JP2017034803A - ワイヤハーネス用のコルゲートチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】コルゲートチューブのスリットから内部の電線がはみ出したり、噛み込むのを防止する。
【解決手段】環状の山部と谷部とを長さ方向に交互に設けている周壁でワイヤハーネス挿通路を囲むと共に、前記周壁に1本のスリットを軸線方向に連続して設けている樹脂製のコルゲートチューブにおいて、前記周壁で囲まれたコルゲートチューブの本体のワイヤハーネス挿通路内に、前記スリットを設けた側の前記周壁内面と該ワイヤハーネス挿通路に挿通されるワイヤハーネスの電線群とに挟まれる空間に、可撓性を有するゴム、エラストマーまたは軟質樹脂材からなる周壁で中空部を囲む閉断面形状としている隙間充填用の袋体を長さ方向に連続させて収容し、前記スリットを前記袋体で塞いでいる。
【選択図】図1

Description

本発明はワイヤハーネス用のコルゲートチューブに関し、特に、コルゲートチューブに設けられた長さ方向に連続するスリットを塞ぎ、スリットへの電線の噛み込み及びスリットからの電線のはみ出しを防止するものである。
自動車に配索されるワイヤハーネスは、ワイヤハーネスを構成する電線群の集束および配索周辺に位置する外部材に対して電線群の保護を図るために、樹脂製のコルゲートチューブ内にワイヤハーネスを挿通している場合が多い。該コルゲートチューブは周方向の山部と谷部とを長さ方向に交互に設けているため屈曲性に優れ、かつ、電線群をテープ巻きで結束する場合と比較して作業員の熟練に応じた品質の相違が無いと共に、比較的短時間に電線群を結束保護できる利点がある。該コルゲートチューブには、電線群の挿通作業性を高めるため、コルゲートチューブの軸線方向に沿ってスリットを設け、該スリットを開いて電線群を横入れで(軸直角方向から)挿入している。
このように、コルゲートチューブには電線群を横入れ可能とするためにスリットが設けられているが、ワイヤハーネスを屈曲させて配索する領域で、屈曲部の外周側にスリットが位置すると、スリットが口開きして電線がスリットに噛み込んだり、スリットから電線が外部にはみ出しやすい問題がある。また、口開きしたスリットを通して外部からコルゲートチューブ内に石や釘等の異物が混入し、コルゲートチューブ内部の電線に損傷を与える恐れがある。
そのため、コルゲートチューブの外周に粘着テープを巻き付けてスリットの口開きを防止することが一般になされている。しかしながら、当該方法では、テープ巻き作業が必要となり、作業工程が増加すると共に、テープをハーフラップ巻きしてスリットの口開きを確実に防止しようとすると、コルゲートチューブの屈曲性が損なわれる問題がある。
また、図6(A)に示すような、断面エ字形状の封止部品110をコルゲートチューブ100のスリット101の長さ方向に連続してはめ込む場合がある。しかしながら、該封止部品110をスリット101に取り付けると、コルゲートチューブの屈曲性および伸縮性の機能が損なわれる。かつ、ワイヤハーネスが屈曲する領域ではスリットが開いて封止部品が外れやすくなり、特に自動車の振動が加わると封止部品110がコルゲートチューブ100から完全に外れる場合がある。これを防止するために、図6(B)に示すように、封止部品110を部分的にコルゲートチューブ100に粘着テープ120で巻き付ける場合もある。しかしながら、粘着テープ120を封止部品110およびコルゲートチューブ100の外面に巻き付けても、粘着テープ120が劣化して切れたり、剥がれやすくなり、結果的に封止部品110がコルゲートチューブ100から外れる恐れがある。
前記した問題に対して、特開2000−287330号公報において、図7(A)(B)に示すような、コルゲートチューブ100のスリット101に全長にわたってスリット101を挟む分割端の両方に、互いに逆向きに「く」字状に屈折させたロック爪210、211を設け、これらのロック爪210と211とを係合させるものが提案されている。
