寸法を抑えて形成することができる。
第8又は第9の態様に係るプロテクタによると、底部と、底部の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部とを含み、底部の長手方向端部にその内向き主面よりも凹む凹部が少なくとも1つ形成された本体部と、本体部の開口を塞ぐ天板部を含む蓋部と、を備え、凹部にコルゲートチューブの山部が嵌ることで、コルゲートチューブを位置決め可能に形成されているため、コルゲートチューブをスライドさせて本体部に収容させて、凹部で位置決めすることができる。これにより、プロテクタにコルゲートチューブを嵌合させる際に、プロテクタの本体部に対してコルゲートチューブを持ち上げることなく嵌合させることができる。
特に、第9の態様に係る蓋部の天板部の長手方向端部に、コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されているため、より確実にプロテクタにコルゲートチューブを嵌合させることができる。
第10の態様に係る電線モジュールによると、リブがコルゲートチューブの谷部に嵌まる又は凹部にコルゲートチューブの山部が嵌ることでコルゲートチューブが位置決めされるため、コルゲートチューブをスライドさせて本体部に収容することができる。これにより、プロテクタにコルゲートチューブを嵌合させる際に、プロテクタの本体部に対してコルゲートチューブを持ち上げることなく嵌合させることができる。
第1実施形態に係る電線モジュールを示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る電線モジュールを示す正面図である。 図2のIII−III線に沿って切断した断面図である。 第1実施形態に係るプロテクタの本体部を示す斜視図である。 第1実施形態に係るプロテクタの蓋部を示す斜視図である。 プロテクタにコルゲートチューブを嵌める一工程を説明する斜視図である。 第2実施形態に係るプロテクタを示す斜視図である。 第2実施形態に係る電線モジュールを示す斜視図である。 第2実施形態に係るプロテクタの本体部を示す斜視図である。 第2実施形態に係るプロテクタの蓋部を示す斜視図である。 図8のXI−XI線に沿って切断した断面図である。 図8のXII−XII線に沿って切断した断面図である。 プロテクタにコルゲートチューブを嵌める一工程を説明する斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るプロテクタ20及び電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す正面図である。図3は、図2のIII−III線に沿って切断した断面図である。図4は、第1実施形態に係るプロテクタ20の本体部22を示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係るプロテクタ20の蓋部40を示す斜視図である。
第1実施形態に係る電線モジュール10は、プロテクタ20と、電線12と、コルゲートチューブ70とを備える。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。電線12は、プロテクタ20にその中間部分が収容されている。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線束の例で説明する。なお、電線束には、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1〜図3及び図6では、電線束の概形が描かれている。
コルゲートチューブ70は、長手方向に山部72と谷部74とが連続するように形成されている。コルゲートチューブ70は、電線12の周囲に取り付けられている。また、コルゲートチューブ70は、谷部74に後述するプロテクタ20のリブ46が嵌ることでプロテクタ20に固定されている。
具体的には、コルゲートチューブ70は、筒状に形成されている。ここでは、コルゲートチューブ70は、長手方向に直交する方向に沿って切断した断面が円形に形成されているが、このことは必須ではない。例えば、コルゲートチューブ70は断面視楕円形状等に形成されていてもよい。
山部72は、谷部74よりも径方向に突出する環状凸部である。換言すると、谷部74は、山部72よりも径方向に凹む環状凹部である。山部72と谷部74とは、長手方向に沿って交互に形成されている。これにより、コルゲートチューブ70は、全体として曲げ容易に形成されている。
また、ここでは、コルゲートチューブ70にその長手方向に沿ってスリットが形成され、当該スリットを割り開いて、コルゲートチューブ70の内部に電線12を収容するものとして説明するが、コルゲートチューブ70にスリットが形成されていることは必須ではない。コルゲートチューブ70にスリットが形成されていない場合、コルゲートチューブ70の一方側開口から他方側開口に向けて電線12を中通しすることで、コルゲートチューブ70が電線12に外装される。
プロテクタ20は、本体部22と、蓋部40とを備える。プロテクタ20は、電線12の保護及び経路規制等を目的として電線12に取り付けられる。
