JP2014068457A - 電線収容プロテクタ - Google Patents

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眞好 木村
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Abstract

【課題】プロテクタ本体の上方から蓋体を組み付けるという簡単な作業で、プロテクタ本体と蓋体間での電線の噛み込みを防止することができる、新規な構造の電線収容プロテクタを提供すること。
【解決手段】蓋体14が、上壁40と該上壁40の両側から下方に突出する一対の蓋体側壁42,42を有して樋状に延びており、一対の蓋体側壁42,42と一対の本体側壁18,18がそれぞれ対向方向で撓み変形可能とされている一方、一対の蓋体側壁42,42には、その突出方向中間部分に一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が小さくされた中間狭幅部44が設けられていると共に、中間狭幅部44から突出端部に至る部分に、一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が次第に大きくなる下方傾斜拡幅部48が設けられており、中間幅狭部44の内法寸法が、本体側壁18の開口端部24の内法寸法よりも小さくなるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等に配設される多数の電線を収容保持する、電線収容プロテクタに関するものである。
従来から、自動車等に配設される多数の電線を収容して車両の適所に固定する部材として、電線収容プロテクタが広く用いられている。この電線収容プロテクタは、例えば実開平6−70415号公報(特許文献1)に記載されているように、樋状に延びるプロテクタ本体の内部に多数の電線を挿通状態で収容すると共に、かかるプロテクタ本体の上方開口部を蓋体で覆蓋することにより、多数の電線を収容状態に保持し得るようになっている。
ところで、プロテクタ本体に多数の電線を挿通した状態で、プロテクタ本体の上方開口部を蓋体で覆蓋する際には、プロテクタ本体と蓋体の嵌合部分に電線を挟み込んでしまい、断線等の問題を生じるおそれがある。そこで、特許文献1には、プロテクタ本体の側壁の開口端部から上方に突出する電線はみ出し防止板を設け、蓋体に電線はみ出し防止板を収容する受け入れ部を設けた構造が提案されている(特許文献1、図3,図4参照)。これによれば、電線がプロテクタ本体の上方開口部の側壁付近に溢れ出すことを防止でき、それ故、プロテクタ本体の開口端部と蓋体との嵌合部分に電線が挟み込まれるリスクを低減することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、収容される電線の量が増大したり、電線がプロテクタ本体の片側に偏って収容される場合等には、電線はみ出し防止壁を越えて電線が外部に突出する可能性があり、その場合には、依然としてプロテクタ本体の開口端部と蓋体との嵌合部分に電線が挟み込まれる問題が存在しており、十分な対策とは言い難かった。
さらに、プロテクタ本体に突設する薄板状の電線はみ出し防止壁を蓋体に設けられた開口隙間の小さな受け入れ部に嵌め入れる作業は難しく、作業性を悪化させるという問題もあった。
実開平6−70415号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、プロテクタ本体の上方から蓋体を組み付けるという簡単な作業で、プロテクタ本体と蓋体間での電線の噛み込みを防止することができる、新規な構造の電線収容プロテクタを提供することにある。
本発明の第一の態様は、底壁と該底壁の両側から立ち上がる一対の本体側壁を有して樋状に延びるプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆蓋する蓋体とを備え、該プロテクタ本体内に多数の電線を挿通状態で収容し得る電線収容プロテクタにおいて、前記蓋体が、上壁と該上壁の両側から下方に突出する一対の蓋体側壁を有して樋状に延びており、該一対の蓋体側壁と前記一対の本体側壁がそれぞれ対向方向で撓み変形可能とされている一方、前記一対の蓋体側壁には、その突出方向中間部分に該一対の蓋体側壁の対向面間距離が小さくされた中間狭幅部が設けられていると共に、該中間狭幅部から突出端部に至る部分に、該一対の蓋体側壁の対向面間距離が次第に大きくなる下方傾斜拡幅部が設けられており、該中間幅狭部の内法寸法が、前記本体側壁の開口端部の内法寸法よりも小さくされていることを特徴とする。
