JP2016220278A - コルゲートチューブの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載部品の電線引出口から車載部品の内部側へのコルゲートチューブの入り込み寸法の確認を容易に行うことができ、かつかかる入り込み寸法を安定して確保することができると共に、嵌合突起の設計自由度が向上される、新規な構造のコルゲートチューブの固定構造を提供すること。
【解決手段】チューブ嵌合部品20が嵌合突起28を有しかつ車載部品12とは別体に形成されている一方、コルゲートチューブ18の端部58がチューブ嵌合部品20の内部に挿入され、嵌合突起28がコルゲートチューブ18の谷部54に嵌め入れられる共に、チューブ嵌合部品20がコルゲートチューブ18の端部58の外周面60に圧接固定されており、車載部品12の電線引出口14の嵌合部品保持部40にチューブ嵌合部品20が保持されることにより、コルゲートチューブ18の端部58が電線引出口14に入り込んだ状態で車載部品12に固定されているようにした。
【選択図】図3
【解決手段】チューブ嵌合部品20が嵌合突起28を有しかつ車載部品12とは別体に形成されている一方、コルゲートチューブ18の端部58がチューブ嵌合部品20の内部に挿入され、嵌合突起28がコルゲートチューブ18の谷部54に嵌め入れられる共に、チューブ嵌合部品20がコルゲートチューブ18の端部58の外周面60に圧接固定されており、車載部品12の電線引出口14の嵌合部品保持部40にチューブ嵌合部品20が保持されることにより、コルゲートチューブ18の端部58が電線引出口14に入り込んだ状態で車載部品12に固定されているようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブをプロテクタや電気接続箱等の車載部品の電線引出口に固定するコルゲートチューブの固定構造に関するものである。
従来から、自動車のバッテリーと負荷間に配索されるワイヤハーネスは、他部材との干渉防止等の目的から、必要に応じてコルゲートチューブ内に挿通された状態で用いられている。コルゲートチューブは、環状の山部と谷部が交互に連接されてなり、ワイヤハーネス挿入用のスリットが長手方向に延出して設けられた構成とされている。それゆえ、スリットからワイヤハーネスを押し入れることで簡単にワイヤハーネスに外挿することができると共に、屈曲性に優れており、レイアウト通りの配索を自在に行うことができる。
ところで、特開平8−163743号公報(特許文献1)に記載されているように、プロテクタや電気接続箱等の車載部品における電線引出口から引き出されるワイヤハーネスにも、かかるコルゲートチューブが外挿されて保護されている場合が一般的である。このような場合に、電線引出口から車載部品の内部側にコルゲートチューブの端部が入り込んだ状態で、コルゲートチューブを車載部品に位置決め固定することが行われる。ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブに引っ張り力が加えられた際に、車載部品からコルゲートチューブが抜け出して、ワイヤハーネスの保護が図れなくなる不具合を防止するためである。
例えば、特許文献1の図5には、プロテクタ(車載部品)本体の電線引出口に突設した舌片部に対してコルゲートチューブの端部を結束テープによりテープ巻き固定するコルゲートチューブの固定構造が開示されている。さらに、特許文献1の図4には、プロテクタ本体や蓋体(車載部品)の電線引出口に、コルゲートチューブの端部における谷部に嵌め入れる嵌合突起を設け、かかる嵌合突起をコルゲートチューブの谷部に嵌合した状態でプロテクタ本体と蓋体をロック嵌合することにより、コルゲートチューブをプロテクタに固定するコルゲートチューブの固定構造が開示されている。かかる構造によれば、ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブの谷部に対して嵌合突起を嵌め入れるだけでコルゲートチューブをプロテクタに位置決め固定することができることから、電線引出口に突設した舌片部にコルテートチューブの端部をテープ巻で固定する煩雑な作業に比して、作業性の向上を図ることができる。
ところが、何れの固定構造においても、電線引出口から車載部品の内部側に入り込むコルゲートチューブの寸法については、作業者によるばらつきが発生し易く、要求されるコルゲートチューブの入り込み寸法を安定して確保し難いという問題を内在していた。しかも、電線引出口から車載部品の内部側に入り込んだコルゲートチューブの端部は、車載部品の内側に位置していることから、コルゲートチューブの入り込み寸法を外部から確認することも困難であった。