本体部22は、底部24と側壁部26とを含む。さらにここでは、本体部22は、係止部28を含む。
底部24は、電線12の配設経路に応じて形成される。このため、底部24の延出方向は、1次元状、2次元状、又は、3次元状に設定される。また、底部24は、途中で分岐することも考えられる。以降、底部24のうち電線12が配設される側の面を主面と呼ぶ。
側壁部26は、底部24の幅方向両側端部に一対、立設されている。一対の側壁部26と底部24とで、本体部22に周方向の一部が開口した収容空間が形成される。
また、ここでは、底部24には、凹部30が形成されている。凹部30は、底部24の長手方向端部に形成されている。凹部30は、コルゲートチューブ70の山部72が嵌るように形成されている。凹部30は、少なくとも1つ形成されていればよい。ここでは、プロテクタ20内に位置するコルゲートチューブ70のすべての山部72がそれぞれ凹部30に嵌ることができるように凹部30が形成されている。具体的には、ここでは、底部24の長手方向縁部から長手方向中心に向かって、凹部30がコルゲートチューブ70の山部72のピッチと同一ピッチで複数(ここでは、4つ)形成されている。
より具体的には、底部24の長手方向縁部から谷部74の1つ分の間隔をあけた位置に、凹部30のうち一番開口よりの凹部30が形成されている。そして、この一番開口よりの凹部30から山部72のピッチと同じピッチでさらに3つの凹部30が形成されている。これにより、プロテクタ20内に位置する山部72が4つ以下である際に、すべての山部72が凹部30にそれぞれ嵌ることができる。
底部24の長手方向における凹部30の寸法は、底部24の長手方向における山部72の長手方向の寸法と同じかそれよりも大きく(ここでは若干大きく)設定されている。また、凹部30は、底部24の幅方向中央を含む部分に形成されている。これらにより、山部72が凹部30に入りこむことができる。
凹部30に山部72が入り込むことで、コルゲートチューブ70が本体部22に対してその長手方向に位置ずれしにくくなる。また、本体部22内に位置する山部72がすべて凹部30に嵌まることで、底部24にコルゲートチューブ70が配置された状態で、底部24の主面からコルゲートチューブ70の天辺までの高さを低く抑えることができる。これにより、プロテクタ20の高さ方向の寸法を低く抑えることができ、電線モジュール10を配設可能な対象を増やすことができる。
なお、詳しくは後述するが、ここでは、本体部22にコルゲートチューブ70がそれ以上挿入不可となるように係止部28が形成され、底部24の長手方向縁部から係止部28の手前まで凹部30が形成されているため、プロテクタ20内にコルゲートチューブ70を配置した状態で、確実にすべての山部72が凹部30に嵌まることができる。
凹部30は、底部24の幅方向中央に対して線対称となるように形成されていることが好ましい。これにより、コルゲートチューブ70を底部24に配置し、山部72が凹部30に嵌った状態で、コルゲートチューブ70が底部24の幅方向中央に寄せられる。このため、プロテクタ20の本体部22と蓋部40とを嵌め易くなる。
また、ここでは、凹部30の内周縁部には傾斜部32が形成されている。具体的には、傾斜部32は、底部24の主面から凹部30に向けて、凹部30が主面側の開口に向かって徐々に広がるように形成されている。
凹部30の内周縁部に傾斜部32が形成されることにより、より詳細には、凹部30の内周縁部のうち底部24の長手方向に沿った部分に傾斜部32が形成されることにより、底部24の主面上にコルゲートチューブ70を配置する際に、山部72が凹部30に入り込みやすくなる。
また、凹部30の内周縁部のうち底部24の幅方向に沿った部分に傾斜部32が形成されることにより、コルゲートチューブ70が傷つきにくくなる。また、凹部30の内周縁部のうち底部24の幅方向に沿った部分に設けられた傾斜部32が山部72の外周面に沿った形状に形成されるとともに、山部72が凹部30に嵌った状態で山部72の外周面が傾斜部32に接するように設けられると、コルゲートチューブ70が本体部22の幅方向に位置ずれしにくくなり、より安定して本体部22に保持される。
また、ここでは、凹部30は、底部24の主面から他方側の面にかけて貫かれた貫通孔状に形成されているが、このことは必須ではない。凹部30は、底部24の主面から他方側の面に向けて窪む窪み状に形成されていてもよい。この際に窪みの深さ寸法は、適宜設定されていればよい。しかしながら、山部72と谷部74との差が底部24の厚み未満である場合、窪みの深さ寸法は、山部72と谷部74との差以上であることが好ましい。これにより、底部24の主面と谷部74の外周面とが接するように山部72が深く凹部30に入り込むことができることによって、底部24の主面からコルゲートチューブ70の天辺までの高さをより低く抑えることができる。
なお、底部24の主面と谷部74の外周面とが接するために、底部24の幅方向における凹部30の寸法は、山部72のうち谷部74の外周面に位置する部分の底部24の幅方向における寸法、つまり、当該部分の弦に相当する部分の寸法以上に設定されていることが好ましい。これにより、底部24の主面と谷部74の外周面とが接することができる。つまり、山部72が凹部30に最大限嵌まることができる。
