JP2013217720A - 振動片、振動片の製造方法、センサーユニット、電子機器 - Google Patents

振動片、振動片の製造方法、センサーユニット、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】漏れ信号を抑制可能な振動片を提供する。
【解決手段】振動ジャイロ素子10は、基部20と、基部20から延出された駆動用振動腕21,22及び検出用振動腕31,32と、基部20から延出され、駆動用振動腕21,22の駆動振動に伴って振動する第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62と、を備え、少なくとも第1調整用振動腕51,52の出力信号は、検出用振動腕31,32の漏れ振動の出力信号に対して逆位相であり、第1調整用振動腕51,52の出力信号の振幅は、第2調整用振動腕61,62の出力信号の振幅よりも大きい。よって、第1調整用振動腕51,52の調整用電極の電極長L1を調整することによって漏れ振動の粗調整を行った後、第2調整用振動腕61,62の調整用電極の電極長L2を調整することによって、漏れ振動の微調整を行い、漏れ振動を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動片、振動片の製造方法、この振動片を用いたセンサーユニット及び電子機器に関する。
センサー素子としては、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度、加速度等の物理量を検出する角速度センサー(振動ジャイセンサー)等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の角速度センサーは、二つのアームと、この二つのアームの一端同士を接続する基部とで構成された音叉を有する。また、特許文献1に記載の角速度センサーでは、音叉が非圧電体材料で構成されており、各アームには、一対の電極間に圧電薄膜が介挿されてなる駆動部および検出部がそれぞれ設けられている。
このような角速度センサーでは、駆動部の一対の電極間に電圧を印加することにより、アームを屈曲振動(駆動)させる。そして、その駆動状態で、アームがその延出方向に沿った軸線まわりの角速度を受けると、コリオリ力により、検出部のアームが前述した駆動方向と直交する方向に撓み、その撓み量に応じて発生する電荷が検出部の電極から検出される。その検出された電荷に基づいて、角速度を検出することができる。
ところで、前述したような二つのアームを有する音叉は一般に基板をエッチング加工することにより形成される。その際、その基板のエッチング異方性や加工プロセスのばらつき等により、音叉の寸法を設計通りとすることが難しい。そのため、音叉が意図しない形状となり、角速度を受けていない状態でも、検出部のアームが屈曲振動方向とは異なる方向に撓んでしまう場合がある。このようなアームの撓みに伴う検出部の一対の電極から生じた電荷を検出してしまうと、検出精度の低下を招くこととなる。
特開2008−14887号公報
そこで、特許文献1に記載の角速度センサーでは、検出部の一対の電極を部分的に除去することにより、アームが角速度を受けていない状態における検出部から出力される電荷量を調整している。
しかし、検出部の一対の電極を部分的に除去して電荷量の調整を行う方法では、調整量が大きい場合には、除去量に対する電荷量の変化を大きくしなければならず、精密な電荷量の調整が困難である。また、除去量に対する電荷量の変化を小さくすると、調整範囲が小さくなってしまい、調整しきれないという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る振動片は、基部と、前記基部から延出された駆動用振動腕及び検出用振動腕と、前記基部から延出され、前記駆動用振動腕の駆動振動に伴って振動する第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕と、を備え、少なくとも前記第1調整用振動腕の出力信号は、前記検出用振動腕の漏れ振動の出力信号に対して逆位相であり、前記第1調整用振動腕の出力信号の振幅は、前記第2調整用振動腕の出力信号の振幅よりも大きいことを特徴とする。
本適用例によれば、第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕の出力信号を、駆動用振動腕の漏れ振動によって検出用振動腕に発生する出力信号に対して逆位相にすることによって、駆動用振動腕の漏れ出力を打ち消して抑制することができる。
また、第1調整用振動腕の出力信号の振幅を、第2調整用振動腕の出力信号の振幅よりも大きくすることによって、第1調整用振動腕ではいわゆる粗調整を行い、第2調整用振動腕ではいわゆる微調整をおこなうことができる。その結果、駆動用振動腕の漏れ信号を広範囲に、かつ高精度に抑制することができる。
[適用例2]上記適用例に係る振動片において、前記第1調整用振動腕の振動周波数をftu1、前記第2調整用振動腕の振動周波数をftu2、前記駆動用振動腕の振動周波数をfk、とし、△f1=|fk−ftu1|、△f2=|fk−ftu2|、と表したとき、
△f1<△f2であること、が好ましい。
このように、△f1<△f2にすれば、ftu1がftu2よりもfkに近いことになる。従って、第1調整用振動腕を粗調整用、第2調整用振動腕を微調整用として用いることができる。
[適用例3]上記適用例に係る振動片において、前記検出用振動腕には、前記駆動用振動腕の駆動時に加えられた物理量に応じて発生する振動を電気的に検出する検出電極が設けられ、前記第1調整用振動腕及び前記第2調整用振動腕には、前記検出電極と電気的に接続された調整用電極が設けられていること、が好ましい。
この構成によれば、角速度や加速度等の物理量が振動片に加わったときに検出電極を用いて物理量を検出することができ、小型で高感度な特性を有する物理量センサーを実現することができる。
[適用例4]上記適用例に係る振動片において、前記駆動用振動腕は、前記基部の一端から延出され、前記検出用振動腕は、前記基部とは反対側の他端から延出され、前記第1調整用振動腕は、前記駆動用振動腕の延出方向に沿って延出され、前記第2調整用振動腕は、前記検出用振動腕の延出方向に沿って延出されていること、が好ましい。
このような構成の振動片は、駆動系の振動腕及び検出系の振動腕と、調整系の振動腕が分離されることから、駆動系の振動腕及び検出系の振動腕と、調整系の振動腕との電極間あるいは配線間の静電結合が低減され、調整系の振動腕を設けることに伴う検出感度の劣化を抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る振動片において、前記第1調整用振動腕の長さが、前記第2調整用振動腕の長さよりも長いこと、が好ましい。
