JP2010108566A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

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Hiroshi Hatano
洋 波多野
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茂 山▲崎▼
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一能 野口
Takeshi Endo
毅 遠藤
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Abstract

【課題】光情報記録再生装置の参照光の光路が製造時の位置からずれた場合でも、そのズレを検出し、適正に補正することが出来、良好な記録再生特性を有する光情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】第2ガルバノミラーGM2を、第1の角度から第2の角度へと回転変位させ、更に、アクティブ1/2波長板AHWPを駆動して、情報光を遮断するようにする。かかる状態で、半導体レーザLDを発光させると、平行光束である参照光が記録・再生位置を通過して第2ガルバノミラーGM2に向かうが、第2ガルバノミラーGM2の薄いミラー面MPは参照光に対して平行となるように角度付けされているので、参照光はミラー面MPに殆ど遮られることなく、その背面側の検出器PDに入射してスポットを形成することとなる。この状態で、検出器PDから出力される信号を解析することで、ズレ検出が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光情報記録再生装置に関し、特にホログラフィを利用して情報が記録される記録媒体に対して情報を記録し、情報が記録されている記録媒体からの情報の再生を行う光情報記録再生装置に関する。
近年、高密度の光情報記録再生装置として、特許文献1のようなホログラフィの原理を用いたものが提案されている。このような光情報記録再生装置において、記録時には、一つの光源から発生した光を、空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)により変調された情報を持つ情報光と、参照光とに分岐し、分岐された2つの光を異なる方向から記録媒体に照射し、干渉縞として情報を記録することができる。一方、再生時には、情報を記録した記録媒体に、記録時と同じ参照光を照射して干渉縞を読み取り、それにより記録した情報を再生することができる。
特開2008−123627号公報
上述のようにホログラフィの原理を用いた光情報記録再生装置は、情報光と参照光とで作る干渉縞を記録しているために、記録再生時における情報光と参照光の関係が非常に重要となる。より具体的には、例えば情報を再生する際に、情報を記録したときに使用した参照光と状態の異なる参照光を照射した場合、情報が正しく再生されない恐れがある。ここで参照光の「異なる状態」とは、例えば、光源の波長の相違、記録媒体への照射角度の相違、参照光の振幅/位相分布のバラツキなどが考えられる。
ところで、光源の波長や、参照光の振幅/位相分布などは、半導体レーザ個々の特性により定まり、ある程度安定しているといえる。これに対し、記録媒体への照射角度は、例えば光情報記録再生装置の搬送時、使用時などにおける振動や環境の温度変化などの影響、経時変化等により、初期設定値から比較的変動し易い傾向がある。一方、半導体レーザの出力強度を可能な限り情報光の強度に利用するために、情報光の光束径をSLMの大きさと略同じとするか、若しくは余裕を持たせるにしても僅かに大きくする程度に留めることもあるが、かかる場合、何らかの理由により情報光の光路の光軸が、製造時の位置に対してその余裕分以上、平行移動してしまうと、情報光がSLMによりケラレてしまい有効に使用できないという問題もある。