もっとも、凹部30が形成されることは必須ではない。また、凹部30が形成される場合でも、凹部30が形成される数及びその配置は上記したものに限られない。例えば、プロテクタ20内部に位置する山部72のうち一部の山部72のみが凹部30に嵌まるように凹部30が形成されていてもよい。この場合でも、プロテクタ20に対してコルゲートチューブ70が長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。
また、凹部30が形成される場合でも、凹部30の形状は上記したものに限られない。例えば、底部24の主面と谷部74の外周面とが接するように凹部30に山部72が嵌ることは必須ではなく、凹部30は、山部72の少なくとも一部が嵌るように形成されていればよい。
係止部28は、本体部22の長手方向端部から長手方向中心側に、コルゲートチューブ70の谷部74のピッチ以上の間隔をあけた部分に、コルゲートチューブ70が長手方向中心側にスライドした際に、コルゲートチューブ70に当接するように形成されている。これにより、少なくとも1か所の谷部74にリブが嵌ることができる。
具体的には、係止部28は、コルゲートチューブ70の山部72のうち先端から4つの山部72が4つの凹部30にそれぞれはまり込んだ状態で、コルゲートチューブ70の先端が係止部28に当接するように底部24の長手方向縁部から間隔をあけて形成されている。
また、係止部28は、ここでは、底部24と一対の側壁部26の内周面全体から中心に向かって突出するように形成されている。この際に係止部28の突出寸法は、ここでは、コルゲートチューブ70が配置された状態で、コルゲートチューブ70の開口の内周縁部に接するように(ここでは、当該開口が若干隠れる程度に)設定されている。
より詳細には、通常、コルゲートチューブ70の長手方向縁部は谷部74になるように設定されるため、係止部28は、谷部74の開口の内周縁部が若干隠れる程度に形成されている。また、係止部28の内周面はU字状に形成され、周方向において、底部24と側壁部26とで形成される開口と同方向に開口が形成されている。これらにより、係止部28は、コルゲートチューブ70とは先端面が当接するが、電線12は配設可能に形成されている。
もっとも、係止部28の形状は、上記したものに限られない。例えば、係止部28は、側壁部26の内周面からのみ突出するように形成されていてもよいし、底部24の内周面からのみ突出するように形成されていてもよい。また、例えば、係止部28は、山部72に接するように形成されていてもよい。つまり、係止部28は、電線12は挿通可能だが、コルゲートチューブ70とは当接し、コルゲートチューブ70が底部24の長手方向中心に向かって位置ずれすることを抑制できるように形成されていればよい。
なお、ここでは、底部24のうちコルゲートチューブ70が位置する部分と、それ以外の部分とで主面の高さが一致しているが、主面の高さは一致していなくてもよい。例えば、コルゲートチューブ70が位置する部分の主面の方が低くなるように設定されていると、プロテクタ20の高さを抑えることができる。特に、係止部28が設けられる場合は、係止部28の前後で、主面の高さを変えることも考えられる。
蓋部40は、天板部42とリブ46とを含む。さらにここでは、蓋部40は、係合部44を含む。
天板部42は、本体部22の開口を塞ぐように形成されている。即ち、天板部42は、底部24と相対するように形成されている。具体的には、ここでは、天板部42の幅方向の寸法は、一対の側壁部26の外周面同士の間隔と同程度に設定され、天板部42は、一対の側壁部26の上に載るように形成されている。
係合部44は、天板部42の幅方向両側から天板部42の厚み方向に突出するように一対形成されている。一対の係合部44の内周面同士の間隔は、一対の側壁部26の外周面同士の間隔と同程度に設定されている。このため、天板部42が一対の側壁部26上に載っている状態で、一対の係合部44が一対の側壁部26を外周面側から挟み込むことができる。これにより、蓋部40が、本体部22に対して、幅方向に位置ずれすることを抑えることができる。
もっとも、蓋部40が係合部44を含むことは必須ではない。また、蓋部40が係合部44を含む場合でも、蓋部40と本体部22との係合構造は上記したものに限られない。例えば、蓋部40にロック片が突設され、本体部22に当該ロック片が嵌るロック凹部が形成され、両者を嵌合させることで、蓋部40と本体部22とが係合していてもよい。
リブ46は、天板部42の長手方向端部に立設されている。リブ46は、コルゲートチューブ70が底部24上に位置する状態でコルゲートチューブ70の谷部74に嵌合可能に形成されている。ここで、リブ46が谷部74に嵌合するとは、リブ46の先端が山部72と山部72との間に位置していることをいうものとする。リブ46は、本体部22と蓋部40とのうち蓋部40のみに形成されている。ここでは、リブ46は、上方突部48と側方突部54とを含む。
