JP2013214344A - ホログラム記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホログラム記録媒体の回転による面ぶれがあっても、情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度を常に垂直にする。
【解決手段】 回転するホログラム記録媒体HKに照射されたサーボ用レーザ光が反射層に焦点が合うようフォーカスサーボ制御を行ったうえで、回転角度に対する対物レンズ32の光軸方向の駆動量を検出し、ターンテーブル601の回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体HKが傾いている角度および傾いている方向を、ホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性として検出する。そして、検出された面ぶれ特性を基に、ホログラム記録媒体HKの回転に対応させて空間光変調器16に形成されるドットパターンの位置を変化させ、対物レンズ32から出射した情報レーザ光がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直に照射されるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転するホログラム記録媒体HKに照射されたサーボ用レーザ光が反射層に焦点が合うようフォーカスサーボ制御を行ったうえで、回転角度に対する対物レンズ32の光軸方向の駆動量を検出し、ターンテーブル601の回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体HKが傾いている角度および傾いている方向を、ホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性として検出する。そして、検出された面ぶれ特性を基に、ホログラム記録媒体HKの回転に対応させて空間光変調器16に形成されるドットパターンの位置を変化させ、対物レンズ32から出射した情報レーザ光がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直に照射されるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ホログラム記録媒体にシフト多重方式でデータの記録を行うホログラム記録装置に関する。
光ディスクへ記録するデータの容量を大きくするため、ホログラム記録媒体へ多重記録を行う研究が進められている。ホログラム記録媒体へ多重記録を行う方法としては、現時点では主に2光束干渉方式とコリニア方式があるが、この内コリニア方式は、情報レーザ光と参照レーザ光とからなる記録用のレーザ光の焦点を記録層に合わせた上で、記録層と平行に移動してシフト多重方式でホログラム記録媒体にデータの記録を行う方式である。通常コリニア方式は、これまでの光ディスクと同様、ホログラム記録媒体を回転させて記録用のレーザ光をホログラム記録媒体に対して垂直に照射している。そして、これまでの光ディスクと同様、回転によりホログラム記録媒体は縦方向変動(面ぶれ)と横方向変動(偏心回転)を起こす。このため、コリニア方式におけるデータの記録においては、特許文献1に示されているように、記録用のレーザ光とは別にサーボ用のレーザ光を照射してホログラム記録媒体に形成されたトラックからの反射光に基づく信号により、サーボ用のレーザ光の焦点がトラックの位置に合った上でトラックの溝を追従するよう、フォーカスサーボ制御とトラッキングサーボ制御とを行っている。これらのサーボ制御により、記録用のレーザ光の焦点は常に記録層の所定位置に合った上で、ホログラム記録媒体を螺旋状に移動するようになっている。
しかしながら、ホログラム記録媒体が面ぶれを起こすと、フォーカスサーボ制御により対物レンズを駆動させて、記録用レーザ光の焦点位置を常にホログラム記録媒体の所定位置に合致させるようにしても、レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度は垂直からずれる。そして、レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度が垂直からずれると、照射角度が垂直の場合に比べて、ホログラム記録媒体へのデータの記録精度が悪くなることを発明者は見出した。よって、たとえフォーカスサーボ制御を行っても、ホログラム記録媒体の面ぶれが大きい場合は、データの記録精度は悪くなるという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためなされたもので、その目的は、ホログラム記録媒体にシフト多重方式でデータの記録を行うホログラム記録装置において、比較的容易に情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる、ホログラム記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、ホログラム記録媒体を搭載するターンテーブルと、ターンテーブルを回転するテーブル回転手段と、ターンテーブルの回転角度を検出する回転角度検出手段と、テーブル回転手段による回転が行われている間、元データを2次元の2値化データに変換し、変換した2次元の2値化データを基にパターンを作成して、レーザ光をパターンを透過させるか、パターンにて反射させることにより情報レーザ光を作成し、作成した情報レーザ光を情報を有さない参照レーザ光と共に対物レンズを介してホログラム記録媒体に照射し、ホログラム記録媒体にデータをシフト多重方式で記録するデータ記録手段と、テーブル回転手段による回転が行われている間、情報レーザ光および参照レーザ光のホログラム記録媒体における照射位置を、ホログラム記録媒体の半径方向に移動するレーザ光照射位置移動手段と、テーブル回転手段による回転が行われている間、ホログラム記録媒体に形成された反射層に対して、対物レンズを介して情報レーザ光と同じ光軸でサーボ用レーザ光を照射し、反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、サーボ用レーザ光の対物レンズによる焦点位置が反射層に合うように、対物レンズを対物レンズの光軸方向に駆動するフォーカスサーボ制御手段とを備えたホログラム記録装置において、フォーカスサーボ制御手段による、対物レンズの光軸方向における中立位置からの駆動量を検出する縦方向対物レンズ駆動量検出手段と、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出するレーザ光照射半径位置検出手段と、回転角度検出手段によりターンテーブルの回転角度と、縦方向対物レンズ駆動量検出手段により対物レンズの光軸方向の駆動量とを同じタイミングで複数検出するとともに、レーザ光照射半径位置検出手段により、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、回転角度検出手段により検出される回転角度が定まった回転角度にあるとき、ターンテーブルの回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体が傾いている角度および傾いている方向を、ホログラム記録媒体の面ぶれ特性として検出する面ぶれ特性検出手段と、面ぶれ特性検出手段により検出された面ぶれ特性を基に、情報レーザ光がホログラム記録媒体の表面に対して垂直に照射されるよう、対物レンズの光軸位置に対するパターンの位置を、ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させるパターン位置制御手段とを備えたことにある。
これによれば、面ぶれ特性検出手段がターンテーブルにセットしたホログラム記録媒体を回転させ、サーボ用レーザ光を照射してフォーカスサーボ制御手段によりサーボ用レーザ光の焦点がホログラム記録媒体の反射層に合うよう対物レンズを駆動させたときの、回転角度と対物レンズの光軸方向の駆動量との関係、およびサーボ用レーザ光の照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、ターンテーブルが定まった回転角度にあるときにターンテーブルの回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体がどの方向にどれだけ傾いているかを面ぶれ特性として検出する。そして、パターン位置制御手段が、検出された面ぶれ特性に基づいて、情報レーザ光がホログラム記録媒体の表面に対して垂直に照射されるよう、対物レンズの光軸位置に対して2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を、ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させる。すなわち、データ記録を行う前にホログラム記録媒体の面ぶれ特性を検出し、データ記録時に検出した面ぶれ特性を基に、回転角度に対応させて2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させるのみで、情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる。
また、本発明の他の特徴は、ホログラム記録装置における発明において、テーブル回転手段による回転が行われている間、照射されたサーボ用レーザ光の反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、サーボ用レーザ光の対物レンズによる焦点位置が反射層に形成されたトラックに合うように、対物レンズを駆動するトラッキングサーボ手段と、トラッキングサーボ手段による、対物レンズのホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量を検出する横方向対物レンズ駆動量検出手段とを備え、パターン位置制御手段は、面ぶれ特性と対物レンズ横方向駆動量検出手段により検出された駆動量とを基に、情報レーザ光がホログラム記録媒体の表面に対して垂直に照射されるよう、パターンの位置を、ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させるようにしたことにある。