また、本出願人は、特開2010−187447号公報において、図8(A)〜(C)に示すように、スリット101を挟む分割端に設けた係止爪220と係止穴221を係止するものを提案している。
特開2000−287330号公報 特開2010−187447号公報
コルゲートチューブはブロー成形またはバキューム成形で製造されるが、特許文献1の形状とすると、ロック爪は径方向に「く」字状に屈曲させているため、アンダーカット形状の部分が発生する。そのため、前記ブロー成形やバキューム成形を行うことができない。よって、アンダーカットを成形できる金型で射出成型する等、他の成形方法を採用しなければならず、製造コストが大幅に高くなる。
さらに、コルゲートチューブの長さ方向に沿って、屈曲させただけのロック爪を係合させる構成であるため係合力が弱く、コルゲートチューブに長さ方向で捩れが発生した場合、係合が外れやすくなり、スリットでの口開きを確実に防止することはできない。
同様に、特許文献2の形状とすると、アンダーカット形状にならないため、特許文献1より製造は容易になるが、コルゲートチューブが急激に屈曲する箇所では、走行時の振動が加わると、係止が外れる恐れがあり、改善の余地がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、コルゲートチューブ自体は長さ方向に連続した1本のスリットを設けている周知の形状とし、該コルゲートチューブに粘着テープを巻き付けることなく、スリットの口開きを確実に防止できると共に、屈曲性を損なわないコルゲートチューブを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、環状の山部と谷部とを長さ方向に交互に設けている周壁でワイヤハーネス挿通路を囲むと共に、前記周壁に1本のスリットを軸線方向に連続して設けている樹脂製のコルゲートチューブであって、
前記周壁で囲まれた前記ワイヤハーネス挿通路内に、前記スリットを設けた側の前記周壁内面と該ワイヤハーネス挿通路に挿通させるワイヤハーネスの電線群とに挟まれる空間に、可撓性を有するゴム、エラストマーまたは軟質樹脂材からなる周壁で中空部を囲む閉断面形状としている隙間充填用の袋体を長さ方向に連続させて収容し、前記スリットを前記袋体で塞いでいることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブを提供している。
前記のように、コルゲートチューブの周壁で囲んだワイヤハーネス挿通路内にスリットを内側から塞ぐ位置に袋体を挿入しておくと、ワイヤハーネス挿通路内のワイヤハーネスを構成する電線がスリット側へ移動した際、前記袋体のワイヤハーネス側周壁をスリット側周壁に押して袋体を変形させると共に、スリット側周壁をスリット側へと押さえつけるため、スリットを袋体で確実に塞いで、スリットからの電線のはみだし、電線のスリットへの食い込みを確実に防止することができる。かつ、コルゲートチューブは汎用品を用い、連続的に製造する袋体をコルゲートチューブ内に挿入するだけの構成であるため、安価に提供することができる。
前記袋体を構成する周壁の厚さは1〜2mm程度とし、ワイヤハーネス挿通路内のワイヤハーネスの電線群に押されると容易に収縮変形できるようにしている。なお、コルゲートチューブのサイズが小さいと、袋体の厚さを約1mmと薄くし、コルゲートチューブのサイズが大きいと、袋体の厚さを約2mmとして強度を持たせることが好ましい。
前記袋体が収縮変形する前の原形は、前記スリットを設けた周壁側を円弧状周壁とすると共に前記ワイヤハーネス側を平板状周壁とし、全体形状を断面略蒲鉾形状とし、
該袋体の大きさは収縮変形前の原形で、前記ワイヤハーネス挿通路内における占有率を最大40%とし、該袋体が収縮変形状態で占有率を最小10%としていることが好ましい。
前記袋体の占有率が40%であるとワイヤハーネスの占有率は60%であるが、挿通するワイヤハーネスの本数が増加して占有率が例えば80%となると、前記袋体を収縮変形させて占有率を20%とした状態で使用することができる。よって、1種類の袋体を用いてワイヤハーネスの増減に対応でき、サイズの相違するコルゲートチューブの部品点数を削減することができる。