第1調整用振動腕と第2調整用振動腕とを、△f1<△f2とするためには、各調整用振動腕の断面形状を変えること、長さを変えること、等によって実現できる。第1調整用振動腕と第2調整用振動腕の長さを変える場合には、エッチング法等によって振動片の外形形状を形成する際に容易に、しかも精度良く形成することができる。
[適用例6]本適用例に係るセンサーユニットは、上記適用例のいずれかに記載の振動片と、前記駆動用振動腕を励振させる駆動回路と、前記検出用振動腕に生じる検出信号を検出する検出回路と、を含む電子部品と、前記振動片及び前記電子部品を収容するパッケージと、を備えていること、を特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例のいずれかに記載の効果を奏する振動片を備えたセンサーユニットを提供できる。
加えて、上記構成のようなパッケージタイプのセンサーユニットは、小型化・薄型化に有利であるとともに耐衝撃性が高いという特徴を有する。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記適用例のいずれかに記載の振動片を備えたこと、を特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例に記載の漏れ出力を抑制する調整が施された高感度の振動片を備えているので、高機能で安定した特性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例8]本適用例に係る振動片の製造方法は、基部と、前記基部から延出された駆動用振動腕及び検出用振動腕と、前記基部から延出され、前記駆動用振動腕の駆動振動に伴って振動する第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕と、を備えた振動片の製造方法であって、前記振動片の外形形状を形成する工程と、前記検出用振動腕の漏れ信号と前記第1調整用振動腕及び前記第2調整用振動腕のチューニング信号とを合わせた見かけ上の漏れ信号の電流値を検出する工程と、前記第1調整用振動腕の調整部の一部を除去または付加し、前記見かけ上の漏れ信号の電流値を前記第2調整用振動腕の可変電流値以下になるまで粗調整する工程と、前記第2調整用振動腕の調整部の一部を除去、または付加し、前記見かけ上の漏れ信号の電流値を規格値以下に微調整する工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、検出用振動腕の漏れ信号と第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕のチューニング信号とを合わせた見かけ上の漏れ信号の電流値を検出し、第1調整用振動腕の調整部の一部を除去または付加し、見かけ上の漏れ信号の電流値を第2調整用振動腕の可変電流値以下になるまで粗調整し、第2調整用振動腕の調整部の一部を除去、または付加し、見かけ上の漏れ信号の電流値を規格値以下に微調整する。
このようにすれば、振動片の外形の一部を加工して漏れ出力の抑制調整を行う従来の方法に比べて、小型化に有利であるとともに、精緻な調整が可能となるので、小型で高感度な振動片を製造することができる。
また、粗調整では調整可能範囲を広く、微調整では精密な調整を可能とする。よって、漏れ振動の抑制を効率的に行うことができる。
振動片としての振動ジャイロ素子の概略構成を示す斜視図。 振動ジャイロ素子を第1主面側から視認した電極配置説明図。 振動ジャイロ素子を第2主面側から視認した電極配置説明図。 駆動用振動腕と、第1調整用振動腕の関係を模式的に示す説明図。 漏れ信号及びチューニング信号の出力波形の1例を模式的に示す説明図。 第1調整用振動腕の電極長と発生電流の関係を示すグラフ。 第2調整用振動腕の電極長と発生電流の関係を示すグラフ。 漏れ振動抑制の1例を模式的に示す説明図。 振動ジャイロ素子の製造に係る主要工程を示す工程説明図。 ジャイロセンサーの概略構成を示す断面図。 (a)は、デジタルビデオカメラへの適用例を示す斜視図、(b)は、電子機器としての携帯電話機を示す斜視図、(c)は、情報携帯端末(PDA)への適用例を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の説明で参照する図は、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
(振動片)
まず、振動片の構成について図面を参照して説明する。本実施形態では振動片の1具体例として振動ジャイロ素子を例示して説明する。
図1は、振動片としての振動ジャイロ素子の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、振動ジャイロ素子10は、基材(主要部分を構成する材料)をウェットエッチングやドライエッチング等を用いて加工することにより形成された基部20と、基部20から延出された駆動用振動腕21,22と検出用振動腕31,32と、二対の調整用振動腕としての第1調整用振動腕51,52と第2調整用振動腕61,62とを有して構成されている。
本実施形態では、振動ジャイロ素子10の基材として、圧電体材料である水晶を用いた例を説明する。水晶は、電気軸と呼ばれるX軸、機械軸と呼ばれるY軸及び光学軸と呼ばれるZ軸を有している。本実施形態では、水晶結晶軸において直交するX軸及びY軸で規定される平面に沿って切り出されて平板状に加工され、平面と直交するZ軸方向に所定の厚みを有したいわゆる水晶Z板を基材として用いた例を説明する。なお、ここでいう所定の厚みは、発振周波数(共振周波数)、外形サイズ、加工性などにより適宜設定される。
また、振動ジャイロ素子10を成す平板は、水晶からの切り出し角度の誤差を、X軸、Y軸及びZ軸の各々につき多少の範囲で許容できる。例えば、X軸を中心に0度から2度の範囲で回転して切り出したものを使用することができる。Y軸及びZ軸についても同様である。
一対の振動腕のうちの一方の駆動用振動腕21,22は、中心部分に位置する略矩形状の基部20のY軸方向の端部のうち一方の端部(図中、+Y方向端部)からY軸に沿って並行に延出されている。また、一対の振動腕のうちの他方の検出用振動腕31,32は、基部20の他方の端部(図中、−Y方向端部)からY軸に沿って並行に延出されている。
このように、基部20の両端部それぞれから、駆動用振動腕21,22と、検出用振動腕31,32とが、それぞれ同軸方向に延出された形状から、振動ジャイロ素子10は、H型振動片(H型振動ジャイロ素子)と呼ばれることがある。
H型の振動ジャイロ素子10は、駆動用振動腕21,22と検出用振動腕31,32とが、基部20の同一軸方向の両端部からそれぞれ延出されているので、駆動系の振動腕と検出系の振動腕が分離されていることから、駆動系と検出系の電極間あるいは配線間の静電結合が低減され、検出感度が安定するという特徴を有する。なお、本実施形態では、振動腕として駆動用振動腕及び検出用振動腕を各々2本ずつ設けているが、振動腕各々の本数は1本であっても3本以上であっても良い。また、1本の振動腕に駆動電極と検出電極を形成してもよい。
