JP2015231265A - ワイヤハーネス用のコルゲートチューブおよび治具 - Google Patents

ワイヤハーネス用のコルゲートチューブおよび治具 Download PDF

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Abstract

【課題】スリット有りコルゲートチューブのスリットを閉じると共に内部に通るワイヤハーネスの外径に応じたサイズにコルゲートチューブを調節できるようにする。【解決手段】環状の山部と谷部が軸線方向に交互に設けられると共に、該軸線方向の全長に1本のスリットを設けているワイヤハーネス用のコルゲートチューブであって、前記スリットを挟む周方向の両側部に、該スリットから少なくとも45度の範囲の山部の側面に周方向に一定間隔をあけて凸部または該凸部に挿入係止する穴を設け、内部に挿通する前記ワイヤハーネスの外径に応じて前記スリットを挟む両側の山部を重ね合わせて前記凸部を前記穴に挿入係止して結合して内径を調節可能とすると共に前記スリットを閉鎖可能としている。【選択図】図5

Description

本発明はワイヤハーネス用のコルゲートチューブおよび治具に関し、特に、軸線方向に連続するスリットを設けたコルゲートチューブにおいて、該スリットの口開きを防止すると共にコルゲートチューブの径を調節可能とするものであり、かつ、該コルゲートチューブをワイヤハーネスに外装する際に使用する治具に関するものである。
自動車等の車両に配索するワイヤハーネスの外装材として、屈曲性および伸縮性を有するコルゲートチューブが汎用されている。図13に示すように、該コルゲートチューブ100は環状の山部101と谷部102とを軸線方向に交互に設けた押出成形品からなる。該コルゲートチューブ100に1本のスリット105を全長に設け、該スリット105を開くことにより、ワイヤハーネスを構成する電線群108を軸直角方向から横入れ可能として電線の通し作業を容易としている。
前記スリット105を設けると電線の挿通作業性を高める利点があるが、スリット105が開きやすく、スリットに電線が噛み込むと、スリットのエッジで電線に損傷を与える恐れがある。よって、スリット105の開き(所謂、口開き)を防止するため、従来、コルゲートチューブ100の外周面に粘着テープやバンドを巻き付けている。しかしながら、スリットの口開きを防止するために粘着テープ等を巻き付けると、作業手数およびテープ、バンドからなる部品コストがかかり、かつ、屈曲性が低下する問題がある。
前記問題に対して、本出願人は特開2012−239306号公報で、図14(A)(B)に示すように、スリット105を挟む両側部を重ねて嵌合し、スリットの口開きを防止できる構成としたコルゲートチューブ200を提供している。詳しくは、該コルゲートチューブ200では、スリット105に沿った両側端縁の谷部102に周方向の切り込み110、111を入れて軸線方向に連続する山部101を独立して撓み可能とし、スリット105を挟む一方の山部101の頂面に凸部107を設けると共に他方の山部101に凸部107を内嵌する下面開口の凹部108を設け、かつ、軸線方向に凸部107を設けた山部101と凹部108を設けた山部101を交互に設けている。前記凸部107と凹部108はスリット105を挟む両側の山部101にそれぞれ周方向に2個づつ設けている。
前記コルゲートチューブ200では、スリット105を挟む両側端を重ね合わせ、一方の山部の凸部107を他方の山部の凹部108に内嵌して結合し、スリット105が開くのを防止している。
特開2012−239306号公報
特許文献1のコルゲートチューブ200では、前記のように、スリット105を挟む一方の凸部107と他方の凹部108を嵌合することでスリット105の開きを防止することができる。しかしながら、周方向に並設した2個の凸部107に2個の凹部108を嵌合する構成であるため、スリット105を閉じた状態のコルゲートチューブ200の内径は一定寸法に特定される。
