JP2013216483A - 工事用エレベーターの揚程延長工法 - Google Patents

工事用エレベーターの揚程延長工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013216483A
JP2013216483A JP2012091152A JP2012091152A JP2013216483A JP 2013216483 A JP2013216483 A JP 2013216483A JP 2012091152 A JP2012091152 A JP 2012091152A JP 2012091152 A JP2012091152 A JP 2012091152A JP 2013216483 A JP2013216483 A JP 2013216483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine room
floor
construction
elevator
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012091152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5538470B2 (ja
Inventor
Takashi Shibata
田 崇 柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2012091152A priority Critical patent/JP5538470B2/ja
Publication of JP2013216483A publication Critical patent/JP2013216483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5538470B2 publication Critical patent/JP5538470B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

【課題】建築工事の進捗に合わせて、昇降路の上方に工事用エレベーターの揚程を延長する場合、仮設機械室の解体、揚重、搬送、再設置といった煩雑な作業をなくして、効率よく、短時間に延長できるようにする。
【解決手段】建築進捗が最初の計画階に達した後、工事用エレベーターの機械室として、前記昇降路のかご型移動機械室30を、揚重装置により吊り上げ、最初の計画階1に配置する。かご型移動機械室30に設置された巻上機14に乗りかご17と釣合おもりを吊持する主索を巻き掛けて工事用エレベーターを仮設し、工事用エレベーターを使用しながら建築工事を進める。建築進捗が次の計画階に達するまで、昇降路を次の計画階まで延伸させ、建築進捗が次の計画階に到達した後、主索を取り外し、前記揚重装置を用いて、かご型移動機械室30を吊り上げて、かご型移動機械室を前記次の計画階に再配置し、工事用エレベーターを再仮設する。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、仮設している工事用エレベーターの揚程を建物の建築工事の進捗に合わせて、延長していく工事用エレベーターの揚程延長工法に関する。
高層ビルあるいは超高層ビルの建築工事現場では、計画した最上階まで建物の鉄骨が組み上がるのを完了してからエレベーターを据え付けるのではなく、鉄骨が途中階まで立ち上がった段階で、工事用エレベーターを仮設している。工事用エレベーターは、建築工事現場において工事に従事する作業者や工事に必要な資材を効率良く搬送するために必要不可欠な設備である。
工事用エレベーターを仮設した後、建物の方は工事の進行に伴ってどんどん高くなっていくので、建築工事の進捗に合わせて、エレベーターの揚程を高くしていく必要がある。従来の工事用エレベーターの揚程延長方法としては、例えば、特許文献1、2に提案されているものがある。
ここで、図7は、従来の一般的な工事用エレベーターの揚程延長方法の工程を示す図である。この図7において、参照番号10は、工事中の建物の鉄骨に構築したエレベーターの昇降路をしている。この図7に示した工事用エレベーター例では、現段階のエレベーター乗場は、F1、F2、…Fm階まで設置されているものとする。
各エレベーター乗場F1、F2、…Fmには、乗場扉や、かご呼び登録装置などの乗場機器11が設置されている。現段階での建物の計画階である最上階には、仮設機械室12が設置されている。この仮設機械室12には、エレベーターの主制御盤13、仮設用の巻上機14、そらせシーブ15などが設置されている。
巻上機14には、仮設エレベーター用の主索16が巻き掛けられて下方に垂下しており、この主索16の一端は、乗りかご17に連結され、主索16の他端は、そらせシーブ15を介して釣合おもり18に連結されている。また、昇降路10には、乗りかご17を案内するガイドレール19と、釣合おもり18を案内するガイドレール20が設置されている。
従来、工事用エレベーターでは、建物の工事が進捗し上階が順次構築され、次の計画階に到達すると、図7に示すようにして、エレベーターの揚程を延長している。
図7(a)において、まず、工事用エレベーターの使用は一旦中断される。そして、乗りかご17と釣合おもり18を所定の位置に静止させておき、これら乗りかご17と釣合おもり18を吊持していた主索16を巻上機14およびそらせシーブ15から取り外すことになる。その後、仮設機械室12は解体される。