また、振動ジャイロ素子10は、水晶の結晶X軸(電気軸)と交差する方向に延出された二対の調整用振動腕として、一方の一対である第1調整用振動腕51,52と、他方の一対である第2調整用振動腕61,62とを有している。第1調整用振動腕51は、基部20から−X方向に突設された第1連結部41の端部から+Y方向に駆動用振動腕21に平行に延出されている。第1調整用振動腕52は、基部20から+X方向に突設された第2連結部42の端部から+Y方向に駆動用振動腕22に平行に延出されている。
また、第2調整用振動腕61は、第1調整用振動腕51の延長上において−Y方向(検出用振動腕31側方向)に延出されている。第2調整用振動腕62は、第1調整用振動腕52の延長上において−Y方向(検出用振動腕32側)に延出されている。本実施形態では、第2調整用振動腕61,62の長さは、第1調整用振動腕51,52の長さよりも短く、X方向の切断面の断面形状は第1調整用振動腕51,52と同じである。
詳しくは、図2、図3を参照して後述するが、振動片としての振動ジャイロ素子10は、駆動用振動腕21,22には駆動電極が形成されており、検出用振動腕31,32には検出電極が形成されている。駆動電極に駆動信号(励振信号)を印加することにより、駆動用振動腕21,22をX方向に屈曲振動させることができる。振動ジャイロ素子10に駆動信号を印加して駆動用振動腕21,22を屈曲振動させているときに、Y軸を検出軸として回転させると、コリオリの力により検出用振動腕31,32がXY平面と直交するZ方向に振動する。検出用振動腕31,32の振幅は振動ジャイロ素子10の回転速度に比例することから角速度として検出することができる。
続いて、本実施形態の振動ジャイロ素子10の電極構成について説明する。
図2は、振動ジャイロ素子10を第1主面11側から視認した電極配置説明図、図3は、振動ジャイロ素子10を第2主面12側から視認した電極配置説明図である。なお、図2及び図3では、本実施形態の電極配置において特徴的な検出用振動腕31,32と第1調整用振動腕51,52と第2調整用振動腕61,62との電極の接続関係を主に説明しており、駆動用振動腕21,22に設けられる駆動系の電極(駆動電極)の接続関係は従来の振動ジャイロ素子の駆動系の電極の接続関係と同様であるため、図示、説明は簡略する。
まず、駆動用振動腕21,22に設けられた電極について説明する。
図2に示すように、駆動用振動腕21,22の第1主面11には、駆動電極23a,24aが設けられている。また、駆動用振動腕21,22の両側面のうちの一方の側面には、駆動電極25b,26bがそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、各駆動用振動腕21,22の第1主面11に対向する第2主面12には、駆動電極24b,23bがそれぞれ設けられている。駆動用振動腕21,22の上記一方の側面と対向する他方の側面には、駆動電極26a,25aがそれぞれ設けられている。
駆動用振動腕21,22の両主面および両側面に設けられた駆動電極23a,24b,24a,23b、及び駆動電極25a,25b,26a,26bは、第1主面11、第2主面12、及び、それら両主面の間にあって対向する両側面(内側面と外側面)がそれぞれ同電位となるように、対応する電極同士が図示しない接続配線により接続されている。本実施形態では、一方の駆動用振動腕21において、両主面に設けられた駆動電極23aと駆動電極23bが同電位であり、両側面に設けられた駆動電極25aと駆動電極25bとが同電位である。また、駆動用振動腕22においては、両主面に設けられた駆動電極24aと駆動電極24bとが同電位であり、両側面に設けられた駆動電極26aと駆動電極26bとが同電位の電極になっている。ここで、駆動用振動腕21,22において同電位の対向する駆動電極のうち一方、例えば、駆動用振動腕21の両主面に設けられた駆動電極23a,23bと、駆動用振動腕22の両側面に設けられた駆動電極26a,26bがグランド電極となっている。
次に、検出用振動腕31,32に設けられた電極について説明する。
図2に示すように、検出用振動腕31の両側面のうちの一方の側面には、振動により発生した基材(水晶)の歪を検出するための検出用の電極である検出電極33a,35aが設けられており、検出用振動腕32の一方の側面には、検出電極34a,36aが設けられている。具体的には、一対の検出用振動腕のうち、検出用振動腕31の延出方向に沿って、互いに電位の異なる一対の検出電極33a,35aが設けられ、検出用振動腕32の一方の側面において、検出用振動腕32の延出方向に沿った両端部近傍に、互いに電位の異なる一対の検出電極34a,36aが設けられている。
また、図3に示すように、検出用振動腕31,32の上記一方の側面と対向する他方の側面には、検出電極34b,36b、及び検出電極33b,35bが設けられている。具体的には、一対の検出用振動腕31,32のうち、検出用振動腕31の他方の側面には、検出用振動腕31の延出方向に沿って、互いに電位の異なる一対の検出電極33b,35bが設けられ、検出用振動腕32の他方の側面には、検出用振動腕32の延出方向に沿った両端部近傍に、互いに電位の異なる一対の検出電極34b,36bが設けられている。
また、検出用振動腕31,32の両側面で対向する検出電極どうしは同電位となっている。即ち、検出用振動腕31の両側面において、対向する検出電極33aと検出電極33bとが同電位であるとともに、対向する検出電極35aと検出電極35bとが同電位であり、また、検出用振動腕32の両側面において、対向する検出電極34aと34bとが同電位であるとともに、対向する検出電極36aと検出電極36bとが同電位になっている。ここで、検出用振動腕31,32において同電位の対向する検出電極のうち一方、例えば、検出用振動腕31の両側面に対向させて設けられた検出電極35a,35bと、検出用振動腕32の両側面に対向させて設けられた検出電極36a,36bが、グランド電極となっている。
次に、第1調整用振動腕51,52、及び第2調整用振動腕61,62に設けられた調整部としての調整用電極について説明する。
図2に示すように、二対の調整用振動腕のうち、一対の第1調整用振動腕51,52の第1主面11には、調整用電極63a,64aがそれぞれ設けられている。また、第1調整用振動腕51,52の両側面のうちの一方の側面には、調整用電極65a,66aがそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、第1調整用振動腕51,52の第2主面12には、調整用電極64b,63bがそれぞれ設けられている。また、第2調整用振動腕61,62の上記一方の側面と対向する他方の側面には、調整用電極65b,66aがそれぞれ設けられている。