前記袋体は断面形状が略蒲鉾形状の原形から、前記平板状周壁が変形して円弧状周壁の内周側に重なることができる可撓性を有すると共に、コルゲートチューブと共に長さ方向に屈曲できる可撓性を有するものとしている。よって、コルゲートチューブで外装したワイヤハーネスを自動車内で配索経路に沿って屈曲させる際に前記袋体が阻害要因にならないようにしている。
前記袋体に、前記スリットに挿入する位置決めリブを突設し、該位置決めリブの先端に球状頭部を設けていることが好ましい。
該位置決めリブは前記円弧状周壁の中央突出端に突設し、前記スリットに挿入するものとしている。
該位置決めリブの突出高さは少なくともコルゲートチューブの周壁の山部の上端点と谷部の下端点との高低距離よりも大とし、前記袋体が変形しても、前記位置決めリブが前記スリットよりワイヤハーネス挿通路内へ退没しない突出量とすることが好ましい。かつ、該位置決めリブの先端に球状頭部を設け、スリットから容易に退没出来ない形状とすることが好ましい。
前記袋体はワイヤハーネス側の平板状周壁を薄肉とすると共に円弧状周壁は厚肉とし、前記平板状周壁がワイヤハーネスに押されて、平板形状から円弧状周壁の内面に重なる円弧形状に変形しやすくすることが好ましい。なお、厚肉とする円弧状周壁の上下方向の中間位置に薄肉部を設け、平板状周壁側の下部を内側に屈曲しやすくしてもよい。
前記袋体は連続押出成形で形成し、所要長さに切断して用いることが好ましい。
また、断面積が相違する大、中、小の3種類の袋体を用意しておき、コルゲートチューブのサイズに応じて用意した袋体を用いることが好ましい。
前記のように、本発明のワイヤハーネス外装用のコルゲートチューブによれば、内部に挿入する変形自在な袋体を設け、該袋体によりスリットを内部側から塞ぐため、スリットが口開きしても、コルゲートチューブ内を通す電線群がスリットより外方へはみ出すのを袋体で防止でき、電線群の保護を図ることができる。また、スリットを内部側から袋体で塞ぐため、外部からスリットを通して異物がコルゲートチューブ内に混入し、電線に損傷を与えることを防止できる。かつ、袋体をコルゲートチューブに取り付けるために粘着テープを巻き付ける必要はなく、ワイヤハーネスのコルゲートチューブへの組み立て作業を簡素化できる。
(A)(B)は第1実施形態の断面図である。 (A)は第1実施形態のコルゲートチューブの本体の斜視図、(B)はコルゲートチューブ内に挿入する袋体の斜視図である。 (A)(B)は第2実施形態の断面図である。 第2実施形態で用いる袋体の斜視図である。 (A)(B)は変形例の袋体の断面図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。 (A)〜(C)は更に他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態のコルゲートチューブを図面を参照して説明する。
図1および図2に第1実施形態を示す。
第1実施形態のコルゲートチューブ1は、図2(A)に示すように、汎用されているコルゲートチューブ本体2の内部に、図2(B)に示す閉断面で長さ方向に連続する中空の袋体3を、コルゲートチューブ本体2の全長にわたって挿入している。
コルゲートチューブ1は、自動車に配索するワイヤハーネス10の電線群10Wに外装するコルゲートチューブからなる。コルゲートチューブ本体2(以下、本体2と略す)は連続押出成形されている汎用品からなる。該本体2はポリプロピレン製またはナイロン製であり、耐熱性および難燃性に優れた樹脂で形成している。該本体2の円環状の周壁4は環状の山部4aと谷部4bとを長さ方向Lに交互に設けていると共に、長さ方向の全長に1本のスリット5を設けている。
