JP2013216437A - 出荷待機設備及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多品種の商品が店別に仕分けられた多数の番重が、複数のバッチで送り込まれても、番重を段積みしたコラムがトラックに積み込まれるコラム高さで且つ多店/コラムとなるように番重を出荷の為に効率的にコラム化する。
【解決手段】 商品を店別の番重に仕分けて仕分けられた番重をバッチ的に出荷待機場GBAの番重搬送コンベアBCへ送る仕分け設備SIを備え、番重を段積みしたコラムを一時貯えるストレージコンベアSC1〜SC12と、コラムに仕分け設備SIから送られる所定の番重を所定位置に挿入できる挿入型段積み装置DSと、ストレージコンベアにあるコラムを挿入型段積み装置DSへ送る出側メインコンベアMCOと、挿入型段積み装置DSから送り出されるコラム又は番重をストレージコンベアへ戻す入側メインコンベアMCIとを設け、これら装置を制御するコンピュータを用いた制御部CONTROLがある。
【選択図】図1

Description

随時生産され、あるいは入荷される商品を適当な時間バッチ単位で、注文された商品を、注文の数だけ番重に入れて、店単位に仕分けして店単位の番重を同一店ばかりをコラム状に段積みして出荷待機場に一時保管しておく。
次のバッチでも同様に、店単位に仕分けして、前回のバッチで出来た同一店のコラムの上に重ねていく。
全バッチが終了して、作成された店別のコラムをトラックに積み込むときにはトラック単位に店の配送逆順に積み込む必要がある。また出荷待機場で一時保管されているコラムは1店/コラムであり、コラムの高さは高いもの、低いもの種々雑多となり、そのまま積み込むと積載効率が悪くなる。これを解消するため、複数のコラムを店の配送逆順に重ねて多店/コラムにする。1コラムの高さはトラックの荷高さ以下とし、一定の高さに揃えて積み込む。一定の高さに揃えることを均し作業と呼ばれている。
本発明は必要な装置をレイアウトのように配置し、仕分け処理の順序、仮想コラムの作成、仕分けで発生する番重を挿入型段積み装置で仮想コラムのしかるべき位置に挿入していき最終的に均されたコラムが出来上がるようにする設備と方法である。
即ち最終的に均されたコラムの通りの1コラムの下から配送逆順に店の番重が段積みされた多店/1コラムの仮想のコラムを想定し、随時入荷されてくる商品を仕分けし、仕分けされた店の番重を仮想のコラムのしかるべき位置に挿入型段積み装置で段積みしていき、次第にコラムが成長していき最終的なコラムになるようにし且つコラムは出荷場のトラック号車に対応したストレージコンベア上に、前方から後方に向かって配送逆順に並んでいて、そのまま、トラックに積み込めば、トラックは順路で、トラック後方に積まれたコラムから降ろし、そのコラムの上から順番にそのお店の分だけを取れば良いようにする技術に関する。
現状の均し作業には、以下のa:b:c:d:e:の5つの問題があった。
a:全バッチが終了するまではコラムは1店/コラムであり、1店毎に1ロケーションを必要とし、店数が多いと、膨大なスペースが必要となる。
小口の店は低いコラムとなり、コラムの上方に、無駄な空間が生じる。
また番重の種類が複数になり、番重の種類毎にスペースを取ろうとすれば、更に多くのスペースが必要になる。
b:全バッチの仕分けが完了してその後、均し作業を行うのは2度手間であり、作業の重複である。
c:全バッチが完了して、トラックに積み込む前に、人手により短時間に均し作業を多くの人員が集中的に必要となり、作業人員の平準化が出来ない。
d:均し作業は店毎のコラムを幾つか重ねて均一の高さに揃えていく作業で、コラム同士を重ねる作業は重労働であり、女子や高年齢者には不向きな作業である。
e: 1店で1コラムのロケーションを割り当てるため、1店で1コラムを超える場合は出来上がったコラムを別の場所に一時的に保管しておき、出荷直前の均しの時に、そのコラムを持ってきて、トラックの積み付け順序の位置に合せる等の作業が発生する。これまた2度手間であり、誤配のもとになる。
(従来の技術)
この技術に関し、パン等の仕分けを行う技術として、下記特許文献1に示すように、仕分け先である店単位に予め決められたパン番重を置く場所(番地)が決められていて、人が品種毎にパンを搬送し、その品種を店単位に注文の数だけ番重に投入して仕分けていく方法の改良発明が開示されている。改良点は1品種ずつ持っていくのではなく複数品種を持っていき、品種を切り替えて、該当品種の注文数が表示され、その数を番重に入れていく点である。店ごとのパン番重に投入して仕分けを行うと同時に、その番重が満杯になれば、新しく空の番重を追加し重ねていくと自然に店単位にコラムが形成されていく。
コラムの一時格納場所で仕分けを行うので、仕分け場が必要でない利点がある反面、品種を1品種あるいは、複数品種をパン番重のコラムの位置まで歩いて搬送しなければならない。そのため、歩行の無駄時間分だけ仕分けの生産性が落ちる。
また1品種あるいは精々2〜4品種を全店のロケーション迄人手搬送するため、品種が多くなれば搬送回数が多くなり歩行距離が多くなる。また店数が多くなれば、店単位にロケーションを確保するため、全店分のロケーションのスペースが大きくなり、従ってそこまで行く歩行距離も伸びてくる。即ち品種数と店数の積で総歩行距離が伸びてくる。即ち仕分けの生産性が落ちてくる。その分人数を多く必要とし、省人効果が得られない。
下記特許文献2には、特許文献1の作業者が歩行して仕分けする欠点を補い、仕分け場所に居ながらにして、全品種を全店に仕分するもので、歩行の無駄時間を無くし、随時入荷してくる品種を適当な時間バッチで、店に対応したパン番重を店の処理順に従って空番重あるいは仕掛番重を投入ステーションに流し、投入ステーションで、流れて来た番重に対応した店の注文の商品を注文数だけ、コンピュータが表示器に出力する表示内容を人が見て仕分けしていく方式で店順に処理していく。満杯にならなかった番重は仕掛番重のストレージコンベア上に一時貯留される。満杯になった番重もしくは、その店の全注文の仕分け完了した番重は完成番重として自動倉庫に一時格納される。
仕分け場所と別な場所にトラックに積み込む出荷場があり、そこに店単位にロケーションが割り当てられた出荷待機場がある。自動倉庫に一時格納されている番重を適時出庫し、複数番重を段積し段積みされたコラム単位に人が出荷待機場まで搬送し、所定の店のコラムの上に同じ店の番重を重ねていくようになっている。
出荷場は複数の通路の両側に各店に割り当てられたロケーションがあり、人はその通路を歩行しコラムを搬送し、持ってきたコラムの上から順番に番重を該当のロケーションに置いていけば良い。既に番重が置いてある場合は、その上に重ねて置いていけば良い。自動倉庫から番重を出してきて、段積してコラムを形成する時、出荷待機場の通路単位に、コラムの最大高さに相当する枚数分自動倉庫に溜まっている通路から出庫し出庫する順序は、段積された番重を歩行順に搬送し途中所定のロケーションで、コラムの上から順に降ろしていけば良いよう降ろし順にソートしていく技術が開示されている。
この特許文献2の技術では、特許文献1の欠点を補い仕分けは投入場所に居ながらにして出来るので仕分けの生産性が極端に改善されている。しかし、仕分けされた番重を出荷待機場迄人手で搬送して店の番重をその店に対応するロケーションに置いていく作業はやはり歩行を伴う。
また上記2つの公報の技術とも、コラムは1店/コラムであるので、全店分のロケーションのスペースが大きくなり、省スペース化が必要である。
また、多くの人員を必要とし、省人化も必要である。
更に、仕分けが全て完了した後で一斉に複数の店のコラム同士を重ね合わせ、トラックに積載可能な高さに揃える所謂均し作業は人海戦術で行う。短時間で作業終わらせ出荷時間に間に合わせるために、多くの人数で作業を行う必要があるし、複数のコラムを重ね合わせて多店/コラムを形成するには、多くの労力を要し、とても女子や高齢者の作業には不向きである。
従来のこれらの2つの公報の技術では段落0003のa:b:c:d:e:の5つの問題点は未だ解決されていない。
特開平5−35752号公報 特開2009−46242号公報
