JP2013215930A - インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013215930A
JP2013215930A JP2012086783A JP2012086783A JP2013215930A JP 2013215930 A JP2013215930 A JP 2013215930A JP 2012086783 A JP2012086783 A JP 2012086783A JP 2012086783 A JP2012086783 A JP 2012086783A JP 2013215930 A JP2013215930 A JP 2013215930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
piezoelectric
upper electrode
piezoelectric film
lower electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012086783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6008347B2 (ja
Inventor
Takanari Nagahata
隆也 長畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2012086783A priority Critical patent/JP6008347B2/ja
Priority to US13/857,128 priority patent/US8939554B2/en
Publication of JP2013215930A publication Critical patent/JP2013215930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6008347B2 publication Critical patent/JP6008347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/11Embodiments of or processes related to ink-jet heads characterised by specific geometrical characteristics
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】圧電体膜を挟んで配置される上部電極と下部電極との間の短絡を抑制して駆動特性を改善したインクジェットプリントヘッドおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】インクジェットプリントヘッド1は、圧力室5が形成された基板2と、圧力室5を区画し、圧力室5の容積を変化させるように変形する振動膜10と、振動膜10上に形成された下部電極7と、下部電極7上に形成された圧電体膜8と、圧電体膜8上に形成され、圧電体膜8の周縁よりも内方に後退した周縁を有する上部電極9とを含む。圧電体膜8の端面は、下部電極7から上部電極9に向かうに従って内方へと後退するテーパー面である。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧電素子によってインク流路内の容積を変化させてインクを吐出するインクジェットプリントヘッドおよびその製造方法に関する。
特許文献1は、ノズル基板と、インク室基板と、振動板と、振動板に接合された圧電素子とを備えたインクジェット式記録ヘッドを開示している。インク室基板には、インクが導入される圧力室が形成されており、この圧力室に振動板が臨んでいる。圧電素子は、振動板側から、下部電極、圧電体層および上部電極を積層して構成されている。
特開2008−12706号公報(図2、図4)
特許文献1に記載された構成では、圧電素子を構成する下部電極、圧電体層および上部電極は、振動板を挟んで圧力室に対向する領域において、同一パターンに形成されており、同一の形状および大きさを有している。
圧電体層を構成する圧電材料は、たとえば、PZT(PbZrTi1-X:チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される金属酸化物である。このような圧電材料は、結晶粒の焼結体からなり、圧電体層のパターニングのためのエッチングにおいては、結晶粒ごと削れたり、結晶粒が付着したりしながら、圧電体層の構成材料が除去されていく。そのため、パターニング後の圧電体層の端面は、滑らかな面ではなく、凹凸のある面となる。そのため、圧電体層を挟んで配置された上部電極と下部電極との間に駆動用の電圧(たとえば30ボルト〜40ボルト)を印加すると、スパークが生じて上部電極と下部電極との間の短絡が生じ易い。とくに、圧電体層を厚さ2μm程度の極薄層とすると、上部電極および下部電極の間のスパークの問題が顕著になる。
そこで、この発明の目的は、圧電体膜を挟んで配置される上部電極と下部電極との間の短絡を抑制でき、これにより、駆動特性を改善したインクジェットプリントヘッドおよびその製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、圧力室が形成された基板と、前記圧力室を区画し、前記圧力室の容積を変化させるように変形する振動膜と、前記振動膜上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された圧電体膜と、前記圧電体膜上に形成され、前記圧電体膜の周縁よりも内方に後退した周縁を有する上部電極とを含むインクジェットプリントヘッドである。
この構成によれば、上部電極の周縁が圧電体膜の周縁よりも内方に後退している。それによって、上部電極から下部電極までの距離が長くなる。加えて、圧電体膜の周縁よりも内方に後退したパターンに上部電極をパターニングするときに、圧電体膜の周縁部が露出するので、その周縁部が同時に加工されることになる。そのため、結果として、圧電体膜の端面の凹凸が低減される。これにより、上部電極と下部電極との間でのスパーク(短絡)を抑制できる。
振動膜はたとえば圧力室の天壁を構成しており、この振動膜上に積層された下部電極、圧電体膜および上部電極によって圧電素子が構成されている。上部電極と下部電極との間に駆動電圧を印加して圧電素子を駆動することによって、振動膜を変形させることができ、それによって、圧力室の容積変化を生じさせることができる。したがって、圧力室にインクを導入しておけば、圧力室の容積変化に応じた量のインクを吐出できる。
請求項2記載の発明は、前記圧電体膜が、前記下部電極から前記上部電極に向かうに従って内方へと後退するテーパー形状の端面を有している、請求項1に記載のインクジェットプリントヘッドである。
テーパー形状の端面は、圧電体膜の周縁よりも内方に後退したパターンに上部電極をパターニングするときに、圧電体膜の周縁部が露出し、それによって当該周縁部が加工を受けることによって形成される。これにより、テーパー形状の端面は、凹凸が低減された滑らかな端面となる。また、圧電体膜の端面が圧電体膜の主面に垂直である場合よりも、上部電極と下部電極との間の距離が長くなる。これにより、上部電極と下部電極との間でのスパーク(短絡)を抑制できる。
請求項3記載の発明は、前記圧電体膜が金属酸化物結晶粒の焼結体で構成されている、請求項1または2に記載のインクジェットプリントヘッドである。金属酸化物結晶粒の焼結体からなる圧電体膜は、そのパターニングのためのエッチングの際に、結晶粒ごと脱落したり再付着したりするので、端面に凹凸が生じ易い。この端面の凹凸は、上部電極のパターニングのときに取り除かれるので、凹凸のある端面に起因する、上部電極および下部電極間のスパーク(短絡)を抑制できる。