本態様によれば、蓋体に設けられた一対の蓋体側壁に、中間狭幅部と下方傾斜拡幅部が設けられている。それ故、例えば、プロテクタ本体の上方開口部付近に多数の電線が溢れんばかりに収容されている場合でも、プロテクタ本体に対して蓋体を上方から組み付けることにより、蓋体の下方傾斜拡幅部の傾斜面に沿って、プロテクタ本体の上方開口部付近の電線がプロテクタ本体の中央側へと導かれることから、蓋体とプロテクタ本体との間に電線が挟み込まれるおそれを有利に低減できる。
さらに、蓋体の中間狭幅部の内法寸法が、一対の本体側壁における開口端部の内法寸法よりも小さくされていることから、下方傾斜拡幅部の傾斜面に沿ってプロテクタ本体の中央側に案内された電線を、確実に一対の本体側壁から離隔させた状態で、本体側壁の開口端部と蓋体側壁の中間狭幅部を当接させることができ、本体側壁の開口端部と蓋体側壁の中間狭幅部の間に、電線が挟み込まれる不具合を未然に防止することができる。特に、蓋体の中間狭幅部は蓋体側壁の突出方向の中間部分に設けられていることから、中間狭幅部の上方には、内方に導かれた電線を収容する空間も確保されている。それ故、内方に導かれた電線が蓋体の上壁に押されて外方に押し出される不具合も未然に防止し得る。
加えて、蓋体をプロテクタ本体に向かって上方から組み付けることにより、はじめに蓋体の下方傾斜拡幅部と当接した本体側壁の開口端部は、下方傾斜拡幅部の傾斜に沿って、相互に接近する方向に撓み変形されている。それ故、蓋体側壁の中間狭幅部と本体側壁の上方開口部が当接した際には、さらに蓋体をプロテクタ本体に向かって押し込むだけの簡単な操作により、本体側壁をさらにプロテクタ本体の内方に撓み変形させつつ、蓋体側壁を相互に離隔する方向に撓み変形させることにより、中間狭幅部を本体側壁の外面側に圧接状態で組み付けることが可能となるのである。
要するに、本態様の電線収容プロテクタによれば、蓋体側壁に中間狭幅部と下方傾斜拡幅部を設けると共に、蓋体の中間狭幅部の内法寸法をプロテクタ本体の本体側壁の内法寸法よりも小さくするという特定構造を採用することにより、単に蓋体をプロテクタ本体に上方から組み付ける操作のみで、それらの間に電線を噛み込むことなく多数の電線をプロテクタの内部に収容することができるのである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記一対の本体側壁の開口端部と前記一対の蓋体側壁の中間狭幅部の重ね合せ面間には、一方の面に突設されたロック突部と他方の面に貫設されたロック穴によるロック機構が設けられており、該ロック機構により、前記プロテクタ本体と前記蓋体とが組付状態に保持されるようになっている一方、前記ロック突部の外面には、前記プロテクタ本体と前記蓋体の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面が形成されているものである。
本態様によれば、一対の本体側壁の開口端部と前記一対の蓋体側壁の中間狭幅部の重ね合せ面間にロック機構が設けられていることから、蓋部の下方傾斜拡幅部で電線をプロテクタ本体の中央側に案内し、中間狭幅部が本体側壁の開口端部の外面に圧接された直後に、蓋体とプロテクタ本体を位置固定できる。それ故、中間狭幅部が本体側壁の開口端部の外面に圧接された後、さらに蓋体が下方に押されて中央に案内された電線が再び外方に押し出されて、プロテクタ本体と蓋体の隙間に入り込む等の不具合が未然に防止できる。しかも、ロック突部の外面には、プロテクタ本体と蓋体の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面が形成されていることから、本体側壁の内方への撓み変形と蓋体の中間狭幅部の外方への撓み変形を有利に発現することができ、一層スムーズ且つ電線噛み込みのおそれのないプロテクタ本体と蓋体の組付が可能となるのである。なお、ロック突部とロック穴は、一対の本体側壁の開口端部と前記一対の蓋体側壁の中間狭幅部のいずれに設けられてもよい。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記一対の蓋体側壁には、前記中間狭幅部から前記上壁に至る部分に、該一対の蓋体側壁の対向面間距離が次第に大きくなる上方傾斜拡幅部が設けられているものである。