上方突部48は、天板部42の幅方向中間部分に形成され、コルゲートチューブ70の谷部74に対して上方に位置する部分である。上方突部48(より詳細には、上方突部48のうち後述する第1嵌合片52)は、長手方向において底部24のうち凹部30が形成されていない部分に形成されている。これにより、凹部30に山部72が嵌った状態で、谷部74に上方突部48が嵌ることができる。ここでは、上方突部48は、天板部42の長手方向に沿って4つ形成されている。より具体的には、上方突部48は、第1突出部50と第1嵌合片52とを有する。
第1突出部50は、天板部42から突出するように形成され、その電線12側の内周面がコルゲートチューブ70の外周面に沿うように弧状(ここでは半円弧状)に形成されている。これにより、上方突部48は、コルゲートチューブ70のうち、ほぼ上半分に嵌まるように形成されている。
第1嵌合片52は、第1突出部50の電線12側の内周面から突出するように形成されている。第1嵌合片52は、先端に向かって薄肉になるように形成されている。これにより、第1嵌合片52は、谷部74に嵌り易くなる。
側方突部54は、天板部42の両端側にそれぞれ形成され、コルゲートチューブ70の谷部74に対して側方に位置する部分である。側方突部54は、長手方向において、上方突部48と同じ位置に形成されている。即ち、側方突部54(より詳細には、側方突部54のうち後述する第2嵌合片58)は、長手方向において底部24のうち凹部30が形成されていない部分に形成されている。これにより、凹部30に山部72が嵌った状態で、谷部74に側方突部54が嵌ることができる。ここでは、側方突部54は、天板部42の長手方向に沿って4つ形成されている。4つの側方突部54は側壁部26側でつながるように形成されている。より具体的には、側方突部54は、第2突出部56と第2嵌合片58とを含む。
第2突出部56は、天板部42の端部側部分から側壁部26の内周面に接するように突出する態様で形成されている。また、ここでは、第2突出部56は、底部24に当接するように形成されている。それぞれの谷部74の位置に向けられた4つの第2突出部56が一体となるようにつながることで、側方突部54がつながっている。
第2嵌合片58は、第2突出部56のうち先端側の部分から突出するように形成されている。第2嵌合片58は、コルゲートチューブ70のうち谷部74の側方に嵌まるように形成されている。また、第2嵌合片58は、先端に向かって薄くなるように形成されている。これにより、第2嵌合片58は、谷部74に嵌り易くなる。
ここでは、上方突部48と側方突部54とは一体的に形成されている。より具体的には、第1突出部50と第2突出部56とが一体的に形成されているとともに、第1嵌合片52と第2嵌合片58とが一体的に形成されている。
なお、リブ46は、底部24に凹部30が形成されていない場合は底部24の主面上に山部72が位置した状態で、また、底部24に凹部30が形成されている場合は凹部30に山部72が嵌っている状態で、谷部74に嵌まるように形成されていればよい。この際に、リブ46は、延出方向先端が谷部74の外周面に接するように形成されていること、又は、リブ46のうち天板部の長手方向に沿った両側縁部が対向する山部72にそれぞれ接するように形成されていることが好ましい。このようにリブ46が形成されることにより、リブ46と、底部24とで、コルゲートチューブ70を挟み込むことができる。
また、リブ46が上方突部48と側方突部54との両方を含むことは必須ではなく、少なくともどちらか一方を含んでいればよい。また、リブ46が上方突部48と側方突部54とを両方含む場合でも、上方突部48と側方突部54とが一体的に形成されていることは必須ではなく、上方突部48と側方突部54とは離れて形成されていてもよい。
また、ここでは、一対の側壁部26の内周面同士の間隔がコルゲートチューブ70の外径よりも大きいため、第2突出部56を設けることができるが、一対の側壁部26の内周面同士の間隔がコルゲートチューブ70の外径と等しく設定されている場合、即ち、コルゲートチューブ70が、一対の側壁部26に接している場合は、第2突出部56を設けることができない。しかしながら、この場合でも、第1突出部50が一対の側壁部26に接するように第1突出部50を形成することができ、また、第1嵌合片52に連なるように第2嵌合片58を設けることができる。
ここでは、上方突部48と側方突部54とが一体的に形成されているとともに、複数の側方突部54がつながるように形成されているため、リブ46の剛性が大きくなり、リブ46が変形し難くなる。特にここでは、第2突出部56が側壁部26及び底部24に接しているため、よりリブ46が変形し難くなる。これにより、リブ46がコルゲートチューブ70の谷部74に嵌った状態で、リブ46が谷部74から抜けにくくなる。
<製造方法>
次に、第1実施形態に係る電線モジュール10を製造するために、第1実施形態に係るプロテクタ20に電線12とコルゲートチューブ70とを取り付ける工程について説明する。図6は、プロテクタ20にコルゲートチューブ70を嵌める一工程を説明する斜視図である。
まずは、組み立て図板状において、電線12を所定の配設経路に沿って配設するとともに、電線12の配設経路上における所定の位置にプロテクタ20の本体部22を固定する。この2つの作業については、電線12の中間部分が本体部22内に収められていれば、どちらが先であっても構わない。