本発明は、上述の問題を考慮してなされたものであり、光情報記録再生装置の参照光の光路が製造時の位置からずれた場合でも、そのズレを検出し、適正に補正することが出来、良好な記録再生特性を有する光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為、請求項1に記載の光情報記録再生装置は、光源と、前記光源からの光束を分岐する分岐手段と、分岐された光束のうちの一方を参照光として記録媒体に導く光学系と、分岐された光束のうちの他方を入射して、情報光を生成する空間光変調素子と、前記情報光を前記記録媒体に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの光束を受光する画像受光素子とを備え、異なる方向から照射した前記参照光と前記情報光とを干渉させて前記記録媒体に情報を記録し、前記参照光を前記記録媒体に照射し、該記録媒体から出射する光束を前記画像受光素子に導き情報の再生を行う、2光束干渉方式を用いた光情報記録再生装置において、
少なくとも前記参照光のズレを検出する検出器を有し、
前記参照光の光路の延長線上において、記録・再生位置にある記録媒体を挟んで再生時に前記光源より前記参照光が入射する側と反対側に、平面ミラーが配置されており、
前記平面ミラーは、前記記録媒体の再生時には、前記記録媒体に対向する第1の角度に回転変位し、前記参照光のズレ検出時には、前記第1の角度とは異なる第2の角度に回転変位するようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば光情報記録再生装置の搬送時、使用時などにおける振動や環境の温度変化などの影響、経時変化等により、初期設定に対して記録媒体に入射する参照光にズレが生じた場合でも、かかるズレを前記検出器で検出することができる。この場合において、少なくとも前記参照光のズレを検出する検出器を有し、前記参照光の光路の延長線上において、記録・再生位置にある記録媒体を挟んで再生時に前記光源より前記参照光が入射する側と反対側に、平面ミラーが配置されており、前記平面ミラーは、前記記録媒体の再生時には、前記記録媒体に対向する第1の角度に回転変位し、前記参照光のズレ検出時には、前記第1の角度とは異なる第2の角度に回転変位するようになっているので、例えば情報の再生用の平面ミラーを回転させることにより、ズレ検出用の検出器に参照光を導くことが出来、よって従来の構成に検出器を備えるのみで前記参照光のズレを測定でき、且つ測定を容易に行うことができる。尚、「記録・再生位置」とは、記録媒体の記録層に参照光と情報光とが照射される位置をいう。又、「第1の角度」と「第2の2角度」との差は必ずしも一定ではなく、入射光に応じて例えば(90±5)度の範囲で変化しうる。
請求項2に記載の光情報記録再生装置は、請求項1に記載の発明において、前記平面ミラーは、前記記録媒体の記録時には、前記第2の角度に回転変位するようになっていることを特徴とする。但し、前記記録媒体の記録時と、前記参照光のズレ検出時とは、必ずしも同じ角度に前記平面ミラーを回転変位させる必要はない。
請求項3に記載の光情報記録再生装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記検出器は、前記参照光の光路の延長線上において、前記平面ミラーを挟んで再生時に前記光源より前記参照光が入射する側と反対側に設けられていることを特徴とするので、前記平面ミラーを前記第2の角度に回転変位させるのみで、ズレ検出用の検出器に参照光を導くことが出来る。
請求項4に記載の光情報記録再生装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記検出器は、前記第2の角度に回転変位した前記平面ミラーが前記参照光を反射した時に、その反射光を受光する位置に配置されていることを特徴とするので、前記平面ミラーを前記第2の角度に回転変位させるのみで、ズレ検出用の検出器に参照光を導くことが出来る。
請求項5に記載の光情報記録再生装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記検出器の受光面に前記参照光を集光させるレンズを有することを特徴とするので、安価な小型の検出器を用いた場合でも、より精度良くズレ検出を行うことができる。
請求項6に記載の光情報記録再生装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記検出器からの出力に基づいて、前記参照光のズレを補正する補正機構を有し、前記補正機構は、前記光源と記録媒体との間の光路内に配置された少なくとも2枚のミラーと、前記2枚のミラーの角度を変更する可動機構とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、前記検出器が検出したズレに基づいて、記録媒体に入射する参照光の入射位置を所定位置とするように前記補正機構により適正に補正を行うことができ、それにより良好な記録再生特性を有する光情報記録再生装置を提供することが出来る。