請求項4記載の発明は、前記振動膜が矩形に形成されており、前記圧電体膜が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも長く、前記圧電体膜の端部が前記振動膜の長手方向端部を超えて前記振動膜の外側にまで延びている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドである。
この構成によれば、圧電体膜の重みのために振動膜が大きく撓むことを回避できる。もしも、圧電体膜の一方または両方の端部が振動膜の端部(圧力室の端部)よりも内方に位置していると、圧電体膜の重みのために振動膜が撓む。すると、上部電極と下部電極との間に電圧を印加して圧電体膜を駆動したときに生じる圧力室の容積変化が小さくなるから、インク吐出性能が悪くなる。これに対して、圧電体膜の端部が振動膜の端部(圧力室の端部)を超えて振動膜の外側(圧力室の外側)にまで延びていれば、圧電体膜の端部が圧力室外の領域において基板に支持されるので、圧電体膜は、それ自身の剛性によって支持され、振動膜に対して大きな荷重を与えない。これにより、非駆動時における振動膜の撓みが小さくなる。それによって、上部電極と下部電極との間に駆動電圧を印加したときの振動膜の変位が大きくなり、圧力室の容積変化を大きくできるから、インク吐出性能を向上できる。
請求項5記載の発明は、前記圧電体膜が前記振動膜の長手方向に延びた等幅矩形部を有し、前記等幅矩形部が前記振動膜の長手方向の長さよりも長く、前記等幅矩形部の両端部が、前記振動膜の長手方向両端部を超えて前記振動膜の外側に位置している、請求項4に記載のインクジェットプリントヘッドである。等幅矩形部とは、長手方向に直交する幅が長手方向で一様な矩形部である。
この構成によれば、圧電体膜の等幅矩形部の両端部が振動膜の両端部を超えて振動膜の外側に位置しているので、圧電体膜の重さに起因する振動膜の撓みをより一層低減できる。これにより、圧力室の容積変化を大きくすることができるので、インク吐出性能をさらに向上できる。
請求項6記載の発明は、前記上部電極が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも短く、前記上部電極の端部が前記振動膜の長手方向両端部よりも前記振動膜の内側に配置されている、請求項4または5に記載のインクジェットプリントヘッドである。
この構成によれば、振動膜の内側の領域において、下部電極と上部電極との間に駆動電圧を印加することができるので、振動膜に対向する領域で圧電体膜を効率的に変形させることができる。これにより、振動膜を大きく変位させることができる。これにより、圧力室の容積変化が大きくなるので、インク吐出性能を向上できる。
請求項7記載の発明は、前記圧電体膜の周縁と前記振動膜の長手方向に沿う側縁との間に間隔が開けられている、請求項4〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドである。
この構成によれば、圧電体膜の周縁と振動膜の長手方向に沿う側縁との間の間隔に対応する領域において、振動膜が圧電体膜によって拘束されていないので、振動膜を大きく変形させることができる。これにより、圧電体膜に電圧が印加されたときに、振動膜を大きく変位させることができるので、圧力室の容積変化を大きくして、インク吐出性能の向上に寄与できる。
請求項8記載の発明は、基板上に下部電極膜を形成する工程と、前記下部電極膜に積層された圧電体材料膜を形成する工程と、前記圧電体材料膜に積層された上部電極膜を形成する工程と、前記下部電極膜、前記圧電体材料膜および前記上部電極膜を下部電極パターンにパターニングして、下部電極を形成する工程と、前記上部電極膜および前記圧電体材料膜を、前記下部電極パターンとは異なる圧電体膜パターンにパターニングして、圧電体膜を形成する工程と、前記上部電極膜を、前記圧電体膜の周縁から内方に後退した周縁を有する上部電極パターンにパターニングして、上部電極を形成する工程と、前記基板の前記下部電極、前記圧電体膜および前記上部電極に対向する部分を前記圧電体膜とは反対側からエッチングして、前記下部電極、前記圧電体膜および前記上部電極に対向する圧力室を形成するとともに、前記下部電極と前記圧力室との間に前記基板の材料からなる振動膜を形成する工程とを含む、インクジェットプリントヘッドの製造方法である。
この方法によれば、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜をいずれも下部電極パターンにパターニングした後、上部電極膜および圧電体材料膜を圧電体膜パターンにパターニングし、さらに、上部電極膜を圧電体膜の周縁から内方に後退した周縁を有する上部電極パターンにパターニングする。圧電体材料膜をパターニングするとき、圧電体材料膜の端面は必ずしも滑らかな面にならず、凹凸のある表面となるおそれがある。しかし、上部電極膜のパターニングの際に、圧電体膜の周縁部が露出することになるので、その周縁部が加工を受けることになり、その結果、圧電体膜の端面の凹凸が平滑化される。このように、上部電極パターンの周縁が圧電体膜の周縁よりも内方に後退しているので、上部電極の周縁と下部電極の周縁との距離が長くなるうえに、圧電体膜は滑らかな端面を有する。その結果、上部電極と下部電極との間のスパーク(短絡)を抑制することができる。
請求項9記載の発明は、前記上部電極膜を前記上部電極膜パターンにパターニングする工程において、前記圧電体膜の端面が、前記下部電極から前記上部電極に向かうに従って内方へと後退するテーパー面に整形される、請求項8に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法である。この方法により、請求項2の構造のインクジェットプリントヘッドを製造できる。
請求項10記載の発明は、前記圧電体膜が金属酸化物結晶粒の焼結体で構成される、請求項8または9に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法である。この方法により、請求項3に記載のインクジェットプリントヘッドを製造できる。
請求項11記載の発明は、前記振動膜が矩形に形成され、前記圧電体膜が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも長く、前記圧電体膜の端部が前記振動膜の長手方向端部を超えて前記振動膜の外側にまで延びるように、前記圧電体膜および前記圧力室が形成される、請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法である。この方法により、請求項4に記載した構造のインクジェットプリントヘッドを製造できる。
請求項12記載の発明は、前記上部電極が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも短く、前記上部電極の端部が前記振動膜の長手方向両端部よりも前記振動膜の内側に配置されるように、前記上部電極および圧力室が形成される、請求項11に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法である。この方法により、請求項6に記載した構造のインクジェットプリントヘッドを製造できる。
請求項13記載の発明は、前記圧電体膜の周縁と前記振動膜の長手方向に沿う側縁との間に間隔が開けられるように、前記圧電体膜および前記圧力室が形成される、請求項11〜13のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法である。この方法により、請求項7に記載した構造のインクジェットプリントヘッドを製造できる。