さらに、車載部品のプロテクタ本体や蓋体の電線引出口に、嵌合突起を設ける固定構造では、金型の抜き方向が車載部品の構造に制限されて、嵌合突起の設計自由度が劣って所望の嵌合突起を形成できない場合もあり、嵌合突起のコルゲートチューブの谷部に対する安定した嵌合が確保し難くなって、コルゲートチューブの嵌合突起からの抜けが発生し易くなるおそれもあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、車載部品の電線引出口から車載部品の内部側へのコルゲートチューブの入り込み寸法の確認を容易に行うことができ、かつかかる入り込み寸法を安定して確保することができると共に、嵌合突起の設計自由度が向上される、新規な構造のコルゲートチューブの固定構造を提供することにある。
本発明の第一の態様は、車載部品の電線引出口から引き出されるワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブを、前記電線引出口に固定するコルゲートチューブの固定構造であって、円弧状に湾曲された帯状部材の両端部間にチューブ挿入口が開口されてなるチューブ嵌合部品が、該チューブ嵌合部品の内周面に突設されて前記コルゲートチューブの谷部に嵌め入れられる嵌合突起を有し、かつ前記車載部品とは別体に形成されている一方、前記チューブ嵌合部品の弾性変形により前記チューブ挿入口が拡幅して前記コルゲートチューブの端部が前記チューブ嵌合部品の内部に挿入され、前記嵌合突起が前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌め入れられる共に、前記チューブ嵌合部品が弾性復帰することで前記チューブ嵌合部品が前記コルゲートチューブの前記端部の外周面に圧接固定されており、前記車載部品の前記電線引出口には、前記チューブ嵌合部品を位置決め保持する嵌合部品保持部が設けられており、前記嵌合部品保持部に前記チューブ嵌合部品が保持されることにより、前記コルゲートチューブの前記端部が前記電線引出口に入り込んだ状態で前記車載部品に固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、コルゲートチューブの谷部に嵌合される嵌合突起を有するチューブ嵌合部品が、車載部品とは別体で設けられており、かかるチューブ嵌合部品が内周面に嵌合突起を有し、例えば略C字断面等の円弧状に湾曲された帯状部材によって形成されている。これにより、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品を、外部から容易かつ確実に確認することができる。一方、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品は、車載部品の電線引出口に設けられた嵌合部品保持部に位置決め保持されるようになっている。したがって、例えばチューブ嵌合部品からコルゲートチューブの端部が突出しないようにすなわちコルゲートチューブの端部がチューブ嵌合部品の端部と略一致するように管理することで、電線引出口からの車載部品の内部側へのコルゲートチューブの入り込み寸法を安定して確保することができる。特に、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品は、外部から容易に視認が可能であることから、チューブ嵌合部品の装着後、すみやかかつ容易にコルゲートチューブの端部の入り込み寸法を確認でき、コルゲートチューブの電線引出口から車載部品への入り込み寸法を安定して確保することができる。仮に、チューブ嵌合部品からのコルゲートチューブの端部の入り込み寸法が所望の範囲を満たさない場合には、チューブ嵌合部品を弾性変形させてチューブ嵌合部品の位置を変更し、適切な谷部に嵌合突起を嵌め直して入り込み寸法が所望の範囲となるように修正することも容易に為すことができる。
また、チューブ嵌合部品は、車載部品全体に比べて小型にできることから、チューブ嵌合部品の嵌合突起をコルゲートチューブの端部における所望の谷部に位置合わせして嵌合する作業を容易かつ安定して行うことができ、嵌合突起と谷部の位置ずれ等の発生を有利に防止することができる。それゆえ、嵌合突起と谷部の位置ずれに起因するコルゲートチューブの嵌合突起からの抜けの発生を有利に防止することができる。
