JP2013214960A - 水晶発振回路及び水晶発振回路の制御方法 - Google Patents

水晶発振回路及び水晶発振回路の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減することができる水晶発振回路及び水晶発振回路の制御方法を提供する。
【解決手段】水晶振動子15の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路1は、定電流源11と該定電流源11に接続されたNチャネルMOSトランジスタTN1とを有する発振用増幅部10を有する。水晶発振回路1は、発振用増幅部10の入力端子(ノードN1)と出力端子(ノードN2)との間に接続された水晶振動子15が接続されるコンデンサC1,C2と、定電流源11と電源線VDDとの間に介在されたPチャネルMOSトランジスタTP3とを有する。水晶発振回路1は、トランジスタTN1がオンするときに、トランジスタTP3をオフするように制御する制御回路30を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水晶発振回路及び水晶発振回路の制御方法に関するものである。
従来、時計や携帯電話などの携帯用電子機器には、水晶振動子を用いた水晶発振回路が周波数安定性に優れているために広く用いられている。
この種の水晶発振回路として、図14に示すような低電圧動作が可能な水晶発振回路2が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この水晶発振回路2は、PチャネルMOSトランジスタTP10と、NチャネルMOSトランジスタTN10と、電流制御回路50と、抵抗R10と、水晶振動子15と、コンデンサC10,C11と、インバータ回路51,52とを有している。
このような水晶発振回路2では、電流制御回路50及びトランジスタTP10が定電流I10を流す定電流源として機能している。また、この定電流源及びトランジスタTN10が、水晶振動子15及びコンデンサC10,C11を含む共振部を励振する発振用増幅部として作用している。これら発振用増幅部と共振部とを含む水晶発振回路2では、水晶振動子15によって決定される振動周波数(振動周期)で発振電圧OSCin,OSCoutの電位が変動する。そして、出力側の発振電圧OSCoutが後段のインバータ回路51,52を介してクロック信号CLKとして出力される。
また、別の水晶発振回路として、図15に示すようなCMOSインバータ型の水晶発振回路3が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この水晶発振回路3は、PチャネルMOSトランジスタTP11及びNチャネルMOSトランジスタTN11からなるCMOSインバータ回路61と、抵抗R10と、水晶振動子15と、コンデンサC10,C11とを有している。また、水晶発振回路3は、CMOSインバータ回路61と電源線VDDとの間に設けられたスイッチ回路SW1と、CMOSインバータ回路61の出力信号VDに基づいてスイッチ回路SW1をオン・オフ制御する制御回路62とを有している。この制御回路62は、出力信号VDを入力するインバータ回路63と、そのインバータ回路63の出力端子が第1端子に接続され第2端子がスイッチ回路SW1の制御端子に接続されたコンデンサC12と、スイッチ回路SW1の制御端子にバイアス電圧(=Vr/2)を供給する抵抗R11,R12とを有している。
このような水晶発振回路3では、出力信号VDの電位が所定電位以上であるときにスイッチ回路SW1をオンする一方で、出力信号VDの電位が所定電位より低いときにスイッチ回路SW1をオフする。このようにスイッチ回路SW1をオフすることにより、PチャネルMOSトランジスタTP11におけるリーク電流を低減し、水晶発振回路3の消費電力を低減している。
特開平06−097732号公報 特開平10−325886号公報
ところが、図14に示した水晶発振回路2では、電流制御回路50及びトランジスタTP10が定電流I10を流し続ける。このため、トランジスタTN10がオンしている期間にも定電流I10が流れ、その期間では定電流I10がトランジスタTN10に直接流れる。すると、高電位電源からトランジスタTP10,TN10を通じて低電位電源に向かって定電流I10(貫通電流)が流れてしまう。このような貫通電流が流れると、消費電力が増大するという問題が発生する。
一方、図15に示した水晶発振回路3では、出力信号VDの電位が所定電位以上になったときにスイッチ回路SW1をオフすることで消費電力を低減している。しかしながら、水晶発振回路3では、CMOSインバータ回路61の入出力の位相が所定の関係になると、スイッチ回路SW1がオンしたときにトランジスタTP11,TN11が共にオンになる期間、つまり高電位電源からトランジスタTP11,TN11を通じて低電位電源に向かって流れる貫通電流が最大となる期間が生じてしまう。このため、水晶発振回路3では、消費電力を十分に低減することができていなかった。この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明の一観点によれば、水晶振動子の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路において、定電流源と前記定電流源に接続されたトランジスタとを有する発振用増幅部と、前記発振用増幅部の入力端子と出力端子との間に接続される水晶振動子を含む共振部と、前記定電流源と電源との間に介在されたスイッチ回路と、前記トランジスタがオンするときに、前記スイッチ回路をオフするように制御する制御回路と、を有する。
本発明の一観点によれば、消費電力を低減することができるという効果を奏する。
第1実施形態の水晶発振回路を示す回路図。 第1実施形態の水晶発振回路の動作を示すタイミングチャート。 変形例の水晶発振回路を示す回路図。 変形例の水晶発振回路を示す回路図。 第2実施形態の水晶発振回路を示す回路図。 第2実施形態の水晶発振回路の動作を示すタイミングチャート。 変形例の水晶発振回路を示す回路図。 第3実施形態の水晶発振回路を示す回路図。 水晶発振回路の問題点を示すタイミングチャート。 第3実施形態の水晶発振回路の動作を示すタイミングチャート。 変形例の水晶発振回路を示す回路図。 (a)〜(c)は、変形例の比較回路を示す回路図。 変形例の比較回路を示す回路図。 従来の水晶発振回路を示す回路図。 従来の水晶発振回路を示す回路図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1に示すように、水晶発振回路1は、発振用増幅部10と、水晶振動子15と、抵抗R1と、コンデンサC1,C2とを含む発振回路を有している。
発振用増幅部10は、定電流源11と、その定電流源11に接続されたNチャネルMOSトランジスタTN1とを有している。定電流源11は、PチャネルMOSトランジスタTP1と、電流制御回路12とを有している。
トランジスタTP1のソースは、高電位側電源電圧が供給される電源線VDDにPチャネルMOSトランジスタTP3を介して接続されている。詳述すると、トランジスタTP1のソースがトランジスタTP3のドレインに接続され、そのトランジスタTP3のソースが電源線VDDに接続されている。また、トランジスタTP1のドレインには、トランジスタTN1のドレインが接続されている。トランジスタTP1のゲートには、電流制御回路12の出力端子が接続されている。
電流制御回路12は、トランジスタTP1が定電流I1を流すように制御する回路である。電流制御回路12は、定電流源13と、上記トランジスタTP1とカレントミラー接続されたトランジスタTP2とを有している。定電流源13は、定電流I1aを流す。定電流源13の第1端子は、低電位側電源電圧が供給される電源線VSSに接続されている。また、定電流源13の第2端子は、トランジスタTP2のドレインに接続されている。トランジスタTP2は、そのソースが電源線VDDに接続され、ゲートが同トランジスタTP2のドレイン及び上記トランジスタTP1のゲートに接続されている。したがって、トランジスタTP1とトランジスタTP2とはカレントミラー回路に含まれる。このカレントミラー回路は、両トランジスタTP1,TP2の電気的特性に応じて、トランジスタTP2に流れる定電流I1aに比例した上記定電流I1を流す。
上記トランジスタTN1のソースは電源線VSSに接続されている。トランジスタTN1のゲート(ノードN1)には、水晶振動子15の第1端子が接続されている。また、トランジスタTP1,TN1間のノードN2には、水晶振動子15の第2端子が接続されている。このように水晶振動子15は、発振用増幅部10の入力端子(ノードN1)と出力端子(ノードN2)との間に接続されている。
抵抗R1は、その第1端子がノードN2に接続され、第2端子がノードN1に接続されている。コンデンサC1は、その第1端子がノードN1に接続され、第2端子が電源線VSSに接続されている。コンデンサC2は、その第1端子がノードN2に接続され、第2端子が電源線VSSに接続されている。
ここで、コンデンサC1,C2は共振容量であり、発振の安定化及び発振周波数の調整のために設けられている。これらコンデンサC1,C2は、水晶振動子15と共に、共振部を形成している。そして、この共振部は、上記発振用増幅部10によって励振される。なお、抵抗R1は、発振用増幅部10のトランジスタTN1の動作バイアス点を設定するためのバイアス抵抗である。
このような発振用増幅部10及び共振部を含む発振回路では、水晶振動子15によって決定される振動周期(振動周波数)で発振用増幅部10の入力側の発振電圧OSCin及び出力側の発振電圧OSCoutの電位が振動する。すなわち、水晶振動子15によって決定される振動周期でノードN1,N2の電位が変動する。発振用増幅部10は、発振を維持するために、発振電圧OSCinを増幅し、水晶振動子15でのエネルギの損失を補う。