これによれば、トラッキングサーボ手段により対物レンズがホログラム記録媒体の半径方向に駆動しても、その駆動に見合う分、2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させたうえで、情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度が、常に垂直になるようターンテーブルの回転角度に対応させて2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させることができるので、トラッキングサーボが行われる場合であっても、情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる。
また、本発明の他の特徴は、上記ホログラム記録装置における発明において、パターンは空間光変調器に前記2次元の2値化データを出力することにより作成されるものであり、パターン位置制御手段は、空間光変調器に出力される2次元の2値化データをターンテーブルの回転角度に対応させて補正することにより、パターンの位置を前記ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させるようにしたことにある。これによれば、重量のある空間光変調器を高速度で駆動させる機構を設ける必要がないため、装置のコストを抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、上記ホログラム記録装置における発明において、面ぶれ特性検出手段は、サーボ用レーザ光がホログラム記録媒体の複数の半径位置にあるときに、それぞれターンテーブルの回転角度と対物レンズの光軸方向の駆動量とを同じタイミングで検出するとともに、サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、ホログラム記録媒体が傾いている角度および傾いている方向と、それぞれの半径位置におけるホログラム記録媒体の反りによる傾き角度とをホログラム記録媒体の面ぶれ特性として検出するようにしたことにある。
これによれば、ホログラム記録媒体の反りによる傾き角度を含めて面ぶれ特性を検出することができるので、この面ぶれ特性に基づいて2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させれば、ホログラム記録媒体の反りが大きいときでも、情報レーザ光のホログラム記録媒体の表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、本発明は、ホログラム記録装置の発明に限定されることなく、ホログラム記録媒体への記録方法の発明としても実施し得るものである。
以下、本発明のホログラム記録再生装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明のホログラム記録再生装置の全体構成図である。このホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体HKに共通の光軸を持つ情報レーザ光および参照レーザ光を照射することにより、ホログラム記録媒体HKにデータを記録するデータ記録機能を有する。また、データが記録されたホログラム記録媒体HKに再生用レーザ光(記録時の参照レーザ光と同一)を照射することによって、ホログラム記録媒体HKから発生する再生光を受光し、受光箇所に形成されるパターンに基づいてデータを再生するデータ再生機能を有する。
ピックアップ装置100は、メインレーザ光源10およびサーボ用レーザ光源44、コリメートレンズ12,46、ミラー14,24,30、空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)16、リレーレンズ18,22,40、偏光ビームスプリッタ20、ダイクロイックプリズム26、1/4波長板28、対物レンズ32、フォーカスアクチュエータ34、トラッキングアクチュエータ36、ビームスプリッタ48、集光レンズ50、シリンドリカルレンズ52、再生用フォトディテクタ42およびサーボ用フォトディテクタ54を備える。
メインレーザ光源10は、ホログラム記録媒体HKにデータを記録し、また、データを再生するためのレーザ光を出射する素子である。コリメートレンズ12、ミラー14、空間光変調器16、リレーレンズ18、偏光ビームスプリッタ20、リレーレンズ22、ミラー24、ダイクロイックプリズム26、1/4波長板28、ミラー30、対物レンズ32により、メインレーザ光源10から出射されたレーザ光がホログラム記録媒体HKに照射されるまでの光学系が構成される。
メインレーザ光源10から出射したレーザ光は、コリメートレンズ12を通過することにより平行光になり、この平行光がミラー14に反射して、空間光変調器16である液晶パネルに入射する。ホログラム記録媒体HKへのデータ記録時においては、空間光変調器16である液晶パネルには、各ピクセルの透過率を高低に制御することでドットパターンが形成されている領域と、その周囲に各ピクセルの透過率が高のみの領域が形成されている。そして、この液晶パネルのドットパターンが形成されている領域を透過したレーザ光は空間的に変調され、情報を有するレーザ光である情報レーザ光となる。また、この液晶パネルの透過率が高のみの領域を透過したレーザ光は減衰フィルタを透過した場合と同様であり、情報を有さないレーザ光である参照レーザ光となる。その後、情報レーザ光および参照レーザ光となったレーザ光はリレーレンズ18,偏光ビームスプリッタ20,リレーレンズ22を通過し、さらにミラー24に反射して進行方向を変え、ダイクロイックプリズム26に入射する。ダイクロイックプリズム26はメインレーザ光源10から出射したレーザ光の波長の光を透過させるものが選択されているため、レーザ光はダイクロイックプリズム26を透過する。その後レーザ光は、1/4波長板28を透過することで円偏光になり、ミラー30を経て対物レンズ32に入射し、ホログラム記録媒体HKの記録層に集光する。これにより、ホログラム記録媒体HKの記録層には情報レーザ光および参照レーザ光が干渉することによる干渉縞が形成される。
また、ホログラム記録媒体HKに記録したデータの再生時においては、空間光変調器16である液晶パネルには、データ記録時においてドットパターンが形成される領域(以下、パターン形成領域という)は、全て低の透過率となってレーザ光を遮光し、データ記録時に各ピクセルの透過率が高のみの領域は、そのまま高のみの領域でありレーザ光を透過する。そして、メインレーザ光源10から出射したレーザ光がホログラム記録媒体HKに照射されるまでの経路は、データ記録時と同一である。すなわち、データ再生時においては、参照レーザ光のみが再生用レーザ光としてホログラム記録媒体HKに集光して照射される。ホログラム記録媒体HKのデータ記録箇所(干渉縞が形成された箇所)に再生用レーザ光が照射されると、再生光が発生する。この再生光は、対物レンズ32、ミラー30、1/4波長板28を経由してダイクロイックプリズム26に入射する。再生光の波長はメインレーザ光源10から出射したレーザ光の波長と同一であるので、再生光はダイクロイックプリズム26を透過し、ミラー24で反射し、リレーレンズ22を経て偏光ビームスプリッタ20に入射する。再生光は円偏光が1/4波長板28を透過することで直線偏光になっているが、この偏光方向はメインレーザ光源10から出射したレーザ光と90°異なっている。よって、再生光の大部分は偏光ビームスプリッタ20で反射し、リレーレンズ40を経て再生用フォトディテクタ42で受光される。このとき、再生用フォトディテクタ42の面には、空間光変調器16に形成されたドットパターンと同一のパターンが形成される。
サーボ用レーザ光源44はフォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御用のレーザ光を出射する素子である。コリメートレンズ46、ビームスプリッタ48、ダイクロイックプリズム26、1/4波長板28、ミラー30、対物レンズ32により、サーボ用レーザ光源44から出射されたレーザ光がホログラム記録媒体HKに照射されるまでの光学系が構成される。
サーボ用レーザ光源44から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ46を通過することにより平行光になり、ビームスプリッタ48を透過した後にダイクロイックプリズム26に入射する。ダイクロイックプリズム26は、サーボ用レーザ光源44から出射したレーザ光の波長の光を反射させるものが選択されているため、サーボ用レーザ光はダイクロイックプリズム26で反射し、情報レーザ光および参照レーザ光の光軸と同一になる。そして、その後、情報レーザ光および参照レーザ光と同じ光路でホログラム記録媒体HKに照射される。ホログラム記録媒体HKに照射されたサーボ用レーザ光は、ホログラム記録媒体HKの反射層に形成されたトラックに集光し、集光位置からの反射光は、再生光と同じ光路でダイクロイックプリズム26に入射する。反射光の波長はサーボ用レーザ光の波長のままであるので、反射光はダイクロイックプリズム26で反射し、ビームスプリッタ48に入射して半分程度が反射し、半分程度が透過する。ビームスプリッタ48で反射した反射光は集光レンズ50、シリンドリカルレンズ52を経由してサーボ用フォトディテクタ(例えば4分割フォトディテクタ)54に受光される。
サーボ用レーザ光源44から出射されたサーボ用レーザ光の焦点がホログラム記録媒体HKの反射層のトラック位置に合っている場合、サーボ用フォトディテクタ54の受光面に形成される光スポットの形状は円形である。一方、サーボ用レーザ光の焦点がホログラム記録媒体HKの反射層のトラック位置から光軸方向にずれている場合、サーボ用フォトディテクタ54の受光面に形成される光スポットの形状は、受光面の対角上に長軸を持つ楕円形状である。したがって、サーボ用フォトディテクタ54の受光面を上下左右に4分割した各分割領域が出力する、受光した光の強度に相当する信号を比較演算することにより、焦点のずれ量を信号として検出することができる。この焦点のずれ量がなくなるようにフォーカスサーボ制御が行われる。本実施形態では非点収差法によるフォーカスサーボ制御が行われる。
