JP2013217979A - 取付構造及びレンズユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】破損し難い取付構造を簡易な構成で実現する。
【解決手段】中間リング2には、半径方向に突出する係合爪部24が設けられている。コンバージョンレンズ3には、取付位置において係合爪部24と係合してコンバージョンレンズ3と中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51が設けられている。第1係合壁51の周方向両側には、係合爪部24が第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられている。コンバージョンレンズ3及び中間リング2には、コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転時のトルクを、取付位置の前後において大きく、取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部62が設けられている。
【選択図】図19
【解決手段】中間リング2には、半径方向に突出する係合爪部24が設けられている。コンバージョンレンズ3には、取付位置において係合爪部24と係合してコンバージョンレンズ3と中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51が設けられている。第1係合壁51の周方向両側には、係合爪部24が第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられている。コンバージョンレンズ3及び中間リング2には、コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転時のトルクを、取付位置の前後において大きく、取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部62が設けられている。
【選択図】図19
Description
ここに開示された技術は、第1の部材を第2の部材に取り付ける取付構造及びコンバージョンレンズと中間リングとを備えたレンズユニットに関するものである。
従来より、第1の部材を第2の部材に取り付ける構造には様々なものが存在し、その中には、第1の部材と第2の部材とを所定の軸回りの周方向へ相対的に回転させることによって、第1の部材を第2の部材に取り付けるものがある。
例えば、特許文献1には、第1の部材としてのコンバージョンレンズを第2の部材としてのアダプタに取り付けるレンズユニットが開示されている。詳しくは、コンバージョンレンズの後端に雄ネジが形成される一方、アダプタの前端に雌ネジが形成されており、コンバージョンレンズとアダプタとを相対的に回転させて該雄ネジと雌ネジとを螺合させることによって、コンバージョンレンズをアダプタに取り付けている。
ところが、第1の部材と第2の部材とをネジ締結により取り付ける構造においては、回転トルクが大き過ぎると、ネジを破損してしまうという虞がある。特許文献1に係る発明では、コンバージョンレンズは高価であるので、コンバージョンレンズのネジが破損することは回避すべきである。また、アダプタを第1の部材とし、レンズ鏡筒を第2の部材として捉えることもできる。その場合においても、レンズ鏡筒は高価であるので、レンズ鏡筒のネジが破損することは回避すべきである。
それを解消するために、第1の部材と第2の部材との間にトルクを制御可能な機構を介設することも考えられる。例えば、回転トルクが所定値以上となると、滑りが生じ、一方の回転トルクを他方へ伝達しないような機構を介設することが考えられる。しかしながら、このような機構を介設させると、部品点数が増加し、コストが増大し、さらには、サイズが大型化するという問題が生じる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、破損し難い取付構造を簡易な構成で実現することにある。
ここに開示された技術は、第1の部材と第2の部材とを所定の軸周りの周方向へ相対的に回転させて該第1の部材を該第2の部材に取り付ける取付構造が対象である。この取付構造は、前記第1及び第2の部材の一方に設けられ、前記軸を中心とする半径方向に突出する第1係合部と、前記第1及び第2の部材の他方に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において前記第1係合部と係合して該第1の部材と該第2の部材との該軸方向への相対的な移動を規制する第2係合部とを備え、前記第1及び第2の部材のうち前記第2係合部が設けられた部材において、該第2係合部の前記周方向両側には、前記第1係合部が該第2係合部を前記軸方向に横切ることができるスペースが設けられており、前記第1及び第2の部材には、該第1の部材と該第2の部材との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部が設けられているものとする。
また、ここに開示された技術は、コンバージョンレンズと、中間リングとを備え、該コンバージョンレンズと該中間リングとを所定の軸周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズを該中間リングに取り付けるレンズユニットが対象である。このレンズユニットは、前記コンバージョンレンズ及び中間リングの一方に設けられ、前記軸を中心とする半径方向に突出する第1係合部と、前記コンバージョンレンズ及び中間リングの他方に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において前記第1係合部と係合して該コンバージョンレンズと該中間リングとの該軸方向への相対的な移動を規制する第2係合部とを備え、前記コンバージョンレンズ及び中間リングのうち前記第2係合部が設けられた方において、該第2係合部の前記周方向両側には、前記第1係合部が該第2係合部を前記軸方向に横切ることができるスペースが設けられており、前記コンバージョンレンズ及び中間リングには、該コンバージョンレンズと該中間リングとの相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部が設けられているものとする。
前記取付構造によれば、破損し難い取付構造を簡易な構成で実現することができる。
前記レンズユニットによれば、破損し難い取付構造を簡易な構成で実現することができる。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態》
図1は、実施形態に係る取付構造が適用されたレンズ鏡筒1及びコンバージョンレンズ3の斜視図を示す。
図1は、実施形態に係る取付構造が適用されたレンズ鏡筒1及びコンバージョンレンズ3の斜視図を示す。
[1.レンズ鏡筒]
レンズ鏡筒1には、中間リング2を介して、コンバージョンレンズ3が取り付けられている。中間リング2は、レンズ鏡筒1の前端部に取り付けられている。この中間リング2に、コンバージョンレンズ3が取り付けられている。本実施形態に係るコンバージョンレンズ3は、レンズの先端部に装着されるフロントコンバージョンレンズである。また、コンバージョンレンズ3は、より広角側での撮影を可能とするワイドコンバージョンレンズである。コンバージョンレンズ3は、第1の部材及び光学部品の一例であり、中間リング2は、第2の部材の一例である。中間リング2とコンバージョンレンズ3とは、レンズユニットの一例である。
レンズ鏡筒1には、中間リング2を介して、コンバージョンレンズ3が取り付けられている。中間リング2は、レンズ鏡筒1の前端部に取り付けられている。この中間リング2に、コンバージョンレンズ3が取り付けられている。本実施形態に係るコンバージョンレンズ3は、レンズの先端部に装着されるフロントコンバージョンレンズである。また、コンバージョンレンズ3は、より広角側での撮影を可能とするワイドコンバージョンレンズである。コンバージョンレンズ3は、第1の部材及び光学部品の一例であり、中間リング2は、第2の部材の一例である。中間リング2とコンバージョンレンズ3とは、レンズユニットの一例である。
本明細書では、説明の便宜上、被写体側を「前」側、カメラ本体側を「後」側とする。また、特段の説明がない限り、「半径方向」とは、所定の軸(後述する軸W〜Z)を中心とする半径方向を意味し、「周方向」とは、所定の軸を中心とする周方向を意味する。
図2は、レンズ鏡筒1の斜視図を示す。レンズ鏡筒1は、カメラ本体に着脱可能な交換レンズである。レンズ鏡筒1は、光軸Xを有している。レンズ鏡筒1の前端部には、汎用的なフィルタネジ(雌ネジ)11が形成されている。フィルタネジ11は、所謂、右ネジであって、雄ネジを時計回りに回転させると、雄ネジが奥へ進むようになっている。尚、レンズ鏡筒1は、交換レンズに限られるものではなく、カメラ本体に着脱不能に取り付けられたレンズ鏡筒であってもよい。
[2.中間リング]
図3は、中間リング2の斜視図を、図4は、中間リング2の正面図を、図5は、中間リング2の側面図を、図6は、中間リング2の背面図を、図7は、中間リング2を取り付けたレンズ鏡筒1の斜視図を示す。中間リング2は、樹脂製であって、図3に示すように、円環状の部材である。具体的には、中間リング2は、円筒状の本体部21と、本体部21の前端に設けられた前壁22と、前壁22から前方に突出する円筒部23と、円筒部23に設けられた2つの係合爪部24と、本体部21の後端に設けられた後壁25(図5,6参照)と、後壁25から後方に突出する円筒状の雄ネジ26(図5,6参照)とを有している。
図3は、中間リング2の斜視図を、図4は、中間リング2の正面図を、図5は、中間リング2の側面図を、図6は、中間リング2の背面図を、図7は、中間リング2を取り付けたレンズ鏡筒1の斜視図を示す。中間リング2は、樹脂製であって、図3に示すように、円環状の部材である。具体的には、中間リング2は、円筒状の本体部21と、本体部21の前端に設けられた前壁22と、前壁22から前方に突出する円筒部23と、円筒部23に設けられた2つの係合爪部24と、本体部21の後端に設けられた後壁25(図5,6参照)と、後壁25から後方に突出する円筒状の雄ネジ26(図5,6参照)とを有している。
前壁22は、図3,4に示すように、円環状の壁であって、本体部21の中心軸Yに対して直交している。円筒部23は、図3,5に示すように、中心軸Yを軸心とする円筒であって、前壁22の内周縁から前方に延びている。係合爪部24は、図3〜5に示すように、円筒部23の前端縁から半径方向外方に突出するように設けられている。2つの係合爪部24は、中心軸Yを挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。
後壁25は、図6に示すように、円環状の壁であって、中心軸Yに対して直交している。後壁25には、レンズ鏡筒1の前端面と当接する4つの当接部25aが設けられている。4つの当接部25aは、周方向に90°ずつ間隔を開けて配置されている。雄ネジ26は、レンズ鏡筒1のフィルタネジ11に螺合する。雄ネジ26は、取付部の一例である。
中間リング2は、雄ネジ26をフィルタネジ11に螺合させることによって、図7に示すように、レンズ鏡筒1の前端に取り付けられる。このとき、中間リング2の当接部25aがレンズ鏡筒1の前端面に当接しており、レンズ鏡筒1の光軸Xと中間リング2の中心軸Yとが一直線上に並んでいる。中間リング2がレンズ鏡筒1に取り付けられた状態においては、係合爪部24が最も前方に位置している。
係合爪部24の構成について、さらに詳しく説明する。係合爪部24は、図5に示すように、厚み(中心軸方向の寸法)が略一定の板状の部材である。係合爪部24は、図4に示すように、円筒部23から外方に延びる2つの傾斜端面24a,24cと、2つの傾斜端面24a,24cの先端に連結された先端面24bとを有し、略台形状をしている。傾斜端面24a,24cは、係合爪部24の周方向寸法が半径方向外側に向かって小さくなるように、半径方向に対して傾斜している。先端面24bは、本体部21と同軸の円周の周方向に沿って延びている。係合爪部24は、第1係合部の一例である。
[3.コンバージョンレンズ]
図8は、コンバージョンレンズ3の分解斜視図を、図9は、コンバージョンレンズ3の側面図を示す。コンバージョンレンズ3は、図8に示すように、レンズ枠4と、レンズ枠4に保持される第1〜第3レンズL1〜L3と、レンズ枠4に取り付けられるデコリング31と、レンズ枠4にビス32を介して取り付けられる後枠5とを有している。第1〜第3レンズL1〜L3は、光軸Z上にこの順で前方から並んでおり、レンズ枠4の内方に配設されている。デコリング31は、レンズ枠4の前端部に取り付けられている。後枠5は、図9に示すように、レンズ枠4に対して後ろから取り付けられている。コンバージョンレンズ3は、後枠5を介して中間リング2に取り付けられる。
図8は、コンバージョンレンズ3の分解斜視図を、図9は、コンバージョンレンズ3の側面図を示す。コンバージョンレンズ3は、図8に示すように、レンズ枠4と、レンズ枠4に保持される第1〜第3レンズL1〜L3と、レンズ枠4に取り付けられるデコリング31と、レンズ枠4にビス32を介して取り付けられる後枠5とを有している。第1〜第3レンズL1〜L3は、光軸Z上にこの順で前方から並んでおり、レンズ枠4の内方に配設されている。デコリング31は、レンズ枠4の前端部に取り付けられている。後枠5は、図9に示すように、レンズ枠4に対して後ろから取り付けられている。コンバージョンレンズ3は、後枠5を介して中間リング2に取り付けられる。
[3−1.レンズ枠]