本実施形態では、検出用振動腕31,32の検出電極と、第1調整用振動腕51,52の対応する調整用電極とが、電気的に接続されている。
具体的には、図2及び図3に示すように、検出用振動腕31の検出電極33aと第1調整用振動腕51の調整用電極63aとが電極間配線43aを介して接続され、検出電極35aと調整用電極65aとが電極間配線43bと他の図示しない電極間配線を介して接続され、検出電極33bと調整用電極63bとが電極間配線46aを介して接続され、検出電極35bと調整用電極65bとが電極間配線46bを介して接続されている。
また、検出用振動腕32の検出電極34aと第1調整用振動腕52の調整用電極64aとが電極間配線44bを介して接続され、検出電極36aと調整用電極66aとが電極間配線44aを介して接続され、検出電極34bと調整用電極64bとが電極間配線45aを介して接続され、検出電極36bと調整用電極66aとが図示しない電極間配線を介して接続されている。
次に、二対の調整用振動腕のうちの他方の一対の第2調整用振動腕61,62の電極配置について説明する。
図2に示すように、第2調整用振動腕61,62の第1主面11には、調整用電極63a,64aが設けられ、第2調整用振動腕61,62それぞれの一方の側面には調整用電極65c,66aが設けられている。つまり、第1主面11に設けられる調整用電極63a,64aは、第1調整用振動腕51,52の調整用電極と共通であり、第1調整用振動腕51の側面に設けられた調整用電極65aと第2調整用振動腕61の側面に設けられた調整用電極65cは図示しない電極間配線によって接続されている。一方、第1調整用振動腕52の側面に設けられた調整用電極66aは、第2調整用振動腕62の側面まで延出されている。
また、図3に示すように、第2調整用振動腕61,62の第2主面12には、調整用電極63b,64bが設けられ、第2調整用振動腕61,62それぞれの上記他方の側面には調整用電極65b,66cが設けられている。つまり、第2主面12に設けられる調整用電極63b,64bは、第1調整用振動腕51,52の調整用電極と共通であり、第1調整用振動腕51の側面に設けられた調整用電極65bは第2調整用振動腕61の側面に延出されている。第2調整用振動腕62の側面に設けられた調整用電極66cは図示しない電極間配線によって第1調整用振動腕52の側面の調整用電極66aと接続されている。
従って、第2調整用振動腕61,62に設けられた各調整用電極と検出用振動腕31,32に設けられた各検出電極との接続関係は、第1調整用振動腕51,52に設けられた各調整用電極と検出用振動腕31,32に設けられた各検出電極と同じように接続されている。
続いて、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62による漏れ振動抑制の考え方について説明する。
図4は、振動ジャイロ素子10の駆動用振動腕21,22と、第1調整用振動腕51,52の関係を模式的に示す説明図である。駆動用振動腕21,22が、図4に示すような動きをしているとき、駆動用振動腕が面外振動成分(Z方向)を持つと検出用振動腕31,32にも面外振動が起こり、角速度が加わっていない場合でも検出信号(振動漏れ)が生じることがある。このような振動漏れを打ち消すためには、第1調整用振動腕51,52の振動を駆動用振動腕21,22の振動に対して180度ずらした逆相にすればよい。なお、第2調整用振動腕61,62は、第1調整用振動腕51,52と同相で振動する。このような位相関係となるように振動させるためには、図2、図3に示したような電極構成にすればよい。
なお、本実施形態の振動ジャイロ素子10の駆動用振動腕21,22と第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62は、次のように規定されている。
駆動用振動腕21,22の駆動周波数をfkとする。
第1調整用振動腕51,52の面内音叉周波数(振動周波数)をftu1とする。
第2調整用振動腕61,62の面内音叉周波数(振動周波数)をftu2とする。
そして、駆動周波数と面内音叉周波数それぞれとの差を△f1,△f2とし、
△f1=|fk−ftu1|、△f2=|fk−ftu2|、で表したとき、△f1<△f2となるように設定される。
つまり、二対の調整用振動腕のうち、第1調整用振動腕51,52は、第2調整用振動腕61,62よりも駆動周波数fkに近い面内音叉周波数ftu1を有することになる。これは、漏れ振動によって第1調整用振動腕51,52に発生する電荷量(電流)は、第2調整用振動腕61,62に発生する電荷量(電流)よりも大きいことを意味する。従って、第1調整用振動腕51,52に設けられる各調整用電極の長さを調整すれば漏れ振動の粗調整が可能となり、発生電荷量が小さい第2調整用振動腕61,62に設けられる各調整用電極の長さを調整すれば漏れ振動の微調整が可能になる。
そこで、漏れ振動の抑制方法について説明する。
図5は、漏れ信号及びチューニング信号の出力波形の1例を模式的に示す説明図である。横軸は時間、縦軸は電流値を表している。(a)は漏れ信号の出力波形、(b)は第1調整用振動腕51,52のチューニング信号の電流波形(1点鎖線で表す)及び第2調整用振動腕61,62の電流波形(2点鎖線で表す)を、漏れ信号の電流波形に対して180度位相をずらした場合を表している。図5に示すように、第1調整用振動腕51,52のチューニング信号の振幅は、第2調整用振動腕61,62のチューニング信号の振幅よりも大きい。
また、図5(c)は、第1調整用振動腕51,52のチューニング信号の電流波形(1点鎖線で表す)のみを漏れ信号に対して位相を180度ずらした場合を表している。このような場合においても、漏れ振動の粗調整及び微調整が可能である。
なお、チューニング信号とは、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62の調整部としての各調整用電極の電極長を調整した後の電流波形である。
続いて、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62の調整部としての各調整用電極の電極長と発生電流との関係について説明する。なお、ここでは、1実施例の測定結果を表している。
図6は、第1調整用振動腕51,52の電極長L1(図2、参照)と発生電流の関係を示すグラフである。なお、図6に表す縦軸は、第1調整用振動腕51,52で発生する最大の電流値を100としたときの第1調整用振動腕51,52の電流値比を示し、横軸は、上記最大電流値を得るときの第1調整用振動腕51,52の電極長を1としたときの第1調整用振動腕51,52の電極長比を示している。
図6に示すように、第1調整用振動腕51,52の電極長比を0.6から0.25にした場合、電流値は約35%変化する。
