JPH10255299A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10255299A
JPH10255299A JP6098697A JP6098697A JPH10255299A JP H10255299 A JPH10255299 A JP H10255299A JP 6098697 A JP6098697 A JP 6098697A JP 6098697 A JP6098697 A JP 6098697A JP H10255299 A JPH10255299 A JP H10255299A
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JP
Japan
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optical
optical disk
perpendicularity
light beam
coil
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JP6098697A
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Takeshi Ebihara
毅 海老原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コマ収差を最小限に抑制することができ、高
密度記録に適した光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク装置は、光ピックアップと、
光ピックアップ5の互いに対向する面に設けられた第1
のコイル14および第2のコイル15と、第1および第
2のコイルにそれぞれ対向して設けられた磁石12、1
3と、コイル14、15それぞれ独立して電流を供給す
る電流供給手段7とを備えている。電流供給装置は第1
のコイル14および前記第2のコイル15に互いに異な
る電流を供給し、これにより光ピックアップ5を揺動さ
せ、光ディスク2の記録面に対する光ビーム3の光軸の
垂直度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
係り、とりわけチルト補正機能、すなわち光ディスクの
記録面に対する光ピックアップの光軸の垂直度を補正す
る機能を備えた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクには高密度および大容
量記録が求められており、トラックピッチおよびピット
ピッチの縮小化がなされている。このような光ディスク
の高密度および大容量化に対応すべく、レーザー光のス
ポットサイズをより小さくすることが求められている。
そしてレーザー光のスポットサイズを絞るために、波長
の短い半導体レーザーの適用や、対物レンズの光学的性
能の向上がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな高密度記録を行う場合には、ディスクの記録面に対
するレーザ光の光軸の垂直度が大きく変化した時に、コ
マ収差の問題が顕在化してくる。
【0004】光ディスクの記録面に対するビームの光軸
が垂直となっている場合、ビームスポット40の強度分
布は図8(a)に示すように同心状となっており、かつ
サイドローブの強度はメインスポットに対して十分に弱
いものとなっている。
【0005】一方、図6に示すように、対物レンズ41
からのビーム3の光軸が光ディスク2の記録面に対して
傾斜している場合には、図8(b)に示すように、ビー
ムスポット40にサイドローブができ、その強度もメイ
ンスポットに対して無視できないレベルとなる。
【0006】すなわち、図9(a)に示すように、目的
とするトラックに隣接するトラックにサイドローブがか
かっている場合、隣接トラックにも信号が記録されてし
まったり、隣接トラックの信号が再生されてしまうとい
う問題が発生する。また、図9(b)に示すように、ビ
ームスポット40のサイドローブがディスク回転方向(
トラック長手方向) にかかっている場合には、同一トラ
ックのトラック長手方向にずれた位置の信号情報が漏れ
込んだり、ずれた位置に信号を書き込んでしまうという
問題が発生する。
【0007】このように、サイドローブの強度が無視で
きない程に大きくなると、良好な信号の記録再生は不可
能となる。
【0008】上述したようなコマ収差はビームスポット
径が小さくなるほどその影響は大きくなり、従って光デ
ィスクの高密度記録化が進む程その問題は顕在化してく
る。
【0009】このようなコマ収差の発生要因としては、
光ディスク装置の組立精度に起因するものや、光ディス