また、サーボ用レーザ光源44から出射されたレーザ光の焦点が、ホログラム記録媒体HKのトラック位置からレーザ光の光軸方向に垂直な方向であって且つトラックの溝方向に垂直な方向(以下、この方向を径方向と呼ぶ)にずれている場合、すなわち焦点位置の径方向ずれが発生している場合、サーボ用フォトディテクタ54の受光面の左側および右側のいずれか一方の分割領域に受光される光量が、いずれか他方の分割領域に受光される光量よりも少ない。逆に焦点位置の径方向ずれが発生していない場合は、サーボ用フォトディテクタ54の受光面の左側の分割領域に受光される光量と右側の分割領域に受光される光量は等しい。したがって、サーボ用フォトディテクタ54の受光面の各分割領域が出力する、受光された光の強度に相当する信号を比較演算することにより、焦点位置の径方向ずれ量を信号として検出することができる。この径方向ずれ量がなくなるようにトラッキングサーボ制御が行われる。本実施形態ではプッシュプル法によるトラッキングサーボ制御が行われる。
フォーカスアクチュエータ34は、フォーカスサーボ制御実行時に後述するドライブ回路416からの駆動信号にしたがってレーザ光の光軸方向に対物レンズ32を駆動する。トラッキングアクチュエータ36は、トラッキングサーボ制御実行時に後述するドライブ回路410からの駆動信号にしたがって径方向に対物レンズ32を駆動する。
ターンテーブル601は、ホログラム記録媒体HKを載置するテーブルである。スピンドルモータ602は、ターンテーブル601を回転させるためのモータである。フィードモータ603は、ターンテーブル601に載置されたホログラム記録媒体HKの径方向にターンテーブル601を移動させるためのモータである。
スピンドルモータ制御回路302は、スピンドルモータ602内のエンコーダから入力されるパルス信号の単位時間あたりのパルス数が、コントローラ500から入力される回転速度に相当するパルス数になるように、スピンドルモータ602の回転を制御する。
半径位置検出回路304は、ホログラム記録再生装置の電源が投入された直後に開始されるフィードモータ603の初期位置復帰動作中に、フィードモータ603に内臓されたエンコーダからのパルス信号を入力し、その入力が停止したときに、初期半径位置を設定するとともに、後述するフィードモータ制御回路306に駆動停止のための信号を出力する。そして、それ以降フィードモータ603に内蔵されたエンコーダから入力されるパルス信号のパルス数をカウントすることにより、ターンテーブル601の径方向への移動距離を算出するとともに、この移動距離を初期半径位置に加減することにより、ホログラム記録媒体HK上に照射されるレーザ光の径方向位置を表す実半径位置を算出し、算出した実半径位置をコントローラ500、フィードモータ制御回路306および記録用信号補正回路206に出力する。なお、コントローラ500は、半径位置検出回路304から入力される実半径位置から、設定された線速度になるためのターンテーブル601の回転速度を算出し、算出した回転速度をスピンドルモータ制御回路302に出力する。
フィードモータ制御回路306は、以下の働きをする。
・ホログラム記録再生装置の電源が投入されると駆動開始し、フィードモータ603を駆動限界位置まで初期駆動させ、半径位置検出回路304から駆動停止のための信号が入力すると、フィードモータ603の駆動を停止する(初期位置復帰動作)。
・コントローラ500から半径位置が入力すると、半径位置検出回路304から入力される実半径位置がコントローラ500から入力した半径位置に一致する径方向に、ターンテーブル601が移動するようにフィードモータ603を所定の送り速度で駆動する。そして、実半径位置がコントローラ500から入力した半径位置に一致するとフィードモータ603の駆動を停止する。
・コントローラ500からスレッドサーボ開始の指令を入力するとフィードモータ603に内蔵されたエンコーダから入力されるパルス信号の単位時間あたりのパルス数が、後述するスレッドサーボ回路418から入力される送り速度に相当するパルス数になるように、フィードモータ603の回転を制御する。
・ホログラム記録再生装置の電源が投入されると駆動開始し、フィードモータ603を駆動限界位置まで初期駆動させ、半径位置検出回路304から駆動停止のための信号が入力すると、フィードモータ603の駆動を停止する(初期位置復帰動作)。
・コントローラ500から半径位置が入力すると、半径位置検出回路304から入力される実半径位置がコントローラ500から入力した半径位置に一致する径方向に、ターンテーブル601が移動するようにフィードモータ603を所定の送り速度で駆動する。そして、実半径位置がコントローラ500から入力した半径位置に一致するとフィードモータ603の駆動を停止する。
・コントローラ500からスレッドサーボ開始の指令を入力するとフィードモータ603に内蔵されたエンコーダから入力されるパルス信号の単位時間あたりのパルス数が、後述するスレッドサーボ回路418から入力される送り速度に相当するパルス数になるように、フィードモータ603の回転を制御する。
フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御を実行するための回路として、サーボ用レーザ駆動回路402、信号増幅回路404、トラッキングエラー信号(TE信号)生成回路406、トラッキングサーボ回路408、ドライブ回路410、フォーカスエラー信号(FE信号)生成回路412、フォーカスサーボ回路414、ドライブ回路416およびスレッドサーボ回路418を備える。
サーボ用レーザ駆動回路402は、コントローラ500から作動開始の指令を入力した場合に、サーボ用レーザ光源44から所定の強度のレーザ光が出射するように、サーボ用レーザ光源44に電圧および電流を供給する。
信号増幅回路404は、サーボ用フォトディテクタ54の受光面の各分割領域から出力された信号を入力するとともに入力した信号を増幅し、各増幅信号をトラッキングエラー信号(TE信号)生成回路406およびフォーカスエラー信号(FE信号)生成回路412に出力する。
トラッキングエラー信号生成回路406は、信号増幅回路404から入力した各増幅信号をプッシュプル法による演算式(a+b)−(c+d)に当てはめることによりトラッキングエラー信号を生成し、生成したトラッキングエラー信号をトラッキングサーボ回路408に出力する。なお、上記演算式中のa,b,c,dは、サーボ用フォトディテクタ54の受光面を上下左右に4分割した場合における各分割領域に配置される各フォトディテクタが出力する受光信号を表す。具体的に言えば、ターンテーブル601上に載置されたホログラム記録媒体HKに形成されているトラックの溝方向に対応する方向を上下方向、径方向に対応する方向を左右方向と定義したサーボ用フォトディテクタ54の受光面の右上に位置する分割領域に配置されたフォトディテクタの出力信号がa、右下に位置する分割領域に配置されたフォトディテクタの出力信号がb、左下に位置する分割領域に配置されたフォトディテクタの出力信号がc、左上に位置する分割領域に配置されたフォトディテクタの出力信号がdである。
トラッキングサーボ回路408は、入力したトラッキングエラー信号を0にするために必要な対物レンズ32の径方向への移動量を表すトラッキングサーボ信号を作成し、作成したトラッキングサーボ信号をドライブ回路410に出力する。ドライブ回路410は、入力したトラッキングサーボ信号に基づいて対物レンズ32を径方向に駆動するための信号をトラッキングアクチュエータ36に供給する。供給された信号に基づいてトラッキングアクチュエータ36が駆動することにより、トラッキングサーボ制御が実行される。
フォーカスエラー信号生成回路412は、信号増幅回路404から入力した各増幅信号を非点収差法による演算式(a+c)−(b+d)に当てはめることによりフォーカスエラー信号を生成し、生成したフォーカスエラー信号をフォーカスサーボ回路414に出力する。
フォーカスサーボ回路414はフォーカスエラー信号を入力し、入力したフォーカスエラー信号を0にするために必要な対物レンズ32の光軸方向への移動量を表すフォーカスサーボ信号を作成し、作成したフォーカスサーボ信号をドライブ回路416に出力する。ドライブ回路416は入力したフォーカスサーボ信号に基づいて、対物レンズ32をレーザ光の光軸方向に駆動するための信号をフォーカスアクチュエータ34に供給する。供給された信号に基づいてフォーカスアクチュエータ34が駆動することにより、フォーカスサーボ制御が実行される。
スレッドサーボ回路418は、トラッキングサーボ回路408からトラッキングサーボ信号を入力し、信号の直流成分を検出して、この直流成分を0にするために必要なフィードモータ603の送り速度を表す信号を作成し、作成した信号をフィードモータ制御回路306に出力する。トラッキングサーボ信号の直流成分は対物レンズ32の中立位置からのずれに相当する。このずれがなくなるようにフィードモータ603を駆動することで、サーボ用レーザ光の焦点がホログラム記録媒体HKのトラックの溝を追従して半径方向に移動する。
ピックアップ装置100を用いてホログラム記録媒体HKにデータを記録するとともに、ホログラム記録媒体HKに記録したデータを再生するための回路として、メインレーザ駆動回路202、記録用信号出力回路204、記録用信号補正回路206、データ変換回路208、再生データ生成回路210およびA/D変換器212を備える。
メインレーザ駆動回路202は、コントローラ500から作動開始指令を入力すると駆動を開始し、メインレーザ光源10から所定の強度のレーザ光が出射するように、メインレーザ光源10に電圧および電流を供給する。
データ変換回路208は、コントローラ500からの指示により記録用データ(元データ)の単位数(2次元の2値化データに変換するごとのデータ量)が設定されており、コントローラ500から記録用データ(元データ)が入力されると、設定した単位数ごとに記録用データ(元データ)を2次元の2値化データ(2次元平面に「0」,「1」を並べたデータで、そのデータ数はパターン形成領域のピクセルの数に相当する)に変換(エンコード)して出力する。