図1は、この発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの模式的な断面図である。 図2は、圧力室および圧電素子の配置を説明するための図解的な斜視図である。 図3は、圧力室および圧電素子の配置を説明するための図解的な平面図である。 図4は、圧力室の長手方向に直交する切断面に沿った断面図である。 図5は、前記インクジェットプリントヘッドの製造工程の一例を示す工程図である。 図6A−6Cは、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜のパターニングを説明するための斜視図である。 図7Aは、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜のパターニングを説明するための断面図である。 図7Bは、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜のパターニングを説明するための断面図である。 図7Cは、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜のパターニングを説明するための断面図である。 図7Dは、下部電極膜、圧電体材料膜および上部電極膜のパターニングを説明するための断面図である。 図8Aおよび8Bは、この発明の他の実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの構成を説明するための図解的な平面図である。 図9Aおよび9Bは、比較例に係る構成を説明するための図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るインクジェットプリントヘッドの模式的な断面図である。インクジェットプリントヘッド1は、基板の一例であるシリコン基板2と、インクを吐出する吐出口3aを有するノズル基板3とを備えている。
シリコン基板2には、インク流路(インク溜まり)としての圧力室5が裏面側(ノズル基板3側)に形成されている。ノズル基板3は、たとえばシリコンプレートからなり、シリコン基板2の裏面に貼り合わされ、シリコン基板2とともに圧力室5を区画している。ノズル基板3は、圧力室5に臨む凹部3bを有し、凹部3bの底面にインク吐出通路3cが形成されている。インク吐出通路3cは、ノズル基板3を貫通しており、圧力室5とは反対側に吐出口3aを有している。したがって、圧力室5の容積変化が生じると、圧力室5に溜められたインクは、インク吐出通路3cを通り、吐出口3aから吐出される。
圧力室5は、裏面側からシリコン基板2を掘り込んで形成されている。シリコン基板2には、さらに、圧力室5に連通するインク供給路4(図1のIV−IV線断面である図4を併せて参照)が形成されている。インク供給路4は、圧力室5に連通しており、インク供給源であるインクタンク(たとえばインクカートリッジ)からのインクを圧力室5に導くように形成されている。
圧力室5は、図1の左右方向であるインク流通方向21に沿って細長く延びて形成されている。圧力室5の天壁は、振動膜10を形成している。振動膜10は、シリコン基板2の一部であるシリコン層10Aと、絶縁膜である酸化シリコン(SiO)層10Bとを積層して構成されている。この実施形態では、酸化シリコン層10Bは、圧力室5の上方だけでなく、シリコン基板2の全面に形成されている。ただし、この明細書において「振動膜10」とは、圧力室5を区画している天壁部を意味している。したがって、圧力室5外の酸化シリコン層10Bは振動膜10を構成していない。
振動膜10の厚さは、たとえば、0.4μm〜2μmである。より具体的には、シリコン層10Aの厚さがたとえば0.3μm〜1.4μm程度であり、酸化シリコン層10Bの厚さがたとえば0.1μm〜0.6μm程度である。シリコン層10Aは、シリコン基板2を裏面側から部分的にエッチングして圧力室5を形成し、その圧力室5の天面部に薄部を残すことによって形成されている。すなわち、シリコン基板2は、圧力室5以外の部分の厚部(厚さ50μm〜300μm)と、圧力室5の天面部である薄部とを有しており、その薄部が振動膜10を構成するシリコン層10Aをなしている。圧力室5は、振動膜10と、シリコン基板2の前記厚部(インク流路形成部材)と、ノズル基板3とによって区画されており、この実施形態では、略直方体形状に形成されている。圧力室5の長さはたとえば500μm程度、その幅は50μm程度であってもよい。ただし、圧力室5は、シリコン基板2の裏面側からのエッチングによって形成されるので、側面は、表面側に向かうに従って狭まるテーパー(内方に傾斜する傾斜面。図4を併せて参照)となっている。インク供給路4は、圧力室5の長手方向一端部(この実施形態では、吐出口3aとは反対側に位置する端部)に連通するようにされている。ノズル基板3の吐出口3aは、この実施形態では、圧力室5の長手方向に関する他端部付近に配置されている。
振動膜10の表面、すなわち酸化シリコン層10Bの表面には、圧電素子6が配置されている。圧電素子6は、酸化シリコン層10B上に形成された下部電極7と、下部電極7上に形成された圧電体膜8と、圧電体膜8上に形成された上部電極9とを備えている。言い換えれば、圧電素子6は、圧電体膜8を上部電極9および下部電極7で上下から挟むことにより構成されている。
下部電極7は、たとえば、Ti(チタン)層およびPt(プラチナ)層を振動膜10側から順に積層した2層構造を有している。この他にも、Au(金)膜、Cr(クロム)膜、Ni(ニッケル)膜などの単膜で下部電極7を形成することもできる。下部電極7は、圧電体膜8の下面に接し、さらに、圧電体膜8の外方の領域にまで延びた延長部を有している。
圧電体膜8としては、たとえば、ゾルゲル法またはスパッタ法によって形成されたPZT(PbZrTi1-X:チタン酸ジルコン酸鉛)膜を適用することができる。このような圧電体膜8は、金属酸化物結晶の焼結体からなる。圧電体膜8の厚さは、1μm〜5μmが好ましい。振動膜10の全体の厚さは、圧電体膜8の厚さと同程度か、圧電体膜8の厚さの2/3程度とすることが好ましい。
上部電極9は、圧電体膜8と平面視でほぼ相似形状に形成されている。より詳細には、上部電極9の周縁は、圧電体膜8の周縁よりも所定距離(たとえば2.5μm程度)だけ内方に後退している。したがって、上部電極9は、圧電体膜8よりも小さい。上部電極9は、たとえば、IrO(酸化イリジウム)層およびIr(イリジウム)層を圧電体膜8側から順に積層し、さらにPt層またはAu層等を積層した3層構造を有している。
振動膜10および圧電素子6の表面は、水素バリア膜13によって覆われている。水素バリア膜13は、たとえば、Al(アルミナ)からなる。これにより、圧電体膜8の水素還元による特性劣化を防止することができる。水素バリア膜13上には、インクジェットプリントヘッド1の最表面を保護する表面保護膜15が形成されている。表面保護膜15は、たとえば、SiNからなる。
圧電素子6は、振動膜10を挟んで圧力室5に対向する位置に形成されている。すなわち、圧電素子6は、振動膜10の圧力室5とは反対側の表面に接するように形成されている。圧力室5には、図示しないインクタンクからインク供給路4を通って供給されるインクが充填される。振動膜10は、圧力室5の天面部を区画していて、圧力室5に臨んでいる。振動膜10は、シリコン基板2の圧力室5の周囲の部分(厚部)によって支持されており、圧力室5に対向する方向(換言すれば振動膜10の厚さ方向)に変形可能な可撓性を有している。