次に、図7(b)に示すように、建築工事中の建物では、既に昇降路10は次の計画階まで延びており、この計画階に仮設機械室12を再設置するため、エレベーター制御盤13、仮設エレベーター用の巻上機14、そらせシーブ15などの機器を揚重・搬送し、機械室用機器の再設置、制御配線の再敷設を行う。その後、乗りかご17を最上階に揚重する。
こうして仮設機械室12を再設置してから、図7(c)に示すように、再び、巻上機14とそらせシーブ15に主索16巻き掛け、主索12を昇降路10に垂下し、その一端には乗りかご17を、他端には釣合おもり18をそれぞれ吊持する。
特開平4−243786号公報 特開平7−223787号公報
このように工事用エレベーターの揚程を延長する従来の方法では、主索の取り外し、旧仮設機械室の解体、巻上機、制御装置などの機器の揚重、搬送、新仮設機械室の再設置、制御配線の再敷設、主索の再取り付けなど、非常に手間と時間のかかる作業となっており、多大な費用がかかる上に、揚程延長作業を行っている間は、エレベーターによるサービスは休止されるので、建物の建築工事の進行に重大な支障が生じる。
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、建物建築の進捗に合わせて、昇降路の上方に工事用エレベーターの揚程を延長する場合に、仮設機械室の解体、揚重、搬送、再設置、制御配線の再設置といった大掛かりで煩雑な作業をなくして、効率よく、短時間に工事用エレベーターの揚程を延長できるようにした工事用エレベーターの揚程延長工法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、
工事中の建物に仮設された工事用エレベーターの揚程を前記建物の建築進捗に合わせて上方に延長する工事用エレベーターの揚程延長工法において、
最初の計画階に建物の建築進捗が達するまで、工事中の建物内に乗りかごが昇降する昇降路を構築する工程と、
建築進捗が前記最初の計画階に到達した後、工事用エレベーターの機械室として、前記昇降路に設けたガイドレールに案内されて当該昇降路を移動可能なかご型移動機械室を、揚重装置を利用して吊り上げて前記最初の計画階に配置し、前記かご型移動機械室に設置された巻上機に乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を巻き掛けて工事用エレベーターを仮設する工程と、
前記工事用エレベーターを使用しながら建物の建築を進め、建築進捗が次の計画階に達するまで、前記昇降路を次の計画階まで延伸させる工程と、
建築進捗が次の計画階に到達した後、乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を取り外してから、前記揚重装置を用いて、前記かご型移動機械室を吊り上げて昇降路内を前記次の計画階まで移動させ、当該かご型移動機械室を前記次の計画階に再配置し、前記巻上機に乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を巻き掛け前記工事用エレベーターを再仮設する工程と、
建物の建築進捗に応じて、計画階が順次高くなるごとに、前記昇降路の延伸工程と、前記かご型移動機械室の再仮設工程を繰り返す工程と、からなることを特徴とするものである。
本発明による工事用エレベーターの揚程延長工法において、建物の最初の計画階に機械室を設置する工程の説明図。 本発明の第1実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法で用いられるかご型移動機械室をタワークレーンで吊った状態を示す斜視図。 本発明の第1実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法において、かご型移動機械室をガイドレールにそって移動可能に取り付けた状態を示す斜視図。 本発明の第1実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法において、次の計画階に揚程を延長する工程の説明図。 本発明の第2実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法で用いるかご型移動機械室を示す正面図。 本発明の第2実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法において、次の計画階に揚程を延長する工程の説明図。 従来の工事用エレベーターの揚程延長工法の説明図。
以下、本発明による工事用エレベーターの揚程延長工法の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1実施形態
図1(a)は、本実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法が適用される工事用エレベーターが設置される建築中の建物を示す。この図1(a)において、参照番号10は、工事中の建物に構築した工事用エレベーターの昇降路を示している。この図1(a)に示した建築段階では、第1の計画階1に建築進捗が到達すると、次のようにして、工事用エレベーターが設置される。
図1において、建物には、工事用エレベーター用の乗場が、F1、F2、F3、…Fm階まで設置され、F1階〜Fm階までがエレベーターのサービス階となっている。Fm階から上のFm+1階と最上階のFm+2階は、仮設機械室の設置が計画されている最初の計画階1であり、2つの階床分に相当する昇降路10内の空間を仮設機械室の設置に利用する。