従来の技術では、出荷待機場に店単位にロケーションを割りつけそのロケーションで1店/コラムを形成させると、最低でも店の数だけロケーションが必要となり、広大なスペースが必要となる。大口の店は注文数全部の番重で1コラム以上になる店もあるし、小口の店は1コラムの高さが制限高さの1/10くらいの店もある。平均すると1店のコラムの高さは制限高さの1/2〜1/3くらいである。
大抵の1店のコラムは低いコラムとなり、コラムの上方のスペースは空いていて無駄な空間となっている。均し作業を出荷待機場で、一旦店単位に1コラムを形成して、後から複数店のコラム同士を重ね合わせてコラムの高さを揃えていくと、スペースは小さくならないので、コラムは店単位でなく、均しが終わった時点での最終のコラムの数とし、多店/コラムになるようにできれば究極の最少スペースとなる。しかし、それには下記の課題1,2,3〜7がある。
課題1:予め、店単位の必要番重数を予測計算し、トラックに積み込む最終系のコラムの状態を仮想的に計算しておき、実際に随時商品が納品され、バッチ単位の仕分け時に、店単位の番重数が予め予測計算と略等しくなるようにし、番重を段積みしていき全バッチ終了時に、コラム内の番重数が仮想コラムと略同じになるように番重を段積していき、トラック単位のコラム数が仮想コラム数と同じになるようにすること。
課題2:バッチ単位でみた場合、納品されてくる商品は必ずしも、全て予定通りの時刻に納品されてくるとは限らない、納品された商品を店単位に仕分けして、何枚の番重になるか確実には決まらない。これらの概略計算できるようにすること。
課題3:店ごとの番重数が凡そ計算できたとすれば、トラック単位の総コラム数は計算できる。バッチ単位に仕分が進行していき、番重が計算された仮想のコラムのその店の所定の位置を計算し、その位置に番重を挿入していくことを可能にすること。
課題4:随時納品されてくる商品をバッチ単位で仕分けていき仕分けされた番重が仮想コラムのその店の仮想所定位置に挿入されていき最終バッチの終了時にはトラック単位に積み込む全コラムが略計算通りに形成させること。
課題5:前記課題1〜4までの計算が如何に実際と誤差が少なくすること。
課題6:また多少の誤差が生じてもトラックへの積み込み、出荷に支障の無いように誤差を吸収できること。
課題7:課題1〜4が解決できれば、究極の省スペース化が出来る、課題1〜3が全て自動的に出来れば、特許文献2のように店単位の番重に注文の商品を注文数だけ、仕分け場の投入ステーションで人が投入した後は全て無人で自動で搬送段積され、自動で均しが出来る。これが出来れば究極の省人・省力化が出来る。完全無人の自動化が出来るようにすること。
本発明が解決しようとする課題は、かかる課題1〜7を解決できる設備とその出荷待機方法を提供することにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 仕分け場に随時納品される商品を適当な時間バッチ単位で店単位に仕分ける手段を備え、店単位に仕分けた番重を、仕分け場から出荷待機場までの中間位置に配置されている挿入型段積み装置まで搬送する番重搬送コンベアを備え、出荷待機場には番重を段積みしたコラムをストレージするストレージコンベアを並設し、各ストレージコンベアの出荷トラック側の前方出口側に1本の出側メインコンベアを配置して、任意のストレージコンベアから該出側メインコンベアに切り出されたコラムを出側メインコンベアから挿入型段積み装置までコラムを搬送する出側コラム搬送コンベアを備え、また該ストレージコンベアの後方入口側に1本の入側メインコンベアを配置し、該入側メインコンベアから任意のストレージコンベアに分岐できるように各ストレージコンベアに対応して分岐装置を配置し、又挿入型段積み装置から送り出されるコラムを入側メインコンベアへ搬送する入側コラム搬送コンベアを設け、入側メインコンベア,ストレージコンベア,出側メインコンベア,出側コラム搬送コンベア,挿入型段積み装置,入側コラム搬送コンベア,入側メインコンベアは循環経路を形成し、挿入型段積み装置は仕分け場から番重搬送コンベアによって搬送されてきた番重を出荷待機場の出側メインコンベアと出側コラム搬送コンベアによって搬送されてきたコラムの所定の段の位置に挿入でき且つコラムをそのまま通過させることもできる装置であり、上記設備で構成されていて、仕分け場では随時納品される商品を出荷トラック号車単位に仕分けし、配送逆順あるいは配送順の店単位に番重を流し、出荷待機場からは同じトラック号車に対応したストレージコンベア上のコラムを前方から出側メインコンベアへ順番に切り出し、更に出側コラム搬送コンベアで挿入型段積み装置まで搬送し、挿入型段積み装置でコラムの所定の段の位置に仕分け場から搬送されてきた番重を挿入し、挿入された該コラムは入側コラム搬送コンベアと入側メインコンベアを介して出荷待機場の元のストレージコンベアに戻る様にコンピュータを用いた制御部でもって自動的搬送制御され、バッチ毎に各コラムが漸次成長し、全バッチが終了した時点では目的の予定のコラムに成長し、各コラムの下から順番に番重が配送逆順あるいは配送順に段積されていて、且つ各コラムの高さはトラックの荷高さ以下で、トラックの積載率を上げるために多店/1コラムで各コラムとも略同じ高さに段積みされていて、出荷待機場のストレージコンベア上にはコラムが前方から、配送逆順あるいは配送順に並ぶように、省スペースで略全自動で行うことを特徴とした出荷待機設備
2) 前記1)記載の出荷待機設備を用い、制御部のコンピュータによって出荷単位の仕分け作業を行う前に、受注データあるいは出荷予定データ及び商品毎の入数のデータベースを基に、商品店単位の番重に投入した場合にできる店単位の総番重数を予め計算し、計算結果をコンピュータの記憶装置に記憶し、次にトラックが配送する逆順の店の番重を仮想的に段積みし、1本の背の高い仮想コラムを想定し、そのコラムの番重を下から順番に、トラックに積載可能な高さ制限以内の仮想コラムを分割していき、分割した各コラムにコラム番号を付し、且つ各コラム内の店毎の番重の数も計算し、計算結果を記憶装置に記憶しておき、仕分け場から流れて来る番重を段積する指示データを作成してそのデータを記憶し、
実際に商品が随時納品されてきて、仕分け場では適当な時間バッチ単位で、出荷トラック号車単位に仕分けし、配送逆順あるいは配送順に店単位の番重を出側メインコンベアと出側コラム搬送コンベアで下流の挿入型段積み装置まで搬送し、一方出荷待機場では仕分け場と同じトラック号車のストレージコンベア前方から既存のコラムを切り出し、挿入型段積み装置まで搬送し、挿入型段積み装置では、仕分け場から搬送されてきた番重を、該コラムとコンピュータで照合し、合致していればコラム指示データを参照に制御装置を介してそのコラムの合致するコラム番号の所定の位置に自動で挿入し段積みしていき、段積みが終わったコラムは元のストレージコンベアに戻すように搬送制御し、以下同様に随時納品される度にバッチを繰り返し、漸次コラムが形成され、全バッチ終了時点では、自動的に目的とする予定のコラム即ち、各コラムは番重が下から順番に配送逆順あるいは配送順に段積みされていて、且つ各コラムの高さはトラックの荷高さ以下で、トラックの積載率を上げるために、多店番重/1コラムで、出荷待機場のストレージコンベア上にコラムが前方から、配送逆順あるいは配送順に並ぶように制御されていて、改めてコラムの均し作業を行う必要がないように、略同じ高さに段積みされるように制御したことを特徴とした省スペースで実現する出荷待機方法
3) 制御部のコンピュータによって出荷単位の仕分け作業を行う前に、その商品が全て揃っているものとして受注データあるいは出荷予定データ及び商品毎の入数のデータベースを基に、商品店単位の番重に投入した場合にできる店単位の予定の番重数を予め計算で求め、実際に、随時納品されてくる商品を対象に、選んで注文した商品を注文した数量だけ店単位の番重に入れていく場合の実績番重数とは条件が異なるために誤差が生じる誤差を出来るだけ小さくするために、予定番重数を求める際に最大積載率のパラメータkeを設け、そのパラメータで補正して予定番重数を決定し、また実績番重数を求める際も別のパラメータηを設け、実績番重数が多くなり過ぎ、1コラムの高さが、トラックの荷高さを大幅に超えたり、コラム数が予定数より多くなり、トラックに積載不可になることのないように、パラメータkeとパラメータηを適切に決め、実績番重数と予定番重数との誤差が極力小さくなるように制御したことを特徴とする、前記2)記載の出荷待機方法