図7は、第2調整用振動腕61,62の電極長L2(図2、参照)と発生電流の関係を示すグラフである。縦軸は、第1調整用振動腕51,52で発生する最大の電流値を100としたときの第2調整用振動腕61,62に発生する電流値比を示し、横軸は、上記最大電流値を得るときの第1調整用振動腕51,52の電極長を1としたときの第2調整用振動腕の電極長比を示している。
図7に示すように、第2調整用振動腕61,62の電極長比を0.5から0.15にした場合、電流値は約3%変化する。
図6と図7を比較すると、第1調整用振動腕51,52の調整用電極の電極長L1を変化させるときの単位長さ当たりの電流値は、第2調整用振動腕61,62の調整用電極の電極長L2を変化させるときの単位長さ当たりの電流値よりも大きい。従って、第1調整用振動腕51,52を粗調整用とし、第2調整用振動腕61,62を微調整用とし、粗調整と微調整とを連続性をもって行うことができる。
図8は、上記考え方を用いた漏れ振動抑制の1例を模式的に示す説明図である。(a)は、電極長L1,L2の電極長調整前の各信号の出力波形、(b)は第1調整用振動腕51,52の電極長L1を調整したときの各出力波形、(c)は第2調整用振動腕61,62の電極長L2を調整したときの各出力波形を表している。図8(a)に示すように、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62の出力信号(チューニング信号)が、検出用振動腕31,32の漏れ信号に対して逆相(180度のずれ)であって、チューニング信号の電流値が漏れ信号の電流値よりも大きくなっている。この場合は、図中最下段に示すように、漏れ信号とチューニング信号とを合わせた見かけ上の漏れ信号が出力される。つまり、漏れ振動が抑制されていないことを示している。
そこで、まず、第1調整用振動腕51,52の電極長L1を調整する。すると、チューニング信号は、図8(b)に示すように、出力値(電流値)は、調整した分だけ小さくなり、図中最下段に示すような見かけ上の漏れ信号が出力される。つまり、第1調整用振動腕51,52の調整だけでは、漏れ振動が十分には抑制されていないことを示している。なお、第1調整用振動腕51,52の調整は、第2調整用振動腕の調整による第2調整用振動腕61,62の可変電流値の上限以下になるまで調整する。
続いて、第2調整用振動腕61,62の電極長L2の調整を行う。
図8(c)に示すように、第2調整用振動腕61,62の電極長L2を調整することによって、見かけ上の漏れ振動を振動ジャイロ素子10の検出に許容できる範囲に抑制できる。
このような漏れ振動抑制の考え方による振動片としての振動ジャイロ素子10の製造方法について説明する。
(振動片の製造方法)
図9は、振動片としての振動ジャイロ素子10の製造に係る主要工程を示す工程説明図である。ここでは、漏れ振動の抑制方法を中心に説明する。
まず、図1に示すように構成される振動片としての振動ジャイロ素子10を形成する(S10)。振動ジャイロ素子10は、図1に示すように基部20と、基部20から延出される駆動用振動腕21,22と、検出用振動腕31,32と、第1調整用振動腕51,52と、第2調整用振動腕61,62とを有する外形形状をウェットエッチングまたはドライエッチングによって形成し、図2及び図3に示すような各駆動電極、各検出電極、各調整用電極をスパッタリングや蒸着法を用いて形成する。
次に、検出用振動腕31,32の漏れ信号と第1調整用振動腕51及び第2調整用振動腕61のチューニング信号とを合わせた見かけ上の漏れ信号の電流値を検出し(S20)、見かけ上の漏れ信号の電流値と規格値とを比較する(S30)。
ここで、見かけ上の漏れ信号が、規格値よりも小さい場合には調整を必要としないことから工程を終了する。なお、規格値としては、振動ジャイロ素子10の検出特性に影響しない程度の電流値を意味する。
見かけ上の漏れ信号が、規格値よりも大きい場合には、次工程に移行する。
次に、第1調整用振動腕51,52の調整用電極の電極長L1の調整を行いチューニング信号の粗調整を行う(S40)。電極長L1の調整は、電極をさらに付加して電極長L1を長くしてもよく、また調整用電極の先端部をレーザー等で除去して電極長L1を短くしてもよい。
そして、見かけ上の漏れ信号の電流値が、規格値以上で、第2調整用振動腕61,62の可変電流値以下であるかを判定する(S50)。見かけ上の漏れ信号の電流値が、規格値以下であれば、次の微調整を行う必要がないので工程を終了する。また、見かけ上の漏れ信号の電流値が規格値以上で、第2調整用振動腕61,62の調整による可変電流値以下の場合(YES)は、次工程に移行する。
次に、第2調整用振動腕61,62の調整によりチューニング信号の微調整を行い(S60)、続いて、見かけ上の漏れ信号の電流値が規格値以下になったかどうかを判定し(S70)、規格値よりも小さくなるまで第2調整用振動腕61,62の調整を行い、電流値が規格値以下になったとき(YES)に、振動ジャイロ素子10の漏れ振動が適切に抑制されたものとして工程を終了する。
以上説明した振動片としての振動ジャイロ素子10、及び振動ジャイロ素子の製造方法によれば、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62のチューニング信号を、検出用振動腕31,32の漏れ振動の出力信号(漏れ信号)に対して180度位相をずらすことによって、検出用振動腕31,32の漏れ信号を抑制することができる。そして、第1調整用振動腕51,52に設けられる調整部としての各調整用電極の一部を除去または付加することによって漏れ振動を抑制することができる。このことから、振動ジャイロ素子10の外形の一部を加工して漏れ出力の抑制調整を行う従来の方法に比べて、小型化に有利であるとともに、精緻な調整が可能となるので、小型で、機械的強度が高く、且つ、高感度な特性を有する振動片を提供することができる。
また、第1調整用振動腕51,52を調整部としての調整用電極の電極長L1を調整することによって、調整の量に対する漏れ信号の電流値の変化を大きくし、第2調整用振動腕61,62を調整部としての調整用電極の電極長L2を調整することによって、調整の量に対する漏れ信号の電流値の変化を小さくする。このことによって、第1調整用振動腕51,52を粗調整用とし、第2調整用振動腕61,62を微調用とすることが可能で、漏れ振動を広範囲で、かつ高精度に抑制することができる。