クのスピンドルモータへのチャッキング状態の悪化等に
より、光ディスクの記録面に対する光ピックアップの光
軸の垂直度が悪化してしまうことに起因するもの等があ
る。
【0010】この場合の対応策としては、従来にも増し
て装置の組立精度を上げたり、スピンドルモータのチャ
ッキング機構を工夫する等の手法も考えられるが、この
ような手段を講じると光ディスク装置の製造コストが高
くなってしまうという問題が生じる。
【0011】さらに、昨今、CD−ROM等の光ディス
クを書籍に綴じ込みで販売することも盛んに行われるよ
うになってきている。このような形態で販売される光デ
ィスクは、図6に示すように変形している場合もあり、
このようなディスク自体の変形が原因で、光ディスクの
記録面に対する光ビームの光軸の垂直度が狂いコマ収差
が発生するという場合もある。このような変形したディ
スクに対しては、記録、再生ができなくなるという問題
も生じてくる。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、高密度記録に対しても十分に対応できる、コマ
収差を最小限に抑えることができる光ディスク装置を提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、第1の手段は、光ディスクを記録媒体として光ピッ
クアップにより信号を記録、再生する光ディスク装置に
おいて、フォーカス駆動電流を検出する検出手段と、前
記フォーカス駆動電流の変化に基づいて、光ディスクの
記録面に対する光ビームの光軸の垂直度を算出する垂直
度算出手段と、算出された垂直度に基づいて、光ディス
クの記録面と光ビームの光軸とが略垂直になるように前
記光ビームの傾きまたは前記光ディスクの傾きを制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0014】この第1の手段によれば、コマ収差を最小
限に抑えることができる光ディスク装置を提供すること
ができる。
【0015】また、第2の手段は、前記垂直度算出手段
により算出されたディスク回転位相に対応する垂直度の
データを記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段
は、前記記憶手段に記憶された垂直度のデータに基づい
て、前記ディスク回転位相に合わせて前記光ビームの傾
きまたは前記光ディスクの傾きを制御することを特徴と
するものである。
【0016】また、第3の手段は、前記垂直度算出手段
により算出されたディスク半径方向位置に対応する垂直
度のデータを記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手
段は、前記記憶手段に記憶された垂直度のデータに基づ
いて、前記ディスク半径方向位置に合わせて前記光ビー
ムの傾きまたは前記光ディスクの傾きを制御することを
特徴とするものである。
【0017】これら第2および第3の手段によれば、記
憶されたデータに基づいて光ビームの傾きまたは光ディ
スクの傾きを制御するようになっているため、常時垂直
度データを測定する必要はない。このため、垂直度測定
に関与する系の負荷を軽減することができる。
【0018】また、第4の手段は、前記制御手段は、前
記光ビームの焦点位置を略中心として光ビームの傾きを
制御することを特徴とするものである。
【0019】この第4の手段によれば、光ピツクアップ
としてのフオーカス特性あるいは再生信号品質、記録信
号品質を劣化させることなく光ビームと光ディスクとの
垂直度の調整を行うことができる。
【0020】また第5の手段は、前記検出手段は、前記
記憶手段に予め定められた数の前記垂直度のデータが蓄
積された後は、光ディスクの回転速度の変化が一定以上
となった場合にのみ作動することを特徴とする請求項1
乃至4のいずれかに記載の光ディスク装置。
【0021】この第5の手段によれば、一定以上のディ
スク回転数変化が発生した際に検出を行うようにするこ
とにより、垂直度検出系の負荷を低減することができ
る。
【0022】また、第6の手段は、光ディスクを記録媒
体とする光ディスク装置において、光ピックアップと、
前記光ピックアップの互いに対向する面に設けられた第
1のコイルおよび第2のコイルと、前記第1および第2
のコイルにそれぞれ対向して設けられた磁石と、前記第
1のコイルおよび前記第2のコイルにそれぞれ独立して
電流を供給する電流供給手段とを備え、前記電流供給手
段により前記第1のコイルおよび前記第2のコイルに互
いに異なる電流を供給し、これにより前記光ピックアッ
プを揺動させて光ディスクの記録面に対する光ビームの
光軸の垂直度を調節することを特徴とするものである。