下部電極7および上部電極9は、駆動回路16に接続されている。駆動回路16は、シリコン基板2の圧力室5とは別の領域に形成されていてもよいし、シリコン基板2外に形成されていてもよい。駆動回路16から圧電素子6に駆動電圧が印加されると、逆圧電効果によって、圧電体膜8が変形する。これにより、圧電素子6とともに振動膜10が変形し、それによって、圧力室5の容積変化がもたらされ、圧力室5内のインクが加圧される。加圧されたインクは、インク吐出通路3cを通って、吐出口3aから微小液滴となって吐出される。
図2は、圧力室5および圧電素子6の配置を説明するための図解的な斜視図であり、図3はその一部の図解的な平面図である。さらに、図4は、圧力室5の長手方向に直交する切断面(図1のIV−IV線断面)に沿った断面図である。
シリコン基板2には、複数の圧力室5が互いに平行に延びてストライプ状に形成されている。複数の圧力室5は、それらの幅方向に微小な間隔(たとえば15μm程度)を開けて等間隔で形成されている。各圧力室5は、平面視において、インク供給路4からインク吐出通路3cに向かうインク流通方向21(図1を併せて参照)に沿って細長く延びた長方形形状を有している。インク供給路4は、圧力室5の一端部において、2つの通路に分かれて形成されており、共通インク通路17に連通している。共通インク通路17は、複数の圧力室5に対応したインク供給路4に連通しており、それらのインク供給路4に、インクタンクからのインクを供給するように形成されている。
圧電素子6は、インク流通方向21(振動膜10の長手方向と同方向)に沿って、圧力室5の天壁を構成する振動膜10よりも長く形成されており、平面視矩形形状を有している。圧電素子6の第1の端辺6aは、振動膜10の長手方向に関して、振動膜10の外側に配置されている。圧電素子6の第2の端辺6bは、振動膜10の長手方向に関して、振動膜10の外側に配置されている。すなわち、圧電素子6は、振動膜10の長手方向に沿って、当該振動膜10の両端10a,10bを超えて延びていて、両端辺6a,6bが振動膜10の長手方向に関して互いに反対側の外方に位置している。また、圧電素子6は、振動膜10の長手方向に直交する短手方向(シリコン基板2の主面に平行な方向)の幅が、振動膜10(すなわち圧力室5)の当該短手方向の幅よりも狭く形成されている。そして、圧電素子6の長手方向に沿う両側縁6c,6dは、振動膜10の対応する両側縁10c,10dに対して、所定の間隔d1(たとえば2.5μm程度)を開けて内側に配置されている。
さらに詳細に説明すると、下部電極7は、圧電素子6を構成する等幅矩形部7Aと、等幅矩形部7Aと一体化し、圧電素子6から引き出された引き出し電極部7Bと、複数の圧電素子6の下部電極7を共通接続する共通接続部7Cとを有している。等幅矩形部7Aは、振動膜10の長手方向に沿って、振動膜10よりも長く形成されており、その両端部は振動膜10の長手方向両端辺10a,10bを超えてその外方に達している。また、等幅矩形部7Aは、振動膜10の短手方向に沿う幅が、振動膜10の当該短手方向の幅よりも狭く形成されており、その両側縁は、振動膜10の対応する両側縁10c,10dに対して、所定の間隔d1を開けて内側に配置されている。引き出し電極部7Bは、圧電素子6の第2の端辺6bの中央付近から圧電素子6の長手方向に沿って引き出されている。なお、「等幅矩形部」とは、長手方向に直交する幅が長手方向に一様である矩形部をいう。以下同じ。
上部電極9は、圧電素子6を構成する等幅矩形部9Aと、等幅矩形部9Aと一体化し、圧電素子6から引き出された引き出し電極部9Bと、外部接続のために引き出し電極部9Bよりも幅広に形成されたパッド部9Cとを有している。等幅矩形部9Aは、振動膜10の長手方向に沿って、振動膜10よりも長く形成されており、その両端部は振動膜10の長手方向両端辺10a,10bを超えてその外方に達している。また、等幅矩形部9Aは、振動膜10の短手方向に沿う幅が、振動膜10の当該短手方向の幅よりも狭く形成されており、その両側縁は、振動膜10の対応する両側縁10c,10dに対して、前記間隔d1よりも少し大きな間隔d2(たとえば2μm〜5μm程度)を開けて内側に配置されている。引き出し電極部9Bは、圧電素子6の第1の端辺6aの中央付近から圧電素子6の長手方向に沿って、下部電極7とは反対側に引き出されている。
圧電体膜8は、上部電極9とほぼ同様のパターンに形成されている。すなわち、圧電素子6を構成する等幅矩形部8Aと、等幅矩形部8Aと一体化し、上部電極9の引き出し電極部9Bの下に位置する引き出し部8Bと、上部電極9のパッド部9Cの下に位置するパッド下部8Cとを有している。等幅矩形部8Aは、振動膜10の長手方向に沿って、振動膜10よりも長く形成されており、その両端部は振動膜10の長手方向両端辺10a,10bを超えてその外方に達している。また、等幅矩形部8Aは、振動膜10の短手方向に沿う幅が、振動膜10の当該短手方向の幅よりも狭く形成されており、その両側縁は、振動膜10の対応する両側縁10c,10dに対して、前記間隔d1を開けて内側に配置されている。
圧電体膜8は、下部電極7に接する下面8aと、上部電極9に接する上面8bとを有している。圧電体膜8は、下部電極7に接している部分において、下部電極7とほぼ同じパターンの下面8aを有している。より具体的には、圧電体膜8の等幅矩形部8Aの下面8aは、下部電極7の等幅矩形部7Aとほぼ同じパターンである。圧電体膜8は、さらに、上部電極9とほぼ同じパターンの上面8bを有している。より具体的には、圧電体膜8の等幅矩形部8Aの上面8bは、上部電極9の等幅矩形部9Aとほぼ同じパターンである。そして、上部電極9の周縁は、下部電極7の周縁よりも所定距離d12(=d2−d1。たとえば1μm〜3μm程度)内方に位置している。そのため、圧電体膜8の上面8bの周縁はその下面8aの周縁よりも内方に位置している。その結果、圧電体膜8の端面8cは下面8aから上面8bに向かうに従って内方に傾斜する傾斜面(テーパー面)を成している。圧電体膜8の周縁は、上面8bの周縁よりも外側に位置している下面8aの周縁によって定義される。したがって、上部電極9の周縁は、圧電体膜8の周縁よりも距離d12だけ内方に位置している。
図5は、前記インクジェットプリントヘッド1の製造工程の一例を示す工程図である。まず、シリコン基板2の表面に酸化シリコン層10Bが形成される(S1)。酸化シリコン層10Bの形成は、熱酸化法によって行ってもよい。酸化シリコン層10Bの膜厚は、たとえば1000Å〜4000Åとしてもよい。この酸化シリコン層10Bの表面には、たとえば、Al、MgO、Zr0などの下地酸化膜が形成されてもよい。これらの下地酸化膜は、後に形成される圧電体膜8からの金属原子の抜け出しを防ぐ。金属膜が抜け出すと、圧電体膜8の圧電特性が悪くなるおそれがある。また、抜け出した金属原子が振動膜10を構成するシリコン層10Aに混入すると、振動膜10の耐久性が悪化するおそれがある。
次に、酸化シリコン層10Bの上(前記下地酸化膜が形成された場合には当該下地酸化膜の上)に、下部電極7の材料膜である下部電極膜が形成される(S2)。下部電極膜は、たとえば、Ti膜(たとえば100Å〜400Å厚)を下層としPt膜(たとえば1000Å〜4000Å厚)を上層とするPt/Ti積層膜からなる。このような下部電極膜は、スパッタ法で形成されてもよい。
次いで、圧電体膜8の材料膜(圧電体材料膜)が下部電極膜上の全面に形成される(S3)。具体的には、たとえば、ゾルゲル法によって1μm〜5μm厚のPZT膜が形成される。すなわち、PZTの材料を塗布して仮焼成する工程を複数回繰り返し、その後に、本焼成によってPZT膜が形成される。このようなPZT膜は、金属酸化物結晶粒の焼結体からなる。
次に、圧電体膜8の全面に上部電極9の材料膜である上部電極膜が形成される(S4)。上部電極膜は、たとえば、IrO膜(たとえば400Å〜1600Å厚)を下層としIr膜(たとえば500Å〜2000Å厚)を上層とするIr/IrO積層膜からなる。このような上部電極膜は、スパッタ法で形成されてもよい。