図10は、レンズ枠4の側面図を、図11は、レンズ枠4の背面図を示す。レンズ枠4は、図10に示すように、円筒状であって外径が相対的に大きな大径部41と、円筒状であって外径が相対的に小さな小径部42と、大径部41と小径部42との間の段差部43とを有している。大径部41、小径部42及び段差部43は、同軸上に配置されている。段差部43には、図11に示すように、後方に開口する4つのネジ孔43aが設けられている。4つのネジ孔43aは、周方向に間隔を空けて配置されている。各ネジ孔43aの周方向両側には、後方に開口する位置決め孔43bが設けられている。位置決め孔43bは、断面が円形である。
図10は、レンズ枠4の側面図を、図11は、レンズ枠4の背面図を示す。レンズ枠4は、図10に示すように、円筒状であって外径が相対的に大きな大径部41と、円筒状であって外径が相対的に小さな小径部42と、大径部41と小径部42との間の段差部43とを有している。大径部41、小径部42及び段差部43は、同軸上に配置されている。段差部43には、図11に示すように、後方に開口する4つのネジ孔43aが設けられている。4つのネジ孔43aは、周方向に間隔を空けて配置されている。各ネジ孔43aの周方向両側には、後方に開口する位置決め孔43bが設けられている。位置決め孔43bは、断面が円形である。
[3−2.後枠]
図12は、斜め前方からの後枠5の斜視図を、図13は、斜め前方の別の角度からの後枠5の斜視図を、図14は、斜め後方からの後枠5の斜視図を、図15は、斜め後方の別の角度からの後枠5の斜視図を示す。後枠5は、樹脂製であって、円筒状の部材である。具体的には、後枠5は、円筒状の本体部50と、本体部50の後端縁に設けられた第1〜第4係合壁51〜54と、後枠5をレンズ枠4に取り付けるための取付壁55と、中間リング2と係合して、コンバージョンレンズ3と中間リング2との光軸方向及び周方向への相対位置を位置決めする係合部56と、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の相対回転を規制するストッパ57と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際にコンバージョンレンズ3と中間リング2との位置関係を規定する案内部58と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付けたときに光軸方向において中間リング2と当接する当接部50aとを有している。本体部50の内径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の直径よりも大きい。
図12は、斜め前方からの後枠5の斜視図を、図13は、斜め前方の別の角度からの後枠5の斜視図を、図14は、斜め後方からの後枠5の斜視図を、図15は、斜め後方の別の角度からの後枠5の斜視図を示す。後枠5は、樹脂製であって、円筒状の部材である。具体的には、後枠5は、円筒状の本体部50と、本体部50の後端縁に設けられた第1〜第4係合壁51〜54と、後枠5をレンズ枠4に取り付けるための取付壁55と、中間リング2と係合して、コンバージョンレンズ3と中間リング2との光軸方向及び周方向への相対位置を位置決めする係合部56と、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の相対回転を規制するストッパ57と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際にコンバージョンレンズ3と中間リング2との位置関係を規定する案内部58と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付けたときに光軸方向において中間リング2と当接する当接部50aとを有している。本体部50の内径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の直径よりも大きい。
[3−2−1.取付壁]
取付壁55は、本体部50の内周面において、周方向に間隔を空けて4箇所に設けられている。取付壁55は、本体部50の光軸方向の概ね中央に設けられている。取付壁55は、光軸Zに対して直交する壁であって、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。各取付壁55には、ビス32が挿通される挿通孔55aが貫通形成されている。各挿通孔55aの周方向両側には、図12,13に示すように、前方に突出する位置決めピン55bが設けられている。4つの挿通孔55aの配置は、レンズ枠4の4つのネジ孔43aの配置に対応している。また、4組の位置決めピン55bの配置も、レンズ枠4の4組の位置決め孔43bの配置に対応している。つまり、後枠5をレンズ枠4に取り付ける際には、4組の位置決めピン55bが4組の位置決め孔43bに嵌合するようにして取付壁55を段差部43に当接させる。その後、取付壁55の挿通孔55aに挿通させたビス32をネジ孔43aに螺合させることによって、取付壁55を段差部43にネジ締結する。こうして、後枠5がレンズ枠4に取り付けられる。
取付壁55は、本体部50の内周面において、周方向に間隔を空けて4箇所に設けられている。取付壁55は、本体部50の光軸方向の概ね中央に設けられている。取付壁55は、光軸Zに対して直交する壁であって、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。各取付壁55には、ビス32が挿通される挿通孔55aが貫通形成されている。各挿通孔55aの周方向両側には、図12,13に示すように、前方に突出する位置決めピン55bが設けられている。4つの挿通孔55aの配置は、レンズ枠4の4つのネジ孔43aの配置に対応している。また、4組の位置決めピン55bの配置も、レンズ枠4の4組の位置決め孔43bの配置に対応している。つまり、後枠5をレンズ枠4に取り付ける際には、4組の位置決めピン55bが4組の位置決め孔43bに嵌合するようにして取付壁55を段差部43に当接させる。その後、取付壁55の挿通孔55aに挿通させたビス32をネジ孔43aに螺合させることによって、取付壁55を段差部43にネジ締結する。こうして、後枠5がレンズ枠4に取り付けられる。
また、各取付壁55に前記当接部50aが設けられている。すなわち、当接部50aは、4箇所に設けられている。当接部50aは、第1〜第4係合壁51〜54よりも後方に突出しており、後枠5の中で最も後方に位置する部分である。
[3−2−2.係合壁]
第1〜第4係合壁51〜54は、光軸に直交し且つ光軸を中心として円弧状に延びる壁である。第1〜第4係合壁51〜54は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。第1係合壁51と第3係合壁53とは、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。また、第2係合壁52と第4係合壁54とは、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第2係合壁52は、周方向において第1係合壁51と第3係合壁53との中間に設けられている。第4係合壁54は、周方向において第3係合壁53と第1係合壁51との中間に設けられている。第1及び第3係合壁51,53は、第2及び第4係合壁52,54よりも周方向寸法が大きい。第1及び第3係合壁51,53は、第2係合部の一例であり、第2及び第4係合壁52,54は、第3係合部の一例である。
第1〜第4係合壁51〜54は、光軸に直交し且つ光軸を中心として円弧状に延びる壁である。第1〜第4係合壁51〜54は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。第1係合壁51と第3係合壁53とは、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。また、第2係合壁52と第4係合壁54とは、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第2係合壁52は、周方向において第1係合壁51と第3係合壁53との中間に設けられている。第4係合壁54は、周方向において第3係合壁53と第1係合壁51との中間に設けられている。第1及び第3係合壁51,53は、第2及び第4係合壁52,54よりも周方向寸法が大きい。第1及び第3係合壁51,53は、第2係合部の一例であり、第2及び第4係合壁52,54は、第3係合部の一例である。
第1〜第4係合壁51〜54はそれぞれ、周方向の中央において、半径方向内側に突出する突起51a〜54aを有している。突起51a〜54aの先端は、光軸Zを中心とする1つの円周上に位置している。この円周の直径は、中間リング2の円筒部23の外径と略一致しているか、僅かに大きい。
図14,15に示すように、周方向において、第1係合壁51と第2係合壁52との間には第1スペースS1が設けられ、第2係合壁52と第3係合壁53との間には第2スペースS2が設けられ、第3係合壁53と第4係合壁54との間には第3スペースS3が設けられ、第4係合壁54と第1係合壁51との間には第4スペースS4が設けられている。第1〜第4スペースS1〜S4はそれぞれ、中間リング2の係合爪部24が光軸方向に通過できるだけの大きさを有している。尚、取付壁55は、周方向において、第1〜第4係合壁51〜54と異なる位置に配置されている。
[3−2−3.係合部]
前記係合部56は、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の光軸方向への相対移動を規制するスロープ61と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際に回転トルクを変動させると共に中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の周方向への相対移動を規制する突出部63とを有している。
前記係合部56は、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の光軸方向への相対移動を規制するスロープ61と、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際に回転トルクを変動させると共に中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の周方向への相対移動を規制する突出部63とを有している。
[3−2−3−1.スロープ]
スロープ61は、図12,13に示すように、第1及び第3係合壁51,53に設けられている。スロープ61の構成は、第1係合壁51と第3係合壁53とで同様であるので、以下では、第1係合壁51のスロープ61についてのみ説明する。
スロープ61は、図12,13に示すように、第1及び第3係合壁51,53に設けられている。スロープ61の構成は、第1係合壁51と第3係合壁53とで同様であるので、以下では、第1係合壁51のスロープ61についてのみ説明する。
スロープ61は、詳しくは後述するが、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際に、中間リング2の係合爪部24が乗り上げる部分である。スロープ61は、第1係合壁51の前面に、該前面よりも前方に膨出するようにして設けられている。第1坂部61aと、平坦部61bと、第2坂部61cとを有している。平坦部61bは、第1係合壁51の前面よりも光軸方向前方に位置し、光軸Zに対して直交している。平坦部61bは、第1係合壁51の周方向中央に設けられている。すなわち、第1係合壁51において、平坦部61bの周方向位置と突起51aの周方向位置とは、略一致している。第1坂部61aは、平坦部61bの周方向一端縁から第1係合壁51の前面へ向かって光軸Zに対して傾斜して延びている。第2坂部61cは、平坦部61bの周方向他端縁から第1係合壁51の前面へ向かって光軸Zに対して傾斜して延びている。
[3−2−3−2.突出部]
突出部63は、図12に示すように、第1係合壁51に設けられている。詳しくは後述するが、突出部63は、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際に、中間リング2の係合爪部24に当接する部分である。第1係合壁51には、一対の突出部63が設けられている。一対の突出部63は、第1係合壁51の前面において、スロープ61の周方向両側に設けられている。各突出部63は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。突出部63は、第1係合壁51の前面に略直交する少なくとも3つの端面を有している。詳しくは、突出部63は、先端面63bと、先端面63bの両端から延びる2つの傾斜端面63a,63cとを有している。先端面63bは、概ね周方向に沿って延びている。2つの突出部63の先端面63bは、光軸Zを中心とする1つの円周に接している。この円周の径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の径よりも小さい。2つの傾斜端面63a,63cは、突出部63の周方向寸法が半径方向内側に向かって徐々に小さくなるように、半径方向に対して傾斜している。2つの傾斜端面63a,63cのうち、スロープ61側の傾斜端面63cの、周方向に対する傾斜角度は、スロープ61と反対側の傾斜端面63aよりも小さくなっている。以下、傾斜端面63aを外側傾斜端面63aと称し、傾斜端面63cを内側傾斜端面63cと称する。2つの突出部63は、スロープ61を通って半径方向に延びる直線に対して線対称な形状をしている。係合爪部24と一対の突出部63とは、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを、前記周方向における、後述する取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部を構成する。また、係合爪部24と各突出部63とは、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを増大させるトルク増大部を構成する。