【0023】この第6の手段によれば、光ビームの焦点
位置を略中心とした光ビームの傾き制御を容易に行うこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図5は本発明の第
1の実施の形態を示す図である。まず、図1により、光
ディスク装置の全体構成について説明する。図1に示す
ように、光ディスク装置は、光ディスク2の記録面に対
してレーザー光3により信号の書き込みおよび/または
読み出しを行う光ピックアップ5と、光ディスク2をチ
ャッキングして回転駆動するスピンドルモータ20とを
有している。
【0025】また、光ディスク装置は、光ピックアップ
5の動作を制御するピックアップ制御系22を有してい
る。このピックアツプ制御系22は、光ピックアップ5
からのレーザー光を記録面に適正に合焦させるためのフ
ォーカス制御系、光ピックアップ5を光ディスク2の情
報記録トラックへの精密位置決めを行うトラッキング制
御系、および光ピックアップ5の光軸を光ディスク2の
記録面に対して垂直となるように制御するチルト制御系
とからなる。
【0026】なお、本明細書においては、「光ピックア
ップ」なる用語は、レーザー光を光ディスクの記録面に
合焦させる対物レンズを保持した可動部分のみを指す。
すなわち「光ピックアップ」とは、光ヘッド1のうち前
記可動部分のみを指す用語として扱われる。
【0027】また、光ディスク装置は、光ピックアップ
5を光ディスク2の所定トラック近傍に位置決めする粗
動モーター6を制御する粗動モータ制御系23と、スピ
ンドルモータ20の回転を制御する回転制御系24とを
有している。
【0028】これらピックアップ制御系22、粗動モー
タ制御系23、および回転制御系24は、光ディスク装
置のドライブのシステム全体を制御する光ディスクドラ
イブコントローラー21により制御されるようになって
いる。
【0029】次に、光ヘッド1の構成について図2によ
り説明する。図2に概略的に示すように、光ヘッド1
は、粗動モータ6により光ディスク2の半径方向に移動
する基体10と、基体10に固着されたヨーク11と、
ヨーク11に固着された永久磁石12、13とを備えて
いる。
【0030】また、光ヘッドは、永久磁石12、13間
に配置された光ピックアップ5を備えている。光ピック
アップ5の両側面には、永久磁石12、13にそれぞれ
対向して配置されたチルト(垂直度)補正用のコイル1
4、15が設けられている。コイル14、15は、図2
の紙面略垂直方向に延び光ピックアップ5を支持する適
当な可撓性を有する導線(図2には単に電気的に接続さ
れているという意味で記載されている)を介して電流供
給手段7に接続されている。この電流供給手段7は、コ
イル14、15にそれぞれ独立して異なる電流を流せる
ようになっている。
【0031】また、コイル14、15を構成する導線
は、通電された場合、永久磁石12、13が形成する磁
場とそれぞれ協働して光ピックアップ5を上方に持ち上
げる力(逆方向に通電された場合は下方に引き下ろす
力)を発生させるように巻かれている。
【0032】また、光ピックアップ5の側面には、通電
された場合、永久磁石12、13との形成する磁場とそ
れぞれ協働して光ピックアップ5をトラッキング方向に
移動させるように作用するコイル(図示せず)も設けら
れている。
【0033】なお、上述したようにコイル14、15は
光ピックアップ5を上方に持ち上げるような機能を有し
ているため、これらコイル14、15をフォーカス駆動
機構用のコイルとして兼用してもよい。もちろん、コイ
ル14、15とは別個にフォーカス駆動機構用のコイル
を設けてもよい。
【0034】次に、図3により、ピックアップ制御系2
2のうち、チルト制御系の要部構成について説明する。
図3に示すように、チルト制御系は、フォーカス電流検
出器31と、検出されたフォーカス電流に基づいて、光
ディスク2の記録面に対する光ピックアップの(レーザ
ー光3の)光軸の傾き(以下、「光ピックアップと光デ
ィスクとの垂直度」、または単に「垂直度」という)を
算出する垂直度算出手段32と、検出された垂直度を記
憶する垂直度分布記憶手段33と、垂直度分布記憶手段
33に記憶された垂直度データに基づいて光ディスクの
各部位の垂直度を推定する位置別垂直度推定手段34を
有している。
【0035】次に、上記構成からなる本実施形態の作用
について説明する。まず、光ディスクと光ピックアップ
との垂直度の検出方法について説明する。
【0036】光ディスク装置には、光ディスクの記録面
に対して光ビームが合焦するように光ヘッドには焦点を
合せる機構(以下、「フオーカス駆動機構」という)が
設けられている。そして、通常、光ビームの合焦調節
は、フオーカス駆動機構用のコイルへ供給する電流(以
