JP5728432B2 - ホログラム用光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents

ホログラム用光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラム技術により光情報記録媒体に情報を記録または再生するためのホログラム用光ピックアップ装置、光情報記録再生装置、及び光情報記録再生方法に関する。
近年、大容量のデータを高速に記録/再生可能なホログラム技術として2光束角度多重方式が提案されている。この方式では、信号光と参照光の相対角度を高精度に制御することが必要とされる。このような要求に対し、特許文献1に記載の技術では、信号光と参照光の相対角度を探索するために撮像素子で信号光を検出し、各記録角度ごとにSNRを演算し、その値から次の相対角度を予測することで、信号光に対する参照光の相対角度を制御している。
米国特許出願公開第2009/0207710号公報
特許文献1の技術では、信号光と参照光の相対角度を探索可能な一方で、2つの課題がある。第1点は、撮像素子により再生信号を検出し、SNRを演算してから相対角度の制御信号(以下、角度誤差信号)を生成するため、高速再生が困難となることである。また第2点は、参照光の角度誤差信号を生成するために再生信号が最良となる相対角度から微小量だけずれた角度に設定しているため、最良の再生信号が得られないことである。
そこで本発明の目的は、2光束角度多重方式において、高速再生を実現可能でかつ最良な再生信号を得るための角度誤差信号を検出可能なホログラム用光ピックアップ装置、光情報記録再生装置、及び光情報記録再生方法を提供することである。
上記目的は、特許請求の範囲に記載の発明によって達成できる。一例を挙げるならば、本発明のホログラム用光ピックアップ装置は、光ビームを出射する光源と、光源から出射した光ビームを信号光と参照光に分岐する分岐素子と、分岐された参照光の光情報記録媒体に入射する角度を変える角度可変素子と、分岐された信号光に記録する情報信号を付加する空間光変調器と、情報信号が付加された信号光を光情報記録媒体に照射する対物レンズと、光情報記録媒体に参照光を照射したときに再生対象領域から発生する回折光を対物レンズを介して検出し再生信号とする撮像素子と、光情報記録媒体に参照光を照射したときに光情報記録媒体内の複数の記録済み領域から発生する回折光を検出する、前記撮像素子とは異なる光検出器を備え、光検出器で検出した信号を用いて、角度可変素子を制御するための角度誤差信号が生成される構成とする。
本発明によれば、高速再生を実現可能でかつ最良な再生信号を得るための角度誤差信号を検出可能なホログラム用光ピックアップ装置、光情報記録再生装置、及び光情報記録再生方法を提供することができる。
第1の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図。 光検出器50の受光部の構成を示す図。 記録時の隣接ブックに対する参照光の入射角度を示す図。 再生時の参照光入射角度を変えたときの各ブックからの回折光強度の変化を示す図。 参照入射角度を変えたときの角度誤差信号と再生信号の変化を示す図。 光検出器50の変形例を示す図。 第2の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図。 光検出器60の構成を示す図。 光検出器60の変形例を示す図。 第3の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図。 第4の実施例に係るホログラム用光ピックアップ装置の光検出器の構成を示す図。 基準ブックの記録方法を説明する図。 基準ブック形成後の記録方法を説明する図。 光検出器50の変形例を示す図。 図14の光検出器を用いた記録方法を説明する図。 第5の実施例に係る光情報記録再生装置の構成図。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は、第1の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図である。ホログラム用ピックアップ装置は、光情報記録媒体に参照光と信号光を照射してホログラムを形成することで情報信号を記録し、あるいは光情報記録媒体のホログラムに参照光を照射することで情報信号を再生する装置である。
まず、本実施例の光学系100の構成を記録時の動作に沿って説明する。光源11を出射した光ビームは、コリメートレンズ12で所望のビーム径に変換された後、シャッタ13を通り偏光可変素子14に入射する。偏光可変素子14は光ビームをP偏光とS偏光とを有した偏光に変換する。ここに偏光可変素子14は、記録動作または再生動作に応じて所定の偏光に変換する素子であり、本実施例では記録時にはP偏光とS偏光、再生時にはS偏光に変換するものとする。偏光可変素子14を出射した光ビームは偏光ビームスプリッタ(PBS)プリズム15に入射し、P偏光は透過、S偏光は反射することで光ビームが分岐される。ここで、PBSプリズム15を透過した光ビームを信号光、反射した光ビームを参照光と呼ぶ。