本発明によれば、光情報記録再生装置の参照光の光路が製造時の位置からずれた場合でも、そのズレを検出し、適正に補正することが出来、良好な記録再生特性を有する光情報記録再生装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1、2は、本実施の形態にかかる2光束干渉方式の光情報記録再生装置のブロック図であり、図1は記録時を示し、図2は再生時を示しており、太い実線はデバイス間の配線を示し、細い実線は出射光束の光路を示し、点線は光束が遮断されていることを示す。
図1、2に示す光情報記録再生装置は、光源としての半導体レーザLDと、この半導体レーザLDからの光束を透過および反射して2つの光束に分岐させる分岐手段としての第1偏光ビームスプリッタPBS1とを有する。半導体レーザLDと第1偏光ビームスプリッタPBS1との間の共通光路内には、半導体レーザLDからの光束は透過するが逆方向の光束の通過は阻止する光アイソレータOIと、第1レンズL1と、波面を整える空間フィルターとして機能する第1ピンホールP1と、第2レンズL2と、アクティブ1/2波長板AHWPとが配置されている。半導体レーザLDとアクティブ1/2波長板AHWPとは、オプトコントローラーOCTにより駆動制御される。アクティブ1/2波長板AHWPは、例えばオプトコントローラーOCTの制御により回転可能となっていて、記録時と再生時とで、第1偏光ビームスプリッタPBS1に入射する光束の偏光方向を変えて、記録時には第1偏光ビームスプリッタPBS1を通過する光束と反射する光束とを発生させ、再生時には第1偏光ビームスプリッタPBS1を通過する光束のみ発生させ、反射する光束を発生させないように機能する。
第1偏光ビームスプリッタPBS1と、ホログラム用の記録媒体Mとの間における情報光の専用光路内には、第3レンズL3と、第4レンズL4と、第2偏光ビームスプリッタPBS2と、第5レンズL5と、波面を整える空間フィルターとして機能する第3ピンホールP3と、第6レンズL6と、対物レンズOBJとが配置されている。一方、第1偏光ビームスプリッタPBS1と、ホログラム用の記録媒体Mとの間における参照光の専用光路内には、第1可動ミラーM1と、第2可動ミラーM2と、波面を整える空間フィルターとして機能する第2ピンホールP2と、第1ガルバノミラーGM1と、第7レンズL7と、第8レンズL8とが配置されており、これらが参照光を導く光学系を構成する。又、参照光の専用光路の延長線上において、記録媒体Mを挟んで第8レンズL8と反対側には、平面ミラーとしての第2ガルバノミラーGM2が配置されている。第1ガルバノミラーGM1と第2ガルバノミラーGM2とは、ガルバノミラーコントローラーGCTにより駆動制御される。情報光と参照光とは記録媒体M上で交差するように入射する。記録媒体Mは、メディアコントローラーMCTの制御下でメディア駆動機構MDにより回転駆動される。更に、参照光の光路の延長線上において、第2ガルバノミラーGM2を挟んで記録媒体Mと反対側(第2ガルバノミラーGM2の背面側)に、検出器PDが配置されている。尚、第2ガルバノミラーGM2は、再生時には後述する第1の位置に回転変位し、記録時及び参照光のズレ検出時には、同様に後述する第2の位置に回転変位するよう駆動される。
CPUは、オプトコントローラーOCT、ガルバノミラーコントローラーGCT、メディアコントローラーMCTを制御する。又、CPUは、記録時には、インターフェースIFを介してデータバッファDBのデータをエンコーダENCより変換し、第2偏光ビームスプリッタPBS2の一面に隣接する空間光変調素子としての空間光変調器SLMに入力し、再生時には、第2偏光ビームスプリッタPBS2の別面に隣接する画像受光素子としての2次元画像センサCCD(Charge Coupled DevicesやComplementary Metal-Oxide Semiconductorを用いることができる)を介して入力されたデータをデコーダDECにより変換し、データバッファDBに入力した後読み出して、外部のメモリーMRYに記憶するようになっている。
次に、図1を参照して、記録時における光情報記録再生装置の動作について説明する。記録時には、第2ガルバノミラーGM2は、後述する図4を参照して示すように、記録媒体Mに対向する位置から回転変位させられる。半導体レーザLDから出射された光束は、光アイソレータOIを通過し、第1レンズL1により集光されて、第1ピンホールP1を通過し、第2レンズL2を通過して平行光束となり、アクティブ1/2波長板AHWPに入射する。アクティブ1/2波長板AHWPは、記録位置に回転させられているため、これを通過して所定の偏光状態にある光束は、分岐手段である第1偏光ビームスプリッタPBS1に入射した後、通過する光束(参照光)と反射する光束(情報光)とに分岐させられることとなる。