下「フオーカス駆動電流」という)を調整することによ
り行われる。
【0037】このフォーカス駆動電流は、光ピックアッ
プ5の所定位置から、光ディスク2の記録面までの距離
に略比例したものとなる。そして、例えば図5に示すよ
うに光ディスクが変形している場合には、図4に示すよ
うに前記距離の経時変化に対応してフォーカス駆動電流
は変化する。
【0038】なお、図4のグラフの横軸は時間である
が、ディスク回転速度との積をとればディスク周方向の
長さを表現することができる。光ディスク装置には、デ
ィスクの回転角速度が一定のもの、ディスクのトラック
の線速度が一定のものなどがあるが、いずれにしても、
光ピックアップ5のディスク半径方向の位置がわかれ
ば、光ディスク2の回転速度は一意的に定まる。したが
って図4のグラフの横軸を距離に変換した形式で書き換
えることができる。
【0039】また、光ピックアップ5のフオーカス駆動
機構の対電流特性(フォーカス駆動電流が所定量流れた
場合の光ピックアップのフオーカス方向への移動量)も
既知のものである。
【0040】従って、光ディスク2と光ピックアップ5
との垂直度Θのうち回転方向の成分Θtは次式により算
出することができる。 Θt=K・ρi /ρt ・・・(式1) ここで、Kは定数 ρi はフォーカス駆動電流の変化 ρt は時間変化 をそれぞれ意味する。
【0041】以上の内容を図1および図3を参照して説
明すると以下のようになる。すなわち、まず、フォーカ
ス電流検出器31によりフォーカス電流が測定される。
次いで、垂直度算出手段32は光ディスクドライブコン
トローラ21を介して、光ピックアップ5の半径方向位
置情報、光ディスク2の回転位相情報(光ディスク2が
基準位置に対して何度回転しているかを示す情報、すな
わちディスク周方向位置)を示す情報を受け取る。
【0042】そして、垂直度算出手段32は、上記半径
方向位置情報および回転位相情報に基づいて測定対象位
置の光ディスク2の周速度を算出し、この周速度および
フォーカス駆動電流の変化に基づいて、垂直度算出手段
32は垂直度Θのうち回転方向の成分Θtを算出する。
【0043】算出されたΘtは、垂直度分布記憶手段3
3に、半径方向位置情報および回転位相情報とともに記
録される。
【0044】そして互いに異なる複数の点で垂直度を表
すデータΘtが取得され、各データはそれぞれ半径方向
位置情報および回転位相情報とともに垂直度分布記憶手
段33に記録される。そして、所定のN数のデータが収
集された後、データの採取は中止される。
【0045】光ディスク2の傾き補正が行われる場合、
位置別垂直度推定手段34は、垂直度分布記憶手段33
に記憶されたデータを引き出し、これらデータに基づい
て現在の光ピックアップ5の位置おける垂直度を推定す
る演算を行う。そして推定された垂直度の狂いを補正す
るように光ピックアップ5を揺動させることにより、光
ピックアップ5の光軸の傾き補正が実行される。
【0046】情報記録トラックの線速度が一定の光ディ
スク装置においては、光ディスクの半径方向位置の変化
にともなってディスクの回転数を変化させる必要がある
が、トラックを連続的に再生する場合には光ディスク2
の回転速度変化は連続的になり、急激な角速度変動は発
生しない。このため、一度光ディスク2がしっかりとチ
ャッキングされた後は、上述したように、所定のN数の
垂直度データが収集された後は、これらのデータを継続
的に利用することができる。
【0047】すなわち、これらの垂直度データを垂直度
分布記憶手段33に記憶しておくことにより、一度測定
した垂直度データを利用して垂直度補正を行うことがで
きる。このため、垂直度測定に関与する系の負担を軽く
することができる。
【0048】一方、ディスク再生時において、再生して
いるプログラムを変更する操作など、非連続的にトラッ
ク位置が大きく変わるような場合にはディスク回転数も
瞬時に大きく変わることになる。この場合、光ディスク
2には、大きな角速度変動、すなわち大きな角加速度が
発生することになる。このため、光ディスク2を回転さ
せるスピンドルモータ20に対するディスクの取り付け
位置、あるいは取り付け状態が変化する場合がある。こ
の場合、垂直度分布記憶手段33に記憶されている垂直
度情報における回転位相情報あるいは半径位置情報はず
れを生ずる。
【0049】この角速度変動に関する情報が光ディスク
ドライブコントローラ21を介してチルト検出系に入力
されると、再度、垂直度が検出され、垂直度分布記憶手
段33に記憶されたデータは更新される。そして更新さ
れたデータに基づいて傾き補正が行われる。
【0050】なお、上記のようにデータを完全に更新す
ることに代えて、以下のような処理を行ってもよい。す