次に、図6のように、電線12のうちプロテクタ20の本体部22の端部よりも外側に延出する部分にコルゲートチューブ70を位置させる。この際に、ここでは、コルゲートチューブ70のスリットを割りひらいて、コルゲートチューブ70を電線12のうち本体部22の端部のすぐ外側に位置する部分に取り付けている。
なお、電線12を配設する前に予めコルゲートチューブ70が電線12に取り付けられている場合もあり得る。この場合、電線12の配設後にコルゲートチューブ70を本体部22の端部のすぐ外側に電線12に沿って移動させてやればよい。
次に、コルゲートチューブ70を電線12に沿って本体部22の内部へとスライドさせていく。この際に、ここでは、本体部22に係止部28が形成されているので、コルゲートチューブ70が係止部28に接するまで、コルゲートチューブ70をスライドさせる。この際に、コルゲートチューブ70が本体部22に正しく配置された状態で、コルゲートチューブ70と係止部28とが当接するように係止部28が設けられているため、コルゲートチューブ70をスライドさせて本体部22内に収める際に、係止部28に当接するまでスライドさせればよいので、コルゲートチューブ70をスライドさせる量を調節する必要がなくなる。
なお、本体部22に係止部28が形成されていない場合、又は、係止部28が形成されている場合でも係止部28に接するまでコルゲートチューブ70を挿入しない場合などは、コルゲートチューブ70の長手方向の所定の寸法分だけコルゲートチューブ70をスライドさせる。
次に、コルゲートチューブ70が本体部22の所定の位置に収められた状態で、蓋部40を本体部22の上方から嵌めていく。ここで、蓋部40を嵌める直前の各部材の位置関係は図1のようになる。この際に、ここでは、コルゲートチューブ70が本体部22に正しく配置された状態で、コルゲートチューブ70と係止部28とが当接するように係止部28が設けられているため、コルゲートチューブ70を係止部28側に弾性変形しない程度に軽く押さえつけつつ、蓋部40のリブ46を谷部74に嵌めていくと、コルゲートチューブ70が電線12の長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。
なお、本体部22に係止部28が形成されていない場合、又は、係止部28が形成されている場合でも係止部28に接するまでコルゲートチューブ70を挿入しない場合などは、コルゲートチューブ70が電線の長手方向に沿った両側に移動しないように押さえつつ、リブ46を谷部74に嵌め、蓋部40を本体部22に嵌める。
そして、蓋部40を本体部22に最後まで嵌めることで、電線モジュール10が完成となる。
第1実施形態に係る電線モジュール10及びプロテクタ20によると、コルゲートチューブ70の谷部74に嵌まるリブ46が、本体部22と蓋部40とのうち蓋部40のみに形成されているため、コルゲートチューブ70をスライドさせて本体部22に収容することができる。これにより、プロテクタ20にコルゲートチューブ70を嵌合させる際に、プロテクタ20の本体部22に対してコルゲートチューブ70を持ち上げることなく嵌合させることができる。
また、底部24の長手方向端部に、コルゲートチューブ70の山部72が嵌るように少なくとも1つの凹部30が形成されているため、凹部30に山部72が入った状態で、本体部22と蓋部40とが合体することで、コルゲートチューブ70が電線12の長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。
また、底部24の長手方向端部から長手方向中心に向かって、凹部30が同一ピッチで複数形成されているため、プロテクタ20内に収容されているコルゲートチューブ70のすべての山部72を凹部30に嵌めることができる。これにより、コルゲートチューブ70が電線12の長手方向に位置ずれすることをより確実に抑えることができる。また、コルゲートチューブ70の山部72が凹部30に嵌まる分だけ側壁部26の高さを小さくすることができる。これによりプロテクタ20の高さ寸法を小さくすることができ、より小さい空間に配設される電線12にもプロテクタ20を取り付けることができる。
また、本体部22は、本体部22の長手方向縁部から長手方向中心側に、コルゲートチューブ70の谷部74のピッチ以上の間隔をあけた部分に、コルゲートチューブ70が長手方向中心側にスライドした際に、コルゲートチューブ70に当接する係止部28をさらに含むため、本体部22に蓋部40を取り付けるときなどに、コルゲートチューブ70を係止部28に押し当てながら取り付けることで、コルゲートチューブ70が位置ずれすることを抑えることができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るプロテクタ20A及び電線モジュール10Aについて説明する。図7は、第2実施形態に係るプロテクタ20Aを示す斜視図である。図8は、第2実施形態に係る電線モジュール10Aを示す斜視図である。図9は、第2実施形態に係るプロテクタ20Aの本体部22Aを示す斜視図である。