また、水晶発振回路1は、上記PチャネルMOSトランジスタTP3と、NチャネルMOSトランジスタTN2と、電流源16と、出力回路20と、制御回路30とを有している。
トランジスタTP3は、上述したように、トランジスタTP1と電源線VDDとの間に介在するように設けられている。すなわち、トランジスタTP3は、定電流源11と電源線VDDとの間に介在するように設けられている。このトランジスタTP3のゲートには、制御回路30から制御信号SG1が供給される。そして、トランジスタTP3は、制御信号SG1によってオン・オフ制御される。
トランジスタTN2のゲートには、発振用増幅部10の出力端子(ノードN2)が接続され、発振電圧OSCoutが供給される。このトランジスタTN2は、そのソースが電源線VSSに接続され、ドレインが電流源16の第1端子に接続されている。なお、このトランジスタTN2の閾値電圧Vth2は、例えば上記トランジスタTN1の閾値電圧Vth1と同一になるように設定されている。
電流源16の第2端子は電源線VDDに接続されている。この電流源16は、電流I2を流す。電流I2の電流値は、定電流I1の電流値よりも十分小さくなるように設定されている。また、電流I2の電流値は、例えばトランジスタTN2の電気的特性(チャネル抵抗)や出力回路20内のインバータ回路21の論理閾値等に応じて設定されている。
これらトランジスタTN2と電流源16との間のノードN3は、出力回路20及び制御回路30に接続されている。そして、これらトランジスタTN2及び電流源16を含む増幅段で増幅された増幅信号VN3は、出力回路20及び制御回路30に供給される。
出力回路20は、直列に接続された複数段(ここでは、3段)のインバータ回路21,22,23を有し、上記発振電圧OSCoutに応じた信号VN3を波形整形してクロック信号CLKを生成する。
初段のインバータ回路21には、上記増幅信号VN3が供給される。このインバータ回路21の出力信号は、次段のインバータ回路22に供給される。また、このインバータ回路22の出力信号は、次段のインバータ回路23に供給される。そして、最終段のインバータ回路23からクロック信号CLKが出力される。
このような出力回路20では、発振電圧OSCoutを増幅した増幅信号VN3がインバータ回路21に供給されるため、インバータ回路21における貫通電流による損失を低減することができる。
制御回路30は、発振電圧OSCoutに基づいて、発振用増幅部10内のトランジスタTN1がオンするときに、トランジスタTP3をオフするように制御する制御信号SG1を生成する。具体的には、制御回路30は、上記水晶振動子15で決定される振動周期の90度分だけ発振電圧OSCoutの位相を遅延させるようにして上記制御信号SG1を生成する。なお、この制御信号SG1によってトランジスタTP3がオフされると、トランジスタTP1が電源線VDDから切り離されるため、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される。
この制御回路30は、ローパスフィルタ(Low Pass Filter:LPF)31と、インバータ回路32とを有している。
LPF31は、その入力端子に上記ノードN3(トランジスタTN2のドレイン)が接続され、出力端子にインバータ回路32の入力端子が接続されている。このため、LPF31には、発振電圧OSCoutがトランジスタTN2による増幅段で増幅された増幅信号VN3が入力される。このLPF31は、発振電圧OSCoutに応じた増幅信号VN3の位相を上記振動周期の90度分だけ遅延させるための回路である。このため、例えばLPF31が抵抗及びコンデンサで形成されるRCローパスフィルタである場合には、それらの抵抗値及び容量値が、カットオフ周波数fc=32768[Hz]となるように5[MΩ]、1[pF]にそれぞれ設定される。なお、LPF31による信号減衰によって次段のインバータ回路32における貫通電流が増加することを防止するために、上記抵抗値及び容量値は、上述した5[MΩ]、1[pF]に対して若干余裕を持たせるように、5[MΩ]、2[pF]にそれぞれ設定するようにしてもよい。
インバータ回路32の高電位側の電源端子及び低電位側の電源端子には、図示は省略するが、例えば電源線VDD,VSSがそれぞれ接続されている。インバータ回路32は、LPF31の出力信号VN4を反転させた上記制御信号SG1をトランジスタTP3のゲートに供給する。具体的には、インバータ回路32は、論理閾値Vthを基準にして出力信号VN4を論理反転させて上記制御信号SG1を生成する。ここで、トランジスタTP3は、Hレベル(高電位側電源電圧レベル)の制御信号SG1に応答してオフし、Lレベル(低電位側電源電圧レベル)の制御信号SG1に応答してオフする。
本実施形態において、NチャネルMOSトランジスタTN1はトランジスタの一例、NチャネルMOSトランジスタTN2は他のトランジスタの一例、トランジスタTP3はスイッチ回路の一例、発振電圧OSCinは入力信号の一例、発振電圧OSCoutは出力信号の一例である。
次に、上記水晶発振回路1の動作を図2に従って説明する。
今、図2に示すように、発振電圧OSCin,OSCoutが水晶振動子15によって決定される振動周期で振動している。時刻t1において、発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高くなると、トランジスタTN1がオンされる。その後、発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低くなる(時刻t3参照)までトランジスタTN1がオンされる。この時刻t1〜t3の期間T1において、トランジスタTP3及び制御回路30を設けていない場合には、定電流源として機能するトランジスタTP1が定電流I1を流し続けるため、トランジスタTN1に流れる電流I3が発振電圧OSCinの増減に応じて増減し、その電流I3がトランジスタTN1を通じて電源線VSSに流れる。この期間T1ではコンデンサC1,C2や水晶振動子15に電流が流れないため、上記期間T1は発振に寄与していない期間と言える。すなわち、トランジスタTP3及び制御回路30を設けていない場合には、発振に寄与しない期間T1においても定電流I1が流れ続け、電源線VDDからトランジスタTP1,TN1を通じて電源線VSSに貫通電流が流れる。そして、この貫通電流によって消費電力が増大していた。なお、この期間T1における発振電圧OSCoutは高電位のピーク値から時間と共に低下している。
そこで、トランジスタTN1がオンするときにトランジスタTP3をオフする制御信号SG1を生成し、発振に寄与しない期間T1における定電流I1の供給を停止するようにした。詳述すると、上記期間T1において発振電圧OSCoutがトランジスタTN2の閾値電圧Vth2よりも高い期間では、トランジスタTN2がオンされるため、増幅信号VN3が低電位電源電圧レベル(Lレベル)になる。やがて、発振電圧OSCoutがトランジスタTN2の閾値電圧Vth2よりも低くなると(時刻t2参照)、トランジスタTN2がオフされるため、増幅信号VN3が高電位電源電圧レベル(Hレベル)になる。このように、増幅信号VN3は、トランジスタTN2の閾値電圧Vth2を基準にして発振電圧OSCoutをHレベル又はLレベルに論理反転させた電圧である。
ここで、発振電圧OSCinと発振電圧OSCoutとは上記振動周期の90度分だけ位相がずれている。具体的には、発振電圧OSCinは定電流I1と同位相であるのに対し、発振電圧OSCoutは、定電流I1及びコンデンサC2によって生成された電圧であるため、定電流I1(発振電圧OSCin)よりも振動周期の90度分だけ位相が遅れている。別の見方をすれば、上記期間T1はトランジスタTN1のドレインに接続されたコンデンサC2の電荷を放電する期間であるため、発振電圧OSCoutの反転信号、つまり増幅信号VN3は定電流I1に対し約90度の位相遅れが生じる。そこで、LPF31により、上記振動周期の90度分だけ増幅信号VN3の位相を遅延させることで、LPF31の出力信号VN4の位相を発振電圧OSCinの位相に合わせるようにした。これにより、上記期間T1においてLレベル(具体的には、後段のインバータ回路32の論理閾値Vthよりも低い電圧レベル)となる出力信号VN4が生成される。そして、その出力信号VN4をインバータ回路32で論理反転させることにより、上記期間T1にHレベルとなる制御信号SG1が生成され、そのHレベルの制御信号SG1によってトランジスタTP3がオフされる。これにより、上記期間T1において、定電流源として機能するトランジスタTP1のソースが電源線VDDから切り離されるため、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される。したがって、電源線VDDからトランジスタTP1,TN1を通じて電源線VSSに貫通電流が流れることを抑制することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)トランジスタTN1がオンするときに、定電流源であるトランジスタTP1のソースから電源線VDDを切り離すようにトランジスタTP3をオフするようにした。これにより、トランジスタTN1がオンして貫通電流が最も大きくなる可能性がある期間T1において、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止されるため、電源線VDDからトランジスタTP1,TN1を通じて電源線VSSに貫通電流が流れることを抑制することができる。したがって、消費電力を低減することができる。