記録用信号補正回路206は、データ変換回路208から入力した2次元の2値化データをメモリに記憶し、コントローラ500からデータ記録開始の指令が入力すると、後述するA/D変換器212から入力するトラッキングサーボ信号の瞬時値であるデジタルデータと、半径位置検出回路304から入力する半径値のデジタルデータを用いて、メモリに記憶した2次元の2値化データを補正して出力する。この補正は、ホログラム記録媒体HKの表面に対して情報レーザ光が垂直に照射されるよう、空間光変調器16に形成されるドットパターンを移動させる補正である。記録用信号補正回路206は、本発明の主要な構成要素であるので後程詳細に説明する。
記録用信号出力回路204は、コントローラ500からデータ記録開始の指令が入力すると、記録用信号補正回路206から入力した補正された2次元の2値化データをメモリに記憶する。そして、記録用信号補正回路206にて2次元の2値化データを補正するためにA/D変換器212からデータを入力したタイミングにおけるターンテーブル601の回転角度と、ターンテーブル601が同じ回転角度になるタイミングで補正された2次元の2値化データに基づいて空間光変調器16の各ピクセルに出力する信号を作成し出力する。この信号は空間光変調器16の各ピクセルが高または低の透過率になる信号であり、設定された時間間隔でこの信号を空間光変調器16のパターン形成領域の各ピクセルに出力する。これにより空間光変調器16のパターン形成領域には、設定された時間間隔で異なるドットパターンが形成される。いったん補正したデータを記憶して回転角度が同じになるタイミングで出力するのは、高速処理を行うコンピュータを用いなくてもよいようにするためである。すなわち、対物レンズ32の半径方向への移動量に相当するトラッキングサーボ信号の瞬時値を取得して瞬時に、対物レンズ32の半径方向への移動量分ドットパターンを移動させるにはデータの補正を高速で行う必要がある。しかし、トラッキングサーボ信号の瞬時値を取得するタイミングと補正したデータを出力するタイミングの回転角度を同じにすれば、2つのタイミングにおいて対物レンズ32の半径方向への移動量はほぼ等しく、データの補正はターンテーブル601が数回転する間に終えればよいため、高速で行う必要がなくなる。記録用信号出力回路204のこの処理は、後程詳細に説明する。記録用信号出力回路204は、メモリに記憶した補正された2値化データがすべて出力されると、出力完了を意味する信号をコントローラ500に対して出力する。また、記録用信号出力回路204のメモリにはパターン形成領域の各ピクセルがすべて低の透過率になるデータが記憶されており、コントローラ500からデータ再生開始の指令が入力すると、メモリに記憶されているこのデータから作成した信号を、空間光変調器16のパターン形成領域の各ピクセルに出力する。これにより空間光変調器16のパターン形成領域には遮光領域が形成される。なお、記録用信号出力回路204は、コントローラ500からデータ記録開始およびデータ再生開始の指令が入力すると、空間光変調器16のパターン形成領域の外側の領域にあるピクセルには常時、低の透過率になる信号を出力する。
再生データ生成回路210は、コントローラ500から作動指令を入力した場合に作動を開始し、再生用フォトディテクタ42の各画素から入力する信号の強度(受光光量に相当する)から再生用フォトディテクタ42に形成されているドットパターンを算出し、このドットパターンから2次元の2値化データを作成する。この2次元の2値化データは、前述したデータ変換回路208が記録用データ(元データ)を変換(エンコード)して作成した2次元の2値化データに相当するデータである。そして、この2次元の2値化データを記録用データ(元データ)に相当するデータに変換(デコード)し、変換したデータをコントローラ500に出力する。
A/D変換器212は、コントローラ500から作動指令を入力すると作動を開始し、設定された時間間隔で、トラッキングサーボ回路408が出力する信号の瞬時値をデジタルデータに変換し、このデジタルデータを記録用信号補正回路206に出力する。A/D変換器212が信号の瞬時値であるデジタルデータを出力する時間間隔は、記録用信号出力回路204が空間光変調器16に2値化データに基づいて作成した信号を出力する時間間隔と同じになるように設定されている。
A/D変換器420は、コントローラ500から作動指令を入力すると作動を開始し、設定された時間間隔で、フォーカスサーボ回路414が出力する信号の瞬時値をデジタルデータに変換し、このデジタルデータをコントローラ500に出力する。そして、コントローラ500から作動停止指令を入力すると作動を停止する。
このように構成されたホログラム記録再生装置において、情報レーザ光のホログラム記録媒体HKの表面に対する照射角度を常に垂直にする方法について説明する。このホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体HKの面ぶれにより対物レンズ32の光軸に対してホログラム記録媒体HKの表面が傾くと、図2に示すように、空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)16に形成されるドットパターンを移動させ、対物レンズ32の入射瞳面で結像されるドットパターンを移動させることにより、ホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の照射方向をホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直にする。図2では、ドットパターンが移動しても情報レーザ光の光軸は変化していないように見えるが、実際は空間光変調器16を透過することで情報を含有する情報レーザ光は、平行光ではなく、対物レンズ32の入射瞳面でドットパターンを結像させるレーザ光である。よって、対物レンズ32から出射した後の情報レーザ光の進行方向は平均的に見ると、ホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直になる。対物レンズ32から出射される情報レーザ光の平均的な進行方向(以下、情報レーザ光の光軸という)の対物レンズ32の光軸に対する角度Θbは、対物レンズ32のNAが一定であるので、対物レンズ32の入射瞳面で結像したドットパターンの中心の対物レンズ32の光軸からのずれ量と1対1の関係にある。また、空間光変調器16で形成されるドットパターンの中心の対物レンズ32の光軸(メインレーザ光源10が出射するレーザ光の光軸)からのずれ量Fmとも1対1の関係にある。そして、ホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の光軸が、ホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直になるための、対物レンズ32から出射される情報レーザ光の光軸の対物レンズ32の光軸に対する角度Θbは、ホログラム記録媒体HKの表面のスピンドルモータ602の回転軸に垂直な平面に対する角度Θb(以下、面ぶれ角度Θbという)である。この面ぶれ角度Θbは、図3に示すように、ホログラム記録媒体HKの面ぶれにおける最大変位量d(上方向の最大変位位置と下方向の最大変位位置の間隔の1/2)を、レーザ光の照射位置の半径rで除算した値をBとすると、tan−1Bで算出することができる。よって、tan−1Bで求めた角度Θbから、レーザ光の光軸がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直であるための、空間光変調器16で形成されるドットパターンの中心の対物レンズ32の光軸からのずれ量Fmを求めることができる。
ホログラム記録媒体HKの面ぶれにおける最大変位量dは、フォーカスサーボ制御が行われていれば、図3に示すように、対物レンズ32の最大変位量dから求めることができる。そして、対物レンズ32の最大変位量dはフォーカスサーボ回路414が出力するフォーカスサーボ信号の強度から得ることができる。すなわち、A/D変換器420が出力するフォーカスサーボ信号の瞬時値であるデジタルデータを演算処理することにより、対物レンズ32の最大変位量dを求めることができる。ホログラム記録媒体HKの1回転におけるフォーカスサーボ信号の瞬時値を回転角度に対応させて示すと図4に示すようになる。ホログラム記録媒体HKの1回転は、スピンドルモータ602に内臓されるエンコーダがインデックス信号を発生してから次にインデックス信号を発生するまでであり、回転角度はインデックス信号の発生時点からのデータにつけた番号を全体のデータ数で除算して360°を乗算すれば、インデックス信号の発生時点を回転角度0°として計算できる。フォーカスサーボ信号の瞬時値は、対物レンズ32の変位位置に対応するので、予めその関係を求めて記憶しておき、フォーカスサーボ信号の瞬時値における極大値と極小値をそれぞれ対物レンズ32の変位位置に変換し、極大値と極小値の差を2で除算すれば対物レンズ32の最大変位量dを求めることができる。
前述のように、tan−1Bで求めた角度Θbから、空間光変調器16に形成されるドットパターンの中心の対物レンズ32の光軸からのずれ量Fmを求めることができる。ただし、角度Θbは、ホログラム記録媒体HKが回転しても変化しないが、ホログラム記録媒体HKの表面の垂線の方向は変化するので、情報レーザ光の光軸がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直であるようにするには、空間光変調器16に形成されるドットパターンの中心を対物レンズ32の光軸位置からずらす方向は変化させる必要がある。ホログラム記録媒体HK表面の対物レンズ32の光軸と交わる点における垂線が、スピンドルモータ602の回転軸方向(対物レンズ32の光軸方向と同)に垂直な平面Sと交わる点は、対物レンズ32の光軸が前記平面Sと交わる点を中心として円を描くように変化する。よって、ホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の光軸がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直であるようにするには、空間光変調器16に形成されるドットパターンの中心を対物レンズ32の光軸位置からずらす方向も、対物レンズ32の光軸位置を中心として円を描くように変化させる必要がある。すなわち、誇張すると、図5(a)に示すように、対物レンズ32の光軸方向から見て、対物レンズ32の入射瞳面で結像するドットパターンの中心を対物レンズ32の光軸位置を中心に円を描くように変化させる必要がある。これは、前述のように記録用信号補正回路206で2次元の2値化データをドットパターンの形成位置が移動するように補正することで行うことができる。