PBSプリズム15を透過した信号光(P偏光)は、ビームエキスパンダ25によって所望のビーム径に変換される。ビームエキスパンダ25を透過した信号光は、位相マスク26、リレーレンズ27、PBSプリズム28を透過して空間光変調器29に入射する。空間光変調器29は信号光に2次元画像データなどの情報信号を付加する光学素子である。例えば偏光変換(P偏光→S偏光)する微小素子を2次元配列し、記録する情報信号に応じて各素子を駆動する構成とする。空間光変調器29によって情報信号を付加された信号光は、PBSプリズム28を反射し、リレーレンズ30(空間フィルタ51を含む)、対物レンズ32を経て、光情報記録媒体200内に集光する。
一方、前記PBSプリズム15を反射した参照光(S偏光)は、ミラー36,37を反射し、ガルバノミラー38に入射する。ガルバノミラー38を反射した参照光はスキャナーレンズ39を経て光情報記録媒体200に入射する。ここでガルバノミラー38はミラーの角度を矢印方向に制御可能な角度可変素子であり、これにより参照光の光情報記録媒体200への入射角度を変えながら角度多重記録を実現する。このとき、光情報記録媒体200内に信号光と参照光(すなわち2光束)が互いに重ね合うように入射することで、光情報記録媒体200内には干渉縞パターンが形成される。そしてこの干渉縞パターンが記録媒体内にホログラムとして記録される。本実施例では、このホログラムのことを「ページ」と呼び、ページが角度多重化されている記録領域のことを「ブック」と呼ぶ。
光情報記録媒体200に1ページ分の情報が記録された後、シャッタ13が閉じ、次に記録される1ページ分の情報が空間光変調器29によって表示される。同時に、ガルバノミラー38が微小量だけ回転して、光情報記録媒体200への参照光の入射角度がθだけ変更される。その後、シャッタ13が開くと次に記録される情報が光情報記録媒体200の同一ブックの新たなページとして多重角度で記録される。そしてページ数が所定の多重数に達すると、次の記録領域(ブック)への移動を行う。ブックの移動では対物レンズ32の位置を固定し、これに対し図示しない駆動手段により光情報記録媒体200を移動させる。そして本実施例では、新たなブックを記録するとき、参照光の入射角度を隣接する記録済みブックに対する入射角度から微小角度φだけずらして記録する。これにより、隣接するブック間において、対応する各ページはそれぞれ微小角度φだけずらして記録される。これを繰り返して複数のブロックに角度多重記録を行なう。
次に本実施例の光学系100の構成を再生時の動作に沿って説明する。光源11を出射した光ビームは、コリメートレンズ12、シャッタ13を通り偏光可変素子14に入射する。偏光可変素子14は光ビームをS偏光に変換し、PBSプリズム15は光ビームを反射する。PBSプリズム15を反射した参照光は、ミラー36,37、ガルバノミラー38、スキャナーレンズ39を経て光情報記録媒体200に入射する。さらに光情報記録媒体200を透過した参照光は、1/4波長板35を経てガルバノミラー40に入射する。ガルバノミラー40は前記ガルバノミラー38に連動し、参照光を略垂直に入射し反対方向に反射するように制御する。ここで参照光は1/4波長板35を2度透過するため、S偏光からP偏光に変換される。そして参照光が光情報記録媒体200に入射することで、媒体上に記録されたブックからの情報を有した再生光がP偏光の回折光として発生する。このとき、参照光の大きさはブックサイズよりも十分大きいため、発生する回折光には再生対象ブックだけでなく隣接するブックからの回折光も含まれる。
光情報記録媒体200から出射された回折光は、対物レンズ32を経て、リレーレンズ30内の空間フィルタ51に入射する。空間フィルタ51の開口部は、再生対象ブックからの回折光である再生光のみを通過させ、それ以外のブックからの回折光はミラー部により反射される。これにより、再生時には開口部を通過した再生対象ブックからの回折光と、それ以外のブックからの回折光を分離することができる。
空間フィルタ51の開口部を通過した再生光は、リレーレンズ30を経てPBSプリズム28に入射する。ここで再生光はP偏光であるため、PBSプリズム28を透過し撮像素子41に入射する。撮像素子41は入射した再生光を電気信号に変換し、これから再生信号(画像データなど)が生成される。1つのページの再生が終わると、ガルバノミラー38を微小量回転させて、光情報記録媒体200への参照光の入射角度を変更する。そして、光情報記録媒体200内の次のページを再生する。これを繰り返して角度多重された各ページの再生信号が生成される。
一方、空間フィルタ51のミラー部を反射した再生対象以外のブックからの回折光は、検出レンズ52を経て光検出器50に入射する。光検出器50は、受光した回折光から参照光の角度誤差信号を生成するための信号を出力する。このように本実施例では、再生時において、光検出器50に入射した回折光を用いて新たなブックを再生する際の角度誤差信号を生成することを特徴とする。すなわち、再生対象ブック以外の記録済みブックからの信号を用いることで、次に再生するブックに対する参照光の正確な角度設定が可能となる。
図2は、光検出器50の受光部の構成を示す図である。検出器50には、記録方向(X方向)に沿って2つの受光部D1,D2を配置し、再生対象ブックに隣接する両側のブックから出射された回折光H1、H2を異なる受光面で検出している。この2つの受光部D1,D2から得られる信号を信号S1、S2とした場合、角度誤差信号(AES)は式(1)で表される。