突出部63は、図12に示すように、第1係合壁51に設けられている。詳しくは後述するが、突出部63は、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際に、中間リング2の係合爪部24に当接する部分である。第1係合壁51には、一対の突出部63が設けられている。一対の突出部63は、第1係合壁51の前面において、スロープ61の周方向両側に設けられている。各突出部63は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。突出部63は、第1係合壁51の前面に略直交する少なくとも3つの端面を有している。詳しくは、突出部63は、先端面63bと、先端面63bの両端から延びる2つの傾斜端面63a,63cとを有している。先端面63bは、概ね周方向に沿って延びている。2つの突出部63の先端面63bは、光軸Zを中心とする1つの円周に接している。この円周の径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の径よりも小さい。2つの傾斜端面63a,63cは、突出部63の周方向寸法が半径方向内側に向かって徐々に小さくなるように、半径方向に対して傾斜している。2つの傾斜端面63a,63cのうち、スロープ61側の傾斜端面63cの、周方向に対する傾斜角度は、スロープ61と反対側の傾斜端面63aよりも小さくなっている。以下、傾斜端面63aを外側傾斜端面63aと称し、傾斜端面63cを内側傾斜端面63cと称する。2つの突出部63は、スロープ61を通って半径方向に延びる直線に対して線対称な形状をしている。係合爪部24と一対の突出部63とは、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを、前記周方向における、後述する取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部を構成する。また、係合爪部24と各突出部63とは、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを増大させるトルク増大部を構成する。
[3−2−4.ストッパ]
前記ストッパ57は、図12,14に示すように、第2及び第4係合壁52,54に設けられている。ストッパ57の構成は、第2係合壁52と第4係合壁54とで同様なので、以下では、第2係合壁52におけるストッパ57の構成についてのみ説明する。
前記ストッパ57は、図12,14に示すように、第2及び第4係合壁52,54に設けられている。ストッパ57の構成は、第2係合壁52と第4係合壁54とで同様なので、以下では、第2係合壁52におけるストッパ57の構成についてのみ説明する。
詳しくは、第2係合壁52の前面には、2つのストッパ57が設けられている。2つのストッパ57は、第2係合壁52の周方向両端縁よりも周方向内側に入った位置に設けられている。つまり、第2係合壁52は、ストッパ57よりも周方向に突出している。ストッパ57と前記係合爪部24とで回り止め部を構成する。詳しくは後述するが、このストッパ57に、中間リング2の係合爪部24が当接する。
また、2つのストッパ57は、案内部58と一体的に形成されている。案内部58は、ストッパ57から半径方向内側へ延びた後、屈曲して、光軸方向後側へ延びている。案内部58のうち光軸方向へ延びる先端部は、周方向に沿って湾曲している。案内部58の先端部は、第2係合壁52の突起52aと、間隙を介して対向している。
[3−2−5.コンバージョンレンズの後部の構成]
図16は、コンバージョンレンズ3の背面図である。前述のように構成された後枠5がレンズ枠4に取り付けられた状態においては、第1〜第4係合壁51〜54がコンバージョンレンズ3の後部に位置している。周方向において、第1〜第4係合壁51〜54のそれぞれの間には、第1〜第4スペースS1〜S4が形成されている。これら第1〜第4スペースS1〜S4の前方には、取付壁55が位置している。そのため、第1〜第4係合壁51〜54が取付壁55よりも後方に位置しているにもかかわらず、ビス32を挿通孔55aに挿通させたり、ビス32をネジ孔43aに螺合させたりする作業を取付壁55に対して後方から行うことができる。また、レンズ枠4の小径部42は、後枠5の2つの案内部58よりも内周側に位置し、図9に示すように、後枠5よりも後方に突出している。
図16は、コンバージョンレンズ3の背面図である。前述のように構成された後枠5がレンズ枠4に取り付けられた状態においては、第1〜第4係合壁51〜54がコンバージョンレンズ3の後部に位置している。周方向において、第1〜第4係合壁51〜54のそれぞれの間には、第1〜第4スペースS1〜S4が形成されている。これら第1〜第4スペースS1〜S4の前方には、取付壁55が位置している。そのため、第1〜第4係合壁51〜54が取付壁55よりも後方に位置しているにもかかわらず、ビス32を挿通孔55aに挿通させたり、ビス32をネジ孔43aに螺合させたりする作業を取付壁55に対して後方から行うことができる。また、レンズ枠4の小径部42は、後枠5の2つの案内部58よりも内周側に位置し、図9に示すように、後枠5よりも後方に突出している。
[4.コンバージョンレンズの取り付け及び取り外し]
以下に、レンズ鏡筒1へのコンバージョンレンズ3の取り付け及び取り外しについて説明する。尚、以下では、レンズ鏡筒1に対して中間リング2又はコンバージョンレンズ3を動かす場合について説明する。ただし、これらの移動は相対的なものであって、レンズ鏡筒1を中間リング2又はコンバージョンレンズ3に対して動かしてもよいし、レンズ鏡筒1と中間リング2又はコンバージョンレンズ3との両方を動かしてもよい。
以下に、レンズ鏡筒1へのコンバージョンレンズ3の取り付け及び取り外しについて説明する。尚、以下では、レンズ鏡筒1に対して中間リング2又はコンバージョンレンズ3を動かす場合について説明する。ただし、これらの移動は相対的なものであって、レンズ鏡筒1を中間リング2又はコンバージョンレンズ3に対して動かしてもよいし、レンズ鏡筒1と中間リング2又はコンバージョンレンズ3との両方を動かしてもよい。
[4−1.中間リングの取り付け]
まず、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付ける。具体的には、中間リング2の雄ネジ26をレンズ鏡筒1のフィルタネジ11に螺合させる。フィルタネジ11及び雄ネジ26は右ネジであるので、光軸方向において後側を向いて見たとき(即ち、中間リング2からレンズ鏡筒1の方を向いてみたとき)に中間リング2を時計回りにねじ込んでいく。中間リング2がレンズ鏡筒1に取り付けられた状態においては、図7に示すように、中間リング2の係合爪部24が前方に臨んでいる。
まず、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付ける。具体的には、中間リング2の雄ネジ26をレンズ鏡筒1のフィルタネジ11に螺合させる。フィルタネジ11及び雄ネジ26は右ネジであるので、光軸方向において後側を向いて見たとき(即ち、中間リング2からレンズ鏡筒1の方を向いてみたとき)に中間リング2を時計回りにねじ込んでいく。中間リング2がレンズ鏡筒1に取り付けられた状態においては、図7に示すように、中間リング2の係合爪部24が前方に臨んでいる。
[4−2.コンバージョンレンズの取り付け]
続いて、コンバージョンレンズ3を、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態の中間リング2に取り付ける。図17〜22に、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の各段階における状態を示す。図17は、中間リングの係合爪部をコンバージョンレンズ内に進入させたときの状態であり、図18は、取り付け時に回転トルクが最も大きくなるときの状態であり、図19は、係合爪部が取付位置に位置する状態であり、図21は、取り外し時に回転トルクが最も大きくなったときの状態であり、図22は、中間リングの係合爪部をコンバージョンレンズから抜き取る直前の状態である。尚、図18(C),19(C)においては、中間リング2と後枠5のみを図示している。図20は、係合爪部が取付位置に位置する状態における係合爪部24及び突出部63の拡大図である。
続いて、コンバージョンレンズ3を、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態の中間リング2に取り付ける。図17〜22に、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける際の各段階における状態を示す。図17は、中間リングの係合爪部をコンバージョンレンズ内に進入させたときの状態であり、図18は、取り付け時に回転トルクが最も大きくなるときの状態であり、図19は、係合爪部が取付位置に位置する状態であり、図21は、取り外し時に回転トルクが最も大きくなったときの状態であり、図22は、中間リングの係合爪部をコンバージョンレンズから抜き取る直前の状態である。尚、図18(C),19(C)においては、中間リング2と後枠5のみを図示している。図20は、係合爪部が取付位置に位置する状態における係合爪部24及び突出部63の拡大図である。
まずは、図17に示すように、後枠5の第1〜第4スペースS1〜S4と中間リング2の係合爪部24との周方向位置を合わせ、係合爪部24を第1〜第4スペースS1〜S4内に進入させる。
このとき、2つの係合爪部24は、180°ずれた位置に配置され且つ、第1〜第4スペースS1〜S4のうち何れのスペースに対しても、180°ずれた位置には別のスペースが位置しているので、一方の係合爪部24の周方向位置を第1〜第4スペースS1〜S4のうち何れ1つのスペースの周方向位置に合わせると、他方の係合爪部24も第1〜第4スペースS1〜S4のうち何れかのスペースと周方向位置が一致した状態となる。
本実施形態では、2つの係合爪部24をそれぞれ第2及び第4スペースS2,S4に合わせる。図17(A)に示すように、後枠5の外周面には、目印59が設けられている。また、中間リング2の外周面には、それぞれ、進入位置、ロック位置、開放位置を表す目印27a〜27cが設けられている。例えば、後枠5の目印59を中間リング2の目印27aに合わせることによって、2つの係合爪部24をそれぞれ第2及び第4スペースS2,S4に合わせることができる。
第1〜第4スペースS1〜S4は、前述の如く、係合爪部24が光軸方向に通過できるだけの大きさを有している。そのため、コンバージョンレンズ3を中間リング2に近接させると、係合爪部24は、第2及び第4スペースS2,S4を光軸方向に通過する。すなわち、係合爪部24は、第1〜第4係合壁51〜54を光軸方向に横切って、コンバージョンレンズ3の後枠5内に進入する。
このとき、コンバージョンレンズ3の後端、詳しくは、当接部50aが中間リング2の前壁22に当接するまで、コンバージョンレンズ3を光軸方向に移動させる。コンバージョンレンズ3の後端が前壁22に当接した状態においては、コンバージョンレンズ3が中間リング2の前方に位置するのに対し、第1〜第4係合壁51〜54が係合爪部24よりも後方に位置するようになる。つまり、コンバージョンレンズ3と中間リング2との前後関係に対し、第1〜第4係合壁51〜54と係合爪部24との前後関係が逆になる。このとき、係合爪部24は、何れの部材とも当接していない。
また、係合爪部24を後枠5内に進入させるときには、円筒部23が、第2係合壁52の突起52aと案内部58との間の隙間、及び、第4係合壁54の突起54aと案内部58との間の隙間に進入する。案内部58が設けられていることにより、係合爪部24を後枠5内に進入させる際に、コンバージョンレンズ3の光軸Zが中間リング2の中心軸Yに対して大きく傾くことを防止することができる。
さらに、係合爪部24を後枠5内に進入させるときには、後枠5の突起51a〜54aが、中間リング2の円筒部23の外周面に当接する。これにより、コンバージョンレンズ3の光軸Zが、中間リング2の中心軸Y、ひいては、レンズ鏡筒1の光軸Xと一直線上に並ぶようになる。
次に、第1及び第3係合壁51,53が2つの係合爪部24の前方へ移動するように、コンバージョンレンズ3を中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。
詳しくは、前述の如く、2つの係合爪部24を第2及び第4スペースS2,S4に合わせているので、コンバージョンレンズ3を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させる。このとき、後枠5の突起51a〜54aと中間リング2の円筒部23との当接が維持されているので、コンバージョンレンズ3は、光軸Zがレンズ鏡筒1の光軸Xと一致した状態で、該光軸X周りに回転する。
尚、2つの係合爪部24を第1及び第3スペースS1,S3に合わせている場合には、コンバージョンレンズ3を光軸方向において後側を向いて見て反時計回りに回転させる。