第1偏光ビームスプリッタPBS1で反射した光束は、第3レンズL3、第4レンズL4を通過し、第2偏光ビームスプリッタPBS2で反射して、空間光変調器SLMに入射する。入射した光束は、空間光変調器SLMの機能により所定の情報に対応した2次元変調を施されて反射し、偏光方向を変えるため、第2偏光ビームスプリッタPBS2を通過して、第5レンズL5、第3ピンホールP3,第6レンズL6を通過し、対物レンズOBJを介して、記録媒体Mの記録層に集光されることとなる。
一方、第1偏光ビームスプリッタPBS1を通過した光束は、第1可動ミラーM1、第2可動ミラーM2でそれぞれ反射され、第2ピンホールP2を通過した後、第1ガルバノミラーGM1で反射されて、第7レンズL7、第8レンズL8を通過し、情報光に対して異なる方向から所定の相対入射角で記録媒体Mの記録層に照射されることとなる。このとき情報光と参照光とが、同じ位置に照射されることで干渉縞が生じ、情報の記録をおこなうことができる。ガルバノミラーコントローラーGCTにより第1ガルバノミラーGM1の角度を調整することで、情報光と参照光との相対角度が変化するので、それにより多重に情報を記録することができる。
次に、図2を参照して、再生時における光情報記録再生装置の動作について説明する。再生時には、第2ガルバノミラーGM2は、後述する図4に示すように、記録媒体Mに対向する位置に回転変位させられる。半導体レーザLDから出射された光束は、光アイソレータOIを通過し、第1レンズL1により集光されて、第1ピンホールP1を通過し、第2レンズL2を通過して平行光束となり、アクティブ1/2波長板AHWPに入射する。アクティブ1/2波長板AHWPは、再生位置に回転させられているため、これを通過して所定の偏光状態にある光束は、分岐手段である第1偏光ビームスプリッタPBS1に入射した後、通過する光束(参照光)のみとなる。
第1偏光ビームスプリッタPBS1を通過した光束は、第1可動ミラーMM1、第2可動ミラーMM2でそれぞれ反射され、第2ピンホールP2を通過した後、第1ガルバノミラーGM1で反射されて、第7レンズL7、第8レンズL8を通過し、記録媒体Mの記録層に照射され、情報の記録された位置を通過することとなる。
記録媒体Mを透過した光束は、第2ガルバノミラーGM2で反射され、記録媒体Mに再入射する。この反射光の記録媒体Mへの再入射角は、第1ガルバノミラーGM1、第2ガルバノミラーGM2で制御されている。
記録媒体Mへ再入射した光束は、記録媒体Mの記録層に記録されている干渉縞により応じたパターンの光束となり、このパターン光は、更に対物レンズOBJ、第6レンズL6,第3ピンホールP3,第5レンズL5を通過し、偏光ビームスプリッタPBS2で反射されて、2次元画像センサCCDの受光面に入射する。
こうして、2次元画像センサCCDの受光面に入射したパターン光は、その画像−信号変換機能により電気信号に変換され、それにより記録媒体Mに記録されている情報に対応した2次元パターン情報が再生されることとなる。
図3は、第2ガルバノミラーGM2の斜視図である。図4は、再生時における第2ガルバノミラーGM2の周辺を示す拡大図である。図5は、ズレ検出時における第2ガルバノミラーGM2の周辺を示す拡大図である。
図3において、第2ガルバノミラーGM2は不図示の駆動機構により回転する円筒部CYと、円筒部CYの先端から軸線に沿って突出する平板状のミラー面MPとを有している。不図示の駆動機構により円筒部CYが回転させられることにより、ミラー面MPは、円筒部CYの回転軸線回りに、図4に示すように参照光に対して直交する位置(対物レンズOBJの軸線に平行である第1の角度)と、図5に示すように参照光に対して平行となる位置(対物レンズOBJの軸線に直交する、第1の角度と異なる第2の角度)との間で回転変位可能となっている。
図6は、検出器PDの受光面を示す概略図である。図6に示すように、検出器PDの受光面には、A〜Dの4カ所の受光部が、受光面の中心から等距離で且つ隣接するもの同士が等間隔で設けられたセンサパターンが形成されている。
