JPH0935290A - 光ピックアップ装置及びその調整方法 - Google Patents

光ピックアップ装置及びその調整方法

Info

Publication number
JPH0935290A
JPH0935290A JP7197153A JP19715395A JPH0935290A JP H0935290 A JPH0935290 A JP H0935290A JP 7197153 A JP7197153 A JP 7197153A JP 19715395 A JP19715395 A JP 19715395A JP H0935290 A JPH0935290 A JP H0935290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
pickup device
receiving element
recording medium
objective lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7197153A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Sofue
雅章 祖父江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP7197153A priority Critical patent/JPH0935290A/ja
Publication of JPH0935290A publication Critical patent/JPH0935290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の光軸オフセットによるトラッキン
グエラー信号の直流オフセットを信号振幅低下等の弊害
を生じることなく根本的に解決することができる光ピッ
クアップ装置を提供する。 【解決手段】 半導体レーザより出射したレーザ光を対
物レンズによって記録媒体上の所定のトラックに集光さ
せ、記録媒体からの反射光を受光素子8にて受光して対
物レンズの位置信号を生成し、その信号をもとに対物レ
ンズをアクチュエータによって前記所定のトラックに追
従させて、情報の記録又は再生を行う光ピックアップ装
置において、前記対物レンズの動作と連動して前記反射
光の受光素子8への入射位置を移動させる入射位置移動
手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク装
置等の光学的情報記録再生装置における光ピックアップ
装置及びその調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録再生装置の光ピックアッ
プ装置による情報の記録再生は、レーザ光を微小スポッ
トに絞り、記録媒体(光ディスク)の所定のトラックに
照射することによって行われる。トラックは、通常1〜
2μmのピッチで記録媒体に螺旋状に形成されている。
また、記録媒体は高速に回転しており、記録媒体の偏心
等の影響で数百μmのオーダーでトラックは絶えず位置
が変動している。このため、光ピックアップ装置は、ト
ラックに追従するために対物レンズのみをトラック方向
(光ディスクの半径方向)に移動させる対物レンズアク
チュエータを有しているのが一般的である。対物レンズ
のみを移動するのは、高精度と高速性が要求されるため
に可動部の重量を最小限に抑えなければならないからで
ある。
【0003】しかし、この対物レンズのみを動かすこと
は、光ピックアップ装置の光学系の光軸と対物レンズの
光軸にオフセット(ずれ)を発生することとなる。この
光軸オフセットは、対物レンズ位置を制御しているトラ
ッキングサーボ信号(トラッキングエラー信号)を生成
する受光素子上への記録媒体からの反射光入射位置をも
変動させ、結果的にトラッキングサーボ信号に直流オフ
セットを発生させることとなる。従来、このオフセット
除去は、受光素子出力に電気的オフセットを入力するこ
とにより行ってきた。
【0004】図5(a)は一般的な非点収差法光ピック
アップ装置の概略図である。半導体レーザであるレーザ
ダイオード(LD)1を出射したレーザ光は、偏光プリ
ズム(PBS)2で反射された後、カップリングレンズ
(CL)3を通過して平行光に変換され、偏向プリズム
(DP)4,1/4波長板(λ/4)5を通過し、対物
レンズ(OL)6に入射する。対物レンズ(OL)6に
入射したレーザ光は図外の記録媒体に集光し反射され
る。記録媒体からの反射光は、再度対物レンズ(OL)
6に入射し、1/4波長板(λ/4)5,偏向プリズム
(DP)4,カップリングレンズ(CL)3を通過し、
偏光プリズム(PBS)2に至る。偏光プリズム(PB
S)2は、1/4波長板(λ/4)5の作用によりレー
ザ光の偏光方向が90度回転しているので、記録媒体か
らの反射光を透過する。透過した反射光は集光シリンド
リカルレンズ(DL)7によって非点収差を与えられ、
受光素子(PD)8に至る。
【0005】この受光素子(PD)8は、光ピックアッ
プ装置が記録媒体の所定のトラックにレーザ光を集光す
るよう,対物レンズ6を動かすためのトラッキングエラ