本体2の周壁4で囲まれた中空部をワイヤハーネス挿通路6とし、該ワイヤハーネス挿通路6内にワイヤハーネスの電線群10Wを挿通し、該電線群10Wと前記スリット5を設けた側の周壁4の内面との間に袋体3を収容している。即ち、図1(A)(B)に示すように、スリット5を設けた側の周壁4の内面とワイヤハーネスの電線群10Wの間で袋体3を挟持する状態としている。
袋体3は、可撓性を有するゴム、エラストマーまたは塩化ビニル等からなる軟質樹脂材で成形した周壁30で中空部31を囲む閉断面形状としている。本実施形態ではゴムで成形し、周壁30の肉厚を1mm〜2mmの薄肉とし、ワイヤハーネスの電線群10Wに押されると容易に変形できるものとしている。
袋体3の形状は、図1(A)に示すように、撓んで収縮変形する前の原形は、スリット側とする円弧状周壁32の両端にワイヤハーネス側とする平板状周壁33を連続させ、全体形状を断面略蒲鉾形状としている。前記円弧状周壁32は本体2のスリット5側の円弧状の周壁4の内面に沿って90度〜140度の範囲で接するようにしている。かつ、円弧状周壁32の中央頂点に位置決めリブ34を外方に向けて突設し、スリット5に内側から挿入して外側へ突出させている。前記位置決めリブ34の突出端に球状頭部34tを設け、該球状頭部34tがスリット5の両側縁に引っ掛かってスリット5側へ退没しにくくしている。
前記袋体3の大きさは、本実施形態では、収縮変形前の断面積がワイヤハーネス挿通路6の断面積の約30%を占める大きさとしている。即ち、図1(A)において、枠囲みして示すワイヤハーネス10の電線群10Wの占有率を70%として充填し、残りの30%の空間を袋体3の中空部31が膨らんだ原形状態で占有し、該ワイヤハーネス挿通路6内のスリット5側の空間を袋体3で占め、残りの空間をワイヤハーネス10の電線群10Wで占めるようにしている。
また、振動等により、ワイヤハーネス挿通路6内でワイヤハーネスの電線群10Wがスリット5側へ移動すると、図1(B)に示すように、電線群10Wにより袋体3の平板状周壁33がスリット側へ押され、該平板状周壁33を円弧状周壁32の内面に重なるように中空部31を収縮させるようにしている。図1(B)に示すように袋体3が収縮変形した状態で、袋体3の前記占有率を本実施形態では約10%としている。
また、袋体3から突設する位置決めリブ34の突出高さは、本体2の周壁4の山部4aの上端点と谷部4bの下端点との高低距離よりも大とし、袋体3の円弧状周壁32がスリット側の周壁4の内面に接した状態で、位置決めリブ34をスリット5より外方へ突出している。かつ、該位置決めリブ34の厚さはスリット5の両側の分割端に圧接するが、スリット5を押し広げない程度としている。
コルゲートチューブの本体2への袋体3の取り付けは、コルゲートチューブのワイヤハーネス挿通路6内に、スリット5を開いてワイヤハーネスの電線群10Wを挿通する際に同時に袋体を挿入する。其の際、袋体3は平板状周壁33を先入れし、円弧状周壁32をスリット5側の周壁4の内面に接するように挿入する。かつ、位置決めリブ34をスリット5に介在させる。
ワイヤハーネス挿通路6内に袋体3を挿入した状態で、ワイヤハーネスの電線群10Wはスリット5と反対側の周壁4側へ押される。其の際、図1(A)に示すように、袋体3の平板状周壁33でワイヤハーネス10を押すため、袋体3と接するワイヤハーネス10の外周は平坦状となり、ワイヤハーネス10は下向きの蒲鉾形状となる。このように、ワイヤハーネス10と袋体3を当接してワイヤハーネス挿通路6内に収容した状態で、ワイヤハーネス挿通路6内に殆ど空間が発生しないような設定としている。
前記のように、袋体3の位置決めリブ34をスリット5に挿入すると共に、袋体3の円弧状周壁32がスリット5を挟む周壁4の内面に押し当てられるため、スリット5を内側から安定して塞ぐことができる。かつ、ワイヤハーネス挿通路6内を通るワイヤハーネス10の電線群10Wは袋体3に遮られてスリット5に達することができない。よって、スリット5から電線がはみ出したり、スリット5に電線が噛み込むのを確実に防止できる。