一方、複数本の電線からなるワイヤハーネスの外装材としてコルゲートチューブを用いる際、該コルゲートチューブのサイズはワイヤハーネスの外径に対応させて選択し、コルゲートチューブ内でワイヤハーネスがガタつかないようにする必要がある。しかしながら、多数の電線群からなるワイヤハーネスの外径は一定ではなく、ばらつきが生じやすい一方、コルゲートチューブのサイズは数種類である。ワイヤハーネスの外径に近似した内径のコルゲートチューブを選択しても、コルゲートチューブの内部でワイヤハーネスとの間に隙間が発生し、ガタツキにより異音が発生しやすくなっている。
前記特許文献1のコルゲートチューブは、スリットの口開きを防止した状態でコルゲートチューブの内径は一定であるため、ワイヤハーネスの外径に合わせてコルゲートチューブの内径を調節することはできず、前記ガタつきが生じる問題を解消できない。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、スリット有りコルゲートチューブにおいて、スリットの口開き防止機能とコルゲートチューブの内径調節機能の両方を兼ね備えるコルゲートチューブを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、環状の山部と谷部が軸線方向に交互に設けられると共に、該軸線方向の全長に1本のスリットを設けているワイヤハーネス用のコルゲートチューブであって、
前記スリットから一方側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に周方向に一定間隔をあけて凸部を設けると共に他方側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に周方向に一定間隔をあけて前記凸部を挿入係止する穴を設け、またはスリットを挟む両側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に凸部と穴とを交互に設け、
内部に挿通する前記ワイヤハーネスの外径に応じて前記スリットを挟む両側の前記山部を重ね合わせて前記凸部を前記穴に挿入係止して結合して内径を調節可能とすると共に前記スリットを閉鎖できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブを提供している。
前記のように、凸部または穴を設ける範囲はスリットからそれぞれ少なくとも45度の範囲、好ましくは90度の範囲としてコルゲートチューブのスリットを挟む半周に凸部と穴を設けている。最大範囲はスリットの両側に180度の範囲で設け、コルゲートチューブの全周に凸部と穴を設けてもよい。
スリットを挟む両側にそれぞれ45度の範囲で設けると、スリットを中心として90度の範囲で前記凸部と穴を設けることになる。スリットを挟む両側にそれぞれ90度の範囲で設けると、スリットを中心として180度の範囲で前記凸部と穴を設けることになる。
スリットを挟む両側の前記凸部と穴を重ね合わせて係止する角度範囲は、内部に挿通するワイヤハーネスの外径に対応できるようにしている。即ち、ワイヤハーネス外径が大きな場合はコルゲートチューブの重ね合わせ寸法を小さくし、少なくともスリットを挟む両端の1つの穴に1つの凸部を挿入係止すればよく、これによりコルゲートチューブの内径は最大となる。
一方、ワイヤハーネス外径が小さい場合は重ね合わせ寸法を大とし、多数の穴に凸部をそれぞれ挿入係止すればよく、スリットより最も離れた両側端の凸部を穴に挿入係止すれば、コルゲートチューブの内径は最小となる。
スリットを挟む両側に設ける凸部と穴は、スリットを挟む一方側の山部の側面に前記凸部のみを間隔をあけて設ける一方、他方側に前記凸部が挿入係止する穴だけを設けている。あるいは、スリットを挟む両側の山部の側面に、凸部と穴とを周方向に交互に設け、スリットを挟む一方側の凸部は外方へ突出させると共に、他方側の凸部を内方に突出させている。
前記のように、凸部と穴は1つの山部の両側面または一側面に設け、かつ、該凸部と穴を設ける山部を全山部に設けてもよい。
