JPH1163999A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置

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JPH1163999A
JPH1163999A JP9225184A JP22518497A JPH1163999A JP H1163999 A JPH1163999 A JP H1163999A JP 9225184 A JP9225184 A JP 9225184A JP 22518497 A JP22518497 A JP 22518497A JP H1163999 A JPH1163999 A JP H1163999A
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vibration
signal
axis direction
angular velocity
phase
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Application number
JP9225184A
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English (en)
Inventor
Yasushi Matsuhiro
泰 松広
Muneo Yorinaga
宗男 頼永
Takashi Ito
岳志 伊藤
Kazushi Asaumi
一志 浅海
Yoshi Yoshino
好 吉野
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動型の角速度検出装置において、増幅器等
の能動素子による位相のずれに影響されないでオフセッ
ト出力を低減する。 【解決手段】 振動部材1には、振動部材1をx軸方向
に励振させるための駆動用圧電素子10a、10bと、
振動部材1に発生するz軸方向への振動を検出する検出
用圧電素子20a、20bと、振動部材1のx軸方向へ
の振動変位と同位相もしくは逆位相の調整信号を発生す
る調整用圧電素子30a、30bとが設けられている。
検出用圧電素子20a、20bからの検出信号は、差動
増幅器42、同期検波器55を経て角速度として検出さ
れる。検出手段20と差動増幅器42との間には、調整
信号を検出信号に加算または減算すべくパッド61a〜
63a、61b〜63bにてワイヤ接続可能とした接続
手段60が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に採用する
に適した振動型角速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用振動型角速度検出装置
は、一般に図4および図5に示すように、振動子Sと、
各素子に信号を入出力するための信号回路104とを備
えている。振動子Sは、x軸、y軸及びz軸からなる直
交座標系にてy軸方向を軸として可動体に支持される音
叉型の振動部材100と、この振動部材100に貼着し
た圧電体からなる駆動用素子(駆動手段)101、検出
用素子(検出手段)102及び参照用素子(参照手段)
103とを備えている。
【0003】そして、この角速度検出装置では、車両に
角速度が発生している状態で振動部材100が駆動用素
子101の駆動によりx軸方向に振動(以下、駆動振動
という)するとき、この駆動振動に基づき振動部材10
0にz軸方向に発生するコリオリ力に伴う振動(以下、
検知振動という)を検出用素子102により検出する。
【0004】同時に、振動部材100のx軸方向の振動
を参照用素子103によりモニターし、この参照用素子
103からの参照信号の位相を、位相調節器105にて
z軸方向の振動変位の位相に合わせるように調整し、こ
の位相調整信号に基づき検出用素子102からの検出信
号を、同期検波器108にて同期検波して角速度として
取り出す。なお、図5中、P1〜P6は増幅器である。
【0005】ここで、上記装置においては、振動部材1
00の加工誤差等により、駆動振動の方向(x軸方向)
の乱れ等によるz軸方向への振動の漏れが発生する。そ
して、角速度が0の場合でも、このz軸方向への漏れ振
動が検出されてしまうと、検出用素子102の検出信号
において角速度の誤差信号(オフセット出力)となって
しまう。
【0006】そのため上記装置では、同期検波器108
の前に設けられた加算器109にて、検出用素子102
の検出信号中のオフセット出力に対して、参照用素子1
03からの参照信号を増幅器P3を通った後の参照信号
を位相調節器106を通して加算することでオフセット
出力の低減を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置全
体の小型化のために、振動部材の小型化がすすみ、振動
