JP6786968B2 - コンパレータを用いた発振器回路 - Google Patents

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本発明は、コンパレータを用いた発振器回路に関する。
半導体集積回路には、回路内部の時間設定のために、一定周期のクロック信号を出力する発振器回路が設けられる。その発振器回路の一例として、コンパレータを用いた発振器回路がある。
コンパレータは、素子の一つであり、その一例が特許文献1に記載されている。
コンパレータを用いた発振器回路には、コンパレータの一方の入力端子に抵抗及び容量を外付けし、コンパレータの出力によって、コンパレータの他方の入力端子に入力される基準電圧を切り替える方式がある。このような発振器回路の発振周波数は、外付けされる抵抗の抵抗値及び容量の容量値と基準電圧とにより定まる。
図6に、コンパレータを用いた従来の発振器回路を示す。発振器回路1は、外部から電源電圧が入力される電源端子VDDと、発振周波数を決める抵抗R0及び容量C0が外付けされる入力端子CGと、グランドレベルに接続する接地端子GNDとを有する。なお、同図において、電源電圧もVDDと記す。また、入力端子CGは、発振器回路を制御するための制御信号が外部から入力される入力端子としての機能も有する。
発振器回路1はさらに、電源端子VDDと接地端子GNDとに接続された差動部2及び利得部3を有するコンパレータと、電源端子VDDと接地端子GNDとに接続されたトランジスタ(P型MOSFET)P5とを有する。トランジスタP5のドレインには定電流ibiasを流す定電流源が接続されている。
差動部2は、トランジスタ(P型MOSFET)P2〜P4と、トランジスタ(N型MOSFET)N3及びN4とを有する。トランジスタP5のドレインは、同トランジスタのゲートとトランジスタP2のゲートとに接続される。トランジスタP5とP2のソースは、電源端子VDDに接続される。トランジスタP5とP2はカレントミラー回路を構成し、トランジスタP2は、トランジスタP5を流れる定電流ibiasを基準電流とする(定電流ibiasに比例する)バイアス電流を差動部2に供給する定電流源となる。
トランジスタP2のドレインは、差動対を構成するトランジスタP3及びP4の各ソースに接続される。トランジスタP3及びP4の各ゲートは差動部2の入力であり、トランジスタP3のゲートには入力端子CGを介して抵抗R0と容量C0との接続点の電位、もしくは制御信号が入力され、トランジスタP4のゲートには、抵抗R0と容量C0との接続点の電位又は外部回路から入力される前記制御信号と比較される基準電圧が入力される。トランジスタP3のドレインはトランジスタN3のドレインに接続される。トランジスタP4のドレインは、トランジスタN4のドレイン及びゲートと、トランジスタN3のゲートとに接続される。トランジスタN3及びN4の各ソースは、接地端子GNDに接続される。トランジスタN3とN4はカレントミラー回路を構成して、差動部2の能動負荷となっている。トランジスタP3のドレイン及びトランジスタN3のドレインが、差動部2の出力である。
利得部3は、定電流ibiasを基準電流とする(定電流ibiasに比例する)定電流が流れるトランジスタ(P型MOSFET)P1と、増幅器として用いられるトランジスタ(N型MOSFET)N2とを有する。トランジスタP1のソースは電源端子VDDに接続され、同トランジスタのゲートはトランジスタP5のドレインとトランジスタP5のゲートに接続され、トランジスタP5とP1はミラー回路を構成している。トランジスタN2のドレイン及びソースはそれぞれ、トランジスタP1のドレイン及び接地端子GNDに接続される。トランジスタN2のゲートには、差動部2の出力が入力される。トランジスタP1のドレインとトランジスタN2のドレインとの接続点が、利得部3の出力である。
発振器回路1は、電源端子VDDと接地端子GNDとの間で順に直列接続される抵抗R2〜R6からなる分圧回路と、スイッチ(N型MOSFET)N5及びN6とをさらに有する。この分圧回路により、抵抗R3と抵抗R4との接続点の電圧である第1基準電圧V1と、抵抗R4と抵抗R5との接続点の電圧であり、第1基準電圧よりも低い第2基準電圧V2とが得られる。第1基準電圧V1は、スイッチN5を介してトランジスタP4のゲートに入力される。また、第2基準電圧V2は、スイッチN5とは逆相動作するスイッチN6を介してトランジスタP4のゲートに入力される。