なわち、光ディスク2に記録されているアドレス情報
と、スピンドルモータ20の回転位相情報および光ピッ
クアップ5の半径方向位置情報とを比較することにより
垂直度分布記憶手段33に収容された垂直度情報を補正
して用いるようにしてもよい。
【0051】また、上述した光ディスクの回転速度変化
をモニターする方法に代えて、光ディスク2に記録され
ているアドレス情報と、スビンドルモータ20から得ら
れる回転位相情報および光ピックアップの半径位置情報
とを、常時あるいは一定時間間隔で、あるいは任意時間
問隔等で比較することによっても光ディスク2のチャッ
キングの位置ずれを検出することができる。そしてこの
位置ずれ情報に基づいて垂直度分布記憶手段33に記憶
された垂直度データを補正し、補正されたデータに基づ
いて光ピックアップ5の傾き(垂直度)補正を行うこと
ができる。
【0052】なお、上記説明においては、光ディスク2
の回転方向(周方向)に関する光ディスク2と光ビーム
3との垂直度の誤差の検出および補正について述べた
が、光ディスク2の記録面の傾きは、光ディスク2の半
径方向の成分を持つことも当然にあり得る。この半径方
向の傾きは以下の式2に基づいて算出することができ
る。 Θr=K・ρi /ρr ・・・(式2) ここで、Kは定数 ρi はフォーカス駆動電流の変化 ρr は光ピックアップの光ディスク半径方向に対する位
置変化 をそれぞれ意味する。
【0053】そして上式に基づいて算出された半径方向
の傾きに基づいて、回転方向の傾き補正と同様にして半
径方向の垂直度補正を行うことが可能である。
【0054】次に、垂直度補正の具体的方法、すなわち
光ピックアップ5を揺動させる方法について説明する。
垂直度補正は、算出された垂直度に基づいてコイル1
4、15に流す電流値を調節することにより行われる。
【0055】すなわち、コイル14とコイル15に流れ
る電流の方向を逆向きにしたり、コイル14およびコイ
ル15に流れる電流の大きさを適宜変更すればよい。こ
れにより光ピックアップ5を揺動させることができ、ピ
ックアップ1の光軸の光ディスク2の記録面に対する傾
きを補正することができる。これにより光ピックアップ
5から出た光ビームを垂直に光ディスクの記録面に照射
することができ、コマ収差をなくすことができる。
【0056】また、このときの垂直度補正動作を光ビー
ムの焦点位置が垂直度補正の回転中心になるように行う
ことにより、再生信号あるいは記録信号にジッターを発
生させることなく、そして、フオーカス特性に影響を及
ぼすことなく垂直度補正動作を行うことができる。な
お、光ビームの焦点位置を中心とした補正動作は、コイ
ル14、15にそれぞれ流す電流値を適宜調節すること
により行うことが可能である。
【0057】なお、本実施形態においては、コイル1
4、15に流す電流値を調節することによりチルト補正
を行わせるようにしたが、これに限定されるものではな
く、図5に示すように、通電される電流値に対応して伸
縮する電気機械変換素子を用いてチルト補正を実施する
ように構成してもよい。
【0058】すなわち、図5に示すように、光ピックア
ップ5の底面側に一対の電気機械変換素子17、18を
設け、この電気機械変換素子17、18に流す電流値の
差を調節することによりチルト補正を行うようにしても
よい。
【0059】また、電流値に代えて電圧値を調節するこ
とによりチルト補正を行わせるようにしてもよい。
【0060】また、光ピックアップ5の傾きを補正する
手段は、上述した同様の動作をすることができれば良
く、図2の構成や図5の構成に限定されるものではな
い。
【0061】更に、光ディスク2の記録面と光ピックア
ップ5の光軸との垂直度の補正を、スピンドルモータ2
0の軸を揺動させることにより行ってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ビックアップの光軸と光ディスクの記録面との垂直度
を良好に保つことができる。このため、コマ収差を最小
限に抑制することができ、高密度記録に適した光ディス
ク装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク装置の全体構成を示す
図。
【図2】本発明による光ディスク装置の光ヘッドの構成
を示す概略側面図。
【図3】ピックアツプ制御系のチルト制御系の要部の構
成を示すブロック図。
【図4】光ディスク装置のフォーカス電流の変化の一例
を示すグラフ。
【図5】光ヘッドの他の構成を示す概略側面図。
【図6】光ディスクの変形状態の一例を示す図。
【図7】光ディスクの記録面に対して光ビームの光軸が
傾斜している状態を示す図。
【図8】光ビームのスポット形状およびサイドローブを
示す図。