(2)発振電圧OSCoutに基づいてクロック信号CLKを生成する出力回路20と、発振電圧OSCoutに基づいて制御信号SG1を生成する制御回路30とで、トランジスタTN2及び電流源16を含む増幅段を共用するようにした。これにより、制御回路30を設けたことによって消費電力が増大することを好適に抑制することができる。
(第1実施形態の変形例)
なお、上記第1実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記第1実施形態の制御回路30において、LPF31の前段にインバータ回路32を設けるようにしてもよい。すなわち、トランジスタTN2のドレイン(ノードN3)をインバータ回路32の入力端子に接続し、インバータ回路32の出力端子をLPF31の入力端子に接続するようにしてもよい。この場合には、LPF31の出力信号が制御信号SG1としてトランジスタTP3のゲートに供給される。これにより、トランジスタTP3がLPF31の出力信号によってオン・オフ制御されるため、そのトランジスタTP3のオン・オフ時にノイズが混入することを抑制でき、そのノイズに起因して発振が不安定となるという問題の発生を好適に抑制することができる。
・上記第1実施形態の制御回路30では、1段のLPF31によって、発振電圧OSCoutに応じた信号VN3の位相を90度遅延させるようにした。これに限らず、例えば図3に示される制御回路30Aのように、複数段(ここでは、2段)のLPF31,33によって、発振電圧OSCoutに応じた信号VN3の位相を90度遅延させるようにしてもよい。具体的には、上記インバータ回路32の出力端子に2段目のLPF33の入力端子を接続し、そのLPF33の出力端子をトランジスタTP3のゲートに接続するようにしてもよい。この場合には、LPF33の出力信号が制御信号SG2としてトランジスタTP3のゲートに供給される。この場合のLPF31は増幅信号VN3の位相を上記振動周期の約45度分だけ遅延させ、LPF33はインバータ回路32の出力信号の位相を振動周期の約45度分だけ遅延させる。このため、例えばLPF31,33が抵抗及びコンデンサで形成されるRCローパスフィルタである場合には、双方のLPF31,33において上記抵抗の抵抗値及び上記コンデンサの容量値が、5[MΩ]、1[pF]にそれぞれ設定される。そして、このような2段のLPF31,33によって、発振電圧OSCoutに応じた信号VN3の位相が振動周期の90度分だけ遅延される。但し、実際にはインバータ回路32の遅延があるため、LPF31,33における抵抗値及び容量値の設定は、上述した値よりも時定数が小さくなるように調整することが好ましい。
このように、LPF31,33を2段構成とすることにより、1段構成の場合と比べて各LPF31,33では短い遅延時間を生成すればよいため、制御信号SG2のデューティ変動に起因してLPF31,33における遅延時間が不安定になることを好適に抑制することができる。換言すると、複数段のLPF31,33によって発振電圧OSCoutに応じた信号VN3の位相を遅延させることにより、その信号VN3に対する遅延時間を精度良く制御することができる。
・上記第1実施形態では、発振電圧OSCoutに基づいてクロック信号CLKを生成する出力回路20と、発振電圧OSCoutに基づいて制御信号SG1を生成する制御回路30とで、トランジスタTN2及び電流源16を含む増幅段を共用するようにした。これに限らず、例えば図4に示されるように、上記トランジスタTN2及び上記電流源16を含む増幅段で増幅された増幅信号VN3を出力回路20に入力し、NチャネルMOSトランジスタTN3及び電流源17を含む増幅段で増幅された増幅信号を制御回路30に入力するようにしてもよい。詳述すると、トランジスタTN3は、そのソースが電源線VSSに接続され、ドレインが電流源17の第1端子に接続され、ゲートが上記ノードN2に接続されている。電流源17は、トランジスタTN3に電流I4を流す。この電流源17の第2端子には電源線VDDが接続されている。そして、これらトランジスタTN3と電流源17との間の接続点が制御回路30内のLPF31の入力端子に接続されている。なお、上記電流I4の電流値は、定電流I1の電流値よりも十分小さくなるように設定されている。このような回路であっても、上記第1実施形態の(1)と同様の効果を奏することができる。
・あるいは、トランジスタTN2及び電流源16を含む増幅段やトランジスタTN3及び電流源17を含む増幅段を省略するようにしてもよい。この場合の出力回路20では、ノードN2を初段のインバータ回路21の入力端子に直接接続し、複数段のインバータ回路21〜23の段数を適宜調整する。また、制御回路30では、ノードN2をLPF31又はインバータ回路32の入力端子に直接接続し、インバータ回路32の段数を適宜調整する。
・上記第1実施形態における出力回路20は、発振電圧OSCoutからクロック信号CLKを生成するようにしたが、例えば発振電圧OSCinからクロック信号CLKを生成するようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、発振電圧OSCoutの位相を遅延させる遅延回路をLPF31,33に具体化したが、発振電圧OSCoutの位相を所定時間だけ遅延させることが可能であればLPF以外の遅延回路に具体化してもよい。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を図5及び図6に従って説明する。この実施形態の水晶発振回路1Aは、制御回路の内部構成が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、先の図1〜図4に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の制御回路30Bは、発振用増幅部10の入力側の発振電圧OSCinに基づいて、発振用増幅部10内のトランジスタTN1がオンするときにトランジスタTP3をオフするように制御する制御信号SG3を生成する。具体的には、制御回路30Bは、発振電圧OSCinが所定電位以上であることを検出したときにトランジスタTP3をオフする制御信号SG3を生成する。この制御回路30Bは、NチャネルMOSトランジスタTN4と、電流源35と、複数段のインバータ回路36,37,38とを有している。
トランジスタTN4のゲートには、上記ノードN1が接続されており、発振電圧OSCinが供給される。また、トランジスタTN4は、そのソースが電源線VSSに接続され、ドレインが電流源35の第1端子に接続されている。このトランジスタTN4は、上記発振用増幅部10のトランジスタTN1と同一の導電型のトランジスタであり、トランジスタTN1と同一サイズのトランジスタである。また、トランジスタTN4の閾値電圧Vth4は、トランジスタTN1の閾値電圧Vth1と同一となるように設定されている。このように、トランジスタTN4は、トランジスタTN1のレプリカトランジスタである。なお、レプリカトランジスタには、対象のトランジスタ(ここでは、トランジスタTN1)と同じ特性のトランジスタ、及び対象のトランジスタよりも閾値電圧が若干高いトランジスタも含まれる。
電流源35は、電流I5を流す。この電流源35の第2端子には電源線VDDが接続されている。また、電流源35とトランジスタTN4との間のノードN5は、インバータ回路36の入力端子に接続されている。なお、上記電流I5の電流値は、定電流I1の電流値よりも十分に小さくなるように設定されている。また、電流I5の電流値は、例えばトランジスタTN4の電気的特性(チャネル抵抗)やインバータ回路36の論理閾値等に応じて設定されている。
インバータ回路36の出力端子がインバータ回路37の入力端子に接続され、そのインバータ回路37の出力端子がインバータ回路38の入力端子に接続されている。そして、最終段のインバータ回路38の出力端子がトランジスタTP3のゲートに接続されている。すなわち、インバータ回路38の出力信号が上記制御信号SG3としてトランジスタTP3のゲートに供給される。このように直列に接続された奇数段のインバータ回路36〜38の高電位側の電源端子及び低電位側の電源端子には、図示は省略するが、例えば電源線VDD,VSSがそれぞれ接続されている。
このような制御回路30Bでは、トランジスタTN1のレプリカトランジスタであるトランジスタTN4が発振電圧OSCinに応答して導通するか否かに応じて、トランジスタTP3をオン・オフ制御する制御信号SG3が生成される。具体的には、レプリカトランジスタTN4が発振電圧OSCinに応答してオンする場合には、トランジスタTP3をオフするHレベルの制御信号SG3が生成される。また、レプリカトランジスタTN4が発振電圧OSCinに応答してオフする場合には、トランジスタTP3をオンするLレベルの制御信号SG3が生成される。
次に、上記水晶発振回路1Aの動作を図6に従って説明する。以下の説明では、トランジスタTN4の閾値電圧Vth4がトランジスタTN1の閾値電圧Vth1と同一である場合の動作について説明する。
今、図6に示すように、発振電圧OSCin,OSCoutが水晶振動子15によって決定される振動周期で振動している。時刻t5において、発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高くなると、トランジスタTN1がオンされる。このとき、発振電圧OSCinは、レプリカトランジスタTN4の閾値電圧Vth4よりも高くなるため、レプリカトランジスタTN4もオンされる。すると、増幅信号VN5が低電位電源電圧レベル(Lレベル)になるため、最終段のインバータ回路38からHレベルの制御信号SG3が出力される。このHレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオフされる。これにより、定電流源であるトランジスタTP1のソースから電源線VDDが切り離されるため、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される。