ここまでの説明を整理すると、ホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の光軸がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直であるための、対物レンズ32から出射される情報レーザ光の光軸の対物レンズ32の光軸に対する角度Θbを、ホログラム記録媒体の面ぶれによる最大変位量dと最大変位量を測定したときの半径位置rから求め、角度Θbと対物レンズ32のNAから、空間光変調器16に形成されるドットパターンの中心の対物レンズ32の光軸位置からのずれ量Fmを求める。そして、ドットパターンは対物レンズ32の光軸位置を中心に円を描くように変化させるが、レーザ光照射位置の半径をr、レーザ光照射位置の線速度をvとし、ドットパターンの中心をずらす方向を回転角度Θで表すと、時間に対して回転角度Θを以下の式に従って変化させる。
(数1)
Θ=360°・(t・v/2πr)+Θs
2πr/vは、ホログラム記録媒体HKが1回転する時間である。このとき、時間t=0をスピンドルモータ602に内臓されるエンコーダがインデックス信号を発生するタイミングとすると、時間t=0での回転角度Θである回転角度Θs、すなわち、情報レーザ光の光軸位置変化開始時点の回転角度Θsは、空間光変調器16におけるホログラム記録媒体HK(ターンテーブル601)の径方向に対応する方向を回転角度0°とすると図4に示すように対物レンズ32の変動位置が下方向の最大位置になる回転角度からインデックス信号が入力する回転角度(すなわち0°)までの回転角度Θsである。これは、対物レンズ32の変動位置が下方向の最大位置になるときが、空間光変調器16に形成されるドットパターンをホログラム記録媒体HKの径方向に対応する方向にずらす(すなわちΘ=0°になる)ときであるからである。
(数1)
Θ=360°・(t・v/2πr)+Θs
2πr/vは、ホログラム記録媒体HKが1回転する時間である。このとき、時間t=0をスピンドルモータ602に内臓されるエンコーダがインデックス信号を発生するタイミングとすると、時間t=0での回転角度Θである回転角度Θs、すなわち、情報レーザ光の光軸位置変化開始時点の回転角度Θsは、空間光変調器16におけるホログラム記録媒体HK(ターンテーブル601)の径方向に対応する方向を回転角度0°とすると図4に示すように対物レンズ32の変動位置が下方向の最大位置になる回転角度からインデックス信号が入力する回転角度(すなわち0°)までの回転角度Θsである。これは、対物レンズ32の変動位置が下方向の最大位置になるときが、空間光変調器16に形成されるドットパターンをホログラム記録媒体HKの径方向に対応する方向にずらす(すなわちΘ=0°になる)ときであるからである。
上述のように、記録用信号補正回路206は、データ変換回路208から入力した2次元の2値化データを、半径位置検出回路304から入力する半径値のデジタルデータを用いて補正するが、その補正を行うため、ホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性を検出することで、ずれ量Fmと回転角度Θsが計算されると、それらの値がコントローラ500より入力して記憶する。そして、半径位置検出回路304から定期的に入力する半径値のデジタルデータを用いて、インデックス信号が入力するタイミングを時間=0として数1の式に基づいて、ドットパターンの中心をずらす方向を回転角度Θとして計算し、空間光変調器16に形成されるドットパターンが、ずれ量Fmだけ回転角度Θの方向に移動するよう2次元の2値化データを補正する。
空間光変調器16に形成されるドットパターンを、ずれ量Fmだけ回転角度Θの方向に移動する方法には、ホログラム記録媒体HKの記録再生時に行われるトラッキングサーボ制御による対物レンズ32の径方向の変動は考慮されていない。実際は、ホログラム記録媒体HKに形成されたトラックには偏心があり、トラッキングサーボ制御を実施した場合は、対物レンズ32の径方向の変動がある。よって、空間光変調器16に形成されるドットパターンの移動は、図5(b)に示すように、対物レンズ32が径方向に移動した分、対物レンズ32の入射瞳面で結像するドットパターンを移動させるための移動を行ったうえで、前述したホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の光軸がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直になるための移動を行う。記録用信号補正回路206には、トラッキングサーボ信号の強度(対物レンズ32の径方向移動量に相当する)と空間光変調器16に形成されるドットパターンの移動量との対応関係が予め記憶されており、A/D変換器212から入力するトラッキングサーボ信号の瞬時値から、ドットパターンの移動量を計算するようになっている。
次に、ホログラム記録再生装置のコントローラ500、記録用信号出力回路204に内臓されるマイクロコンピュータおよび記録用信号補正回路206に内臓されるマイクロコンピュータが、ホログラム記録媒体HKに照射される情報レーザ光の光軸が、ホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直になるようにするために実行するプログラムについて説明する。図6はホログラム記録媒体HKにデータを記録する際、コントローラ500が実行するプログラムのフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明する。作業者はホログラム記録再生装置のターンテーブル601にホログラム記録媒体HKをセットすると、入力装置502から予めコントローラ500に記憶されているデータの記録の指令を入力する。これにより、コントローラ500はステップS100にてプログラムをスタートさせ、ステップS102にてスピンドルモータ制御回路302に回転開始を指示し、ホログラム記録媒体HKを回転させる。なお、コントローラ500はホログラム記録媒体HKを回転させたときは、図8に示すプログラムとは別のプログラムをスタートさせ、半径位置検出回路304から半径値を入力し、予め設定されているレーザ光照射位置の線速度になる回転速度を算出し、スピンドルモータ制御回路302に出力することを繰り返す。
次に、コントローラ500はステップS104にて、面ぶれ特性検出を指令する。この指令に応答してコントローラ500は図9に示す面ぶれ特性検出プログラムをスタートさせる。このプログラムはステップS200にてスタートされ、ステップS202にて後述する測定回数を意味する変数nを1にし、ステップS204にてフィードモータ制御回路306に予め設定されている半径値を出力する。これにより、フィードモータ603が駆動し、ホログラム記録媒体HKにレーザ光が照射されたときの半径位置が設定された半径位置になる。
次に、コントローラ500はステップS206にて、サーボ用レーザ駆動回路402に作動開始の指令を出力し、ステップS208にてフォーカスサーボ回路414に制御開始の指令を出力し、ステップS210にて、トラッキングサーボ回路408とフィードモータ制御回路306に制御開始の指令を出力する。これにより、対物レンズ32からサーボ用レーザ光が回転しているホログラム記録媒体HKに照射され、レーザ光の焦点が常に反射層に合ったうえで、レーザ光の焦点位置が反射層に形成されたトラックを追従するようになる。
次に、コントローラ500はステップS212にて、スピンドルモータ602にあるエンコーダからインデックス信号が入力するのを待ち、インデックス信号が入力するとステップS214へ行き、A/D変換器420に作動開始を指令を出力する。これにより、コントローラ500にはA/D変換器420から設定された時間間隔で、トラッキングサーボ回路408が出力するトラッキングサーボ信号の瞬時値がデジタルデータで入力し、メモリに記憶される。そして、コントローラ500はステップS216〜ステップS220の処理でインデックス信号がk回発生するのを待ち、インデックス信号がk回発生するとステップS222へ行き、A/D変換器420の作動を停止する。これにより、コントローラ500には、ホログラム記録媒体HKの1回転におけるトラッキングサーボ信号の瞬時値データ群がk組記憶される。すなわち、図4に打点で示すデータ群がk組記憶される。なおkの値は適切な値を設定すればよく、例えば5である。
次に、コントローラ500はステップS224にて、空間光変調器16に形成されるドットパターンの移動量Fmと、ドットパターンの移動開始時点の移動方向である回転角度Θsを計算する。具体的には、トラッキングサーボ信号の瞬時値データ群のそれぞれごとに、極大値と極小値を対物レンズ変位位置の値に換算し、その差の1/2をステップS204で移動した半径位置の値で除算することで、対物レンズ32から出射されるレーザ光の光軸の対物レンズ32の光軸に対する角度Θbを求める。また、瞬時値データ群のそれぞれごとに、極小値のデータからインデックス信号が入力するタイミングで入力されるデータ(最後のデータ)までのデータ数をデータ群のデータ数で除算し、360°を乗算することで、ドットパターンの移動開始時点の移動方向である回転角度Θsを求める。瞬時値データ群はk個あり、角度Θbと回転角度Θsはk個得られるので、平均値の角度Θbと回転角度Θsを計算する。そして、角度Θbからドットパターンの移動量Fmを予め記憶されている角度Θbとドットパターンの移動量Fmとの関係から求める。コントローラ500は移動量Fmと回転角度Θsが計算されると、これらの値を記録用信号補正回路206に出力する。