あるいは、全山部に設けずに、軸線方向に複数個を飛ばした山部に間欠的に設けてもよい。複数個を飛ばして設ける場合、凸部を穴に挿入係止していない箇所でスリットが開かない寸法をあけている。
周方向に隣接する前記凸部と凸部または凸部と穴との間隔は3度〜5度または3mm〜10mmとすることが好ましい。コルゲートチューブの外径が小さい場合は外径が大きい場合より前記間隔を小さくしていることが好ましい。
前記山部の側面に設ける各凸部は、側面視で略90度の扇形とし、その水平下辺と、反スリット側垂直辺と、該反スリット側垂直辺と前記水平下辺の先端を結ぶ円弧状上辺を備えた形状とし、かつ、前記3辺で囲まれる凸部の突出面の高さは前記反スリット側垂直辺からスリット側先端に向けて高さが漸次低くなると共に前記水平下辺から円弧状上辺に向けて高さが漸次低くなるテーパ形状として、前記穴に挿入しやすくする一方、該穴は前記凸部を挿入可とする矩形穴とすることが好ましい。
また、前記凸部の反スリット側垂直辺と水平下辺に沿って係止溝を設け、該係止溝を前記穴の対向する2辺の端縁に係止して、凸部が穴から容易に抜けずに連結が保持できる構成とすることが好ましい。
スリット有りコルゲートチューブ内にワイヤハーネスの電線群を挿通する作業時、従来より電線通し治具が用いられている。本発明では、該電線通し治具を用いて前記コルゲートチューブのスリット開きながらワイヤハーネスの電線を挿通した後に、該コルゲートチューブのスリットを挟む両側を重ね合わせて前記凸部を穴に挿入係止して連結する結合治具を提供している。
前記結合治具は、一対の半円環枠をヒンジを介して連結し、該半円環枠を開いた状態から所要の内径の貫通穴を備えた円環枠となるように閉じると共に、閉じた状態で一端側の入口に向けて拡がるラッパ状通路を設け、前記入口から前記コルゲートチューブを挿入し、前記ラッパ状通路で前記コルゲートチューブのスリットを挟む両側を重ね合わせ、前記貫通穴内で前記凸部を穴に挿入係止して結合させる構成としている。
前記結合治具を用いると、コルゲートチューブ内に挿通するワイヤハーネスの外周面にコルゲートチューブの谷部の内周面が接触して隙間が無い状態となるまで、スリットを挟む両側部分を重ね合わせ、かつ、重ね合わせた部分の凸部を穴に挿入する作業を、結合治具内にコルゲートチューブを貫通させていくことで自動的に行うことができ、結合作業に手数がかからない利点がある。
前記結合治具は、ヒンジを介して連結する一対の半円環枠を複数組備え、該複数組の一方の半円環枠を多角形の各辺として連結すると共に、他方の半円環枠を互いに分離させ、かつ、これら複数組の半円環枠を結合して形成する円環枠の内径を相違させ、
前記コルゲートチューブの外径と対応する内径となる前記円環枠内に前記コルゲートチューブを挿通して結合する構成としていることが好ましい。
前記のように、1つの結合治具に、複数の内径の円環枠となる一対の半円環枠を複数組設けていると、ワイヤハーネスの外径に応じてサイズを相違させるコルゲートチューブに共用で用いることができ、使い勝手のよい結合治具となる。
本発明に係わるコルゲートチューブでは、スリットを挟む両側の山部の側面に凸部と穴を設けているため、コルゲートチューブ内に挿通するワイヤハーネスの外周面にコルゲートチューブの谷部の内周面が接触して隙間が無い状態となるまで、スリットを挟む両側部分を重ね合わせ、かつ、重ね合わせた部分の凸部を穴に挿入係止することで、スリットを閉じる機能と、コルゲートチューブに挿通するワイヤハーネスの外径に応じて該コルゲートチューブのサイズを調節する機能とを併せ持たせることできる。このように、コルゲートチューブのサイズを調節することで、ワイヤハーネスの外周面とコルゲートチューブの内周面との間に隙間を発生させず、異音発生を防止できる。かつ、多種類のサイズのコルゲートチューブを設けておく必要はなく、部品点数を減少してコスト低下を図ることができる。
また、本発明のコルゲートチューブ用の結合治具を用いると、コルゲートチューブ内にワイヤハーネスを挿通した後に、該ワイヤハーネスの外周面とコルゲートチューブの内周面の間に隙間が発生しないようにコルゲートチューブのサイズを簡単に調節し、この調節した状態で結合保持でき、ワイヤハーネスへのコルゲートチューブの取付作業性を高めることができる。