加えて、チューブ嵌合部品は、車載部品と別体形成されることから、金型の抜き方向が車載部品の構造によって影響を受けることがなく、嵌合突起の設計自由度を有利に向上させることができる。その結果、コルゲートチューブの谷部に安定して嵌合し得る所望の形状の嵌合突起を成形することができ、嵌合突起をコルゲートチューブに安定して嵌合させて、コルゲートチューブの嵌合突起からの抜けの発生のおそれを低減することができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記チューブ嵌合部品の前記両端部の前記内周面には、前記両端部の端部に向かって次第に径方向内方に突出する一対の抜止突起が設けられており、前記チューブ嵌合部品が弾性復帰した際に、前記一対の抜止突起が前記コルゲートチューブの前記外周面に押圧されるようになっているものである。
本態様によれば、チューブ嵌合部品の両端部の内周面に一対の抜止突起が設けられており、チューブ嵌合部品が弾性復帰した際に、抜止突起がコルゲートチューブの外周面に押圧されるようになっていることから、チューブ嵌合部品がコルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定された状態を一層安定して保持することができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記一対の抜止突起が、前記径方向内方の端部からさらに前記両端部の端部に向かって次第に径方向外方に突出する端部テーパ面を有しているものである。
本態様によれば、抜止突起がさらに端部テーパ面を有していることから、チューブ嵌合部品のチューブ挿入孔にコルゲートチューブの端部を押し入れる際に、コルゲートチューブがセンタリングされてチューブ嵌合部品の内部に速やかに案内されると共に、チューブ挿入孔を安定して拡幅変形させることができる。これにより、コルゲートチューブのチューブ嵌合部品への嵌め入れを容易に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記車載部品の前記電線引出口に設けられた前記嵌合部品保持部には、前記チューブ嵌合部品に着脱自在に係合するロック部が設けられているものである。
本態様によれば、嵌合部品保持部にチューブ嵌合部品に着脱自在に係合するロック部が設けられていることから、仮に、チューブ嵌合部品を嵌合部品保持部に組み付けた後に、嵌合突起と谷部の位置ずれ等を発見した場合でも、速やかにチューブ嵌合部品を嵌合部品保持部から取り外して、チューブ嵌合部品のコルゲートチューブに対する嵌め直し等の作業を容易に行うことができる。また、ロック部により、チューブ嵌合部品の車載部品に対する保持を強固かつ確実に実現することができる。
本発明によれば、コルゲートチューブの谷部に嵌合される嵌合突起を有する車載部品とは別体のチューブ嵌合部品が、例えば略C字断面等の円弧状に湾曲された帯状部材によって形成されている。これにより、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品を、外部から容易かつ確実に確認できる。一方、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品は、嵌合部品保持部に位置決め保持されている。したがって、例えばコルゲートチューブの端部がチューブ嵌合部品の端部と略一致するように管理することで、電線引出口からの車載部品の内部側へのコルゲートチューブの入り込み寸法を安定して確保できる。特に、コルゲートチューブの端部の外周面に圧接固定されたチューブ嵌合部品は、外部から容易に視認が可能であることから、チューブ嵌合部品の装着後、すみやかかつ容易にコルゲートチューブの端部の入り込み寸法を確認でき、コルゲートチューブの電線引出口から車載部品への入り込み寸法を安定して確保できる。仮に、チューブ嵌合部品からのコルゲートチューブの端部の入り込み寸法が所望の範囲を満たさない場合でも、チューブ嵌合部品を弾性変形させてチューブ嵌合部品の位置を変更することにより、容易に修正できる。また、チューブ嵌合部品は、車載部品全体に比べて小型にできることから、チューブ嵌合部品の嵌合突起をコ所望の谷部に位置合わせして嵌合する作業を容易かつ安定して行うことができ、嵌合突起と谷部の位置ずれ等の発生を有利に防止できる。それゆえ、嵌合突起と谷部の位置ずれに起因するコルゲートチューブの嵌合突起からの抜けの発生を有利に防止できる。加えて、チューブ嵌合部品は、車載部品と別体形成されることから、金型の抜き方向が車載部品の構造によって影響を受けることがなく、嵌合突起の設計自由度を有利に向上できる。その結果、コルゲートチューブの谷部に安定して嵌合し得る所望の形状の嵌合突起を成形でき、コルゲートチューブの嵌合突起からの抜けの発生のおそれを低減することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜4に、本発明の一実施形態としてのコルゲートチューブの固定構造10を示す。