図10は、第2実施形態に係るプロテクタ20Aの蓋部40Aを示す斜視図である。図11は、図8のXI−XI線に沿って切断した断面図である。図12は、図8のXII−XII線に沿って切断した断面図である。図13は、プロテクタ20Aにコルゲートチューブ70を嵌める一工程を説明する斜視図である。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るプロテクタ20Aは、以下に示す点で第1実施形態に係るプロテクタ20とは、異なる。即ち、第1の点は、蓋部40Aにもコルゲートチューブ70の山部72を嵌める凹部60が設けられている点である。第2の点は、蓋部40Aのリブ46Aに側方突部54が設けられていない点である。第3の点は、本体部22Aの凹部30に補強リブ34が設けられている点である。第4の点は、本体部22Aに浮上抑制部36が設けられている点である。上記各点について、以下に詳述する。
第1の点に関して、凹部60は、蓋部40Aの天板部42の長手方向端部に、コルゲートチューブ70の山部72が嵌るように少なくとも1つ形成されている。凹部が、蓋部と本体部との両方に設けられる場合、本体部22Aの凹部30と蓋部40Aの凹部60とは、本体部22Aに蓋部40Aを取り付けた状態で、対向するような位置関係で形成される。つまり、本体部22A及び蓋部40Aに、プロテクタ20Aの長手方向に沿ってプロテクタ20Aの端部から同じ間隔をあけた位置に同じピッチで、凹部30及び凹部60が形成されている。
具体的には、凹部60は、本体部22Aの凹部30と同様に、蓋部40Aの長手方向縁部から長手方向中心に向かって、コルゲートチューブ70の山部72のピッチと同一ピッチで複数(ここでは、4つ)形成されている。より具体的には、蓋部40Aの長手方向縁部から谷部74の1つ分の間隔をあけた位置に、凹部60のうち一番開口よりの凹部60が形成されている。そして、この一番開口よりの凹部60から山部72のピッチと同じピッチでさらに3つの凹部60が形成されている。
また、ここでは、蓋部40Aに設けられたリブ46Aの上方突部48が長手方向縁部から長手方向に沿ってコルゲートチューブ70の谷部74と同じピッチで4つ形成されている。凹部60は、この4つの上方突部48同士の間及び長手方向端部から一番奥側の上方突部48よりも奥側に形成されている。
また、凹部60の形状は、凹部30と同様に貫通孔状に形成されている。なお、ここでは、凹部60の内周縁部には凹部30の内周縁部に設けられているような傾斜部は設けられていないが、凹部60の内周縁部にも傾斜部が設けられていてもよい。なお、ここでは、凹部30の内周縁部のうち長手方向にのみ傾斜部32が設けられ、幅方向には傾斜部32は設けられていない。
また、ここでは、凹部60は、天板部42の内向き主面(底部24に対向する主面)よりも外向き主面側に凹むように天板部42の厚みを薄くする態様で形成されている。
第2の点に関して、蓋部40Aのリブ46Aは、ここでは、上方突部48のみからなる。そして、コルゲートチューブ70がプロテクタ20Aの本体部22Aに収まった状態で、リブ46Aが、コルゲートチューブ70の谷部74のうちその幅方向にもっとも出っ張る部分よりも上方側に位置する部分に嵌まっている。
具体的には、上方突部48の幅寸法は、コルゲートチューブ70の幅寸法以下に設定されている。より具体的には、コルゲートチューブ70の幅寸法は、山部72の外面の直径の寸法と同じ値である。そして、ここでは、上方突部48の幅寸法は谷部74の外面の直径と同程度に(ここでは、若干小さく)設定されている。この際、ここでは、1対の側壁部26の間隔がコルゲートチューブ70の山部72の直径と同程度に(ここでは、若干大きく)設定されているため、上方突部48は、一対の側壁部26の間隔よりも小さく設定され、1対の側壁部26と接しないように設けられている。
さらに、ここでは、コルゲートチューブ70の山部72が蓋部40Aに形成された凹部60に入りこむことができるように、側壁部26の高さ寸法は、コルゲートチューブ70の山部72の直径よりも小さく設定されている。そして上方突部48のうち蓋部40Aから最も突出している部分の突出寸法がコルゲートチューブ70の山部72の半径より小さい寸法に設定されている。ここでは、側壁部26の高さ寸法は、コルゲートチューブ70の谷部74の外面の直径と同程度に(ここでは、若干大きく)設定され、上方突部48のうち蓋部40Aから最も突出している部分の突出寸法がコルゲートチューブ70の谷部74の外面の半径より小さい寸法に設定されている。
第3の点に関して、補強リブ34は、凹部30の内周縁部のうち異なる2つの位置を結ぶように設けられている。当該補強リブ34により、凹部30は仕切られているととらえることもできる。当該補強リブ34が設けられることで、本体部22Aが凹部30の内周縁部から割れるなどして傷つくことを抑制できる。
具体的には、ここでは、補強リブ34は、凹部30の内周縁部のうち本体部22Aの長手方向に沿って対向する2つの位置を結ぶように設けられている。つまり、補強リブ34は、凹部30の内周縁部のうちの一つの位置から本体部22Aの長手方向に沿って延び、凹部30の内周縁部の別の位置まで達するように形成されている。