4) 制御部のコンピュータによって番重の種類が複数あり、特に番重の高さが異なる場合、番重数の枚数だけの管理では1コラムの高さをトラックに積載可能な高さに制限することはできないので、高さの異なる番重毎にその枚数を管理し番重枚数と番重高さの積でコラムの高さを表現し、その値がトラックの積載可能な高さを超えないようにし、番重の種類が複数あり、特にその高さが異なる場合でも仮想コラムの高さ及び実際のコラムの高さを載せれるようにしたことを可能にしたことを特徴とした、前記2)又は3)記載の出荷待機方法
5) 番重の種類が異なる場合は番重の種類毎に纏まるように番重の種類ごとに枝番を付しておき、1枚ずつ流れて来る番重を段積時に配送順及び枝番で降順または昇順にソートして、挿入して容器の種類をまとめることで、受け取りの確認が容易に済み、また間違いが少なくなるようにすることを特徴とした、前記2)〜4)の何れかに記載の出荷待機方法
6) 制御部のコンピュータでもって、随時納品される商品店単位の番重に投入し、店単位に仕分ける仕分け作業を行う時、店単位に複数のアイテムを混載して番重に投入した結果、その時のアイテムだけでは、その番重の積載記載率が規定の積載率のパラメータkoの値より低く且つその店に対する未仕分け商品がある場合、その番重を自動倉庫に一旦保管しておき、後から納品されてきた商品を、その番重を自動倉庫から出庫してきて、決められた仕分順序に従って、その番重に追加投入し、その番重に追加すべき商品がある限りはその動作を繰り返し、その番重の積載率が最低積載率規定の積載率のパラメータkoの値を超えるか、未仕分け品がなくなるまで自動倉庫に入れ、番重の積載率を高めるように制御したことを特徴にした、前記2)〜5)の何れかに記載の出荷待機方法
にある。
本発明によれば、上記構成としたことで、均し作業の問題点a:b:c:d:e:を解消し設備の設置スペースを少なくでき、機械でもって自動的に、多店/コラムを形成していき、仕分け作業が終わると略同時に、各コラムの下から順に番重が配送逆順に段積みされていて、且つ各コラムの高さはトラックの荷高さ以下で、トラックの積載効率を上げるために多店番重/コラムで且つコラム高さは略同じ高さに段積みされていて、出荷待機場のストレージコンベア上には、コラムが前方から配送逆順に並ぶように仕分け作業以外は無人で略全自動で行い、作業者の労働負担を著しく軽減させ、きわめて効率的な自動的均し作業を可能とした。
図1は、実施例の設備の平面レイアウトを示す説明図である。 図2は、実施例の挿入型段積み装置を示す斜視図である。 図3は、実施例の仮想コラムの生成のフロー図である。 図4は、実施例の仕分けから循環によるコラム形成までの処理フロー図である。
本発明の構成部分とその形態について説明する。
(設備のレイアウトについて)
本発明の設備のレイアウトについて説明する。
出荷待機場には対象トラックのトラック号車番号に対応した複数のストレージコンベアを並設し、該ストレージコンベアはトラック積み込み側が前方で、コラムがストレージコンベアの後方から入り、前方から出るようにする。該並設したストレージコンベアの前方から、コラムが目の前の1本の出側メインコンベアに合流できるように各ストレージコンベア前方には分岐装置を備える。また該並設したストレージコンベアの後方には、1本の入側メインコンベアを備えていて、入側メインコンベアから各ストレージコンベアの任意の列に分岐できるように入側メインコンベアには移載装置を備えている。
出側メインコンベアに移載されたコラムは下流側に搬送され、途中挿入型段積装置で、新たな番重を所定のコラムの所定の場所に挿入して段積していく。新たな番重を段積したコラムは入側メインコンベアを通って並設したストレージコンベアの元の列に戻る様にしてある。
(店毎の予定総番重数の計算について)
本発明の店毎の予定総番重数の計算について説明する。
本発明の店毎の予定総番重数の計算は、受注データを基に、店毎に、注文された商品を注文数だけ、異品種混載で番重に投入した場合に、該店毎の予定番重数を計算で求める。コンピュータのデータベースの商品マスターに予め、商品ごとに商品サイズを基にその商品が番重に何個入るかの数「入数」を登録しておく。入数の逆数と注文数の積が番重内の容積率となる。商品を重ねないで1段で番重に入れる場合は面積率となる。その容積率と面積率を総称して積載率とすれば積載率が1を超えると1番重に入りきらない。商品の形状、サイズは異なり立方体(正方形)に近いものもあれば直方体(長方形)で長いものもあり、組み合わせた結果積載率が1以下でも入るとは限らない。
そのため1以下の最大積載率keを係数としてパラメータとして決めておく。最大積載率keは通常0.8〜0.85程度とする。番重に投入する各商品の入数の逆数と注文数の積の総和を最大積載率keで除した商を実際積載率kxとし、kxの値でその番重に入るかどうかの判定基準とする。
実際積載率kxの値が1以下の場合は入る、1以上は入らない。
また最大積載率keはパラメータで、実績値を考慮し適宜変えることが可能である。
随時納品されてくる商品の順序は正確には分からないし、納品されてきた商品を仕分けるバッチ内で、商品を組み合わせて番重に投入していくので実際にどの商品とどの商品を詰め合わせられるかは分からない。しかし受注データを基に、店毎に注文の全商品に対して商品毎の入数の逆数とその商品の注文数の積を最大積載率keで除して求めた値が1を超えない範囲で商品を組み合わせて求めた店の総番重数nを決める。
(予定コラム数及びコラム番号について)
本発明の予定コラム数及びコラム番号について説明する。
受注データを基に、計算した店毎の番重数を、トラック毎に各店の配送逆順にその店の番重数を仮想的に重ねていき背の高い1本のコラムを仮想的に作成する。そのコラムをトラックに積載可能な高さ単位に下から分割してコラム番号を付していく。
トラック毎のコラム番号の最大値がそのトラックに積み込むコラム数である。
1コラム内が全て同じ店のコラムも存在するし、また同じ店が1コラムに収まらずに複数のコラムにまたがる場合もある。しかしその場合も同じ店は配送逆順に連続して並んでいる。実際には番重数の累計を取っていく。番重数の累計値を1コラムの制限枚数で除した値の商に1を加えた値がコラム番号になる。換言すれば番重数の累計値が1コラムの制限枚数の整数倍がコラム番号となる。
また番重の高さが同じでなく、複数の異なる番重を使用する場合もあるので、1コラム内の各番重高さの累計も計算していく。番重高さの累計値を1コラムの制限高さを超えない間は同一コラム番号で、超えたところから次のコラム番号となる。今までの累計値をリセットし新コラム番号の番重高さの累計値を計算していく。
(実際の仕分け時の実績番重数について)
本発明の実際の仕分け時の実績番重数について説明する。
上記段落0020で計算した予定番重数の計算はあくまで、店毎に注文した全商品が揃っていた場合の計算であり、実際の仕分けは随時納品されてくる商品を、適量溜まった時点で仕分けを開始する。即ちバッチ単位で、店毎に受注データを基に納品された商品を注文数だけ番重に投入して仕分けていく。商品の組み合わせは、そのバッチで納品された商品に限定され、前記で計算した予定番重数の時とは条件が異なる。詰め合わせ効率ηをパラメータとして設定しておく。店毎にそのバッチ内の対象商品に対して商品毎の入数の逆数とその商品の注文数の積を、詰め合わせ効率ηで除して求めた値が1を超えない範囲を1番重として計算した店単位の実績総番重数をnとして計算する。
前記で計算した予定番重数nの方が、ここで計算した実績総番重数nより若干多くなるように、またその誤差が予め設定した最大誤差を超えないようにパラメータkeとηを決める。
(仕分けの処理順序について)
本発明の仕分けの処理順番について説明する。
随時納品されてくる商品が適量溜まった時点でバッチを開始する。仕分けの順序は任意のトラック単位に処理できるが、基本的にはトラック号車番号の若い番号から昇順に処理していく。またトラック号車番号単位に配送逆順の店単位に処理していく。
(仕分け処理について)