また、駆動用振動腕21,22には、駆動電極23a,23b,24a,24b,25a,25b,26a,26bが設けられ、検出用振動腕31,32には、駆動用振動腕21,22の駆動時に加えられた物理量に応じて発生する振動を電気的に検出する検出電極33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36bが設けられている。この構成によれば、角速度や加速度等の物理量が振動ジャイロ素子10に加わったときに、これら検出電極を用いて物理量を検出することができ、小型で高感度な特性を有する物理量センサー(例えば、角速度センサー、加速度センサー等)を実現することができる。また、振動ジャイロ素子10は、駆動系の駆動用振動腕21,22と検出系の検出用振動腕31,32とが分離されていることから、駆動系の振動腕と検出系の振動腕との電極間あるいは配線間の静電結合が低減され、検出感度が安定する。
また、調整系の振動腕である第1調整用振動腕51,52と第2調整用振動腕61,62とを、駆動用振動腕21,22及び検出用振動腕31,32と分離していることから、各々の電極間あるいは配線間の静電結合が低減され、調整系の振動腕を設けることに伴う検出感度の劣化を抑えることができる。
さらに、第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62の各々に設けられる調整用電極63a,63b,64a,64b,65a,65b,65c,66a,66b,66cと、検出電極33a,33b,34a,34b、35a,35b,36a,36bと、を電気的に接続している。このようにすれば、調整用電極63a,63b,64a,64b,65a,65b,65c,66a,66b,66cの一部を、例えばレーザー照射により除去したり、または、蒸着やスパッタリングにより金属膜を付加したりすることにより漏れ振動を制御でき、より精緻な漏れ出力の抑制調整を行うことができる。
(ジャイロセンサー)
続いて、前述した振動ジャイロ素子10を備えたセンサーユニットとしてのジャイロセンサーについて説明する。
図10は、ジャイロセンサーの概略構成を示す断面図である。ジャイロセンサー100は、振動ジャイロ素子10と、振動ジャイロ素子10の駆動用振動腕21,22を励振させる駆動回路と、検出用振動腕31,32に生じる検出信号を検出する検出回路とを含む電子部品としてのICチップ200と、振動ジャイロ素子10とICチップを収容するパッケージ70と、を備えている。
パッケージ70は、例えば、平板状の第1層基板71上に、開口部の大きさが異なる矩形環状の第2層基板72、第3層基板73、および第4層基板74をこの順に重ねて設けることにより段差や突起部を有する凹部が形成され、この凹部内に振動ジャイロ素子10及びICチップ200を収容することが可能になっている。パッケージ70の材質としては、例えば、セラミック、ガラスなどを用いることができる。
パッケージ70の凹部の凹底部分となる第1層基板71上には、ICチップ200が配置されるダイパッド75が設けられている。また、パッケージ70の外底面となる第1層基板71のダイパッド75が設けられた面と異なる面には、外部基板との接合に供する外部実装端子78が設けられている。
パッケージ70の凹部において、第2層基板72によりダイパッド75を囲むように形成される段差上には、ICチップ200の能動面に設けられた複数の電極パッド(図示せず)と対応して接合される複数のIC接続端子76が設けられている。
また、複数のIC接続端子76が設けられた第2層基板72上に、第3層基板73によりIC接続端子76を囲むように形成される段差上には、振動ジャイロ素子10が中継基板90を介して接合される振動片接続端子77が設けられている。
パッケージ70に設けられた上記の各種端子は、対応する端子どうしが、図示しない引き回し配線やスルーホールなどの層内配線により接続されている。
ICチップ200は、振動ジャイロ素子10を駆動振動させるための励振手段としての駆動回路と、角速度が加わったときに振動ジャイロ素子10に生じる検出振動を検出する検出手段としての検出回路と、を有する。具体的には、ICチップ200が有する駆動回路は、振動ジャイロ素子10の一対の駆動用振動腕21,22にそれぞれ形成された駆動電極23a,23b,24a,24b,25a,25b,26a,26b(図2,図3を参照)に駆動信号を供給する。また、ICチップ200が有する検出回路は、振動ジャイロ素子10の一対の検出用振動腕31,32にそれぞれ形成された検出電極33a,33b,34a,34b、35a,35b、36a,36bに生じる検出信号を増幅させて増幅信号を生成し、該増幅信号に基づいてジャイロセンサー100に加わった角速度を検出する。
ICチップ200は、パッケージ70の凹部の凹底部分に設けられたダイパッド75上に、例えばろう材(ダイアタッチ材)99によって接着・固定されている。また、ICチップ200とパッケージ70とが、ワイヤーボンディング法を用いて電気的に接続されている。すなわち、ICチップ200に設けられた複数の電極パッドとパッケージ70の対応するIC接続端子76とが、ボンディングワイヤー210により接続されている。
パッケージ70の凹部内において、ICチップ200の上方には、中継基板90を介して振動ジャイロ素子10が接合されている。
中継基板90は、パッケージ70の凹部内に振動ジャイロ素子10を支持する複雑な支持構造を形成することなく、振動ジャイロ素子10を所定の弾性を持たせながら支持するとともに、振動ジャイロ素子10とパッケージ70との電気的な接続を中継するための配線基板である。本実施形態の中継基板90は、振動ジャイロ素子10の支持部分が配置される基部20が配置される領域に設けられた開口部(デバイス穴)91を有する絶縁性の基材と、複数の電極リード85と、対応する電極リード92と基材の層内配線などにより電気的に接続された接続電極93と、を有している。複数の電極リード92は、一端側が基材上に設けられ、他端側が基材の開口部91の中央に向かってオーバーハングされた状態で延出されている。
電極リード92の開口部91においてオーバーハングされている部分は、基材上から開口部91の中央に向かう途中で一旦斜め上方(リッド80側)に屈曲してから、再び開口部91の中央に向かって水平に折り曲げられている。この各電極リード92の他端側(先端部)は、振動ジャイロ素子10の基部20に設けられた外部接続端子(図示せず)と対応する位置に配置され、振動ジャイロ素子10の電気的な接続、および、機械的な接合に供する。
中継基板90には、例えば、従来から知られるTAB(Tape Automated Bonding)実装用のTAB基板を用いることができる。フープ状の絶縁性基材に多数の中継基板90が等間隔で形成されるTAB基板を用いることにより、中継基板90の製造から振動ジャイロ素子10の実装までを連続して効率よく行うことができる。
なお、中継基板90は、本実施形態で説明したTAB基板に限らず、例えば、リードフレームなどにより形成する構成とすることもできる。