部材の共振周波数が高く(例えば数10kHz)なって
きており、増幅器(オペアンプ)における位相のずれ
(位相の回転)も大きくなっている。そのため、上記の
オフセット低減方法では、増幅器P3を通った後の参照
信号の位相のずれが大きく、位相調節器106による位
相調整だけでは不十分であり、検出信号中のオフセット
出力の十分に低減できないという問題が生じている。
【0008】本発明は、上記点に鑑みて、振動型の角速
度検出装置において、増幅器等の能動素子による位相の
ずれに影響されないでオフセット出力を低減することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ここで、角速度Ω入力時
の検知振動はコリオリ力により発生するが、コリオリ力
Fは、F=2m(V×Ω)にて表される。ここで、mは
振動部材の質量、Vは駆動振動速度である。従って、振
動部材がx軸方向への振動変位の中心位置にある(つま
り、駆動振動速度が最大速度の状態)時に、検知振動に
よる検出用素子からの検出信号は最大となる。
【0010】一方、参照用素子のように、振動部材にお
いて駆動用素子と同一面に位置し、駆動振動をモニター
する素子から出力される参照信号の大きさは、振動部材
の駆動振動の変位に依存するものであり、振動部材のx
軸方向への振動変位が最大である(つまり、駆動振動速
度が0の状態)時に最大となる。つまり、参照信号は、
振動部材のx軸方向への振動変位と同位相もしくは逆位
相となる。
【0011】また、上記したように、検出用素子からの
オフセット出力は、駆動振動の方向(x軸方向)の乱れ
等によるz軸方向への振動の漏れによるものであるた
め、その大きさは、上記の例えば参照信号と同様に、振
動部材のx軸方向への振動変位に依存する。従って、オ
フセット出力は、検出信号とは90度の位相差を有して
いるが、そもそも、参照信号とは同位相もしくは逆位相
である。
【0012】本発明者等は、この点にオフセット出力と
参照信号との位相関係に着目した。そして、信号処理回
路の手前において、検出信号に対して、参照信号と同等
の信号、すなわち振動部材のx軸方向への振動変位と同
位相もしくは逆位相の信号を加算もしくは減算すること
で、検出信号中のオフセット出力を減少させることとし
た。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
振動部材(1)と、振動部材(1)に設けられた駆動手
段(10a、10b)および検出手段(20a、20
b)と、検出手段(20a、20b)からの出力信号を
処理して角速度を検出する信号処理手段(42、42
a、42b、55)とを備えた角速度検出装置におい
て、振動部材(1)のx軸方向への振動変位と同位相も
しくは逆位相の調整信号を発生する調整信号発生手段
(30a、30b)を備え、検出手段(20a)と信号
処理手段(42、42a、42b、55)との間には、
調整信号を、検出手段(20a)からの出力信号に対し
て加算もしくは減算すべくワイヤ接続可能とした接続手
段(60)が設けられていることを特徴とする。
【0014】それによって、振動部材のx軸方向への振
動変位と同位相もしくは逆位相の信号を、検出信号に対
して能動素子(例えば増幅器等)を通さず、ワイヤ接続
によって直接加算または減算するから、能動素子の影響
を受けることなくオフセット出力を低減することがで
き、良好な精度を有する角速度検出装置を提供すること
ができる。
【0015】また、請求項2記載の発明においては、調
整信号発生手段は、振動部材(1)のx軸方向への振動
変位に対して、同位相の調整信号を発生する第1の調整
信号発生手段(30a)および逆位相の調整信号を発生
する第2の調整信号発生手段(30b)を備えており、
接続手段(60)は、第1および第2の調整信号発生手
段(30a、30b)のどちらか一方からの調整信号を
選択し、検出手段(20a)からの出力信号に対して加
算もしくは減算すべくワイヤ接続可能としたことを特徴
とする。
【0016】上記のように、オフセット出力と参照信号
とは同位相もしくは逆位相であるから、本発明によれ
ば、検出手段(20a)からの出力信号のずれに応じ
て、互いに180°の位相差を持った第1および第2の
調整信号発生手段(30a、30b)のどちらか一方か
らの調整信号を適宜選択して、加算または減算すること
ができ、容易にオフセット出力を減少することができ
る。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1及び図2は、車両用振動型角速
度検出装置に本発明が適用された一例を示している。こ
の角速度検出装置は、図1にて示すごとく、振動子Sを
備えており、この振動子Sは、音叉型板状振動部材1を
備えている。
【0019】この振動部材1は、その板厚方向を鉛直方