AES=S1−S2 (1)
この角度誤差信号AESの差動演算は、例えば光情報記録再生装置のサーボ信号生成回路で行う。そして算出した誤差信号が0となるように、サーボ制御回路を介してガルバノミラー38を駆動することで、参照光の角度決め制御を行う。
ここで、本実施例における参照光の角度誤差信号と角度決め制御について詳細に説明する。まず、光情報記録媒体への記録方法に関し、隣接するブック間で対応するページに対する参照光の入射角度がそれぞれ微小角度だけずれていることを特徴としている。
図3は、記録時の隣接ブックに対する参照光の入射角度を示す図である。横軸は記録方向のブック位置、縦軸は各ブックとそれに含まれる各ページの参照光入射角度である。なお、参照光入射角度はガルバノミラー38の回転角に依存するが、参照光入射角度の変化量はガルバノミラーの回転角の変化量の2倍になる。ここでは連続する5個のブックB1〜B5(破線で囲まれた領域)について示すが、各ブック間では参照光入射角度が微小角度φだけずらして設定している。また各ブック内の実線は各ページ記録時の参照光の入射角度を示す。すなわち再生時には、図3の実線で示した参照光入射角度とすることで回折光の光強度が最大となる再生光を得ることができる。
次に、再生対象ブック以外のブックからの回折光から角度誤差信号をどのように生成するかについて説明する。ここでは簡単のために、再生対象ブックをB2とし、連続する3個のブックB1,B2,B3に着目する。また、1つのブックを3つのページの角度多重で示している。
図4は、再生時の参照光入射角度を変えたときの各ブックからの回折光強度の変化を示す図である。ここでは、図3に示したブックB1,B2,B3の各ページからの回折光を示す。なお、参照光入射角度はガルバノミラー38の回転角に依存する。各ブックB1,B2,B3記録時の参照光入射角度は微小角度±φだけずれているため、回折光量が最大となる参照光入射角度も微小角度±φだけずれている。このため、ブックB2の再生信号がピークとなるように参照光角度を合わせるためには、ブックB1とブックB3の回折光がピークとなる2つの参照光角度の中間に合わせれば良いことがわかる。このため本実施例では、再生対象ブック(ブックB2)に隣接するブック(ブックB1とブックB3)の回折光強度の差分を演算し、その角度誤差信号から参照光角度のずれを求めるようにしている。
図5は、参照入射角度(ガルバノミラー38の回転角)を変えたときの角度誤差信号とブックB2の再生信号の変化を示す図である。角度誤差信号はブックB2の再生信号がピークとなる位置でゼロとなり、ピーク位置の両側では正負の信号が検出される。これにより、再生信号をピークとするため、すなわち角度誤差信号をゼロとするためにガルバノミラー38を駆動すべき補正量(大きさと方向)がわかり、ガルバノミラーの角度を正確に制御することができる。その結果、安定した再生を行うことが可能となる。
ここで、例えば再生光が入射する撮像素子41によって角度誤差信号を生成することも考えられるが、撮像素子41では画像信号の検出処理が伴う。これに対し本実施例は、光検出器50は光量のみを検出するため高周波駆動が可能であり、高速に制御できるメリットがある。また、特許文献1の技術と比較し、ガルバノミラーの角度を再生光量最大位置に制御できるため、最良な再生信号が得られるメリットがある。
以上のように、本実施例のホログラム用ピックアップ装置は、撮像素子41とは別に光検出器50を備え、再生時に再生対象ブックに隣接する2つのブックからの回折光を光検出器50で検出し、角度可変素子(ガルバノミラー38)を制御するための角度誤差信号を生成することで、高速かつ安定した再生が可能となる。
以下、本実施例のいくつかの変形例を説明する。
本実施例では、再生対象ブック以外からの回折光を検出し、角度誤差信号を検出したが、例えば同様の回折光を用いて再生対象ブックに対する位置誤差信号やフォーカス誤差信号を生成することもできる。
図6は、光検出器50の変形例を示す図である。図2で示した受光部D1,D2をそれぞれ4分割して、計8個の受光面Da〜Dd、De〜Dhを形成している。受光面Da〜Ddには隣接ブックH1から、受光面De〜Dhには隣接ブックH2からの回折光が入射する。各受光面Da〜Dd、De〜Dhからの信号を演算することで再生対象ブックの位置ずれ信号を検出することができる。これは、ブックの回折光が発生する位置がずれると検出器50の受光部D1,D2上の回折光H1,H2もずれることを利用している。
受光面Da〜Dd、De〜Dhから得られる信号をそれぞれSa〜Sd、Se〜Shとした場合、角度誤差信号(AES)および光情報記録媒体上の位置誤差信号(XPES、YPES)は、式(2a)(2b)(2c)で表される。
AES=(Sa+Sb+Sc+Sd)−(Se+Sf+Sg+Sh) (2a)
XPES=(Sa+Sb+Se+Sf)−(Sc+Sd+Sg+Sh) (2b)
YPES=(Sa+Sd+Se+Sh)−(Sb+Sc+Sf+Sg) (2c)
ここにXPES,YPESは、それぞれ光情報記録媒体上のX方向、Y方向の位置誤差信号を示している。図6の例では2つの検出器D1,D2を4分割したが、1つの検出器を4分割しても同様に位置誤差信号が得られる。また1つの検出器を2分割するだけであっても、所定方向(X方向またはY方向)の位置誤差信号を検出できる。