ー信号とフォーカスエラー信号を生成するとともに、記
録媒体に記録された信号のRF再生信号を生成する。す
なわち、受光素子(PD)8の受光部A,B,C,Dの
各出力より、同図(b)に示すように演算増幅器9aで
(A+B−C−D)を求めることによってトラッキング
エラー信号が得られ、同図(c)に示すように演算増幅
器9bで(A+C−B−D)を求めることによってフォ
ーカスエラー信号が得られ、同図(d)に示すように演
算増幅器9cで(A+B+C+D)を求めることによっ
てRF再生信号が得られる。対物レンズ(OL)6を移
動させるため対物レンズ(OL)6はアクチュエータに
取り付けられ、フォーカスエラー信号によって記録媒体
との距離が一定に保たれるように上下に制御され、トラ
ッキングエラー信号によって記録媒体のラジアル(半
径)方向の位置が制御される。図5におけるトラッキン
グエラー信号は、対物レンズ(OL)6の位置ずれによ
るトラッキング方向に発生するが、45°傾けて配置さ
れた集光シンドリカルレンズ(DL)7の作用により、
90°回転し受光素子(PD)8上では左右方向に変換
される。なお、ここにおける非点収差法の説明は一般的
技術なので詳細説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6は本発明の技術課
題である対物レンズ(OL)6の光軸オフセットを説明
するものである。図6の破線で示すように対物レンズ
(OL)6がトラッキングによってオフセットすると、
記録媒体10からの反射光は受光素子(PD)8上のス
ポットに移動を発生してしまう。この受光素子(PD)
8上のスポットの移動量は集光レンズ7での集光度合い
に比例し、対物レンズ(OL)6での光束径が4mmで
受光素子(PD)8上で0.2mmだとすると、受光素
子(PD)8上のスポットの移動量は対物レンズ移動量
の1/20となる。
【0007】受光素子(PD)8上のスポットが移動す
ると、記録媒体10の所定のトラックにレーザ光が集光
した状態でも受光素子(PD)8からの信号には誤差が
生じることとなる。トラッキングエラー信号の検出は、
光束の両脇に記録媒体10での回折によって生じるプッ
シュプル信号の光量変化を用いていて、図7のように受
光素子(PD)8の中央にスポットが位置する場合に
は、演算増幅器9dより正常なトラッキングエラー信号
を発生するが、スポット位置が図6の破線で示すように
ずれると誤差が生じる。
【0008】上述したように、従来の光ピックアップ装
置においては、対物レンズの光軸オフセットによるトラ
ッキングエラー信号のオフセット除去を、該信号に電気
的オフセットを加えることによって行なっていた。しか
し、記録媒体からの反射光の受光素子上の物理的スポッ
ト位置には補正が加えられていなかった為に根本的な解
決手段とはなりえず、信号振幅の低下等の弊害を招いて
いた。
【0009】また、記録媒体が回転すると、回転を与え
るスピンドルモータの面振れや記録媒体の反りにより、
記録媒体に半径方向の傾きが発生する。この記録媒体の
傾きはトラッキングエラー信号にオフセットを発生し、
上述したと同様の弊害が生じる。
【0010】なお、特公平4−34212号公報には、
一対のビームを対物レンズを介して光学式記録媒体に対
し、そのトラックピッチの略1/2の奇数倍の間隔を以
て照射せしめ、上記光学式記録媒体よりの一対の出射ビ
ームをそれぞれ一対の2分割光検出素子に入射せしめ、
該一対の2分割光検出素子よりの各両検出出力の各差出
力の差からトラッキング誤差信号を得ることにより、対
物レンズの横移動や光学式記録媒体のラディアルスキュ
ー(半径方向の傾き)による、トラッキング誤差信号の
直流変動を除去するようにした光学式ヘッドのトラッキ
ング誤差検出方法が開示されている。
【0011】しかしながら、このトラッキング誤差検出
方法によれば、半導体レーザ素子や2分割光検出素子等
が2つ必要になり、装置が大型化するとともに、コスト
高になるという弊害が生じる。
【0012】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、記録媒体の光軸オフセ
ットによるトラッキングエラー信号の直流オフセットを
上述したような弊害を生じることなく根本的に解決する
ことができる光ピックアップ装置及びその調整方法を提
供することを目的とするものである。
【0013】また、同様に、記録媒体の傾きによるトラ
ッキングエラー信号の直流オフセットを上述したような
弊害を生じることなく根本的に解決することができる光
ピックアップ装置及びその調整方法を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体レーザより出射したレーザ光を対物レンズに
よって記録媒体上の所定のトラックに集光させ、前記記
録媒体からの反射光を受光素子にて受光して対物レンズ
の位置信号を生成し、その信号をもとに対物レンズをア
クチュエータによって前記所定のトラックに追従させ
て、情報の記録又は再生を行う光ピックアップ装置にお
いて、前記対物レンズの動作と連動して前記反射光の受
光素子への入射位置を移動させる入射位置移動手段を備