向(図1にて図示z軸方向)に向け、その基部2にて、
バー状支持部2aを介し取付部Tに支持されている。こ
の取付部Tは、当該車両(可動体)の適所に固定支持さ
れている。また、振動部材1の基部2の長手方向(図1
にて図示x軸方向)は、当該車両の左右方向に一致して
いる。また、この振動部材1の両振動片3、4は、基部
2の両端部から当該車両の後方(図1にて図示y軸方
向)に向けて互いに平行に水平状に延出している。な
お、y軸は振動部材1の軸(即ち、支持部2aの軸)に
一致している。
【0020】振動子Sは、両振動片3、4と基部2とが
同一平面を成す振動部材1の面上に、一対の駆動用圧電
素子(駆動手段)10a、10bと、一対の検出用圧電
素子(検出手段)20a、20bと、一対の調整用圧電
素子(調整信号発生手段)30a、30bと、一対の参
照用圧電素子(参照手段)30c、30dを備えてい
る。
【0021】一対の駆動用圧電素子10a、10bは、
図1にて示すごとく、基部2表面にその長手方向に沿い
平行に装着されている。ここで、一対の駆動用圧電素子
10a、10bに加えられる駆動信号の各位相は、互い
に180度異なっている。この場合、駆動用圧電素子1
0aに加えられる駆動信号の位相が基部2をその長手方
向に縮ませる方向(伸ばす方向)の位相になっていると
き、駆動用圧電素子10bに加えられる駆動信号の各位
相が基部2をその長手方向に伸ばす方向(縮ませる方
向)の位相になっている。
【0022】これにより、振動部材1の両振動片3、4
は、各駆動用圧電素子10a、10bの振動に伴い、x
y平面内にてx軸方向に振動(駆動振動)する。なお、
この振動は共振振動となるように調整されている。ま
た、各振動片3、4は、図1にて示すごとく、それぞ
れ、重り部3a、4aを一体に備えている。検出用圧電
素子20aは、振動片3の基部2側に装着されており、
一方、検出用圧電素子20bは、振動片4の基部2側に
装着されている。
【0023】これにより、振動部材1のx軸方向の振動
状態にて当該車両が旋回等したときに上下方向にローリ
ングすると、これにより発生する角速度に基づきコリオ
リ力が発生して両振動片3、4に作用する。このため、
振動部材1が両振動片3、4にてz軸方向に互いに逆位
相にて振動する。よって、一対の検出用圧電素子20
a、20bが、両振動片3、4のz軸方向の各振動を検
出する。このことは、一対の検出用圧電素子20a、2
0bが上記コリオリ力に応じた振動を検出することを意
味する。従って、各振動片3、4がx軸方向への振動変
位の中心位置にある(つまり、駆動振動速度が最大速度
の状態)時に、検知振動による検出用素子20a、20
bからの検出信号(検出電流)は最大となる。
【0024】一対の調整用圧電素子(第1の調整信号発
生手段)30aおよび調整用圧電素子(第2の調整信号
発生手段)30bは、振動片3の重り部3a寄りに装着
されており、一方、一対の参照用圧電素子30c、30
dは、振動片4の重り部4a寄りに装着されている。そ
して、一対の調整用圧電素子30a、30bは、振動片
3のx軸方向の振動に応じて振動し調整用電流(調整信
号)を発生し、一対の参照用圧電素子30c、30d
は、振動片4のx軸方向の振動に応じて振動し参照用電
流(参照信号)を発生する。
【0025】これらの調整信号および参照信号の大きさ
は、駆動振動の変位に依存するものであり、各振動片
3、4のx軸方向への振動変位が最大である(つまり、
駆動振動速度が0の状態)時に最大となる。つまり、調
整信号および参照信号は、各振動片3、4のx軸方向へ
の振動変位と同位相もしくは逆位相となる。ここで、各
振動片3、4のx軸方向の振動に伴う各重り3a、4a
の振動は、各重り3a、4aが、互いにx軸方向に離れ
たり近づいたりするように振動する。そのため、調整用
圧電素子30a、30bの各調整信号の位相は、互いに
180°の位相差を有し、参照用圧電素子30c、30
dの各参照信号の位相は互いに180°の位相差を有し
ている。なお、このような現象は、各重り3a、4aが
なくても同様に生ずる。
【0026】次に、本実施形態の角速度検出装置の作動
について、図2のブロック図を参照して述べる。角速度
検出装置は、差動増幅器40を備えており、この差動増
幅器40はその正側入力端子にて、電流電圧変換器40
aを介して参照用圧電素子30cと接続されおり、ま
た、この差動増幅器40負側入力端子は、電流電圧変換
器40bを介して参照用圧電素子30dに接続されてい
る。
【0027】そして、両参照用圧電素子30c、30d
の各参照信号が、各電流電圧変換器40a、40bで電
圧変換され、差動増幅器40にて差動増幅されて差動増
幅電圧を発生する。位相調節器50は、差動増幅器40
の差動増幅電圧の位相を、上記コリオリ力の位相(z軸
方向の振動の位相)と同位相にするように、90度だけ