さらには、図1の空間フィルタ51を反射した光ビームを別に設けた光検出器(図示せず)に導き、フォーカス誤差信号を生成しても良い。フォーカス誤差信号を生成するためには、例えばナイフエッジを設けた構成で安定したフォーカス制御を行える。また、空間フィルタ51の開口部の周囲をミラー部としたが、プリズムで構成しても良い。
図7は、第2の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図である。実施例1(図1)に対し参照光の角度誤差信号を生成するための光検出器60の位置を変更し、光情報記録媒体200を挟んで対物レンズ32とは反対側に配置したものである。また、空間フィルタ31は開口部を有する光学素子であり、対物レンズ32の集光位置(再生対象位置)に対応するブックからの回折光のみを通過させるものである。なお、本実施例における参照光の角度誤差信号の生成方法や制御方法の原理は実施例1と共通であり、実施例1と重複する説明は省略する。
本実施例においても、光情報記録媒体へ情報を記録する際、隣接するブック間で対応するページに対する参照光の入射角度をそれぞれ微小角度φだけずらして記録している。
本実施例の再生時において、参照光はガルバノミラー38、リレーレンズ39を経て光情報記録媒体200に入射する。このとき、光情報記録媒体200上の記録済みブックからの回折光は、対物レンズ32と反対側(光情報記録媒体200の裏面側)に発生する。この回折光は、レンズ61,62を経て光検出器60に入射する。このとき光検出器60には、再生対象隣接ブックだけでなく、再生対象ブックからの回折光も同時に入射される。そして検出器60から出力される信号を用いて角度誤差信号を生成する。
また、光情報記録媒体200を通過した参照光はガルバノミラー40で反射され、再び光情報記録媒体200に入射することで、再生対象ブックからの情報を有した回折光(再生光)が発生する。再生光は対物レンズ32側に出射し、空間フィルタ31の開口部を通過して撮像素子41に入射し、再生信号が生成される。
光検出器60は、実施例1(図2、図6)と同様の受光面構成とすれば、実施例1と同様の演算を行うことで参照光入射角度(ガルバノミラー38)の角度誤差信号を生成することができる。ただし本実施例では、光検出器60には再生対象ブックからの回折光も同時に入射される点に注目し、再生対象ブックからの回折光(以下、再生光H0)を直接利用する構成とした。
図8は、光検出器60の構成を示す図である。光検出器60には3つの受光部D1,D0,D2を記録/再生方向(X方向)に並べて配置する。再生時には、再生対象ブックからの光ビームH0を受光部D0で検出し、他の2つの受光部D1,D2で隣接ブックからの回折光H1,H2を検出して角度誤差信号を生成し、これらを組み合わせて参照光の角度制御を行う。この場合、角度誤差信号だけでなく受光部D0で検出した再生光H0の信号を検出することで、参照光角度が再生信号が最大となるよう設定されていることを確認できる。
さらに、再生対象ブック以外からの回折光を検出し、角度誤差信号だけでなく再生対象ブックの位置ずれ信号やフォーカス誤差信号を生成することもできる。
図9は、光検出器60の変形例を示す図である。図9(a)は、図8で示した受光部D1,D0,D2をそれぞれ4分割し、それぞれDa〜Dd、Di〜Dl、De〜Dhの受光面を形成したものである。各受光面からの信号を演算することで位置誤差信号を検出することができる。これは、光ビームに対してブック位置がずれると、検出器60上の各受光部に入射する回折光の位置もずれることを利用している。
各受光面Da〜Dd、De〜Dh、Di〜Dlから得られる信号をSa〜Sd、Se〜Sh、Si〜Slとすると、角度誤差信号(AES)および光情報記録媒体上の位置誤差信号(XPES、YPES)は、式(3a)(3b)(3c)で表される。
AES=(Sa+Sb+Sc+Sd)−(Se+Sf+Sg+Sh) (3a)
XPES=(Sa+Sb+Se+Sf+Si+Sj)
−(Sc+Sd+Sg+Sh+Sk+Sl) (3b)
YPES=(Sa+Sd+Se+Sh+Si+Sl)
−(Sb+Sc+Sf+Sg+Sj+Sk) (3c)
ここにXPES,YPESは、それぞれ光情報記録媒体上のX方向、Y方向の位置誤差信号を示している。
上記例では、検出器60の3つの受光部を4分割したが、図9(b)のように1つの受光部D0のみを4分割しても同様にX方向、Y方向の位置誤差信号を得ることができる。さらには、1つの受光部を2分割するだけであっても、1方向の位置誤差信号を得ることができる。
図10は、第3の実施例に係るホログラム用ピックアップ装置の光学系を示す構成図である。本実施例では光検出器70を実施例1(図1)と同様に対物レンズ32側に配置し、光検出器70では実施例2と同様に再生時の再生光H0を検出可能としたものである。また、ブックの記録/再生動作を支障なく行うため、いくつかの光学要素を追加/変更している。以下、実施例1、2と重複する部分の説明は省略する。本実施例においても、光情報記録媒体へ情報を記録する際、隣接するブック間で対応するページに対する参照光の入射角度をそれぞれ微小角度φだけずらして記録している。