次いで、上部電極膜、圧電体材料膜、および下部電極膜のパターニングが行われる(S5−S13)。これらのパターニングの詳細を、図6A−6Cおよび図7A−7Dを併せて参照しながら説明する。
まず、図7Aに示すように、フォトリソグラフィによって、下部電極7のパターンのレジストマスク31が形成され(S5)、このレジストマスク31をマスクとして、上部電極膜49、圧電体材料膜48および下部電極膜47が同一パターンにエッチングされる(S6−S8)。より詳細には、上部電極膜49はドライエッチングによってパターニングされ(S6)、圧電体材料膜48はウェットエッチングによってパターニングされ(S7)、下部電極膜47はドライエッチングによってパターニングされる(S8)。こうして、下部電極7が形成される。
圧電体材料膜48のウェットエッチングに用いるエッチャントは、塩酸を主体とした酸類であってもよい。圧電体材料膜48は、結晶粒の焼結体であるので、そのエッチングは、結晶粒が剥がれ落ちたり、剥がれ落ちた結晶粒が再付着したりしながら進行する。そのため、エッチング後の圧電体材料膜48の端面48a(図7B参照)は、結晶粒に起因する凹凸のある表面となる。この段階では、図6Aに示すように、圧電体材料膜48および上部電極膜49は、下部電極7と同一パターンに形成されており、それらの端面は、各膜48,48および下部電極7の主面にほぼ垂直である。
次に、レジストマスク31を剥離した後、図7Bに示すように、フォトリソグラフィによって、圧電体膜8のパターンのレジストマスク32が形成され(S9)、このレジストマスク32を用いて、上部電極膜49および圧電体材料膜48が同一パターンにエッチングされる(S10−S11)。より詳細には、上部電極膜49はドライエッチングによってパターニングされ(S10)、圧電体材料膜48はウェットエッチングによってパターニングされる(S11)。こうして、圧電体膜8が形成される。この場合も、エッチング後の圧電体材料膜48の端面48a(図7C参照)は、結晶粒に起因する凹凸のある表面となる。この段階では、図6Bに示すように、圧電体膜8および上部電極9は同一パターンに形成されており、下部電極7の引き出し電極部7Bおよび共通接続部7Cの上の圧電体材料膜48および上部電極膜49が除去されている。各膜の端面は、各膜の主面にほぼ垂直である。
次に、レジストマスク32を剥離した後、図7Cに示すように、フォトリソグラフィによって、上部電極9のパターンのレジストマスク33が形成され(S12)、このレジストマスク33をマスクとして、上部電極膜49がエッチングされる(S13)。これにより、上部電極9が形成される。より詳細には、上部電極膜49はドライエッチングによってパターニングされる。レジストマスク33は、圧電体膜8の端面から所定距離d12だけ後退した周縁を有するパターンに形成される。
ドライエッチングによって上部電極膜49の露出部分が除去されて上部電極9にパターニングされた後、さらにドライエッチングを継続してオーバーエッチングを行うと、圧電体膜8において上部電極9から露出している周縁領域がエッチングされる。これにより、圧電体膜8の端面が加工されて整形されていき、図7Dに示すように、テーパー状の滑らかな端面8cとなる。上部電極膜49のエッチングのときには、上部電極膜49のエッチングレートよりも圧電体膜8のエッチングレートが小さいので、圧電体膜8の周縁部における加工は緩やかに進み、圧電体膜8の周縁部分が完全に失われることはない。
こうして、図6Cに示すように、メサ型に整形された圧電体膜8を下部電極7および上部電極9で挟んだ構造の圧電素子6が得られる。図6Cには、圧電体膜8よりも小さいパターンにエッチングする前の上部電極膜49の外縁を二点鎖線で示してある。
その後は、レジストマスク33を剥離した後、全面を覆う水素バリア膜13が形成される(S14)。水素バリア膜13は、スパッタ法で形成されたAl膜であってもよく、その膜厚は400Å〜1600Å程度であってもよい。
さらに、水素バリア膜13を覆う表面保護膜15が形成される(S15)。表面保護膜15は、酸化膜(たとえば、プラズマTEOSによるNSG(None-doped Silicate Glass))であってもよく、その膜厚は、2500Å〜10000Åであってもよい。
次いで、シリコン基板2を薄くするための裏面研削が行われる(S16)。たとえば、初期状態で670μm厚程度のシリコン基板2が、300μm厚程度に薄型化されてもよい。
その後、シリコン基板2の裏面から行うエッチング(ドライエッチングまたはウェットエッチング)によって、圧力室5が形成され、同時に振動膜10を構成するシリコン層10Aが形成される(S17)。このエッチングの際、水素バリア膜13および酸化シリコン層10Bの表面に形成される下地酸化膜は、圧電体膜8から金属元素(PZTの場合は、Pb,Zr,Ti)が抜け出すことを防止し、圧電体膜8の圧電特性を良好に保つ。また、前述のとおり、酸化シリコン層10Bの表面に形成される下地酸化膜は、振動膜10を形成するシリコン層10Aの耐久性の維持に寄与する。
圧電体膜8および圧力室5の形成は、圧電体膜8の等幅矩形部8Aの両端部が振動膜10の長手方向両端部よりも外側に位置し、かつ等幅矩形部8Aと振動膜10の側縁との間に間隔d1が確保されるように行われる。
以上のように、この実施形態によれば、上部電極9の周縁が圧電体膜8の周縁よりも内方に後退しており、圧電体膜8はテーパー形状の端面8cを有している。それによって、上部電極9から下部電極7までの距離が長くなる。しかも、圧電体膜8の周縁よりも内方に後退したパターンに上部電極9をパターニングするためのドライエッチングにおいて、圧電体材料膜48の端面48aの凹凸が低減されて、滑らかな端面8cにすることができる。これにより、上部電極9と下部電極7との間に駆動電圧(たとえば30V〜40V)を印加したときに、それらの間でスパーク(短絡)が生じることを回避できる。
さらに、この実施形態では、圧電体膜8は、振動膜10の長手方向に関して当該振動膜よりも長く、圧電体膜8の両端部が振動膜10の両端部よりも外側に達して、圧力室5の外側に位置している。この構成により、圧電体膜8の重みのために振動膜10が大きく撓むことを回避できる。図9Aおよび図9Bに比較例を示すように、圧電体膜8の一方または両方の端部が振動膜10の端部(圧力室5の端部)よりも内方に位置していると、圧電体膜8の重みのために振動膜10が圧力室5の内方へ撓む。すると、上部電極9と下部電極7との間に電圧を印加して圧電体膜8を駆動したときに生じる圧力室5の容積変化が小さくなるから、インク吐出性能が悪くなる。これに対して、圧電体膜8の端部が振動膜10の端部(圧力室5の端部)を超えて振動膜10の外側にまで延びている前述の実施形態の構成によれば、圧電体膜8の両端部がシリコン基板2の厚部で支持されているので、振動膜10上の圧電体膜8は、それ自身の剛性によって支えられる。これにより、非駆動時における振動膜10の撓みが小さくなる。それによって、上部電極9と下部電極7との間に駆動電圧を印加したときの振動膜10の変位が大きくなり、圧力室5の容積変化を大きくできる結果、インク吐出性能を向上できる。
とくに、この実施形態では、圧電体膜8において、圧電素子6を構成している等幅矩形部8Aが振動膜10の長手方向両端部を超えて当該振動膜10の外側に位置している。そのため、圧電体膜8の重さに起因する振動膜10の撓みを効果的に低減できる。これにより、圧力室5の容積変化を大きくすることができるので、インク吐出性能をさらに向上できる。
しかも、この実施形態では、圧電素子6を構成する下部電極7および上部電極9の各両端部も、圧電体膜8と同様に、振動膜10の長手方向両端部よりも外方に配置されている。これにより、圧電素子6は、全体として、圧力室5外のシリコン基板2の厚部によって支持されているので、非駆動時における振動膜10の撓みをより効果的に低減できる。