えたことを特徴とするものである。以上の構成によれ
ば、対物レンズと連動して受光素子上の反射光のスポッ
ト位置を補正することができるので、前記弊害を生じる
ことなく、光軸オフセットによる信号オフセットを除去
することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の光ピックアップ装置において、前記入射位置移動
手段は、受光素子を取り付けたアクチュエータの移動に
よることを特徴とするものである。以上の構成によれ
ば、前記請求項1の作用を、受光素子のみの移動により
簡単に実現することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の光ピックアップ装置において、前記受光素子アク
チュエータの駆動回路は、対物レンズアクチュエータの
駆動回路と直列に接続されることを特徴とするものであ
る。前記請求項2においては、対物レンズと受光素子の
移動量を比例させる必要があるが、この請求項3記載の
構成によれば、対物レンズと受光素子のアクチュエータ
駆動電流が直列に流れるので、2つの移動量を容易かつ
正確に比例させることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記請求項2又
は請求項3に記載の光ピックアップ装置において、前記
受光素子アクチュエータの移動ゲインを可変にするゲイ
ン調整手段を備えたことを特徴とするものである。前記
請求項3においても、半導体レーザのファーフィールド
パターンが個々に異なり、対物レンズと受光素子の移動
量の関係が一定しないが、この請求項4記載の構成によ
れば、受光素子の移動ゲインを可変させることにより、
光ピックアップにばらつきがあっても、対物レンズアク
チュエータと受光素子アクチュエータの移動量を適正化
することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記請求項4に
記載の光ピックアップ装置において、前記ゲイン調整手
段によるゲイン調整は、記録媒体からの反射光を受光し
ながら対物レンズアクチュエータを移動させ、受光素子
からの位置信号が前記移動によってオフセットを発生し
ない値に設定することを特徴とするものである。この調
整方法によれば、前記請求項4のゲイン調整を容易かつ
高精度に行うことができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記請求項2に
記載の光ピックアップ装置において、前記受光素子アク
チュエータに、記録媒体を回転駆動するスピンドルモー
タの回転と同周期かつ同期した補正信号波を加えて駆動
する制御手段を備えたことを特徴とするものである。こ
の構成によれば、記録媒体の傾きによる信号オフセット
を除去することができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、前記請求項6に
記載の光ピックアップ装置において、前記補正信号波と
して、初期設定時に記録媒体が一回転するとき発生する
トラックアシンメトリ変化を正弦波に近似したものを発
生する補正信号波発生手段を有することを特徴とするも
のである。以上の構成によれば、記録媒体の傾きにより
発生する正弦波ノイズを初期設定時に決定するので、以
後の処理時間を要することなく、効率的に記録媒体の傾
きによる信号オフセットを除去することができる。
【0021】請求項8に記載の発明は、前記請求項6又
は請求項7に記載の光ピックアップ装置において、前記
受光素子アクチュエータに、トラッキングエラー信号オ
フセットを除去する直流オフセットを加える直流オフセ
ット印加手段を備えたことを特徴とするものである。こ
の構成によれば、経時変化や周囲温度による受光素子の
位置ずれをアクチュエータに直流オフセットを印加する
ことによって補正するので、経時変化や周囲温度による
ずれを再調整することができる。また、初期調整を不要
にすることもできる。
【0022】請求項9に記載の発明は、前記請求項7に
記載の光ピックアップ装置において、前記トラックアン
シメトリ変化測定を行うとき、記録媒体の内周と外周の
中間位置で測定するようにしたことを特徴とするもので
ある。この調整方法によれば、記録媒体の内周と外周の
中間で正弦波を決定するので、内周と外周の平均値をサ
ンプリングでき、最も誤差を少なくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0024】本実施例では、対物レンズのトラッキング
移動が発生しても受光素子上のスポット移動が生じない
ように、対物レンズのトラッキング移動に連動して受光
素子を移動させることを特徴とする。本実施例によれ
ば、受光素子上のスポット移動を物理的に位置補正する
ので、トラッキングエラー信号の振幅低下等が生じな
い。
【0025】さて、図1は本発明の一実施例による受光
素子ユニット80を示す構成図であり、同図(a)はそ
の平面図、同図(b)はその側面図である。なお、光ピ
ックアップ装置の全体構成は、前記図5,図6に示した
従来のものと同様であるので、これらを参照する。
【0026】上述したように、本実施例では、対物レン