中継基板90への振動ジャイロ素子10の接合は、電極リード92の表面に、例えば、すず(Sn)や金(Au)などの接合用の金属層をめっきなどにより予め形成しておく。さらに、振動ジャイロ素子10の基部20に設けられた図示しない外部接続電極にも接合用の金属層を形成しておき、それら各電極リード92と、対応する外部接続電極とを位置合わせして、加熱および加圧することによって金属共晶、あるいは金属接合する方法により行うことができる。この他の接合方法としては、金属バンプや導電性接着剤などの接合部材を介して接合する方法(フリップチップ接合)などを適用することができる。
中継基板90の開口部91にオーバーハングした状態で延出され、複数の電極リード92を介して接合された振動ジャイロ素子10は、フォーミングされた電極リード92の弾性により柔軟に支持される。これにより、ジャイロセンサー100に落下などによる衝撃が加わったときに、電極リード92によって衝撃が緩和され、振動ジャイロ素子10が破損するなどの不具合を回避できるので、ジャイロセンサー100の耐衝撃性を向上させる効果を奏する。
振動ジャイロ素子10が接合された中継基板90は、パッケージ70の凹部内において、ICチップ200の上方に接合される。具体的には、中継基板90の振動ジャイロ素子10に接続された複数の電極リード92と電気的に接続され、中継基板90の振動ジャイロ素子10が接合された面とは異なる面に設けられた接続電極93が、パッケージ70の第3層基板73により形成された段差上に設けられた振動片接続端子77に位置合わせされ、例えば導電性接着剤などの接合部材95により電気的な接続を図りながら接合・固定されている。
なお、本実施形態では、中継基板90を介して振動ジャイロ素子10をパッケージ70内に接合する形態を説明したが、これに限らず、振動ジャイロ素子10の振動漏れなどが起こらない支持構造であればよい。例えば、パッケージ70の凹部内に、接続端子を有する支持部を設け、この支持部に振動ジャイロ素子10を接合・支持する支持構造を形成する構成としてもよい。
ICチップ200および振動ジャイロ素子10が接合されたパッケージ70上には、蓋体としてのリッド80が配置され、パッケージ70の開口を封止している。リッド80の材質としては、例えば、42アロイ(鉄にニッケルが42%含有された合金)やコバール(鉄、ニッケルおよびコバルトの合金)等の金属、セラミックス、あるいはガラスなどを用いることができる。例えば、金属からなるリッド80は、コバール合金などを矩形環状に型抜きして形成されたシールリング79を介してシーム溶接することによりパッケージ70と接合される。パッケージ70及びリッド80によって形成される凹部空間は、振動ジャイロ素子10が動作するための空間となる。
上記凹部空間は、減圧空間または不活性ガス雰囲気に密閉・封止された空間にすることができる(詳細は後述する)。
上記構成のジャイロセンサー100によれば、前述した振動ジャイロ素子10に設けられた第1調整用振動腕51,52及び第2調整用振動腕61,62各々の調整用電極63a,63b,64a,64b,65a,65b,65c,66a,66b,66cのいずれかを調整(電極長L1,L2を調整すること)によって、漏れ出力を抑える調整が可能となることから、検出感度の高いジャイロセンサー100を提供することができる。
(電子機器)
前述したジャイロセンサー100を搭載した電子機器は、小型化を図りながら、漏れ出力が軽減されることにより感度の向上を図ることが可能である。以降に、ジャイロセンサー100を搭載した電子機器を図11に例示して説明する。
図11(a)は、デジタルビデオカメラへの適用例を示す斜視図である。デジタルビデオカメラ240は、受像部241、操作部242、音声入力部243、及び表示ユニット244を備えている。このようなデジタルビデオカメラ240に、前述した実施形態の振動ジャイロ素子10を用いたジャイロセンサー100を搭載することにより、所謂手ぶれ補正機能を具備させることができる。
図11(b)は、電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニット3002を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、表示ユニット3003に表示される画面がスクロールされる。
図11(c)は、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)への適用例を示す斜視図である。PDA4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニット4003を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が表示ユニット4003に表示される。
このような携帯電話機3000やPDA4000に、前述した振動ジャイロ素子10や、センサーユニットとしてのジャイロセンサー100を搭載することにより、様々な機能を付与することができる。例えば、図11(b)に示す携帯電話機3000に、図示しないカメラ機能を付与した場合に、上記のデジタルビデオカメラ240と同様に、手振れ補正を行うことができる。また、携帯電話機3000や、図11(c)に示すPDA4000に、GPS(Global Positioning System)として広く知られる汎地球測位システムを具備した場合に、振動ジャイロ素子10や、ジャイロセンサー100を搭載することにより、GPSにおいて、携帯電話機3000やPDA4000の位置や姿勢を認識させることができる。
なお、図11に例示した電子機器に限らず、上記実施形態に記載した振動ジャイロ素子10を備えたジャイロセンサー100が適用可能な電子機器として、モバイルコンピューター、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ゲーム機などが挙げられる。
以上、説明した本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、振動片としての振動ジャイロ素子10の形成材料として水晶を用いた例を説明したが、水晶以外の圧電体材料を用いることができる。例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ほう酸リチウム(Li247)、ランガサイト(La3Ga5SiO14)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウムや五酸化タンタル(Ta25)などの圧電体材料を積層させて構成された積層圧電基板、あるいは圧電セラミックスなどを用いることができる。
また、圧電体材料以外の材料を用いて振動片を形成することができる。例えば、シリコン半導体材料などを用いて振動片を形成することもできる。
また、振動片の振動(駆動)方式は圧電駆動に限らない。圧電基板を用いた圧電駆動型のもの以外に、静電気力を用いた静電駆動型や、磁力を利用したローレンツ駆動型などの振動片においても、本発明の構成およびその効果を発揮させることができる。