次に、コントローラ500はステップS226、ステップS228にて、フォーカスサーボ回路414、トラッキングサーボ回路408およびフィードモータ制御回路306に制御停止の指令を出力し、ステップS230にて面ぶれ特性検出プログラムを終了する。これにより、対物レンズ32からサーボ用レーザ光が回転しているホログラム記録媒体HKに照射されるが、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボは実施されていない状態になる。
面ぶれ特性検出プログラムが終了すると、コントローラ500は図6に示すデータ記録プログラムに戻り、ステップS106にてデータ変換回路208にメモリに記憶されている記録用データ(元データ)の出力を開始する。これによりデータ変換回路208には記録用データが入力して記憶されるとともに、次々に変換(エンコード)されて2次元の2値化データとなって記録用信号補正回路206に出力される。次に、ステップS108にてフィードモータ制御回路306に記録を開始する半径値を出力し、ステップS110、S112にてフォーカスサーボ回路414、トラッキングサーボ回路408およびフィードモータ制御回路306に制御開始の指令を出力する。これにより、サーボ用レーザ光の照射位置は記録を開始する半径位置に移動し、サーボ用レーザ光の焦点が常に反射層に合ったうえで、サーボ用レーザ光の焦点位置が反射層に形成されたトラックを追従するようになる。
次に、コントローラ500はステップS114にて、メインレーザ駆動回路202に作動開始の指令を出力する。これにより、メインレーザ駆動回路202はメインレーザ光源10に所定の電圧および電流を供給し、メインレーザ光源10から所定強度のレーザ光が出射される。この時点では空間光変調器16には信号は出力されておらず、レーザ光は空間光変調器16で遮光されて、情報レーザ光および参照レーザ光はホログラム記録媒体HKには照射されない。次に、コントローラ500はステップS116にて記録用信号補正回路206と記録用信号出力回路204にデータ記録開始の指令を出力する。これにより、記録用信号補正回路206は図8と図9に示すプログラムをそれぞれスタートさせ、記録用信号出力回路204は図10と図11に示すプログラムをそれぞれスタートさせる。これにより、空間光変調器16に信号が出力され、情報レーザ光および参照レーザ光がホログラム記録媒体HKに照射される。
記録用信号補正回路206と記録用信号出力回路204が実行するプログラムを以下に説明する。記録用信号補正回路206が実行する図8に示されるプログラムは、データの補正に必要なA/D変換器212から入力するトラッキングサーボ信号の瞬時値を、スピンドルモータ602内のエンコーダからインデックス信号が入力してから記憶することを開始し、インデックス信号が入力するごとに記憶領域を変更するとともに記憶したデータの数を補正するためのプログラムである。また、データの補正に必要な半径値データを、インデックス信号が入力するごとに記憶していくためのプログラムである。以下、図8のフローに従って説明する。ステップS300にてコントローラ500からデータ記録開始(作動開始)の指令が入力すると、ステップS302にてスピンドルモータ602内にあるエンコーダからインデックス信号が入力するのを待ってステップS304へ行き、ステップS304にてA/D変換器212からのデータの入力を開始する。前述のようにA/D変換器212のデータ出力は空間光変調器16へのデータ出力の時間間隔と同じ時間間隔で行われるので、データの入力は空間光変調器16へのデータ出力の時間間隔と同じ時間間隔で行われる。そして、ステップS306にて半径位置検出回路304から入力する半径値データを記憶する。ステップS308にてスピンドルモータ602内にあるエンコーダからインデックス信号が入力するごとに、ステップS310にてA/D変換器212から入力するデータの記憶領域を変更し、ステップS312にて後述する記録用信号出力回路204からインデックス信号ごとに入力するデータ数の余剰数又は不足数に基づいて、記憶領域を変更する前の記憶領域におけるデータの複製又は消去を行い、ステップS306にて半径位置検出回路304から入力する半径値データの記憶を行う。そして、ステップS308にてインデックス信号の入力を待つ間、ステップS314にてA/D変換器212から入力して記憶しているデータ数が、記憶しているまだ補正されていない2次元の2値化データの単位数を超えたか否かを判定する。また、ステップS316にてコントローラ500から停止指令が入力したか否かを判定する。ステップS314またはステップS316にて「YES」と判定されると、ステップS320にてプログラムを終了させる。なお、ステップS316にて「YES」と判定された場合は、記憶している2次元の2値化データ、トラッキングサーボ信号の瞬時値データおよび半径値データが不要になるのでステップS318にてこれらのデータをすべてクリアする。
記録用信号補正回路206が実行する図9に示されるプログラムは、図8に示されるプログラムの実行で記憶されるトラッキングサーボ信号の瞬時値データと半径値データにより、記憶されている2次元の2値化データを補正し、記録用信号出力回路204に出力するためのプログラムである。また、補正に使用するトラッキングサーボ信号の瞬時値データの記憶領域が変化すると、記録用信号出力回路204に補正した2次元の2値化データの記憶領域を変更するよう指令を出すためのプログラムである。以下、図9のフローに従って説明する。ステップS400にてコントローラ500からデータ記録開始(作動開始)の指令が入力すると、ステップS402にてA/D変換器212と半径位置検出回路304から最初のデータが入力するのを待つ。そして、最初のデータが入力するとステップS404にて記憶されている2次元の2値化データを、トラッキングサーボ信号の瞬時値データと半径値データを記憶した順に用いて補正を行い、ステップS406にて補正したデータを記録用信号出力回路204に出力することを繰り返す。補正は前述の通り、予め記憶されているトラッキングサーボ信号の強度と空間光変調器16に形成されるドットパターンの移動量との対応関係を用いて、トラッキングサーボ信号の瞬時値からドットパターンの径方向の移動量を計算し、空間光変調器16に形成されるドットパターンが、この径方向移動量だけ径方向に移動し、ずれ量Fmだけ回転角度Θの方向に移動するよう2次元の2値化データを補正することで行われる。なお、回転角度Θは数1に従って計算されるが、このときの半径値rは図8に示されるプログラムの実行でインデックス信号が入力されるごとに記憶される半径値データを用いる。また、時間tは、トラッキングサーボ信号の瞬時値データの記憶領域が変更されてからデータに記憶順につけた番号に、A/D変換器212のデータ出力の時間間隔を乗算して求める。ステップS404とステップS406による2次元の2値化データの補正と出力の繰り返しの最中、ステップS408において記憶されている2次元の2値化データがなくなったか(すべて補正し終わったか)否かの判定と、ステップS410においてコントローラ500から停止指令が入力したか否かの判定が行われる。この判定で「YES」と判定されると、ステップS416にてプログラムを終了させる。また、2次元の2値化データの補正と出力の繰り返しの最中、ステップS412にて補正に使用するトラッキングサーボ信号の瞬時値データの記憶領域が変化したか否かが判定され、「YES」と判定されると、ステップS414にて記録用信号出力回路204に、補正した2次元の2値化データの記憶領域を変更する指令を出力する。
記録用信号出力回路204が実行する図10に示されるプログラムは、記録用信号補正回路206から入力した補正した2次元の2値化データを回路内のメモリに記憶していき、記憶領域の変更指令があると記憶領域を変更するためのプログラムである。以下、図10のフローに従って説明する。ステップS500にてコントローラ500からデータ記録開始(作動開始)の指令が入力すると、ステップS502にて記録用信号補正回路206から入力する補正した2次元の2値化データの記憶を開始する。そして、ステップS504にて最初のデータが入力するのを待ち、ステップS506とステップS508にて記録用信号補正回路206からデータ記憶領域の変更指令があると、データの記憶領域を変更することを繰り返す。この繰り返し処理の最中、記録用信号補正回路206から補正した2次元の2値化データの入力がなくなると、ステップS510にて「YES」と判定してステップS512にてプログラムを終了させる。
記録用信号出力回路204が実行する図11に示されるプログラムは、所定時間だけ待った後、スピンドルモータ602内にあるエンコーダからインデックス信号が入力されてから図10のプログラムの実行で記憶された2次元の2値化データに基づいて空間光変調器16の各ピクセルの透過率を変化させる信号を作成し、空間光変調器16に出力するためのプログラムである。また、インデックス信号が入力されたタイミングで、記憶領域内の末尾の付近のデータが出力されているときはデータの余剰数を、記憶領域内の先頭付近のデータが出力されているときはデータの不足数を記録用信号補正回路206に出力するためのプログラムである。所定時間だけ空間光変調器16への信号の出力を待つのは、2次元の2値化データを補正する時間が2次元の2値化データを空間光変調器16に出力する時間間隔より長くかかるため、最後のデータを出力するまでに2次元の2値化データの補正が2次元の2値化データの出力に追いつかれないようにするためである。本実施形態ではこの所定時間をホログラム記録媒体HK(ターンテーブル601)の回転数(インデックス信号の入力回数)として、予めコントローラ500で数2のように計算され、記録用信号出力回路204内に設定される。
(数2)
kst=Mt・(△t2−△t1)/[△t1・{(2πr/f)/△t2}]を切り上げた整数
数2において、各記号は以下の値を示している。
△t1:空間光変調器16にデータを出力してから次のデータを出力するまでの時間
△t2:記録用信号補正回路206がトラッキングエラー信号の瞬時値データと半径値データに基づいて2次元の2値化データの1単位を補正するのにかかる時間
Mt:元データを2次元の2値化データに変換したときの、全ての2次元の2値化データの単位数
r:記録開始の半径位置
v:レーザ照射位置の線速度
(数2)
kst=Mt・(△t2−△t1)/[△t1・{(2πr/f)/△t2}]を切り上げた整数
数2において、各記号は以下の値を示している。