【図9】光ビームのサイドローブによる影響を示す図。
【符号の説明】
2 光ディスク 3 光ビーム 5 光ピックアップ 12、13 磁石 14、15 コイル 17、18 電気−機械変換素子 31 電流検出器(検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクを記録媒体として光ピックアッ
    プにより信号を記録、再生する光ディスク装置におい
    て、 フォーカス駆動電流を検出する検出手段と、 前記フォーカス駆動電流の変化に基づいて、光ディスク
    の記録面に対する光ビームの光軸の垂直度を算出する垂
    直度算出手段と、 算出された垂直度に基づいて、光ディスクの記録面と光
    ビームの光軸とが略垂直になるように前記光ビームの傾
    きまたは前記光ディスクの傾きを制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記垂直度算出手段により算出されたディ
    スク回転位相に対応する垂直度のデータを記憶する記憶
    手段を更に備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された垂直度のデ
    ータに基づいて、前記ディスク回転位相に合わせて前記
    光ビームの傾きまたは前記光ディスクの傾きを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記垂直度算出手段により算出されたディ
    スク半径方向位置に対応する垂直度のデータを記憶する
    記憶手段を更に備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された垂直度のデ
    ータに基づいて、前記ディスク半径方向位置に合わせて
    前記光ビームの傾きまたは前記光ディスクの傾きを制御
    することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】前記垂直度算出手段は、前記光ディスクの
    移動距離に対する前記フォーカス駆動電流の変化率に基
    づいて、前記垂直度のディスク回転方向の成分を算出す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記垂直度算出手段は、前記光ピックアッ
    プの半径方向の移動距離に対する前記フォーカス駆動電
    流の変化率に基づいて、前記垂直度のディスク回転方向
    の成分を算出することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記光ビームの焦点位置
    を略中心として光ビームの傾きを制御することを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】前記検出手段は、前記記憶手段に予め定め
    られた数の前記垂直度のデータが蓄積された後は、光デ
    ィスクの回転速度の変化が一定以上となった場合にのみ
    作動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】光ディスクを記録媒体とする光ディスク装
    置において、 光ピックアップと、 前記光ピックアップの互いに対向する面に設けられた第
    1のコイルおよび第2のコイルと、 前記第1および第2のコイルにそれぞれ対向して設けら
    れた磁石と、 前記第1のコイルおよび前記第2のコイルにそれぞれ独
    立して電流を供給する電流供給手段と、を備え、 前記電流供給手段により前記第1のコイルおよび前記第
    2のコイルに互いに異なる電流を供給し、これにより前
    記光ピックアップを揺動させて光ディスクの記録面に対
    する光ビームの光軸の垂直度を調節することを特徴とす
    る光ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004362672A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク再生装置のチルト制御方法
JP2013211071A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Pulstec Industrial Co Ltd ホログラム記録装置およびホログラム再生装置
JP2013214344A (ja) * 2012-04-03 2013-10-17 Pulstec Industrial Co Ltd ホログラム記録装置

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