各エレベーター乗場F1、F2、…Fmには、それぞれ乗場扉やかご呼び登録装置などの乗場機器11が設置される。本実施形態の工事用エレベーターでは、次のような構成のかご型移動機械室30が第1計画階1に仮設される。乗りかご17は、最上階のFm階まで揚重され、吊り元52から吊持されている。
図2は、本実施形態のかご型移動機械室30の構成を示す図である。このかご型移動機械室30は、下梁22と上梁23と左右の縦枠24によってかご枠が構成されている。このかご枠には、第1室25と第2室26からなる上下のかご室が支持され、いわゆるダブルデッキ型のかご型として構成されている。下段の第1室25の床27には、巻上機14,そらせシーブなどの乗りかごを駆動する機械設備が設置されている。上段の第2室26の床28には、巻上機14を制御する主制御盤13などのエレベーターの制御機器が設置されている。
この第1実施形態では、第1室25と第2室26とはかご枠に固定されており、第1室25の床27、第2室26の床28は、対応する計画階のフロアレベルと一致するような間隔にあらかじめ設定されている。なお、第2室26のかご上部の四隅には、タワークレーンで吊るために、玉掛ワイヤ29を連結するためのU字ボルト31が吊り金具として固定されている。参照番号32は、建築現場で建築資材の揚重に用いているタワークレーンのブームから垂下しているワイヤーロープを示している。
かご型移動機械室30は、タワークレーンなどの揚重機器を用いて吊り上げられ、第1計画階1の直上から昇降路10に入れて、図1(b)に示すように、第1計画階1に仮設される。
巻上機14からは、仮設エレベーター用の主索16が巻き掛けられて下方に垂下しており、この主索16の一端は、乗りかご17に連結され、主索16の他端は、そらせシーブ15を介して釣合おもり18に連結されている。
昇降路10には、乗りかご17の昇降を案内するかご用ガイドレール19と、釣合おもり18を案内する釣合おもり用ガイドレール20が昇降路に沿って設置されている。第1計画階1にかご型移動機械室30が仮設設置される段階では、かご用ガイドレール19および釣合おもり用ガイドレール20の上端部は、かご型移動機械室30の上端よりも上方に突き出るようにしておく。この際、図3に示されるように、上梁23、下梁22の両端部には、案内装置として、かご用ガイドレール19に摺動自在に嵌合するガイドシュー53を取り付けておく。
こうして仮設設置された工事用エレベーターは、建物の建築進捗が次の第2計画階まで到達するまで、作業員や資材の搬送に利用されることになる。
次に、図4(a)は、建物の建築進捗が進んで次の第2計画階2まで到達した状態を示す。この間、建築進捗と並行して、かご用ガイドレール19と釣合おもり用のガイドレール20の延伸もゴンドラ工法などにより進められている。第2計画階2の下部には、昇降路10を雨水から保護するために雨養生50を設置する。また、第1計画階1から第2計画階2の間の途中の階床には、乗場扉や、かご呼び登録装置などの乗場機器11が設置される。
この段階では、かご用ガイドレール19と釣合おもり用のガイドレール20の上端部は、第2計画階2まで延伸している。この段階になって、それまで運転されていた工事用エレベーターの使用は中断され、以下のようにして、第2計画階2まで工事用エレベーターの揚程を延長する。
まず、図4(a)において、乗りかご17を第1計画階1の下のFm階に固定しておく。そして、それまで乗りかご17と釣合おもり18を吊持していた主索16を巻上機14とそらせシーブ15から取り外す。主索16を取り外してからは、かご型移動機械室30はかご用ガイドレール19に沿って昇降路を円滑に移動できる状態になる。
そこで、タワークレーンでかご型移動機械室30を吊り上げて、図4(b)に示すように、第2計画階2まで揚重する。そして、第2計画階2の下の方の階Fn+1では、かご型移動機械室30を載置させる受けビーム54を昇降路10に架け渡し、この受けビーム54にタワークレーンで吊っていたかご型移動機械室30を降ろして固定する。
こうしてかご型移動機械室30を再設置し、乗りかご17を第2計画階2の下まで揚重して吊り元52から吊持してから、図4(c)に示すように、再び、巻上機14とそらせシーブ15に主索16を巻き掛け、主索12を昇降路10に垂下し、その一端には乗りかご17を、他端には釣合おもり18をそれぞれ吊持する。こうして、第2計画階2までのエレベーター揚程の延長が完了することになる。
建物に第3計画階、第4計画階、…、が計画されていれば、次の計画階に建築進捗が到達したときに、タワークレーンで吊り上げてかご型移動機械室30をその計画階に移動させて、上述した第2計画階の場合と同じようにして、エレベーターの揚程を延長することになる。
以上のようにして、本実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法では、工事用エレベーターの機械室として乗りかご17のかご用ガイドレール19で案内されるダブルデッキ型のかご型移動機械室30を利用しているので、次の計画階に機械室を仮設設置するときには、かご型移動機械室30をタワークレーンで吊って次の計画階に移動させるだけであるので、機械室の解体作業、主制御盤13、巻上機14などの機械室用装置・設備の搬送、機械室の再組立、制御配線の再敷設などの非常に手間のかかる作業が一切なくなり、機械室の再設置をきわめて容易な作業で効率良く実施することができ、揚程延長の作業時間を格段に短縮し、費用を大幅に削減することができる。そして、揚程延長の工事のためのエレベーターのサービス中断期間を格段に短縮化することができるので、建物の建築進捗におおいに寄与することになる。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法について、図5、図6を参照して説明する。