負側に調整して位相調整電圧を発生する。
【0028】差動増幅器42は、電流電圧変換器42
a、42bを介して、一対の検出用圧電素子20a、2
0bと接続され、一対の検出用圧電素子20a、20b
の各検出信号を、電圧変換し差動増幅して差動増幅電圧
を発生する。同期検波器55は、位相調節器50の位相
調整電圧に基づき差動増幅器42の差動増幅電圧を同期
検波して、当該車両の角速度(即ち、振動部材1の角速
度に相当する)をヨーレート出力として発生する。
【0029】従って、これら差動増幅器42、電流電圧
変換器42a、42bおよび同期検波器55により、検
出用圧電素子20a、20bの各検出信号を処理して角
速度を検出する信号処理手段が構成されている。ところ
で、検出用圧電素子20aと電流電圧変換器42aとの
間には、接続手段60が設けられている。この接続手段
60は、両調整用圧電素子30a、30bの各調整信号
を、検出用圧電素子20aの検出信号に、z軸方向への
漏れ振動による角速度の誤差信号(オフセット出力)を
低減するように電流加算するようになっている。接続手
段60の詳細については後述する。
【0030】また、位相調節器51は、差動増幅器40
の差動増幅電圧の位相を、その誤差分の位相ずれをなく
するように調整し位相調整電圧を発生する。この位相調
節器51の位相調整電圧に基づき、一対の駆動用圧電素
子10a、10bに駆動信号が加えられるが、駆動用圧
電素子10bには、位相反転器52が接続され、両駆動
信号の各位相は、互いに180度異なっている。
【0031】つまり、本実施形態では、駆動用圧電素子
10a、10bによって、振動片3、4がx軸方向に駆
動振動し、この駆動振動状態を参照用圧電素子30c、
30dにてモニターして、駆動用圧電素子10a、10
bにフィードバックするという自励発振を行っている。
そして、振動部材1が駆動振動しているときに、y軸回
りの角速度が入力されることで発生する振動部材1のz
軸方向への検知振動を、検出用圧電素子20a、20b
にて検出し、参照用圧電素子30c、30dからの参照
信号にて同期検波して、角速度を求めるようになってい
る。
【0032】次に、接続手段60について述べる。図3
は、接続手段60の構成を示すブロック図である。61
a、62aおよび63aは、振動子側パッド(振動子側
接続手段)であり、例えば、図1における基部2あるい
は取付部T等に設けられる。61b、62bおよび63
bは、回路側パッド(回路側接続手段)であり、例え
ば、上記各能動素子(40、40a、40b、42、4
2a、42b、50〜52、55)を備える回路基板
(図示せず)等に設けられる。
【0033】振動子側パッド61aは調整用圧電素子3
0aと、振動子側パッド62aは検出用圧電素子20a
と、振動子側パッド63aは調整用圧電素子30bと導
通している。回路側パッド61b〜63bは、直列に導
通しており、回路側パッド62bは、上記の電流電圧変
換器42aに導通している。そして、振動子側パッド6
2aと回路側パッド62bとは、ボンディングワイヤ6
5によって結線されている。
【0034】ここで、上述したように、振動片3、4を
駆動振動させたときには、各振動片3、4の振動変位と
の関係で、調整用圧電素子30aの参照信号の位相と、
調整用圧電素子30bの参照信号の位相とは、互いに逆
位相となる。そのため、本実施形態では、検出用圧電素
子20aの検出信号(電流)のオフセットの方向がプラ
スの場合には、調整用圧電素子30bの参照信号(電
流)を加算し、オフセットの方向がマイナスの場合に
は、調整用圧電素子30aの参照信号(電流)を加算す
る。
【0035】それによって、オフセットがキャンセルさ
れるように、参照信号が加算されるので、オフセット出
力を低減することができる。ここで、加算手段として
は、ボンディングワイヤを用いて行うことができる。例
えば、調整用圧電素子30aの参照信号を加算する場合
には、振動子側パッド61aと回路側パッド61bとを
ワイヤボンディングする。一方、調整用圧電素子30b
の参照信号を加算する場合には、振動子側パッド63a
と回路側パッド63bとをワイヤボンディングする。
【0036】ここで、オフセットの方向の検出は、各装
置毎に行う。加算のためのボンディングワイヤを接続し
ない状態、すなわちボンディングワイヤ65のみの結線
とした状態にて求め、その後、ワイヤボンディングす
る。なお、結線はワイヤボンディング以外にも、導電性
リード線のはんだ付け等でもよいし、あらかじめAl配
線で結合してもよい。
【0037】なお、加算する参照信号の大きさは、各調
整用圧電素子30a、30b、各パッド61a〜63a
および61b〜63bの面積を違えておくことで、多段
階の調整が可能とできる。以上のように、本実施形態に
よれば、振動部材1のx軸方向への振動変位と同位相も
しくは逆位相の信号を、検出信号に対して能動素子であ