ズ(OL)6のトラッキング移動に伴う受光素子(P
D)8上のスポットの移動を受光素子(PD)8の移動
で補正するものである。図1に示すように、受光素子
(PD)8が中央部に固定された内側基板81は、その
四方が細幅の可動支持部82を介して外側基板83に連
結されており、外側基板83がネジ84で光ピックアッ
プ装置本体に固定されても、可動支持部82の弾性によ
って受光素子(PD)8が左右に移動可能となってい
る。また、受光素子(PD)8を可動ならしめるため
に、内側基板81の受光素子8の両側にはそれぞれ逆向
きに巻かれたアクチュエータコイル85,85が形成さ
れるとともに、外側基板83には上記各アクチュエータ
コイル85を挟むようにコ字状のマグネットヨーク8
6,86が設けられており、各マグネットヨーク86の
アクチュエータコイル85と対向する面にマグネット8
7が取り付けられ、これらにより磁気回路が形成され、
受光素子(PD)8を移動可能とするアクチュエータを
構成したものである。また、これらにより、本願の入射
位置移動手段が実現されている。なお、受光素子(P
D)8の移動範囲量は、前記図5の光学系配置の場合、
対物レンズ(OL)6の移動範囲の1/20〜1/30
で±10〜20μm程度必要である。
【0027】図2は、対物レンズ(OL)6と受光素子
(PD)8のアクチュエータの駆動回路図である。トラ
ッキングエラー信号を入力して対物レンズ(OL)6を
目的のトラックに追従させるトラックサーボ回路11に
は、対物レンズ(OL)アクチュエータ12と上記図1
に示した受光素子(PD)アクチュエータ13が直列に
接続されている。上述した磁気回路によって構成された
アクチュエータの変位量は、流れる電流に比例するの
で、対物レンズ(OL)6と受光素子(PD)8のアク
チュエータ12,13を直列に接続すると、受光素子
(PD)8の移動量は対物レンズ(OL)6の移動量に
比例する。また、半導体レーザのファーフィールドパタ
ーンが個々に異なり、対物レンズ(OL)6と受光素子
(PD)8の移動量の関係が一定しないため、PDアク
チュエータ13と並列にゲイン調整用可変抵抗14を接
続している。このゲイン調整手段を構成する可変抵抗1
4によってPDアクチュエータ13のゲイン調整を行う
ことにより、対物レンズ(OL)6と受光素子(PD)
8の移動量の関係を調整できるようにしている。
【0028】また、この調整は対物レンズ(OL)6と
受光素子(PD)8の移動量がリニアであることから、
対物レンズ(OL)6を所定量移動させ、その点でのト
ラッキングエラー信号にオフセットを生じない値に可変
抵抗14を調整することにより、いずれの対物レンズ移
動位置においても受光素子(PD)8のトラッキングエ
ラー信号にオフセットを生じさせないよう容易に調整で
きる。
【0029】また、記録媒体10は、記録媒体10を回
転させるスピンドルモータのターンテーブルの傾きや記
録媒体10の反りなどにより、スピンドルモータの回転
と同期した対物レンズ(OL)6に対する傾き変化を生
じる。記録媒体10と対物レンズ(OL)6の間で傾き
が生じると、トラッキングエラー信号にオフセットが生
じる。つまり、記録媒体10が回転すると、それに同期
したオフセットが生じる。このオフセットは、受光素子
8をオフセットをキャンセルする方向に移動させること
で解消される。この移動量はディスク記録媒体の回転位
置により異なり、かつ、ディスク記録媒体の一回転毎に
同じパターンを繰り返す。
【0030】図3の上側の信号はOLアクチュエータ1
2のトラッキング制御をオフし、中立点で記録媒体10
の回転によって発生するトラッキングエラー信号を観測
したもので、記録媒体10の回転と同期した揺らぎ(ト
ラックアンシメトリ変化)がみられる。この揺らぎが記
録媒体10の傾きによって発生するオフセットである。
そこで、この波形をフィルタを通して傾きによる揺らぎ
を取り出したのが下側の補正信号である。この補正信号
でPDアクチュエータ13を移動させると、この揺らぎ
がキャンセルされる。この補正信号は図3のように記録
媒体10の一回転周期毎の繰り返しであることから、こ
の波形を適当なメモリに記憶させ、スピンドルモータ回
転クロックと同期させて、PDアクチュエータ13を制
御することによって、オフセットをキャンセルできる。
【0031】図4は、その制御回路の実施例である。デ
ィスク記録媒体10はスピンドルモータ15によって回
転駆動される。このスピンドルモータ15は、所定のス
ピンドルモータ回転クロックに基づき、スピンドルモー
タ制御回路16により制御される。また、上記スピンド
ルモータ回転クロックに同期して読み出される補正信号
メモリ17が設けられており、この補正信号メモリ17
に記録されるデータ(図3の一回転周期分の補正信号)
は、スピンドルモータ15と記録媒体10の組み合せで
決定され、記録媒体10がセットされたとき及び電源が
リセットされたときにデータを記録すればよい。補正信
号メモリ17に記録された補正信号データは、スピンド
ルモータ回転クロックに同期して読み出され、制御手段
としてのPDアクチュエータ電流制御回路18を介し