まず、図5は、第2実施形態で用いられるかご型移動機械室40の構成を示す図である。このかご型移動機械室40も、第1実施形態の図2に示したかご型移動機械室30と同様に、いわゆるダブルデッキ型のかご型として構成されている。下段の第1室25の床27には、巻上機14,そらせシーブなどの乗りかごを駆動する機械設備が設置されている。上段の第2室26の床28には、巻上機14を制御する主制御盤13などのエレベーターの制御機器が設置されている。
この第2実施形態では、第1室25の床27、第2室26床28の間隔を、対応する計画階のフロアレベルと合わせて調整できるように、次のような階間調整手段が設けられている。
かご枠を構成する縦枠24には、それぞれ上下方向に延びるボールねじ軸32が回転自在に支持されている。上梁23の両端部には、ボールねじ軸32をそれぞれ正逆両方向に回転駆動する駆動モータ33が取り付けられている。ボールねじ軸32には、上側ボールナット34と、下側ボールナット35とが螺合するようになっている。下側ボールナット35は、第1室25の床27を支持する支持枠に保持され、上側ボールナット34は、第2室26の床28を支持する支持枠に保持されている。そして、ボールねじ軸32では、上側ボールナット34が螺合しているねじ部と、下側ボールナット35が螺合しているねじ部とでは互いに反対方向にねじ切りされた逆ねじとなっている。これにより、駆動モータ33でボールねじ軸32を正回転させると、第1室25と第2室26の上下方向の間隔を狭めることができる。これとは逆に、駆動モータ33でボールねじ軸32を逆回転させると、第1室25と第2室26の上下方向の間隔を広げることができるようになっている。
以下、第2実施形態による工事用エレベーターの揚程工法の工程について、図6を参照ながら説明する。
まず、図6(a)は、建物の建築進捗が進んで次の計画階2まで到達した段階を示す。この間、建築進捗と並行して、かご用ガイドレール19と釣合おもり用のガイドレール20の延伸もゴンドラ工法等により進められている。この第2計画階2の下部には、昇降路10を雨水から保護するために雨養生50を設置する。また、第1計画階1から第2計画階2の間の途中の階床には、乗場扉や、かご呼び登録装置などの乗場機器11が設置される。
かご用ガイドレール19と釣合おもり用のガイドレール20の上端部は、さらに第2計画階2まで延伸している。この段階になって、それまで運転されていた工事用エレベーターの使用は中断され、以下のようにして、第2計画階2まで工事用エレベーターの揚程を第2延長する。
まず、図6(a)において、乗りかご17を第1計画階1の下のFm階に固定しておく。そして、それまで乗りかご17と釣合おもり18を吊持していた主索16を巻上機14とそらせシーブ15から取り外す。主索16を取り外してからは、かご型移動機械室40は昇降路10をかご用ガイドレール19に沿って円滑に移動できる状態になる。
そこで、タワークレーンでかご型移動機械室40を吊り上げて、図6(b)に示すように、第2計画階2まで揚重する。そして、第2計画階2の下の階Fn+1では、かご型移動機械室40を載置させる受けビーム54を昇降路10に架け渡し、この受けビーム54にタワークレーンで吊っていたかご型移動機械室40降ろして固定する。
この実施形態では、第1計画階1の階間と、第2計画階2での階間を較べると、第2計画階2の階間の方が広くなっており、かご型移動機械室40を第2計画階2に設置するときに、第2計画階の上の階Fn+2のフロアレベルと、かご型移動機械室40の第2室26の床のレベルとが一致せずに、段差が生じてしまうことになる。
そこで、図5において、階間調整機構の駆動モータ33によりボールねじ軸32を逆方向に回転させ、第1室25と第2室26の間隔を拡げて第2階の階間長と一致させておく。
こうして間隔を調整してから、かご型移動機械室40を第2計画階に再設置すると、段差を解消することができる。その後、乗りかご17を第2計画階2まで揚重して吊り元52から吊持してから、図6(c)に示すように、再び、巻上機14とそらせシーブ15に主索16巻き掛け、主索12を昇降路10に垂下し、その一端には乗りかご17を、他端には釣合おもり18をそれぞれ吊持する。こうして、第2計画階2までのエレベーター揚程の延長が完了することになる。
以上のように第2実施形態による工事用エレベーターの揚程延長工法では、第1実施形態と同様に、次の計画階に機械室を仮設設置するときには、かご型移動機械室30をタワークレーンで吊って次の計画階に移動させるだけであるので、機械室の解体作業、主制御盤13、巻上機14などの機械室用装置・設備の搬送、機械室の再組立、制御配線の再敷設などの非常に手間のかかる作業が一切なくなり、機械室の再設置をきわめて容易な作業で効率良く実施することができ、揚程延長の作業時間を格段に短縮し、費用を大幅に削減することができる。
しかも、かご型移動機械室40は、第1室25と第2室26の間隔を計画階の階間に合わせて調整できるので、かご型移動機械室40を再設置したときに段差が生じることがない。このように計画階のフロアと、第1室25および第2室26との間に段差がないため、作業員は機械室の設備、機器を点検するときに安全に作業を行うことができる。