本態様によれば、上方傾斜拡幅部が設けられていることから、下方傾斜拡幅部によりプロテクタ本体の中央側に案内された電線をより広い空間に収容することができ、プロテクタ本体の中央側に導かれた電線が蓋体の上壁に押されて外方に押し出される不具合を一層有利に低減できる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記プロテクタ本体の前記一対の本体側壁には、突出方向の中間部分から前記開口端部に至る部分に、該一対の本体側壁の対向面間距離が次第に小さくなる窄み部が設けられており、前記プロテクタ本体と前記蓋体の前記組付方向に対する前記窄み部の傾斜角度が、前記組付方向に対する前記蓋体の下方傾斜拡幅部の傾斜角度と略同一にされているものである。
本態様によれば、プロテクタ本体の上方開口部付近に窄み部が設けられていることから、プロテクタ本体に収容された電線を、蓋体が当接する前にプロテクタ本体の中央部分に予め集約させることが可能となることから、蓋体の下方傾斜拡幅部による電線のプロテクタ本体内方への案内を一層スムーズに行うことができる。しかも、窄み部の傾斜角度が下方傾斜拡幅部の傾斜角度と同一とされていることから、プロテクタ本体の外面に蓋体の下方傾斜拡幅部を安定して重ね合せることができ、組付後のプロテクタ本体と蓋体の位置安定性や組付剛性を有利に向上させることができる。なお、窄み部と下方傾斜拡幅部の傾斜角度は、それらの重なり代がある程度の範囲で実現できるものであればよく、部分的に傾斜角度が異なる領域を含んでもよく、3度程度までの誤差も含まれるものである。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に記載のものにおいて、前記一対の蓋体側壁において、少なくとも前記中間狭幅部と前記下方傾斜拡幅部が滑らかな湾曲面によって構成されている一方、前記一対の本体側壁において、少なくとも前記窄み部が滑らかな湾曲面で構成されているものである。
本態様によれば、滑らかな湾曲面によって中間狭幅部や下方傾斜拡幅部、窄み部を構成することにより、蓋体側壁と本体側壁の局所的な応力集中が回避されると共に、撓み変形し易くなって、蓋体とプロテクタ本体の組付が一層容易になる。また、各部が滑らかな湾曲面であるから、各部に当接する電線への引っ掛かり等の問題も有利に解消でき、一層スムーズな電線の案内が可能となるのである。
本発明の第六の態様は、前記第四又は第五の態様に記載のものにおいて、前記一対の本体側壁の外面上には、前記下方傾斜拡幅部の先端部が当接して位置決めされるストッパ突起が突設されているものである。
本態様によれば、本体側壁の窄み部の外面に重ね合される下方傾斜拡幅部の先端部が、ストッパ突起に当接することにより位置決めされることから、蓋体が正規の位置を超えてプロテクタ本体側に押し込まれることにより、蓋体とプロテクタ本体の嵌合が外れることを未然に防止することができる。
本発明の電線収容プロテクタによれば、蓋体側壁に中間狭幅部と下方傾斜拡幅部を設けると共に、蓋体の中間狭幅部の内法寸法をプロテクタ本体の本体側壁の内法寸法よりも小さくするという特定構造を採用することにより、単に蓋体をプロテクタ本体に上方から組み付ける操作のみで、それらの間に電線を噛み込むことなく多数の電線をプロテクタの内部に収容することができる。