て、OLアクチュエータトラッキングコイル65とPD
アクチュエータコイル85の接続点に印加される。
【0032】また、補正信号は図3のように正弦波の繰
り返しであることが一般的で、補正信号波発生手段とし
て補正信号メモリ17を正弦波発生回路にすれば、その
振幅と一回転の周期を決めるだけで補正信号を発生可能
となり、安価な回路で補正が実現できる。
【0033】また、対物レンズ(OL)6,受光素子
(PD)8の位置関係は経時変化や周囲温度によって変
化し、ずれを生じるのが一般的であるが、このずれはト
ラッキングエラー信号にオフセットを発生させる。この
オフセットを補正するには、このずれを測定して、その
直流オフセットを直流オフセット印加手段であるDC
(直流)オフセット発生回路19にセットして、補正信
号メモリ17から読み出される補正信号に加算し、PD
アクチュエータ13を移動補正することにより、物理的
に受光素子(PD)8を正しい位置へ補正できる。ま
た、記録媒体10の反りによる定常的なオフセット(記
録媒体の回転で変動しない成分)も上記DCオフセット
発生回路19により同様に補正できる。
【0034】また、前記補正を行う場合、このオフセッ
トの原因が記録媒体10の反りのときは、記録媒体10
の外周部と内周部で補正信号の振幅が違う場合があり、
トラックアンシメトリ変化測定を行うとき、外周部と内
周部の中間で補正信号をサンプリングすることにより補
正誤差を最小にできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、半導体レーザより出射したレーザ光を対物レンズ
によって記録媒体上の所定のトラックに集光させ、記録
媒体からの反射光を受光素子にて受光して対物レンズの
位置信号を生成し、その信号をもとに対物レンズをアク
チュエータによって前記所定のトラックに追従させて、
情報の記録又は再生を行う光ピックアップ装置におい
て、前記対物レンズの動作と連動して前記反射光の受光
素子への入射位置を移動させる入射位置移動手段を備え
たことにより、対物レンズと連動して受光素子上の反射
光のスポット位置を補正することができるので、従来技
術による各種弊害を生じることなく、光軸オフセットに
よる信号オフセットを根本的に除去することができる効
果がある。
【0036】請求項2記載の発明によれば、前記請求項
1記載の光ピックアップ装置において、前記入射位置移
動手段は、受光素子を取り付けたアクチュエータの移動
によるものであるので、前記請求項1の作用を、受光素
子のみの移動により簡単に実現することができる効果が
ある。
【0037】請求項3記載の発明によれば、前記請求項
2記載の光ピックアップ装置において、前記受光素子ア
クチュエータの駆動回路は、対物レンズアクチュエータ
の駆動回路と直列に接続したことにより、対物レンズと
受光素子のアクチュエータ駆動電流が直列に流れるの
で、2つの移動量を容易かつ正確に比例させることがで
きる効果がある。
【0038】請求項4記載の発明によれば、前記請求項
2又は請求項3記載の光ピックアップ装置において、前
記受光素子アクチュエータの移動ゲインを可変にするゲ
イン調整手段を備え、受光素子の移動ゲインを可変させ
ることにより、光ピックアップにばらつきがあっても、
対物レンズアクチュエータと受光素子アクチュエータの
移動量を適正化することができる効果がある。
【0039】請求項5記載の発明によれば、前記請求項
4記載の光ピックアップ装置において、前記ゲイン調整
手段によるゲイン調整は、記録媒体からの反射光を受光
しながら対物レンズアクチュエータを移動させ、受光素
子からの位置信号が前記移動によってオフセットを発生
しない値に設定するようにしたので、ゲイン調整を容易
かつ高精度に行うことができる効果がある。
【0040】請求項6記載の発明によれば、前記請求項
2記載の光ピックアップ装置において、前記受光素子ア
クチュエータに、記録媒体を回転駆動するスピンドルモ
ータの回転と同周期かつ同期した補正信号波を加えて駆
動する制御手段を備えたので、記録媒体の傾きによる信
号オフセットを除去することができる効果がある。
【0041】請求項7記載の発明によれば、前記請求項
6記載の光ピックアップ装置において、前記補正信号波
として、初期設定時に記録媒体が一回転するとき発生す
るトラックアシンメトリ変化を正弦波に近似したものを
発生する補正信号波発生手段を有し、記録媒体の傾きに
より発生する正弦波ノイズを初期設定時に決定するの
で、以後の処理時間を要することなく、効率的に記録媒
体の傾きによる信号オフセットを除去することができる
効果がある。
【0042】請求項8記載の発明によれば、前記請求項
6又は請求項7記載の光ピックアップ装置において、前
記受光素子アクチュエータに、トラッキングエラー信号
オフセットを除去する直流オフセットを加える直流オフ
セット印加手段を備え、経時変化や周囲温度による受光
素子の位置ずれをアクチュエータに直流オフセットを印
加することによって補正するので、経時変化や周囲温度
によるずれを再調整することができる。また、初期調整
を不要にすることもできる等の効果がある。
【0043】請求項9記載の発明によれば、前記請求項