補強リブ34は、凹部30の内周縁部のうちなるべく変形しやすい部分(例えば、凹部30の幅方向中心寄りの内周縁部)に形成されることが好ましい。また、コルゲートチューブ70がプロテクタ20Aに収まった状態で、補強リブ34は、コルゲートチューブ70と接しないことが好ましい。また、補強リブ34は、なるべく厚い方が好ましい。これらの条件を考慮して補強リブ34が形成される位置及び厚み等が決定されるとよい。ここでは、補強リブ34は、凹部30の内周縁部のうち幅方向両端と間隔をあけた位置に、底部24の厚みより薄く形成され、コルゲートチューブ70と接しないように設定されている。
なお、ここでは、補強リブ34は、1つの凹部30につき一対ずつ設けられている。当該一対の補強リブ34は、凹部30の幅方向中心に対して線対称な位置に設けられている。
また、ここでは、補強リブ34は、本体部22Aの凹部30の内周縁部にのみ設けられているが、蓋部40Aの凹部60の内周縁部にも設けられていてもよい。この場合、本体部22Aと蓋部40Aとの両方に補強リブが設けられることも考えられる。また、蓋部40Aにのみ補強リブが設けられることも考えられる。
第4の点に関して、ここでは、コルゲートチューブ70が高さ方向上方に位置ずれすることを抑制可能な浮上抑制部36が本体部22Aに設けられている。
具体的には、浮上抑制部36は、側壁部26のうち高さ方向先端から幅方向中心に向かって突出する突出片状に形成されている。浮上抑制部36は、プロテクタ20Aの長手方向においてコルゲートチューブ70が収まる部分に形成されている。より具体的には、ここでは、浮上抑制部36は、プロテクタ20Aの長手方向において本体部22Aの端縁部と係止部28との間であって、蓋部40Aにリブ46Aが設けられる部分に設けられている。浮上抑制部36は、コルゲートチューブ70のうち少なくとも山部72の上方に設けられていることが好ましい。ここでは、浮上抑制部36は、コルゲートチューブ70のうち長手方向に隣り合う一対の山部72及びその間の谷部74の上方に設けられている。
なお、ここでは、浮上抑制部36は、一対の側壁部26にそれぞれ設けられているが、一方の側壁部26にのみ設けられていてもよい。
また、浮上抑制部36は、プロテクタ20Aにコルゲートチューブ70が取り付けられえた状態で、コルゲートチューブ70まで達するような寸法に設定されていてもよいし、達しないような寸法に設定されていてもよい。ここでは、浮上抑制部36は、プロテクタ20Aにコルゲートチューブ70が取り付けられえた状態で、コルゲートチューブ70まで達しないような寸法に設定されている。
また、浮上抑制部36が、リブ46Aが設けられる位置に形成される場合、浮上抑制部36は、本体部22Aに蓋部40Aが取り付けられた状態でリブ46Aまで達するような寸法に設定されていてもよいし、達しないような寸法に設定されていてもよい。ここでは、浮上抑制部36は、本体部22Aに蓋部40Aが取り付けられた状態でリブ46Aまで達しないような寸法に設定されている。
また、ここでは、底部24のうち浮上抑制部36の下方に位置する部分には、貫通孔38が形成されている。底部24に当該貫通孔38が形成されることにより、金型を用いて本体部22Aを形成する際、金型のうち浮上抑制部36の部分を上下方向に抜くことができる。
もっとも、浮上抑制部36が設けられることは必須ではなく、浮上抑制部36は、設けられていない場合もあり得る。また、浮上抑制部36が設けられる場合でも、本体部22Aに設けられることは必須ではなく、蓋部40Aに設けられることもあり得る。なお、このような浮上抑制部36は、リブ46Aが側方突部54を備えていない場合に設けられると効果的である。
第2実施形態に係るプロテクタ20A及び電線モジュール10Aによっても、第1実施形態に係るプロテクタ20及ぶ電線モジュール10と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態に係るプロテクタ20A及び電線モジュール10Aによると、蓋部40Aの長手方向端部に、コルゲートチューブ70の山部72が嵌るように少なくとも1つの凹部60が形成されているため、凹部60に山部72が入った状態で、本体部22Aと蓋部40Aとが合体することで、コルゲートチューブ70が電線12の長手方向に位置ずれすることを抑えることができる。また、凹部60が形成されている分だけプロテクタ20を軽量化できる。
また、凹部60が蓋部40Aの端部からコルゲートチューブ70の山部72のピッチと同じピッチで形成されているため、凹部60にプロテクタ20A内の山部72すべてが入ることで、電線モジュール10Aの高さ方向の寸法を小さくできる。
また、凹部30の内周縁部のうち異なる2つの位置を結ぶ補強リブ34が設けられているため、凹部30の内周縁部に割れなどの傷つきが生じにくい。
また、コルゲートチューブ70がプロテクタ20Aの本体部22Aに収まった状態で、リブ46Aが、コルゲートチューブ70の谷部74のうちその幅方向にもっとも出っ張る部分よりも上方側に位置する部分に嵌まるため、プロテクタ20Aの幅方向の寸法を抑えて形成することができる。
また、本体部22Aに浮上抑制部36が設けられているため、コルゲートチューブ70が高さ方向上方に位置ずれすることを抑制可能である。