さらにまた、この実施形態によれば、圧電体膜8の周縁(この実施形態では圧電素子6の周縁)と振動膜10の長手方向に沿う側縁との間に間隔d1が開けられている。これにより、圧電素子6を駆動したときに、圧電体膜8の周縁(圧電素子6の周縁)と振動膜10の長手方向に沿う側縁との間の間隔の領域において、振動膜10を大きく変形させることができる。これにより、圧力室5の容積変化を大きくして、インク吐出性能の向上に寄与できる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、圧電素子6を構成する下部電極7、圧電体膜8および上部電極9の各等幅矩形部7A,8A,9Aがいずれも振動膜10よりも長く、振動膜10の両端を超えて振動膜10の外側(圧力室5の外側)まで延びている例を示した。しかし、図8に示すように、上部電極9の等幅矩形部9Aが、振動膜10よりも短く、その両端辺が振動膜10の長手方向両端辺10a,10bの内側(平面視において圧力室5の内側)に位置していてもよい。この構成によれば、下部電極7と上部電極9との間に駆動電圧を印加すると、振動膜10内の領域で圧電体膜8を変形させることができる。これにより、振動膜10を効率的にかつ大きく変形させることが可能であり、それによって、圧力室5の容積変化を一層大きくすることができる。これにより、インク吐出性能を一層向上できる。このような構造を作製するには、圧電体膜8、上部電極9および圧力室5の形成を、圧電体膜8の等幅矩形部8Aの両端部が振動膜10の長手方向両端部よりも外側に位置し、かつ上部電極9の両端部が振動膜10の長手方向両端部よりも内側に位置するように行えばよい。
また、前述の実施形態では、圧電体膜の材料としてPZTを例示したが、そのほかにも、チタン酸鉛(PbPO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)などに代表される金属酸化物からなる圧電材料が適用されてもよい。
さらに、前述の実施形態では、振動膜10が圧力室5を有するシリコン基板2の一部であるシリコン層10Aを含むが、振動膜10は、シリコン基板2とは別の膜材料のみを用いて構成されてもよい。
また、基板2の材料としては、シリコン以外にも、ガラスのような基板材料を適用してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 インクジェットプリントヘッド
2 シリコン基板
3 ノズル基板
3a 吐出口
4 インク供給路
5 圧力室
6 圧電素子
7 下部電極
8 圧電体膜
8a 下面
8b 上面
8c 端面
8A 等幅矩形部
8B 引き出し部
8C パッド下部
9 上部電極
10振動膜
10a,10b 両端
10A シリコン層
10B 酸化シリコン層
31 レジストマスク
32 レジストマスク
33 レジストマスク
47 下部電極膜
48 圧電体材料膜
49 上部電極膜

Claims (13)

  1. 圧力室が形成された基板と、
    前記圧力室を区画し、前記圧力室の容積を変化させるように変形する振動膜と、
    前記振動膜上に形成された下部電極と、
    前記下部電極上に形成された圧電体膜と、
    前記圧電体膜上に形成され、前記圧電体膜の周縁よりも内方に後退した周縁を有する上部電極と
    を含むインクジェットプリントヘッド。
  2. 前記圧電体膜が、前記下部電極から前記上部電極に向かうに従って内方へと後退するテーパー形状の端面を有している、請求項1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  3. 前記圧電体膜が金属酸化物結晶粒の焼結体で構成されている、請求項1または2に記載のインクジェットプリントヘッド。
  4. 前記振動膜が矩形に形成されており、
    前記圧電体膜が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも長く、前記圧電体膜の端部が前記振動膜の長手方向端部を超えて前記振動膜の外側にまで延びている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッド。
  5. 前記圧電体膜が前記振動膜の長手方向に延びた等幅矩形部を有し、
    前記等幅矩形部が前記振動膜の長手方向の長さよりも長く、前記等幅矩形部の両端部が、前記振動膜の長手方向両端部を超えて前記振動膜の外側に位置している、請求項4に記載のインクジェットプリントヘッド。
  6. 前記上部電極が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも短く、前記上部電極の端部が前記振動膜の長手方向両端部よりも前記振動膜の内側に配置されている、請求項4または5に記載のインクジェットプリントヘッド。
  7. 前記圧電体膜の周縁と前記振動膜の長手方向に沿う側縁との間に間隔が開けられている、請求項4〜6のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッド。
  8. 基板上に下部電極膜を形成する工程と、
    前記下部電極膜に積層された圧電体材料膜を形成する工程と、
    前記圧電体材料膜に積層された上部電極膜を形成する工程と、
    前記下部電極膜、前記圧電体材料膜および前記上部電極膜を下部電極パターンにパターニングして、下部電極を形成する工程と、
    前記上部電極膜および前記圧電体材料膜を、前記下部電極パターンとは異なる圧電体膜パターンにパターニングして、圧電体膜を形成する工程と、
    前記上部電極膜を、前記圧電体膜の周縁から内方に後退した周縁を有する上部電極パターンにパターニングして、上部電極を形成する工程と、
    前記基板の前記下部電極、前記圧電体膜および前記上部電極に対向する部分を前記圧電体膜とは反対側からエッチングして、前記下部電極、前記圧電体膜および前記上部電極に対向する圧力室を形成するとともに、前記下部電極と前記圧力室との間に前記基板の材料からなる振動膜を形成する工程とを含む、インクジェットプリントヘッドの製造方法。
  9. 前記上部電極膜を前記上部電極膜パターンにパターニングする工程において、前記圧電体膜の端面が、前記下部電極から前記上部電極に向かうに従って内方へと後退するテーパー面に整形される、請求項8に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  10. 前記圧電体膜が金属酸化物結晶粒の焼結体で構成される、請求項8または9に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  11. 前記振動膜が矩形に形成され、前記圧電体膜が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも長く、前記圧電体膜の端部が前記振動膜の長手方向端部を超えて前記振動膜の外側にまで延びるように、前記圧電体膜および前記圧力室が形成される、請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  12. 前記上部電極が、前記振動膜の長手方向に関して、前記振動膜よりも短く、前記上部電極の端部が前記振動膜の長手方向両端部よりも前記振動膜の内側に配置されるように、前記上部電極および圧力室が形成される、請求項11に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  13. 前記圧電体膜の周縁と前記振動膜の長手方向に沿う側縁との間に間隔が開けられるように、前記圧電体膜および前記圧力室が形成される、請求項11〜13のいずれか一項に記載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