以上、本発明による工事用エレベーターの揚程延長工法について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、ダブルデッキ型のかご型移動機械室に限られず、移動機械室の床面積を広く確保できる場合には、シングルデッキ構造のかご型移動機械室を用いてもよい。
10…昇降路、11…乗場機器、13…主制御盤、14…巻上機、15…そらせシーブ、16…主索、19…かご用ガイドレール、20…釣合おもり用ガイドレール、22…下梁、23…上梁、24…縦梁、25…第1室、26…第2室、30…かご型移動機械室

Claims (5)

  1. 工事中の建物に仮設された工事用エレベーターの揚程を前記建物の建築進捗に合わせて上方に延長する工事用エレベーターの揚程延長工法において、
    最初の計画階に建物の建築進捗が達するまで、工事中の建物内に乗りかごが昇降する昇降路を構築する工程と、
    建築進捗が前記最初の計画階に到達した後、工事用エレベーターの機械室として、前記昇降路に設けたガイドレールに案内されて当該昇降路を移動可能なかご型移動機械室を、揚重装置を利用して吊り上げて前記最初の計画階に配置し、前記かご型移動機械室に設置された巻上機に乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を巻き掛けて工事用エレベーターを仮設する工程と、
    前記工事用エレベーターを使用しながら建物の建築を進め、建築進捗が次の計画階に達するまで、前記昇降路を次の計画階まで延伸させる工程と、
    建築進捗が次の計画階に到達した後、乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を取り外してから、前記揚重装置を用いて、前記かご型移動機械室を吊り上げて昇降路内を前記次の計画階まで移動させ、当該かご型移動機械室を前記次の計画階に再配置し、前記巻上機に乗りかごと釣合おもりを吊持する主索を巻き掛け前記工事用エレベーターを再仮設する工程と、
    建物の建築進捗に応じて、計画階が順次高くなるごとに、前記昇降路の延伸工程と、前記かご型移動機械室の再仮設工程を繰り返す工程と、
    からなることを特徴とする工事用エレベーターの揚程延長工法。
  2. 前記かご型移動機械室には、前記昇降路の乗りかごを案内するガイドレールに摺動自在な案内装置を設けることを特徴とする請求項1に記載の工事用エレベーターの揚程延長工法。
  3. 前記かご型移動機械室を計画階に仮設するときには、前記ガイドレールの上端部を当該かご型移動機械室のかご上よりも上方に突き出るように延ばすことを特徴とする請求項2に記載の工事用エレベーターの揚程延長工法。
  4. 前記かご型移動機械室は、前記巻上機が設置される下段の第1室と、前記巻上機を制御する主制御装置が設置される上段の第2室と、を有するダブルデッキ型のかご型移動機械室であることを特徴とする請求項1に記載の工事用エレベーターの揚程延長工法。
  5. 前記かご型移動機械室は、前記第1室と第2室の間隔を調整する階間調整手段を有し、前記かご型移動機械室の第1室と第2室にそれぞれ対応する階床の間隔が前の計画階と次の計画階とで相違し、前記第1室と第2室のそれぞれに次の計画階の得階床との間に段差が生じる場合には、前記階間調整手段により前記段差を解消することを特徴とする請求項4に記載の工事用エレベーターの揚程延長工法。
JP2012091152A 2012-04-12 2012-04-12 工事用エレベーターの揚程延長工法 Active JP5538470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091152A JP5538470B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 工事用エレベーターの揚程延長工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091152A JP5538470B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 工事用エレベーターの揚程延長工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013216483A true JP2013216483A (ja) 2013-10-24
JP5538470B2 JP5538470B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=49589092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012091152A Active JP5538470B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 工事用エレベーターの揚程延長工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5538470B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109339399A (zh) * 2018-11-23 2019-02-15 宝钢钢构有限公司 一种电梯井道内钢结构的分段施工方法
EP3865448A1 (en) * 2020-02-12 2021-08-18 KONE Corporation Method for constructing elevator