本発明の一実施形態としての電線収容プロテクタの分解斜視図。 本発明の一実施形態としての電線収容プロテクタの斜視図。 図1のIII−III縦断面図。 図2のIV−IV縦断面図。 本実施形態の電線収容プロテクタの具体的使用態様の前半部分を示す断面説明図。 本実施形態の電線収容プロテクタの具体的使用態様の後半部分を示す断面説明図。 本発明の第二の実施形態としての電線収容プロテクタを示す図3に相当する断面図。 本発明の第三の実施形態としての電線収容プロテクタを示す図4に相当する断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜5には、本発明の第一の実施形態としての電線収容プロテクタ10が、示されている。この電線収容プロテクタ10は、樋状に延びるプロテクタ本体12と、プロテクタ本体12の上方開口部を覆蓋する蓋体14を含んで構成されている。かかる電線収容プロテクタ10は、プロテクタ本体12内に多数の後述する電線54を挿通状態で収容して用いられる。以下の説明において、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方、また上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言うものとする。
プロテクタ本体12は、底壁16と底壁16の両側から立ち上がる一対の本体側壁18,18、を含んで樋状に延びる構成とされている。プロテクタ本体12は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。そして、プロテクタ本体12の長手方向端部において、板厚方向外方に突出する鍔部20が設けられている。また、一対の本体側壁18,18における開口端部24の外面上において、それぞれ2ヶ所にロック突部28が設けられている。ロック突部28は、正面視において台形状とされている。ロック突部28の下面30は底壁16と平行に形成されている一方、ロック突部28の上面32には、プロテクタ本体12と蓋体14の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面34が形成されている。なお、ロック突部28は長手方向に離隔して、必要に応じて任意の数を設けてもよい。
加えて、プロテクタ本体12の一対の本体側壁18,18には、突出方向の中間部分から開口端部24に至る部分に、一対の本体側壁18,18の対向面間距離が次第に小さくなる窄み部38,38が設けられていると共に、窄み部38,38は突起物や段差等のない滑らかな湾曲面で構成されている。
一方、蓋体14は、上壁40と上壁40の両側から下方に突出する一対の蓋体側壁42,42を有して樋状に延びており、一対の蓋体側壁42,42と一対の本体側壁18,18がそれぞれ対向方向で撓み変形可能に形成されている。なお、蓋体14はプロテクタ本体12と同じく、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている一方、プロテクタ本体12とは別体成形とされている。そして、一対の蓋体側壁42,42には、その突出方向中間部分に一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が小さくされた中間狭幅部44,44が設けられている。また、中間狭幅部44,44から突出端部に至る部分に、一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が次第に大きくなる下方傾斜拡幅部48,48が設けられている。図3に示すように、中間狭幅部44,44の内法寸法:L1は、本体側壁18,18の開口端部24の内法寸法:L2よりも小さくされている。加えて、一対の蓋体側壁42,42には、中間狭幅部44から上壁40に至る部分に、一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が次第に大きくなる上方傾斜拡幅部50が設けられている。ここで、プロテクタ本体12の窄み部38,38と同様に、蓋体14の中間狭幅部44と下方傾斜拡幅部48が突起物や段差等のない滑らかな湾曲面によって構成されている。また、プロテクタ本体12と蓋体14の組付方向(図3の上下方向)に対する下方傾斜拡幅部48の傾斜角度:αが、同方向に対する窄み部38の傾斜角度:βと略同一とされている。
さらに、一対の蓋体側壁42,42の中間狭幅部44には、矩形状のロック穴52が貫設されており、前述のロック突部28と併せてロック機構が構成されている。このロック機構により、プロテクタ本体12と蓋体14とが組付状態に保持されるようになっている。なお、ロック穴52はロック突部28に対応して形成されており、必要に応じてロック突部28に対応した任意の数を設けてもよい。