10…振動片としての振動ジャイロ素子、20…基部、21,22…駆動用振動腕、31,32…検出用振動腕、51,52…第1調整用振動腕、61,62…第2調整用振動腕。
センサー素子としては、例えば、車両における車体制御、カーナビゲーションシステムの自車位置検出、デジタルカメラやビデオカメラ等の振動制御補正(いわゆる手ぶれ補正)等に用いられ、角速度、加速度等の物理量を検出する角速度センサー(振動ジャイセンサー)等が知られている(例えば、特許文献1参照)。 特許文献1に記載の角速度センサーは、二つのアームと、この二つのアームの一端同士を接続する基部とで構成された音叉を有する。また、特許文献1に記載の角速度センサーでは、音叉が非圧電体材料で構成されており、各アームには、一対の電極間に圧電薄膜が介挿されてなる駆動部および検出部がそれぞれ設けられている。
次に、第1調整用振動腕51,52、及び第2調整用振動腕61,62に設けられた調整部としての調整用電極について説明する。
図2に示すように、二対の調整用振動腕のうち、一対の第1調整用振動腕51,52の第1主面11には、調整用電極63a,64aがそれぞれ設けられている。また、第1調整用振動腕51,52の両側面のうちの一方の側面には、調整用電極65a,66aがそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、第1調整用振動腕51,52の第2主面12には、調整用電極64b,63bがそれぞれ設けられている。また、第調整用振動腕1,2の上記一方の側面と対向する他方の側面には、調整用電極65b,66aがそれぞれ設けられている。
パッケージ70の凹部内において、ICチップ200の上方には、中継基板90を介して振動ジャイロ素子10が接合されている。
中継基板90は、パッケージ70の凹部内に振動ジャイロ素子10を支持する複雑な支持構造を形成することなく、振動ジャイロ素子10を所定の弾性を持たせながら支持するとともに、振動ジャイロ素子10とパッケージ70との電気的な接続を中継するための配線基板である。本実施形態の中継基板90は、振動ジャイロ素子10の支持部分が配置される基部20が配置される領域に設けられた開口部(デバイス穴)91を有する絶縁性の基材と、複数の電極リード92と、対応する電極リード92と基材の層内配線などにより電気的に接続された接続電極93と、を有している。複数の電極リード92は、一端側が基材上に設けられ、他端側が基材の開口部91の中央に向かってオーバーハングされた状態で延出されている。
図11(b)は、電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニット300を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、表示ユニット3003に表示される画面がスクロールされる。
図11(c)は、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)への適用例を示す斜視図である。PDA4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニット4003を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が表示ユニット4003に表示される。

Claims (8)

  1. 基部と、
    前記基部から延出された駆動用振動腕及び検出用振動腕と、
    前記基部から延出され、前記駆動用振動腕の駆動振動に伴って振動する第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕と、を備え、
    少なくとも前記第1調整用振動腕の出力信号は、前記検出用振動腕の漏れ振動の出力信号に対して逆位相であり、
    前記第1調整用振動腕の出力信号の振幅は、前記第2調整用振動腕の出力信号の振幅よりも大きいことを特徴とする振動片。
  2. 前記第1調整用振動腕の振動周波数をftu1
    前記第2調整用振動腕の振動周波数をftu2
    前記駆動用振動腕の振動周波数をfk、とし、
    △f1=|fk−ftu1|、△f2=|fk−ftu2|、と表したとき、
    △f1<△f2であること、
    を特徴とする請求項1に記載の振動片。
  3. 前記検出用振動腕には、前記駆動用振動腕の駆動時に加えられた物理量に応じて発生する振動を電気的に検出する検出電極が設けられ、
    前記第1調整用振動腕及び前記第2調整用振動腕には、前記検出電極と電気的に接続された調整用電極が設けられていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動片。
  4. 前記駆動用振動腕は、前記基部の一端から延出され、
    前記検出用振動腕は、前記基部とは反対側の他端から延出され、
    前記第1調整用振動腕は、前記駆動用振動腕の延出方向に沿って延出され、
    前記第2調整用振動腕は、前記検出用振動腕の延出方向に沿って延出されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の振動片。
  5. 前記第1調整用振動腕の長さが、前記第2調整用振動腕の長さよりも長いこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の振動片。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片と、
    前記駆動用振動腕を励振させる駆動回路と、前記検出用振動腕に生じる検出信号を検出する検出回路と、を含む電子部品と、
    前記振動片及び前記電子部品を収容するパッケージと、を備えていること、
    を特徴とするセンサーユニット。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の振動片を備えたこと、を特徴とする電子機器。
  8. 基部と、前記基部から延出された駆動用振動腕及び検出用振動腕と、前記基部から延出され、前記駆動用振動腕の駆動振動に伴って振動する第1調整用振動腕及び第2調整用振動腕と、を備えた振動片の製造方法であって、
    前記振動片の外形形状を形成する工程と、
    前記検出用振動腕の漏れ信号と前記第1調整用振動腕及び前記第2調整用振動腕のチューニング信号とを合わせた見かけ上の漏れ信号の電流値を検出する工程と、
    前記第1調整用振動腕の調整部の一部を除去または付加し、前記見かけ上の漏れ信号の電流値を前記第2調整用振動腕の可変電流値以下になるまで粗調整する工程と、
    前記第2調整用振動腕の調整部の一部を除去、または付加し、前記見かけ上の漏れ信号の電流値を規格値以下に微調整する工程と、
    を含むことを特徴とする振動片の製造方法。
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