その結果、第1及び第3係合壁51,53は、2つの係合爪部24と前後に重なり始める。ここで、「前後に重なる」とは、複数の部材が前後方向に並ぶことを意味する。このとき、コンバージョンレンズ3の当接部50aが中間リング2の前壁22に当接している状態であれば、第1及び第3係合壁51,53は、係合爪部24とは当接しない。つまり、第1及び第3係合壁51,53は、前後方向において、2つの係合爪部24との間に隙間を有している。換言すると、この状態においては、前記隙間の分だけ、コンバージョンレンズ3と中間リング2とは光軸方向に相対的に移動することができる。
コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転を続けると、やがて、第1係合壁51の突出部63が係合爪部24に当接する。詳しくは、突出部63の外側傾斜端面63aが係合爪部24の傾斜端面24aと先端面24bとで形成される稜部に当接する。突出部63と係合爪部24とが当接した時点から、コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転における回転トルクが増大し始める。
この状態から、さらにコンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転を続けると、後枠5の突起53aが中間リング2の円筒部23に当接しているので、後枠5のうち該突出部63の近傍が外方に拡がるように変形し、突出部63の外側傾斜端面63aにおける係合爪部24の前記稜部との当接位置が先端面63bの方へ移動していく。この間、前記回転トルクは、徐々に増大していく。
やがて、図18に示すように、突出部63の先端面63bが係合爪部24の先端面24bと当接する状態となる。尚、図18では、後枠5が変形していない状態を図示しており、係合爪部24と突出部63とが重なり合っている。突出部63の先端面63bと係合爪部24の先端面24bとが当接する状態において、前記回転トルクは、略最大となる。
また、係合爪部24の先端面24bと突出部63の先端面63bとが当接し始めると、図18(C)に示すように、スロープ61は、係合爪部24の後面と傾斜端面24aとで形成される稜部に当接するようになる。詳しくは、スロープ61の第1坂部61aが該稜部に当接する。スロープ61と係合爪部24とが当接することによって、コンバージョンレンズ3と中間リング2と光軸方向の位置が規制され始める。やがて、スロープ61の平坦部61bと係合爪部24の後面とが当接するようになる。スロープ61の平坦部61bと係合爪部24とが当接、即ち、係合すると、コンバージョンレンズ3の中間リング2に対する前方への移動が規制される。このとき、後枠5の当接部50aが中間リング2の前壁22に当接しているので、これにより、コンバージョンレンズ3の中間リング2に対する後方への移動が規制される。こうして、コンバージョンレンズ3の中間リング2に対する光軸方向の移動が規制される。
尚、スロープ61は、第1係合壁51だけでなく、第3係合壁53にも設けられているので、第3係合壁53においてもスロープ61が係合爪部24に係合するようになる。
コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転をさらに続けると、突出部63の先端面63bが係合爪部24の先端面24bを通り過ぎ、突出部63が係合爪部24の傾斜端面24cに当接するようになる。このとき、後枠5の前記変形が元に戻り始める。同時に、前記回転トルクも減少し始める。
図19(A)に示すように、目印59が目印27bと一致するところまでコンバージョンレンズ3を回転させると、図19(B)に示すように、もう一方の突出部63が係合爪部24の傾斜端面24aに当接するようになる。その結果、係合爪部24の傾斜端面24aに一方の突出部63が当接し、係合爪部24の傾斜端面24cに他方の突出部63が当接する状態となる。この状態において、コンバージョンレンズ3の中間リング2への取り付けが完了する。この位置が、取付位置である。取付位置においては、図19(C)に示すように、係合爪部24とスロープ61の平坦部61bとが当接し且つ後枠5の当接部50aと中間リング2の前壁22とが当接した状態が継続しており、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の軸方向への移動が規制されている。
取付位置においては、図20に示すように、一方の突出部63の先端面63bと内側傾斜端面63cとの稜部が係合爪部24の傾斜端面24cに当接し、他方の突出部63の先端面63bと内側傾斜端面63cとの稜部が係合爪部24の傾斜端面24aに当接している。これにより、中間リング2に対するコンバージョンレンズ3の周方向への移動が規制される。
[4−3.コンバージョンレンズの取り外し]
次に、コンバージョンレンズ3を中間リング2から取り外すときには、コンバージョンレンズ3を取付位置から中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。ここで、第1係合壁51の周方向両側にそれぞれ第4及び第1スペースS4,S1が設けられ、第3係合壁53の周方向両側にそれぞれに第2及び第3スペースS2,S3が設けられているので、コンバージョンレンズ3を中間リング2に対して周方向の何れに相対回転させても、コンバージョンレンズ3を取り外すことができる。以下では、コンバージョンレンズ3を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させて取り外す場合について説明する。
次に、コンバージョンレンズ3を中間リング2から取り外すときには、コンバージョンレンズ3を取付位置から中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。ここで、第1係合壁51の周方向両側にそれぞれ第4及び第1スペースS4,S1が設けられ、第3係合壁53の周方向両側にそれぞれに第2及び第3スペースS2,S3が設けられているので、コンバージョンレンズ3を中間リング2に対して周方向の何れに相対回転させても、コンバージョンレンズ3を取り外すことができる。以下では、コンバージョンレンズ3を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させて取り外す場合について説明する。
コンバージョンレンズ3を前述の如く時計回りに相対回転させると、回転方向前側に位置する突出部63は、係合爪部24から離間していき、回転方向後側に位置する突出部63が係合爪部24の傾斜端面24a上を先端面24bに向かって相対的に移動していく。このとき、後枠5のうち該回転方向後側の突出部63の近傍が外方に拡がるように変形する。そのため、前記回転トルクは、徐々に増大していく。
やがて、図21に示すように、突出部63の先端面63bと係合爪部24の先端面24bとが当接する状態となる。尚、図21では、後枠5が変形していない状態を図示しており、係合爪部24と突出部63とが重なり合っている。突出部63の先端面63bと係合爪部24の先端面24bとが当接する状態において、前記回転トルクは、略最大となる。
さらにコンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転を続けると、突出部63が係合爪部24の先端面24bと傾斜端面24cとの稜部に当接するようになる。このとき、後枠5の前記変形が元に戻り始める。同時に、前記回転トルクも減少し始める。
さらにコンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転を続けると、回転方向後側の突出部63も係合爪部24から離間した状態となる。そうなると、前記回転トルクは、最小となる。
さらにコンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転を続けると、図22に示すように、2つの係合爪部24はそれぞれ、前後方向において第1及び第3係合壁51,53と重ならず、周方向において第1及び第3スペースS1,S3に位置するようになる。
その後、コンバージョンレンズ3と中間リング2とを光軸方向に離間させることによって、2つの係合爪部24はそれぞれ、第1及び第3スペースS1,S3を通過して、第1及び第3係合壁51,53を横切り、コンバージョンレンズ3が中間リング2から取り外される。
尚、コンバージョンレンズ3を光軸方向において後側を向いて見て反時計回りに回転させて取り外す場合には、2つの係合爪部24がそれぞれ第2及び第4スペースS2,S4を通過するようにして、コンバージョンレンズ3を中間リング2から取り外す。
[4−4.中間リングの取り外し]
最後に、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外す。具体的には、中間リング2を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させる。
最後に、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外す。具体的には、中間リング2を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させる。
尚、中間リング2は、コンバージョンレンズ3を利用してレンズ鏡筒1から取り外すこともできる。詳しくは、コンバージョンレンズ3を中間リング2から取り外すときに、コンバージョンレンズ3を光軸方向の前側から後側を向いて見て反時計回りに該コンバージョンレンズ3を回転させる。コンバージョンレンズ3を相対回転させていくと、第1及び第3係合壁51,53と2つの係合爪部24との係合が解除され、第2及び第4スペースS2,S4が2つの係合爪部24と前後方向に並ぶようになる。前述の説明では、この状態からコンバージョンレンズ3を光軸方向に引き抜くことによって、コンバージョンレンズ3を中間リング2から取り外す。しかし、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外す場合には、コンバージョンレンズ3の相対回転を継続させる。すると、コンバージョンレンズ3のストッパ57が係合爪部24に当接するようになる。ストッパ57が係合爪部24に当接しても、コンバージョンレンズ3の相対回転をさらに継続させると、コンバージョンレンズ3の回転トルクがストッパ57及び係合爪部24を介して中間リング2に伝わり、中間リング2を回転させることができる。レンズ鏡筒1の方を向かって反時計回りの回転方向は、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すときの回転方向である。そのため、コンバージョンレンズ3の相対回転を継続することによって、中間リング2を回転させて、該中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すことができる。中間リング2は比較的薄い部材であるので、中間リング2を把持し難く、中間リング2に力を加え難い。それに対して、コンバージョンレンズ3は、光軸方向の寸法が比較的大きな部材であり、把持し易く、力を加え易い。そのため、コンバージョンレンズ3を利用して中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すことによって、中間リング2をレンズ鏡筒1から容易に取り外すことができる。
そして、中間リング2が最終的にレンズ鏡筒1から取り外されるときには、中間リング2がコンバージョンレンズ3に保持された状態となる。詳しくは、2つの係合爪部24がストッパ57に当接している状態においては、第2及び第4係合壁52,54が2つの係合爪部24と前後方向に並んでいる。その結果、中間リング2がレンズ鏡筒1から取り外されても、第2及び第4係合壁52,54が2つの係合爪部24と係合し、中間リング2はコンバージョンレンズ3から抜け出ないようになっている。こうして、中間リング2がコンバージョンレンズ3に保持されるので、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外した直後に中間リング2を落下させてしまうことを防止することができ、中間リング2の取扱いを容易にすることができる。
[5.レンズキャップ]
尚、前記の説明では、取り外し作業において、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外しているが、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままでもよい。中間リング2はアダプタとして機能するため、前記係合爪部24に適合する部材であれば、任意の光学部材を中間リング2を介してレンズ鏡筒1に取り付けることができる。そのため、コンバージョンレンズ3だけを取り外した場合であっても、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままにしておく方が便利である。そして、中間リング2の形状及び大きさは、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態においてレンズ鏡筒1の光学系に影響を与えない。そのため、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままの状態であっても、通常通り、撮影を行うことができる。