このような構造とされた電線収容プロテクタ10を用いて、多数の電線54を収容保持する方法について図5〜6に基づいて説明する。先ず、図5(a)に示すように、プロテクタ本体12内に多数の電線54を挿通状態で収容する。この時、プロテクタ本体12の上方開口部付近に窄み部38,38が設けられていることから、プロテクタ本体12に収容された電線54を、蓋体14が当接する前にプロテクタ本体12の中央部分に予め集約させることが可能となるのである。次に、図5(b)に示すように、蓋体14をプロテクタ本体12の開口端部24に近付ける。この時、一対の蓋体側壁42,42に中間狭幅部44と下方傾斜拡幅部48が設けられていることから、プロテクタ本体12の開口端部24から外方に溢れ出ている電線54に、蓋体14の下方傾斜拡幅部48が当接する。下方傾斜拡幅部48はスカート状に下方に拡がる形状とされていることから、蓋体14をプロテクタ本体12に近付けることにより、下方傾斜拡幅部48に当接した電線54にはプロテクタ本体12の中央部分に案内する力が働くことになる。それ故、図6(a)に示すように、蓋体14をプロテクタ本体12の開口端部24にさらに近付けることで、プロテクタ本体12の開口端部24から外方に溢れ出ていた電線54を、プロテクタ本体12の開口端部24内に移動させることができるのである。さらに蓋体14をプロテクタ本体12の開口端部24に近付けた場合においても、ロック突部28のテーパ面34と下方傾斜拡幅部48との当接による両者の撓み変形により、中間狭幅部44が開口端部24に当接するまでは、同様に電線54をプロテクタ本体12の中央部分に案内する力が働くことになる。それ故、図6(b)に示すように、電線54がロック突部28とロック穴52の嵌合部分に噛み込まれることなく、プロテクタ本体12に蓋体14をロックできるのである。
また、蓋体14の中間狭幅部44の内法寸法が、一対の本体側壁18,18における開口端部24の内法寸法よりも小さくされていることから、プロテクタ本体12の中央側に案内された電線54を一層確実に一対の本体側壁18,18から離隔させることができる。そして、その状態で、本体側壁18の開口端部24と蓋体側壁42の中間狭幅部44を当接させることができることから、本体側壁18の開口端部24と蓋体側壁42の中間狭幅部44の間に、電線54が挟み込まれる不具合を一層有利に防止することができる。
さらに、蓋体14をプロテクタ本体12に向かって上方から組み付けることにより、はじめに蓋体14の下方傾斜拡幅部48と当接した本体側壁18の開口端部24は、下方傾斜拡幅部48の傾斜に沿って、相互に接近する方向に撓み変形されている。それ故、蓋体側壁42の中間狭幅部44と本体側壁18の上方開口部が当接した際には、さらに蓋体14をプロテクタ本体12に向かって押し込むだけの簡単な操作により、本体側壁18をさらにプロテクタ本体12の内方に撓み変形させつつ、蓋体側壁42を相互に離隔する方向に撓み変形させることにより、中間狭幅部44を本体側壁18の外面側に圧接状態で組み付けることが可能となるのである。
加えて、プロテクタ本体12と蓋体14の組付方向(図3の上下方向)に対する下方傾斜拡幅部48の傾斜角度:αが窄み部38の傾斜角度:βと略同一とされていることから、プロテクタ本体12の外面に蓋体14の下方傾斜拡幅部48を安定して重ね合せることができ、組付後のプロテクタ本体12と蓋体14の位置安定性や組付剛性を有利に向上させることができる。さらに、突起物や段差等のない滑らかな湾曲面によって、中間狭幅部44,下方傾斜拡幅部48及び窄み部38が構成されていることにより、蓋体側壁42と本体側壁18の局所的な応力集中が回避されると共に、撓み変形し易くなって、蓋体14とプロテクタ本体12の組付が一層容易になる。また、各部に当接する電線54への引っ掛かり等の問題も有利に解消でき、一層スムーズな電線54の案内が可能となるのである。