△t1:空間光変調器16にデータを出力してから次のデータを出力するまでの時間
△t2:記録用信号補正回路206がトラッキングエラー信号の瞬時値データと半径値データに基づいて2次元の2値化データの1単位を補正するのにかかる時間
Mt:元データを2次元の2値化データに変換したときの、全ての2次元の2値化データの単位数
r:記録開始の半径位置
v:レーザ照射位置の線速度
Mt・(△t2−△t1)は、全ての2次元の2値化データを補正するまでにかかる時間から全ての2次元の2値化データが空間光変調器16に出力されるまでにかかる時間を引いた時間であり、少なくともこの時間分、2次元の2値化データを補正して記録用信号出力回路207に記憶しておかないと、データの補正にデータの出力が追いつかれてしまう。(2πr/f)/△t2は、データの補正を開始してからホログラム記録媒体HKの1回転で補正される2次元の2値化データの単位数である。そしてこれに△t1を乗算した数値がホログラム記録媒体HKの1回転で補正される2次元の2値化データを空間光変調器16に出力する時間である。従って、上記のように計算すれば、データの補正にデータの出力が追いつかれないために、ホログラム記録媒体HKが何回転分するだけ補正したデータの記憶を行っておけばよいかが計算できる。この回転数がkstである。
また、データの余剰数またはデータの不足数を記録用信号補正回路206に出力し、前述のように記録用信号補正回路206にて、データの複製または消去によりデータ数を補正するのは、補正用のデータ(トラッキングサーボ信号の瞬時値)を取り込むときの回転角度と、補正した2次元の2値化データに基づく信号を空間光変調器16へ出力するときの回転角度を高精度で一致させるためである。すなわち、インデックス信号が入力されてから補正用のデータの取り込みを開始し、インデックス信号が入力されてから空間光変調器16へ信号の出力を開始することで、補正用のデータを取り込むときの回転角度と、補正した2次元の2値化データに基づく信号を空間光変調器16へ出力するときの回転角度はほぼ一致し、近傍位置における対物レンズ32の径方向駆動量を現在の対物レンズ32の径方向駆動量とみなして補正を行った信号を出力することができる。ただし、近傍位置と現在の位置とでは半径値が僅かに異なるため、ホログラム記録媒体HKの1周の長さが僅かに異なる。このため、インデックス信号が入力したタイミングで次の記憶領域にあるデータが出力し始めているか、まだ同じ記憶領域にあるデータがすべて出力し終わっていない可能性が高く、このずれが蓄積していくと、補正用のデータを取り込む回転角度と2次元の2値化データに基づく信号を空間光変調器16へ出力する回転角度とがずれてきてしまう。このためインデックス信号が入力したとき記憶領域の先頭にあるデータが出力しているときはデータの不足数(次の記憶領域のデータの消費数)を、インデックス信号が入力したとき記憶領域の末尾にあるデータが出力しているときはデータの余剰数を記録用信号補正回路206に出力する。
以下、図11のフローに従って説明する。ステップS600にてコントローラ500からデータ記録開始(作動開始)の指令が入力すると、ステップS602にてkを初期値の0にし、ステップS604にて記録用信号補正回路206から最初の2次元の2値化データが入力するのを待ち、データが入力するとステップS606〜S610にてインデックス信号がkst回発生する(ホログラム記録媒体HKがkst回、回転する)のを待って、ステップS612にてデータの出力を開始する。その後、ステップS614〜S618の処理を繰り返し、インデックス信号が入力するごとにデータの余剰数またはデータの不足数を記録用信号補正回路206に出力する。また、この繰り返し処理中に記憶した2次元の2値化データの出力が完了すると、ステップS614にて「No」と判定されて、コントローラ500に終了指令を出力してステップS626にてプログラムを終了させる。また、この繰り返し処理中にコントローラ500から停止指令が入力すると、ステップS616にて「Yes」と判定されて、ステップS622で記憶している2次元の2値化データをすべてクリアしてステップS626にてプログラムを終了させる。
記録用信号補正回路206および記録用信号出力回路204が上述したプログラムを実行している間、コントローラ500は図6のプログラムのステップS118〜S122の処理を繰り返す。この繰り返し処理の最中、レーザ光の照射半径位置がホログラム記録媒体HKにデータを記録できない半径位置になると、ステップS120で「Yes」と判定されてステップS124へ行く。また、記録用信号出力回路204から終了指令が入力すると、ステップS122で「Yes」と判定されてステップS124へ行く。ステップS124以降は、データ記録終了の処理である。すなわち、ステップS124にてフォーカスサーボ回路414、トラッキングサーボ回路408およびフィードモータ制御回路306にサーボ制御停止の指令を出力し、ステップS126にて記録用信号補正回路206と記録用信号出力回路204に停止指令を出力し(記録用信号出力回路204から終了指令が入力しているときは実質的に不要)、ステップS128にてサーボ用レーザ駆動回路402とメインレーザ駆動回路202に作動停止の指令を出力し、ステップS130にてスピンドルモータ制御回路302に作動停止の指令を出力し、ステップS132にてデータ記録プログラムを終了する。これにより、レーザ光の照射は停止し、ホログラム記録媒体HKの回転は停止し、ホログラム記録再生装置のターンテーブル601にホログラム記録媒体HKをセットした状態に戻る。作業者はターンテーブル601からホログラム記録媒体HKを取り除き、次にデータ記録を行いたいホログラム記録媒体HKがあるときは、そのホログラム記録媒体HKをターンテーブル601にセットし、入力装置502からデータ記録の指令を入力すれば、再度上述した作動と同じ作動が行われる。
上記のように動作するホログラム記録再生装置の実施形態によれば、ターンテーブル601にセットしたホログラム記録媒体HKを回転させ、サーボ用レーザ光を照射してフォーカスサーボ制御によりサーボ用レーザ光の焦点がホログラム記録媒体HKの反射層に合うよう対物レンズ32を駆動させたときの、ターンテーブル601の回転角度と対物レンズ32の光軸方向の駆動量との関係、およびサーボ用レーザ光の照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、ターンテーブル601が定まった回転角度にあるときにターンテーブル601の回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体HKがどの方向にどれだけ傾いているかを面ぶれ特性として検出する。そして、記録用信号補正回路206および記録用信号出力回路204が、検出された面ぶれ特性に基づいて、情報レーザ光がホログラム記録媒体HKの表面に対して垂直に照射されるよう、対物レンズ32の光軸位置に対して空間光変調器16に2次元の2値化データを基に形成されるパターンの位置を、ターンテーブル601の回転角度に対応させて変化させる。すなわち、データ記録を行う前にホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性を検出し、データ記録時に検出した面ぶれ特性を基に、回転角度に対応させて空間光変調器16に2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させるのみで、情報レーザ光のホログラム記録媒体HKの表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる。
また、上記のように動作するホログラム記録再生装置の実施形態によれば、トラッキングサーボ制御により対物レンズ32がホログラム記録媒体HKの半径方向に駆動しても、その駆動に見合う分、空間光変調器16に2次元の2値化データを基に形成されるパターンの位置を変化させたうえで、情報レーザ光のホログラム記録媒体HKの表面に対する照射角度が常に垂直になるよう、ターンテーブル601の回転角度に対応させて空間光変調器16に2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を変化させることができるので、トラッキングサーボ制御が行われる場合であっても、情報レーザ光のホログラム記録媒体HKの表面に対する照射角度を常に垂直にすることができる。
また、上記のように動作するホログラム記録再生装置の実施形態によれば、空間光変調器16に形成されるパターンを2次元の2値化データを補正することで移動させており、重量のある空間光変調器16を高速度で駆動させる機構を設ける必要がないため、装置のコストを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可能である。
上記実施形態では、設定された1つの半径位置で対物レンズ32の光軸方向の変動量を検出することで面ぶれ特性を検出するようにした。これは、殆どのホログラム記録媒体HKにおいて反りは無視できるほど小さいと考えられるためである。しかし、製造精度の悪いホログラム記録媒体HKは反りが大きい可能性がある。よって、これに代えて複数の半径位置で対物レンズ32の光軸方向の上方向最大変位位置と下方向最大変位位置を検出し、図12に誇張して示すように、ホログラム記録媒体HKに無視できない反りがある場合は、対物レンズ32の変動範囲から、各半径位置でのホログラム記録媒体HKの反りによるレーザ光軸に対するホログラム記録媒体HK表面の垂線の角度(反りによるホログラム記録媒体HK表面の傾き角度)Θwを、前述した角度Θbと回転角度Θsに加えて検出するようにしてもよい。そして、各半径位置ごとに、この角度Θwを空間光変調器16に形成されるパターンの移動量に変換し、空間光変調器16に形成されるパターンをこの移動とトラッキングサーボ制御による対物レンズ32の駆動分の移動を行ったうえで、ターンテーブル601の回転角度に対応させた移動を行うようにしてもよい。これは、図5に示すパターン中心の回転における回転中心を、反りによるホログラム記録媒体HK表面の傾き角度Θw分移動させる処置である。厳密にはパターン中心の回転を円から変化させる必要があるが、反りによるレーザ光軸に対するホログラム記録媒体HK表面の垂線の角度が、面ぶれ角度Θbに比べて小さければ、パターン中心の回転は円のままであってよい。