また、ワイヤハーネスの配索経路が屈曲している箇所あるいは自動車の走行時の振動によりコルゲートチューブ1内のワイヤハーネス10が一方に片寄り、図1(B)に示すように、ワイヤハーネス10が袋体3を押してスリット5側へ寄る場合がある。その場合、ワイヤハーネス10は、スリット5に対して90度隔てた両側に隙間C3をあけた状態となって、袋体3の平板状周壁33を押して円弧状周壁32の内側に重なるように円弧状に変形する。この状態で、袋体3はより強くスリット5を挟む周壁4の内面に押し付けられ、スリット5を塞ぐことになる。よって、ワイヤハーネス10の電線がスリット5からはみ出たり、噛み込むことが防止できる。かつ、スリット5が袋体3で閉鎖されているため、スリット5が開いた状態でも、外部からスリット5を通して異物がコルゲートチューブの本体2内に混入するのを防止できる。
かつ、コルゲートチューブの本体2のワイヤハーネス挿通路6内に挿入される袋体3はスリット5を挟む周壁4の内面に円弧状周壁32が当接しているため、コルゲートチューブ1の屈曲によりスリット5が口開きしても袋体3がスリット5を通して外方に飛び出すことはない。かつ、位置決めリブ34は円弧状周壁32に押されてスリット5への挿入状態を保持するため、スリット5から外れない。よって、袋体3をコルゲートチューブ1の本体2にテープ巻き等で固着する必要はなく、従来例の図6に示す封止部品を用いる場合と比較して、袋体3のコルゲートチューブの本体への取付作業性を高めることができる。さらに、袋体3および位置決めリブ34は可撓性を有するため、ワイヤハーネスの配索経路が屈曲している場合にも、コルゲートチューブの本体2と共に袋体3を屈曲させることができる。
図3および図4に第2実施形態を示す。
第2実施形態は、袋体3−Bの円弧状周壁32から位置決めリブを突設していない点が第1実施形態と相違する。他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
袋体3−Bには位置決めリブを突設していないため、コルゲートチューブ1のスリット5をリブ等の介在物で閉鎖しないが、スリット5の内側開口に袋体3−Bの円弧状周壁32が押し付けられる。該袋体3−Bをスリット5を設けた周壁4の内面側に配置し、反対側にワイヤハーネス10を配置するため、ワイヤハーネス10とスリット5との間に袋体3−Bが介在し、スリット5からワイヤハーネス10の電線がはみ出したり、噛み込むのを防止できる。其の際、コルゲートチューブのワイヤハーネス挿通路6内におけるワイヤハーネス10の占有率を80%、袋体3−Bの占有率を20%として隙間を無くしているため、スリット5側に位置させる袋体3−Bを越えてスリット5にワイヤハーネスの電線が達することはできず、スリット5からの電線のはみ出し等を確実に防止できる。かつ、スリット5は内部側で袋体3−Bで塞がれているため、外部からコルゲートチューブ内への異物の混入も防止できる。
前記のように、本発明では、コルゲートチューブに設けているスリットを、該コルゲートチューブの内部に挿入する可撓性を有する袋体で内側から塞いでいるため、スリットへの電線の噛み込み等を防止できると共に、ワイヤハーネスが屈曲して配索されてコルゲートチューブのスリットに口開きが発生しても、口開きしたスリットを内部から袋体で塞ぐことができ、口開きしたスリットから電線が飛び出すことも防止できる。
さらに、自動車の走行時の振動によりコルゲートチューブ内で電線群に振動が発生した場合、電線群と接触する袋体が可撓性を有するため、袋体で電線群の振動を吸収することができる。このように、コルゲートチューブ内に袋体を挿入することにより、該コルゲートチューブ内に挿通するワイヤハーネスの電線に無理を発生させない。
前記第1、第2実施形態の袋体3、3−Bが図1(B)、図3(B)に示すように、ワイヤハーネス10の電線群10Wに押されて平板状周壁33が円弧状周壁32に重なるように変形した状態から、図1(A)、図3(A)に示す断面蒲鉾形状への原形復帰は、袋体と接触するワイヤハーネス10の電線群の移動に追従して弾性復帰してなされる。
図5(A)(B)に袋体の変形例を示す。