コンパレータは、差動部2及び利得部3に加えて、インバータINV1及びINV2を有する。利得部3の出力は、インバータINV2に入力される。このインバータINV2の出力は、インバータINV1とスイッチN5のゲートとに入力される。インバータINV1の出力は、スイッチN6のゲートに接続される。インバータINV1の出力をコンパレータ出力とする。
発振器回路1は、入力端子CGと接地端子GNDとの間に直列接続される抵抗R1及びトランジスタ(N型MOSFET)N1をさらに有する。トランジスタN1のゲートには、コンパレータ出力が入力される。コンパレータ出力を、周波数が1/2となるようにDフリップフロップ回路D−FFで分周した後の出力を、クロック出力(発振器回路1の出力)とする。
このような発振器回路1を通常動作させる際は、入力端子CGと電源端子VDDとに抵抗R0を外付けする。さらに、入力端子CGと接地端子GNDとに容量C0を外付けする。この場合、入力端子CGに入力される制御信号は、容量C0の充放電により得られる。
一例として、電源電圧は5Vであり、発振器回路1の基準電位はグランドレベルすなわち0Vである。抵抗R2〜R6の各抵抗値は等しい。すなわち、第1基準電圧V1は3Vであり、第2基準電圧V2は2Vである。インバータINV1とインバータINV2とDフリップフロップ回路D−FFとにおける論理閾値電圧は、いずれも1/2×VDDである。さらに、抵抗R1の抵抗値は、抵抗R0の抵抗値に比べ十分小さい。抵抗R0の抵抗値と容量C0の容量値は、コンパレータ出力の発振周波数が約200kHz、すなわち、クロック出力の周波数が約100kHzとなるよう設定しているとする。さらに、トランジスタN2のゲート閾値電圧は0.7Vとする。
図7に、発振器回路1を通常動作させた際の各部電圧波形を示す。同図において横軸は時間(μs)を示す。縦軸は、同図(a)においては入力端子CGの電圧であるCG電圧(V)を示し、同図(b)においては差動部出力電圧(V)を示し、同図(c)においては利得部出力電圧(V)を示し、同図(d)においてはコンパレータ出力電圧(V)を示し、同図(e)においてはクロック出力電圧(V)を示す。
まず、コンパレータ出力電圧がローレベル(0V)であるとき、インバータINV1の出力はローレベル、インバータINV2の出力はハイレベルである。そのため、スイッチN5がオンし、スイッチN6がオフすることから、差動部2に入力される基準電圧は第1基準電圧V1すなわち3Vである。さらにトランジスタN1がオフすることから、図6に示す充電電流Iにより容量C0が充電され、CG電圧が2Vから3Vに向かって上昇していく。このとき、差動部出力電圧はハイレベルであり、利得部3内のトランジスタN2がオンしていて、利得部出力電圧はローレベル(0V)になっている。
CG電圧が第1基準電圧V1すなわち3Vを超えると、トランジスタP4を流れる電流がトランジスタP3を流れる電流を上回り、トランジスタN3及びN4のゲート電圧が上昇する。そして、差動部出力電圧は、トランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量及び同トランジスタのゲート容量をトランジスタN3に流れる電流により放電しながら、徐々に低下する。
ここで、トランジスタN2のゲート・ドレイン間容量(寄生容量)は、同トランジスタの電圧増幅率倍(厳密にいえば、(電圧増幅率+1)倍)の大きさとなって作用する。この現象をミラー効果と呼ぶ。また、ゲート・ドレイン間容量を同トランジスタの電圧増幅率倍した値を、ゲート・ドレイン間のミラー容量と呼ぶ。
差動部出力電圧がトランジスタN2のゲート閾値電圧を下回ると、トランジスタN2がオフする。そして、利得部出力電圧は、トランジスタP1からの定電流によりトランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量を充電しながら、徐々に上昇する。
利得部出力電圧がインバータINV2の論理閾値電圧に達すると、インバータINV2の出力電圧はローレベルになり、インバータINV1の出力電圧すなわちコンパレータ出力電圧はハイレベル(5V)になる。そして、スイッチN5がオフし、スイッチN6がオンして、差動部2に入力される基準電圧は第2基準電圧V2すなわち2Vとなる。また、トランジスタN1がオンすることにより、容量C0が放電される。すなわち、図6に示すように、容量C0から入力端子CGと抵抗R1とトランジスタN1とを通って接地端子GNDへと放電電流Iが流れる。これにより、CG電圧は低下していく。