尚、前記の説明では、取り外し作業において、中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外しているが、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままでもよい。中間リング2はアダプタとして機能するため、前記係合爪部24に適合する部材であれば、任意の光学部材を中間リング2を介してレンズ鏡筒1に取り付けることができる。そのため、コンバージョンレンズ3だけを取り外した場合であっても、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままにしておく方が便利である。そして、中間リング2の形状及び大きさは、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態においてレンズ鏡筒1の光学系に影響を与えない。そのため、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままの状態であっても、通常通り、撮影を行うことができる。
こうして、中間リング2がレンズ鏡筒1に取り付けられたままの状態においては、それに応じたレンズキャップ7が装着される。図23は、レンズキャップ7の斜視図であり、図24は、別の角度から見た、レンズキャップ7の斜視図である。
レンズキャップ7は、円筒状の本体部70と、本体部70の内周面に設けられた第1及び第2係合壁71,72と、本体部70の内周面に設けられた第1及び第2案内壁73,74と、中間リング2と係合して、レンズキャップ7と中間リング2との光軸方向及び周方向への相対位置を位置決めする係合部75(図25参照)と、本体部70の前端縁に設けられた円盤状の前壁76とを有する樹脂製の部材である。本体部70の内径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の直径よりも大きい。レンズキャップ7は、第1の部材の一例である。
[5−1.第1及び第2係合壁]
第1及び第2係合壁71,72は、光軸に直交し且つ光軸を中心として円弧状に延びる壁である。第1及び第2係合壁71,72は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。第1及び第2係合壁71,72は、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第1及び第2係合壁71,72はそれぞれ、周方向の中央において、半径方向内側に突出する突起71a,72aを有している。突起71a,72aの先端は、中心軸Wを中心とする1つの円周上に位置している。この円周の直径は、中間リング2の円筒部23の外径と略一致している。第1係合壁71には、前記係合部75が設けられている。係合部75の詳細については、後述する。第1及び第2係合壁71,72は、第2係合部の一例である。
第1及び第2係合壁71,72は、光軸に直交し且つ光軸を中心として円弧状に延びる壁である。第1及び第2係合壁71,72は、本体部50の内周面から半径方向内側に突出して設けられている。第1及び第2係合壁71,72は、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第1及び第2係合壁71,72はそれぞれ、周方向の中央において、半径方向内側に突出する突起71a,72aを有している。突起71a,72aの先端は、中心軸Wを中心とする1つの円周上に位置している。この円周の直径は、中間リング2の円筒部23の外径と略一致している。第1係合壁71には、前記係合部75が設けられている。係合部75の詳細については、後述する。第1及び第2係合壁71,72は、第2係合部の一例である。
[5−2.係合部]
前記係合部75は、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際に回転トルクを変動させると共に中間リング2に対するレンズキャップ7の周方向及び光軸方向への相対移動を規制する。さらに詳しくは、係合部75は、図24に示すように、一対の突出部78を有している。詳しくは後述するが、突出部78は、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際に、中間リング2の係合爪部24に当接する部分である。つまり、係合爪部24と一対の突出部78とは、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを、前記周方向における取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部を構成する。また、係合爪部24と各突出部78とは、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを増大させるトルク増大部を構成する。一対の突出部78は、第1係合壁71の前面において、周方向に間隔を空けて設けられている。突出部78は、第1係合壁71の前面から前方に突出して設けられている。突出部78は、略角錐台状に形成されている。すなわち、突出部78は、第1係合壁71の前面と平行な先端面78bと、該先端面78bの周方向両端縁から第1係合壁71の前面に向かって、該前面に対して傾斜しながら延びる傾斜端面78a,78cとを有している(図25参照)。2つの傾斜端面78a,78cのうち、第1係合壁71の周方向端部側の傾斜端面78aを外側傾斜端面78aと称し、第1係合壁71の周方向中央側の傾斜端面78cを内側傾斜端面78cと称する。2つの傾斜端面78a,78cは、突出部78の周方向寸法が前方に向かって徐々に小さくなるように傾斜している。内側傾斜端面78cの第1係合壁71の前面に対する傾斜角度は、外側傾斜端面78aよりも大きい。2つの突出部78は、第1係合壁71の周方向中央を通って半径方向に延びる直線に対して線対称な形状をしている。
前記係合部75は、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際に回転トルクを変動させると共に中間リング2に対するレンズキャップ7の周方向及び光軸方向への相対移動を規制する。さらに詳しくは、係合部75は、図24に示すように、一対の突出部78を有している。詳しくは後述するが、突出部78は、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際に、中間リング2の係合爪部24に当接する部分である。つまり、係合爪部24と一対の突出部78とは、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを、前記周方向における取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部を構成する。また、係合爪部24と各突出部78とは、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の回転トルクを増大させるトルク増大部を構成する。一対の突出部78は、第1係合壁71の前面において、周方向に間隔を空けて設けられている。突出部78は、第1係合壁71の前面から前方に突出して設けられている。突出部78は、略角錐台状に形成されている。すなわち、突出部78は、第1係合壁71の前面と平行な先端面78bと、該先端面78bの周方向両端縁から第1係合壁71の前面に向かって、該前面に対して傾斜しながら延びる傾斜端面78a,78cとを有している(図25参照)。2つの傾斜端面78a,78cのうち、第1係合壁71の周方向端部側の傾斜端面78aを外側傾斜端面78aと称し、第1係合壁71の周方向中央側の傾斜端面78cを内側傾斜端面78cと称する。2つの傾斜端面78a,78cは、突出部78の周方向寸法が前方に向かって徐々に小さくなるように傾斜している。内側傾斜端面78cの第1係合壁71の前面に対する傾斜角度は、外側傾斜端面78aよりも大きい。2つの突出部78は、第1係合壁71の周方向中央を通って半径方向に延びる直線に対して線対称な形状をしている。
[5−3.第1及び第2案内壁]
第1及び第2案内壁73,74は、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第1案内壁73は、周方向において第1係合壁71と第2係合壁72との間に設けられている。第2案内壁74は、周方向において第2係合壁72と第1係合壁71との間に設けられている。
第1及び第2案内壁73,74は、光軸を挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第1案内壁73は、周方向において第1係合壁71と第2係合壁72との間に設けられている。第2案内壁74は、周方向において第2係合壁72と第1係合壁71との間に設けられている。
第1案内壁73と第2案内壁74とは同様の構成なので、第2案内壁74の構成についてのみ説明する。第2案内壁74は、図23に示すように、中心軸Wと平行であって且つ、周方向に延びている。第2案内壁74は、小径部74bと、小径部74bの周方向両側に位置する大径部74a,74cとを有している。小径部74bには、半径方向内側に突出する突起74dが設けられている。中心軸Wから小径部74bまでの距離は、中間リング2の円筒部23の外周面の半径と略一致している。大径部74a,74cは、中心軸Wを中心とする円周上に位置している。この円周の直径は、中間リング2の2つの係合爪部24の先端面24bに接する円周の直径と略一致している。
第1案内壁73の小径部73b及び突起73dと第2案内壁74の小径部74b及び突起74dとは、中心軸Wを挟んで対向する位置、即ち、互いに周方向に180°ずれた位置に配置されている。第1案内壁73の小径部73bは、周方向において第1係合壁71と第2係合壁72との中間に設けられている。第2案内壁74の小径部74bは、周方向において第2係合壁72と第1係合壁71との中間に設けられている。また、周方向において、第1係合壁71と第1案内壁73の小径部73bとの間、第1案内壁73の小径部73bと第2係合壁72との間、第2係合壁72と第2案内壁74の小径部74bとの間、及び、第2案内壁74の小径部74bと第1係合壁71との間にはそれぞれ、係合爪部24が光軸方向に通過できる第5〜第8スペース(換言すれば、係合爪部24が第1又は第2係合壁71,72を光軸方向に横切ることができるスペース)S5〜S8が確保されている。
[5−4.レンズキャップの取り付け及び取り外し]
以下に、中間リング2へのレンズキャップ7の取り付け及び取り外しについて説明する。尚、以下では、中間リング2に対してレンズキャップ7を動かす場合について説明する。ただし、その移動は相対的なものであって、中間リング2を(レンズ鏡筒1と共に)レンズキャップ7に対して動かしてもよいし、中間リング2とレンズキャップ7との両方を動かしてもよい。
以下に、中間リング2へのレンズキャップ7の取り付け及び取り外しについて説明する。尚、以下では、中間リング2に対してレンズキャップ7を動かす場合について説明する。ただし、その移動は相対的なものであって、中間リング2を(レンズ鏡筒1と共に)レンズキャップ7に対して動かしてもよいし、中間リング2とレンズキャップ7との両方を動かしてもよい。
[5−4−1.レンズキャップの取り付け]
レンズキャップ7を、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態の中間リング2に取り付ける。図25〜27に、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の各段階における状態を示す。図25は、中間リング2の係合爪部24をレンズキャップ7内に進入させたときの状態であり、図26は、取り付け時に回転トルクが最も大きくなったときの状態であり、図27は、係合爪部24が取付位置に位置する状態を示す図である。
レンズキャップ7を、レンズ鏡筒1に取り付けられた状態の中間リング2に取り付ける。図25〜27に、レンズキャップ7を中間リング2に取り付ける際の各段階における状態を示す。図25は、中間リング2の係合爪部24をレンズキャップ7内に進入させたときの状態であり、図26は、取り付け時に回転トルクが最も大きくなったときの状態であり、図27は、係合爪部24が取付位置に位置する状態を示す図である。
まずは、図25に示すように、中間リング2の2つの係合爪部24が、第5〜第8スペースS5〜S8の何れかに位置するように、レンズキャップ7と中間リング2の周方向位置を合わせる。このとき、2つの係合爪部24は、180°ずれた位置に配置され且つ、第5〜第8スペースS5〜S8のうち何れのスペースに対しても、180°ずれた位置には別のスペースが位置しているので、一方の係合爪部24の周方向位置を第5〜第8スペースS5〜S8のうち何れ1つのスペースの周方向位置に合わせると、他方の係合爪部24も第5〜第8スペースS5〜S8のうち何れかのスペースと周方向位置が一致した状態となる。ここでは、2つの係合爪部24をそれぞれ第5及び第7スペースS5,S7に合わせる。
その後、レンズキャップ7を光軸方向に移動させて、係合爪部24を第5及び第7スペースS5,S7内に進入させる。
第5〜第8スペースS5〜S8は、前述の如く、係合爪部24が光軸方向に通過できるだけの大きさを有している。そのため、レンズキャップ7を中間リング2に近接させると、係合爪部24は、第5及び第7スペースS5,S7を光軸方向に通過する。すなわち、係合爪部24は、第1及び第2係合壁71,72を光軸方向に横切って、レンズキャップ7に進入する。
このとき、図25(B)に示すように、レンズキャップ7の後端が中間リング2の前壁22に当接するまで、レンズキャップ7を光軸方向に移動させる。レンズキャップ7の後端が前壁22に当接した状態においては、レンズキャップ7が中間リング2の前方に位置するのに対し、第1及び第2係合壁71,72が係合爪部24よりも後方に位置するようになる(図25(B)では第1係合壁71のみ図示)。つまり、レンズキャップ7と中間リング2との前後関係に対し、第1及び第2係合壁71,72と係合爪部24との前後関係が逆になる。このとき、係合爪部24は、何れの部材とも当接していない。