かかるコルゲートチューブの固定構造10は、車載部品であるプロテクタ12の電線引出口14から引き出されるワイヤハーネス16に外挿されたコルゲートチューブ18を、プロテクタ12の電線引出口14に固定するための構造である。本実施形態では、かかるコルゲートチューブ18が、チューブ嵌合部品20を用いて、プロテクタ12の電線引出口14に固定されている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図2における上下方向を言い、軸方向とは、図2における紙面に垂直な方向を言うものとする。また、図2では、理解を容易にするために、ワイヤハーネス16とコルゲートチューブ18を仮想線で記載している。
チューブ嵌合部品20は、図3に示されているように、帯状部材が略C字断面の円弧状に湾曲された形状を有しており、周方向の両端部22,22間にはチューブ挿入口24が上方に向かって開口形成されている。また、チューブ嵌合部品20の内周面26には、軸方向の両側において周方向の略全長に亘って延びる略平板円弧状の一対の嵌合突起28,28が突設されている。さらに、チューブ嵌合部品20の周方向の両端部22,22側の内周面26には、端部22すなわち周方向上方に向かって次第に径方向内方に突出する略三角断面形状の一対の抜止突起30,30(図2参照)が設けられている。加えて、一対の抜止突起30,30には、一対の抜止突起30,30の径方向内方への突出端部からチューブ嵌合部品20の端部22すなわち周方向上方に向かって次第に径方向外方に突出する端部テーパ面32が形成されている。また、チューブ嵌合部品20の周方向の中央部分における内周面26には、周方向に離隔して略矩形断面形状の一対の貫通孔34,34が貫設されている。なお、チューブ嵌合部品20は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されていると共に、プロテクタ12とは別体に形成されている。
一方、プロテクタ12には、図3に示されているように、ワイヤハーネス16が引き出される電線引出口14が設けられている。かかるプロテクタ12の電線引出口14の軸方向の端部側の内周面38には、周方向の両端部および軸方向外方(図3中、左方)に向かって開口する略矩形断面形状の凹部である嵌合部品保持部40が設けられている。また、プロテクタ12の電線引出口14に設けられた嵌合部品保持部40の底面42の周方向の両端部には、両端部から周方向下方に向かって次第に径方向内方に突出する略三角断面形状の一対のロック部44,44(図2参照)が設けられている。これにより、ロック部44の上面45が周方向下方に向かって次第に径方向内方に突出するテーパ面とされている一方、ロック部44の下面46が水平方向に延びる平坦面とされている。また、嵌合部品保持部40の底面42の周方向の中央部分には、周方向に離隔して略矩形断面形状の一対の貫通孔48,48が貫設されている。なお、プロテクタ12も、チューブ嵌合部品20と同様に、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。
次に、このような構成とされたチューブ嵌合部品20とプロテクタ12を用いて、ワイヤハーネス16に外挿されたコルゲートチューブ18をプロテクタ12の電線引出口14に固定する手順について説明する。なお、コルゲートチューブ18内には、電線束がビニールテープ等の結束テープにより結束されて構成されているワイヤハーネス16が挿通されている。また、コルゲートチューブ18は中空筒体構造とされている一方、環状に延びる山部52と谷部54が軸方向に交互に連接されてなる構造とされている。加えて、コルゲートチューブ18には、その軸方向全長に亘って一本のスリット56が設けられており、スリット56による開口部からワイヤハーネス16が挿し入れられるようになっている。
はじめに、チューブ嵌合部品20を、コルゲートチューブ18の端部58に装着する手順について説明する。まず、チューブ嵌合部品20をチューブ挿入口24が拡幅する方向に弾性変形させて、コルゲートチューブ18の端部58をチューブ嵌合部品20の内部に挿入する。この際、チューブ嵌合部品20の一対の嵌合突起28,28がコルゲートチューブ18の所望の谷部54に嵌まるように装着する。その後、チューブ嵌合部品20を弾性復帰させることにより、チューブ嵌合部品20の内周面26がコルゲートチューブ18の端部58の外周面60に圧接固定されると共に、一対の抜止突起30,30がコルゲートチューブ18の端部58の外周面60に押圧されるようになっている(図2および図4参照)。このようにして、コルゲートチューブ18の端部58に、チューブ嵌合部品20が装着されるのである。