本発明の仕分けの処理について説明する。
仕分け場には随時納品された商品を表示ランプ及び数量表示付の棚に一時格納しておいて、仕分け処理される商品の商品コード、数量を人が入力しコンピュータの記憶部に登録する。
前段の順序で店単位に仕分けていく。そのバッチで処理する店を処理順序に従って、受注データを基に店単位に詰め合わせすべき商品と数量がコンピュータからの出力で表示棚に表示される。棚の前に人が居て、更に人の前に1本のコンベアが配置されている。
上流から仕分け順番の店の空番重もしくは仕掛番重が流れて来る。
その店の番重に投入すべき商品のランプが表示される。表示された商品を表示された数量だけ人がピッキングし流れてきた番重に投入する。
コンピュータはそのバッチで処理する対象の商品の中からその店の1番重に入る最適の組合せの商品を選んで、表示させる。人はピッキングする度にピッキングした商品のランプを消していき、すべてのランプが消えたら、その番重への投入は完了し、その番重はコンベア上を下流へ搬送される。その番重の積載記載率が規定の低積載率ko(パラメータ)以上の番重はコンベアで搬送され出荷待機場の挿入型段積装置へと搬送される。
またその番重の積載記載率が規定の積載率ko(パラメータ)の値より低く且つその店に対する未仕分け商品がある場合、その番重を自動倉庫に一旦保管しておき、その番重の店の未仕分けの商品が後で納品されてきた時に、その番重を自動倉庫から出庫してきて、決められた仕分順序に従って、その商品をその番重に追加投入し、その番重に追加すべき商品がある限りはその動作を繰り返し、その番重の積載率が最低積載率規定の積載率ko(パラメータ)の値を超える迄自動倉庫に入れ、番重の積載率を高めるようにしてある。あるいは端数処理は仕分け作業の最後のバッチで纏めて行う場合もある。
(出荷待機場のストレージコンベアからの挿入型段積み装置への搬送について)
本発明の出荷待機場のストレージコンベアからの挿入型段積み装置への搬送について説明する。
仕分けと同期して、仕分けと同じ順序のトラック号車番号単位に挿入型段積装置に到着するように、コンピュータ制御により、該当のストレージコンベア上にコラムを並んでいる順番にコラム単位に出側メインコンベアに払い出す。仕分けがトラック号車番号の若い順に仕分ける場合、出側メインコンベアの下流側から上流側に向かってストレージコンベアをトラック号車番号の若い順に割り付けていれば、単純に下流側から上流側に向かってストレージコンベアからコラムを払い出せば良い。
(コラムの形成について)
本発明のコラムの形成について説明する。
仕分け場で仕分けされた番重は前記の処理順序通りに1枚ずつ番重が挿入型段積装置のNo2リフタ迄搬送されてきて、挿入型段積装置のNo2リフタ前のコンベアにストレージされる。流れてきた番重は以下の情報(積み込むトラック号車番号、ストレージコンベア番号、コラム番号、店コード、コラム単位の配送順番)を持ってコンベア上を流れてくる。
一方出荷待機場のストレージコンベアから流れてきたコラムはコンベアで挿入型段積装置のNo1リフタ迄搬送されてきて挿入型段積装置のNo1リフタ前のコンベアにストレージされる。コラムはトラック号車番号、コラム番号IDとしてデ―タトラッキングされながら流れてくる。トラック号車単位にコラムはコラム番号の若い順番通りに流れてくる。
コラム番号の詳細データ即ち、受注データを基に作成した、予定情報がコラム番号単位に店番、店の配送順番や店単位に番寸別のコラム内の予定番重数をコンピュータのデータベースに書き込まれていて、必要な時にコラム番号IDをキーに呼び出すことができる。
また挿入型段積み装置でコラムに番重を1枚積みつける度に実績データとして、積みつけた番重の店番や、その番重を積みつけたコラム内の高さ位置を実測しておき、それらの実績データをコンピュータの記憶部のデータベースに書き込んでいく。
初期状態、即ち1バッチ目はまだ出荷待機場にはコラムは一つも出来ていないので、トラック号車単位の全部の既存コラムが欠番である。
このように挿入型段積装置では仕分け場から流れてきた1枚ずつの番重を下から順番に段積してゆけば良い。積みつけたコラムに対してその店番をキーに積むべきコラム番号をデータベースから算出し、データベースに実績データとして付加していく。
同一コラム番号の全ての番重を積み終わったらそのコラムは挿入型段積み装置から払い出し(コラム送出ポートに送り)、次のコラムの番重を段積していく。この場合、欠番のコラム番号はスキップして次の積むべきコラムに段積する。
2バッチ目はストレージコンベア上にコラムが幾つか出来ている。勿論コラムは欠番のものもあるし、コラム単位でみても、そのコラム内に全ての店の番重が段積されているわけではないので、コラムの高さは高低まちまちである。
2バッチ目は仕分けと同期して前に記述した順番で複数の番重が積み重ねられたコラム単位で流れてきて挿入型段積装置のNo1リフタ前のコンベアにストレージされる。仕分け場から1枚ずつ流れてくる番重の順番と出荷場からコラム単位に流れてくる順番は同期しているので、トラック号車番号、コラム番号が一致していればそのコラムのしかるべき位置に仕分け場から流れてきた番重を挿入型段積み装置で段積みしていく。
ここで使用する段積装置は挿入型段積装置でコラムの任意の位置に番重を1枚ずつ挿入可能な段積装置である。
(挿入型段積装置について)(図2を参照)
本発明の挿入型段積装置について、簡単に説明する。
挿入型段積装置のNo1リフタ側でコラムを操作し、コラムの挿入すべき位置に1枚分の番重が入るだけの空間を空け、挿入型段積装置のNo2リフタ側で1枚ずつの番重をコラムの空いた空間に挿入する。
コラム内の番重は下からその店の配送逆順に積まれていて下からの順番に番重情報をコンピュータのデータベースに実績情報として記憶しているので、挿入すべき番重の位置は簡単に算出できる。また同一店は番寸毎に纏めて積まれているので、段積みしようとするコラムに同一店が存在すれば同一店の上にしかも同じ番寸上に重ねていく。
コラムに番重を積みつける度に、高さ位置を実測して各番重の高さ位置もコンピュータのデータベースに実績情報を書き込んでいるので、そのコラムの、その高さ情報を基に挿入型段積装置のNo1リフタで、該既存コラム内の既存店の一番上の番重上に新たに1枚番重を挿入出来るだけの空間を作る。具体的には既存店の一番上の番重より上方に積まれている番重があればその番重から上の番重を全て持ち上げて挿入空間を作る。
持ち上げる時下方の番重も一緒に持ち上がらないように、下方の番重をクランプしておく(図示せず)。その空間に仕分け場から流れてきた番重を挿入型段積装置のNo2リフタで挿入する。
挿入後は挿入型段積装置のNo1リフタで、持ち上げていた番重を下降させ今挿入した番重と合体させる。同一のコラムに更に次の番重を挿入する場合は、同様にコラムのその番重の挿入位置に新たな挿入空間を作り番重を挿入する。そのコラムに挿入すべき後続の番重がなくなったらそのコラムは挿入型段積み装置から払い出す。仕分け場から流れてきた番重に対して、既存のコラムが存在しない場合は、仕分け場から流れてきた番重だけで段積し新規のコラムを形成し、該当のコラム番号を付す。
逆に出荷場から流れてきたコラム番号に挿入段積みする店の番重が仕分け場から流れてこない場合もあり、その時は、そのコラムは挿入型段積装置では何もせず通過する。
3バッチ目以降は2バッチ目同様に既存コラムに新規番重を挿入していく。
バッチを重ねるに従い、コラムの数も増えてくるし、各コラムの高さも次第に高くなっていく。また大口店では1店で複数のコラムが出来て来る場合もある。
No2リフターから払い出されたコラムは搬送コンベアで出荷待機場のストレージコンベアの所定のレーンに搬送される。2度目以降は元のレーンに戻る。即ち循環経路となる。
(均しについて)
本発明の均しについて説明する。
最終バッチ時に仕分け場で仕分作業をしながら、出荷待機場で略同期してコラムを形成している。仕分け作業が終了すると若干遅れてコラムの形成も終了する。