る差動増幅器42を通さず、ワイヤ接続によって直接加
算または減算するから、能動素子の影響を受けることな
くオフセット出力を低減することができ、良好な精度を
有する角速度検出装置を提供することができる。
【0038】また、本実施形態によれば、検出用圧電素
子20aからの検出信号のオフセットの方向に応じて、
互いに180°の位相差を持った調整用圧電素子30
a、30bのどちらか一方からの調整信号を適宜選択し
て、加算または減算することができ、容易にオフセット
出力を減少することができる。なお、本例では、振動片
4側の参照用圧電素子30c、30dの参照信号だけを
上記の同期検波用および駆動信号のフィードバック制御
用の信号として用いているが、さらに、振動片3側の調
整用圧電素子30a、30bの信号も、振動片4側の参
照用圧電素子30c、30dの参照信号と同様にして用
いることができる。つまり、調整信号発生手段が参照手
段を兼ねるものであってもよい。
【0039】また、振動片4側の参照用圧電素子30
c、30dの参照信号も、振動片3側の調整用圧電素子
30a、30bの信号と同様に、調整手段として用いて
もよい。また、上記実施形態の振動子は、振動部材自身
が圧電体からなるものであり、その振動部材の表面に駆
動手段、参照手段、検出手段および調整手段としての複
数の電極を設けたものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る角速度検出装置の振動
子を示す構成図である。
【図2】上記実施形態のブロック図である。
【図3】上記実施形態の信号調整手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】従来の角速度検出装置の振動子を示す構成図で
ある。
【図5】従来の角速度検出装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1…振動部材、10a、10b…駆動用圧電素子、20
a、20b…検出用圧電素子、30a、30b…調整用
圧電素子、30c、30d…参照用圧電素子、42…差
動増幅器、42a、42b…電流電圧変換器、55…同
期検波器、60…信号調整手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 岳志 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 浅海 一志 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 吉野 好 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 x軸、y軸及びz軸からなる直交座標系
    にてy軸方向を軸として可動体に支持される振動部材
    (1)と、 前記振動部材(1)に設けられ、前記振動部材(1)を
    前記x軸方向に励振させるための駆動手段(10a、1
    0b)と、 前記振動部材(1)に設けられ、前記振動部材(1)の
    前記x軸方向への振動のもと前記可動体の角速度に応じ
    て、前記振動部材(1)に発生する前記z軸方向への振
    動に感度を持つ検出手段(20a、20b)と、 前記検出手段(20a、20b)からの出力信号を処理
    して角速度を検出する信号処理手段(42、42a、4
    2b、55)とを備えた角速度検出装置において、 前記振動部材(1)の前記x軸方向への振動変位と同位
    相もしくは逆位相の調整信号を発生する調整信号発生手
    段(30a、30b)を備え、 前記検出手段(20a)と前記信号処理手段(42、4
    2a、42b、55)との間には、前記調整信号を、前
    記検出手段(20a)からの出力信号に対して加算もし
    くは減算すべくワイヤ接続可能とした接続手段(60)
    が設けられていることを特徴とする角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記調整信号発生手段は、前記振動部材
    (1)の前記x軸方向への振動変位に対して、同位相の
    調整信号を発生する第1の調整信号発生手段(30a)
    および逆位相の調整信号を発生する第2の調整信号発生
    手段(30b)を備えており、 前記接続手段(60)は、前記第1および第2の調整信
    号発生手段(30a、30b)のどちらか一方からの調
    整信号を選択し、前記検出手段(20a)からの出力信
    号に対して加算もしくは減算すべくワイヤ接続可能とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
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