続いて、端部58にチューブ嵌合部品20が装着されたコルゲートチューブ18を、プロテクタ12の電線引出口14に固定する手順について説明する。まず、コルゲートチューブ18の端部58に装着されたチューブ嵌合部品20を、上方からプロテクタ12の電線引出口14の嵌合部品保持部40に向かって押し込む。この結果、チューブ嵌合部品20の外周面62が一対のロック部44,44の上面45のテーパ面に当接する。さらに押し込むことにより、チューブ嵌合部品20が一対の上面45のテーパ面によって、嵌合部品保持部40の周方向の両端部間が拡幅する方向に弾性変形されると共に、チューブ嵌合部品20が嵌合部品保持部40に対してガイドされて挿入される。そして、チューブ嵌合部品20の外周面62の周方向の両端部22,22が一対のロック部44,44の上面45のテーパ面を乗り越えると、嵌合部品保持部40の周方向の両端部間が狭まる方向に弾性復帰することにより、チューブ嵌合部品20の周方向の両端部22,22がロック部44の下面46の平坦面に係合されるようになっている(図1および図2参照)。加えて、かかる状態において、例えば嵌合部品保持部40の底面42から内方に向かって突設された図示しない一対の係合突起がチューブ嵌合部品20の一対の貫通孔34,34に挿通されかつ係合されることにより、チューブ嵌合部品20の嵌合部品保持部40からの抜けが防止されるようになっている。以上の結果、コルゲートチューブ18の端部58が電線引出口14に入り込んだ状態でプロテクタ12に対して固定されるようになっている。なお、例えば手指で嵌合部品保持部40の周方向の両端部間を拡幅する方向に弾性変形させることにより、チューブ嵌合部品20に対する一対のロック部44,44の係合を解除することが可能であることから、一対のロック部44,44に対してチューブ嵌合部品20を着脱自在に係合することができるのである。
このような構造とされたコルゲートチューブの固定構造10によれば、コルゲートチューブ18の端部58の谷部54に嵌合される嵌合突起28を有するチューブ嵌合部品20が、車載部品であるプロテクタ12とは別体で設けられていると共に、帯状部材が略C字断面の円弧状に湾曲された形状を有している。これにより、コルゲートチューブ18の端部58の外周面60に圧接固定されたチューブ嵌合部品20を、外部から容易かつ確実に確認することができる。しかも、かかるチューブ嵌合部品20は、プロテクタ12の電線引出口14に設けられた嵌合部品保持部40に位置決め保持されるようになっている。したがって、例えばチューブ嵌合部品20からコルゲートチューブ18の端部58が突出しないようにすなわちコルゲートチューブ18の端部58がチューブ嵌合部品20の端部と略一致するように管理することで、電線引出口14からのプロテクタ12の内部側へのコルゲートチューブ18の端部58の入り込み寸法を安定して確保することができる。また、コルゲートチューブ18の端部58の外周面60に圧接固定されたチューブ嵌合部品20は外部から容易かつ確実に確認することができることから、仮に、電線引出口14からのプロテクタ12の内部側へのコルゲートチューブ18の端部58の入り込み寸法が所望の範囲を満たさない場合であっても、チューブ嵌合部品20のチューブ挿入口24を拡幅することによりチューブ嵌合部品20のコルゲートチューブ18に対して圧接固定される位置を容易に変更できることから、入り込み寸法が所望の範囲となるように修正することも容易に為すことができる。
さらに、チューブ嵌合部品20がプロテクタ12とは別体で設けられていることから、プロテクタ12全体に比べて小型にできる。したがって、チューブ嵌合部品20の嵌合突起28をコルゲートチューブ18の端部58の所望の谷部54に嵌合する作業を容易かつ安定的に行うことができる。それゆえ、嵌合突起28を所望の谷部54に嵌合できないことによるコルゲートチューブ18の端部58のチューブ嵌合部品20からの抜けの発生を有利に防止できる。加えて、チューブ嵌合部品20がプロテクタ12とは別体で設けられていることから、金型の抜き方向がプロテクタ12の構造によって影響を受けることがなく、チューブ嵌合部品20の嵌合突起28の設計自由度を向上できる。これにより、チューブ嵌合部品20の嵌合突起28をコルゲートチューブ18の谷部54に安定して嵌合させることができ、コルゲートチューブ18の端部58のチューブ嵌合部品20からの抜けの発生のおそれを低減できる。