続いて、時刻t6において、発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低くなると、トランジスタTN1がオフされる。このとき、発振電圧OSCinはレプリカトランジスタTN4の閾値電圧Vth4よりも低くなるため、レプリカトランジスタTN4もオフされる。すると、増幅信号VN5が高電位電源電圧レベル(Hレベル)になるため、最終段のインバータ回路38からLレベルの制御信号SG3が出力される。このLレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオンされる。
このように、本実施形態の制御回路30Bでは、レプリカトランジスタTN4のゲートにトランジスタTN1と同じゲート電圧を供給することで、発振電圧OSCinが所定電位(具体的には、トランジスタTN4の閾値電圧Vth4)以上であるか否かを検出している。そして、制御回路30Bでは、発振電圧OSCinが所定電位以上になったときに、トランジスタTP3をオフするHレベルの制御信号SG3を生成している。これにより、トランジスタTN1がオンするときに、定電流源として機能するトランジスタTP1のソースから電源線VDDが切り離されるため、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される。
なお、レプリカトランジスタTN4の閾値電圧Vth4がトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも若干高い場合には(図中の一点鎖線参照)、トランジスタTN1がオンされた時刻t5から微小時間経過した後にトランジスタTN4がオンされる。また、この場合には、トランジスタTN1がオフされる時刻t6よりも微小時間だけ早くトランジスタTN4がオフされる。したがって、この場合には、トランジスタTN1がオンされる期間T1内において、その期間T1よりも短い期間T1aだけトランジスタTP3がオフされる。これにより、上記期間T1aだけ貫通電流が流れることを防止することができるため、消費電力を低減することができる。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)、(2)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(3)制御回路30Bでは、トランジスタTN1のレプリカトランジスタTN4のゲートにトランジスタTN1と同じゲート電圧(発振電圧OSCin)を供給することで、トランジスタTN1に一定電流以上の電流I3が流れていることを検出するようにした。これにより、トランジスタTN1をオン・オフする発振電圧OSCinに基づいて、トランジスタTN1がオンする期間T1を検出することができるため、制御信号SG3を生成するために遅延回路を設ける必要がない。これにより、制御回路30Bの構成を簡素化することができ、さらに遅延回路における損失の発生を防止することができる。
(第2実施形態の変形例)
なお、上記第2実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記第2実施形態における出力回路20は、発振電圧OSCoutに基づいてクロック信号CLKを生成するようにしたが、例えば発振電圧OSCinに基づいてクロック信号CLKを生成するようにしてもよい。さらに、例えば図7に示されるように、上記制御回路30B内のトランジスタTN4及び電流源35によって生成される増幅信号VN5に基づいてクロック信号CLKを生成するようにしてもよい。すなわち、図7に示した出力回路20では、ノードN5が初段のインバータ回路21の入力端子に接続され、最終段のインバータ回路23からクロック信号CLKが出力される。この場合には、図5に示したトランジスタTN2及び電流源16を省略することができるため、それらを省略した分だけ消費電力を低減することができる。
・あるいは、制御回路30BにおけるトランジスタTN4及び電流源35を含む増幅段を省略するようにしてもよい。この場合の制御回路30Bでは、ノードN1を初段のインバータ回路36の入力端子に直接接続し、複数段のインバータ回路36〜38の段数が偶数段になるように調整する。
・上記第2実施形態では、制御回路30B内のインバータ回路36〜38の高電位側の電源端子及び低電位側の電源端子に電源線VDD,VSSをそれぞれ接続するようにした。これに限らず、駆動力を下げた制御信号SG3でトランジスタTP3を駆動するようにインバータ回路36〜38の動作電圧を適宜調整するようにしてもよい。ここで、発振電圧OSCinに基づいて制御信号SG3を生成する場合には、その発振電圧OSCin側(発振用増幅部10の入力側)へのノイズの回り込みの問題が発生する恐れがある。これに対し、本変形例では、駆動力を下げた制御信号SG3でトランジスタTP3を駆動するため、上記ノイズ回り込みの問題の発生を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態を図8〜図10に従って説明する。この実施形態の水晶発振回路1Bは、制御回路の内部構成が上記第2実施形態と異なっている。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。なお、先の図1〜図7に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の部材を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、制御回路30Cは、制御回路30Bと同様に、発振電圧OSCinが所定電位以上であることを検出したときに、トランジスタTP3をオフする制御信号SG3を生成する。この制御回路30Cは、比較回路40と、複数段のインバータ回路36,37,38とを有している。
比較回路40は、発振電圧OSCinと所定電位とを比較し、その比較結果に応じた信号(つまり、増幅信号VN6)を生成する。例えば、比較回路40は、発振電圧OSCinが時間の経過と共に低下する(立ち下がる)場合に、その発振電圧OSCinが上記閾値電圧Vth1よりも高い第1の閾値以下になったときに、発振電圧OSCoutが低電位であることを示すHレベルの増幅信号VN6を生成する。また、比較回路40は、発振電圧OSCinが時間の経過と共に上昇する(立ち上がる)場合に、その発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低い第2の閾値以上になったときに、発振電圧OSCinが高電位であることを示すLレベルの増幅信号VN6を生成する。このような比較回路40は、NチャネルMOSトランジスタTN5と、NチャネルMOSトランジスタTN6と、NチャネルMOSトランジスタTN7と、電流源35とを有している。
トランジスタTN5のゲートには、上記ノードN1が接続されており、発振電圧OSCinが供給される。トランジスタTN5は、そのソースが電源線VSSに接続され、ドレインが電流源35の第1端子に接続されている。このトランジスタTN5は、上記発振用増幅部10のトランジスタTN1と同一の導電型のトランジスタである。また、トランジスタTN5の閾値電圧Vth5(図10参照)は、トランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高く設定されている。
トランジスタTN6のゲートには、上記ノードN1が接続されており、発振電圧OSCinが供給される。トランジスタTN6のソースは、トランジスタTN7を介して電源線VSSに接続されている。具体的には、トランジスタTN6のソースがトランジスタTN7のドレインに接続され、そのトランジスタTN7のソースが電源線VSSに接続されている。そして、トランジスタTN6のドレインはトランジスタTN5のドレイン(ノードN6)に接続されている。このように、トランジスタTN6は、トランジスタTN5と並列に配置されている。このトランジスタTN6は、上記トランジスタTN1と同一の導電型のトランジスタである。トランジスタTN7を介してトランジスタTN5と並列に接続されている時に測定されるトランジスタTN6の閾値電圧あるいはトランジスタTN6が有する閾値電圧を意味するVth6(図10参照)は、トランジスタTN5の閾値電圧Vth5よりも低く設定され、且つトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低く設定されている。また、トランジスタTN7のゲートには、インバータ回路21の出力信号が供給される。
電流源35とトランジスタTN5との間のノードN6は、インバータ回路36の入力端子に接続されている。そして、インバータ回路36には、ノードN6の電圧である増幅信号VN6(つまり、比較回路40の出力信号)が供給される。