また、図25(A)に示すように、係合爪部24をレンズキャップ7内に進入させるときには、レンズキャップ7の突起71a,72a,73d,74dが、中間リング2の円筒部23の外周面に当接する。これにより、レンズキャップ7の中心軸Wが、中間リング2の中心軸Y、ひいては、レンズ鏡筒1の光軸Xと一直線上に並ぶようになる。
次に、第1及び第2係合壁71,72が2つの係合爪部24の前方へ移動するように、レンズキャップ7を中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。
詳しくは、前述の如く、2つの係合爪部24を第5及び第7スペースS5,S7に合わせているので、レンズキャップ7を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させる。このとき、レンズキャップ7の突起71a,72a,73d,74dと中間リング2の円筒部23との当接が維持されているので、レンズキャップ7は、中心軸Wがレンズ鏡筒1の光軸Xと一致した状態で、該光軸X周りに回転する。
尚、2つの係合爪部24を第6及び第8スペースS6,S8に合わせている場合には、レンズキャップ7を光軸方向において後側を向いて見て反時計回りに回転させる。
その結果、第1及び第2係合壁71,72は、2つの係合爪部24と前後に重なり始める。このとき、レンズキャップ7の後端が中間リング2の前壁22に当接している状態であれば、係合爪部24は、第1及び第2係合壁71,72とは当接しない。2つの係合爪部24はそれぞれ、前後方向において、第1及び第2係合壁71,72との間に隙間を有している。つまり、この状態においては、前記隙間の分だけ、レンズキャップ7と中間リング2とは光軸方向に相対的に移動することができる。
レンズキャップ7と中間リング2との相対回転を続けると、やがて、第1係合壁71の突出部78が係合爪部24に当接する。詳しくは、突出部78の外側傾斜端面78aが係合爪部24に当接する。突出部78と係合爪部24とが当接した時点から、レンズキャップ7と中間リング2との相対回転における回転トルクが増大し始める。また、突出部78と係合爪部24とが当接することによって、レンズキャップ7と中間リング2と光軸方向の位置が規制され始める。
この状態から、さらにレンズキャップ7と中間リング2との相対回転を続けると、第1係合壁71が前方に撓むように変形し、図26に示すように、突出部78の先端面78bが係合爪部24の後面と当接する状態となる。尚、図26では、第1係合壁71が変形していない状態を図示しており、係合爪部24と突出部78とが重なり合っている。この間、前記回転トルクは、徐々に増大していく。突出部78の先端面78bと係合爪部24の後面とが当接する状態において、前記回転トルクは、略最大となる。
レンズキャップ7と中間リング2との相対回転をさらに続けると、突出部78の内側傾斜端面78cが係合爪部24に当接するようになる。このとき、第1係合壁71の前記変形が元に戻り始める。同時に、前記回転トルクも減少し始める。
その直後に、図27に示すように、もう一方(回転方向後側)の突出部78の内側傾斜端面78cが係合爪部24に当接するようになる。その結果、係合爪部24は、周方向の両側から2つの突出部78で挟み込まれた状態となる。この状態において、レンズキャップ7の中間リング2への取り付けが完了する。この位置が、取付位置である。この取付位置においては、突出部78により周方向の移動が規制されているので、これにより、レンズキャップ7の中間リング2に対する周方向への移動が規制される。また、突出部78は、係合爪部24のうち傾斜端面と後面との稜部に当接しているので、係合爪部24の周方向だけでなく、前方への移動も規制している。それに加えて、レンズキャップ7の後端が中間リング2の前壁22に当接しているので、これにより、レンズキャップ7の中間リング2に対する後方への移動が規制される。こうして、レンズキャップ7の中間リング2に対する光軸方向の移動が規制される。
尚、第2係合壁72と係合爪部24との位置関係も、第1係合壁71と係合爪部24との位置関係と同様に変化する。すなわち、第1係合壁71の2つの突出部78が係合爪部24に当接しているときには、第2係合壁72においては、係合爪部24が第2係合壁72の周方向略中央に位置している。第2係合壁72の前面における周方向中央には、該前面から前方に膨出する略角錐台状の膨出部72bが設けられている。つまり、係合爪部24は、膨出部72bと当接している。これにより、係合爪部24の前方への移動が規制される。
[5−4−2.レンズキャップの取り外し]
次に、レンズキャップ7を中間リング2から取り外すときには、レンズキャップ7を取付位置から中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。ここで、第1係合壁71の周方向両側にそれぞれ第8及び第5スペースS8,S5が設けられ、第2係合壁72の周方向両側にそれぞれに第6及び第7スペースS6,S7が設けられているので、レンズキャップ7を中間リング2に対して周方向の何れに相対回転させても、レンズキャップ7を取り外すことができる。以下では、レンズキャップ7を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させて取り外す場合について説明する。
次に、レンズキャップ7を中間リング2から取り外すときには、レンズキャップ7を取付位置から中間リング2に対して光軸X周りに相対的に回転させる。ここで、第1係合壁71の周方向両側にそれぞれ第8及び第5スペースS8,S5が設けられ、第2係合壁72の周方向両側にそれぞれに第6及び第7スペースS6,S7が設けられているので、レンズキャップ7を中間リング2に対して周方向の何れに相対回転させても、レンズキャップ7を取り外すことができる。以下では、レンズキャップ7を光軸方向において後側を向いて見て時計回りに回転させて取り外す場合について説明する。
レンズキャップ7を前述の如く時計回りに相対回転させると、回転方向前側に位置する突出部78は、係合爪部24から離間していき、回転方向後側に位置する突出部78の先端面78bが係合爪部24の後面と当接するようになる。このとき、第1係合壁71が前方に撓むように変形する。そのため、前記回転トルクは、徐々に増大していく。
さらにレンズキャップ7と中間リング2との相対回転を続けると、突出部78の外側傾斜端面78aが係合爪部24に当接するようになる。このとき、第1係合壁71の前記変形が元に戻り始める。同時に、前記回転トルクも減少し始める。
さらにレンズキャップ7と中間リング2との相対回転を続けると、回転方向後側の突出部78も係合爪部24から離間した状態となる。そうなると、前記回転トルクは、最小となる。
さらにレンズキャップ7と中間リング2との相対回転を続けると、係合爪部24は、第1係合壁71と前後方向に重ならない状態、即ち、周方向において第5スペースS5に位置するようになる。このとき、第2係合壁72においても同様に、周方向において第7スペースS7に位置し、係合爪部24は、第2係合壁72と前後方向に重ならない状態になる。
その後、レンズキャップ7と中間リング2とを光軸方向に離間させることによって、2つの係合爪部24はそれぞれ、第5及び第7スペースS5,S7を通過して、第1及び第2係合壁71,72を横切り、レンズキャップ7が中間リング2から取り外される。
尚、レンズキャップ7を光軸方向において後側を向いて見て反時計回りに回転させて取り外す場合には、2つの係合爪部24がそれぞれ第8及び第6スペースS8,S6を通過するようにして、レンズキャップ7を中間リング2から取り外す。
[6.効果]
前記取付構造は、コンバージョンレンズ3と中間リング2とを光軸X周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズ3を該中間リング2に取り付けるものであって、中間リング2に設けられ、光軸Xを中心とする半径方向に突出する係合爪部24と、コンバージョンレンズ3に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において係合爪部24と係合して該コンバージョンレンズ3と該中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51とを備え、コンバージョンレンズ3において、該第1係合壁51の前記周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられており、コンバージョンレンズ3及び中間リング2には、該コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部としての係合爪部24及び一対の突出部63が設けられている。
前記取付構造は、コンバージョンレンズ3と中間リング2とを光軸X周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズ3を該中間リング2に取り付けるものであって、中間リング2に設けられ、光軸Xを中心とする半径方向に突出する係合爪部24と、コンバージョンレンズ3に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において係合爪部24と係合して該コンバージョンレンズ3と該中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51とを備え、コンバージョンレンズ3において、該第1係合壁51の前記周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられており、コンバージョンレンズ3及び中間リング2には、該コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部としての係合爪部24及び一対の突出部63が設けられている。
また、前記レンズユニットは、コンバージョンレンズ3と、中間リング2とを備え、コンバージョンレンズ3と中間リング2とを光軸X周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズを該中間リングに取り付けるものであって、中間リング2に設けられ、光軸Xを中心とする半径方向に突出する係合爪部24と、コンバージョンレンズ3に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において係合爪部24と係合して該コンバージョンレンズ3と該中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51とを備え、コンバージョンレンズ3において、該第1係合壁51の前記周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられており、コンバージョンレンズ3及び中間リング2には、該コンバージョンレンズ3と中間リング2との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部としての係合爪部24及び一対の突出部63が設けられている。
前記構成によれば、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付け及び取り外す際に、係合爪部24は、周方向において相対的に、突出部63、取付位置、突出部63を順に通過する。このとき、コンバージョンレンズ3の回転トルクは、突出部63の手前では小さく、突出部63で増大し、取り付け位置で少し減少し、突出部63で増大し、突出部63を過ぎて減少する。すなわち、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付け際には、ユーザは、回転トルクが小、大、小の順で変化することで係合爪部24が突出部63を通過して取付位置に到達したことを容易に感知することができる。さらには、取付位置を通過しようとすると、回転トルクが再び増大するので、取付位置を行き過ぎてしまうことを防止することができる。それに加えて、取付位置の前後で、回転トルクを大、小、大と変動させることによって、係合爪部24が2つの突出部63の間に嵌る感じ(以下、「クリック感」という)をユーザに与えることができる。その結果、ユーザは、係合爪部24が取付位置に位置することを容易に感知することができる。また、取付位置を通過してしまっても、回転トルクが再び増大した後は減少に転じるので、中間リング2及びコンバージョンレンズ3に過度の回転トルクが作用することを防止することができ、ひいては、レンズ鏡筒1に過度の回転トルクが作用することを防止することができる。その結果、中間リング2及びコンバージョンレンズ3、ひいては、中間リング2が取り付けられているレンズ鏡筒1の破損を防止することができる。
また、第1係合壁51の周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられている。それに加え、回転トルクは、コンバージョンレンズ3を中間リング2に対して何れの向きに回転させた場合であっても、小、大、小、大、小の順で変動する。そのため、係合爪部24をコンバージョンレンズ3内に進入させる際に第4スペースS4を通過させても、第1スペースS1を通過させても、回転方向を異ならせることによって係合爪部24を取付位置に位置させることができる。要するに、コンバージョンレンズ3を何れの方向に回転させても、中間リング2に取り付けることができる。これは取り外し時も同様であり、コンバージョンレンズ3を何れの方向に回転させても、中間リング2から取り外すことができる。このとき、前記の係合爪部24が取付位置に到達したことの感知、係合爪部24が取付位置を行き過ぎてしまうことの防止、及び過度な回転トルクの発生の防止も、コンバージョンレンズ3の回転方向にかかわらず、実現することができる。その結果、コンバージョンレンズ3の取り付け及び取り外しの作業性を向上させることができる。