本実施例の再生時において、参照光(S偏光)は1/2波長板74にてP偏光に変換され、ガルバノミラー38等を経て光情報記録媒体200に入射する。さらに参照光は、光情報記録媒体200を透過してガルバノミラー40により反射され、再度光情報記録媒体200に入射する。その際、波長板75(位相角は任意とする)を2度通過することにより、P偏光の参照光はS偏光とP偏光が合成された偏光成分に変換される。光情報記録媒体200の記録済みブックからS偏光とP偏光が合成された回折光が発生し、対物レンズ32の方向に出射する。このとき、参照光の大きさはブックサイズよりも十分大きいため、再生対象ブックだけでなく隣接するブックからの回折光も含まれる。
この回折光は対物レンズ32を経て、リレーレンズ30内のPBSプリズム71に入射する。PBSプリズム71は、入射する回折光のP偏光成分を透過しS偏光成分を反射する。PBSプリズム71を反射した回折光(S偏光)は、検出レンズ72を経て光検出器70に入射する。そして検出器70から出力される信号を用いて角度誤差信号を生成する。
本実施例では、媒体200から生じた回折光のうちS偏光成分はそのまま光検出器70に入射するので、記録済みの隣接ブックだけでなく、再生対象ブックからの回折光も受光できる。つまり、実施例2と同様に再生時には再生光H0を検出可能であることから、再生時は、再生光H0を用いて角度誤差信号を生成することができる。例えば図8、図9に示した受光面構成の光検出器60を用いて、実施例2と同様の演算を行えばよい。
このように本実施例では、再生対象ブックからの回折光を直接検出することで、隣接ブックの回折光を検出する場合よりも制御精度が向上する利点がある。さらに本実施例では、光検出器70を対物レンズ32側に配置したので、ピックアップ装置全体のサイズが増大することがない。
ここで、本実施例の構成における記録/再生動作を説明する。
記録時には、信号光(P偏光)は空間光変調器29によって情報信号を付加された信号光(S偏光)となる。その後、偏光可変素子73、リレーレンズ30(空間フィルタ31とPBSプリズム71を含む)、対物レンズ32を経て、光情報記録媒体200に集光する。ここに偏光可変素子73は記録動作または再生動作に応じて所定の偏光に変換する素子であり、ここでは記録時にはS偏光をP偏光に変換し、再生時には入射偏光をそのまま出射する。一方参照光(S偏光)は、1/2波長板74にてP偏光に変換され、ガルバノミラー38等を経て光情報記録媒体200に入射する。その際、ガルバノミラー38を制御して、隣接するブック間で対応するページに対する参照光の入射角度をそれぞれ微小角度φだけずらして入射する。光情報記録媒体200には上記した信号光と参照光が互いに重ね合うように入射されることで、情報信号がホログラムとして記録される。
再生時には、参照光(S偏光)は1/2波長板74にてP偏光に変換され、ガルバノミラー38等を経て光情報記録媒体200に入射する。さらに光情報記録媒体200を透過して、波長板75を介してガルバノミラー40により反射され、再度光情報記録媒体200に入射する。参照光はS偏光とP偏光が合成された偏光成分に変換され、光情報記録媒体200の記録済みブックからS偏光とP偏光が合成された回折光が発生し、対物レンズ32の方向に出射する。
この回折光は対物レンズ32を経てPBSプリズム71に入射し、P偏光成分はPBSプリズムを透過して、空間フィルタ31に入射する。空間フィルタ31は、再生対象ブックからの再生光のみが通過できるような開口部を有しており、それ以外のブックからの回折光は通過できない。これより、再生対象ブックからの再生光のみを分離する。空間フィルタ31を通過した再生光は、偏光可変素子73をそのまま透過する(再生時は偏光変換されない)。そして、PBSプリズム28を透過し撮像素子41に入射して、再生信号が生成される。
本実施例では、光ビーム分離用にPBSプリズム71を配置したが、通常のBSプリズムであっても良い。
上記した各実施例1,2,3は、次のような変形が可能である。
光学系は各実施例に限定されるものではなく、光情報記録媒体からの回折光を検出可能な構成であれば良い。2光束角度多重方式における角度制御にガルバノミラー38を用いたが、例えば、音響光学素子やMEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)などの角度可変素子を用いても良い。また実施例3では参照光角度制御のためガルバノミラー38を用いたが、再生時においてはガルバノミラー40を用いて制御しても良い。
各実施例では、角度誤差信号を生成するために再生対象ブック以外のブックからの回折光を検出する構成としているが、検出するブックはどの方向、どの位置にあっても良いし、必ずしも隣接していなくても良い。各実施例の効果を得るためには、少なくとも2つ以上のブックの対応するページ間の記録角度を所定量ずらしてあれば良い。
各実施例では、光情報記録媒体上の異なるブックの対応するページ間の記録角度を所定量ずらしてあれば良いため、記録方法は限定されない。例えば、機械精度で記録しても良いし、光検出器の信号から制御しても良い。さらに、各実施例では微小角度φを一定値で説明したが、参照光の角度に応じて角度選択性も変化するため、参照光の角度に応じて微小角度φの値を変えても良い。