ところで、上記第2実施形態における制御回路30Bでは、トランジスタTN1のレプリカトランジスタであるトランジスタTN4と電流源35とが、発振電圧OSCinと所定電位とを比較する比較回路として機能している。すなわち、制御回路30Bでは、トランジスタTN4及び電流源35によって、発振電圧OSCinが所定電位以上であるか否かを検出している。このような比較回路において低消費電力化を実現すると、回路遅延が大きくなり、トランジスタTN1がオンしてからトランジスタTP3がオフされるまでに遅延が生じるという問題がある。詳述すると、図9に示すように、発振電圧OSCinがトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高くなると、トランジスタTN1がオンされる。このとき、発振電圧OSCinが上記閾値電圧Vth1と同一電圧値である検出閾値(ここでは、トランジスタTN4の閾値電圧Vth4)よりも高くなるため、トランジスタTN4もオンされる。すると、トランジスタTN4のドレイン電圧である増幅信号VN5が徐々に低下する。このとき、トランジスタTN4に供給される電流I5の電流量が少ない場合には、増幅信号VN5が緩やかに低下する。そして、この低下した増幅信号VN5がインバータ回路36の論理閾値よりも低くなると、インバータ回路36の出力信号がHレベルとなり、インバータ回路38からHレベルの制御信号SG3が出力される。このHレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオフされる。このように、低消費電力化を実現するために比較回路への供給電流を少なくした場合には、発振電圧OSCinが検出閾値よりも高くなってから、つまりトランジスタTN4がオンされてから、増幅信号VN5がインバータ回路36の論理閾値に達するまでに時間がかかる。換言すると、トランジスタTN1がオンされてからトランジスタTP3がオフされる(つまり、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される)までの間に遅延時間Tdが生じる。ここで、遅延時間Tdでは、トランジスタTP3がオン状態であり、トランジスタTN1及びトランジスタTP1がオン状態である。このため、遅延時間Tdでは、電源線VDDからトランジスタTP3,TP1,TN1を通じて電源線VSSに向かって定電流I1(貫通電流)が流れるという問題がある(ハッチング領域参照)。ここでは、詳細な説明を省略するが、発振電圧OSCinが立ち下がる際にも同様に、トランジスタTN1がオフされてからトランジスタTP3がオンされるまでの間に遅延が生じる。
これに対し、本実施形態の比較回路40では、トランジスタTN1よりも閾値電圧の高いトランジスタTN5と、トランジスタTN1よりも閾値電圧の低いトランジスタTN6とを有している。そして、比較回路40では、発振電圧OSCinの立ち上がり時には、発振電圧OSCinがトランジスタTN6の閾値電圧Vth6(第2の閾値)よりも高いか否かを検出し、発振電圧OSCinの立ち下がり時には、発振電圧OSCinがトランジスタTN5の閾値電圧Vth5(第1の閾値)よりも低いか否かを検出する。これにより、発振電圧OSCinの立ち上がり時には、その発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するための検出閾値が低く設定され、発振電圧OSCinの立ち下がり時には検出閾値が高く設定される。このため、発振電圧OSCinの立ち上がり時には、検出閾値が閾値電圧Vth1と同一電圧値である場合に比べて、発振電圧OSCinが検出閾値(ここでは、閾値電圧Vth6)に早く達することになる。これにより、増幅信号VN6の低下開始を早めることができ、トランジスタTN1がオンされてからトランジスタTP3がオフされるまでの遅延時間を短くすることができ、等価的にほぼ0とすることができる。同様に、発振電圧OSCinの立ち下がり時には、検出閾値が閾値電圧Vth1と同一電圧値である場合に比べて、発振電圧OSCinが検出閾値(ここでは、閾値電圧Vth5)に早く達することになる。これにより、増幅信号VN6の上昇開始を早めることができ、トランジスタTN1がオンされてからトランジスタTP3がオンされるまでの遅延時間を短くすることができ、等価的にほぼ0とすることができる。
次に、上記水晶発振回路1B(特に、制御回路30C)の動作を図10に従って説明する。
今、図10に示すように、発振電圧OSCin,OSCoutが水晶振動子15によって決定される振動周期で振動している。時刻t7において、発振電圧OSCoutがトランジスタTN2の閾値電圧Vth2よりも高くなると、トランジスタTN2がオンされる。すると、ノードN3が電源線VSSに接続されるため、インバータ回路21から高電位電源電圧レベル(Hレベル)の出力信号S1が出力される。このHレベルの出力信号S1に応答してトランジスタTN7がオンされる。これにより、トランジスタTN6のソースが電源線VSSに接続され、トランジスタTN6がトランジスタTN5と並列に接続されることになる。このとき、発振電圧OSCinは時間の経過と共に電圧値が上昇している。このように、発振電圧OSCinが立ち上がる際には、低い閾値電圧Vth6を持つトランジスタTN6が、高い閾値電圧Vth5を持つトランジスタTN5に並列に接続される。このため、発振電圧OSCinが立ち上がる際には、閾値電圧Vth1よりも低い閾値電圧Vth6が比較回路40の検出閾値となる。
続いて、時刻t8において、発振電圧OSCinがトランジスタTN6の閾値電圧Vth6よりも高くなると、トランジスタTN6がオンされる。すると、トランジスタTN6のドレイン電圧である増幅信号VN6が徐々に低下する。このとき、発振電圧OSCinはトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低いため、トランジスタTN1はオフ状態である。すなわち、発振電圧OSCinが閾値電圧Vth1に達する前に、増幅信号VN6の低下が開始される。
その後、時刻t9において、発振電圧OSCinが閾値電圧Vth1よりも高くなると、トランジスタTN1がオンされる。このとき、本例では、増幅信号VN6がインバータ回路36の論理閾値よりも低くなり、インバータ回路36の出力信号がHレベルとなる。このHレベルの出力信号に応答して、インバータ回路38からHレベルの制御信号SG3が出力される。そして、Hレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオフされる。これにより、トランジスタTN1がオンされるときに、定電流源であるトランジスタTP1のソースから電源線VDDが切り離されるため、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止される。
このように、発振電圧OSCinが立ち上がる際に、比較回路40における検出閾値を低く設定することにより、増幅信号VN6の低下開始を早めることができ、制御信号SG3のLレベルからHレベルへの遷移タイミングを早めることができる。これにより、トランジスタTN1がオンされてからHレベルの制御信号SG3が出力されるまでの遅延時間が等価的に短縮され、実質的に0とすることができる。ここで、トランジスタTN6がオンされてから制御信号SG3がHレベルに遷移されるまでの間に遅延が生じる場合であっても、その遅延の分だけトランジスタTN1のオンタイミングよりも早くトランジスタTN6をオンさせることにより、図9で説明した遅延時間Tdを無くすことができる。これによって、上記遅延時間Tdにおける電流I3による損失を無くすことができる(ハッチング領域参照)。
換言すると、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN6の閾値電圧Vth6を調整して増幅信号VN6の低下開始のタイミングを調整することにより、当該比較回路40の回路遅延を補償することができる。すなわち、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN6の閾値電圧Vth6を調整することにより、トランジスタTN1のオンタイミングからほとんど遅延のないタイミングでトランジスタTP3をオフさせることができる(つまり、トランジスタTP3のオフタイミングの最適化を図ることができる)。
次いで、時刻t10において、発振電圧OSCoutがトランジスタTN2の閾値電圧Vth2よりも低くなると、トランジスタTN2がオフされる。すると、インバータ回路21から低電位電源電圧レベル(Lレベル)の出力信号S1が出力される。このLレベルの出力信号S1に応答してトランジスタTN7がオフされる。これにより、トランジスタTN6のソースから電源線VSSが切り離される。このとき、発振電圧OSCinは時間の経過と共に電圧値が低下している。このように、発振電圧OSCinが立ち下がる際には、閾値電圧Vth1よりも高い閾値電圧Vth5が比較回路40の検出閾値になる。なお、この時点ではトランジスタTN5がオンされているため、制御信号SG3がHレベルに維持されている。
次に、時刻t11において、発振電圧OSCinがトランジスタTN5の閾値電圧Vth5よりも低くなると、トランジスタTN5がオフされる。すると、トランジスタTN5のドレイン電圧である増幅信号VN6が徐々に上昇する。このとき、発振電圧OSCinはトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高いため、トランジスタTN1はオン状態である。すなわち、発振電圧OSCinが閾値電圧Vth1に達する前に、増幅信号VN6の上昇が開始される。
その後、時刻t12において、発振電圧OSCinが閾値電圧Vth1よりも低くなると、トランジスタTN1がオフされる。このとき、本例では、増幅信号VN6がインバータ回路36の論理閾値よりも高くなり、インバータ回路36の出力信号がLレベルとなる。このLレベルの出力信号に応答してインバータ回路38からLレベルの制御信号SG3が出力され、そのLレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオンされる。