本発明の第1実施形態のコルゲートチューブを示し、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)のD−D線断面図である。 (A)はスリットを挟む一方側の拡大斜視図、(B)はスリットを挟む他方側の拡大斜視図である。 前記コルゲートチューブの山部の側面に設ける凸部を示し、(A)は拡大斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は凸部の斜視図、(D)は凸部の側面図である。 前記凸部を穴に挿入係止する状態を示す側面図である。 コルゲートチューブのスリットを挟む両側を重ねて結合する工程を示し、(A)はコルゲートチューブにワイヤハーネスを挿通した状態の側面図、(B)はスリットを挟む両側を重ねた状態の側面図、(C)は(B)の一部拡大図、(D)は凸部が穴に挿入係止された状態の断面図である。 (A)(B)は第1変形例を示す要部断面図、(C)は第2変形例を示す断面図である。 (A)は第3変形例の断面図、(B)は第4変形例の断面図である。 第2実施形態のコルゲートチューブを示し、(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は山部を重ねて凸部を穴に挿入係止した状態を示す断面図である。 コルゲートチューブの電線通し治具を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のC−C線断面図である。 本発明のコルゲートチューブ用の結合治具を示し、(A)は使用前の開いた状態の斜視図、(B)は閉じた状態の斜視図、(C)は(B)の断面図である。 (A)〜(E)は前記結合治具を用いてコルゲートチューブのスリットを閉じると共にサイズ調節する工程を示す図面である。 結合治具の変形例を示し、(A)は前方から見た斜視図、(B)は後方から見た斜視図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)の側面図、(E)は1組の半円環枠を使用状態としている斜視図である。 従来例を示す斜視図である。 (A)(B)は他の従来例を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
コルゲートチューブ1は樹脂の連続押出成形品からなり、基本構成は従来と同様で、チューブ周壁5は環状の山部2と谷部3を軸線方向Lに交互に設けた形状とし、かつ、チューブ周壁5に1本のスリット4を軸線方向Lの全長に設けている。山部2は両側部2a、2bと平坦面の頂上面2cとからなる突出部であり、谷部3は山部2の間で窪ませた凹部である。
前記コルゲートチューブ1は自動車に配索するワイヤハーネス50(図5に示す)を構成する電線51をスリット4を開いてチューブ周壁5で囲まれた中空の電線挿通路6内に挿通し、挿通後にスリット4を閉じると共に、閉じた状態で電線挿通路6の径が内部に通すワイヤハーネス50の外径に応じた大きさとなって隙間を発生しないように調節している。
図1(B)に示すように、コルゲートチューブ1はスリット4を挟んで周方向にそれぞれ90度の範囲で重ね合わせ可能に山部2に係止部用の凸部10と穴11を設けている。具体的には、スリット4の一端縁4aから90度の範囲の山部2Xの両側部2a、2bに凸部10を一定間隔をあけて設ける。また、スリット4の他端縁4b側の山部2Yの両側部に前記凸部10を挿入係止する穴11を該凸部10と同一間隔をあけて設けている。前記山部2X、2Yの両側部に設ける凸部10および穴11は、コルゲートチューブ成形用金型に凸部形成部分および穴形成部分を設けておき、コルゲートチューブの製造時に設けている。
山部2X、2Yに設ける凸部10、穴11の一定間隔は3度〜5度で、コルゲートチューブのサイズに応じて3mm〜10mmとしている。