また、下方傾斜拡幅部48で電線54をプロテクタ本体12の中央側に案内し、電線54が電線収容プロテクタ10内に収容された後に、ロック突部28とロック穴52からなるロック機構により、蓋体14とプロテクタ本体12を位置固定できる。それ故、さらに蓋体14が下方に押されても、中央に案内された電線54が再び外方に押し出されてプロテクタ本体12と蓋体14の隙間に入り込む等の不具合が未然に防止できる。しかも、ロック突部28の外面には、プロテクタ本体12と蓋体14の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面34が形成されている。それ故、プロテクタ本体12と蓋体14の組付時において、本体側壁18の内方への撓み変形と蓋体14の中間狭幅部44の外方への撓み変形を有利に発現することができ、一層スムーズ且つ電線54の噛み込みのおそれのない組付が可能となる。
さらに、蓋体14に上方傾斜拡幅部50が設けられていることから、上記プロテクタ本体12の中央部分に案内された電線54をより広い空間に収容することができる。それ故、電線54が蓋体14の上壁40に押し戻されて外方に溢れ出す不具合を一層有利に低減できる。また、プロテクタ本体12の長手方向端部において、板厚方向外方に突出する鍔部20が設けられている。これにより、蓋体14の蓋体側壁42に設けられたロック穴52を、プロテクタ本体12の本体側壁18に設けられたロック突部28に有利に案内することが可能となる。
次に、本発明の第二の実施形態としての電線収容プロテクタ60を例示するが、以下に挙げる実施形態において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
すなわち、図7には、本発明の第二の実施形態としての電線収容プロテクタ60が示されている。かかる電線収容プロテクタ60は、第一の実施形態におけるロック突部28とロック穴52において、設けられている位置に関して、第一の実施形態と異なる実施形態を示すものである。
より詳細には、プロテクタ本体12の本体側壁18の開口端部24にロック穴62を貫設すると共に、蓋体14の蓋体側壁42の中間狭幅部44の内面にロック突部64を設けた。ロック穴62は第一の実施形態のロック穴62と同形状とされている一方、ロック突部64は第一の実施形態のロック突部28を上下反転した形状とされている。すなわち、ロック突部64の上面66が上壁40と平行に形成されている一方、ロック突部64の下面68には、プロテクタ本体12と蓋体14の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面70が形成されているのである。蓋体14の内面にロック突部64を設けたことにより、ロック突部64の先端部がロック穴62を挿通して、電線収容プロテクタ60の外面に突出するのを防止できる。それ故、他部材によるロック突部64の先端部への引っ掛かり等の問題を有利に解消でき、組付後のプロテクタ本体12と蓋体14の位置安定性を有利に向上させることができる。また、図示しない電線54がロック突部64の上面66に当接することで、上方傾斜拡幅部50に収容された電線54が外方に溢れ出す不具合を低減できるのである。
また、本発明の第三の実施形態としての電線収容プロテクタ72を図8に例示する。かかる電線収容プロテクタ72は、プロテクタ本体12の本体側壁18の外面上にストッパ突起76を設けた点に関して、第一及び第二の実施形態の電線収容プロテクタ10,60と形状において異なっている。
より詳細には、図8に示すように、プロテクタ本体12と蓋体14を組付後の電線収容プロテクタ72において、蓋体14の下方傾斜拡幅部48の先端部が当接して位置決めされるストッパ突起76が、プロテクタ本体12の本体側壁18の外面上に設けられている。下方傾斜拡幅部48の先端部がストッパ突起76に当接することにより位置決めされることから、蓋体14が正規の位置を超えてプロテクタ本体12側に押し込まれることにより、蓋体14とプロテクタ本体12の嵌合が外れることを未然に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、本実施形態では、中間狭幅部44から上壁40に至る部分に、一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が次第に大きくなる上方傾斜拡幅部50が設けられていたが、必ずしも上方傾斜拡幅部50を設ける必要はない。すなわち、予測される電線54の収容量が少ない場合等には、中間狭幅部44から上壁40に至る部分で、一対の蓋体側壁42,42の対向面間距離が中間狭幅部44と等しくなるように形成した新たな蓋体を採用してもよい。