CN114852825A (zh) * 2021-02-03 2022-08-05 奥的斯电梯公司 用于扩展电梯井道上升高度的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51109563U (ja) * 1975-02-28 1976-09-03
JPH04243786A (ja) * 1991-01-25 1992-08-31 Toshiba Corp 本設用品使用の工事用エレベータ据付方法
JPH0733355A (ja) * 1993-07-23 1995-02-03 Toshiba Corp エレベータの据付工法
JPH08133635A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Otis Elevator Co ジャンプアップエレベーターの仮設機械室

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51109563U (ja) * 1975-02-28 1976-09-03
JPH04243786A (ja) * 1991-01-25 1992-08-31 Toshiba Corp 本設用品使用の工事用エレベータ据付方法
JPH0733355A (ja) * 1993-07-23 1995-02-03 Toshiba Corp エレベータの据付工法
JPH08133635A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Otis Elevator Co ジャンプアップエレベーターの仮設機械室

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109339399A (zh) * 2018-11-23 2019-02-15 宝钢钢构有限公司 一种电梯井道内钢结构的分段施工方法
CN109339399B (zh) * 2018-11-23 2023-08-25 宝钢钢构有限公司 一种电梯井道内钢结构的分段施工方法
EP3865448A1 (en) * 2020-02-12 2021-08-18 KONE Corporation Method for constructing elevator
US11447370B2 (en) 2020-02-12 2022-09-20 Kone Corporation Method for constructing elevator
CN114852825A (zh) * 2021-02-03 2022-08-05 奥的斯电梯公司 用于扩展电梯井道上升高度的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5538470B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5538471B2 (ja) 工事用エレベーターの揚程延長工法
CN113891848A (zh) 建造电梯的方法及电梯
EP1654183B1 (en) Method and apparatus for adjusting the distance between the cars of a double-deck elevator
US20110067252A1 (en) Arrangement and method for positioning the alignment plumb lines of the guide rails of an elevator
CN113165849A (zh) 用于运行建筑工地设施的方法以及建筑工地设施
JP6813123B2 (ja) エレベーターの揚程延長技術の適用方法
JP5538470B2 (ja) 工事用エレベーターの揚程延長工法
WO2020142001A1 (en) A moveable platform
JP6449423B1 (ja) 作業用ゴンドラ
JP2016079002A (ja) エレベータ機器の揚重方法
JP2011068458A (ja) エレベータのレール吊り装置
JP7213362B2 (ja) 工事用エレベーター装置
JP3844944B2 (ja) 工事用エレベータの解体方法
JP2013245033A (ja) 巻上機据付方法
JP2008063873A (ja) 天井の搬送機構及び施工方法
JP3920527B2 (ja) 工事用エレベータ
JP5806166B2 (ja) エレベータ改修用機器設置方法
JP2015009967A (ja) エレベータ装置及びその改修方法
JP5796992B2 (ja) エレベータの改修方法
JP6626809B2 (ja) エレベータのリニューアル作業方法
WO2022230140A1 (ja) エレベーターおよび昇降行程延伸方法
JP2877593B2 (ja) エレベータの設置方法
JP2022150841A (ja) エレベータのリニューアル方法およびエレベータ
JP5718837B2 (ja) ロープ式エレベーター及びこのロープ式エレベーターへのリニューアル方法
JPH05262475A (ja) エレベータの据付工法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5538470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140428