山部2Xの両側部2a、2bに対向して設ける両側の凸部10は、図3に示すように、側面視で略90度の扇形とし、かつ、凸部10の突出面をスリット4側と上辺とに向けて漸次減少するように傾斜させたテーパ状としている。
詳しくは、凸部10は、水平下辺10aと、反スリット側垂直辺10bと、該反スリット側垂直辺10bと水平下辺10aの先端を結ぶ円弧状上辺10cを備えている。該水平下辺10a、反スリット側垂直辺10b、円弧状上辺10cからなる3辺で囲まれる凸部10の突出面10fの高さ(突出寸法)は反スリット側垂直辺10bからスリット4側の先端に向けて高さが漸次低くなると共に水平下辺10aから円弧状上辺10cに向けて高さが漸次低くなるテーパ形状としている。このように、凸部10を扇形状で且つ挿入側が低くなるようにテーパ状に傾斜させていることで、外面に重ね合わせる他方の山部2Yの穴11にスムーズに挿入できるようにしている。
前記凸部10が挿入する穴11の形状は、図4に示すように、前記扇形状の凸部10が挿入できる大きさの横長矩形状の穴としている。
かつ、該穴11に挿入した凸部10が容易に抜け出ないように、凸部10の反スリット側垂直辺10bと水平下辺10aに沿って図3(B)〜(D)に示すように、段状切欠溝10m、10nを設けている。
前記反スリット側垂直辺10bに沿う段状切欠溝10mを穴11の後辺11aに係止し、水平下辺10aに沿う段状切欠溝10nが穴11の下辺11bに係止するようにしている。
前記のようにスリット4を挟む一方の周方向の山部2Xに凸部10、他方の山部2Yに穴11を設けることにより、図5(A)に示すように、コルゲートチューブ1内にスリット4を開いてワイヤハーネス50の多数の電線51を挿入した後、図5(B)に示すように、凸部10を設けた山部2Xの外周側に、スリット4を挟む他方の穴11を設けた山部2Yを重ねる。重ねる寸法Zに応じてコルゲートチューブ1の内径は縮小し、内部に挿通したワイヤハーネス50の外周面とコルゲートチューブ1の谷部3の内周面とが隙間無く接触した時点で重ね合わせを停止し、コルゲートチューブ1の内径を調節する。
前記重ね合わせを停止した状態で、図5(C)(D)に示すように、重ね合わせ部分で内周側に位置する山部2Xの凸部10を外面側の山部2Yの穴11にそれぞれ確実に挿入係止する。該凸部10を穴11に挿入する際、各凸部10はスリット側先端の挿入側から穴11に挿入するため、該挿入側の高さを低くしていることにより、スムーズに凸部10を穴11に挿入できる。かつ、挿入側と反対の後端で、図4(B)に示すように、凸部10の段状切欠溝10mが穴11の後辺11aに係止し、水平下辺10aに沿う段状切欠溝10nが穴11の下辺11bに係止する。このように、各凸部10は各穴11にそれぞれ挿入係止でき、スリット4を挟んで重ね合わせた状態で確実に結合保持できる。
前記実施形態のコルゲートチューブ1を用いると、挿通するワイヤハーネス50の外径に応じてコルゲートチューブ1のスリット4を挟む両側を重ねあわせ、ワイヤハーネス50の外周に隙間無く密着できるサイズとなった段階で重ね合わせを停止し、前記凸部10を穴11に挿入係止して結合できる。その結果、スリット4が塞がれ、スリットの口開きを防止するためにテープ巻き作業が不要となる。かつ、コルゲートチューブ1の内径をワイヤハーネスの外径に応じて調節できるため、コルゲートチューブ1内でワイヤハーネス50の電線51にバタツキが発生せず、異音発生を防止できる。さらに、前ワイヤハーネスの外径の相違に対応できるため、サイズ違いのコルゲートチューブの種類を減少できる。
図6(A)(B)に山部2に設ける凸部10の第1変形例を示す。
該第1変形例では、スリット4を挟む一方の山部2Xの両側部2a、2bに凸部10を設けるのではなく、山部2の一方の側部2aにのみ凸部10を設けている。よって、スリット4を挟む他方の山部2Yの各山部2にも一方の側部2aにのみ穴11を設けている。
図6(C)に第2変形例を示す。
第2変形例では第1実施形態と同様に、スリット4を挟む一方側の山部2の両側部2a、2bに凸部10を設けると共に、他方側の山部の両側面に穴を設けているが、凸部10および穴を設ける山部2は、全山部ではなく、軸線方向に3〜5等の複数個の山部を飛ばして、間欠的に山部2に凸部10と穴を設けている。本第2変形例では2つの山部2eを飛ばして凸部10(同様に穴)を設けている。