多店番重/コラムのコラムが出荷待機場のストレージコンベアに並んでいる。しかも各ストレージコンベア上のコラムは配送逆順に並んでいる。また同一コラムは下から上に配送逆順に並んでいる。しかもコラムの高さは略同じ高さに揃っていて且つ制限高さ以下である。特に均し作業せずに、均しが自動的に出来ている。このままトラックに積み込めば良い。最後のコラムの上から順番に配送順に店が並んでいる。最後のコラムはトラックの最後尾に積載されていてそのコラムの一番上の店から順に店に届ければ良い。
(トラックへの積み込みについて)
本発明のトラックへの積み込みについて説明する。
最終バッチの仕分けが終わり、仕分けられた番重が全て段積されて、トラック単位の全コラムが完成した時には自動的に均しも完了している。
出側メインコンベアは停止し、トラックに対応したストレージコンベアから払い出されたコラムは挿入型段積装置側に搬送されずに分岐装置で送り出しコンベアに搬送されてトラック側に送られ、送り出しコンベアから下降しキャリアに乗せられる。人がキャリアでトラックに積み込む。
あるいは分岐装置からフォークリフト等で受け取りトラックへ積み込むこともある。
本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
本実施例ではパン工場から送られてくる商品のパンを配送先の店別に番重に入れて、番重を段積みしてコラムとしてトラックで配送する配送センターでのコラム出荷の自動均し設備である。
実施例では、工場で生産されたパンが配送センターに随時入荷されてくる。それを約1時間の時間バッチ単位に同配送センター内で店毎に番重に注文のパンを注文の数に応じて投入して、仕分け作業を行い、仕分けされた番重を出荷場に自動搬送し、番重を自動で段積みしたコラムを形成していく。
出荷待機場には12列のストレージコンベアが並設されている。各ストレージコンベアは出荷トラックに対応している。即ち同時に12台の出荷トラックに対応した番重をストレージする。使用する番重は2種類あり平面は同じで高さのみが異なる。
食パン用の5寸番重と食パン以外の2寸番重の2種である。
トラック1車で、2寸換算で約450番重積み込みが可能である。
番重を積み重ねてコラムを形成するが、1コラム2寸換算で20段積みとする。
即ちトラック1車2寸換算で20段*22コラム=440番重を基本とする。
図1は実施例の設備の平面レイアウトを示す説明図であり、図2は実施例の挿入型段積み装置を示す斜視図であり、図3は実施例の仮想コラムの生成のフロー図であり、図4は実施例の仕分けから循環によるコラム形成までの処理フロー図である。
図中、Gは実施例の出荷待機設備、GBAは出荷待機場、SIは仕分け設備、SIBAは仕分け場、Bは番重、Cはコラム、KCは仮想の予定コラムを示す。
SC1〜SC12はローラコンベアを用いたストレージコンベア、BCは番重搬送コンベア、DSは挿入型段積み装置、MCOは出側メインコンベア、MCIは入側メインコンベア、CCOは出側コラム搬送コンベア、CCIは入側コラム搬送コンベア、TD1〜TD12は各ストレージコンベアの出側に設けた移載装置、BD1〜BD12は入側メインコンベアMCIから各ストレージコンベアSC1〜SC12へコラムを戻す分岐装置、TC1〜TC12は各ストレージコンベアのコラムをトラックに移載するための送出しコンベア、TR1〜TR12は各送り出しコンベアC1〜C12の前でコラムを積載してコラムを店へ配送するトラックで1号車〜12号車まである。CONTROLはコンピュータCOMを使用した制御部である。
100〜111の符号は、図2に示す挿入型段積み装置の構成部分を示す符号である。尚、図2中の番重B内に投入された商品は図中省略されている。100はNo1リフタ、101は同No1リフタの昇降柱、102は同昇降柱を昇降する昇降キャレッジ、103は同昇降キャレッジに取付けられた一対の開閉動できる開閉アーム、104は同開閉アームに取付けた把持パット、105はNo2リフタ、106はNo2リフタの昇降柱、107は同昇降柱を昇降する昇降キャレッジ、108は同昇降キャレッジに取付けた番重Bを水平に把持できる伸縮スライドフォークである。
又、200〜210の符号は、図1中の仕分け設備SIの構成を示す符号である。200は仕分けのための商品の投入の為の投入作業コンベア、201は空番重送りコンベア、202は商品投入ステーション、203は投入作業員、204は種々の品種のバラ商品の格納棚である。同格納棚の各間口にはその間口から取り出して番重に投入すべき商品の個数の表示とその投入完了の信号を送るボタンを備えた表示器(図示せず)が設けられている。205は商品投入完了した番重を送り出す番重送りコンベア、206は商品の投入が完了していない仕掛中の番重及び完了した番重を自動倉庫1・自動倉庫2へ送る番重格納コンベア、207は番重を一時格納する自動倉庫1、208は同じ自動倉庫2、209は番重格納コンベアから番重を出入れする出入コンベア、210は番重格納コンベア上の番重を投入作業コンベア200へ戻す戻しコンベアである。
(レイアウト)
本実施例の全体レイアウトを図1に示す。
図上部に出荷トラック1号車のトラックTR1から12号車のトラックTR12がトラックバースに着床している。
出荷待機場GBAには、各トラックTR1〜TR12に対応して12列のストレージコンベアSC1〜SC12が並んでいる。
左側から右に向かってストレージコンベア1列〜ストレージコンベア12列とする。
ストレージコンベアSC1〜SC12はトラックTR1〜TR12に近い方が前方で出口である。ストレージコンベアSC1〜SC12の前方には、並設されているストレージコンベアSC1〜SC12の右側(12列)から左側(1列)に向かって1本の出側メインコンベアMCOが配置されている。またストレージコンベアSC1〜SC12の後方には左(1列)から右(12列)に向かって1本の入側メインコンベアMCIが配置されている。
入側メインコンベアMCI上を左から右に流れてきたコラムCは該当のストレージコンベアSC1〜SC12に分岐し、ストレージコンベアSC1〜SC12上にコラムが一時保管される。
本実施例で更に詳細に説明すると、1台のトラックTR1のトラック号車番号が1でそれに対応したストレージコンベアSC1に、店毎の番重Bを段積したコラムCを該ストレージコンベアSC1上に並べておく。トラック番号1号車TR1が配送する店43店E1〜E43迄の店の配送順の逆順にトラックTR1に積み込む。即ち最初に配送する店がトラックの最後にトラックに積み込まれるようにストレージコンベアSC1上に配送逆順にコラムCを並べておく。また1コラム内には1店の場合もあれば複数店の場合もあり、複数の場合はコラムCの下から配送逆順になるように段積しておく。上から順に降ろしていけば配送順になる。
図面の左側にはNo1リフタ100とNo2リフタ105で構成される挿入型段積装置DSが配置してある。
図面下部は自動倉庫207,208と仕分け場SIBAを配置してある。
(店毎の予定総番重数の計算)
受注データを基に予定総番重数を計算する。
実施例では、12台のトラックTR1〜TR12の内1台のトラック分の仕分け及び均しについて具体的な説明をする。
事例としてトラック1台分についてのみ計算結果を説明する。
受注データのサンプルを店E1,E2,E3の3店分を下記表1に示す。
Figure 2013216437
外部から入力された記憶部の受注データを基にまとめると、トラック号車番号の1号車のトラックTR1で配送する対象の店が43店であり、5寸番重対象のアイテム数(商品の品種数)が34、注文数が289及び2寸対象のアイテム数が234、注文数が3,365である。
1号車のトラックTR1で配送する総番重数を店毎に5寸番重と2寸番重に分けて計算する。
記憶部の商品マスターに予め、アイテム毎にそのアイテム毎に番重に何個入るかの「入数」が登録してある。店毎に注文のアイテム毎に注文数を入数で除して番重数を計算する。
例として1店だけE1を例としてまとめたものを下記表2に示す。
Figure 2013216437
番重毎に最後に最大積載率keで除して必要番数を求める。
最大積載率keを5寸番重も、2寸番重も0.8とした。
店E1の例では5寸が2枚、2寸が9枚計11枚の番重数が予定番重数となる。
以下の店E2〜E34に対しても同様の計算をする。全店34店分の番重数を番寸毎に予定番重数を計算する。店毎に5寸番重と2寸番重に分けて番重数及び番重総数を計算したものを下記表3に示す。