CG電圧が第2基準電圧V2すなわち2Vを下回ると、トランジスタP3を流れる電流がトランジスタP4を流れる電流を上回り、トランジスタP4を流れる電流が減少して、トランジスタN3及びN4のゲート電圧が低下する。そして、差動部出力電圧はハイレベルとなり、トランジスタN2がオンして利得部出力電圧はローレベル(0V)となる。さらに、インバータINV2の出力電圧はハイレベル、インバータINV1の出力電圧すなわちコンパレータ出力電圧はローレベル(0V)になる。さらに、スイッチN5がオン、スイッチN6がオフして、差動部2に入力される基準電圧は第1基準電圧V1すなわち3Vになる。このとき、トランジスタN1がオフするため、充電電流Iにより容量C0が充電され、CG電圧は上昇していく。
以上の動作が繰り返されることで、コンパレータ出力は、抵抗R0の抵抗値と容量C0の容量値と第1基準電圧V1及び第2基準電圧V2とにより定まる周波数の矩形波となる(図7(d))。このコンパレータ出力を、周波数が1/2となるようにDフリップフロップ回路D−FFで分周した後の出力がクロック出力となる(図7(e))。
図8に、発振器回路1のクロック出力を動作クロックとするデジタル回路を備えた半導体集積回路の出荷試験を行う際の構成を示す。図6と同じ要素には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。出荷試験を行う際は、入力端子CGに対し、抵抗R0及び容量C0に代えて、抵抗R0の抵抗値と容量C0の容量値とにより定まる発振周波数よりも高い周波数の矩形波制御信号を入力端子CGに入力するための矩形波発生回路9を外付けする。このように比較的高周波の制御信号を入力する目的は、発振器回路1のクロック出力のクロックアップを図り、半導体集積回路の出荷試験に要する時間を短縮することにある。
図9に、矩形波発生回路9による矩形波制御信号を入力端子CGに入力した場合の、発振器回路1の各部電圧波形を示す。同図(a)に示すように、矩形波は0V、5V振幅の2MHzとする。すなわち周期は500nsである。
CG電圧がローレベル(0V)からハイレベル(5V)に立ち上がると、差動部出力電圧は、トランジスタN3に流れる電流によりトランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量及び同トランジスタのゲート容量を放電しながら、徐々に低下する。これを符号K51として図9(b)に示す。
差動部出力電圧がトランジスタN2のゲート閾値電圧を下回ると、トランジスタN2がオフする。そして、利得部出力電圧は、トランジスタP1からの定電流によりトランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量を充電しながら、徐々に上昇する。これを符号K52として図9(c)に示す。
このように、CG電圧が立ち上がると、差動部出力電圧が低下し、利得部出力電圧は上昇する。しかし、利得部出力電圧がインバータINV2の論理閾値電圧(2.5V)に達する前に、CG電圧が立ち下がる。CG電圧が立ち下がると、利得部出力電圧も低下し、やがてローレベルとなる。
すなわち、周期全体を通して、利得部出力電圧がインバータINV2の論理閾値電圧(2.5V)に達することはない。そのため、コンパレータ出力電圧は、周期全体を通してローレベル(0V)に固定され、発振しない。したがって、クロック出力電圧は、周期全体を通してハイレベル(5V)(図9(e)の場合)又はローレベル(0V)に固定され、発振しない。
このように、コンパレータ出力電圧は、矩形波発生回路9から入力される2MHzの矩形波制御信号に追従できず、2MHzまでクロックアップさせることができない。
特開2001−267893号公報
コンパレータの出力が外部から入力される比較的高周波の制御信号に追従できないのは、コンパレータの利得部内の増幅器として用いられるMOSFETのゲート・ドレイン間のミラー容量及び同MOSFETのゲート容量の充放電に要する時間が影響しているということを本発明の発明者は見いだした。
本発明は、コンパレータを用いた発振器回路において、コンパレータの利得部内の増幅器として用いられるMOSFETのゲート・ドレイン間のミラー容量及び同MOSFETのゲート容量の充放電を制御し、比較的高周波の制御信号が外部から入力された場合でも該制御信号にコンパレータ出力が追従できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る発振器回路は、差動部と利得部とを有するコンパレータを用いた発振器回路であって、前記差動部の一方の入力端子に、前記発振器回路に外付けされた抵抗及び容量の接続点の電位と、前記発振器回路に外付けされた矩形波発生回路の矩形波制御信号とのいずれかが入力され、前記利得部の出力に応じて前記差動部の他方の入力端子に入力される電圧が切り替わることで前記発振器回路は前記利得部の出力に基づくクロック信号を出力し、前記差動部の出力に接続し、前記利得部の増幅器として用いられるMOSFETのゲート・ドレイン間のミラー容量及び前記MOSFETのゲート容量の充放電を制御する充放電制御部を有する。