JP2012086783A 2012-04-05 2012-04-05 インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法 Active JP6008347B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086783A JP6008347B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法
US13/857,128 US8939554B2 (en) 2012-04-05 2013-04-04 Ink jet print head and fabrication method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086783A JP6008347B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013215930A true JP2013215930A (ja) 2013-10-24
JP6008347B2 JP6008347B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=49291967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086783A Active JP6008347B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8939554B2 (ja)
JP (1) JP6008347B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072299A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータの製造方法
JP2016076691A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 ローム株式会社 インクジェット装置およびインクジェット装置の製造方法
US9925771B2 (en) 2014-03-18 2018-03-27 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric film
JP2018051898A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 ブラザー工業株式会社 アクチュエータ装置、液体吐出装置、及び、配線部材の接続構造
US10032977B2 (en) 2014-08-05 2018-07-24 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric element and method for manufacturing the same
US10115883B2 (en) 2014-09-04 2018-10-30 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric element and method for manufacturing the same
WO2020217734A1 (ja) 2019-04-24 2020-10-29 ローム株式会社 圧電体膜利用装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9427967B2 (en) 2014-07-28 2016-08-30 Rohm Co., Ltd. Piezoelectric membrane, piezoelectric device, and inkjet head
JP6190837B2 (ja) 2015-03-23 2017-08-30 東芝テック株式会社 インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2018089893A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
KR101908011B1 (ko) * 2017-03-23 2018-10-16 주식회사 만도 차량용 디스크브레이크
KR102209799B1 (ko) * 2018-07-27 2021-01-29 주식회사 만도 디스크브레이크용 패드스프링 및 이를 갖춘 디스크브레이크
CN117559942A (zh) * 2022-08-05 2024-02-13 天津大学 封装基底的端面设置外连接部石英谐振器及其制造方法、电子器件

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085124A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2008235569A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Seiko Epson Corp 圧電素子、インクジェット式記録ヘッド、およびインクジェットプリンター
JP2009061729A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010131881A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Seiko Epson Corp アクチュエータ装置、液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2011166049A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーター、液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッド並びに圧電アクチュエーターの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0963846B1 (en) * 1998-06-08 2005-08-31 Seiko Epson Corporation Ink jet recording head and ink jet recording apparatus
JP2008012706A (ja) 2006-07-03 2008-01-24 Seiko Epson Corp 基板の製造方法、インクジェットヘッドの製造方法および電子部品の製造方法
JP2011103327A (ja) * 2009-11-10 2011-05-26 Seiko Epson Corp 圧電素子、圧電アクチュエーター、液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085124A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2008235569A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Seiko Epson Corp 圧電素子、インクジェット式記録ヘッド、およびインクジェットプリンター