このように、発振電圧OSCinが立ち下がる際に、比較回路40における検出閾値を高く設定することにより、増幅信号VN6の上昇開始を早めることができ、制御信号SG3のHレベルからLレベルへの遷移タイミングを早めることができる。これにより、トランジスタTN1がオフされてからLレベルの制御信号SG3が出力されるまでの遅延時間が等価的に短縮され、ほぼ0とすることができる。換言すると、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN5の閾値電圧Vth5を調整して増幅信号VN6の上昇開始のタイミングを調整することにより、当該比較回路40の回路遅延を補償することができる。すなわち、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN5の閾値電圧Vth5を調整することにより、トランジスタTN1のオンタイミングからほとんど遅延のないタイミングでトランジスタTP3をオンさせることができる(つまり、トランジスタTP3のオンタイミングの最適化を図ることができる)。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)、(2)及び第2実施形態の(3)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(4)制御回路30Cでは、トランジスタTN1よりも閾値電圧の高いトランジスタTN5と、トランジスタTN1よりも閾値電圧の低いトランジスタTN6とを有する比較回路40を設けるようにした。そして、比較回路40では、発振電圧OSCinの立ち上がり時に検出閾値を低く設定し、発振電圧OSCinの立ち下がり時に検出閾値を高く設定するようにした。このため、例えば発振電圧OSCinの立ち上がり時には、検出閾値が閾値電圧Vth1と同一電圧値である場合に比べて、発振電圧OSCinが検出閾値(ここでは、閾値電圧Vth6)に早く達することになる。これにより、増幅信号VN6の低下開始を早めることができ、トランジスタTN1がオンされてからトランジスタTP3がオフされるまでの遅延時間を短くすることができる。換言すると、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN6の閾値電圧Vth6を調整して増幅信号VN6の低下開始のタイミングを早めることにより、当該比較回路40の回路遅延を補償することができる。すなわち、回路遅延の比較的大きい比較回路40であっても、トランジスタTN6の閾値電圧Vth6を調整することにより、トランジスタTN1のオンタイミングからほとんど遅延のないタイミングでトランジスタTP3をオンさせることができる。したがって、トランジスタTN1がオンして貫通電流が大きくなる可能性がある期間T1において、トランジスタTP1による定電流I1の供給が停止されるため、電源線VDDからトランジスタTP1,TN1を通じて電源線VSSに貫通電流が流れることを抑制することができる。その結果、消費電力を低減することができる。
(5)発振電圧OSCinと発振電圧OSCoutとが上記振動周期の90度分だけ位相がずれていることを利用し、トランジスタTN7をオン・オフ制御するようにした。これにより、通常のヒステリシスコンパレータとは反対の検出動作を安定して行うことができる。すなわち、発振電圧OSCinの立ち上がり時に、低い閾値電圧Vth6を検出閾値として発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するとともに、発振電圧OSCinの立ち下がり時に、高い閾値電圧Vth5を検出閾値として発振電圧OSCinが低電位であるか否かを検出する動作を安定して行うことができる。
(第3実施形態の変形例)
・上記実施形態における制御回路30Cの内部構成は特に限定されない。例えば、上記第3実施形態では、NチャネルMOSトランジスタTN7のゲートにインバータ回路21の出力信号S1を供給するようにした。これに限らず、例えばトランジスタTN7のゲートに発振電圧OSCoutを供給するようにしてもよい。
あるいは、図11に示すように、トランジスタTN7のゲートに、インバータ回路37の出力信号S2を供給するようにしてもよい。ここで、出力信号S2は、出力信号S1と同様に、発振電圧OSCinより位相が遅れている。このため、上記実施形態と同様に、通常のヒステリシスコンパレータとは反対の検出動作を安定して行うことができる。このように、トランジスタTN7のゲートには、発振電圧OSCinと上記振動周期の略90度分だけ位相がずれている信号を供給することが好ましく、必要に応じてTN7のゲートにR−C遅延回路を設けてもよい。
・また、上記第3実施形態では、低い閾値電圧Vth6を持つトランジスタTN6と高い閾値電圧Vth5を持つトランジスタTN5とを設け、トランジスタTN6と直列に接続されたトランジスタTN7を出力信号S1でオン・オフすることにより、比較回路40における検出閾値を変化させるようにした。これに限らず、発振電圧OSCinの立ち上がり時に検出閾値を低下させ、発振電圧OSCinの立ち下がり時に検出閾値を上昇させることのできる構成であれば、比較回路40の内部構成は特に限定されない。
例えば図12(a)に示すように、比較回路の内部構成を変更してもよい。詳述すると、比較回路40Aは、トランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低い閾値電圧Vth6を持つトランジスタTN6と、トランジスタTN7と、抵抗R2と、電流源35とを有している。トランジスタTN6のソースは、トランジスタTN7を介して電源線VSSに接続されるとともに、抵抗R2を介して電源線VSSに接続されている。トランジスタTN6のゲートには発振電圧OSCinが供給され、トランジスタTN7のゲートには出力信号S1が供給される。そして、トランジスタTN6と電流源35との間のノードN6から比較回路40Aの出力信号である増幅信号VN6が出力される。
このような比較回路40Aであっても、発振電圧OSCinの立ち上がり時に、Hレベルの出力信号S1に応答してトランジスタTN7がオンされることにより、発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するための検出閾値が上記閾値電圧Vth1よりも低くなる。また、比較回路40Aでは、発振電圧OSCinの立ち上がり時に、Hレベルの出力信号S1に応答してトランジスタTN7がオフされることにより、検出閾値が上記立ち上がり時よりも高くなる。
・また、例えば図12(b)に示すように、比較回路の内部構成を変更してもよい。詳述すると、比較回路40Bは、トランジスタTN6と、トランジスタTN7と、NチャネルMOSトランジスタTN8と、電流源35とを有している。トランジスタTN6のソースは、トランジスタTN7を介して電源線VSSに接続されるとともに、トランジスタTN8を介して電源線VSSに接続されている。トランジスタTN6,TN8のゲートには発振電圧OSCinが供給され、トランジスタTN7のゲートには出力信号S1が供給される。そして、トランジスタTN6と電流源35との間のノードN6から比較回路40Bの出力信号である増幅信号VN6が出力される。
比較回路40Bでも同様に、発振電圧OSCinの立ち上がり時にはトランジスタTN7がオン動作に伴って検出閾値が低く設定され、発振電圧OSCinの立ち下がり時にはトランジスタTN7のオフ動作に伴って検出閾値が高く設定される。
・また、例えば図12(c)に示すように、比較回路の内部構成を変更してもよい。詳述すると、比較回路40Cは、トランジスタTN6と、PチャネルMOSトランジスタTP4,TP5,TP6とを有している。トランジスタTN6のゲートには発振電圧OSCinが供給される。また、トランジスタTN6は、そのソースが電源線VSSに接続され、ドレインがトランジスタTP4,TP5のドレインに接続されている。
また、トランジスタTP4のソースは電源線VDDに接続されている。トランジスタTP4のゲートは、図示は省略するが、例えば図8に示したトランジスタTP2のゲート及びドレインに接続されている。したがって、トランジスタTP4とトランジスタTP2とはカレントミラー回路に含まれる。このカレントミラー回路は、両トランジスタTP4,TP2の電気的特性に応じて、トランジスタTP2に流れる定電流I1aに比例した定電流を流す。すなわち、トランジスタTP4は定電流源として機能する。
トランジスタTP5のソースは、トランジスタTP6を介して電源線VDDに接続されている。具体的には、トランジスタTP5のソースがトランジスタTP6のドレインに接続され、そのトランジスタTP6のソースが電源線VDDに接続されている。トランジスタTP5のゲートは、図示は省略するが、例えば図8に示したトランジスタTP2のゲート及びドレインに接続されている。したがって、トランジスタTP5とトランジスタTP2とはカレントミラー回路に含まれる。このカレントミラー回路は、両トランジスタTP5,TP2の電気的特性に応じて、トランジスタTP2に流れる定電流I1aに比例した定電流を流す。すなわち、トランジスタTP5は定電流源として機能する。なお、トランジスタTP5が流す定電流と上記トランジスタTP4が流す定電流とは同一の電流値であってもよいし、異なる電流値であってもよい。
トランジスタTP6のゲートには、出力信号S1が供給される。そして、トランジスタTN6とトランジスタTP4,TP5との間のノードN6から比較回路40Cの出力信号である増幅信号VN6が出力される。