図7は、第1可動ミラーMM1の斜視図である。尚、第2可動ミラーMM2も同様な構成を有する。図7において、第1可動ミラーMM1は、不図示のフレームに固定された板状のベースBSと、ベースBSに対して離間した状態で並行して配置された板状のステージSTと、ステージST上に載置されたプリズムミラーPMと、ベースBSとステージSTとを連結する3つの圧電素子PZとを有する。プリズムミラーPMの斜面が光を反射するミラー面(ミラー)となっている。3つの圧電素子PZは、ベースBS及びステージSTに対して仮想的な三角形の頂点に位置するように配置され、不図示の駆動装置から電力を供給されることにより個々に伸縮自在となっている。ここで、3つの圧電素子PZの伸び量又は縮み量を所与の値に設定することで、図7でXY平面に沿ったベースBSに対して、ステージSTをX方向とY方向とに任意に傾けて角度付けすることができ、これによりプリズムミラーPMのミラー面の傾きを3次元的に調整できる。ベースBS、ステージST、圧電素子PZにより可動機構を構成する。
次に、第1の実施の形態にかかる光情報記録再生装置における、光束のズレ検出及び調整について説明する。ここで、参照光のズレ検出及び調整時には、必ずしも記録媒体Mを記録・再生位置より退避させる必要はないが、退避させても良い。まず、第2ガルバノミラーGM2を、図4に示す第1の角度から、図5に示す第2の角度へと回転変位させ、更に、アクティブ1/2波長板AHWPを駆動して、情報光を遮断するようにする。かかる状態で、半導体レーザLDを発光させると、図2を参照して説明した光路を辿り、平行光束である参照光が記録・再生位置を通過して第2ガルバノミラーGM2に向かうが、第2ガルバノミラーGM2の薄いミラー面MPは参照光に対して平行となるように角度付けされているので、参照光はミラー面MPに殆ど遮られることなく、その背面側の検出器PDに入射してスポットを形成することとなる(図4参照)。
この状態で、検出器PDから出力される信号を解析することで、ズレ検出が可能となる。図6に示すセンサパターンでは、受光部A、Cの信号SA,SCの差分を演算して、以下のように解析する。
(1)SA−SC=0の場合、参照光はセンサの上下方向に対し均一に照射されていると判断できる。
(2)SA−SC>0の場合、参照光は上方向にシフトしていると判断できる。
(3)SA−SC<0の場合、参照光は下方向にシフトしていると判断できる。
このように受光部A、Cの信号の差分により上下方向の補正方向が検出でき、同信号が0になるようにすることによって、上下方向の参照光のズレを補正することができる。かかる場合、第1可動ミラーMM1又は第2可動ミラーMM2のミラーを所定方向に角度変位させてズレ調整を行うことができる。
次に受光部B、Dの信号SB、SDの差分を演算して同様に解析する。
(1)SB−SD=0の場合、参照光はセンサの左右方向に対し均一に照射されていると判断できる。
(2)SB−SD>0の場合、参照光は右方向にシフトしていると判断できる。
(3)SB−SD<0の場合、参照光は左方向にシフトしていると判断できる。
このように受光部B、Dの信号の差分により左右方向の補正方向が検出でき、同信号が0になるようにすることによって、左右方向の参照光のズレを補正することができる。かかる場合、第1可動ミラーMM1又は第2可動ミラーMM2のミラーを所定方向に角度変位させてズレ調整を行うことができる。
ズレ調整後には、第2ガルバノミラーGM2を、図5に示す第2の角度から、図4に示す第1の角度へと回転変位させると、参照光が反射されて記録媒体Mに再入射するので、記録媒体Mに記録された情報の再生を行うことができる。本実施の形態によれば、ズレ検出の場合、第2ガルバノミラーGM2を、図5に示す第2の角度に回転変位させるのみでよいので、容易にズレ検出を行うことができ、特に記録媒体Mを記録・再生位置に配置したまま、例えば情報の記録再生中にもズレ検出を行うことができる。
図8は、変形例にかかる検出器PD’の受光面を示す概略図である。図8の検出器PD’の受光面には、A〜Dの4カ所の受光部が、受光面の4隅に配置されたセンサパターンが形成されている。
変形例にかかる検出器PD’から出力される信号を解析する場合、受光部A、Cの信号SA,SCの差分を演算して、以下のように解析する。
(1)SA−SC=0の場合、参照光はセンサの上下方向に対し均一に照射されていると判断できる。
(2)SA−SC>0の場合、参照光は上方向にシフトしていると判断できる。
(3)SA−SC<0の場合、参照光は下方向にシフトしていると判断できる。