また、本実施形態では、突出方向の中間部分から開口端部24に至る部分に、一対の本体側壁18,18の対向面間距離が次第に小さくなる窄み部38,38が設けられていたが、必ずしも窄み部38,38を設ける必要はない。すなわち、一対の本体側壁18,18が底壁16の両側から垂直に立ち上がるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、ロック機構を構成するロック突部28とロック穴52の一方は蓋体14の中間狭幅部44に、もう一方はプロテクタ本体12の開口端部24に設けられていたが、必ずしもこれらの場所に限定されない。例えば、下方傾斜拡幅部48と窄み部38の当接面において、一方を蓋体14側の任意の位置に任意の個数で、もう一方をそれらの位置に対応するプロテクタ本体12の位置に設けるようにしてもよい。
10,60,72:電線収容プロテクタ、12:プロテクタ本体、14:蓋体、16:底壁、18:本体側壁、24:開口端部、28,64:ロック突部、34:テーパ面、38:窄み部、40:上壁、42:蓋体側壁、44:中間狭幅部、48:下方傾斜拡幅部、50:上方傾斜拡幅部、52,62:ロック穴、54:電線、76:ストッパ突起

Claims (6)

  1. 底壁と該底壁の両側から立ち上がる一対の本体側壁を有して樋状に延びるプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆蓋する蓋体とを備え、該プロテクタ本体内に多数の電線を挿通状態で収容し得る電線収容プロテクタにおいて、
    前記蓋体が、上壁と該上壁の両側から下方に突出する一対の蓋体側壁を有して樋状に延びており、該一対の蓋体側壁と前記一対の本体側壁がそれぞれ対向方向で撓み変形可能とされている一方、
    前記一対の蓋体側壁には、その突出方向中間部分に該一対の蓋体側壁の対向面間距離が小さくされた中間狭幅部が設けられていると共に、該中間狭幅部から突出端部に至る部分に、該一対の蓋体側壁の対向面間距離が次第に大きくなる下方傾斜拡幅部が設けられており、
    該中間幅狭部の内法寸法が、前記本体側壁の開口端部の内法寸法よりも小さくされている
    ことを特徴とする電線収容プロテクタ。
  2. 前記一対の本体側壁の開口端部と前記一対の蓋体側壁の中間狭幅部の重ね合せ面間には、一方の面に突設されたロック突部と他方の面に貫設されたロック穴によるロック機構が設けられており、該ロック機構により、前記プロテクタ本体と前記蓋体とが組付状態に保持されるようになっている一方、
    前記ロック突部の外面には、前記プロテクタ本体と前記蓋体の組付方向において、基端側から先端側に向かうに従って次第に外方に突出するテーパ面が形成されている請求項1に記載の電線収容プロテクタ。
  3. 前記一対の蓋体側壁には、前記中間狭幅部から前記上壁に至る部分に、該一対の蓋体側壁の対向面間距離が次第に大きくなる上方傾斜拡幅部が設けられている請求項1又は2に記載の電線収容プロテクタ。
  4. 前記プロテクタ本体の前記一対の本体側壁には、突出方向の中間部分から前記開口端部に至る部分に、該一対の本体側壁の対向面間距離が次第に小さくなる窄み部が設けられており、前記プロテクタ本体と前記蓋体の前記組付方向に対する前記窄み部の傾斜角度が、前記組付方向に対する前記蓋体の下方傾斜拡幅部の傾斜角度と略同一にされている請求項1〜3の何れか1項に記載の電線収容プロテクタ。
  5. 前記一対の蓋体側壁において、少なくとも前記中間狭幅部と前記下方傾斜拡幅部が滑らかな湾曲面によって構成されている一方、前記一対の本体側壁において、少なくとも前記窄み部が滑らかな湾曲面で構成されている請求項4に記載の電線収容プロテクタ。
  6. 前記一対の本体側壁の外面上には、前記下方傾斜拡幅部の先端部が当接して位置決めされるストッパ突起が突設されている請求項4又は5に記載の電線収容プロテクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108447609A (zh) * 2018-04-28 2018-08-24 福建通宇电缆有限公司 一种防膨胀电缆

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