このような比較回路40Cでは、発振電圧OSCinの立ち上がり時には、Hレベルの出力信号S1がトランジスタTP6のゲートに供給されるため、トランジスタTP6がオフされ、1つの定電流源(トランジスタTP4)がノードN6に接続される。これにより、発振電圧OSCinの立ち上がり時には、トランジスタTN6に流れる電流が小さい状態であり、ゲート電圧が低い状態でバランスするため、その発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するための検出閾値が低く設定される。また、発振電圧OSCinの立ち下がり時には、Lレベルの出力信号S1がトランジスタTP6のゲートに供給されるため、トランジスタTP6がオンされ、トランジスタTP5がトランジスタTP4と並列に接続される。このため、2つの電流源(トランジスタTP4,トランジスタTP5)で生成される電流がトランジスタTN6に供給される。これにより、発振電圧OSCinの立ち下がり時にはトランジスタTN6に流れる電流が大きい状態であり、ゲート電圧が高い状態でバランスするため、検出閾値が上記立ち上がり時よりも高く設定される。
・また、例えば図13に示すように、比較回路の内部構成を変更してもよい。詳述すると、比較回路40Dは、バッファ回路42と、インバータ回路43と、RS−フリップフロップ回路(RS−FF回路)44と、遅延回路45,46と、PチャネルMOSトランジスタTP7,TP8とを有している。
バッファ回路42には、発振電圧OSCinが供給される。バッファ回路42の出力端子はRS−FF回路44のリセット端子Rに接続されている。バッファ回路42は、発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するための検出閾値(論理閾値)がトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも低く設定されている。バッファ回路42は、発振電圧OSCinが上記論理閾値よりも高いときにHレベル(高電位電源電圧レベル)の出力信号S3を生成し、発振電圧OSCinが上記論理閾値よりも低いときにLレベル(低電位電源電圧レベル)の出力信号S3を生成する。
インバータ回路43には、発振電圧OSCinが供給される。インバータ回路43の出力端子はRS−FF回路44のセット端子Sに接続されている。インバータ回路43は、発振電圧OSCinが高電位であるか否かを検出するための検出閾値(論理閾値)がトランジスタTN1の閾値電圧Vth1よりも高く設定されている。インバータ回路43は、発振電圧OSCinが上記論理閾値よりも高いときにLレベル(低電位電源電圧レベル)の出力信号S4を生成し、発振電圧OSCinが上記論理閾値よりも低いときにHレベル(高電位電源電圧レベル)の出力信号S4を生成する。
RS−FF回路44の反転出力端子XQは遅延回路45及び上記トランジスタTP3のゲートに接続され、RS−FF回路44の出力端子Qは遅延回路46に接続されている。RS−FF回路44は、Hレベルの出力信号S4(セット信号)に応答して、出力端子QからHレベルの制御信号SG4を出力するとともに、反転出力端子XQからLレベルの制御信号SG3を出力する。RS−FF回路44は、Hレベルの出力信号S3(リセット信号)に応答して、Lレベルの制御信号SG4を出力するとともに、Hレベルの制御信号SG3を出力する。
遅延回路45は、制御信号SG3を所定時間だけ遅延させた遅延信号Sd1を生成し、その遅延信号Sd1をトランジスタTP7のゲートに供給する。遅延回路46は、制御信号SG4を所定時間だけ遅延させた遅延信号Sd2を生成し、その遅延信号Sd2をトランジスタTP8のゲートに供給する。
トランジスタTP7は、電源線VDDとバッファ回路42の高電位側電源端子との間に挿入接続されている。具体的には、トランジスタTP7のソースが電源線VDDに接続され、トランジスタTP7のドレインがバッファ回路42の高電位側電源端子に接続されている。そして、トランジスタTP7は、遅延信号Sd1に応答してオン・オフする。
トランジスタTP8は、電源線VDDとインバータ回路43の高電位側電源端子との間に挿入接続されている。具体的には、トランジスタTP8のソースが電源線VDDに接続され、トランジスタTP8のドレインがインバータ回路43の高電位側電源端子に接続されている。そして、トランジスタTP8は、遅延信号Sd2に応答してオン・オフする。
このような比較回路40Dでは、発振電圧OSCinの立ち上がり開始時には、RS−FF回路44からLレベルの制御信号SG3が出力され、Lレベルの遅延信号Sd1に応答してトランジスタTP7がオンされ、Hレベルの遅延信号Sd2に応答してトランジスタTP8がオフされる。これにより、バッファ回路42に高電位電源電圧が供給されるのに対し、インバータ回路43が電源線VDDから切り離される。このため、バッファ回路42によって発振電圧OSCinが高電位であるか否かが検出される、つまり検出閾値が低く設定される。そして、発振電圧OSCinがバッファ回路42の論理閾値よりも高くなると、バッファ回路42からHレベルの出力信号S3(リセット信号)が出力され、RS−FF回路44からHレベルの制御信号SG3及びLレベルの制御信号SG4が出力される。このHレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオフされる。制御信号SG3がLレベルからHレベルに遷移してから所定時間経過後、遅延回路45からHレベルの遅延信号Sd1が出力され、遅延回路46からLレベルの遅延信号Sd2が出力される。これにより、トランジスタTP7がオフされ、トランジスタTP8がオンされる。このとき、上記所定時間(遅延時間)は、発振電圧OSCinがバッファ回路42の論理閾値よりも高くなってから、発振電圧OSCinがインバータ回路43の論理閾値よりも高くなるまでの時間よりも長く設定されている。これにより、発振電圧OSCinの立ち上がり時に、インバータ回路43からHレベルの出力信号S4(セット信号)が出力されることが抑制されるため、安定して動作させることができる。
続いて、発振電圧OSCinの立ち下がり時には、上述したように、Hレベルの遅延信号Sd1に応答してトランジスタTP7がオフされ、Lレベルの遅延信号Sd2に応答してトランジスタTP8がオンされる。これにより、インバータ回路43に高電位電源電圧が供給されるのに対し、バッファ回路42が電源線VDDから切り離される。このため、インバータ回路43によって発振電圧OSCinが高電位であるか否かが検出される、つまり検出閾値が高く設定される。そして、発振電圧OSCinがインバータ回路43の論理閾値よりも低くなると、インバータ回路43からHレベルの出力信号S4(セット信号)が出力され、RS−FF回路44からLレベルの制御信号SG3及びHレベルの制御信号SG4が出力される。このLレベルの制御信号SG3に応答してトランジスタTP3がオンされる。制御信号SG3がHレベルからLレベルに遷移してから所定時間経過後、遅延回路45からLレベルの遅延信号Sd1が出力され、遅延回路46からHレベルの遅延信号Sd2が出力される。これにより、トランジスタTP7がオンされ、トランジスタTP8がオフされる。このとき、上記所定時間(遅延時間)は、発振電圧OSCinがインバータ回路43の論理閾値よりも低くなってから、発振電圧OSCinがバッファ回路42の論理閾値よりも低くなるまでの時間よりも長く設定されている。これにより、発振電圧OSCinの立ち下がり時に、バッファ回路42からHレベルの出力信号S3(リセット信号)が出力されることが抑制されるため、安定して動作させることができる。
・上記第3実施形態の比較回路40において以下のような制御を繰り返すようにしてもよい。詳述すると、発振電圧OSCinの立ち上がり時に比較回路40の検出閾値を低く設定し、発振電圧OSCinが高電位になったことを検出してから一定時間経過後に比較回路40の検出閾値を高く設定する。続いて、発振電圧OSCinの立ち下がり時に、発振電圧OSCinが低電位になったことを検出してから一定時間経過後に比較回路40の比較回路40の検出閾値を低く設定する。このように比較回路40の検出閾値を可変させる制御を繰り返すようにしてもよい。
・上記第3実施形態及び上記各変形例では、比較回路40,40A〜40Dに入力信号として正弦波である発振電圧OSCin,OSCoutを供給するようにした。これに限らず、例えば比較回路40,40A〜40Dに三角波や鋸歯状波などのように立ち上がり及び立ち下がりの電圧変化が各周期で略一定の繰り返し波形を供給するようにしてもよい。例えば、比較回路40,40A〜40Dを、鋸歯状波発振器や三角波発振器を利用したPWM制御方式のDC−DCコンバータに適用してもよい。
・上記第3実施形態では、第1トランジスタの一例としてNチャネルMOSトランジスタTN5を開示したが、例えば上記第1トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
・上記第3実施形態では、第2トランジスタの一例としてNチャネルMOSトランジスタTN6を開示したが、例えば上記第2トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
・上記第3実施形態では、第3トランジスタの一例としてNチャネルMOSトランジスタTN7を開示したが、例えば上記第3トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記各実施形態では、スイッチ回路の一例としてPチャネルMOSトランジスタTP3を開示したが、NチャネルMOSトランジスタを用いてもよい。また、スイッチ回路としてバイポーラトランジスタを用いてもよい。あるいは、複数のトランジスタを含むスイッチ回路を用いてもよい。