また、チューブ嵌合部品20の一対の抜止突起30,30がコルゲートチューブ18の外周面60に押圧されるようになっていることから、チューブ嵌合部品20がコルゲートチューブ18の外周面60に圧接固定された状態を一層安定して保持することができる。しかも、一対の抜止突起30,30に端部テーパ面32が形成されていることから、チューブ嵌合部品20のチューブ挿入口24に対してコルゲートチューブ18の端部58を押し入れる際に、コルゲートチューブ18の端部58がセンタリングされることから、チューブ挿入口24を安定して拡幅変形させることができると共に、チューブ嵌合部品20の内部に速やかに案内することができる。これにより、コルゲートチューブ18の端部58のチューブ嵌合部品20の内部への嵌め入れを容易に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
加えて、プロテクタ12の嵌合部品保持部40にチューブ嵌合部品20に着脱自在に係合できる一対のロック部44,44が形成されていることから、仮に、チューブ嵌合部品20を嵌合部品保持部40に保持した後に、チューブ嵌合部品20の嵌合突起28が所望の谷部54に嵌っていないことが分かった場合であっても、速やかにチューブ嵌合部品20をプロテクタ12の嵌合部品保持部40から取り外して、チューブ嵌合部品20の嵌合突起28を所望の谷部54に嵌め直すことが容易にできる。また、一対のロック部44,44により、チューブ嵌合部品20をプロテクタ12の嵌合部品保持部40に対して強固かつ確実に保持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、本実施形態では、チューブ嵌合部品20からコルゲートチューブ18の端部58が突出しないようにすなわちコルゲートチューブ18の端部58がチューブ嵌合部品20の端部と略一致するように管理されていたが、顧客の要求等によりチューブ嵌合部品20からコルゲートチューブ18の端部58が所定寸法だけ突出するように管理してもよい。また、本実施形態では、車載部品としてプロテクタ12を例にとって説明を行ったが、電気接続箱等の電線引出口14を有するものであれば、電気接続箱等も含む任意の車載部品が採用可能である。
10:コルゲートチューブの固定構造、12:プロテクタ(車載部品)、14:電線引出口、16:ワイヤハーネス、18:コルゲートチューブ、20:チューブ嵌合部品、22:端部、24:チューブ挿入口、26:内周面、28:嵌合突起、30:抜止突起、32:端部テーパ面、40:嵌合部品保持部、44:ロック部、54:谷部、58:端部、60:外周面
Claims (4)
- 車載部品の電線引出口から引き出されるワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブを、前記電線引出口に固定するコルゲートチューブの固定構造であって、
円弧状に湾曲された帯状部材の両端部間にチューブ挿入口が開口されてなるチューブ嵌合部品が、該チューブ嵌合部品の内周面に突設されて前記コルゲートチューブの谷部に嵌め入れられる嵌合突起を有し、かつ前記車載部品とは別体に形成されている一方、
前記チューブ嵌合部品の弾性変形により前記チューブ挿入口が拡幅して前記コルゲートチューブの端部が前記チューブ嵌合部品の内部に挿入され、前記嵌合突起が前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌め入れられる共に、前記チューブ嵌合部品が弾性復帰することで前記チューブ嵌合部品が前記コルゲートチューブの前記端部の外周面に圧接固定されており、
前記車載部品の前記電線引出口には、前記チューブ嵌合部品を位置決め保持する嵌合部品保持部が設けられており、前記嵌合部品保持部に前記チューブ嵌合部品が保持されることにより、前記コルゲートチューブの前記端部が前記電線引出口に入り込んだ状態で前記車載部品に固定されている
ことを特徴とするコルゲートチューブの固定構造。 - 前記チューブ嵌合部品の前記両端部の前記内周面には、前記両端部の端部に向かって次第に径方向内方に突出する一対の抜止突起が設けられており、前記チューブ嵌合部品が弾性復帰した際に、前記一対の抜止突起が前記コルゲートチューブの前記外周面に押圧されるようになっている請求項1に記載のコルゲートチューブの固定構造。
- 前記一対の抜止突起が、前記径方向内方の端部からさらに前記両端部の端部に向かって次第に径方向外方に突出する端部テーパ面を有している請求項2に記載のコルゲートチューブの固定構造。
- 前記車載部品の前記電線引出口に設けられた前記嵌合部品保持部には、前記チューブ嵌合部品に着脱自在に係合するロック部が設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のコルゲートチューブの固定構造。
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