図11は、第4の実施例に係るホログラム用光ピックアップ装置の光検出器の構成を示す図である。光学系は実施例1の構成とする。前記実施例1−3とは、光検出器50の受光部の構成が異なっている。光検出器50には、2つの受光部D1,D2が対角方向に配置され、2つの記録済みブックからの回折光H1,H2をそれぞれ検出している。図中の破線は、記録対象ブックに対応する仮想的位置を示している。すなわち2つの受光部D1,D2は、一方D2は記録対象ブックに対し記録方向(X方向)にずれた位置に、他方D1は記録方向と直交する方向(Y方向)にずれた位置に配置している。
本実施例では、光情報記録媒体が正方形または長方形の場合に2次元状に記録するのに好適であるが、円形やそれ以外の外形であっても良い。また、前記実施例1−3では再生時の角度誤差信号を検出する構成としたが、本実施例では記録/再生時の角度誤差信号を検出することに特徴がある。以下、光情報記録媒体200への記録方法について説明する。
図12は、基準ブックの記録方法を説明する図である。光情報記録媒体200には、初めにXY方向の1行1列だけ基準となるブックを記録する。なお、各ブック内の数字は、起点となるブックM0P0を基準としたとき、各ブックに記録されているページの参照光の角度ずれ量を示している。図のように、X,Y方向に隣接するブックの対応するページは微小角度φだけずれるように記録し、X方向端部のブックでは+nφ、Y方向端部のブックでは−nφだけずれている。基準ブックの記録では、ガルバノミラー38の機械精度で参照光角度を実現する。
図13は、基準ブック形成後の記録方法を説明する図である。例えば、新たにブックM1P1を形成するとき、目標位置に信号光と参照光が照射されるよう光情報記録媒体200を移動する。ここで、参照光は信号光よりも光情報記録媒体上で十分大きい有効径となっている。このため、記録済みの基準ブックM0P1および基準ブックM1P0のページに対し所定角度で参照光が入射することで回折光が生じる。生じた回折光は、図11の光検出器50に入射する。すなわち、ブックM0P1のページからの回折光H1は受光部D1に、ブックM1P0のページの回折光H2は受光部D2にて検出する。
この2つの受光面D1,D2から得られる信号を信号S1,S2とした場合、実施例1の式(1)と同様の演算を行うことで角度誤差信号(AES)を生成できる。この角度誤差信号を基にガルバノミラー38の制御を行い、ブックM1P1の各ページの記録を行なう。この結果、ブックM1P1のページの記録角度は、ブックM0P1とブックM1P0の対応するページの中間の角度となる。すなわち、+φと−φの中間値である0に設定される。
同様にして、ブックM0P2のページの回折光とブックM1P1のページの回折光を用いてブックM1P2のページの記録を行なう。そして、この記録動作を同じ行の各ブックで順次行い、2行目のブックを完成させる。2行目を記録し終えたら、ブックM2P0の隣に移動し、同様に3行目の記録を行なう。この動作を各行で繰り返すことで、光情報記録媒体200全面をX,Y方向に2次元状に記録することができる。
一方再生時は、図11の光検出器50を用いて記録時と同様に隣接するブックからの回折光を受光し、角度誤差信号を生成すれば良い。また、再生用の受光部として実施例1、2、3の受光部と組み合わせても良い。
以上のように、本実施例では記録されたブックの回折光を用いて角度誤差信号を生成している。このように本実施例のホログラム用ピックアップ装置は、記録/再生時に記録/再生対象ブックと異なるブックからの回折光を検出する光検出器を備えており、記録/再生対象ブックと異なる少なくとも2つのブックからの回折光を光検出器で検出し、角度誤差信号を生成することで、高速かつ安定した記録/再生が可能となる。
本実施例は次のような変形が可能である。
図14は光検出器50の変形例を示す図であり、受光部D1,D2を記録再生方向であるX方向に配置し、記録再生対象ブックに対応する仮想的位置(破線で示す)とは異なる行(Y方向にずれた位置)に配置している。つまり、受光部D1,D2からの検出信号に基づき、隣接行の記録再生対象ブックの角度誤差信号を生成するものである。
図15は、図14の光検出器を用いた記録方法を説明する図である。まず、基準ブックを作成する際、X方向には隣接するブックの対応するページは微小角度φだけずれるように記録し、Y方向には隣接するブックの対応するページは微小角度−φ/2だけずれるように記録する。そして、例えば新たにブックM1P1を形成するとき、記録済みのブックM0P0およびブックM0P1の回折光を受光して角度誤差信号を生成する。その結果、ブックM1P1のページの記録角度は、ブックM0P0とブックM0P1の対応するページの中間の角度となる。すなわち、0と+φの中間値である+φ/2に設定される。これを繰り返せば、X方向とY方向に隣接ブック間で記録角度が異なる状態で記録を実現できる。
図15のような記録方法の場合、記録直後のブックを参照しないため、事前にポストキュアの動作を行なうことができる。ポストキュアとは、光情報記録媒体200内の所望の位置に情報を記録した後、所望の位置に追記不可能とするために所定の光ビームを照射する後工程のことである。これにより、光情報記録媒体200が安定した状態で、角度誤差信号を生成できるため、より安定した記録が行なえる利点がある。また、本例では記録方向はX方向に対して正方向のみであったが、例えば記録方向の反対側(正方向)にも基準となるブックを記録し、それに相当する受光部を配置することでX方向に対して両方向に記録することもできる。