7記載の光ピックアップ装置において、前記トラックア
ンシメトリ変化測定を行うとき、記録媒体の内周と外周
の中間位置で測定するようして、記録媒体の内周と外周
の中間で正弦波を決定するので、内周と外周の平均値を
サンプリングでき、最も誤差を少なくすることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ピックアップ装置の
受光素子ユニットを示す構成図。
【図2】上記実施例の回路構成図。
【図3】記録媒体の傾きによる信号波形を示す図。
【図4】本発明の他の実施例による回路構成図。
【図5】一般的な光ピックアップ装置の概略構成図。
【図6】光軸オフセットの説明図。
【図7】トラッキングエラー信号生成の処理回路図。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(LD) 2 偏光プリズム(PBS) 3 カップリングレンズ(CL) 4 偏向プリズム(DP) 5 1/4波長板(λ/4) 6 対物レンズ(OL) 7 集光シリンドリカルレンズ(DL) 8 受光素子(PD) 9a〜9d 演算増幅器 10 記録媒体(ディスク) 11 トラックサーボ回路 12 対物レンズ(OL)アクチュエータ 13 受光素子(PD)アクチュエータ 14 ゲイン調整用可変抵抗 15 スピンドルモータ 16 スピンドルモータ制御回路 17 補正信号メモリ 18 PDアクチュエータ電流制御回路 19 DCオフセット発生回路 65 トラッキングコイル 80 受光素子ユニット 81 内側基板 82 可動支持部 83 外側基板 84 ネジ 85 アクチュエータコイル 86 マグネットヨーク 87 マグネット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザより出射したレーザ光を対
    物レンズによって記録媒体上の所定のトラックに集光さ
    せ、前記記録媒体からの反射光を受光素子にて受光して
    対物レンズの位置信号を生成し、その信号をもとに対物
    レンズをアクチュエータによって前記所定のトラックに
    追従させて、情報の記録又は再生を行う光ピックアップ
    装置において、 前記対物レンズの動作と連動して前記反射光の受光素子
    への入射位置を移動させる入射位置移動手段を備えたこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記入射位置移動手段は、受光素子を取り付け
    たアクチュエータの移動によることを特徴とする光ピッ
    クアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記受光素子アクチュエータの駆動回路は、対
    物レンズアクチュエータの駆動回路と直列に接続される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の光ピック
    アップ装置において、前記受光素子アクチュエータの移
    動ゲインを可変にするゲイン調整手段を備えたことを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記ゲイン調整手段によるゲイン調整は、記録
    媒体からの反射光を受光しながら対物レンズアクチュエ
    ータを移動させ、受光素子からの位置信号が前記移動に
    よってオフセットを発生しない値に設定することを特徴
    とする光ピックアップ装置の調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記受光素子アクチュエータに、記録媒体を回
    転駆動するスピンドルモータの回転と同周期かつ同期し
    た補正信号波を加えて駆動する制御手段を備えたことを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記補正信号波として、初期設定時に記録媒体
    が一回転するとき発生するトラックアシンメトリ変化を
    正弦波に近似したものを発生する補正信号波発生手段を
    有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の光ピック
    アップ装置において、前記受光素子アクチュエータに、
    トラッキングエラー信号オフセットを除去する直流オフ
    セットを加える直流オフセット印加手段を備えたことを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光ピックアップ装置に
    おいて、前記トラックアンシメトリ変化測定を行うと
    き、記録媒体の内周と外周の中間位置で測定するように
    したことを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。