Figure 2013216437
(予定コラムの生成)
前述(店毎の予定総番重数の計算)の受注データを元に計算した予定番重数を基に予定コラムを生成する。
(コラム数及びコラム番号)
予定番重数を重ねて段積した時の番寸毎の高さを店毎及び番寸毎に計算して求める。
上記で計算したE1の例では5寸番重が2枚で段積み高さは10寸となる。
2寸番重が9枚で18寸となる。E1の合計段積高さは28寸となる。
以下同様にE2〜E34迄の店毎に番寸毎と合計段積高さを求めて、配送逆順に下から仮想的に重ねていき背の高い1本のコラムを生成する。1本の背の高いコラムの状態を表4〜表9に示す。同じ店では5寸番重を初め(下に)に段積し其の後、上に2寸番重を段積する。
Figure 2013216437
Figure 2013216437
Figure 2013216437
Figure 2013216437
Figure 2013216437
Figure 2013216437
生成された仮想の背の高いコラムをトラックに積載する高さ単位に下から分割してコラム番号を付していく。この例では1コラムの高さが40寸を超えないように分割した。
分割して出来上がった6本のコラムの詳細を表10に示す。
Figure 2013216437
表10について詳細に説明すると、1番目のコラムの1番上のデータは「配送順」が「74」で「番重通番」が「1」で「コラム番号」が「1」、「下から何番目」が「1」、「店名」が「E1」は「寸」が「5寸」、「寸累計」が「5」である。
一番上のデータが1番下に段積みされている。配送順が74なので最後に配送されることを意味する。データ上の上から2枚(積んだ状態では下から2枚)が5寸番重でその後下から11番目迄2寸が番重が店E1の番重である。そのあとからE2の番重で下から12番目が5寸で、下から15番目までが2寸番重である。1コラムの高さは「寸累計」に示すように39寸である。これからわかるように、コラム番号1はE1,E2の2店分が段積されている。
次にコラム番号2は店E3のみである。下から5番目までが5寸で、残り7枚が2寸である。番重数は12枚でコラムの高さは39寸である。次にコラム番号3及び4は全く同じ構成で、店E3のみで、番重数は20枚で、コラムの高さは40寸である。
コラム番号5は同じく店E3のみで、番重数は19枚で、コラムの高さは38寸である。
次の番重が5寸であるため、これ以上段積出来ないので、38寸で打ち切られた。
次のコラム番号6は店E4、店E5、店E6の3店が段積みされている。下から14番目までが店E4でその内下から1番目のみが5寸でその後下から4番目迄が2寸である。
その後下から5番目から15番目迄が店E5である。店E5は全て2寸である。続いて下から16番目即ち一番上が店E6の5寸番重が段積される。
コラム番号6は番重数は16枚で、コラムの高さは38寸である。
これも続く番重が5寸なので38寸で打ち切られている。
以上コラム生成について詳細に説明した。
全ての店34店を同様のやりかたでコラムを生成していったら全部で22コラムが生成された。全部の店34店分のコラム番号と店のコラム状態を表11に示す。
Figure 2013216437
(実際の仕分け時の実績番重数)
(店毎の予定総番重数の計算)で計算した予定番重数の計算は、店毎に注文した全商品が揃っていた場合の計算であり、これに対して実績番重数は、随時納品されてくる商品を人が納品検品し、アイテムと数量をコンピュータに登録する。
適量(仕分け時間で1時間〜2時間分)溜まった時点で、1バッチ目を開始する。
1バッチ目を開始する時点で、実績番重を計算する。
店E1〜E34に対して店毎に1バッチ目に納品されてきた商品を対象に店毎に受注データを基に納品された商品を注文数だけ番重Bに割り当てていく。
予定番重数は全ての商品が全部揃っているとして計算したものであるが、実績番重数はそのバッチで仕分けをする商品を対象に商品を詰め合わせるので、商品の組み合わせは(店毎の予定総番重数の計算)で計算した時とは異なる。計算の方法は予定番重数を求めた時と全く同じである。
予定番重数を計算するときに用いたパラメータとして最大積載率keが0.8〜0.85であったのに対してバッチ時詰め合わせパラメータηは0.85〜0.9として、実際の番重数が予定より番重数が多くならないように調整している。本実施例では実際には予定番重数を計算するときに用いたパラメータとして最大積載率keを0.8とし、バッチ時詰め合わせパラメータηは0.85とした。
番重の中身の組み合わせが変わっても店単位の番重数が(店毎の予定総番重数の計算)で計算した番重数との差が出来るだけ小さくなるように最大積載率ke及びバッチ時詰め合わせパラメータηを適宜決める。実際には番重数ではなくコラムの高さが問題である。番重が全て2寸ばかりなら番重数の誤差がそのままコラム高さの誤差であるが、5寸と2寸が混在するので番重数の誤差とコラム高さの誤差は異なってくる。誤差率プラスマイナス10%を目標にした場合、即ち各コラムの実績番重数が予定番重に対して90%〜110%とすれば、2寸番重のみの場合、番重数でプラスマイナス2枚の違いまでを目標にすると18段〜22段迄が目標となる。
高さに換算すると、36寸〜44寸の高さになる。高さのオーバーを抑えたいので、17段〜21段、あるいは16段〜20段が目標とすれば良い。その時のコラムの高さは34寸〜42寸、あるいは32寸〜40寸になる。
全て2寸番重で20段の場合は1枚の違いは5%にしか影響しないが、全て5寸番重8段の場合1枚の違いが12.5%の違いになる。
最大積載率keは5寸と2寸各々適宜決めることが出来るが本実施例では5寸番重は僅か(約15%)で、2寸番重(約85%)が圧倒的に多いので、5寸番重の影響が小さいので本実施例では5寸も2寸も同じく0.8とした。
実際は5寸と2寸が混在して各コラムの高さを目標値に近くなるように、最大積載率ke及びバッチ時詰め合わせパラメータηを適宜決める必要がある。
次に実際に1バッチ目および2バッチ目について実際に計算された実績番重について説明する。
1バッチ目で処理された商品は全て2寸番重対応の商品ばかりで、その商品を注文した店は1号車で配送する店全店で34店に対して21店であった。そのお店に対して、品種毎に注文数を入数で除して、バッチ時詰め合わせパラメータηで除して整数化した番重数を1バッチ目番重数として表12に示す。
Figure 2013216437
2バッチ目で処理された商品も全て2寸番重対応の商品ばかりで、その商品を注文した店は1号車で配送する店全店で34店に対して16店であった。その店に対して、品種毎に注文数を入数で除して、バッチ時詰め合わせパラメータηで除して整数化した番重数を2バッチ目番重数として表13に示す。
あくまでも問題にするのは予定コラム高さに対する実績コラムの高さの比率である。
Figure 2013216437
(仕分けの処理順序)
随時納品されてくる商品が適量(約1バッチ分の量)溜まった時点でバッチを開始する。
次に本実施例での順序について具体的に説明する。本実施例では12台のトラックTR1〜TR12のトラック号車番号1号車のトラックTR1から順に12号車のトラックTR12まで処理する。先ず1号車のトラックTR1で配送する店の配送順の逆(配送逆順)に処理する。即ち1号車のトラックTR1で配送する店は受注データから店E1〜E34の34店の順序で処理する。しかし注文した商品が全て一度に納品されるわけではない。
納品された商品を注文していない店は当然仕分けはスキップされる。
(仕分け処理)
仕分け場には随時納品された商品は格納棚204の表示ランプ及び数量表示付きの4列3段で12間口の棚に格納する。1番重に単品が入っていて数量は一部の端数番重を除くと、そのアイテムの入り数だけ入っている。また各棚間口は、奥行きに複数個の番重を格納出来る。
同一品種を複数番重格納することも出来るし、異なる品種の番重を複数個格納することも出来る。
同一品種は出来るだけ纏めて、同じ棚間口に入れることが望ましい、複数間口にまたがると仕分けの効率が落ちる。また同一アイテムで1番重が端数の場合があるが、端数番重は最後の番重にした方が良い。