本実施例は、光学系は実施例1で説明を行なったが、信号を検出するページが微小角度φだけずれるように記録をする構成となっていれば、実施例2や実施例3の光学系構成であっても良いし、それ以外の光学系構成であっても良い。また、実施例2や実施例3のような光学系の場合、再生光に相当する光ビームを検出器で検出し、角度誤差信号と組み合わせで制御しても良い。さらに、再生対象ブック以外のブックからの回折光を検出し、角度誤差信号だけでなく位置誤差信号やフォーカス誤差信号を生成しても良い。さらに本実施例は、記録したブックのページの回折光を用いて角度誤差信号を生成する角度多重記録方式であるため、最初にブックを記録する方法については限定されない。
図16は、第5の実施例に係る光情報記録再生装置の構成図を示す。光情報記録再生装置は、光情報記録媒体にホログラムを形成して情報信号を記録および/または再生する。光情報記録再生装置の構成は、前記各実施例で示した光ピックアップ装置100の他に、機構・光学系として、光情報記録媒体駆動素子109、位相共役光学系111、光情報記録媒体Cure光学系112、光情報記録媒体位置検出光学系113を備えている。光情報記録媒体200は光ピックアップ装置100に対して、相対的な記録/再生位置を変えられるような構成となっている。
光ピックアップ装置100は、光情報記録媒体200に参照光と信号光を照射してホログラムを形成することで情報信号を記録し、あるいは光情報記録媒体200のホログラムに参照光を照射することで情報信号を再生する。その際、記録再生動作の制御系として次の回路を備え、各回路はコントローラ110によって制御される。
記録する情報信号は、信号生成回路106を介して光ピックアップ装置100内の空間光変調器(図1の符号29)に送られ、信号光は空間光変調器によって変調される。光情報記録媒体200に記録された情報信号を再生する場合は、光ピックアップ装置100から出射された参照光の位相共役光を位相共役光学系111によって生成する。ここで位相共役光とは、入力光と同一の波面を保ちながら逆方向に進む光波のことであり、図1で言えばガルバノミラー40により反射された参照光である。位相共役光によって生じた回折光(再生光)は、光ピックアップ装置100内の撮像素子(図1の符号41)によって検出し、信号処理回路105によって再生信号が生成される。
光源駆動回路102は、光ピックアップ装置100、光情報記録媒体Cure光学系112、光情報記録媒体位置検出光学系113内の光源に所定の光源駆動電流を供給し、各々の光源からは所定の光量で光ビームを発光する。シャッタ制御回路107は、光ピックアップ装置100内のシャッタ(図1の符号13)の開閉時間を制御することで、光情報記録媒体200に照射する参照光と信号光の照射時間を調整する。光情報記録媒体Cure光学系112は、光情報記録媒体200のプリキュアおよびポストキュアに用いる光ビームを生成する。プリキュアとは、光情報記録媒体200内の所望の位置に参照光と信号光を照射する前に、予め所定の光ビームを照射する前工程のことである。またポストキュアとは、光情報記録媒体200内の所望の位置に情報を記録した後、追記不可能とするために所定の光ビームを照射する後工程のことである。光情報記録媒体位置検出光学系113は、光情報記録媒体200の大まかな位置を検出し、検出信号を用いて位置制御回路108により光情報記録媒体200の大まかな位置を調整する。
ホログラムを利用した記録方式は、超高密度に情報を記録可能であるが、光情報記録媒体200の傾きや位置ずれに対する許容誤差が極めて小さくなる。それゆえ本実施例では、光ピックアップ装置100から出力される信号を用いて、角度誤差信号や位置誤差信号を生成する。
サーボ信号生成回路103は、光検出器50から出力される信号を用いて、サーボ制御用の角度誤差信号を生成し、サーボ制御回路104は、光ピックアップ装置100内のガルバノミラー等の角度可変素子を介して参照光の角度ずれ量を補正する。
光ピックアップ装置100、位相共役光学系111、光情報記録媒体Cure光学系112、光情報記録媒体位置検出光学系113は、一部または全ての光学系を1つの構成にまとめて簡素化しても良い。
本実施例の光情報記録再生装置は、前記した実施例1〜4の光ピックアップ装置を搭載し、光ピックアップ装置内の光検出器から出力された信号を用いて角度誤差信号を生成する。これより高速再生を実現可能とし、かつこのような角度誤差信号を用いることで最良な再生信号を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
11:光源、12:コリメートレンズ、13:シャッタ、14:偏光可変素子、15:PBSプリズム、25:ビームエキスパンダ、26:位相マスク、27:リレーレンズ、28:PBSプリズム、29:空間光変調器、30:リレーレンズ、31:空間フィルタ、32:対物レンズ、35:1/4波長板、36:ミラー、37:ミラー、38:ガルバノミラー(角度可変素子)、39:スキャナーレンズ、40:ガルバノミラー、41:撮像素子、50:光検出器、51:空間フィルタ、52:検出レンズ、60:光検出器、61:レンズ、62:検出レンズ、70:光検出器、71:PBSプリズム、72:検出レンズ、73:偏光可変素子、74:1/2波長板、75:波長板、100:光ピックアップ装置(光学系)、102:光源駆動回路、103:サーボ信号生成回路、104:サーボ制御回路、105:信号処理回路、106:信号生成回路、107:シャッタ制御回路、108:位置制御回路、109:光情報記録媒体駆動素子、110:コントローラ、111:位相共役光学系、112:光情報記録媒体Cure光学系、113:光情報記録媒体位置検出光学系、200:光情報記録媒体。