このように受光部A、Cの信号の差分により上下方向の補正方向が検出でき、同信号が0になるようにすることによって、上下方向の参照光のズレを補正することができる。かかる場合、第1可動ミラーMM1又は第2可動ミラーMM2のミラーを所定方向に角度変位させてズレ調整を行うことができる。
次に受光部B、Dの信号SB、SDの差分を演算して同様に解析する。
(1)SB−SD=0の場合、参照光はセンサの左右方向に対し均一に照射されていると判断できる。
(2)SB−SD>0の場合、参照光は右方向にシフトしていると判断できる。
(3)SB−SD<0の場合、参照光は左方向にシフトしていると判断できる。
このように受光部B、Dの信号の差分により左右方向の補正方向が検出でき、同信号が0になるようにすることによって、左右方向の参照光のズレを補正することができる。かかる場合、第1可動ミラーMM1又は第2可動ミラーMM2のミラーを所定方向に角度変位させてズレ調整を行うことができる。
尚、信号解析は以上に限られず、受光面が図9に示すように、例えば田の字状に4分割されたCCDのような2次元画像センサを用いることもできる。かかる場合、参照光のスポットSPが受光面に形成された際に、4分割された各領域A〜Dの受光量に応じた信号をSA〜SDとしたときに、
X=(SA+SC)−(SB+SD)
Y=(SA+SB)−(SC+SD)
を求めると、X、Yの絶対値が大きくなるほど、集光スポットSPの位置ズレが生じていることがわかる、そこで、スポットSPの中心を受光面の中心に一致させるべく、X=0,Y=0に近づくように、第1可動ミラーMM1又は第2可動ミラーMM2のミラーを角度変位させてズレ調整を行うことができる。
位置検出センサとして2次元PSDセンサを用いることもできる。2次元PSDセンサはレーザ光の入射した位置を電気信号に変換するセンサであり、参照光の位置検出を行うことができる。
図10は、第2の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。本実施の形態においては、上述した実施の形態に対し、第2ガルバノミラーGM2のミラー面と検出器PDとの間に、集光用のレンズSNを配置している。これにより、安価な小型の検出器PD(例えば従来の光ピックアップ装置で一般的に使用されている4分割フォトディテクタ等)を用いた場合でも、精度良くズレ検出を行うことができる。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様である。
図11は、第3の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。本実施の形態においては、第2ガルバノミラーのGM2は、情報の再生時には一点鎖線で示す第1の角度に回転変位し、ズレ検出時には、第1の角度から約45度傾いた実線で示す第2の角度に回転変位するようになっている。検出器PDは、第2ガルバノミラーGM2の背面ではなく下方に配置されている。よって、第2ガルバノミラーのGM2が、第2の角度に回転変位すると、参照光は第2ガルバノミラーGM2に反射されて、検出器PDの受光面に受光されるようになっている。特に、記録媒体Mの下面側は、光情報記録再生装置においてはデッドスペースとなっていることが多いので、検出器PDを搭載するのに好適である。
図12は、第3の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。本実施の形態においては、図11に示す実施の形態に対し、第2ガルバノミラーGM2のミラー面と検出器PDとの間に、集光用のレンズSNを配置している。これにより、安価な小型の検出器PD(例えば従来の光ピックアップ装置で一般的に使用されている4分割フォトディテクタ等)を用いた場合でも、より精度良くズレ検出を行うことができる。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様である。
本実施の形態にかかる2光束干渉方式の光情報記録再生装置のブロック図である。 本実施の形態にかかる2光束干渉方式の光情報記録再生装置のブロック図である。 第2ガルバノミラーGM2の斜視図である。 再生時における第2ガルバノミラーGM2の周辺を示す拡大図である。 ズレ検出時における第2ガルバノミラーGM2の周辺を示す拡大図である。 検出器PDの受光面を示す概略図である。 第1可動ミラーMM1の斜視図である。 変形例にかかる検出器PDの受光面を示す概略図である。 2次元画像センサの受光面を示す概略図である。 第2の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。 第3の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。 第4の実施の形態にかかる光情報記録再生装置の第2ガルバノミラー周辺を示す拡大図である。