別の態様によれば、前記差動部の出力が前記MOSFETのゲートに接続され、前記充放電制御部が、前記発振器回路を制御するための制御信号が入力される論理回路と、ゲートが前記論理回路の出力に接続され、ドレインが前記差動部の出力に接続され、ソースが前記発振器回路の基準電位に接続され、前記ミラー容量及び前記ゲート容量の放電を制御する放電スイッチとを有する。
前記論理回路は、前記制御信号が入力される第1インバータと、該第1インバータの出力と前記差動部の出力とが入力される否定論理和回路とを有し、該否定論理和回路の出力を前記論理回路の出力とすることができる。
前記否定論理和回路の論理閾値電圧が前記MOSFETのゲート閾値電圧よりも高いものとすることができる。
さらに別の態様によれば、前記充放電制御部が、前記論理回路の出力に接続される第2インバータと、ゲートが前記第2インバータの出力に接続され、ソースが前記発振器回路の電源電圧に接続され、ドレインが前記MOSFETのドレインに接続され、前記ミラー容量の充電を制御する充電スイッチとを有する。
本発明によれば、コンパレータを用いた発振器回路において、コンパレータの利得部内の増幅器として用いられるMOSFETのゲート・ドレイン間のミラー容量及び同MOSFETのゲート容量の充放電を制御し、比較的高周波の制御信号が外部から入力された場合でも該制御信号にコンパレータ出力が追従できるようになる。
本発明の一実施形態に係る発振器回路(2MHz制御信号入力)を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発振器回路(2MHz制御信号入力)の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る発振器回路(5MHz制御信号入力)の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る発振器回路(CR外付け)を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発振器回路(CR外付け)の動作を示すタイミングチャートである。 従来の発振器回路(CR外付け)を示す説明図である。 従来の発振器回路(CR外付け)の動作を示すタイミングチャートである。 従来の発振器回路(2MHz制御信号入力)を示す説明図である。 従来の発振器回路(2MHz制御信号入力)の動作を示すタイミングチャートである。
以下に本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態によって限定されるものではない。
図1に、本発明の実施形態として、矩形波発生回路9が外付けされた発振器回路1aを示す。図8と同じ要素には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。発振器回路1aは、従来の構成に加えて、トランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量及び同トランジスタのゲート容量の充放電を制御する充放電制御部4を有する。充放電制御部4は、インバータINV3と、否定論理和回路NOR1と、トランジスタ(N型MOSFET)N7と、インバータINV4と、トランジスタ(P型MOSFET)P6とを有する。
インバータINV3の入力は、入力端子CGに接続される。つまり、インバータINV3には、矩形波発生回路9から矩形波制御信号が入力される。このインバータINV3の出力は、否定論理和回路NOR1の一方の入力に送られる。否定論理和回路NOR1の出力は、トランジスタN7のゲートに接続される。トランジスタN7のソースは、接地端子GNDに接続される。
差動部2の出力(トランジスタP3のドレインとトランジスタN3のドレインとの接続点)は、トランジスタN2のゲートのみならず、否定論理和回路NOR1の他方の入力と、トランジスタN7のドレインとに接続される。
否定論理和回路NOR1の出力は、インバータINV4の入力にも接続される。インバータINV4の出力は、トランジスタP6のゲートに接続される。トランジスタP6のソースは、電源端子VDDに接続され、ドレインは利得部出力(トランジスタP1のドレインとトランジスタN2のドレインとの接続点)に接続される。