Claims (9)

  1. 光情報記録媒体に参照光と信号光を照射してホログラムを形成することで情報信号を記録し、あるいは光情報記録媒体のホログラムに参照光を照射することで情報信号を再生するホログラム用光ピックアップ装置において、
    光ビームを出射する光源と、
    該光源から出射した光ビームを信号光と参照光に分岐する分岐素子と、
    分岐された参照光の光情報記録媒体に入射する角度を変える角度可変素子と、
    分岐された信号光に記録する情報信号を付加する空間光変調器と、
    情報信号が付加された信号光を光情報記録媒体に照射する対物レンズと、
    光情報記録媒体に参照光を照射したときに再生対象領域から発生する回折光と非再生対象領域から発生する回折光を分離するための空間フィルタと、
    光情報記録媒体に参照光を照射したときに再生対象領域から発生する回折光を前記対物レンズを介して検出し再生信号とする撮像素子と、
    光情報記録媒体に参照光を照射したときに該光情報記録媒体内の複数の記録済み領域から発生する回折光を検出する、前記空間フィルタとは光路上の異なる位置に配置される光検出器と、
    を備え、
    前記光検出器には3つの回折光が入射し、
    前記光検出器で検出した信号を用いて、前記角度可変素子を制御するための角度誤差信号が生成されることを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光情報記録媒体から発生する回折光のうち記録再生対象領域以外の領域から発生した回折光を反射する空間フィルタを有し、
    前記光検出器は、該空間フィルタで反射された記録再生対象領域以外の複数領域から発生する回折光を検出するように複数の受光部を配置したことを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光検出器の複数の受光部は、前記光情報記録媒体内の記録再生対象領域に隣接する複数の領域から発生する回折光を検出することを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  4. 請求項1に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光検出器は、さらに、再生時に再生対象領域から発生する回折光を検出する受光部を有することを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  5. 請求項4に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光情報記録媒体から発生した回折光を前記対物レンズを介して入射し、該回折光を前記光検出器に分岐するプリズムを有することを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光情報記録媒体上に前記ホログラムを2次元状に形成するとき、
    前記光検出器の複数の受光部は、一方は記録再生対象領域に対し記録方向にずれた位置に、他方は記録方向と直交する方向にずれた位置に配置することを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光情報記録媒体上に前記ホログラムを2次元状に形成するとき、
    前記光検出器の複数の受光部は記録方向に配置するとともに、記録再生対象領域に対し記録方向と直交する方向にずれた位置に配置することを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれか1項に記載のホログラム用光ピックアップ装置において、
    前記光検出器の複数の受光部のうち、記録再生対象領域以外の領域の回折光を受ける受光部から得られる複数の信号の差動信号から前記角度誤差信号が生成されることを特徴とするホログラム用光ピックアップ装置。
  9. 光情報記録媒体にホログラムを形成することで情報信号を記録し、あるいは光情報記録媒体のホログラムから情報信号を再生する光情報記録再生装置において、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のホログラム用光ピックアップ装置と、
    前記ホログラム用光ピックアップ装置内の前記空間変調器に記録する情報信号を送る信号生成回路と、
    前記ホログラム用光ピックアップ装置内の前記撮像素子にて検出された信号を用いて情報信号を再生する信号処理回路と、
    前記ホログラム用光ピックアップ装置内の前記光検出器にて検出された信号を用いて前記参照光の入射角度の角度誤差信号を生成するサーボ信号生成回路と、
    該角度誤差信号に応じて前記角度可変素子を制御するサーボ制御回路と、
    を備えることを特徴とする光情報記録再生装置。
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