また、取り付け位置の周方向両側に突出部63を設けることによって、取付位置に位置する係合爪部24の周方向への移動、即ち、コンバージョンレンズ3の相対回転を規制することができる。
さらに、第1係合壁51の周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられており、係合爪部24は、周方向において第1スペースS1から第4スペースS4までの区間を移動可能に構成されているので、コンバージョンレンズ3を取り付ける際の回転方向と取り外すときの回転方向とを一致させることもできる。このことは、前記中間リング2に、光軸方向においてコンバージョンレンズ3と反対側に、前記周方向の一方側に回転させることによって該中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付け、該周方向の他方側に回転させることによって該中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すための雄ネジ26が設けられている場合に特に有利である。すなわち、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付け及び取り外しするときには、コンバージョンレンズ3の回転トルクが中間リング2にも伝わる。このときの回転トルクが中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外す方向に作用する場合には、中間リング2とレンズ鏡筒1との締結を緩めてしまう虞がある。それに対して、前記の構成によれば、コンバージョンレンズ3を一定の方向に回転させて取り付けと取り外しを行うことができるので、コンバージョンレンズ3の取り付け時及び取り外し時の回転方向を、中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付ける際の回転方向と一致させておけば、コンバージョンレンズ3の取り付け及び取り外しを行う際に中間リング2とレンズ鏡筒1との締結を緩めてしまうことを防止することができる。
尚、前記実施形態においては、周方向の一方側に回転させることによって該中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付け、該周方向の他方側に回転させることによって該中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すための取付部として雄ネジ26を採用しているが、これに限られるものではない。例えば、周方向の一方側に回転させることによって締め付けられ、他方側に回転させることによって緩められるバヨネット方式の取付部を採用してもよい。
また、レンズ鏡筒1のフィルタネジ11に螺合する雄ネジ26を採用することによって、様々な種類のレンズ鏡筒1に中間リング2を取り付けることができる。つまり、フィルタネジ11は、汎用的なネジであり、様々なレンズ鏡筒1に採用されている。そのため、前記取付構造を様々なレンズ鏡筒1に適用することができる。
また、取付構造は、コンバージョンレンズ3と中間リング2とを光軸X周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズ3を該中間リング2に取り付けるものであって、中間リング2に設けられ、光軸Xを中心とする半径方向に突出する係合爪部24と、コンバージョンレンズ3に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において係合爪部24と係合して該コンバージョンレンズ3と該中間リング2との光軸方向及び周方向への相対的な移動を規制する第1係合壁51とを備え、コンバージョンレンズ3において、該第1係合壁51の前記周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁51を光軸方向に横切ることができる第4及び第1スペースS4,S1が設けられている。
この構成によれば、係合爪部24をコンバージョンレンズ3内に進入させる際に第4スペースS4を通過させても、第1スペースS1を通過させても、回転方向を異ならせることによって係合爪部24を取付位置に位置させることができる。要するに、コンバージョンレンズ3を何れの方向に回転させても、中間リング2に取り付けることができる。これは取り外し時も同様であり、コンバージョンレンズ3を何れの方向に回転させても、中間リング2から取り外すことができる。さらには、過度な回転トルクの発生の防止を防止することができる。
さらに、中間リング2及びコンバージョンレンズ3には、コンバージョンレンズ3を前記周方向において中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すときと同じ側に回転させるときに該コンバージョンレンズ3の回転を規制する回り止め部としての係合爪部24及びストッパ57が設けられている。この構成によれば、コンバージョンレンズ3を回転させることによって、中間リング2も回転させることができ、中間リング2をレンズ鏡筒1から容易に取り外すことができる。
また、コンバージョンレンズ3には、コンバージョンレンズ3の回転が係合爪部24及びストッパ57により規制された状態において、前記係合爪部24と光軸方向に並んで、該コンバージョンレンズ3と中間リング2との光軸方向への相対的な移動を規制する第2及び第4係合壁52,54が設けられている。この構成によれば、コンバージョンレンズ3を介して中間リング2を回転させて、該中間リング2をレンズ鏡筒1から取り外すときに、中間リング2をコンバージョンレンズ3で保持することができ、中間リング2が落下することを防止することができる。
さらに、中間リング2及びコンバージョンレンズ3には、コンバージョンレンズ3を前記周方向において中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けるときと同じ側に回転させるときに該コンバージョンレンズ3の回転を規制する回り止め部としての係合爪部24及びストッパ57が設けられている。この構成によれば、コンバージョンレンズ3を回転させることによって、中間リング2も回転させることができ、中間リング2をレンズ鏡筒1に容易に取り付けることができる。
このように、中間リング2及びコンバージョンレンズ3には、前記係合爪部24の前記周方向の相対移動を少なくとも前記第1係合壁51と該第1係合壁51の該周方向両側の前記第4及び第1スペースS4,S1とを含む範囲に規制する回り止め部としての係合爪部24及びストッパ57が設けられている。この構成によれば、コンバージョンレンズ3の回転トルクで、中間リング2の取り付け及び取り外しを補助することができる。
さらにまた、回転トルクの変動を実現するにあたり、中間リング2の係合爪部24を利用することによって、部品点数を削減することができると共に、取付構造の大型化を防止することができる。すなわち、係合爪部24とは別に、中間リング2とコンバージョンレンズ3とのそれぞれに互いに係合し合うことで回転トルクを増大させる部分を設けることによって、回転トルクの変動を実現することもできる。それに対して、本来的には、中間リング2とコンバージョンレンズ3の軸方向の移動を規制するための部材である係合爪部24を用いて、トルク変動を生じさせている。その結果、部品点数を削減することができる。ひいては、取付構造の大型化を防止することができる。
また、後枠5のうち、周方向において2つの取付壁55の間に突出部63を設けることによって、回転トルクを円滑に変動させることができる。つまり、後枠5のうち、周方向において2つの取付壁55の間の部分は、レンズ枠4に固定されていない部分であり、即ち、拘束されていない部分である。そのため、突出部63が係合爪部24に対して摺動する際には、後枠5のうち突出部63を含む、その周辺部が半径方向に変形することができる。製造誤差や組付け誤差によっては、突出部63が係合爪部24に対して摺動する際の回転トルクが大きくなり過ぎて、コンバージョンレンズ3の相対回転を困難にしてしまう虞もある。それに対して、後枠5のうち突出部63を含む、その周辺部が半径方向に変形することができると、後枠5の変形により過度の回転トルクを吸収することができる。その結果、回転トルクを円滑に変動させることができ、コンバージョンレンズ3の相対回転を円滑にすることができる。
また、係合爪部24と突出部63とを当接させる際に、係合爪部24のうち、光軸と略平行な端面(詳しくは、先端面63bと2つの傾斜端面63a,63c)に突出部63を当接させている。係合爪部24と突出部63とを当接させて回転トルクを変動させる構成としては、中間リング2とレンズキャップ7との場合のように、係合爪部24のうち、半径方向と略平行な端面(詳しくは、後面)に突出部78を当接させる構成もある。前者は、係合爪部24に対して突出部63を半径方向に乗り上げさせる構成であり、後者は、係合爪部24に対して突出部78を光軸方向に乗り上げさせる構成である。ここで、前述のように、過度な回転トルクを後枠5の変形により吸収させる場合には、前者の構成では、後枠5を半径方向に変形させ、後者の構成では、後枠5を光軸方向に変形させることになる。後枠5は、概ね円筒状の部材であり、半径方向には容易に変形する。そのため、係合爪部24に対して突出部63を半径方向に乗り上げさせる構成とすることによって、後枠5の変形による過度な回転トルクの吸収を容易に実現することができる。
さらに、取付位置において係合爪部24と突出部63とが当接するときには、一方の部材の面と、他方の部材の稜部とが当接するように構成することによって、クリック感を感じやすくさせることができる。具体的には、係合爪部24の傾斜端面24a,24cに突出部63の稜部が当接するようになっている。これにより、係合爪部24が2つの突出部63の間に嵌るクリック感を明確にすることができる。
また、コンバージョンレンズ3と中間リング2を取り付ける構成において、第1及び第3係合壁51,53をコンバージョンレンズ3に設け、係合爪部24を中間リング2に設けることにより、コンバージョンレンズ3の不使用時に中間リング2をレンズ鏡筒1に取り付けたままであっても、レンズ鏡筒1及び中間リング2の美感を向上させることができる。つまり、係合爪部24は、第1及び第3係合壁51,53に比べて、形状が単純で且つ寸法が小さい。そのため、レンズ鏡筒1の前部において露出したとしても、レンズ鏡筒1の美感をあまり損ねない。その結果、コンバージョンレンズ3を装着しない場合であっても、中間リング2を取り付けたままでレンズ鏡筒1を使用することができる。
さらに、中間リング2を取り付けたままでレンズ鏡筒1を使用することができると、コンバージョンレンズ3以外でも、中間リング2に着脱可能な部材であれば、任意の部材をレンズ鏡筒1に取り付けることができる。つまり、汎用性の高い取付構造を実現することができる。例えば、中間リング2を取り付けたままのレンズ鏡筒1にレンズキャップ7を取り付けることができる。
詳しくは、レンズキャップ7の取付構造は、光軸X周りの周方向へ相対的に回転させて中間リング2に取り付けるものであって、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において係合爪部24と係合して該レンズキャップ7と該中間リング2との該軸方向への相対的な移動を規制する第1係合壁71を備え、レンズキャップ7において、該第1係合壁71の前記周方向両側には、係合爪部24が該第1係合壁71を光軸方向に横切ることができるスペースS5,S8が設けられており、レンズキャップ7及び中間リング2には、該レンズキャップ7と中間リング2との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させる一対の突出部78が設けられている。
前記の構成によれば、コンバージョンレンズ3を中間リング2に取り付ける場合と同様に、レンズキャップ7を取り付けるに際して中間リング2に過度な回転トルクを与えることを防止でき、レンズキャップ7をどちらの方向に回転させても取り付け及び取り外しができ、係合爪部24が取付位置に位置することを容易に感知できる。
さらに、コンバージョンレンズ3には、周方向において、第1スペースS1を挟んで第1係合壁51と反対側に第2係合壁52を設け、第4スペースS4を挟んで第1係合壁51と反対側に第4係合壁54を設け、係合爪部24が第1スペースS1を行き過ぎて第2係合壁52と前後に重なったときにコンバージョンレンズ3の回転を止め且つ係合爪部24が第4スペースS4を行き過ぎて第4係合壁54と前後に重なったときにコンバージョンレンズ3の回転を止めるようにストッパ57を設けている。こうすることによって、係合爪部24と第1係合壁51との係合解除作業とコンバージョンレンズ3の光軸方向への抜き出し作業とを切り分けることができる。前記係合解除作業と抜き出し作業とを切り分けることによって、抜き出し作業時にはコンバージョンレンズ3を優しく回転させて、第1スペースS1と係合爪部24との周方向位置を合わせることができる。係合解除作業においては、係合爪部24が突出部63を越える必要があるため、回転トルクが増大した後、減少する。そのため、係合爪部24と第1係合壁51とが前後に重ならない状態となるときには、コンバージョンレンズ3を勢いよく回転させている虞がある。そのため、係合爪部24が第1及び第4スペースS1,S4に位置するようになったときに、係合爪部24が後枠5から急に抜け出す虞がある。それに対し、ストッパ57を設けることによってコンバージョンレンズ3の回転操作に終端を設定し且つ、その終端においては係合爪部24が第2又は第4係合壁52,54と前後に重なるようにすることによって係合爪部24が後枠5から抜け出すことを防止することができる。つまり、係合解除作業だけを完了させることができ、抜き出し作業においては回転トルクの変動が生じないようにすることができる。その結果、抜き出し作業時には、コンバージョンレンズ3を優しく回転させて、第1スペースS1と係合爪部24との周方向位置を合わせることができる。その結果、ユーザが手を滑らせて、レンズ鏡筒1(カメラ本体を含む)やコンバージョンレンズ3等を落下させてしまうことを防止することができる。