・上記各実施形態では、発振用増幅部10が有するトランジスタの一例としてNチャネルMOSトランジスタTN1を開示したが、例えば上記トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
・上記第1実施形態では、増幅段が有する他のトランジスタの一例としてNチャネルMOSトランジスタTN2を開示したが、例えば上記他のトランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いてもよい。
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1)
水晶振動子の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路において、
定電流源と前記定電流源に接続されたトランジスタとを有する発振用増幅部と、
前記発振用増幅部の入力端子と出力端子との間に接続される前記水晶振動子を含む共振部と、
前記定電流源と電源との間に介在されたスイッチ回路と、
前記トランジスタがオンするときに、前記スイッチ回路をオフするように制御する制御回路と、
を有することを特徴とする水晶発振回路。
(付記2)
前記制御回路は、前記振動周期の90度分だけ前記発振用増幅部の出力信号の位相を遅延させるようにして制御信号を生成し、
前記スイッチ回路は、前記制御信号によりオン・オフ制御されることを特徴とする付記1に記載の水晶発振回路。
(付記3)
前記制御回路は、
1段又は複数段のローパスフィルタを有し、
前記1段のローパスフィルタ、又は前記複数段のローパスフィルタのうち最終段のローパスフィルタが前記制御信号を出力することを特徴とする付記2に記載の水晶発振回路。
(付記4)
前記出力信号がゲートに供給される他のトランジスタと前記他のトランジスタのドレインに接続された電流源とを有する増幅段と、
前記増幅段で増幅された増幅信号に基づいてクロック信号を生成する出力回路と、を有し、
前記制御回路は、前記増幅信号に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする付記2又は3に記載の水晶発振回路。
(付記5)
前記制御回路は、前記発振用増幅部の入力信号が所定電位以上であるときに前記スイッチ回路をオフする制御信号を生成することを特徴とする付記1に記載の水晶発振回路。
(付記6)
前記制御回路は、
前記発振用増幅部の入力信号の信号レベルが低下する場合には、前記入力信号が高電位であるか否かを検出するための閾値を第1の閾値に設定し、
前記入力信号の信号レベルが上昇する際には、前記閾値を前記第1の閾値よりも低い第2の閾値に設定することを特徴とする付記4又は5に記載の水晶発振回路。
(付記7)
前記制御回路は、
前記入力信号に応答してオン・オフし、前記トランジスタよりも閾値電圧が高く設定された第1トランジスタと、
前記入力信号に応答してオン・オフし、前記第1トランジスタに並列に配置され、前記トランジスタよりも閾値電圧が低く設定された第2トランジスタと、を有し、
前記第1の閾値は前記第1トランジスタの閾値電圧であり、前記第2の閾値は前記第2トランジスタの閾値電圧であることを特徴とする付記6に記載の水晶発振回路。
(付記8)
前記制御回路は、
前記出力信号に応じた信号に応答してオン・オフし、前記第2トランジスタと直列に接続された第3トランジスタを有することを特徴とする付記7に記載の水晶発振回路。
(付記9)
前記制御回路は、前記トランジスタのレプリカトランジスタを含み、前記レプリカトランジスタが前記入力信号に応答して導通するか否かに応じて前記制御信号を生成することを特徴とする付記5に記載の水晶発振回路。
(付記10)
前記レプリカトランジスタと、前記レプリカトランジスタのドレインに接続された電流源とを有する増幅段で増幅された増幅信号に基づいてクロック信号を生成する出力回路を有することを特徴とする付記9に記載の水晶発振回路。
(付記11)
定電流源と前記定電流源と接続されるトランジスタとを有する発振用増幅部と、前記発振用増幅部の入力端子と出力端子との間に接続される水晶振動子を含む共振部と、前記定電流源と電源との間に介在されたスイッチ回路とを有し、前記水晶振動子の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路の制御方法であって、
前記トランジスタがオンするときに、前記スイッチ回路をオフするように制御することを特徴とする水晶発振回路の制御方法。
1,1A,1B 水晶発振回路
10 発振用増幅部
11 定電流源
12 電流制御回路
15 水晶振動子
20 出力回路
16,17,35 電流源
30,30A,30B,30C 制御回路
31,33 LPF
40,40A〜40D 比較回路
TP1 PチャネルMOSトランジスタ
TP3 PチャネルMOSトランジスタ(スイッチ回路)
TP4 PチャネルMOSトランジスタ
TP5 PチャネルMOSトランジスタ
TP6 PチャネルMOSトランジスタ
TN1 NチャネルMOSトランジスタ(トランジスタ)
TN2 NチャネルMOSトランジスタ(他のトランジスタ)
TN4 NチャネルMOSトランジスタ(レプリカトランジスタ)
TN5 NチャネルMOSトランジスタ(第1トランジスタ)
TN6 NチャネルMOSトランジスタ(第2トランジスタ)
TN7 NチャネルMOSトランジスタ(第3トランジスタ)
TN8 NチャネルMOSトランジスタ
C1,C2 コンデンサ(共振部)
OSCin 発振電圧(入力信号)
OSCout 発振電圧(出力信号)
VN3,VN5 増幅信号
I1 定電流
SG1,SG2,SG3 制御信号
N1 ノード(入力端子)
N2 ノード(出力端子)

Claims (10)

  1. 水晶振動子の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路において、
    定電流源と前記定電流源に接続されたトランジスタとを有する発振用増幅部と、
    前記発振用増幅部の入力端子と出力端子との間に接続される前記水晶振動子を含む共振部と、
    前記定電流源と電源との間に介在されたスイッチ回路と、
    前記トランジスタがオンするときに、前記スイッチ回路をオフするように制御する制御回路と、
    を有することを特徴とする水晶発振回路。
  2. 前記制御回路は、前記振動周期の90度分だけ前記発振用増幅部の出力信号の位相を遅延させるようにして制御信号を生成し、
    前記スイッチ回路は、前記制御信号によりオン・オフ制御されることを特徴とする請求項1に記載の水晶発振回路。
  3. 前記制御回路は、
    1段又は複数段のローパスフィルタを有し、
    前記1段のローパスフィルタ、又は前記複数段のローパスフィルタのうち最終段のローパスフィルタが前記制御信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の水晶発振回路。
  4. 前記出力信号がゲートに供給される他のトランジスタと前記他のトランジスタのドレインに接続された電流源とを有する増幅段と、
    前記増幅段で増幅された増幅信号に基づいてクロック信号を生成する出力回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記増幅信号に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の水晶発振回路。
  5. 前記制御回路は、前記発振用増幅部の入力信号が所定電位以上であるときに前記スイッチ回路をオフする制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の水晶発振回路。
  6. 前記制御回路は、
    前記発振用増幅部の入力信号の信号レベルが低下する場合には、前記入力信号が高電位であるか否かを検出するための閾値を第1の閾値に設定し、
    前記入力信号の信号レベルが上昇する際には、前記閾値を前記第1の閾値よりも低い第2の閾値に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の水晶発振回路。
  7. 前記制御回路は、
    前記入力信号に応答してオン・オフし、前記トランジスタよりも閾値電圧が高く設定された第1トランジスタと、
    前記入力信号に応答してオン・オフし、前記第1トランジスタに並列に配置され、前記トランジスタよりも閾値電圧が低く設定された第2トランジスタと、を有し、
    前記第1の閾値は前記第1トランジスタの閾値電圧であり、前記第2の閾値は前記第2トランジスタの閾値電圧であることを特徴とする請求項6に記載の水晶発振回路。
  8. 前記制御回路は、
    前記出力信号に応じた信号に応答してオン・オフし、前記第2トランジスタと直列に接続された第3トランジスタを有することを特徴とする請求項7に記載の水晶発振回路。
  9. 前記制御回路は、前記トランジスタのレプリカトランジスタを含み、前記レプリカトランジスタが前記入力信号に応答して導通するか否かに応じて前記制御信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の水晶発振回路。
  10. 定電流源と前記定電流源と接続されるトランジスタとを有する発振用増幅部と、前記発振用増幅部の入力端子と出力端子との間に接続される水晶振動子を含む共振部と、前記定電流源と電源との間に介在されたスイッチ回路とを有し、前記水晶振動子の振動周期に基づいて発振する水晶発振回路の制御方法であって、
    前記トランジスタがオンするときに、前記スイッチ回路をオフするように制御することを特徴とする水晶発振回路の制御方法。
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