第1変形例のように、山部2の一側部にのみ凸部10、穴11を設ける場合も、第2変形例のように、軸線方向に2つ飛び等、間欠的に設けてもよい。
図7(A)に第3変形例を示す。
第3変形例では第1実施形態と同様にスリットを挟む一方の山部2Xの各山部2に凸部10を設け、他方の山部2Yの各山部2に穴11を設けているが、凸部10、穴11を設ける周方向の角度範囲を相違させている。即ち、スリット4を挟んで一方側の45度の範囲の山部2Xに凸部10を設ける一方、他方側の山部2Yに45度の範囲で穴11を設けている。
図7(B)に第4変形例を示す。
第4変形例では、第1実施形態と同様に山部2に凸部10と穴11とを設けているが、スリット4を挟んで一方側の山部2Xに180度の範囲で凸部10を設けて、他方側の山部2Yに180度の範囲で穴11を設け、全周に凸部10と穴11とを設けている。
図8(A)〜(D)に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、スリット4を挟む一方側から180度の領域までの領域の山部2Xの各山部2の両側部2aと2bの対向位置に穴11を設けると共に、一定間隔をあけて外方へ突出した凸部10−1を設けている。
一方、スリット4を挟む他方側から180度の領域の山部2Yの各山部2の両側部2aと2bの対向位置に、穴11を設けると共に一定間隔をあけて内方へ突出した凸部10−2を設けている。この内方へ突出した凸部10−2の形状は外方に突出した前記凸部10−1の形状と同様な形状とし、扇形かつテーパ状として傾斜させている。
前記のように、各山部2の側部に設ける係止用の凸部10−1と穴11、凸部10−2と穴11とを周方向に隣接させて交互に形成し、図8(D)に示すようにスリット4を越えて山部2Xに山部2Yを重ねて係止すると、該係止がより外れにくくなる。他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
前記第1、第2実施形態および第1〜第4変形例のコルゲートチューブ1にワイヤハーネス50の電線群を通す作業を、図9(A)〜(C)に示す従来汎用されている電線通し治具60を用いて行うことができる。該電線通し治具60は略V形状の本体61の両端にコルゲートチューブのスリットに差し込んでスリットを開くツバ部62、63を設けた樹脂成形品からなる。該電線通し治具60を用いて、コルゲートチューブ内にワイヤハーネスの電線を挿通し、その後、図10および図11に示す本発明に係わる結合治具20を用いて、コルゲートチューブ1内のワイヤハーネス50の外周にコルゲートチューブが隙間無く接触できるようにスリット4を挟んだ両側を重ねていき、前記穴11に凸部10を挿入係止して結合している。
前記結合治具20は樹脂成形品からなり、図10(A)〜(C)に示すように、一対の半円環枠21と22を薄肉部からなるヒンジ23を介して連結している。前記一対の半円環枠21、22はいずれも両側縁にフランジ部21aと21b、22aと22bを備え、フランジ部21aと22aを前記ヒンジ23を介して連結している。前記半円環枠21、22とをヒンジ23を支点として回転させて内径r1の円環枠25としている。該内径r1はコルゲートチューブ1の内部に挿通するワイヤハーネス50の外周面にコルゲートチューブ1の谷部3の内周面が接触し、隙間が生じない状態となるコルゲートチューブ1の外径に相当する寸法である。
前記半円環枠21、22の軸線方向の長さL3は本実施形態では約5cmとし、該半円環枠21と22で円環枠25とした状態で、長さ約5cmの円筒としている。該円筒からなる円環枠25の中空部はコルゲートチューブの貫通穴26となり、該貫通穴26の長さ方向の一端の入口26aに向けてラッパ状に広がるラッパ状通路26bを設けている。該ラッパ状通路26bを形成するために、前記半円環枠21、22の長さ方向の一端に先端に向けて拡径部21c、22cを設けている。