また、上記実施形態では、トラッキングサーボ回路408およびフォーカスサーボ回路414が出力する信号の強度から、対物レンズ32の径方向および光軸方向の変動量を得るようにしたが、対物レンズ32の径方向および光軸方向の変動量を得ることができれば、どのような信号を用いてもよい。例えば、図1に示すように、フォーカスアクチュエータ34、トラッキングアクチュエータ36にポジションセンサ38を備え、このポジションセンサ38が出力する信号から縦方向駆動量信号生成回路422および横方向駆動量信号生成回路424により、対物レンズ32の光軸方向および径方向の変動量に相当する信号を作成するようにしてもよい。ポジションセンサ38としては、例えば、フォーカスアクチュエータ34、トラッキングアクチュエータ36と共に変動する4分割フォトディテクタに、中立位置で光スポットが中心に形成されるようLED光を照射するような構造のものを用いることができる。
また、上記実施形態では、空間光変調器16に2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を、トラッキングサーボ制御による対物レンズ32の径方向移動に対応させて移動させたうえで、ホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性に基づいてターンテーブル601の回転角度に対応させて移動させた。しかし、ホログラム記録媒体HKがターンテーブル601に固定されており、ホログラム記録媒体HKの反射層に形成されたトラックの偏心が小さい場合は、これに代えて、対物レンズ32の径方向移動に対応させた移動は行わず、パターンの位置をホログラム記録媒体HKの面ぶれ特性に基づいてターンテーブル601の回転角度に対応させて移動させるのみにしてもよい。
また、上記実施形態では、空間光変調器16に2次元の2値化データを基に作成されるパターンの位置を、2次元の2値化データを補正することで移動させるようにしたが、装置のコスト面を重要視しなければ、これに代えて空間光変調器16の位置を2方向に高速移動させることで空間光変調器16に形成されるパターンの位置を移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)16として液晶パネルを用いたが、これに換えてDMD(Degital Micro Mirror Device)やGLV(Grating Light Valve)を用いてもよい。DMDやGLVは、複数ある微小ミラーの向きや位置をそれぞれ変えることで、2次元の2値化データに基づくパターンを作成し、反射したレーザ光を回折させて情報レーザ光を作成する方式であるので、この場合はDMDやGLVでレーザ光を反射させた後、リレーレンズ18側に向かう構成にすればよい。そして、この場合は、複数の微小ミラーにより形成されるパターンを対物レンズ32の駆動に基づいて移動させれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態ではスピンドルモータ602及びターンテーブル601をフィードモータ603により移動することによりホログラム記録媒体HKにおけるレーザ光の焦点を半径方向に移動するようにしたが、ピックアップ装置100をフィードモータ603により移動させる構成にしてもよい。これによっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態ではフォーカスサーボ制御に非点収差法、トラッキングサーボ制御にプッシュプル法を用いたが、ナイフエッジ法や差動プッシュプル法等、これ以外の制御方法を用いてもよい。これによっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
10…メインレーザ光源、16…空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)、18,22,40…リレーレンズ、20…偏光ビームスプリッタ、26…ダイクロイックプリズム、28…1/4波長板、32…対物レンズ、34…フォーカスアクチュエータ、36…トラッキングアクチュエータ、42…再生用フォトディテクタ、44…サーボ用レーザ光源、48…ビームスプリッタ、54…サーボ用フォトディテクタ、100…ピックアップ装置、202…メインレーザ駆動回路、204…記録用信号出力回路、206…記録用信号補正回路、208…データ変換回路、210…再生データ生成回路、212…A/D変換器、302…スピンドルモータ制御回路、304…半径位置検出回路、306…フィードモータ制御回路、402…サーボ用レーザ駆動回路、404…信号増幅回路、406…トラッキングエラー信号生成回路、408…トラッキングサーボ回路、410…ドライブ回路、412…フォーカスエラー信号生成回路、414…フォーカサーボ回路、416…ドライブ回路、418…スレッドサーボ回路、420…A/D変換器、422…縦方向変位量信号生成回路、424…横方向変位量信号生成回路、500…コントローラ、502…入力装置、504…表示装置、601…ターンテーブル、602…スピンドルモータ、603…フィードモータ、HK…ホログラム記録媒体
Claims (4)
- ホログラム記録媒体を搭載するターンテーブルと、
前記ターンテーブルを回転するテーブル回転手段と、
前記ターンテーブルの回転角度を検出する回転角度検出手段と、
前記テーブル回転手段による回転が行われている間、元データを2次元の2値化データに変換し、前記変換した2次元の2値化データを基にパターンを作成して、レーザ光を前記パターンを透過させるか、前記パターンにて反射させることにより情報レーザ光を作成し、前記作成した情報レーザ光を情報を有さない参照レーザ光と共に対物レンズを介して前記ホログラム記録媒体に照射し、前記ホログラム記録媒体にデータをシフト多重方式で記録するデータ記録手段と、
前記テーブル回転手段による回転が行われている間、前記情報レーザ光および前記参照レーザ光の前記ホログラム記録媒体における照射位置を、前記ホログラム記録媒体の半径方向に移動するレーザ光照射位置移動手段と、
前記テーブル回転手段による回転が行われている間、前記ホログラム記録媒体に形成された反射層に対して、前記対物レンズを介して前記情報レーザ光と同じ光軸でサーボ用レーザ光を照射し、前記反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、前記サーボ用レーザ光の前記対物レンズによる焦点位置が前記反射層に合うように、前記対物レンズを前記対物レンズの光軸方向に駆動するフォーカスサーボ制御手段とを備えたホログラム記録装置において、
前記フォーカスサーボ制御手段による、前記対物レンズの光軸方向における中立位置からの駆動量を検出する縦方向対物レンズ駆動量検出手段と、
前記サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出するレーザ光照射半径位置検出手段と、
前記回転角度検出手段により前記ターンテーブルの回転角度と、前記縦方向対物レンズ駆動量検出手段により前記対物レンズの光軸方向の駆動量とを同じタイミングで複数検出するとともに、前記レーザ光照射半径位置検出手段により、前記サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、前記回転角度検出手段により検出される回転角度が定まった回転角度にあるとき、前記ターンテーブルの回転軸に垂直な平面に対してホログラム記録媒体が傾いている角度および傾いている方向を、ホログラム記録媒体の面ぶれ特性として検出する面ぶれ特性検出手段と、
前記面ぶれ特性検出手段により検出された面ぶれ特性を基に、前記情報レーザ光がホログラム記録媒体の表面に対して垂直に照射されるよう、前記対物レンズの光軸位置に対する前記パターンの位置を、前記ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させるパターン位置制御手段とを備えたことを特徴とするホログラム記録装置。 - 前記テーブル回転手段による回転が行われている間、前記照射されたサーボ用レーザ光の前記反射層からの反射光に基づいて作成された信号により、前記サーボ用レーザ光の前記対物レンズによる焦点位置が前記反射層に形成されたトラックに合うように、前記対物レンズを駆動するトラッキングサーボ手段と、
前記トラッキングサーボ手段による、前記対物レンズの前記ホログラム記録媒体の半径方向における中立位置からの駆動量を検出する横方向対物レンズ駆動量検出手段とを備え、
前記パターン位置制御手段は、前記面ぶれ特性と前記対物レンズ横方向駆動量検出手段により検出された駆動量とを基に、前記情報レーザ光がホログラム記録媒体の表面に対して垂直に照射されるよう、前記パターンの位置を、前記ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させることを特徴とする請求項1記載のホログラム記録装置。 - 前記パターンは空間光変調器に前記2次元の2値化データを出力することにより作成されるものであり、
前記パターン位置制御手段は、前記空間光変調器に出力される2次元の2値化データを前記ターンテーブルの回転角度に対応させて補正することにより、前記パターンの位置を前記ターンテーブルの回転角度に対応させて変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホログラム記録装置。 - 前記面ぶれ特性検出手段は、前記サーボ用レーザ光がホログラム記録媒体の複数の半径位置にあるときに、それぞれ前記ターンテーブルの回転角度と前記対物レンズの光軸方向の駆動量とを同じタイミングで検出するとともに、前記サーボ用レーザ光のホログラム記録媒体における照射半径位置を検出し、検出したデータを処理して、前記ホログラム記録媒体が傾いている角度および傾いている方向と、それぞれの半径位置におけるホログラム記録媒体の反りによる傾き角度とをホログラム記録媒体の面ぶれ特性として検出することを特徴とする、請求項1乃至請求項3に記載のホログラム記録装置。
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