一例として、電源電圧VDDは5Vであり、発振器回路1aの基準電位はグランドレベルすなわち0Vである。抵抗R2〜R6の各抵抗値は等しい。すなわち、コンパレータに入力される第1基準電圧V1は3Vであり、第2基準電圧V2は2Vである。インバータINV1〜INV4と否定論理和回路NOR1とDフリップフロップ回路D−FFとにおける論理閾値電圧はいずれも、1/2×VDDである。また、トランジスタN2のゲート閾値電圧は0.7Vとする。
図2に、矩形波発生回路9による矩形波制御信号を入力端子CGに入力した場合の、発振器回路1aの各部電圧波形を示す。同図において横軸は時間(μs)を示す。縦軸は、同図(a)においては入力端子CGの電圧であるCG電圧(V)を示し、同図(b)においては差動部出力電圧(V)を示し、同図(c)においては否定論理和回路NOR1の出力電圧(V)を示し、同図(d)においては利得部出力電圧(V)を示し、同図(e)においてはコンパレータ出力電圧(V)を示し、同図(f)においてはクロック出力電圧(V)を示す。
このときの矩形波制御信号は、同図(a)に示すように、0V、5V振幅の2MHzとする。すなわち周期は500nsである。
CG電圧がローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変わると、否定論理和回路NOR1の一方の入力であるインバータINV3の出力がローレベルになる。続いて、差動部出力電圧は、トランジスタP3のゲート電圧がハイレベルとなったので、トランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量及び同トランジスタのゲート容量を放電しながら徐々に低下する。これを符号K11として図2(b)に示す。
差動部出力電圧が否定論理和回路NOR1の論理閾値電圧1/2×VDD(2.5V)を下回ると、否定論理和回路NOR1の両入力がローレベルとなり、否定論理和回路NOR1の出力がハイレベル(5V)になる。
これにより、トランジスタN7がオンし、差動部出力が接地端子GNDにショートする。そのため、前記ミラー容量及び前記ゲート容量の放電が高速になされ、差動部出力電圧は、2.5Vを下回るのとほぼ同時に0Vになる。これを符号K12として図2(b)に示す。その結果、トランジスタN2はオフする。
否定論理和回路NOR1の出力を受け、インバータINV4の出力はローレベルとなる。その結果、トランジスタP6がオンする。このとき、トランジスタP6を流れる電流は、トランジスタP1を流れる定電流よりもはるかに大きく、前記ミラー容量は、トランジスタP6を流れる電流によって高速に充電される。そのため、否定論理和回路NOR1の出力がハイレベルになるのとほぼ同時に、利得部出力電圧がハイレベルになる。これを符号K21として図2(d)に示す。
図9に示したように、従来の発振器回路1においてはCG電圧が立ち上がってから250ns経過してもなお利得部出力がローレベル(2.5V未満)のままであった。これに対し、本実施形態によれば、図2に示したように、CG電圧が立ち上がってから100nsも経たないうちに利得部出力がハイレベルになり、コンパレータ出力電圧もハイレベルになる。
このように、トランジスタN2のゲート・ドレイン間のミラー容量及び同トランジスタのゲート容量の放電に要する時間は、トランジスタN7により短縮される。また、前記ミラー容量の充電に要する時間は、トランジスタP6により短縮される。これにより、利得部出力電圧がインバータINV2の論理閾値電圧に達するまでの時間が短縮される。そのため、比較的高周波の制御信号が外部から入力された場合でも、該制御信号にコンパレータ出力が追従できるようになる。
また、差動部出力がトランジスタN2のゲートと否定論理和回路NOR1とに入力され、この否定論理和回路NOR1の出力が、差動部出力と接地端子GNDとに接続されるトランジスタN7のゲートに入力される。このような構成は、否定論理和回路NOR1の論理閾値電圧がトランジスタN2のゲート閾値電圧よりも高いことを利用したものである。
すなわち、従来の発振器回路1では差動部の出力電圧がトランジスタN2のゲート閾値電圧(例えば0.7V)まで下がりきらないとトランジスタN2がターンオフして利得部出力電圧が上昇を開始しなかったが、本発明の実施形態の発振器回路1aでは、差動部の出力電圧がトランジスタN2のゲート閾値電圧より高い否定論理和回路NOR1の論理閾値電圧(例えば2.5V)まで下がれば、トランジスタN2がターンオフして利得部出力電圧が上昇を開始する。さらに、トランジスタN2がターンオフするタイミングでトランジスタP6による充電が開始される。これにより、利得部出力が立ち上がるまでの時間を短縮することができる。