また、先端側の前記フランジ部21bと22bとに重ね合わせた状態で結合するロック突起21rとロック穴22rを設けている。
図11を参照して、結合治具20によるコルゲートチューブ1の結合方法を説明する。 まず、コルゲートチューブ1の外径(山部2の外径)は、内部に挿通するワイヤハーネス50の外周面にコルゲートチューブ1の谷部3の内周面が接触して隙間を発生させないサイズとなるように予め測定されている。コルゲートチューブ1の外径を測定された外径にできる結合治具20を選択して用いる。
選択した結合治具20を用い、その半円環枠21、22が開いた状態で、図11(A)に示すように、ワイヤハーネス50を通したコルゲートチューブ1の軸線方向の一端を挿入し、図11(B)に示すように、一方の半円環枠21の拡径部21c上に載せる。この状態で他方の半円環枠22を矢印方向に回転し、図11(C)に示すように、フランジ部22bを半円環枠21のフランジ部21bに重ねて円環枠25とし、該円環枠25の一端側に拡径部21cと22cとからなるラッパ状通路26bを形成する。重なったフランジ部21bのロック突起21rをフランジ部22bのロック穴22rに挿入係止する。
このようにして、入口26aにコルゲートチューブ1の先端が挿入された状態で、コルゲートチューブ1に結合治具20を取り付ける。
なお、コルゲートチューブ1の先端を挿入する前に、半円環枠21と22を閉じてロック結合し、1つの円環枠25を予め形成しておき、該円環枠25の拡径した入口26aからコルゲートチューブ1を挿入してもよい。
前記結合治具20の入口26aにコルゲートチューブ1の先端を挿入した状態で、該コルゲートチューブ1のスリット4の位置は限定されず、半円環枠21と22の接合側に向けて位置してもよいし、半円環枠21または22の内周面に向いた位置でもよい。
図11(D)に示すように、入口26aに先端を挿入したコルゲートチューブ1をラッパ状通路26bに押し込んでいく。この工程でラッパ状通路26bが次第に縮径していくため、コルゲートチューブ1はスリット4を挟む両側部が重ねられていき、コルゲートチューブ1が縮径される。所要サイズに縮径された状態で貫通穴26内に挿入され、コルゲートチューブ1の押し込みに応じて貫通穴26の他端の出口26cより、図11(E)に示すように、引き出していく。
前記貫通穴26内を通している過程で、前記図4および図5に示すように、スリット4を挟む一方の山部2Xの外面に他方の山部2Yが重なり、山部2Xの側面部に設けた凸部10が山部2Yの側面部に設けた穴11に挿入係止されていく。
このように、結合治具20の貫通穴26にコルゲートチューブ1を通していくだけで、スリット4を挟む両側部が所要の角度範囲で重ねられ、かつ、重ねられた部分の凸部10が穴11に挿入係止して結合されていく。よって、作業手数をかけることなく、コルゲートチューブ1をスリット4を閉じた状態で所要サイズに結合できる。
前記結合治具20は、一対の半円環枠21と22とを備えたものとしているが、1つの結合治具に一対の半円環枠を複数組備えた形状とし、異なる複数のサイズにする場合に共用できるようにすることが好ましい。この1つの結合治具で複数のサイズにコルゲートチューブを連結できる治具を本発明で提供している。
前記結合治具は、図12(A)〜(E)に示す1つの結合治具20−Aからなる。該結合治具20−Aは一対の半円環枠を4組備えた形状とし、各組の半円環枠で形成する円環枠の内径を相違させ、ワイヤハーネスの外径に応じて一対の半円環枠を選択して用いるようにしている。
該結合治具20−Aは四角枠形状とし、一対の半円環枠21−1と22−1、21−2と22−2、21−3と22−3、21−4と22−4をそれぞれヒンジ23−1、23−2、23−3、23−4を介して上下に連結して、四角枠の4辺に配置している。上側の半円環枠21−1、21ー2、21−3、21−4を4つの角部26を介して四角枠に連結すると共に上面板27の四辺に連結している。一方、下側の半円環枠22−1、22ー2、22−3、22−4は互いに分離している。