{変形例}
第1実施形態に係るプロテクタ20及び第2実施形態に係るプロテクタ20Aにおいて、本体部22に凹部30が設けられる場合、蓋部にリブが設けられないこともあり得る。この場合、コルゲートチューブ70をスライドさせて本体部22に収容させて、本体部22の凹部30でコルゲートチューブ70の位置決めを行うことができる。これにより、プロテクタ20にコルゲートチューブ70を嵌合させる際に、プロテクタ20の本体部22に対してコルゲートチューブ70を持ち上げることなく嵌合させることができる。
具体的には、本体部22のうち、底部24の内向き主面(側壁部26が立設されている側の主面)よりも凹むように凹部30が形成されていると、凹部30にコルゲートチューブ70の山部72が嵌ることでコルゲートチューブ70が電線12の長手方向に位置ずれしにくくなる。
この際、第2実施形態に係るプロテクタ20Aのように、蓋部40Aの天板部42にも凹部60が設けられていると、コルゲートチューブ70をより確実に位置決めすることができる。
なお、上記各実施形態で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 電線モジュール
12 電線
20 プロテクタ
22 本体部
24 底部
26 側壁部
28 係止部
30 凹部
32 傾斜部
34 補強リブ
40 蓋部
42 天板部
44 係合部
46 リブ
60 凹部
70 コルゲートチューブ
72 山部
74 谷部

Claims (10)

  1. 底部と、前記底部の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部とを含む本体部と、
    前記本体部の開口を塞ぐ天板部と、前記天板部の長手方向端部に立設され、コルゲートチューブが前記底部上に位置する状態で前記コルゲートチューブの谷部に嵌合可能に形成されたリブとを含む蓋部と、
    を備え、
    前記リブは、前記本体部と前記蓋部とのうち前記蓋部のみに形成されている、プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記底部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌るように少なくとも1つの凹部が形成されている、プロテクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロテクタであって、
    前記蓋部の前記天板部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されている、プロテクタ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のプロテクタであって、
    前記プロテクタの長手方向縁部から長手方向中心に向かって、前記凹部が前記コルゲートチューブの山部のピッチと同一ピッチで複数形成されている、プロテクタ。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記凹部の内周縁部のうち異なる2つの位置を結ぶ補強リブが設けられている、プロテクタ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記本体部は、前記本体部の長手方向端部から長手方向中心側に、前記コルゲートチューブの谷部のピッチ以上の間隔をあけた部分に、前記コルゲートチューブが長手方向中心側にスライドした際に、前記コルゲートチューブに当接する係止部をさらに含む、プロテクタ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のプロテクタであって、
    前記コルゲートチューブが前記プロテクタの前記本体部に収まった状態で、前記リブが、前記コルゲートチューブの谷部のうちその幅方向にもっとも出っ張る部分よりも上方側に位置する部分に嵌まる、プロテクタ。
  8. 底部と、前記底部の幅方向両側端部に立設された一対の側壁部とを含み、前記底部の長手方向端部にその内向き主面よりも凹む凹部が少なくとも1つ形成された本体部と、
    前記本体部の開口を塞ぐ天板部を含む蓋部と、
    を備え、
    前記凹部にコルゲートチューブの山部が嵌ることで、前記コルゲートチューブを位置決め可能に形成されている、プロテクタ。
  9. 請求項8に記載のプロテクタであって、
    前記蓋部の前記天板部の長手方向端部に、前記コルゲートチューブの山部が嵌ることが可能な少なくとも1つの凹部が形成されている、プロテクタ。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のプロテクタと、
    前記プロテクタにその中間部分が収容された少なくとも1本の電線と、
    長手方向に山部と谷部とが連続するように形成され、前記電線の周囲に取り付けられるとともに、前記プロテクタに固定されているコルゲートチューブと、
    を備える、電線モジュール。
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