作業者が任意の棚間口を選んで棚間口に格納した商品を制御部CONTROLのコンピュータの記憶部に仕分けデータの登録をする。その方法は、今商品を格納した間口に貼ってある棚番号ラベルをバーコードリーダで読み込み、商品についている商品コードをバーコードリーダで読みこみ、数量をテンキーで入力しこれらの情報をコンピュータに登録する。数量は今棚にした商品の1番重の数量を番重数分入れても良いし、今格納した棚間口の同一1品種分の総数を纏めて入力しても良い。要は、棚間口と商品コードとその商品の総数があっていれば良い。
当バッチで仕分けを行う全アイテムを登録し終わったら、仕分け順序に従って店毎に注文のアイテム毎に注文数を入数で除して更にパラメータの詰め合わせ効率ηで除して番重数を計算し、当バッチで仕分ける全アイテムに対して、計算した総番重数を求める。
ここで、予定番重数を計算するときに用いたパラメータとして最大積載率keが0.8〜0.85であったのに対して今度のパラメータの詰め合わせ効率ηは0.85〜0.9として、実際の番重数が予定より番重数が多くならないように調整している。
1番重で全部入る場合は問題ないが、2番重以上になる場合は、1番重に入る最適の組み合わせの商品を選んで組み合わせる。
本実施例では、格納棚204の前に1本の投入作業コンベア200が配置されていて、その投入作業コンベア200に沿って前述の表示ランプ及び数量表示付きの4列3段で12間口の棚が2ブロック配置されている。各ブロックの格納棚204と投入作業コンベア200間に人が1人ずつ計2人の投入作業員203配置されている。
投入作業コンベア200の上流から通常は空の番重を上流から流し、前記の(仕分けの処理順序)の仕分けの処理順序に従って仕分けをして行く。注文した商品を仕分け場SIBAの2つのブロックで投入される。投入指示はコンピュータの出力で各棚の表示ランプと点灯と表示させる。その表示を見て投入作業員203がピッキングして流れてきた番重に投入する。投入作業員203はピッキングする度にピッキングしたランプを消していき、全てのランプが消えたらその番重への投入は完了し、その番重は番重送りコンベア205で下流へ搬送される。その番重の積載率が規定の最低積載率koより低い場合は仕掛け番重として、コンピュータ制御で、自動的に一時自動倉庫207,208へ格納される。
最低積載率ko以上の番重は番重搬入コンベアBCで出荷待機場GBAの挿入型段積装置DSのNo2リフタ105側に搬送される。
(実績コラムの生成)
仕分け場で仕分けされた番重は前記(仕分けの処理順序)の仕分けの処理順序通りに1枚ずつ番重が挿入型段積装置DSのNo2リフタ105迄コンベア上を搬送されてきて、挿入型段積装置のNo2リフタ105前のコンベアにストレージされる。1バッチ目はストレージコンベアSC1〜SC12にはまだコラムは一つも出来ていないので、仕分け場SIBAから1枚ずつ流れてきた番重の店に対応したコラムを生成していく。制御部CONTROLのコンピュータは仕分け場SIBAから順番に流れてくる店に対応したコラム番号を表14から算出し、段積みして出来たコラムにコラム番号(コラムID)を与える。
Figure 2013216437
具体的には本実施例での先頭の番重は店E1の番重で、コラム番号1に段積みされる。次に流れて来る番重はE3でコラム番号2なので、コラム番号1は店E1の番重1枚だけのコラムとして挿入型段積み装置DSから払い出され、コンピュータ制御で、ストレージコンベアSC1へとコンベア上を搬送される。次の店E3の番重は、表14から、コラム番号が2〜4迄複数に跨っていて、E3の2寸番重は7枚迄コラム番号2に割り当てられるので、当バッチで流れてきたE3の番重は2枚ともコラム番号2に割り当て段積みされる。
以下同様に、当バッチで仕分けられた番重が仕分け場から順番通りに流れてくる。
コンピュータは表14を基に、その店の番重を所定の枚数段積みし、所定のコラム番号を割り出しそのコラムに付し、ストレージコンベアSC1へと搬送される。ストレージコンベアSC1上には先頭からコラム番号の小さい順番にコラムが並んでいるが、当然欠番のコラムもある。コラムには、複数店の混在のものもあれば、1店だけのコラムもある。コラムの高さは高いもの、低いものまちまちである。
次に2バッチ目のコラム生成について説明する。2バッチ目はストレージコンべアSC1上に1バッチで出来たコラムがコラム番号の若い順(コラム出荷順)に並んでいる(歯抜けとなる空のコラムもある)。本実施例では、まずストレージコンベアSC1上のコラムが先頭のコラムから出側メインコンベアMCOに切り出され、そのままの順序で、挿入型段積み装置DSのNo1リフタ100側に送り込まれる。
挿入型段積み装置DSではストレージコンベアSC1〜SC12から流れてきたコラムと仕分け場SIBAから1枚ずつ流れてくる番重とをマージして、挿入型段積装置DSで段積していく。ここで使用する挿入型段積装置はコラムの任意の位置に番重を1枚ずつ挿入可能な段積装置である。
ストレージコンベアSC1〜SC12から流れて来るコラムもそのコラムに段積みされている番重の下からの順番の店と、仕分け場SIBAから流れてくる番重の店順は同期して同じ順序である。
勿論、お互いマージする相手が存在しない場合もある。例えば、仕分け場SIBAから流れてきた番重を段積みすべき予定のコラム番号が存在しない場合は仕分け場SIBAから流れてきた番重のみで新規コラムを生成し、実際のコラムのコラム番号とする。積むべき実際のコラムが存在する場合は、そのコラムに挿入する。コラム内は下から上に向かって配送順番の降順に並んでいるので、今から挿入しようとしている番重の同じお店の番重が既にそのコラムに存在する場合はその同じ店の番重の一番上に積む。存在しない場合は、配送順番の降順になる位置に積む。次にストレージコンベアから流れてきた現在先頭コラムに対して仕分け場SIBAから流れてきた現在先頭番重が挿入すべき番重でなかった場合、そのコラムは番重を段積みせず通過させれば良い。これらの全ての場合に対して演算を行うように、コンピュータにプログラムされていて、コンピュータは挿入型段積み装置DSを制御して番重を既存の所定のコラムの所定の位置に挿入したり、新規コラムを生成したり、既存のコラムに何も積まず通過させる。
3バッチ目以降は2バッチ目同様に既存コラムに新規番重を挿入していく。
バッチを重ねるに従い、コラムの数も増えてくるし、各コラムの高さも次第に高くなっていく。また大口店では1店で複数のコラムができる場合もある。
全バッチが終了した時の実績コラム高さの状況をグラフで表したのが表15である。
Figure 2013216437
また、バッチ毎のコラム番号1の成長過程を表16に示す。
同様にバッチ毎のコラム番号1〜4迄の成長過程を表17に示す。
予定コラム高さに対する実績コラム高さの比率の全22コラム分を表18に示す。
Figure 2013216437
Figure 2013216437
Figure 2013216437
以上の様に、本実施例ではコンピュータに店別の商品の受注データ、番重寸法と入数情報、商品の寸法、トラックに積載できるコラム高さ、各トラックの店配送順、各種パラメータ(最大積載率ke、詰め合わせ効率η、最低積載率ko)等の情報を入力することで、各装置・コンベアを制御して、自動的にトラック毎に複数店の番重を配送逆順に段積したコラムを積載高さ以内に均された高さで複数コラムを作成できる。
しかも、番重・コラムの作業者による移動の労力はほとんどなく、省力・究極の省スペースの効率的な自動均し作業を可能としている。
殆どのコラムが予定のコラム高さに対して実績のコラム高さは100%で最低が85%である。平均で予定のコラム高さに対して実績のコラム高さが多少低く98%となっている。
本発明は、バラ商品の納入からトラックの積み込みのためのコラム化までの商品の集配送の他に、同じ工場内での部品・工具のセットを所定の部署へ配送することにも利用可能である。
G 出荷待機設備
GBA 出荷待機場
SI 仕分け設備
SIBA 仕分け場

B 番重
BC 番重搬送コンベア
TD1〜TD12 移載装置
C コラム
CCO 出側コラム搬送コンベア
CCI 入側コラム搬送コンベア
CONTROL 制御部
E1〜E34 店
DS 挿入型段積み装置
MCO 出側メインコンベア
MCI 入側メインコンベア
SC1〜SC12 ストレージコンベア
TC1〜TC12 送出しコンベア