前記4組の半円環枠を閉じて形成する円環枠25−1の内径をそれぞれ相違させ、ワイヤハーネス50の径に応じて設定するコルゲートチューブ1のサイズにできる円環枠となる一対の半円環枠を用いている。
各半円環枠の両側にフランジ部を設け、該フランジ部にロック突起とロック穴を設けている等、他の形状は前記結合治具20と同様であり、かつ、使用方法も前記結合治具20と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
なお、結合治具は5角形として5組の一対の半円環枠を設けた形状、さらに、六角形とし6組の一対の半円環枠を設けた形状としてもよい。
1 コルゲートチューブ
2(2X、2Y) 山部
2a、2b 両側部
3 谷部
4 スリット
5 チューブ周壁
6 電線挿通路
10 凸部
10a 水平下辺
10b 反スリット側垂直辺
10c 円弧状上片
10m、10n 段状切欠溝
11 穴
20 結合治具
21、22 半円環枠
23 ヒンジ
50 ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 環状の山部と谷部が軸線方向に交互に設けられると共に、該軸線方向の全長に1本のスリットを設けているワイヤハーネス用のコルゲートチューブであって、
    前記スリットから一方側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に周方向に一定間隔をあけて凸部を設けると共に他方側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に周方向に一定間隔をあけて前記凸部を挿入係止する穴を設け、またはスリットを挟む両側の少なくとも45度の範囲の山部の側面に凸部と穴とを交互に設け、
    内部に挿通する前記ワイヤハーネスの外径に応じて前記スリットを挟む両側の山部を重ね合わせて前記凸部を前記穴に挿入係止して結合して内径を調節可能とすると共に前記スリットを閉鎖できる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  2. 前記スリットを挟む一方側に前記穴と交互に設ける前記凸部を外方へ突出させると共に、他方側の凸部を内方に突出させている請求項1に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  3. 前記凸部または穴は各山部の両側面または一側面に設け、かつ、該凸部または穴を全山部または軸線方向に複数個を飛ばして間欠的に設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  4. 前記山部の側面に設ける凸部は、側面視で略90度の扇形で、水平下辺と、反スリット側垂直辺と、該反スリット側垂直辺と前記水平下辺の先端を結ぶ円弧状上辺を備え、かつ、前記の3辺で囲まれる凸部の突出面の高さは前記反スリット側垂直辺からスリット側先端に向けて高さが漸次低くなると共に前記水平下辺から円弧状上辺に向けて高さが漸次低くなりテーパ形状として、前記穴に挿入しやすくする一方、該穴は前記凸部を挿入可とする矩形状穴としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のコルゲートチューブのスリットを挟む両側を重ねると共に前記凸部を前記穴に挿入係止するための結合治具であって、
    一対の半円環枠をヒンジを介して連結し、該半円環枠を開いた状態から所要の内径の貫通穴を備えた円環枠となるように閉じると共に、閉じた状態で一端側の入口に向けて拡がるラッパ状通路を設け、前記入口から前記コルゲートチューブを挿入し、前記ラッパ状通路で前記コルゲートチューブのスリットを挟む両側を重ね合わせ、前記貫通穴内で前記凸部を穴に挿入係止して結合させるコルゲートチューブ用の結合治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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