また、係合爪部24と係合壁との組合せを複数設けることによって、中間リング2の中心軸Yとコンバージョンレンズ3の光軸Zとの傾きを抑制することができる。詳しくは、2つの係合爪部24と第1及び第3係合壁51,53を設けている。それに加えて、係合爪部24と係合壁との複数のセットを、周方向において等間隔に配置することによって、中間リング2の中心軸Yとコンバージョンレンズ3の光軸Zとの傾きをさらに抑制することができる。詳しくは、係合爪部24と第1係合壁51との組と、係合爪部24と第3係合壁53との組とを周方向に180°ずれた位置に配置している。
さらに、トルク変動部62を1つとすることによって、ユーザにクリック感を明確に感知させることができる。すなわち、トルク変動部62が複数設けられている場合は、製造誤差や組付け誤差により、一のトルク変動部62における取付位置と、別のトルク変動部62における取付位置とが周方向にずれた場合は、周方向における複数の箇所でクリック感を生じさせてしまう。それに対し、トルク変動部62が1つであれば、クリック感は必ず1度だけとなる。
《その他の実施形態》
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、中間リング2に取り付けられる対象は、コンバージョンレンズ3やレンズキャップ7に限られない。例えば、フィルタ等の光学部品であってもよい。さらには、中間リング2が取り付けられる対象は、レンズ鏡筒1に限られない。さらには、前記取付構造は、カメラやレンズに限られるものではない。第1の部材を第2の部材に取り付ける取付構造である限りは、前記の構成を適用することができる。
前記実施形態では、中間リング2に係合爪部24が設けられ、コンバージョンレンズ3に第1及び第3係合壁51,53が設けられているが、これに限られるものではない。コンバージョンレンズ3に係合爪部24が設けられ、中間リング2に第1及び第3係合壁53が設けられていてもよい。また、係合爪部24の個数、係合壁の個数も、前記実施形態に限られるものではない。係合爪部24又は係合壁は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
前記実施形態では、突出部63は、第1係合壁51に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、突出部63は、第1係合壁51とは無関係に設けられてもよい。すなわち、中間リング2に設けられた、係合爪部24とは別の部材と係合することによって回転トルクを増大させる構成であってもよい。また、突出部63は中間リング2に設けられる一方、コンバージョンレンズ3に設けられた特定の部分と係合することによって回転トルクを増大させる構成であってもよい。
また、前記実施形態では、係合爪部24を後枠5に進入させて回転させた後、回転トルクは小、大、小、大、小の順に変化するが、最初と最後の回転トルクが小さい領域は無くてもよい。すなわち、係合爪部24を後枠5に進入させて回転させるときに、始めから回転トルクが大きく、取付位置においてのみ回転トルクが減少し、取付位置を通過した後も第1係合壁51から離脱するまでは回転トルクが大きいままであってもよい。ただし、最初と最後の回転トルクが小さい領域がある方が、コンバージョンレンズ3の回転を円滑に行うことができる。
また、トルクを変動させる際に、係合爪部24の傾斜端面と、突出部63の稜部とを当接させているが、これに限られるものではない。例えば、係合爪部24の傾斜端面と突出部63の傾斜端面とを当接させてもよいし、係合爪部24の稜部と突出部63の傾斜端面を当接させてもよいし、係合爪部24の稜部と突出部63の稜部とを当接させてもよい。
また、トルク変動部62は、1つではなく、複数設けられていてもよい。
前記実施形態では、回転トルクを変動させる際に、後枠5が変形しているが、中間リング2が変形してもよいし、両方が変形してもよい。
また、係合爪部24を利用してトルクを変動させているが、係合爪部24以外の部分を用いてトルク変動を実現してもよい。
さらに、トルク変動部62を用い、後枠5の弾性により回転トルク変動させているが、回転トルクを変動させる構成は、これに限られるものではない。第1の部材と第2の部材とを取り付ける際に、摺動する2つの部分の摺動抵抗を変動させることができる構成であれば、任意の構成を採用することができる。例えば、係合爪部24に半径方向外方に開口する切欠部を設ける一方、後枠5の本体部50の内周面に、半径方向内側に突出し該切欠部に嵌合する弾性体(板バネ等)を設けてもよい。すなわち、該弾性体が係合爪部24の先端面24b上を摺動する際には、所定の弾性力に基づく回転トルクが発生し、該弾性体が該切欠部に嵌合することによって前記弾性力が小さくなり、その結果、回転トルクも減少する。取付位置において、弾性体が切欠部に嵌合するように設定しておく。その後、弾性体が切欠部から離脱すると、再び、弾性力が大きくなり、回転トルクも増大する。このような構成であっても、回転トルクを、取付位置の前後で大きく、取付位置において小さくなるように変動させることができる。
また、前記実施形態では、取付位置において、係合爪部24が2つの突出部63に当接しているが、これに限られるものではない。例えば、2つの突出部63の周方向間隔は、係合爪部24の周方向寸法よりも大きく、係合爪部24が2つの突出部63の間で周方向に移動可能なスペースを有していてもよい。その場合、取付位置は、周方向に幅を有することになる。このような構成であっても、回転トルクを、取付位置の前後で大きく、取付位置において小さくなるように変動させることができる。また、この構成においては、係合爪部24が取付位置に位置する際に、後枠5が変形していないため、後枠5の突起51a〜54aを中間リング2の円筒部23の外周面に確実に当接させることができる。それにより、コンバージョンレンズ3の光軸Zと中間リング2の中心軸Yとの軸ずれをより一層防止することができる。
中間リング2は、レンズ鏡筒1にネジ締結されているが、これに限られるものではない。例えば、中間リング2は、レンズ鏡筒1にビス止めされる構造等であってもよい。かかる構成であっても、前記の構成を採用することによって、レンズ鏡筒1に伝達する回転負荷を抑制することができる。
また、前記実施形態では、中間リング2及びコンバージョンレンズ3に両者の周方向の位置関係を合わせるための目印27a〜27c,59が設けられている。しかし、目印27a〜27c,59の形態は、前記実施形態のものに限られるものではない。例えば、前記目印27a〜27cは、文字で表されているが、矢印等の図形で表されていてもよい。図形であれば、目印を設けるスペースが小さい場合であっても挿入方向や回転方向を示すこともできる。また、図形であれば、何れの言語圏であっても、中間リング2及びコンバージョンレンズ3の位置関係を適切に示すことができる。尚、目印27a〜27c,59を設けない構成であってもよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、第1の部材を第2の部材に取り付ける取付構造について有用である。
1 レンズ鏡筒
11 フィルタネジ
2 中間リング(第2の部材)
24 係合爪部(第1係合部、トルク変動部、回り止め部)
26 雄ネジ(取付部)
3 コンバージョンレンズ(第1の部材)
4 レンズ枠
5 後枠
51 第1係合壁(第2係合部)
52 第2係合壁(第3係合部)
53 第3係合壁(第2係合部)
54 第4係合壁(第3係合部)
55 取付壁
56 係合部
57 ストッパ(回り止め部)
61 スロープ
63 突出部(トルク変動部)
7 レンズキャップ(第1の部材)
71 第1係合壁(第2係合部)
72 第2係合壁(第2係合部)
75 係合部
78 突出部(トルク変動部)
S1 第1スペース
S2 第2スペース
S3 第3スペース
S4 第4スペース
S5 第5スペース
S6 第6スペース
S7 第7スペース
S8 第8スペース
W 中心軸
X 光軸
Y 中心軸
Z 光軸
11 フィルタネジ
2 中間リング(第2の部材)
24 係合爪部(第1係合部、トルク変動部、回り止め部)
26 雄ネジ(取付部)
3 コンバージョンレンズ(第1の部材)
4 レンズ枠
5 後枠
51 第1係合壁(第2係合部)
52 第2係合壁(第3係合部)
53 第3係合壁(第2係合部)
54 第4係合壁(第3係合部)
55 取付壁
56 係合部
57 ストッパ(回り止め部)
61 スロープ
63 突出部(トルク変動部)
7 レンズキャップ(第1の部材)
71 第1係合壁(第2係合部)
72 第2係合壁(第2係合部)
75 係合部
78 突出部(トルク変動部)
S1 第1スペース
S2 第2スペース
S3 第3スペース
S4 第4スペース
S5 第5スペース
S6 第6スペース
S7 第7スペース
S8 第8スペース
W 中心軸
X 光軸
Y 中心軸
Z 光軸
Claims (10)
- 第1の部材と第2の部材とを所定の軸周りの周方向へ相対的に回転させて該第1の部材を該第2の部材に取り付ける取付構造であって、
前記第1及び第2の部材の一方に設けられ、前記軸を中心とする半径方向に突出する第1係合部と、
前記第1及び第2の部材の他方に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において前記第1係合部と係合して該第1の部材と該第2の部材との該軸方向への相対的な移動を規制する第2係合部とを備え、
前記第1及び第2の部材のうち前記第2係合部が設けられた部材において、該第2係合部の前記周方向両側には、前記第1係合部が該第2係合部を前記軸方向に横切ることができるスペースが設けられており、
前記第1及び第2の部材には、該第1の部材と該第2の部材との相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部が設けられている取付構造。 - 前記第2の部材には、前記軸方向において前記第1の部材と反対側に、前記周方向の一方側に回転させることによって該第2の部材を第3の部材に取り付け、該周方向の他方側に回転させることによって該第2の部材を該第3の部材から取り外すための取付部が設けられている、請求項1に記載の取付構造。
- 前記第1及び第2の部材には、前記第1の部材を前記周方向の他方側に回転させるときに該第1の部材の回転を規制する回り止め部が設けられている、請求項2に記載の取付構造。
- 前記第1及び第2の部材のうち前記第2係合部が設けられた部材には、前記第1の部材の回転が前記回り止め部により規制された状態において、前記第1係合部と前記軸方向に並んで、該第1の部材と該第2の部材との該軸方向への相対的な移動を規制する第3係合部が設けられている、請求項3に記載の取付構造。
- 前記第3の部材は、レンズ鏡筒である、請求項2に記載の取付構造。
- 前記第1の部材は、光学部品又はレンズキャップである、請求項5に記載の取付構造。
- コンバージョンレンズと、中間リングとを備え、該コンバージョンレンズと該中間リングとを所定の軸周りの周方向へ相対的に回転させて該コンバージョンレンズを該中間リングに取り付けるレンズユニットであって、
前記コンバージョンレンズ及び中間リングの一方に設けられ、前記軸を中心とする半径方向に突出する第1係合部と、
前記コンバージョンレンズ及び中間リングの他方に設けられ、少なくとも前記周方向の所定の取付位置において前記第1係合部と係合して該コンバージョンレンズと該中間リングとの該軸方向への相対的な移動を規制する第2係合部とを備え、
前記コンバージョンレンズ及び中間リングのうち前記第2係合部が設けられた方において、該第2係合部の前記周方向両側には、前記第1係合部が該第2係合部を前記軸方向に横切ることができるスペースが設けられており、
前記コンバージョンレンズ及び中間リングには、該コンバージョンレンズと該中間リングとの相対回転時のトルクを、前記周方向における前記取付位置の前後において大きく、該取付位置において小さくなるように変動させるトルク変動部が設けられているレンズユニット。 - 前記中間リングには、前記軸方向において前記コンバージョンレンズと反対側に、前記周方向の一方側に回転させることによって該中間リングをレンズ鏡筒に取り付け、該周方向の他方側に回転させることによって該中間リングを該レンズ鏡筒から取り外すための取付部が設けられている、請求項7に記載のレンズユニット。
- 前記コンバージョンレンズ及び中間リングには、前記コンバージョンレンズを前記周方向の他方側に回転させるときに該コンバージョンレンズの回転を規制する回り止め部が設けられている、請求項9に記載のレンズユニット。
- 前記コンバージョンレンズ及び中間リングのうち前記第2係合部が設けられた方には、前記コンバージョンレンズの回転が前記回り止め部により規制された状態において、前記第1係合部と前記軸方向に並んで、該コンバージョンレンズと該中間リングとの該軸方向への相対的な移動を規制する第3係合部が設けられている、請求項9に記載のレンズユニット。
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