TR1〜TR12 トラック
BD1〜BD12 分岐装置
100 No1リフタ
101 昇降柱
102 昇降キャレッジ
103 開閉アーム
104 把持パット
105 No2リフタ
106 昇降柱
107 昇降キャレッジ
108 伸縮スライドフォーク
109 コラム受けポート
110 番重ポート
111 コラム送出ポート
200 投入作業コンベア
201 空番重送りコンベア
202 商品投入ステーション
203 投入作業員
204 格納棚
205 番重送りコンベア
206 番重格納コンベア
207 自動倉庫1
208 自動倉庫2
209 出入コンベア
210 戻しコンベア

Claims (6)

  1. 仕分け場に随時納品される商品を適当な時間バッチ単位で店単位に仕分ける手段を備え、店単位に仕分けた番重を、仕分け場から出荷待機場までの中間位置に配置されている挿入型段積み装置まで搬送する番重搬送コンベアを備え、出荷待機場には番重を段積みしたコラムをストレージするストレージコンベアを並設し、各ストレージコンベアの出荷トラック側の前方出口側に1本の出側メインコンベアを配置して、任意のストレージコンベアから該出側メインコンベアに切り出されたコラムを出側メインコンベアから挿入型段積み装置までコラムを搬送する出側コラム搬送コンベアを備え、また該ストレージコンベアの後方入口側に1本の入側メインコンベアを配置し、該入側メインコンベアから任意のストレージコンベアに分岐できるように各ストレージコンベアに対応して分岐装置を配置し、又挿入型段積み装置から送り出されるコラムを入側メインコンベアへ搬送する入側コラム搬送コンベアを設け、入側メインコンベア,ストレージコンベア,出側メインコンベア,出側コラム搬送コンベア,挿入型段積み装置,入側コラム搬送コンベア,入側メインコンベアは循環経路を形成し、挿入型段積み装置は仕分け場から番重搬送コンベアによって搬送されてきた番重を出荷待機場の出側メインコンベアと出側コラム搬送コンベアによって搬送されてきたコラムの所定の段の位置に挿入でき且つコラムをそのまま通過させることもできる装置であり、上記設備で構成されていて、仕分け場では随時納品される商品を出荷トラック号車単位に仕分けし、配送逆順あるいは配送順の店単位に番重を流し、出荷待機場からは同じトラック号車に対応したストレージコンベア上のコラムを前方から出側メインコンベアへ順番に切り出し、更に出側コラム搬送コンベアで挿入型段積み装置まで搬送し、挿入型段積み装置でコラムの所定の段の位置に仕分け場から搬送されてきた番重を挿入し、挿入された該コラムは入側コラム搬送コンベアと入側メインコンベアを介して出荷待機場の元のストレージコンベアに戻る様にコンピュータを用いた制御部でもって自動的搬送制御され、バッチ毎に各コラムが漸次成長し、全バッチが終了した時点では目的の予定のコラムに成長し、各コラムの下から順番に番重が配送逆順あるいは配送順に段積されていて、且つ各コラムの高さはトラックの荷高さ以下で、トラックの積載率を上げるために多店/1コラムで各コラムとも略同じ高さに段積みされていて、出荷待機場のストレージコンベア上にはコラムが前方から、配送逆順あるいは配送順に並ぶように、省スペースで略全自動で行うことを特徴とした出荷待機設備。
  2. 請求項1記載の出荷待機設備を用い、制御部のコンピュータによって出荷単位の仕分け作業を行う前に、受注データあるいは出荷予定データ及び商品毎の入数のデータベースを基に、商品店単位の番重に投入した場合にできる店単位の総番重数を予め計算し、計算結果をコンピュータの記憶装置に記憶し、次にトラックが配送する逆順の店の番重を仮想的に段積みし、1本の背の高い仮想コラムを想定し、そのコラムの番重を下から順番に、トラックに積載可能な高さ制限以内の仮想コラムを分割していき、分割した各コラムにコラム番号を付し、且つ各コラム内の店毎の番重の数も計算し、計算結果を記憶装置に記憶しておき、仕分け場から流れて来る番重を段積する指示データを作成してそのデータを記憶し、
    実際に商品が随時納品されてきて、仕分け場では適当な時間バッチ単位で、出荷トラック号車単位に仕分けし、配送逆順あるいは配送順に店単位の番重を出側メインコンベアと出側コラム搬送コンベアで下流の挿入型段積み装置まで搬送し、一方出荷待機場では仕分け場と同じトラック号車のストレージコンベア前方から既存のコラムを切り出し、挿入型段積み装置まで搬送し、挿入型段積み装置では、仕分け場から搬送されてきた番重を、該コラムとコンピュータで照合し、合致していればコラム指示データを参照に制御装置を介してそのコラムの合致するコラム番号の所定の位置に自動で挿入し段積みしていき、段積みが終わったコラムは元のストレージコンベアに戻すように搬送制御し、以下同様に随時納品される度にバッチを繰り返し、漸次コラムが形成され、全バッチ終了時点では、自動的に目的とする予定のコラム即ち、各コラムは番重が下から順番に配送逆順あるいは配送順に段積みされていて、且つ各コラムの高さはトラックの荷高さ以下で、トラックの積載率を上げるために、多店番重/1コラムで、出荷待機場のストレージコンベア上にコラムが前方から、配送逆順あるいは配送順に並ぶように制御されていて、改めてコラムの均し作業を行う必要がないように、略同じ高さに段積みされるように制御したことを特徴とした省スペースで実現する出荷待機方法。
  3. 制御部のコンピュータによって出荷単位の仕分け作業を行う前に、その商品が全て揃っているものとして受注データあるいは出荷予定データ及び商品毎の入数のデータベースを基に、商品店単位の番重に投入した場合にできる店単位の予定の番重数を予め計算で求め、実際に、随時納品されてくる商品を対象に、選んで注文した商品を注文した数量だけ店単位の番重に入れていく場合の実績番重数とは条件が異なるために誤差が生じる誤差を出来るだけ小さくするために、予定番重数を求める際に最大積載率のパラメータkeを設け、そのパラメータで補正して予定番重数を決定し、また実績番重数を求める際も別のパラメータηを設け、実績番重数が多くなり過ぎ、1コラムの高さが、トラックの荷高さを大幅に超えたり、コラム数が予定数より多くなり、トラックに積載不可になることのないように、パラメータkeとパラメータηを適切に決め、実績番重数と予定番重数との誤差が極力小さくなるように制御したことを特徴とする、請求項2記載の出荷待機方法。
  4. 制御部のコンピュータによって番重の種類が複数あり、特に番重の高さが異なる場合、番重数の枚数だけの管理では1コラムの高さをトラックに積載可能な高さに制限することはできないので、高さの異なる番重毎にその枚数を管理し番重枚数と番重高さの積でコラムの高さを表現し、その値がトラックの積載可能な高さを超えないようにし、番重の種類が複数あり、特にその高さが異なる場合でも仮想コラムの高さ及び実際のコラムの高さを載せれるようにしたことを可能にしたことを特徴とした、請求項2又は3記載の出荷待機方法。
  5. 番重の種類が異なる場合は番重の種類毎に纏まるように番重の種類ごとに枝番を付しておき、1枚ずつ流れて来る番重を段積時に配送順及び枝番で降順または昇順にソートして、挿入して容器の種類をまとめることで、受け取りの確認が容易に済み、また間違いが少なくなるようにすることを特徴とした、請求項2〜4の何れかに記載の出荷待機方法。
  6. 制御部のコンピュータでもって、随時納品される商品店単位の番重に投入し、店単位に仕分ける仕分け作業を行う時、店単位に複数のアイテムを混載して番重に投入した結果、その時のアイテムだけでは、その番重の積載記載率が規定の積載率のパラメータkoの値より低く且つその店に対する未仕分け商品がある場合、その番重を自動倉庫に一旦保管しておき、後から納品されてきた商品を、その番重を自動倉庫から出庫してきて、決められた仕分順序に従って、その番重に追加投入し、その番重に追加すべき商品がある限りはその動作を繰り返し、その番重の積載率が最低積載率規定の積載率のパラメータkoの値を超えるか、未仕分け品がなくなるまで自動倉庫に入れ、番重の積載率を高めるように制御したことを特徴にした、請求項2〜5の何れかに記載の出荷待機方法。
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