JP2009061729A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010131881A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Seiko Epson Corp アクチュエータ装置、液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2011166049A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーター、液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッド並びに圧電アクチュエーターの製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11565525B2 (en) 2014-03-18 2023-01-31 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric film
US9925771B2 (en) 2014-03-18 2018-03-27 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric film
US11007780B2 (en) 2014-03-18 2021-05-18 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric film
US10522734B2 (en) 2014-08-05 2019-12-31 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric element and method for manufacturing the same
US10032977B2 (en) 2014-08-05 2018-07-24 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric element and method for manufacturing the same
US10115883B2 (en) 2014-09-04 2018-10-30 Rohm Co., Ltd. Device using a piezoelectric element and method for manufacturing the same
US10944042B2 (en) 2014-09-26 2021-03-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator and method for manufacturing piezoelectric actuator
US10205086B2 (en) 2014-09-26 2019-02-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator and method for manufacturing piezoelectric actuator
JP2016072299A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 ブラザー工業株式会社 圧電アクチュエータ、及び、圧電アクチュエータの製造方法
JP2016076691A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 ローム株式会社 インクジェット装置およびインクジェット装置の製造方法
JP2018051898A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 ブラザー工業株式会社 アクチュエータ装置、液体吐出装置、及び、配線部材の接続構造
US11031538B2 (en) 2016-09-28 2021-06-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus
WO2020217734A1 (ja) 2019-04-24 2020-10-29 ローム株式会社 圧電体膜利用装置
US11964483B2 (en) 2019-04-24 2024-04-23 Rohm Co., Ltd. Piezoelectric film utilization device

Also Published As

Publication number Publication date
US8939554B2 (en) 2015-01-27
US20130265370A1 (en) 2013-10-10
JP6008347B2 (ja) 2016-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6008347B2 (ja) インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法
JP4321618B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法
JP5032613B2 (ja) インクジェットヘッド、インクジェット記録装置
JP6402547B2 (ja) 圧電素子、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置
JP6478266B2 (ja) 圧電体膜利用装置
JP6213335B2 (ja) 液体吐出装置
JP2013119182A (ja) インクジェットプリントヘッド
JP5737535B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6575901B2 (ja) 圧電素子利用装置
US8672458B2 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP6846888B2 (ja) 圧電素子利用装置およびその製造方法
JP5382323B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6701553B2 (ja) 孔を有する基板およびその製造方法ならびに赤外線センサおよびその製造方法
JP6870925B2 (ja) 圧電素子利用装置およびその製造方法
JP6186784B2 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、圧電素子及び超音波センサー
JP5737534B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6460514B2 (ja) 圧電素子利用装置の製造方法
JP6764557B2 (ja) 圧電素子利用装置
EP3725530B1 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP6390386B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法
WO2020217734A1 (ja) 圧電体膜利用装置
JP2012218186A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP6815125B2 (ja) インクジェットプリントヘッドおよびその製造方法
US7654651B2 (en) Liquid discharge head and manufacturing method of the same
JP6979266B2 (ja) インクジェットプリントヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6008347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250