符号の説明
MCT メディアコントローラー
MM 可動ミラー
AHWP アクティブ1/2波長板
CCD 2次元画像センサ
CNM 凹面ミラー
DB データバッファ
DEC デコーダ
ENC エンコーダ
FP 焦点位置
GCT ガルバノミラーコントローラー
GM ガルバノミラー
GM1 第1ガルバノミラー
GM2 第2ガルバノミラー
IF インターフェース
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
L7 第7レンズ
L8 第8レンズ
LD 半導体レーザ
MRY メモリー
M 記録媒体
MM1 第1可動ミラー
MM2 第2可動ミラー
MD メディア駆動機構
OBJ 対物レンズ
OCT オプトコントローラー
OI 光アイソレータ
P1 第1ピンホール
P2 第2ピンホール
P3 第3ピンホール
PBS1 第1偏光ビームスプリッタ
PBS2 第2偏光ビームスプリッタ
PD 検出器
SH シャッタ
SLM 空間光変調器
SN センサレンズ
SP 集光スポット

Claims (6)

  1. 光源と、前記光源からの光束を分岐する分岐手段と、分岐された光束のうちの一方を参照光として記録媒体に導く光学系と、分岐された光束のうちの他方を入射して、情報光を生成する空間光変調素子と、前記情報光を前記記録媒体に集光する対物レンズと、前記記録媒体からの光束を受光する画像受光素子とを備え、異なる方向から照射した前記参照光と前記情報光とを干渉させて前記記録媒体に情報を記録し、前記参照光を前記記録媒体に照射し、該記録媒体から出射する光束を前記画像受光素子に導き情報の再生を行う、2光束干渉方式を用いた光情報記録再生装置において、
    少なくとも前記参照光のズレを検出する検出器を有し、
    前記参照光の光路の延長線上において、記録・再生位置にある記録媒体を挟んで再生時に前記光源より前記参照光が入射する側と反対側に、平面ミラーが配置されており、
    前記平面ミラーは、前記記録媒体の再生時には、前記記録媒体に対向する第1の角度に回転変位し、前記参照光のズレ検出時には、前記第1の角度とは異なる第2の角度に回転変位するようになっていることを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記平面ミラーは、前記記録媒体の記録時には、前記第2の角度に回転変位するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 前記検出器は、前記参照光の光路の延長線上において、前記平面ミラーを挟んで再生時に前記光源より前記参照光が入射する側と反対側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光情報記録再生装置。
  4. 前記検出器は、前記第2の角度に回転変位した前記平面ミラーが前記参照光を反射した時に、その反射光を受光する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光情報記録再生装置。
  5. 前記検出器の受光面に前記参照光を集光させるレンズを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
  6. 前記検出器からの出力に基づいて、前記参照光のズレを補正する補正機構を有し、前記補正機構は、前記光源と記録媒体との間の光路内に配置された少なくとも2枚のミラーと、前記2枚のミラーの角度を変更する可動機構とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015083245A1 (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 記録再生装置、及び記録再生方法
US9989461B2 (en) 2015-08-12 2018-06-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Measuring device and non-transitory computer readable medium

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