図5(A)に示す変形例の袋体3は円弧状周壁32と平板状周壁33とを同一厚さとすると共に、境界部36、37を厚肉としている。該形状とすると袋体3の平板状周壁33が隣接するワイヤハーネスの電線群に押された際に、前記厚肉の境界部36、37を支点として平板状周壁33を円弧状周壁32の内周側に重なるように変形させることができる。 該図5(A)の変形例の袋体3に設ける位置決めリブ34の先端には球状頭部を設けていない。
図5(B)に示す変形例の袋体3は、円弧状周壁32を厚肉とすると共に、平板状周壁33を変形しやすい薄肉としている。かつ、厚肉の円弧状周壁32の長さ方向の中間部に薄肉部32vを設け、該薄肉部32vを支点とした円弧状周壁側の円弧状周壁32の下部を曲がり易くしてもよい。
また、前記第1、第2実施形態のいずれかの袋体を大、中、小と3種類用意しておくと、同様に3種類のサイズの相違するコルゲートチューブに用いることができる。
かつ、挿入する袋体の変形により、隣接する2サイズのコルゲートチューブを1つのサイズのコルゲートチューブに吸収して、コルゲートチューブの種類を減少することができる。例えばコルゲートチューブの内径サイズD10とD13はD13だけを設け、D10の余剰空間を袋体で占有させることができる。同様に内径サイズD13とD15をD15だけにできる。
1 コルゲートチューブ
2 本体
3、3−B 袋体
30 周壁
31 中空部
32 円弧状周壁
33 平板状周壁
34 位置決めリブ
4 周壁
5 スリット
6 ワイヤハーネス挿通路
10 ワイヤハーネス
10W 電線群

Claims (4)

  1. 環状の山部と谷部とを長さ方向に交互に設けている周壁でワイヤハーネス挿通路を囲むと共に、前記周壁に1本のスリットを軸線方向に連続して設けている樹脂製のコルゲートチューブであって、
    前記周壁で囲まれた前記ワイヤハーネス挿通路内に、前記スリットを設けた側の前記周壁内面と該ワイヤハーネス挿通路に挿通させるワイヤハーネスの電線群とに挟まれる空間に、可撓性を有するゴム、エラストマーまたは軟質樹脂材からなる周壁で中空部を囲む閉断面形状としている隙間充填用の袋体を長さ方向に連続させて収容し、前記スリットを前記袋体で塞いでいることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  2. 前記袋体が収縮変形する前の原形は、前記スリットを設けた周壁側を円弧状周壁とすると共に前記ワイヤハーネス側を平板状周壁とし、全体形状を断面略蒲鉾形状とし、
    該袋体の大きさは収縮変形前の原形で、前記ワイヤハーネス挿通路内における占有率を最大40%とし、該袋体が収縮変形状態で占有率を最小10%としている請求項1に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  3. 前記袋体に前記スリットに挿入する位置決めリブを突設し、該位置決めリブの先端に球状頭部を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  4. 前記袋体はワイヤハーネス側の平板状周壁を薄肉とすると共に円弧状周壁は厚肉とし、前記平板状周壁がワイヤハーネスに押されて、平板形状から円弧状周壁の内面に重なる円弧形状に変形しやすくしている請求項2または請求項3に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
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JP2010178480A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス外装用のコルゲートチューブ
JP2013219858A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 経路維持部材付コルゲートチューブ

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