図3に、0V、5V振幅かつ5MHzの矩形波制御信号を入力端子CGに入力した場合の、発振器回路1aの各部電圧波形を示す。同図によれば、コンパレータ出力電圧は、入力端子CGの電圧に追従して変化していることがわかる。つまり、コンパレータ出力電圧を5MHz程度までクロックアップすることができている。
図4に、通常動作させる際の発振器回路1aを示す。入力端子CGと電源端子VDDとの間に抵抗R0が外付けされ、さらに、入力端子CGと接地端子GNDとの間に容量C0が外付けされる。そして、図5に、発振器回路1aを通常動作させた際の各部電圧波形を示す。図7と同様に、コンパレータ出力電圧で約200kHz、Dフリップフロップ回路D−FFの出力で約100kHzのクロック出力が得られることがわかる。
インバータINV3及びINV4をそれぞれ、充放電制御部における第1インバータ及び第2インバータと呼ぶこともできる。さらに、トランジスタN7及びP6をそれぞれ、放電スイッチ及び充電スイッチと呼ぶこともできる。
発振器回路の基準電位は、グランドに限られず、任意に定めることができる。
充放電制御部4の構成は適宜変更することができる。例えば、インバータINV3と否定論理和回路NOR1とを組み合わせて一つの論理回路とすることができる。このとき、インバータINV3の入力をこの論理回路の入力とし、否定論理和回路NOR1の出力をこの論理回路の出力とすることができる。
本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づく種々の変更は本発明の概念に含まれる。
1 発振器回路
VDD 電源端子
CG 入力端子
GND 接地端子

2 差動部
P2〜P5 トランジスタ
N3、N4 トランジスタ
N5、N6 スイッチ
R2〜R6 抵抗
V1、V2 基準電圧

3 利得部
P1 トランジスタ
N2 トランジスタ

INV2 インバータ
INV1 インバータ

R1 抵抗
N1 トランジスタ
D−FF Dフリップフロップ回路

4 充放電制御部
INV3 インバータ
NOR1 否定論理和回路
N7 トランジスタ
INV4 インバータ
P6 トランジスタ

R0 抵抗
C0 容量
9 矩形波発生回路

Claims (5)

  1. 差動部と利得部とを有するコンパレータを用いた発振器回路であって、
    前記差動部の一方の入力端子に、前記発振器回路に外付けされた抵抗及び容量の接続点の電位と、前記発振器回路に外付けされた矩形波発生回路の矩形波制御信号とのいずれかが入力され、前記利得部の出力に応じて前記差動部の他方の入力端子に入力される電圧が切り替わることで前記発振器回路は前記利得部の出力に基づくクロック信号を出力し、
    前記差動部の出力に接続し、前記利得部の増幅器として用いられるMOSFETのゲート・ドレイン間のミラー容量及び前記MOSFETのゲート容量の充放電を制御する充放電制御部を有する発振器回路。
  2. 前記差動部の出力が前記MOSFETのゲートに接続され、
    前記充放電制御部が、
    前記発振器回路を制御するための制御信号が入力される論理回路と、
    ゲートが前記論理回路の出力に接続され、ドレインが前記差動部の出力に接続され、ソースが前記発振器回路の基準電位に接続され、前記ミラー容量及び前記ゲート容量の放電を制御する放電スイッチと
    を有する、請求項1に記載の発振器回路。
  3. 前記論理回路は、前記制御信号が入力される第1インバータと、該第1インバータの出力と前記差動部の出力とが入力される否定論理和回路とを有し、該否定論理和回路の出力を前記論理回路の出力とする、請求項2に記載の発振器回路。
  4. 前記否定論理和回路の論理閾値電圧が前記MOSFETのゲート閾値電圧よりも高い、請求項3に記載の発振器回路。
  5. 前記充放電制御部が、
    前記論理回路の出力に接続される第2インバータと、
    ゲートが前記第2インバータの出力に接続され、ソースが前記発振器回路の電源電圧に接続され、ドレインが前記MOSFETのドレインに接続され、前記ミラー容量の充電を制御する充電スイッチと
    を有する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の発振器回路。
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