JP7197153A 1995-07-11 1995-07-11 光ピックアップ装置及びその調整方法 Pending JPH0935290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7197153A JPH0935290A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 光ピックアップ装置及びその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7197153A JPH0935290A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 光ピックアップ装置及びその調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0935290A true JPH0935290A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16369654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7197153A Pending JPH0935290A (ja) 1995-07-11 1995-07-11 光ピックアップ装置及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0935290A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037979A (ko) * 2002-10-31 2004-05-08 엘지전자 주식회사 이동 가능한 수광소자가 구비된 광픽업 장치
JP2008071456A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Sony Corp 光ディスク装置及びその制御方法
WO2010073727A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 シャープ株式会社 光情報記録媒体の検査方法、光情報記録媒体の製造方法、光情報記録媒体の検査装置、光情報記録媒体の記録装置及び光情報記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037979A (ko) * 2002-10-31 2004-05-08 엘지전자 주식회사 이동 가능한 수광소자가 구비된 광픽업 장치
JP2008071456A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Sony Corp 光ディスク装置及びその制御方法
WO2010073727A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 シャープ株式会社 光情報記録媒体の検査方法、光情報記録媒体の製造方法、光情報記録媒体の検査装置、光情報記録媒体の記録装置及び光情報記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0453308A2 (en) Reducing amplitude variations of optical disk readback signals
JP2010250908A (ja) ホログラム装置、チルト検出方法、チルト補正方法
US5768027A (en) Coma aberration correcting method and apparatus in optical pickup
JPS63224034A (ja) 光デイスク装置のトラツクサ−ボ制御方式
JP3004036B2 (ja) 光ディスク装置のf/tクロストーク補正方法
JPH11238236A (ja) 光学記憶装置
JPH0935290A (ja) 光ピックアップ装置及びその調整方法
JP2008097661A (ja) 光ピックアップ装置
JPS60124031A (ja) オ−デイオまたはビデオデイスク再生装置用の光学走査子を有するトラツキング装置
JPH0612573B2 (ja) 情報読取装置における記録トラックとピックアップとのトラック直交方向相対位置制御装置
JPS586212B2 (ja) 光学的記録再生装置
JPH0845106A (ja) 3ビームトラッキング方式の光ピックアップ装置
JP2006521646A (ja) 光ディスクのチルトを測定するための方法及び装置
JP2796888B2 (ja) 光ディスク装置
JP4000680B2 (ja) 光ディスク装置
JPH0528525A (ja) 光デイスク装置のトラツク位置ずれ信号生成装置およびトラツキング制御装置
JPH11144280A (ja) 光ディスク装置
JPH02289928A (ja) 記録情報読取装置
JP2003242665A (ja) 焦点誤差検出装置
JPS5828653B2 (ja) 光学的記録再生機の間隔検出装置
CN118111669A (zh) 光学头力矩器特性参数的检测方法
JPS63179420A (ja) 3ビ−ム方式光ピツクアツプ装置の回折格子方向検出装置
JPS63166026A (ja) 光デイスクプレ−ヤの光学ヘツド位置調整方法
WO2006088050A1 (ja) 光ディスク装置
JPH06318331A (ja) トラッキング制御装置